JP4061607B2 - Sanitation and safety management method for fish - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、漁獲から消費者に至る全流通過程における漁獲物の鮮度および安全を確保するための衛生管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4および図5は、従来行われている近海魚の魚市場における作業フローの一例を示している。
図4において、漁獲物が漁船1内の魚槽よりタモ(積み下ろし用網)2またはフィッシュポンプ(ポンプを用いて海水により魚体を搬送する装置)を用いて陸揚げされ(水揚げ工程B1)、バケット車3またはコンベアにより漁獲物は選別機に運ばれる(選別工程B2)、選別された魚は魚種および大きさ毎に人手により木箱に詰められ(箱詰め工程B3)、木箱内漁獲物の重量を測定する(検査工程B4)。夏場などの気温の高い時は木箱内の魚体の上に施氷する(施氷工程B5)。
【0003】
図5において、大きさ・重量別に木箱4を床に積み上げ大気温度下で一時保管し(一時保管工程B6)、仲買人はセリ前に一時保管中の魚の下見をしておく(下見工程B7)。一時保管工程B6における保管中の現場で現物セリをする(セリ工程B8)。セリ落とされた魚は仲買人により木箱からスチロール箱5に移され、箱上部に施氷して蓋をする(立替え工程B9)。
発送(出荷)工程B10において、運送用トラック6に移され、魚市場から消費地(市場)、加工場等に向けて出荷される。
【0004】
以上は、近海生鮮魚の魚市場におけるフローの典型的な一例を示したものである。通常、水揚げから出荷までの上記作業は屋根付き吹き抜けの通常魚舎と呼ばれる建造物の下や一部は屋外で行われる。
【0005】
ところで、最近食品の安全性が問題となっている。EC諸国や米国への水産物輸出の条件として、危害分析・重要管理点による食品の総合的衛生管理システム(HACCP)による水産物の取り扱いが義務付けられている(HACCPについては後述する)。このHACCPの観点より上記の魚市場の現状を評価する時以下のような事項が指摘されている。
1.市場施設の囲壁対策
従来の囲壁のない吹き抜けの建造物の下では、鼠族、昆虫、鳥類、犬猫、塵埃、風雨等による漁獲物の汚染が避けられず、食品の衛生対策上問題である。
【0006】
2.魚体の温度管理対策
従来の市場では魚体は外気に曝されており、魚槽内に氷水冷蔵されていた漁獲物は陸揚げと同時に外気温度に曝されることになる。選別後木箱につめられて施氷されるまでの間に魚体の温度は上昇し、特に夏季にこの影響は著しい。魚体温度の上昇は細菌の増殖や鮮度の低下を招き食品の安全管理上問題である。
【0007】
3.魚体の床面直置き防止対策
直置きは日本の魚市場で指摘され、一番嫌われる行為である。現在でもマグロなどの大型魚は直置きが行われている。アジ、サバなどの小型の近海魚は前述のようにサイズ選別後に木箱詰めにされる。洗浄されずに再利用される木箱の表面には汚物が付着し、微生物の繁殖に絶好の環境である。しかも木箱の底は水はけを良くするために底板間に隙間がある。床に接している木箱中の魚体の一部はこの隙間を通して床面に接触する可能性がある。また、積み重ねられた木箱内の水滴が上から下に向かって流れ落ち、魚体間および木箱間で交叉汚染が発生しやすい。
【0008】
4.魚の陳列入札対策
セリは積み上げられた木箱の眼前で行われるのが普通である。多数のセリ関係者が木箱の回りを歩くため、水で濡れた床面上の汚水が魚体に飛び散り、さらに人体からの汚染の可能性もある。現物を前にした相対取引(セリ)の汚染防止対策も緊急の課題である。
【0009】
5.一般車および市場関係運搬車の乗り入れ
市場のセリ現場(水揚げ・選別・魚体入り木箱置き場)の近くへの一般車の乗り入れが可能なところが多い。仲買人は立て替え後の荷箱の搬出のためセリ現場に運搬車を乗り付ける。魚体と運搬車との間の交叉汚染が発生し、深刻な衛生問題を発生しかねない。
【0010】
6.その他
便所の管理、海水の汚染対策、市場床面の洗浄対策などこれ以外に無数の衛生上の指摘事項がある。
【0011】
次に、上記HACCPについて簡単に説明する。
HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)は、「危害分析に基づく重要管理点方式」と呼ばれている。HACCPシステムによる衛生管理は、最終製品の検査に重点をおいた従来の衛生管理とは異なり、食品の安全性について危害を予測し、危害を管理することができる工程を重要管理点として特定し、重点的に管理することにより、製品の安全の確保を図るという方法である。
【0012】
具体的には、営業者が自ら、
(a)食品の製造または加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある食品衛生上の危害について調査・分析(HA)し、製造または加工の各工程において起こる可能性のある危害を特定した上で、その防止措置を策定し、
(b)この分析結果に基づいて管理状態を確認しなければ、製品の安全性が確保されない工程を重要管理点(Crritical Control Point:CCP)として定め、
(c)重要管理点が常に管理されていることを確認するため、集中的かつ常時、モニタリングを行い、
(d)重要管理点の管理状態が不適切な場合には、すみやかに改善措置を講じ、 (e)その管理内容をすべて記録すること、
(f)HACCPを適用した製造または加工の過程が的確に危害をコントロールしているか、規定された通り実施されているかを定期的に見直すこと、
等により、最終製品全体の安全を保証するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
昨今では、前記1.〜6.の指摘事項をHACCPに基づいて解決するために、前記1項に対しては市場の外周に囲壁を設置し、2項に対しては囲壁内部を常温程度の空調を行うことなどが実行され始めている。いずれも、適正製造規範(GMP:Good Manufacturing Practice)に基づく建造物および設備に関する対策である。
しかし、これだけで漁獲物を衛生的に安全管理しようとすることは到底無理であり、この他に多数の衛生標準作業手順(SSOP:Sanitation standard Ope- ration Procedure)を詳細に定め、指示通りの衛生管理を徹底する必要がある。このように「適正製造規範」を満足する建物・設備・装置が「衛生標準作業手順」により定められた手順で適正に維持管理された上で、初めてHACCPによる漁獲物の衛生的で安全な生産管理が可能となる。
【0014】
従来の魚市場に対して囲壁と空調対策程度の「適正製造規範」の改善を行い、市場内の一連の作業をHACCPに基づいて行おうとすると、「衛生標準作業手順」の内容は莫大なものとなり、事実上実行不可能な状態に陥る。例えば、木箱の使用や魚体入り木箱の床面直置きに関する衛生上の諸問題に限定しても、衛生標準作業手順のみで対応しようとすると、人的作業量は莫大なものになる。逆に「衛生標準作業手順」による人的作業量を減少させるために、装置や設備を自動化・省人化しようとすると莫大な設備投資が必要となる。
【0015】
魚体の非衛生的取り扱いに関する問題点は殆ど交叉汚染の問題に行き着く。木箱による汚染、人手による汚染、床置きによる汚染、乗用車による汚染、空気汚染など全て、汚染媒体と魚体間の交叉汚染により発生する問題点である。
【0016】
食品の取り扱い工程で温度が問題となる最大の理由は、食品表面に付着した食中毒菌や腐敗菌などが通常の環境温度下で増殖するからである。殆どの微生物は氷温程度の低温度で死滅することはなく、人体温度近傍は最適の温度環境となることが多い。この範囲の温度においては温度が高いほど増殖活動は活発化する傾向がある。通常の食中毒菌は3℃以下の低温領域で増殖しないことが知られている。
【0017】
漁獲物の食中毒に関する第二の問題点はアレルギー様食中毒の発生である。これは魚肉中に生成されるヒスタミンという天然毒により引き起こされる食中毒である。ヒスタミン生成の原因はやはり微生物であることが知られている。ヒスタミンの発生を押さえるには魚体温度を4.4℃以下の低温域に維持することが有効であり、これ以上の高温に曝されるとヒスタミンの生成量は増加する。
【0018】
温度に関して留意すべき第三の問題点は鮮度である。詳細説明は省略するが、漁獲物の鮮度を現す指標としてK値がある。これはATP(アデノシン三燐酸)の分解の程度(0%−100%)を現す指標である。K値の小さいほど新鮮であり、K値は魚体温度の低いほど上昇速度が遅くなる。低温保存するほど魚体は新鮮に維持されることになる。
【0019】
このような理由から魚介類では上記のような低温領域で保存することが望ましいことがわかる。食品の加工・保存・流通工程で温度が重要視されるのはこのような理由による。従って、水揚げ後の魚体の高温暴露時間が長いほど、暴露温度の高いほど漁獲後の可食寿命(賞味期間)が短くなる。従来市場の現場では選別・箱詰め・一時保管・運搬等の工程における高温暴露時間と低温管理に科学的基準がなく、経験と感により施氷等による魚体の温度管理を行ったり、目視による鮮度判定をしている。ヒスタミンの蓄積や微生物の増殖を考慮した科学的管理が必要である。
【0020】
食品をHACCPの完全管理下に置くためには、必然的に生産(漁獲)段階から食卓までの間の全工程における食品の正しい保管管理(危害分析および重要管理点管理)および、管理状態のモニタリングおよびその記録、すなわち、その食品が辿ってきた環境履歴と属性に関する管理が不可欠である。漁獲日時、漁獲場所、水揚げ市場、漁獲から消費者に渡る間における魚体の温度変化および取り扱い管理体制等、魚体に関する履歴と属性が記録・保管・明示されている必要がある。
【0021】
このような一連のHACCPの実施により消費者は食品の安全性を保証され、必要なときはその確認を行うことができる。万一、食中毒などの危害が発生しても、HACCP管理下にある食品については、危害発生の原因追求および製品回収が迅速かつ確実に実施されることになる。換言すれば、市場、運送、保管、小売りなどを含む全工程の中に複数の業者が介在しても、全行程がHACCPの管理下におかれ、上述のような履歴管理が実現可能であれば、必然的に食品の危害予防が可能となる。
【0022】
このように生産から消費までの全行程にわたり食品がHACCPにより管理されている時、このようなHACCPをトータルHACCPという。我が国はもとより諸外国の例を見ても、食品のトータルHACCPが完全になされた状態にはなっていない。その理由は、各工程を受け持つ業者は自分の管轄下でHACCPを行うことはできても、その前後の全行程についてHACCPを徹底することは事実上困難であるからである。
したがって、本発明の目的は魚市場における衛生問題の解決はもとより、魚場から消費者にいたる全物流工程におけるHACCP管理を実現した漁獲物の衛生安全管理方法を提供するにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決すべく、本発明は、漁船から水揚げされた漁獲物の魚種・サイズ選別を行った後出荷し消費者に至る流通過程における漁獲物の鮮度および安全を確保するための衛生安全管理方法であって、
自然海水をろ過・殺菌して得た清浄海水を冷水機を用いて、被冷却物を冷却するために最適な温度に冷却して清浄な冷海水を作り、前記選別工程の途上またはその終了後に、前記清浄な冷海水を用いて魚体の洗浄と冷却を行い、直ちに透明な包装袋により密閉包装し、以後工程は密閉包装の状態で温度管理下で行い、
更に船上および市場内のHACCP関連の情報管理と工程管理を行うと同時に、電子式温度検出装置を用いて出荷後の漁獲物の温度および管理事項を無線または有線式方法により中央情報処理装置に伝送して、漁獲から最終の運搬・保管工程に至る間の入出力情報を中央情報処理装置により一括集中管理することを特徴とする。
【0024】
前記包装工程の後に、包装袋重量の測定および内部の金属探知を行った後に、前記包装袋の表面に袋識別NO.および衛生管理上で必要な内容物記載事項を印刷表示する。
【0025】
前記シール貼付工程後の漁獲物を収納する収納箱内に電子式温度検出記憶装置を設け、前記包装袋を該収納箱に収納するとき該電子式温度検出記憶装置に前記内容物記載事項の内容の一部または全部、および前記収納箱内温度の経時変化を記憶させている。
搬送ラインの上部に冷風吹き出し部を取り付け、該冷風吹き出し部より該ライン上を移動中の魚体表面に冷風を吹き付けるようにしている。
漁獲から最終の運搬・保管工程に至る間の入出力情報を中央情報処理装置により一括集中管理する。
【0026】
本発明方法は、従来の市場において非衛生的問題が発生する最大の原因は漁獲物の交叉汚染、温度管理および履歴管理にあることに鑑み、同時にHACCPの管理を容易に徹底するために、選別工程途上または選別工程終了後に清浄な冷海水により洗浄された一匹または一群(複数)の魚体を、直ちに透明な包装材を用いて密閉包装する。細菌等の微生物は魚体表面に生息しているため、自然海水により魚体洗浄を行うと、必然的に魚体表面温度が上昇し、魚体表面上の細菌増殖を促進することになる。
【0027】
外洋に比べて港湾内の自然海水中には大腸菌やその他の雑菌が多数生息しており、魚体の洗浄には不適である。このような洗浄に基づく不都合を除去するため、本発明では自然海水をろ過・殺菌して無菌の清浄海水を作り、さらに冷水機を用いて、例えば、5℃内外(冷水温度は被冷却物を冷却するために最適な温度に設定する)の清浄な冷海水を作り、これを用いて魚体表面の洗浄と冷却を行う。洗浄された魚体は直ちに15kg、20kgなどの重量毎に透明な包装袋内に詰め込んだ後に密閉する。
【0028】
透明袋を使用する理由は、中身を目視により確認できるようにするためである。ここで重要な事は、洗浄終了後の包装時点において魚体表面上の細菌数が決定されること(密閉包装されているので以後工程における交叉汚染は防止される)、すなわち、魚体の初期管理状態が決定されることである。以後工程における魚体の管理状態は重要管理点としての温度により決定されることになる。換言すると、温度の管理だけで以後の全行程をHACCP管理下に置くことが可能となる。以後の温度管理が適当であれば消費者は安全で新鮮な漁獲物を食することが可能になる。
本発明方法により、従来の木箱詰めに関連する交叉汚染の問題は完全に解決されるばかりでなく、以後工程におけるトータルHACCPが可能となる。
【0029】
HACCP管理上の次の重要事項は保管・運搬工程における温度の管理である。これを可能とするために、保管箱による管理法を採用している。保管・運搬中の包装された漁獲物のHACCP管理における重要事項は箱内収納物の収納以前の履歴情報と収納後の温度の管理記録である。収納物の種類・数量および箱詰めされた日時および保管温度等を含む必要表示事項は箱詰め終了時点において箱表面にシール貼付などの方法で表示される必要がある。この表示情報と漁獲物包装袋上の表示情報と箱内の温度記録があれば、箱内収納物のHACCP管理は可能となる。
【0030】
漁獲物包装袋上の必要事項の記載は重要である。漁獲物を密閉包装後に重量測定および金属探知による安全確認をした後、漁獲場所、漁獲日時、水揚げ市場名、HACCP管理の有無、重量、後工程の管理方法、K値等の鮮度表示、法規上およびHACCP管理上で必要な記載事項等を包装袋表面にシール貼付または印刷することにより表示する必要がある。
【0031】
最後の重要事項は箱内温度の検出と記録である。温度センサーを備え、測定温度の表示と経時変化の記憶が可能で、しかも温度以外の付帯情報も記憶できる可搬式の温度検出記憶装置がすでに市販されている。記憶情報の入出力は有線または無線式の電子式手段により瞬時に行うことが可能である。本発明では、保管箱にこの温度検出記憶装置を常設または仮設することにより、HACCP管理を容易に行おうとするものである。
すなわち、魚市場の箱詰め終了時点で箱表面に表示されべき必要事項および日時を手動、自動、有線、無線等の方法で温度検出記憶装置に記憶させる。この後で当該温度検出記憶装置を箱内の所定の場所に取り付け、同時に温度測定を開始する。流通のある工程段階で箱内(旧箱)の収納物の一部または全部を他の箱(新箱)に移動した場合は、新箱で使用する温度検出記憶装置に旧箱内の温度検出記憶装置内の電子情報をコピー(有線、無線のいずれかの方法で瞬時に完了することができる)させた後で、記憶事項を新箱の内容に合わせて追加訂正をした上で、内容をハードコピーして、新箱の表面に貼付することができる。
【0032】
この移動作業で使用される箱および温度検出記憶装置は、同一の規格で統一される。このような規格化された箱と温度検出記憶装置を使用することにより、魚市場出荷後の漁獲物の履歴と温度管理を容易かつ正確に行うことが可能となり、漁獲物のトータルHACCPが実現可能となる。
【0033】
前述の説明において漁獲物の洗浄・密閉包装を含む一連の工程は魚市場内で行われることを前提としている。しかし、最善の漁獲物の取り扱い方は、市場内におけるこれら一連の工程が漁獲直後の船上で行われることである。漁獲後の魚体をできるだけ速やかに冷却し、洗浄後包装することが望ましい。施網(まきあみ)やトロールなどの漁獲法では一度に多量の魚が船上に取り上げられるため、まず、魚槽内で氷水により冷却し、細菌の増殖を抑制した上で、選別・洗浄・包装の作業に取り掛かることが望ましい。これ以後は重要管理点温度以下に維持することによりトータルHACCPによる管理が可能となる。
【0034】
漁獲から包装工程に至る間のHACCP上で考慮すべき点は選別工程から一時保管工程までの間における魚体の温度上昇である。選別工程以前および保管工程における魚体温度は氷、氷水、クーラ等で常時4℃内外の低温度に保持されているが、選別・包装を主とするこの間の工程において、魚体表面温度は室内温度により上昇させられる可能性がある。この様な観点から前述の如く選別途上で清浄な冷海水により洗浄と魚体冷却を同時に行う方法が有効となる。
【0035】
他の方法として本発明は、漁船から水揚げされた漁獲物の魚種・サイズ選別を行った後出荷し消費者に至る流通過程における漁獲物の鮮度および安全を確保するための衛生安全管理方法であって、
前記選別工程の途上またはその終了後に、魚体を清浄な冷海水により冷却と洗浄を同時に行った後、直ちに透明な包装袋により密閉包装し、前記選別工程、冷却及び洗浄工程、包装工程、及び該密閉包装された魚体を保管する保管庫に至る前までの、魚体が移動する間の工程ラインの上部に吹き出し口を設け、該吹き出し口より清浄な冷気を魚体表面に吹きかけるとともに、該冷気の吹き出し温度は前記選別工程以前における魚体の温度近傍かそれ以下の温度に設定され、
更に船上および市場内のHACCP関連の情報管理と工程管理を行うと同時に、電子式温度検出装置を用いて出荷後の漁獲物の温度および管理事項を無線または有線式方法により中央情報処理装置に伝送して、漁獲から最終の運搬・保管工程に至る間の入出力情報を中央情報処理装置により一括集中管理することを特徴とする漁獲物の衛生安全管理方法を提案する。吹き出し冷気は室内空調用の吹き出し冷気の一部をダクトにより導入するか、吹き出し冷気専用のクーラから導入するか、いずれの方法でも良い。この冷却手段は、魚体表面温度が上昇する可能性のあるどの工程にも適用可能である。
【0036】
本発明に基づいてHACCP管理を行うためには多量の情報を迅速かつ正確に処理し、入出力する必要がある。このために情報処理専用の中央情報処理装置が必要である。漁獲物をHACCP管理するために為すべき事柄は前述のHACCPの説明で述べた通りである。全行程においてHACCP管理上必要な情報はすべて、記録保存しておく必要がある。例えば、漁獲物の受け入れ管理、包装工程におけるシール貼付作業、出荷時の箱詰・シール貼付・出荷先管理、出荷後製品の管理状態の追跡、クレーム発生時の原因調査および製品回収方法等の情報管理を中央情報処理装置で行う。
【0037】
本発明では、中央情報処理装置を用いて船上および市場内のHACCP関連の情報管理と工程管理を行うと同時に、電子式温度検出装置を用いて出荷後の漁獲物の温度および管理事項を無線または有線式方法により中央情報処理装置に伝送することにより、漁獲時から消費者に至る間のトータルHACCP管理が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を例示的に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構造部品の寸法、材質、形状、相対位置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明における漁獲物の物流フローと情報フローの一例を示したものである。一点鎖線の上部は市場内の多獲性漁獲物の物流フローを示し、下部は情報フローを示す。まず、物流フローについて説明する。
漁船10からフィッシュポンプあるいはタモを用いて、水揚げ(工程A1)された漁獲物は、魚種別・サイズ別の選別工程A2を経て、洗浄工程A3に至る。洗浄工程A3は図示のようにいくつかの洗浄方法が考えられる。例えば、冷海水散布洗浄、冷海水槽内洗浄があり、いずれかの方法または両者の併用も可能である。前者はメッシュ・コンベア上を移動中の魚体にスプレーノズルから洗浄用冷海水を噴射して洗浄するものであり、後者は清浄な冷海水槽内で魚体を移動させて洗浄するものである。いずれの方法も、魚体の洗浄および冷却の同時効果が得られる。冷海水散布洗浄を選別工程A2中で平行して行うと、次の洗浄工程における作業時間が短縮されることになる。
【0039】
洗浄工程A3の直後の包装工程A4において、魚体を単体または複数体を透明な包装袋により密閉包装を行う。複数体を同時包装するときの包装袋は魚体の重量または大きさ毎に適当なサイズを選定すれば良い。この包装工程A4におけるHACCP管理上の最大の特徴は、この包装工程A4において魚体の品質(細菌数と鮮度)が決定し、以後の重要管理点は温度のみとなることである。以後の交叉汚染は発生しないので、温度管理が適正になされるなら細菌の増殖は抑止され、鮮度の指標値であるK値の上昇を最小限に抑えることができる。従来の取り扱い法に比べて、食品の安全性と鮮度が格段に向上し、危害の未然防止が可能となる。 後述のシール貼付工程A6で表示する内容の一部、例えば、包装袋識別番号、企業名、包装日時等を包装袋上に事前に、または、包装工程A4の適当な時点に印刷または貼付することが可能である。
前記包装工程A4に使用される包装材は、食品包装材として安全で強度があり、リサイクル可能な透明材料が好ましい。
【0040】
次に金属探知・重量測定工程A5において、HACCPの危害分析における物理的危害の防止対策として金属探知を行う。本工程A5では同時に包装袋重量測定を行い、本工程A5の結果を包装袋識別番号とともに後述の中央情報処理装置に記憶させる。金属探知の結果が「異常」の場合は当該包装袋を工程より取り除き、原因調査と再発防止策を講じる。
【0041】
次のシール貼付工程A6は、包装袋表面に法規上およびHACCP管理上必要な全ての事項をシール貼付または印刷する工程である。本工程以前に既知の必要事項、例えば、包装袋識別番号、品名、漁場、漁獲日時、市場名、包装日時、重量、管理温度、製品がHACCP管理下にあることの明示、後工程における取り扱い留意事項等である。本工程A6における作業指示および情報管理を迅速・的確に行うためには後述する中央情報処理装置12の活用が不可欠である。
【0042】
冷海水による洗浄工程A3を除いて、選別工程A2からシール貼付工程A6までの各工程間において魚体温度が上昇する可能性がある。そこで、室内全部を低温空調することが考えられるが、例えば、室温を魚体の管理温度以下の低温度(例えば5℃以下)に維持することは、空調用イニシャルコスト、維持費用および作業者の作業環境等を考慮すれば困難である。
このような不都合を除くため、本実施の形態では上記工程A1〜A6間における魚体移動通路の上部に、図1に示すように冷風吹き出し部11を設け、室内空調機出口側冷気の一部または専用冷風クーラの出口側冷気20をこの吹き出し部11にダクトを介して導入し、冷風吹き出し部11の冷気を魚体表面に吹き付け、魚体温度の上昇を阻止するようにしている。
【0043】
次の工程は、一時保管工程A7である。包装完了した漁獲物は温度管理された状態で保管される必要がある。
保管方法としては2つに大別される。1つは収納箱に収納し、施氷と同時に温度検出記憶装置(後述する)により保管する方法である。この方法の場合は、箱単位でそのまま市場から場外出荷する場合に便利である。他の方法は場内用収納箱に仮収納し、中央情報処理装置12により温度管理された保管庫に一時保管する。この場合箱内部の収納物が容易に冷却される構造の箱(密閉箱の蓋を開放した状態)を使用することが必要である。HACCPの管理下では入出庫時の作業は、中央情報処理装置12の管理下で自動化されることが望ましい。
【0044】
次はセリ工程A8である。従来の全品セリ方式の問題点については前述のとおりである。そこで、本発明では前行程において包装された漁獲物の一部をセリ会場(衛生管理区域内にある洗浄・包装工程と非衛生管理区域にあるセリ会場は離隔されていること)に移し、ここで保管庫内の漁獲物に関する売買を行う。相対取引の結果(顧客名、数量、金額等)は中央情報処理装置12で管理され、出荷時の出荷管理等に利用される。
【0045】
セリ工程A8と平行して、包装直後の魚体の抜き取り品質検査(菌数、K値、外観、魚体温度、その他必要事項)工程A9を行い、その結果をHACCP情報として中央情報処理装置12で管理する。
セリが終了し、出荷先の決定した漁獲物は一時保管庫から出庫され、顧客毎に立替え場で場内用箱から場外用箱に詰め換える詰め換え(立替え)工程A10が行われる。箱内には温度保持のために施氷をし、電子式検出温度記憶装置を取り付ける。温度保持の状態としては氷の他に、蓄冷材、ドライアイス、(電子式)小型冷凍機、等の利用またはこれらの組み合わせ等がある。
【0046】
図2は、詰め替え工程A10で使用される場外用漁獲物収納箱の構造例を示す。発泡スチロール等の断熱保冷材を構成材とする収納箱13に漁獲物包装袋14を一袋または複数袋収納し、氷15を上部および適所に配備する。
【0047】
電子式温度検出記録装置18は、図3に示すように、温度検出センサ19を魚体温度が正しく検出されるような位置に設置する。電子式温度検出記憶装置18への必要情報の入力は無線、有線、手動等の手段で行う。中央情報処理記憶装置12からの必要情報の伝送は、自動的かつ瞬時に可能である。温度検出センサ19の形状は図示にこだわるものでなく、センサーの種類等により異なり、剛構造、柔構造、長・短・細径・太径などいろいろな形状が可能である。
【0048】
収納箱13への収納作業が完了した時点で蓋16をして作業中や運搬中に蓋16が外れないように本体と蓋16との合わせ目を粘着テープ等で固定する。
次のシール貼付工程A11で、顧客名、品名、収納物数量および袋標識番号、取り扱い法、留意事項等を記載したシール17を蓋16や収納箱13の表面の適当なところに貼付する。なお、シール17に代えて蓋16や収納箱13の表面に直接印刷したり、印刷物を内部に格納してもよい。
【0049】
次いで、出荷工程A12を経た後、運搬・保管工程A13において、箱を換えたり、内容物の一部を移動したりする場合は、箱内の電子式温度検出記憶装置18の記憶情報を次に使用される箱内に置かれる電子式温度検出記憶装置18へ伝送し、伝送された情報の追加訂正等を行ってから、その内容を印刷し箱表面に貼付し、箱内温度の検出を開始する。こうして新しい箱内の収納物がHACCPの管理下に置かれる。情報の伝送作業は有線・無線の電子式方法により容易に実現可能である。
【0050】
以上は漁獲物の物流に関する工程を述べたものであるが、以下に情報のフローについて、図1の一点鎖線の下部に示された内容について説明する。
漁猟中または漁獲物運搬中の漁船からの無線手段により送られた漁獲情報(船名、魚場、魚種、水温、漁獲量、漁獲日時等)は市場の中央情報処理装置(コンピュータ)12のHACCP情報として記録管理される。
魚市場内の各工程において魚体の温度は常時管理される必要がある。そこで、選別(工程A2)直後と一時保管(工程A7)直前の魚体温度が上昇している可能性があるため、ここでの魚体温度の測定結果を中央情報処理装置12に記憶させる。その他、包装後(工程A4)の重量情報(袋標識番号と魚種、重量等)および金属探知(工程A5)情報(検査の結果金属は含まれていないことの確認情報)、品質検査の結果(工程A5)情報、セリ時の売買(工程A8)情報(顧客名、品名と数量等)、出荷(工程A12)情報なども中央情報処理装置12に入力する。
【0051】
一方これらの入力情報に基づいて、包装袋表面へのシール貼付時(工程A6)の表示情報、箱詰め時(工程A10)の箱詰め情報、電子式温度検出記憶装置18への入力情報、箱貼付用のシール情報および出荷情報等の工程管理およびHACCP管理上重要な情報管理を迅速かつ的確に実施することができる。
このようなコンピュータ管理下において、電子式温度検出記憶装置18により市場出荷後の漁獲物のHACCP管理を行い、必要に応じて電子式温度検出記憶装置18の記憶内容を汎用の通信手段(電話回線その他)により中央情報処理装置12に伝送することにより、漁獲から消費者に至る間の漁獲物のHACCP管理が可能となる。
何らかの原因により当該漁獲物による食中毒その他の問題が発生したとき、直ちに当該物の流通経路を調査し、原因の究明と危険性のある漁獲物を回収し、被害を最小限抑制する等の必要対策を講ずることができる。従来の市場の管理方式ではこのようなことは不可能であり、本発明による漁獲物の物流および情報管理により、漁獲段階から消費者に至る全工程における真のトータルHACCPの実現が可能となる。
【0052】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明の漁獲物の衛生安全管理方法によれば、選別工程途上または選別工程終了後に清浄な冷海水により洗浄された魚体を、直ちに透明な包装材を用いて密閉包装するので、以後工程における交叉汚染は防止され、以後工程における魚体の管理は温度の管理だけで全行程をHACCP管理下に置くことが可能となる。したがって、以後の温度管理さえ適当であれば消費者は安全で新鮮な漁獲物を食することが可能になる。本発明方法により、従来の木箱詰めに関連する交叉汚染の問題は完全に解決されるばかりでなく、以後工程におけるトータルHACCPが可能となる。
【0053】
また、魚市場において従来と同一の業務工程に対してHACCPを適用しようとして適正製造規範に適合する施設と、衛生標準作業手順を遵守した業務管理を行おうとすると、莫大な設備投資と経費が必要となるが、本発明はHACCPに基づいた工程および生産方法の改善により、最小限の設備と最少の経費で魚市場におけるHACCPを実現することができる。
【0054】
本発明方法は、多獲性魚だけでなく、マグロなどの大型魚を含む全ての漁獲物にトータルHACCPを適用することを可能とするものである。さらに、魚市場に適用される部分の発明は、魚市場だけでなく、遠洋漁業用を含む全ての漁船に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の漁獲物の衛生安全管理方法の実施の形態を示すフロー図である。
【図2】 本発明方法に使用される漁獲物収納箱の切欠斜視図である。
【図3】 漁獲物収納箱に取り付けられる電子式温度検出記憶装置の斜視図である。
【図4】 従来の魚市場における作業フロー図である。
【図5】 従来の魚市場における作業フロー図である。
【符号の説明】
10 漁船
11 冷風吹き出し部
12 中央情報処理装置
13 収納箱
18 電子式温度検出記憶装置
A1 水揚工程
A2 選別工程
A3 冷海水洗浄工程
A4 包装工程
A5 金属探知・重量測定工程
A6 シール貼付工程
A12 出荷工程
A13 運搬・保管工程[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sanitary management method for ensuring the freshness and safety of fish in the entire distribution process from catch to consumer.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 and FIG. 5 show an example of a work flow in a fish market of a near-sea fish that is conventionally performed.
In FIG. 4, the catch is landed from the fish tank in the
[0003]
In FIG. 5, the wooden boxes 4 are stacked on the floor according to size and weight, and temporarily stored under the atmospheric temperature (temporary storage process B6), and the middleman previews the fish that is being temporarily stored before the waste (preview process B7). . In-situ actual waste is stored at the site where the temporary storage process B6 is being stored (seri process B8). The fish that has been dropped is transferred from the wooden box to the
In the shipping (shipment) process B10, the product is moved to the
[0004]
The above is a typical example of the flow in the fish market of fresh sea fish. Usually, the above-mentioned operations from landing to shipping are carried out outdoors or under a part of a building called a normal fishhouse with a covered atrium.
[0005]
By the way, food safety has recently become a problem. As a condition for the export of seafood to EC countries and the United States, handling of seafood by the comprehensive food hygiene management system (HACCP) based on hazard analysis and critical control points is mandatory (HACCP will be described later). From the HACCP perspective, the following points have been pointed out when evaluating the current situation of the fish market.
1. Countermeasures for market facilities
Under the conventional atrium building without surrounding walls, contamination of fish catches by barbarians, insects, birds, dogs and cats, dust, wind and rain, etc. is unavoidable, which is a problem for food hygiene measures.
[0006]
2. Measures for temperature control of fish
In the conventional market, fish bodies are exposed to the outside air, and fish that have been refrigerated in ice water in the fish tank are exposed to the outside air temperature at the same time as landing. The temperature of the fish rises after the selection until it is packed in a wooden box and applied to ice, especially in summer. An increase in fish body temperature causes bacterial growth and a decrease in freshness, which is a problem in food safety management.
[0007]
3. Measures to prevent fish from being placed directly on the floor
Direct placement is pointed out in the Japanese fish market and is the most disliked act. Even now, large fish such as tuna are placed directly. Small seawater fish such as horse mackerel and mackerel are packed in wooden boxes after size selection as described above. Dirt adheres to the surface of the wooden box that is reused without being cleaned, making it a perfect environment for the growth of microorganisms. Moreover, the bottom of the wooden box has a gap between the bottom plates to improve drainage. Part of the fish in the wooden box in contact with the floor may come into contact with the floor surface through this gap. In addition, water droplets in the stacked wooden boxes flow down from the top to the bottom, and cross contamination is likely to occur between fish bodies and between wooden boxes.
[0008]
4). Fish display bid countermeasures
Seri is usually performed in front of stacked wooden boxes. Many seri-related people walk around the wooden box, so the sewage on the floor wet with water splatters into the fish, and there is also the possibility of contamination from the human body. Contamination prevention measures for bilateral transactions (seri) in front of actual products are also an urgent issue.
[0009]
5. Entering regular vehicles and market-related transport vehicles
There are many places where ordinary vehicles can be placed near the market's seri-site (fishing / sorting / wooden box with fish). The middleman places a transporter on the spot to carry out the repackaged box. Cross-contamination between fish and transport vehicles can occur, which can cause serious sanitation problems.
[0010]
6). Other
There are countless other hygiene points to be addressed, such as toilet management, seawater pollution control, and market floor cleaning.
[0011]
Next, the HACCP will be briefly described.
HACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point) is called “critical control point method based on hazard analysis”. Hygiene management by the HACCP system is different from conventional hygiene management that focuses on the inspection of the final product, and the process that can predict and control the hazards of food safety is identified as an important control point. This is a method of ensuring product safety through intensive management.
[0012]
Specifically, the salesperson himself,
(A) Investigate and analyze (HA) food hygiene hazards that may occur at any stage of the food production or processing process, and identify possible hazards in each process of manufacturing or processing Formulate prevention measures,
(B) If the control status is not confirmed based on this analysis result, the process that does not ensure the safety of the product is defined as a critical control point (CCP),
(C) In order to confirm that important control points are always managed, monitoring is conducted intensively and constantly.
(D) Immediately take corrective action when the management status of important management points is inappropriate, (e) Record all the management details,
(F) Periodically reviewing whether the manufacturing or processing process to which HACCP is applied accurately controls the hazard or is carried out as prescribed;
This guarantees the safety of the final product as a whole.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
Nowadays, the above 1. ~ 6. In order to solve the pointed out item based on HACCP, for the first item, an enclosure is installed on the outer periphery of the market, and for the second item, the inside of the enclosure is air-conditioned at about room temperature. Yes. Both are measures related to buildings and equipment based on Good Manufacturing Practice (GMP).
However, it is impossible to sanitarily and safely manage the catch with this alone. In addition to this, a number of Sanitation Standard Operation Procedures (SSOP) have been defined in detail, and sanitation as instructed. Management must be thorough. In this way, the hygienic and safe production of catches by HACCP for the first time after the buildings, facilities, and equipment that satisfy the “Appropriate Manufacturing Code” have been properly maintained and managed in accordance with the procedures stipulated in the “Standard Sanitary Work Procedures”. Management becomes possible.
[0014]
When the “appropriate manufacturing standards” for the surrounding fish market and air conditioning measures are improved, and the series of operations in the market is performed based on HACCP, the contents of the “sanitary standard work procedure” are enormous. It becomes practically infeasible. For example, even if it is limited to various hygiene problems related to the use of wooden boxes and the direct placement of wooden boxes containing fish, the amount of human work will be enormous if it is attempted to deal with only the standard hygiene procedures. On the other hand, in order to reduce the amount of human work according to the “sanitary standard work procedure”, an enormous capital investment is required to automate / save the equipment and equipment.
[0015]
Most problems with the unsanitary handling of fish end up with cross-contamination. Contamination by wooden boxes, manual contamination, floor placement, passenger car contamination, air pollution, etc. are all problems caused by cross-contamination between the contaminated medium and the fish.
[0016]
The biggest reason that temperature becomes a problem in the food handling process is that food poisoning bacteria and spoilage bacteria adhering to the food surface grow under normal environmental temperature. Most microorganisms do not die at temperatures as low as the ice temperature, and in the vicinity of the human body temperature, there is often an optimum temperature environment. At temperatures in this range, the higher the temperature, the more proliferative activity tends to be activated. It is known that normal food poisoning bacteria do not grow in a low temperature region of 3 ° C. or lower.
[0017]
Second on food poisoning of fish Questions The topic is the occurrence of allergic food poisoning. This is a food poisoning caused by a natural poison called histamine produced in fish meat. It is known that the cause of histamine production is still a microorganism. In order to suppress the generation of histamine, it is effective to maintain the fish body temperature in a low temperature range of 4.4 ° C. or lower, and the amount of histamine produced increases when exposed to higher temperatures.
[0018]
The third issue to be noted regarding temperature is freshness. Although detailed explanation is omitted, there is a K value as an index showing the freshness of the catch. This is an index showing the degree of degradation of ATP (adenosine triphosphate) (0% -100%). The smaller the K value, the fresher the K value, the lower the fish body temperature, the slower the rate of increase. The lower the temperature, the more fresh the fish will be kept.
[0019]
For these reasons, it is understood that it is desirable to preserve fish and shellfish in the low temperature region as described above. This is the reason why temperature is important in food processing, storage, and distribution processes. Therefore, the longer the high temperature exposure time of the fish body after landing, the shorter the edible life (caught period) after catching the higher the exposure temperature. There are no scientific standards for high-temperature exposure time and low-temperature control in sorting, boxing, temporary storage, transport, etc. at conventional market sites. I am doing. Scientific management is necessary in consideration of histamine accumulation and microbial growth.
[0020]
In order to place food under the complete control of HACCP, it is inevitably necessary to properly store and manage food (hazard analysis and critical control point management) and monitor the management status in all processes from the production (fishing) stage to the table. And management of the records, that is, the environmental history and attributes that the food has followed is essential. The history and attributes of fish must be recorded, stored, and clearly documented, such as date and time of fishing, fishing location, landing market, temperature change of fish during the period from catch to consumer, and handling management system.
[0021]
Such a series of HACCP implementations ensures the safety of the consumer and can confirm when necessary. In the unlikely event that a food poisoning or other hazard occurs, the cause of the hazard and product recovery will be promptly and reliably implemented for foods under HACCP control. In other words, even if multiple vendors are involved in all processes including market, transportation, storage, retail, etc., the entire process is under the control of HACCP, and the above history management can be realized. Inevitably, food hazards can be prevented.
[0022]
Thus, when food is managed by HACCP throughout the entire process from production to consumption, such HACCP is called total HACCP. Looking at examples in Japan as well as in other countries, the total HACCP of food has not been completely achieved. The reason for this is that even though a contractor in charge of each process can perform HACCP under his / her own jurisdiction, it is practically difficult to thoroughly implement HACCP for all the processes before and after the process.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for sanitary and safety management of fish that realizes HACCP management in all logistics processes from fisheries to consumers, as well as solving sanitation problems in the fish market.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve such a problem, the present invention provides a sanitary safety for ensuring the freshness and safety of fish in the distribution process to the consumer after the fish type / size selection of the fish landed from the fishing boat is performed. A management method,
Purified seawater obtained by filtering and sterilizing natural seawater is cooled to the optimum temperature for cooling the object to be cooled using a chilled water machine to create clean cold seawater. The fish body is washed and cooled using the clean cold seawater, and immediately sealed in a transparent packaging bag, and the subsequent processes are performed under temperature control in a sealed packaging state.
Furthermore, onboard and in-market HACCP-related information management and process management are performed, and at the same time, the temperature and management items of the fish after shipment are transmitted to the central information processing device by wireless or wired method using an electronic temperature detector. Centralized management of input / output information from catch to final transport / storage process using central information processing equipment It is characterized by that.
[0024]
After the packaging process, after measuring the weight of the packaging bag and detecting the metal inside, the bag identification number is displayed on the surface of the packaging bag. In addition, the content description items necessary for hygiene management are printed and displayed.
[0025]
An electronic temperature detection storage device is provided in a storage box for storing the catch after the sticking step, and the contents described in the electronic temperature detection storage device are stored in the electronic temperature detection storage device when the packaging bag is stored in the storage box. Are stored in part or in whole, and changes in the storage box temperature with time.
A cold air blowing part is attached to the upper part of the conveyance line, and cold air is blown from the cold air blowing part onto the surface of the fish moving on the line.
I / O information from the catch to the final transportation / storage process is centrally managed by the central information processor.
[0026]
In view of the fact that the biggest cause of unsanitary problems in the conventional market is the cross-contamination of fish, temperature management and history management, the method of the present invention is selected for easy and thorough management of HACCP. One or a group (multiple) of fish washed with clean cold seawater during the process or after completion of the sorting process is immediately hermetically packaged using a transparent packaging material. Since microorganisms such as bacteria live on the fish body surface, washing the fish body with natural seawater inevitably raises the fish body surface temperature and promotes bacterial growth on the fish body surface.
[0027]
Compared to the open ocean, there are more E. coli and other bacteria in the natural seawater in the harbor, making it unsuitable for washing fish. In order to eliminate such inconvenience based on washing, in the present invention, natural seawater is filtered and sterilized to produce aseptic clean seawater, and further using a chilled water machine, for example, at 5 ° C. or outside (the temperature of the chilled water is the temperature of the object to be cooled). Set the temperature to the optimum temperature for cooling) and use it to clean and cool the fish surface. The washed fish is immediately packed in a transparent packaging bag for every 15 kg, 20 kg, etc., and then sealed.
[0028]
The reason for using the transparent bag is to allow the contents to be visually confirmed. The important thing here is that the number of bacteria on the surface of the fish body is determined at the time of packaging after the end of washing (the cross-contamination in the subsequent process is prevented because it is hermetically packaged), that is, the initial management state of the fish body Is to be determined. Thereafter, the management state of the fish body in the process is determined by the temperature as an important control point. In other words, it becomes possible to place all subsequent processes under HACCP control only by temperature control. If subsequent temperature control is appropriate, consumers can eat safe and fresh fish.
The method of the present invention not only completely solves the cross-contamination problem associated with conventional crate packing, but also enables total HACCP in subsequent processes.
[0029]
The next important item in HACCP management is temperature management in the storage and transportation process. In order to make this possible, a management method using a storage box is adopted. The important items in HACCP management of packaged catch during storage and transportation are historical information before storing the items in the box and management records of the temperature after storing. Necessary display items including the type / quantity of the items to be stored, date and time of storage, storage temperature, etc. need to be displayed by a method such as sticking a sticker on the surface of the box at the end of packing. If this display information, the display information on the catch packaging bag, and the temperature record in the box are present, HACCP management of the items stored in the box becomes possible.
[0030]
It is important to describe the requirements on the fish packaging bag. After the package has been sealed and weighed and safety confirmed by metal detection, catch location, catch date, landing market name, presence / absence of HACCP management, weight, post-process management method, freshness display such as K value, etc. In addition, it is necessary to display information necessary for HACCP management by sticking or printing on the surface of the packaging bag.
[0031]
The last important matter is the detection and recording of the temperature in the box. Portable temperature detection storage devices that have a temperature sensor, can display the measured temperature and store the change with time, and can also store incidental information other than the temperature are already on the market. Input / output of stored information can be instantaneously performed by wired or wireless electronic means. In the present invention, this temperature detection storage device is permanently or temporarily installed in a storage box to facilitate HACCP management.
That is, the necessary items and date / time to be displayed on the box surface at the end of the boxing of the fish market are stored in the temperature detection storage device by a method such as manual, automatic, wired, or wireless. Thereafter, the temperature detection storage device is attached to a predetermined place in the box, and temperature measurement is started at the same time. When a part or all of the contents in the box (old box) is moved to another box (new box) at a distribution process stage, the temperature detection memory device used in the new box detects the temperature in the old box. After copying the electronic information in the storage device (which can be completed instantaneously by either wired or wireless method), make additional corrections to match the contents of the new box, and then change the contents. Hard copy can be pasted on the surface of the new box.
[0032]
The boxes and temperature detection storage devices used in this moving operation are unified according to the same standard. By using such a standardized box and temperature detection storage device, it is possible to easily and accurately manage the history and temperature of the fish after shipment to the fish market, and realize the total HACCP of the fish It becomes.
[0033]
In the above description, it is assumed that a series of processes including cleaning and sealing packaging of fish is performed in the fish market. However, the best way to handle the catch is that these processes in the market are carried out on the ship immediately after catch. It is desirable to cool the fish after catching it as soon as possible and package it after washing. With catching methods such as Makiami and Troll, a large amount of fish is picked up on board at the same time. First, cooling with ice water in the fish tank to suppress bacterial growth, sorting, washing, and packaging It is desirable to start the work. Thereafter, the total HACCP can be managed by maintaining the temperature below the important control point temperature.
[0034]
The point to be considered on HACCP from the catch to the packaging process is the temperature rise of the fish body from the sorting process to the temporary storage process. The temperature of the fish body before the sorting process and in the storage process is always kept at a low temperature of 4 ° C or outside with ice, ice water, cooler, etc., but the surface temperature of the fish body depends on the room temperature during this process, mainly sorting and packaging. May be raised. From this point of view, as described above, a method of performing washing and fish cooling simultaneously with clean cold seawater is effective.
[0035]
As another method, the present invention is a sanitary and safety management method for ensuring the freshness and safety of the fish in the distribution process to the consumer after the fish type / size selection of the fish caught from the fishing boat is performed. There,
During or after the sorting step, the fish body is cooled and washed with clean cold seawater at the same time, and then immediately sealed and sealed with a transparent packaging bag, the sorting step, the cooling and washing step, the packaging step, and the A blowout port is provided at the top of the process line during the movement of the fish body until it reaches the storage for storing the hermetically packaged fish body, and clean cold air is blown onto the fish body surface from the blowout port. The temperature is set to a temperature near or below the temperature of the fish body before the sorting step,
Furthermore, onboard and in-market HACCP-related information management and process management are performed, and at the same time, the temperature and management items of the fish after shipment are transmitted to the central information processing device by wireless or wired method using an electronic temperature detector. Centralized management of input / output information from catch to final transport / storage process using central information processing equipment We propose a method for sanitary safety management of fish catches. The blown cold air may be either a method in which a part of the blown cold air for indoor air conditioning is introduced by a duct or a cooler dedicated to the blown cold air. This cooling means can be applied to any process in which the fish surface temperature may increase.
[0036]
In order to perform HACCP management according to the present invention, it is necessary to process and input / output a large amount of information quickly and accurately. For this purpose, a central information processing apparatus dedicated to information processing is required. The matters to be done for HACCP management of the catch are as described in the explanation of HACCP. All the information required for HACCP management in the entire process must be recorded and saved. For example, information on fish catch acceptance management, sticking work in the packaging process, boxing / sticking sticking / shipping destination management at the time of shipment, tracking of the management status of the product after shipment, investigation of the cause when a complaint occurs, and product recovery method, etc. Management is performed by the central information processing device.
[0037]
In the present invention, the central information processing device is used to manage HACCP-related information and process management on board and in the market, and at the same time, the temperature and management items of the fish after shipment are wirelessly or electronically detected using the electronic temperature detection device. By transmitting to the central information processing apparatus by a wired method, total HACCP management from the time of fishing to the consumer becomes possible.
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be exemplarily described below with reference to the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative positions, and the like of the structural parts described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention only to specific descriptions unless otherwise specified. It is just an example.
FIG. 1 shows an example of a logistics flow and information flow of fish in the present invention. The upper part of the alternate long and short dash line shows the logistics flow of the high catch fish in the market, and the lower part shows the information flow. First, the logistics flow will be described.
The fish caught from the fishing boat 10 by using a fish pump or a tamo (process A1) passes through a sorting process A2 for each fish type and size, and then reaches a washing process A3. As shown in the figure, several cleaning methods can be considered for the cleaning step A3. For example, there are cold seawater spray washing and cold seawater tank washing, and either method or a combination of both is possible. The former is to wash the fish moving on the mesh conveyor by spraying cold seawater for washing from the spray nozzle, and the latter is to move the fish in a clean cold seawater tank for washing. In either method, the simultaneous effects of washing and cooling the fish are obtained. When the cold seawater spray cleaning is performed in parallel in the sorting step A2, the work time in the next cleaning step is shortened.
[0039]
In the packaging step A4 immediately after the cleaning step A3, the fish body is hermetically sealed with a transparent packaging bag. What is necessary is just to select an appropriate size for the weight or size of a fish body as a packaging bag for simultaneously packaging a plurality of bodies. The greatest feature of HACCP management in this packaging step A4 is that the quality of the fish (bacterial count and freshness) is determined in this packaging step A4, and the only important control point thereafter is temperature. Since subsequent cross-contamination does not occur, if temperature control is performed properly, the growth of bacteria can be suppressed, and an increase in the K value, which is an index value of freshness, can be minimized. Compared with conventional handling methods, the safety and freshness of foods are greatly improved, and it is possible to prevent harm. Printing or pasting a part of the contents displayed in the seal sticking step A6 described later, for example, the packaging bag identification number, company name, packaging date and time, etc. in advance on the packaging bag or at an appropriate point in the packaging step A4 Is possible.
The packaging material used in the packaging step A4 is preferably a transparent material that is safe and strong as a food packaging material and can be recycled.
[0040]
Next, in the metal detection / weight measurement step A5, metal detection is performed as a physical hazard prevention measure in the HACCP hazard analysis. In this step A5, the packaging bag weight is measured at the same time, and the result of this step A5 is stored in the central information processing apparatus described later together with the packaging bag identification number. If the result of metal detection is "abnormal", remove the packaging bag from the process, investigate the cause and take preventive measures.
[0041]
The next seal sticking step A6 is a step of sticking or printing all matters necessary for legal and HACCP management on the surface of the packaging bag. Known requirements prior to this process, such as packaging bag identification number, product name, fishing ground, catch date, market name, packaging date, weight, control temperature, clear that the product is under HACCP control, attention to handling in subsequent processes Matters. In order to quickly and accurately perform work instructions and information management in this step A6, it is indispensable to use a central
[0042]
There is a possibility that the fish body temperature will rise between each step from the sorting step A2 to the sticking step A6 except for the washing step A3 with cold seawater. Therefore, it is conceivable to air-condition the entire room at a low temperature. For example, maintaining the room temperature at a low temperature (for example, 5 ° C. or lower) below the control temperature of the fish body is the initial cost for air conditioning, the maintenance cost, and the work of the operator. It is difficult considering the environment.
In order to eliminate such inconvenience, in the present embodiment, a cold air blowing portion 11 is provided at the upper part of the fish movement passage between the steps A1 to A6 as shown in FIG. The cold air 20 on the outlet side of the dedicated cool air cooler is introduced into the blowing part 11 through a duct, and the cold air from the cold air blowing part 11 is blown onto the fish surface to prevent the fish temperature from rising.
[0043]
The next step is a temporary storage step A7. Once packaged, the catch needs to be stored under temperature control.
There are two types of storage methods. One is a method of storing in a storage box and storing it with a temperature detection storage device (described later) simultaneously with ice application. This method is convenient when shipping out of the market as it is in units of boxes. The other method is to temporarily store it in the storage box for use in the venue and temporarily store it in a storage room whose temperature is controlled by the central
[0044]
Next is seri process A8. The problems of the conventional all-item cell system are as described above. Therefore, in the present invention, a part of the catch packed in the previous process is moved to the seri venue (the cleaning / packaging process in the sanitation area and the seri venue in the non-sanitation area are separated). To buy and sell fish in the storage. The result of the relative transaction (customer name, quantity, amount, etc.) is managed by the central
[0045]
In parallel with the seri process A8, a quality inspection (bacteria count, K value, appearance, fish temperature, other necessary items) of the fish body immediately after packaging is performed and the result is managed by the central
After the seri is finished, the catch determined by the shipping destination is delivered from the temporary storage, and a refilling (replacement) step A10 is performed in which refilling from the in-field box to the out-of-field box is performed at the changing place for each customer. Ice is applied to keep the temperature inside the box, and an electronic detection temperature storage device is attached. In addition to ice, the temperature holding state includes the use of cold storage materials, dry ice, (electronic) small refrigerators, or combinations thereof.
[0046]
FIG. 2 shows an example of the structure of an out-of-field fish storage box used in the refilling step A10. One bag or a plurality of
[0047]
As shown in FIG. 3, the electronic temperature
[0048]
When the storing operation into the
In the next sticker sticking step A11, the
[0049]
Next, after passing through the shipping process A12, when changing the box or moving a part of the contents in the transport / storage process A13, the storage information of the electronic temperature
[0050]
The above is a description of the steps related to the distribution of fish catches, and the contents shown in the lower part of the one-dot chain line in FIG.
The catch information (ship name, fish place, fish species, water temperature, catch amount, catch date, etc.) sent from the fishing boat that is fishing or carrying the catch is sent to the central information processor (computer) 12 in the market. Recorded and managed as HACCP information.
The temperature of the fish body needs to be constantly managed in each process in the fish market. Therefore, there is a possibility that the fish body temperature immediately after the selection (step A2) and immediately before the temporary storage (step A7) is increased, and the measurement result of the fish body temperature here is stored in the central
[0051]
On the other hand, based on these input information, display information at the time of sticking a sticker on the surface of the packaging bag (step A6), boxing information at the time of packing (step A10), input information to the electronic temperature
Under such computer management, the electronic temperature
When food poisoning or other problems occur due to the fish for any reason, immediately investigate the distribution channel of the fish, investigate the cause, collect the fish at risk, and take necessary measures such as minimizing damage. Can be taken. This is not possible with the conventional market management system, and the logistics and information management of the catch according to the present invention makes it possible to realize a true total HACCP in all processes from the catching stage to the consumer.
[0052]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the method for sanitary safety management of a fish according to the present invention, the fish washed with clean cold seawater is immediately sealed with a transparent packaging material during or after the sorting process. Since it is packaged, cross-contamination in the subsequent process is prevented, and it is possible to keep the whole process under HACCP control by managing the temperature of the fish in the subsequent process only by controlling the temperature. Therefore, consumers can eat safe and fresh fish if the subsequent temperature control is appropriate. The method of the present invention not only completely solves the cross-contamination problem associated with conventional crate packing, but also enables total HACCP in subsequent processes.
[0053]
In addition, a large amount of capital investment and expenses are required when trying to apply HACCP to the same business process in the fish market and to perform business management that complies with the proper manufacturing standards and to comply with the hygiene standard work procedure. However, the present invention can realize HACCP in the fish market with minimum equipment and minimum cost by improving the process and production method based on HACCP.
[0054]
The method of the present invention makes it possible to apply total HACCP to all fish catches including not only high catch fish but also large fish such as tuna. Furthermore, the invention of the part applied to the fish market can be applied not only to the fish market but also to all fishing boats including those used for deep-sea fishing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing an embodiment of a method for sanitary safety management of fish according to the present invention.
FIG. 2 is a cutaway perspective view of a fish storage box used in the method of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view of an electronic temperature detection storage device attached to a fish storage box.
FIG. 4 is a work flow diagram in a conventional fish market.
FIG. 5 is a work flow diagram in a conventional fish market.
[Explanation of symbols]
10 Fishing boat
11 Cold air blowing part
12 Central information processing equipment
13 Storage box
18 Electronic temperature detection and storage device
A1 landing process
A2 sorting process
A3 Cold sea water washing process
A4 Packaging process
A5 Metal detection and weight measurement process
A6 sticker pasting process
A12 shipping process
A13 Transport and storage process
Claims (4)
自然海水をろ過・殺菌して得た清浄海水を冷水機を用いて、被冷却物を冷却するために最適な温度に冷却して清浄な冷海水を作り、前記選別工程の途上またはその終了後に、前記清浄な冷海水を用いて魚体の洗浄と冷却を行い、直ちに透明な包装袋により密閉包装し、以後工程は密閉包装の状態で温度管理下で行い、
更に船上および市場内のHACCP関連の情報管理と工程管理を行うと同時に、電子式温度検出装置を用いて出荷後の漁獲物の温度および管理事項を無線または有線式方法により中央情報処理装置に伝送して、漁獲から最終の運搬・保管工程に至る間の入出力情報を中央情報処理装置により一括集中管理することを特徴とする漁獲物の衛生安全管理方法。A sanitary and safety management method for ensuring the freshness and safety of the fish in the distribution process after the fish species / size selection of the fish caught from the fishing boat is shipped and delivered to the consumer,
Purified seawater obtained by filtering and sterilizing natural seawater is cooled to the optimum temperature for cooling the object to be cooled using a chilled water machine to create clean cold seawater. The fish body is washed and cooled using the clean cold seawater, and immediately sealed in a transparent packaging bag, and the subsequent processes are performed under temperature control in a sealed packaging state.
Furthermore, onboard and in-market HACCP-related information management and process management are performed, and at the same time, the temperature and management items of the fish after shipment are transmitted to the central information processing device by wireless or wired method using an electronic temperature detector. Then , a sanitary safety management method for fishery, characterized in that input / output information from catch to final transport / storage process is centrally managed by a central information processor .
前記選別工程の途上またはその終了後に、魚体を清浄な冷海水により冷却と洗浄を同時に行った後、直ちに透明な包装袋により密閉包装し、前記選別工程、冷却及び洗浄工程、包装工程、及び該密閉包装された魚体を保管する保管庫に至る前までの、魚体が移動する間の工程ラインの上部に吹き出し口を設け、該吹き出し口より清浄な冷気を魚体表面に吹きかけるとともに、該冷気の吹き出し温度は前記選別工程以前における魚体の温度近傍かそれ以下の温度に設定され、
更に船上および市場内のHACCP関連の情報管理と工程管理を行うと同時に、電子式温度検出装置を用いて出荷後の漁獲物の温度および管理事項を無線または有線式方法により中央情報処理装置に伝送して、漁獲から最終の運搬・保管工程に至る間の入出力情報を中央情報処理装置により一括集中管理することを特徴とする漁獲物の衛生安全管理方法。A sanitary and safety management method for ensuring the freshness and safety of the fish in the distribution process after the fish species / size selection of the fish caught from the fishing boat is shipped and delivered to the consumer,
During or after the sorting step, the fish body is cooled and washed with clean cold seawater at the same time, and then immediately sealed and sealed with a transparent packaging bag, the sorting step, the cooling and washing step, the packaging step, and the A blowout port is provided at the top of the process line during the movement of the fish body until it reaches the storage for storing the hermetically packaged fish body, and clean cold air is blown onto the fish body surface from the blowout port. The temperature is set to a temperature near or below the temperature of the fish body before the sorting step,
Furthermore, onboard and in-market HACCP-related information management and process management are performed, and at the same time, the temperature and management items of the fish after shipment are transmitted to the central information processing device by wireless or wired method using an electronic temperature detector. Then , a sanitary safety management method for fishery, characterized in that input / output information from catch to final transport / storage process is centrally managed by a central information processor .
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