JP4058526B2 - Wall waterproof structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造住宅の家屋やバルコニー等における壁構造体を防水する構造に関し、特に、外壁材から浸入した水を水切板により内壁材に浸入するのを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、木造住宅のバルコニーを施工する際には、室外へ張り出した床に内壁材を構築した後、このような床や内壁材に防水工事を施すようにしている。
床の防水工事においては、床下地材に防水板を所定の傾斜で敷設し、その防水板上の水を排水溝に流すようにしている。
一方、内壁材の防水工事においては、内壁材に防水シート等を貼付した後、その内壁材に外壁材を取り付けるようにしているが、この際、外壁材に浸透した水が内壁材に浸入しないようにするため、水切板を内壁材と外壁材の間の下端部分に固定するようにしている。
【0003】
この水切板は、内壁材と外壁材の間に防水路を形成しその防水路が外壁材の下部を通過した後に内壁材上の防水シート等から離れて鉛直下方にたどるようにするため、一枚の板金を用いて、内壁材と外壁材の間に介在する平面部を形成し、さらに、その下端部分に段差部分を折り曲げて一体的に形成したものである。
【0004】
このような防水が施されたバルコニーにあっては、外壁材の表面から浸入した水は、水切板に至り、水切板から床の防水板に落下した後、排水溝に流れるようになっている。
そして、一般に防水工事は、水の流れる順序と逆の順序で施工を行うとされていることから、まず、床の防水工事をし、次いで、水切板を内壁材に固定してから、外壁材をその下部において水切板を挟んだ状態で内壁材に取り付けている。
【0005】
他方、バルコニーにおいて、外壁材に対してその内側の上下に配設された手摺内壁及び内壁材のうち、手摺内壁に対して隙間をおいて配置された内壁材を防水するにあたって、ゴム製の水切シートを容易にメンテナンスにする等の観点から、バルコニー雨仕舞構造が提案されている(特許文献1参照)。
この従来技術においては、手摺内壁の内面から隙間を通して内壁材の外面に延在した水切シートに対し、水切シートと同じような経路で補強板を隙間から出し、その先端部分に水切カバーを固定することによって、水切シート及び内壁材を覆うようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6―146559号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のバルコニーの防水工事にあっては、本来、胴縁材や外壁材の施工を工場で行うことが望ましいものの、床の防水工事は、そもそも現場で行う必要があることに加えて、水切板を内壁材に固定してからでないと、胴縁材や外壁材を取り付けることができないため、結果的に胴縁材や外壁材の施工を現場で行わざるを得ないという問題があった。
【0008】
その一方で、特許文献1に記載された従来技術にあっては、手摺内壁と内壁材の隙間から浸入した水が、水切カバーと補強板の連結部分に浸入した場合、水切シートの劣化を招き、内壁材を十分に防水できないおそれがあった。
他方、従来の水切板は、その下側部分が内壁材と外壁材の間から露出しており、長期間に亘って外気に晒されると劣化するため、簡便に交換されることが望まれていた。
【0009】
従って、本発明の目的は、水切板状体の本来的な防水性能を損なわずに、外壁材の施工を現場でなく工場で行い得ると共に、劣化した水切板状体を簡便に交換し得る壁防水構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、木造住宅における内壁材と外壁材の間の下端部分に水切板状体が取り付けられ、該外壁材から浸入した水を水切板状体により前記内壁材に浸入するのを防止するように構成された壁防水構造であって、前記水切板状体は、前記外壁材の内面に固定された第1の水切板状体と、前記内壁材の外面に貼付された所定の内壁防水材を介して該内壁材に固定された第2の水切板状体とからなり、前記第1の水切板状体は、鉛直面上に延在した防水板部の下部に遮蔽部が外側に張り出て内側に折り返された形状に形成され、前記防水板部は、前記外壁材と前記内壁防水材の間に介在するように配置されると共に、前記遮蔽部は、前記外壁材の下端部からはみ出て配置され、前記第2の水切板状体は、前記第1の水切板状体の前記防水板部と同一面上に延在した締結板部の上部に被遮蔽部が外側に張り出た形状に形成されると共に、該締結板部の下部に防水カバー部が段差形状に形成され、前記締結部が前記内壁防水材の所定位置に締結されることにより、前記被遮蔽部は、前記第1の水切板状体の前記遮蔽部によって覆われて配置されると共に、前記防水カバー部は、前記内壁防水材を覆って配置されたことを特徴とする壁防水構造を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0011】
本発明によれば、従来の水切板状体を、第1の水切板状体と、第2の水切板状体とに分離し、第2の水切板状体の被遮蔽部を、第1の水切板状体の遮蔽部と内壁防水材との間で覆うようにして、水切板状体がもつ本来的な防水性能を損なわずに内壁材の防水を確保した上で、第1の水切板状体を外壁材に固定すると共に、第2の水切板状体を内壁材に固定することにより、現場で施工しなければならない内壁材と分離して、外壁材の施工を工場で行うことが可能になり、ひいては、外壁材の製造や第1の水切板状体の外壁材への取り付けを工場のみで行うことができる。
また、本発明によれば、第2の水切板状体の締結部における内壁材との締結を解除することにより、内壁材と外壁材の間から露出した第2の水切板状体を劣化した場合に簡便に交換することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る壁防水構造の好ましい一実施形態を図面を参照して説明する。
図2に示すように、本実施形態の壁防水構造1は、木造住宅における内壁材20と外壁材10の間の下端部分に水切板(水切板状体)3が取り付けられ、外壁材10から浸入した水を水切体3により内壁材20に浸入するのを防止するように構成された構造である。
水切板3は、外壁材10の内面に固定された第1の水切板(第1の水切板状体)30と、内壁材20の外面に貼付された所定の内壁防水シート(内壁防水材)22を介してこの内壁材20に固定された第2の水切板(第2の水切板状体)40とからなる。
第1の水切板30は、鉛直面上に延在した防水板部33の下部に遮蔽部31が外側に張り出て内側に折り返された形状に形成されている。防水板部33は、外壁材10と内壁防水シート22の間に介在するように配置されている。遮蔽部31は、外壁材10の下端部からはみ出て配置されている。
第2の水切板40は、第1の水切板30の防水板部33と同一面上に延在した締結板部42の上部に被遮蔽部41が外側に張り出た形状に形成されると共に、締結板部42の下部に防水カバー部43が段差形状に形成されている。締結部42が内壁防水シート22の所定位置に締結されることにより、被遮蔽部41は、第1の水切板30の遮蔽部31によって覆われて配置されると共に、防水カバー部43は、内壁防水シート22を覆って配置されている。
以下、かかる壁防水構造1を詳細に述べる。
【0013】
本実施形態の壁防水構造1は、木造住宅のバルコニーに適用された構造である。
図1に示すように、このようなバルコニー4は、例えば、2階建物の壁から張り出した床5に内壁材20が立設されて構成される。
このような内壁材20には、2階建物側の床5Aの周囲を囲む高い内壁材20Aや、屋外側の床5Bの周囲を囲む低い内壁材20B等があり、壁防水構造1は、特に、高い内壁材20Aの両側に適用されている。なお、内壁材20の上部には、手摺6が取り付けられている。
【0014】
まず、内壁材20及び第2の水切板40について説明する。
図2に示すように、内壁防水シート22は、例えばハウタンシート(商品名)等のように粘着性を有する防水材で、内壁材20の外面の所定領域に、合板21を介して貼付されている。
内壁防水シート22の貼付領域は、内壁材20の外壁材10と接合しない下側(露出した側)を防水すると共に、第2の水切板40の締結板部42のみならず第1の水切板30の防水板部33の全面に亘って接合する観点から、内壁材20の下端から第1の水切板30の上端を越えた範囲である。
内壁防水シート22の外面には、内壁材20の防水をさらに強化する観点から、例えばFRP(繊維強化プラスチック)等を用いた防水材23が、床5から所定の高さ(例えば20cm程度)まで貼付されている。
【0015】
防水材23の上端部分と内壁防水シート22の間には、脱気用の円筒管25が設けられている。防水材23の円筒管25上に合わせて膨らんだ部分から下側には、防水材23を保護する観点から、木地材24が防水テープ(図示しない)を用いて貼り合わせられている。
【0016】
図4に示すように、第2の水切板40は、例えばステンレス等の鋼板を用いて、締結板部42と、被遮蔽部41と、防水カバー部43とから一体的に折曲形成されている。
第2の水切板40の幅は、内壁材20の全幅を所定数に分割した一定の長さに設定されている。
締結板部42は、内壁材20に固定されるように平板状に形成されている。締結板部42には、固定ビス51用の孔が一定の間隔毎に形成されている。
被遮蔽部41は、締結板部42の上端部分から鉛直下方に張り出て斜面状に形成されている。
防水カバー部43は、締結板部42の下端部分から鉛直下方に張り出た傾斜部43aと、その下端部分から鉛直面上に延在した遮蔽部43bとから段差状に形成され、その下側が開口している。なお、防水カバー部43の下端部分には、折返部44が内側に傾斜して形成されている。
【0017】
図2又は図4に示すように、このような第2の水切板40は、この締結板部42において防水材23の上端部に固定ビス51が打ち込まれることにより、第2の壁構造体20に固定される。
この場合、第2の結合部41は、防水材23の上端を越えて配置されるとともに、防水カバー部43は、防水材23の膨らんだ部分を含む下方領域を覆う位置に配置されるようになっている。
【0018】
防水カバー部43の内面には、止水部材45が固着されている。この止水部材45は、防水カバー部43の下側から流入した水を吸収する観点から、吸水性を有するエプトシーラ(商品名)等を用いてスポンジ塊状に形成されている。
止水部材45の厚さは、第2の水切板40が固定された際に止水部材45自体を収縮させて防水カバー部43の下側から流入した水を堰き止める観点から、第2の水切板40の設置位置における防水カバー部43と木地材24の間隔より大きく設定されている。
【0019】
次いで、図2に示すように、外壁材10及び第1の水切板30について説明する。
外壁材10は、例えばサイディング等を用いて所定の大きさの板状に形成されている。胴縁材11は、例えば合板を用いた縦胴縁である。外壁材10は、外側から釘打ちされることにより、その胴縁材11に取り付けられている。
【0020】
胴縁材11の内面には、胴縁材11と接合する内壁材20を防水する観点から、例えばタイベック(商品名)等を用いた外壁防水シート14が貼付されている。外壁防水シート14は、胴縁材11の下端近傍まで延在している。
【0021】
図3に示すように、第1の水切板30は、第2の水切板40に用いた鋼板と同じものを用いて、防水板部33と、遮蔽部31とから一体的に折曲形成されている。第1の水切板30の幅は、第2の水切板40の幅と同一に設定されている。防水板部33は、外壁防水シート14を介した胴縁材11と、内壁材20との間に介在するように平板状に形成されている。防水板部33の上端部分には、折返部34が外側に折曲形成されている。この折返部34は、外壁防水シート14を胴縁材11の外面に押し付けると共に、胴縁材11と内壁防水シート22との間に空隙を設けて外壁防水シート14が水を吸い上げないようにする観点から形成されたものである。
遮蔽部31は、防水板部33の下端部分に鉛直下方に張り出た斜面状に傾斜部31aと、その下端部分から内側に折り曲げられた平面状の平板部31bとからなる。この遮蔽部31は、傾斜部31aと平板部31bの間で第2の水切板41の被遮蔽部41を覆い、第1の水切板30上の水が、第2の水切板40の裏側(内壁防水シート22側)に入り込まないようにする観点から形成されたものである。
【0022】
図2又は図3に示すように、このような第1の水切板30は、この防水板部33が外壁防水シート14を挟んで胴縁材11の下側の外面に釘を用いて第1の壁構造体10に固定される。
この場合、遮蔽部31は、胴縁材11の下面からはみ出て配置されるようになっている。
【0023】
ここに、図3又は図4に示すように、第1、第2の水切板30、40の相互の関係については、第1の水切板30の遮蔽部31上の水を、第2の水切板40の防水カバー部43における傾斜部43a上に落とす観点から、第2の水切板40における防水カバー部43と締結板部42の水平間隔は、第1の水切板30における遮蔽部31と防水板部33の水平間隔より大きく設定されている。
【0024】
以下、本実施形態の壁防水構造1の製造方法及び壁防水方法を説明する。
工場の製造段階では、第1の水切板30、外壁防水シート14、胴縁材11、外壁材10を、この順に製造する。この場合、外壁防水シート14は、胴縁材11と第1の水切板30の間に介在している。
また、内壁材20には、予め、内壁防水シート22や防水材23等を貼付し、この内壁材20を床5に立設しておく。
【0025】
現場の施工段階では、まず、バルコニー4の床5の防水工事において排水溝等を設けた後、内壁材20の上記の所定位置に第2の水切板40を固定用ビス51を用いて固定する。
【0026】
次いで、第1の水切板30が固定された第1の壁構造体10を、第2の壁構造体20に所定の治具を用いて位置合わせしつつ取り付ける。
この場合、第1、第2の水切板30、40において、被遮蔽部41の上面が、遮蔽部31の傾斜部31aの下面に当接して密着するように、外壁材10の位置合わせする。
これにより、第2の水切板40の被遮蔽部41は、第1の水切板30の遮蔽部31と内壁防水シート22の間で覆われるため、第1、第2の水切板30、40は、外側(外壁材10側)に一体的な防水路を形成する。
【0027】
以下、本実施形態の壁防水構造1の作用を説明する。
雨天の際に、外壁材10に浸入した水は、胴縁材11を通過して外壁防水シート14に至り、その後、第1、第2の水切板30、40の防水路上を流れてから床5に落ちて排水溝に流れる。
この場合、第1、第2の水切板30、40において、被遮蔽部41は、第1の水切板30の遮蔽部31と内壁防水シート22の間で覆われ、しかも、遮蔽部31は、下方に傾斜しているため、遮蔽部31と被遮蔽部41の間から水が浸入しない。
また、大雨等の際に、床5に溜まった水は、第2の水切板40の下側から入り込むことがあるが、この場合、そのように逆流した水は、止水部材45によって吸収されると共に堰き止められる。
【0028】
以上述べたように、本実施形態によれば、水切板を、第1の水切板30と、第2の水切板40とに分離し、第1の水切板30に関する施工を工場で行い得るため、水切板の現場施工においては、第2の水切板40に関する施工のみを現場で行えばよい。
そして、水切板を、第1の水切板30と、第2の水切板40とに分離しても、第2の水切板40の被遮蔽部41を、第1の水切板30の遮蔽部31と内壁防水シート22との間で覆うようにしてあるため、水切板がもつ本来的な防水性能を損なうことはない。
その結果、バルコニー4の防水にあたって、現場施工の労力が低減するため、品質管理が容易になると共に、現場での雨仕舞が早くなる結果、雨による建物躯体へのダメージを減少することができる。また、工場施工を多くすることができるため、現場施工期間が短縮されると共に、現場で発生するゴミを減少することができる。
【0029】
また、本実施形態によれば、第2の水切板40の締結部42での固定用ビス51を外すことにより、内壁材20と外壁材10の間から露出した第2の水切板40を劣化した場合に簡便に交換することができる。
【0030】
さらに、本実施形態によれば、第2の水切板40に止水部材45を設けたことから、逆流した水を堰き止める対策について、予め工場の段階で施工計画をたてるだけでなく、適宜、現場において追加、変更等を行うことが可能になる。
【0031】
さらにまた、本実施形態によれば、外壁防水シート14を第1の水切板30と胴縁材11との間に介在させたことから、外壁材10から浸入して外壁防水シート14上に溜まった水を、第1の水切板30の外側(胴縁材11側)に流すことができ、このような外壁材20の防水構造を、工場で製造することができる。
【0032】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことができる。
本発明の壁防水構造は、上述したように木造住宅のバルコニーに適用されることが好ましいが、特にこれに限定されるものでなく、例えば、建物の外壁材とその内側の内壁材のように、露出した壁構造体にも適用することができる。
【0033】
上述した第1、第2の水切板30、40は、内壁材20及び外壁材10の外面及び内面に適用されるが、これらの入隅や出隅の適用にあっては、第1、第2の水切板30、40を、適宜、以下のように変更して施工期間の短縮化等を図ることができる。
例えば、入隅や出隅の直下には、排水溝の上流部分や排水口が配置されることが多く、第2の水切板40の下に大量の水が溜まらないため、第2の水切板40に止水部材45を設けなくてもよい。
また、バルコニー4における手摺の内壁材20の場合には、上記外壁材10(サイディング)を用いず、外壁防水シート14を外側にして薄い樹脂スペーサ(2mm程度の厚さ)を介して取り付けたネオグランデ(商品名)が外壁となる。この樹脂スペーサは、内壁材20とネオグランデの間に第1の水切板30を介在させた場合にそれらの間にできた隙間を埋める観点から、第1の水切板30まで延在している。
【0034】
本発明によれば、水切板状体の本来的な防水性能を損なわずに、外壁材の施工を現場でなく工場で行い得ると共に、劣化した水切板状体を簡便に交換し得る壁防水構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の壁防水構造が適用された木造住宅のバルコニーの概略を示す側方断面図である。
【図2】同壁防水構造の要部の概略構成を示す側方断面図である。
【図3】同壁防水構造の第1の水切板の概略構成を示す側方断面図である。
【図4】同壁防水構造の第2の水切板の概略構成を示す側方断面図である。
【符号の説明】
10 外壁材
12 胴縁材
20 内壁材
23 防水材
30 第1の水切板
31 遮蔽部
40 第2の水切板
41 被遮蔽部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure for waterproofing a wall structure in a house or balcony of a wooden house, and more particularly to a structure for preventing water that has entered from an outer wall material from entering the inner wall material by a draining plate.
[0002]
[Prior art]
Generally, when constructing a balcony of a wooden house, after constructing an inner wall material on a floor projecting outside, the floor and the inner wall material are waterproofed.
In the floor waterproofing work, a waterproof board is laid on the floor base material at a predetermined inclination, and the water on the waterproof board is allowed to flow into the drainage groove.
On the other hand, in the waterproofing work of the inner wall material, after attaching a waterproof sheet or the like to the inner wall material, the outer wall material is attached to the inner wall material, but at this time, the water that has permeated the outer wall material does not enter the inner wall material. Therefore, the draining plate is fixed to the lower end portion between the inner wall material and the outer wall material.
[0003]
This draining plate forms a waterproof path between the inner wall material and the outer wall material, and after the waterproof path passes through the lower part of the outer wall material, it is separated from the waterproof sheet on the inner wall material and traces vertically downward. A flat sheet portion is formed between the inner wall material and the outer wall material by using a sheet metal, and a step portion is bent at the lower end portion so as to be integrally formed.
[0004]
In such a waterproof balcony, the water that has entered from the surface of the outer wall material reaches the drainage board, falls from the drainage board to the floor waterproof board, and then flows into the drainage groove. .
And since waterproofing work is generally performed in the reverse order of the flow of water, the floor is waterproofed first, then the drainage plate is fixed to the inner wall material, and then the outer wall material Is attached to the inner wall material with a draining plate sandwiched between them.
[0005]
On the other hand, in waterproofing the inner wall material arranged with a gap with respect to the inner wall of the handrail among the handrail inner wall and the inner wall material arranged above and below the outer wall material in the balcony, A balcony rain closing structure has been proposed from the viewpoint of easily maintaining a seat (see Patent Document 1).
In this prior art, for the draining sheet extending from the inner surface of the handrail inner wall through the clearance to the outer surface of the inner wall material, the reinforcing plate is taken out from the clearance through the same path as the draining sheet, and the draining cover is fixed to the tip portion. Thus, the draining sheet and the inner wall material are covered.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 6-146559
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional balcony waterproofing work as described above, it is originally desirable to carry out the construction of the torso and outer wall materials at the factory, but the floor waterproofing work must be done at the site in the first place. In addition to this, it is necessary to fix the drainage plate to the inner wall material, so that it is not possible to attach the outer edge material or outer wall material, and as a result, construction of the outer edge material and outer wall material has to be performed on site. There was a problem.
[0008]
On the other hand, in the prior art described in
On the other hand, the conventional drainage plate has its lower portion exposed from between the inner wall material and the outer wall material, and deteriorates when exposed to the outside air for a long period of time. It was.
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a wall that allows the construction of the outer wall material to be performed not at the site but at a factory without impairing the original waterproof performance of the drained plate-like body, and to easily replace a deteriorated drained plate-like body. It is to provide a waterproof structure.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a drained plate-like body is attached to a lower end portion between an inner wall material and an outer wall material in a wooden house, and water that has entered from the outer wall material is prevented from entering the inner wall material by the drained plate-like body. The water drainage structure is configured such that the draining plate-like body includes a first draining plate-like body fixed to the inner surface of the outer wall material, and a predetermined inner wall waterproofing material affixed to the outer surface of the inner wall material. The first draining plate-like body is fixed to the inner wall member via the first wall draining plate, and the first draining plate-like body has a shielding portion extending outwardly at a lower portion of the waterproof plate portion extending on the vertical plane. The waterproof plate is formed so as to be folded inward and the waterproof plate portion is disposed so as to be interposed between the outer wall material and the inner wall waterproof material, and the shielding portion is formed from a lower end portion of the outer wall material. The second drained plate-like body is the same as the waterproof plate portion of the first drained plate-like body. The shielded portion is formed in a shape projecting outward on the upper portion of the fastening plate portion extending on the surface, and the waterproof cover portion is formed in a step shape at the lower portion of the fastening plate portion, and the fastening portion is By being fastened to a predetermined position of the inner wall waterproof material, the shielded portion is covered and arranged by the shielding portion of the first drained plate-like body, and the waterproof cover portion is arranged to be the inner wall waterproof material. The object is achieved by providing a waterproof wall structure characterized by being disposed over the wall.
[0011]
According to the present invention, the conventional drained plate-like body is separated into the first drained plate-like body and the second drained plate-like body, and the shielded portion of the second drained plate-like body is the first drained plate-like body. The first drainer after securing the waterproofing of the inner wall material without impairing the inherent waterproof performance of the drainer plate body so as to cover between the shielding part of the drainer plate body and the inner wall waterproofing material. While fixing the plate-like body to the outer wall material and fixing the second drained plate-like body to the inner wall material, it is separated from the inner wall material that must be constructed on site, and the construction of the outer wall material is performed at the factory As a result, the manufacture of the outer wall material and the attachment of the first drained plate-like body to the outer wall material can be performed only at the factory.
In addition, according to the present invention, the second drained plate-like body exposed from between the inner wall material and the outer wall material is deteriorated by releasing the fastening with the inner wall material in the fastening portion of the second drained plate-like body. In some cases, it can be easily exchanged.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of a wall waterproof structure according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIG. 2, the
The
The first
The second
Hereinafter, the wall
[0013]
The wall
As shown in FIG. 1, such a
Such an
[0014]
First, the
As shown in FIG. 2, the inner wall
The affixing region of the inner wall
From the viewpoint of further strengthening the waterproofing of the
[0015]
A degassing
[0016]
As shown in FIG. 4, the
The width of the
The
The shielded
The
[0017]
As shown in FIG. 2 or FIG. 4, such a
In this case, the
[0018]
A
The thickness of the
[0019]
Next, as shown in FIG. 2, the
The
[0020]
From the viewpoint of waterproofing the
[0021]
As shown in FIG. 3, the
The shielding
[0022]
As shown in FIG. 2 or FIG. 3, such a
In this case, the shielding
[0023]
Here, as shown in FIG. 3 or FIG. 4, regarding the mutual relationship between the first and
[0024]
Hereinafter, the manufacturing method and wall waterproofing method of the
In the manufacturing stage of the factory, the
Further, an inner wall
[0025]
In the construction stage at the site, first, after providing a drainage groove or the like in the waterproofing work of the
[0026]
Next, the
In this case, in the first and
Thereby, since the to-
[0027]
Hereinafter, the effect | action of the wall
The water that has entered the
In this case, in the first and
In addition, in the case of heavy rain, the water accumulated on the
[0028]
As described above, according to the present embodiment, the draining plate can be separated into the
And even if a draining board is isolate | separated into the
As a result, since the labor for site construction is reduced when the
[0029]
Moreover, according to this embodiment, the
[0030]
Furthermore, according to the present embodiment, since the
[0031]
Furthermore, according to the present embodiment, since the outer wall
[0032]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various changes can be made.
Wall waterproof structure of the present invention is is preferably applied to the balcony wooden houses as described above, not particularly limited thereto, for example, external walls of the building and as inside of the inner wall member In addition, it can be applied to an exposed wall structure.
[0033]
The first and
For example, the upstream portion of the drainage groove and the drainage outlet are often arranged immediately below the entrance corner and the exit corner, and a large amount of water does not accumulate under the
Moreover, in the case of the
[0034]
According to the present invention, the wall waterproofing structure can be used to construct the outer wall material not at the site but at the factory without damaging the original waterproof performance of the drained plate-like body, and to easily replace the deteriorated drained plate-like body. You can get a build .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing an outline of a balcony of a wooden house to which a wall waterproof structure of the present embodiment is applied.
FIG. 2 is a side sectional view showing a schematic configuration of a main part of the wall waterproof structure.
FIG. 3 is a side sectional view showing a schematic configuration of a first draining board having the same wall waterproof structure.
FIG. 4 is a side cross-sectional view showing a schematic configuration of a second draining board having the same wall waterproof structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記水切板状体は、前記外壁材の内面に固定された第1の水切板状体と、前記内壁材の外面に貼付された所定の内壁防水材を介して該内壁材に固定された第2の水切板状体とからなり、
前記第1の水切板状体は、鉛直面上に延在した防水板部の下部に遮蔽部が外側に張り出て内側に折り返された形状に形成され、前記防水板部は、前記外壁材と前記内壁防水材の間に介在するように配置されると共に、前記遮蔽部は、前記外壁材の下端部からはみ出て配置され、
前記第2の水切板状体は、前記第1の水切板状体の前記防水板部と同一面上に延在した締結板部の上部に被遮蔽部が外側に張り出た形状に形成されると共に、該締結板部の下部に防水カバー部が段差形状に形成され、前記締結部が前記内壁防水材の所定位置に締結されることにより、前記被遮蔽部は、前記第1の水切板状体の前記遮蔽部によって覆われて配置されると共に、前記防水カバー部は、前記内壁防水材を覆って配置されたことを特徴とする壁防水構造。A drained plate-like body is attached to the lower end portion between the inner wall material and the outer wall material in the wooden house, and is configured to prevent water entering from the outer wall material from entering the inner wall material by the drained plate-like body. Wall waterproof structure,
The draining plate-like body is fixed to the inner wall material via a first draining plate-like body fixed to the inner surface of the outer wall material and a predetermined inner wall waterproofing material affixed to the outer surface of the inner wall material. It consists of two drained plates,
The first drained plate-like body is formed in a shape in which a shielding part projects outwardly and is folded back inside at a lower part of a waterproofing board part extending on a vertical plane, and the waterproofing board part is formed of the outer wall material. And the shielding portion is disposed so as to protrude from the lower end portion of the outer wall material,
The second drained plate-like body is formed in a shape in which a shielded portion projects outwardly on an upper portion of a fastening plate portion that extends on the same plane as the waterproof plate portion of the first drained plate-like body. In addition, a waterproof cover portion is formed in a step shape at a lower portion of the fastening plate portion, and the fastening portion is fastened to a predetermined position of the inner wall waterproof material, whereby the shielded portion is the first draining plate. A wall waterproof structure characterized in that the waterproof cover portion is disposed so as to cover the inner wall waterproof material while being covered with the shielding portion of the shape.
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