JP4056908B2 - Anti-condensation device for bulk vehicles for powder transportation - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
水分を含むバルク状の粉体、例えば製粉された小麦粉などの食用の粉体を、冬季などの外気温が低いときにバルク車のタンクに積載する際には、温度の低い外気によってバルク車のタンクが冷却されているので、外気で冷却されて温度の低下したタンクの温度と水分を含むバルク状の粉体の温度との温度差によって、粉体から発生する水蒸気が凝縮してタンクの内壁面に結露が発生することがある。本発明は、この結露を防止するための粉体輸送用バルク車の結露防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水分を含むバルク状の粉体、例えば、製粉された小麦粉などの食用の粉体(以下、小麦粉を例にして説明する)を製粉工場から製パン工場等の顧客の加工工場に輸送する際には、従来は、25kg詰めの袋などに小麦粉を袋詰めしてから、この袋詰めされた小麦粉をトラックなどで輸送していたが、近年では、大量に購入する顧客を中心に、袋詰めをすることなく、小麦粉をバルク状の粉体のままでタンクローリの車載タンクに投入して積載し、この車載タンクに積載された小麦粉を輸送するケースが増えている。そして、このようなバルク状の粉体を輸送するタンクローリをバルク車と称している。
【0003】
このバルク車による輸送によって、小麦粉を袋詰めすることなく輸送して、顧客の加工工場のサイロ(貯蔵タンク)に直接納入することが可能になり、一時に大量の小麦粉(8〜10トン)を輸送することができるとともに、製粉工場における袋詰め工程や顧客の加工工場における袋からの取り出し作業などが不要になり、輸送コストを大幅に削減することができるので、近年ではこの輸送方法が多くなってきており、小麦粉の輸送量の50%にも達しようとしている。
【0004】
このバルク状の小麦粉を輸送するバルク車は、例えば、図9に示すようなバルク車80であって、このバルク車80の車載タンク82(以下、単にタンク82という)に小麦粉を積載して輸送する。この図には、バルク車80のタンク82に製粉工場で小麦粉を投入する方法と、顧客の工場で小麦粉を排出する方法の双方が同時に描かれている。
【0005】
すなわち、製粉工場でバルク車80に小麦粉を投入するときには、例えば、製粉工場において製粉された小麦粉を積み込み場所である2階に搬送し、1階に駐車するバルク車80のタンク82に蛇腹状の搬送チューブ84を介して自然落下させることによって、バルク車80のタンク82に小麦粉を投入して積み込むことが行われている。
【0006】
この小麦粉の積み込み作業の際には、小麦粉は、例えば、2本の蛇腹状の搬送チューブ84によって、バルク車80のタンク82の上面に設けられた両側の2個のハッチ86aから投入され、中央のハッチ86b(1個または2個)を開放して、小麦粉とともに送られる空気の風抜きに使用する。
【0007】
また、顧客の工場において、サイロに小麦粉を排出するときには、後部の排出口88から搬送チューブ90を通して空気輸送で搬送することによって行われ、油圧シリンダ92でタンク82の前部を押し上げてタンク82を傾け、小麦粉を後部の排出口88から完全に排出できるようになっている。
【0008】
製粉された直後の小麦粉は、温度が25℃程度であり、周囲の空気の相対湿度が70%程度で平衡する蒸気圧を有している。このことは、小麦粉とともに投入される空気は、温度が25℃程度であり、この温度における相対湿度が70%程度となる空気であって、この空気の絶対湿度を維持するように小麦粉から水分を放湿したり吸湿したりすることを示しており、空気の温度や湿度が外気温などの要因によって変動すると、小麦粉から熱や水分が供給されて、空気の温度や湿度の変動を防止することになる。
【0009】
従って、バルク車80のタンク82内に製粉した直後の小麦粉を投入して積載するときには、小麦粉と共にタンク82内に投入される空気は、温度が25℃程度で相対湿度が70%程度となっており、その後、タンク82内の温度は、小麦粉が冷却されて22℃〜23℃程度の温度で平衡する。
【0010】
一方、バルク車80のタンク82は、一般にアルミニウムで製造されている。アルミニウムは、周知のように熱伝導率が高く、周囲の空気の温度に対して容易に熱平衡の状態となるので、外気の中を走行し、あるいは外気の中で停車して待機しているバルク車80のタンク82は、冬季では0℃またはそれ以下の外気で冷却されることになり、熱伝導率が高く容易に冷却されるアルミニウム製のタンク82の温度と、このタンク82内に投入される小麦粉の温度との間には大きな温度差が生じることになる。
【0011】
このように、バルク車80のタンク82の温度と投入される小麦粉の温度との間には大きな温度差があるので、小麦粉とともに投入された空気は、タンク82の内壁面で急速に冷却されて、タンク82の内壁面に結露が発生して水滴が生じることになる。この結果、タンク82に積載されている小麦粉がタンク82の内壁面に結露した水滴に付着して、タンク82の内壁面に塊状またはフレーク状になった小麦粉が付着する。
【0012】
この塊状またはフレーク状になった小麦粉は、顧客の工場で小麦粉をサイロに排出した後で洗浄して取り除かなければならないが、この塊状またはフレーク状になった小麦粉、特に一旦乾燥して固化した小麦粉を取り除くことは、水で洗浄しても容易ではなく、意外に手間が掛かる作業となっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、前述の問題点を解決して、冬季などにおいて、バルク車に小麦粉などの水分を含むバルク状の粉体を積載する際に、タンクの内壁面に結露が発生して水滴が生じることを防止してタンクの内壁面に粉体が付着することをなくし、輸送後の後作業として、このタンクの内壁面に付着して乾燥した粉体を取り除く手間を省くことができる粉体輸送用バルク車の結露防止装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するために、本発明に係る粉体輸送用バルク車の結露防止装置は、水分を含むバルク状の粉体を積載するタンクを有するバルク車において、前記粉体を、その供給元から搬送チューブを用いて前記タンクに積載する際に発生する結露を防止するために前記粉体の積載時に使用されるバルク車の結露防止装置であって、前記タンク周辺の空気を前記タンクの内部に供給する空気供給装置と、この空気供給装置によって供給される前記空気を前記タンクの内壁面に沿って送出する空気送出装置と、前記タンク内の空気を外部に排出する空気排出装置とを備え、前記空気送出装置が前記タンクの上面に設けられたハッチに設置され、前記空気送出装置の下部に、前記空気供給装置によって供給される前記空気を水平方向に放射状に送出する送出ノズルが配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
ここで、前記空気送出装置が二重管であって、外管に前記空気供給装置が接続され、この外管の下部に前記送出ノズルが配置されており、内管に前記空気排出装置が接続されていることが好ましい。さらに、前記空気送出装置が二重管であって、外管に前記空気供給装置が接続され、この外管の下部に前記送出ノズルが配置されており、内管に前記粉体を供給する前記搬送チューブが接続されていることが好ましい。なお、前記空気送出装置が前記タンクの後方上部に設置された既存の通気管であることも好ましい。
【0016】
また、前記空気供給装置には、ファンの上流側および下流側にフィルタが設けられていることが好ましく、さらに、前記ファンがリングブロアであることが好ましい。そして、前記空気供給装置によって供給される前記空気が外気であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る粉体輸送用バルク車の結露防止装置について、添付の図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の一例を示す一部断面にした正面図であり、図2は図1の粉体積載装置における空気送出装置の詳細を示す断面図、図3および図4は図2のA部拡大図、図5は図4のB−B線断面図、図6は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の他の例を示す一部断面にした正面図、図7は図6の粉体積載装置における空気送出装置の詳細を示す断面図、図8は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の第3の例を示す一部断面にした正面図である。
【0018】
図1は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の一例を示す正面図である。この粉体輸送用バルク車10の車体の上部には、水分を含むバルク状の粉体である小麦粉を積載するタンク12が設けられており、このタンク12の上面に小麦粉を投入して積載する3個または4個のハッチ14が設けられている。このハッチ14は、小麦粉の積み込みに際して使用されるものであって、この実施形態の粉体輸送用バルク車10では、図9に示す従来技術の粉体輸送用バルク車80と同様に、両側の2個のハッチ14aから2本の蛇腹状の搬送チューブ16によって、太い矢印で示すように、小麦粉が投入されて、小麦粉の堆積18で示されるようにタンク12内に堆積する。
【0019】
一方、中央のハッチ14bには空気送出装置20が設けられている。この空気送出装置20は、図2に示すように、二重管となっており、外管22の上部に設けられた曲管24に空気供給装置26(図1参照)が接続されており、この外管22の下部に、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気を、細い矢印で示すように、タンク12の内壁面に沿って送出する送出ノズル28が配置されている。
【0020】
外管22は、外筒30と内筒32との間に形成された空間であって、送出ノズル28は、この外管22の下部に配置されており、図3および図4に詳細に示すように、外筒30の下端に設けられた壁面34と、スペーサ36を介して固定されたプレート38とからなっている。そして、外筒30と内筒32との間に形成された外管22に曲管24を介して空気供給装置26から供給された空気は、壁面34に設けられた透孔40を通って空気溜42に供給され、スペーサ36の厚さで規定されるスリット44から水平方向に放射状に送出される。
【0021】
ここで、透孔40は、外筒30と空気溜42とを接続するものであって、図3に示すように、円形の透孔40を多数設けてもよく、あるいは、図5に示すように、スペーサ36とプレート38を固定する部分を除いて全面的に切り欠いた形状としてもよい。
【0022】
送出ノズル28のスリット44から水平方向に送出された空気は、図1に細い矢印で示すように、タンク12の内壁面に沿って拡散し、タンク12内を循環した後、内管46に接続された空気排出装置48によって排出される。ここで、内管46は、内筒32の内側の空間であって、この実施形態では、単なる筒状の形状をしている。
【0023】
空気供給装置26および空気排出装置48は、空気送出装置20と接続する管路50,52と、ファン54,56およびファン54,56の上流側に設けられたフィルタ62,60とファン54の下流側に設けられたフィルタ58とからなっている。このファン54,56は、流量が10m3 /min 程度の空気を粉体輸送用バルク車10のタンク12の内部に送風し、あるいはタンク12の内部から排出するものであって、リングブロアを使用することが望ましい。
【0024】
空気供給装置26のファン54の上流側に設けられたフィルタ62は、空中の粉塵などを吸い込むことを防止してファン54を保護するものである。また、ファン54の下流側に設けられたフィルタ58は、ファン54の上流側に設けられたフィルタ62を通過した粉塵、あるいは換気用ファン54から発生する油滴や磨耗粉などの異物などがタンク12に積載される小麦粉に混入することを防ぐものである。
【0025】
一方、空気排出装置48のファン56の上流側に設けられたフィルタ60は、タンク12の内部から管路52を通って吸出された粉塵状の小麦粉を濾過するためのものであり、必要に応じて、内管46の下面などにストレーナを設けて、管路52に吸出される粉塵状の小麦粉を減少させることができる。
【0026】
本実施形態の粉体積載装置における、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気の供給および排出機構は、以上に説明したように構成されているので、空気送出装置20の送出ノズル28のスリット44から水平方向に送出された空気は、図1に細い矢印で示すように、タンク12の内壁面に沿って拡散して、タンク12内を循環した後、内管46に接続された空気排出装置48によって排出されるので、タンク12の内壁面と投入される小麦粉や小麦粉とともに投入される空気との間には、送出ノズル28から送出されてタンク12の内壁面に沿って拡散する空気の層が形成されて、外気で冷却されたタンク12の内壁面と、小麦粉とともに投入される湿度の高い空気とが直接接触することが防止されて、タンク12の内壁面に結露が発生することを防止することができる。
【0027】
そして、タンク12の内壁面に最も多く結露が発生する冬季には、周知のように、外気が低温であって乾燥していることが多いので、外気を、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気として採用するのに最も適している。従って、以上の説明では、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気として外気をそのまま採用することを前提として記載している。しかし、雨天の場合などには、空気が湿っているので、空気供給装置26の途中、例えばファン54とフィルタ58との間、またはフィルタ62とファン54との間に除湿装置を配置して、外気を強制的に除湿して、上述の、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気として使用することが望ましい。
【0028】
図6は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の他の例を示す正面図である。この実施形態も、第1の実施形態と同じ粉体輸送用バルク車10を使用するものであって、粉体輸送用バルク車10の車体の上部には、水分を含むバルク状の粉体である小麦粉を積載するタンク12が設けられており、このタンク12の上面に小麦粉を投入して積載する3個または4個のハッチ14が設けられている。この実施形態では、両側の2個のハッチ14aから、2本の蛇腹状の搬送チューブ16によって、太い矢印で示すように、小麦粉が投入されて、小麦粉の堆積18で示されるように、タンク12内に堆積するとともに、この両側の2個のハッチ14aに空気送出装置66が設けられている。
【0029】
この空気送出装置66は、図7に示すように、二重管となっており、外管68の上部に設けられた接続管70に、図1に示す第1の実施形態と同様の空気供給装置26(図6参照)が接続されており、この外管68の下部に、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気を、細い矢印で示すように、タンク12の内壁に沿って送出する送出ノズル72が配置されている。一方、内管74は、図7に示すように、上端のテーパ部に搬送チューブ16を接続するものであり、小麦粉をタンク12に投入する際の小麦粉の投入路となっている。
【0030】
粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気は、送出ノズル72から水平方向に放射状に送出されて、タンク12の内壁に沿って拡散し、図示の細い矢印のようにタンク12内を循環した後、中央のハッチ14bに設けられた空気排出管78を経て空気排出装置48によって排出される。この空気排出管78は、図1に示す第1の実施形態における内管46と同様に、単にタンク12内の空気を排出する中空の管であれば足りるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0031】
上述の実施形態では、図1に示す第1の実施形態の空気送出装置20の外管22を、搬送チューブ16が接続されて小麦粉が投入されるハッチ14aに設け、内管46のみをハッチ14bに残した構造であって、粉体輸送用バルク車10の構造は全く同じであり、空気供給装置26と空気排出装置48も全く同じものが使用でき、さらに、送出ノズル72の構造も図3〜5に示す送出ノズル28と全く同じ構造となっているので、図6には、図1に示す第1の実施形態と同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0032】
本実施形態の粉体輸送用バルク車の結露防止装置は、以上に説明したように構成されているので、図1に示す第1の実施形態と同様に、送出ノズル72から水平方向に送出された空気は、図6に細い矢印で示すように、タンク12の内壁に沿って拡散して、タンク12内を循環した後、空気排出管78に接続された空気排出装置48によって排出され、一方、小麦粉は空気送出装置66の内管74を通って投入される。
【0033】
このため、送出ノズル72から水平方向に送出された空気は、投入される小麦粉によって流れが阻害されることなくタンク12内を循環し、タンク12の内壁面と小麦粉とともに投入される空気との間には、送出ノズル72から送出されてタンク12の内壁面に沿って拡散する空気の層が形成されて、外気で冷却されたタンク12の内壁面と、小麦粉とともに投入される湿度の高い空気とが直接接触することが防止され、タンク12の内壁面に結露が発生することを防止することができる。
【0034】
図8は本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の第3の例を示す正面図である。この実施形態も、第1の実施形態と同様に、粉体輸送用バルク車10の車体の上部には、水分を含むバルク状の粉体である小麦粉を積載するタンク12が設けられており、このタンク12の上面に、小麦粉を投入して積載する3個または4個のハッチ14が設けられている。そして、この実施形態では、両側の2個のハッチ14aから、2本の蛇腹状の搬送チューブ16によって、太い矢印で示すように、小麦粉が投入されて、小麦粉の堆積18に示すようにタンク12内に堆積するものであり、空気送出装置76は、タンクの後方上部に設置された既存の通気管をそのまま使用している。
【0035】
この実施形態は、タンク12の後方上部に設置された既存の通気管をそのまま空気送出装置76として使用したものであり、空気送出装置76である水平に配置された通気管から水平方向に送出された空気は、タンク12の内壁面に沿って拡散し、図示の細い矢印のように循環して、中央のハッチ14bに設けられた空気排出管78Aを経由して空気排出装置48によって排出される。この空気排出管78Aの機能は、図6に示す第2の実施形態における空気排出管78の機能と全く同様なので、これ以上の詳細な説明は省略する。そして、粉体輸送用バルク車10の構造は、前述した第1および第2の実施形態と全く同じであり、空気供給装置26と空気排出装置48も全く同じものが使用できるので、図8には、図1に示す第1の実施形態と同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0036】
本実施形態の粉体輸送用バルク車の結露防止装置は、以上に説明したように構成されているので、図1に示す第1の実施形態と同様に、空気送出装置76から水平方向に送出された空気は、図8に細い矢印で示すように、タンク12の内壁に沿って拡散して、タンク12内を循環した後、空気排出管78Aに接続された空気排出装置48によって排出される。このため、タンク12の内壁面と小麦粉とともに投入される空気との間には、空気送出装置76から送出されてタンク12の内壁面に沿って拡散する空気の層が形成されており、外気で冷却されたタンク12の内壁と小麦粉とともに投入される湿度の高い空気とが直接接触することが防止され、タンク12の内面に結露が発生することを防止することができる。
【0037】
以上に説明したように、本発明に係る粉体輸送用バルク車の結露防止装置は、小麦粉のような水分を含むバルク状の粉体をバルク車のタンクに積載する際に、積載される粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気をタンクの内壁面に沿って送出することを特徴とするものであって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の改良や変更を行うことができることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、冬季などにおいて、外気によって冷却されたバルク車のタンクに小麦粉などの水分を含むバルク状の粉体を積載する際に、粉体から発生する水分をタンク12の内壁面に接触させないよう遮断するための空気をタンクの内壁面に沿って送出して、外気で冷却されたタンク12の内壁面と小麦粉とともに投入される湿度の高い空気とが直接接触することを防止することによって、タンク12の内壁面に結露が発生することを防止することができる。
【0039】
そして、このように構成することによって、冬季などにおいて、バルク車に小麦粉などの水分を含むバルク状の粉体を積載する際に、タンクの内壁面に結露が発生して水滴が生じることを防止してタンクの内壁面に粉体が付着することをなくし、輸送後の後作業として、このタンクの内壁面に付着して乾燥した粉体を取り除く手間を省くことができる粉体輸送用バルク車の結露防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の一例を示す一部を断面にした正面図である。
【図2】 図1の粉体積載装置における空気送出装置の詳細を示す断面図である。
【図3】 図2のA部拡大図である。
【図4】 図2のA部拡大図である。
【図5】 図4のB−B線断面図である。
【図6】 本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の他の例を示す一部断面にした正面図である。
【図7】 図6の粉体積載装置における空気送出装置の詳細を示す断面図である。
【図8】 本発明の粉体輸送用バルク車の結露防止装置を採用した粉体積載装置の第3の例を示す一部断面にした正面図である。
【図9】 従来技術の粉体輸送用バルク車に小麦粉を投入する方法と小麦粉を排出する方法とを描いた正面図である。
【符号の説明】
10 粉体輸送用バルク車
12 タンク
14 ハッチ
16 搬送チューブ
18 小麦粉の堆積
20 空気送出装置
22 外管
24 曲管
26 空気供給装置
28 送出ノズル
30 外筒
32 内筒
34 壁面
36 スペーサ
38 プレート
40 透孔
42 空気溜
44 スリット
46 内管
48 空気排出装置
50,52 管路
54,56 ファン
58,60,62 フィルタ
66 空気送出装置
68 外管
70 接続管
72 送出ノズル
74 内管
76 空気送出装置
78,78A 空気排出管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
When loading bulk powder containing moisture, such as milled flour, into bulk car tanks when the outside air temperature is low, such as in winter, the bulk car's Since the tank is cooled, water vapor generated from the powder condenses due to the temperature difference between the temperature of the tank cooled by the outside air and the temperature of the bulk powder containing moisture. Condensation may occur on the wall. The present invention relates to a dew condensation prevention device for a bulk vehicle for powder transportation for preventing this dew condensation.
[0002]
[Prior art]
When transporting moisture-containing bulk powder, for example, edible powder such as milled flour (hereinafter described by taking wheat flour as an example) from a mill to a customer's processing plant such as a bakery In the past, the flour was packed in a 25kg bag, etc., and then the packaged flour was transported by truck, but in recent years it has been packed mainly by customers who purchase large quantities. There is an increasing number of cases in which wheat flour is loaded and loaded in an on-board tank of a tank truck while being in bulk form, and the flour loaded on the on-board tank is transported. A tank truck that transports such bulk powder is referred to as a bulk vehicle.
[0003]
This bulk car transport allows you to transport the flour without bagging and deliver it directly to the silo (storage tank) of the customer's processing plant. In addition to the fact that it can be transported, the bagging process at the flour mill and the removal work from the bag at the customer's processing plant are no longer necessary, and the transportation cost can be greatly reduced. It is about 50% of the amount of flour transported.
[0004]
The bulk vehicle for transporting the bulk flour is, for example, a
[0005]
That is, when the flour is put into the
[0006]
During the loading operation of the flour, the flour is introduced from the two
[0007]
In addition, when the flour is discharged into the silo at the customer's factory, it is carried out by pneumatic transportation from the
[0008]
The wheat flour immediately after being milled has a temperature of about 25 ° C. and a vapor pressure that equilibrates when the relative humidity of the surrounding air is about 70%. This means that the air introduced together with the wheat flour has a temperature of about 25 ° C. and the relative humidity at this temperature is about 70%, and the moisture from the flour is maintained so as to maintain the absolute humidity of this air. This indicates that moisture is absorbed or absorbed, and when air temperature and humidity fluctuate due to factors such as outside air temperature, heat and moisture are supplied from the flour to prevent fluctuations in air temperature and humidity become.
[0009]
Therefore, when the flour immediately after milling is loaded into the
[0010]
On the other hand, the
[0011]
Thus, since there is a large temperature difference between the temperature of the
[0012]
This lump or flake flour must be washed and removed after the flour is discharged into the silo at the customer's factory, but this lump or flake flour, especially once dried and solidified flour It was not easy to remove the water with water, and it was unexpectedly troublesome.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such circumstances, and the object of the present invention is to solve the above-described problems, and in winter, etc., bulk powder containing moisture such as flour in a bulk car When loading the body, condensation is prevented from forming on the inner wall surface of the tank and water droplets are prevented from adhering to the inner wall surface of the tank. An object of the present invention is to provide a dew condensation prevention device for a bulk vehicle for powder transportation, which can save the trouble of removing the dry powder adhered to the wall surface.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve these problems, a dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention provides a supply of the powder in a bulk vehicle having a tank on which moisture-containing bulk powder is loaded. An anti-condensation device for a bulk vehicle used for loading the powder to prevent dew condensation that occurs when the tank is originally loaded on the tank using a transfer tube, wherein the air around the tank an air supply device for supplying to the interior, an air delivery device for delivering along the inner wall surface of the tank the air supplied by the air supply device and an air discharge unit for discharging the air in the tank to the outside The air delivery device is installed in a hatch provided on the upper surface of the tank, and the air supplied by the air supply device is radially arranged in a lower portion of the air delivery device. It is characterized in that the delivery nozzle for delivering is disposed.
[0015]
Here, the air delivery device is a double tube, the air supply device is connected to an outer tube, the delivery nozzle is disposed at a lower portion of the outer tube, and the air discharge device is connected to an inner tube. it is not preferable that is. Further, the air delivery device is a double tube, the air supply device is connected to an outer tube, the delivery nozzle is disposed at a lower portion of the outer tube, and the powder is supplied to the inner tube. It is preferable that the conveyance tube is connected. In addition, it is also preferable that the air delivery device is an existing ventilation pipe installed at the rear upper part of the tank.
[0016]
The air supply device is preferably provided with a filter on the upstream side and the downstream side of the fan, and the fan is preferably a ring blower. The air supplied by the air supply device is preferably outside air.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a dew condensation prevention device for a bulk vehicle for powder transportation according to the present invention will be described based on preferred embodiments shown in the accompanying drawings. FIG. 1 is a partial cross-sectional front view showing an example of a powder loading device employing the dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention, and FIG. 2 is an air feed in the powder loading device of FIG. FIG. 3 and FIG. 4 are enlarged views of part A of FIG. 2, FIG. 5 is a sectional view taken along line BB of FIG. 4, and FIG. FIG. 7 is a sectional view showing the details of the air delivery device in the powder loading device of FIG. 6, and FIG. 8 is a powder of the present invention. It is the front view made into the partial cross section which shows the 3rd example of the powder loading apparatus which employ | adopted the dew condensation prevention apparatus of the bulk vehicle for body transportation.
[0018]
FIG. 1 is a front view showing an example of a powder loading apparatus employing a dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention. A
[0019]
On the other hand, an
[0020]
The
[0021]
Here, the through-
[0022]
The air sent in the horizontal direction from the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
On the other hand, the
[0026]
In the powder loading apparatus of the present embodiment, the air supply and discharge mechanism for blocking moisture generated from the powder so as not to contact the inner wall surface of the
[0027]
In the winter season when most condensation occurs on the inner wall surface of the
[0028]
FIG. 6 is a front view showing another example of a powder loading apparatus employing the dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention. This embodiment also uses the same powder
[0029]
As shown in FIG. 7, this
[0030]
Air for blocking moisture generated from the powder from coming into contact with the inner wall surface of the
[0031]
In the embodiment described above, the
[0032]
Since the dew condensation prevention device for the powder transport bulk vehicle of the present embodiment is configured as described above, it is fed from the
[0033]
For this reason, the air sent out in the horizontal direction from the sending
[0034]
FIG. 8 is a front view showing a third example of a powder loading apparatus employing the dew condensation prevention apparatus for a powder transport bulk vehicle according to the present invention. Similarly to the first embodiment, this embodiment is also provided with a
[0035]
In this embodiment, an existing vent pipe installed in the upper rear part of the
[0036]
Since the dew condensation prevention device of the bulk vehicle for powder transportation according to this embodiment is configured as described above, it is sent in the horizontal direction from the
[0037]
As described above, the anti-condensation device for a bulk vehicle for powder transportation according to the present invention is a powder loaded when a bulk powder containing moisture such as flour is loaded on a tank of a bulk vehicle. It is characterized in that air for blocking the moisture generated from the body from coming into contact with the inner wall surface of the
[0038]
【The invention's effect】
As described in detail above, when a bulk powder containing moisture such as flour is loaded on a tank of a bulk car cooled by outside air in winter or the like, moisture generated from the powder is stored in the
[0039]
And by configuring in this way, when loading bulk powder containing moisture such as wheat flour on a bulk car in winter etc., it prevents condensation from occurring on the inner wall surface of the tank and generating water droplets The powder transportation bulk vehicle eliminates the need to remove the powder adhering to the inner wall surface of the tank and removing the powder adhering to the inner wall surface of the tank as a post-operation after transportation. It is possible to provide a dew condensation prevention device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view, partly in section, illustrating an example of a powder loading apparatus employing a dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention.
2 is a cross-sectional view showing details of an air delivery device in the powder loading device of FIG. 1;
FIG. 3 is an enlarged view of a part A in FIG. 2;
4 is an enlarged view of a part A in FIG. 2;
5 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 6 is a partial cross-sectional front view showing another example of a powder loading device employing the dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention.
7 is a cross-sectional view showing details of an air delivery device in the powder loading device of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a partial cross-sectional front view showing a third example of a powder loading device employing the dew condensation prevention device for a powder transport bulk vehicle according to the present invention.
FIG. 9 is a front view depicting a method of feeding flour and a method of discharging flour into a bulk vehicle for powder transportation according to the prior art.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記タンク周辺の空気を前記タンクの内部に供給する空気供給装置と、
この空気供給装置によって供給される前記空気を前記タンクの内壁面に沿って送出する空気送出装置と、
前記タンク内の空気を外部に排出する空気排出装置とを備え、
前記空気送出装置が前記タンクの上面に設けられたハッチに設置され、前記空気送出装置の下部に、前記空気供給装置によって供給される前記空気を水平方向に放射状に送出する送出ノズルが配置されていることを特徴とする粉体輸送用バルク車の結露防止装置。In bulk vehicle having a tank for stacking bulk powder containing water, the powder of the powder, in order to prevent condensation that occurs when stacked on the tank using the transfer tube from the source A dew condensation prevention device for bulk vehicles used when loading
An air supply device for supplying air around the tank to the inside of the tank;
An air delivery device for delivering the air supplied by the air supply device along the inner wall surface of the tank;
An air discharge device for discharging the air in the tank to the outside ,
The air delivery device is installed in a hatch provided on the upper surface of the tank, and a delivery nozzle that radially delivers the air supplied by the air supply device is disposed below the air delivery device. An anti-condensation device for a bulk vehicle for transporting powder, characterized in that
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