JP4055361B2 - Printing using a print head with a staggered arrangement - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主走査を行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置として、インク滴をヘッドから吐出するカラージェットプリンタが広く普及している。カラーインクジェットプリンタに対しては、高画質化と高速化との2つの要求が長年存在しており、これらの要求を追求するために様々な技術が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
高画質化は、例えばインク色の数を増加させることによって達成できる。しかし、インク色の数を増加させると、印刷ヘッドに設けるノズル列の数が増加するので、印刷ヘッドのサイズが増大してしまう。この結果、印刷装置全体のサイズも増大してしまうという問題点が生じる。このため、従来から、総ノズル数が増加した場合にも印刷ヘッドのサイズを小さく抑えることのできる技術が要望されていた。また、このような印刷ヘッドを用いて、高速で高画質な印刷を行う技術が望まれていた。
【0004】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、サイズを小さく抑えた印刷ヘッドを用いて、印刷の高速化や高画質化を達成することのできる技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の印刷装置は、主走査を行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する印刷装置であって、複数のノズル列を有する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を移動させることによって主走査を実行する主走査駆動機構と、前記印刷ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を移動させることによって副走査を実行する副走査駆動機構と、印刷データを格納するための印刷データメモリと、前記印刷装置の動作を制御する制御部と、を備えている。前記印刷ヘッドにおいて、(1)各ノズル列は、副走査方向に沿って配列されて同一のインクを吐出する複数のノズルを有しており、(2)淡シアンノズル列と淡マゼンタノズル列が互いに千鳥状に配置されているとともに、濃シアンノズル列と濃マゼンタノズル列も互いに千鳥状に配置されており、(3)前記濃シアンノズル列と前記濃マゼンタノズル列のための一対のインク通路が第1のインク通路形成体に千鳥状に形成されているとともに、前記淡シアンノズル列と前記淡マゼンタノズル列のための一対のインク通路が前記第1のインク通路形成体とは異なる第2のインク通路形成体に千鳥状に形成されており、(4)前記千鳥状に配列されたノズル対は、前記副走査が行われるときに前記印刷媒体の先端に比較的早く到達する先行ノズル列と比較的遅く到達する後行ノズル列とで構成されている。また、前記制御部は、(a)1回の主走査では各ノズル列が互いに離間している複数の主走査ラインを記録するとともに、少なくとも1回の副走査送りを含む複数回の主走査によって各ノズル列が連続する主走査ラインを記録するインターレース記録を実行し、(b)前記インターレース記録において、1回の主走査の前に前記千鳥状に配列されたノズル列対の副走査方向の全幅に相当する複数の主走査ライン分の印刷データを前記印刷データメモリから参照し、前記参照した印刷データに応じて前記1回の主走査を実行する。
【0006】
このような印刷装置では、互いに異なるインクを吐出する少なくとも一対のノズル列を千鳥状に配列しているので、この一対のノズル列の間隔を、千鳥状に配列しない場合に比べて小さくすることができる。この結果、印刷ヘッドのサイズを小さく抑えることが可能である。また、1回の主走査の前に前記千鳥状に配列されたノズル列対の副走査方向の全幅に相当する複数の主走査ライン分の印刷データを前記印刷データメモリから参照するようにすれば、必要な場合に、1回の主走査においてノズル列対のすべてのノズルを使用して印刷を行うことができる。この結果、印刷速度を高めることが可能である。
【0007】
なお、前記制御部は、さらに、(c)前記インターレース記録において、前記千鳥状に配列されたノズル列対の同一のノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録せずに、異なるノズル番号のノズル同士で前記同一の主走査ラインを記録するように副走査送りを行うようにしてもよい。
【0008】
この構成では、印刷画質を高めることができる。千鳥状に配列されたノズル列対を用いたインターレース記録においては、同一のノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録することができるのは、数少ない記録方式に限定される。しかし、異なるノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録するようにすれば、多数の記録方式の中から画質の良い記録方式を選択することが可能である。従って、サイズを小さく抑えた印刷ヘッドを用いて高画質な印刷を行うことができる。
【0009】
前記制御部は、さらに、(d)前記インターレース記録において、前記印刷媒体上の記録実行領域の中間部分では第1の記録方式に従って印刷を実行するとともに、前記記録実行領域の先端近傍では前記第1の記録方式に比べて副走査送り量が小さい第2の記録方式に従って印刷を実行し、(e)前記第2の記録方式による前記先端近傍の印刷において、前記先行ノズル列が記録可能な副走査方向の範囲に応じて前記記録実行領域の先端を決定するようにしてもよい。
【0010】
この構成では、印刷媒体の先端近傍において、無駄な主走査の数を可能な限り低減しつつ記録実行領域の先端を容易に決定することが可能である。
【0011】
前記制御部は、さらに、(f)前記インターレース記録において、前記記録実行領域の後端近傍では前記中間部分における前記第1の記録方式に比べて副走査送り量が小さい第3の記録方式に従って印刷を実行し、(g)前記第3の記録方式による前記後端近傍の印刷において、前記後行ノズル列が記録可能な副走査方向の範囲に応じて前記記録実行領域の後端を決定するようにしてもよい。
【0012】
この構成では、印刷媒体の後端近傍において、無駄な主走査の数を可能な限り低減しつつ記録実行領域の後端を容易に決定することが可能である。
【0013】
前記制御部は、さらに、(h)前記第2の記録方式による印刷から前記第3の記録方式による印刷に移行する際に、前記第2の記録方式に従った副走査送りを行うと仮定したときに前記先行ノズル列の先端のノズルが前記記録実行領域の予定された後端を越える場合に、前記第2の記録方式による印刷から前記第3の記録方式による印刷に移行するようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、無駄な主走査の数を可能な限り低減しつつ第2の記録方式から第3の記録方式に移行することができる。
【0015】
なお、前記千鳥状に配列されたノズル列対は、前記ノズル列対に対してインクを供給するための一対のインク通路に接続されており、前記一対のインク通路は、一つのインク通路形成体の内部に設けられていることが好ましい。
【0016】
一つのインク通路形成体に一対のインク通路を設けるようにすれば、千鳥状に配列されたノズル列の対を密に配置することができる。従って、印刷ヘッドのサイズをより小さくすることが可能である。
【0017】
また、前記一対のインク通路は、各ノズルの近傍における通路部分が向かい合うように突出した形に形成されているようにしてもよい。
【0018】
この構成では、千鳥状の配列を取ることによって一対のインク通路の間の間隔を狭くすることができるので、印刷ヘッドのサイズをより小さくすることが可能である。
【0019】
また、前記複数のノズル列のうちの半数以上のノズル列が、前記千鳥状に配列されたノズル列対として構成されていることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、半数以上のノズル列が千鳥状に配列されているので、印刷ヘッドのサイズをより小さくすることが可能である。
【0021】
前記複数のノズル列は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つの基本色インクをそれぞれ吐出するための4つの基本色ノズル列を含んでおり、前記4つの基本色ノズル列は、副走査方向に関しては互いに同じ位置に配置されているようにしてもよい。
【0022】
このような構成では、単方向印刷時において、基本色インクの吐出順序を一定にできるので、画質を向上させることが可能である。
【0023】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、印刷装置や印刷ヘッド等の態様で実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.印刷ヘッドの第1実施例:
B.印刷ヘッドの第2実施例:
C.印刷ヘッドの第3実施例:
D.印刷動作の実施例:
E.変形例:
【0025】
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としてのインクジェットプリンタ20を備えた印刷システムの概略構成図である。このプリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ88に接続されている。
【0026】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示省略)とに伝達するギヤトレイン(図示省略)を備える。また、キャリッジ30を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位置センサ39とを備えている。
【0027】
図2は、制御回路40を中心としたプリンタ20の回路構成を示すブロック図である。制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ88から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。印刷ヘッドユニット60の底部には、印刷ヘッド28が設けられている。
【0028】
図3は、印刷ヘッド28の要部を示す説明図である。インクカートリッジが印刷ヘッドユニット60に装着されると、インクカートリッジ内のインクが導入管71〜76を介して印刷ヘッド28に導かれる。
【0029】
印刷ヘッド28は、各インク色毎に一列に設けられた複数のノズルnと、各ノズルnに設けられたピエゾ素子PEを動作させるアクチュエータ回路90と、を有している。アクチュエータ回路90は、ヘッド駆動回路52(図2)の一部であり、ヘッド駆動回路52内の図示しない駆動信号生成回路から与えられた駆動信号をオン/オフ制御する。すなわち、アクチュエータ回路90は、コンピュータ88から供給された印刷信号PSに従って、各ノズルに関してオン(インクを吐出する)またはオフ(インクを吐出しない)を示すデータをラッチし、オンのノズルについてのみ、駆動信号をピエゾ素子PEに印加する。
【0030】
図4は、ピエゾ素子PEによるノズルnの駆動原理を示す説明図である。ピエゾ素子PEは、ノズルnまでインクを導くインク通路80に接する位置に設置されている。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図4(B)に示すように、ピエゾ素子PEが急速に伸張し、インク通路80の一側壁を変形させる。この結果、インク通路80の体積は、ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行なわれることになる。
【0031】
図5は、印刷ヘッド28の底面に設けられた複数のノズル列の上方側から見た配置を示す説明図である。印刷ヘッド28には、イエロー(Y),濃マゼンタ(M),淡マゼンタ(LM),淡シアン(LC),濃シアン(C),ブラック(K)の6色のインク用の6つのノズル列が、主走査方向に沿って順に配置されている。図中の破線は、ノズル列の区分を示すための架空の線である。なお、濃シアンと淡シアンとは、ほぼ同じ色相を有し、濃度が異なるシアンインクである。濃マゼンタと淡マゼンタも同様である。
【0032】
なお、本明細書においては、淡インク以外の4つのインクC,M,Y,Kを「4つの基本色インク」と呼ぶ。より詳しく言えば、「4つの基本色インク」とは、ほぼ等量を混合することによってブラックを再現することのできるシアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクと、グレーでないブラックインクと、を意味している。なお、本明細書においては、これらの4つの基本色インクを吐出するための4つのノズル列Y,M,C,Kを「基本色ノズル列」と呼ぶ。
【0033】
アクチュエータ回路90には、第1ないし第3のアクチュエータチップ91〜93が設けられている。第1のアクチュエータチップ91には、イエローノズル列Yと濃マゼンタノズル列Mとが配置されている。第2のアクチュエータチップ92には、淡マゼンタノズル列LMと淡シアンノズル列LCとが配置されている。第3のアクチュエータチップ93には、濃シアンノズル列Cとブラックノズル列Kとが配置されている。
【0034】
1つのアクチュエータチップ上の一対のノズル列は、互いに千鳥状に配置されている。また、1色分のノズル列は、副走査方向(紙送り方法)に沿って一定のノズルピッチkで配列されている。この例では、ノズルピッチkは、180dpiの印刷解像度に相当する値(すなわち約141μm)である。千鳥状に配置されたノズル列同士は、ノズルピッチkの1/2だけ互いに副走査方向にずれている。このような千鳥状配列の利点については後述する。
【0035】
図6は、アクチュエータ回路90の分解斜視図である。3つのアクチュエータチップ91〜93は、ノズルプレート110とリザーバプレート112の積層体の上に接着剤で接着されている。また、アクチュエータチップ91〜93の上には、接続端子プレート120が固定される。接続端子プレート120の一端には、外部回路(具体的には図2のI/F専用回路50)との電気的接続のための外部接続端子124が形成されている。また、接続端子プレート120の下面には、アクチュエータチップ91〜93との電気的接続のための内部接続端子122が設けられている。さらに、接続端子プレート120の上には、ドライバIC126が設けられている。ドライバIC126内には、コンピュータ88から与えられた印刷信号をラッチする回路や、その印刷信号に応じて駆動信号をオン/オフするアナログスイッチなどが設けられている。なお、ドライバIC126と接続端子122,124との間の配線は図示が省略されている。
【0036】
図7は、アクチュエータ回路90の部分断面図である。ここでは、第1のアクチュエータチップ91と、その上部の接続端子プレート120の断面のみを示しているが、他のアクチュエータチップ92,93も第1のアクチュエータチップ91と同じ構造を有している。
【0037】
ノズルプレート110には、各インク用のノズル口が形成されている。リザーバプレート112は、インクの貯蔵部(リザーバ)を形成するための板状体である。アクチュエータチップ91は、インク通路80(図4)を形成するセラミック焼結体130と、その上方に壁面を介して配置されたピエゾ素子PEと、端子電極132とを有している。接続端子プレート120がアクチュエータチップ91の上に固定されると、接続端子プレート120の下面に設けられた接続端子122と、アクチュエータチップ91の上面に設けられている端子電極132とが電気的に接続される。なお、端子電極132とピエゾ素子PEとの間の配線は図示が省略されている。
【0038】
上述の説明から理解できるように、1つのアクチュエータチップ91上の一対のノズル列は、ノズルプレート110と、リザーバプレート112と、セラミック焼結体130とを接着することによって、一体として同時に製造される。従って、一対のノズル列を別のアクチュエータチップ上に配置する場合に比べて、互いの位置関係の精度が向上する。なお、セラミック焼結体130は、一対のノズル列のためのインク通路80を形成するので、「インク通路形成体」と呼ぶことができる。
【0039】
図8は、第1実施例の印刷ヘッド28におけるインク通路の配置を示す説明図である。第1のアクチュエータチップ91には、イエローノズル列Y用のインク通路80aと、濃マゼンタノズル列M用のインク通路80bとが設けられている。他のアクチュエータチップ92,93も同様である。一対のインク通路80a,80bは、各ノズルの近傍における通路部分が向かい合うように突出した形に形成されている。すなわち、イエローノズル列用のインク通路80aは、濃マゼンタノズル列側に向かってイエロー用ノズル近傍のインク通路部分が突出している形状を有している。同様に、濃マゼンタノズル列用のインク通路80bは、イエローノズル列側に向かって濃マゼンタ用ノズル近傍のインク通路部分が突出している形状を有している。このような一対のインク通路80a,80bは、セラミック焼結体130(図7)内に形成されている。
【0040】
このように、1つのアクチュエータチップの2つのインク通路80a,80bは、互いに向かい合う形で形成されている。しかし、ノズル列同士は千鳥状に配列されているので、インク通路同士のギャップg(図8)を大きく確保することが可能である。このギャップgは、アクチュエータチップの強度や製造上の要請から、一定値以上を確保することが要求される。一対のノズル列を千鳥状に配列すれば、このギャップgの要求値を満足しやすいという利点がある。
【0041】
但し、一対のノズル列から同じインクを吐出する場合には、ギャップgを狭めてインク通路80a,80bを連結させたい場合もある。しかし、本実施例のように、一対のノズル列から異なるインクを吐出する場合には、インク通路80a,80b同士を互いに隔離する必要があるので、ギャップgを十分大きな値に確保することが好ましい。
【0042】
図9は、比較例の印刷ヘッド280におけるインク通路の配置を示す説明図である。この印刷ヘッド280は、3つのアクチュエータチップ901〜903を有しており、各アクチュエータチップ上には一対のノズル列が配置されている。この比較例は、各アクチュエータチップ上の一対のノズル列同士が千鳥状に配置されておらず、副走査方向に関して互いに同じ位置に配置されている点が図8に示した第1実施例と異なっている。
【0043】
比較例の印刷ヘッド280では、一対のノズル列同士が千鳥状に配置されていないので、インク通路同士のギャップgを一定値以上に確保するためには、図8に示した第1実施例に比べて、ノズル列同士の距離を大きくとる必要がある。このため、比較例の印刷ヘッド280の主走査方向の幅W280は、図8に示した第1実施例の印刷ヘッド28の幅W28に比べてかなり大きい。
【0044】
以上の説明から理解できるように、第1実施例では、各ノズル列の対を千鳥状に配列しているので、各ノズル列対同士の間隔を比較例よりも狭くすることが可能である。この結果、印刷ヘッド28の主走査方向の幅を低減することができる。このような利点は、ノズル列の数が多いほどより顕著である。
【0045】
B.第2実施例:
図10は、本発明の第2実施例における印刷ヘッドの底面に設けられた複数のノズル列の上方側から見た配置を示す説明図である。この印刷ヘッド28aには、4つのアクチュエータチップ91a,92a,93a,94が設けられている。最初の3つのアクチュエータチップ91a,92a,93aは、図5に示した第1実施例のものと同様に、千鳥状に配列された2列のノズル列を有している。第4のアクチュエータチップ94は、1つのノズル列のみを有している。
【0046】
第1のアクチュエータチップ91aには、ダークイエローノズル列DYとイエローノズル列Yとが配置されている。第2のアクチュエータチップ92には、淡マゼンタノズル列LMと淡シアンノズル列LCとが配置されている。第3のアクチュエータチップ93には、濃マゼンタノズル列Mと濃シアンノズル列Cとが配置されている。第4のアクチュエータチップ94には、ブラックノズル列Kが配置されている。
【0047】
なお、ダークイエロー(DY)とは、イエローインクに他のインク用の色材(例えば濃シアンと濃マゼンタ)が混合されたインクである。濃シアン成分と濃マゼンタ成分とを含むダークイエローインクを用いると、イエローと濃シアンと濃マゼンタのインク滴を別々に吐出する場合に比べて、印刷媒体上に吐出するインク量(特に溶剤の量)が少なくて済むという利点がある。
【0048】
DY,LM,Mの3つのノズル列は、端部のノズルが他の4つのノズル列Y,LC,C,Kに比べて印刷用紙の先端に早く到達する。そこで、以下では、端部のノズルが印刷用紙の先端により早く到達するノズル列DY,LM,Mを「先行ノズル列」と呼ぶ。また、端部のノズルが印刷用紙の先端により遅く到達するノズル列Y,LC,C,Kを「後行ノズル列」と呼ぶ。
【0049】
この第2実施例の印刷ヘッド28aも、千鳥状に配列された3組のノズル列対を有している。従って、印刷ヘッドの主走査方向の幅を小さく抑えることができるという利点を有している。
【0050】
淡シアンノズル列LCと淡マゼンタノズル列LMは、千鳥状に配置されており、これは以下のような利点を有している。すなわち、1回の主走査では、淡シアンインクと淡マゼンタインクは異なる主走査ライン上に吐出されので、両者が同じ画素位置に吐出されるまでの時間間隔が比較例(図9)に比べて長くなる。この結果、先に吐出されたインクが乾燥し易くなるので、色再現を安定化させることができる。また、淡インクノズル列LC,LMの千鳥状配列には、以下のような利点もある。
【0051】
図11(A)は、千鳥状に配置された一対のノズル列LC,LMを示しており、図11(B)はその等価ノズル列を示している。アクチュエータチップ92aに設けられた一対のノズル列は、淡シアンノズル列LCと、淡マゼンタノズル列LMとで構成されている。淡シアンノズル列LCは、7個のノズルLC1〜LC7を有している。また、淡マゼンタノズル列LMも、7個のノズル列LM1〜LM7を有している。各ノズルに付された文字LC,LMの後の番号1〜7は、印刷ヘッドの後端から数えたノズルの番号を示している。すなわち、ノズルLC1,LM1が最も後端に位置するノズルであり、ノズルLC7,LM7が最も先端に位置するノズルである。
【0052】
図11(B)に示す等価ノズル列は、一対のノズル列LC,LMが1回の主走査で記録できる複数の主走査ラインを、同じ1回の主走査で記録できるような等価的なノズル列を示している。換言すれば、一対のノズル列LC,LMを用いて行われる印刷は、この1つの等価ノズル列を用いて行われる印刷とほぼ等価である。
【0053】
図12は、第2実施例の印刷ヘッド28aを用いた双方向印刷の例を、等価ノズル列を用いて表した説明図である。等価ノズル列の上方に記載されている「パス1」、「パス2」という文字は、主走査の番号を示している。すなわち、「パス1」は1回目の主走査であり、「パス2」は2回目の主走査である。図12に示した記録方式では、1回の主走査が行われるたびに、一定の送り量L(=7ドット)で副走査送りが実行される。ここで、副走査送り量Lの単位[ドット]は、副走査方向の印刷解像度に対応するドットピッチ(すなわち主走査ラインピッチ)を意味している。同一のノズル列内のノズルピッチkは180dpiであり、このノズルピッチkが4本の主走査ライン(ラスタラインとも呼ぶ)に相当している。従って、図12の例における副走査方向の印刷解像度は、720dpiである。
【0054】
各パス番号の右側に記載されている白抜きの矢印は、往路で印刷(インクの吐出)が行われるか、復路で印刷が行われるかを示している。すなわち、奇数番目のパスでは往路で印刷が行われ、偶数番目のパスでは復路で印刷が行われる。
【0055】
図12の右下には、各バンドの各主走査ラインにおけるインクの吐出順序が示されている。ここで、「バンド」とは、副走査送りがなされた後の1回の主走査において、ノズル列の先端部分で最初にインクが吐出される領域(印刷先端領域)を意味している。符号「B1−1」は、バンド1の1番目の主走査ラインを意味しており、「B1−2」は、バンド1の2番目の主走査ラインを意味している。同様に、「B2−1」は、バンド2の1番目の主走査ラインを意味している。
【0056】
各バンドの主走査ラインの右側には、2つの欄が設けられている。第1の欄は、各バンド内の最初の主走査で記録対象となる主走査ラインにおいて、淡インクLC,LMがいずれの順序で吐出されるかを示している。例えば、バンド1で実行される最初の主走査(すなわちパス2)において記録対象となるのは、4本の主走査ラインB1−1,B1−3,B1−5,B1−7である。これらの中で、2本の主走査ラインB1−1,B1−5上には、最初に淡シアンインクLCが吐出され、その後のパス(具体的にはパス4)において淡マゼンタインクLMが吐出される。一方、他の2本の主走査ラインB1−3,B1−7の上には、これとは逆に、最初に淡マゼンタインクLMが吐出され、その後のパス4において淡シアンインクLCが吐出される。第2の欄は、各バンドの最初の主走査では記録対象とならない主走査ラインにおいて、淡インクLC,LMがいずれの順序で吐出されるかを示している。
【0057】
このような吐出順序は、バンド1とバンド2で共通している。換言すれば、図12の例では、各バンド(印刷先端領域)において、インクの吐出順序に関して一定の秩序が保たれていることが理解できる。
【0058】
図13は、図9に示した比較例の印刷ヘッド280を用いた双方向印刷の例を示している。副走査送り量Lは図12に示したものと同じである。図13の右下にも、図12と同様に、各バンドの各主走査ラインにおけるインクの吐出順序が示されている。但し、第1の欄の「LC* 」という符号が付されている主走査ラインは、その隣接する主走査ライン上において、淡シアンインクLCが淡マゼンタインクLMよりも先に吐出されており、その滲みの影響を受けていることを意味している。また、「LM* 」という符号は、逆に、隣接する主走査ライン上において先に吐出された淡マゼンタインクLMの滲みの影響を受けていることを意味している。
【0059】
ここで、「インクの滲みの影響」とは、以下のような現象を意味している。通常のインクジェットプリンタにおいては、1回の走査によって記録される線幅を、印刷解像度で決まる理論的な幅よりも太くしている。この結果、互いに隣り合う線が重なるように記録されるので、べた部の白スジ(印刷ヘッドの特性や印刷媒体の副走査送り精度によって生じる可能性がある)を防止することができる。また、カラー印刷では、インクの吐出順序や、異なるインクの吐出間隔(すなわち、先に吐出されたインクの乾燥時間)によって、色再現性(見た目の色)が変化する。特に、インクが全く吐出されていない領域に最初に吐出されたインクは、隣接する主走査ラインにおける色に大きな影響を与える傾向にある。
【0060】
図13のバンド1においては、主走査ラインB1−3,B1−7上に最初に吐出された淡マゼンタインクLMが周囲に滲み、隣接する主走査ラインの色にかなり大きな影響を与える可能性がある。また、バンド2においては、主走査ラインB2−3,B2−7上に最初に吐出された淡シアンインクLCが周囲に滲み、隣接する主走査ラインの色にかなり大きな影響を与える可能性がある。この結果、バンド1とバンド2とでは、見た目の色(すなわち色再現)がかなり異なってしまうという問題を生じる。
【0061】
一方、図12の例では、図13の場合と異なり、各バンドにおけるインクの吐出順序に一定の秩序が保たれているので、バンド毎にインクの滲みの影響が異なるという現象が発生しない。すなわち、淡インクノズル列LC,LMを千鳥状に配列することによって、各バンド(印刷先端領域)における色再現を安定したものとすることが可能である。この結果、画質を向上させることができるという利点がある。
【0062】
なお、図12の例では、送り量Lが一定である副走査送り(「定則送り」と呼ぶ)を採用していたが、複数の異なる送り量を使用する副走査送り(「変則送り」と呼ぶ)を採用することも可能である。但し、副走査送り量Lが一定である場合には、図12、図13に即して説明した上述の効果が特に顕著である。
【0063】
淡インクノズル列LC,LMの千鳥状配列による上述の利点は、濃インクノズル列C,Mの千鳥状配列によっても同様に達成される。すなわち、画像濃度の比較的低い画像領域では淡インクが多量に吐出されるので、淡インクの千鳥状配列による利点が大きい。また、画像濃度の比較的高い画像領域では濃インクが多量に吐出されるので、濃インクの千鳥状配列による利点が大きい。
【0064】
また、上述した千鳥状配列の利点は、千鳥状配列以外の配列によっても達成可能である。例えば、淡シアンノズル列LCと淡マゼンタノズル列LMが隣接していなくても、これらのノズル列LC,LMが、副走査方向の位置に関して千鳥状に配列されたノズル列対と同じ位置関係を取るように配置されていれば、上述とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0065】
C.第3実施例:
図14は、本発明の第3実施例における印刷ヘッドの底面に設けられた複数のノズル列を示す説明図である。この印刷ヘッド28bには、3つのアクチュエータチップ91b,92b,93bが設けられている。最初の2つのアクチュエータチップ91b,92bは、図5に示した第1実施例のものと類似しているが、先行ノズル列と後行ノズル列とが逆になっている点が異なる。すなわち、第3実施例のアクチュエータチップ91b,92bでは、濃マゼンタノズル列Mと淡シアンノズル列LCが先行ノズル列であり、イエローノズル列Yと淡マゼンタノズル列LMとが後行ノズル列である。第3のアクチュエータチップ93bでは、濃シアンノズル列Cとブラックノズル列Kが、千鳥状に配置されておらず、副走査方向の互いに同じ位置に配置されている。濃シアンノズル列Cとブラックノズル列Kも後行ノズル列である。
【0066】
第3実施例の印刷ヘッド28bも、第2実施例と同様に、淡インクノズル列LC,LMが千鳥状に配置されている。また、濃シアンノズル列Cと濃マゼンタノズル列Mは、千鳥状には配置されていないが、副走査方向位置は互いにずれて配置されている。従って、第2実施例と同様に、画質が向上するという利点がある。
【0067】
第3実施例の印刷ヘッド28bの主走査方向の幅は、第1実施例の印刷ヘッド28よりも若干大きいが、図9に示した比較例の印刷ヘッド280に比べればかなり小さくなっている。従って、この第3実施例においても、従来に比べて印刷ヘッドの主走査方向の幅を小さく抑えることができる。
【0068】
上述した第2実施例と第3実施例からも理解できるように、本発明では、印刷ヘッド内のすべてのノズル列が千鳥配列を構成する必要はなく、互いに異なるインクを吐出する少なくとも一対のノズル列が千鳥配列を構成していればよい。但し、千鳥配列を構成するノズル列が多いほど、印刷ヘッドの主走査方向の幅は小さくなる。この意味からは、半数以上のノズル列が千鳥配列を構成することが好ましい。さらに、千鳥配列を構成しないノズル列の数が0または1になるように、可能な限り多くのノズル列を千鳥状に配列することが最も好ましい。
【0069】
D.印刷動作の実施例:
図15は、印刷用紙上における記録方式の適用の考え方を示す説明図である。印刷用紙P上には印刷が実際に実行される印刷実行領域PAが設定される。印刷実行領域PAの中央の領域には、副走査送り量が比較的大きな記録方式が適用される。一方、印刷実行領域PAの上端近傍と下端近傍では、副走査送り量が比較的小さな記録方式がそれぞれ適用される。なお、「記録方式」と「印刷方式」とは同義語である。
【0070】
本明細書において、印刷用紙の上端近傍における印刷処理を「上端処理」と呼び、印刷用紙の下端近傍における印刷処理を「下端処理」と呼ぶ。また、これらの中間の領域における印刷処理を「中間領域処理」と呼ぶ。上端処理や下端処理では、中間領域処理での記録方式よりも副走査送り量が小さな値を用いた記録方式が適用され、これによって、印刷実行領域PAが拡張される。この点についてはさらに後述する。なお、余白の無い縁なし印刷を行う場合には、印刷実行領域PAは印刷用紙Pよりも広い領域に設定される。
【0071】
以下ではまず、実施例で適用される中間領域処理の記録方式を説明し、その後、上端処理と下端処理の記録方式を説明する。
【0072】
図16は、中間領域における記録方式の第1実施例を示す説明図である。ここでは、図14に示した第3実施例の印刷ヘッド28bの中の一対のノズル列(例えばYおよびLM)が、副走査送りされてゆく様子が示されている。この一対のノズル列は、先行ノズル列FNと、後行ノズル列RNとで構成されている。先行ノズル列FNは、7個のノズルF1〜F7を有している。また、後行ノズル列RNも、7個のノズル列R1〜R7を有している。各ノズルに付された文字F,Rは、先行ノズル列FNか後行ノズル列RNかを示しており、この文字の後の番号1〜7は、印刷ヘッド28bの後端から数えたノズルの番号を示している。
【0073】
なお、以下で説明する種々の記録方式では、図14に示した印刷ヘッド28bを用いることとしているが、上述した他の印刷ヘッドを用いたときも、これらの記録方式を同様に適用可能である。
【0074】
図16に示した記録方式では、1回の主走査が行われるたびに、一定の送り量L(=7ドット)で副走査送りが実行される。同一のノズル列内のノズルピッチkは180dpiであり、このノズルピッチkが4本の主走査ライン(ラスタライン)に相当している。
【0075】
図16の右端に示されているように、1回の主走査が行われる際には、CPU41(図2)は、印刷データメモリであるRAM44に格納されている印刷データの中で、先行ノズル列FNと後行ノズル列RNの副走査方向の全幅に相当する複数の主走査ライン分の印刷データを参照する。そして、CPU41は、これらのノズル列FN,RNに対応する印刷データに応じて1回の主走査を実行する。このように、本実施例では、印刷を行う際に、千鳥状に配列されたノズル列対の副走査方向の全幅に相当する複数の主走査ライン分の印刷データを参照し、参照した印刷データに応じて1回の主走査を実行しているので、必要な場合には、1回の主走査においてノズル列対のすべてのノズルを使用して印刷を行うことができる。この結果、印刷速度を高めることが可能である。
【0076】
図17は、図16に示した記録方式を後行ノズル列RNと先行ノズル列FNのそれぞれに分けて示した説明図である。後行ノズル列RNは一定の送り量Lで副走査送りがなされており、これによって、有効記録範囲内のすべての連続する主走査ライン(ラスタライン)が、後行ノズル列RNによって同一のインクで記録される。これは、先行ノズル列FNに関しても同様である。なお、「有効記録範囲」とは、印刷ヘッド28bに設けられたいる各ノズル列によって、連続した主走査ラインを隙間無く記録できる範囲を意味する。図17の例では、ラスタ番号が−1である主走査ラインでは、先行ノズル列FNによって記録が行われない。従って、有効記録範囲は、ラスタ番号が0と記されている主走査ライン以下の範囲となる。なお、有効記録範囲でない範囲を、「記録不可範囲」と呼ぶ。有効記録範囲は、「有効印刷範囲」、「印刷実行領域」、あるいは「記録実行領域」と呼ぶこともできる。なお、図17は、後述する上端処理が行われない場合の例である。
【0077】
図17のような記録方式は、一般に、「インターレース記録方式」と呼ばれている。「インターレース記録方式」とは、1回の主走査では1つのノズル列が、互いに離間している複数の主走査ラインを記録するだけであり、少なくとも1回の副走査送りを含む複数回の主走査によって、1つのノズル列が連続する主走査ラインを記録するような記録方式を意味している。
【0078】
図17に示したインターレース記録方式では、千鳥状に配列されたノズル列対FN,RNの同一のノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録せず、異なるノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録するように副走査送りを行っている。具体的には、ラスタ番号が0の主走査ラインでは、先行ノズル列FNの2番目のノズルF2と、後行ノズル列RNの6番目のノズルR6が記録を実行する。また、ラスタ番号が1の主走査ラインでは、先行ノズル列FNの4番目のノズルF4と、後行ノズル列RNの1番目のノズルR1が記録を実行する。このような記録方式の利点については、以下の第2実施例との比較によって明らかになる。
【0079】
図18は、中間領域処理の第2実施例を示す説明図である。この記録方式では、送り量Lが1ドットの副走査送りを3回行った後に、送り量Lが25ドットの副走査送りを1回行う。この4回の副走査送りと、各回の副走査送り毎に1回実行される4回の主走査と、の組み合わせが繰り返されることによって、有効記録範囲内のすべての連続する主走査ラインが記録される。
【0080】
この第2実施例では、ラスタ番号が0,1の2本の主走査ラインでは、先行ノズル列FNの1番目のノズルF1と、後行ノズル列RNの1番目のノズルR1とが記録を実行する。また、ラスタ番号が4,5の2本の主走査ラインでは、先行ノズル列FNの2番目のノズルF2と、後行ノズル列RNの2番目のノズルR2とが記録を実行する。このように、同じ主走査ラインを先行ノズル列FNと後行ノズル列RNの同じノズル番号のノズルで記録するような記録方式は、極めて限定されている。一方、異なるノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録するようにする記録方式は、図17に示したもの以外の種々のものが考えられる。例えば、図17の第1実施例では、副走査送り量Lが7ドットの一定値であったが、送り量Lとして複数の異なる値の組み合わせを使用するようにすれば、多数の記録方式を構成することが可能である。従って、このような多数の記録方式の中から画質の良い記録方式を選択することによって、印刷画質を向上させることが可能である。
【0081】
また、図18の第2実施例では、4本の連続した主走査ラインが同じノズルで記録される。従って、仮に、あるノズル(例えばノズルR1)の製造誤差に起因して、そのノズルR1からのインクの吐出方向が正常な方向からずれているような場合には、印刷媒体上に形成されるドットの位置がずれてしまう可能性がある。そして、このようなドットのズレが連続した主走査ラインにわたって続くと、画質劣化が目立つ原因となる。これに対して、図17に示した第1実施例では、連続した主走査ラインが同じノズルで記録されることが無いので、このような画質劣化が起こる可能性が低いという利点もある。
【0082】
一方、図18に示す第2実施例は、第1実施例に比べて記録不可範囲を大幅に低減でき、有効記録範囲を大幅に拡張することができるという利点がある。
【0083】
図19は、上端処理の実施例を示す説明図である。この例では、パス1〜パス4までの4回の主走査が上端処理に属し、5回目以降のパスが中間領域処理に属している。上端処理の副走査送り量Lは3ドットの一定値である。なお、ノズル番号に×マークが上書きされているノズルは、そのパスにおいては使用されないことを意味している。
【0084】
図17に示した中間領域処理用の記録方式を印刷用紙の先端から適用した場合には、図17に示されているように、有効記録範囲の上方に20主走査ライン分の記録不可範囲が存在する。これに対して、図19の例では、記録不可範囲が8主走査ライン分まで減少している。このように、中間領域処理の記録方式よりも小さな送り量Lを用いて上端処理を行うことによって、有効記録範囲を拡張することができる。
【0085】
図19において、有効記録範囲の上端ラインは、先行ノズル列FNが記録可能な主走査ラインに応じて決定されることが理解できる。すなわち、CPU41は、先行ノズル列FNが記録可能な副走査方向の範囲に応じて有効記録範囲の上端ラインを決定する。換言すれば、上端処理では、先行ノズル列FNがなるべく上方の主走査ラインまで記録できるように、副走査送り量や主走査回数を決定すればよいことが理解できる。こうすることによって、印刷用紙の先端近傍において、無駄な主走査の回数を可能な限り低減しつつ、有効記録範囲の先端を容易に決定することが可能である。
【0086】
図20は、下端処理の実施例を示す説明図である。この例では、パス−1とパス0の2回のパスは中間領域処理に属し、パス+1〜パス+3までの3回のパスが下端処理に属している。下端処理の副走査送り量Lは3ドットの一定値である。
【0087】
中間領域処理から下端処理に移行する際には、CPU41は、中間領域処理の記録方式に従った副走査送り(L=7)を行うと仮定したときに、先行ノズル列FNの先端ノズルF7が、有効記録範囲の予定された下端ラインを越えてしまうか否かを判断する。そして、先端ノズルF7が有効記録範囲の予定された下端ラインを越えてしまうと判断された場合には、下端処理に移行する。図20の例では、パス0の後に、7ドットの送り量Lで副走査送りを実行すると仮定すると、先行ノズルFNの先端ノズルF7が、予定されている下端ラインを越えてしまう。このときには、中間領域処理の記録方式を続けずに、より送り量Lの小さな下端処理を行った方が、有効記録範囲を拡張することができる。そこで、CPU41は、パス+1の前の副走査送り量Lを3ドットに設定して、下端処理に移行する。こうすれば、無駄な主走査の回数を可能な限り低減しつつ、下端処理に移行することが可能である。
【0088】
図20の下端処理によっても、図19に示した上端処理と同様に、有効記録範囲が拡張されている。また、有効記録範囲の下端ラインは、後行ノズル列RNが記録可能な主走査ラインに応じて決定されている。すなわち、CPU41は、後行ノズル列RNが記録可能な副走査方向の範囲に応じて有効記録範囲の下端ラインを決定する。こうすることによって、印刷用紙の後端近傍においても、無駄な主走査の数を可能な限り低減しつつ、有効記録範囲の後端を容易に決定することが可能である。
【0089】
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0090】
E1.変形例1:
印刷ヘッドのノズル列の配置としては、上述した各種の実施例以外の種々のものを採用可能である。例えば、千鳥状に配列されたノズル列対の全部または一部を副走査方向に沿って並べることによって、副走査方向に長く主走査方向の幅が狭い印刷ヘッドを生成することも可能である。
【0091】
また、淡インクとしては、淡シアンと淡マゼンタ以外のインクも利用可能である。3つ以上の淡インクノズル列が存在する場合には、少なくともその2つが、少なくとも副走査方向の位置に関して、千鳥状に配列されたノズル列対と同じ位置関係を取るように配置されていることが好ましい。
【0092】
E2.変形例2:
上記各実施例では、インクジェットプリンタについて説明したが、本発明はインクジェットプリンタに限らず、一般に、印刷ヘッドを用いて印刷を行う種々の印刷装置に適用可能である。また、本発明は、インク滴を吐出する方法や装置に限らず、他の手段でドットを記録する方法や装置にも適用可能である。
【0093】
E3.変形例3:
上記実施例における中間領域処理は、送り量Lが一定である副走査送り(「定則送り」)を採用していたが、複数の異なる送り量を使用する副走査送り(「変則送り」)を採用することも可能である。また、上端処理や下端処理においても、変則送りを採用することが可能である。これらの場合には、上端処理における副走査送り量の平均値が、中間領域処理における副走査送り量の平均値よりも小さな値に設定される。下端処理についても同様である。「副走査送り量が小さい」という文言は、このような場合も含む広い意味を有している。
【0094】
E4.変形例4:
上記実施例では、1回の主走査において、1つのノズルが1本の主走査ライン上のすべての画素を記録することができるものとしていた。しかし、本発明は、1回の主走査において、1つのノズルが1本の主走査ライン上のいくつかの画素のみを間欠的に記録するような記録方式にも適用することができる。このような記録方式では、複数回の主走査において、複数個のノズルによって1本の主走査ライン上のすべての画素の記録が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのインクジェットプリンタ20を備えた印刷システムの概略構成図。
【図2】制御回路40を中心としたプリンタ20の回路構成を示すブロック図。
【図3】印刷ヘッド28の要部を示す説明図。
【図4】ピエゾ素子PEによるノズルnの駆動原理を示す説明図。
【図5】第1実施例におけるノズル列の配列を示す説明図。
【図6】アクチュエータ回路90の分解斜視図。
【図7】アクチュエータ回路90の部分断面図。
【図8】第1実施例の印刷ヘッド28におけるインク通路の配置を示す説明図。
【図9】比較例の印刷ヘッド280におけるインク通路の配置を示す説明図。
【図10】第2実施例におけるノズル列の配列を示す説明図。
【図11】第2実施例の印刷ヘッドの等価ノズル列を示す説明図。
【図12】第2実施例の印刷ヘッドを用いた双方向印刷の例を示す説明図。
【図13】比較例の印刷ヘッドを用いた双方向印刷の例を示す説明図。
【図14】第3実施例におけるノズル列の配列を示す説明図。
【図15】印刷用紙上における記録方式の適用の考え方を示す説明図。
【図16】中間領域における記録方式の第1実施例を示す説明図。
【図17】図16に示した記録方式を後行ノズル列RNと先行ノズル列FNのそれぞれに分けて示した説明図。
【図18】中間領域における記録方式の第2実施例を示す説明図。
【図19】上端処理の実施例を示す説明図。
【図20】下端処理の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
20…インクジェットプリンタ
22…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印刷ヘッド
30…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置センサ
40…制御回路
41…CPU
44…RAM
50…I/F専用回路
52…ヘッド駆動回路
54…モータ駆動回路
56…コネクタ
60…印刷ヘッドユニット
71〜76…導入管
80…インク通路
88…コンピュータ
90…アクチュエータ回路
91〜93…アクチュエータチップ
110…ノズルプレート
112…リザーバプレート
120…接続端子プレート
122…内部接続端子
124…外部接続端子
126…ドライバIC
130…セラミック焼結体
132…端子電極
280…印刷ヘッド
901〜903…アクチュエータチップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for printing an image on a print medium while performing main scanning.
[0002]
[Prior art]
In recent years, color jet printers that eject ink droplets from a head have become widespread as output devices for computers. For color ink jet printers, there have been two demands for high image quality and high speed for many years, and various technologies have been developed to pursue these demands.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
High image quality can be achieved, for example, by increasing the number of ink colors. However, when the number of ink colors is increased, the number of nozzle rows provided in the print head increases, so the size of the print head increases. As a result, there arises a problem that the size of the entire printing apparatus increases. For this reason, there has been a demand for a technique that can keep the print head size small even when the total number of nozzles increases. In addition, a technique for performing high-speed and high-quality printing using such a print head has been desired.
[0004]
The present invention has been made to solve the above-described conventional problems, and provides a technique capable of achieving high-speed printing and high image quality using a print head with a small size. With the goal.
[0005]
[Means for solving the problems and their functions and effects]
In order to achieve at least a part of the above object, a printing apparatus according to the present invention is a printing apparatus that prints an image on a printing medium while performing main scanning, the printing head having a plurality of nozzle arrays, and the printing A main scanning drive mechanism that performs main scanning by moving at least one of a head and the printing medium; and a sub-scanning driving mechanism that performs sub-scanning by moving at least one of the print head and the printing medium; A print data memory for storing print data and a control unit for controlling the operation of the printing apparatus are provided. In the print head, (1) each nozzle row has a plurality of nozzles arranged along the sub-scanning direction and ejecting the same ink, (2) The light cyan nozzle row and the light magenta nozzle row are arranged in a staggered manner, and the dark cyan nozzle row and the dark magenta nozzle row are also arranged in a staggered manner, respectively. (3) The dark cyan nozzle row and the dark cyan nozzle row A pair of ink passages for the magenta nozzle row is formed in a staggered pattern in the first ink passage formation body, and a pair of ink passages for the light cyan nozzle row and the light magenta nozzle row is the first ink passage. Are formed in a staggered pattern on the second ink passage forming body different from the ink passage forming body of (4) The staggered nozzle pair is composed of a preceding nozzle row that reaches the leading edge of the print medium relatively early and a subsequent nozzle row that arrives relatively late when the sub-scan is performed. Further, the control unit (a) records a plurality of main scan lines in which each nozzle row is separated from each other in one main scan, and performs a plurality of main scans including at least one sub-scan feed. (B) In the interlace recording, the full width in the sub-scanning direction of the nozzle row pairs arranged in a staggered manner before one main scan is performed. The print data corresponding to a plurality of main scan lines is referred to from the print data memory, and the one main scan is executed in accordance with the referred print data.
[0006]
In such a printing apparatus, since at least a pair of nozzle rows that discharge different inks are arranged in a staggered manner, the interval between the pair of nozzle rows can be made smaller than in a case where they are not arranged in a staggered manner. it can. As a result, it is possible to reduce the size of the print head. Further, print data for a plurality of main scanning lines corresponding to the full width in the sub-scanning direction of the nozzle row pairs arranged in a staggered pattern before one main scanning is referred to from the print data memory. If necessary, printing can be performed using all the nozzles of the nozzle row pair in one main scan. As a result, it is possible to increase the printing speed.
[0007]
In the interlace recording, the control unit further records different nozzle numbers without recording the same main scanning line between the nozzles of the same nozzle number in the nozzle array pair arranged in a staggered manner. The sub-scan feed may be performed so that the same main scan line is recorded between the nozzles.
[0008]
With this configuration, the print image quality can be improved. In interlaced recording using a pair of nozzle rows arranged in a staggered manner, the same main scanning line can be recorded by nozzles having the same nozzle number only in a few recording methods. However, if the same main scanning line is recorded by nozzles having different nozzle numbers, it is possible to select a recording method with good image quality from among a large number of recording methods. Therefore, high-quality printing can be performed using a print head with a small size.
[0009]
(D) In the interlace recording, the control unit further performs printing according to a first recording method in an intermediate portion of the recording execution area on the printing medium, and near the leading end of the recording execution area. Printing is performed in accordance with a second recording method having a smaller sub-scan feed amount than that of the recording method, and (e) sub-scanning in which the preceding nozzle row can record in printing in the vicinity of the leading edge according to the second recording method. You may make it determine the front-end | tip of the said recording execution area | region according to the range of a direction.
[0010]
With this configuration, it is possible to easily determine the leading edge of the recording execution area in the vicinity of the leading edge of the print medium while reducing the number of useless main scans as much as possible.
[0011]
(F) In the interlaced recording, the control unit further performs printing according to a third recording method in which the sub-scan feed amount is smaller in the vicinity of the rear end of the recording execution area than the first recording method in the intermediate portion. (G) In printing in the vicinity of the trailing edge in the third printing method, the trailing edge of the printing execution area is determined in accordance with the range in the sub-scanning direction in which the trailing nozzle row can be printed. It may be.
[0012]
With this configuration, it is possible to easily determine the trailing edge of the recording execution area in the vicinity of the trailing edge of the print medium while reducing the number of useless main scans as much as possible.
[0013]
It is further assumed that the control unit further performs (h) sub-scan feed according to the second recording method when shifting from printing by the second recording method to printing by the third recording method. Sometimes, when the nozzle at the front end of the preceding nozzle row exceeds the scheduled rear end of the recording execution area, the printing by the second recording method is shifted to the printing by the third recording method. Good.
[0014]
According to this configuration, it is possible to shift from the second recording method to the third recording method while reducing the number of useless main scans as much as possible.
[0015]
The staggered nozzle row pairs are connected to a pair of ink passages for supplying ink to the nozzle row pairs, and the pair of ink passages is a single ink passage forming body. It is preferable that it is provided in the inside.
[0016]
If a pair of ink passages are provided in one ink passage formation body, a pair of nozzle rows arranged in a staggered manner can be densely arranged. Therefore, the size of the print head can be further reduced.
[0017]
The pair of ink passages may be formed so as to protrude so that the passage portions in the vicinity of the nozzles face each other.
[0018]
In this configuration, since the interval between the pair of ink passages can be narrowed by taking a staggered arrangement, the size of the print head can be further reduced.
[0019]
Moreover, it is preferable that more than half of the plurality of nozzle rows is configured as a pair of nozzle rows arranged in a staggered manner.
[0020]
According to this configuration, since more than half of the nozzle rows are arranged in a staggered manner, the size of the print head can be further reduced.
[0021]
The plurality of nozzle arrays include four basic color nozzle arrays for ejecting four basic color inks of black, cyan, magenta, and yellow, respectively. The four basic color nozzle arrays are related to the sub-scanning direction. May be arranged at the same position.
[0022]
With such a configuration, it is possible to improve the image quality because the ejection order of the basic color inks can be made constant during unidirectional printing.
[0023]
Note that the present invention can be realized in various modes, for example, in a mode such as a printing apparatus or a print head.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in the following order based on examples.
A. First embodiment of the print head:
B. Second embodiment of the print head:
C. Third embodiment of the print head:
D. Example of printing operation:
E. Variation:
[0025]
A. First embodiment:
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a printing system including an
[0026]
The sub-scan feed mechanism that transports the printing paper P includes a gear train (not shown) that transmits the rotation of the
[0027]
FIG. 2 is a block diagram showing a circuit configuration of the
[0028]
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a main part of the
[0029]
The
[0030]
FIG. 4 is an explanatory diagram showing the driving principle of the nozzle n by the piezo element PE. The piezo element PE is installed at a position in contact with the
[0031]
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an arrangement of the plurality of nozzle rows provided on the bottom surface of the
[0032]
In the present specification, the four inks C, M, Y, and K other than the light ink are referred to as “four basic color inks”. More specifically, “four basic color inks” means cyan ink, magenta ink, and yellow ink that can reproduce black by mixing almost equal amounts, and black ink that is not gray. ing. In the present specification, the four nozzle rows Y, M, C, and K for ejecting these four basic color inks are referred to as “basic color nozzle rows”.
[0033]
The
[0034]
A pair of nozzle rows on one actuator chip are arranged in a staggered manner. Further, the nozzle row for one color is arranged at a constant nozzle pitch k along the sub-scanning direction (paper feeding method). In this example, the nozzle pitch k is a value corresponding to a printing resolution of 180 dpi (that is, about 141 μm). The nozzle rows arranged in a staggered pattern are shifted from each other in the sub-scanning direction by 1/2 of the nozzle pitch k. The advantages of such a staggered arrangement will be described later.
[0035]
FIG. 6 is an exploded perspective view of the
[0036]
FIG. 7 is a partial cross-sectional view of the
[0037]
In the
[0038]
As can be understood from the above description, a pair of nozzle rows on one
[0039]
FIG. 8 is an explanatory diagram showing the arrangement of the ink passages in the
[0040]
Thus, the two
[0041]
However, when the same ink is ejected from a pair of nozzle rows, it may be desired to connect the
[0042]
FIG. 9 is an explanatory diagram showing the arrangement of ink passages in the
[0043]
In the
[0044]
As can be understood from the above description, in the first embodiment, since the pairs of nozzle rows are arranged in a staggered manner, the interval between the nozzle row pairs can be made narrower than in the comparative example. As a result, the width of the
[0045]
B. Second embodiment:
FIG. 10 is an explanatory diagram showing an arrangement of the plurality of nozzle rows provided on the bottom surface of the print head according to the second embodiment of the present invention as viewed from above. The
[0046]
A dark yellow nozzle row DY and a yellow nozzle row Y are arranged on the
[0047]
Dark yellow (DY) is ink in which yellow ink is mixed with color materials for other inks (for example, dark cyan and dark magenta). When using dark yellow ink containing a dark cyan component and a dark magenta component, the amount of ink (especially the amount of solvent) ejected onto the print medium compared to when yellow, dark cyan, and dark magenta ink droplets are ejected separately. ) Is less.
[0048]
In the three nozzle rows DY, LM, and M, the end nozzles reach the leading edge of the printing paper earlier than the other four nozzle rows Y, LC, C, and K. Therefore, in the following, the nozzle rows DY, LM, M in which the end nozzles reach the front end of the printing paper earlier are referred to as “preceding nozzle rows”. In addition, the nozzle rows Y, LC, C, and K in which the nozzles at the end reach later than the leading edge of the printing paper are referred to as “following nozzle rows”.
[0049]
The
[0050]
The light cyan nozzle row LC and the light magenta nozzle row LM are arranged in a staggered manner, and this has the following advantages. That is, since light cyan ink and light magenta ink are ejected on different main scanning lines in one main scanning, the time interval until both are ejected to the same pixel position is smaller than that in the comparative example (FIG. 9). become longer. As a result, the previously ejected ink is easy to dry, and color reproduction can be stabilized. Further, the staggered arrangement of the light ink nozzle arrays LC and LM has the following advantages.
[0051]
FIG. 11A shows a pair of nozzle rows LC and LM arranged in a staggered manner, and FIG. 11B shows the equivalent nozzle rows. The pair of nozzle rows provided in the
[0052]
The equivalent nozzle row shown in FIG. 11B is an equivalent nozzle that can record a plurality of main scan lines that can be recorded by one main scan by the pair of nozzle rows LC and LM in the same main scan. Shows the column. In other words, printing performed using the pair of nozzle arrays LC and LM is substantially equivalent to printing performed using this one equivalent nozzle array.
[0053]
FIG. 12 is an explanatory diagram showing an example of bidirectional printing using the
[0054]
A white arrow written on the right side of each pass number indicates whether printing (ink ejection) is performed in the forward path or printing is performed in the backward path. That is, printing is performed in the forward path in the odd-numbered pass, and printing is performed in the backward path in the even-numbered pass.
[0055]
In the lower right of FIG. 12, the ink ejection order in each main scanning line of each band is shown. Here, the “band” means a region (print front end region) where ink is first ejected at the front end portion of the nozzle row in one main scan after the sub-scan feed is performed. The symbol “B1-1” means the first main scanning line of the
[0056]
Two columns are provided on the right side of the main scanning line of each band. The first column indicates in which order the light inks LC and LM are ejected in the main scan line to be recorded in the first main scan in each band. For example, the four main scan lines B1-1, B1-3, B1-5, and B1-7 are to be recorded in the first main scan (that is, pass 2) executed in the
[0057]
Such a discharge order is common to
[0058]
FIG. 13 shows an example of bidirectional printing using the
[0059]
Here, “influence of ink bleeding” means the following phenomenon. In a normal ink jet printer, the line width recorded by one scan is thicker than the theoretical width determined by the printing resolution. As a result, since the lines adjacent to each other are recorded so as to overlap each other, it is possible to prevent solid white stripes (which may occur due to the characteristics of the print head and the sub-scan feed accuracy of the print medium). In color printing, color reproducibility (appearance color) varies depending on the ink ejection order and different ink ejection intervals (that is, the drying time of the previously ejected ink). In particular, the ink that is first ejected in a region where no ink is ejected tends to greatly affect the color in the adjacent main scan line.
[0060]
In
[0061]
On the other hand, in the example of FIG. 12, unlike the case of FIG. 13, since a constant order is maintained in the ejection order of ink in each band, the phenomenon that the influence of ink bleeding differs for each band does not occur. That is, by arranging the light ink nozzle arrays LC and LM in a staggered manner, it is possible to stabilize color reproduction in each band (print leading edge region). As a result, there is an advantage that the image quality can be improved.
[0062]
In the example of FIG. 12, sub-scan feed (referred to as “regular feed”) in which the feed amount L is constant is adopted, but sub-scan feed (“regular feed”) using a plurality of different feed amounts. It is also possible to adopt. However, when the sub-scan feed amount L is constant, the above-described effects described with reference to FIGS. 12 and 13 are particularly remarkable.
[0063]
The above-described advantages of the staggered arrangement of the light ink nozzle arrays LC and LM are similarly achieved by the staggered arrangement of the dark ink nozzle arrays C and M. That is, since a large amount of light ink is ejected in an image region having a relatively low image density, the advantage of the staggered arrangement of light inks is great. Further, since a large amount of dark ink is ejected in an image region having a relatively high image density, the advantage of the staggered arrangement of dark ink is great.
[0064]
The advantages of the staggered arrangement described above can also be achieved by arrangements other than the staggered arrangement. For example, even if the light cyan nozzle row LC and the light magenta nozzle row LM are not adjacent, the nozzle rows LC and LM have the same positional relationship as the nozzle row pairs arranged in a staggered manner with respect to the position in the sub-scanning direction. If arranged so as to take, effects similar to those described above can be achieved.
[0065]
C. Third embodiment:
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a plurality of nozzle rows provided on the bottom surface of the print head in the third embodiment of the present invention. The
[0066]
In the
[0067]
The width of the
[0068]
As can be understood from the second and third embodiments described above, in the present invention, it is not necessary that all nozzle rows in the print head form a staggered arrangement, and at least a pair of nozzles that eject different inks. It suffices if the columns form a staggered arrangement. However, the more nozzle rows that form a staggered arrangement, the smaller the width of the print head in the main scanning direction. In this sense, it is preferable that more than half of the nozzle rows form a staggered arrangement. Furthermore, it is most preferable that as many nozzle rows as possible be arranged in a staggered manner so that the number of nozzle rows that do not constitute the staggered arrangement is 0 or 1.
[0069]
D. Example of printing operation:
FIG. 15 is an explanatory diagram showing the concept of applying a recording method on printing paper. A print execution area PA where printing is actually executed is set on the printing paper P. A recording method with a relatively large sub-scan feed amount is applied to the central area of the print execution area PA. On the other hand, a recording method with a relatively small sub-scan feed amount is applied in the vicinity of the upper end and the lower end of the print execution area PA. “Recording method” and “printing method” are synonymous.
[0070]
In this specification, printing processing in the vicinity of the upper end of the printing paper is referred to as “upper end processing”, and printing processing in the vicinity of the lower end of the printing paper is referred to as “lower end processing”. Also, the printing process in these intermediate areas is called “intermediate area processing”. In the upper end process and the lower end process, a recording method using a value in which the sub-scan feed amount is smaller than that in the intermediate region process is applied, and thereby the print execution area PA is expanded. This point will be further described later. When performing borderless printing without margins, the print execution area PA is set to be an area wider than the printing paper P.
[0071]
In the following, first, the recording method of the intermediate area process applied in the embodiment will be described, and then the recording method of the upper end process and the lower end process will be described.
[0072]
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a first embodiment of the recording method in the intermediate area. Here, a state in which a pair of nozzle rows (for example, Y and LM) in the
[0073]
In the various recording methods described below, the
[0074]
In the recording system shown in FIG. 16, every time one main scan is performed, sub-scan feed is executed with a constant feed amount L (= 7 dots). The nozzle pitch k in the same nozzle row is 180 dpi, and this nozzle pitch k corresponds to four main scanning lines (raster lines).
[0075]
As shown at the right end of FIG. 16, when one main scan is performed, the CPU 41 (FIG. 2) uses the preceding nozzle in the print data stored in the
[0076]
FIG. 17 is an explanatory diagram showing the recording method shown in FIG. 16 separately for the subsequent nozzle row RN and the preceding nozzle row FN. The succeeding nozzle row RN is sub-scan fed with a constant feed amount L, whereby all the continuous main scan lines (raster lines) within the effective recording range are made of the same ink by the succeeding nozzle row RN. To be recorded. The same applies to the preceding nozzle row FN. The “effective recording range” means a range in which continuous main scanning lines can be recorded without a gap by each nozzle row provided in the
[0077]
The recording system as shown in FIG. 17 is generally called an “interlace recording system”. In the “interlace recording method”, one nozzle row only records a plurality of main scan lines that are separated from each other in one main scan, and includes a plurality of main scans including at least one sub-scan feed. This means a recording method in which one nozzle row records a continuous main scanning line by scanning.
[0078]
In the interlace recording method shown in FIG. 17, the same main scanning line is not recorded between the nozzles of the same nozzle number in the nozzle row pairs FN and RN arranged in a staggered pattern, and the same nozzles of the different nozzle numbers are used. Sub-scan feed is performed so as to record the main scan line. Specifically, in the main scan line with the
[0079]
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a second embodiment of intermediate area processing. In this recording method, after the sub-scan feed with the feed amount L of 1 dot is performed three times, the sub-scan feed with the feed amount L of 25 dots is performed once. By repeating the combination of the four sub-scan feeds and the four main scans executed once for each sub-scan feed, all the continuous main scan lines in the effective recording range are recorded. Is done.
[0080]
In the second embodiment, on the two main scanning lines with the
[0081]
In the second embodiment of FIG. 18, four continuous main scanning lines are recorded by the same nozzle. Therefore, if the ejection direction of the ink from the nozzle R1 is deviated from the normal direction due to a manufacturing error of a certain nozzle (for example, the nozzle R1), the dots formed on the print medium May be misaligned. If such dot misalignment continues over a continuous main scanning line, image quality deterioration becomes conspicuous. On the other hand, in the first embodiment shown in FIG. 17, since continuous main scanning lines are not recorded by the same nozzle, there is an advantage that the possibility of such image quality deterioration is low.
[0082]
On the other hand, the second embodiment shown in FIG. 18 has the advantage that the recordable range can be greatly reduced and the effective recording range can be greatly expanded compared to the first embodiment.
[0083]
FIG. 19 is an explanatory diagram showing an example of the upper end process. In this example, four main scans from
[0084]
When the recording method for intermediate region processing shown in FIG. 17 is applied from the leading edge of the printing paper, as shown in FIG. 17, there is a non-recordable range for 20 main scanning lines above the effective recording range. Exists. On the other hand, in the example of FIG. 19, the non-recordable range is reduced to 8 main scanning lines. As described above, the effective recording range can be extended by performing the upper end processing using the feed amount L smaller than the recording method of the intermediate area processing.
[0085]
In FIG. 19, it can be understood that the upper end line of the effective recording range is determined according to the main scanning line in which the preceding nozzle row FN can be recorded. That is, the
[0086]
FIG. 20 is an explanatory diagram illustrating an example of the lower end process. In this example, two passes of pass-1 and pass 0 belong to the intermediate area process, and three passes from pass + 1 to pass + 3 belong to the lower end process. The sub-scan feed amount L in the lower end process is a constant value of 3 dots.
[0087]
When shifting from the intermediate area process to the lower end process, the
[0088]
Also by the lower end process of FIG. 20, the effective recording range is extended as in the upper end process shown in FIG. In addition, the lower end line of the effective recording range is determined according to the main scanning line on which the subsequent nozzle row RN can record. That is, the
[0089]
E. Variation:
The present invention is not limited to the above-described examples and embodiments, and can be implemented in various modes without departing from the gist thereof. For example, the following modifications are possible.
[0090]
E1. Modification 1:
Various arrangements other than the various embodiments described above can be adopted as the arrangement of the nozzle array of the print head. For example, it is possible to generate a print head that is long in the sub-scanning direction and narrow in the main scanning direction by arranging all or part of the nozzle row pairs arranged in a staggered pattern along the sub-scanning direction.
[0091]
Further, as the light ink, inks other than light cyan and light magenta can be used. When there are three or more light ink nozzle rows, at least two of them are arranged to have the same positional relationship as the staggered nozzle row pairs with respect to at least the position in the sub-scanning direction. Is preferred.
[0092]
E2. Modification 2:
In each of the above embodiments, the ink jet printer has been described. However, the present invention is not limited to the ink jet printer, and is generally applicable to various printing apparatuses that perform printing using a print head. Further, the present invention is not limited to a method and apparatus for ejecting ink droplets, but can also be applied to a method and apparatus for recording dots by other means.
[0093]
E3. Modification 3:
The intermediate area processing in the above embodiment employs sub-scan feed (“regular feed”) in which the feed amount L is constant, but sub-scan feed (“regular feed”) using a plurality of different feed amounts. It is also possible to adopt. Also, irregular feeding can be adopted in the upper end processing and the lower end processing. In these cases, the average value of the sub-scan feed amount in the upper end process is set to a value smaller than the average value of the sub-scan feed amount in the intermediate area process. The same applies to the lower end processing. The phrase “sub-scan feed amount is small” has a broad meaning including such a case.
[0094]
E4. Modification 4:
In the above embodiment, one nozzle can record all the pixels on one main scanning line in one main scanning. However, the present invention can also be applied to a recording method in which one nozzle intermittently records only some pixels on one main scan line in one main scan. In such a recording method, in a plurality of main scans, all pixels on one main scan line are recorded by a plurality of nozzles.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a printing system including an
FIG. 2 is a block diagram illustrating a circuit configuration of the
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a main part of a print head.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing the principle of driving a nozzle n by a piezo element PE.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing the arrangement of nozzle rows in the first embodiment.
6 is an exploded perspective view of an
7 is a partial cross-sectional view of an
FIG. 8 is an explanatory diagram showing the arrangement of ink passages in the print head of the first embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an arrangement of ink passages in a
FIG. 10 is an explanatory diagram showing the arrangement of nozzle rows in a second embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram illustrating an equivalent nozzle row of a print head according to a second embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram illustrating an example of bidirectional printing using the print head according to the second embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram illustrating an example of bidirectional printing using a print head of a comparative example.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing the arrangement of nozzle rows in a third embodiment.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing the concept of applying a recording method on printing paper.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a first embodiment of a recording method in an intermediate area.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing the recording method shown in FIG. 16 separately for the trailing nozzle row RN and the preceding nozzle row FN.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a second embodiment of the recording method in the intermediate area.
FIG. 19 is an explanatory diagram showing an example of upper end processing.
FIG. 20 is an explanatory diagram showing an example of lower end processing.
[Explanation of symbols]
20 ... Inkjet printer
22 ... Paper feed motor
24 ... Carriage motor
26 ... Platen
28 ... Print head
30 ... carriage
32 ... Control panel
34 ... Sliding shaft
36 ... Drive belt
38 ... pulley
39 ... Position sensor
40 ... Control circuit
41 ... CPU
44 ... RAM
50 ... I / F dedicated circuit
52. Head drive circuit
54 ... Motor drive circuit
56 ... Connector
60 ... print head unit
71-76 ... introduction pipe
80: Ink passage
88 ... Computer
90 ... Actuator circuit
91-93 ... Actuator chip
110 ... Nozzle plate
112 ... Reservoir plate
120 ... Connection terminal plate
122 ... Internal connection terminal
124: External connection terminal
126 ... Driver IC
130: Ceramic sintered body
132: Terminal electrode
280 ... print head
901-903 ... Actuator chip
Claims (9)
複数のノズル列を有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を移動させることによって主走査を実行する主走査駆動機構と、
前記印刷ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を移動させることによって副走査を実行する副走査駆動機構と、
印刷データを格納するための印刷データメモリと、
前記印刷装置の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記印刷ヘッドにおいて、
(1)各ノズル列は、副走査方向に沿って配列されて同一のインクを吐出する複数のノズルを有しており、
(2)淡シアンノズル列と淡マゼンタノズル列が互いに千鳥状に配置されているとともに、濃シアンノズル列と濃マゼンタノズル列も互いに千鳥状に配置されており、
(3)前記濃シアンノズル列と前記濃マゼンタノズル列のための一対のインク通路が第1のインク通路形成体に千鳥状に形成されているとともに、前記淡シアンノズル列と前記淡マゼンタノズル列のための一対のインク通路が前記第1のインク通路形成体とは異なる第2のインク通路形成体に千鳥状に形成されており、
(4)前記千鳥状に配列されたノズル対は、前記副走査が行われるときに前記印刷媒体の先端に比較的早く到達する先行ノズル列と比較的遅く到達する後行ノズル列とで構成されており、
前記制御部は、
(a)1回の主走査では各ノズル列が互いに離間している複数の主走査ラインを記録するとともに、少なくとも1回の副走査送りを含む複数回の主走査によって各ノズル列が連続する主走査ラインを記録するインターレース記録を実行し、
(b)前記インターレース記録において、1回の主走査の前に前記千鳥状に配列されたノズル列対の副走査方向の全幅に相当する複数の主走査ライン分の印刷データを前記印刷データメモリから参照し、前記参照した印刷データに応じて前記1回の主走査を実行する、印刷装置。A printing apparatus that prints an image on a print medium while performing main scanning,
A print head having a plurality of nozzle rows;
A main scanning drive mechanism that performs main scanning by moving at least one of the print head and the print medium;
A sub-scanning drive mechanism that performs sub-scanning by moving at least one of the print head and the print medium;
A print data memory for storing print data;
A control unit for controlling the operation of the printing apparatus;
With
In the print head,
(1) Each nozzle row has a plurality of nozzles arranged along the sub-scanning direction and ejecting the same ink,
(2) The light cyan nozzle row and the light magenta nozzle row are arranged in a staggered manner, and the dark cyan nozzle row and the dark magenta nozzle row are also arranged in a staggered manner,
(3) A pair of ink passages for the dark cyan nozzle row and the dark magenta nozzle row are formed in a staggered pattern in the first ink passage forming body, and the light cyan nozzle row and the light magenta nozzle row A pair of ink passages are formed in a staggered pattern on a second ink passage formation body different from the first ink passage formation body,
(4) The staggered nozzle pairs are composed of a preceding nozzle row that reaches the leading edge of the print medium relatively early and a subsequent nozzle row that arrives relatively late when the sub-scan is performed. And
The controller is
(A) A single main scan records a plurality of main scan lines in which each nozzle row is separated from each other, and each nozzle row is continuous by a plurality of main scans including at least one sub-scan feed. Perform interlaced recording to record the scan line,
(B) In the interlace recording, print data for a plurality of main scanning lines corresponding to the full width in the sub-scanning direction of the nozzle row pairs arranged in a staggered manner before one main scanning is obtained from the print data memory. A printing apparatus that refers to and executes the one main scanning according to the referred print data.
(c)前記インターレース記録において、前記千鳥状に配列されたノズル列対の同一のノズル番号のノズル同士で同一の主走査ラインを記録せずに、異なるノズル番号のノズル同士で前記同一の主走査ラインを記録するように副走査送りを行う、印刷装置。The printing apparatus according to claim 1, wherein the control unit further includes:
(C) In the interlaced recording, the same main scanning line is not recorded between the nozzles of the same nozzle number of the nozzle array pairs arranged in a staggered pattern, but the nozzles of the different nozzle numbers are not recorded. A printing apparatus that performs sub-scan feed to record lines.
(d)前記インターレース記録において、前記印刷媒体上の記録実行領域の中間部分では第1の記録方式に従って印刷を実行するとともに、前記記録実行領域の先端近傍では前記第1の記録方式に比べて副走査送り量が小さい第2の記録方式に従って印刷を実行し、
(e)前記第2の記録方式による前記先端近傍の印刷において、前記先行ノズル列が記録可能な副走査方向の範囲に応じて前記記録実行領域の先端を決定する、印刷装置。The printing apparatus according to claim 1, wherein the control unit further includes:
(D) In the interlaced recording, printing is executed according to the first recording method in an intermediate portion of the recording execution area on the print medium, and the sub-recording is performed near the tip of the recording execution area as compared with the first recording method. Printing according to the second recording method with a small scanning feed amount;
(E) In printing near the leading edge according to the second recording method, a printing apparatus that determines the leading edge of the recording execution area according to a range in the sub-scanning direction in which the preceding nozzle row can record.
(f)前記インターレース記録において、前記記録実行領域の後端近傍では前記中間部分における前記第1の記録方式に比べて副走査送り量が小さい第3の記録方式に従って印刷を実行し、
(g)前記第3の記録方式による前記後端近傍の印刷において、前記後行ノズル列が記録可能な副走査方向の範囲に応じて前記記録実行領域の後端を決定する、印刷装置。The printing apparatus according to claim 3, wherein the control unit further includes:
(F) In the interlace recording, printing is performed in the vicinity of the rear end of the recording execution area in accordance with a third recording method in which the sub-scan feed amount is smaller than that in the first recording method in the intermediate portion;
(G) In printing in the vicinity of the trailing edge according to the third recording method, a printing apparatus that determines the trailing edge of the recording execution area in accordance with a range in the sub-scanning direction in which the trailing nozzle row can record.
(h)前記第2の記録方式による印刷から前記第3の記録方式による印刷に移行する際に、前記第2の記録方式に従った副走査送りを行うと仮定したときに前記先行ノズル列の先端のノズルが前記記録実行領域の予定された後端を越える場合に、前記第2の記録方式による印刷から前記第3の記録方式による印刷に移行する、印刷装置。The printing apparatus according to claim 4, wherein the control unit further includes:
(H) When it is assumed that the sub-scan feed according to the second recording method is performed when shifting from the printing by the second recording method to the printing by the third recording method, A printing apparatus that shifts from printing by the second recording method to printing by the third recording method when a nozzle at the front end exceeds a scheduled rear end of the recording execution area.
前記千鳥状に配列されたノズル列対は、前記ノズル列対に対してインクを供給するための一対のインク通路に接続されており、
前記一対のインク通路は、一つのインク通路形成体の内部に設けられている、印刷装置。The printing apparatus according to any one of claims 1 to 5,
The nozzle array pairs arranged in a staggered pattern are connected to a pair of ink passages for supplying ink to the nozzle array pairs,
The pair of ink passages is a printing apparatus provided in an ink passage forming body.
前記一対のインク通路は、各ノズルの近傍における通路部分が向かい合うように突出した形に形成されている、印刷装置。The printing apparatus according to claim 6,
The pair of ink passages is a printing apparatus formed so as to protrude so that passage portions in the vicinity of each nozzle face each other.
前記複数のノズル列のうちの半数以上のノズル列が、前記千鳥状に配列されたノズル列対として構成されている、印刷装置。The printing apparatus according to any one of claims 1 to 7,
A printing apparatus in which more than half of the plurality of nozzle rows are configured as a pair of nozzle rows arranged in a staggered manner.
前記複数のノズル列は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つの基本色インクをそれぞれ吐出するための4つの基本色ノズル列を含んでおり、
前記4つの基本色ノズル列は、副走査方向に関しては互いに同じ位置に配置されている、印刷装置。The printing apparatus according to any one of claims 1 to 8,
The plurality of nozzle arrays include four basic color nozzle arrays for ejecting four basic color inks of black, cyan, magenta, and yellow, respectively.
The four basic color nozzle rows are arranged in the same position with respect to the sub-scanning direction.
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