JP4053880B2 - 子宮頸部測定のための装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2000年4月10日に提出された、子宮頸部測定のための装置及び方法に対する、出願番号09/546,099の一部継続出願であり、この開示は参照して組み込まれる。
【0002】
本発明は、医療装置、及びこのような装置を使用する方法に関する。具体的には、本発明は、膣円蓋における子宮頸部の長さ、及び子宮頸部の膨張を測定するための器械及び方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
出産予定日前の分娩、即ち、妊娠期間37週前の分娩は、7〜10%が出産でき、85%以上が周産期の合併症で死ぬことが報告されている。RushらのBMJ(英国医学会会報)、第2巻、965〜968号(1976年)と、VillarらのRes.Clin.Forums(臨床研究誌)、16巻、9〜33号(1994年)とを参照して組み込む。膣円蓋における子宮頸部の長さと、出産予定日前の分娩のリスクとの逆比例の関係は、既に注目されている。AndersonらのAm.J.Obstet.Gynecol.(米産科婦人科誌)、163巻、859号(1990年)、IamsらのN.Eng.J.Med.誌、334巻、567〜572号(1996年)、及びHeathらのUltrasound Obstet.Gynecol.(超音波産科婦人科学)、12巻、312〜317号(1998年)を参照してここに組み込む。従って、多くの医者は、出産予定日前の分娩のリスクを評価するために、出産前の一般的な処置の一部として、膣円蓋における子宮頸部を検査することが有用であることを認めている。
【0004】
子宮頸部は、通常、妊娠過程において、物理的及び生化学的変化を受けることが長い間知られており、これは、母親及び赤ん坊に対して出産過程の容易さ及び安全性を高める。例えば、妊娠の初期段階においては、子宮管の組織が柔らかくなり、より柔軟になり、子宮頸部は短くなり(展退し)、及び子宮管の基端部の周囲は、内側口において増大し始める。分娩が進むにつれて、子宮頸部の直径の成長は、外側口に向かって子宮管の先端に波及する。分娩の最終段階においては、外側口は拡張し、胎児の通過が可能になる。
【0005】
通常の分娩に関連する物理的及び生化学的変化に加えて、内科的疾患又は感染、ストレス、栄養不良、慢性的欠乏及びある化学薬品又は薬物等の遺伝学的又は環境の要因が、子宮頸部の変化を引き起こす。例えば、女性の子宮内で、ジエチルスチルベストロール(DES)を曝露すると、子宮頸部の異常が起き、子宮頸部が、明らかな収縮を伴わずに、成熟し、柔らかくなり、無痛で膨張する機能不全の子宮頸部になる可能性がある、著しい解剖学上の変化が起きる場合がある。機能不全の子宮頸部は、以前の外傷性出産のように、あるいは、人工流産において子宮頸部を強制的に膨張させて直径を大きくした結果として、子宮頸部の損傷の経験がある場合にも生じる。機能不全の子宮頸部の詳細については、マグローヒル社刊、(McGraw−Hill,Inc.)Sonekら著、「出産予定日前の出産の原因、予防法及び治療技術」(Preterm Birth,Causes,Prevention and Management)、第2版(1993年)第5章に記載されており、これは参照してここに組み込まれる。
【0006】
子宮頸部の機能不全は、臨床上の問題として認識されている。何人かの研究者は、子宮頸部の機能不全と一致したときに、子宮頸等の直径が増大する証拠を報告している(BrookらのObstet.Gynecol.(産科婦人科誌)、88巻、640号(1981年)、MichaelsらのAm.J.Obstet.Gynecol.(米産科婦人科誌)、154巻、537号(1986年)、SartiらのRadiology(放射線医学)、130巻、417号(1979年)、及びVaalamoらのActa Obstet.Gynecol.Scan(産科婦人科スキャン公報)、62巻、19号(1983年)参照、これらは全て参照してここに組み込まれる)。15mm〜23mmの範囲の内側口の直径は、子宮頸部の機能不全と関連して観察されている。従って、機能不全の子宮頸部の診断における決定的な評価は、内側子宮頸口の直径の測定を含む。
【0007】
また、外側子宮口の直径を測定する装置及び方法がある。例えば、子宮頸部の直径は、実行者が指を使って手で判断することができる。個々の実行者は、この方法を用いて、許容範囲の再現性に達することが可能であるが、該処置の本質的な性質により、実行者間にはかなりのばらつきがある。これらの問題と取組むために、様々な監視及び測定装置及び方法が開発されてきた。例えば、子宮頸部の膨張を測定する器械が、米国特許第5,658,295号明細書に記載されている。しかし、この器械は、多少大きく、膣の基底又は子宮頸口を傷つけるリスクがある。さらに、該器械は、使い捨てではなく、繰り返し滅菌を要する。米国特許第6,039,701号明細書には、子宮頸部の直径を測定するための別の装置が記載されている。一つの態様においては、該明細書に記載された該装置は、子宮頸部に固定されるループ体を有する。該ループ体は、子宮頸部に対して拡大または収縮し、ループの大きさの変化を測定するためにゲージがついている。このような変化は、電気的手段により検出することができる。従って、この装置は、どちらかといえば複雑であり、製造コストが高い。
【0008】
女性が、たとえ明らかに通常の内部子宮頸口の直径を有していることが分かっても、それでもなお出産予定日前の分娩のリスクはある。現在、特に出産予定日前の出産の経験がない女性にとっては、出産予定日前の分娩に対する評価は、依然として困難である。しかし、早期の子宮頸部の短縮又は展退を伴う女性にとって、出産予定日前の分娩がよくあることであることに気付くことは、出産予定日前の分娩を予測できることになろう。
【0009】
現在、医者には、膣円蓋における子宮頸部の長さを測定するための少なくとも2つの選択可能な方法がある。一つの方法は、膣円蓋を触診した際に、外側子宮頸口から子宮頸接合部までの長さを評価することによる、子宮頸部のひとつづきの指で行う検査を含む。この方法は、概略的な定性分析に対しては有用であるが、外側子宮口から子宮頸接合部までの子宮頸部の長さ(本願明細書中では、膣内に伸びる子宮頸部の長さともいう)の簡単で正確な測定を提供しないため、出産予定日前の分娩のリスクの正確な評価をもたらさない。手袋の使用にもかかわらず、膣の検査は、常に、特に胎膜、子宮の内壁及び/または筋、あるいは胎児自身に対して、感染性の病原体を伝染させるリスクを伴う。
【0010】
別の方法は、子宮頸部のリアルタイム超音波検査を含む。この方法は、比較的速く正確な子宮頸部の寸法を表示する。しかし、該方法は、人的ミスの影響を受けやすい、高価な装置と、熟練したオペレータと、結果の解釈に関する判断力とを要する。さらに、処置の一部として、膣内に挿入しなければならないプローブを、注意して挿入しない場合、膣を傷つけるリスクがある。また、該処置の費用のため、多くの女性、特に、適当な医療保険がない女性は、超音波検査の費用を負担することができない。
【0011】
実行者が、少ない材料コストで、迅速かつ正確に子宮頸部を測定することができる器械があれば、有益であろう。子宮の様々な寸法を測定する市販の器械はいくつかあるが、膣円蓋における子宮頸部の長さを測定するための適当な器械はない。例えば、米国特許第4,016,867号明細書は、子宮内避妊具を入れるのに有用ではあるが、カリパスの翼部によって妨げられるため子宮頸部の長さは測定できない、種々の子宮測定を行うための子宮カリパス及びデプスゲージについて記載している。実際、米国特許第4,224,951号明細書、同第4,489,732号明細書、同第4,685,747号明細書及び同第5,658,295号明細書に記載された同様の装置は、拡張可能な翼部又は分岐可能なプローブチップの使用により、同様の問題にさらされている。またこれらの装置は、製造時及び購入時に高価になる、比較的精巧なものである。米国特許第3,630,190号明細書は、子宮頸口と子宮基底との間の距離を測定するのに特に適している、フレキシブル子宮内プローブについて記載している。該装置の柄の部分は、好ましくは1/2インチ以下の所定の距離だけ互いに離間した複数の環状隆起部を有する。しかしこの装置は、適切な測定目盛り及び測定値を自動的に記録するストップ部がないため、膣円蓋における子宮頸部の長さを正確に測定するのには適していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従って、膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することにより、出産予定日前の分娩のリスクを評価する、市販の、速く、安くて正確な装置は現在ない。そのため、出産予定日前の分娩のリスクを抱える多くの女性は、妊娠及び胎児に対するリスクに気付かない可能性がある。このような装置が利用できれば、より多くの女性が、妊娠の経過についてより詳しく知って、妊娠することや妊娠を管理することについて最良の選択を行うことができ、出産予定日前の分娩のリスクや胎児への影響を低減できるであろう。
【0013】
従って、膣円蓋における子宮頸部の長さを測定し、出産予定日前の分娩のリスクやその他の状態を予測するのに使用できる、簡潔で安い装置の要望がある。また、子宮頸部の総合的な評価を可能にし、分娩の特定の段階を測定するための、子宮頸部の膨張を測定できる装置に対する要望もある。典型的には、該装置は、内科医や産科医、あるいは病院や診療所の正看護師による使用に適するようにするべきである。好ましくは、装置は滅菌やディスポーザブルであるべきである。さらに、該装置が測定値を自動的に記録することが望ましい。本発明はこれらの要望を満たし、関連する利点ももたらすものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、女性生殖器の寸法を測定する装置を提供する。該装置は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する。該ストップ部は、上記細長い部材の先端部が上記生殖器内に挿入されたときに、該生殖器を接触させるようになっている表面を有する。追加的な実施形態においては、上記細長い部材に設けられた測定目盛りがあり、該細長い部材はプラスチックから成り、上記先端部は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有し、上記細長い部材は握り部を有する。好ましくは、上記女性生殖器の寸法は、膣円蓋の子宮頸部の長さである。
【0015】
また本発明は、膣円蓋の子宮頸部の長さを測定する装置を提供する。該装置は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する。該ストップ部は、上記細長い部材の先端部が上記生殖器内に挿入されたときに、該生殖器を接触させるようになっている表面を有する。追加的な実施形態においては、上記細長い部材に設けられた測定目盛りがあり、該細長い部材はプラスチックから成り、上記先端部は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有し、上記細長い部材は握り部を有する。
【0016】
本発明はさらに、膣円蓋の寸法を測定する装置を提供する。該装置は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する。該ストップ部は、上記細長い部材の先端部が上記生殖器内に挿入されたときに、該生殖器を接触させるようになっている表面を有する。追加的な実施形態においては、上記細長い部材に設けられた測定目盛りがあり、該細長い部材はプラスチックから成り、上記先端部は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有し、上記細長い部材は握り部を有する。
【0017】
また本発明は、子宮の奥行を測定する装置を提供する。該装置は、先端部と、基端部と、細長い部材の先端部上の測定目盛りと、該先端部において該細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する。該ストップ部は、上記細長い部材の先端部が膣内に挿入されたときに、上記子宮頸部を接触させるようになっている表面を有する。上記装置の追加的な実施形態はプラスチックから成り、上記細長い部材の先端部は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有し、上記細長い部材の基端部は握り部を有する。
【0018】
本発明はさらに、子宮頸部の膨張を測定する装置を提供する。該装置は、先端部と、基端部と、該先端部と該基端部とが互いに略直角になるように、細長い部材における該先端部に、または該先端部近傍に設けられた湾曲部とを有する細長い部材を有する。また上記装置は、該細長い部材の先端部上の測定目盛りと、該先端部において該細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する。該ストップ部は、上記細長い部材の先端部が膣内に挿入されたときに、上記子宮頸部を接触させるようになっている表面を有する。上記装置の追加的な実施形態はプラスチックから成り、上記細長い部材の先端部は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有し、上記細長い部材の基端部は握り部を有する。
【0019】
また本発明は、中空部材と、該中空部材内に挿入可能な細長い部材と、該細長い部材の基端部に摺動可能に係合するストップ部とを備えた、女性生殖器の寸法を測定するための装置を提供する。該細長い部材の基端部は、好ましくは、測定目盛りを含む。該細長い部材が上記中空部材を通って前進するとき、上記ストップ部は上記測定目盛りに沿って摺動し、それにより上記女性生殖器の所望の寸法に対する測定を実行できる。また、上記細長い部材の先端部は、測定目盛りを含んでもよい。上記ストップ部の好ましくない動きを防ぐための固定機構を設けるために、上記基端部に設けられた測定目盛り上に、一方向性の移動止めを設けることができる。上記細長い部材が、上記中空部材の内腔部内を移動するときに、該細長い部材の目視による観察を容易にするために、該中空部材の先端部に向かって観察窓部を設けることができる。さらに、上記装置の操作を容易にするために、該細長い部材の基端部に握り部を設けることができる。
【0020】
また本発明は、本願明細書に開示した上記装置を用いた方法を提供する。例えば本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を備える装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、出産予定日前の分娩のリスクに対して逆比例することとからなる工程によって、各個人の出産予定日前の分娩のリスクを予測する方法を提供する。
【0021】
また本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有するる装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、流産のリスクに対して逆比例することとからなる工程によって、各個人の流産のリスクを予測する方法を提供する。
【0022】
また本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、強制分娩の容易さに対して逆比例することとからなる工程によって、各個人の強制分娩の容易さを予測する方法を提供する。
【0023】
さらに本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、各個人の受精能に対して逆比例することとからなる工程によって、各個人の受精能を評価する方法を提供する。
【0024】
さらに本発明は、一方側及び他方側から成る子宮頸部の膨張を測定する方法であって、先端部と、基端部と、該先端部と該基端部とが互いに略直角になるように、細長い部材における該先端部に、または該先端部近傍に設けられた湾曲部とを有する細長い部材と、該細長い部材の先端部上の測定目盛りと、該先端部において該細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを備える装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の一方側に接触するまで、子宮頸部の一方側を接触させるようになっている表面を有することと、該ストップ部が外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の一方側と接触したままとなるように、かつ上記先端部における細長い部材の端部が、外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の他方側と位置合わせされるまで、上記ストップ部が上記細長い部材に沿って摺動するように、上記装置が横方向に移動することと、上記細長い部材上の測定目盛り上のストップ部の位置を観察することにより、子宮頸部の膨張を測定することとから成る方法を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、女性生殖器の寸法を測定するための種々の装置及び方法を提供する。例えば該装置は、上述したように個人の出産予定日前の分娩のリスクに関連する、膣円蓋における子宮頸部の長さの測定に特に適している。また該装置は、出産予定日前の分娩のリスク、あるいは特に分娩の段階を予測するための、子宮頸部の膨張の測定に適している。しかし、本発明が、女性生殖器の様々な寸法を測定するためだけでなく、このような装置が挿入可能な、膣、子宮、口、喉、鼻腔、耳の穴、直腸等の体腔や管、あるいは、例えば胸部、腹部、脳等の手術によって形成され開口された腔部の寸法を測定するためにも使用することができることは、本願明細書において意図され、かつ当業者は理解されよう。また上記装置は、好ましくは安価な材料で製作され、また測定は迅速に行われる。従って、医者が、時間をかけて検査を繰り返す、すなわちより厳密に女性の妊娠期間及び出産予定日前の分娩を監視することが可能になる。また、上記装置が、様々な測定値を自動的に記録することも意図され、そのため医者に要求される唯一の入力は、該装置の体腔又は管内への正確な挿入である。このことは、ストップ部の使用によってなされる。
【0026】
上記装置に適している、女性生殖器の一つの寸法は、例えば、図1に示すような膣円蓋118における子宮頸部114の長さの測定である。本願明細書中で使用する「膣円蓋における子宮頸部の長さ」という用語は、「子宮頸部接合部に対する子宮頸口の長さ」を指して互換的に使用される。また「膣円蓋」という用語は、膣壁と子宮膣部との間に形成された凹部を指す。膣円蓋は、その膣壁との関係により、前部(前膣円蓋)、後部(後膣円蓋)及び外側部(外側膣円蓋)に分類することができる。本発明の装置は、特定箇所における膣円蓋の奥行あるいは膣円蓋における子宮頸部の長さのいずれかを測定するために、使用者の選択によって、膣円蓋の3つの部位のどこでも挿入することができる。
【0027】
女性生殖器の寸法を測定するための、図1の装置は、先端部102と、基端部120と、先端部102で細長い部材100に摺動可能に係合するストップ部112とを備え、ストップ部112は、細長い部材100の先端部102が生殖器内に挿入されたときに、該生殖器に接触するようになっている表面122を有する。上記装置を正確に使用して膣円蓋における子宮頸部の長さを測定するために、上記ストップ部は、上記細長い部材の先端部が挿入されたときに、体組織に接触できるように、最初は該細長い部材の先端部に、あるいは該細長い部材の近傍になければならない。上記ストップ部が、例えば上記基端部のように、上記先端部から離れすぎている場合には、該ストップ部は、所望の体組織と接触せず、測定値が記録されない。
【0028】
本願明細書中で使用する「細長い部材」には、柔軟又は固い、直線状、環状、卵形あるいは他の適切な断面形状で、かつ生物学的に不活性のプラスチック材で製造された、ロッド、スティックあるいは帯状物が含まれる。当業者は、種々の他の断面形状も意図されていることを理解しよう。図4(A)は、円筒形の細長い部材410を示す。図4(B)は、例えば帯状の、平坦な細長い部材420を示す。さらに上記細長い部材は、上記ストップ部が上記基端部方向の細長い部材に移動しすぎないように、上記先端部により細い直径を有し、かつ上記基端部により太い直径を有するテーパ状であってもよい。いずれの実施形態においても、上記細長い部材は、好ましくは、感染のリスクを低減するように滅菌されている。従って、上記装置は、密封包装した状態で販売提供されなければならない。別法として、上記細長い部材は、必要に応じて、ステンレス鋼で製造することができる。しかし、生物学的に不活性のプラスチック材等を使用すると、製造コストが著しく削減される。さらに、上記細長い部材は、組織との非摩耗性接触のために形作られた端部を上記先端部に有してもよい。例えば、図2に示すように、端部210は、球状先端部、小瘤部、あるいは頸管、膣の底部または子宮底部の穿孔の炎症及び擦過を低減するためのその他の非摩耗性の形状を備えることができる。
【0029】
本願明細書中で使用する「先端部」という用語は、管の体腔に最初に挿入されるようになっている、上記細長い部材の一部分を指す。従って、上記装置の該部分は、使用者の手から離れている。本願明細書中で使用する「基端部」という用語は、使用者の近くの上記装置の領域又は部分を指し、必要に応じて、握り部を有することが可能である。。
【0030】
図1に示すように、実行者は、先端部102が前膣円蓋104内にあるように、上記装置を配置することができる。細長い部材100は、測定目盛り106と、必要に応じて、基端部120に握り部又はハンドル部(図示せず)を有する。好ましくは、先端部102は、組織との非摩耗性接触のために形成された端部を有する。このような端部の別の実施例としては、球状先端部や小瘤部がある。ストップ部112は、先端部102が前膣円蓋104に近づくにつれて、子宮頸部114の端部に接触し、細長い部材100に沿って摺動する。ストップ部112と端部110との間の距離は、膣116における子宮頸部の長さを表わす。
【0031】
別法として、実行者は、図2に示すように、必要に応じて、上記装置を外側膣円蓋204内に配置することができる。細長い部材200は、好ましくは、測定目盛り206と、必要に応じてハンドル又は握り部208とを有する。先端部202は、好ましくは、組織との非摩耗性接触のために形成された端部210を有する。ストップ部212は、先端部202が外側膣円蓋204に近づくにつれて、子宮頸部214の端部に接触し、細長い部材200に沿って摺動する。ストップ部212と端部210との間の距離は、膣216における子宮頸部の長さを表わす。
【0032】
上記装置の好適な実施形態は、上記細長い部材の先端部に測定目盛りを有する。例えば図4(A)及び図4(B)に測定目盛り425を示す。本願明細書中で使用する「測定目盛り」という用語は、測定値又は距離に関連する、上記先端部におけるまたは該先端部の近傍の上記細長い部材上の多数の一連の目に見える印を指す。特定の好適な実施形態においては、該測定目盛りは、上記細長い部材の何れかの箇所に沿って該細長い部材の長さを正確に表わすために上記先端部を起点とする、細長いロッドの長さに沿った1mmずつ増分する印を形成する。例えば、最初の印は、上記細長い部材の端部から1mmの位置であり、1mmを示す単一の線で示されている。
【0033】
上記装置が測定するのに適している、女性生殖器の他の寸法は、妊娠中における、分娩の様々な段階での、あるいは女性が妊娠していない場合における、子宮頸部の膨張である。従来、子宮頸部の膨張は、分娩がいつ起こりそうかを予測するのに利用されている。しかし、子宮頸部の膨張は、子宮頸部が機能不全であるかどうかの兆候を示すかもしれず、これは女性が妊娠する前に気付くべき重要な事柄である。上記装置の本実施形態においては、該装置は、図5に示すように、先端部502と、基端部504と、先端部502と基端部504とが互いに略直角になるように、先端部502にまたは該先端部の近傍に設けられた、細長い部材500における湾曲部又は曲がり部506とを備える。また上記装置は、好ましくは、細長い部材500の先端部502に設けられた測定目盛り508と、先端部502上で細長い部材500と摺動可能に係合するストップ部510とを有し、ストップ部510は、細長い部材500が膣516内に挿入されたときに、子宮頸部514に接触するようになっている表面512を有する。上記細長い部材において湾曲部を用いることは好適であるが、当業者は、該細長い部材が、子宮頸部の膨張を測定できる他の適切な形状を備えることができることを理解しよう。例えば、該細長い部材は、上記先端部が子宮頸部の一方側に接触し、かつ上記ストップ部が該子宮頸部の他方側に接触できるように単に十分柔軟であればよく、それにより子宮頸部の膨張の測定値を提供する。
【0034】
本願明細書中で使用する「子宮頸部」という用語は、子宮の首状部、または、子宮狭部と子宮口との間の子宮の下方の細い端部を指す。図5に示す子宮頸部514の断面図においては、例えば、子宮頸部514は、左側518と右側(または反対側)520を含む。
【0035】
上記装置の本実施形態においては、ストップ部510は最初に、先端部502から離れた湾曲部506の近くに配置される。細長い部材500の先端部502は、ストップ部510の表面が、例えば子宮頸部514の右側520と接触するまで膣内に挿入される。(必要に応じて、ストップ部510は、代替的に子宮頸部514の左側518と接触させて配置することができる。)そして実行者は、ストップ部510が右側520と接触したままであるように、及びストップ部510が測定目盛り508に沿って摺動するように、図5の矢印の方向に細長い部材500を横方向に移動させる。先端部502の端部522が、子宮頸部514の左側518と並んだときに(図5に点線で示す)、ストップ部510の位置が観察され、子宮頸部514の膨張の測定がなされる。
【0036】
さらに、上記装置は、子宮の内寸法の測定が要求される場合、例えば子宮内避妊具を装着する際に特に有用である、図3に示すような子宮の奥行を測定するのに適している。本実施形態においては、上記装置は、先端部302と、基端部304を有する細長い部材300と、先端部302において細長い部材300と摺動可能に係合するストップ部306とを備え、ストップ部306は、細長い部材300が膣312内に挿入されたときに、子宮頸部310に接触するようになっている表面308を有する。図3に示すように、細長い部材300の先端部302は、細長い部材300の端部の子宮314の底部316上への接触によって生じる抵抗力が使用者に感じられるまで、子宮314内に挿入される。該挿入中に、ストップ部306は、すでに子宮頸部310の開口部に接触しており、細長い部材300がさらに子宮314内に挿入されるにつれて、子宮頸部310からの抵抗力によってストップ部306が細長い部材300に沿って摺動する。従って、使用者が上記装置を移動させると、測定目盛り320に沿ったストップ部306の位置は、子宮314の奥行の正確な測定値を示す。
【0037】
本願明細書中で使用する「子宮の奥行」という用語は、膣内の子宮頸部の端部と、子宮管の上の最も遠い部位における子宮の底部との間の距離を指す。実行者は、例えば、子宮内避妊具の製作のために子宮の奥行を測定することを要求される。
【0038】
本願明細書中で使用する「摺動可能に係合する」という用語は、ストップ部の細長い部材への取付けの特定の形態を指す。該ストップ部が、該ストップ部が接触する子宮頸部や他の体腔の変形を引き起こしかねない抵抗力よりも少ない抵抗力で上記細長い部部材に沿って移動できるようになっていると共に、該ストップ部が離脱したり、該細長い部材から外れないことが保障されている場合、どのような取付け形態も意図されている。図4(A)及び4(B)に示すように、穴部410は、上記ストップ部内に形成され、該穴部は、上記細長い部材に摺動可能に係合するように、あるいは該細長い部材に沿って嵌合するようなサイズになっている。図4(A)においては、細長い部材400の断面が円形または環状になっているので、穴部410は円形である。図4(B)においては、細長い部材400が直線状であるので、穴部410は直線状である。
【0039】
好ましくは、上記ストップ部は、大きすぎて膣内又は膣円蓋内に入らないことがなく、膣内で子宮頸部の端部に接触するのに十分な大きさの丸みのある形状になっている。しかし、当業者は、上記ストップ部が、直線状、矩形状等のどのような他の適切な形状でもよいことを理解しよう。丸みのある形状は、周囲の組織への損傷を最少限に抑えるのに好適である。また好ましくは、上記ストップ部は、外側子宮頸口よりも大きく、それにより該ストップ部が子宮管内に入ることを防止する。当業者は、子宮頸部や他の体組織に接触できる限りは、例えばバーやロッド等のどのような他の形状またはサイズのストップ部も代わりに使用できることを理解しよう。また好適な実施形態においては、上記ストップ部は、上記細長い部材と同様に、生物学的に不活性なプラスチック材で製造される。
【0040】
次に図6について説明する。図6は、女性生殖器の寸法を測定する装置600を示し、該装置は、中空部材604内に配置されるように適合された細長い部材602を有する。細長い部材602は、先端部606と基端部608とを有する。中空部材604は、先端開口部610と、基端開口部612と、内腔614とを有する。ストップ部616は、細長い部材602の基端部608上でかつ中空部材604の外側で摺動可能に係合する。
【0041】
好適な実施形態においては、測定目盛り618が、基端部608に設けられている。測定目盛り618は、好ましくは、装置600が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示619で構成される。測定目盛り618は、例えば、メートル法やポンドヤード法等のどの測定系に対しても目盛りを定めることができる。図6に示すように、測定目盛り618の増分表示619は、基端部608の一方の側に設けられている。他の実施形態においては、測定目盛り618の表示619は、基端部608の両側に設けてもよく、あるいは、基端部608の周囲全体に設けてもよい。装置600の別の実施形態においては、測定目盛り618は、細長い部材602の長さに沿って、1mmの増分表示619を表示する。装置600上において、表示619が細長い部材602の長さを正確に反映するように、表示619は細長い部材602の基端部を起点とし、先端側に進む。例えば、最初の表示619は、細長い部材602の基端部の端部から1mmであり、1mmを表わす単一の線で表わされている。
【0042】
他の実施形態においては、測定目盛り618に沿って25mm地点を示すために、色分けされた増分表示が使用されている。例えば、赤や他の明るい色の増分表示を使用することができる。25mm地点を示すために色分けされた増分表示を用いることは、例えば、25mm以下の長さの子宮頸部は、患者が、25mm以上の長さの子宮頸部を有する患者よりも出産予定日前の出産のリスクがとても大きいことを意味するので、好ましい。
【0043】
装置600を操作するために、細長い部材602は、細長い部材602の基端部608に摺動可能に係合するストップ部616によって、中空部材604の内腔614内に配置される。さらに、ストップ部616は、中空部材604の基端開口部612よりも基端側に配置される。次に細長い部材602は、内腔614を通って中空部材604の先端開口部610の方へ進められる。細長い部材602が進められているときに、ストップ部616は、基端開口部612において中空部材604の基端部と接触する。ストップ部616は、中空部材604の外径と同じかあるいはそれよりも大きい直径を特徴とする。この結果、ストップ部616が中空部材604の基端開口部612と接触した後に、ストップ部616は、細長い部材602が内腔614内を先端側へ移動しても、細長い部材602と共に進まない。
【0044】
次に図7(A)及び7(B)について説明すると、子宮頸部114の長さを測定するために膣116内に好適に配置された装置600が示されている。中空部材604の先端開口部610は、子宮頸部114の基端面と、例えば膣円蓋118の壁部等の膣116の壁部とに同時に接触するようになっている。この構成により、細長い部材602が、中空部材604の内腔614を通って、先端開口部610を通過し、例えば膣円蓋118内に入ることが可能になる。細長い部材602の先端部606は、好ましくは、体組織との非摩耗性接触ために形成された端部を有する。該端部は、例えば、球状先端部または小瘤部である。
【0045】
一実施形態においては、測定目盛り618は、細長い部材602の先端部606の最先端面が、中空部材604の先端開口部610に向いている場合に、測定目盛り618の最先端に設けられた増分表示619が、中空部材604の基端開口部612に向いているように、基端部608上に設けられている。またストップ部616は、中空部材604の基端開口部612において、細長い部材606に沿って配置される。細長い部材606が、中空部材604の内腔614を通って先端側へ進み、かつストップ部616が、中空部材604の基端開口部612により先端側への移動を妨げられているときに、測定目盛り618は、細長い部材606が進むにつれて、ストップ部616を通り越して摺動する。細長い部材602は、先端部606の先端が、一旦、例えば膣円蓋118の最先端壁等の体内の対向面と接触すると(一般に、頸膣/子宮接合部の前または後の反射)、内腔614を通って先端側へ進むことをやめる。細長い部材602がさらに進むことを妨げられている場合、子宮頸部114の長さ622は、測定目盛り618上のストップ部616の位置を読取ることによって測定することができる。例えば、図7(A)及び7(B)に示す実施形態においては、測定目盛り618の最先端の増分表示619と、ストップ部616との距離620は、子宮頸部114の長さ622に略等しい。
【0046】
次に図8について説明すると、中空部材804と、細長い部材802と、ストップ部816とを備える、女性生殖器の寸法を測定する装置800が示されており、中空部材804は、観察開口部820を有する。細長い部材802は、先端部806と基端部808とを有する。中空部材804は、先端開口部810と、基端開口部812と、内腔814とを有する。中空部材804はさらに、先端開口部810の方に向けられて設けられた観察開口部820を備える。観察開口部820は、細長い部材802が内腔814を通って先端側へ進むときの、中空部材804の内腔814を通る細長い部材802の進み具合の視認を可能にする。ストップ部816は、細長い部材802の基端部808上で、かつ中空部材804の外側で摺動可能に係合する。好適な実施形態においては、測定目盛り818が基端部808に設けられている。測定目盛り818は、好ましくは、装置800が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示819で構成されている。さらに、測定目盛り818は、図6に示す装置600に設けられた測定目盛り618と同じように目盛りを定められて配置される。簡潔のために、装置600の測定目盛り618の説明と同様にして、装置800の測定目盛り818について説明する。
【0047】
装置800を操作するために、細長い部材802は、細長い部材802の基端部808に摺動可能に係合するストップ部816によって、中空部材804の内腔814内に配置される。さらに、ストップ部816は、中空部材802の基端開口部812よりも基端側に配置される。次に細長い部材802は、内腔814を通って中空部材804の先端開口部810の方へ進められる。細長い部材802が進められているときに、ストップ部816は、基端開口部812において中空部材804の基端部と接触する。ストップ部816は、中空部材804の外径と同じかあるいはそれよりも大きい直径を特徴とする。この結果、ストップ部816が中空部材804の基端開口部812と接触した後に、ストップ部816は、細長い部材802が内腔814内を先端側へ移動しても、細長い部材802と共に進まない。
【0048】
図8に示すように、装置800は、中空部材804上の先端に設けられた観察開口部820をさらに有する。観察開口部820は、部材802が内腔814中を進むときの細長い部材802の視認を容易にする。例えば、細長い部材802の内腔814を通る進行が不可解に妨げられた場合、特に細長い部材802の先端部806が内腔814内で静止している場合に、上記視認は好適である。この場合、観察開口部820によって、内腔814内の細長い部材802の位置の視認が可能であり、それにより、中空部材804を通る部材802の前進を続けるための細長い部材802の必要な位置の調節が可能である。観察開口部820は、上記中空部材内での上記細長い部材の位置の視認を容易にするために、該中空部材内に挿入可能な細長い部材を有する装置の他の実施形態のいずれにおいても実施可能である。
【0049】
次に図9について説明すると、中空部材854と、細長い部材852と、ストップ部866とを備える、女性生殖器の寸法を測定する装置850が示されており、中空部材854は、中空部材854の基端側に設けられた観察開口部870を有する。細長い部材852は、先端部856と基端部858とを有する。中空部材854は、先端開口部860と、基端開口部862と、内腔864とを有する。中空部材854はさらに、基端開口部862の方に向けられて設けられた観察開口部870を備える。ストップ部866は、細長い部材852の基端部868上で、かつ中空部材854の外側で摺動可能に係合する。好適な実施形態においては、測定目盛り868が基端部858に設けられている。測定目盛り868は、好ましくは、装置850が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示869で構成されている。さらに、測定目盛り868は、図8に示す装置800に設けられた測定目盛り818と同じように目盛りを定められて配置される。簡潔のために、装置800の測定目盛り818の説明と同様にして、装置850の測定目盛り868について説明する。
【0050】
図8に示す装置800の操作は、図9に示す装置850の操作と実質的に同じであり応用できる。従って、簡潔のため、装置850の操作の詳細な説明に対しては、装置800の操作の説明と同様に行う。
【0051】
図9に示すように、装置850は、中空部材854の基端側に設けられた観察開口部870をさらに有する。装置850においては、図8に示す装置800と同様に、観察開口部870は、細長い部材852が内腔864を通って先端側へ進むときの中空部材854の内腔864を通る細長い部材852の位置の視認を可能にする。しかし、装置850の場合、観察開口部870は、さらに、使用者が、外から見えない測定目盛り868の一部分に沿ったストップ部866の位置を読取ることを可能にしており、細長い部材852は、中空部材854の内腔864内にも配置されている。
【0052】
次に図10について説明すると、中空部材882と、細長い部材881と、ストップ部888とを備える、女性生殖器の寸法を測定する装置880が示されている。装置880の中空部材884は、中空部材884の基端側に設けられた第1の観察開口部891と、中空部材884の先端側に設けられた第2の観察開口部892とを有する。細長い部材881は、先端部883と基端部884とを有する。中空部材882は、先端開口部885と、基端開口部886と、内腔887とを有する。上述したように、中空部材882はさらに、基端開口部885に向けて設けられた第1の観察開口部891と、先端開口部885に向けて設けられた第2の観察開口部892とを備える。ストップ部888は、細長い部材881の基端部884上で、かつ中空部材882の外側で摺動可能に係合する。好適な実施形態においては、測定目盛り890が基端部884に設けられている。測定目盛り890は、好ましくは、装置880が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示893で構成されている。さらに、測定目盛り890は、図8に示す装置800に設けられた測定目盛り818と同じように目盛りを定められて配置される。簡潔のために、装置800の測定目盛り818の説明と同様にして、装置880の測定目盛り890について説明する。
【0053】
図8に示す装置800の操作は、図10に示す装置880の操作と実質的に同じであり応用できる。従って、簡潔のため、装置880の操作の詳細な説明に対しては、装置800の操作の説明と同様に行う。
【0054】
図10に示すように、装置880はさらに、中空部材882の基端側に設けられた第1の観察開口部891と、中空部材882の先端側に設けられた第2の観察開口部892とを有する。観察開口部891及び892は、細長い部材881が基端位置から内腔887を通って先端側に進むときの、中空部材882の内腔887を通る細長い部材881の進み具合の視認を可能にする。図9に示す装置850の観察開口部870と同様に、第1の観察開口部891は、使用者が、外から見えない測定目盛り890の一部分に沿ったストップ部888の位置を読取ることを可能にしており、細長い部材881は、中空部材882の内腔887内にも配置されている。
【0055】
図11は、中空部材904と、細長い部材902と、ストップ部916とを備える、女性生殖器の寸法を測定する装置900を示し、細長い部材902は、部材902の対向端部に設けられた2つの測定目盛りを有する。中空部材904は、先端開口部910と、基端開口部912と、内腔914とを有する。細長い部材902は、先端部906と基端部908とを有する。ストップ部916は、細長い部材902の基端部908上でかつ中空部材904の外側で摺動可能に係合する。
【0056】
また、細長い部材902は、部材902の基端部908に設けられた第1の測定目盛り918と、部材902の先端部906に設けら得た第2の測定目盛り920とを有する。第1の測定目盛り918及び第2の測定目盛り920は共に、好ましくは、装置900が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する、複数の増分表示919、921でそれぞれ構成されている。第1の測定目盛り918及び第2の測定目盛り920は、例えば、メートル法やポンドヤード法等のどのような測定系に対しても目盛りを定めることができる。図11に示す実施形態においては、測定目盛り918、920の増分表示919、921は、それぞれ基端部908及び先端部906の一方側に設けられている。他の実施形態においては、測定目盛り918、920の増分表示は、基端部908及び先端部906のそれぞれの両面に設けられてもよい。さらに他の実施形態においては、測定目盛り918、920の増分表示919、921は、基端部908及び先端部906のそれぞれの全周に設けてもよい。増分表示919、921に対して、測定目盛り918、920は、好ましくは、細長い部材902の長さに沿った1mm増分表示919、921を表示する。装置900において、第1の測定目盛り918の表示919は、表示919が、該細長い部材の長さを正確に反映するように、細長い部材902の基端部を起点として先端側に進む。例えば、最初の表示は、細長い部材902の基端部の端部から1mmのところにあり、1mmを示す単一の線で示されている。次に第2の測定目盛り920の表示921について説明すると、これらの表示921は、表示921が細長い部材902の長さを正確に反映するように、細長い部材902の先端部を起点として基端側に進む。第1の測定目盛り918の表示919と同様に、上記第2の測定目盛りの最初の目盛りは、例えば、細長い部材902の先端部の端部から1mmのところに設けられ、1mmを示す単一の線で示される。装置900の細長い部材902上に第1の測定目盛り918及び第2の測定目盛り920が存在することにより、女性生殖器の寸法の2つの適合測定値を得ることができ、それにより女性生殖器の計画測定の確認が可能になる。他の実施形態においては、第1の測定目盛り918または第2の測定目盛り920のいずれか、あるいは両測定目盛り918、920の25mmを指す位置に対して、色分けされた増分表示が使用される。上述したように、25mmの長さの子宮頸部の長さは、出産予定日前の分娩のリスクが非常に高いこと示す。そのため、いずれかの上記測定目盛りの25mmの地点での色分けされた増分表示は、25mmより短い子宮頸部に関連する大きなリスクの使用者又は医者に警告することにより、患者の出産予定日前の分娩の高いリスクの検出を容易にする。色分けされた25mmの増分表示は、一方の目盛りのみあるいは両目盛りに対して使用することができる。
【0057】
装置900を操作するために、細長い部材902は、ストップ部916を細長い部材902の基端部908に摺動可能に係合させた状態で、中空部材904の内腔914内に配置される。また、ストップ部916は、中空部材902の基端開口部912よりも基端側に配置される。そして細長い部材902は、内腔914を通って中空部材904の先端開口部910の方に向かって先端側へ進む。細長い部材902が進むにつれて、ストップ部916は、基端開口部912において中空部材904の基端部と接触する。ストップ部916は、中空部材904の直径と同じかあるいはそれよりも大きい直径を特徴とする。その結果、ストップ部916が中空部材904の基端開口部912と接触した後には、ストップ部916は、細長い部材902が内腔914内を先端側に移動しても、細長い部材902と共に進まない。細長い部材部材902は、先端部906の先端が、例えば膣円蓋118の最先端壁のような体内の対向面と接触した後には、内腔914を通って先端側へ進むことをやめる。細長い部材902が膣円蓋118内をさらに進むことが妨げられたとき、子宮頸部114の長さ926は、各測定の正確さを確認するために、例えば、2つの測定目盛り918、920のいずれか一方または両方を読取ることによって測定することができる。まず、第1の測定目盛り918上のストップ部916の位置、例えば、第1の測定目盛り918の最先端の増分表示とストップ部916との間の距離922は、子宮頸部114の長さ926にほぼ等しい。次に、細長い部材902の先端部906の先端から中空部材904の先端開口部910までの距離924もまた、子宮頸部114の長さ926にほぼ等しい。図11に示す実施形態に加えて、細長い部材の先端部に設けられた測定目盛りは、中空部材と、該中空部材内に挿入可能な細長い部材とを備える装置のどの実施形態にも用いることができる。
【0058】
次に図12ついて説明すると、中空部材954と、細長い部材952と、第1のストップ部966とを備え、細長い部材952が、部材952の対向端部に設けられた2つの測定目盛りを有する、女性生殖器の寸法を測定する装置950が示されている。中空部材954は、先端開口部960と、基端開口部962と、内腔964とを有する。細長い部材952は、先端部956と基端部958とを有する。
【0059】
細長い部材952は、部材952の基端部958に設けられた第1の測定目盛り968と、部材952の先端部956に設けられた第2の測定目盛り970とを有する。第1のストップ部966は、細長い部材952の基端部958上でかつ中空部材954の外側に摺動可能に係合する。また、第2のストップ部980は、細長い部材952の先端部956上でかつ中空部材954の外側に摺動可能に係合する。第1の測定目盛り968及び第2の測定目盛り970は共に、好ましくは、装置950が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示969、971でそれぞれ構成されている。第1の測定目盛り968及び第2の測定目盛り970は、例えばメートル法やポンドヤード法等のどのような測定系に対しても目盛りを定めることができる。図12に示す実施形態においては、測定目盛り968、970の増分表示969、971は、図11に示す装置900の測定目盛り918、920と実質的に同様に設けられて目盛りを定められる。簡潔のため、図12の装置950の測定目盛り968、970の増分表示969、971の説明は、図11の装置900の測定目盛り918、920の配置及び目盛りの設定の説明と同様に行う。図11の装置900の第1及び第2の測定目盛り918、920と同様に、装置950の細長い部材952上に第1の測定目盛り968及び第2の測定目盛り970が存在することにより、女性生殖器の寸法の2つの適合測定値を得ることができ、それにより女性生殖器の計画測定の確認が可能になる。
【0060】
また装置950は、図11に示す装置900と実質的に同様に操作される。装置950の操作の説明は、装置900の操作の説明と同様に行う。しかし、装置950の場合は、第2のストップ部980の追加によって、使用者が、第2の測定目盛り970に沿った第2のストップ部980の位置を測定すると共に、第1の測定目盛り968に沿った第1のストップ部966の位置を測定することによって、女性生殖器の測定値を分析することができる。
【0061】
装置900または装置950のいずれかは、測定目盛り918、968の部分が観察できない場合、例えば、細長い部材902、952がまだ中空部材904、954の内腔914、964内に配置されている場合に、使用者が、測定目盛り918、968の部分に沿ったストップ部916、966の位置を視認することができる、それぞれ中空部材904、954の基端側に設けられた観察窓部をさらに有してもよい。次に図13について説明すると、中空部材986と、部材987の対向端部に設けられた2つの測定目盛りを含む細長い部材987と、第1のストップ部988とを備え、観察開口部989が中空部材986上に設けられている、女性生殖器の寸法を測定する装置985が示されている。中空部材986は、先端開口部990と、基端開口部991と、内腔992とを有する。細長い部材987は、先端部993と基端部994とを有する。
【0062】
細長い部材987は、部材987の基端部994に設けられた第1の測定目盛り995と、部材987の先端部993に設けられた第2の測定目盛り996とを有する。第1のストップ部988は、細長い部材987の基端部994上でかつ中空部材986の外側に摺動可能に係合する。また、第2のストップ部997は、細長い部材987の先端部993上でかつ中空部材986の外側に摺動可能に係合する。第1の測定目盛り995及び第2の測定目盛り996は共に、好ましくは、装置985が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示998、999でそれぞれ構成されている。第1の測定目盛り995及び第2の測定目盛り996は、例えばメートル法やポンドヤード法等のどのような測定系に対しても目盛りを定めることができる。図13に示す実施形態においては、測定目盛り995、996の増分表示998、999は、図12に示す装置950の測定目盛り968、970と実質的に同様に設けられて目盛りを定められる。簡潔のため、図13の装置985の測定目盛り995、996の増分表示998、999の説明は、図12の装置950の測定目盛り968、970の配置及び目盛りの設定の説明と同様に行う。図12の装置950の第1及び第2の測定目盛り968、970と同様に、装置985の細長い部材987上に第1の測定目盛り995及び第2の測定目盛り996が存在することにより、女性生殖器の寸法の2つの適合測定値を得ることができ、それにより女性生殖器の計画測定の確認が可能になる。さらに、装置985の観察開口部989によって、使用者が、細長い部材987がまだ中空部材986の内腔992内に配置されているときに、第1の測定目盛り995の部分に沿ってストップ部988の位置を測定することが可能になる。
【0063】
また装置985は、図12に示す装置950と実質的に同様に操作される。装置985の操作の説明は、装置950の操作の説明と同様に行う。
【0064】
装置900の測定目盛り918に沿ったストップ部916の位置の同様の測定を可能にするために、観察開口部989を図11の装置900にも設けることができることに注意すべきである。また、代替の実施形態においては、図13の装置985のような装置は、中空部材の内腔を通る細長い部材の視認を容易にするために、該中空部材の先端側に設けられた第2の観察開口部をさらに有する。
【0065】
本発明の上記装置のどの実施形態の場合でも、該装置の操作を容易にするために、握り部を設けることができる。該握り部は、該装置のいずれかの基端部と操作可能に接続されて配置され、また好ましくは、該装置の基端部の最基端部で、該基端部の測定目盛りから基端側に設けられる。図14について説明すると、握り部1050を有する、女性生殖器の寸法を測定する具体例としての装置1000が示されている。装置1000は、先端部1006及び基端部1008を有する細長い部材1002を備え、部材1002は、中空部材1004内に配置されるようになっている。細長い部材1004は、先端開口部1010と、基端開口部1012と、内腔1014とを有する。ストップ部1016は、細長い部材1002の基端部1008上で、かつ中空部材1004の外側に摺動可能に係合する。複数の増分表示1019で構成される測定目盛り1018は、細長い部材1002の基端部1008に設けられている。
【0066】
握り部1050は、好ましくは、細長い部材1002の基端部1008に操作可能に接続されて、かつ部材1002の基端に配置される。また握り部1050は、ストップ部1016が部材1002の基端を越えて基端側に摺動しないように構成されている。例えば、握り部1050は、好ましくは、ストップ部1016が部材1002の基端部1008を越えて移動することを防ぐ直径を特徴とする。握り部1050は、例えばプラスチック、発泡材、ゴム等の適切な材質で構成される。握り部1050は、細長い部材1002が形成されたのと同じ材質によって形成でき、または異なる材質によっても形成することができる。一実施形態においては、握り部1050は、ストップ部1016と色が調和している。
【0067】
次に図15について説明すると、中空部材1104と、細長い部材1102と、ストップ部1116とを備える、女性生殖器の寸法を測定する装置1100が示されている。中空部材1104は、先端開口部1110と、基端開口部1112と、内腔1114とを有する。細長い部材1102は、先端部1106と基端部1108とを有する。ストップ部1116は、細長い部材1102の基端部1108上で、かつ中空部材1104の外側に摺動可能に係合する。
【0068】
装置1100は、複数の一方向性の移動止め1130を有する、細長い部材1102の基端部1108に設けられた測定目盛り1118をさらに備える。測定目盛り1118は、好ましくは、各表示1119が、装置1100が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する、複数の増分表示1119で構成されている。図15に示す装置1100においては、増分表示1119は、基端部1108の一方側に設けられている。別の実施形態においては、表示1119は、基端部1108の対向する2つの側にあり、あるいは、基端部1108の全周にあってもよい。測定目盛り1118は、例えば、メートル法やポンドヤード法等のどのような測定系に対しても目盛りを定めることができる。
【0069】
ストップ部1116は、好ましくは、細長い部材1102を製造するのに用いる材料よりもより柔軟な材料を用いて製造される。より具体的には、ストップ部1116は、好ましくは、一方向性の移動止め1130に用いられる材料よりもより柔軟な材料によって製造される。この結果、ストップ部1116は、細長い部材1102の全長にわたって移動しながら、一方向性の移動止め1130を越えて摺動することができる。
【0070】
一方向性の移動止め1130は、各増分表示1119に設けられている。一実施形態においては、各一方向性の移動止め1130は、ストップ部1116が、反対方向よりもより容易な方法で一方向に細長い部材1102に沿って移動できるようにする。別の実施形態においては、ストップ部1116が基端方向又は先端方向に移動していることにかかわらず、ストップ部1116を細長い部材1102に沿って摺動させるために、ストップ部1116に力を加えなければならない。この結果、一方向性の移動止め1130は、女性生殖器の寸法の測定が行われた後に、測定目盛り1118に沿ってストップ部1116の位置を保持する固定機構として作用する。
【0071】
図16(A)、16(B)、16(C)に、一方向性の移動止めの3つの異なる実施形態を示す。まず図16(A)について説明すると、角度のついた傾斜先端対向面1131と、細長い部材1102の基端部1108に対して実質的に垂直である基端面1132とを備える一方向性の移動止め1130aが示されている。先端面1131は、一方向性の移動止め1130aが基端方向に対して先端に見える場合、傾斜が増加する。ストップ部1116は、例えば角度のついた傾斜先端対向面1131を越えて基端方向に移動するのに、例えば基端面1132に抗して先端方向に移動するのよりも少ない圧力を要する。
【0072】
次に図16(B)について説明すると、丸い小瘤部のように構成された一方向性の移動止め1130bが示されている。図16(A)の一方向性の移動止め1130aと同様に、一方向性の移動止め1130bも、女性生殖器の寸法の測定が行われた後に、ストップ部1116の好ましくない動きを防ぐことにより固定機構として作用する。一方向性の移動止め1130bの場合、移動止め1130bの丸い面1133は、ストップ部1116が移動止め1130bを越えて摺動することを可能にする。しかし、一方向性の移動止め1130bは、細長い部材1102上の障害物として現れるので、ストップ部1116を移動止め1130bの一つを越えてどちらかの方向に摺動させるために力が要求される。従って、ストップ部1116を、移動止め1130bを越えて基端又は先端方向のどちらかに摺動させるためには、物理的力を意識してストップ部1116に加えなければならないので、ストップ部1116を間違って測定目盛り1118に沿って所望位置から動かす可能性は低減される。図16(C)は、図16(B)の一方向性の移動止め1130bと同じ方法で作用する一方向性の移動止め1130cを示す。一方向性の移動止め1130cは、移動止め1130cは、細長い部材1102の全周にわたって伸びているのに対して、移動止め1130bは、不連続の小瘤部として現れる点が移動止め1130bと異なる。
【0073】
図17について説明すると、中空部材1304内に配置されるようになっている細長い部材1302を有する、女性生殖器の寸法を測定する他の装置1300を示す。細長い部材1302は、先端部1306と基端部1308とを有する。中空部材1304は、先端開口部1310と、基端開口部1312と、内腔1314とを有する。ストップ部は、細長い部材1302の基端部1306上で、かつ中空部材1304の外側に摺動可能に係合する。
【0074】
好ましくは、測定目盛り1318は、細長い部材1302の先端部1306に設けられる。また測定目盛り1318は、好ましくは、装置1300が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示1319で構成されている。測定目盛り1318は、例えばメートル法やポンドヤード法等のどのような測定系に対しても目盛りを定めることができる。図17に示すように、測定目盛り1318の増分表示1319は、細長い部材1302の先端部1306の一方側に設けられている。他の実施形態においては、測定目盛り1318の増分表示1319は、先端部1306の2つの側部にあり、あるいは、先端部1306の全周にわたって伸びている。装置1300の別の実施形態においては、測定目盛り1318は、細長い部材1302の長さに沿って1mmの増分表示を表示する。装置1300において、表示1319は、表示1319が、細長い部材1302の長さを正確に反映するように、細長い部材1302の先端を起点として基端側へ進む。例えば、最初の表示1319は、細長い部材1302の先端部の端部から1mmにあって、1mmを示す単一の線で示されている。
【0075】
装置1300を操作するために、細長い部材1302は、ストップ部1316を細長い部材1302の先端部1306に摺動可能に係合した状態で、中空部材1304の内腔1314内に配置される。またストップ部1316は、中空部材1304の先端開口部1310から先端側に配置される。装置1300は、最初に、例えば膣内に配置される。次に装置1300は、細長い部材1302の先端部1306の先端が、例えば膣円蓋の最先端壁等の膣内の対向面と接触するまで(一般に、頸膣/子宮接合部の前又は後の反射)、膣内を進む。次いで、中空部材1304を先端方向に移動させるために、中空部材1304に圧力が加えられる。中空部材1304が先端側に進むと、中空部材1304の先端開口部1310がストップ部1316に係合する。中空部材1304がストップ部1316に係合した後、ストップ部1316も、ストップ部1316の直径が、中空部材1304の外径と同じかあるいはそれより大きいので、中空部材1304と共に先端側へ進む。ストップ部1316が進むにつれて、ストップ部1316は、測定目盛り1318を越えて先端方向に摺動する。ストップ部1316の先端側への動きは、ストップ部1316が一旦、子宮頸部の基端面に接触すると止まる。従って、ストップ部1316が子宮頸部の基端面に接触し、かつ細長い部材1302の先端部1306に沿って先端側へ摺動することを止めた後に、該子宮頸部の長さを測定するために、測定目盛り1318に沿ったストップ部1316の位置を読取ることができる。例えば、最先端の増分表示1319からストップ部1316の先端に位置する増分表示1319までの距離は、該子宮頸部の長さにほぼ等しい。
【0076】
図18(A)及び18(B)には、表面積を増加させた先端1425、1475を特徴とする、女性生殖器の寸法を測定する装置1400、1450がそれぞれ示されている。装置14001450の先端1425、1475の増加させた表面積は、細長い部材1402、1452により膣壁に加わる圧力を分散させることによって、細長い部材1402、1452が膣壁に穴を開ける可能性を低減する。図18(A)について説明すると、装置1400は、先端部1406と、基端部1408と、先端1425とを有する細長い部材1402を有する。ストップ部1416は、細長い部材1402の先端部1406で摺動可能に係合する。測定目盛り1418は、好ましくは、細長い部材1402の先端部1406に設けられている。また測定目盛り1418は、好ましくは、装置1400が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示1419で構成されている。測定目盛り1418は、図17に示す装置1300の測定目盛り1318と実質的に同じように、細長い部材1402に沿って目盛りが定められて配置される。従って、測定目盛り1418の目盛りの設定及び説明は、図17の装置1300の測定目盛り1318の説明と同様に行う。
【0077】
細長い部材1402の先端1425は、例えば、図1に示す装置の細長い部材100と比較して、増加した表面積を特徴とする。先端1425が、例えば、頸膣/子宮接合部の前又は後の反射のような膣壁に接触した場合、細長い部材1402が膣壁を刺す可能性が低減される。先端1425の増加した表面積により、膣壁に加わる圧力は、図1に示す細長い部材100と比較してかなり広い表面積に沿って分散される。一実施形態においては、先端1425は、一般的な頸膣/子宮接合部の反射の形状に実質的に適合するように形成されている。さらに、先端1425は、本願明細書中に開示した装置の細長い部材のいずれかの一部として組込むことが可能である。
【0078】
装置1400の操作は、図1に示す装置の操作と実質的に同じである。簡潔のため、装置1400の操作の説明は、図1の装置の操作の説明と同様に行う。
【0079】
次に図18(B)について説明すると、装置1450は、先端部1456と、基端部1458と、先端1475とを有する細長い部材1452を有する。ストップ部1466は、細長い部材1452の先端部1456で摺動可能に係合する。測定目盛り1468は、好ましくは、細長い部材1452の先端部1456に設けられている。また測定目盛り1468は、好ましくは、装置1450が目盛りを定められる個々の測定単位に対応する複数の増分表示1469で構成されている。測定目盛り1468は、図17に示す装置1300の測定目盛り1318と実質的に同じように、細長い部材1452に沿って目盛りが定められて配置される。従って、測定目盛り1468の目盛りの設定及び説明は、図17の装置1300の測定目盛り1318の説明と同様に行う。
【0080】
細長い部材1452の先端1475は、適当な弾性材等の塑性変形可能な材質で形成される。先端1475の変形可能な性質の結果、装置1450の使用者は、例えば、一般的な頸膣/子宮接合部の反射の形状に適合する形状のような所望の形状に先端1475を形成することができる。先端1475が形成される形状は、好ましくは、装置1450の操作時に、細長い部材1452が対向して配置される膣の表面に対応する。先端1475は、膣の表面に適合する形状に形成することが可能なため、細長い部材1452により膣の表面に加えられる圧力は、先端1475に接触する全面に沿って配分される。従って、細長い部材1452が膣内で操作されている間に、細長い部材1452が上記表面に穴を開ける可能性は低減される。さらに、先端1475は、本願明細書中に開示した装置の細長い部材のいずれかの一部として組込むことが可能である。
【0081】
装置1450の操作は、図1に示す装置の操作と実質的に同じである。簡潔のため、装置1450の操作を説明するために、図1の装置の操作の説明を参照されたい。
【0082】
また本発明は、上記装置を用いた様々な方法を提供する。例えば本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を備える装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、出産予定日前の分娩のリスクに逆比例することとから成る工程により、出産予定日前の分娩のリスクを予測する方法を提供する。
【0083】
本願明細書中で使用する「出産予定日前の分娩のリスク」という用語は、各個人において、妊娠37週間前に分娩に入るリスクを指す。本発明の方法及び装置を使用すれば、このリスクは、個人が既に妊娠している場合、あるいは個人が妊娠していない場合に予測することができる。従って、これにより女性に、妊娠中に発生するかもしれない、貴重な病識を与えることができる。また、本願明細書中で使用する「出産予定日前の出産」という用語は、出産予定日前の出生と互換使用され、出産予定日前の分娩の結果としての乳児の出生を指す。従って、出産予定日前の出産が、出産予定日前の分娩の結果として起きることが意図されている。赤ん坊が早産で生まれると、重大な健康問題を有する可能性があるので、実行者は、できる限り出産予定日前の分娩を避けようとする。膣出血が起きた場合、または胎膜が破裂した場合、出産予定日前の分娩を止めることは難しい。しかし、膣出血が起きない場合、及び胎膜が羊水を漏出していない場合には、静脈注射を伴うベッドでの療養により、約半数が助かる。しかし、子宮頸部が5cm以上に膨張すると、通常分娩は、赤ん坊が生まれるまで継続する。一般に、硫酸マグネシウムを静脈注射すると、たいていの場合分娩は止まる。本発明の装置及び方法を使用すると、このような処置が将来必要になるか否かが分かる。
【0084】
また本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、流産のリスクに対して逆比例することとによって、各個人の流産のリスクを予測する方法を提供する。
【0085】
また本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を備える装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、該細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、強制分娩の容易さに対して逆比例することとによって、強制分娩の容易さを予測する方法を提供する。
【0086】
さらに本発明は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を有する装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が膣円該において子宮頸接合部に接触するまで、子宮頸部を接触させるようになっている表面を有することと、前記細長い部材に沿って、上記ストップ部の位置を観察することにより、上記膣円蓋における子宮頸部の長さを測定することであって、該膣円蓋における子宮頸部の長さが、各個人の受精能に対して逆比例することとによって、各個人の受精能を評価する方法を提供する。
【0087】
本願明細書中で使用する「受精能」という用語は、胎児が生育可能な、あるいは必要に応じて出産時に医学の助けを借りて生きることが可能な部位に胎児を身籠もる女性の能力を指し、女性は、妊娠、予想評価、あるいは不妊治療を含む処置を試みる。従って、受精能は一般に、通常9カ月まで、あるいは乳児が自身でまたは救命処置によって生き延びる場合にはそれより短期間、胎児を身籠もる女性の能力を指す。子宮頸部の長さ及び直径を評価することにより、出産予定日前の分娩のリスクを予測することができるので、実行者は、女性の受精能の正しい認識を得る。例えば、実行者は、女性に、乳児の生存の可能性が小さい、出産予定日前の分娩及び出産予定日前の出産のリスクがあることを判断することができ、従って実行者は、該リスクを該女性に知らせることができる。従って、該女性は、妊娠を避ける決断を下すことができ、あるいは、医師の助力により、出産予定日前の分娩のリスクを減らすために、食事療法、休養、薬物療法等の処置をとることができる。
【0088】
本願明細書中で使用する「女性」という用語は、ヒト、ウマ、イヌ、ウシ、ブタまたはサル等の哺乳類の雌を指す。上記装置及び方法は、特にヒトの女性に使用するのに適しているが、当業者は、上記装置及び方法をどの哺乳類の雌にも使用できることを理解している。従って、本発明の装置及び方法は、必要に応じて、獣医学において使用することができる。獣医学において使用する場合、上記装置及び方法は、特に、該装置及び方法をその体上で使用するタイプの動物に適している。例えば、ウマに対して使用する場合、上記細長い部材は、その長さが、ヒトに使用するのに適した装置の細長い部材の長さよりも長い。該細長い部材は、獣医が、雌ウマの子宮頸部の長さ、子宮頸部の膨張及び子宮の奥行を測定できるように十分な長さでなければならない。ウマの膣管は、ヒトの膣管よりも長いので、上記細長い部材は、それに応じてウマへの使用に適するように長くなければならない。
【0089】
さらに本発明は、一方側及び他方側から成る子宮頸部の膨張を測定する方法であって、先端部と、基端部と、該先端部と該基端部とが互いに略直角になるように、細長い部材における該先端部に、または該先端部近傍に設けられた湾曲部とを有する細長い部材と、該細長い部材の先端部上の測定目盛りと、該先端部において該細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを備える装置を膣内に挿入することであって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されて、該ストップ部が外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の一方側に接触するまで、子宮頸部の一方側を接触させるようになっている表面を有することと、該ストップ部が外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の一方側と接触したままとなるように、かつ上記先端部における細長い部材の端部が、外側口のところで、または外側口の近傍で、子宮頸部の他方側と位置合わせされるまで、上記ストップ部が上記細長い部材に沿って摺動するように、上記装置が横方向に移動することと、上記細長い部材上の測定目盛り上のストップ部の位置を観察することにより、子宮頸部の膨張を測定することとから成る方法を提供する。
【0090】
さらに本発明は、測定が行われているときに、上記装置を視覚によって観察することなく女性生殖器の寸法を測定する、本発明の上述の装置のうちのいずれかを使用することにより、女性生殖器の寸法を測定する方法を提供する。この方法を用いた使用に適した該装置は、先端部と、基端部と、細長い部材上に設けられた測定目盛りと、該細長い部材に摺動可能に係合し、かつ該測定目盛りに沿って位置決め可能なストップ部とを有する細長い部材を少なくとも有する。好ましくは、該測定目盛りは、上記細長い部材の先端部に設けられている。また該測定目盛りは、複数の増分表示を備える。上記ストップ部は、最初は、好ましくは、上記測定目盛りの最も基端部に近い増分表示に隣接して配置される。使用者は、まず、例えば人差指及び中指を用いて、上記ストップ部を手動でつかむ。次に使用者は、上記装置を位置決めするストップ部を用いて、上記装置を手で操作して膣内に入れることにより、該装置を膣内に挿入する。該装置は、上記細長い部材の先端部の先端が、例えば、頸膣/子宮接合部の前または後の反射のように、膣円蓋の最先端壁部と接触するまで、膣内を進行する。次いで上記ストップ部は、該ストップ部と測定される生殖器とが接触するまで、上記細長い部材に沿って前進する。該生殖器の長さは、上記測定目盛りに沿って該ストップ部の位置を観察することによって測定される。該測定目盛りに沿ったストップ部の位置は、上記生殖器の略長さである。
【0091】
また本発明は、先端部及び基端部を有し、かつ該先端部上に測定目盛りを有する細長い部材を備える装置の使用によって女性生殖器の寸法を測定する方法を提供する。この方法の一実施形態においては、該方法において使用される上記装置は、本発明により提供される他の装置とは異なり、上記細長い部材と摺動可能に係合するストップ部を有していない。この方法は、受診者の子宮頸部が、該受診者の体の外部からはっきり見える場合に有効である。例えば、膣壁及び子宮頸部の視認を容易にするために、まず、検鏡が膣口内に挿入される。該検鏡を所定位置に配置した状態で、上記細長い部材の先端部が膣内に挿入される。該細長い部材は、子宮頸部の方に向かって膣内を前進する。次いで該細長い部材は、上記先端部上の測定目盛りが、該子宮頸部を測定している者に見えるように、該子宮頸部の近くに向けられる。次に、該細長い部材は、上記先端部が膣円蓋において子宮頸接合部に接触するまで進められる。そして子宮頸部の長さが、該子宮頸部を該細長い部材の先端部上の測定目盛りと比較することにより測定される。該子宮頸部に向けて光を膣口内に向けるために、光源を追加的に使用することができ、それにより該子宮頸部と測定目盛りとを受診者の体の外部から観察するための明瞭さが増大する。
【0092】
実施例1
子宮頸部の長さの測定
この実施例は、患者の膣内の子宮頸部の長さの測定、及び出産予定日前の分娩のリスクを判断する報告基準との相関関係を説明する。
【0093】
患者は、好ましくは、うつ伏せになる。実行者は、検鏡を用いてまず膣腔を検査して、上記装置を配置する最適な位置を観察する。実行者は、先端部と、基端部と、該先端部において細長い部材に摺動可能に係合するストップ部とを有する細長い部材を備え、前記ストップ部が、該細長い部材の該先端部が膣内に挿入されたときに、該子宮頸部に接触するようになっている表面を有する装置を膣内に挿入する。該装置は、該ストップ部が子宮頸部に接触し、該先端部が、膣円蓋における子宮頸部接合部に接触するまで挿入される。そして膣円蓋における子宮頸部の長さは、該細長い部材上での該ストップ部の位置を観察することによって測定される。膣円蓋における子宮頸部の長さは、出産予定日前の分娩のリスクに反比例するので、このようなリスクを測定することができる。実行者は、Iams等のN.Eng.J.Med.誌、334巻、567号(1996年)で論じられた表1に示すデータを用い、これは、出産予定日前の分娩の相対リスクを判断するために参照してここに組み込まれる。
【0094】
【表1】
Figure 0004053880
本願明細書中で使用する「相対リスク」という用語は、母集団と比較した場合に、出産予定日前の分娩が起きる可能性を指す。この患者においては、子宮頸部の長さは22mmであると測定された。該患者は妊娠24週目であるので、出産予定日前の分娩の相対リスクは、9.5%になる。換言すれば、この患者は、子宮頸部の長さが22mm以上の人よりも出産予定日前の分娩の高いリスク9.5を有する。
【0095】
実施例2
子宮頸部膨張の測定
この実施例は、出産予定日前の出産のリスクまたは通常の妊娠における分娩の特定の段階を予測するために、実施例1と同じ患者の子宮頸部の膨張を測定する、本願明細書中に開示した本発明の使用を具体的に説明する。
【0096】
子宮頸部の膨張を測定するための本発明の装置を使用して、実行者は、先端部と、基端部と、該先端部及び基端部が互いに略直角になるように、細長い部材の該先端部に、または該先端部近傍に設けられた湾曲部とを有する細長い部材と、該細長い部材の先端部に設けられた測定目盛りと、該先端部で該細長い部材と摺動可能に係合するストップ部とを備える装置であって、該ストップ部が、該細長い部材の先端部が膣内に挿入されたときに、該ストップ部が外側口において、あるいは外側口の近くで、子宮頸部の一方側に接触するまで、該子宮頸部の一方側に接触するようになっている表面を有する装置を膣内に挿入する。次に該実行者は、上記ストップ部が外側口において、または外側口の近くで、子宮頸部の一方側と接触したままであるように、かつ該ストップ部が、先端部における上記細長い部材の端部が、外側口において、または外側口の近くで、子宮頸部の反対側と並ぶまで、上記細長い部材に沿って摺動するように、上記装置を横方向に移動させる。上記実行者は、上記細長い部材上の測定目盛りに対する上記ストップ部の位置を観察することにより、子宮頸部の膨張を測定する。この処置によって、この患者における子宮頸部の膨張が、5cmであることが分かった。従って、医者は、該患者に出産が差迫っていることを告げる。この患者は、妊娠24週なので、出産は早産または出産予定日前になる。
【0097】
上述した具体例を参照して本発明を説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更が可能であることを理解すべきである。従って、本発明は、特許請求の範囲のみによって限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ストップ部を子宮頸部に接触させた状態で、本発明の装置を子宮頸部接合部における前方の円蓋内に配置した状態の女性生殖器官の側面図である。
【図2】 ストップ部を子宮頸部に接触させた状態で、本発明の装置を子宮頸部接合部における側方の円蓋内に配置した状態の代替を示す図である。
【図3】 子宮の奥行を測定する装置の配置を示す図である。
【図4】 (A)は、円筒形の細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図、(B)は、平坦な細長い部材を有する装置の代替の実施形態を示す図である。
【図5】 子宮頸部の膨張を測定する装置の追加的な実施形態を示す図である。
【図6】 中空部材内への挿入に適した細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図7】 (A)は、子宮頸部の長さを測定する図6に示す装置の配置を示す図、(B)は、 子宮頸部の長さを測定する図6に示す装置の配置を示す図である。
【図8】 中空部材の先端部の近くに配置された観察開口部をさらに有する中空部材内への挿入に適した細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図9】 中空部材の基端部の近くに配置された観察開口部を有する中空部材内への挿入に適した細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図10】 中空部材の基端部及び先端部にそれぞれ配置された第1及び第2の観察開口部を有する中空部材内への挿入に適した細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図11】 中空部材内への挿入に適し、第1及び第2の測定目盛りを有する細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図12】 中空部材内への挿入に適し、第1及び第2の測定目盛りと、これらの目盛り上に係合する第1及び第2のストップ部とを有する細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図13】 観察開口部を有する中空部材内への挿入に適し、第1及び第2の測定目盛りと、第1及び第2のストップ部とを有する細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図14】 細長い部材、中空部材及び握り部を有する装置の一実施形態を示す図である。
【図15】 細長い部材、中空部材及び測定目盛り上に設けられた一方向性の移動止めを有する装置の一実施形態を示す図である。
【図16】 (A)は、一方向性の移動止めの変形実施形態を示す図、(B)は、一方向性の移動止めの変形実施形態を示す図、そして(C)は、一方向性の移動止めの変形実施形態を示す図である。
【図17】 細長い部材と、中空部材と、細長い部材の先端部に設けられ、かつ中空部材を越えて先端に設けられたストップ部とを有する装置の一実施形態を示す図である。
【図18】 (A)は、表面積を増大させた先端部を特徴とする細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図、(B)は、表面積を増大させた先端部を特徴とする細長い部材を有する装置の一実施形態を示す図である。

Claims (24)

  1. 女性生殖器の寸法を測定する装置であって、
    先端開口部、基端開口部及び内腔部を有し、前記先端開口部は、前記生殖器と接触するようになっている中空部材と、
    先端部及び基端部を有し、前記中空部材の内腔部内に移動可能に挿入される細長い部材と、
    この細長い部材の基端部に、この基端部に対して摺動可能に設けられ、前記中空部材と係合可能なストップ部とを具備し、
    前記細長い部材の前記先端部は、細長い部材の基端部が、ストップ部材と共に中空部材の基端開口部方向に移動されるのに従って、中空部材の前記先端開口部から突出し、前記ストップ部が、中空部材と係合した後は、このストップ部の移動は、中空部材に阻止され、ストップ部に対して細長い部材が移動される、装置。
  2. 前記細長い部材の基端部に設けられた測定目盛りをさらに具備する、請求項1の装置。
  3. 前記細長い部材の基端部に設けられ、かつ前記測定目盛りに隣接して設けられた握り部をさらに具備し、また、前記握り部は、前記細長い部材の直径よりも大きな直径を有して、前記ストップ部は、基端方向の測定目盛りを越えて摺動することを防ぐ、請求項2の装置。
  4. 前記細長い部材の基端部に設けられた第1の測定目盛りと、
    前記細長い部材の先端部に設けられた第2の測定目盛りとをさらに具備する、請求項1の装置。
  5. 前記細長い部材の先端部に摺動可能に係合する第2のストップ部をさらに具備する、請求項4の装置。
  6. 前記中空部材は、前記細長い部材が前記中空部材の内腔部内を移動するときに、前記細長い部材の視認を可能にするために、前記中空部材の先端開口部の近くに配設された観察開口部をさらに具備する、請求項1の装置。
  7. 前記中空部材は、該中空部材の内腔部内での前記細長い部材の移動として該細長い部材の視認を可能にするために、及び前記細長い部材が前記内腔部内で移動されているときに、前記測定目盛りの視認を可能にするために、前記中空部材の先端開口部の近くに配設された観察開口部をさらに具備する、請求項2の装置。
  8. 前記中空部材の先端開口部は、前記生殖器に接触すると同時に、前記細長い部材は、前記先端開口部を通りかつ前記生殖器を越えて先端側へ移動できるようになっている、請求項1の装置。
  9. 前記生殖器は、子宮頸部であり、前記寸法が前記子宮頸部の長さであり、前記細長い部材は、前記子宮頸部を越えて先端側へ移動して膣円蓋に入る、請求項6の装置。
  10. 前記中空部材の基端開口部は、前記ストップ部と係合して該ストップ部が前記細長い部材に沿って先端側へ摺動することを防ぐようになっている、請求項1の装置。
  11. 女性生殖器の寸法を測定する装置であって、
    先端開口部、基端開口部及び内腔部を有する中空部材と、
    この中空部材の内腔部内に移動可能に挿入され、先端部と、基端部と、この基端部に配設された測定目盛りとを有する細長い部材と、
    この細長い部材の基端部に、この基端部に対して摺動可能に設けられ、前記中空部材と係合可能なストップ部とを具備し、
    前記細長い部材の前記先端部は、細長い部材の基端部が、ストップ部材と共に中空部材の基端開口部方向に移動されるのに従って、中空部材の前記先端開口部から突出し、前記ストップ部が、中空部材と係合した後は、このストップ部の移動は、中空部材に阻止され、ストップ部に対して細長い部材が移動される、装置。
  12. 前記細長い部材の基端部に配設された複数の一方向性の移動止め部をさらに具備する、請求項11の装置。
  13. 前記測定目盛りは、増分表示から成り、前記装置は、
    前記測定目盛りの各表示に配置された一方向性の移動止めをさらに具備する、請求項11の装置。
  14. 前記細長い部材の基端部と共に動作可能で、かつ前記測定目盛りに隣接して配設された握り部をさらに具備する、請求項13の装置。
  15. 前記細長い部材の先端部に設けられた第2の測定目盛りをさらに具備する、請求項11の装置。
  16. 前記細長い部材の先端部に摺動可能に設けられた第2のストップ部をさらに具備する、請求項15の装置。
  17. 前記生殖器は、子宮頸部であり、前記寸法は、前記子宮頸部の長さであり、前記細長い部材は、前記中空部材の内腔部内を先端側へ前進し、前記中空部材の先端開口部を通過して前記子宮頸部を越えて先端側で膣円蓋に入ることが可能である、請求項11の装置。
  18. 前記中空部材は、該中空部材が前記膣円蓋の壁部と前記子宮頸部の基部との接触を同時に維持できるように十分な大きさの直径を有する、請求項17の装置。
  19. 前記細長い部材は、前記中空部材の直径よりも小さい直径を有し、前記細長い部材の直径は、該細長い部材が前記中空部材の内腔部内に挿入されて、前記中空部材を通って前進し、前記子宮頸部を越えて膣円蓋内に入ることができるように十分に小さい、請求項18の装置。
  20. 子宮頸部の長さを測定する装置であって、
    先端開口部、基端開口部及び内腔部を有し、前記先端開口部が前記子宮頸部の基部表面と接触するようになっている中空部材と、
    この中空部材の内腔部内に移動可能に挿入され、先端部と、基端部と、この基端部上に一体化された測定目盛りとを有する細長い部材と、
    この細長い部材の基端部に、この基端部に対して摺動可能に設けられ、前記中空部材と係合可能なストップ部とを備え、
    前記細長い部材の前記先端部は、細長い部材の基端部が、ストップ部材と共に中空部材の基端開口部方向に移動されるのに従って、中空部材の前記先端開口部から突出し、前記ストップ部が、中空部材と係合した後は、このストップ部の移動は、中空部材に阻止され、ストップ部に対して細長い部材が移動される、
    前記中空部材は、該中空部材の先端開口部が前記膣円蓋の壁部と前記子宮頸部の基部表面との接触を同時に維持できるように十分に大きな直径を有し、かつ前記細長い部材は、前記中空部材の直径よりも小さく、かつ前記細長い部材は、前記中空部材の内腔部を通って前進し、前記中空部材の先端開口部の先端から出て前記子宮頸部の基部表面を越えて前記膣円蓋内に入ることができるように十分に小さい直径を有する装置。
  21. 前記測定目盛りは、増分表示から成り、前記装置は、
    前記細長い部材の基端部に配設された複数の一方向性の移動止め部をさらに備え、前記一方向性の移動止め部は、前記測定目盛りの各増分表示に配置されている、請求項20の装置。
  22. 前記ストップ部は、第1の材質から成り、全ての移動止め部は、第2の材質から成り、前記第1の材質が前記第2の材質よりも柔軟であって、前記ストップ部が前記一方向性の移動止め部を越えて摺動することが可能である、請求項21の装置。
  23. 前記細長い部材が前記中空部材の内腔部内を前進しているときに、前記細長い部材の目視による観察を容易にするために、前記中空部材の先端開口部の近くで前記中空部材上に配設された観察開口部をさらに具備する、請求項20の装置。
  24. 前記細長い部材が前記中空部材の内腔部内を前進しているときに、前記細長い部材の目視による観察を容易にするために、また、前記細長い部材が前記中空部材の内腔部内に挿入されているときに、前記測定目盛りの目視による観察を容易にするために、前記中空部材の先端開口部の近くで前記中空部材に配設された観察開口部をさらに具備する、請求項20の装置。
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