JP4052869B2

JP4052869B2 - Disposable diapers

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Publication number: JP4052869B2
Application number: JP2002129099A
Authority: JP
Inventors: 孝夫笠井
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-02-22
Filing date: 2002-04-30
Publication date: 2008-02-27
Anticipated expiration: 2022-04-30
Also published as: JP2003310663A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつに関し、更に詳しくは肌対向面に清拭部を有し、おむつ交換を簡便に行い得る使い捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
着用中の古い使い捨ておむつを新しいおむつと交換する場合には、着用者を横にした状態で古いおむつを取り外し、着用者の排泄部をウエットティッシュ等の清拭シートで清拭する。周囲を汚さないようにするために、清拭中は、古いおむつを着用者の身体の下に敷いた状態としておくことが一般的である。この場合、一般に、おむつ交換者は片方の手で着用者の脚部を持ち上げ腰を浮かせて、古いおむつに付着している排泄物が着用者に付着しないように注意しながら、他方の手で清拭シートを持って着用者の排泄部の清拭を行わねばならない。排泄物の量等にもよるが、清拭には通常複数枚の清拭シートが必要である。従って、新しい清拭シートを取り出すために視線を移動する際や、新しい清拭シートに手を伸ばしたりする際に誤って、浮かせていた着用者の腰をおむつ上におろしてしまい、おむつに付着している排泄物を着用者に付着させてしまうことがしばしばある。その場合には清拭をやり直さなければならず、非常に手間が掛かってしまう。
【０００３】
従って、本発明は、おむつ交換時に着用者の排泄部の清拭を容易に行うことができ、おむつ交換が簡便化された使い捨ておむつを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、通常の排泄量では、おむつ股下部が排泄物で汚れてしまものの、腹側部の肌対向面までは汚れない場合が多く、また着用者の姿勢によっては背側部の肌対向面も汚れない場合があることに着目し、腹側部及び／又は背側部の肌対向面に所定の処理を施すことで、該肌対向面をおむつ交換時の清拭部として利用し得ることを知見した。
【０００５】
本発明は前記知見に基づきなされたもので、股下部並びに該股下部からそれぞれ前後方向に延びる腹側部及び背側部を具備する使い捨ておむつにおいて、該使い捨ておむつの肌対向面を親水性となし、また前記腹側部又は前記背側部における前記肌対向面に、おむつ幅方向へ延びる撥水性領域を所定のパターンで設け、更に該撥水性領域に隣接する前記股下部側の位置における吸収体の高さを、おむつの他の領域における吸収体の高さよりも高くした使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、股下部並びに該股下部からそれぞれ前後方向に延びる腹側部及び背側部を具備する使い捨ておむつにおいて、該使い捨ておむつの肌対向面を親水性となし、また前記腹側部又は前記背側部における前記肌対向面に、おむつ幅方向へ延びる撥水性領域を所定のパターンで設け、更に吸収体のうち該撥水性領域に対応する領域の厚みを、吸収体の他の領域の厚みよりも大きくした使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図１には、第１の実施形態の使い捨ておむつをトップシート側からみた平面図が示されている。本実施形態は、本発明の前提となる形態を示すものであり、本発明の範囲外である。
【０００７】
図１に示す使い捨ておむつ１は縦長の形状をしており、液透過性のトップシート２、液不透過性のバックシート（図示せず）及び両シート間に介在された液保持性の吸収体（図示せず）を有している。吸収体は、その長手方向がおむつ１の長手方向と一致する長方形となっている。トップシート２及びバックシートは同形で、長手方向の中央部が内方に湾曲してくびれた砂時計形状をしており、おむつ１の輪郭をなしている。そして、おむつ１における側縁がくびれた領域が、おむつ１の股下部Ｃを構成しており、該股下部Ｃからそれぞれ前後方向に延びる領域が腹側部Ａ及び背側部Ｂを構成している。
【０００８】
吸収体はトップシート２及びバックシートよりも小さな寸法となっている。トップシート２及びバックシートは吸収体の左右側縁から側方に延出しており、延出したトップシート２及びバックシートが互いに接合されてサイドフラップ５，５を形成している。サイドフラップ５には、おむつ１の長手方向に延びる複数本の弾性糸７が伸張状態で配されている。弾性糸７はサイドフラップ５を構成するトップシート２とバックシートとの間に挟持固定されている。おむつ１の弛緩状態においては、弾性糸７が収縮してサイドフラップ５にレッグギャザー（図示せず）が形成される。またトップシート２及びバックシートは吸収体の前後端縁から前後方向に延出しておりウエストフラップ６，６を形成している。各ウエストフラップ６には、トップシート２とバックシートとに挟持固定された弾性バンド（図示せず）が配されている。
【０００９】
おむつ１のサイドフラップ５においては、該サイドフラップ５を構成するトップシート２上に細帯状の立体ガード形成用シート８が配されている。立体ガード形成用シート８は、その外側寄りの領域が長手方向に亘ってトップシート２に接合されている。一方、内側寄りの領域は、長手方向に亘って（但し、前後端部を除く）トップシート２から離間した自由状態となっている。そして、自由状態となっている立体ガード形成用シート８の内側縁はスリーブ状に折り返され、折り返された内部に、おむつ１の長手方向に延びる複数本の弾性糸９が伸張状態で接合固定されている。おむつ１の弛緩状態においては、弾性糸９が伸縮して、自由状態となっている立体ガード形成用シート８を上方に引き上げ、ギャザリングされた立体ガードが形成される。
【００１０】
背側部Ｂにおける左右両側縁部には、それぞれテープファスナー等からなる一対の止着具１０が取り付けられている。一方、腹側部Ａにおけるバックシート上には、矩形のランディングテープ等からなる被着具（図示せず）が貼付されている。そして、おむつ１が着用される際に、止着具１０が被着具上に止着するようになされている。
【００１１】
トップシート２は、おむつ１における着用者肌対向面を構成している。本実施形態におけるトップシート２は繊維材料のシート、例えば不織布から構成されており、肌対向面の全域が親水性となされている（但し後述する撥水性領域を除く）。トップシート２を親水性となすには、例えば繊維材料として親水性の繊維を用いたり、疎水性の繊維を用いる場合には、界面活性剤等の各種親水化剤を用いて該繊維を親水化処理すればよい。
【００１２】
肌対向面を構成するトップシート２のうち腹側部Ａにおける領域には、おむつ幅方向へ延びる撥水性領域１１が設けられている。撥水性領域１１は、おむつ長手方向に所定間隔を置いて複数箇所設けられている。各撥水性領域１１間は、前述の通り親水性領域１２となっている。この親水性領域１２は、撥水性領域１１と同様におむつ幅方向へ延びている。その結果、腹側部Ａにおいては、おむつ長手方向に沿って、撥水性領域１１と親水性領域１２とが交互に位置することになる。
【００１３】
各撥水性領域１１は、不連続のパターンで形成されている。具体的には、おむつ長手方向に対して所定角度傾斜した多数の短い線分が、おむつ幅方向に沿って互いに平行に配列したパターンとなっている。斯かるパターンは、撥水性領域１１内に、おむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域１１を貫ぬく間隙が生じないようなパターンとなっている。このようなパターンで撥水性領域１１を形成することで、後述する排泄物の拭き取り動作を行う場合に、撥水性領域１１の幅方向のどの部分においても、排泄物を残さずに掻き取ることが可能となる。前記線分は、１本当たりの長さが０．３〜１０ｍｍ、特に０．５〜３ｍｍであり、幅が０．１〜５ｍｍ、特に０．２〜２ｍｍであることが、拭き取り性能及び拭き取り時の簡便さの点で好ましい。尚、撥水性領域１１内に、おむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域１１を貫ぬく間隙が生じないようなパターンの典型例としては、おむつ幅方向へ延びる帯状のパターンが挙げられる。逆に、撥水性領域１１内に、おむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域１１を貫ぬく間隙が生じるパターンの代表的な例としては、おむつ長手方向と平行になっている多数の短い線分が、おむつ幅方向に沿って所定間隔を置いて配列したパターンが挙げられる。後者の場合に比べて前者の方が、確実かつ簡便に排泄物を拭き取ることができる。
【００１４】
また、各撥水性領域が、該撥水性領域内におむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域１１を貫ぬく間隙が生じるようなパターンで形成されていても、複数の撥水性領域全体としてみたときに、全体としての撥水性領域をおむつ長手方向へ貫く間隙が生じないようなパターンで、それぞれの撥水性領域が形成されていれば、図１に示すパターンと同様の効果が得られる。例えば、おむつ長手方向と平行な多数の短い線分が、おむつ幅方向に沿って所定間隔を置いて配列したパターンから各撥水性領域が構成されている場合であっても、一の撥水性領域における線分間の間隙に、他の撥水性領域における線分が位置していれば、撥水性領域全体としては、おむつ長手方向へ貫く間隙は生じないので、確実且つ簡便な拭き取りが実現できる。
【００１５】
本実施形態のおむつ１が前述の構成を有することによって、おむつ交換時に着用者の排泄部の清拭を容易に行うことができ、おむつ交換が簡便化される。この理由を図２及び図３を参照しながら説明する。前述の通り、着用中の古いおむつを新しいおむつと交換する場合には、図２に示すように古いおむつ１を着用者の身体の下に敷いた状態としておき、おむつ交換者が片方の手で着用者の脚部を持ち上げ腰を浮かせた状態とする。この状態では、おむつ１の背側部Ｂ上に着用者の身体が位置しており該背側部Ｂの位置は固定されているが、腹側部Ａはフリーの状態となっている。また、おむつ１の股下部Ｃ付近は排泄物で汚れているが、腹側部Ａ付近までは汚れておらず、きれいな状態となっている。そこで、このフリーとなっており且つきれいな状態が維持されている腹側部Ａを利用して、着用者の排泄部を清拭する。
【００１６】
清拭の状態を図３に示す。おむつ１の腹側部Ａによって着用者の排泄部を清拭する場合には、おむつ交換者は空いている方の手で腹側部Ａを持ち、おむつ１の長手方向に沿って腹側部Ａを一方向（例えば、おむつ交換者からみて奥方向から手前方向）に移動させ、排泄部に付着している排泄物Ｗを拭き取る。この拭き取り動作によって、着用者の排泄部は、腹側部Ａに形成された撥水性領域１１と親水性領域１２とによって交互に拭かれることになる。排泄物は一般に親水性であることから、撥水性領域１１では排泄物Ｗは吸収されない。吸収されない代わりに、排泄物Ｗは、撥水性領域１１によって掻き取られて集められる。集められた排泄物Ｗは撥水性領域１１に隣接して位置する親水性領域１２においてトップシート２に吸収される。次いで、該親水性領域１２に隣接する新たな撥水性領域１１が再び排泄物Ｗを掻き取り集め、更に該撥水性領域１１に隣接する新たな親水性領域１２において、集められた排泄物がトップシート２に吸収される。この動作が繰り返されて、着用者の排泄部に付着していた排泄物がきれいに拭き取られる。この間、おむつ交換者は視線を移動したり或いは拭き取り動作を行っている方の手を他の場所へ移動させる必要が無い。従って、拭き取り動作中に誤って、浮かせていた着用者の腰を、汚れているおむつ１上におろしてしまうことが防止される。その結果、おむつ交換時における着用者の排泄部の清拭を容易に行うことが可能となる。その上、トップシート２自体が風合いの良い材料から構成されているので、拭き取りに際して着用者に違和感を与えることが無い。更に、従来使用していた清拭シートの使用量を削減することができるので経済的である。
【００１７】
なお、図３においては、撥水性領域１１の構成物質がトップシート２上に位置しているように描かれているが、撥水性領域１１の構成物質（例えば後述する塗布液の種類）によっては、撥水性領域の構成物質がトップシート２中に存在している場合もある。またトップシート２上及びトップシート２中の両方に存在している場合もある。
【００１８】
撥水性領域が形成されていない従来のおむつにおける腹側部を用いて排泄物の拭き取り操作を行うと、図４に示すように、その全面が親水性であるトップシート２によって排泄物Ｗが徒に着用者の排泄部に塗り広げられるだけであり、排泄物Ｗを拭き取ることは出来ない。また、全面を撥水処理したトップシートにおける腹側部に部分的に親水処理を施した場合にはトップシートの液透過性能が低下する。
【００１９】
撥水性領域１１について詳述すると、撥水性領域１１は、典型的にはトップシート２上に油剤成分を含む塗布液をパターン塗布することによって設けられる。油剤成分としては、流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油（オリーブ油、ホホバ油、ベニバナ油、スクワラン及びスクワレン等）、モノ、ジ、トリグリセライド、脂肪族エーテル（ミリスチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−１，３−メチルプロピルエーテル及びステアリル−１，３−メチルプロピルエーテル等）、イソステアリル−コレステロールエステルなどが挙げられる。
【００２０】
撥水性領域１１の形成に用いられる塗布液には、前述の油剤成分に加えて、粘度調整剤、着用者の皮膚に対して所望の効能を有する剤、及び有機又は無機微粒子が含有されてもよい。「所望の効能」とは、皮膚のかぶれ防止、消炎、収斂、抗菌等の皮膚の状態を正常にする効果や、皮膚を撥水性にして排泄物の付着を抑制し、付着した排泄物を容易に除去できるようにする効果をいう。特に、着用者の皮膚に対して所望の効能を有する剤を用いた場合には、便を拭き取る行為あるいは便を拭き取った後に仕上げ拭き様の行為をすることで、自然に皮膚の保護等ができる点でも優れている。従来のおむつのように、単にトップシートにエモリエント剤のような剤を付与する場合に比べて、少量の剤で、所望の部位に的確に剤を付与することができる。
【００２１】
粘度調整剤としては、パラフィンワックス、Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂脂肪酸、Ｃ₁₂〜Ｃ₄₄脂肪酸エーテル、Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂脂肪アルコール、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル（モノ、ジ、トリ）、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル（モノ、ジ、トリ）等、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、ショ糖脂肪酸エステル、シクロデキストリン脂肪酸エステル、シリコーン系レジン、アルキルシリコーンなどが挙げられる。
【００２２】
着用者の皮膚に対して所望の効能を有する剤としては、各種植物エキス、セリシン、キトサン、セラミド類、コラーゲン、保湿剤（１，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン及びプロピレングリコール等）などが挙げられる。また、以下の一般式（１）で表されるジアミド誘導体を用いることもできる。このジアミド誘導体の詳細は本出願人の先の出願に係る特開２００２−４７２６１号公報に記載されている。このジアミド誘導体として好ましいものは、例えば同公報の記載の式（１ａ）、（１ｂ）及び（１ｃ）で表される化合物である。
【００２３】
【化１】

【００２４】
植物エキスとしては、オーツ麦エキス、海藻エキス（ヒバマタ）、柚子エキス、ハマメリスエキス、ワレモコウエキス、アスナロエキス、アロエエキス、オウバクエキス、スギナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、モモ葉エキスなどが用いられる。特に、柚子エキス、ハマメリスエキス、アスナロエキス、アロエエキス、オウバクエキス、もも葉エキスを用いることが好ましい。
【００２５】
有機及び無機微粒子としては、シッカロール、タルク、酸化チタン、アシル化タウリン金属塩（ラウロイルタウリンカルシウム塩、ラウロイル−β−アラニルカルシウム）ジステアリルエーテル、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、Ｎ−ε−ラウロイン−Ｌ−リジン、シリコーンビーズ、ナイロンビーズなどが挙げられる。これらの微粒子の粒径は、０．０５〜５０μｍ、特に１〜２０μｍであることが好ましい。
【００２６】
以上の成分から構成される撥水性領域１１は、２０℃におけるＪＩＳ硬度が２０〜５０であることが、肌を傷付けず且つ効果的に清拭できる点から好ましい。
【００２７】
油剤成分を含む塗布液の塗布量（乾燥後の塗布量）は、５〜１００ｇ／ｍ²、特に１０〜５０ｇ／ｍ²程度であることが、排泄物の掻き取り性を十分に発現させる点から好ましい。油剤成分の塗布方法としては、スロットコーティング、ダイコーティング、ビード状コーティング、スパイラルコーティング、グラビアコーティング等の公知の塗布方法を用いることができる。
【００２８】
撥水性領域１１を形成する別法としては、次の方法も挙げることができる。即ち、親水性シートと撥水性シートとを積層し、エンボス等を用いて積層体を親水性シート側から押し出し、撥水性シートを突出させて多数の突起を形成する方法を用いることができる。或いは、親水性シート上に撥水性の発泡体を貼り付ける方法を用いることができる。
【００２９】
次に、本発明の第２〜第５の実施形態について図５〜図８を参照しながら説明する。これらの実施形態のうち、図５に示す第２の実施形態及び図７に示す第４の実施形態が本発明の範囲内のものであり、それ以外の実施形態は本発明の範囲外のものである。これらの実施形態については、第１の実施形態と異なる点についてのみ説明し、特に説明しない点については、第１の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図５〜図８において、図１と同じ部材に同じ符号を付してある。
【００３０】
第２及び第３の実施形態は、何れも複数の撥水性領域１１のうち、最も股下部Ｃ寄りに存する撥水性領域１１Ａに隣接する股下部Ｃ側の位置（図５及び図６中、Ｎで示す位置）に、排泄物が撥水性領域１１へ移行するのを妨げるバリア手段を、おむつ幅方向へ延びるように形成したものである。バリア手段としては、第２の実施形態においては高低差を利用しており、第３の実施形態においては、おむつ幅方向へ延びるバリアカフを用いている。以下、各実施形態について詳述する。
【００３１】
図５に示す第２の実施形態においては、最も股下部Ｃ寄りに存する撥水性領域１１Ａに隣接する股下部Ｃ側の位置Ｎでの吸収体の高さが、おむつ１の他の領域における吸収体の高さよりも高くなっている。詳細には、本実施形態におけるおむつの吸収体は、第１吸収体４ａと第２吸収体４ｂとから構成されている。両吸収体４ａ，４ｂは、おむつ長手方向に配列されている。且つ両吸収体４ａ，４ｂは、第１吸収体４ａの一端部と、第２吸収体の一端部とが互いに重なり合うように配列されている。両吸収体４ａ，４ｂの重なり部は、前述したＮで示される位置となるようになされている。その結果、両吸収体４ａ，４ｂの重なり部は、吸収体における他の部位に比べて高くなる。従って、おむつ１の股下部Ｃ付近に排泄された排泄物は、両吸収体４ａ，４ｂの重なり部によって腹側部Ａ側、即ち撥水性領域側へ移行することが妨げられる。これによって、腹側部Ａは、汚れていないきれいな状態が維持され、おむつ交換時に腹側部Ａによって着用者の排泄部を清拭することが確保される。
【００３２】
吸収体の高低差は、３〜３０ｍｍ、特に５〜２０ｍｍ程度とすることが、排泄物が腹側部Ａ側へ移行することを効果的に妨げる点、及び装着違和感を発生させない点から好ましい。
【００３３】
図６に示す第３の実施形態においては、最も股下部Ｃ寄りに存する撥水性領域１１Ａに隣接する股下部Ｃ側の位置Ｎに、おむつ幅方向に延びるバリアカフ１３が形成されている。バリアカフ１３は、撥水性のシート、例えば撥水性不織布から構成された縦長矩形状のシートから構成されている。該シートは、その長手方向に沿って固着領域１３ａと自由領域１３ｂとを有している。固着領域１３ａは、トップシート２における腹側部Ａの領域に固着されている。一方、自由領域１３ｂは、前述した位置Ｎから立ち上がっている。自由領域１３ｂの端縁はスリーブ状に折り返され、折り返された内部に、弾性糸１３ｃが伸張状態で接合固定されている。
【００３４】
バリアカフ１３を構成する前記シートにおける固着領域１３ａ上には、撥水性領域を形成するための親水性シート１４が固着されている。親水性シート１４には、複数の撥水性領域１１が第１の実施形態と同様のパターンで形成されている。
【００３５】
本実施形態においても、第２の実施形態と同様に、おむつ１の股下部Ｃ付近に排泄された排泄物が、バリアカフ１３によって腹側部Ａ側へ移行することが妨げられる。これによって、腹側部Ａは、汚れていないきれいな状態が維持され、おむつ交換時に腹側部Ａによって着用者の排泄部を清拭することが確保される。
【００３６】
バリアカフ１３の立ち上がりの高さは、３〜５０ｍｍ、特に１０〜４０ｍｍ程度とすることが、排泄物が腹側部Ａ側へ移行することを効果的に妨げる点から好ましい。
【００３７】
図７に示す第４の実施形態においては、吸収体４のうち、撥水性領域１１に対応する位置の領域４ｃの厚みが、吸収体４の他の領域４ｄの厚みよりも大きくなっている。その結果、トップシート２のうち、撥水性領域１１が形成されている領域２ｃは、トップシート２の他の領域２ｄよりも高い位置にある。従って、第２の実施形態と同様に、股下部Ｃ付近に排泄された排泄物が、撥水性領域１１へ移行することが妨げられる。これによって、撥水性領域１１を含む腹側部Ａは、汚れていないきれいな状態が維持され、おむつ交換時に腹側部Ａによって着用者の排泄部を清拭することが確保される。本実施形態における吸収体４の厚み差（高低差）は、第２の実施形態と同様とすることができる。
【００３８】
図８に示す第５の実施形態においては、おむつ幅方向へ延びるスパイラル形の撥水性領域１１が形成されている。撥水性領域１１は、おむつ長手方向に所定間隔を置いて複数形成されている。各撥水性領域１１におけるスパイラル形のパターンは実質的に連続したパターンとなっている。従って、このスパイラル形のパターンは、撥水性領域１１内に、おむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域１１を貫ぬく間隙が生じないようなパターンとなっている。また、スパイラル形のパターンにおいては、ループ部１１ａが形成されている。
【００３９】
本実施形態においては、塗布液の塗布量を第１の実施形態の場合よりも少量としても、見掛け上の撥水性領域１１の面積を第１の実施形態の場合と同様又はそれよりも大きくすることができるという利点がある。また、撥水性領域１１を微視的にみた場合、該撥水性領域１１内に、撥水性を有する部分（つまり塗布液が塗布されている部分）と、親水性を有する部分（つまり塗布液が塗布されてない部分）とが存在しているので、排泄物の拭き取り効果が一層高まるという利点もある。同様に撥水性領域１１を微視的にみた場合、スパイラル形のパターンにおけるループ部１１ａにおいては、親水性を有する部分が、撥水性を有する部分に取り囲まれた状態になっている。これによっても排泄物の拭き取り効果が一層高まる。本実施形態における塗布液の塗布量（乾燥後の塗布量）は、第１の実施形態の場合よりも少量とすることができ、具体的には１〜５０ｇ／ｍ²、特に３〜３０ｇ／ｍ²程度とすることができる。
【００４０】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば第１の実施形態においては、トップシート２上に油剤成分を含む塗布液が直接塗布されて形成されていたが、これに代えて腹側部Ａの寸法と同程度又はそれより小さい寸法の親水性シートを別途用意し、該シートに撥水性領域を前述したパターンで形成し、該親水性シートをトップシート２における腹側部Ａの領域に貼り付けてもよい。
【００４１】
また、各撥水性領域のパターンは前記実施形態に制限されるものではなく、撥水性領域内に、おむつ長手方向へ延び且つ該撥水性領域を貫ぬく間隙が生じないようなパターンであれば、それ以外のものであってもよい。更に、各撥水性領域のパターンはすべて同じである必要はなく、それぞれ異なったパターンであってもよい。尚、撥水性領域は複数本形成しなくてもよく、おむつの具体的用途によっては一本のみ形成してもよい。
【００４２】
図８に示すスパイラル形の撥水性領域１１に代えて、撥水性領域内に、撥水性を有する部分（つまり塗布液が塗布されている部分）と、親水性を有する部分（つまり塗布液が塗布されてない部分）とが存在しているパターンとして、図９（ａ）及び（ｂ）に示すパターンの撥水性領域を形成してもよい。図９（ａ）に示すパターンは、互いに交差する２本の波線から構成されている。２本の波線は１８０度の位相差をもって交差している。そして２本の波線が交差して形成された閉じた領域を多数有しており、この領域は親水性を有する部分が撥水性を有する部分に取り囲まれた状態となっている。図９（ｂ）に示すパターンは、菱形格子状に配列する複数の直線から構成されている。そして、直線が交差して形成された菱形の閉じた領域を多数有している。この領域でも、親水性を有する部分が撥水性を有する部分に取り囲まれた状態となっている。
【００４３】
また、前記実施形態においては、腹側部Ａにおける肌対向面にのみ撥水性領域１１を形成したが、これに加えて又はこれに代えて背側部Ｂにおける肌対向面に撥水性領域を形成してもよい。腹側部Ａにのみ撥水性領域１１を形成する場合には、背側部Ｂに撥水性領域を形成しないことに起因して低コストでおむつを製造できるという利点がある。一方、背側部Ｂに撥水性領域１１を形成する場合には、俯せになった姿勢の着用者に対する清拭操作が容易に行えるという利点がある。
【００４４】
【実施例】
以下の実施例及び比較例中、特に断らない限り「部」は「重量部」を意味する。
【００４５】
〔実施例１〕
図１に示す構造のおむつを作製した。スクワラン４０部とステアリン酸マグネシウム６０部とを加熱溶融下に均一混合して塗布液を得た。この塗布液を、直径約１ｍｍのノズルからトップシート上にビード状に塗布した。塗布坪量はビード１本あたり約３０ｇ／ｍ²（ビードの太さを１ｍｍに近似して、塗布液の吐出量から計算）とした。図１０（ａ）に示すように、ビードの塗布本数は１０本で、おむつ長手方向に１０ｍｍ間隔で配した。撥水性領域は、おむつ腹側部の端縁から長手方向に約１００ｍｍの領域に形成された。トップシートとして、ポリエチレン／ポリプロピレンの芯鞘型複合繊維（２．２ｄｔｅｘ、繊維長５１ｍｍ）からなるエアスルー不織布（坪量２５ｇ／ｍ²、繊維表面は界面活性剤で親水処理されている）を用いた。吸収体として、粉砕パルプ１００部と高吸収性ポリマー１００部とを合計４００ｇ／ｍ²で積繊し、坪量１６ｇ／ｍ²のティッシュで包んだもの（前後端部の幅１２０ｍｍ、股下部の幅１００ｍｍ、長さ４００ｍｍ）を用いた。裏面シートとして、ポリエチレン／炭酸カルシウムからなる延伸開孔フィルムを用いた。それ以外の部材には公知の材料を用いた。
得られたおむつを幼児に装着させ、排便後におむつ腹側部で便の拭き取り操作を行った。その結果、便が各撥水性領域で堰き止められ、便のひろがりをおさえつつ拭き取りが行えた。
【００４６】
〔実施例２〕
実施例１で用いた塗布液と同様のものを、スパイラルガンを用いてトップシート上に塗布した。スパイラルの幅が約２０ｍｍとなるようにトップシートとガンとの間の距離、及びスパイラルガンのエアー圧を調整した。塗工坪量はスパイラル１本あたり約２０ｇ／ｍ²（スパイラルの領域を矩形に近似し、塗布液の吐出量から計算）とした。スパイラルの塗布本数は３本で、おむつ長手方向に１０ｍｍ間隔で配した。それ以外は実施例１と同様にして使い捨ておむつを得た。
得られたおむつを幼児に装着させ、排便後におむつ腹側部で便の拭き取り操作を行った。その結果、便が各撥水性領域で堰き止められ、便のひろがりをおさえつつ拭き取りが行えた。
【００４７】
〔比較例１〕
実施例１で用いた塗布液と同様のものを、スロットコーターを用い、幅１００ｍｍで、おつむ長手方向に１００ｍｍの長さで塗布した。これにより、おむつ腹側部全域を撥水性となした。それ以外は実施例１と同様にして使い捨ておむつを得た。
得られたおむつを幼児に装着させ、排便後におむつ腹側部で便の拭き取り操作を行った。その結果、便の拭き取りを首尾良く行えないばかりか、逆に塗り広げてしまった。
【００４８】
〔比較例２〕
ビード１本あたり塗布坪量を約３０ｇ／ｍ²とし、各ビードを間欠に塗布（長さ１１ｍｍ、ピッチ１１ｍｍ）して図１０（ｂ）に示す撥水性領域を形成した以外は実施例１と同様にして使い捨ておむつを得た。
得られたおむつを幼児に装着させ、排便後におむつ腹側部で便の拭き取り操作を行った。その結果、便の拭き取りを首尾良く行えないばかりか、逆に塗り広げてしまった。
【００４９】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつによれば、おむつ交換時に着用者の排泄部を、おむつ腹側部の肌当接面で清拭することができる。従って、清拭操作を容易に行うことができ、おむつ交換が簡便化される。また、清拭シートの使用量を削減することができ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施形態の使い捨ておむつをトップシート側からみた平面図である。
【図２】図１に示す使い捨ておむつの使用形態を示す模式図である。
【図３】図１に示す使い捨ておむつを用いた排泄部の清拭形態を示す模式図である。
【図４】従来の使い捨ておむつを用いた排泄部の清拭形態を示す模式図である。
【図５】第２の実施形態の使い捨ておむつの腹側部を、おむつ長手方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図６】第３の実施形態の使い捨ておむつの腹側部を、おむつ長手方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図７】第４の実施形態の使い捨ておむつの腹側部を、おむつ長手方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図８】第５の実施形態の使い捨ておむつをトップシート側からみた平面図（図１相当図）である。
【図９】撥水性領域の別の塗布パターンを示す模式図である。
【図１０】撥水性領域の別の塗布パターンを示す模式図である。
【符号の説明】
１使い捨ておむつ
２トップシート
４ａ第１吸収体
４ｂ第２吸収体
１１撥水性領域
１２親水性領域
１３バリアカフ
Ａ腹側部
Ｂ背側部
Ｃ股下部
Ｗ排泄物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a disposable diaper, and more particularly to a disposable diaper having a wiping portion on the skin-facing surface and capable of easily changing diapers.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
When replacing an old disposable diaper currently worn with a new diaper, the old diaper is removed with the wearer lying on the side, and the excretory part of the wearer is wiped with a wiping sheet such as a wet tissue. In order to keep the surroundings clean, it is common to leave an old diaper laid under the wearer's body during wiping. In this case, in general, the diaper changer lifts the leg of the wearer with one hand and lifts his / her waist, taking care not to allow the excrement adhering to the old diaper to adhere to the wearer, while using the other hand. The wearer's excretory part must be wiped with a wiping sheet. Although depending on the amount of excrement, etc., a plurality of wiping sheets are usually required for wiping. Therefore, when moving the line of sight to take out a new wiping sheet, or when reaching out to a new wiping sheet, the waist of the wearer who was lifted up was accidentally lowered onto the diaper and adhered to the diaper. Frequent excrement is often attached to the wearer. In that case, it is necessary to perform wiping again, which is very troublesome.
[0003]
Therefore, an object of the present invention is to provide a disposable diaper in which the excretion part of the wearer can be easily wiped when changing the diaper and the diaper replacement is simplified.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The normal amount of excretion of the present inventors, the diaper crotch lower part is soiled with excrement, but the skin-facing surface of the abdomen is often not contaminated, and depending on the posture of the wearer, Paying attention to the fact that the skin facing surface may not be stained, the skin facing surface is used as a wiping part when changing diapers by applying predetermined treatment to the skin facing surface of the abdomen and / or dorsal side I found out that I could do it.
[0005]
  The present invention has been made based on the above knowledge, and in a disposable diaper having a crotch part and a ventral part and a dorsal part extending in the front-rear direction from the crotch part, the skin facing surface of the disposable diaper is made hydrophilic. In addition, a water-repellent region extending in the diaper width direction is provided in a predetermined pattern on the skin-facing surface of the ventral side or the back side.Further, the height of the absorber at the crotch side adjacent to the water-repellent region is set higher than the height of the absorber in the other region of the diaper.The above-mentioned object is achieved by providing a disposable diaper.
  Further, the present invention provides a disposable diaper having a crotch part and a ventral part and a dorsal part extending in the front-rear direction from the crotch part, wherein the skin-facing surface of the disposable diaper is made hydrophilic, and the abdominal part or A water repellent region extending in the diaper width direction is provided in a predetermined pattern on the skin-facing surface of the back side portion, and the thickness of the region corresponding to the water repellent region of the absorber is set to that of the other region of the absorber. The object is achieved by providing a disposable diaper having a thickness larger than that of the thickness.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings.The top view which looked at the disposable diaper of 1st Embodiment from the top sheet side is shown by FIG. This embodiment shows a form which is a premise of the present invention, and is outside the scope of the present invention.
[0007]
A disposable diaper 1 shown in FIG. 1 has a vertically long shape, a liquid-permeable top sheet 2, a liquid-impermeable back sheet (not shown), and a liquid-retaining absorbent interposed between both sheets. (Not shown). The absorber has a rectangular shape whose longitudinal direction coincides with the longitudinal direction of the diaper 1. The top sheet 2 and the back sheet have the same shape, are in the shape of an hourglass whose central portion in the longitudinal direction is curved inward, and form the outline of the diaper 1. And the area | region where the side edge in the diaper 1 was constricted comprises the crotch part C of the diaper 1, and the area | region which extends in the front-back direction from this crotch part C comprises the abdominal part A and the back part B, respectively. Yes.
[0008]
The absorber has a smaller size than the top sheet 2 and the back sheet. The top sheet 2 and the back sheet extend laterally from the left and right side edges of the absorbent body, and the extended top sheet 2 and the back sheet are joined together to form

side flaps

5 and 5. A plurality of elastic yarns 7 extending in the longitudinal direction of the diaper 1 are arranged on the side flap 5 in an extended state. The elastic yarn 7 is sandwiched and fixed between the top sheet 2 and the back sheet constituting the side flap 5. In the relaxed state of the diaper 1, the elastic yarn 7 contracts and a leg gather (not shown) is formed on the side flap 5. Further, the top sheet 2 and the back sheet extend in the front-rear direction from the front and rear end edges of the absorbent body to form

waist flaps

6, 6. Each waist flap 6 is provided with an elastic band (not shown) sandwiched and fixed between the top sheet 2 and the back sheet.
[0009]
In the side flap 5 of the diaper 1, a strip-shaped three-dimensional guard forming sheet 8 is disposed on the top sheet 2 that constitutes the side flap 5. The three-dimensional guard forming sheet 8 is joined to the top sheet 2 in the region near the outside in the longitudinal direction. On the other hand, the region closer to the inner side is in a free state separated from the top sheet 2 along the longitudinal direction (excluding the front and rear end portions). The inner edge of the three-dimensional guard forming sheet 8 in a free state is folded into a sleeve shape, and a plurality of elastic yarns 9 extending in the longitudinal direction of the diaper 1 are joined and fixed in the stretched state. ing. In the relaxed state of the diaper 1, the elastic yarn 9 expands and contracts, and the solid guard forming sheet 8 in a free state is pulled upward to form a gathered solid guard.
[0010]
A pair of fasteners 10 each made of a tape fastener or the like are attached to the left and right edges of the back side portion B. On the other hand, an adherend (not shown) made of a rectangular landing tape or the like is affixed on the back sheet in the ventral region A. And when the diaper 1 is worn, the fastening tool 10 is made to fasten on a to-be-attached tool.
[0011]
The top sheet 2 constitutes a wearer skin facing surface in the diaper 1. The top sheet 2 in the present embodiment is made of a fiber material sheet, for example, a non-woven fabric, and the entire skin facing surface is hydrophilic (except for a water-repellent region described later). In order to make the top sheet 2 hydrophilic, for example, when a hydrophilic fiber is used as a fiber material or a hydrophobic fiber is used, the fiber is hydrophilized using various hydrophilic agents such as a surfactant. What is necessary is just to process.
[0012]
A water repellent region 11 extending in the diaper width direction is provided in a region on the ventral side A of the top sheet 2 constituting the skin facing surface. The water-repellent region 11 is provided at a plurality of locations at predetermined intervals in the diaper longitudinal direction. Between the water-repellent regions 11, the hydrophilic regions 12 are formed as described above. The hydrophilic region 12 extends in the diaper width direction in the same manner as the water repellent region 11. As a result, in the ventral region A, the water-repellent regions 11 and the hydrophilic regions 12 are alternately positioned along the diaper longitudinal direction.
[0013]
Each water repellent region 11 is formed in a discontinuous pattern. Specifically, a large number of short line segments inclined at a predetermined angle with respect to the longitudinal direction of the diaper are arranged in parallel with each other along the diaper width direction. Such a pattern is a pattern in the water-repellent region 11 that extends in the longitudinal direction of the diaper and does not generate a gap that penetrates the water-repellent region 11. By forming the water-repellent region 11 in such a pattern, when performing the excrement wiping operation described later, it can be scraped off without leaving excrement in any part in the width direction of the water-repellent region 11. It becomes possible. The line segment has a length of 0.3 to 10 mm, particularly 0.5 to 3 mm, and a width of 0.1 to 5 mm, particularly 0.2 to 2 mm. It is preferable in terms of simplicity of time. A typical example of the pattern in the water-repellent region 11 that extends in the longitudinal direction of the diaper and does not generate a gap penetrating the water-repellent region 11 is a belt-like pattern that extends in the diaper width direction. On the contrary, as a typical example of a pattern in which a gap extending in the longitudinal direction of the diaper and penetrating through the water-repellent region 11 is formed in the water-repellent region 11, a large number of short line segments parallel to the longitudinal direction of the diaper are used. However, there is a pattern arranged at a predetermined interval along the diaper width direction. Compared to the latter case, the former can wipe out excreta reliably and easily.
[0014]
Further, even when each water-repellent region is formed in a pattern that extends in the longitudinal direction of the diaper in the water-repellent region and creates a gap that penetrates the water-repellent region 11, when viewed as a plurality of water-repellent regions as a whole In addition, if each water-repellent region is formed in a pattern that does not generate a gap penetrating the entire water-repellent region in the diaper longitudinal direction, the same effect as the pattern shown in FIG. 1 can be obtained. For example, even if each water repellent region is composed of a pattern in which a number of short line segments parallel to the longitudinal direction of the diaper are arranged at predetermined intervals along the diaper width direction, one water repellent region If the line segment in the other water-repellent region is located in the gap between the line segments in FIG. 3, since the entire water-repellent region does not have a gap penetrating in the longitudinal direction of the diaper, reliable and simple wiping can be realized.
[0015]
When the diaper 1 of this embodiment has the above-mentioned structure, the excretion part of a wearer can be easily wiped at the time of diaper replacement, and diaper replacement is simplified. The reason for this will be described with reference to FIGS. As described above, when replacing an old diaper with a new diaper, leave the old diaper 1 under the wearer's body as shown in FIG. Lift the legs of the wearer and keep the waist up. In this state, the wearer's body is positioned on the back side B of the diaper 1 and the position of the back side B is fixed, but the ventral side A is in a free state. Moreover, although the crotch part C vicinity of the diaper 1 is dirty with excrement, it is not dirty to the abdominal side A vicinity, and is in a beautiful state. Therefore, the excretory part of the wearer is wiped using the ventral part A which is free and maintains a clean state.
[0016]
The state of wiping is shown in FIG. When the wearer's excretory part is wiped by the ventral side part A of the diaper 1, the diaper changer has the ventral part A with the vacant hand, and the ventral part along the longitudinal direction of the diaper 1 A is moved in one direction (for example, from the back to the front as viewed from the diaper exchanger), and the excrement W adhering to the excretion part is wiped off. By this wiping operation, the excretory part of the wearer is alternately wiped by the water-repellent region 11 and the hydrophilic region 12 formed on the ventral side A. Since excrement is generally hydrophilic, excrement W is not absorbed in the water-repellent region 11. Instead of being absorbed, the excrement W is scraped and collected by the water-repellent region 11. The collected excrement W is absorbed by the top sheet 2 in the hydrophilic region 12 located adjacent to the water-repellent region 11. Next, the new water-repellent region 11 adjacent to the hydrophilic region 12 scrapes and collects the excrement W again, and the collected excrement is the top in the new hydrophilic region 12 adjacent to the water-repellent region 11. Absorbed by the sheet 2. This operation is repeated, and the excrement adhered to the excretion part of the wearer is wiped cleanly. During this time, the diaper changer does not need to move the line of sight or move the hand of the wiping operation to another location. Therefore, it is possible to prevent the waist of the wearer who has been floated from being accidentally lowered on the dirty diaper 1 during the wiping operation. As a result, it becomes possible to easily wipe the excretion part of the wearer when changing the diaper. Moreover, since the top sheet 2 itself is made of a material with a good texture, the wearer does not feel uncomfortable when wiping. Furthermore, it is economical because the amount of the wiping sheet used conventionally can be reduced.
[0017]
In FIG. 3, the constituent material of the water-repellent region 11 is depicted as being located on the top sheet 2, but depending on the constituent material of the water-repellent region 11 (for example, the type of coating liquid described later). The constituent material of the water repellent region may be present in the top sheet 2. Moreover, it may exist on both the top sheet 2 and the top sheet 2.
[0018]
When the excrement is wiped using the ventral side of a conventional diaper in which a water-repellent region is not formed, as shown in FIG. It is only spread on the excretion part of the wearer, and the excrement W cannot be wiped off. In addition, when a hydrophilic treatment is partially applied to the ventral side portion of the top sheet that is water-repellent on the entire surface, the liquid permeability of the top sheet is lowered.
[0019]
The water-repellent region 11 will be described in detail. The water-repellent region 11 is typically provided by applying a coating liquid containing an oil component on the top sheet 2 in a pattern. The oil component includes liquid paraffin, silicone oil, animal and vegetable oils (olive oil, jojoba oil, safflower oil, squalane and squalene, etc.), mono, di, triglyceride, aliphatic ether (myristyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1). , 3-DimethylTheTilether, stearyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1,3-methylpropyl ether and stearyl-1,3-methylpropyl ether), isostearyl-cholesterol ester and the like.
[0020]
The coating liquid used for forming the water-repellent region 11 may contain a viscosity modifier, an agent having a desired effect on the wearer's skin, and organic or inorganic fine particles in addition to the oil component described above. Good. “Desirable effect” means skin rash prevention, anti-inflammation, astringent, antibacterial and other normal skin conditions, water repellency to suppress the excretion of excrement, and easy adhering excrement This means the effect that can be removed. In particular, when an agent having a desired effect on the skin of the wearer is used, the skin can be naturally protected by wiping the stool or performing a finish wiping-like act after wiping the stool. Also excellent in terms. Compared to the case where an agent such as an emollient is simply applied to the top sheet as in conventional diapers, the agent can be accurately applied to a desired site with a small amount of agent.
[0021]
Viscosity modifiers include paraffin wax, C₁₂~ C_{twenty two}Fatty acid, C₁₂~ C₄₄Fatty acid ether, C₁₂~ C_{twenty two}Fatty alcohol, petroleum jelly, fatty acid sorbitan ester (mono, di, tri), polyoxyethylene fatty acid sorbitan ester (mono, di, tri), etc., metal soap such as magnesium stearate, sucrose fatty acid ester, cyclodextrin fatty acid ester, silicone Examples thereof include a series resin and an alkyl silicone.
[0022]
Examples of agents having desired effects on the wearer's skin include various plant extracts, sericin, chitosan, ceramides, collagen, moisturizers (such as 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, glycerin, and propylene glycol). Is mentioned. Moreover, the diamide derivative represented by the following general formula (1) can also be used. Details of this diamide derivative are described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-47261 relating to the previous application of the present applicant. Preferred examples of the diamide derivative include compounds represented by formulas (1a), (1b) and (1c) described in the publication.
[0023]
[Chemical 1]

[0024]
Examples of the plant extract include oat extract, seaweed extract (Hibamata), eggplant extract, hamamelis extract, bitumen extract, asunalo extract, aloe extract, buckwheat extract, horsetail extract, chamomile extract, eucalyptus extract, peach leaf extract and the like. In particular, it is preferable to use a coconut extract, a hamamelis extract, an asunalo extract, an aloe extract, an agate extract, and a peach leaf extract.
[0025]
Organic and inorganic fine particles include cigarol, talc, titanium oxide, acylated taurine metal salts (lauroyl taurine calSiuSalts, lauroyl-β-alanyl calcium) distearyl ether, sodium cetyl phosphate, N-ε-lauroin-L-lysine, silicone beads, nylon beads and the like. The particle diameter of these fine particles is preferably 0.05 to 50 μm, particularly 1 to 20 μm.
[0026]
The water-repellent region 11 composed of the above components preferably has a JIS hardness of 20 to 50 at 20 ° C. from the viewpoint of effectively wiping without damaging the skin.
[0027]
The coating amount (coating amount after drying) of the coating solution containing the oil component is 5 to 100 g / m.², Especially 10-50g / m²It is preferable that it is a grade from the viewpoint that the scraping property of excrement can be sufficiently expressed. As a method for applying the oil component, a known coating method such as slot coating, die coating, bead coating, spiral coating, gravure coating, or the like can be used.
[0028]
As another method for forming the water-repellent region 11, the following method can also be cited. That is, a method of laminating a hydrophilic sheet and a water-repellent sheet, extruding the laminate from the hydrophilic sheet side using embossing or the like, and projecting the water-repellent sheet to form a number of protrusions can be used. Or the method of sticking a water-repellent foam on a hydrophilic sheet can be used.
[0029]
Next, second to fifth embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.Among these embodiments, the second embodiment shown in FIG. 5 and the fourth embodiment shown in FIG. 7 are within the scope of the present invention, and other embodiments are outside the scope of the present invention. It is.For these embodiments, only the points different from the first embodiment will be described, and for the points that are not particularly described, the description in detail regarding the first embodiment is applied as appropriate. 5-8, the same code | symbol is attached | subjected to the same member as FIG.
[0030]
In both the second and third embodiments, among the plurality of water-repellent regions 11, the position on the crotch C side adjacent to the water-repellent region 11A closest to the crotch C (N in FIGS. 5 and 6) The barrier means for preventing the excrement from moving to the water-repellent region 11 is formed so as to extend in the diaper width direction. As the barrier means, a height difference is used in the second embodiment, and a barrier cuff extending in the diaper width direction is used in the third embodiment. Hereinafter, each embodiment will be described in detail.
[0031]
In the second embodiment shown in FIG. 5, the height of the absorber at the position N on the crotch C side adjacent to the water repellent region 11 </ b> A that is closest to the crotch C is the absorption in the other region of the diaper 1. It is higher than the height of the body. Specifically, the diaper absorber in the present embodiment includes a first absorber 4a and a second absorber 4b. Both absorbers 4a and 4b are arranged in the diaper longitudinal direction. And both absorber 4a, 4b is arranged so that the one end part of the 1st absorber 4a and the one end part of the 2nd absorber may mutually overlap. The overlapping part of both absorbers 4a and 4b is located at the position indicated by N described above. As a result, the overlapping part of both absorbers 4a and 4b is higher than other parts of the absorber. Therefore, the excretion excreted in the vicinity of the crotch C of the diaper 1 is prevented from moving to the abdominal side A side, that is, the water-repellent region side by the overlapping portion of both absorbers 4a and 4b. Thereby, the clean state in which the abdominal part A is not dirty is maintained, and it is ensured that the excretion part of the wearer is wiped by the abdominal part A when changing the diaper.
[0032]
The height difference of the absorber is preferably about 3 to 30 mm, particularly about 5 to 20 mm, from the viewpoint of effectively preventing excrement from moving to the abdominal side A and not causing discomfort.
[0033]
In the third embodiment shown in FIG. 6, a barrier cuff 13 extending in the diaper width direction is formed at a position N on the crotch C side adjacent to the water repellent region 11 </ b> A that is closest to the crotch C. The barrier cuff 13 is composed of a water repellent sheet, for example, a vertically long rectangular sheet composed of a water repellent nonwoven fabric. The sheet has a fixing region 13a and a free region 13b along its longitudinal direction. The fixing region 13a is fixed to the region of the ventral portion A in the top sheet 2. On the other hand, the free region 13b rises from the position N described above. The edge of the free region 13b is folded in a sleeve shape, and the elastic yarn 13c is joined and fixed in an expanded state inside the folded region.
[0034]
A hydrophilic sheet 14 for forming a water-repellent region is fixed on the fixing region 13 a in the sheet constituting the barrier cuff 13. A plurality of water-repellent regions 11 are formed on the hydrophilic sheet 14 in the same pattern as in the first embodiment.
[0035]
Also in the present embodiment, the excrement excreted near the crotch portion C of the diaper 1 is prevented from moving to the ventral side A side by the barrier cuff 13 as in the second embodiment. Thereby, the clean state in which the abdominal part A is not dirty is maintained, and it is ensured that the excretion part of the wearer is wiped by the abdominal part A when changing the diaper.
[0036]
The rising height of the barrier cuff 13 is preferably about 3 to 50 mm, particularly about 10 to 40 mm, from the viewpoint of effectively preventing excrement from moving to the ventral side A.
[0037]
In the fourth embodiment shown in FIG. 7, the thickness of the region 4 c at the position corresponding to the water repellent region 11 in the absorber 4 is larger than the thickness of the other region 4 d of the absorber 4. As a result, in the top sheet 2, the region 2 c where the water repellent region 11 is formed is at a higher position than the other region 2 d of the top sheet 2. Therefore, the excretion excreted near the crotch C is prevented from moving to the water-repellent region 11 as in the second embodiment. Thus, the abdominal side A including the water-repellent region 11 is maintained in a clean and clean state, and it is ensured that the excretory part of the wearer is wiped by the abdominal side A when changing the diaper. The thickness difference (height difference) of the absorber 4 in the present embodiment can be the same as in the second embodiment.
[0038]
In the fifth embodiment shown in FIG. 8, a spiral water-repellent region 11 extending in the diaper width direction is formed. A plurality of water-repellent regions 11 are formed at predetermined intervals in the diaper longitudinal direction. The spiral pattern in each water-repellent region 11 is a substantially continuous pattern. Therefore, this spiral pattern is a pattern that extends in the longitudinal direction of the diaper in the water repellent region 11 and does not generate a gap penetrating the water repellent region 11. In the spiral pattern, a loop portion 11a is formed.
[0039]
In this embodiment, even if the application amount of the application liquid is smaller than that in the first embodiment, the apparent area of the water-repellent region 11 is made the same as or larger than that in the first embodiment. There is an advantage that you can. Further, when the water-repellent region 11 is viewed microscopically, the water-repellent region 11 has a water-repellent portion (that is, a portion where the coating liquid is applied) and a hydrophilic portion (that is, the coating liquid is included). There is also an advantage that the excrement wiping effect is further enhanced. Similarly, when the water-repellent region 11 is viewed microscopically, in the loop portion 11a in the spiral pattern, the hydrophilic portion is surrounded by the water-repellent portion. This also increases the excrement wiping effect. The coating amount (coating amount after drying) of the coating liquid in the present embodiment can be made smaller than that in the first embodiment, specifically 1 to 50 g / m.², Especially 3-30g / m²Can be about.
[0040]
The present invention is not limited to the embodiment. For example, in the first embodiment, the coating liquid containing the oil component is directly formed on the top sheet 2, but instead of this, the dimension is the same as or smaller than that of the ventral portion A. A hydrophilic sheet may be prepared separately, a water-repellent region may be formed on the sheet in the pattern described above, and the hydrophilic sheet may be attached to the ventral region A of the top sheet 2.
[0041]
Further, the pattern of each water repellent region is not limited to the above embodiment, and if the pattern extends in the longitudinal direction of the diaper and does not penetrate the water repellent region in the water repellent region, It may be other than that. Furthermore, the pattern of each water-repellent region does not need to be the same, and may be a different pattern. Note that a plurality of water-repellent regions may not be formed, and only one water-repellent region may be formed depending on the specific use of the diaper.
[0042]
Instead of the spiral water-repellent region 11 shown in FIG. 8, a portion having water repellency (that is, a portion where a coating solution is applied) and a portion having hydrophilicity (that is, a coating solution is applied) in the water-repellent region. The pattern shown in FIG. 9A and FIG. 9B may be formed as a pattern in which there is an unexposed portion. The pattern shown in FIG. 9A is composed of two wavy lines that intersect each other. The two wavy lines intersect with a phase difference of 180 degrees. And it has many closed regions formed by intersecting two wavy lines, and this region is in a state where a hydrophilic portion is surrounded by a water repellent portion. The pattern shown in FIG. 9B is composed of a plurality of straight lines arranged in a rhombus lattice. And it has many rhombus closed areas formed by intersecting straight lines. Even in this region, the hydrophilic portion is surrounded by the water-repellent portion.
[0043]
Moreover, in the said embodiment, although the water-repellent area | region 11 was formed only in the skin opposing surface in the ventral part A, in addition to this, or instead of this, the water-repellent area | region is formed in the skin opposing surface in the back side part B. May be. In the case where the water-repellent region 11 is formed only on the ventral side A, there is an advantage that a diaper can be manufactured at a low cost because the water-repellent region is not formed on the back side B. On the other hand, when the water-repellent region 11 is formed on the back side portion B, there is an advantage that a wiping operation for a wearer with a lean posture can be easily performed.
[0044]
【Example】
In the following examples and comparative examples, “parts” means “parts by weight” unless otherwise specified.
[0045]
[Example 1]
A diaper having the structure shown in FIG. 1 was produced. 40 parts of squalane and 60 parts of magnesium stearate were uniformly mixed under heating and melting to obtain a coating solution. This coating solution was applied in a bead shape onto a top sheet from a nozzle having a diameter of about 1 mm. Application basis weight is about 30g / m per bead²(The thickness of the bead was approximated to 1 mm and calculated from the discharge amount of the coating liquid). As shown to Fig.10 (a), the application | coating number of the bead was ten and it distribute | arranged to the diaper longitudinal direction at intervals of 10 mm. The water repellent area was formed in an area of about 100 mm in the longitudinal direction from the edge of the diaper belly side. As a top sheet, an air-through nonwoven fabric (basis weight 25 g / m) made of a core / sheath composite fiber (2.2 dtex, fiber length 51 mm) of polyethylene / polypropylene²The fiber surface was hydrophilically treated with a surfactant). As an absorber, a total of 400 g / m of 100 parts of pulverized pulp and 100 parts of a superabsorbent polymer²And weighs 16g / m²(A width of 120 mm at the front and rear ends, a width of 100 mm at the crotch, and a length of 400 mm) was used. A stretched aperture film made of polyethylene / calcium carbonate was used as the back sheet. For other members, known materials were used.
The obtained diaper was attached to an infant, and the stool was wiped off on the ventral side of the diaper after defecation. As a result, stool was dammed in each water-repellent region, and wiping could be performed while suppressing the spread of stool.
[0046]
[Example 2]
The same coating liquid as used in Example 1 was applied on the top sheet using a spiral gun. The distance between the top sheet and the gun and the air pressure of the spiral gun were adjusted so that the width of the spiral was about 20 mm. The coating basis weight is about 20g / m per spiral.²(The spiral area was approximated to a rectangle and calculated from the discharge amount of the coating liquid). The number of spirals applied was 3, and they were arranged at 10 mm intervals in the diaper longitudinal direction. Other than that was carried out similarly to Example 1, and obtained the disposable diaper.
The obtained diaper was attached to an infant, and the stool was wiped off on the ventral side of the diaper after defecation. As a result, the stool was dammed in each water-repellent region, and wiping could be performed while suppressing the spread of the stool.
[0047]
[Comparative Example 1]
The same coating liquid as that used in Example 1 was applied with a slot coater to a width of 100 mm and a length of 100 mm in the longitudinal direction of the diaper. Thereby, the whole diaper belly side part became water-repellent. Other than that was carried out similarly to Example 1, and obtained the disposable diaper.
The obtained diaper was attached to an infant, and the stool was wiped off on the diaper ventral side after defecation. As a result, the stool could not be wiped off successfully, but on the contrary it was spread.
[0048]
[Comparative Example 2]
Application basis weight per bead about 30g / m²A disposable diaper was obtained in the same manner as in Example 1 except that each bead was applied intermittently (length 11 mm, pitch 11 mm) to form the water-repellent region shown in FIG.
The obtained diaper was attached to an infant, and the stool was wiped off on the ventral side of the diaper after defecation. As a result, the stool could not be wiped off successfully, but it was spread out.
[0049]
【The invention's effect】
According to the disposable diaper of this invention, a wearer's excretion part can be wiped with the skin contact surface of a diaper belly side part at the time of diaper replacement | exchange. Accordingly, the wiping operation can be easily performed, and diaper replacement is simplified. In addition, the use amount of the wiping sheet can be reduced, which is economical.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a disposable diaper according to a first embodiment viewed from a top sheet side.
FIG. 2 is a schematic view showing how the disposable diaper shown in FIG. 1 is used.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a form of wiping the excretory part using the disposable diaper shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a schematic view showing a form of wiping the excretory part using a conventional disposable diaper.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a state in which the ventral side portion of the disposable diaper of the second embodiment is cut along the diaper longitudinal direction.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a state in which the ventral side portion of the disposable diaper of the third embodiment is cut along the diaper longitudinal direction.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a state in which the ventral side portion of the disposable diaper of the fourth embodiment is cut along the diaper longitudinal direction.
FIG. 8 is a plan view (corresponding to FIG. 1) of the disposable diaper of the fifth embodiment viewed from the top sheet side.
FIG. 9 is a schematic view showing another application pattern of a water repellent region.
FIG. 10 is a schematic diagram showing another application pattern in a water-repellent region.
[Explanation of symbols]
1 disposable diapers
2 Top sheet
4a 1st absorber
4b Second absorber
11 Water repellent area
12 Hydrophilic region
13 Barrier cuff
A ventral side
B back side
C Inseam
W excrement

Claims

In a disposable diaper comprising a crotch part and a ventral part and a dorsal part extending in the front-rear direction from the crotch part, the skin-facing surface of the disposable diaper is made hydrophilic, and in the ventral part or the dorsal part A water repellent region extending in the diaper width direction is provided in a predetermined pattern on the skin facing surface, and the height of the absorber at the crotch side adjacent to the water repellent region is absorbed in another region of the diaper. A disposable diaper that is higher than the height of the body .

In a disposable diaper comprising a crotch part and a ventral part and a dorsal part extending in the front-rear direction from the crotch part, the skin-facing surface of the disposable diaper is made hydrophilic, and in the ventral part or the dorsal part A water-repellent region extending in the diaper width direction is provided in a predetermined pattern on the skin facing surface, and the thickness of the region corresponding to the water-repellent region of the absorber is made larger than the thickness of other regions of the absorber. Disposable diapers.

The disposable diaper according to claim 1 or 2, wherein the plurality of water-repellent regions are provided at predetermined intervals in the diaper longitudinal direction.

The disposable diaper according to claim 3, wherein each of the water-repellent regions is formed in a pattern that extends in the longitudinal direction of the diaper and does not cause a gap to penetrate the water-repellent region.

The disposable diaper according to claim 3, wherein each of the water-repellent regions is formed in a pattern such that a gap penetrating the entire water-repellent region in the longitudinal direction of the diaper is not generated when viewed as a plurality of water-repellent regions as a whole.

The disposable diaper in any one of Claims 1-5 which provided the said water-repellent area only in the said stomach side part or the said stomach side part and the said back side part.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 6, wherein the water-repellent region is provided by applying a pattern of an oil component.

A barrier cuff that prevents excretion from moving to the water-repellent region extends in the diaper width direction at a position on the crotch side adjacent to the water-repellent region that is closest to the crotch portion of the water-repellent region. The disposable diaper in any one of Claims 1-7 formed in.