JP4048939B2 - インタフェース要素体を備えた音楽装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の実際に触れることができる有形要素体を配列することにより音楽や旋律あるいは音の流れを生成する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
有形インタフェース手段として使用される有形要素体の一例は、Gorbet等(Gorbet, M., Orth, M.,およびIshii, H.,の「Triangles: Tangible Interface for Manipulation and Exploration of Digital Information Technology」Proceedings of CHI. Los Angels: AMC Press, 1998 および米国特許第5941714号)に開示されている。この従来技術(第1従来技術)では、要素体は、ユーザにより定義された要素体間の関係に従い、デジタル情報の操作および処理を行っている。
【0003】
上記第1従来技術において、各要素体は三角形のタイル状であり、その機能は、予め割り当てられている内容に対応した情報のトポロジー構造から導き出される。これらの要素体を連結すると、各種の媒体を制御し得る。
【0004】
有形インタフェースの他の例は、Poupyrev(Poupyrev, I.,:Augumented Groove: Collaborative Jamming in Augmented Reality in SIGGRAPH 2000 Conference Abstracts and Applications, ACM Press, NY, p.77)に開示されている。この従来技術(第2従来技術)において、アーギュメントグルーブとは、実際のレコードとの相互作用により変調された音楽コントローラであり、実際のレコードの動きはコンピュータの画像解析によりトラッキングされる。
【0005】
有形インタフェースのさらに他の例が、Joseph等(Joseph, A. Paradiso, et al. Musical Trinkets: New Pieces to Play Conference Abstracts and Applications SIGGRAPH 2000, p.90)に開示されている。この従来技術(第3従来技術)は、多次元でのトラッキング技術を利用したクレバー受動RFID(無線周波数識別)を使用する有形インタフェースであり、ユーザが簡単なおもちゃ状の物体を介して音楽再生開始などの指示を発行可能にする技術を開示している。
【0006】
非接触インタフェースの一例が、Joseph(Joseph A. Paradiso: Electronic Music Interfaces: New Ways to Play, IEEE Spectrum, 34(12), 1997, pp.18-30)に開示されている。この従来技術(第4従来技術)は、ジェスチャ感知又は姿勢感知(データグローブ等)を使用する非接触式インタフェースである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来技術は、一般的な概念アイデアを説明するのみであり、使用されている要素体自体は意味を有することなく、結果が別に設けられたディスプレイに表示されるのみである。換言すると、表示空間とユーザにより操作された要素体の入力空間との間に不整合が生じる可能性がある。従って、配列された要素体の構造からユーザが結果を予測するのが困難である。
【0008】
上記第2従来技術では、上記相互作用に関する配慮がなされているにも拘らず、ユーザは自分自身の音楽的な旋律を作ることができない。さらに、利用できる相互作用についても転調(モジュレーション)に限定されており、結果としてユーザに残された自由度は極めて少ない。上記第2従来技術で使用されるディスプレイは、入力機構とも分離される可能性が残されており、ユーザは入力に対する出力を予想することが困難である。
【0009】
また、上記第3従来技術は、簡便な操作手段を提供できるが、このインタフェースは複雑な音楽的旋律を創作するようには設計されていない。さらに、音楽にかかわる操作に関する指令を発行するための各オブジェクトは、他のオブジェクトと機能的に作用しない。
【0010】
上記第4従来技術は、感覚的なフィードバックに欠け、その結果正確な入力が不可能であるという欠点を有する。従って、音楽的結果は即興的および過渡的であり、後で再現又は変更するのが困難である。
【0011】
上述の如く、従来の有形インタフェースは、感覚的なフィードバックがあるので使用が容易である。しかし、従来システムの大半は、楽器的であり、上述した第4従来技術で説明した非接触式インタフェースと同様の問題を有する。上記従来技術における相互作用の焦点はパフォーマンスであり、これらのような従来システムで生成されたものをダイナミックに編曲、再生又は編集するのは困難である。
【0012】
本発明は、従来システムの上述した欠点に鑑みなされたものである。本発明の目的は、ユーザが操作することでインタフェース要素体を配列又は再配列できる音楽的インタフェースを実現する音楽装置および/又は方法を提供することである。
【0013】
さらに、熟練していないユーザが複雑な音楽的体験ができるよう支援することができる簡単なインタフェース要素体の提供が望ましい。さらにまた、直感的、簡単且つ魅力のある音楽的インタフェースの提供が望ましい。また、複数のユーザが使用および/又はアクセス可能で共同作業を実現することが出来る音楽的インタフェースを実現可能にする方法および/又は装置の提供が望ましい。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の音楽装置は、相互に接続されることにより、グループを形成することが可能な複数のブロックと、該複数のブロックのグループの接続状態に対応した構成に応じた音の時系列的な組み合わせであるサウンドシーケンスを再生するサポート部とを備える音楽装置において、前記複数のブロックは、ユーザ操作を受け付けるスイッチ部を有し、当該スイッチ部に対するユーザ操作に応じて、サウンドシーケンスを始動、或いは、当該サウンドシーケンスの再生速度を変更するために使用される第1の信号を前記サポート部に対して送信する第1タイプのブロックと、ユーザ操作を受け付けるスイッチ部と、複数の他のブロックとの接続が可能である複数のコネクタとを有し、前記スイッチ部に対するユーザ操作に応じて、前記サウンドシーケンスが進行する方向を変更するように動作する第2タイプのブロックと、を含み、前記第1タイプ及び第2タイプのブロックは、他のブロックとの接続関係を示す第2の信号を前記サポート部に対して送信し、前記サポート部は、前記ブロックのグループを構成する複数のブロックから受信した前記第1及び第2の信号を受ける通信インタフェースと、前記第2の信号を基に、前記第1タイプのブロックおよび該第1タイプのブロックに順次接続される1以上の前記第2タイプのブロックの接続状態に対応した構成に応じたサウンドシーケンスの流れを示すパスを決定するトポロジー解析部と、前記第1の信号に応じて、前記サウンドシーケンスを、前記流れに従って再生し出力する音出力部と、を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による音楽システムの実施形態を、添付図を参照して説明する。本音楽システムは、サウンドシーケンスに基づいて音を再生さするもので、複数の有形要素体が配列や再配列されることで、サウンドシーケンスを構成する音の組み合わせをインタラクティブに変化させることができる。なお、本明細書においてサウンドシーケンスとは、複数個の音(合成音やサンプル音など)から構成される音の時系列的組み合わせである。本音楽システムは、このようなサウンドシーケンスによって定義される音の組み合わせ、テンポ、強さなどで創作された音楽が再生される。
【0034】
図1に示す如く、本実施形態の音楽システムは、複数の有形要素体10、サポート装置1およびこれらを接続する接続線140を備える。複数の有形要素体10の構成に関する情報は、この接続線140を介してサポート装置1へ送られる。
【0035】
サポート装置1は、上記情報を受け取り使用して要素体10の現在の構成を検出し、該検出された要素体10の現在の構成の基づき音楽の旋律又はサウンドシーケンスを再生し、この音楽の旋律又はサウンドシーケンスに対応するイメージをディスプレイスクリーン上に表示する。
【0036】
サポート装置1は、接続線140に接続されたMIDIインタフェース12、電源13、サウンドデータを格納するサンプラー部15、MIDI信号に基づいて本実施形態の音楽システムを制御するシステムコントローラ16、ディスプレイスクリーン18aを有するシステムディスプレイ部18、音源(サウンドソース)15およびスピーカ20を備えている。尚、電源13は、各要素体ごとに配置してもよい。
【0037】
MIDIインタフェース部12は、要素体10から送られてきた信号をMIDI信号に変換する。要素体10からの信号は、配列された複数の要素体10の現在の構成に対応する。要素体10の詳細、信号および接続線140については、本明細書中で後述する。
【0038】
システムコントローラ16は、CPU(中央演算処理装置)及びメモリを有するコンピュータ装置により構成されている。なお、システムコントローラ16は必要に応じてハードロジック回路をさらに備える構成としても良い。システムコントローラ16は、MIDIインタフェース部12へ入出力するMIDI信号を使用して、本音楽システム全体の制御を行う。システムディスプレイ部18は、CRT、LCD(液晶表示装置)又はその他のタイプの表示装置を備え、ディスプレイスクリーン18aを有する。システムディスプレイ部18と組み合わされて、システムコントローラ16は、GUI(グラフィックユーザインターフェース)として機能し、要素体を制御する。制御動作としては、例えば次のものが含まれている。
(1)配列された要素体の現在構成の決定、
(2)要素体の機能設定、
(3)再生されるサウンドシーケンスの条件設定、
(4)サウンドシーケンスの開始/停止の制御、
(5)サウンドシーケンスが再生されている場合の要素体の動作状態の制御、および
(6)新しい音又は音の集合体のローディング又は割当。
【0039】
本明細書において、音とは、声、歌、ミュージカルノート(音楽調子)、音楽小節および旋律等の任意の形態であってもよい。音は、新たに合成されたもの、又は録音されたもの、又は外部デバイスから送られてきたものであってもよい。
【0040】
さらに、システムコントローラ16は、コマンド信号を出力してサンプラー部14を制御することで、音源15およびスピーカ20を介して音を再生すると共に、配列された要素体の現在の構成および動作中の音楽旋律又はサウンドシーケンスに対応するグラフィックイメージデータを生成し、生成されたデータをディスプレイ部18へ送る。
【0041】
サンプラー部14は、出力されるべき音を示すコマンド信号を受け、受け取ったコマンド信号およびサンプラー部14のメモリに予め格納された音データに基づき音源15を制御して、スピーカ20を駆動する。
【0042】
本発明の一実施形態による要素体10を図2乃至図10を参照して説明する。本実施形態において各要素体10は、立方体形状(以下、「ブロック」と呼ぶ)に形成される。立方体形状を選択した理由は、複数のブロックを組み合わせたとき、形成されたサウンドシーケンスの流れる方向を容易に示すことができるからである。
【0043】
ブロック10は、1人のユーザ又は同時に複数のユーザにより使用あるいは配列され、1つの音響的構造を構成する異なる要素体を制御したり、その機能を変更したりすることで、多数のユーザ間で音楽体験を共有できるようにするためのものである。
【0044】
配列されたブロック群の一例を図2に示す。図2においては、ブロック10a〜10jが相互に接続され、サウンドシーケンスを生成する。例えば、ブロック10aおよび10d間、ブロック10eおよび10i間およびブロック10jおよび10h間をサウンドシーケンスが流れている。ブロック10kは、配列されたブロック群に取り付けられておらず、動作していない。
【0045】
本例において、異なるタイプのブロックは異なる機能を果たす。さらに、ある特定のタイプのブロックは、その動作状態に応じて異なる機能を果たす。本例で使用される2つの主要タイプの1つであるパスブロック10-1の特徴を図3に示す。他のブロックのタイプは、後で詳述する如くプレイブロック10-2である。図2において、ブロック10b、10c、10f-10gおよび10iは、パスブロック10-1と同じタイプである。ブロック10a、10d、10eおよび10jは、プレイブロック10-2と同じタイプである。図3に示す特徴的構成は、これら両方のタイプのブロック、即ち図2に示す全てのブロックに共通である。
【0046】
図3に示すパスブロック10-1は、ディスプレイ部1100、スイッチ機構1400および筐体1000を備えている。筐体1000は、立方体状に形成され、コネクタ1300およびマグネット(磁石)1002を4側面に有する。さらに、筐体1000は、ブロックコントローラ等の電子回路を収容する。この電子回路は、パスブロック10-1の機能およびオペレーションを示すシンボルイメージの表示、他のブロックとの通信(コミュニケーション)および機能およびオペレーション状態の制御等のパスブロック10-1の各種機能を制御する。また、筐体1000は他の電子回路を含み、該他の電子回路は1群の音データ(以下、「サウンドパック」という)を格納する。
【0047】
コネクタ1300は、それぞれ電源1300a、シリアル信号のIN(入力)1300b、OUT(出力)1300cおよび接地用電極1300dを備えている。パスブロック10-1は、そのブロックを識別および4個のコネクタのうちパワー(電源)を供給している隣接ブロックに最初に接続されたコネクタ(側面)の位置を示す信号を送る。また、パスブロック10-1は、全てのブロックについて互いの位置関係を示す信号が、最終的にサポート装置1へ送られるよう、他のブロックから送られてきた信号をバケツリレー式に転送していく。この信号の詳細は、本明細書中で後述する。
【0048】
マグネット1002は、ブロックの各側面に配置され、他のブロックとの連結を簡単にする。図2に示す如く、本例では各側面の内側に2個のマグネットが配置されているが、マグネットの個数は2個に限定されるものではなく、他の個数のマグネットも使用可能である。さらに、本発明では、2つのブロック間の接続を可能にする他のタイプの取り付け手段をマグネット1002の代わりに使用してもよい。
【0049】
ディスプレイ部1100は、パスブロック10-1の機能および動作状態および/又はパスブロック10-1に予め割り当てられた特定の音をそれぞれ示すイメージを表示する。ディスプレイ部1100は、LED(発光ダイオード)マトリクスのディスプレイ又はその他の表示手段により構成される。
【0050】
スイッチ機構1400は、ディスプレイ部1100の下方に配置され、該ディスプレイ部1100に機械的に連結されている。スイッチ機構1400は、スイッチング機能が実行されるよう機械的にクリック可能な構成である。ユーザはディスプレイ部1100の面を押下することによりパスブロック10-1の機能モードを選択することができる。
本実施形態におけるもう一方のタイプのブロックは、図4(B)に示す如きプレイブロック10-2である。パスブロック10-1およびプレイブロック10-2は、上述した基本機能を共有する。これらプレイブロック10-2は、これらブロックを連結接続して配列でき、1つの構造体を形成する。以下、プレイブロック10-2とパスブロック10-1との相違点を主に説明する。
【0051】
プレイブロック10-2は、図4(B)に矢印で示す如く一方向の接続性を有するが、上述したパスブロック10-1は、図4(A)に示す如く4方向の接続性を有する。即ち、プレイブロック10-2は、単一のコネクタ1300を有する。プレイブロック10-2においては、ユーザがディスプレイ部1100の表面を押下すると、音楽旋律又はサウンドシーケンスが始動される。ディスプレイ部1100を押下すると、スイッチ機構1400が切り替わり、プレイブロック10-2が音楽旋律又はサウンドシーケンスの再生を開始させるよう動作する。以下ではサウンドシーケンスが始動された場合を例として説明する。
【0052】
次に、プレイブロック10-2から出発したサウンドシーケンスは、複数のブロックから構成されるブロックのグループにおいて、当該プレイブロックと接続されている次のブロックへジャンプする。パスブロック10-1は、次にどの隣接ブロックへサウンドシーケンスが移動するかを示す。従って、サウンドシーケンスは、その先にブロックが配置されていない末端位置に到達するまで、1つのブロックから他のブロックへジャンプし続ける。なお上記末端位置では、該位置のブロックのタイプにも夜が、サウンドシーケンスはサウンドシーケンスが始まったプレイブロック10-2へジャンプバックし、これによりサウンドループを形成する。
【0053】
例えば、図2に示すプレイブロック10eから開始したサウンドシーケンスは、パスブロック10b、10fおよび10gのパスを進む。パスブロック10gにおいては、該パスブロック10gに割り当てられ、そのディスプレイ部により示された進行方向に従って、サウンドシーケンスの進行方向が右へ変わる。サウンドシーケンスは、パスブロック10iへジャンプし、次にプレイブロック10eへジャンプバックして音のループを形成する。
【0054】
プレイブロック10-2は、図4(B)に示すディスプレイ部1100に示すプレイシンボルにより示される。パスブロック10-1は、次のジャンプ機能を図示する。パスブロックが定義できるジャンプ方向は、次のとおりである。
(1)ストレート機能:サウンドシーケンスを特定軸に沿って直線的にジャンプさせる。
(2)コーナー機能:サウンドシーケンスを特定軸に対して90°の角度でジャンプさせる。
(3)ゲート機能:サウンドシーケンスを表示される図形で示す方向へジャンプさせ、該図形は当該パスブロックがトリガされる毎に90°回転する。
【0055】
図5に示す如く、上述した機能の1つは、パスブロック10-1のディスプレイ部1100の上面をクリックすることにより選択される。上述した機能に対応する方向は、それぞれ図6(A)〜図6(C)に示すディスプレイ部1100により示される。
【0056】
さらに、プレイブロック10-2は、サウンドシーケンスを停止させたり、サウンドシーケンスの進む速度(テンポ)を設定する。配列されたブロック群には複数のプレイブロックを含めることができるので、複数のサウンドシーケンスを同時に始動させることが可能であり、これにより複雑な音楽を生成することが可能である。
【0057】
サウンドシーケンスが1つのブロックから他のブロックへジャンプすると、各ブロックに割り当てられている音がトリガされ再生される。再生される音は、本実施形態では、2つの変数により決定される。即ち、各ブロックで選択されているサウンドパックおよびサウンドシーケンスの速度である。プレイブロック10-2からサウンドシーケンスが始まる場合には、サウンドシーケンスの速度は、ユーザがプレイブロック10-2の頂(上)部を押下している時間の長さにより決定される。
【0058】
例えば、サウンドシーケンスは、スロー(低速)、ミーディアム(中速)およびファースト(高速)の3つの速度のうちの何れかで進み、これはディスプレイ部1100のLEDにより視覚的に表示される。高速では、サウンドシーケンスは、ビート毎に1つのブロックから他のブロックへジャンプする。中速では、サウンドシーケンスは、2ビート毎に(即ち1ビートおきに)1つのブロックから他のブロックへジャンプする。また、低速では、サウンドシーケンスは、4ビート毎にジャンプする。
【0059】
サウンドパックは、これら3つの速度を各1個ずつ合計3つの音要素を含んでいる。従って、あるサウンドパックから再生された音は、サウンドシーケンスの速度に対して適切にマッピングされる。例えば、高速のシーケンスでは、短い音楽旋律又は音サンプルがトリガされる。同じ論理で、低速シーケンスでは、よりゆっくりした(しかし、意味論的に対応する)旋律又は音サンプルが再生される。
【0060】
本実施形態において、複数のプレイブロック10-2およびパスブロック10-1が配列されたブロックのグループに含まれているので、複数のサウンドシーケンスを同時にプレイさせることが可能である(即ち、プレイブロック10-2当り1つのサウンドシーケンス)。これと異なるサウンドシーケンス速度との組み合わせにより、音楽の多層化が実現される。本実施形態の音楽システムによれば、このような音楽旋律又はサウンドシーケンスをインタラクティブに多層化する能力をユーザに与えることができるため、ユーザの関与する度合いを高める。結果、ユーザは、より自由にサウンドシーケンスを制御できるという感覚を得ることができる。
【0061】
図7は、パスブロック10-1の概要ブロック図であり、パスブロックの構成を示す。パスブロック10-1において、ディスプレイ部1100は、表示されるべき各種のグラフィックイメージを格納するディスプレイメモリ1106と、LEDマトリクスディスプレイ1102と、このLEDマトリクスディスプレイ1102を制御してこのブロックで選択された機能およびオペレーション状態に対応する適当なイメージを示すためディスプレイコントロール部1104とを備える。
【0062】
パスブロック10-1のコネクタ1300は、4組のコネクタ電極を有する(図3参照)。各組1300-1、1300-2、1300-3および1300-4は、筐体1000の側面に配置され、パワー、信号の入力(IN)および出力(OUT)および接地の4個の電極を有する。本実施形態では、一つのブロック(マザーブロック)が直接電源に接続され、サポート装置(図2のブロック10a)に直接接続されている。従って、あるブロックへのパワーおよび信号接続は、既にパワー供給された(動作状態の)他のブロックに接続されたとき行われる。
【0063】
パスブロック10-1のブロックコントローラ1200は、ブロックコミュニケータ1202、ブロックID設定部1204、コネクタ検出部1206、ブロックコントロール部1208およびブロックメモリ1210を備えている。ブロックID設定部1204は、ID情報を設定し、当該ブロックを他のブロックから識別可能にする。
【0064】
ブロックID設定部1204は、当該ブロックに予め割り当てられたID情報を格納するメモリと、該ID情報を手動で設定するDIPスイッチ又は予め割り当てられたID情報を保持可能な他の設定手段とを備えている。
【0065】
ブロックメモリ1210は、異なる速度のサウンドシーケンスにそれぞれ対応する1組の音データであるサウンドパック、又は該サウンドパックを示す情報を格納する。さらにブロックメモリ1210は、ブロックコントロール部1208で使用されるコンピュータプログラムおよびそれに用いられる関連データを格納する。
【0066】
コネクタ検出部1206は、パワー供給を受けたコネクタを検出する。ブロックコミュニケータ1202は、接続されたブロック間で信号の送受を行う。ブロックコントロール部1208およびブロックコントローラ1200のその他の部分は、上述したパスブロック10-1の機能を実現するために以下の処理を実行する。
【0067】
図8のフローチャートに示す如く、既にパワー供給されているブロックにパスブロックが初めて接続された場合、コネクタ検出部1206は、パワーが供給されていることを検出し、該供給されているパワーが検出されたコネクタを識別する(ステップ800)。次に、ブロックコントロール部1208は、ブロックID設定部1204にて設定された自身のブロックID情報およびパワー検出されたコネクタの番号を示す信号を送出する。この信号は、現在選択されているサウンドパックを示す情報を含んでいても良い。これらの信号は、ブロックコミュニケータ1202を使用し、パワーが検出されたコネクタを介して隣接ブロックへ送られる(ステップ802)。ここで隣接ブロックとは、このブロックにパワーを供給しているブロックである。
【0068】
本実施形態において、パスブロックおよびプレイブロックを含む全てのブロックは、ここで述べた共通機能を有すると仮定する。即ち、あるブロックが他のブロックと接続されると、このブロックは自身のブロックIDおよびパワーが供給されたコネクタ番号を含む自身のID情報を送る。従って、ステップ808で受ける信号は、当該ブロックに接続されたばかりの他のブロックのブロックIDと、当該ブロックと他のブロックとを接続しているコネクタの番号とを示している。
【0069】
コネクタ検出部1206が他のコネクタへのパワー供給を検出すると(ステップ804、806)、ブロックコミュニケータ1202は、該他のコネクタを介して、該他のコネクタに接続されたさらに他のブロックからの信号を受け取る(ステップ808)。
【0070】
その後、ブロックコミュニケータ1202は、自身のブロックIDおよび新たに検出したコネクタ番号を、当該ブロックに最初にパワーを供給している隣接ブロックへ送る(ステップ810)。従って、2つのブロックが如何に相互接続されたかを示す信号が、1つのブロックから他のブロックへ順次転送され、最後にはマザーブロックへ送られる。ここで、信号はインタフェース線140を介してサポート装置1へ出力される。
【0071】
配列されたブロック群の1つが除去された場合にも、上述と同様のステップが実行される。即ち、除去されたブロックに元々接続されていたブロックは、パワーロス(パワー供給停止)と、該パワーロスが検出されたコネクタを検出する。そして、ブロックIDおよび検出されたコネクタの番号をこのブロックにパワーを供給している隣接ブロックへ送る。
【0072】
上述した処理ステップに加えて、ブロックコントローラ1200は、スイッチ機構1400が操作されたとき、図5および図6に示すように、上述したパスブロック10-1の機能および動作状態を制御する。さらに、ブロックコントローラ1200は、ディスプレイ部1100を制御して、当該ブロックの現在の機能および動作状態に対応する適切なシンボルイメージを表示させる。
【0073】
プレイブロック10-2は、図7に示すパスブロック10-1と同様の構成を有するが、プレイブロック10-2は、単一のコネクタ1300のみを有する点で相違する(図4参照)。従って、コネクタ検出部1206が不要となる。本例で、同じ又は同様の機能を有する構成要素については、パスブロック10-1と同じ参照符号を使用するものとし、パスブロック10-1と相違する要素のみを説明する。プレイブロック10-2の一例を図9に示す。
【0074】
本例において、プレイブロック10-2は、パスブロック10-1のコネクタ検出部1206に代えて、周期決定部1216を有する。周期決定部1216は、スイッチ機構1400が押下されている期間を取得し、サウンドシーケンスの開始又は停止を制御し、あるいはサウンドシーケンスの速度を決定する。
【0075】
図10は、プレイブロック10-2により実行される処理ステップの例である。なお、パスブロック10-1と同様のステップが実行され、このプレイブロックが如何に他のブロックに接続されているかに関する情報を送る。パスブロック10-1との相違点は、プレイブロック10-2が単一のコネクタを有し、従って他のブロックからデータを受け取らない点である。
【0076】
プレイブロック10-2のスイッチ機構1400が押下されると、このスイッチの押下期間が測定される(ステップ900、902)。この測定の完了後に、押下期間を示す信号(以下、「スイッチ信号」という)およびそのブロックIDを示す情報がブロックコミュニケータ1202により、接続された隣接ブロックを介してサポート装置1へ送られる。スイッチ信号の機能は、測定されたスイッチ押下期間および予め設定された閾値を比較することにより決定される。
【0077】
例えば、スイッチ信号は、スイッチ押下期間が最低閾値より短い場合には、サウンドシーケンスを開始および停止するトリガと解釈される。もしスイッチ押下期間が最低閾値以上であり且つ中間閾値未満であれば、スイッチ信号はサウンドシーケンス速度を上述した高速に変更するコマンド信号と解釈される。同様に、中間閾値および最長閾値を設定することにより、それぞれスイッチ信号を中速および低速に変更するのに使用される。
【0078】
あるいは、スイッチ信号の機能を、周期決定部1216により決定し、サウンドシーケンスの開始又は停止、又はサウンドシーケンスの速度変更等の特定のコマンドを示す信号として、システムコントローラ16(図1参照)に送るようにしてもよい。
【0079】
システムコントローラ16の一例を、図11および図12を参照して詳述する。図11に示す例において、システムコントローラ16は、MIDIインタフェース部1602、システムコントロール部1604、トポロジー解析部1606、サウンドコントロール部1608、システムメモリ1610およびグラフィック生成部1612を備えている。
【0080】
トポロジー解析部1606は、MIDIインタフェース部1602およびシステムコントロール部1604を介して入力されるMIDI信号に基づいて配列されたブロック群の構成を解析する。トポロジー解析部1606は、新たに接続されたブロックIDおよびそのコネクタを識別する信号に対応するMIDI信号を使用する。前記信号は、他のパワー供給されているブロックに接続された場合、新たにパワー供給を受けるようになったブロックからそれぞれ出力される。さらに、トポロジー解析部1606は、配列されているブロック群に新たなブロックが付加される毎に、該新たな配列のブロック群の構成をシステムメモリ1610に格納する。
【0081】
サウンドコントロール部1608は、MIDI信号および配列されたブロック群の現在の構成を使用してサウンドシーケンスを制御する。MIDI信号があるブロックのスイッチ機構1400の動作を示している場合、サウンドコントロール部1608は、上記MIDI信号を解釈し、その意味を決定する。即ち、MIDI信号は、(1)該MIDI信号がプレイブロックから出発している場合、サウンドシーケンスの開始/停止又はサウンドシーケンス速度の変更を示し、(2)該MIDI信号がパスブロックから出発している場合、ブロック機能の変更又はサウンドの選択を示す。
【0082】
サウンドコントロール部1608は、トポロジー解析部1606により解析された、ブロック群の現在の配列構成に応じて、適切なサウンドシーケンスを開始又は停止する。サウンドシーケンスは、配列されたブロック群の現在構成、サウンドシーケンス速度の選択値および選択された音に基づいて決定される。サウンドシーケンス速度は、プレイブロック10-2のスイッチ機構1400を押下することにより変更可能である。サウンドシーケンスは、パスブロック10-1のスイッチ機構1400を押下することで変更可能であり、これによりサウンドシーケンスが進行するパスが変化する。
【0083】
さらに、サウンドコントロール部1608は、システムコントロール部1604を制御してMIDIインタフェース部1602からMIDI信号を出力させ、サンプラー部14を制御し、これにより配列されたブロック群の構成に対応するサウンドシーケンスを再生させる。
【0084】
グラフィック生成部1612は、システムディスプレイ部18に表示されるイメージのグラフィックデータを生成する。これらイメージは、配列されたブロック群の現在構成(トポロジー)、ブロックの現在の機能および動作状態、およびサウンドシーケンスの動作状態を示す。
【0085】
図12は、システムコントローラ16により実行される処理ステップの一例を示すフローチャートである。
【0086】
システムコントローラ16は、MIDI信号の受け取りを監視する(ステップ700)。新しい信号を受けると、システムコントローラ16は、信号がブロックIDを示すか否かチェックする(ステップ702)。本実施形態において、MIDI信号は、ブロックIDを示す情報およびパワー供給されたコネクタ位置か、あるいはスイッチ機構1400のスイッチ動作(オペレーション)を示す情報を示すと仮定する。スイッチ動作を示すMIDI信号には、2つのタイプの信号がある。一つはサウンドシーケンスの開始および停止を制御するものであり、他方はサウンドシーケンスの速度を変更するものである。
【0087】
もし受け取った信号がブロックIDおよびコネクタ位置を示す場合、トポロジー解析部1606は、配列されたブロック群の現在構成を更新する(ステップ712)。配列されたブロック群の更新された構成は表示されたイメージに反映され、システムメモリ1610に格納される(ステップ714)。
【0088】
もし受け取った信号がスイッチ動作を示す場合、受け取った信号は解析され、その機能が決定される(ステップ704)。このステップ704の決定結果に応じて、サウンドコントロール部1608は、サウンドシーケンスの開始/停止又はサウンドシーケンスの速度を変更する(ステップ706、708、710)。
【0089】
図13は、システムディスプレイ部18のスクリーン18aに表示された表示イメージの一例である。
【0090】
本実施形態においては、有形のインタフェースおよびオンスクリーンでのインタフェースに対して共通したインタラクティブブロックメタファーを用いている。有形ブロックがユーザにより操作されると、その操作の状態がスクリーン18a上に反映される。この表示イメージは、配列されたブロック群の現在構成を示すイメージ1802、アクティブサウンドシーケンスの比喩的なイメージを示すイメージ1804およびこのシステムを制御するために利用可能な各種コマンドおよびインストラクションのメニューを示すイメージ1806を含んでいる。
【0091】
あるいは、システムコントローラ16は、キーボードやマウスの如き入力部をさらに含み、オンスクリーンブロック(以下、「仮想ブロック」という)の操作を可能にしてもよい。この操作は、仮想ブロックの再配列、有形および仮想ブロックの機能の変更およびサウンドパックの変更等を含んでもよい。従って、これによりユーザが実空間および仮想空間の両方において、同じようにブロックを操作することができる。
【0092】
さらに、システムコントローラ16は、通信部を含み、ネットワーク又はインターネットを介して外部システムとの通信を可能にしてもよい。このようなシステムによれば、ユーザがネットワークを介して他のユーザとインタラクトしたり、あるいは有形ブロックの必要をなくすことが可能となる。上述した通信機能及びGUIを有することで、本音楽システムは多くのプラットフォーム上で表示・操作可能となるため、ネットワーク上での音楽体験をグループで共有することができる。
【0093】
上述した実施形態および例において、ブロックは立方体形状であると想定した。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、ブロックが相互に容易に接続可能である限り、平行六面体、モザイク状体又はその他の形状であってもよい。
【0094】
上述した実施形態および例において、ブロック接続又はスイッチ動作に関する情報を含んでいる信号は、コネクタ1300を介して1つのブロックから次のブロックへ転送される。しかし本発明は、これに限定されるものではなく、上記信号をブロック10からサポート装置1へ送る他の技法を採用してもよい。例えば、ブロックに無線通信部を設け、無線を使用してサポート装置1へ信号を直接伝送する構成としても良い。
【0095】
本発明の他の実施形態について、図14および図15を参照して以下に詳細説明する。
【0096】
本実施形態において、有形インターフェース要素体であるブロックは、図14に示す如く非接触タッチセンサ1500を有する。非接触タッチセンサ1500は、例えばLEDマトリクス1100およびスイッチ機構1400間に配置される。非接触タッチセンサ1500は、それに加えるジェスチャを認識する。非接触タッチセンサ1500は、静電容量を用いたセンサエレメントのアレイにより構成される。このアレイを構成する各センサエレメントは、例えばディスプレイ部1100の表面に触れた人間の手(接触)により生じる静電容量の変化を検出する。この静電容量の変化を検出するセンサエレメントを走査することにより、ディスプレイ表面に加えられたジェスチャが検出可能である。
【0097】
非接触タッチセンサ1500は、使用されるべきサウンドパックを選択する場合のジェスチャインタフェースとして機能する。例えば、円形のダイヤルを回すようにして利用可能なサウンドパックを次々に選択していく、図15に示す如き円形ダイヤルジェスチャが採用可能である。従って、ユーザは、簡単なジェスチャを使用して各ブロックのサウンドパックを直感的に選択可能である。あるいは、ジェスチャインタフェースは、サウンドシーケンスのパスを選択する場合にも使用可能である。例えばユーザは、各パスブロックの機能を設定することなく既に配列されたブロック群の上面を触れながらトレースすることで、サウンドシーケンスのパスを選択することができる。
【0098】
本発明のさらに他の実施形態を、図16を参照して説明する。本実施形態のシステムは、図16に示す如きスペース内に組み込まれている。上記図1に示した実施形態の音楽システムと同じ構成が、本システムに含まれていてもよい。
【0099】
上記スペースには、ソファー600、スツール604および低いテーブル602が配置されている。本実施形態においては複数のブロック10がテーブル602上に配置されており、これにより1人又は複数のユーザがブロック10を配列・再配列できる。スピーカ20およびスクリーン18aも設けられているため、ユーザは自身が創作したサウンドシーケンスを聴き、このサウンドシーケンスに対応するイメージを観ることができる。このようなスペースによれば、複数のユーザが同時にブロックの配列・再配列に参加でき、参加者によるコラボレーションが可能となる。
【0100】
本実施形態において音は、スクリーン18aの隣に配置されたスピーカ20から出力される。スクリーン18aは、使用されるブロック群の状態を示すため、ブロック群の構造を反映した音楽を視覚的に示す音楽視覚化装置(ビジュアライザ)として作用する。これにより、直接ブロックの配列・再配列に参加したくない観客が情報を得て、本音楽システムを体験することができる。また、スクリーン18aを設けることで、本システムの空間に、より多くの観客・ユーザを惹きつけることが可能となる。
【0101】
本発明のさらに他の実施形態を、図17を参照して説明する。本実施形態では、ブロックの形状及び構造が異なるが、上述した図1および図2に示す実施形態のシステムと同様の音楽システムを使用可能である。
【0102】
本実施形態のブロック2011〜2014は、角が丸みを帯びた直方形の形状を有する。本実施形態では、利用可能な複数のブロックタイプがある。この利用可能なブロックとは、プレイブロック2011、ゲートブロック2012およびストレートブロック2013である。プレイブロック2011は、プレイブロック10-2と同様の機能を実行する。ゲートブロック2012およびストレートブロック2013は、上述したパスブロック10-1と同様の機能を実行する。本実施形態では、さらにエフェクターブロック2014が利用でき、音を変調あるいは変更させるエフェクター処理を実行する。
【0103】
本実施形態のブロックは、相互に回転可能に接続された2つの部分から構成されている。例えば、ブロック2013は、上部分2013bおよび下部分2013cから構成される。上部分2013bには、ディスプレイ部2013aが設けられ、このブロックの現在のオペレーション状態又は機能を表示する。一方の部分を他方の部分に対して回転することにより、ブロックの機能が決定する。ブロックの回転は、上述したスイッチ機構1400と同様に使用可能である。
【0104】
上述した実施形態および例において、ブロックは平面上に2次元的に配列される。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されない。あるいは、ブロック2015aおよび2015bの如きブロックを3次元的に配置し、図18に示す如く3次元ブロック群を構成してもよい。
【0105】
ブロックの形状は、以上の実施形態および例で使用されている立方体形状に限定されるものではない。隣接するブロック間を接続可能とする手段を有する限り、例えば図19に示す如く、凹みを有するブロック3010および筒状3016等の各種の形状が使用可能である。さらに、ブロックの表面は、そのブロックの機能を示唆するような各種材料により構成されていてもよい。使用可能な材料としては、硬質又は軟質プラスチック、ゴム、金属、ガラス、セラミック、毛皮およびファイバ等であってもよい。これに代わって、石3012a、毛皮3014a、羊毛および貝殻等をブロックに被着させ、該ブロックの機能を示唆するよう構成しても良い。
【0106】
本発明の他の実施形態を、図20および図21を参照して説明する。本実施形態では、ブロックの形状および構造を除き、上記図1および図2に示す実施形態と同様の音楽システムである。図20および図21は、本実施形態におけるブロックの形状および構造の一例を示す。本例のブロックは、同様の立方体形状であるが、ユーザが直感的に操作および/又はその機能や作用を設定可能にするオペレーション部が設けられている。図20(A)に示す例において、ブロック2024は、ユーザが使用可能な機能又は音サンプルの選択を可能にする一連のセレクタボタン2024a、サウンドシーケンスを始動を制御するためのオン/オフ・スイッチ2024bおよび他のブロックとの接続を確立するコネクタ2024cを備える。さらに、本例におけるブロックは、上部2022aおよび下部2022bを備えており、下部を共通ベースとして使用し、必要となる機能に合わせて上部を交換できる構成としてもよい。
【0107】
本実施形態において、図21に示す如き異なるタイプのブロック2021〜2025を使用してもよい。例えば、ブロック2021は、ハンドル型の操作部を有し、実行すべき機能又は作用を選択する。ブロック2022は、サウンドシーケンスが流れる方向を示す部分を備えているパスブロックである。ブロック2023は、他のタイプのハンドル型操作部を備えており、サウンドシーケンスの速度を変更する。ブロック2024は、プレイブロックであり、スタート/ストップスイッチを有する。ブロック2025は、スイッチゲートの機能を有する。
【0108】
本発明のさらに他の実施形態を、図22を参照して説明する。本実施形態において、ブロックは、上述の実施形態とは異なる手段にて相互接続される。図22に示す例では、ブロック2030には、コネクタ2030bおよびこのコネクタ2030bをブロック2030の主回路と接続する接続ケーブル2030aが設けられている。コネクタ2030bは、コネクタ2030bが使用されないとき、ブロック2030の一角部(コーナ)を形成するように構成されている。ケーブル2030aは、コネクタ2030bが使用されないときブロック内に収められるように構成されている。
【0109】
上述した接続方法の変形例を図22(B)に示す。この変形例において、ブロック2040、2042、2044および2046の4個のコーナ部(例えば部分2040a)の全てには、ブロック間の接続を確立するためのコネクタが設けられている。コーナ部2040aは、不使用時にカバー2040bにより覆われる。
【0110】
本発明のさらに他の実施形態を、図23を参照して説明する。本実施形態におけるブロックの配列方法を説明する。ブロック2052は、上述したブロックの何れでもよく、図23(A)に示すプレート2050の凹部2050aに配列可能である。このプレート2050には、電源、配列されたブロック群と通信する通信部およびブロック配列に応じたサウンドシーケンスを制御および出力する回路が設けられている。
【0111】
図23(B)に示す変形例では、ブロックが配列されるプレート2060には凸状のパターン2060aが形成され、ブロック2062にはその底部に凹部2062aが設けられ、各ブロック2062の凹部2062aが凸状のパターン2062aと整合する。
【0112】
本発明のさらに他の実施形態を、図24を参照して説明する。本実施形態において、上述した音楽システムの出力手段は、ブロック状に形成されているため、簡単な構成で音楽システムを形成可能である。例えば、図24(A)に示す如く、この音楽システムは、上述したブロックの何れかであるブロック2076、サウンド出力部2074、イメージ出力部2070、および、これらブロックと各出力部とを接続するコネクタ部2072を備えている。本変形例では、図24(B)に示す如く、音楽システムは、音サンプル又はその他のデータを入力する入力部2084および入力データを変更するエフェクター部2086をさらに備える。
【0113】
さらに本発明の他の実施形態を、図25〜27を参照して説明する。
【0114】
本実施形態は、複数のユーザが各々の要素体ブロックを操作して各自の音楽的構造を形成すると共に、該形成した音楽的構造がネットワークなどの相互接続手段を介して共有される。本実施形態によれば各ユーザが、自分が生成した音楽的構造および自分以外のユーザが生成した音楽的構造の両者をそれぞれ反映した音出力及び/又は画像出力を行うことが可能となる。なお以下の説明においては、上述した実施形態における構成と同様な構成については同じ符号を用いて、その詳細説明を省略する。
【0115】
本実施形態によるシステムの一具体例を図25に示す。本例のシステムは、ユーザA、Bがそれぞれ利用するクライエントノードA、Bと、MIDI信号を用いてクライエントノード間の同期を図ると共に音声出力を行うためのサーバノードを含む。
【0116】
クライエントノードAには、ユーザAが操作して音楽的構造を形成するための仮想的あるいは現実のブロック群10aと、ブロック群10aの構造および各ブロックの機能をそれぞれ検出し、検出した構造・機能に応じたサウンドシーケンスを生成し、さらに検出した構造・機能に応じた表示を行うマスターモジュールA250aとを備えている。クライエントノードBにも同様な構成が含まれている。
【0117】
マスターモジュール250(本例ではマスターモジュールA及びB)は、MIDI信号を用いてブロック群10との接続を行うためのMIDIインターフェース12と、ブロック群10の構造・機能に対応するサウンドシーケンスを設定して出力するローカルシーケンサ14と、ブロック群10の構造・機能を示す画像を表示するディスプレイ18部と、これらの各部の動作を制御するためのコントローラ16とを備えている。
【0118】
なお、本例のマスターモジュール250及びローカルシーケンサ14はそれぞれ、図1に示すサポート装置1とサンプラー14に対応するものである。また、マスターモジュール250には、ブロック群10への電源供給を行う電源(図示せず)も含まれている。
【0119】
本例のクライエントノードAにはさらに、スレーブモジュール251aが含まれている。スレーブモジュール251aは、他のクライエントノード(ここではクライエントノードB)におけるブロック群10bの構造・機能を検出し、該検出結果を示す表示をマスターモジュール250aのディスプレイ部18に表示させるための信号をディスプレイ部18へ送る。また、他のユーザが操作するブロック群の構造・機能に対応する表示を行わせるためのスレーブモジュールからの信号をディスプレイ部18へ送る代わりに、コントローラ16へ送る構成としてもよい。クライエントノードBにも同様な機能を備えたスレーブモジュール250bが含まれている。
【0120】
本例のシステムによれば、例えば図26に示すように、クライエントノードAのディスプレイ部18の表示画面261上には、ユーザAが操作して形成したブロック群10aの構造および機能を反映した画像263に加えて、ユーザBが形成したブロック群10bの構造及び機能を反映した画像264が表示される。なお、他のブロック群の構造・機能を示す画像264は、スレーブモジュール251aからの信号に応じて生成され、画面上に設けられた所定の領域262に表示される。
【0121】
サーバノードは、両クライエントノード間の同期をとるためのメトロノームビート信号を生成して送信するシーケンサ252と、両クライエントサーバのローカルシーケンサから出力されるMIDI信号を受け入れ、両クライエントサーバにおけるブロック群の構造・機能にそれぞれ応じたサウンドシーケンスの音出力を行うための音源253およびスピーカなどの音出力部254とを備えている。
【0122】
本実施形態では、ブロック群の構造および機能をクライエントノード間で交換するためにMIDI信号を用いることで、リアルタイムのローカルネットワークを構成している。このようなMIDI信号を用いたプロトコルでは、ハンドシェイクなどのフロー制御の必要が無いため、原則的には遅延の無い接続が可能となる。
【0123】
より具体的には、本実施形態ではMIDI信号を以下の2つの用途に用いている。
(1)音声や制御のトリガ
(2)ノード間のネットワークメッセージ
図25のシステムにおいては、例えばユーザAがブロック群10aを操作すると、その操作の度にMIDI信号が生成される。このMIDI信号をマスターモジュールAが受信すると、ブロック群10aの構成及び機能が更新される。上記MIDI信号はまた、クライエントノードBのスレーブモジュールへ送信され、クライエントノードBで表示されているユーザAのブロック群10aの構成及び機能が更新される。したがって、両クライエントノードにおけるブロック群10aの構造・機能の更新動作を同期させることができる。
【0124】
サーバノードのシーケンサ252は、すべてのモジュール(マスターモジュールA、BおよびスレーブモジュールA、B)へ予め定めた一定の間隔でMIDI信号を送信する。このような信号はメトロノーム信号として知られている。本メトロノーム信号は、例えば、その時点で起動されているブロックへのトリガとして機能し、該当する個所に関する情報をローカルシーケンサ14へアップロード等を実行させる。ローカルシーケンサ14は、このアップロードされたMIDI信号をサーバノードの音源253へ出力し、音出力部254から音声出力を行わせる。
【0125】
なお、上記図25のシステム例では、MIDI信号を用いてネットワークを形成したが、各ユーザが操作するブロック群の構造・機能を他のユーザのモジュールと送受信可能に接続できるものであれば、ネットワークの形成方法は上記例に限定されるものではない。例えば、IPプロトコルを用いて、クライエントノード間を接続するよう構成しても良い。図27は、IPプロトコルを用いてネットワーク接続を行うシステムにおいて用いることができる、クライエントノードの一例を示す。
【0126】
図27に示すクライエントノードは、インターネット272を介して他のクライエントノードへ接続するための通信部270と、ユーザが操作できるブロック群10と、マスターモジュール250と、スレーブモジュール251と、音源253と、音出力部254とを備えている。ここで、上記図25のシステム例と同様な構成については同じ符号を用い、その詳細説明は省略する。
【0127】
通信部270は、当該クライエントノードにおけるブロック群10の構成および機能の逐次検出し、その検出結果をインターネット272を介して他のユーザが管理する他のクライエントノードへ送信する。通信部270はさらに、他のクライエントノード等からインターネット272を介して送られてきた仮想的なあるいは実体を備えたブロック群10の構成・機能を示す情報を受信し、該受信結果をスレーブモジュール251へ出力する。
【0128】
本例のようにインターネットを介して他のクライエントノードと接続した場合、ほとんどの場合多少の遅延が生じる。このため、上記図25のシステム例のように、他のクライエントノードとの同期は難しい。しかし、音出力を各クライエント毎に行う構成とすることで、ユーザが不具合や使い勝手の悪さを感じることは無い。
【0129】
本例によれば、自身の操作したブロック群の構造・機能に加えて、インターネットを介して送られてくる他のユーザが操作したブロック群の構造・機能を、それぞれ反映した画像および音声の出力を行うことができる。この結果、物理的に離れているユーザ間でも、音楽的体験を交換・共有することができる。
【0130】
以上、上記図25〜図27を参照して本実施形態を説明したが、上記例以外の形態も可能であることはいうまでも無い。例えば、上記図25の例では、クライエントノードが2個(ユーザが2人)の場合を例にあげて説明したが、接続されるクライエントノードの数は2に限定されるものではなく、全体としての音出力がノイズのようにならなければ、3以上のクライエントノードを接続する構成としてもよい。
【0131】
また、上記例では各ユーザがそれぞれブロック群を操作してサウンドシーケンスを生成するとしたが、本実施形態では必ずしもすべてのユーザがブロック群を操作してサウンドシーケンスを生成する必要は無い。例えば、一部のユーザでは、ブロック以外の手段を用いてサウンドシーケンスを生成し、これを他のユーザへ送る、あるいは、ブロック以外の手段により生成されたサウンドシーケンスを他から受信する構成としても良い。
【0132】
また、上記図26にブロック群の構成・機能の表示例を示したが、本実施形態において利用可能な表示形態はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザ毎に表示色、形状、大きさなどの様々な属性を変化させるか、あるいは、選択されたサウンドパックや音源やシーケンスの種類に応じて表示形態を変える構成としても良い。また、上記のような表示形態の変更を時間的に固定せず、動的に変更させる構成としても良い。
【0133】
上述した各種実施形態および例によると、未熟練者および音楽の熟練者の双方が等しく共有でき、自身が作曲者および編曲者となることができる音楽的な経験の提供が可能である。さらに上述した実施形態によれば、ユーザの独創性をいかんなく発揮することが可能となる。一人のユーザの操作が他のユーザの操作により明確化された場合、その体験は複数のユーザによって共有化される。
【0134】
【発明の効果】
本発明によれば、1人のユーザ又は複数のユーザがインタフェース要素体をイタラクティブに配列および再配列できるようになるため、演奏、作曲および鑑賞(聴き取り)という異なる活動間に存在する境界線を取り除くことができる音楽インタフェースを提供する。
【0135】
さらに、本発明によれば、簡単なインタフェース要素体を提供することができる。このインタフェース要素体は、音楽的に未熟練者および熟練者の双方を惹きつけることが可能な複雑な音楽経験を、たとえユーザが未熟練であっても経験することができる。
【0136】
さらにまた、本発明によれば、直感的、簡単かつ魅力的なインタフェースを提供することができる。さらに、本発明によれば、複数のユーザによるコラボレーション活動を可能とする音楽インタフェースが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による音楽システムのブロック図である。
【図2】配列されたブロック群の一例の概略図である。
【図3】パスブロックの一例の分解図である。
【図4】図4(A):パスブロックの斜視図である。
図4(B):プレイブロックの斜視図である。
【図5】パスブロックの機能を変更するオペレーションの一例を示す説明図である。
【図6】図6(A):パスブロックのストレート機能を示す斜視図である。
図6(B):パスブロックのコーナ機能を示す斜視図である。
図6(C):パスブロックのゲート機能を示す斜視図である。
【図7】パスブロックのブロック図である。
【図8】パスブロックが実行する処理ステップのフローチャートである。
【図9】プレイブロックのブロック図である。
【図10】プレイブロックが実行する処理ステップのフローチャートである。
【図11】システムコントローラブロック図である。
【図12】システムコントローラにより実行される処理ステップのフローチャートである。
【図13】ディスプレイ部に表示されたスクリーンイメージの一例である。
【図14】パスブロックの構成を示す分解図である。
【図15】サウンドパックを選択するジェスチャオペレーションの説明図である。
【図16】本発明による他の実施形態の音楽システムの説明図である。
【図17】本発明の他の実施形態のブロックを示す説明図である。
【図18】本発明によるさらに他の実施形態のブロックの説明図である。
【図19】図19(A):ブロックの一例である。
図19(B):ブロックの他の例である。
図19(C):ブロックの他の例である。
図19(D):ブロックの他の例である。
【図20】図20(A):ブロックの一例の斜視図である。
図20(B):ブロックの他の例の斜視図である。
【図21】配列されたブロック群の一例の斜視図である。
【図22】図22(A):接続されたブロックの一例を示す斜視図である。
図22(B):接続されたブロックの他の例を示す斜視図である。
【図23】図23(A):音楽システムの一例の斜視図である。
図23(B):音楽システムの他の例の斜視図である。
【図24】図24(A):音楽システムの一例の斜視図である。
図24(B):音楽システムの他の例の斜視図である。
【図25】本発明の他の実施形態におけるシステムの構成例を示すブロック図である。
【図26】図26のシステムにおける表示例を示す説明図である。
【図27】本発明の他の実施形態におけるシステムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 サポート装置
10 ブロック(有形要素体)
12 MIDIインタフェース部
13 電源
14 サンプラー部
15 音源(サウンドソース)
16 システムコントローラ
18 システムディスプレイ部
18a スクリーン
20 スピーカ
140 インタフェース線

Claims (7)

  1. 相互に接続されることにより、グループを形成することが可能な複数のブロックと、該複数のブロックのグループの接続状態に対応した構成に応じた音の時系列的な組み合わせであるサウンドシーケンスを再生するサポート部とを備える音楽装置において、
    前記複数のブロックは、
    ユーザ操作を受け付けるスイッチ部を有し、当該スイッチ部に対するユーザ操作に応じて、サウンドシーケンスを始動、或いは、当該サウンドシーケンスの再生速度を変更するために使用される第1の信号を前記サポート部に対して送信する第1タイプのブロックと、
    ユーザ操作を受け付けるスイッチ部と、複数の他のブロックとの接続が可能である複数のコネクタとを有し、前記スイッチ部に対するユーザ操作に応じて、前記サウンドシーケンスが進行する方向を変更するように動作する第2タイプのブロックと、
    を含み、
    前記第1タイプ及び第2タイプのブロックは、他のブロックとの接続関係を示す第2の信号を前記サポート部に対して送信し、
    前記サポート部は、
    前記ブロックのグループを構成する複数のブロックから受信した前記第1及び第2の信号を受ける通信インタフェースと、
    前記第2の信号を基に、前記第1タイプのブロックおよび該第1タイプのブロックに順次接続される1以上の前記第2タイプのブロックの接続状態に対応した構成に応じたサウンドシーケンスの流れを示すパスを決定するトポロジー解析部と、
    前記第1の信号に応じて、前記サウンドシーケンスを、前記流れに従って再生し出力する音出力部と、
    有する
    音楽装置。
  2. 前記サポート部は、前記ブロックのグループの構成に対応する画像を出力するシステムディスプレイ部をさらに備える
    請求項1に記載の音楽装置。
  3. 前記複数のブロックは、立方体形状を有する
    請求項1に記載の音楽装置。
  4. 前記ブロックは、その上部にディスプレイ部を備え、
    当該ディスプレイは、当該ブロックの機能・動作状態及び/または、前記音データに関するイメージを表示する
    請求項1に記載の音楽装置。
  5. 前記サポート部は、前記接続線を介して接続された前記1つのブロックに対して電源を供給するための電源部を有し、
    前記第1タイプのブロックは、他のブロックと相互に接続可能な1つのコネクタを有し、
    前記ブロックのグループを構成する1つのブロックは、前記サポート部から既に電源を供給されている他のブロックに接続された場合にパワーが供給され、当該ブロックに最初にパワーが供給された場合、当該ブロックの識別情報および前記コネクタ番号を示す信号を、前記コネクタを介して接続された前記他のブロックに対して送る
    請求項に記載の音楽装置。
  6. 前記サポート部は、ネットワークに接続され、前記ブロックのグループの現在の構成に仮想的に接続されるブロックの位置を示す信号を受ける通信部をさらに備え、
    前記トポロジー解析部は、前記通信部により受け取られた信号に基づいて前記サウンドシーケンスのパスを再決定し、
    前記表示部は、前記仮想的に接続されたブロックと共に前記ブロックのグループの構成に対応する画像を出力する
    請求項に記載の音楽装置。
  7. 前記ブロックのグループとは異なる他のブロックグループの構成を示す情報を受け付けると共に、前記ブロックグループの構成を示す情報を送出する装置間通信部をさらに備え、
    前記システムディスプレイ部は、前記他のブロックグループの構成と前記ブロックグループの構成とをそれぞれ示す画像を表示する
    請求項1に記載の音楽装置。
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