JP4048386B2 - Camera with switchable screen size - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画面サイズ切替可能なカメラに係り、特に、通常の撮影画面サイズとこれよりもフイルム給送方向に大きい撮影画面サイズとに切り替えが可能で、画面サイズの切り替えに応じてフイルムの給送量を変更するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、1本のフイルムの中で標準サイズとパノラマサイズとの切替が可能なカメラが実用化され、35mmフイルムの標準サイズのコマ(24mm×36mm)の上下部を適量遮光して撮影を行い、これを引き伸ばしてパノラマ写真を提供するものが知られている(特開平5−072655号公報等)。この種のパノラマ写真は、標準サイズのコマに比べると引き延ばし率が大きくなることから画質が低下するという欠点がある。
【0003】
これに対し、フイルム上で標準サイズのコマの長辺を延長し、例えば、24mm×65mmをパノラマサイズの1コマの大きさとするカメラが提案されている(特開平8−106127号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、標準サイズをフイルム進行方向に伸張したパノラマサイズとに切り替えるカメラでは、画面サイズの設定によってフイルム給送量が異なるために設定される画面サイズに応じて撮影可能枚数(残枚数)が異なるという問題がある。かかる課題に対して、特開平8−106127号公報では、通常サイズでの撮影可能枚数とパノラマサイズでの撮影可能枚数を並列表示することや、次に撮影される画面サイズによる撮影可能枚数のみを表示すること、或いは撮影者が選択した適宜な画面サイズでの撮影可能枚数を表示することが開示されている。
【0005】
ところが、並列表示では、ユーザが混乱するうえ、表示が見にくいという欠点がある。また、画面サイズの設定と連動した残枚数表示のみでは、画面サイズの切り替えに先立って、他方の画面サイズの残り枚数を把握することができないという欠点がある。そして、撮影者の選択によって適宜な画面サイズでの撮影可能枚数を表示する態様では、実際の画面サイズの設定と無関連に枚数表示がなされるために、真の残枚数を誤認する恐れがある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画面サイズの設定と連動して残枚数の表示を行うとともに、他方の画面サイズに対応した残り枚数を随時確認することができる画面サイズ切替可能なカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明は前記目的を達成する為に、フイルム上に露光する撮影コマの画面サイズを、第1サイズと該第1サイズをフイルム進行方向に伸張した第2サイズとに切替自在なカメラにおいて、撮影画面のサイズの設定を行う画面サイズ設定手段と、画面サイズに応じた撮影可能な残枚数を算出する残枚数算出手段と、前記画面サイズ設定手段で設定された一方の画面サイズに対応した残枚数を、画面サイズの設定と連動して表示する残量表示手段と、操作部材の操作に応じて前記画面サイズ設定手段で設定していない他方の画面サイズに対応した残枚数を表示する他サイズ残量確認手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、第2サイズは第1サイズをフイルム進行方向に大きくしたものであり、第1サイズに対応した撮影可能枚数(残枚数)と、第2サイズに対応した残枚数とは異なる。従って、残数の表示を画面サイズ設定手段による画面サイズの設定と連動させて行い、設定された一方の画面サイズに対応した残枚数を残量表示手段に表示するようにしている。そして、必要に応じて操作部材を操作することによって、画面サイズ設定手段で設定していない他方の画面サイズの残枚数を随時確認できるようになっている。
【0009】
また、残量表示手段の液晶表示部を他サイズ残量確認手段と共用し、前記操作部材が操作された時には、設定されている一方の画面サイズに対応した残枚数の表示を消灯して、代わりに他方の画面サイズの残枚数を表示するようにしたことを特徴としている。このように、他サイズ残量確認用の操作部材の操作に応じて液晶表示部の表示を切り替えることにより、表示の誤認を防ぐことができる。
【0010】
更に、本発明の他の態様によれば、操作部材として押圧操作ボタンを用い、該押圧操作ボタンが押圧されている間、確認用の他方の画面サイズの残枚数を表示し、押圧操作ボタンの押圧操作が解除されたら、その表示を終了するようにしたことを特徴としている。
これにより、押圧操作ボタンが押されている間だけ、確認用の表示が一時的に行われるので、ユーザは、画面サイズ設定手段によって設定されている画面サイズに対応した真の残枚数の表示と、確認用の表示とを誤認することがない。
【0011】
また、他サイズ残量確認用の操作部材が操作されることにより、確認用の他方の画面サイズに対応した残枚数を表示し、操作部材が操作された時又は該操作部材の操作が解除された時から一定時間経過後に、この確認用の表示を強制的に終了させてもよい。かかる態様によっても、画面サイズ設定手段によって設定されている画面サイズに対応した真の残枚数の表示と、確認用の表示との混乱を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る画面サイズ切替可能なカメラの好ましい実施の形態について詳説する。尚、本実施の形態では、35mmロールフイルムを使用するカメラを例に説明する。
図1は、本発明を用いたカメラの正面外観図である。カメラ1本体の前面略中央部には撮影レンズ2が着脱自在に装着され、レンズ交換によって撮影レンズ2の焦点距離を変更することができる。レンズマウントには、例えば、バヨネットマウントが採用され、着脱ボタン4を押しながらレンズ鏡胴6を回すとレンズをカメラ1本体から取り外すことができるようになっている。
【0013】
このカメラ1には、焦点距離90mmの撮影レンズと焦点距離45mmの撮影レンズの2種類のレンズを装着することができる。尚、焦点距離はこれらに限定されない。
また、カメラ1の前面にはファインダー対物窓8、採光窓10、及び距離計窓12が設けられ、距離計窓12の左側にはISOダイアル14が回動自在に配設されている。尚、同図中、符号16はセルフランプ、符号17はフラッシュのシンクロコードを差し込むシンクロターミナルである。
【0014】
図2は、カメラ1の上面外観図である。レンズ鏡胴6の周面には、絞りリング18、距離リング20が回動自在に設けられ、絞りリング18の回動操作によって絞り調節を行い、距離リング20の回動操作によってピント調整を行うことができる。
カメラ1の上面には、レリーズボタン22、メインダイアル24、シャッター速度設定ダイアル26、フイルムカウンター(残量表示手段)28、他サイズ残量確認用の確認ボタン29、及びホットシュー30が設けられている。
【0015】
メインダイアル24は、モード選択ダイアル兼メインスイッチであり、「OFF」の位置から該ダイアルを回動操作することでメインスイッチがオンするとともに、撮影モードをシングルモード(S)、連写モード(C)、セルフモードに設定することができる。
また、このメインダイアル24は露出補正ダイアル(フラコンダイアル)を兼ねており、中央のボタン24aを押しながら該ダイアルを回すと、0.5のステップで±2EVの露出補正を設定できる。
【0016】
このカメラ1は絞り優先の自動露出制御機能を備えており、シャッター速度設定ダイアル26を「オート」に設定しておくと、TTL測光に基づいてシャッター速度を自動的に制御するようになっている。尚、シャッター速度設定ダイアル26の中央のボタン26aは設定ロック/解除ボタンである。
フイルムカウンター28には液晶表示器が用いられ、フイルムの残り撮影可能枚数を表示するようになっている。残量の検出方法としては、例えば、プリワインド時にパーフォレーションの総数nを検出し、一コマ給送毎に(この場合、一コマ巻戻し毎に)パーフォレーション数を計数し、残りのパーフォレーション数を一コマ当たり必要なパーフォレーション数で除算することでフイルム残数を把握できる。
【0017】
具体的には、フイルムパトローネの装填直後に予備巻き上げを行い、パーフォレーションの総数を検出してフイルムの長さを検出する。そして、レリーズ動作によりフイルムの露光が行われる毎に、当該撮影コマの画面サイズに対応するフイルム給送量(標準サイズの場合は8パーフォレーション、パノラマサイズの場合は14パーフォレーション)でフイルムをパトローネ内に巻き戻し、撮影可能なフイルムの全長(総パーフォレーション数)から上記フイルム給送量分(8又は14パーフォレーション)を減算し、フイルムの残り長さを算出する。
【0018】
このフイルム残り長さを1コマ分のフイルム給送量(8又は14パーフォレーション)で除算し、各画面サイズでの撮影可能枚数を求める。こうして得られた撮影可能枚数がフイルムカウンター28に表示される。また、パノラマサイズでの撮影可能枚数を表示する場合には、パノラマサイズ相当の残量表示であることを明示する為に表示される数字の左上に「P」なる文字を同時に表示する。
【0019】
フイルムカウンター28は、後述する画面切替つまみ34による画面サイズの設定と連動して、次に撮影される画面サイズによる撮影可能枚数を表示するようになっている。
フイルムカウンター28の近く(図2中フイルムカウンター28の右下)には他サイズ残量確認用の確認ボタン29が設けられ、該確認ボタン29を押圧操作すると、フイルムカウンター28に他方の画面サイズによる撮影可能枚数が表示され、確認ボタン29の押圧を解除すると再び画面切替つまみ34で設定されている画面サイズの残枚数表示に復帰するように構成される。
【0020】
また、確認ボタン29が操作された時又は確認ボタン29の操作が解除された時点から経過時間をカウントするタイマを設ける等して、確認ボタン29が押圧操作されてから、一定時間フイルムカウンター28に確認用の他方の画面サイズに対応した残枚数を表示し、一定時間経過後にこの確認用の表示を終了させて、画面切替つまみ34で設定されている画面サイズの残枚数表示に復帰するようにしてもよい。
【0021】
図3は、カメラ1の背面側の外観図である。カメラ1の背面には、ファインダー接眼部32、画面切替つまみ34及び液晶表示部36が設けられている。尚、符号38はフイルム確認窓である。
画面切替つまみ34は、標準(ノーマル)サイズとパノラマサイズの2種のプリントアスペクト比に対応して画面パターンを切り替えるための操作部材である。画面切替つまみ34は、軸34aを中心に回動自在であり、標準(N)、パノラマ(P)の各画面サイズに対応する2か所の停止位置のうち、何れか1つの位置に選択的に設定される。
【0022】
液晶表示部36には、バッテリー残量、設定されたモード等を示す情報が表示される。尚、液晶表示部36の下方には、オートブラケットモード選択スイッチ(AEBSW)40、ELスイッチ(ELSW)41、及び途中巻戻しスイッチ(MUSW)42が設けられている。
オートブラケットモード選択スイッチ40は、適正、アンダー、オーバ、と露出を変えて連続して3枚の撮影を行う撮影モードに設定するためのボタンである。また、ELボタン41は液晶表示部36のバックライトの点灯/消灯を操作するスイッチである。
【0023】
カメラ1の裏蓋44は、図3中右側部の図示せぬヒンジを介して開閉可能であり、カメラ側面の蓋開放レバー(不図示)を操作すると裏蓋44のロックが解除され、フイルムを装填、交換できるようになっている。当該カメラ1に用いられるフイルムは、例えば、周知の35mmフイルムであり、カメラ1のパトローネ室内には、パトローネの壁面に形成されたカメラ自動感知コード(DXコード)を検知するための検知ピン(不図示)が設けられている。ISOダイアル14が「DX」にセットされている場合には、前記検知ピンを介して自動感知したDXコードに基づいてISO感度情報が読み込まれるようになっている。
【0024】
また、図には示されていないが、カメラ1の底面にはバッテリーカバーが開閉自在に設けられ、該バッテリーカバーを開けることによって電源用の電池を装填、交換できるようになっている。
図4は、図1に示したカメラに組み込まれたファインダーの光学系の構成を示す平面図である。このカメラ1は距離計連動式カメラであり、採光窓式ブライトフレームファインダーが採用されている。
【0025】
カメラ1のファインダー部は、測距用ミラー46、測距用ダハプリズム48、測距用対物レンズ50、採光ミラー52、採光用プリズム54、レチクル群56、ターゲットレンズ群58、凸の対物レンズ60、プリズム62、f=45mm用接眼レンズ群64(第1の接眼レンズに相当)、f=90mm用接眼レンズ群66(第2の接眼レンズに相当)等の光学系から成る。前記プリズム62には半透過コート(ハーフコート)62aが施されている。
【0026】
距離計の連動機構については、図示されていないが、周知の如くレンズ鏡胴6の後端部に距離リング20の回動操作に応じて光軸方向に進退するリング(カム)が設けられるとともに、カメラ側に前記リングに当接するローラを有したレバーが設けられ、前記リングの進退動作に連動して前記レバーが光軸の前後方向に揺動するようになっている。
【0027】
そして、このレバーの動きによって測距用対物レンズ50を光軸と直交する方向(図4中上下方向)に移動させて距離計像を移動させるとともに、レチクル群56の移動枠を斜め移動させてパララックス補正をしている。レチクル群56の構成については後述する(図7)。
このように、レンズ鏡胴6の距離リング20を回動操作することにより、撮影レンズ2がヘリコイドにより光軸方向に前後移動するとともに、測距用対物レンズ50が移動し、ファインダー接眼部32を通して観察されるファインダーのスプリットイメージの上下像の合致具合が変化する。そして、上下像が合致した位置(距離計像とファインダー像とが一致した位置)で撮影レンズ2が合焦位置に設定されることになる。
【0028】
2つの接眼レンズ群64、66は、それぞれレンズ枠68、70に保持されており、両レンズ枠68、70は互いに連結ピン72を介して回動自在に連結されている。レンズ枠68、70の連結部分にはバネ74が設けられ、該バネ74の力によってレンズ枠68は連結ピン72を中心に図4中時計回り方向に付勢され、レンズ枠70は連結ピン72を中心に反時計回り方向に付勢される。
【0029】
また、各レンズ枠68、70の上部にはそれぞれボス68a、70aが突設されており、各ボス68a、70aは、接眼レンズ群64、66の上方に配設されたプレート78のガイド溝78a、78bにそれぞれ挿入される(図5参照)。両接眼レンズ群64、66は前記ボス68a、70aとガイド溝78a、78bとで構成するガイドに規制されて移動可能になっている。
【0030】
接眼レンズ群64、66をスライドさせる機構について詳しくは後述するが、f=45mmの撮影レンズ2が取付けられた場合には、図4中実線で示したように、45mm用接眼レンズ群64がプリズム62と接眼窓76の間に配置され、90mm用の接眼レンズ群66は45mm用接眼レンズ群64の左横、ターゲットレンズ群58の後方のスペースに退避する。尚、同図では、90mm用の接眼レンズ群66はターゲットレンズ群58の後方のスペースに退避する場合が示されているが、90mm用の接眼レンズ群66の退避位置は、これに限らず、採光窓10からプリズム62の半透過コート(ハーフコート)62aに至る採光光学系の後方のスペースであればよい。
【0031】
他方、f=90mmの撮影レンズ2が取付けられた場合には、90mm用接眼レンズ群66がプリズム62と接眼窓76の間(ファインダー光軸上)に進出し、45mm用接眼レンズ群64は図4中二点鎖線で示したように連結ピン72を中心に時計回り方向に回動して折り曲げ状態でカメラ1の側部に退避する。
次に、接眼レンズ群の切替機構について説明する。
【0032】
図5は、接眼レンズ群の切替機構の平面図である。図4で説明したプリズム62及び接眼レンズ群64、66の上方を覆うように平板状のプレート78が配設され、該プレート78には、接眼レンズ群64、66の移動を案内するガイド溝78a、78bが形成される。ガイド溝78aは略L字状に形成され、このガイド溝78aに45mm用接眼レンズ群64のレンズ枠68のボス68aが係合している。他方、ガイド溝78bは直線状に形成され、このガイド溝78bに90mm用接眼レンズ群66のレンズ枠70のボス70aが係合している。
【0033】
プレート78には、主として4つの連結部材が支持されている。第1連結部材80はプレート78の軸78cに回動自在に支持されている。第1連結部材80は1つのアーム部80aと2つの連結ピン80b、80cを有し、アーム部80aの長穴80dにはレンズ枠68のボス68aが係合している。また、第1連結部材80にはバネ掛けピン80eが形成されており、このバネ掛けピン80eにバネ82の一端が掛けられている。該バネ82の他方の端部はプレート78に形成されたバネ掛けピン78dに掛けられている。第1連結部材80が図5中実線で示す位置(45mm位置)にあるとき、前記バネ82は第1連結部材80を反時計回り方向に付勢して連結ピン72をガイド溝78aの左端に押し付け、45mm用接眼レンズ群64を観察位置に位置決めする。
【0034】
また、第1連結部材80が図5中二点鎖線で示す位置(90mm位置)に回動すると、前記バネ82は第1連結部材80を時計回り方向に付勢して90mm用接眼レンズ群66のボス70aをガイド溝78bの右端に押し付け、90mm用接眼レンズ群66を観察位置に位置決めする。
第2連結部材84は略L字形状に形成され、プレート78の軸78eに回動自在に支持される。この第2連結部材84は先端部がコの字状に形成され、該先端部が前記第1連結部材80の連結ピン80dと係合される。また、第2連結部材84は後述する第6連結部材94の先端部94aと係合されており、第6連結部材94に連動して、軸78eを中心に回動するようになっている。
【0035】
第3連結部材86はプレート78に形成された軸78fに回動自在に支持され、軸78fを支点とする長短2つの腕部を有している。その長い方の腕部に形成された長穴86aには第1連結部材80の連結ピン80cが係合され、短い方の腕部に形成された穴86bには、第4連結部材88の連結ピン88aが係合している。
【0036】
第4連結部材88は、長穴88b、88cを有し、これら長穴88b、88cにプレート78の連結ピン78g、78hがそれぞれ挿入される。第4連結部材88は、前記長穴88b、88cと連結ピン78g、78hにガイドされて図中上下方向にスライド可能であり、第3連結部材86の回動に連動して第4連結部材88が上下移動するようになっている。
【0037】
また、この第4連結部材88の中央側部にはレバー部88dが形成されており、このレバー部88dが後述するレチクル群56の45mm/90mm切替枠110と係合し、レンズ交換に応じて45mm/90mm切替枠110をスライドさせる。
図6は、接眼レンズ群の切替機構の正面側の要部構成図である。同図に示すように撮影レンズ2を装着するマウントの右側部には、上下方向に移動可能な第5連結部材91と、該第5連結部材91とピン92を介して回動自在に連結された第6連結部材94とが設けられている。
【0038】
第5連結部材91は上下方向に長い長穴91a、91bを有し、これらの長穴91a、91bにカメラ本体のピン96、97がそれぞれ挿入される。そして、前記長穴91a、91bとピン96、97から成るガイドに沿って第5連結部材91は図5中上下方向に移動可能となっている。この第5連結部材91の下端部にはフック91cが形成され、該フック91cと前記ピン96との間に引張バネ98が渡されている。この引張バネ98のバネ力によって第5連結部材91は図中上方に向けて付勢される。
【0039】
また、前記第5連結部材91の中央左側部には突起片91dが形成されている。一方、f=90mmの撮影レンズ2の鏡胴の後端部周面には前記突起片91dに係合する爪99が形成されている。尚、同図ではレンズ鏡胴6は省略され、爪99のみが示されている。
カメラ1のマウントにf=90mmの撮影レンズ2の鏡胴が着座され、右ネジ方向に締め込まれると、前記爪99が第5連結部材91の突起片91dを押し下げ、第5連結部材91は、図6中二点鎖線で示すように下方に移動する。
【0040】
他方、f=45mmの撮影レンズの鏡胴には、前述のような爪99が形成されておらず、カメラ1のマウントにf=45mmのレンズ鏡胴を取り付けた場合には、図6中実線で示したように第5連結部材91は上方に移動する。
この第5連結部材91にピン92を介して連結される第6連結部材94は、カメラ本体の軸100に回動自在に支持されており、前記第5連結部材91の上下方向の移動に連動して前記軸100を中心に揺動する。第6連結部材94の先端部94aはカメラ後方に向かって略90度折り曲げられ、この折り曲げ形成された先端部94aが図5で示した第2連結部材84と係合している。
【0041】
次に、レチクル群の構成について説明する。
図7は、図4に示したレチクル群56の構成を示す図である。レチクル群56は、同図中下から順に、保持枠102、移動枠104、レチクル板106、標準/パノラマ切替枠(以下、NP切替枠という。)108、45mm/90mm切替枠110、及び押さえ枠112から成る。
【0042】
保持枠102は、移動枠104やレチクル板106等を保持する部材であり、カメラ1本体に固定される。移動枠104は撮影レンズ2の前後移動に応じて自動パララックス補正の動きをする部材であり、保持枠102に形成された長穴102a、102bとピン114、115とで構成するガイドによって斜め方向(画面の対角方向)に移動可能に案内されている。
【0043】
この移動枠104は、バネ118によって図7中右斜め上方向に付勢されるとともに、移動枠104の左下隅部は、撮影レンズ2の繰り出しに連動して水平移動するレバー120と係合しており、前記レバー120の移動に連動して前記ピン114、115と長穴102a、102bから成るガイドに規制されて図7中斜め方向に移動する。
【0044】
レチクル板106には、f=45mmの撮影レンズ用の枠を規定する光像枠、f=90mmの撮影レンズ用の枠を規定する光像枠、標準サイズ用の枠を規定する光像枠及びパノラマサイズ用の枠を規定する光像枠が形成されており、このレチクル板106は、ピン122、123によって前記移動枠104に固定されている。
【0045】
NP切替枠108は、長穴108a、108bとピン125、126とから成るガイドによって図中左上がりの斜め方向に案内されるとともに、長穴108cに係合されるピン128の上下方向の動きによりレチクル遮蔽の切り替えをする。尚、ピン128の駆動機構については後述する(図8)。
45mm/90mm切替枠110は、長穴110a、110bとピン125、126とで構成するガイドによって案内されるとともに、図5で説明した第4連結部材88のレバー部88dと係合される。そして、第4連結部材88のレバー部88dの動き(図7中左右方向の動作)によってレチクル遮蔽の切り替えをする。
【0046】
押え枠112は、レチクル板106、NP切替枠108、及び45mm/90mm切替枠110の3枚の部材を移動枠104との間に挟み込んで固定するものであり、ピン125、126によって移動枠104に取付けられる。尚、押さえ板112の略中央にはスプリットイメージを観察する測距窓112aが形成されている。
【0047】
かかる構成により、カメラ1のレンズマウントに装着された撮影レンズ2の種別に応じて45mm/90mm切替枠110が移動するとともに、標準/パノラマの画面サイズ切り替えに応じてNP切替枠108が移動して撮影条件に合致した光像枠だけが見えるようになっている。また、レンズ鏡胴6の距離リング20の操作に連動して移動枠104が移動し、パララックス補正が行われる。
【0048】
続いて、標準/パノラマの画面サイズの切替手段について説明する。
図8は、画面切替つまみ34周辺のカメラ1内部構成を示す図である。図中符号130は画面切替つまみ34の軸34aに固設された回動部材である。回動部材130の下側には第1の標準/パノラマ連結レバー(以下、第1NP連結レバーという。)132が長穴132aとピン134にガイドされて水平方向(図中左右方向)にスライド自在に設けられている。
【0049】
第1NP連結レバー132は連結ピン136を介して前記回動部材130と連結されており、画面切替つまみ34の回動操作によって回動部材130が軸34aを中心に回動することによって、第1NP連結レバー132が図中左右方向に移動する。
第1NP連結レバー132の底面部に形成された爪132bは後述するアパーチュア切替機構の第2の標準/パノラマ連結レバー(以下、第2NP連結レバーという。)180に係合しており、画面切替つまみ34の操作力をアパーチュア切替機構の駆動力として伝達するようになっている。
【0050】
前記回動部材130の右側に図7で説明した保持枠102に保持されたレチクル群56が配置され、レチクル群56の右側にレチクル駆動機構140が設けられている。
レチクル駆動機構140は、主として、支柱142、昇降部材144、ピン128等から構成される。支柱144の上下両端部は保持枠102に支持され、該支柱142に昇降部材144が上下方向に移動自在に支持されている。この昇降部材144の上部は前記ピン128が固設されており、該ピン128は保持枠102の穴102cを介してレチクル群56のNP切替枠108の長穴108cに係合している(図7参照)。
【0051】
また、この昇降部材144はバネ146によって図8中下方に付勢されるとともに、昇降部材144の下端部にはピン148がねじ込まれており、昇降部材144の底部にピン148の先端が突出した状態になっている。
前記ピン148の先端は前記バネ146の力によって第1NP連結レバー132の右端部に当接しており、第1NP連結レバー132のスライドに伴い、該第1NP連結レバー132の斜面部132cの作用によって昇降部材144が上下動するようになっている。尚、ピン148の先端部は半球状に形成され、第1NP連結レバー132の斜面部132c及び平坦部132dとの滑り摩擦の低減が図られている。
【0052】
かかる構成によって、図8中実線で示したパノラマ設定では、ピン148の先端が第1NP連結レバー132の平坦部132dに乗り上げ、昇降部材144は上方に位置する。一方、画面切替つまみ34を図8中時計回転方向に回動操作して、標準サイズに設定すると、図中二点鎖線で示したように、第1NP連結レバー132が左方向にスライドし、昇降部材144の底部のピン148は斜面部132cに沿って下降する。こうして、昇降部材144が下方に移動し、該昇降部材144に固設されたピン128が下方向に駆動される。
【0053】
このように、画面切替つまみ34の回動位置に応じて昇降部材144が上下移動し、該昇降部材144に固設したピン128が上下駆動される。このピン128の駆動力によってレチクル群56のNP切替枠108が移動する。
更に、第1NP連結レバー132の左上部には金属接片板150がビス152を介して固定されている。この金属接片板150は、板バネの如く折り曲げ成形されており、その弾性力によって金属接片板150の先端部は電気回路基板154に向けて付勢されている。
【0054】
従って、画面切替つまみ34の回動操作に連動して第1NP連結レバー132が図中左右方向にスライドすると、電気回路基板154に接触する金属接片板150の接続点が切り替わり、標準/パノラマの画面サイズの設定を電気的に検出することができる。
次に、アパーチュア切替機構について説明する。
【0055】
図9はアパーチュア切替機構の構成を示す図である。撮影レンズ2の後方には、パノラマサイズのコマを露光する為の開口窓160を有したアパーチュア枠162が配置され、このアパーチュア枠162の左側に図示せぬパトローネ室、右側にスプール室とがそれぞれ設けられる。尚、前記開口窓16は、例えば24mm×65mmの横長の長方形状に形成される。
【0056】
前記撮影レンズ2とアパーチュア枠162との間に図示せぬフォーカルプレーンシャッターがアパーチュア枠162に密着するように近接して設けられている。このフォーカルプレーンシャッターは、シャッター幕が画面の上下方向に走行するスクエア型シャッターであり、シャッター幕の前面(撮影レンズ側の面)にはフイルム膜面と同様の反射率をもつような表面処理が施されている。
【0057】
前記アパーチュア枠162の左側部には、開口窓160に対して進退自在な第1遮光枠164が設けられ、アパーチュア枠162の右側部には、開口窓160に対して進退自在な第2遮光枠166、及び第3遮光枠168が設けられている。
第1遮光枠164は長穴164a、164bを有し、これら長穴164a、164bとアパーチュア枠162に突設されたピン170、171にガイドされて、図中左右方向にスライド可能となっている。
【0058】
同様に、第2遮光枠166はピン173、174と長穴166a、166bにガイドされ左右方向にスライドに支持され、第3遮光枠168はピン176、177と長穴168a、168bにガイドされ左右方向にスライド自在に支持される。
アパーチュア枠162の上部には、第2NP連結レバー180がピン182、183と長穴180a、180bにガイドされ、図中左右方向にスライド自在に支持される。この第2NP連結レバー180は図8で説明した第1NP連結レバー132と爪132bを介して連結されており、第1NP連結レバー132の移動に連動して左右方向に移動する。
【0059】
また、第2NP連結レバー180にはクリック穴180cが形成されており、第2NP連結レバー180のスライド移動によってクリックボールがクリック穴180cに嵌入して第2NP連結レバー180のガタツキを抑制するようになっている。
第2NP連結レバー180と第1遮光枠164とは第1枠レバー186によって連結されている。第1枠レバー186は、軸187に回動自在に支持されており、第1枠レバー186の上部先端は第2NP連結レバー180のピン180dと係合され、下端は第1遮光枠164のピン164cと係合される。
【0060】
前記第1枠レバー186の上部先端にはフック186aが形成され、このフックとアパーチュア枠162のピン162aの間に引張バネ188が渡されている。この引張バネ188は、第1枠レバー186を図中反時計回転方向に付勢しており、第1遮光枠164は開口窓160の内側に進出させる方向(標準サイズの枠位置方向)に力が加えられている。
【0061】
第2NP連結レバー180の右端は略90度下方に延出した腕部180dが設けられ、該腕部180dは連結ピン190を介して第2枠レバー192と連結されている。第2枠レバー192は、アパーチュア枠162の右上隅部に設けられた軸162bに回動自在に支持されるとともに、連結ピン194を介して第3遮光枠168と連結されている。
【0062】
また、第2枠レバー192の先端(図9中下端)は、第2遮光枠166の右下隅部に突設されたピン166cと係合される。
第2遮光枠166の長穴166aが形成されたガイド部先端にはフック166dが形成され、該フック166dとアパーチュア枠162の左下隅部に突設されたピン162cとの間に引張バネ198が渡されている。この引張バネ198によって第2遮光枠166は図中左方向に付勢され、第2遮光枠166及び第3遮光枠168は共に開口窓160内に進出する方向(標準サイズの枠位置方向)に力が加えられている。
【0063】
かかる構成によれば、画面切替つまみ34をパノラマ側に設定すると、図9の実線で示したように第1NP連結レバー132は図中右寄りの位置に移動し、これに連動して第2NP連結レバー180は引張バネ188、198の付勢力に抗して右方向に移動し、クリックボールがパノラマ用のクリック穴に係合した位置で停止する。
【0064】
この動きによって、第1遮光枠164は開口窓160の外側に退避し、第2、第3遮光枠166、168は、互いに重なり合って、開口窓160の外側に退避する。こうして、アパーチュア枠162の開口窓160で規定されるパノラマ画角の露光開口が画成される。
このように、第2、第3遮光枠166、168を重ねて退避させるようにしたので、1枚の遮光枠で構成する場合に比べて、退避スペースを小さくでき、カメラの横方向の寸法を小さくすることができる。
【0065】
画面切替つまみ34を標準側に設定すると、図9の二点鎖線で示したように第1NP連結レバー132は図中左寄りの位置に移動する。このとき、クリック穴180cからクリックボールが外れ、引張バネ188、189のバネ力が解放される。このバネ力によって、第1遮光枠164が図中右方向にスライドして、開口窓160の左側の領域に図中二点鎖線で示す位置(標準位置)まで進出するとともに、第2、第3遮光枠166、168も図中左方向にスライドして、開口窓160の右側の領域に図中二点鎖線で示す位置(標準位置)まで進出する。
【0066】
この時、第2遮光枠166は第3遮光枠168よりも多く左方向にスライドし、第2遮光枠166と第3遮光枠168とが共働して開口窓160の右側部を遮光する。このように、第1乃至第3遮光板164、166、168がアパーチュア枠162の開口窓160の内側に張り出した状態となり、第1遮光枠164の右端面、第2遮光枠166の左端面、及び開口窓160の上下2辺によって標準サイズのコマを露光するための露光開口が画成される。標準サイズのコマは、例えば、24mm×36mmの横長四辺形状となる。
【0067】
尚、クリック穴180cは標準サイズ用とパノラマサイズ用の2つ設けられているが、パノラマ時の方がバネ力が大きいことに配慮して穴の径を変えることで操作力量を調節することもできる。
次に、カメラの電気的構成について説明する。
図10はカメラの電気的構成の概略を示すブロック図である。このカメラ1は、電源用バッテリー202、DC/DCコンバータ204、及び周辺電源供給回路206から成る電源系、メインダイアル等各種の操作入力部208、及び中央処理装置(CPU)210等から構成され、カメラ1の動作は前記CPU210によって総括的に制御される。
【0068】
DC/DCコンバータ204はCPU210に制御され、バッテリー202の電源電圧を所定の電圧値に変換する。DC/DCコンバータ204の出力は、電圧検出回路212、E2 PROM214、周辺電源供給回路206等に導かれる。電圧検出回路212は、DC/DCコンバータ204から加えられる電圧値を検出し、その検出結果をCPU210に通知する。
【0069】
周辺電源制御回路206はCPU210によって制御され、フイルムPR(フォトリフレクタ)検出回路216、チャージPR検出回路218、及び測光回路220に対して電源を供給する。
操作入力部208の操作スイッチには、裏蓋44の開閉状態を示すアトブタスイッチ、メインダイアル24、AEBSW40、ELSW41、レリーズボタンの半押しを示すS1 、ケーブルレリーズ、途中巻戻しスイッチ42、パノラマ/ノーマル切替スイッチ(PNSW)、セルフスイッチ、ISOダイアル14、シャッター速度設定ダイアル26、露出補正ダイアル(フラコンダイアル)、DX検知等がある。
CPU210は操作入力部208から入力する信号に基づいてシャッター制御回路222、モータ制御回路224、EL制御回路226及び液晶表示部(LCD)228の液晶パネル等を制御するとともに、E2 PROM214に書き込まれたシーケンスプログラムに従い、写真撮影に必要な一連の動作を制御する。また、CPU210はこれらの動作制御の為に、フイルムPR検出回路216、チャージPR検出回路218、及び測光回路等220等の検出系から得られる信号を参照する。
【0070】
フイルムPR検出回路216は、フイルムのパーフォレーションを検出するフォトセンサを含み、該フォトセンサは、パトローネ室とスプール室との間のフイルム搬送路中の適当な位置に配置され、パーフォレーションの通過に応じて信号を出力する。
フイルムPR検出回路216は、フォトセンサの出力信号の変化をカウントすることでパーフォレーションの通過を検知し、フイルムの給送又は巻き戻し時のフイルム移動量を検出する。尚、フォトセンサからの出力信号がハイからロウ、ロウからハイと2回変化することが1パーフォレーションの通過に相当する。
【0071】
そして、この検出結果がフイルムPR検出回路216からCPU210に通知され、フイルムの移動量が把握される。例えば、標準サイズのコマの長さを8パーフォレーションとし、パノラマサイズのコマの長さを14パーフォレーションとする。
チャージPR検出回路218は、シャッターの機械的位置を光学的に検出し、シャッターが所定のチャージ位置にセットされているか否かをチェックするためのものである。
【0072】
測光回路220は、CPU210によって制御され、撮影レンズ2を介してカメラ内に入射する光をシャッター幕の手前に配設した受光素子の受光信号に基づいて測光し、測光結果をCPU210に通知する。
シャッター制御回路222は、シャッター速度設定ダイアル26の設定、測光回路220からの測光データに基づいてシャッタ230の開閉を制御するとともに、符号240で示したシンクロターミナル又はホットシューの発光タイミングを調整する。
【0073】
モータ制御回路224は、バッテリー202から電源の供給を受けるとともに、CPU210からの制御信号に基づいてフイルム搬送用のモータ(フイルムモータ)232及びフォーカルプレーンシャッターのシャッター幕を駆動するチャージモータ234を制御する。
EL制御回路226は、CPU210からの制御信号に基づいて液晶表示部36のバックライト(EL)236の点灯/消灯を行うものである。尚、EL制御回路226及びバックライト236はバッテリー202から直接電源の供給を受けている。
【0074】
その他、CPU210は液晶表示部36の表示制御を行うとともに、セルフランプやファインダー内の発光ダイオード(LED)242の点灯制御を行う。尚、発光ダイオードの電源はバッテリー202から供給される。
次に、上記の如く構成されたカメラの作用について説明する。
カメラ1のマウントにf=90mmの撮影レンズ2の鏡胴を装着すると、図6で説明したようにレンズ鏡胴6の爪99が第5連結部材91の突起片91dを押し下げ、第5連結部材91は、図6中二点鎖線で示すように下方に移動する。そして、この第5連結部材91の下降動作に連動して第6連結部材94が軸100を中心に反時計回り方向に揺動し、図5に示した第2連結部材84を図5中時計回り方向に回動させる。
【0075】
第2連結部材84の腕部先端は連結ピン80bを介して第1連結部材80と連結されているので、第2連結部材84が時計回り方向に回動すると、第1連結部材80が時計回り方向に回動する。これにより、第1連結部材80のアーム部80aが図中二点鎖線で示す位置(90mm位置)に移動し、45mm用接眼レンズ群64及び90mm用接眼レンズ群66はガイド溝78a、78bに沿って右方向にスライドする。
【0076】
このとき、45mm用接眼レンズ群64を保持したレンズ枠68のボス68aはL字状のガイド溝78aに規制され、カメラの前方方向に折り曲げられてファインダー光軸から退避する。このように折り曲げ退避させたことで、折り曲げずに両接眼レンズ群の並列方向に平行移動させる場合に比べてカメラの横方向の寸法を小さくすることができる。
【0077】
他方、90mm用接眼レンズ群66はガイド溝78bに沿って図中左方向に平行移動し、ファインダー光軸内に進出する。こうして、90mm用の接眼レンズに切り替えられる。
また、f=90mmのレンズ装着動作によって、図5に示した第4連結部材88が図5中下方向に移動し、第4連結部材88のレバー部88dによって、図7で説明した45mm/90mm切替枠110が駆動される。45mm/90mm切替枠110が移動することによって、図11(a)、(b)に示すようにファインダーには90mm用のフレーム260が表れ、該フレーム260の内側に画面切替つまみ34の選択に応じた画面サイズのフレーム262が表示される。
【0078】
図11には、90mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野例が示され、同図(a)はパノラマサイズの無限遠、同図(b)はパノラマサイズの至近(1m)の様子である。
画面切替つまみ34の操作によってパノラマサイズが選択されると、図8で説明したように第1NP連結レバー132は図8中実線で示した左寄りの位置に移動し、昇降部材144のピン148は第1NP連結レバー132の平坦部132dに乗り上げる。
【0079】
従って、昇降部材144に固設したピン128によって図7に示したNP切替枠108が図7中左斜め上方向に移動し、ファインダーには図11(a)、(b)のようなパノラマ用のフレーム262が表示される。
レンズ鏡胴6の距離リング20を回動操作すると図7で説明したように移動枠104がレバー120によって対角方向に移動し、図11(a)、(b)に示したように距離に合わせて自動的にパララックス補正をするようになっている。
【0080】
一方、画面切替つまみ34の操作によって標準サイズが選択されると、図8で説明したように第1NP連結レバー132は図8中二点鎖線で示した右寄りの位置に移動し、昇降部材144のピン148は第1NP連結レバー132の斜面部132cに沿って下降する。
従って、昇降部材144に固設したピン128によって図7に示したNP切替枠108が図7中右斜め下方向に移動し、ファインダーには図12(a)、(b)のような標準用のフレーム264が表示される。
【0081】
図12(a)は標準サイズの無限遠、同図(b)は標準サイズの至近(1m)の様子を示すものであり、レンズ鏡胴6の距離リング20の回動操作に連動して自動パララックス補正の動きが行われる点は図11(a)、(b)の例と同様である。
続いて、カメラ1のマウントにf=45mmの撮影レンズ2の鏡胴を装着した場合を説明する。
【0082】
f=45mmの撮影レンズ2の鏡胴には、図6に示した第5連結部材91と係合する爪99が形成されていないため、カメラ1のマウントにf=45mmのレンズを装着した場合には、図6中実線で示したように第5連結板91は上方に移動する。
そして、この第5連結部材91の上昇動作に連動して第6連結部材94が軸100を中心に時計回り方向に揺動し、図5に示した第2連結部材84を図5中反時計回転方向に回動させる。
【0083】
第2連結部材84が反時計回り方向に回動すると、第1連結部材80が反時計回り方向に回動し、第1連結部材80のアーム部80aが図中実線で示す位置(45mm位置)に移動する。この動作によって、45mm用接眼レンズ群64及び90mm用接眼レンズ群66はガイド溝78a、78bに沿って左方向にスライドし、45mm用接眼レンズ群64がファインダー光軸内に進出するとともに、90mm用接眼レンズ群66はガイド溝78bに沿って図中左方向に平行移動し、ファインダー光軸内から退避する。このとき、90mm用接眼レンズ群66はターゲットレンズ群58の後方のスペースに退避する。こうして、45mm用の接眼レンズに切り替えられる。
【0084】
このように、45mm用接眼レンズ群64及び90mm用接眼レンズ群66を並列に連結し、両者のスライド経路を一部重複させたことによって、レンズの可動エリアを省スペース化することができる。
また、f=45mmのレンズ装着動作によって、図5に示した第4連結部材88が図5中上方向に移動し、第4連結部材88のレバー部88dによって、図7で説明した45mm/90mm切替枠110が駆動される。45mm/90mm切替枠110が移動することによって、図13(a)、(b)に示すようにファインダーには45mm用のフレーム266が表れ、該フレーム266の内側に画面切替つまみ34の選択に応じた画面サイズのフレーム268が表示される。
【0085】
図13、図14には、45mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野例が示され、図13(a)はパノラマサイズの無限遠、同図(b)はパノラマサイズの至近(0.75m)、図14(a)は標準サイズの無限遠、同図(b)は標準サイズの至近(0.75m)の様子を示すものである。
画面切替つまみ34による画面サイズの設定によって表示されるフレームが切り替わる点、及びレンズ鏡胴6の距離リング20の操作に連動して自動パララックス補正の動きが行われる点は図11、図12で説明した例と同様である。
【0086】
続いて、カメラの制御手順について説明する。
図15は、カメラの動作制御の流れを示すフローチャートである。主電源が投入されカメラ動作がスタートすると(ステップS10)、ハードウエアの初期化処理が行われ(ステップS12)、E2 PROM214から初期データの読み込みを行う(ステップS14)。次いでRAMの容量確認(ステップS16)とバッテリーチェック処理が実行される(ステップS18)。
【0087】
バッテリーチェックの結果、エネルギー残量が所定の値に満たないと判断した場合(バッテリーNG)には、警告或いはカメラ動作の停止などの処理に移行し、エネルギー残量が所定の値以上と判断した場合(バッテリーOK)には、液晶表示部36を点灯する(ステップS20)とともに、5分タイマーのカウントを開始する。
【0088】
次いで、カメラの各種入力スイッチの状態の読み込み処理を行う(ステップS22)。具体的には、先ず、メインダイアル24が変化したか否かが判別される(ステップS24)。メインダイアル24が操作されてモード設定内容が変更されると、その設定に応じたモード設定処理が実行される(ステップS26)。そして、モード設定処理後に5分タイマーにリセットをかける(ステップS66)。ステップS66で、5分タイマーをリセットした後、処理はステップS22に戻る。
【0089】
他方、ステップS24において、メインダイアル24のモード設定に変化がない場合には、続いてメインダイアルがOFFされているか否かを確認する(ステップS28)。メインダイアル24がOFFされた場合には、処理はステップS70に飛ぶ。ステップS70以後の処理については後述する。
ステップS28においてメインダイアル24がONの場合は、続いてアトブタスイッチの変化の有無が判断される(ステップS30)。アトブタスイッチはフイルム装填の有無を検知するものであり、パトローネ室にフイルムパトローネが装填されている場合には該スイッチがONし、パトローネ未装填の状態では該スイッチがOFFとなる。
【0090】
アトブタスイッチの変化があった場合にはアトブタスイッチ処理に移り(ステップS32)、そのスイッチ状態に応じた処理がなされる。即ち、アトブタスイッチOFFの場合はアトブタ検知フラグを0にするとともに、フイルム未装填である旨を液晶表示部36に警告表示し、シャッター動作等のカメラ動作を禁止する。
【0091】
他方、アトブタスイッチONの場合はアトブタ検知フラグを1にして、カメラ動作を許容する。ステップS32のアトブタスイッチ処理が終了すると、処理はステップS66に進む。
ステップS30でアトブタスイッチの変化がない場合、次いで、シャッター半押しを示すS1 の変化の有無が判別される(ステップS34)。レリーズボタン22が所定量押圧操作されると、S1 がONし、S1 処理に移行する(ステップS36)。このS1 処理では、測光、シャッターの開閉、一コマ給送を含む一連の撮影動作が実行される。S1 処理が終了すると、処理はステップS66に進む。
【0092】
ステップS34でS1 に変化が無い場合は、次いでケーブルレリーズの変化の有無が判別される(ステップS38)。ケーブルレリーズがONすると、ケーブルレリーズ処理に移行し(ステップS40)、上記S1 処理(ステップS36)と同様に一連の撮影動作が実行される。そして、所定の動作実行後に、処理はステップS66に進む。
【0093】
ステップS38でケーブルレリーズに変化が無い場合は、次いでELSW41の変化の有無が判別される(ステップS42)。ELSW41が押圧操作された場合には、ELSW処理に移行し(ステップS44)、液晶のバックライトの点灯/消灯制御が行われる。即ち、ELSW41のON操作に応じてバックライトと点灯させるとともに、点灯後一定時間経過後にバックライトを消灯させる。尚、ELSW41のOFF操作に応じてバックライトを消灯させてもよい。ELSW処理が終了すると、処理はステップS66に進む。
【0094】
ステップS42でELSWに変化が無い場合は、次いでMUSW42の変化の有無が判別される(ステップS46)。MUSW42が押圧操作された場合には、MUSW処理に移行し(ステップS48)、フイルムの強制巻戻しが行われる。MUSW処理が終了すると処理はステップS66に進む。
ステップS46でMUSWに変化が無い場合は、次いでAEBSW40の変化の有無が判別される(ステップS50)。AEBSW40が押圧操作された場合には、AEBSW処理に移行し(ステップS52)、オートブラケットモードの設定が行われる。AEBSW処理が終了すると処理はステップS66に進む。
【0095】
ステップS50でAEBSWに変化が無い場合は、次いでPNSWの変化の有無が判別される(ステップS54)。PNSWが押圧操作された場合には、PNSW処理に移行する(ステップS56)。PNSW処理について詳しくは後述するが(図17)、選択された画面サイズに応じた各種の処理が行われる。
ステップS54でPNSWに変化が無い場合は、次いでフラコンダイアルの変化の有無が判別される(ステップS58)。フラコンダイアルが回動操作された場合には、フラコンダイアル処理に移行し(ステップS60)、選択されたフラコンシフト量が設定される。フラコンダイアル処理が終了すると処理はステップS66に進む。
【0096】
ステップS58でフラコンダイアルに変化が無い場合は、次いでシャッター速度設定ダイアル(SSダイアル)26の変化の有無が判別される(ステップS62)。SSダイアルが操作されると、SSダイアル処理に移行し(ステップS64)、選択されたシャッター速度が設定される。SSダイアル処理が終了すると処理はステップS66に進み、5分タイマーをリセットした後、処理はステップS22に戻る。
【0097】
ステップS62でSSダイアルの変化が無い場合には、次いで5分タイマーのカウントを確認し、5分経過したか否かが判別され(ステップS68)、5分に満たない場合、処理はステップS22に戻る。他方、ステップS68において5分経過が確認された場合、又は上述のステップS28でメインダイアルのOFFが判別された場合、起動スイッチaのオフ状態を確認してから(ステップS70)、再起動の為の条件セットを行う(ステップS72)。
【0098】
起動スイッチaとは、S1 、ケーブルレリーズスイッチ、MUSW、及びELSWをいい、ステップS70ではこれら全てのスイッチがオフであることを確認してから、ステップS72に進むことになる。
また、ステップS72でセットされる起動条件とは、メインダイアル24がOFFの状態からの起動については、メインダイアル24ON、アトブタスイッチON、MUSW42OFFの3つが起動条件となり、スタンバイ状態からの起動については、上記3条件に加えてS1 、ケーブルレリーズスイッチ、MUSW42、及びELSW41のうちの何れか一つがON(起動スイッチaがON)することが起動条件となる。
【0099】
ステップS72において起動条件セットが終了すると、EL及びLCDを消灯して(ステップS74)、制御動作が停止する(ステップS76)。
図16には、図15に示したステップS76における停止状態からの起動処理の流れが示されている。
ストップ状態からの再起動には、全てのスイッチ状態の読み込みを実行して(ステップS80)、図15のステップS72でセットした起動条件が成立しているか否かの判別を行う(ステップS82)。
【0100】
図15に示したステップS28でメインダイアル24OFFを受けてストップ状態となった場合は、メインダイアルOFFからの起動条件の成立の可否が判断される。他方、メインダイアルONのまま5分経過を受けてストップ状態となった場合には、スタンバイからの起動条件の成立の可否が判断される。
対応する起動条件が成立した場合には、LCDを点灯するとともに(ステップS84)、5分タイマーのカウントを開始して処理は図15に示したステップS22に戻る。他方、ステップS82において対応する起動条件が成立しない場合は処理は図15に示したステップS70に戻り、停止状態が維持される(ステップS76)。
【0101】
続いて、図15に示したPNSW処理のサブルーチンについて説明する。
図17は、PNSW処理の流れを示すフローチャートである。PNSW処理が開始されると(ステップS100)、先ず、画面切替つまみ34に対応するPNSWが中立状態、即ちパノラマ設定位置と標準設定位置との間の未完全設定状態であるか否かが判別される(ステップS102)。PNSWが中立状態の時は液晶表示部36に「P」を点滅表示して画面サイズの設定が確定していない旨の警告を行い(ステップS104)、処理は図15のメインルーチンに戻る(ステップS118)。
【0102】
ステップS102において、PNSWが中立状態でない場合には、次いでPNSWで選択設定された画面サイズの判別を行う(ステップS106)。パノラマサイズが選択されている場合(標準サイズからパノラマサイズに切替えた場合)、切替前の標準サイズ(ノーマル)でのフイルム残量が「1枚」か否かを判断する(ステップS108)。ノーマルでのフイルム残量が1枚であれば、パノラマ撮影を行うことができないと判断し、フイルムカウンター28に「1」を点滅表示して(ステップS110)、パノラマ撮影不能である旨の警告を行い、ユーザに標準サイズへの変更を促す。
【0103】
そして、改めてPNSWの状態を確認し(ステップS111)、パノラマサイズの設定が維持されている場合にはシャッターロックをかけ(ステップS112)、レリーズ動作を禁止する。具体的には、例えば、レリーズボタン22が押されても、その信号をCPU210が受け付けないようにしてシャッターの開閉を不動作とする。
【0104】
他方、ステップS111において、PNSWが標準サイズに変更された場合には、フイルムカウンター28に「1」を表示して(ステップS113)、ノーマルで1枚分撮影が可能である旨を表示し、処理は図15のメインルーチンに戻る(ステップS118)。
ステップS108において、ノーマルでのフイルム残量が2枚以上であれば、パノラマ撮影が可能であるので、後述する「N→P切替処理」を実行する(ステップS115)。その後、処理は図15のメインルーチンに戻る(ステップS118)。
【0105】
ステップS106においてPNSWが標準サイズ側に設定されている場合(つまり、パノラマからノーマルに切替られた場合)には、後述する「P→N切替処理」を実行する(ステップS116)。その後、処理は図15のメインルーチンに戻る(ステップS118)。
図18には、画面サイズ切替処理のサブルーチンが示されている。
【0106】
画面サイズ切替処理がスタートすると(ステップS120)、先ず、PNSWがパノラマ側に設定されたか、標準側に設定されたかの判別を行う(ステップS122)。パノラマ側に設定されている場合(図17のステップS115に示したN→P切替処理に相当)、フォトリフレクタレジスタ(PRreg )に不足給送量に相当する「6」を設定する(ステップS124)。フイルムPR検出回路216の信号変化は2回で1つのパーフォレーション通過に相当するので、「6」は3パーフォレーションに相当する値である。
【0107】
その後、安全タイマーのカウントをスタートするとともに(ステップS126)、フイルムモータ232の巻戻し駆動を開始する(ステップS128)。尚、安全タイマーは例えば90秒でタイムアップするように設定される。
フイルムの巻戻し動作中、カメラのCPU210はフイルムPR検出回路216からの信号状態の変化を監視し(ステップS130)、変化毎にPRreg の値から1を減算して行き(ステップS132)、PRreg の値が0になるまでステップS130、S132の処理を繰り返す(ステップS134)。
【0108】
但し、ステップS130において状態が変化しない場合には、安全タイマーのタイムアップに達したか否かが確認され(ステップS136)、タイムアップ前ならば処理はステップS130に戻り、タイムアップの時には処理はステップS138に進む。
ステップS136で安全タイマーがタイムアップした場合、又は、フイルムが3パーフォレーション分だけ給送されてPRreg の値が「0」になると、フイルムモータ232をOFFしてフイルム搬送を終了する(ステップS138)。そして、該モータ232の両極を励磁してブレーキをかけた後(ステップS140)、モータ232への通電を遮断する(ステップS142)。その後、安全タイマーをリセットして(ステップS144)、図15のメインルーチンに戻る(ステップS146)。
【0109】
次に、ステップS122で標準側に設定されている場合を説明する。PNSWがノーマル側に設定された場合は、図17のステップS116に示した「P→N切替処理」に相当し、この場合、PRreg に10を設定する(ステップS150)。「10」は5パーフォレーションに相当する値である。
その後、安全タイマーのカウントをスタートするとともに(ステップS152)、フイルムモータ232の送り駆動を開始する(ステップS154)。
【0110】
フイルムの送り動作中、カメラのCPU210はフイルムPR検出回路216からの信号状態の変化を監視し(ステップS156)、変化毎にPRreg の値から1を減算していき(ステップS158)、PRreg の値が0になるまでステップS156、S158の処理を繰り返す(ステップS160)。
但し、ステップS156において状態が変化しない場合には、安全タイマーのタイムアップに達したか否かが確認され(ステップS162)、タイムアップ前ならば処理はステップS156に戻り、タイムアップの時には処理はステップS164に進む。
【0111】
ステップS164で安全タイマーがタイムアップした場合、又は、フイルムが5パーフォレーション分だけ巻取リールに巻き取られてPRreg の値が「0」になると(ステップS160)、フイルムモータ232をOFFしてフイルム搬送を終了する(ステップS164)。そして、該モータ232の両極を励磁してブレーキをかけた後(ステップS166)、モータ232への通電を遮断する(ステップS168)。
【0112】
その後、PRreg に「4」を設定し(ステップS170)、安全タイマーをリセットしてから(ステップS172)、ステップS126に進む。ステップS126〜ステップS148の処理は上述のとおりであり、2パーフォレーション分だけフイルムが巻き戻されることになる。
本例では、パノラマから標準に切り替えられた場合に、5パーフォレーション分だけ逆方向に搬送してから、2パーフォレーション分フイルムを順方向に送るようにしたが、逆方向に搬送する量は超過給送量に相当する3パーフォレーション分よりも多ければよく、特に値を限定するものではない。
【0113】
このように、パノラマから標準に切り替える場合にも、フイルムの位置決めは必ず一方向(フイルム巻戻し方向)の搬送によって行い、フイルム駆動力伝達機構のバックラッシによる搬送誤差やパーフォレーション検出手段の検出誤差の影響を回避している。
続いて、撮影後の一コマ給送処理について説明する。
【0114】
図19には、一コマ給送(一コマ巻戻し)のサブルーチンが示されている。フイルム露光が行われ、一コマ給送処理がスタートすると(ステップS180)、先ず、PNSWがパノラマ/標準の何れに設定されているかを判断する(ステップS182)。PNSWがパノラマ側に設定されている場合には、PRreg に「28」を設定する(ステップS184)。「28」は14パーフォレーションに相当する値である。
【0115】
一方、ステップS182においてPNSWがノーマル側に設定されている場合には、PRreg に「16」を設定する。「16」は8パーフォレーションに相当する値である。
その後、安全タイマーのカウントをスタートするとともに(ステップS188)、フイルムモータ232の巻戻し駆動をスタートする(ステップS190)。
【0116】
フイルムの送り動作中、カメラのCPU210はフイルムPR検出回路216からの信号状態の変化を監視し(ステップS192)、変化毎にPRreg の値から1を減算していき(ステップS194)、PRreg の値が0になるまでステップS192、S194の処理を繰り返す(ステップS196)。
但し、ステップS192において状態が変化しない場合には、安全タイマーのタイムアップに達したか否かが確認され(ステップS198)、タイムアップ前ならば処理はステップS192に戻り、タイムアップの時には処理はステップS200に進む。
【0117】
ステップS198で安全タイマーがタイムアップした場合、又は、ステップS196においてフイルムが所定量搬送されてPRreg の値が「0」になると、フイルムモータ232をOFFしてフイルム搬送を終了する(ステップS200)。そして、該モータ232の両極を励磁してブレーキをかけた後(ステップS202)、モータ232への通電を遮断する(ステップS204)。その後、安全タイマーをリセットして(ステップS206)、図15のメインルーチンに戻る(ステップS208)。
【0118】
続いて、パノラマで撮影を行った後、フイルム残量が0になる時の処理について説明する。
図20に示すように、パノラマでのフイルム露光を行った後、フイルム給送処理を実行する場合(ステップS220)、標準サイズ換算でフイルム残量が1以下か否かを判別する(ステップS222)。標準サイズ換算でフイルム残量が2以上の場合には、更なるパノラマ撮影が可能であるので、パノラマサイズで1コマ巻戻し処理を行い(ステップS224)、次コマのセットを行う。以後、処理は図15のメインルーチンに戻る。
【0119】
ステップS222において、ノーマルでのフイルム残量(残枚数)が1以下の場合には、パノラマ撮影を行うことができないと判断し、フイルムカウンター28に「1」を点滅表示して(ステップS226)、パノラマ撮影不能である旨の警告を行い、ユーザに標準サイズへの変更を促す。
そして、改めてPNSWの状態を確認し(ステップS227)、パノラマサイズの設定が維持されている場合にはシャッターロックをかけ(ステップS228)、レリーズ動作を禁止する。
【0120】
ステップS227において、PNSWが標準サイズに変更された場合には、次いで、標準サイズでのフイルム残枚数が1であるか、0であるかを判別する(ステップS230)。標準サイズ換算でのフイルム残量が0の場合には、自動巻戻しを実行してフイルムを全てパトローネ内に収納し(ステップS230)、フイルムをカメラから取り出せるようにする。
【0121】
他方、ステップS230において、標準サイズ換算でのフイルム残量が1の場合には、、標準サイズでの撮影が許容される。即ち、フイルムカウンターに「1」を表示するとともに(ステップS234)、自動的に標準サイズの1コマ巻き戻し処理を実行する(ステップS236)。こうして、パノラマでの残数が0であっても、標準サイズ換算でフイルム残数が1の時には撮影を行うことができ、フイルムを無駄なく利用できる。
【0122】
フイルムの最終コマにおける処理については、上述した処理以外にも様々な態様が考えられる。以下、フイルムの最終コマにおける処理の他の実施の形態について説明する。
先ず、標準サイズでの残枚数が1の場合について述べる。画面切替つまみが標準サイズに設定され、フイルムカウンター28に標準サイズでの残枚数「1」が表示されている場合には、パノラマ撮影に必要な分のフイルムが残っていない。したがって、かかる場合に、画面切替つまみ34を操作してパノラマサイズに切り替えた際、フイルムカウンター28にパノラマサイズ相当の残量表示であることを明示する「P」なる文字と、その残枚数を示す「0」とを点滅表示してもよい。
【0123】
この点滅表示は、パノラマ撮影を行うことができないことを意味する警告として用いられ、ユーザに標準サイズへの設定を促すようになっている。尚、警告の表示形態はこれに限らず、メッセージ表示やアラーム番号表示、又は警告ランプの点灯など種々の態様が可能である。また、このとき、上述の警告とともに、シャッターロックをかけ、撮影動作を阻止することが好ましい。
【0124】
その他の態様としては、標準サイズでの残枚数が1である場合に、画面サイズをパノラマサイズに切り替えることはできない旨を予め警告して、画面サイズの切り替え操作を未然に防止するようにしてもよい。この場合、警告の形態としては、警告メッセージを液晶表示部に表示してもよいし、アラーム番号表示、警告ランプの点灯などでもよい。
【0125】
次に、パノラマサイズでの残枚数が1から0になる場合について述べる。
パノラマサイズでの残枚数が1である時にパノラマサイズで撮影が行われると、フイルムカンウンター28に表示は「0」になるが、標準サイズで換算すれば、標準サイズの撮影が可能な分だけフイルム量が残存している場合がある。従って、かかる場合には、標準サイズでの撮影を許容して、フイルムの有効利用を図る。
【0126】
即ち、パノラマでの残枚数が0であっても標準サイズで撮影が可能な分だけフイルムが残っている場合には、フイルムカウンター28に「1」を点滅表示して、ユーザに標準サイズでの撮影が可能である旨を告知する。他方、標準サイズで撮影が可能な分だけフイルムが残っていない場合には、フイルムカウンター28に「0」を表示を表示して自動巻戻しを実行するようにしてもよい。
【0127】
また、標準サイズで撮影が可能な分だけフイルムが残っていると判断した場合には、ユーザーによる画面サイズの切り替え操作を待たずに、画面サイズを自動的に標準サイズに切り替える処理を行い、標準サイズでのフイルム給送を実行するようにしてもよい。
具体的には、例えば、アパーチュア切替機構を駆動するためのプランジャー等の駆動手段を設け、画面切替スイッチの電気的な信号に基づいて前記駆動手段を駆動して画面サイズの切替を行うように構成する。そして、パノラマサイズでの残枚数が1である時にパノラマサイズでの撮影が行われた後、更に標準サイズでの撮影が可能な分だけフイルム量が残存しているとCPU210が判断した場合には、CPU210から前記駆動手段を制御する信号を出力して、画面サイズを自動的に標準サイズに切り替えるようにする。
【0128】
その他、パノラマサイズでの残枚数が1である時にパノラマサイズでの撮影が行われた場合には、標準サイズでの撮影が可能な分だけフイルム量が残存しているといないとに依らず、フイルムの自動巻き上げ(予備巻式の場合は巻戻し)を終了させる態様もある。かかる態様によれば、パノラマサイズでの最終コマの撮影後に、フイルムを全てパトローネに収納する処理(自動巻戻し処理)を実行する。
【0129】
次に、カメラのフイルムカウンターの作動手順を図21に示すフローチャートに沿って説明する。
カメラの裏蓋44が閉じられて(ステップS250)、フイルムが装填されていることが確認されると(ステップS252)、パトローネ内部のフイルムを全てスプールに巻き上げる予備巻上げが行われる(ステップS254)。このとき、フイルムPR検出回路216により、巻き上げられたフイルムのパーフォレーション数が計測され、フイルムの先端部(リーダ部)等を除いた撮影可能な部分のパーフォレーション数がフイルム残量rとされる(ステップS256)。
【0130】
次いで、画面サイズの設定が判別され(ステップS258)、標準サイズに設定されている場合は、フイルム給送量Lを8パーフォレーションとし(ステップS260)、パノラマサイズに設定されている場合は、フイルム給送量Lを14パーフォレーションとする(ステップS262)。
そして、フイルム残量rをフイルム給送量Lで除算して各サイズに対応した撮影可能枚数を求め、設定されている画面サイズでの撮影可能枚数(残枚数)をフイルムカウンター28に表示する(ステップS264)。尚、(フイルム残量r)/(フイルム給送量L)の除算による結果の小数点以下の値は切り捨てられる。
【0131】
次に、撮影者が確認ボタン29を押圧操作したか否かが検出され(ステップS266)、操作されていればステップS264で表示した撮影可能枚数の表示を消灯し、代わって、他方の画面サイズでの残枚数をフイルムカウンター28に表示する(ステップS268)。これにより、設定されていない他方の画面サイズでの撮影可能枚数を確認することができる。
【0132】
確認ボタン29が押圧操作されている間、この確認用の残枚数の表示が行われ(ステップS270)、ステップS270で確認ボタン29の押圧操作の解除が確認されると、フイルムカウンター28には、再び、画面切替つまみ34で設定されている画面サイズの撮影可能枚数が表示される(ステップS272)。
尚、ステップS266で確認ボタン29が操作されていなければ、ステップS268〜ステップS272の処理は省略される。
【0133】
続いて、撮影者が画面切替つまみ34を操作したか否かが検出され(ステップS274)、操作されていればアパーチュア切替機構が作動されて、フイルム給送量Lを変更する必要があるので、ステップS258に戻される。
ステップS274で画面サイズが切り替えられていなければ、レリーズスイッチがONされたか否かが判別される(ステップS276)。ここで、レリーズボタン22やケーブルレリーズが操作されていなければ、処理はステップS226に戻される。
【0134】
ステップS276において、レリーズボタン22が押圧操作され、又はケーブルレリーズが操作されてレリーズスイッチがONされていれば、露光が行われ(ステップS278)、フイルム給送量Lだけフイルムが給送される(ステップS280)。即ち、標準サイズで撮影された場合は8パーフォレーションの給送が行われ、パノラマサイズで撮影された場合は、14パーフォレーションの給送が行われる。
【0135】
フイルムの給送が完了すると、フイルム残量rから前記フイルム給送量Lを減算した値を新たなフイルム残量rとして(ステップS282)、該フイルム残量rとフイルム給送量Lとを比較する(ステップS284)。ここで、フイルム残量rがフイルム給送量L以上であれば、更に撮影を続けることができるので、次の撮影に備えるべく処理はステップS258に戻る。
【0136】
一方、フイルム残量rがフイルム給送量Lに満たない場合には、撮影を続けることができないので、残りのフイルムをパトローネに巻き込んで(ステップS286)、このフイルムの撮影が終了する。尚、残り枚数1の場合の処理については、既に説明したように、種々の処理態様が可能である。
上述したカメラによれば、画面サイズの設定と連動して残枚数の表示を行うとともに、他方の画面サイズに対応した残り枚数を随時確認することができる。しかも、ユーザは画面サイズ設定手段によって設定されている画面サイズに対応した真の残枚数の表示と、確認用の表示とを誤認することがない。
【0137】
上記実施の形態では、フイルムパトローネの装填直後に予備巻き上げを行い、一コマ撮影毎にフイルムをパトローネに収納して行くプレワインド方式のカメラを例に説明したが、本発明は、一コマ撮影毎に、パトローネからフイルムを送り出す方式のカメラにも適用することができる。
また、本実施の形態では、フイルムの給送量を把握する手段として、パーフォレーションをフォトセンサで検出する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば、パーフォレーションに係合する回動自在なスプロケットの回転量を検出する構成でもよい。
【0138】
上記実施の形態では、本発明を標準サイズと該標準サイズをフイルム進行方向に伸張したパノラマサイズとに切替自在な標準/パノラマ切替カメラに適用した例を説明したが、これに限らず、フルサイズとハーフサイズとの切替可能なカメラにも本発明を適用することができる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る画面サイズ切替可能なカメラによれば、画面サイズ設定手段による画面サイズの設定に連動して、設定された一方の画面サイズに対応した残枚数を表示する残量表示手段と、操作部材の操作に応じて画面サイズ設定手段で設定していない他方の画面サイズの残枚数を随時表示する他サイズ残量確認手段とを併設したので、設定されている画面サイズの残枚数を明確に表示できるとともに、設定されていない他方の画面サイズでの残枚数を必要に応じて何時でも確認することができる。
【0140】
これにより、画面サイズの変更前に、他方の画面サイズでの残枚数を把握することができ、かつ、実際に設定されている画面サイズでの残枚数表示と、確認の為の他方の画面サイズの残枚数表示とをユーザは容易に区別することができる。
特に、残量表示手段の液晶表示部を他サイズ残量確認手段と共用し、前記操作部材が操作された時には、設定されている一方の画面サイズに対応した残枚数の表示を消灯して、代わりに他方の画面サイズの残枚数を表示するようにしたことで、実際に設定されている画面サイズでの残枚数表示と、確認の為の他方の画面サイズの残枚数表示と明確に区別でき、表示の誤認を防ぐことができる。
【0141】
更に、操作部材として押圧操作ボタンを用い、該押圧操作ボタンが押圧されている間だけ、確認用の他方の画面サイズの残枚数を表示し、押圧操作ボタンの押圧操作が解除されたら、その表示を終了することによっても表示の誤認を防ぐことができる。
また、他サイズ残量確認用の操作部材が操作されたら、確認用の他方の画面サイズに対応した残枚数を表示し、操作部材が操作された時又は該操作部材の操作が解除された時から一定時間経過後に、この確認用の表示を強制的に終了させる態様によっても、表示の誤認を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたカメラの正面外観図
【図2】図1に示したカメラの上面外観図
【図3】図1に示したカメラの背面側の外観図
【図4】図1に示したカメラに組み込まれたファインダーの光学系の構成を示す平面図
【図5】接眼レンズ群の切替機構の平面図
【図6】接眼レンズ群の切替機構の正面側の要部構成図
【図7】図4に示したレチクル群56の構成を示す図
【図8】図1に示したカメラ内部の要部構成図
【図9】アパーチュア切替機構の構成図
【図10】カメラの電気的構成の概略を示すブロック図
【図11】90mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野の一例を示す図であり、(a)はパノラマサイズの無限遠の様子を示す図、(b)はパノラマサイズの至近の様子を示す図
【図12】90mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野の一例を示す図であり、(a)は標準サイズの無限遠の様子を示す図、(b)は標準サイズの至近の様子を示す図
【図13】45mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野の一例を示す図であり、(a)はパノラマサイズの無限遠の様子を示す図、(b)はパノラマサイズの至近の様子を示す図
【図14】45mmレンズ装着時に接眼部から観察される視野の一例を示す図であり、(a)は標準サイズの無限遠の様子を示す図、(b)は標準サイズの至近の様子を示す図
【図15】カメラの動作制御の流れを示すフローチャート
【図16】停止状態からの起動処理の流れを示すフローチャート
【図17】図15に示したPNSW処理の流れを示すフローチャート
【図18】画面サイズ切替処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図19】一コマ送りのサブルーチンを示すフローチャート
【図20】パノラマ撮影後の処理を説明するために用いたフローチャート
【図21】フイルムカウンターの作動手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…カメラ
2…撮影レンズ
28…フイルムカウンター
29…確認ボタン(他サイズ残量確認用操作部材)
34…画面切替つまみ
36…液晶表示部
210…中央処理装置(CPU)
216…フイルムPR検出回路
224…モータ制御回路
232…フイルムモータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a camera whose screen size can be switched, and in particular, can switch between a normal shooting screen size and a shooting screen size larger than this in the film feeding direction, and film feeding according to the screen size switching. It relates to a camera that changes the amount.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a camera capable of switching between standard size and panoramic size in a single film has been put into practical use, and shooting is performed with an appropriate amount of light shielded on the upper and lower parts of a standard size frame (24 mm x 36 mm) of a 35 mm film, An apparatus that provides a panoramic photograph by enlarging this is known (Japanese Patent Laid-Open No. 5-072655, etc.). This type of panoramic picture has a drawback that the image quality is lowered because the enlargement ratio is larger than that of a standard-size frame.
[0003]
On the other hand, a camera has been proposed in which the long side of a standard size frame is extended on a film so that, for example, 24 mm × 65 mm is the size of one panoramic size frame (Japanese Patent Laid-Open No. 8-106127).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the camera that switches the standard size to the panorama size expanded in the film traveling direction has different film feeding amounts depending on the screen size setting, so that the number of shootable images (remaining number) differs depending on the set screen size. There's a problem. In response to such a problem, Japanese Patent Laid-Open No. 8-106127 discloses that the number of images that can be shot in the normal size and the number of images that can be shot in the panorama size are displayed in parallel, or only the number of images that can be shot depending on the screen size to be shot next. It is disclosed to display or display the number of images that can be taken with an appropriate screen size selected by the photographer.
[0005]
However, the parallel display has the disadvantages that the user is confused and the display is difficult to see. In addition, there is a disadvantage that the remaining number of the other screen size cannot be grasped only by the remaining number display in conjunction with the setting of the screen size before the switching of the screen size. In the aspect in which the number of images that can be shot with an appropriate screen size is displayed according to the photographer's selection, the number of images that can be displayed is unrelated to the actual screen size setting. .
[0006]
The present invention has been made in view of such circumstances, and displays the remaining number in conjunction with the setting of the screen size, and allows the user to check the remaining number corresponding to the other screen size at any time. An object is to provide a possible camera.
[0007]
[Means for solving the problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a camera capable of switching the screen size of a photo frame exposed on a film between a first size and a second size obtained by extending the first size in the film traveling direction. Screen size setting means for setting the screen size, remaining number calculation means for calculating the remaining number of pictures that can be taken according to the screen size, and the remaining number corresponding to one of the screen sizes set by the screen size setting means The remaining amount display means for displaying the remaining number corresponding to the other screen size not set by the screen size setting means according to the operation of the operation member. And a quantity confirmation means.
[0008]
According to the present invention, the second size is obtained by increasing the first size in the film traveling direction, and the number of shootable images (remaining number) corresponding to the first size is different from the remaining number corresponding to the second size. . Accordingly, the remaining number is displayed in conjunction with the screen size setting by the screen size setting means, and the remaining number corresponding to the set one screen size is displayed on the remaining amount display means. Then, by operating the operation member as necessary, the remaining number of the other screen size not set by the screen size setting means can be confirmed at any time.
[0009]
Further, the liquid crystal display part of the remaining amount display means is shared with other size remaining amount confirmation means, and when the operation member is operated, the display of the remaining number corresponding to one set screen size is turned off, Instead, the remaining number of screens of the other screen size is displayed. In this manner, display misrecognition can be prevented by switching the display of the liquid crystal display unit according to the operation of the operation member for checking the remaining amount of other sizes.
[0010]
Furthermore, according to another aspect of the present invention, a pressing operation button is used as the operating member, and while the pressing operation button is being pressed, the remaining number of screen sizes for confirmation is displayed. The display is terminated when the pressing operation is released.
As a result, since the confirmation display is temporarily performed only while the pressing operation button is pressed, the user can display the true remaining number corresponding to the screen size set by the screen size setting means. There will be no misunderstanding of the confirmation display.
[0011]
Further, when the operation member for checking the remaining amount of other sizes is operated, the remaining number corresponding to the other screen size for confirmation is displayed, and when the operation member is operated or the operation of the operation member is released. The confirmation display may be forcibly terminated after a predetermined time has elapsed since the last time. According to this aspect, confusion between the display of the true remaining number corresponding to the screen size set by the screen size setting unit and the display for confirmation can be prevented.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of a camera capable of switching the screen size according to the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings. In the present embodiment, a camera using a 35 mm roll film will be described as an example.
FIG. 1 is a front external view of a camera using the present invention. A
[0013]
The
A finder
[0014]
FIG. 2 is a top external view of the
On the upper surface of the
[0015]
The
The
[0016]
The
A liquid crystal display is used for the
[0017]
Specifically, preliminary winding is performed immediately after the film cartridge is loaded, and the total number of perforations is detected to detect the length of the film. Each time the film is exposed by the release operation, the film is fed into the cartridge at a film feed amount (8 perforations for the standard size and 14 perforations for the panorama size) corresponding to the screen size of the shooting frame. The remaining length of the film is calculated by subtracting the film feed amount (8 or 14 perforations) from the total length (total number of perforations) of the film that can be rewound and photographed.
[0018]
The remaining film length is divided by the film feed amount for one frame (8 or 14 perforations) to obtain the number of shootable images for each screen size. The number of shootable images obtained in this way is displayed on the
[0019]
The
Near the film counter 28 (lower right of the
[0020]
In addition, a timer that counts the elapsed time from when the
[0021]
FIG. 3 is an external view of the back side of the
The
[0022]
The liquid
The auto bracket
[0023]
The
[0024]
Although not shown in the figure, a battery cover is provided on the bottom surface of the
FIG. 4 is a plan view showing a configuration of an optical system of a finder incorporated in the camera shown in FIG. This
[0025]
The finder portion of the
[0026]
The interlocking mechanism of the distance meter is not shown, but as is well known, a ring (cam) that advances and retreats in the optical axis direction according to the turning operation of the
[0027]
Then, the distance measurement image is moved by moving the distance measuring
Thus, by rotating the
[0028]
The two
[0029]
Further,
[0030]
Although the mechanism for sliding the
[0031]
On the other hand, when the photographing
Next, a switching mechanism for the eyepiece lens group will be described.
[0032]
FIG. 5 is a plan view of the switching mechanism of the eyepiece lens group. A
[0033]
Four connecting members are mainly supported on the
[0034]
When the first connecting
The second connecting
[0035]
The third connecting
[0036]
The fourth connecting member 88 has elongated
[0037]
Further, a
FIG. 6 is a main part configuration diagram of the front side of the switching mechanism of the eyepiece lens group. As shown in the figure, the right side of the mount to which the
[0038]
The fifth connecting
[0039]
Further, a
When the lens barrel of the
[0040]
On the other hand, the
A sixth connecting
[0041]
Next, the configuration of the reticle group will be described.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of
[0042]
The holding
[0043]
The moving
[0044]
The
[0045]
The
The 45 mm / 90
[0046]
The
[0047]
With this configuration, the 45 mm / 90
[0048]
Next, the standard / panoramic screen size switching means will be described.
FIG. 8 is a diagram showing an internal configuration of the
[0049]
The first
A
[0050]
A
The
[0051]
Further, the elevating
The tip of the
[0052]
With this configuration, in the panorama setting shown by the solid line in FIG. 8, the tip of the
[0053]
In this way, the lifting
Further, a
[0054]
Therefore, when the first
Next, the aperture switching mechanism will be described.
[0055]
FIG. 9 is a diagram showing the configuration of the aperture switching mechanism. An
[0056]
A focal plane shutter (not shown) is provided between the photographing
[0057]
A first light-
The first light-
[0058]
Similarly, the second light-
On the upper portion of the
[0059]
The second
The second
[0060]
A
[0061]
The right end of the second
[0062]
Further, the tip of the second frame lever 192 (the lower end in FIG. 9) is engaged with a
A
[0063]
According to such a configuration, when the
[0064]
By this movement, the first
Since the second and third
[0065]
When the
[0066]
At this time, the second
[0067]
The
Next, the electrical configuration of the camera will be described.
FIG. 10 is a block diagram showing an outline of the electrical configuration of the camera. The
[0068]
The DC /
[0069]
The peripheral power
The operation switch of the
The
[0070]
The film
The film
[0071]
Then, the detection result is notified from the film
The charge
[0072]
The
The
[0073]
The motor control circuit 224 is supplied with power from the
The
[0074]
In addition, the
Next, the operation of the camera configured as described above will be described.
When the lens barrel of the
[0075]
Since the distal end of the arm portion of the second connecting
[0076]
At this time, the
[0077]
On the other hand, the 90
Further, the fourth connecting member 88 shown in FIG. 5 moves downward in FIG. 5 by the lens mounting operation of f = 90 mm, and the
[0078]
FIG. 11 shows an example of the field of view observed from the eyepiece when the 90 mm lens is mounted. FIG. 11A shows the panorama size at infinity, and FIG. 11B shows the panorama size near (1 m). is there.
When the panorama size is selected by operating the
[0079]
Accordingly, the
When the
[0080]
On the other hand, when the standard size is selected by operating the
Accordingly, the
[0081]
FIG. 12A shows the standard size at infinity, and FIG. 12B shows the standard size close to 1 m, which is automatically linked to the turning operation of the
Next, a case where the lens barrel of the photographing
[0082]
The lens barrel of the
Then, in conjunction with the ascending operation of the fifth connecting
[0083]
When the second connecting
[0084]
Thus, by connecting the 45-
Further, the fourth connecting member 88 shown in FIG. 5 is moved upward in FIG. 5 by the lens mounting operation of f = 45 mm, and the 45 mm / 90 mm described in FIG. The
[0085]
FIGS. 13 and 14 show examples of the field of view observed from the eyepiece when the 45 mm lens is mounted. FIG. 13A shows a panoramic size at infinity, and FIG. FIG. 14A shows the standard size at infinity, and FIG. 14B shows the standard size close to (0.75 m).
The point that the displayed frame is switched by the setting of the screen size by the
[0086]
Next, the camera control procedure will be described.
FIG. 15 is a flowchart showing the flow of camera operation control. When the main power is turned on and the camera operation is started (step S10), hardware initialization processing is performed (step S12). 2 Initial data is read from the PROM 214 (step S14). Next, a RAM capacity check (step S16) and a battery check process are executed (step S18).
[0087]
As a result of the battery check, when it is determined that the remaining amount of energy is less than the predetermined value (battery NG), the process proceeds to processing such as a warning or stop of the camera operation, and the remaining energy is determined to be greater than or equal to the predetermined value. In the case (battery OK), the liquid
[0088]
Next, the state of various input switches of the camera is read (step S22). Specifically, first, it is determined whether or not the
[0089]
On the other hand, if there is no change in the mode setting of the
If the
[0090]
If there is a change in the attobut switch, the operation goes to the attobut switch processing (step S32), and processing according to the switch state is performed. In other words, when the atto-pull switch is OFF, the at-to-pick detection flag is set to 0, and a warning is displayed on the liquid
[0091]
On the other hand, in the case of the at-push switch ON, the at-pick detection flag is set to 1 to allow camera operation. When the automatic pig switch process in step S32 ends, the process proceeds to step S66.
If there is no change in the attobut switch in step S30, it is then determined whether or not there is a change in S1 indicating half-press of the shutter (step S34). When the
[0092]
If there is no change in S1 in step S34, it is then determined whether or not the cable release has changed (step S38). When the cable release is turned on, the process proceeds to the cable release process (step S40), and a series of photographing operations are executed in the same manner as the S1 process (step S36). Then, after executing the predetermined operation, the process proceeds to step S66.
[0093]
If there is no change in the cable release in step S38, it is then determined whether or not the
[0094]
If there is no change in ELSW in step S42, then it is determined whether or not MUSW 42 has changed (step S46). When the
If there is no change in MUSW in step S46, then it is determined whether or not AEBSW 40 has changed (step S50). When the
[0095]
If there is no change in AEBSW in step S50, then it is determined whether or not there is a change in PNSW (step S54). When the PNSW is pressed, the process proceeds to PNSW processing (step S56). Although details of the PNSW process will be described later (FIG. 17), various processes corresponding to the selected screen size are performed.
If there is no change in the PNSW in step S54, then it is determined whether or not there is a change in the supercondial dial (step S58). When the flap control dial is turned, the process shifts to the flag dial processing (step S60), and the selected flag control shift amount is set. When the supercondial dialing process ends, the process proceeds to step S66.
[0096]
If there is no change in the flange control dial in step S58, it is then determined whether or not the shutter speed setting dial (SS dial) 26 has changed (step S62). When the SS dial is operated, the process proceeds to SS dial processing (step S64), and the selected shutter speed is set. When the SS dial process ends, the process proceeds to step S66, and after resetting the 5-minute timer, the process returns to step S22.
[0097]
If there is no change in the SS dial in step S62, then the 5-minute timer count is checked to determine whether 5 minutes have passed (step S68). If less than 5 minutes, the process proceeds to step S22. Return. On the other hand, if it is confirmed in step S68 that 5 minutes have elapsed, or if it is determined in step S28 that the main dial is turned off, the start switch a is turned off (step S70) and then restarted. The condition set is performed (step S72).
[0098]
The start switch a means S1, cable release switch, MUSW, and ELSW. In step S70, it is confirmed that all these switches are off, and then the process proceeds to step S72.
The activation conditions set in step S72 are the activation conditions when the
[0099]
When the activation condition setting is completed in step S72, the EL and LCD are turned off (step S74), and the control operation is stopped (step S76).
FIG. 16 shows the flow of activation processing from the stopped state in step S76 shown in FIG.
For restart from the stop state, all switch states are read (step S80), and it is determined whether or not the start condition set in step S72 of FIG. 15 is satisfied (step S82).
[0100]
When the main dial 24OFF is received and the stop state is entered in step S28 shown in FIG. 15, it is determined whether or not the activation condition from the main dial OFF is satisfied. On the other hand, if the main dial is turned on and a stop state is reached after 5 minutes, it is determined whether or not the activation condition from the standby is satisfied.
If the corresponding activation condition is satisfied, the LCD is turned on (step S84), the 5-minute timer is started, and the process returns to step S22 shown in FIG. On the other hand, if the corresponding activation condition is not satisfied in step S82, the process returns to step S70 shown in FIG. 15, and the stopped state is maintained (step S76).
[0101]
Subsequently, a subroutine of the PNSW process shown in FIG. 15 will be described.
FIG. 17 is a flowchart showing the flow of the PNSW process. When the PNSW process is started (step S100), first, it is determined whether or not the PNSW corresponding to the
[0102]
If the PNSW is not in the neutral state in step S102, then the screen size selected and set by PNSW is determined (step S106). When the panorama size is selected (when the standard size is switched to the panorama size), it is determined whether or not the remaining amount of the film at the standard size (normal) before switching is “1” (step S108). If the normal film remaining amount is one, it is determined that panorama shooting cannot be performed, and “1” blinks and is displayed on the film counter 28 (step S110), and a warning that panorama shooting is not possible is issued. And prompt the user to change to the standard size.
[0103]
Then, the state of the PNSW is confirmed again (step S111). If the panorama size setting is maintained, the shutter is locked (step S112) and the release operation is prohibited. Specifically, for example, even when the
[0104]
On the other hand, if the PNSW has been changed to the standard size in step S111, “1” is displayed on the film counter 28 (step S113), indicating that it is possible to shoot one normal image, and processing Returns to the main routine of FIG. 15 (step S118).
In step S108, panoramic photography is possible if the remaining film amount in the normal state is two or more, and an “N → P switching process” described later is executed (step S115). Thereafter, the process returns to the main routine of FIG. 15 (step S118).
[0105]
When the PNSW is set to the standard size side in step S106 (that is, when the panorama is switched to normal), a “P → N switching process” described later is executed (step S116). Thereafter, the process returns to the main routine of FIG. 15 (step S118).
FIG. 18 shows a subroutine for screen size switching processing.
[0106]
When the screen size switching process starts (step S120), first, it is determined whether the PNSW is set to the panorama side or the standard side (step S122). When set to the panorama side (corresponding to the N → P switching process shown in step S115 of FIG. 17), “6” corresponding to the short feeding amount is set in the photo reflector register (PRreg) (step S124). . Since the signal change of the film
[0107]
Thereafter, counting of the safety timer is started (step S126), and rewinding driving of the
During the film rewinding operation, the
[0108]
However, if the state does not change in step S130, it is confirmed whether or not the safety timer has reached time-up (step S136). If the time has not yet expired, the process returns to step S130. The process proceeds to step S138.
When the safety timer expires in step S136, or when the film is fed by 3 perforations and the value of PRreg becomes "0", the
[0109]
Next, the case where the standard side is set in step S122 will be described. When PNSW is set to the normal side, it corresponds to the “P → N switching process” shown in step S116 of FIG. 17, and in this case, PRreg is set to 10 (step S150). “10” is a value corresponding to 5 perforations.
Thereafter, counting of the safety timer is started (step S152), and the feed driving of the
[0110]
During the film feeding operation, the
However, if the state does not change in step S156, it is checked whether or not the safety timer has reached time-up (step S162). If the time has not yet expired, the process returns to step S156, and when the time is up, The process proceeds to step S164.
[0111]
When the safety timer expires in step S164, or when the film is wound on the take-up reel by 5 perforations and the value of PRreg becomes “0” (step S160), the
[0112]
Thereafter, PRreg is set to “4” (step S170), the safety timer is reset (step S172), and the process proceeds to step S126. The processing from step S126 to step S148 is as described above, and the film is rewound by two perforations.
In this example, when the panorama is switched to the standard, the film is transported in the reverse direction by 5 perforations, and then the film for 2 perforations is sent in the forward direction. The value is not particularly limited as long as it is larger than the amount corresponding to 3 perforations corresponding to the amount.
[0113]
In this way, even when switching from panorama to standard, film positioning is always performed in one direction (film rewinding direction), and the effects of transport errors due to backlash of the film driving force transmission mechanism and detection errors of the perforation detection means Is avoiding.
Next, a single frame feeding process after shooting will be described.
[0114]
FIG. 19 shows a subroutine for one frame feeding (one frame rewinding). When the film exposure is performed and the one-frame feeding process is started (step S180), it is first determined whether the PNSW is set to panorama / standard (step S182). If PNSW is set to the panorama side, “28” is set to PRreg (step S184). “28” is a value corresponding to 14 perforations.
[0115]
On the other hand, if PNSW is set to the normal side in step S182, PRreg is set to “16”. “16” is a value corresponding to 8 perforations.
Thereafter, counting of the safety timer is started (step S188), and rewinding driving of the
[0116]
During the film feeding operation, the
However, if the state does not change in step S192, it is checked whether or not the safety timer has reached the time-up (step S198). If the time has not yet expired, the process returns to step S192. Proceed to step S200.
[0117]
If the safety timer expires in step S198, or if the film is transported by a predetermined amount in step S196 and the value of PRreg becomes "0", the
[0118]
Next, processing when the remaining film amount becomes 0 after shooting in panorama will be described.
As shown in FIG. 20, when the film feeding process is executed after performing panoramic film exposure (step S220), it is determined whether the remaining film amount is 1 or less in terms of standard size (step S222). . When the remaining film amount is 2 or more in terms of the standard size, since further panoramic shooting is possible, a one-frame rewinding process is performed at the panorama size (step S224), and the next frame is set. Thereafter, the process returns to the main routine of FIG.
[0119]
In step S222, if the normal film remaining amount (remaining number of sheets) is 1 or less, it is determined that panoramic photography cannot be performed, and “1” is displayed blinking on the film counter 28 (step S226). A warning that panoramic photography is not possible is issued, and the user is prompted to change to the standard size.
Then, the state of the PNSW is confirmed again (step S227). If the panorama size setting is maintained, the shutter is locked (step S228) and the release operation is prohibited.
[0120]
If the PNSW has been changed to the standard size in step S227, it is then determined whether the remaining film number at the standard size is 1 or 0 (step S230). If the remaining film amount in standard size conversion is 0, automatic rewinding is executed to store all the film in the cartridge (step S230) so that the film can be taken out from the camera.
[0121]
On the other hand, in step S230, when the remaining amount of film in standard size conversion is 1, photographing at the standard size is allowed. That is, “1” is displayed on the film counter (step S234), and the standard size single frame rewinding process is automatically executed (step S236). Thus, even if the remaining number in the panorama is 0, when the remaining film number is 1 in terms of the standard size, it is possible to take a picture and use the film without waste.
[0122]
Various processes other than the processes described above can be considered for the process in the final frame of the film. Hereinafter, another embodiment of the process in the last frame of the film will be described.
First, the case where the number of remaining sheets in the standard size is 1 will be described. When the screen switching knob is set to the standard size and the remaining number “1” of the standard size is displayed on the
[0123]
This blinking display is used as a warning that means that panoramic photography cannot be performed, and prompts the user to set the standard size. The display form of the warning is not limited to this, and various modes such as message display, alarm number display, or lighting of a warning lamp are possible. At this time, it is preferable to lock the shutter together with the above-mentioned warning to prevent the photographing operation.
[0124]
As another aspect, when the remaining number of the standard size is 1, a warning is given in advance that the screen size cannot be switched to the panorama size, so that the screen size switching operation can be prevented in advance. Good. In this case, as a form of warning, a warning message may be displayed on the liquid crystal display unit, an alarm number may be displayed, a warning lamp may be turned on, or the like.
[0125]
Next, a case where the remaining number in the panorama size is changed from 1 to 0 will be described.
If the panorama size is 1 and the panorama size is shot and the panorama size is shot, the display on the
[0126]
In other words, even if the remaining number of panoramas is 0, if there is still enough film to shoot at the standard size, “1” will blink on the
[0127]
In addition, if it is determined that there is enough film available for shooting at the standard size, the screen size is automatically switched to the standard size without waiting for the user to switch the screen size. You may make it perform the film feeding by a size.
Specifically, for example, a driving unit such as a plunger for driving the aperture switching mechanism is provided, and the driving unit is driven based on an electrical signal of the screen switching switch to switch the screen size. Constitute. When the
[0128]
In addition, when panorama size shooting is performed when the remaining number of panorama size is 1, the film amount remains as long as the standard size can be shot. There is also an aspect in which automatic film winding (rewinding in the case of a pre-winding type) is terminated. According to this aspect, after the last frame is shot in the panorama size, the process of storing all the films in the cartridge (automatic rewinding process) is executed.
[0129]
Next, the operation procedure of the camera film counter will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
When the
[0130]
Next, the screen size setting is discriminated (step S258). When the standard size is set, the film feed amount L is set to 8 perforations (step S260), and when the panorama size is set, the film feed is set. The feed amount L is set to 14 perforations (step S262).
Then, the remaining film quantity r is divided by the film feed amount L to obtain the number of storable pictures corresponding to each size, and the number of storable pictures (remaining number) in the set screen size is displayed on the film counter 28 ( Step S264). Note that the value after the decimal point is rounded down as a result of division of (film remaining amount r) / (film feed amount L).
[0131]
Next, it is detected whether or not the photographer has pressed the confirmation button 29 (step S266), and if it has been operated, the display of the number of shootable images displayed in step S264 is turned off, and the screen size of the other is displayed instead. The remaining number is displayed on the film counter 28 (step S268). Thereby, it is possible to confirm the number of shootable images on the other screen size that has not been set.
[0132]
While the
If the
[0133]
Subsequently, it is detected whether or not the photographer has operated the screen switching knob 34 (step S274), and if it has been operated, the aperture switching mechanism is activated and the film feed amount L needs to be changed. It returns to step S258.
If the screen size has not been switched in step S274, it is determined whether or not the release switch has been turned on (step S276). If the
[0134]
In step S276, if the
[0135]
When the film feeding is completed, a value obtained by subtracting the film feeding amount L from the film remaining amount r is set as a new film remaining amount r (step S282), and the film remaining amount r is compared with the film feeding amount L. (Step S284). Here, if the remaining film amount r is equal to or greater than the film feed amount L, it is possible to continue shooting, and the process returns to step S258 to prepare for the next shooting.
[0136]
On the other hand, if the film remaining amount r is less than the film feeding amount L, the filming cannot be continued, so that the remaining film is wound on the cartridge (step S286), and the filming of the film is completed. As for the processing in the case of the remaining number of
According to the camera described above, the remaining number can be displayed in conjunction with the screen size setting, and the remaining number corresponding to the other screen size can be confirmed at any time. In addition, the user does not misrecognize the display of the true remaining number corresponding to the screen size set by the screen size setting means and the display for confirmation.
[0137]
In the above-described embodiment, the pre-winding camera that performs preliminary winding immediately after loading the film cartridge and stores the film in the cartridge for each frame shooting has been described as an example. The present invention can also be applied to a camera that sends out a film from a cartridge.
In the present embodiment, the case where the perforation is detected by the photo sensor is described as an example of the means for grasping the film feeding amount. However, the present invention is not limited to this. For example, the perforation can be freely engaged with the perforation. A configuration for detecting the amount of rotation of the sprocket may also be used.
[0138]
In the above embodiment, the example in which the present invention is applied to a standard / panorama switching camera that can be switched between a standard size and a panorama size obtained by expanding the standard size in the film traveling direction has been described. The present invention can also be applied to a camera that can be switched between a half size and a half size.
[0139]
【The invention's effect】
As described above, according to the camera capable of switching the screen size according to the present invention, the remaining amount for displaying the remaining number corresponding to the set screen size in conjunction with the screen size setting by the screen size setting means. Since the display means and another size remaining amount confirmation means for displaying the remaining number of remaining screen sizes not set by the screen size setting means according to the operation of the operation member at any time are provided. The remaining number of sheets can be clearly displayed, and the remaining number of sheets on the other screen size that has not been set can be confirmed at any time as necessary.
[0140]
As a result, before changing the screen size, it is possible to grasp the remaining number of sheets in the other screen size, and display the remaining number in the actually set screen size and the other screen size for confirmation. The user can easily distinguish the remaining number display.
In particular, the liquid crystal display part of the remaining amount display means is shared with other size remaining amount confirmation means, and when the operation member is operated, the display of the remaining number corresponding to one set screen size is turned off, Instead of displaying the remaining number of the other screen size, it is possible to clearly distinguish between the remaining number display at the actually set screen size and the remaining number display at the other screen size for confirmation. , Can prevent misrecognition of the display.
[0141]
Further, a pressing operation button is used as an operation member, and the remaining number of screen sizes for confirmation is displayed only while the pressing operation button is pressed, and when the pressing operation of the pressing operation button is released, the display is displayed. Terminating can also prevent display errors.
When the operation member for checking the remaining amount of other sizes is operated, the remaining number corresponding to the other screen size for confirmation is displayed, and when the operation member is operated or the operation of the operation member is released. In this manner, the confirmation display can be effectively prevented even by a mode in which the confirmation display is forcibly terminated after a predetermined time has elapsed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front external view of a camera to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a top view of the camera shown in FIG.
3 is an external view of the rear side of the camera shown in FIG.
4 is a plan view showing a configuration of an optical system of a finder incorporated in the camera shown in FIG.
FIG. 5 is a plan view of an eyepiece lens group switching mechanism;
FIG. 6 is a main part configuration diagram of the front side of the switching mechanism of the eyepiece lens group.
7 is a diagram showing a configuration of
FIG. 8 is a main part configuration diagram inside the camera shown in FIG. 1;
FIG. 9 is a configuration diagram of an aperture switching mechanism.
FIG. 10 is a block diagram showing an outline of the electrical configuration of the camera.
FIGS. 11A and 11B are diagrams illustrating an example of a visual field observed from an eyepiece when a 90 mm lens is mounted, FIG. 11A is a diagram illustrating a state of panoramic size at infinity, and FIG. Illustration
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing an example of a field of view observed from an eyepiece when a 90 mm lens is mounted, FIG. 12A is a diagram showing a state of a standard size at infinity, and FIG. Illustration
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing an example of a field of view observed from an eyepiece when a 45 mm lens is mounted; FIG. Illustration
FIGS. 14A and 14B are diagrams illustrating an example of a visual field observed from an eyepiece when a 45 mm lens is mounted, FIG. 14A is a diagram illustrating a state of infinity of a standard size, and FIG. Illustration
FIG. 15 is a flowchart showing the flow of camera operation control.
FIG. 16 is a flowchart showing a flow of activation processing from a stopped state;
17 is a flowchart showing the flow of the PNSW process shown in FIG.
FIG. 18 is a flowchart showing a subroutine for screen size switching processing;
FIG. 19 is a flowchart showing a subroutine for frame advance.
FIG. 20 is a flowchart used for explaining processing after panorama shooting;
FIG. 21 is a flowchart showing the operation procedure of the film counter.
[Explanation of symbols]
1 ... Camera
2 ... Photography lens
28 ... Film counter
29 ... Confirmation button (operation member for confirming remaining amount of other sizes)
34 ... Screen switching knob
36 ... Liquid crystal display
210: Central processing unit (CPU)
216 ... Film PR detection circuit
224 ... Motor control circuit
232 ... Film motor
Claims (4)
撮影画面のサイズの設定を行う画面サイズ設定手段と、
画面サイズに応じた撮影可能な残枚数を算出する残枚数算出手段と、
前記画面サイズ設定手段で設定された一方の画面サイズに対応した残枚数を、画面サイズの設定と連動して表示する残量表示手段と、
操作部材の操作に応じて前記画面サイズ設定手段で設定していない他方の画面サイズに対応した残枚数を表示する他サイズ残量確認手段と、
を備えたことを特徴とする画面サイズ切替可能なカメラ。In a camera capable of switching the screen size of a shooting frame exposed on a film between a first size and a second size obtained by extending the first size in the film traveling direction.
Screen size setting means for setting the size of the shooting screen;
A remaining number calculating means for calculating the remaining number of images that can be shot according to the screen size;
A remaining amount display means for displaying a remaining number corresponding to one screen size set by the screen size setting means in conjunction with the setting of the screen size;
Other size remaining amount checking means for displaying the remaining number corresponding to the other screen size not set by the screen size setting means in accordance with the operation of the operation member;
A camera with a switchable screen size.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23839197A JP4048386B2 (en) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | Camera with switchable screen size |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23839197A JP4048386B2 (en) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | Camera with switchable screen size |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1184518A JPH1184518A (en) | 1999-03-26 |
JP4048386B2 true JP4048386B2 (en) | 2008-02-20 |
Family
ID=17029509
Family Applications (1)
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1997
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Publication number | Publication date |
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