JP4043223B2

JP4043223B2 - Cleaning tool

Info

Publication number: JP4043223B2
Application number: JP2001362372A
Authority: JP
Inventors: 弘光国田; 雅博福山; 敏近藤
Original assignee: Inoac Corp
Current assignee: Inoac Corp
Priority date: 2001-11-28
Filing date: 2001-11-28
Publication date: 2008-02-06
Anticipated expiration: 2021-11-28
Also published as: JP2003160687A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は清掃具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、テーブル等の拭き掃除には雑巾、ウレタンフォーム、セルローススポンジ等が使用されていたが、洗剤を使用しても汚れが十分に落ちないことがある。しかも、洗剤を使用した場合には水による拭き取りが必要になって、作業が面倒になることもある。
【０００３】
近年、汚れを簡単に落とすことのできる清掃具としてメラミンフォームを利用したものが提案されるようになった（特開平１１−１２８１３７号公報、特開２０００−３４２５０２号公報）。前記メラミンフォームは、比較的硬く且つ脆い材料であるので、清掃対象面を擦る際の摩擦によって細かい粒子がメラミンフォーム表面から剥離し、この剥離した粒子が一種の研磨剤として機能し、清掃対象面に頑固に付着した汚れを効率良く除去する。
【０００４】
しかし、前記のようにメラミンフォームは脆いため、清浄時に急激な力が加わった時に裂けたり、清掃後に清掃具（メラミンフォーム）を水洗いして絞ったりするときにひびが入ったりして耐久性に劣るという欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑みなされたもので、脆さによる不具合を改善し、しかも製造が容易なメラミンフォーム成形体を利用した、クリーニング性及び耐久性に優れる清掃具を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、チップのサイズが５〜５０ｍｍのメラミンフォームチップ同士がバインダーにより結合されてなるメラミンフォーム成形体からなる清掃具に係る。
【０００７】
請求項２の発明は、チップのサイズが５〜５０ｍｍのメラミンフォームチップと、メラミンフォームとは異なる弾性体からなってチップのサイズが５〜５０ｍｍのチップとを含む混合チップがバインダーにより結合されてなるメラミンフォーム成形体からなる清掃具に係る。
【０００８】
請求項３の発明は、請求項２において、弾性体のチップがポリウレタンフォームチップからなることを特徴とする。
【０００９】
請求項４の発明は、請求項１から３のいずれか一項において、メラミンフォームチップが、未使用のメラミンフォームから形成されたものであることを特徴とする。
【００１０】
請求項５の発明は、請求項１から４のいずれか一項において、メラミンフォーム成形体の少なくとも一表面が裁断面からなることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面を用いてこの発明を詳細に説明する。図１はこの発明の実施例に係るメラミンフォーム成形体の斜視図、図２はこの発明の一実施例に係るメラミンフォーム成形体について、その一部を拡大して示す概略拡大断面図、図３は表面が裁断面からなる場合における図２と同様の概略拡大断面図、図４はこの発明の他の実施例に係るメラミンフォーム成形体について、その一部を拡大して示す概略拡大断面図、図５は表面が裁断面からなる場合における図４と同様の概略断拡大面図、図６はこの発明のメラミンフォーム成形体の製造工程一例を示す図である。
【００１２】
図１に示すこの発明の実施例に係るメラミンフォーム成形体１０は、清掃具として用いられるものであり、図２に示すように、メラミンフォームチップ１１同士がバインダーＢによって互いに結合されて所要形状にされたものである。この例のメラミンフォーム成形体１０は、直方体形状とされ、家具や家庭電気製品等に対して使用される清掃具を構成している。
【００１３】
前記メラミンフォームチップ１１は、メラミンフォームを切断等により小片にしたものである。前記メラミンフォームチップ１１のサイズは、５〜５０ｍｍ、さらには８〜４０ｍｍ、特に１０〜３０ｍｍが好ましい。前記範囲のサイズは、各メラミンフォームチップ１１がメラミンフォームのクリーニング性を発揮するのに十分な大きさであり、しかも大きすぎて脆くなりすぎることのない、好ましい大きさである。
【００１４】
前記メラミンフォームは、公知の通常のメラミンフォーム（熱圧縮等の加工が施されていないもの）のみならず、熱圧縮成形（全厚み方向への熱圧縮成形）されたメラミンフォームや、表面近傍のみが熱成形（厚み方向に対して、一部のみ熱圧縮して塑性変形させる加工、メルトーム加工とも称される）された表面熱成形品からなるメラミンフォームも使用できる。中でも、密度８〜４０ｋｇ／ｍ^３、引張強度７０〜６５０ＫＰａ、引裂強度０．１〜１０Ｎ／ｃｍ（いずれもＪＩＳＫ６４００に従い測定）のものが好ましい。
【００１５】
また、前記メラミンフォームは、何らかの用途に一度使用された、あるいはこれまで用途の無かった端材からなる廃棄メラミンフォームを用い、その廃棄メラミンフォームを切断して本発明におけるメラミンフォームチップ１１として使用することができる。さらに、前記メラミンフォームは、このメラミンフォーム成形体１０のために成形された（特には前記密度等を調整して成形された）、未使用の新品のメラミンフォームを用い、その未使用メラミンフォームを切断してこの発明におけるメラミンフォームチップ１１とすれば、何らかの用途に使用された後の廃棄メラミンフォームからなるものと比べ、メラミンフォームチップ１１表面の研磨性が、より優れたものとなる。
【００１６】
前記バインダーＢは、ゴム系、ウレタン系、ウレタンプレポリマー系、エマルジョン系等を用いることができる。特に、ポリイソシアネート及びポリオールとから調製されるウレタンプレポリマー系は好適なものである。前記バインダーＢは、前記メラミンフォームチップ１１と混合され、その後の硬化によりメラミンフォームチップ１１同士を結合するものである。このバインダーＢによるメラミンフォームチップ１１同士の結合部は、前記バインダーＢの硬化によって強度が向上しており、前記メラミンフォームチップ１１の脆さを改善することができる。
【００１７】
前記バインダーＢの量は、該バインダーＢがメラミンフォームチップ１１の全表面を覆うようにして付着する量でも、あるいは前記メラミンフォームチップ１１の表面の一部に付着する量でもよい。特に、清掃具の場合には、前記メラミンフォームチップ１１の表面が直接被清掃面に接触するほうが良好なクリーニング性能が得られるので、前記メラミンフォーム成形体１０の表面において、少なくとも一部のメラミンフォームチップ１１の表面が露出するようにバインダーＢの量を調整するのが好ましい。
【００１８】
また、前記メラミンフォーム成形体１０において、少なくとも清掃に用いられる一表面（清掃対象物と接触する表面）については、カッター、トムソン刃、円筒状刃物等の切断具によって切断された裁断面とするのが好ましい。このようにすれば、個々のメラミンフォームチップの全表面を覆うほどにバインダーを付着・使用した場合においても、前記バインダーＢで覆われていないメラミンフォームチップ１１の裁断面を、前記メラミンフォーム成形体１０の表面で露出させることができ、良好なクリーニング性能が確実に得られるようになる。図３は、前記メラミンフォーム成形体１０において清掃に用いられる表面Ｓが、裁断面Ｃとなっている場合の概略拡大断面図である。
【００１９】
さらにまた、前記メラミンフォームチップ１１と、メラミンフォームとは異なる弾性体のチップとが混合された混合チップを、前記バインダーＢで結合させて所要形状にしたメラミンフォーム成形体１０Ａも、この発明の好ましい実施例であり、清掃具として好適なものである。なお、この実施例のメラミンフォーム成形体１０Ａは、略直方体形状からなり、先に説明した前記メラミンフォーム成形体１０と同様の外形からなるため、図１を併用して説明する。図４は、前記混合チップをバインダーＢで結合したメラミンフォーム成形体１０Ａの一部を拡大して示す概略拡大断面図である。
【００２０】
前記メラミンフォームとは異なる弾性体のチップ２１をメラミンフォームチップ１１と混合してバインダーＢで結合したことによって、前記メラミンフォーム成形体１０Ａに弾性が付与されてメラミンフォームチップ１１の脆さが改善される。さらに、この場合、前記メラミンフォーム成形体１０Ａを用いて清掃する際に、表面におけるメラミンフォームの粒子がサンドペーパーの粒子として作用すると共に、前記弾性体のチップ２１がサンドペーパーにおけるペーパー（裏打ち材）のような作用をするため、前記メラミンフォーム粒子による研磨清掃を一層良好に行うことができるようになる。前記弾性体のチップ２１としては、メラミンフォーム以外の弾性体、例えばポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ゴムスポンジ等、適宜の弾性体の一種類あるいは複数種類をチップにしたものが用いられる。特に、軟質ポリウレタンフォームは、伸びがメラミンフォームよりも良好なため、前記弾性体のチップ２１として好ましいものである。
【００２１】
前記弾性体のチップ２１は、前記メラミンフォームチップ１１のサイズと同様に５〜５０ｍｍ、好ましくは８〜４０ｍｍ、より好ましくは１０〜３０ｍｍのサイズとされる。このように、前記弾性体のチップ２１とメラミンフォームチップ１１のサイズを同様の範囲とすれば、後記するメラミンフォーム成形体１０Ａの製造時にチップの混合が良好になって同種チップの偏りが少なくなるので、得られるメラミンフォーム成形体１０Ａにおいて局部的に極端に脆くなるのを防止することができる。
【００２２】
前記メラミンフォームチップ１１と弾性体のチップ２１との混合割合は、前記メラミンフォーム成形体１０Ａに要求されるクリーニング性及び強度に応じて適宜決定される。すなわち、優れたクリーニング性が要求される場合には弾性体のチップ２１を少なくしてメラミンフォームチップ１１を多くし、それに対して優れた耐久性が要求される場合には、前記メラミンフォームチップ１１を少なくして弾性体のチップ２１を多くする。
【００２３】
なお、この実施例のメラミンフォーム成形体１０Ａにおいても、図５に示すように少なくとも清掃に用いられる一表面Ｓについては、前記と同様にカッター等の切断具で切断された裁断面Ｃで構成し、良好なクリーニング性能を確実に得られるようにするのが好ましい。
【００２４】
以下、前記メラミンフォーム成形体１０（１０Ａ）を製造する方法について、図６を用いて説明する。前記メラミンフォーム成形体１０（１０Ａ）は、チップ粉砕処理工程（Ａ）、バインダー付着工程（Ｂ）、モールド充填工程（Ｃ）、加圧硬化工程（Ｄ）、乾燥工程（Ｅ）とによって製造される。
【００２５】
チップ粉砕処理工程（Ａ）では、メラミンフォームを粉砕して所要の大きさからなるメラミンフォームチップ１１にし、それと共に必要な場合には軟質ポリウレタンフォーム等の弾性体を粉砕して所要の大きさからなる弾性体のチップ２１を形成する。
【００２６】
バインダー付着工程（Ｂ）では、前記所要の大きさとされたチップ１１（２１）と前記バインダーＢを所要割合で配合し、タンブラーミキサー、リボンブレンダー等の混合装置で混練し、前記チップ１１（２１）にバインダー１１を付着させ、バインダー付着チップ１５を得る。
【００２７】
モールド充填工程（Ｃ）では、前記バインダー付着工程で得られたバインダー付着チップ１５を計量してモールド装置３０内に充填する。図示のモールド装置３０は、下面に水蒸気導入口３３の形成された枠体３４と、該枠体３４内に配置された下型３１と、該下型３１に対して昇降可能とされた上型３５（図Ｄに示す）とよりなり、前記下型３１と上型３５にそれぞれ水蒸気通路３２，３７が上下方向に貫通形成されている。
【００２８】
加圧硬化工程（Ｄ）では、前記上型３５をプレス装置３６により下降させて、前記下型３１との間でバインダー付着チップ１５を所要量加圧する。加圧の程度は、前記チップが完全につぶれない程度に調節される。また、前記加圧時には、前記モールド装置３０における下面の水蒸気導入口３３を介して、外部の水蒸気供給装置（図示せず）から水蒸気Ｖｐを当該モールド装置３０内に供給する。このように供給された水蒸気Ｖｐは、前記下型３１の水蒸気通路３２を通って下型３１と上型３５間に進入し、前記下型３１と上型３５間のバインダー付着チップ１５間を通る際に、前記バインダーＢを硬化させてチップ同士を結合固定させる。そして、前記水蒸気Ｖｐは上型３５の水蒸気通路３７を経て外部へ放出される。前記チップ同士の結合固定によって下型３１と上型３５間には、当該下型３１と上型３５間形状に賦形された成形体３８が形成される。
【００２９】
乾燥工程（Ｅ）では、前記モールド装置３０から成形体３８を取り出し、公知の乾燥炉に収容して、あるいは天日による自然乾燥で乾燥させ、前記成形体内の水分を除去する。乾燥条件は、乾燥時間を考慮して適宜決定されるが、乾燥炉を用いる場合には９０℃で３〜６時間、天日の場合には一週間を例示する。前記乾燥工程終了後、そのまま目的のメラミンフォーム成形体とされ、あるいは裁断されて目的のメラミンフォーム成形体とされる。以下、より具体的な実施例について示す。
【００３０】
【実施例】
・実施例１
メラミンフォーム（品名：バソテクト、ＢＡＳＦジャパン株式会社製）を、大きさ６〜２５ｍｍになるように粉砕機（安田鉄工所製）で粉砕してメラミンフォームチップを形成した。
【００３１】
バインダー：ウレタン系プレポリマー（品名：プレポリマー、株式会社イノアックコーポレーション製）をメラミンフォームチップ１００重量％に対して６０重量％になるようにブレンダー（黒木工業社製）により混合し、バインダー付着チップを形成した。このバインダー付着チップを、モールド装置内に２５ｋｇ（縦１３０ｃｍ×横２１０ｃｍ×高さ１３０ｃｍの体積となるように）充填して１／５の高さになるまで押圧した。また、モールド装置内に水蒸気を２１００Ｌ／分の割合で供給し、該水蒸気の供給と前記押圧を７分間続けてバインダーを硬化させ、成形体を形成した。その後、成形体をモールド装置から取り出し、自然乾燥し、乾燥後に縦９３ｍｍ×横４２ｍｍ×高さ３１ｍｍに裁断して実施例１のメラミンフォーム成形体を複数個得た。
【００３２】
・実施例２
メラミンフォーム（品名：バソテクト、ＢＡＳＦジャパン株式会社製）と軟質ポリウレタンフォーム（品名：カラーフォームＥＣＳ、株式会社イノアックコーポレーション製）を、それぞれ大きさ６〜２５ｍｍになるように粉砕機（安田鉄工所製）で粉砕してメラミンフォームチップと軟質ポリウレタンフォームチップを別々に形成した。このメラミンフォームチップと軟質ポリウレタンフォームチップを体積割合が５０：５０となるように計量して混合チップを調整し、その混合チップ１００重量％に対して、バインダーとしてＮＣＯ末端プレポリマーからなるウレタン系プレポリマーを４０重量％になるようにしてブレンダー（黒木工業社製）により混合し、バインダー付着チップを形成した。その後、実施例１と同様にして実施例２のメラミンフォーム成形体を複数個得た。
【００３３】
・実施例３，４
実施例２におけるメラミンフォームチップと軟質ポリウレタンフォームチップの体積割合を３５：６５にし、その他は実施例２と同様にして実施例３のメラミンフォーム成形体を複数個得た。また、実施例２におけるメラミンフォームチップと軟質ポリウレタンフォームチップの体積割合を２０：８０にし、その他は実施例２と同様にして実施例４のメラミンフォーム成形体を複数個得た。
【００３４】
前記のようにして得た実施例１〜４のメラミンフォーム成形体と、チップの結合品とは異なるメラミンフォーム単品ブロックからなる従来品とについて、密度（ＪＩＳＫ６４００準拠）、伸び（ＪＩＳＫ６４００準拠）、引張強度（ＪＩＳＫ６４００準拠）、引裂強度（ＪＩＳＫ６４００準拠）についてそれぞれ測定した。その測定結果は表１の通りである。
【００３５】
【表１】

【００３６】
表１の結果から理解されるように、引張強度は、従来品と本発明の各実施例との比較においては、大きな差異が見られなかった。しかし、脆さに対する代表的な指標である引裂強度に関して、各実施例は従来品に比べ、測定数値がほぼ倍増しているため、引裂き力が増し、脆さに対する強度が格段に向上していることが分かる。
【００３７】
さらに、表１には示していないが、実施例１と従来品に対して圧縮強度を調べるため、２５％全圧縮後２０秒後の応力（２５％全圧縮応力、ＣＬＤ）を測定した。その際のサンプルサイズは１００×１００×２５ｍｍ、クロスヘッドの移動速度は１００ｍｍ／ｍｉｎである。その結果、実施例１では２５．４ｋｇ、従来品では６．２ｋｇであった。
【００３８】
このように、本発明の実施例は、引裂強度の向上により脆さが改善されており、さらに２５％全圧縮応力、すなわちフォームの硬さ・強度が大きく向上しており、清掃具（クリーナ）として用いたときには、力強く握ることができ、擦り面に力を伝達しやすくなるので、より清掃作業性が向上し、クリーニング性に優れることになる。
【００３９】
また、前記実施例１〜４及び従来品のそれぞれに対して、次に示す第１の拭き取り試験と第２の拭き取り試験を行った。
第１の拭き取り試験は、水拭きした後の濡れた食卓の表面に新聞紙を置いて新聞紙の文字を食卓の表面に転写させ、その転写文字で汚れた、かつ濡れた状態の食卓表面を実施例１〜４及び従来品でそれぞれ擦って食卓表面の汚れ落ち具合を判断した。また、拭き取り後における実施例１〜４及び従来品に変形が残っているか否かを目視で判断し、さらにその後に軽く絞ってその際のひび割れ等を目視で判断した。また、第２の拭き取り試験は、油で汚れた電子レンジの庫内を、実施例１〜４及び従来品で擦って汚れの落ち具合を確かめると共に、使用後に変形が残っているか否かを目視で判断した。結果は表２の通りであった。
【００４０】
【表２】

【００４１】
表２に示すように、水で濡れた食卓に対する第１の拭き取り試験では、各実施例及び従来品共に汚れを綺麗に落とすことができた。しかし、使用後各実施例では殆ど変形が見られなかったのに対し、従来品では食卓との接触部付近が圧縮変形して復元しなかった。さらに軽く絞っても各実施例ではひび割れを生じなかったのに対し、従来品では一部でひび割れが発生した。また、表２には表れていないが、実際の使用に際して各実施例は適度な剛性があって扱いやすかったのに対し、従来品ではコンニャクのように柔らかく清掃時に把持しやすいとは言い難かった。
【００４２】
また、油汚れに対する第２の拭き取り試験では、各実施例及び従来品共に汚れを綺麗に落とすことができた。しかし、各実施例では、電子レンジの庫内を擦る際にさほど強く擦らなくても汚れを綺麗に取ることができたのに対し、従来品では何度も強く擦らなければ汚れを綺麗にとることができなかった。これは、各実施例ではチップ間の凹凸が汚れの擦り取りに効果的に作用しているのに対し、従来例ではそのようなチップ間の凹凸が存在しないためと推測される。また、使用後の変形残存は各実施例では殆ど見られなかったのに対し、従来品は大きく変形したままになっていた。これは、従来品においては、復元性が低いことに加え、汚れの除去に対して強く加圧しながら擦らなければならなかったことによると推測される。
【００４３】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明によれば、メラミンフォームチップ同士あるいは、メラミンフォームチップと、メラミンフォームとは異なる弾性体のチップとを含む混合チップがバインダーにより結合されているため、メラミンフォームの有する脆さによる不具合を改善でき、しかも製造が容易なメラミンフォーム成形体を得ることができた。さらに、メラミンフォームチップと、メラミンフォームとは異なる弾性体のチップとを含む混合チップからなるものにあっては、表面におけるメラミンフォームの粒子がサンドペーパーの粒子として作用すると共に、前記弾性体のチップがサンドペーパーにおけるペーパー（裏打ち材）のような作用をするため、前記メラミンフォーム粒子による研磨清掃を一層良好に行うことができるようになる。さらにまた、弾性体のチップとしてポリウレタンフォームチップを用いれば、メラミンフォームの有する脆さによる不具合をより確実に改善できる。
【００４４】
また、従来、利用されることが困難であり、廃棄されていた端材や、使用済品をチップにし、バインダーを用いて本発明のメラミンフォーム成形体にすることが可能であり、リサイクル・廃棄物の再利用の上でも本発明は有用であり、有意義なものである。
【００４５】
さらにまた、この発明のメラミンフォーム成形体のために成形された、未使用の新品のメラミンフォームを用い、その未使用メラミンフォームを裁断したメラミンフォームチップを用いれば、廃棄メラミンフォームからなるものと比べ、メラミンフォームチップ表面の研磨性が、より優れたものとなり、清掃性等において良好な性能が得られる。
【００４６】
さらに、チップのサイズを５〜５０ｍｍとすれば、メラミンフォームのクリーニング性を十分に発揮することができ、しかもメラミンフォームチップが大きすぎて脆くなることもない。
【００４７】
また、メラミンフォーム成形体の少なくとも一表面を裁断面で構成すれば、メラミンフォームチップを確実に露出させることができ、メラミンフォームのクリーニング性を確実に発揮させることができる。
【００４８】
さらにまた、この発明のメラミンフォーム成形体を清掃具とすれば、清掃時におけるメラミンフォームの脆さを改善でき、耐久性に優れ、しかも簡単かつ良好に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例に係るメラミンフォーム成形体の斜視図である。
【図２】この発明の一実施例について、一部を拡大して示す概略拡大断面図である。
【図３】表面が裁断面からなる場合における図２と同様の概略拡大断面図である。
【図４】他の実施例に係るメラミンフォーム成形体について、その一部を拡大して示す概略拡大断面図である。
【図５】表面が裁断面からなる場合における図４と同様の概略断拡大面図である。
【図６】この発明のメラミンフォーム成形体の製造工程一例を示す図である。
【符号の説明】
１０，１０Ａメラミンフォーム成形体
１１メラミンフォームチップ
２１弾性体のチップ
Ｂバインダー
Ｃ裁断面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention relates to the cleaning tool.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a cloth, urethane foam, cellulose sponge, or the like has been used for wiping and cleaning a table or the like. However, even if a detergent is used, dirt may not be sufficiently removed. In addition, when a detergent is used, wiping with water is necessary, and the operation may be troublesome.
[0003]
In recent years, as a cleaning tool capable of easily removing dirt, those using melamine foam have been proposed (Japanese Patent Laid-Open Nos. 11-128137 and 2000-342502). Since the melamine foam is a relatively hard and brittle material, fine particles peel from the surface of the melamine foam due to friction when rubbing the surface to be cleaned, and the peeled particles function as a kind of abrasive, Efficiently removes dirt that stubbornly adheres.
[0004]
However, as mentioned above, melamine foam is brittle, so it can be torn when a sudden force is applied during cleaning, or cracked when the cleaning tool (melamine foam) is washed and squeezed after cleaning. There is a disadvantage of being inferior.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and provides a cleaning tool that improves a defect due to brittleness and is excellent in cleaning properties and durability using a melamine foam molded body that is easy to manufacture.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 relates to a cleaning tool comprising a melamine foam molded body in which melamine foam chips having a chip size of 5 to 50 mm are bonded together by a binder.
[0007]
In the invention of claim 2, a mixed chip including a melamine foam chip having a chip size of 5 to 50 mm and a chip made of an elastic body different from the melamine foam and having a chip size of 5 to 50 mm is bonded with a binder. It concerns on the cleaning tool which consists of a melamine foam molded object.
[0008]
The invention of claim 3, Oite to claim 2, the chip of the elastic body, characterized in that a polyurethane foam chips.
[0009]
The invention of claim 4 is characterized in that, in any one of claims 1 to 3, the melamine foam chip is formed from an unused melamine foam.
[0010]
A fifth aspect of the invention is characterized in that in any one of the first to fourth aspects, at least one surface of the melamine foam molded body has a cut surface.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 is a perspective view of a melamine foam molded body according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a schematic enlarged cross-sectional view showing a part of the melamine foam molded body according to one embodiment of the present invention, and FIG. Is a schematic enlarged cross-sectional view similar to FIG. 2 when the surface is a cut surface, FIG. 4 is a schematic enlarged cross-sectional view showing a part of the melamine foam molded body according to another embodiment of the present invention, FIG. 5 is a schematic enlarged sectional view similar to FIG. 4 in the case where the surface has a cut surface, and FIG. 6 is a diagram showing an example of the production process of the melamine foam molded body of the present invention.
[0012]
The melamine foam molded body 10 according to the embodiment of the present invention shown in FIG. 1 is used as a cleaning tool. As shown in FIG. 2, the melamine foam chips 11 are bonded to each other by a binder B into a required shape. It has been done. The melamine foam molded body 10 in this example has a rectangular parallelepiped shape, and constitutes a cleaning tool used for furniture, household electrical appliances, and the like.
[0013]
The melamine foam chip 11 is obtained by cutting a melamine foam into small pieces by cutting or the like. The size of the melamine foam chip 11 is preferably 5 to 50 mm, more preferably 8 to 40 mm, and particularly preferably 10 to 30 mm. The size in the above range is a preferable size that is sufficient for each melamine foam chip 11 to exhibit the cleaning properties of melamine foam, and does not become too brittle.
[0014]
The melamine foam is not only known ordinary melamine foam (not subjected to processing such as heat compression), but also heat compression molded (heat compression molded in the entire thickness direction) or only near the surface. A melamine foam made of a surface thermoformed product which has been thermoformed (a process in which only a part is thermally compressed and plastically deformed in the thickness direction, also referred to as a melt process) can be used. Among them, those having a density of 8 to 40 kg / m ³ , a tensile strength of 70 to 650 KPa, and a tear strength of 0.1 to 10 N / cm (all measured according to JIS K 6400) are preferable.
[0015]
In addition, the melamine foam is used as a melamine foam chip 11 in the present invention by using a waste melamine foam that has been used once for some purpose or is made of end material that has not been used until now, and cutting the waste melamine foam. be able to. Further, the melamine foam is molded for the melamine foam molded body 10 (particularly, molded by adjusting the density etc.), and an unused new melamine foam is used. If it cut | disconnects and it is set as the melamine foam chip | tip 11 in this invention, compared with what consists of a waste melamine foam after using for a certain use, the abrasiveness of the melamine foam chip | tip 11 surface will become more excellent.
[0016]
The binder B may be rubber, urethane, urethane prepolymer, emulsion, or the like. In particular, urethane prepolymer systems prepared from polyisocyanates and polyols are preferred. The binder B is mixed with the melamine foam chip 11 and bonds the melamine foam chips 11 to each other by subsequent curing. The bonding portion between the melamine foam chips 11 by the binder B has improved strength due to the curing of the binder B, and the brittleness of the melamine foam chips 11 can be improved.
[0017]
The amount of the binder B may be an amount that the binder B adheres so as to cover the entire surface of the melamine foam chip 11 or an amount that adheres to a part of the surface of the melamine foam chip 11. In particular, in the case of a cleaning tool, better cleaning performance can be obtained when the surface of the melamine foam chip 11 is in direct contact with the surface to be cleaned. Therefore, at least a part of the melamine foam is formed on the surface of the melamine foam molded body 10. It is preferable to adjust the amount of the binder B so that the surface of the chip 11 is exposed.
[0018]
Further, in the melamine foam molded body 10, at least one surface used for cleaning (a surface in contact with the object to be cleaned) is a cut surface cut by a cutting tool such as a cutter, a Thomson blade, or a cylindrical blade. Is preferred. In this way, even when a binder is attached and used so as to cover the entire surface of each melamine foam chip, the cut surface of the melamine foam chip 11 not covered with the binder B is converted into the melamine foam molded body. 10 can be exposed, and good cleaning performance can be surely obtained. FIG. 3 is a schematic enlarged cross-sectional view when the surface S used for cleaning in the melamine foam molded body 10 has a cut surface C. FIG.
[0019]
Furthermore, a melamine foam molded body 10A in which a mixed chip in which the melamine foam chip 11 and an elastic chip different from the melamine foam are mixed is combined with the binder B to have a required shape is also preferable in the present invention. This is an example and is suitable as a cleaning tool. In addition, since the melamine foam molded object 10A of this Example has a substantially rectangular parallelepiped shape and has the same outer shape as the melamine foam molded object 10 described above, it will be described with reference to FIG. FIG. 4 is a schematic enlarged cross-sectional view showing an enlarged part of a melamine foam molded body 10A in which the mixed chip is bonded with a binder B.
[0020]
By mixing the chip 21 made of an elastic body different from the melamine foam with the melamine foam chip 11 and bonding with the binder B, the melamine foam molded body 10A is given elasticity and the brittleness of the melamine foam chip 11 is improved. The Further, in this case, when cleaning is performed using the melamine foam molded body 10A, the melamine foam particles on the surface act as sandpaper particles, and the elastic chip 21 is the paper (backing material) on the sandpaper. Therefore, polishing cleaning with the melamine foam particles can be performed more satisfactorily. As the elastic chip 21, an elastic body other than melamine foam, such as polyurethane foam, polyethylene foam, rubber sponge, or the like, in which one or more kinds of appropriate elastic bodies are used as a chip, is used. In particular, the flexible polyurethane foam is preferable as the elastic chip 21 because the elongation is better than that of the melamine foam.
[0021]
Similar to the size of the melamine foam chip 11, the elastic chip 21 has a size of 5 to 50 mm, preferably 8 to 40 mm, more preferably 10 to 30 mm. Thus, when the sizes of the elastic chip 21 and the melamine foam chip 11 are set in the same range, mixing of the chips becomes good at the time of manufacturing a melamine foam molded body 10A described later, and the bias of the same kind of chips is reduced. Therefore, it is possible to prevent the resulting melamine foam molded body 10A from becoming extremely brittle locally.
[0022]
The mixing ratio of the melamine foam chip 11 and the elastic chip 21 is appropriately determined according to the cleaning properties and strength required for the melamine foam molded body 10A. That is, when excellent cleaning properties are required, the number of elastic chips 21 is decreased to increase the number of melamine foam tips 11, and when excellent durability is required, the melamine foam tips 11 are used. And the elastic chip 21 is increased.
[0023]
In addition, in the melamine foam molded body 10A of this embodiment, as shown in FIG. 5, at least one surface S used for cleaning is composed of a cut surface C cut with a cutting tool such as a cutter as described above. It is preferable to ensure good cleaning performance.
[0024]
Hereinafter, a method for producing the melamine foam molded body 10 (10A) will be described with reference to FIG. The melamine foam molded body 10 (10A) is manufactured by a chip grinding process (A), a binder adhesion process (B), a mold filling process (C), a pressure curing process (D), and a drying process (E). The
[0025]
In the chip pulverization processing step (A), the melamine foam is pulverized into a melamine foam chip 11 having a required size, and if necessary, an elastic body such as a flexible polyurethane foam is crushed from the required size. An elastic chip 21 is formed.
[0026]
In the binder adhering step (B), the chip 11 (21) having the required size and the binder B are blended in a required ratio, and kneaded by a mixing device such as a tumbler mixer or a ribbon blender, and the chip 11 (21). A binder 11 is attached to the substrate to obtain a binder-attached chip 15.
[0027]
In the mold filling step (C), the binder-attached chip 15 obtained in the binder attaching step is weighed and filled into the molding apparatus 30. The illustrated mold apparatus 30 includes a frame body 34 having a water vapor inlet 33 formed on the lower surface, a lower mold 31 disposed in the frame body 34, and an upper mold that can be raised and lowered relative to the lower mold 31. 35 (shown in FIG. D),

water vapor passages

32 and 37 are formed through the lower mold 31 and the upper mold 35 in the vertical direction, respectively.
[0028]
In the pressure curing step (D), the upper die 35 is lowered by a press device 36 and a required amount of the binder-attached chip 15 is pressurized with the lower die 31. The degree of pressurization is adjusted so that the chip does not collapse completely. Further, during the pressurization, water vapor Vp is supplied into the molding apparatus 30 from an external water vapor supply apparatus (not shown) through the water vapor inlet 33 on the lower surface of the molding apparatus 30. The steam Vp supplied in this way enters between the lower mold 31 and the upper mold 35 through the steam passage 32 of the lower mold 31 and passes between the binder adhering chips 15 between the lower mold 31 and the upper mold 35. At that time, the binder B is cured to bond and fix the chips together. The water vapor Vp is discharged to the outside through the water vapor passage 37 of the upper mold 35. A formed body 38 shaped between the lower mold 31 and the upper mold 35 is formed between the lower mold 31 and the upper mold 35 by bonding and fixing the chips.
[0029]
In the drying step (E), the molded body 38 is taken out from the molding apparatus 30 and stored in a known drying furnace, or dried by natural drying using the sun to remove moisture in the molded body. The drying conditions are appropriately determined in consideration of the drying time. Examples of the drying conditions include 3 to 6 hours at 90 ° C. when a drying furnace is used, and one week in the sun. After the drying step, the target melamine foam molded body is used as it is, or it is cut into the target melamine foam molded body. Hereinafter, more specific examples will be described.
[0030]
【Example】
Example 1
Melamine foam (product name: Basotect, manufactured by BASF Japan Ltd.) was pulverized with a pulverizer (manufactured by Yasuda Iron Works) so as to have a size of 6 to 25 mm to form a melamine foam chip.
[0031]
Binder: Urethane-based prepolymer (Product name: Prepolymer, manufactured by Inoac Corporation) is mixed with a blender (manufactured by Kuroki Kogyo Co., Ltd.) so as to be 60% by weight with respect to 100% by weight of melamine foam chip. Formed. The binder-attached chip was filled in a mold apparatus with 25 kg (length of 130 cm × width 210 cm × height 130 cm) and pressed to a height of 1/5. Further, water vapor was supplied into the mold apparatus at a rate of 2100 L / min, and the supply of the water vapor and the pressing were continued for 7 minutes to cure the binder, thereby forming a molded body. Thereafter, the molded body was taken out from the molding apparatus, air-dried, and after drying, it was cut into a length of 93 mm × width of 42 mm × height of 31 mm to obtain a plurality of melamine foam molded bodies of Example 1.
[0032]
Example 2
A pulverizer (manufactured by Yasuda Iron Works) with a melamine foam (product name: BASOTECT, manufactured by BASF Japan Ltd.) and a flexible polyurethane foam (product name: color foam ECS, manufactured by INOAC Corporation) to a size of 6 to 25 mm. And melamine foam chips and flexible polyurethane foam chips were separately formed. The melamine foam chip and the flexible polyurethane foam chip are weighed so as to have a volume ratio of 50:50 to prepare a mixed chip, and a urethane-based prepolymer composed of an NCO-terminated prepolymer as a binder with respect to 100% by weight of the mixed chip. The polymer was mixed by a blender (manufactured by Kuroki Kogyo Co., Ltd.) so as to be 40% by weight to form a binder-attached chip. Thereafter, a plurality of melamine foam molded articles of Example 2 were obtained in the same manner as Example 1.
[0033]
Examples 3 and 4
The volume ratio of the melamine foam chip and the flexible polyurethane foam chip in Example 2 was set to 35:65, and the others were the same as Example 2 to obtain a plurality of melamine foam molded bodies of Example 3. Moreover, the volume ratio of the melamine foam chip | tip and the flexible polyurethane foam chip | tip in Example 2 was 20:80, and other than that was carried out similarly to Example 2, and obtained several melamine foam molded objects of Example 4. FIG.
[0034]
The density (JIS K 6400 compliant) and elongation (JIS K 6400) of the melamine foam molded bodies of Examples 1 to 4 obtained as described above and a conventional product made of a single melamine foam block different from the bonded product of the chip. Compliant), tensile strength (based on JIS K 6400), and tear strength (based on JIS K 6400). The measurement results are shown in Table 1.
[0035]
[Table 1]

[0036]
As understood from the results in Table 1, the tensile strength was not significantly different in the comparison between the conventional product and each example of the present invention. However, regarding the tear strength, which is a representative index for brittleness, the measured values in the examples almost doubled compared to the conventional products, so that the tearing force is increased and the strength against brittleness is remarkably improved. I understand that.
[0037]
Further, although not shown in Table 1, in order to examine the compressive strength of Example 1 and the conventional product, the stress (25% total compressive stress, CLD) 20 seconds after 25% full compression was measured. The sample size at that time is 100 × 100 × 25 mm, and the moving speed of the crosshead is 100 mm / min. As a result, it was 25.4 kg in Example 1 and 6.2 kg in the conventional product.
[0038]
Thus, the embodiment of the present invention is improved in brittleness due to the improvement in tear strength, and further, the 25% total compression stress, that is, the hardness and strength of the foam are greatly improved. When it is used, the gripping force can be gripped strongly, and the force can be easily transmitted to the rubbing surface, so that the cleaning workability is further improved and the cleaning property is excellent.
[0039]
Moreover, the 1st wiping test and the 2nd wiping test which were shown next were done with respect to each of the said Examples 1-4 and the conventional product.
In the first wiping test, the newspaper surface was placed on the surface of the wet table after wiping with water, the letters on the newspaper were transferred to the surface of the table, and the table surface that was dirty and wet with the transferred characters was used. 1 to 4 and the conventional product were rubbed to determine the degree of stain removal on the table surface. Moreover, it was judged visually whether the deformation | transformation remained in Examples 1-4 and the conventional product after wiping off, and also it squeezed lightly after that and the crack etc. in that case were judged visually. In the second wiping test, the inside of the microwave-contained microwave oven was rubbed with Examples 1 to 4 and the conventional product to check how the dirt was removed, and whether or not the deformation remained after use was visually checked. Judged. The results are shown in Table 2.
[0040]
[Table 2]

[0041]
As shown in Table 2, in the first wiping test on the table wet with water, each example and the conventional product were able to remove dirt cleanly. However, almost no deformation was observed in each of the examples after use, whereas in the conventional product, the vicinity of the contact portion with the dining table was compressed and not restored. Further, even if lightly squeezed, the cracks did not occur in each of the examples, whereas in the conventional product, some cracks occurred. In addition, although not shown in Table 2, each example had moderate rigidity and was easy to handle in actual use, whereas the conventional product was soft like konjac and difficult to grasp during cleaning. .
[0042]
Further, in the second wiping test for oil stains, each example and the conventional product could be cleanly cleaned. However, in each of the examples, the dirt was able to be removed cleanly without rubbing so strongly when rubbing the inside of the microwave oven, whereas in the conventional product, the dirt was removed neatly if it was not rubbed repeatedly many times. I couldn't. This is presumed to be because, in each example, the unevenness between the chips effectively acts to scrape off dirt, whereas in the conventional example, such unevenness between the chips does not exist. Further, the deformation remaining after use was hardly seen in each example, whereas the conventional product remained largely deformed. This is presumed to be due to the fact that the conventional product had to be rubbed while being strongly pressed against the removal of dirt, in addition to the low restoration property.
[0043]
【The invention's effect】
As illustrated and described above, according to the present invention, melamine foam chips are mixed or mixed chips including melamine foam chips and an elastic chip different from melamine foam are bonded by a binder. The melamine foam molding which can improve the malfunction by the brittleness which has and was easy to manufacture was able to be obtained. Further, in the case of a mixed chip including a melamine foam chip and an elastic chip different from the melamine foam, the melamine foam particles on the surface act as sandpaper particles, and the elastic chip Acts like a paper (backing material) in sandpaper, so that polishing cleaning with the melamine foam particles can be performed more satisfactorily. Furthermore, if a polyurethane foam chip is used as the elastic chip, the problems caused by the brittleness of the melamine foam can be improved more reliably.
[0044]
In addition, it is difficult to use conventionally, and it is possible to turn the scraps and used products that have been discarded into chips and use the binder to form the melamine foam molded body of the present invention. The present invention is useful and significant also in the reuse of things.
[0045]
Furthermore, using a new unused melamine foam molded for the melamine foam molded article of the present invention, and using a melamine foam chip cut from the unused melamine foam, compared with that made of waste melamine foam The abrasiveness of the surface of the melamine foam chip becomes better, and good performance is obtained in terms of cleanability.
[0046]
Furthermore, if the chip size is 5 to 50 mm, the cleaning properties of the melamine foam can be sufficiently exerted, and the melamine foam chip is not too large to become brittle.
[0047]
In addition, if at least one surface of the melamine foam molded body is constituted by a cut surface, the melamine foam chip can be surely exposed and the cleaning properties of the melamine foam can be surely exhibited.
[0048]
Furthermore, if the molded melamine foam of the present invention is used as a cleaning tool, the fragility of the melamine foam during cleaning can be improved, the durability is excellent, and the cleaning can be performed easily and satisfactorily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a melamine foam molded body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic enlarged sectional view showing a part of the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic enlarged cross-sectional view similar to FIG. 2 when the surface has a cut surface.
FIG. 4 is a schematic enlarged cross-sectional view showing a part of a melamine foam molded body according to another embodiment in an enlarged manner.
FIG. 5 is a schematic enlarged sectional view similar to FIG. 4 in the case where the surface has a cut surface.
FIG. 6 is a diagram showing an example of a production process of a melamine foam molded body of the present invention.
[Explanation of symbols]
10, 10A Melamine foam molded body 11 Melamine foam chip 21 Elastic chip B Binder C Cut section

Claims

A cleaning tool comprising a melamine foam molded body in which melamine foam chips having a chip size of 5 to 50 mm are bonded together by a binder.

A melamine foam tip of 5~50mm size of the chip, consisting of melamine foam moldings mixing chip size of the chip made of different elastic body including a chip 5~50mm is coupled by binder and melamine foam Cleaning tool .

The cleaning tool according to claim 2, wherein the tip of the elastic body is made of a polyurethane foam tip.

The cleaning tool according to any one of claims 1 to 3, wherein the melamine foam chip is formed from an unused melamine foam.

The cleaning tool according to any one of claims 1 to 4, wherein at least one surface of the melamine foam molded body is constituted by a cut surface.