JP4042859B2 - Beverage can lid and beverage can - Google Patents
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Description
この発明は、清涼飲料、炭酸飲料、アルコール飲料といった各種飲料を収容するための飲料用缶、特に、略有底円筒状の飲料用缶本体およびこの飲料用缶本体の上端開口を閉塞するための飲料用缶蓋に関する。 The present invention relates to a beverage can for storing various beverages such as soft drinks, carbonated beverages, and alcoholic beverages , and in particular, to close a substantially bottomed cylindrical beverage can body and an upper end opening of the beverage can body . The present invention relates to a beverage can lid.
通常、飲料を収容するための飲料用缶は、略有底円筒状の本体と、この本体の上端開口を閉塞するための缶蓋とを有し、本体内に飲料を収容した後、本体の上端開口を閉塞するように缶蓋を取り付けることにより、飲料用缶内を密封することができるようになっている。
図15は、従来の飲料用缶の構成を示す図である。図15(a)は、飲料用缶の平面図を示しており、図15(b)は、図15(a)に示す矢印D−Dに沿って見た断面図を示している。
Usually, a beverage can for containing a beverage has a substantially bottomed cylindrical main body and a can lid for closing the upper end opening of the main body, and after containing the beverage in the main body, By attaching a can lid so as to close the upper end opening, the inside of the beverage can can be sealed.
FIG. 15 is a diagram showing a configuration of a conventional beverage can. Fig.15 (a) has shown the top view of the drink can, FIG.15 (b) has shown sectional drawing seen along arrow DD shown to Fig.15 (a).
この飲料用缶は、略有底円筒状の本体202と、この本体202の上端開口を閉塞するための缶蓋201とを有している。缶蓋201は、たとえば、平面視で略円形であって、本体202の上端開口に対応する形状を有している。缶蓋201の外周縁部は、当該缶蓋201を本体202に取り付けるための折曲取付部203となっていて、この折曲取付部203が本体202の上端開口を区画する開口縁部と重ね合わせて折り曲げられること(いわゆる巻き締め)により、缶蓋201が本体202に取り付けられるようになっている。
This beverage can has a substantially bottomed cylindrical
缶蓋201の径方向内側部分は、缶蓋201が開口縁部に取り付けられた状態で折曲取付部203の上端よりも低くなるように形成された平面部206となっていて、その周縁寄りの所定位置には、いわゆるスコア線(切り裂き線)209によって囲まれた略円形(または略楕円形)の領域が形成されている。この領域は、当該平面部206に交差する方向に沿って作用する力によって切り込まれて開口可能な開口形成部210であって、この開口形成部210を開口させて、飲料用缶を傾けることにより、当該開口を介して飲料用缶内の飲料を外部に流出させることができる。また、開口に近接する缶蓋201の周縁部に口をつけて、飲料用缶を傾ければ、開口から外部に流れ出る飲料を直接飲むことができる。
The radially inner portion of the
缶蓋201の平面部206には、開口形成部210を開口させるために操作されるタブ211がリベット212により取り付けられている。このタブ211は、開口形成部210を開口した後でも缶蓋201から外れない、いわゆるステイオンタイプのものであって、平面部206の中心部(開口形成部210の近傍)から当該平面部206に沿って折曲取付部203側(開口形成部210と反対側)に延びている。タブ211の折曲取付部203側の端部と折曲取付部203との間には、指を入れるための空間24が形成されていて、この空間24に指を入れてタブ211の端部を上方に操作することにより、タブ211の開口形成部210側の端部で開口形成部210を下方に押圧し、開口形成部210を開口させることができるようになっている。
A
平面部206における折曲取付部203との境界(平面部206の周縁部)には、環状凹部204が形成されている。この環状凹部204を設けて、缶蓋201の周縁部の湾曲回数を増加させることにより、缶蓋201の増強が図られている。
飲料用缶の中には、外径が比較的小径(たとえば、直径が52mm程度)のスリムタイプのものがある。このようなスリムタイプの飲料用缶では缶蓋201も小径となるが、飲料用缶内の飲料を良好に流出させるためには、開口形成部210を一定の大きさ以上に確保しなければならず、開口形成部210を開口させる際の操作性の低下を防止するためには、タブ211の大きさも一定の大きさ以上に確保しなければならない。
An
Some beverage cans have a slim type with a relatively small outer diameter (for example, a diameter of about 52 mm). In such a slim type beverage can, the
したがって、スリムタイプの飲料用缶では、タブ211の折曲取付部203側の端部と折曲取付部203との間の空間24が小さくなり、当該空間24内に指を入れてタブ211の端部を上方に操作することが困難となる。タブ211の端部に爪を引っ掛けて上方に操作することも考えられるが、この場合、爪を破損する危険性がある。
また、飲料用缶内の圧力が陰圧となって缶蓋201が本体202側に若干窪んだ状態となる場合があるが、この場合には、タブ211の端部と平面部206との間に指を入れることが困難となり、タブ211の端部を上方に操作しにくくなる。これは、スリムタイプの飲料用缶に限らず、通常の飲料用缶においても生じ得る問題点である。
Therefore, in the slim type beverage can, the
In addition, the pressure in the beverage can may be negative and the
そこで、特許文献1に開示されている飲料用缶のように、折曲取付部に切欠きを形成して、この切欠きを介してタブの端部を折曲取付部よりも径方向外側に突出させることが考えられる。このような構成によれば、折曲取付部よりも径方向外側に突出したタブの端部を容易に上方に操作することができる。
しかしながら、折曲取付部に切欠きを形成した場合には、折曲取付部に歪みが生じるため、切欠き部周辺における本体に対する缶蓋の取付強度が低下し、飲料用缶内の密封状態損なわれるおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、本体(飲料用缶本体)に対する取付強度の低下を防止でき、かつ、タブ(操作部)を容易に操作することができる飲料用缶蓋およびこの飲料用缶蓋を備える飲料用缶を提供することを目的とする。
However, when a notch is formed in the bend mounting portion, distortion occurs in the bend mounting portion, so that the mounting strength of the can lid with respect to the main body around the notch portion is reduced, and the sealed state in the beverage can is impaired. There is a risk of being.
The present invention has been made under such a background, and can prevent a reduction in mounting strength with respect to a main body (beverage can main body) and can easily operate a tab (operation unit). And it aims at providing a beverage can provided with this beverage can lid .
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、(たとえば、平面視で略円形に形成され、)略有底円筒状の飲料用缶本体(2,302,402)の上端開口(7)を閉塞するための飲料用缶蓋(1,1A,1B,1C,301,401)であって、当該飲料用缶蓋の外周縁部に形成され、飲料用缶本体の上端開口を区画する開口縁部(8)と重ね合わせて折り曲げられることにより、当該飲料用缶蓋を上記開口縁部に取り付けるための折曲取付部(3,303,403)と、上記折曲取付部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で上記折曲取付部の上端よりも下方に窪む環状凹部(4,304,404)と、上記環状凹部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で上記折曲取付部の上端よりも上方まで突出する環状凸部(5,305,405)と、上記環状凸部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で、上記環状凸部の上端よりも下方に位置し、かつ、上記折曲取付部の上端とほぼ同一面内、または上記折曲取付部の上端よりも上方に位置する平面部(6,306,406)と、この平面部の周縁寄りの所定位置に形成され、当該平面部に交差する方向に沿って作用する力によって切り込まれて開口可能な開口形成部(10,310,410)と、上記環状凸部において、上記平面部の中心に対して上記開口形成部と反対側に位置する部分に、上端から下方に窪むように形成された切欠き(13,13A,13B,13C,313,413)と、上記開口形成部と上記切欠きとに跨った状態で上記平面部に取り付けられ、上記切欠き側の端部が上方に操作されることにより、上記開口形成部に力を与えて開口させるための操作部(11,11B,11C,311,411)とを含み、上記操作部の上記切欠き側の後端部は、上記切欠きの底面に対向し、上記環状凸部よりも径方向外側に突出しないように配置され、上記切欠きには、上記操作部の所定位置に当接して、上記操作部の上記後端部と上記切欠きとの間に指を入れるための空間を形成するための当接部が形成されていることを特徴とする飲料用缶蓋である。
In order to achieve the above object, the invention according to
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、折曲取付部とは別個に環状凸部が設けられ、この環状凸部に切欠きが設けられている。そのため、折曲取付部に切欠きを設ける場合とは異なり、折曲取付部に歪みが生じないので、飲料用缶蓋の飲料用缶本体に対する取付強度が低下するのを防止できる。
The alphanumeric characters in parentheses indicate corresponding components in the embodiments described later. The same applies hereinafter.
According to this configuration, the annular convex portion is provided separately from the folding attachment portion, and the annular convex portion is provided with a notch. Therefore, unlike the case where a notch is provided in the bending attachment portion, the bending attachment portion is not distorted, so that the attachment strength of the beverage can lid to the beverage can body can be prevented from being lowered.
したがって、折曲取付部を本体の開口縁部と重ね合わせて折り曲げることにより、飲料用缶蓋を飲料用缶本体に高強度で取り付けることができるとともに、操作部の切欠き側の端部を、切欠きの後方側(平面部と反対側)から容易に操作することができる。
また、環状凸部の外径を小さく形成することにより、開口形成部を開口させた場合に、開口に近接する環状凸部の周縁部に口をつけて飲料用缶本体を傾け、開口から外部に流れ出る飲料を直接飲めば、環状凸部により上唇が平面部に達するのを阻止して、上唇が開口の周縁部に接触するのを防止できる。したがって、唇が開口の周縁部に接触してけがをするのを防止できる。
Therefore, by overlapping and bending the folding attachment portion with the opening edge of the main body, the beverage can lid can be attached to the beverage can main body with high strength, and the notch side end of the operation portion is It can be easily operated from the rear side of the notch (opposite to the flat portion).
Also, by forming the outer diameter of the annular convex portion small, when the opening forming portion is opened, the beverage can body is tilted by attaching a mouth to the peripheral edge portion of the annular convex portion adjacent to the opening, and from the opening to the outside If the drink flowing out directly is taken, the upper lip can be prevented from reaching the flat surface by the annular convex portion, and the upper lip can be prevented from contacting the peripheral edge of the opening. Therefore, it is possible to prevent the lips from coming into contact with the peripheral edge of the opening and being injured.
折曲取付部とは別個に環状凸部が設けられているので、折曲取付部の飲料用缶本体に対する取付強度を低下させることなく、環状凸部を多様な形状にすることができる。たとえば、環状凸部は、その断面形状が滑らかな略台形状であってもよい。また、環状凸部は、上方に延びるような形状であってもよいし、径方向外側に傾斜した形状であってもよい。環状凸部の形状を部分的に変化させてもよい。この場合、たとえば、環状凸部の開口形成部に近接する部分を径方向外側に(たとえば、平面略V字状に)突出するように形成してもよい。 Since the annular convex portion is provided separately from the bent attachment portion, the annular convex portion can be formed in various shapes without reducing the attachment strength of the bent attachment portion to the beverage can body. For example, the annular convex portion may have a substantially trapezoidal shape with a smooth cross-sectional shape. Further, the annular convex portion may have a shape that extends upward, or may have a shape that is inclined radially outward. You may change the shape of an annular convex part partially. In this case, for example, a portion close to the opening forming portion of the annular convex portion may be formed so as to protrude outward in the radial direction (for example, in a substantially V-shaped plane).
また、この発明のような構成によれば、操作部が開口形成部と切欠きとに跨った状態で配置されているので、目の不自由な人などでも、切欠きを手探りで見つけることにより、操作部の切欠き側の端部を容易に操作することができる。
さらに、環状凹部を設けることにより、飲料用缶蓋の周縁部の湾曲回数を増加させ、飲料用缶蓋の強度を向上させることができる。
Further, according to the configuration of the present invention, since the operation part is arranged in a state straddling the opening forming part and the notch, even a visually impaired person or the like finds the notch by groping. The end portion on the notch side of the operation portion can be easily operated.
Furthermore, by providing the annular recess, the number of times of bending of the peripheral edge of the beverage can lid can be increased, and the strength of the beverage can lid can be improved.
図15に示すような従来の飲料用缶では、平面部における折曲取付部との境界に環状凹部を形成することにより、飲料用缶蓋の強度の向上が図られているが、このような構成では、環状凹部内にごみが入り込んだ場合に、そのごみを容易に取り除くことができず、また、開口形成部によって形成される開口から平面部上に流れ出した飲料が環状凹部内に入り込むので、環状凹部内のごみが混入した飲料を飲んでしまうこととなり、不衛生である。 In the conventional beverage can as shown in FIG. 15, the strength of the beverage can lid is improved by forming an annular recess at the boundary with the bent attachment portion in the plane portion. In the configuration, when garbage enters the annular recess, the dust cannot be easily removed, and the beverage that has flowed out from the opening formed by the opening forming portion onto the flat portion enters the annular recess. The beverage in which the garbage in the annular recess is mixed is unsanitary.
この発明の構成によれば、平面部に環状凹部が形成されていないので、平面部上のごみを容易に取り除くことができ、衛生的である。
また、操作部が開口形成部と切欠きとに跨った状態で配置されることにより切欠き内に収容されているので、操作部が取付位置を中心に水平面内で回転するのを防止できる。したがって、操作部が取付位置を中心に回転して、当該操作部の切欠き側の端部を上方に操作したときに開口形成部に良好に力を付与することができず、開口形成部を良好に開口することができなくなるといった事態を防止できる。
According to the structure of this invention, since the annular recessed part is not formed in the plane part, the dust on a plane part can be removed easily and it is hygienic.
Moreover, since the operation part is disposed in a state of straddling the opening forming part and the notch, the operation part can be prevented from rotating in the horizontal plane around the mounting position. Therefore, when the operation portion rotates around the mounting position and the end portion on the notch side of the operation portion is operated upward, the opening formation portion cannot be favorably applied, and the opening formation portion is It is possible to prevent a situation in which the opening cannot be made satisfactorily.
さらに、図15に示すような従来の飲料用缶蓋と比較して、平面部に対する折曲取付部の高さが低く設定されているので、従来の飲料用缶と同量の飲料を収容するために平面部の高さを従来の飲料用缶蓋の平面部の高さとほぼ同じ高さとした場合に、飲料用缶本体の高さを低くすることができる。これにより、飲料用缶本体の成形に使用する材料を削減することができるので、飲料用缶の製造コストを削減できる。 Furthermore, compared with the conventional beverage can lid as shown in FIG. 15, the height of the bent attachment portion with respect to the flat portion is set low, so that the same amount of beverage as the conventional beverage can is accommodated. Therefore, when the height of the flat portion is set to be substantially the same as the height of the flat portion of the conventional beverage can lid, the height of the beverage can body can be reduced. Thereby, since the material used for shaping | molding of a drink can main body can be reduced, the manufacturing cost of a drink can can be reduced.
さらにまた、図15に示すような従来の飲料用缶蓋と比較して平面部が小さいので、平面部の強度が高くなる。したがって、飲料用缶内の圧力などによる平面部の変形が少なく、平面部をより薄く形成することができるので、飲料用缶蓋の製造コストを削減することができる。
上記操作部は、その上記切欠き側の後端部が上記切欠きの底面に対向して配置されている。また、上記操作部は、その上記切欠き側の後端部が上記環状凸部よりも径方向外側に突出しないように配置されている。そのため、飲料用缶の輸送時などに、操作部の切欠き側の後端部に外力が加わって、開口形成部が開口してしまうのを防止できる。
Furthermore, since the flat portion is smaller than the conventional beverage can lid as shown in FIG. 15, the strength of the flat portion is increased. Therefore, there is little deformation of the flat surface due to the pressure in the beverage can, and the flat surface can be formed thinner, so that the manufacturing cost of the beverage can lid can be reduced.
The operating unit has its end after the cutout side is arranged opposite to the notch bottom. Further, the operating unit, its ends after the cutout side that are arranged so as not to protrude radially outward from the annular projection. Therefore, for example, when transportation of beverage cans, external force is applied to the end after the cut-out side of the operation unit, it is possible to prevent the opening forming portion will open.
上記切欠きの底面は、上記平面部の上面よりも上方に位置していることが好ましい。この構成によれば、開口形成部によって形成された開口から平面部上に流れ出した飲料が切欠きから環状凸部の外側に漏れ出すのを防止できる。 The bottom surface of the notch is preferably located above the top surface of the flat portion. According to this structure, it can prevent that the beverage which flowed out on the plane part from the opening formed of the opening formation part leaks out of the annular convex part from the notch .
また、操作部の後端部と切欠きとの間に指を入れるための空間が形成されているので、切欠きの後方側から当該空間を介して操作部の後端部側の一端下部に指を引っ掛けることができる。したがって、操作部の後端部を容易に上方に操作して開口形成部を開口させることができる。
上記当接部は、上記操作部の上記後端部の両端に当接して、当該後端部と上記切欠きとの間に指を入れるための空間を形成するものであってもよい。
Further, since the space for admitting fingers between-out end portion and the notch after the operation portion is formed, at one end the bottom of the rear end side of the operation unit via the space from the cutout rear side You can hook your finger. Therefore, it is possible to open the opening forming portion is operated upward easily end after the operation unit.
The abutting portion abuts on both ends of the rear end portion of the operation unit, may be configured to form a space for inserting a finger between-out and the cut-out the rear end.
また、上記切欠きは、底面と、この底面の両端をそれぞれ上記環状凸部の上端に連結する傾斜面とを含み、上記当接部は、上記傾斜面に備えられていてもよい。
請求項2記載の発明は、上記操作部の上記後端部には、上方に延びる2つの立上片と、これら2つの立上片の上端同士を連結する連結片とが形成されており、上記当接部は、上記切欠きの底面であり、上記立上片の各下端が上記切欠きの底面に当接していることを特徴とする請求項1記載の飲料用缶蓋である。
この構成によれば、2つの立上片の各下端が切欠きの底面に当接した状態となっている。この状態では、操作部の連結片と切欠きの底面との間に一定間隔が空けられることにより空間が形成されているので、切欠きの外側から当該空間を介して操作部の連結片の下面に指を引っ掛けることができる。したがって、操作部の後端部を容易に上方に操作して開口形成部を開口させることができる。
The notch may include a bottom surface and an inclined surface that connects both ends of the bottom surface to the upper end of the annular convex portion, and the contact portion may be provided on the inclined surface.
According to a second aspect of the invention, the above-mentioned rear end portion of the operation portion, two and rising piece extending upward, and connecting piece and is formed for connecting the upper ends of these two rising piece, 2. The beverage can lid according to
According to this configuration, the lower ends of the two rising pieces are in contact with the bottom surface of the notch. In this state, since a space is formed by a certain interval between the connection piece of the operation part and the bottom surface of the notch, the lower surface of the connection piece of the operation part through the space from the outside of the notch You can hook your finger. Accordingly, the opening portion can be opened by easily operating the rear end portion of the operation portion upward.
請求項3記載の発明は、上記操作部には、上記後端部の幅が狭く形成されることにより操作用凸部が形成されており、上記当接部は、上記切欠きの底面であり、上記切欠きの底面には、下方に凹湾曲した窪みが形成され、上記操作用凸部は、その下面が上記切欠きの底面に当接し、その後端部が上記窪みの上方に位置していることを特徴とする請求項1または2記載の飲料用缶蓋である。According to a third aspect of the present invention, the operation portion is formed with an operation convex portion by forming a narrow width of the rear end portion, and the contact portion is a bottom surface of the notch. The bottom surface of the notch is formed with a depression that is concavely curved downward, and the operation convex portion has a bottom surface that abuts on the bottom surface of the notch and a rear end portion located above the depression. It is a can lid | cover for drinks of
この構成によれば、切欠きの底面には、下方に凹湾曲した窪みが形成されている。また、操作部の操作用凸部は、その下面が切欠きの底面に当接し、その後端部が窪みの上方に位置している。これにより、当該操作用凸部の後端部と窪みとの間に空間が形成されている。したがって、切欠きの外側から当該空間を介して操作部の操作用凸部の下面に指を引っ掛けることができるので、操作部の後端部を容易に上方に操作して開口形成部を開口させることができる。According to this configuration, a depression concavely curved downward is formed on the bottom surface of the notch. Further, the operation convex portion of the operation portion has a lower surface in contact with the bottom surface of the notch and a rear end portion located above the recess. Thus, a space is formed between the rear end portion of the operation convex portion and the depression. Accordingly, since the finger can be hooked from the outside of the notch to the lower surface of the operation convex portion of the operation portion through the space, the rear end portion of the operation portion is easily operated upward to open the opening forming portion. be able to.
請求項4記載の発明は、上記環状凸部に被せて締め込まれるカバーと、上記カバーと上記操作部とを連結するためのストラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料用缶蓋である。
この構成によれば、飲料用缶内の飲料を直接飲む際に口をつける環状凸部をカバーにより覆うことができるので、清潔である。また、カバーに覆われた環状凸部内のスペースに販促物を収容することも可能である。また、カバーと操作部とがストラップにより連結されているので、カバーが飲料用缶蓋から分離して紛失してしまうのを防止できる。また、操作部を操作して開口形成部を開口させる際、操作部に連結されたカバーを上方に引っ張ることにより、容易に開口形成部を開口させることが可能である。さらに、カバーを環状凸部に締め込んだ状態では、ストラップが環状凸部内に収容され、外部に露出しないので、ストラップに外力が加わって開口形成部が不用意に開いてしまうのを防止できる。 According to this structure, since the cyclic | annular convex part which makes a mouth when drinking the drink in a drink can directly can be covered with a cover, it is clean. It is also possible to store the promotional items in the space in the annular convex portion covered with the cover. Moreover, since the cover and the operation part are connected by the strap, it is possible to prevent the cover from being separated from the beverage can lid and lost. Further, when opening the opening forming portion by operating the operating portion, the opening forming portion can be easily opened by pulling the cover connected to the operating portion upward. Further, in a state where the cover is fastened to the annular convex portion, the strap is accommodated in the annular convex portion and is not exposed to the outside, so that it is possible to prevent the opening forming portion from being inadvertently opened due to an external force applied to the strap.
上記環状凸部の底面は、上記カバーを上記飲料用缶蓋に取り付けた際に、上記カバーの下端面に当接するようになっていることが好ましい。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の飲料用缶蓋を備えることを特徴とする、飲料用缶である。
It is preferable that the bottom surface of the annular convex portion comes into contact with the lower end surface of the cover when the cover is attached to the beverage can lid.
A fifth aspect of the present invention is a beverage can comprising the beverage can lid according to any one of the first to fourth aspects.
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る缶蓋1が適用された飲料用缶の斜視図である。図1における右後側を後方、左手前側を前方として説明する。
この飲料用缶は、清涼飲料、炭酸飲料、アルコール飲料といった各種飲料を収容するための中空状の容器であって、略有底円筒状の本体2と、この本体2の上端開口を閉塞するための缶蓋1とを有している。この飲料用缶は、本体2の外径が比較的小径(たとえば、直径が52mm程度)のスリムタイプのものであって、その上端部が先細り形状となっている。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view of a beverage can to which a
This beverage can is a hollow container for storing various beverages such as soft drinks, carbonated beverages, and alcoholic beverages, and closes the substantially bottomed cylindrical
図2は、飲料用缶の平面図であり、図3は、飲料用缶の背面図である。また、図4は、図2に示す矢印A−Aに沿って見た断面図である。
図1〜図4を参照して、缶蓋1は、平面視で略円形であって、1枚の金属板(たとえば、アルミ板)がプレス加工されることにより、缶蓋1の外周縁部に形成された折曲取付部3と、折曲取付部3の径方向内側に形成された環状凹部4と、環状凹部4の径方向内側に形成された環状凸部5と、環状凸部5の径方向内側に形成された平面部6とを有する湾曲形状に成形されている。折曲取付部3、環状凹部4、環状凸部5および平面部6の各中心軸線は、当該缶蓋1の中心軸線上に位置している。
FIG. 2 is a plan view of the beverage can, and FIG. 3 is a rear view of the beverage can. 4 is a cross-sectional view taken along the arrow AA shown in FIG.
1 to 4, can
折曲取付部3は、本体2の上端開口7を区画する開口縁部8の上方に配置され、折曲取付部3が開口縁部8と重ね合わせられた状態で径方向外側に複数回折り曲げられることにより、開口縁部8が折曲取付部3に巻き込まれて(いわゆる巻き締め)、缶蓋1が本体2に取り付けられる(図4参照)。本体2内に飲料を収容した後、上記のように缶蓋1を本体2に取り付けることにより、飲料用缶内を密封することができる。
The bending
環状凹部4は、缶蓋1が開口縁部8に取り付けられた状態で折曲取付部3の上端から所定量(たとえば、2.5mm以上)だけ下方に窪んだ形状となっている。環状凹部4は、その径方向内側の壁面が鉛直方向に対して傾斜していて、上方に向かうにつれて対向する壁面(径方向外側の壁面)から離間するように形成されている。
また、環状凸部5は、缶蓋1が開口縁部8に取り付けられた状態で折曲取付部3の上端から所定量(たとえば、3mm以上)だけ上方に突出している。環状凸部5は、その径方向外側および径方向内側の各壁面が、それぞれ鉛直方向に対して傾斜していて、各壁面同士が下方に向かうにつれて互いに離間するように形成されている。すなわち、環状凸部5は、その断面形状が滑らかな略台形状であって、たとえば、底部の幅が2mm程度、高さが2mm以上に形成されている。環状凸部5の径方向外側の壁面の下端は、環状凹部4の径方向内側の壁面の上端に連続している。
The
In addition, the annular
平面部6は、環状凸部5の上端よりも所定量(たとえば、2mm以上)だけ下方に位置する水平方向にほぼ平坦な部分であって、缶蓋1が開口縁部8に取り付けられた状態で折曲取付部3の上端とほぼ同一面内に位置している(図4参照)。ただし、平面部6は、缶蓋1が開口縁部8に取り付けられた状態で折曲取付部3の上端よりも上方に位置していてもよい。
The
平面部6の前寄りの位置には、いわゆるスコア線(切り裂き線)9によって囲まれた略円形(または略楕円形)の領域が形成されている。この領域は、当該平面部6に交差する方向に沿って作用する力によって切り込まれて開口可能な開口形成部10であって、飲料用缶を製造した段階では、開口形成部10の周縁部(スコア線9の部分)が平面部6に結合されて当該飲料用缶内が密封されているが、平面部6に取り付けられたタブ11が操作されて開口形成部10に対して下方に押圧力が作用すると、スコア線9に沿って開口形成部10の一部が平面部6から切り離され、開口が形成される。開口形成部10を開口させて飲料用缶を傾けることにより、当該開口を介して飲料用缶内の飲料を外部に流出させることができる。
A substantially circular (or substantially elliptical) region surrounded by a so-called score line (cut line) 9 is formed at a position near the front of the
タブ11は、缶蓋1の平面部6の中心部に、リベット12により取り付けられている。このタブ11は、開口形成部10を開口した後でも缶蓋1から外れない、いわゆるステイオンタイプのものであって、平面部6の中心部(開口形成部10の近傍)から当該平面部6の上面に沿って後方(開口形成部10と反対側)に延びている。タブ11のリベット12よりも前方側の長さと、リベット12よりも後方側の長さの比は、たとえば3:7である。開口形成部10を開口させる際には、タブ11の後端部が上方に操作されることにより、タブ11がリベット12を中心に鉛直方向に回転して、タブ11の前端部が下方に下がり、当該前端部によって開口形成部10が下方に押圧される。タブ11の幅は、開口形成部10の幅よりも小さく形成されている。
The
環状凸部5には、平面部6の中心に対して開口形成部10と反対側に、上端から下方に窪むように切欠き13が形成されている。この切欠き13の底面131は、平面部6の上面よりも高い位置に水平方向に延びる平坦面であって、タブ11の幅よりも狭い幅を有している(図3参照)。ただし、切欠き13の底面131は、平面部6の上面と同一面内に位置していてもよい。
A
切欠き13の底面131の左右両端は、それぞれ、傾斜面132を介して環状凸部5の上端に連続している。切欠き13の傾斜面132は、滑らかに凹湾曲した湾曲面であってもよいし、水平方向に対して所定角度で傾斜した平坦面であってもよい。傾斜面132の上端部間の距離は、タブ11の幅よりも大きく設定されている。切欠き13は、プレス加工時に環状凸部5が形成されるのと同時に形成されてもよいし、プレス加工によって形成された環状凸部5の所定位置を上方から押圧することにより形成されてもよい。
The left and right ends of the
タブ11の後端部は、切欠き13の底面131に対向する位置に配置され、その左右両側部が、それぞれ左右両側の傾斜面132に当接している。このような構成により、タブ11の後端部と切欠き13の底面131との間には、一定間隔(たとえば、0.5mm以上)が空けられている(図3および図4参照)。タブ11の後端は、環状凸部5よりも径方向外側に突出しないように配置されている(図2参照)。
The rear end portion of the
この実施形態のような構成によれば、折曲取付部3とは別個に環状凸部5が設けられ、この環状凸部5に切欠き13が設けられている。そのため、折曲取付部に切欠きを設ける場合と異なり、折曲取付部に歪みが生じないので、缶蓋の本体に対する取付強度が低下するのを防止できる。
したがって、折曲取付部3を本体2の開口縁部8と重ね合わせて折り曲げることにより、缶蓋1を本体2に高強度で取り付けることができるとともに、環状凸部5の切欠き13に対向して配置されたタブ11の後端部を、切欠き13の後方側から容易に操作することができる。
According to the configuration of this embodiment, the annular
Therefore, the
折曲取付部3とは別個に環状凸部5が設けられているので、折曲取付部3の本体2に対する取付強度を低下させることなく、環状凸部5を多様な形状にすることができる。たとえば、環状凸部5の形状は、上記形状に限らず、幅や高さがもっと小さくてもよいし、もっと大きくてもよい。また、環状凸部5は、上方に延びるような形状に限らず、たとえば、径方向外側に傾斜した形状であってもよい。この場合、環状凸部5の上端から飲料の雫が垂れるのを防止できる。環状凸部5の形状を部分的に変化させてもよい。この場合、たとえば、環状凸部5の開口形成部10に近接する部分を径方向外側に(たとえば、平面略V字状に)突出するように形成すれば、その突出する部分から飲料を注ぎやすく(飲料を直接飲む場合には、飲みやすく)することができる。
Since the annular
また、この実施形態のような構成によれば、環状凸部5の切欠き13に対向してタブ11の後端部が配置されているので、目の不自由な人などでも、切欠き13を手探りで見つけることにより、当該切欠き13に対向して配置されたタブ11の後端部を容易に操作することができる。
さらに、環状凹部4を設けることにより、缶蓋1の周縁部の湾曲回数を増加させ、缶蓋1の強度を向上させることができる。
Further, according to the configuration as in this embodiment, the rear end portion of the
Furthermore, by providing the
図15に示すような従来の飲料用缶では、平面部206における折曲取付部203との境界に環状凹部204を形成することにより、缶蓋201の強度の向上が図られているが、このような構成では、環状凹部204内にごみが入り込んだ場合に、そのごみを容易に取り除くことができず、また、開口形成部210によって形成される開口から平面部206上に流れ出した飲料が環状凹部204内に入り込むので、環状凹部204内のごみが混入した飲料を飲んでしまうこととなり、不衛生である。
In the conventional beverage can as shown in FIG. 15, the strength of the
この実施形態のような構成によれば、平面部6に環状凹部が形成されていないので、平面部6上のごみを容易に取り除くことができ、衛生的である。
また、タブ11の後端部が切欠き13内に収容されているので、タブ11がリベット12を中心に水平面内で回転するのを防止できる。したがって、タブ11がリベット12を中心に回転して、当該タブ11の後端部を上方に操作したときに開口形成部10に良好に力を付与することができず、開口形成部10を良好に開口することができなくなるといった事態を防止できる。
According to the configuration as in this embodiment, since the annular recess is not formed in the
Further, since the rear end portion of the
さらに、タブ11の後端部が環状凸部5よりも径方向外側に突出しないように配置されているので、飲料用缶の輸送時などに、タブ11の後端部に外力が加わって、開口形成部10が開口してしまうのを防止できる。
さらにまた、切欠き13の底面131が平面部6の上面よりも上方に位置しているので、開口形成部10によって形成された開口から平面部6上に流れ出した飲料が切欠き13から環状凸部5の外側に漏れ出すのを防止できる。
Furthermore, since the rear end portion of the
Furthermore, since the
また、タブ11の後端部と切欠き13の底面131との間に一定間隔が空けられることにより空間14が形成されているので(図3および図4参照)、切欠き13の後方側から当該空間14を介してタブ11の後端下部に指を引っ掛けることができる。したがって、タブ11の後端部を容易に上方に操作して開口形成部10を開口させることができる。このとき、缶蓋1が開口縁部8に取り付けられた状態で、平面部6が折曲取付部3の上端とほぼ同一面内に位置しているので、タブ11の後端部の後方に折曲取付部3が位置することがなく、タブ11の後端部を容易に操作することができる。
In addition, since a
さらに、図15に示すような従来の缶蓋101と比較して平面部6が小さいので、平面部6の強度が高くなる。したがって、飲料用缶内の圧力などによる平面部6の変形が少なく、平面部6をより薄く形成することができるので、缶蓋1の製造コストを削減することができる。
図5は、この実施形態に係る缶蓋1を本体2に取り付ける場合における従来の缶蓋201との態様の相違を説明するための一部断面図である。図5(a)は、従来の缶蓋201を本体202に取り付ける際の態様を示しており、図5(b)は、この実施形態に係る缶蓋1を本体2に取り付ける場合の態様を示している。
Furthermore, since the
FIG. 5 is a partial cross-sectional view for explaining a difference in aspect from the
図5に示すように、缶蓋1,201を飲料用缶の本体2,202に取り付ける前の状態では、缶蓋1,201の折曲取付部3,203および本体2,202の開口縁部8,208は、それぞれ径方向外側に向かって滑らかに湾曲するように延びている。
従来の缶蓋201では、折曲取付部203が平面部206よりも上方に延びるように形成されているので、飲料用缶の本体202に缶蓋201を取り付ける際には、平面部206が本体202内に入り込むようにして、本体202の開口縁部208を折曲取付部203の外側に重ね合わせることとなる(図5(a)参照)。
As shown in FIG. 5, in a state before the
In the
一方、この実施形態に係る缶蓋1では、平面部6が位置する水平面とほぼ同一面内または当該水平面よりも下方に折曲取付部3が位置しているので、飲料用缶の本体2に缶蓋1を取り付ける際、本体2の開口縁部8を折曲取付部3の外側に重ね合わせるように缶蓋1を配置した場合でも、平面部6が本体2内に入り込むことはない(図5(b)参照)。
この実施形態に係る飲料用缶内に従来の飲料用缶と同量の飲料を収容するためには、缶蓋1を本体2に取り付けた状態で、缶蓋1の平面部6の高さを従来の缶蓋201の平面部206の高さとほぼ同じ高さにする必要がある。この実施形態では、従来の缶蓋201と比較して、平面部6に対する折曲取付部3の高さが低く設定されているので、平面部6の高さを従来の缶蓋201の平面部206の高さとほぼ同じ高さとした場合に、飲料用缶の本体2の高さを低くすることができる。これにより、飲料用缶の本体2の成形に使用する材料を削減することができるので、飲料用缶の製造コストを削減できる。
On the other hand, in the
In order to store the same amount of beverage as the conventional beverage can in the beverage can according to this embodiment, the height of the
図6は、複数の缶蓋1を積層した状態を示す一部断面図である。
図6に示すように、この実施形態に係る缶蓋1を搬送する際などには、複数の缶蓋1が同一軸線上に重ねられる。缶蓋1の表面には、当該缶蓋1の腐食等を防止するための塗装が施されている。複数の缶蓋1を積層した場合には、缶蓋1の表面同士が接触することとなるので、搬送時の振動などによって缶蓋1の表面同士が擦れて、缶蓋1の表面の塗装が傷付いてしまうおそれがある。
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a state in which a plurality of
As shown in FIG. 6, when transporting the
上述のとおり、平面部6にはタブ11が取り付けられているので、複数の缶蓋1を積層したときに平面部6同士が接触するような構成を採用すると、安定した積層状態を維持することが困難になり、缶蓋1の表面の塗装が傷つきやすくなる。特に、環状凸部5は、飲料用缶内の飲料を直接飲む際に口をつける部分であるので、環状凸部5の表面の塗装が傷付くのは好ましくない。
As described above, since the
そこで、この実施形態では、図6に示すように、複数の缶蓋1を積層したときに、下側の缶蓋1の上面と上側の缶蓋1の下面とが、互いの平面部6や環状凸部5に接触しないような寸法に設計されている。より具体的には、下側の缶蓋1の上面における環状凹部4の径方向外側の壁面の上端部近傍(環状凹部4と折曲取付部3との境界部近傍)が、上側の缶蓋1の下面における環状凹部4の底部近傍を受けるための受け部41を構成している。
Therefore, in this embodiment, as shown in FIG. 6, when a plurality of
缶蓋1を上記のような寸法に設計するためには、下側の缶蓋1における環状凹部4の下端部の上面と上側の缶蓋1における環状凹部4の下端部の下面との距離d1が、平面部6の下面と環状凸部5の上端部の下面との距離(環状凸部5の平面部6に対する突出量)d2以上であることが好ましい。
このような構成によれば、複数の缶蓋1の各環状凸部5に形成された切欠き13が平面視で重なり合うように積層することを条件として、環状凸部5の高さや環状凹部4の深さに関係なく、複数の缶蓋1を互いの平面部6や環状凸部5が接触しないように積層することができる。
In order to design the
According to such a configuration, the height of the
しかし、この実施形態のように缶蓋1の環状凸部5に切欠き13が形成されたような構成の場合、環状凸部5の高さが一定ではないので、複数の缶蓋1の各切欠き13が平面視で重なり合うように積層しなかったときに、下側の缶蓋1における環状凸部5(切欠き13以外の部分)の上端部の上面が、上側の缶蓋1における環状凸部5の切欠き13の下端部の下面に接触する場合がある。
However, in the case of the configuration in which the
そこで、この実施形態では、環状凹部4の下端部の上面と平面部6の下面との距離(環状凹部4の平面部6に対する深さ)d3が、環状凸部5の平面部6に対する突出量d2以上になるように設計されている。
このような構成によれば、複数の缶蓋1の各切欠き13が平面視で重なり合うように積層しなかったときでも、下側の缶蓋1における環状凸部5(切欠き13以外の部分)の上端部の上面が、上側の缶蓋1における環状凸部5の切欠き13の下端部の下面に接触することがない。したがって、複数の缶蓋1を常に安定した状態で積層することができ、缶蓋1の表面の塗装が傷付くのを防止できる。
Thus, in this embodiment, the distance d3 between the upper surface of the lower end portion of the
According to such a configuration, even when the
図7は、第1変形例に係る缶蓋1Aの構成を示す斜視図である。また、図8は、図7に示す矢印B−Bに沿って見た断面図である。ただし、図7では、タブ11を省略して示している。
この第1変形例に係る缶蓋1Aは、環状凸部5に形成された切欠き13Aの形状のみが上記実施形態と相違しており、他の部分の構成については上記実施形態に係る缶蓋1と同様である。したがって、上記実施形態に係る缶蓋1と同様の構成については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
FIG. 7 is a perspective view showing a configuration of a
The
図7および図8を参照して、切欠き13Aの底面131Aは、平面部6の上面よりも高い位置に水平方向に延びる平坦面であって、タブ11の幅と略一致する幅を有している。底面131Aの左右両端は、それぞれ、傾斜面132Aを介して環状凸部5の上端に連続している。傾斜面132Aは、滑らかに凹湾曲した湾曲面であってもよいし、水平方向に対して所定角度で傾斜した平坦面であってもよい。タブ11の後端部は、切欠き13Aの底面131Aに対向する位置に配置される。この変形例では、切欠き13Aの底面131Aの幅がタブ11の幅よりも大きいので、タブ11の後端部の下面が切欠き13Aの底面131Aに当接した状態となっている。
Referring to FIGS. 7 and 8,
底面131Aの後部側には、下方に滑らかに凹湾曲して環状凹部4に連続する窪み15が形成されている。これにより、タブ11の最後端部が窪み15の上方に位置し、当該最後端部と窪み15との間に空間16が形成されている。したがって、切欠き13Aの径方向外側から当該空間16を介してタブ11の後端下部に指を引っ掛けることができるので、タブ11の後端部を容易に上方に操作して開口形成部10を開口させることができる。
On the rear side of the
環状凸部5に形成する切欠き13Aの形状としては、上記第1変形例のような形状に限らず、種々の形状を採用することができる。たとえば、切欠き13Aの底面131Aは、平坦面に限らず、たとえば下方に略V字状に窪んだ面や、下方に凹湾曲した湾曲面により構成されていてもよい。このような構成であっても、タブ11の後端部と切欠き13Aの底面131A(略V字状の面の最下部や、凹湾曲した湾曲面の最下部)との間に空間が形成されるので、切欠き13Aの外側から当該空間を介してタブ11の後端下部に指を引っ掛けることができ、タブ11の後端部を容易に上方に操作して開口形成部10を開口させることができる。
The shape of the notch 13A formed in the annular
図9は、第2変形例に係る缶蓋1Bの構成を示す斜視図である。この第2変形例に係る缶蓋1Bは、環状凸部5に形成された切欠き13Bの形状とタブ11Bの形状のみが上記実施形態と相違しており、他の部分の構成については上記実施形態に係る缶蓋1と同様である。したがって、上記実施形態に係る缶蓋1と同様の構成については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
FIG. 9 is a perspective view illustrating a configuration of a
図9を参照して、切欠き13Bの底面131Bは、平面部6の上面よりも高い位置に水平方向に延びる平坦面であって、タブ11Bの幅と略一致する幅を有している。底面131Bの左右両端は、それぞれ、傾斜面132Bを介して環状凸部5の上端に連続している。傾斜面132Bは、滑らかに凹湾曲した湾曲面であってもよいし、水平方向に対して所定角度で傾斜した平坦面であってもよい。タブ11Bの後端部は、切欠き13Bの底面131Bに対向する位置に配置される。
Referring to FIG. 9,
この変形例では、タブ11Bの後端部には、当該後端部の左右両端から上方に延びる2つの立上片17と、これらの2つの立上片17の上端同士を連結する連結片18とが形成されている。切欠き13Bの底面131Bの幅がタブ11の幅よりも大きいので、2つの立上片17の各下端が切欠き13Bの底面131Bに当接した状態となっている。この状態では、タブ11Bの連結片18と切欠き13Bの底面131Bとの間に一定間隔が空けられることにより空間19が形成されているので、切欠き13Bの外側から当該空間19を介してタブ11Bの連結片18の下面に指を引っ掛けることができる。したがって、タブ11Bの後端部を容易に上方に操作して開口形成部10を開口させることができる。
In this modified example, at the rear end portion of the tab 11B, two rising
図10は、第3変形例に係る缶蓋1Cの構成を示す斜視図である。この第3変形例に係る缶蓋1Cは、環状凸部5に形成された切欠き13Cの形状とタブ11Cの形状のみが上記実施形態と相違しており、他の部分の構成については上記実施形態に係る缶蓋1と同様である。したがって、上記実施形態に係る缶蓋1と同様の構成については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
FIG. 10 is a perspective view showing a configuration of a
図10を参照して、切欠き13Cの底面131Cは、平面部6の上面よりも高い位置に水平方向に延びる平坦面であって、タブ11Cの幅よりも小さい幅を有している。底面131Cの左右両端は、それぞれ、傾斜面132Cを介して環状凸部5の上端に連続している。傾斜面132Cは、滑らかに凹湾曲した湾曲面であってもよいし、水平方向に対して所定角度で傾斜した平坦面であってもよい。タブ11Cの後端部は、切欠き13Cの底面131Cに対向する位置に配置される。
Referring to FIG. 10, the
この変形例では、タブ11Cには、その後端部の幅が狭く形成されることにより操作用凸部20が形成されている。切欠き13Cの底面131Cの幅は、操作用凸部20の幅と略一致していて、操作用凸部20の下面が切欠き13Cの底面131Cに当接した状態となっている。
底面131Cの後部側には、下方に滑らかに凹湾曲した窪み21が形成されている。これにより、タブ11Cの操作用凸部20の後端部が窪み21の上方に位置し、当該操作用凸部20の後端部と窪み21との間に空間22が形成されている。したがって、切欠き13Cの外側から当該空間22を介してタブ11Cの操作用凸部20の下面に指を引っ掛けることができるので、タブ11Cの後端部を容易に上方に操作して開口形成部10を開口させることができる。
In this modification, the
On the rear side of the
図11は、缶蓋101の構成を示す平面図である。また、図12は、図11に示す矢印C−Cに沿って見た断面図である。図11および図12における右側を後方、左側を前方として説明する。
この缶蓋101は、平面視で略円形であって、1枚の金属板(たとえば、アルミ板)がプレス加工されることにより、缶蓋101の外周縁部に形成された折曲取付部103と、折曲取付部103の径方向内側に形成された環状凹部104と、環状凹部104の径方向内側に形成された環状凸部105と、環状凸部105の径方向内側に形成された平面部106とを有する湾曲形状に成形されている。
Figure 11 is a plan view showing the configuration of the
This can
折曲取付部103は、本体102の上端開口107を区画する開口縁部の上方に配置され、折曲取付部103が開口縁部と重ね合わせられた状態で径方向外側に複数回折り曲げられることにより、開口縁部が折曲取付部103に巻き込まれて(いわゆる巻き締め)、缶蓋101が本体102に取り付けられる。本体102内に飲料を収容した後、上記のように缶蓋101を本体102に取り付けることにより、飲料用缶内を密封することができる。
The bending
環状凹部104は、缶蓋101が開口縁部に取り付けられた状態で折曲取付部103の上端から所定量(たとえば、2.5mm以上)だけ下方に窪んだ形状となっている。環状凹部104は、その径方向内側の壁面が鉛直方向に対して傾斜していて、上方に向かうにつれて対向する壁面(径方向外側の壁面)から離間するように形成されている。
また、環状凸部105は、缶蓋101が開口縁部に取り付けられた状態で折曲取付部103の上端から所定量(たとえば、3mm以上)だけ上方に突出している。環状凸部105は、その径方向外側および径方向内側の各壁面が、それぞれ鉛直方向に対して傾斜していて、各壁面同士が下方に向かうにつれて互いに離間するように形成されている。すなわち、環状凸部105は、その断面形状が滑らかな略台形状であって、たとえば、底部の幅が2mm程度、高さが2mm以上に形成されている。環状凸部105の径方向外側の壁面の下端は、環状凹部104の径方向内側の壁面の上端に連続している。
The
Further, the annular
平面部106は、環状凸部105の上端よりも所定量(たとえば、2mm以上)だけ下方に位置する水平方向にほぼ平坦な部分であって、缶蓋101が開口縁部に取り付けられた状態で折曲取付部103の上端とほぼ同一面内に位置している。ただし、平面部106は、缶蓋101が開口縁部に取り付けられた状態で折曲取付部103の上端よりも上方に位置していてもよい。
The
この缶蓋101を備える飲料用缶では、折曲取付部103の中心軸線は当該缶蓋101の中心軸線上に位置しているが、環状凸部105および平面部106の各中心軸線が当該缶蓋101の中心軸線からずれている。より具体的には、環状凸部105および平面部106は缶蓋101の前寄りの位置に形成されていて、平面部106の後端部に当該缶蓋101の中心軸線が位置している。
In the beverage can provided with the
平面部106には、その周縁部(環状凸部105の径方向直内側)に沿って形成されたスコア線109によって囲まれた略円形(または略楕円形)の領域が形成されている。この領域は、当該平面部106に交差する方向に沿って作用する力によって切り込まれて開口可能な開口形成部110であって、飲料用缶を製造した段階では、開口形成部110の周縁部(スコア線109の部分)が平面部106に結合されて当該飲料用缶内が密封されているが、平面部106に取り付けられたタブ111が操作されて開口形成部110に対して下方に押圧力が作用すると、スコア線109に沿って開口形成部110の一部が平面部106から切り離され、開口が形成される。開口形成部110を開口させて飲料用缶を傾けることにより、当該開口を介して飲料用缶内の飲料を外部に流出させることができる。
The
タブ111は、缶蓋101の平面部106の後端部(缶蓋101の中心部)に、リベット112により取り付けられている。このタブ111は、開口形成部110を開口した後でも缶蓋101から外れない、いわゆるステイオンタイプのものであって、缶蓋101の中心部(開口形成部110の近傍)から当該平面部106に沿って後方(開口形成部110と反対側)に延びている。タブ111のリベット112よりも前方側の長さと、リベット112よりも後方側の長さの比は、たとえば3:7である。開口形成部110を開口させる際には、タブ111の後端部が上方に操作されることにより、タブ111がリベット112を中心に鉛直方向に回転して、タブ111の前端部が下方に下がり、当該前端部によって開口形成部110が下方に押圧される。タブ111の幅は、開口形成部110の幅よりも小さく形成されている。
The
環状凸部105には、平面部106の中心に対して開口形成部110と反対側に、上端から下方に窪むように切欠き113が形成されている。この切欠き113の底面113Aは、平面部106の上面よりも高い位置に形成された平坦面となっている。ただし、切欠き113の底面113Aは、平面部106の上面と同一面内に位置していてもよい。
切欠き113の上端部間の距離は、タブ111の幅よりも大きく設定されている。切欠き113は、プレス加工時に環状凸部105が形成されるのと同時に形成されてもよいし、プレス加工によって形成された環状凸部105を上方から押圧することにより形成されてもよい。
A
The distance between the upper ends of the
タブ111は、切欠き113内を通って後方に延びるように配置され、その前後方向中央部が、切欠き113の底面113Aに当接している。このような構成により、タブ111の前後方向中央部から後端にかけての部分(後側部分)が環状凹部104の上方に位置し、タブ111の後側部分と環状凹部104との間には一定の空間23が形成されることとなる。
The
このような構成によれば、折曲取付部103とは別個に環状凸部105が設けられ、この環状凸部105に切欠き113が設けられている。そのため、折曲取付部に切欠きを設ける場合とは異なり、折曲取付部に歪みが生じないので、缶蓋の本体に対する取付強度が低下するのを防止できる。
したがって、折曲取付部103を本体102の開口縁部と重ね合わせて折り曲げることにより、缶蓋101を本体102に高強度で取り付けることができるとともに、環状凸部105の切欠き113内を通って後方に延びるタブ111の後側部分を、切欠き113の後方側から容易に操作することができる。
According to good Una construction of this separately
Therefore, by bending the
また、環状凸部105の外径が第1実施形態よりも小さく形成されているので、開口形成部110を開口させた場合に、開口に近接する環状凸部105の周縁部に口をつけて本体102を傾け、開口から外部に流れ出る飲料を直接飲めば、環状凸部105により上唇が平面部に達するのを阻止して、上唇が開口の周縁部に接触するのを防止できる。したがって、唇が開口の周縁部に接触してけがをするのを防止できる。特に、この実施形態のように、環状凸部105の径方向直内側に開口形成部110が形成されたような構成であれば、唇が開口の周縁部に接触するのをより効果的に防止できる。
Further, since the outer diameter of the annular
折曲取付部103とは別個に環状凸部105が設けられているので、折曲取付部103の本体102に対する取付強度を低下させることなく、環状凸部105を多様な形状にすることができる。たとえば、環状凸部105の形状は、上記形状に限らず、幅や高さがもっと小さくてもよいし、もっと大きくてもよい。また、環状凸部105は、上方に延びるような形状に限らず、たとえば、径方向外側に傾斜した形状であってもよい。この場合、環状凸部105の上端から飲料の雫が垂れるのを防止できる。環状凸部105の形状を部分的に変化させてもよい。この場合、たとえば、環状凸部105の開口形成部110に近接する部分を径方向外側に(たとえば、平面略V字状に)突出するように形成すれば、その突出する部分から飲料を注ぎやすく(飲料を直接飲む場合には、飲みやすく)することができる。また、環状凸部105の後端部を前方側に向かって滑らかに凹湾曲させることにより、環状凸部105をハート形に形成してもよいし、環状凸部105の後端部を、タブ111の後端部に対向する位置まで延設することにより、環状凸部105を前後方向に長尺な略楕円形状に形成してもよい。
Since the
また、このような構成によれば、タブ111が環状凸部105の切欠き113を前後方向に貫通しているので、目の不自由な人などでも、切欠き113を手探りで見つけることにより、当該切欠き113内を通って後方に延びるタブ111の後側部分を容易に操作することができる。
さらに、環状凹部104を設けることにより、缶蓋101の周縁部の湾曲回数を増加させ、缶蓋101の強度を向上させることができる。
Further, according to good Una construction of this, since the
Furthermore, by providing the
また、平面部106に環状凹部が形成されていないので、平面部106上のごみを容易に取り除くことができ、衛生的である。
さらに、タブ111が切欠き113を前後方向に貫通しているので、タブ111がリベット112を中心に水平面内で回転するのを防止できる。したがって、タブ111がリベット112を中心に回転して、当該タブ111の後端部を上方に操作したときに開口形成部110に良好に力を付与することができず、開口形成部110を良好に開口することができなくなるといった事態を防止できる。
Further, since the annular recess is not formed in the
Furthermore, since the
さらにまた、切欠き113の底面113Aが平面部106の上面よりも上方に位置しているので、開口形成部110によって形成された開口から平面部106上に流れ出した飲料が切欠き113から環状凸部105の外側に漏れ出すのを防止できる。
また、タブ111の後側部分と環状凹部104との間に一定の空間23が形成されているので、切欠き113の外側から当該空間23を介してタブ111の後端下部に指を引っ掛けることができる。したがって、タブ111の後端部を容易に上方に操作して開口形成部110を開口させることができる。このとき、缶蓋101が開口縁部に取り付けられた状態で、平面部106が折曲取付部103の上端とほぼ同一面内に位置しているので、タブ111の後端部の後方に折曲取付部103が位置することがなく、タブ111の後端部を容易に操作することができる。
Furthermore, since the
In addition, since a constant space 23 is formed between the rear portion of the
さらに、第1実施形態の缶蓋1と比較して平面部106が小さいので、平面部106の強度がさらに高くなる。したがって、飲料用缶内の圧力などによる平面部106の変形がより少なく、平面部106をさらに薄く形成することができるので、缶蓋101の製造コストをさらに削減することができる。
図13は、第2実施形態に係る缶蓋301の構成を示す斜視図である。
Furthermore, since the
FIG. 13 is a perspective view showing a configuration of a
図13を参照して、この実施形態に係る缶蓋301は、第1および第2実施形態と同様に、平面視で略円形であって、1枚の金属板(たとえば、アルミ板)がプレス加工されることにより、缶蓋301の外周縁部に形成され、飲料用缶の本体302に巻き締めされる折曲取付部303と、折曲取付部303の径方向内側に形成された環状凹部304と、環状凹部304の径方向内側に形成された環状凸部305と、環状凸部305の径方向内側に形成され、スコア線309に沿って切り込まれて開口可能な開口形成部310が形成されるとともに、開口形成部310を開口させるためのタブ311がリベット312により取り付けられた平面部306とを有する湾曲形状に成形されている。
Referring to FIG. 13, a
この実施形態に係る缶蓋301の特徴は、環状凸部305の径方向の厚みが部分的に変更されることにより、当該環状凸部305の径方向内側の面が平面部306の開口形成部310およびタブ311の直側方に位置するように形成され、平面部306が、開口形成部310およびタブ311を配置するのに最低限の大きさで形成されている点にある。環状凸部305の上端面は、平坦面305により形成されていて、平面部306の中心に対して開口形成部310と反対側に切欠き313が下方に窪むように形成されることにより、平面視で略U字状となっている。
The feature of the
図14は、第3実施形態に係る缶蓋401の構成を示す斜視図である。
図14を参照して、この実施形態に係る缶蓋401は、第1および第2実施形態と同様に、平面視で略円形であって、1枚の金属板(たとえば、アルミ板)がプレス加工されることにより、缶蓋401の外周縁部に形成され、飲料用缶の本体402に巻き締めされる折曲取付部403と、折曲取付部403の径方向内側に形成された環状凹部404と、環状凹部404の径方向内側に形成された環状凸部405と、環状凸部405の径方向内側に形成され、スコア線409に沿って切り込まれて開口可能な開口形成部410が形成されるとともに、開口形成部410を開口させるためのタブ411がリベット412により取り付けられた平面部406とを有する湾曲形状に成形されている。環状凸部405には、平面部406の中心に対して開口形成部410と反対側に、上端から下方に窪むように切欠き413が形成されている。
FIG. 14 is a perspective view showing a configuration of a
Referring to FIG. 14, the
この実施形態に係る飲料用缶には、たとえば樹脂により形成され、環状凸部405に被せて締め込まれるカバー414が備えられている。カバー414は、環状凸部405の外周面に被せられる略円筒状の周面板415と、この周面板415の一端面を塞ぐ端面板415とを備えている。周面板415の内周面にはねじ山417が形成され、環状凸部405の外周面にはねじ山417に対応する形状の突起418(またはねじ溝)が形成されている。カバー414が環状凸部405に締め込まれると、カバー414のねじ山417が環状凸部405の突起418に係合して強固に固定されるとともに、環状凸部405がカバー414により覆われることとなる。ただし、カバー414と環状凸部405との係合は、ねじ山417と突起418(またはねじ溝)により達成されるような構成に限らず、たとえば、カバー414および環状凸部405の一方に形成された凸部と、他方に形成された凹部とにより達成されるような構成であってもよい。
The beverage can according to this embodiment is provided with a
図15に示すような従来の缶蓋201に上記のような構成を採用する場合には、折曲取付部203に突起などの係合部を設ける必要があり、困難である。この実施形態のように環状凸部405に突起418などの係合部を設けるような構成であれば、係合部を容易に形成することができる。
カバー414(の端面板416)と、缶蓋401(のタブ411)とは、可撓性を有するストラップ419により連結されている。ストラップ419の一端はカバー414の端面板416の内面(周面板415側の面)に結合されている。ストラップ419の他端には、略円弧状に折り返されることにより形成された取付部412が形成されている。タブ411の後端部には貫通孔420が形成されていて、タブ411の後端部にストラップ419の取付部412を押し当てるようにして取付部412を弾性変形させることにより、ストラップ419を取り付けるための部材を別途設けることなく、取付部412を貫通孔420に通して当該タブ411の後端部に容易に取り付けることができる。ただし、ストラップ419の他端部の形状は、上記形状に限らず、タブ411に容易に取付可能な他の形状を採用することができる。
When the above-described configuration is adopted for the
The cover 414 (the
この実施形態では、飲料用缶内の飲料を直接飲む際に口をつける環状凸部405をカバー414により覆うことができるので、清潔である。また、カバー414に覆われた環状凸部405内のスペースに販促物を収容することも可能である。
カバー414を缶蓋401に取り付ける際には、カバー414の周面板415の下端面(端面板416と反対側の端面)が環状凹部404の底面に当接するようになっていることが好ましい。この場合、カバー414を缶蓋401に取り付けることにより環状凸部405内を水密に塞ぐことができるので、開口形成部410を開口した状態で本体402を傾けても飲料がこぼれない。したがって、開口形成部410を開口した後の飲料用缶の持ち運びに便利であるとともに、開口から本体402内にごみ等が入るのを防止することができ、本体402に炭酸飲料を収容している場合には、炭酸ガスが抜けてしまうのを防止できる。
In this embodiment, since the annular
When attaching the
また、カバー414と缶蓋401とがストラップ419により連結されているので、カバー414が缶蓋401から分離して紛失してしまうのを防止できる。また、タブ411を操作して開口形成部410を開口させる際、タブ411に連結されたカバー414を上方に引っ張ることにより、容易に開口形成部410を開口させることが可能である。さらに、カバー414を缶蓋401に締め込んだ状態では、ストラップ419が環状凸部405内に収容され、外部に露出しないので、ストラップ419に外力が加わって缶蓋401が不用意に開いてしまうのを防止できる。
Further, since the
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、タブ11,11B,11Cは、ステイオンタイプのものに限らず、開口形成部10を開口した後、上方に引き上げることによって、開口形成部10とともに飲料用缶から離脱されるタイプのものであってもよい。
The present invention is not limited to the contents of the above embodiments, and various modifications can be made within the scope of the claims.
For example, the
また、この発明の飲料用缶蓋は、スリムタイプの飲料用缶に限らず、たとえば、本体の外径が52mmよりも大きい飲料用缶にも適用可能である。 In addition, the beverage can lid of the present invention is not limited to a slim type beverage can, and can be applied to a beverage can whose outer diameter is larger than 52 mm, for example.
1,1A,1B,1C,301,401 缶蓋
2,302,402 本体
3,303,403 折曲取付部
4,304,404 環状凹部
41 受け部
5,305,405 環状凸部
6,306,406 平面部
7, 上端開口
8 開口縁部
10,310,410 開口形成部
11,11B,11C,311,411 タブ
13,13A,13B,13C,313,413 切欠き
131,131A,131B,131C 底面
132,132A,132C,132C 傾斜面
14,16,19,22 空間
1, 1A, 1B, 1C , 301 , 401 Can
Claims (5)
当該飲料用缶蓋の外周縁部に形成され、飲料用缶本体の上端開口を区画する開口縁部と重ね合わせて折り曲げられることにより、当該飲料用缶蓋を上記開口縁部に取り付けるための折曲取付部と、
上記折曲取付部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で上記折曲取付部の上端よりも下方に窪む環状凹部と、
上記環状凹部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で上記折曲取付部の上端よりも上方まで突出する環状凸部と、
上記環状凸部の径方向内側に形成され、当該飲料用缶蓋が上記開口縁部に取り付けられた状態で、上記環状凸部の上端よりも下方に位置し、かつ、上記折曲取付部の上端とほぼ同一面内、または上記折曲取付部の上端よりも上方に位置する平面部と、
この平面部の周縁寄りの所定位置に形成され、当該平面部に交差する方向に沿って作用する力によって切り込まれて開口可能な開口形成部と、
上記環状凸部において、上記平面部の中心に対して上記開口形成部と反対側に位置する部分に、上端から下方に窪むように形成された切欠きと、
上記開口形成部と上記切欠きとに跨った状態で上記平面部に取り付けられ、上記切欠き側の端部が上方に操作されることにより、上記開口形成部に力を与えて開口させるための操作部とを含み、
上記操作部の上記切欠き側の後端部は、上記切欠きの底面に対向し、上記環状凸部よりも径方向外側に突出しないように配置され、
上記切欠きには、上記操作部の所定位置に当接して、上記操作部の上記後端部と上記切欠きとの間に指を入れるための空間を形成するための当接部が形成されていることを特徴とする飲料用缶蓋。 A beverage can lid for closing an upper end opening of a substantially bottomed cylindrical beverage can body,
A fold for attaching the beverage can lid to the opening edge is formed on the outer peripheral edge of the beverage can lid, and is folded and overlapped with the opening edge that defines the upper end opening of the beverage can body. A song mounting part;
An annular recess that is formed on the radially inner side of the bent mounting portion and that is recessed below the upper end of the bent mounting portion in a state where the beverage can lid is mounted to the opening edge portion;
An annular convex portion that is formed on the radially inner side of the annular concave portion and projects above the upper end of the bending attachment portion in a state where the beverage can lid is attached to the opening edge portion;
It is formed on the inner side in the radial direction of the annular projection, and the beverage can lid is attached to the opening edge, and is located below the upper end of the annular projection, and the bent attachment portion A plane portion located substantially in the same plane as the upper end or above the upper end of the bent mounting portion;
An opening forming portion that is formed at a predetermined position near the periphery of the flat surface portion and can be opened by being cut by a force acting along a direction intersecting the flat surface portion;
In the annular convex portion, a notch formed to be recessed downward from the upper end in a portion located on the opposite side of the opening forming portion with respect to the center of the flat portion,
It is attached to the flat part in a state straddling the opening forming part and the notch, and the end part on the notch side is operated upward so that a force is applied to the opening forming part for opening. and an operation unit seen including,
The rear end portion on the notch side of the operation portion is disposed so as to face the bottom surface of the notch and not protrude radially outward from the annular convex portion,
The notch is formed with an abutting portion that abuts a predetermined position of the operation portion and forms a space for inserting a finger between the rear end portion of the operation portion and the notch. beverage can lid, characterized in that is.
上記当接部は、上記切欠きの底面であり、
上記立上片の各下端が上記切欠きの底面に当接していることを特徴とする請求項1記載の飲料用缶蓋。 At the rear end portion of the operation portion, two rising pieces extending upward and a connecting piece connecting the upper ends of the two rising pieces are formed,
The contact portion is the bottom surface of the notch,
The beverage can lid according to claim 1 , wherein the lower ends of the rising pieces are in contact with the bottom surfaces of the notches .
上記当接部は、上記切欠きの底面であり、
上記切欠きの底面には、下方に凹湾曲した窪みが形成され、上記操作用凸部は、その下面が上記切欠きの底面に当接し、その後端部が上記窪みの上方に位置していることを特徴とする請求項1または2記載の飲料用缶蓋。 In the operation part, an operation convex part is formed by forming the width of the rear end part narrow,
The contact portion is the bottom surface of the notch,
A recess that is concavely curved downward is formed on the bottom surface of the notch, and the lower surface of the operation convex portion is in contact with the bottom surface of the notch, and the rear end portion thereof is located above the recess . The beverage can lid according to claim 1 or 2, characterized in that
上記カバーと上記操作部とを連結するためのストラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料用缶蓋。 A cover that is tightened over the annular projection,
The beverage can lid according to any one of claims 1 to 3, further comprising a strap for connecting the cover and the operation unit .
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