JP4041938B2 - Electronic balance - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子天びんに関し、更に詳しくは、感度係数を温度補償するための温度補正係数を自動的に算出するプログラムを備えた電子天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子天びんにおいては、一般に、測定皿上の荷重が荷重感応部に伝達され、その荷重感応部による荷重検出データに感度係数(スパン係数)を乗じることによって測定皿上の質量値を求め、計量値として表示器に表示する。荷重感応部としては、例えば電磁力平衡型等が多用されるが、この電磁力平衡型の荷重感応部では永久磁石の温度係数等に起因して、荷重検出データには温度による計測誤差が含まれ、また、他の形式の荷重感応部を用いるにしても、荷重検出データには同様の温度による計測誤差が含まれる。
【0003】
そこで、電子天びんにおいては、通常、荷重感応部近傍に温度センサを配置してその温度を検出するとともに、その温度検出データとあらかじめ記憶している温度補正係数を用いた演算によって、感度係数を温度補正することによって、計量値の温度補償をすることが行われている。この温度補正係数は、電子天びんを恒温槽等に挿入して、荷重感応部近傍を含む全体の温度を温度補償範囲の上限、下限、並びにその間の任意の1点を含む3〜5点程度の温度に変化させ、その各温度下で荷重感応部に一定荷重を作用させて得られる3〜5点程度の荷重検出データを用いて算出され、一般には、感度係数Kを温度Tの関数として、
例えば、K(T)=aT2 +bT+c ・・・・(1)
の形で、各係数a,b,cが求められて電子天びんに格納される。
【0004】
また、従来、以上の温度補正係数を算出するプログラムを電子天びん自体が備えている電子天びんも実用化されている。この種の電子天びんでは、上記のように恒温槽等に挿入してその温度を複数の温度に変化させ、各温度下で一定荷重を作用させて得られる荷重検出データを記憶し、その各荷重検出データから自動的に温度補正係数を算出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子天びんにおいては、一般に、以上のような温度による荷重検出データの変化にはヒステリシスが存在する。すなわち、同じ温度下で同じ荷重を負荷した状態における荷重検出データでも、温度を上昇させることによってその温度に到達させたときと、温度を下降させることによってその温度に到達させたときの値は、僅かではあるが互いに異なるものとなる。
【0006】
温度補正係数を算出するプログラムを備えた従来の電子天びんにおいては、以上のような温度ヒステリシスについては考慮されておらず、例えば温度を順次上昇させつつ、複数の温度下で一定荷重を負荷して得られた荷重検出データから温度補正係数を算出していた。従って、従来、その温度補正係数が正確に算出されていても、質量測定時における電子天びんの温度履歴が温度係数の算出時の履歴と同じであれば誤差は生じないものの、反対の履歴であれば温度ヒステリシスに起因する誤差が生じ、結局、電子天びんの公称精度としては温度ヒステリシスに起因する誤差分よりも高精度にはならないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、従来の電子天びんにおいて温度ヒステリシスに起因して除去し得なかった誤差をより小さくすることができ、もって公称精度をより高精度とすることのできる電子天びんを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、発明の電子天びんは、荷重感応部からの荷重検出データを質量値に換算するための感度係数を、荷重感応部近傍の温度を計測する温度センサの出力と、あらかじめ記憶している温度補正係数とを用いた演算によって温度補償する温度補償演算手段を備えるとともに、荷重感応部近傍の温度を温度補償範囲の上限、下限およびその間の任意の1点の温度を含む3点以上の温度に変化させ、その各温度下で当該荷重感応部に一定荷重を作用させて得られる3点以上の荷重検出データを用いて、上記温度補正係数を自動的に算出して記憶する温度補正係数演算手段を備えた電子天びんにおいて、上記温度補正係数演算手段が、荷重感応部近傍の温度を上昇もしくは下降させつつ上記3点以上の温度下で得た荷重検出データを、当該温度を下降もしくは上昇させつつ採取したときの荷重検出データに近づく向きに、あらかじめ設定されている当該電子天びんにおける荷重検出データの温度ヒステリシス差の1/2だけ補正したうえで、上記温度補正係数の演算に供するによって特徴づけられる。
【0009】
本発明は、感度係数の温度補正を行うための温度補正係数を、電子天びんの荷重検出データの温度ヒステリシスを考慮して算出することによって、温度ヒステリシスに起因して補償し得なかった誤差分を約1/2程度に減少させようとするものである。
【0010】
すなわち、電子天びんにおいては、一般に、図3にグラフを例示するように、荷重感応部近傍の温度を順次変化させつつ測定皿に一定荷重を負荷したとき、同じ温度下での荷重検出データであっても、温度上昇時と温度下降時におけるデータ値は互いに異なり、ヒステリシスループを描く。従来の電子天びんでは、天びん温度をT1 →T2 →T3 と上昇させつつ、各温度下で一定荷重を負荷して荷重検出データD1 ,D2 およびD3 を採取し、その各データD1 ,D2 およびD3 を用いて前記(1)式の各係数を算出するか、あるいは、天びん温度をT3 →T2 →T1 と下降させつつ同様に一定荷重を負荷して荷重検出データD3 ,D2 ′およびD1 を採取し、その各データD3 ,D2 ′およびD1 を用いて同じく(1)式の各係数を算出していた。従って、電子天びんの使用時、つまり質量測定時における天びん温度が温度補正係数算出時における温度履歴とは反対の履歴で例えば温度T2 に達している場合には、その計量値に温度T2 におけるヒステリシス差Δ分の誤差が生じ、結局、そのヒステリシス差Δに相当する誤差分を保証することはできなかった。
【0011】
これに対し、本発明においては、同一機種の電子天びんでは荷重検出データの温度ヒステリシスループの形が略同等となることを利用し、あらかじめ各温度下でのヒステリシス差を求めておき、個々の電子天びんの温度補正係数の算出に当たっては、例えば天びん温度を上昇させつつ一定荷重を負荷して得た荷重検出データを、天びん温度を下降させたときに得られる荷重検出データに近づく向きに、ヒステリシス差の1/2だけ補正したうえで温度補正係数の算出に供する。すなわち、図3の例では、天びん温度を例えばT1 →T2 →T3 に上昇させつつ一定荷重を負荷して各荷重検出データD1 ,D2 およびD3 を採取し、このうち、温度ヒステリシスの影響のある荷重検出データD2 については、Δ/2を減算したうえで温度補正係数の算出に供する。これにより、質量測定時における天びん温度の履歴に係わらず、例えば温度T 2 における計量値は、Δ/2に相当する誤差しか生じず、従って従来の温度ヒステリシスを考慮せずに温度補正係数を算出する場合に比して、その保証精度を1/2にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について述べる。図1は本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。荷重感応部1は、例えは電磁力平衡型の感応部であって、測定皿1a上の荷重に応じた信号を出力する。この荷重感応部1からの出力信号は、A−D変換器2aによってデジタル化された後、荷重検出データDとして演算部3に刻々と採取される。演算部3は、CPU31、ROM32、RAM33、不揮発性RAM34、および入出力インターフェース35を主体として構成されており、入出力インターフェース35には計量値を表示するための表示器4や、各種指令を与えるための操作キー5が接続されている。また、荷重感応部1の近傍には温度センサ6が設けられており、その温度センサ6の出力についても、A−D変換器2bによってデジタル化された後、温度検出データTとして刻々と演算部3に取り込まれる。
【0013】
演算部3では、RAM32に書き込まれている測定プログラムに従い、荷重検出データDを採取するごとにそのデータDをRAM33内に格納するとともに、例えば最新の所定個数の荷重検出データを平均化し、更にその平均値に感度係数Kを乗じることによって測定皿上1aの質量値を求め、表示器4に表示する。
【0014】
感度係数Kは、前記した(1)式で示される温度Tの関数K(T)として不揮発性RAM34内に記憶されており、温度センサ6からの温度検出データTの値に応じてその値が補正される。
【0015】
さて、ROM32には、測定プログラムのほかに、感度係数K(T)の2次式中の各係数、つまり温度補正係数を自動的に算出して不揮発性RAM34内に記憶する温度補正係数演算プログラムが書き込まれており、この温度補正係数演算プログラムは、例えば操作キー5から特定のコマンドを与えることによって起動し、天びんの出荷前に実行される。以下、その温度補正係数演算プログラムについて詳述する。
【0016】
図2は温度補正係数演算プログラムの実行する際の動作手順を示すフローチャートである。この例では、同一機種の電子天びんの温度ヒステリシスの実測結果に基づき、後述する温度T 2 におけるヒステリシス差Δが書き込まれている。また、この例は、天びん温度をその温度補償範囲の下限温度T1 、上限温度T3 、およびその中間温度T2 の3点に変化させて温度係数を算出する場合の例を示している。このプログラムの実行に際しては、天びん全体の温度を複数の規定温度に変化させるべく、電子天びんを収容可能な恒温槽等を用意するとともに、分銅等の一定質量の錘を用意する。そして、まず、恒温槽等の内部に電子天びんを挿入し、天びん温度を温度補償範囲の下限値T1 にまで上昇させ、その状態で一定質量を測定皿1a上に負荷する。電子天びんでは、その状態における荷重検出データを刻々と採取して規定個数だけ平均化し、その値を温度上昇時における温度T1 での荷重検出データD1 としてをRAM33内に記憶する。
【0017】
次に、恒温槽等の温度制御により、天びん温度を中間温度T2 にまで上昇させた後、その状態で測定皿1a上に一定質量を負荷する。電子天びんでは、このときの荷重検出データを刻々と採取して規定個数だけ平均化し、その値を温度上昇中における温度T2 での荷重検出データD2 としてRAM33内に記憶する。更に恒温槽等の温度制御によって天びん温度を上限温度T3 にまで上昇させ、同じくその状態で測定皿1a上に一定質量を負荷することにより、上記と同様にして温度T3 における荷重検出データD3 RAM33内に記憶し、測定動作を終了する。
【0018】
この電子天びんの温度ヒステリシス特性が図3に示す通りであったとすると、以上の測定動作の結果として、RAM33内には、温度上昇時の温度T 1 、T 2 およびT 3 における各荷重検出データD1,D2およびD3が格納されることになる。電子天びんには、前記したように温度T2におけるヒステリシス差Δが書き込まれており、採取した温度検出データのうち、温度T2 におけるデータD2 については、D2 −Δ/2に補正されたうえで、温度補正係数の算出に供される。すなわち、温度T2 における荷重検出データは、実質的に、実際に採取した温度上昇時におけるT2 での荷重検出データD2 と、温度下降時におけるT2 での荷重検出データD2 ′との平均値(D2 +D2 ′)/2を用いるのと等価となり、温度補正係数の算出のためのデータ採取に要する時間を従来の電子天びんと同等としながら、温度ヒステリシスに起因する誤差を約1/2にすることができる。
【0019】
ここで、恒温槽等によって天びん全体の温度を変化させるには相当の時間を要し、例えばある温度での荷重検出データを採取してから次の温度にまで天びん温度を変化させて荷重検出データを採取するのに数時間を要するのであるが、同一機種の天びんでは温度ヒステリシスループが略同一であることを利用して、そのヒステリシス差をあらかじめ電子天びんのRAM32内に書き込んでおくだけで、温度の上昇時もしくは下降時の荷重検出データのみを採取して、温度ヒステリシスに起因する誤差約1/2にすることができ、温度の上昇および下降時の双方のデータを採取する場合に比して、そのデータ採取時間を短縮化することができる。
【0020】
なお、以上の実施の形態では、温度補正係数の算出時に用いられる荷重検出データとして、温度補償範囲の上限、下限およひその中間の温度の合計3点のデータを用いたが、4点以上の温度におけるデータを用いてもよいことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、電子天びんの感度係数を温度補正する温度補正係数が、当該電子天びんの温度ヒステリシスを考慮して算出されるから、従来の電子天びんに比して、温度ヒステリシスに起因する最大誤差を約1/2に軽減させることが可能となり、ひいては電子天びんの公称精度を約1/2に減少させることができる。
しかも、温度補正係数を算出するための荷重データの採取は、温度の上昇時もしくは下降時のいずれかでよいため、データ採取に要する時間をヒステリシスを考慮しない従来の電子天びんと同等としながらも、上記の効果を奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の実施の形態におけるROM32に書き込まれている補正係数演算プログラムの実行時における動作手順を表すフローチャートである。
【図3】 電子天びんの荷重検出データの温度ヒステリシスの例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 荷重感応部
1a 測定皿
2a,2b A−D変換器
3 演算部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 不揮発性RAM
35 入出力インターフェース
4 表示器
5 操作キー
6 温度センサ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic balance, and more particularly to an electronic balance provided with a program for automatically calculating a temperature correction coefficient for temperature compensation of a sensitivity coefficient.
[0002]
[Prior art]
In electronic balances, generally, the load on the measuring pan is transmitted to the load sensitive part, and the weight value on the measuring pan is obtained by multiplying the load detection data from the load sensitive part by the sensitivity coefficient (span coefficient). Is displayed on the display. For example, an electromagnetic force balanced type is often used as the load sensitive part. In this electromagnetic force balanced type load sensitive part, the load detection data includes a measurement error due to temperature due to the temperature coefficient of the permanent magnet. Even if other types of load sensitive units are used, the load detection data includes measurement errors due to similar temperatures.
[0003]
Therefore, in an electronic balance, a temperature sensor is usually arranged near the load-sensitive part to detect the temperature, and the sensitivity coefficient is calculated by calculating the temperature detection data and a temperature correction coefficient stored in advance. By correcting, the temperature of the measured value is compensated. This temperature correction coefficient is about 3 to 5 points including the upper and lower limits of the temperature compensation range, and any one point between them, by inserting the electronic balance into a thermostat etc. It is calculated by using load detection data of about 3 to 5 points obtained by changing the temperature and applying a constant load to the load sensitive part at each temperature. Generally, the sensitivity coefficient K is a function of the temperature T.
For example, K (T) = aT 2 + bT + c (1)
The coefficients a, b and c are determined and stored in the electronic balance.
[0004]
Conventionally, an electronic balance in which the electronic balance itself has a program for calculating the above temperature correction coefficient has been put into practical use. In this type of electronic balance, as described above, it is inserted into a thermostatic chamber or the like and its temperature is changed to a plurality of temperatures, and load detection data obtained by applying a constant load at each temperature is stored. A temperature correction coefficient is automatically calculated from the detected data.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in an electronic balance, there is generally a hysteresis in the change in load detection data due to temperature as described above. That is, even in the load detection data in the state where the same load is applied at the same temperature, the value when the temperature is reached by raising the temperature and when the temperature is reached by lowering the temperature is: Slightly different from each other.
[0006]
In the conventional electronic balance equipped with a program for calculating the temperature correction coefficient, the above temperature hysteresis is not taken into consideration.For example, a constant load is applied under a plurality of temperatures while increasing the temperature sequentially. A temperature correction coefficient was calculated from the obtained load detection data. Therefore, conventionally, even if the temperature correction coefficient is accurately calculated, an error will not occur if the temperature history of the electronic balance at the time of mass measurement is the same as the history at the time of calculating the temperature coefficient. In other words, an error caused by temperature hysteresis occurs, and as a result, there is a problem that the nominal accuracy of the electronic balance does not become higher than the error caused by temperature hysteresis.
[0007]
An object of the present invention, in the conventional electronic balance can be made smaller error which could not have been removed due to thermal hysteresis, to provide an electronic balance which may be a higher accuracy nominal accuracy with There is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the electronic balance of the present invention has a sensitivity coefficient for converting load detection data from the load sensitive part into a mass value, an output of a temperature sensor that measures the temperature in the vicinity of the load sensitive part, and In addition to temperature compensation calculation means for temperature compensation by calculation using a temperature correction coefficient stored in advance, the temperature in the vicinity of the load sensitive part includes the upper and lower limits of the temperature compensation range and any one temperature in between The temperature correction coefficient is automatically calculated and stored using load detection data of three or more points obtained by changing the temperature to three or more points and applying a constant load to the load sensitive part at each temperature. in an electronic balance provided with a temperature correction coefficient calculating means for, the temperature correction coefficient calculating means, load detecting de obtained at a temperature of more than 3 points above while increasing or lowering the temperature in the vicinity of the load sensing unit The data, in a direction approaching the load detection data when taken while lowering or raising the temperature, after correction by half the temperature hysteresis difference of the load detection data in the electronic balance is set in advance, the Characterized by subjecting it to the calculation of a temperature correction coefficient.
[0009]
The present invention calculates the temperature correction coefficient for performing temperature correction of the sensitivity coefficient in consideration of the temperature hysteresis of the load detection data of the electronic balance, thereby eliminating the error that could not be compensated due to the temperature hysteresis. It is intended to reduce to about 1/2.
[0010]
That is, in the electronic balance, as shown in the graph of FIG. 3, generally, when a constant load is applied to the measuring pan while sequentially changing the temperature in the vicinity of the load sensitive portion, the load detection data is the same temperature. Even when the temperature rises and falls, the data values are different from each other and draw a hysteresis loop. In the conventional electronic balance, load detection data D 1 , D 2 and D 3 are collected by applying a constant load at each temperature while raising the balance temperature from T 1 → T 2 → T 3. Calculate each coefficient of the above equation (1) using D 1 , D 2 and D 3 , or apply a constant load in the same way while lowering the balance temperature from T 3 → T 2 → T 1. Detection data D 3 , D 2 ′ and D 1 were collected, and the coefficients of equation (1) were calculated using the data D 3 , D 2 ′ and D 1 . Accordingly, when the electronic balance is used, that is, when the balance temperature at the time of mass measurement reaches, for example, the temperature T 2 in a history opposite to the temperature history at the time of calculating the temperature correction coefficient, the measured value is set at the temperature T 2 . An error corresponding to the hysteresis difference Δ occurred, and eventually, the error corresponding to the hysteresis difference Δ could not be guaranteed.
[0011]
On the other hand, in the present invention, the electronic balance of the same model uses the fact that the shape of the temperature hysteresis loop of the load detection data is substantially the same. When calculating the temperature correction factor for the balance, for example, load detection data obtained by applying a constant load while raising the balance temperature is set so that the hysteresis difference is closer to the load detection data obtained when the balance temperature is lowered. Is used for calculation of the temperature correction coefficient. That is, in the example of FIG. 3, the load temperature is increased from, for example, T 1 → T 2 → T 3 and a constant load is applied to collect the load detection data D 1 , D 2 and D 3. The load detection data D 2 having an influence of hysteresis is used for calculating a temperature correction coefficient after subtracting Δ / 2. As a result, regardless of the balance temperature history at the time of mass measurement, for example, the measured value at the temperature T 2 only has an error corresponding to Δ / 2, and therefore the temperature correction coefficient is calculated without considering the conventional temperature hysteresis. The guaranteed accuracy can be halved as compared with the case of doing so.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the embodiment of the present invention. The load sensitive unit 1 is an electromagnetic force balanced type sensitive unit, for example, and outputs a signal corresponding to the load on the measurement dish 1a. The output signal from the load sensing unit 1 is digitized by the A / D converter 2a and then collected as load detection data D by the computing unit 3 every moment. The calculation unit 3 is mainly composed of a CPU 31, a ROM 32, a RAM 33, a non-volatile RAM 34, and an input / output interface 35. The input / output interface 35 gives a display 4 for displaying a measured value and various commands. An operation key 5 is connected. In addition, a temperature sensor 6 is provided in the vicinity of the load sensing unit 1, and the output of the temperature sensor 6 is also digitized by the A-D converter 2b, and thereafter is calculated as temperature detection data T every moment. 3 is taken in.
[0013]
The calculation unit 3 stores the data D in the RAM 33 each time the load detection data D is collected in accordance with the measurement program written in the RAM 32, and averages the latest predetermined number of load detection data, for example. By multiplying the average value by the sensitivity coefficient K, the mass value on the measuring pan 1 a is obtained and displayed on the display 4.
[0014]
The sensitivity coefficient K is stored in the non-volatile RAM 34 as a function K (T) of the temperature T expressed by the above-described equation (1), and the value thereof depends on the value of the temperature detection data T from the temperature sensor 6. It is corrected.
[0015]
In the ROM 32, in addition to the measurement program, each coefficient in the quadratic expression of the sensitivity coefficient K (T), that is, a temperature correction coefficient is automatically calculated and stored in the nonvolatile RAM 34. The temperature correction coefficient calculation program is started by giving a specific command from the operation key 5, for example, and is executed before shipment of the balance. Hereinafter, the temperature correction coefficient calculation program will be described in detail.
[0016]
FIG. 2 is a flowchart showing an operation procedure when the temperature correction coefficient calculation program is executed. In this example, a hysteresis difference Δ at a temperature T 2 described later is written based on an actual measurement result of temperature hysteresis of an electronic balance of the same model . Further , this example shows an example in which the temperature coefficient is calculated by changing the balance temperature to three points of a lower limit temperature T 1 , an upper limit temperature T 3 and an intermediate temperature T 2 of the temperature compensation range. When executing this program, in order to change the temperature of the entire balance to a plurality of specified temperatures, a thermostatic chamber or the like that can accommodate the electronic balance is prepared, and a weight with a constant mass such as a weight is prepared. First, an electronic balance is inserted into a thermostat or the like, the balance temperature is raised to the lower limit value T 1 of the temperature compensation range, and a constant mass is loaded on the measurement dish 1a in that state. In the electronic balance, the load detection data in that state is sampled and averaged by a specified number, and the value is stored in the RAM 33 as the load detection data D 1 at the temperature T 1 when the temperature rises.
[0017]
Next, after the balance temperature is raised to the intermediate temperature T 2 by temperature control of a thermostatic chamber or the like, a constant mass is loaded on the measurement dish 1a in that state. The electronic balance, this time only averaged specified number and constantly collect load detection data, and stores the value as the load detection data D 2 at temperature T 2 in the temperature rise in the RAM 33. Is raised to a further upper limit temperature T 3 of the balance temperature by the temperature control of a thermostat or the like, also by loading a constant weight on the measuring pan 1a in this state, the load detection data D at the temperature T 3 in the same manner as described above 3 is stored in the RAM 33, and the measurement operation is terminated.
[0018]
If the temperature hysteresis characteristic of this electronic balance is as shown in FIG. 3, the load detection data D at temperatures T 1 , T 2 and T 3 at the time of temperature rise is stored in the RAM 33 as a result of the above measurement operation. 1 , D 2 and D 3 will be stored. As described above, the hysteresis difference Δ at the temperature T 2 is written in the electronic balance. Among the collected temperature detection data, the data D 2 at the temperature T 2 is corrected to D 2 −Δ / 2. In addition, the temperature correction coefficient is used for calculation. That is, the load detection data at the temperature T 2 is substantially equal to the load detection data D 2 at T 2 when the temperature is actually collected and the load detection data D 2 ′ at T 2 when the temperature is decreased. It is equivalent to using the average value (D 2 + D 2 ′) / 2, and the time required for collecting data for calculating the temperature correction coefficient is equivalent to that of a conventional electronic balance, and the error due to temperature hysteresis is about 1 / 2.
[0019]
Here, it takes a considerable amount of time to change the overall temperature of the balance using a thermostatic chamber, etc.For example, load detection data is obtained by collecting the load detection data at a certain temperature and then changing the balance temperature to the next temperature. It takes several hours to collect the temperature, but by using the fact that the temperature hysteresis loop is almost the same in the balance of the same model, the hysteresis difference is simply written in the RAM 32 of the electronic balance in advance. By collecting only the load detection data at the time of rising or falling, the error due to the temperature hysteresis can be reduced to about 1/2, compared with the case of collecting both the data at rising and falling of temperature. The data collection time can be shortened.
[0020]
Incidentally, in the above implementation mode, as the load detection data used in calculating the temperature correction coefficient, the upper limit of the temperature compensation range, the lower limit Oyohi was used data of total 3 points in between the temperature, 4 points It goes without saying that data at the above temperatures may be used.
[0021]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the temperature correction coefficient for correcting the temperature of the sensitivity coefficient of the electronic balance is calculated in consideration of the temperature hysteresis of the electronic balance. The maximum error due to hysteresis can be reduced to about ½, and the nominal accuracy of the electronic balance can be reduced to about ½.
Moreover, since the load data for calculating the temperature correction coefficient can be collected either when the temperature rises or falls, the time required for data collection is equivalent to that of a conventional electronic balance that does not consider hysteresis. The effects described above can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing an operation procedure when executing a correction coefficient calculation program written in a ROM 32 in the embodiment of FIG. 1;
FIG. 3 is a graph showing an example of temperature hysteresis of load detection data of an electronic balance.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Load sensitive part 1a Measuring dish 2a, 2b AD converter 3 Calculation part 31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 Nonvolatile RAM
35 I / O interface 4 Display 5 Operation key 6 Temperature sensor

Claims (1)

荷重感応部からの荷重検出データを質量値に換算するための感度係数を、荷重感応部近傍の温度を計測する温度センサの出力と、あらかじめ記憶している温度補正係数とを用いた演算によって温度補償する温度補償演算手段を備えるとともに、荷重感応部近傍の温度を温度補償範囲の上限、下限およびその間の任意の1点の温度を含む3点以上の温度に変化させ、その各温度下で当該荷重感応部に一定荷重を作用させて得られる3点以上の荷重検出データを用いて、上記温度補正係数を自動的に算出して記憶する温度補正係数演算手段を備えた電子天びんにおいて、
上記温度補正係数演算手段が、荷重感応部近傍の温度を上昇もしくは下降させつつ上記3点以上の温度下で得た荷重検出データを、当該温度を下降もしくは上昇させつつ採取したときの荷重検出データに近づく向きに、あらかじめ設定されている当該電子天びんにおける荷重検出データの温度ヒステリシス差の1/2だけ補正したうえで、上記温度補正係数の演算に供することを特徴とする電子天びん。
The sensitivity coefficient for converting the load detection data from the load sensitive part into a mass value is calculated by calculating the temperature sensor output that measures the temperature in the vicinity of the load sensitive part and the temperature correction coefficient stored in advance. Temperature compensation calculating means for compensating, and changing the temperature in the vicinity of the load-sensitive portion to three or more temperatures including the upper and lower limits of the temperature compensation range and any one temperature in between, at each temperature In an electronic balance provided with temperature correction coefficient calculation means for automatically calculating and storing the temperature correction coefficient using load detection data of three or more points obtained by applying a constant load to the load sensitive part,
The temperature correction coefficient calculating means, load detecting data when the load detection data obtained at a temperature of above three or more while increasing or lowering the temperature in the vicinity of the load sensing unit, were taken while lowering or raising the temperature The electronic balance is subjected to the calculation of the temperature correction coefficient after correcting by a half of the temperature hysteresis difference of the load detection data in the electronic balance set in advance in the direction approaching .
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