JP4041348B2 - Recording apparatus, recording medium, reproducing apparatus, program, and method - Google Patents

Recording apparatus, recording medium, reproducing apparatus, program, and method Download PDF

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  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術部分野】
本発明は、DVD,CD,HD,半導体メモリカード等の記録媒体にデジタルストリームを記録する記録装置、再生装置、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した記録装置の製品化にあたって、記録媒体に記録されたデジタルストリームの互換性を保つことは、記録装置を製造するメーカにとって重大な責務といえる。この互換性確保のため各メーカは、記録媒体における記録フォーマットの規格化・標準化に関する活動を積極的に行ってきており、その成果としてDVD-VIDEO RECORDING規格等、様々な統一規格が策定された。
【0003】
統一規格の策定に足並みを揃える一方、他社製品との差別化を図るべく、各メーカは、『拡張制御』をセールスポイントとした記録装置を製品化する傾向が見られる。『拡張制御』とは、その記録装置を製造したメーカが、その内容を独自の判断で定めることができる再生制御である。DVD-VIDEO RECORDING規格等により規格化されたフォーマットは、普遍的な価値を持つので何れのメーカもこの内容に反した再生制御を行うことは許されない。一方拡張制御は、普遍的な価値が必ずしも要求されないので、商品戦略の色彩が濃い内容、流行性が強い内容を、メーカ一社限りの制御内容として定義することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがマルチユーザ型の光ディスクが普及してくると、上述したような拡張制御では他社製品との差別化を図れたとしても、真の意味でのユーザの満足を得ることができなくなる恐れがある。マルチユーザ型の光ディスクとは、複数人のユーザにより共用されるという形態で利用される光ディスクであり、40Gバイト以上の大容量をもった光ディスクには、この形態が取り入れられることが予想される。このマルチユーザ対応の光ディスクの再生制御において、全てのユーザに対して画一的な再生制御を行えばよいというものではない。"個性の時代"と呼ばれる今日にあたっては、ユーザ毎のこだわりや利便性こそ尊重されるべきであり、マルチユーザ対応の光ディスクの再生においても、かかるこだわりや利便性にユーザ毎に応える拡張制御が求められる。その一方で、1つの記録媒体を共有し合う複数ユーザのそれぞれについて、個別の拡張制御をユーザ毎に行うというのは、ユーザの人数が増えれば増えるほど記録媒体におけるデータフォーマットや装置側の処理を複雑にせねばならず、メーカ側の負担を招く。
【0005】
本発明の目的は、メーカ側の負担を軽減しつつも、ユーザ側のこだわりや利便性を満たすことができる拡張制御を実現する記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ここで上述した目的をどのように達成するかについて説明する。マルチユーザ対応において、ユーザ各人について個別に行うべき拡張制御の典型的なものは、未視聴部分への頭出しである。何故なら、未視聴部分は、各ユーザ毎に異なるため、ユーザ毎に異なる位置から再生してこそ、意義があるからである。複数ユーザに一律に行うべき拡張制御の典型的なものは、CM区間に対する再生スキップである。何故なら、CM区間のスキップは、記録媒体を共用している全てのユーザが、一律に希望していることが多いからである。複数ユーザに対して一斉に行うか、ユーザ各人に個別に行うかは、拡張制御の内容に応じて千差万別である。拡張制御をデジタルストリームの再生時のどの時点から開始し、どの時点で終えるかも、拡張制御の内容に応じて変わってくる。
【0007】
従来の拡張制御では、エントリポイント情報と呼ばれる情報を用いて拡張制御を実行すべき箇所をデジタルストリーム上の"位置"、つまり"点"により表記していた。ところが従来のような"点"による表記では、拡張制御の内容を詳細に規定することに限界がある。位置情報を組み合わせることで、拡張制御を行うべき区間は特定できるにしても、これが複数ユーザ間で拡張制御を一律に行わせるべきか、ユーザ各人で個別に行わせるべきかの指定までは表記しえず、マルチユーザ対応に伴う拡張制御の多様化に追従できない恐れがある。
【0008】
マルチユーザ対応に伴う拡張制御の多様化に対応し、上述した目的を達成するため、本発明に係る記録装置は、再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、当該再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定し(1)、複数再生経路において有効である場合、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を一括指定する(2)指定手段と、再生経路内において指定手段により個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報、及び、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報の少なくとも一方を記録媒体に書き込む書込手段とを備え、前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示すことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明に係る記録媒体の実施形態を以下に説明する。本実施形態に係る記録媒体は、DVD-VIDEO RECORDING規格に準じて、動画像データを記録することができる書き換え可能型DVD(以降"DVD"と略記する)であるものとする。図1は、本実施形態に係るDVD1と、記録装置100とを示す図である。記録装置100は、地上波アンテナ101及びパラボナアンテナ102を介して受信された放送信号の放送内容を、エンコードしてDVD1に書き込む。このDVD1は、図中の二人のユーザ(ユーザA、ユーザB)により共用されるマルチユーザ対応型のDVDである。
【0010】
DVD1は、物理層、ファイルシステム層、応用層といったレイヤ階層を有していて、記録装置100によりデジタルストリーム形式のデータが記録される。
図2は、ファイルシステム層上におけるDVD1の構造(ファイル構造)を破線の矢印により引き出して示す図である。図2のファイル構造では、ROOTディレクトリの直下にDVD_RTAV(RealTime Recording Audio Video)ディレクトリが配され、その下に、幾つかのTS-VOBが収録されるAVファイルと、各種管理情報が収録される管理ファイルとが配置される。TS(Transport Stream)-TS-VOB(Video Object)とは、トランスポートストリームの形式で記録されるストリーム形式のデータであり、プログラムストリーム形式のVOBと区別される。本願の"請求の範囲"や"
【0011】
【課題を解決するための手段】
"にいうデジタルストリームとは、このTS-VOBのことである。
図3は、AVファイルに収録されるTS-VOBの構成を段階的に詳細化した図である。本図では、図2に示したAVファイルを最下段である第7段目に示している。図3の第6段目は、AVファイルに収録されるTS-VOBを示す。本図に示すようにTS-VOBは、第1段目に示すビデオストリーム、オーディオストリームを多重化することにより得られる。この第1段目に位置するビデオストリームは、複数のピクチャデータpi1,2,3・・・・・の配列である。これらのピクチャデータは何れも、ディスプレイの一表示期間(ビデオフレームとも呼ばれる。)にて表示される。NTSC方式のディスプレィにおいて、ビデオフレームは約33msec(正確には1/29.97sec)であり、PAL方式のディスプレィにおいてビデオフレームは、40msecである。これらピクチャデータは、フレーム間の相関性に基づいた圧縮符号化を受けている。そのため、ビデオストリームを構成するピクチャデータには、過去方向および未来方向に再生されるべき画像との相関性を用いて圧縮されているBidirectionally Predictive(B)ピクチャ、過去方向に再生されるべき画像との相関性を用いて圧縮されているPredictive(P)ピクチャ、相関性を用いず、一フレーム分の画像内での空間周波数特性を利用して圧縮されているIntra(I)ピクチャといった種別がある。
【0012】
ビデオストリームにおいて復号可能な最小単位をGOP(Group Of Picture)という。GOPは少なくとも1つのIピクチャを含み、約1.0秒の再生時間を有するピクチャデータの集合である。図3において第1段目に示すビデオストリームは、その2段目において複数GOPに分割されている。ピクチャデータに対する圧縮符号化方式は可変符号長方式であるため、GOPのデータ長は互いに異なる。DVDに記録するにあたって、各GOPがどのようなサイズを有するかを問わず、GOP列は複数に分割される。分割により得られる分割部分は、第3段目に示すPESパケット列に格納される。一方、1段目の右側に位置するオーディオストリームも複数に分割され、分割により得られる分割部分は、第3段目に示すPESパケット列に格納される。PESパケットとは、図2の第3段目に示すようにビデオストリーム、オーディオストリームの分割部分を格納しているパケットであり、ビデオストリーム、オーディオストリームの一部分を何時復号するかを示す「DTS」、この一部分のデコード結果を何時表示するかを示す「PTS」がそのヘッダに付与されている。
【0013】
GOP列を格納したPESパケット列は、オーディオストリームを格納したPESパケット列と多重化(図中のtj1)されて、第4段目に示すTSパケット列を構成している。1つ以上のGOP及び、このピクチャデータと共に多重化されているオーディオデータは、第5段目に示すようにVOBU(Video Object Unit)を形成している。VOBUとは、TS-VOBの最小アクセス単位であり、MPEG規格におけるビデオパック−オーディオパックを配列して構成されている。6段目に示すTS-VOBは複数のVOBUが時系列に配列された構成を持つ。以上がTS-VOBの内部構成である。
【0014】
第3段目〜第5段目に示す分割及び多重化は、これまでのDVDとは異なる、TS-VOB特有のものになっている。これまでのDVDに記録されるVOB、つまりプログラムストリーム形式のVOBは、複数のパックからなり、各パックに1つのPESパケットがそのまま格納される。一方、トランスポートストリーム形式のTS-VOBにおいて、PESパケットは複数に分割された上で、各TSパケットに格納される。図4は、PESパケットがTSパケットにどのように格納されるかを示す図である。
【0015】
TSパケットの構成は、図4の第3段目に示す通りであり、『TSパケットヘッダ』と、『適用フィールド』と、『ペイロード部』とから構成される。188Byteのサイズを有する。この188バイトというデータサイズは、ATM伝送路で伝送されるATMパケットと同サイズであり、この伝送路で伝送されたパケットとそのまま記録できるような配慮がなされている。
【0016】
『ペイロード』には、PESパケットを複数に分割することにより得られた分割部分が格納される。PESパケットがビデオストリームの一部である場合、このペイロードがビデオ層に相当する。図4において第1段目に示すPESパケットは、第2段目に示すように複数に分割されて、各分割部分は、矢印ct1,2,3に示すように、第3段目におけるTSパケットのペイロードに格納される。
【0017】
『TSパケットヘッダ』の構成を、破線の矢印hg1にて引き出して示す。矢印hg1に示すように、『TSパケットヘッダ』は、TSパケットがどのビデオストリームに所属するか、またはどのオーディオストリームに所属するかを識別する「PID(Packet Identifier)」と、ペイロードにおけるPESパケットが何処から存在するかを示す「ユニット開始インディケータ」、後続するTSパケットに適用フィールドが継続して存在するか否かを示す「適用フィールド制御情報」が格納される。
【0018】
『適用フィールド』は、ビデオストリームの分割部分がペイロードに格納されている場合、そのビデオストリームのシステム層についての情報が記述される。そのようなシステム層の情報には、破線の矢印hg2に引き出して示す「PCR(Program Clock Reference)」、「ランダムアクセス表示フラグ」がある。PCRはストリームをデコードする機器の基準クロック(STC(system time clock))の参照値である。どのような処理のための参照値かというと、トランスポートストリームをデマルチプレクスする処理(1)、トランスポートストリームをビデオストリーム等の各種PESストリームに再構築する処理(2)を行うにあたっての参照値である。「ランダムアクセス表示フラグ」は、対応するペイロード部のPESパケットに、ビデオストリームのアクセスポイントの先頭フレームが格納されているか否かを示す。アクセスポイントとは、ストリーム内部であって、単独にデコードすることができる単位であり、ランダムアクセス表示フラグによりGOPの先頭フレーム(Iピクチャ)が存在するか否かが示されている。
【0019】
以上がTS-VOBと、プログラムストリーム形式のVOBとの差違点である。続いてTS-VOBが、DVDにどのように記録されるかについて説明する。DVDは、誤り訂正可能な記録領域であるECCブロックを複数有している。トランスポートストリームを構成する複数のTSパケットは、カプセル(Capsule)という単位に変換されて、ECCブロックに記録される。カプセルは、ATSが付加された状態のTSパケットを複数配置してなる。ATS(Arrival Time Stamp Information)は、当該TSパケットが装置内部に到達したタイミングを示す情報である。
【0020】
続いて管理ファイルの内部構造について説明する。図5は、管理ファイルの内部構造を示す図である。本図の破線の矢印fs0で引き出して示すように、管理ファイルは、複数のVOB情報(VOB#1情報,VOB#3情報,VOB#3情報・・・・)と、複数のPGC情報(PGC情報#1,#2,#3・・・・・)ととからなる。
『VOB情報#1,#2,#3・・・・・』は、DVDにおけるTS-VOBのそれぞれについての詳細を示す情報である。図中の破線の引き出し線hs1は、これらVOB情報のうち、VOB#1に対応するVOB#1情報の詳細を示す。
【0021】
この引き出し線hs1に示すようにVOB#1情報は、対応するTS-VOBを一意に特定する『TS-VOB識別子』、TS-VOBが何時記録されたかを示す『TS-VOB記録日時』、TS-VOBに多重化されるビデオストリームがどのような方式で圧縮符号化されているかを示す『ビデオコーディングモード』、TS-VOBに多重化されるオーディオストリームがどのような方式で圧縮符号化されているかを示す『オーディオコーディングモード』、対応するTS-VOBについての『アクセスマップ』、『セクションマーカ』を有する。
【0022】
『アクセスマップ』は、TS-VOB内の複数の頭出し位置のアドレスを、時刻情報を用いて間接参照するためのリファレンステーブルである。引き出し線hs2,hs3を辿ってゆくことにより、アクセスマップを順次詳細化してゆく。アクセスマップは、引き出し線hs2にて示すように各VOBUに対応するエントリー情報からなり、各エントリー情報は、引き出し線hs3に示すように、そのVOBUの再生に要する時間長を示す『VOBU再生時間』と、VOBU自身のデータサイズを示す『VOBUサイズ』とを対応づけてなる。可変長符号圧縮方式が採用されるため、GOPを含む各VOBUのサイズや再生時間がバラバラであっても、この『エントリー情報』を参照することにより、任意の再生時刻から、その再生時刻に対応するVOBU内のピクチャデータへと頭出しを行うことが可能になる。
【0023】
続いてPGC情報の内部構成について説明する。PGC情報は、引き出し線hs4にて示すように、アクセスマップを介してTS-VOBをどのような経路で再生してゆくかの再生経路を示す『再生経路情報』と、『セクションマーカ』とからなる。再生経路情報の特徴は、その表記法にある。つまり管理情報にアクセスマップが存在しているので、再生経路情報は、これをリファレンステーブルとして用いた間接参照の形式で記述されている。再生経路情報を間接参照の形式で記述しているのは、TS-VOBに対して編集が行われてた場合に、それに伴って再生経路情報を更新するという負荷を無くすためである。再生経路情報の詳細について説明する。引き出し線hs5にて示すように、複数のセル情報の配列(セル情報#1,#2,#3・・・・・)からなる。セル情報は、引き出し線hs6にて示すように、セル情報に対応するTS-VOBを示す『TS-VOB識別子』、そのTS-VOBにおける再生開始位置を示す時刻情報である『開始点情報』、そのTS-VOBにおける再生終了位置を示す時刻情報である『終了点情報』からなる。これらの時刻情報により開始点、終了点が特定される区間を"セル"といい、再生経路情報におけるセル情報の配列は、これらのセルをどのような順次で再生してゆくかを示す。このような表記で規定された再生経路には、TS-VOBを記録した記録装置100が、記録時に自動的に生成するものと(1)、ユーザの編集操作に従い、記録されるもの(2)の2種があり、TS-VOBを様々な経路で再生させることを念頭に置いている。
【0024】
図6は、再生経路情報による間接参照を模式化した図である。本図においてTS-VOB#1、TS-VOB#2のそれぞれは、複数のVOBUから構成されており、各VOBUはGOPを含んでいる。VOB情報内のアクセスマップは、これら複数GOPのセクタアドレスを、矢印ay1,2,3,4に示すように指定しており、これらのセクタアドレスは、アクセスマップを介することにより間接参照されている。図中の矢印jy1,2,3,4は、時刻情報によるGOPの指定を模式化して示している。つまり、時刻情報によるGOP指定(矢印jy1,2,3,4)は、アクセスマップを介することにより、TS-VOB内に含まれる複数GOPの何れかのアドレスを指定している。図中の再生経路情報は、こうした矢印jy1,2,3,4による時刻情報の組みにより、再生経路を表現している。
【0025】
続いて以上のように構成された各種情報を、マルチユーザ対応のDVDに応用する場合の応用例について説明する。図7は、マルチユーザ対応を実現するDVD上のデータ構造を示す図である。図7では、TS-VOB#1、TS-VOB#2といった2つのTS-VOBがDVDに記録されており、これらTS-VOBのそれぞれにVOB情報#1,#2が割り当てられている。これらと共に記録されている再生経路情報#1,#2は、図1に示した二人のユーザ(ユーザA、ユーザB)のそれぞれに割り当てられた再生経路を規定する。ユーザAが希望する再生経路は、TS-VOB#1の一部分(1)、一部分(2)、TS-VOB#2の一部分(3)(1)(2)(3)の順序で再生するというものであり、ユーザBが希望する再生経路は、TS-VOB#1の一部分(4)、TS-VOB#2の一部分(5)(4)(5)の順序で再生するというものである。ユーザAに割り当てられたPGC情報#1は、セル情報#1,#2,#3を、ユーザBに割り当てられたPGC情報#2は、セル情報#4,#5をそれぞれ含んでいる。
これらのセル情報#1〜#5は、一部分(1)〜一部分(5)の開始点−終了点を間接参照により指定している。セル情報により指定されているので、(1)(5)の一部分は、セルとして扱われることになる。
【0026】
図中の矢印rf1,rf2はこの間接参照を象徴的に示す。これらの矢印rf1,rf2からも理解できるように、TS-VOB#1、TS-VOB#2の一部分(1)〜一部分(5)の開始点st1,st2,st3,終了点ed1,ed2,ed3は、TS-VOB#1、TS-VOB#2のそれぞれに対応するアクセスマップを介した間接参照により指定されているのである。
以上がVOB情報、PGC情報である。本実施形態の特徴は、このような階層構造において、セクションマーカがVOB情報内部と、PGC情報の内部とに設けられている点である。図8は、VOB情報内部と、PGC情報の内部とに設けられたセクションマーカを示す図である。
【0027】
これらのセクションマーカは、再生経路情報により示される再生経路の一部であって、記録装置100により拡張属性をもつと認識された区間をマーキングしておく情報である。"拡張属性"とは、拡張制御が有効となる属性であり、再生経路を介した再生時には、再生経路のうちこのセクションマーカにて指定されている区間にて、この拡張属性に従い拡張制御を行えばよい。VOB情報に含まれるセクションマーカの内部構成は、図8の破線の矢印hs7に示す通りであり、自身により所在が示される拡張属性区間がどのようなタイプの拡張属性をもっているかを示す『属性タイプ』、TS-VOBを参照している複数再生経路において、拡張属性区間の開始点が何処であるかを示す時刻情報である『開始点情報』、TS-VOBを参照している複数再生経路において、拡張属性区間の終了点が何処であるかを示す時刻情報である『終了点情報』、この拡張属性区間においてを行うべき拡張制御はどのようなものか、拡張属性区間の基準になりうるものは何かを示す『詳細情報』からなる。
【0028】
PGC情報内に含まれるセクションマーカを、破線の引き出し線hs8にて引き出して示す。セクションマーカは、自身により所在が示されるセクションマーカがどのようなタイプの拡張属性をもっているかを示す『属性タイプ』、再生経路情報に対応する再生経路内の複数セルのうち拡張属性区間の開始点を包含しているものはどれであるかを示す『開始セルID』、そのセルにおける拡張属性区間の開始点を示す時刻情報である『開始点情報』、再生経路情報に対応する再生経路内の複数セルのうち拡張属性区間の終了点を包含しているものはどれであるかを示す『終了セルID』、そのセルにおける拡張属性区間の終了点を示す時刻情報である『終了点情報』、この拡張属性区間においてを行うべき拡張制御はどのようなものか、拡張属性区間の基準になりうるものは何か等を示す『詳細情報』からなる。
【0029】
このセクションマーカが、VOB情報と、PGC情報とにあることに以下の意義がある。VOB情報内のセクションマーカは、VOB情報に対応するTS-VOBが複数の再生経路により参照されている場合、この複数再生経路に一括して、拡張属性区間を指定する場合に用いられる。
一方、PGC情報内のセクションマーカは、VOB情報に対応するTS-VOBが複数の再生経路により参照されている場合、このうち特定の再生経路に対して、個別に拡張属性区間を指定する場合に用いられる。
【0030】
図7に示した二人のユーザについての再生経路に、未視聴属性をもった拡張属性区間が存在する場合、その拡張属性区間をどのように指定するかについて説明する。図9は、ユーザAについての再生経路に設けられた、拡張属性区間を示す図である。図中の一部分(1)における途中位置ty1、一部分(3)における終端位置yn1は、それぞれユーザAが未だ視聴していない未視聴区間の開始点−終了点であるものとする。PGC情報#1内に存在するセクションマーカは、TS-VOB#1、TS-VOB#2のそれぞれに対応するアクセスマップと、セル情報とを介した間接参照により、この一部分(1)の途中位置ty1、一部分(3)の終端位置yn1を指定する。先に述べたように、セル情報自体がアクセスマップを介してTS-VOB上の位置を間接参照しているので、セクションマーカはいわば『間接参照に対する間接参照』により未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点,終了点を指定している。図9のセクションマーカの『開始セルID』、『終了セルID』は、セル情報#1、セル情報#3を矢印sr1,sr2に示すように指定している。これら開始セルID、終了セルIDにより指定されたセル情報と、アクセスマップとを介する「間接参照に対する間接参照」により、拡張属性区間の開始点、終了点が指定されていることがわかる。図中の矢印rr1,rr2は、この「間接参照に対する間接参照」を象徴するものである。この「間接参照に対する間接参照」により未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点ty1、終了点yn1がセクションマーカにより指定されていることがわかる。
【0031】
図10は、ユーザBについての再生経路に対して、未視聴属性をもった拡張属性区間を指定するセクションマーカを示す図である。図中の一部分(4)の途中位置ty2、一部分(5)における終端位置yn2は、未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点−終了点であるものとする。PGC情報#2内のセクションマーカは、「間接参照に対する間接参照」により、ユーザBが未だ視聴していない拡張属性区間の開始点、終了点を指定している。図中のセクションマーカによると、セクションマーカの『開始セルID』、『終了セルID』は、PGC情報内のセル情報#4、セル情報#5を矢印sr3,4に示すように指定している。これらPGC情報内のセル情報#4、セル情報#5と、VOB情報内のアクセスマップとを介した「間接参照に対する間接参照」により、拡張属性区間の開始点−終了点が指定されている。図中の矢印rr3,rr4が、この「間接参照に対する間接参照」を象徴的に示している。
【0032】
PGC情報内にセクションマーカを設けることで、各ユーザの個性やこだわり、利便性にあわせた拡張属性区間を、各ユーザについての再生経路に対して設定することができる。以上がPGC情報内にセクションマーカを設けることによる応用である。尚、PGC情報内のセクションマーカにおいて、終了点を示す終了点情報、終了点が位置するセルを示す終了セルIDを用いることは必須ではない。これを省略したり、他のパラメータ(VOBUの数やピクチャデータの数等等価なもの)を用いて拡張属性区間の終了点を表してもよい。それはユーザが未だ視聴していない区間を拡張属性区間として指定する場合、ユーザがどこで視聴をやめたかという未再生区間の開始点は、厳密に指定しておくことが望ましいが、拡張属性区間の終了点は、そのユーザにより定義された再生経路の終了点と一致するので、暗黙のうちに定まるということが多いという理由による。
【0033】
続いてVOB情報内にセクションマーカを設ける場合の応用について説明する。図11は、セクションマーカが内部に組み込まれたVOB情報を示す図である。本図においてハッチングが付された部分ht1,ht2は、CM属性をもっており拡張属性区間として認識されたTS-VOBの一部分である。何をもってCM属性と認識したかの根拠には、音声属性やユーザによる指定が考えられるが、ここではそれらは問わない。認識された拡張属性区間のスキップを、ユーザA、ユーザBが一律に希望している場合、ユーザA、ユーザBの再生経路に対して、このCM属性をもった拡張属性区間を指定しておきたいという要望が生まれる。ユーザA、ユーザBについての再生経路の何処にCM区間が存在するかは、図中の矢印に示す通りである。ユーザAについての再生経路においては位置yf1から位置yf2、位置yf3から位置yf4まで、ユーザBについての再生経路においては、位置yf5から位置yf6、位置yf7から位置yf8までにCM区間が存在する。VOB情報内のセクションマーカは、TS-VOB#1を参照する全ユーザに対する拡張属性区間の一括指定を実現する。本図において、TS-VOBに向けてダイレクトに記述された矢印dr1,dr2は、VOB情報内のセクションマーカによる一括指定を象徴的にあらわす。つまりこのダイレクトな矢印dr1,dr2は、ユーザAの再生経路に対する拡張属性区間の指定と、ユーザBの再生経路に対する拡張属性区間の指定とを併せた意味合いをもっている。矢印yf1,yf2,yf3,yf4は、ユーザAの再生経路に対する拡張属性区間の指定を示し、矢印yf5,yf6,yf7,yf8は、ユーザBの再生経路に対する拡張属性区間の指定を示している。この矢印dr1,dr2に象徴される一括指定は、複数再生経路に対する拡張属性区間の指定を束ねたものと同じ意義を持つ。各ユーザの再生経路に対する一斉指定の実現により、セクションマーカの表記を簡易に、わかりやすくすることができる。
【0034】
VOB情報内のセクションマーカにより拡張属性区間として指定されているが、再生経路情報により再生経路として定義されていない部分についてはどうだろうか。図11の例でいうと、破線hh1,hh2に示す部分が、VOB情報#1,#2内のセクションマーカにより拡張属性区間として指定されているが、VOB情報#2内により定義された再生経路には属さない部分である。VOB情報#1,#2内のセクションマーカによる区間指定は、このような破線hh1,hh2に示す部分についてまで、及ぶというものではない。これは、VOB情報内のセクションマーカと、再生経路情報により定義される再生経路との優劣については、再生経路情報により定義される再生経路の方が優先することを意味する。つまりVOB情報内のセクションマーカにより拡張属性区間として指定されたとしても、再生経路情報により再生経路として定義されていなければ、この箇所で、再生制御や拡張制御が行われることはない。
【0035】
拡張属性区間の一斉指定がなされた2つの再生経路で、どのような再生制御が行われるかについて説明する。図12は、ユーザAについての再生経路と、ユーザBについての再生経路とでどのような拡張制御が行われるかを示す図である。図中の横矢印yc1,2,3は、再生経路に従ったそのままの処理を象徴的に示し、曲線cv1,2,3は、ユーザA、ユーザBの再生時におけるスキップ処理を象徴的に示す。ユーザA、ユーザBの再生時においてスキップ処理が、CM区間において行われているので、セクションマーカにてCM属性をもった拡張属性区間を指定することにより、CM区間におけるスキップが一律に行われていることがわかる。VOB情報内のセクションマーカにおいて、終了点を示す終了点情報を用いることは必須でない点は、PGC情報と同じである。これを省略したり、他のパラメータ(VOBUの数やピクチャデータの数等等価なもの)を用いて拡張属性区間の終了点を表してもよい。
【0036】
続いてセクションマーカの開始点情報による区間開始点の表記がどのように行われるかについて説明する。VOB情報内のセクションマーカにおける開始点情報は、そのセクションマーカに対応するTS-VOB内のピクチャデータのビデオフレーム以下の時間精度にて、拡張属性区間の開始点の所在を示す。これにより、拡張制御を行わせたい箇所は、VOB情報内のセクションマーカにより詳細に表現される。
【0037】
一方、PGC情報内のセクションマーカにおける開始点情報も、TS-VOB内のピクチャデータのビデオフレーム以下の時間精度にて、拡張属性区間の開始点の所在を示す。このTS-VOBとは、そのセクションマーカの開始セルIDにより指定されるセルに対応するTS-VOBである。これにより、拡張制御を行わせたい箇所は、PGC情報内のセクションマーカにより詳細に表現される。
【0038】
このビデオフレーム以下の時間精度は、1/27,000,000秒の時間精度と、1/90,000(=300/27,000,000)秒の時間精度との組み合わせで表現するのが望ましい。1/90,000秒の時間精度は、NTSC信号、PAL信号、DolbyAC-3、MPEGオーディオのフレーム周波数の公倍数を考慮したものであり、1/27,000,000秒の時間精度は、再生装置側のクロック周波数である27MHzを考慮して規定されている。
【0039】
VOB情報内のセクションマーカにより指定された拡張属性区間は、"スキップする"という拡張制御を各ユーザに対して一律に行わせたいCM区間であったが、性的シーン、暴力シーンがある区間を、"スキップする"という拡張制御を持たせる拡張属性区間として指定してもよい。例えばTS-VOBを再生させていった際、両親が性的シーン、暴力シーンを発見したとする。家族の他のものにこれらを見せたくないと判断した場合は、VOB情報内にセクションマーカを設けて、これらのシーンを拡張属性区間に指定するのである。そうすることにより、全てのユーザの再生時において、これらのシーンをスキップさせることができる。また、CM区間において行わせるべき拡張制御は、"スキップする"という拡張制御という拡張制御であったが、例えばCM区間に係るスポンサー企業のURLを、CM区間上にオーバラップ表示したり、スポンサー企業に関するロゴマークを、サムネール表示するというものがある。
【0040】
また、PGC情報内のセクションマーカにより指定された拡張属性区間は、"頭出しを行う"という拡張制御を行わせたい未視聴区間であったが、ユーザA、ユーザBにより過去に早送り・巻戻しが行われた区間を拡張属性区間として指定してもよい。これにより、これらの拡張属性区間にて、同様の処理を反復するという拡張制御を容易に実現することができる。
【0041】
尚、本実施形態において1つのPGC情報内に設けたセクションマーカは1つであったが、これは複数であってもよい。そして複数のセクションマーカにより指定される拡張属性区間は互いに重複しあってもよい。同様に1つのVOB情報内に設けたセクションマーカは1つであったが、これも複数であってもよい。そして複数のセクションマーカにより指定される拡張属性区間は互いに重複しあってもよい。
【0042】
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に係るTS-VOBについての記録装置100に関する実施形態である。この記録装置100は、TS-VOBに対する記録処理を主に実行するものだが、TS-VOBについての再生処理を行うことができる。つまり記録装置100、再生装置双方の機能を併せ持ったハイブリッドタイプの記録装置100である。図13は、この記録装置100の内部構成を示す図である。この図に示す構成要素は、(i)記録処理、再生処理の双方に用いられるもの、(ii)記録処理のみに用いられるもの、(iii)再生処理のみに用いられるものの何れかに分類される。
【0043】
先ず記録処理、再生処理の双方に用いられる構成要素について説明する。このような構成要素には、ユーザインターフェイス部2、ドライブ装置3、常駐メモリ4、トラックバッファ5がある。
ユーザインターフェイス部2は、放送番組の録画、DVDに記録されている再生経路情報の選択、再生、早送り,巻戻しといった特殊再生を指示する操作を、リモコンやパネルボタンを介してユーザから受け付ける。
【0044】
ドライブ装置3は、DVDをセットする基台、セットされたDVDをクランプして回転駆動するスピンドルモータ、DVDに記録された信号を読み出す光ピックアップと、光ピックアップのアクチュエータとを備え、DVDに対するアクセスを行う。DVDに対するアクセスには、番組録画時におけるVOBUの書き込みと、再生時におけるVOBUの読み出しとがある。
【0045】
常駐メモリ4は、VOB情報及びPGC情報を常駐させておくためのメモリである。VOB情報及びPGC情報をこのメモリに常駐しておくのは、VOBUの記録のためのディスクアクセス(a)と、管理ファイルの更新のためのディスクアクセス(b)との競合を避けるためである。VOBUの記録が終わった段階で、常駐メモリ4に格納されたVOB情報やPGC情報は、DVDに書き戻される。
【0046】
トラックバッファ5は、DVDに書き込むべきVOBU、及び、DVDから読み出されたVOBUを一時的に格納しておくためのバッファである。DVDに書き込むべきVOBU、DVDから読み出されたVOBUをトラックバッファ5に格納しておくのは、デコーダ16によるデコード速度と、ドライブ装置3によるDVDからの読出速度との速度差を吸収するという目的と、エンコーダ7によるエンコード速度と、ドライブ装置3によるDVDへの書込速度との速度差を吸収するという目的とがある。
【0047】
以上が、録画処理、再生処理に共通に用いられる構成要素である。続いて、録画処理に用いられる構成要素について説明する。この構成要素には、アナログチューナ6、エンコーダ7、デジタルチューナ8、抽出部9、解析部10、マップ作成部11、拡張属性区間検出部12、CM区間検出部13、再生経路情報作成部14、録画制御部15がある。
【0048】
アナログチューナ6は、放送局から送信される放送波を変調し、選局することにより、単一の番組に対応するアナログ放送信号を得る。
エンコーダ7は、アナログチューナーから出力される単一番組に対応するアナログ放送信号の信号区間をエンコードして、VOBUを得る。エンコーダ7は、アナログ放送信号中の映像信号をエンコードすることによりGOPを得るビデオエンコーダ(1)と、アナログ放送信号中の音声信号をエンコードすることにより音声データ列を得るオーディオエンコーダ(2)と、GOP及び音声データの多重化を行い、VOBUを得る多重化部(3)とを備える。GOPが生成される度に、エンコーダ7は、VOBUの再生時間と、このVOBUのデータ長とをマップ作成部11に出力する。
【0049】
デジタルチューナ8は、放送局から放送される放送波を変調し、選局することにより、単一番組に対応するデジタル放送信号を得る。本実施形態において記録装置100は、デジタルチューナ8を内蔵することによりデジタル放送信号を得たが、STB(SetTopBox)等別個の装置に内蔵されているデジタルチューナ8からデジタル放送信号を得ても良い。この場合、STBからのデジタル放送信号の入力を受け付けるためのデジタルインターフェイスを記録装置100に設けておかねばならない。
【0050】
抽出部9は、デジタル放送信号の信号区間からTSパケット列を抽出し、各TSパケットにATSを付加することにより、VOBUを得る。
解析部10は、抽出部9内に実装される構成要素であり、TSパケットの適用フィールドにおけるランダムアクセス表示フラグを参照することにより、アクセスポイントの先頭を含むTSパケットがどれであるかを判定する。更にそのTSパケットのユニット開始インディケータを参照することにより、そのTSパケットにおけるアクセスポイントの検出を検出する。この判定処理、検出処理を複数TSパケットに対して繰り返しおこなった上で、VOBUのサイズと、VOBUの再生時間とを算出する。VOBUのサイズは、アクセスポイントの先頭位置から、後続するアクセスポイントの先頭位置までの差分を算出することにより求められる。VOBUの再生時間は、アクセスポイントの先頭位置のPTSから、後続するアクセスポイントの先頭位置のPTSまでの差分を算出することにより求められる。こうして求められたVOBUのサイズ及び再生時間は、マップ作成部11に出力される。
【0051】
マップ作成部11は、エンコーダ7及び解析部10から出力されたVOBUのサイズ及び再生時間を、そのVOBUの識別子と対応づけて、VOBUについてのエントリー情報を得て、常駐メモリ4に書き込む。TS-VOBに含まれる各VOBUに対して、エントリー情報の生成処理を繰り返し行えば、アクセスマップが得られることになる。
【0052】
拡張属性区間検出部12は、再生時に行われる拡張制御の内容がCMスキップであり、複数再生経路において一律に有効である場合、その拡張制御を行うべき区間を、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、図11に示すように一括指定するものである。かかる一括指定の実現のため、拡張属性区間検出部12は、TS-VOB内において一括指定された拡張属性区間が何処に存在するかを示すセクションマーカを作成し、VOB情報内に組み込む。ここでのセクションマーカの作成は、以下の処理により行われる。拡張属性区間検出部12は、デジタル放送信号及びアナログ放送信号を構成する信号区間がどのような属性をもっているかを監視する。そして属性の変化があれば、その変化点に対応するTS-VOB上の位置を検出する。このような変化点は、拡張制御を開始すべき位置、つまり拡張属性区間の開始点と考えれるので、この変化点を開始点とした拡張属性区間を指定するセクションマーカを作成して、VOB情報内に組み込む。セクションマーカの作成にあたって、拡張属性区間検出部12は、その検出時においてエンコーダ7及び抽出部10に入力されてくるPESパケット又はエンコーダ7及び抽出部10から出力されるPESパケットのPTSを用いて、その変化点を表現する。
【0053】
CM区間検出部13は、拡張属性区間検出部12内に実装される構成要素であり、モノナルの音声属性を有する放送信号の途中に、ステレオの音声属性を持っている信号区間が挿入されている場合、アナログ音声からステレオ音声への変化点に対応するデジタルストリーム上の位置を検出する。このような変化点は、"CMスキップ"という拡張制御を開始すべき位置、つまりCM属性をもった拡張属性区間の開始点と考えれるので、この変化点を開始点とした拡張属性区間を指定するセクションマーカを作成して、VOB情報内に組み込む。
【0054】
再生経路情報作成部14は、DVDへのTS-VOBの書き込みが完了すれば、TS-VOBを構成する何れかのTSパケットをセルの開始点に選び、TS-VOBを構成する別のTSパケットをセルの終了点に選んで、これらに付与されたPTSを開始点情報、終了点情報としたセル情報を作成する。セル情報の作成を繰り返し、作成されたセル情報をメモリ内で配列させることにより再生経路情報を得て、再生経路情報を含むPGC情報を生成する。再生経路がユーザ定義によるものならば、セルの開始点、終了点を選ぶ作業は、ユーザインターフェイス部2が受け付けたユーザ操作に従い行われる。
【0055】
録画制御部15は、トラックバッファ5によるバッファリングを前提とした、書き込み制御を実現する。この書き込み制御は、エンコーダ7又は抽出部9から出力されたTSパケットにより、トラックバッファ5が充填されるのを待ち、充填されれば、トラックバッファ5中の複数TSパケットをDVDのECCブロックに書き込むというものである。ユーザにより録画終了操作がなされれば、それまでにトラックバッファ5に蓄積されていたTSパケットをDVDのECCブロックに書き込み、そして常駐メモリ4に格納されているVOB情報、PGC情報をDVDに書き込んで、記録処理を終了する。
【0056】
以上が、記録装置100において記録処理を実現する構成要素である。続いて記録装置100において、再生処理を実現する構成要素について説明する。このような構成要素には、デコーダ16、再生制御部17、拡張属性区間設定部18、未視聴区間検出部19がある。
デコーダ16は、ドライブ装置3によりDVDから読み出されるVOBUを、ビデオデータ列、オーディオデータ列に分離する多重分離部(1)、ビデオデータをデコードするビデオデコーダ(2)、オーディオデータをデコードするオーディオデコーダ(3)を備え、映像−音声の多重信号であるAV信号をテレビに出力する。
【0057】
再生制御部17は、アクセスマップをレファレンステーブルとして用いた間接参照により、セルの開始点となるTSパケットのDVD上のアドレスを求める。同様の間接参照を、セルの終了点となるTSパケットについて行って、セルの終了点となるTSパケットの、DVD上のアドレスを求める。開始点、終了点のそれぞれに対応するTSパケットの、DVD上のアドレスを算出すれば、両アドレス間の読み出しをドライブ装置3に指示し、読み出されたTSパケットの復号をデコーダ16に指示する。このような再生制御を、再生経路情報を構成する複数のセル情報について行えば、再生経路情報に従った再生制御が実現されることになる。以上の再生制御は基本的なものであり、変則的なVOBU読み出しを行うことにより、記録装置100は特殊再生を実現する。例えば全てのTSパケットを再生するのではなく、複数VOBUを飛び飛びに読み出してゆくことにより、早送りを実現することができる。またTS-VOBにおけるTSパケットの配列とは、逆順に複数VOBUを読み出してゆけば、巻戻しを実現することができる。
【0058】
拡張属性区間設定部18は、再生時に行われる拡張制御の内容が、未視聴区間の再生等であり、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、その再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定する。個別指定にあたって、その指定された区間が何処に存在するかを示すセクションマーカを作成し、PGC情報内に組み込む。このセクションマーカの作成は以下のようにして行われる。拡張属性区間設定部18は、再生経路に基づく再生制御中、どのような操作がユーザによりなされたかの監視を行う。操作が検出された場合、その検出がなされたデジタルストリーム上の位置を、拡張制御を開始すべき位置として検出して、その開始位置を始点とした拡張属性区間を指定するセクションマーカを、PGC情報内に作成する。セクションマーカの作成にあたって、拡張属性区間設定部18は、操作の検出時においてデコーダ16に入力されてくるPESパケットのPTSを用いて、その検出点を表現する。
【0059】
未視聴区間検出部19は、拡張属性区間設定部18に実装される構成要素であり、再生経路に基づく再生制御中、どのような操作がユーザによりなされたかの監視を行う。停止操作が検出された場合、その検出がなされたデジタルストリーム上の位置を、拡張制御を開始すべき位置として検出して、その開始位置を始点とし、その再生経路の末尾を終了点とした拡張属性区間を指定するセクションマーカを、PGC情報内に作成して、PGC情報内に組み込む。未視聴区間検出部19は、未視聴区間を検出するものであるから、ユーザによる再生経路の再生と、再生経路の再生停止とがなされる度に、未視聴区間検出部19による拡張属性区間の検出と、セクションマーカの作成とは繰り返し行われる。未視聴区間検出部19により検出される拡張属性区間を、"未再生"の区間ではなく"未視聴"の区間としたのは、ユーザにより再生された区間以外の区間も含む趣旨である。ユーザが放送番組を視聴しながら録画しており録画の途中で視聴をやめた場合、その視聴を止めた位置から再生経路の末尾までが未視聴区間として検出される。例えば、ユーザが放送番組を視聴しながら録画しており録画の途中で視聴をやめた場合、未視聴区間検出部19は、TVの電源断等、視聴をやめる旨を示す操作を検出して、その操作の検出時点からTS-VOBの最後までを、未視聴区間として検出すれば良い。
【0060】
以上が記録装置100の構成要素である。これらの構成要素は、プログラムと、そのプログラムを解読し実行するコンピュータにより実現される。図14、図15は、このプログラムの手順を示すフローチャートであり、以降このフロ−チャ−トを参照しながら、記録装置100による処理を更に詳細に説明する。尚、以降の説明の簡略化を期するため、検出・設定されるべき拡張属性区間は、CM区間、未視聴区間の2つに留める。
【0061】
図14のフローチャートにおいてステップS1〜ステップS3からなるループ処理は、処理の最上位層に位置するものであり、ユーザによりなされた操作に応じて、各種処理への振り分けを実現する。録画操作がなされれば、ユーザインターフェイス部2によりこの操作が検出されてステップS3からステップS4への移行が行われる。ステップS4において録画制御部15は、アナログ放送信号の信号区間の音声属性をデフォルトの音声属性として検出して記憶しておき、また後述するFlagを0にリセットする。そしてステップS5において録画制御部15は、順次入力される信号区間をエンコードするようエンコーダ7に指示した後、ステップS6及びステップS7からなるループ処理に移行する。このループ処理は、アナログ放送信号の入力が継続している期間において、CM区間検出部13に信号区間の音声属性の変化を継続して検出させるものである。このループ処理の終了要件は、ステップS7がYesと判定されることである。また信号区間の音声属性の変化が検出される度毎に、ステップS8〜ステップS14の処理を経由した上ステップS6〜ステップS7の処理を繰り返し行う。ここで経由されるステップS8〜ステップS14は、この変化点を、CM区間検出部13が拡張属性区間の開始点又は終了点として設定するものであり、ステップS8〜ステップS14による開始点又は終了点の設定の後、処理はステップS6〜ステップS7のループ処理に戻る。つまり、アナログ放送信号の入力が継続していて、録画処理が継続している間、音声属性の変化点が検出される度に、CM区間検出部13により拡張属性区間の開始点、終了点の設定が行われるのである。ステップS9及びステップS12では、アナログ放送信号の音声属性が変化した時点において、CM区間検出部13はエンコーダ7に入力されてくるTSパケットのPTSを検出する。音声属性の変化点は、このPTSにより表現される。変化点を開始点とするか、終了点とするかの切り換えは、Flagの値によりなされる。Flagが0であれば、ステップS10においてCM区間検出部13は、検出されたPTSを、CM属性を有する拡張属性区間の開始点とし、その後、ステップS11においてFlagを"1"に設定する。Flagが1であれば、ステップS13においてCM区間検出部13はPTSを、CM属性を有する拡張属性区間の開始点とし、その後、ステップS14においてFlagを"0"にリセットする。
【0062】
ユーザが録画処理の停止を命じる旨の操作を行えば、ステップS7からステップS16への移行が行われる。ステップS16において録画制御部15は、CM属性をもった拡張属性区間の所在を示すセクションマーカが組み込まれたVOB情報と、TS-VOBにおけるデフォルトの再生経路を示す再生経路情報を含むPGC情報とを常駐メモリ4内に生成し、ステップS17においてVOB情報及びPGC情報をDVDに書き込む。
【0063】
以上が、録画時の処理である。これにより、TS-VOBと、VOB情報と、PGC情報とがDVDに記録されることになる。
再生の実行を命じる旨の操作がなされれば、ステップS1〜ステップS3からなるループ処理から、図15に示すステップS18〜ステップS22への移行を行う。ステップS18〜ステップS22からなるループ処理は、再生経路情報をユーザ定義するにあたっての各種操作を、ユーザから受け付けるものである。再生操作が命じられれば(ステップS18でYes)、ステップS18において再生制御部17はドライブ装置3に通常再生のディスクアクセスの実行を命じる。これにより、TVには、TS-VOBの再生映像が表示されることになる。早送り・巻戻しを行う旨の操作がなされると(ステップS19でYes)、ステップS24において録画制御部15は早送り・巻戻しの実現のためのディスクアクセスをドライブ装置3に実行させる。以上の操作により、セルとして設定すべき箇所への頭出しが高速に実現される。開始点を指定するという操作がなされると(ステップS20においてYes)、ステップS25において、再生経路情報作成部14はデコーダ16から出力されるTSパケットのPTSを検出して、これをセル情報の開始点とする。一方、終了点を指定するという操作がなされると(ステップS21においてYes)、ステップS26において再生経路情報作成部14は、デコーダ16から出力されるTSパケットのPTSを検出して、これをセル情報の終了点とする。以上の処理の繰り返しにより、再生経路情報の構成要素となるセル情報が常駐メモリ4上に複数得られることになる。停止操作が行われれば、ステップS22がYesとなり、ステップS15において作成されたセル情報を配列してなる再生経路情報を含むPGC情報をDVDに書き込む。
【0064】
ユーザ定義された再生経路情報を介したTS-VOBの再生処理について説明する。この再生経路情報は、複数のセル情報から構成されているので、ステップS27〜ステップS33の対象となるセル情報を変数jにて指示する。ステップS27〜ステップS30は、この変数jを制御変数としたループ処理を構成するものである。再生制御部17がユーザ定義再生経路情報からj番目のセル情報を取り出して(ステップS28)、セル情報jの開始点から終了点までのVOBUの読み取りをドライブ装置3に指示するというものであり(ステップS29)、このようにして読み取られたVOBUをデコーダ16がデコードすることにより、映像出力がなされる。この制御変数のインクリメントは、ステップS31にて行われる。また、このループ処理の終了要件は、ステップS30においてこの制御変数がセル総数に達すると判定されること、又は、ユーザによる再生終了操作がなされたと判定されることである。
【0065】
停止操作が行われると、ステップS30からステップS32に移行し、未視聴区間検出部19はセルjにおいて、最後にデコーダに入力されたTSパケットの次から、再生経路情報の最後に位置するセル情報の終了点までを、未視聴属性をもった拡張属性区間として指定するセクションマーカを作成し、ステップS33において作成したセクションマーカを、ユーザ定義されたPGC情報に組み込む。以上の処理により、未視聴属性をもった拡張属性区間が、ユーザ定義した再生経路に設定されるのである。
【0066】
以上のように本実施形態によれば、本実施形態に示した構成を有する記録装置100に、第1実施形態に示したDVDを生成させるので、第1実施形態に示したDVDの普及を促進することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、PGC情報内のセクションマーカにて、未視聴属性をもった拡張属性区間が規定されている場合に、DVDにおける拡張属性区間の所在をどのように規定するかについて説明する。VOB情報におけるアクセスマップに、VOBU毎の再生時間と、サイズとが対応づけて記述されているので、ここに記述されているアドレス、再生時間を積算してゆけば、拡張属性区間の開始点、終了点を含むVOBUを特定することができる。拡張属性区間の開始点及び終了点が、同じセル内に存在する場合は、そのように特定された開始点を含むVOBUから、終了点を含むVOBUまでを読み出せばよい。ここで問題となるのは、開始点、終了点が異なるセル内に存在する場合である。図16(a)は、連続する2つのセル(セル#1、セル#2)に、拡張属性区間の開始点、終了点が存在する一例を示す。この場合、先行するセル#1については、拡張属性区間の開始点rp1から、セル#1の終了点rp2までを読み出さねばならない。また後続するセル#2については、セル#2の先頭rp3から拡張属性区間の終了点rp4までのVOBUを読み出す必要がある。つまり拡張属性区間がセル同士の境界(終了点−開始点の組み)を含む場合は、拡張属性区間の開始点からセルの終了点のまでのVOBU、後続するセルの開始点から拡張属性区間の終了点までのVOBUというように、VOBUの読み出しを2度に分けて行う。図16(b)は、連続する3つ以上のセルにおいて端部のセル(セル#1、セル#5)に拡張属性区間の開始点、終了点が存在する場合の一例を示す。この場合、セル#1については、拡張属性区間の開始点rp5からセル#1の終了点rp6までのVOBUを読み出さねばならない。セル#5については、セル#5の開始点rp7から拡張属性区間の終了点rp8までのVOBUを読み出さねばならない。セル#1、セル#5に介在するセル#2〜セル#4については、開始点から終了点までに位置する全てのVOBUを読み出す。以上のような読み出しを、セル#1〜セル#5に対して行えば、拡張属性区間を含むVOBUが読み出されることになる。
【0067】
以上のように本実施形態によれば、『間接参照に対する間接参照』にて拡張属性区間の所在が示されている場合であっても、TS-VOBの何処から何処までを再生すべきかという開始箇所の特定を容易に行うことができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、PGC情報に設定されたセクションマーカに基づく拡張制御と、VOB情報に設定されたセクションマーカに基づく拡張制御とを共に実行する場合の処理を開示する。図17は、本実施形態に係る再生制御部17の内部構成を示す図であり、本実施形態における再生制御部17は拡張制御実行部20、拡張制御調停部21を備える。
【0068】
拡張制御実行部20は、VOB情報及びPGC情報内のセクションマーカにより指定されている拡張属性区間において、その拡張属性区間固有の拡張制御を行う。
拡張制御調停部21は、拡張属性区間同士の重複部で発生しうる拡張制御同士の競合を、回避するよう調停処理を行う。この拡張制御調停部21による調停とは、拡張属性区間についての拡張属性に基づき、各拡張属性区間についての拡張制御に優先順位を設定して、この優先順位が低い拡張制御を実行せず、これに代えて優先順位が高い拡張制御を例外的に実行するというものである。
【0069】
図18は、未視聴区間の内部に、CM属性をもった拡張属性区間(CM区間)との重複部分が存在するという事例を示す。この事例において、拡張制御調停部21が拡張制御間の調停を行えば、以下のようになる。未視聴区間である拡張属性区間と、CM区間である拡張属性区間とが重複している場合、拡張制御について優先順位を設定する。「未視聴区間を再生する」という拡張制御より、「CM区間をスキップする」という拡張制御の優先順位が高い場合は、この重複部分については、「未視聴区間を再生する」という拡張制御に代えて、矢印cy1に示すように「CM区間をスキップする」という拡張制御を実行する。一方未視聴区間のうち、CM区間との非重複部分については、未視聴区間固有の拡張制御、つまり矢印cy2,cy3に示すように未視聴区間をそのまま再生するという拡張制御を行う。各拡張属性区間に対する優先順位を、どのような基準をもって設定するかについて説明する。本実施形態においては、VOB情報内のセクションマーカにより指定されている拡張属性区間の優先順位を、PGC情報内のセクションマーカにより指定されている拡張属性区間の優先順位より高く設定する。その理由は以下の通りである。PGC情報内のセクションマーカにより指定されている拡張属性区間は、ユーザの操作に基づき定められたものであり、そのユーザ当人限りの内容であることが多い。これに対しVOB情報内のセクションマーカにより指定されている拡張属性区間は、あらゆるユーザに対して普遍的な価値を持つことが多い。このように普遍的な価値がある拡張制御を、ユーザ当人限りの拡張制御より優先することで拡張制御の統合化を実現している。
【0070】
もっとも重複部分において拡張制御調停部21による調停が必要なのは、拡張属性区間固有の拡張制御が互いに排他的な関係にある場合であり、拡張属性区間固有の拡張制御が併存可能であれば、拡張制御調停部21による調停は不要である。例えばCM属性をもった拡張属性区間に対する拡張制御が、URLのオーバラップ表示や、ロゴマークのサムネール表示といった非排他的なものなら、他の拡張制御と並行して行ってもよい。拡張制御調停部21は、セクションマーカの区分情報を参照することにより、拡張制御の併存が可能か、調停を行うべきかの判定も併せて行う。
【0071】
拡張制御調停部21は、図19、図20のフロ−チャ−トを実現するプログラムと、これを解読し、実行するプロセッサとにより構成される。図19、図20は、本実施形態に係る拡張制御調停部21の処理手順を示すフローチャートである。このフロ−チャ−トは、未視聴区間を再生するという拡張属性区間を原則的に行いつつも、未視聴区間がCM区間と重複している場合は、このCM区間をスキップするという処理を例外的に行うものである。尚、以降の説明の簡略化を期するため、検出・設定されるべき拡張属性区間は、CM区間、未視聴区間の2つに留める。
【0072】
ステップS40において未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点を含むセルiと、終了点を含むセルjとを特定した後、ステップS41を実行する。ステップS41は、セルiがセルjと一致するか否かを判定するステップである。セルiがセルjと一致するのは、未視聴区間が1つのセル内に包含されていることを意味する。
【0073】
セルiとセルjとが一致している場合は、ステップS43においてセルiにおいて未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までを再生すればよい。しかしこの未視聴区間がCM区間と重複している可能性を忘れてはならない。ステップS42は、この重複の有無を判定する判定ステップであり、CM区間の開始点が存在するのなら、例外的に未視聴区間の再生をこの前後に留める。つまりステップS44において未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点の直後から、CM属性をもった拡張属性区間の直前までを再生し、それからステップS45においてCM属性をもった拡張属性区間の直後から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までを再生する。以上の再生制御を終えた後、本フロ−チャ−トの処理を終了する。
【0074】
一方セルiがセルjと一致しない場合は、ステップS47において、セルi内の未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点から、セルiの終了点までの再生を行い、ステップS48においてセルiの次順位のセルをセルiとする。これらステップS47、ステップS48にも未視聴区間がCM区間と重複している場合の例外処理がある。ステップS46は、この例外処理の要否を判定するステップであり、セルiの内部にCM属性をもった拡張属性区間の開始点を含むか否かの判定を行う。CM区間の開始点がセルi内に存在するのなら、この例外処理を実行する。ステップS46が重複ありと判定した場合の例外処理は、CM区間の前後を再生するという処理が主要部分であるが、この他に、CM区間に相当する部分をスキップするというものがある。
【0075】
つまりステップS49において未視聴属性をもった拡張属性区間の開始点の直後から、CM属性区間の直前までを再生した後、次のステップS50において、CM属性をもった拡張属性区間の終了点がどのセルの内部にあるかを特定する。このようにCM区間の終了点を含むセルを特定するのは、かような終了点を含むセルが、セルiと一致するとは限らないからである。CM属性をもった拡張属性区間の終了点を含むセルをセルkとすると、ステップS51においてセルkをセルiに設定し直す。このような設定し直しにより、セルiからセルkまでのセルはスキップされることになる。最後にステップS52において、CM属性をもった拡張属性区間の直後から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までを再生して例外処理を終える。
【0076】
ステップS48及びステップS52の処理が終われば、図20のステップS53〜ステップS56からなるループ処理に移行する。このループ処理において制御変数の役割を果たすのは、セルiの"i"であり、このiにて特定されるセルiの再生が、ステップS55において行われる。このループ処理の終了要件を定めるのはステップS53である。このステップS53は、セルi内に、CM属性をもった拡張属性区間の終了点が存在するか否かを判定するものであり、存在すればこのループ処理を抜けてステップS57へと移行する。
【0077】
ステップS54は、セルi内にCM区間の開始点が存在する場合の例外処理を実行するための切換ステップである。この例外処理の実行時において、変数iは1つずつインクリメントされてゆくのではなく、CM区間の終了点が存在するセルまでスキップする。つまりステップS61においてセルiの開始点から、CM属性をもった拡張属性区間の直前までを再生し、その後ステップS62において、CM属性をもった拡張属性区間の終了点を含むセルkを特定する。ステップS63では、セルkをセルiに更新するのである。多くのセルがスキップされれば、セルiが未視聴区間の終了点に到達してしまうことがある。ステップS64は、未視聴区間終了点への到達を判定するものであり、具体的にはセルiが、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点を含んでいるか否かを判定する。含んでいるということは、上述したループ処理の終了要件を満たしたことになるので、ステップS53の要件が満たされるのを待つまでもなくステップS66においてCM属性をもった拡張属性区間の直後から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までを再生した上で、処理を終える。
【0078】
含んでいないなら、ステップS65においてCM属性をもった拡張属性区間の直後から、セルiの終了点までを再生した上でステップS53〜ステップS56からなるループ処理に戻る。このループ処理の反復実行により、未視聴区間において終了点を含まないセルが順次再生されてゆくことになる。
ステップS53〜ステップS56からなるループ処理を終了した後は、ステップS57に移行する。ステップS57は、未視聴区間の終了点を含むセル内に、CM属性をもった拡張属性区間の開始点が存在するか否かを判定するものである。開始点を含んでいないなら、ステップS58においてセルiの開始点から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までの再生を行う。
【0079】
開始点を含んでいるなら、ステップS59においてセルiの開始点から、CM属性をもった拡張属性区間の直後までを再生し、その後、ステップS60においてCM属性をもった拡張属性区間の直後から、未視聴属性をもった拡張属性区間の終了点までを再生する。
以上のように本実施形態によれば、ユーザ各人の視聴の嗜好を尊重した拡張制御と、複数ユーザに普遍的に必要な拡張制御との組み合わせを好適に実現するので、再生制御のバリエーションを増やすことができる。
【0080】
(第5実施形態)
本実施形態は、セクションマーカの細分化、詳細化に対応するための改良に関する。再生経路において、何をもって拡張属性とするかという拡張属性の基準は、記録装置100を製造するメーカーの思惑や商品戦略によって大きく左右され、画一化されるとは言い難い。今後も細分化、詳細化の途を辿ると考えられる。本実施形態は、そのように細分化、詳細化したセクションマーカを、好適に管理することができるDVDを開示する。
【0081】
図21は、本実施形態に係るPGC情報及びVOB情報の内部構成を示す図である。本図におけるセクションマーカが、第1実施形態に示したセクションマーカと異なるのは、『区分情報』が新規に設けられている点である。本実施形態における区分情報は、セクションマーカが複数のメーカー間で有効な区分に属するか、単独のメーカーのみで有効な区分に属するかを示す。図22は、区分情報の設定内容を示す図である。セクションマーカが前者の区分に属する場合、区分情報には、『メーカ共通コード』が設定される。セクションマーカが後者の区分に属する場合、区分情報には、『メーカ別コード』と、そのメーカについての『メーカID』とが設定される。
【0082】
複数のメーカー間でセクションマーカが有効であるというのが、どういう場合かというと、そのセクションマーカに対応する拡張属性区間の基準の取り決めに、ディスク規格に参画する複数メーカーの同意があり、ディスク規格に参画するメーカーの製造に係る記録装置100は、そのセクションマーカに示される拡張属性区間に対して、共通の拡張制御を行うことを約束することを意味する。
【0083】
単独のメーカー間で有効であるというのがどういう場合かというと、そのセクションマーカに対応する拡張属性区間の基準の取り決めが、1つのメーカーの独断に基づくものであり、ディスク規格に参画する他のメーカーの製造に係る記録装置100は、そのセクションマーカに示される拡張属性区間に対して、拡張制御を行う必要がないことを意味する。この場合、セクションマーカがどのメーカーの製造に係る記録装置100で有効なのかを示しておく必要があるので、上述したメーカIDが併用される。
【0084】
再生時において記録装置100は、VOB情報及びPGC情報内に含まれるセクションマーカ内のメーカーIDを参照し、単独メーカーにおいて有効なセクションマーカであって、このメーカーIDが自身のメーカーIDと一致するセクションマーカのみについて、このセクションマーカに基づく拡張制御を行う。単独メーカーにおいて有効なセクションマーカであって、組み込まれているメーカーIDが、記録装置100とは異なるものについては、セクションマーカに基づく拡張制御を行わない。
【0085】
続いて、本実施形態に係る記録装置100の内部構成について説明する。図23は、本実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。本実施形態における記録装置100が、これまでの記録装置100と異なるのは、メーカーID保持部23が新規に追加されており、また録画制御部15、再生制御部17が本実施形態特有の処理を行う点である。
【0086】
メーカーID保持部23は、自身を製造したメーカーに固有の識別子を保持する。
録画制御部15は、セクションマーカを作成する際、そのセクションマーカにて指定される拡張属性区間が、どのようなタイプの拡張属性を有する拡張属性区間であるかを判定して、判定結果を示す区分情報を得る。その拡張属性区間のタイプが複数メーカー間で有効なものか、単独メーカーで有効なものであるかを判定し、単独メーカーで有効なものなら、録画制御部15により保持されているメーカーIDを区分情報内に組み込む。
【0087】
再生制御部17は、拡張制御を実行するにあたって、拡張属性区間固有の所在を指定するセクションマーカを参照する。セクションマーカの区分情報が「複数メーカー間で有効」を示しているなら、そのセクションマーカにより指定されている拡張属性区間に固有な拡張制御を実行する。このセクションマーカの区分情報が「単独メーカーで有効」を示しているなら、そのセクションマーカに含まれるメーカーIDを取り出し、メーカID保持部23により保持されているメーカーIDと比較する。両メーカーIDが一致すれば、そのセクションマーカで指定されている拡張属性区間について拡張制御を実行し、一致しななれば実行しない。
【0088】
以上のように本実施形態によれば、単独のメーカーにおいて有効なセクションマーカについては、セクションマーカの内部にそのメーカーについてのメーカーIDが組み込まれている。これを参照することにより、再生時にあたって、他社が独自に基準を定めたセクションマーカを無視するという処理を行うことができる。これにより、他社が単独で定めた基準に従い、処理を行おうとすることによる誤動作を避けることができる。
【0089】
(第6実施形態)
片面で最大27Gバイト以上の記録容量を有したDVDで、長時間録画を行う場合の改良に関する。このような大容量DVDは、NTSC放送なら13時間以上の放送内容を記録することができる。かかるDVDの登場により、あるチャネルで放送される半日分、一日分の番組を1つのTS-VOBとして一枚のDVDに記録しておき、家族や複数の友人等の多くのユーザがこれを共用して鑑賞するという、マルチユーザ対応型の利用法が今後定着するものと考えられる。しかしこの場合、半日分、一日分の放送内容に対応するTS-VOBのうち、自分の視聴を希望する番組が何処に存在するかを、各ユーザは早送り等の特殊再生を駆使して探し出す必要がある。いくらDVDにおける早送り処理が高速に行われるとはいえ、このような探し出し作業はかなり煩わしい作業である。
【0090】
そこで本実施形態に係る拡張属性区間検出部12は、TS-VOBのうち1つの番組に対応する部分を拡張属性区間として検出し、これを指定するセクションマーカをVOB情報内に作成する。図24は、第6実施形態に係る拡張属性区間検出部12の内部構成を示す図であり、本図に示すように拡張属性区間検出部12はCM区間検出部13の他に番組配列変化区間検出部24、カルーセル区間検出部25を備える。
【0091】
番組配列変化区間検出部24は、デジタル放送信号のうち、番組配列情報が特定のものに変化した区間(番組配列情報が変化した区間という)を拡張属性区間として検出する。番組配列変化区間検出部24による拡張属性区間の検出は、PSI(Program Spesfic Informatin:MPEG2規格における番組配列情報)、SI(Service Information:ARIB-STD B-10に規定された番組配列情報)に基づいて行われる。PSIは番組の配列を規定する情報であり、PAT、PMTといったものがある。PMTは、放送番組のストリーム構造を規定する情報である。つまりPMTには、マルチプログラム型のトランスポートストリームに多重される複数ストリームのうち、各放送番組を構成するビデオストリーム、オーディオストリームがどれであるかが示される。図25(a)は、PMTの一例を示す図であり、本図におけるPMT#1に対応する放送番組は、PID=001を有するビデオストリーム、PID=002を有するオーディオストリームにより構成されることがわかる。PATは、マルチプログラム型のトランスポートストリームにより転送される各放送番組を、どのPMTを参照して取得すれば良いかを示す。図25(b)は、PATの一例を示す図である。本図において放送番組#1のストリーム構造は、PMT#1に示されており、放送番組#2のストリーム構造は、PMT#2に示されていることがわかる。チューナーにより受信されている放送チャネルにおいてこれらPMT,PATのIDを参照し、これらIDが予め定められた値になったのは何処であるか、また前のものから変化したのは何処であるかを監視する。これにより、TS-VOBにおける1つの放送番組に対応する区間を拡張属性区間として認識して、この拡張属性区間を特定するセクションマーカを作成し、PGC情報に組み込む。TS-VOBにおいて1つの放送番組に対応する区間を、拡張属性区間として指定することにより、この放送番組に対する頭出しや、この放送番組のスキップといった拡張制御を好適に行わせる。
【0092】
カルーセル区間検出部25は、デジタル放送信号のうち、対話的な放送番組が送信されている区間を拡張属性区間として検出する。カルーセル区間検出部25による拡張属性区間の検出は、データカルーセル方式にて送信される区間の検出により実現される。データカルーセルとは、対話的な放送の実現のために同一内容を繰り返しするという放送方式である。繰り返し放送される同一内容とは、BML(Broadcast Markup Languege)で記述されたBML文書、このBML文書により参照されるモノメディアデータがある。データカルーセルにより繰り返し伝送されるデータは、複数に分割されて、DDB(Dawnload Datablock)というブロックに格納されて、DII(DownloadinfoIndicatin)と呼ばれる固有の制御情報と共に伝送される。このDIIは、DBBに先立って送信され、またこのDIIには、DBBのデータ長が記述されるので、カルーセル区間検出部25は、このDIIに基づき、トランスポートストリームにおけるデータカルーセルに対応する拡張属性区間を特定し、この拡張属性区間を指定するセクションマーカを作成してPGC情報内に組み込む。データカルーセル方式送信されるべきデータブロックを拡張属性区間として指定することにより、このデータブロックに対する頭出しや、このデータブロックのスキップといった拡張制御を好適に行わせる。
【0093】
以上のように本実施形態によれば、番組配列変化区間検出部24が、番組配列情報の変化の有無を監視し、特定の番組配列属性をもった信号区間がデジタル放送信号内に存在すれば、TS-VOBにおいて、この信号区間に対応する拡張属性区間を指定するセクションマーカを生成する。これにより半日,一日といった時間長有するTS-VOBにおいて、番組のだいたいの所在を表すことができる。そのため、AVファイルに含まれる番組の所在を絞り込むことができる。このように番組の所在が明らかになれば、その区間を含む再生経路を生成させることにより、次回からの頭出しを好適に行うことができる。自分の視聴のための頭出しに時間をとられることはなので、DVDに記録された記録内容の視聴を複数ユーザが希望している場合でも、各ユーザは、フラストレーションを感じることがない。
【0094】
尚番組配列変化区間検出部24は、PSI・SIの変化を監視することにより、番組の所在の検出を行ったが、有料放送であるため再生禁止の信号属性が設定された区間や、著作権保護の観点から録画制限(only one copy)の信号属性が設定された区間を、拡張属性区間として検出してこの拡張属性区間を示すセクションマーカを作成してもよい。
【0095】
またデジタル放送信号及びアナログ放送信号において、特定のジャンル、キャスト、タイトルを示すEPGが含まれている信号区間を拡張属性区間として検出し、これを指定するセクションマーカをVOB情報内に生成してもよい。そして再生時においては、これらジャンル、キャスト、タイトルを表示するという拡張制御を実行しても良い。
【0096】
(第7実施形態)
本実施形態は、番組配列情報が変化している区間やデータカルーセル方式により送信されている区間を拡張属性区間として検出した場合、これらの拡張属性区間においてどのような拡張制御を行うべきかについて開示する。本実施形態における改良点は、拡張制御実行部20、拡張制御調停部21に対してなされている。この拡張制御実行部20、拡張制御調停部21について説明する。
【0097】
拡張制御実行部20は、セクションマーカにより指定されている拡張属性区間が、番組配列情報が変化している区間であるなら、この番組配列情報が変化した区間の先頭まで再生点をスキップするという拡張制御を行う。番組配列情報には、事前に再生装置側に読み取らせておかねばならないものがあり、番組配列情報が変化している区間において、番組配列情報を確実に再生装置側に読み取らせるために、番組配列情報が変化した区間の先頭まで再生点をスキップさせるという拡張制御がなされる。セクションマーカにより指定されている拡張属性区間が、データカルーセル方式により繰り返し送信されているデータなら、拡張制御実行部20はデータカルーセル方式により送信されている複数データのうち、1つのみを再生するという拡張制御を実現する。以上が拡張制御実行部20によりなされる拡張制御である。続いて拡張制御調停部21について説明する。
【0098】
拡張制御調停部21は、番組配列情報やデータカルーセル方式の属性をもった拡張属性区間と、未視聴属性の属性をもった拡張属性区間とが重複している場合に、その重複部分において発生し得る拡張制御同士の競合の調停を行う。以降、拡張制御調停部21による調停にて拡張制御がどのように行われるかについて説明する。
【0099】
図26(a)は、番組配列情報が変化した区間と未視聴区間とが重複しているため、未視聴区間固有の拡張制御と、番組配列情報が変化した区間固有の拡張制御との競合が発生しているという事例を示す。この事例では、番組配列情報が変化した区間の内部に、未視聴区間の開始点my1が存在する。未視聴区間固有の拡張制御とは、未視聴区間の先頭から再生を開始するというものなので、本来なら未視聴区間の先頭から、再生は開始されねばならない。しかし未視聴区間の開始点my1は番組配列情報が変化した区間の内部にあり、番組配列情報が変化した区間と重複しているので「番組配列情報が変化した区間固有の拡張制御」との競合が発生する。ここで「未視聴区間固有の拡張制御」の優先順位より「番組配列情報が変化した区間固有の拡張制御」の優先順位の方が高く設定されている場合、「未視聴区間固有の拡張制御」に代えて、例外的に「番組配列情報が変化した区間固有の拡張制御」を実行する。つまり図26(a)の矢印ty1に示すように、再生点を番組配列情報が変化した区間の先頭へと後戻りさせて、「番組配列情報が変化した区間」の先頭hc1から、再生を行う。
【0100】
図26(b)は、カルーセル方式でデータが送信された区間(カルーセル区間)と、未視聴区間とが重複しているため、未視聴区間固有の拡張制御と、カルーセル区間固有の拡張制御との競合が発生している事例を示す。未視聴区間固有の拡張制御は、未視聴区間全体をそのまま再生しようというものであり、このままでは未視聴区間に含まれる全てのカルーセル区間が再生されることになる。一方、カルーセル区間固有の拡張制御とは、「複数のデータブロックのうち1つを再生する」というものなので、両者の競合が発生する。「カルーセル区間固有の拡張制御」の優先順位の方が、「未視聴区間固有の拡張制御」より高い場合、カルーセル区間の重複部分においては、「未視聴区間固有の拡張制御」に代えて、例外的に「カルーセル区間固有の拡張制御」を実行する。つまり未視聴区間の全部を再生するのではなく、矢印sr1に示すように複数データブロックのうち1つを再生し、残りは矢印sr2に示すようにスキップするのである。
【0101】
以上のように本実施形態によれば、ユーザ毎の再生経路に設定された未視聴区間と、カルーセル区間、番組配列情報の変化区間とが重複している場合において、カルーセル区間、番組配列情報の変化区間に基づく拡張制御を例外的に行うので、デジタル放送で送信される制御情報に基づく処理を忠実に実行することができる。
【0102】
(第8実施形態)
第2実施形態では、放送波を復調し、選局することにより選られるデジタル放送信号、つまり単一番組に対応するデジタル放送信号を、TS-VOBに変換した。本実施形態では、放送波を復調することにより得られるデジタル放送信号であって未選局のもの、つまり、複数番組に対応するデジタル放送信号をTS-VOBに変換する場合の改良に関する。このTS-VOBをマルチプログラムTS-VOBといい、本実施形態に係る記録装置100は、このマルチプログラムTS-VOBの記録・再生を実現するよう構成されている。図27は、本実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。本図では、記録装置100の構成要素の一部を省略しており、その代わりにマルチプログラムTS-VOBの経路を破線の矢印zs1,zs2にて表している。この矢印zs1に示すようにDVD1からトラックバッファ5に読み出されたマルチプログラムTS-VOBは、デジタルチューナ8に出力され、矢印zs2に示すようにデジタルチューナ8から録画制御部15に出力される。かような経路によるマルチプログラムTS-VOBの転送を行うため、本実施形態に係るマップ作成部11、再生制御部17、拡張属性区間検出部12に特有の改良が施されている。
【0103】
マップ作成部11は、TSパケットのTSヘッダ、適用フィールドの解析を行うことなく、アクセスマップの作成を行う。具体的には、所定の時間間隔毎に、デジタルチューナ8から抽出部9へと出力されてくるTSパケットのATSを読み取り、そのATSと、その時間間隔とを対応づけたエントリー情報を作成する。このエントリー情報の作成を繰り返し行うことにより、アクセスマップを形成する。
【0104】
再生制御部17は、DVDに記録されたマルチプログラムTS-VOBを読み出して、破線の矢印zs1に示すように、デジタルチューナ8に出力する。デジタルチューナ8が選局を行い、1つの番組に対応するデジタル放送信号がデジタルチューナ8から出力されれば、破線の矢印zs2に示すように、この単一番組に対応するデジタル放送信号をデコーダ16に出力する。単一番組がデコーダ16に出力されることにより、デジタルチューナ8により選局された放送番組の表示出力が行われる。
【0105】
拡張属性区間検出部12は、デジタルチューナ8に対してユーザが選局操作を行えば、ユーザにより選局されたチャネルを示す情報をデジタルチューナ8から取得する。マルチプログラムTS-VOBの表示出力がテレビにより行われ、その後ユーザが再生停止操作を行えば、第2実施形態同様、未視聴区間である拡張属性区間の所在を示すセクションマーカを作成して、このセクションマーカの内部に、ユーザインターフェイス部2から取得したチャネル番号を組み込む。上述したように、マルチプログラムTS-VOBの書き込み時・読み出し時においては、TSパケットのTSヘッダ、適用フィールドの解析を行うことはないので、拡張属性区間の開始点、終了点をPTSを用いて表現することができない。そこで拡張属性区間検出部12は、PTSに代えてATSを用いて、拡張属性区間の開始点、終了点を表現する。この場合、複数のTSパケットに付加されたATSのうち、PTSに最も近いものを用いて、拡張属性区間の開始点、終了点を表現するのが望ましい。そのようなATSとしては、ユーザにより再生操作がなされた時点において、デコーダ16に出力されるTSパケットに付加されているATSがある。図28は、拡張属性区間検出部12によりチャネル番号が組み込まれたセクションマーカを示す図である。
【0106】
以上の処理により、チャネル番号を含むセクションマーカが作成されることになる。次回の再生時において、このセクションマーカに含まれるチャネル番号をデジタルチューナ8に出力するという処理を行えば、ユーザは、次回の再生時にデジタルチューナ8に対し、選局操作を行う必要がない。
(第9実施形態)
PGC情報内のセクションマーカにより指定される拡張属性区間に対する削除編集に係る。図29は、本実施形態に係る記録装置の内部構成を示す図であり、本図に示すように本実施形態に係る記録装置は、削除編集部26を備える点に注目されたい。削除編集部26は、拡張属性区間や、セル、VOBの一部分を削除するという処理を行うものである。削除編集部26による削除は、セクションマーカやセル情報、VOB情報を更新するという処理によりなされる。また、削除編集部は、この削除処理に伴い、セル情報、セクションマーカ及びVOB情報を更新するという処理を行う。PGC情報内のセクションマーカにより指定される拡張属性区間は、「間接参照に対する間接参照」により表現されていることは第1実施形態に述べた通りである。拡張属性区間が参照しているセルやTS-VOBに対して編集がかけられた場合は勿論のこと、セルやTS-VOBは元の状態のままで拡張属性区間に対してのみ一部又は全部に対して削除が施される場合がある。更に拡張属性区間は、拡張制御が有効な範囲を、"点"ではなく、時間的な幅をもった"区間"で表現しているので、削除編集部26による拡張属性区間の削除態様には、以下のcase1〜case10に示す態様がある。
【0107】
<case1>
case1は、1つのセル内に拡張属性区間が内包されており、この拡張属性区間の端部を削除する場合である。このcase1において、拡張属性区間の開始点・終了点が、削除部分たる端部の直前・直後になるよう、セクションマーカの開始点情報・終了点情報を更新する。図30(a),(b)は、case1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。また本図において記号"<"は、拡張属性区間の開始点を象徴的に示し、記号">"は、拡張属性区間の終了点を象徴的に示している。図30(a)において拡張属性区間の端部cy11を削除しようとする場合、拡張属性区間の開始点は、図30(b)の矢印cy12に示すようにこの削除部分の直後になるように削除編集部26により更新される。
【0108】
<case2>
case2は1つのセルに拡張属性区間が内包されており、この拡張属性区間の途中部分を削除する場合である。この場合、拡張属性区間を分割する。この分割は、削除編集部26による以下の2つの処理からなる。1つ目の処理は、かっての拡張属性区間を、途中部分に先行する部分にまで縮めるという処理である。このためセクションマーカにおいて終了点情報は、途中部分の直前を拡張属性区間の終了点にするよう削除編集部26により更新される。2つ目の処理は、この途中部分に後続する部分を、1個の拡張属性区間とすべく、セクションマーカを新たに作成するという処理である。新たに生成されるセクションマーカの開始点情報は、途中部分直後を開始点として指定し、新たに生成されるセクションマーカの終了点情報は、かっての終了点を指定する。
【0109】
図30(c),(d)は、case2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。図30(c)において拡張属性区間#1の途中部分を削除しようとする場合、図30(c)の拡張属性区間#1は、図30(d)に示すように拡張属性区間#1と、拡張属性区間#2という2つの拡張属性区間に削除編集部26により分割される。先行する拡張属性区間#1の終了点はこの削除部分の直前yz1になるように、後続する拡張属性区間#2の開始点はこの削除部分の直後yz2になるように、削除編集部26により更新される。
【0110】
<case3>
case3は2以上のセルの境界を跨ぐように拡張属性区間が存在しており、その端部を削除する場合である。このcase3は基本的には、case1と同様である。しかしcase3では、部分削除後の拡張属性区間の開始点・終了点がかっての拡張属性区間の開始点・終了点とは異なるセルに属する場合がある。開始点・終了点が異なるセルに属する場合があるので、このcase3において削除編集部26は、『拡張属性区間開始点が存在するセル』,『拡張属性区間終了点が存在するセル』を変更するよう、削除編集部26はセクションマーカの開始セルID、終了セルIDを更新する。
【0111】
図31(a),(b)は、case3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図31(a)において拡張属性区間の端部ty31を削除しようとする場合、図31(b)に示すように拡張属性区間の開始点は、この端部の直後ty32になるように、削除編集部26により更新される。
【0112】
<case4>
case4は2以上のセルを跨ぐように拡張属性区間が存在しており、この拡張属性区間の途中部分を削除する場合である。case4の処理は、基本的にはcase2と同様である。しかしこのcase4では、部分削除後の拡張属性区間の終了点と、部分削除により新たに得られる拡張属性区間の開始点とが、異なるセルに属することがある。つまりかっての拡張属性区間のセクションマーカについて削除編集部26は、『拡張属性区間終了点が存在するセル』を、途中部分の直前に位置するセルに変更するよう終了セルIDを変更する。
【0113】
新たに得られる拡張属性区間のセクションマーカについては、『拡張属性区間開始点が存在するセル』を途中部分の直後に位置するセルに変更するよう、開始セルIDを設定する。そして『拡張属性区間終了点が存在するセル』をかっての拡張属性区間の終了点が位置するセルに変更するよう、削除編集部26は新たに得られたセクションマーカについての終了セルIDを設定する。図32(a),(b)は、case4における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。図32(a)において拡張属性区間の途中部分を削除しようとする場合、図32(a)における拡張属性区間#1は、削除編集部26により図32(b)に示すように2つの拡張属性区間#1,#2に分割される。先行する拡張属性区間の終了点は、この途中部分の直前になり、後続する拡張属性区間の開始点は、この途中部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0114】
以上が拡張属性区間そのものに対する部分削除である。続いて再生経路に対する編集に伴う拡張属性区間の部分削除について説明する。
<case5>
case5は、再生経路を構成する何れかのセルが全削除されるケースである。削除されるべきセルが拡張属性区間を内包している場合(case5-1)、その拡張属性区間が全削除される。図33(a),(b)は、case5-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図33(a)に示すようにセル#1〜#5のうち、セルを削除しようとする場合、このセルに内包される拡張属性区間は、図33(b)に示すように併せて削除編集部26により削除される。
【0115】
逆に拡張属性区間が、削除されるべきセルを内包している場合(case5-2)、削除されるべきセルが削除されるべき途中部分であると考えて、削除編集部26はcase4の処理を行う。かっての拡張属性区間を削除セルに先行する部分に縮め、削除セルに後続する部分を新たな拡張属性区間とする。この際、途中の1つの以上のセルがなくなるので、『拡張属性区間終了点が存在するセル』を繰り上げるよう、削除編集部26はセクションマーカの終了セルIDを更新を行う。図34(a),(b)は、case5-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図34(a)においてセル#1〜#5のうちセル#2を削除しようとする場合、このセルに対応する拡張属性区間の途中部分が削除されることになる。図34(a)における拡張属性区間#1は、図34(b)における2つの拡張属性区間#1,#2に分割される。先行する拡張属性区間#1の終了点は、矢印ty51に示すこの途中部分の直前になり、後続する拡張属性区間#2の開始点は、矢印ty52に示すこの途中部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0116】
削除セルに、拡張属性区間の開始点・終了点が内包されている場合(case5-3)、『拡張属性区間開始点が存在するセル』『拡張属性区間終了点が存在するセル』が削除セルの直前又は直後になるよう、削除編集部26はセクションマーカの開始セルID、終了セルIDを更新する。そして削除編集部26は削除セルの直前に位置するピクチャデータを、拡張属性区間の終了点に指定するようセクションマーカの終了点情報を更新し、削除セルの直後に位置するピクチャデータを、拡張属性区間の開始点に指定するよう、セクションマーカの開始点情報を更新する。図35(a),(b)は、case5-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図35(a)においてセル#1〜#5のうちセル#1を削除することは、これと重複する拡張属性区間の端部sn1を削除することと等価になる。図35(b)に示すように拡張属性区間の開始点は、この端部sn1の直後になるので、先行する拡張属性区間の開始点は矢印sn2に示すようにこの削除部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0117】
<case6>
case6は再生経路を構成する何れかのセルの端部が部分削除された場合である。この場合、削除編集部26は端部の直前・直後を示すよう、セル情報の開始点情報・終了点情報を更新する。削除されるべき端部が拡張属性区間を内包している場合(6-1)、拡張属性区間は削除編集部26により全削除される。図36(a),(b)は、case6-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図36(a)においてセル#1〜#5のうちセル#2の先端部分sm1を削除しようとする場合、図36(b)に示すようにこの先端部分に内包される拡張属性区間#1は、削除編集部26により併せて削除される。
【0118】
逆に拡張属性区間がその端部を内包している場合(6-2)、削除編集部26はcase5の(5-2)同様の更新を行い、端部に先行する部分と、端部に後続する部分とをそれぞれ別個の拡張属性区間にする。図37(a),(b)は、case6-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図37(a)のセル#1〜#4のうちセル#2の先端部分を削除しようとする場合、このセルに対応する拡張属性区間の途中部分が削除されることになる。拡張属性区間#1は、図37(b)における2つの拡張属性区間#1,#2に分割される。先行する拡張属性区間#1の終了点は、矢印ty61に示すようにこの途中部分の直前になり、後続する拡張属性区間#2の開始点は、矢印ty62に示すようにこの途中部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0119】
削除されるべきセルの端部に、拡張属性区間の開始点・終了点が内包されている場合(6-3)、case(5-3)と同様の処理を行う。図38(a),(b)は、case6-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図38(a)においてセル#1〜#5のうちセル#2の先端部分を削除することは、これと重複する拡張属性区間#1の先端部分を削除することと等価になる。図38(b)の拡張属性区間#1の開始点は、この端部の直後になるので、先行する拡張属性区間の開始点はこの削除部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0120】
<case7>
case7は、再生経路を構成する何れかのセルの途中部分が削除された場合である。この場合、そのセルが途中部分の直前までを占めるよう、削除編集部26によりセル情報の終了点情報が更新される。そしてこのセル情報の直後に、新たなセル情報が追加される。新たに追加されるセル情報の開始点情報は、削除部分の直後を新たなセルの開始点に指定しており、終了点情報は、かってのセルの終了点を、新たなセルの終了点に指定している。図39(a),(b)は、セルの途中部分の削除前後において、どのように変化するかを示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図39(a)においてセル#1〜#5のうちセル#2の途中部分を削除することを想定している。図39(b)に示すようにセル#2の途中部分の削除実行後において、セル#2は途中部分直前までの長さに縮められている。そして削除部分の直後には、新たなセル#2'が得られていることがわかる。
【0121】
削除されるべき途中部分が拡張属性区間を内包している場合(case7-1)、その拡張属性区間は全削除される。図40(a),(b)は、case7-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図40(a)においてセル#1〜#5のうちセル#2の途中部分を削除することを想定している。セル#2の途中部分の削除実行後において、セル#2の途中部分に内包される拡張属性区間は、図40(b)に示すように併せて削除編集部26により削除される。
【0122】
逆に拡張属性区間が削除されるべき途中部分を内包している場合(case7-2)、削除編集部26はcase5-2同様の更新を行い、端部に先行する部分と、端部に後続する部分とをそれぞれ別個の拡張属性区間にする。図41(a),(b)は、case7-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。セル#1〜#5のうちセル#2の途中部分を削除しようとする場合、このセルに対応する拡張属性区間の途中部分も併せて削除編集部26により削除されることになる。図41(a)における拡張属性区間#1は、図41(b)に示すように2つの拡張属性区間#1,#2に分割される。先行する拡張属性区間の終了点は、この途中部分の直前になり、後続する拡張属性区間の開始点は、この途中部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0123】
削除されるべき途中部分に、拡張属性区間の開始点・終了点が内包されている場合(case7-3)、case5-3の処理を行い、削除編集部26は『拡張属性区間の開始点が存在するセル』、『拡張属性区間の終了点が存在するセル』が新たに得られたセルになるよう、セクションマーカの開始セルID、終了セルIDを更新し、セクションマーカの開始点・終了点が新たに得られたセル内の最初のピクチャデータ、最後のピクチャデータになるよう、削除編集部26はセクションマーカの開始点情報・終了点情報を更新する。
【0124】
図42(a),(b)は、case7-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図42(a)に示すようにセル#1〜#5のうちセル#2の途中部分を削除しようとする場合、これに包含される拡張属性区間#1の端部が削除編集部26により削除されることになる。拡張属性区間の開始点は、図42(b)に示すようにこの端部の直後になるので、拡張属性区間#1の開始点はこの削除部分の直後になるように、削除編集部26により更新される。
【0125】
<case8>
case8は、AVファイルに収録されている何れかのTS-VOBを全削除する場合である。再生経路を構成するセルはどれかのTS-VOBに内包される。いいかえれば、TS-VOBの境界を跨ぐようなセルは絶対に存在しえない。これは拡張属性区間が複数セルの境界を跨ぎ得るのと一線を画する。何故なら、セルの開始点、終了点は、アクセスマップを介した間接参照により定義されているので、セルの開始点、終了点がTS-VOBの境界を跨げば、アクセスマップが複数必要となり、処理負荷が大きくなるからである。従って、TS-VOBが全削除されるケースは、そのTS-VOBに内包されるセルが全削除されるケースと同一視できる。何れかのTS-VOBが全削除されれば、このTS-VOBにより内包される全てのセルは削除編集部26により全削除される。よってcase5の処理を行えばよい。図43(a),(b)は、case8の削除前後におけるTS-VOB−セル−拡張属性区間の変遷を示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図43(a)に示すようにVOB#1〜VOB#4のうち、VOB#1が削除されると、これに内包されているセル、拡張属性区間も併せて図43(b)に示すように全削除されていることがわかる。
【0126】
<case9>
case9は、AVファイルに収録されている何れかのTS-VOBの端部を部分削除する場合である。端部の部分削除にあたっては、アクセスマップにおいてこの端部に相当するエントリー情報を削除するという処理が必要となる。拡張属性区間及び再生経路については、削除部分にセルが内包されているかどうかで処理が変わってくる。削除部分がセルを内包している場合は(9-1)、セルの全削除と同様に考えればよく、case5の処理を行えばよい。図44(a),(b)は、case9-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。VOB#1〜VOB#3のうち、図44(a)に示すようにVOB#1の端部を削除することは、この端部が内包するセル#1と、このセルに一部又は全部が含まれる拡張属性区間#1を削除することと等価になる。図44(b)では、TS-VOBの先端部分に内包されるセル#1と、このセルに先端部分が含まれる拡張属性区間#1とが削除編集部26により削除されていることがわかる。削除すべき端部がセルの端部である場合(case9-2)、case6と同様に考えれば良い。図45(a),(b)は、case9-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図45(a)においてVOB#1の端部を削除することは、この端部に包含されるセル#1の先端部分と、このセルに一部が含まれる拡張属性区間を削除することと等価になる。図45(b)では、TS-VOBの端部に先端部分が含まれるセル#1と、このセルに先端部分が含まれる拡張属性区間#1とが削除編集部26により削除されていることがわかる。
【0127】
<case10>
case10は、AVファイルに収録されているTS-VOBの途中部分を削除する場合である。この場合、TS-VOBの分割がなされる。ここでの分割とは、2つの処理からなる。1つ目の処理は、かってのTS-VOBを途中部分に先行する先行部分まで縮めるというものであり、2つ目の処理は、この途中部分に後続する部分を、新たなTS-VOBとしてAVファイルに追加することである。TS-VOBの分割に伴い、VOB情報の分割を行う。この分割では、TS-VOBの分割に伴い、アクセスマップを分割する。分割により得られた2つのアクセスマップをもった2つのVOB情報を生成し、2つのTS-VOBのそれぞれに対応づけるのである。
【0128】
TS-VOBの途中部分が削除されれば、この削除によりTS-VOBが分割されることになる。この際、VOB情報も分割せねばならない。このVOB情報の分割については、米国特許USP,6148,140に詳細が記述されているので、この公報を参照されたい。この文献では、分割により得られた2つのTS-VOBをどのようにシームレスに再生させるかについて説明している。本実施形態におけるVOBの分割は、この公報に記載された技術をベースに成り立っていると考えて良い。
【0129】
更にTS-VOBの先端部分や途中部分を削除する場合は、これに伴い、アクセスマップを更新する必要がある。このアクセスマップの更新については、国際公開公報WO99/14754号公報に詳細が記述されているので、この公報を参照されたい。この公報では、アクセスマップは、"タイムマップ"で表現されているが実質はアクセスマップと同義である。
【0130】
図46(a),(b)は、TS-VOBの途中部分が削除された場合のTS-VOB−セルの変遷を示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図46(a)に示す途中部分の削除実行後において、かってのVOB#1は、セルと共に途中部分直前までの長さに削除編集部26により縮められている。そして削除部分の直後には、図46(b)に示すように新たなTS-VOB#1'が得られていることがわかる。
【0131】
この削除されるべき途中部分がセルを内包している場合(case10-1)、case5の処理を行えばよい。図47(a),(b)は、case10-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図47(a)においてVOB#1の途中部分を削除することは、この途中部分が内包するセル#1と、このセルに一部又は全部が含まれる拡張属性区間の端部を削除することと等価になる。図47(b)では、VOB#1の途中部分に内包されるセル#2と、このセル#2に先端部分が含まれる拡張属性区間とが削除編集部26により削除される。
【0132】
途中部分がセルの端部を内包している場合(case10-2)、case6の処理を行えばよい。図48(a),(b)は、case10-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図48(a)においてTS-VOBの途中部分を削除することは、この端部に包含されるセル#1の先端部分と、このセルに一部又は全部が含まれる拡張属性区間の端部を削除することと等価になる。図48(b)では、TS-VOBの端部に先端部分が含まれるセル#1と、このセルに先端部分が含まれる拡張属性区間#1とが削除編集部26により削除されていることがわかる。削除されるべき途中部分がセルの途中部分を内包している場合(case10-3)、case7の処理を行えばよい。図49(a),(b)は、case10-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。本図において"(a)"は削除前,"(b)"は削除後をそれぞれ示す。図49(a)においてVOB#1の途中部分を削除することは、セル#1の途中部分と、この途中部分に一部又は全部が含まれる拡張属性区間#1を削除することと等価になる。図49(b)では、TS-VOBの端部に途中部分が含まれるセル#1と、途中部分が含まれる拡張属性区間#1とが削除され、それぞれが2つのセル#1,#1'、2つの拡張属性区間#1,#2に変換されていることがわかる。
【0133】
以上のように本実施形態によれば、拡張属性区間の途中部分や端部を部分削除するだけでなく、セルやTS-VOBの全削除・部分削除に伴い、拡張属性区間を部分削除することができる。よって、第1実施形態に示したTS-VOB−アクセスマップ−再生経路からなる階層構造においてなされるであろう、様々な編集に応じて、拡張属性区間の形態を自在に変化させることができる。
【0134】
尚、本実施形態では、PGC情報内のセクションマーカについてのみ説明したが、VOB情報内のセクションマーカについても、同様の削除が行われることはいうまでもない。つまり、TS-VOBの全削除・部分削除に伴い、拡張属性区間を部分削除するも可能である。
(第10実施形態)
本実施形態は、再生経路を構成するセルを移動するという移動編集を、記録装置100が行った場合、この移動編集に伴って、拡張属性区間に編集を施す場合の改良に関する。図50は、本実施形態に係る記録装置の内部構成を示す図であり、本図に示すように本実施形態に係る記録装置は、移動編集部27を備える点に注目されたい。移動編集部27は、再生経路を構成するセルを移動するという処理を行うものである。移動編集部27による移動は、セクションマーカやセル情報を更新するという処理によりなされる。
【0135】
図51(a),(b)は、再生経路を構成する4つのセル#1〜セル#4のうち、セル#1をセル#3の直後に移動するという移動編集を模式的に示す図である。再生経路は、図51(a)に示すようにセル#1、セル#2、セル#3、セル#4という順序であったが、セル#1を矢印mv0に示すように移動することで、この再生経路の順序は、セル#2、セル#3、セル#1、セル#4となる。再生経路は複数セルの配列であり、複数セルの何れかを介した間接参照により、拡張属性区間の所在を指定している。セクションマーカによる間接参照は、セルの配列に依存した形式をとっているので、間接参照されているセル配列に変動があれば、拡張属性区間も変化するようにも思える。しかしセクションマーカが指定しているのは、拡張属性区間の開始点、終了点に過ぎない。そのため、再生経路を構成するセル配列に変化があっても、セル情報の配列を変化させればすむことが多い。
【0136】
つまり、何れかのセルに対して、開始点、終了点を指定するという形式で定義されているので、拡張属性区間が内包される何れかのセルが拡張属性区間外に移動しても、拡張属性区間外のセルが拡張属性区間内に移動しても、拡張属性区間内のセルが同じ拡張属性区間の何処かへ移動しても影響がない。だが終了点、開始点を含むセルを移動する場合は注意が必要となる。それは終了点が開始点より前にくるというケースである。終了点−開始点の順序が逆であると、拡張属性区間の正当性が破綻してしまう。そこでセルの移動にあたっては、その移動により開始点−終了点の順序が入れ代わることがないかを判定し、もし入れ代わるのなら、移動編集部27はセクションマーカを更新することにより、上述した正当性の破綻を防ぐ。
【0137】
拡張属性区間の正当性破綻を防ぐためのセクションマーカ更新処理について説明する。セルの移動編集が行われが行われようとした場合、移動すべきセルが開始点を含むセルであるか、終了点を含むセルであるかを判定する。移動すべきセルが開始点を含むセルであれば、開始点を含むセルが、終了点を含むセルより後にくるかどうかを判定する。もし後であれば、拡張属性区間の開始点を、移動すべきセルの直後にするよう、移動編集部27はセクションマーカにおける開始セルID、開始点情報を更新する。こうすることで拡張属性区間の先端部分は縮められるものの、開始点が終了点の前にくることによる拡張属性区間の正当性破綻は避けることができる。
【0138】
図51(c),(d)は、拡張属性区間開始点を含むセルを移動させるという移動処理を示す図である。本図におけるセル#1〜セル#4のうち、セル#1に拡張属性区間の開始点が、セル#3に拡張属性区間の終了点がそれぞれ存在している。この開始点が存在するセル#1を、矢印my1に示すようにセル#2−セル#3の間に移動させようとする場合を想定する。この場合、セル#1は拡張属性区間の終了点が存在するセル#3より前に位置するので、移動編集部27はセクションマーカに対して更新を行わない。
【0139】
図52(a),(b)は、拡張属性区間開始点を含むセルを移動させる場合に、セクションマーカの更新処理をどのように行うかを示す図である。
この開始点が存在するセル#1を、矢印my2に示すようにセル#3−セル#4の間に移動させようとする場合を想定する。この場合、セル#1は拡張属性区間の終了点が存在するセル#3より後に位置するので、このままでは拡張属性区間の正当性が破綻してしまう。そのため、拡張属性区間の開始点がセル#1の直後であるセル#2先頭になるよう、移動編集部27はセクションマーカに対して更新を行う。
【0140】
移動すべきセルが終了点を含むセルであれば、終了点を含むセルが、開始点を含むセルより前にくるかどうかを判定する。もし前であれば、拡張属性区間の終了点を、移動すべきセルの直前にするよう、移動編集部27はエントリー情報、終了セルIDを更新する。こうすると、拡張属性区間のエントリー情報は縮められるものの、終了点が開始点より前にくることによる拡張属性区間の正当性破綻は防ぐことができる。
【0141】
図53(a),(b)は、拡張属性区間終了点を含むセルを移動させるという移動処理を示す図である。図53(a)におけるセル#1〜セル#4のうち、セル#1に拡張属性区間の開始点が、セル#3に拡張属性区間の終了点がそれぞれ存在している。この終了点が存在するセル#3を、図53(b)の矢印my5に示すようにセル#1−セル#2の間に移動させようとする場合を想定する。この場合、セル#3は、拡張属性区間の開始点が存在するセル#1より後に位置するので、移動編集部27はセクションマーカに対して更新を行わない。
【0142】
この終了点が存在するセル#3を、矢印my5に示すようにセル#1の前に移動させようとする場合を想定する。図54(a),(b)は、拡張属性区間終了点を含むセルを移動させる場合のセクションマーカの更新処理を示す図である。この場合、図54(a)に示すようにセル#3は拡張属性区間の終了点が存在するセル#1より前に位置することになるので、このままでは拡張属性区間の正当性が破綻してしまう。そのため、図54(b)に示すように拡張属性区間の終了点がセル#1の直後であるセル#3の末尾になるよう、移動編集部27はセクションマーカに対して更新を行う。
【0143】
以上のように本実施形態によれば、セルがユーザにより自由に移動させられた場合でも、それに伴う拡張属性区間の正当性破綻を防ぐことができる。
尚、本実施形態では、PGC情報内のセクションマーカについてのみ説明したが、VOB情報内のセクションマーカについても、同様の処理が行われることはいうまでもない。
【0144】
また、本実施形態ではセルの移動について説明したが、セルを移動せず、拡張属性区間そのものを移動させてよいことはいうまでもない。
(第11実施形態)
本実施形態は、1つの再生経路に対する拡張属性区間の個別指定と、複数再生経路に対する、拡張属性区間の一括指定とを、ユーザ操作を介して実現する実施形態である。個別指定及び一括指定をユーザ操作を介して実現するので、本実施形態において記録装置内のユーザインターフェイス部2は、以下のような処理を行う。先ず、ユーザインターフェイス部2は、拡張属性区間の個別指定を実行するか、一括指定を実行するかをユーザから受け付ける。個別指定を受け付けた場合は、拡張属性区間を指定しようとするユーザについてのログイン操作を行い、操作しようとするユーザが誰であるかが特定する。ユーザの特定が完了すれば、そのユーザについての再生経路を表示し、この再生経路に対する拡張属性区間の個別指定処理に移る。この場合、図9又は図10のようにユーザ毎の再生経路を模式化した画面を表示する。この画面上の再生経路に対し、拡張属性区間の開始点を再生経路上の何処に設定するか、拡張属性区間の終了点を再生経路上の何処に設定するかの設定操作をユーザから受け付る。この際、ユーザインターフェイス部2は、再生経路上にカーソルを表示し、リモコンに対するユーザの操作に従ってカーソルを左右に移動させる。ここでそのカーソル位置にどのようなピクチャデータが存在するかを、サムネール等で表示しておくことが望ましい。拡張属性区間の設定がより正確になるからである。そしてユーザがカーソルの位置を確定するという操作を行えば、その位置を開始点又は終了点として設定するのである。開始点及び終了点が設定されれば、それら開始点及び終了点を示す時刻情報をもったセクションマーカを常駐メモリ4内のPGC情報に組み込む。
【0145】
拡張属性区間の一括指定処理を行う場合、図11のように複数ユーザについての再生経路を模式化した画面を表示する。この画面上の複数再生経路に対し、拡張属性区間の開始点を再生経路上の何処に設定するか、拡張属性区間の終了点を再生経路上の何処に設定するかの設定操作をユーザから受け付る。この際、ユーザインターフェイス部2は、再生経路上にカーソルを表示し、リモコンに対するユーザの操作に従って複数再生経路上でカーソルを左右に移動させる。そしてユーザがカーソルの位置を確定するという操作を行えば、その位置を開始点又は終了点として設定するのである。開始点及び終了点が設定されれば、それら開始点及び終了点を示す時刻情報をもったセクションマーカを常駐メモリ4内のVOB情報に組み込む。
【0146】
ユーザインターフェイス部2が以上のような処理を行うことで、拡張属性区間をユーザが自由に設定することができる。
尚、第9実施形態、第10実施形態に説明したような編集を行う場合にあって、削除すべき部分の指定を、ユーザインターフェイス部2が受け付けてもよい。この場合、図30から図49までに示したように、拡張属性区間やセル、VOBを模式化した画面を表示し、これら画面上の拡張属性区間やセル、VOBに対するユーザ操作に基づき、削除すべき拡張属性区間の一部分、セルの一部分、VOBの一部分を特定するのである。
【0147】
上記実施形態に基づいて説明してきたが、現状において最善の効果が期待できるシステム例として提示したに過ぎない。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で変更実施することができる。代表的な変更実施の形態として、以下(A)(B)(C)・・・・のものがある。
(A)第1〜第8実施形態において説明した記録装置100の特徴の多くは、図14、図15、図19、図20のフローチャートで示したように、コンピュータ読み取り可能なプログラムの改良により実現される。故に、この特徴部分たるプログラムを、これらの装置とは別個独立に実施してもよい。プログラムがコンピュータ読取可能な記録媒体に記録される場合、この記録媒体を譲渡、貸与するという態様で、プログラムのみを実施してもよい。またプログラムがネットワーク上で配信される場合、ネットワーク上でプログラムを伝送させるという態様で、プログラムを実施してもよい。またこれら以外の特徴部分であっても、プログラムの改良として実装されることが本質的な特徴については、それら特徴部分たるプログラムを、記録媒体に記録してもよいし、ネットワークに伝送させてもよい。
【0148】
(B)第1〜第10実施形態では、DVD-RAM等、DVD-VIDEO RECORDING規格に準拠して動画像データを記録し得るDVDを記録媒体の一例にして説明を進めたが、動画像データを記録し得る記録媒体であれば、物理的構造はどのような記録媒体であってもよい。例えば、DVD-RAM以外のDVD-RW,PD,DVD+RW,CD-RW等の相変化型光ディスクであってもよい。またCD-R,DVD-R等のライトワンス型の光ディスク(i)、MO(Magneto-optical disk),MD-DAT(Mini disc-Data),iDフォーマット等の光磁気記憶型光ディスク(ii)、ORB,Jaz,SparQ,SyJet,EZFley,マイクロドライブ等のリムーバルハードディスクドライブ(iii)、フレキシブルディスク、SuperDisk,Zip,Clik!等の磁気記録ディスク(iv)、SDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、スマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカード、PCM-CIAカード等のフラッシュメモリカード(v)であってもよい。
【0149】
(C)記録装置100は、パナソニック社のDMR-E30等の家庭用の据え置き型DVDレコーダとして実施しても良いし、カムコーダとして実施してもよい。
また記録装置100は、"MotionDV STUDIO","DVD MovieAlbum"といったデジタル映像編集プログラムがインストールされ、SCSI、IDE、IEEE1394準拠のインターフェイスを介してドライブ装置3と接続されたパーソナルコンピュータであってもよい。
【0150】
(D)本実施形態では、TS-VOBには、ビデオストリームとオーディオストリームとが多重されていたが、字幕文字をランレングス圧縮した副映像ストリームやその他制御情報が多重化されていてもよい。
(E)本実施形態ではピクチャデータの表示期間をビデオフフレームにて記述したが、フィルム素材のように、24フレーム/秒の映像を圧縮する場合に使用する3:2プルダウンを用いた場合、1フレーム=1ピクチャでなく、1.5フレーム=1ピクチャの関係としてもよい。
【0151】
(F)全ての実施形態において、光ディスクはDVD-VIDEO RECORDING規格に準じたフォーマットで動画データを記録するものとしたが、他の規格に準じて記録されてもよい。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録装置は、再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、当該再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定し(1)、複数再生経路において有効である場合、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を一括指定する(2)指定手段と、再生経路内において指定手段により個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報、及び、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報の少なくとも一方を記録媒体に書き込む書込手段とを備え、前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示すので、1つの再生経路情報が特定のユーザに割り当てられたものであれば、1つの再生経路に対する個別指定により、拡張制御を行うべき区間をユーザ毎に指定することができる。これにより、ユーザ毎に未視聴区間を設定することができる。また、このような再生経路に対する個別の区間指定により、ユーザ毎のこだわりや利便性を尊重した拡張制御を実行することができる。
【0153】
また複数再生経路に対する一括した区間指定により、成人向けシーンや暴力シーンのスキップ、CM区間のスキップといった拡張制御を、複数ユーザによる再生時において、一律に行うことができる。これにより記録装置は、各ユーザ毎に拡張制御を行うべき区間を記憶しておくという義務から解放され、処理を簡略にすることができる。ユーザ毎に個別に行うべき拡張制御と、複数ユーザに一律に行うべき拡張制御とを使い分けることにより、記録装置を製造するメーカは、よりユーザニーズが高い記録装置を製造して市場に送り出すことができる。
【0154】
ここで記録媒体から第1タイプのマーカー情報、及び、第2タイプのマーカー情報を記録媒体から読み出す読出手段と、再生経路情報に示される再生経路のうち、第1タイプのマーカー情報により指定されている区間内においては、その再生経路に固有の拡張制御を行い、当該区間内のうち、第2タイプのマーカー情報により指定されている区間と重複している部分においては、当該拡張制御に代えて又は当該拡張制御に加えて、デジタルストリームに固有な拡張制御を行う制御手段を備え、前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録されており、前記区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報により示される拡張制御を行うべき区間における拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す情報であり、
前記制御手段が、複数再生経路に共通の拡張制御又は再生経路固有の拡張制御を行うのは、第1又は第2タイプのマーカ情報が第1の区分に属する場合 (1) 、及び、第1又は第2タイプのマーカ情報が第2の区分に属する場合であって再生装置を製造したメーカーと、第2区分に対応する特定メーカーとが一致している場合 (2) である、再生装置を構成してもよい。デジタルストリームの種類がn種であり、ユーザ毎の再生経路がm個存在する場合を想定する。この場合制御手段が、n種のストリームのそれぞれについてストリーム固有の拡張制御を行い、m個の再生経路情報のそれぞれについて再生経路固有の拡張制御を行えば、再生装置による拡張制御のバリエーションの数は、n×m通りになる。つまり「n+m個」の拡張制御を行うことにより、n×m通りものバリエーションが実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るDVD1と、記録装置100とを示す図である。
【図2】 ファイルシステム層上におけるDVD1の構造(ファイル構造)を破線の矢印hk1により引き出して示す図である。
【図3】 AVファイルに収録されるTS-VOBの構成を段階的に詳細化した図である。
【図4】 PESパケットがTSパケットにどのように格納されるかを示す図である。
【図5】 管理ファイルの内部構造を示す図である。
【図6】 再生経路情報による間接参照を模式化した図である。
【図7】 マルチユーザ対応を実現するDVD上のデータ構造を示す図である。
【図8】 VOB情報内部と、PGC情報の内部とに設けられたセクションマーカを示す図である。
【図9】 ユーザAについての再生経路に設けられた、拡張属性区間を示す図である。
【図10】 ユーザBについての再生経路に対して、未視聴属性をもった拡張属性区間を指定するセクションマーカを示す図である。
【図11】 セクションマーカが内部に組み込まれたVOB情報を示す図である。
【図12】 ユーザAについての再生経路と、ユーザBについての再生経路とでどのような拡張制御が行われるかを示す図である。
【図13】 第2実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。
【図14】 記録装置100の機能的特徴を構成するプログラムの手順を示すフローチャートである。
【図15】 記録装置100の機能的特徴を構成するプログラムの手順を示すフローチャートである。
【図16】(a)連続する2つのセル(セル#1、セル#2)に、拡張属性区間の開始点、終了点が存在する一例を示す。
(b)連続する3つ以上のセルにおいて端部のセル(セル#1、セル#5)に拡張属性区間の開始点、終了点が存在する場合の一例を示す。
【図17】 第4実施形態に係る再生制御部17の内部構成を示す図である。
【図18】 未視聴区間の内部に、CM属性をもった拡張属性区間(CM区間)との重複部分が存在するという事例を示す図である。
【図19】 第4実施形態に係る拡張制御調停部21の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】 第4実施形態に係る拡張制御調停部21の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】 第4実施形態に係るPGC情報及びVOB情報の内部構成を示す図である。
【図22】 区分情報の設定内容を示す図である。
【図23】 第5実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。
【図24】 第6実施形態に係る拡張属性区間検出部12の内部構成を示す図である。
【図25】(a)PMTの一例を示す図である。
(b)PATの一例を示す図である。
【図26】(a)番組配列情報が変化した区間と未視聴区間とが重複しているため、未視聴区間固有の拡張制御と、番組配列情報が変化した区間固有の拡張制御との競合が発生しているという事例を示す図である。
(b)カルーセル方式でデータが送信された区間(カルーセル区間)と、未視聴区間とが重複しているため、未視聴区間固有の拡張制御と、カルーセル区間固有の拡張制御との競合が発生している事例を示す図である。
【図27】 第8実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。
【図28】 拡張属性区間検出部12によりチャネル番号が組み込まれたセクションマーカを示す図である。
【図29】 第10実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。
【図30】(a),(b)case1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
(c),(d)case2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図31】(a),(b)case3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図32】(a),(b)case4における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図33】(a),(b)case5-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図34】(a),(b)case5-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図35】(a),(b)case5における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図36】(a),(b)case6-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図37】(a),(b)case6-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図38】(a),(b)case6-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図39】(a),(b)case7におけるセルの途中部分の削除前後において、どのように変化するかを示す図である。
【図40】(a),(b)case7-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図41】(a),(b)case7-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図42】(a),(b)case7-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図43】(a),(b)case8の削除前後におけるTS-VOB−セル−拡張属性区間の変遷を示す図である。
【図44】(a),(b)case9-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図45】(a),(b)case9-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図46】(a),(b)csse10におけるTS-VOBの途中部分が削除された場合のTS-VOB−セルの変遷を示す図である。
【図47】(a),(b)case10-1における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図48】(a),(b)case10-2における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図49】(a),(b)case10-3における部分削除前後において、TS-VOB−セル−拡張属性区間がどのように遷移するかを対比して示す図である。
【図50】 第10実施形態に係る記録装置100の内部構成を示す図である。
【図51】(a),(b)再生経路を構成する4つのセル#1〜セル#4のうち、セル#1をセル#3の直後に移動するという移動編集を模式的に示す図である。
(c),(d) 拡張属性区間開始点を含むセルを移動させるという移動処理を示す図である。
【図52】(a),(b)拡張属性区間開始点を含むセルを移動させる場合に、セクションマーカの更新処理をどのように行うかを示す図である。
【図53】(a),(b)拡張属性区間終了点を含むセルを移動させるという移動処理を示す図である。
【図54】(a),(b)拡張属性区間終了点を含むセルを移動させる場合のセクションマーカの更新処理を示す図である。
【符号の説明】
1 DVD
2 ユーザインターフェイス部
3 ドライブ装置
4 常駐メモリ
5 トラックバッファ
6 アナログチューナ
7 エンコーダ
8 デジタルチューナ
9 抽出部
10 解析部
11 マップ作成部
12 拡張属性区間検出部
13 CM区間検出部
14 再生経路情報作成部
15 録画制御部
16 デコーダ
17 再生制御部
18 拡張属性区間設定部
19 未視聴区間検出部
20 拡張制御実行部
21 拡張制御調停部
23 メーカID保持部
24 番組配列変化区間検出部
25 カルーセル区間検出部
26 削除編集部
27 移動編集部
100 記録装置
101 地上波アンテナ
102 パラボナアンテナ
[0001]
[Technical Department]
The present invention relates to a recording apparatus, a reproducing apparatus, and a recording medium for recording a digital stream on a recording medium such as a DVD, CD, HD, and semiconductor memory card.
[0002]
[Prior art]
In commercialization of the above-described recording apparatus, maintaining compatibility of digital streams recorded on the recording medium is a serious responsibility for the manufacturer of the recording apparatus. In order to ensure this compatibility, manufacturers have been actively engaged in activities related to standardization and standardization of recording formats on recording media. As a result, various unified standards such as the DVD-VIDEO RECORDING standard have been established.
[0003]
While keeping pace with the development of the unified standard, manufacturers are apt to commercialize recording devices that use “Extended Control” as a selling point in order to differentiate from other companies' products. “Extended control” is reproduction control that allows the manufacturer of the recording device to determine its contents based on its own judgment. The format standardized by the DVD-VIDEO RECORDING standard has universal value, and no manufacturer is allowed to perform playback control against this content. On the other hand, since the universal value is not necessarily required for the extended control, it is possible to define content with a deep product strategy and content with high fashionability as control content limited to one manufacturer.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when multi-user optical discs become widespread, even if the above-described extended control can be differentiated from other companies' products, there is a risk that true user satisfaction cannot be obtained. The multi-user type optical disk is an optical disk used in a form shared by a plurality of users, and this form is expected to be incorporated into an optical disk having a large capacity of 40 GB or more. In the reproduction control of the multi-user optical disc, it is not necessary to perform uniform reproduction control for all users. In today's so-called “era of individuality,” the attention and convenience of each user should be respected, and even when playing back optical discs that support multi-users, there is a need for expanded control that responds to each user with such attention and convenience. It is done. On the other hand, for each of a plurality of users who share one recording medium, individual expansion control is performed for each user because the data format on the recording medium and the processing on the device side increase as the number of users increases. It must be complicated and incurs a burden on the manufacturer.
[0005]
An object of the present invention is to provide a recording apparatus that realizes extended control that can satisfy user's attention and convenience while reducing the burden on the manufacturer side.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Here, how to achieve the above-described object will be described. In multi-user correspondence, a typical extension control to be performed individually for each user is cueing to an unviewed part. This is because the unviewed part is different for each user, and it is meaningful to reproduce it from a different position for each user. A typical extension control to be uniformly performed for a plurality of users is a reproduction skip for a CM section. This is because skipping the CM section is often desired uniformly by all users who share the recording medium. Whether it is performed simultaneously for a plurality of users or individually for each user varies widely depending on the contents of the extended control. The point at which the extended control is started and the point at which the digital stream is reproduced also depends on the content of the extended control.
[0007]
In the conventional extended control, the location where the extended control is to be executed using information called entry point information is indicated by “position” on the digital stream, that is, “point”. However, in the conventional “dot” notation, there is a limit to specifying the details of the extended control in detail. Even if it is possible to specify the section where the extended control should be performed by combining the position information, it is not shown until it is specified whether the extended control should be performed uniformly among multiple users or individually for each user. However, there is a possibility that it cannot follow the diversification of extended control associated with multi-user support.
[0008]
  In order to achieve the above-described object in response to diversification of extended control associated with multi-user compatibility, the recording apparatus according to the present invention provides a playback path in which the content of extended control performed during playback is indicated by one piece of playback path information. If it is valid only for the playback path, the section to be subjected to the extended control is individually specified for the playback path (1), and if it is valid for the multiple playback paths, the multiple playback paths indicated by the multiple playback path information In contrast, (2) designation means for collectively specifying sections to be subjected to extended control, first type marker information indicating where the sections individually designated by the designation means exist in the reproduction path, and Writing means for writing at least one of the second type marker information indicating where the section designated in a batch in the digital stream exists to a recording medium;In addition, the first and second types of marker information are appended with classification information and written to the recording medium, and the classification information is effective for extended control corresponding to the first and second types of marker information among a plurality of manufacturers. Whether it belongs to the first category or the second category effective for a specific manufacturer.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Embodiments of the recording medium according to the present invention will be described below. The recording medium according to the present embodiment is a rewritable DVD (hereinafter abbreviated as “DVD”) capable of recording moving image data according to the DVD-VIDEO RECORDING standard. FIG. 1 is a diagram showing a DVD 1 and a recording apparatus 100 according to this embodiment. The recording apparatus 100 encodes the broadcast content of the broadcast signal received via the terrestrial antenna 101 and the parabona antenna 102 and writes it on the DVD 1. This DVD 1 is a multi-user compatible DVD shared by two users (user A and user B) in the figure.
[0010]
The DVD 1 has a layer hierarchy such as a physical layer, a file system layer, and an application layer, and data in a digital stream format is recorded by the recording device 100.
FIG. 2 is a diagram showing the structure (file structure) of the DVD 1 on the file system layer with a broken arrow. In the file structure of FIG. 2, a DVD_RTAV (RealTime Recording Audio Video) directory is arranged directly under the ROOT directory, and an AV file in which several TS-VOBs are recorded and management information in which various management information is recorded. Files are placed. TS (Transport Stream) -TS-VOB (Video Object) is stream format data recorded in the transport stream format, and is distinguished from the program stream format VOB. “Claims” and “
[0011]
[Means for Solving the Problems]
"Digital stream" means this TS-VOB.
FIG. 3 is a diagram detailing the structure of TS-VOB recorded in an AV file in stages. In this figure, the AV file shown in FIG. 2 is shown in the seventh level which is the lowest level. The sixth row in FIG. 3 shows TS-VOB recorded in the AV file. As shown in this figure, TS-VOB is obtained by multiplexing the video stream and audio stream shown in the first stage. The video stream located at the first level is an array of a plurality of picture data pi1, 2, 3,. All of these picture data are displayed in one display period (also called a video frame) of the display. In the NTSC display, the video frame is about 33 msec (exactly 1 / 29.97 sec), and in the PAL display, the video frame is 40 msec. These picture data are subjected to compression coding based on the correlation between frames. Therefore, the picture data constituting the video stream includes Bidirectionally Predictive (B) pictures that are compressed using correlation with images to be reproduced in the past and future directions, images to be reproduced in the past direction, and There are types such as Predictive (P) picture that is compressed using correlation, and Intra (I) picture that is compressed using spatial frequency characteristics within an image for one frame without using correlation .
[0012]
The smallest unit that can be decoded in a video stream is called GOP (Group Of Picture). A GOP is a set of picture data including at least one I picture and having a playback time of about 1.0 seconds. In FIG. 3, the video stream shown at the first level is divided into a plurality of GOPs at the second level. Since the compression encoding method for picture data is a variable code length method, the GOP data lengths are different from each other. Regardless of the size of each GOP when recording on a DVD, the GOP sequence is divided into a plurality of parts. The division part obtained by the division is stored in the PES packet sequence shown in the third row. On the other hand, the audio stream located on the right side of the first stage is also divided into a plurality of parts, and the divided part obtained by the division is stored in the PES packet sequence shown in the third stage. The PES packet is a packet storing a divided part of the video stream and the audio stream as shown in the third row of FIG. 2, and “DTS” indicating when a part of the video stream and the audio stream is decoded. “PTS” indicating when the partial decoding result is displayed is added to the header.
[0013]
The PES packet sequence storing the GOP sequence is multiplexed (tj1 in the figure) with the PES packet sequence storing the audio stream to form the TS packet sequence shown in the fourth row. One or more GOPs and audio data multiplexed together with the picture data form a VOBU (Video Object Unit) as shown in the fifth row. VOBU is the minimum access unit of TS-VOB, and is configured by arranging video packs-audio packs in the MPEG standard. The TS-VOB shown in the sixth row has a configuration in which a plurality of VOBUs are arranged in time series. The above is the internal configuration of TS-VOB.
[0014]
The division and multiplexing shown in the third to fifth stages are different from conventional DVDs and are specific to TS-VOB. Conventional VOBs recorded on DVDs, that is, VOBs in the program stream format, are composed of a plurality of packs, and one PES packet is stored as it is in each pack. On the other hand, in a transport stream format TS-VOB, a PES packet is divided into a plurality of parts and stored in each TS packet. FIG. 4 is a diagram illustrating how a PES packet is stored in a TS packet.
[0015]
The structure of the TS packet is as shown in the third row of FIG. 4 and is composed of a “TS packet header”, an “application field”, and a “payload part”. It has a size of 188Byte. The data size of 188 bytes is the same size as the ATM packet transmitted through the ATM transmission path, and consideration is given so that it can be recorded as it is with the packet transmitted through this transmission path.
[0016]
The “payload” stores a divided portion obtained by dividing the PES packet into a plurality of pieces. If the PES packet is part of a video stream, this payload corresponds to the video layer. In FIG. 4, the PES packet shown in the first stage is divided into a plurality of parts as shown in the second stage, and each divided part is a TS packet in the third stage as shown by arrows ct1,2,3. Stored in the payload.
[0017]
The structure of the “TS packet header” is shown with a dashed arrow hg1. As shown by the arrow hg1, the “TS packet header” includes “PID (Packet Identifier)” that identifies which video stream the TS packet belongs to and which audio stream, and the PES packet in the payload. A “unit start indicator” indicating where it exists and “applied field control information” indicating whether or not an applied field continues to exist in subsequent TS packets are stored.
[0018]
In the “applied field”, when a divided portion of a video stream is stored in the payload, information on the system layer of the video stream is described. Such information on the system layer includes “PCR (Program Clock Reference)” and “random access display flag” drawn out by a dashed arrow hg2. PCR is a reference value of a standard clock (STC (system time clock)) of a device that decodes a stream. The reference value for what kind of processing is the reference for performing the process of demultiplexing the transport stream (1) and the process of reconstructing the transport stream into various PES streams such as video streams (2) Value. The “random access display flag” indicates whether or not the first frame of the access point of the video stream is stored in the PES packet of the corresponding payload portion. An access point is a unit within a stream that can be decoded independently, and a random access display flag indicates whether or not the first frame (I picture) of the GOP exists.
[0019]
The above is the difference between TS-VOB and the program stream format VOB. Next, we will explain how TS-VOB is recorded on DVD. A DVD has a plurality of ECC blocks, which are error-correctable recording areas. A plurality of TS packets constituting the transport stream are converted into units called capsules and recorded in the ECC block. The capsule is formed by arranging a plurality of TS packets to which ATS is added. ATS (Arrival Time Stamp Information) is information indicating the timing at which the TS packet arrives inside the apparatus.
[0020]
Next, the internal structure of the management file will be described. FIG. 5 shows the internal structure of the management file. As shown by the dashed arrow fs0 in the figure, the management file includes a plurality of VOB information (VOB # 1 information, VOB # 3 information, VOB # 3 information,...) And a plurality of PGC information (PGC Information # 1, # 2, # 3...
VOB information # 1, # 2, # 3...” Is information indicating details of each TS-VOB in the DVD. A broken lead line hs1 in the figure indicates details of VOB # 1 information corresponding to VOB # 1 among these VOB information.
[0021]
As shown in this lead line hs1, the VOB # 1 information includes a “TS-VOB identifier” that uniquely identifies the corresponding TS-VOB, “TS-VOB recording date / time” that indicates when the TS-VOB was recorded, TS -"Video coding mode" that shows how the video stream multiplexed into VOB is compressed and encoded, and how the audio stream multiplexed into TS-VOB is compressed and encoded "Audio coding mode" indicating whether or not, "Access map" and "Section marker" for the corresponding TS-VOB.
[0022]
The “access map” is a reference table for indirectly referring to the addresses of a plurality of cue positions in the TS-VOB using time information. By tracing the lead lines hs2 and hs3, the access map is refined sequentially. The access map is composed of entry information corresponding to each VOBU as indicated by the lead line hs2, and each entry information, as indicated by the lead line hs3, indicates “VOBU playback time” indicating the time length required for playback of the VOBU. And “VOBU size” indicating the data size of VOBU itself. Since variable length code compression is adopted, even if the size and playback time of each VOBU including GOP varies, it is possible to respond to the playback time from any playback time by referring to this "entry information" It is possible to cue to the picture data in the VOBU.
[0023]
Next, the internal configuration of PGC information will be described. PGC information, as shown by the lead line hs4, is based on the “playback path information” that indicates the playback path for TS-VOB playback via the access map and the “section marker”. Become. The feature of the playback path information is in its notation. That is, since an access map exists in the management information, the playback path information is described in an indirect reference format using this as a reference table. The reason why the playback path information is described in the indirect reference format is to eliminate the load of updating the playback path information when editing is performed on the TS-VOB. Details of the reproduction path information will be described. As shown by the lead line hs5, it is composed of a plurality of cell information arrays (cell information # 1, # 2, # 3...). Cell information, as shown by the lead line hs6, "TS-VOB identifier" indicating the TS-VOB corresponding to the cell information, "start point information" which is time information indicating the playback start position in the TS-VOB, It consists of “end point information” which is time information indicating the playback end position in the TS-VOB. A section in which the start point and end point are specified by these time information is called a “cell”, and the cell information array in the playback path information indicates in what order these cells are played back. In the playback path defined by such notation, the recording apparatus 100 that records the TS-VOB automatically generates at the time of recording (1), and is recorded according to the user's editing operation (2) There are two types, and keep in mind that TS-VOB can be played through various routes.
[0024]
FIG. 6 is a diagram schematically showing indirect reference based on reproduction path information. In this figure, each of TS-VOB # 1 and TS-VOB # 2 is composed of a plurality of VOBUs, and each VOBU includes a GOP. The access map in the VOB information designates the sector addresses of these multiple GOPs as indicated by arrows ay1, 2, 3, and 4, and these sector addresses are indirectly referenced through the access map. . Arrows jy1, 2, 3, and 4 in the figure schematically indicate designation of GOPs based on time information. That is, the GOP designation based on the time information (arrows jy1, 2, 3, and 4) designates one of a plurality of GOPs included in the TS-VOB through the access map. The reproduction path information in the figure represents the reproduction path by a combination of time information indicated by these arrows jy1, 2, 3, and 4.
[0025]
  Next, an application example in the case where various information configured as described above is applied to a multi-user compatible DVD will be described. FIG. 7 is a diagram showing a data structure on the DVD that realizes multi-user support. In FIG. 7, two TS-VOBs such as TS-VOB # 1 and TS-VOB # 2 are recorded on the DVD, and VOB information # 1 and # 2 are assigned to each of these TS-VOBs. The playback path information # 1 and # 2 recorded together with these define the playback paths assigned to the two users (user A and user B) shown in FIG. The playback path that user A wants is part of TS-VOB # 1(1), Part(2), Part of TS-VOB # 2(3)The(1) (2) (3)The playback path desired by user B is a part of TS-VOB # 1.(Four), Part of TS-VOB # 2(Five)The(4) (5)It is to play in the order of. PGC information # 1 assigned to user A includes cell information # 1, # 2, and # 3, and PGC information # 2 assigned to user B includes cell information # 4 and # 5, respectively.
Some of these cell information # 1 to # 5(1)~ Part(Five)The start point and end point are specified by indirect reference. Since it is specified by cell information,(1)~(Five)A part of is treated as a cell.
[0026]
  Arrows rf1 and rf2 in the figure symbolize this indirect reference. As can be understood from these arrows rf1 and rf2, part of TS-VOB # 1 and TS-VOB # 2(1)~ Part(Five)The start points st1, st2, st3 and end points ed1, ed2, ed3 are specified by indirect reference via access maps corresponding to TS-VOB # 1 and TS-VOB # 2.
  The above is VOB information and PGC information. The feature of this embodiment is that section markers are provided in the VOB information and in the PGC information in such a hierarchical structure. FIG. 8 is a diagram showing section markers provided inside the VOB information and inside the PGC information.
[0027]
These section markers are information that marks a section that is part of the playback path indicated by the playback path information and is recognized by the recording apparatus 100 as having an extended attribute. "Extended attribute" is an attribute that enables extended control. When playing back via the playback path, extended control is performed according to this extended attribute in the section specified by this section marker in the playback path. Just do it. The internal structure of the section marker included in the VOB information is as indicated by a broken line arrow hs7 in FIG. 8, and “attribute type” indicating what type of extended attribute the extended attribute section indicated by itself has. In the multiple playback paths referring to the TS-VOB, in the multiple playback paths referring to the TS-VOB, "start point information" that is time information indicating where the start point of the extended attribute section is. “End point information” that is time information indicating where the end point of the extended attribute section is, what kind of extended control should be performed in this extended attribute section, and what can be the standard of the extended attribute section Consists of “detailed information” indicating something.
[0028]
A section marker included in the PGC information is drawn and shown by a broken lead line hs8. The section marker is an “attribute type” that indicates what type of extended attribute the section marker whose location is indicated by itself, and the starting point of the extended attribute section among multiple cells in the playback path corresponding to the playback path information. “Start cell ID” indicating which is included, “Start point information” that is time information indicating the start point of the extended attribute section in the cell, and a plurality of playback paths corresponding to the playback path information “End cell ID” that indicates which cell contains the end point of the extended attribute section, “End point information” that is time information indicating the end point of the extended attribute section in the cell, It consists of “detailed information” indicating what kind of extended control should be performed in the extended attribute section, what can be the standard of the extended attribute section, and the like.
[0029]
This section marker has the following significance in VOB information and PGC information. The section marker in the VOB information is used when the TS-VOB corresponding to the VOB information is referred to by a plurality of playback paths, and the extended attribute section is designated collectively for the plurality of playback paths.
On the other hand, the section marker in PGC information is used when TS-VOB corresponding to VOB information is referenced by multiple playback paths, and when an extended attribute section is individually specified for a specific playback path. Used.
[0030]
  A description will be given of how to specify an extended attribute section when there is an extended attribute section having an unviewed attribute in the playback path for the two users shown in FIG. FIG. 9 is a diagram showing an extended attribute section provided in the playback path for user A. Part of the figure(1)Halfway position ty1, part(3)It is assumed that the end position yn1 at is the start point-end point of an unviewed section that the user A has not yet viewed. The section marker that exists in PGC information # 1 is a part of this by indirect reference via the access map and cell information corresponding to TS-VOB # 1 and TS-VOB # 2.(1)Halfway position ty1, part(3)Specifies the end position yn1 of. As mentioned earlier, since the cell information itself indirectly references the location on the TS-VOB via the access map, the section marker is an extended attribute with an unviewed attribute due to "indirect reference to indirect reference". The start and end points of the section are specified. The “start cell ID” and “end cell ID” of the section markers in FIG. 9 specify cell information # 1 and cell information # 3 as indicated by arrows sr1 and sr2. It can be seen that the start point and end point of the extended attribute section are specified by “indirect reference to indirect reference” via the cell information specified by the start cell ID and end cell ID and the access map. Arrows rr1 and rr2 in the figure symbolize this “indirect reference to indirect reference”. It can be seen from this “indirect reference to indirect reference” that the start point ty1 and end point yn1 of the extended attribute section having the unviewed attribute are specified by the section marker.
[0031]
  FIG. 10 is a diagram showing a section marker for designating an extended attribute section having an unviewed attribute for the playback path for user B. Part of the figure(Four)Halfway position ty2, part(Five)It is assumed that the end position yn2 at is the start point-end point of the extended attribute section having the unviewed attribute. The section marker in PGC information # 2 designates the start point and end point of the extended attribute section that user B has not yet viewed by “indirect reference to indirect reference”. According to the section marker in the figure, the “start cell ID” and “end cell ID” of the section marker specify cell information # 4 and cell information # 5 in the PGC information as indicated by arrows sr3 and 4 . The start point-end point of the extended attribute section is designated by “indirect reference to indirect reference” via the cell information # 4 and cell information # 5 in the PGC information and the access map in the VOB information. Arrows rr3 and rr4 in the figure symbolize this “indirect reference to indirect reference”.
[0032]
By providing a section marker in the PGC information, it is possible to set an extended attribute section in accordance with the individuality, attention, and convenience of each user for the playback path for each user. The above is an application by providing a section marker in PGC information. In the section marker in the PGC information, it is not essential to use the end point information indicating the end point and the end cell ID indicating the cell where the end point is located. This may be omitted, or the end point of the extended attribute section may be expressed using other parameters (equivalent such as the number of VOBUs and the number of picture data). It is desirable to specify the starting point of the unplayed section exactly where the user stopped watching when the section that the user has not watched is specified as the extended attribute section, but the end of the extended attribute section This is because the point coincides with the end point of the playback path defined by the user and is often determined implicitly.
[0033]
Next, an application when a section marker is provided in VOB information will be described. FIG. 11 is a diagram showing VOB information in which section markers are incorporated. In the figure, hatched parts ht1 and ht2 are parts of TS-VOB recognized as extended attribute sections having CM attributes. The sound attribute and the designation by the user can be considered as the basis of what is recognized as the CM attribute, but these are not questioned here. If user A and user B uniformly want to skip the recognized extended attribute section, specify an extended attribute section with this CM attribute for the playback path of user A and user B. The desire to want is born. The location of the CM section in the playback path for user A and user B is as indicated by the arrows in the figure. In the playback path for user A, CM sections exist from position yf1 to position yf2, from position yf3 to position yf4, and in the playback path for user B, CM sections exist from position yf5 to position yf6, and from position yf7 to position yf8. The section marker in VOB information realizes batch designation of extended attribute sections for all users who refer to TS-VOB # 1. In this figure, the arrows dr1 and dr2 described directly toward the TS-VOB symbolically indicate collective designation by section markers in the VOB information. That is, the direct arrows dr1 and dr2 have the meaning of combining the designation of the extended attribute section for the user A playback path and the designation of the extended attribute section for the user B playback path. Arrows yf1, yf2, yf3, and yf4 indicate designation of extended attribute sections for the playback path of user A, and arrows yf5, yf6, yf7, and yf8 indicate designation of extended attribute sections for the playback path of user B. The collective designation symbolized by the arrows dr1 and dr2 has the same significance as a bundle of designation of extended attribute sections for a plurality of playback paths. By realizing simultaneous designation of each user's playback path, section marker notation can be made simple and easy to understand.
[0034]
What about the part that is specified as the extended attribute section by the section marker in the VOB information but is not defined as the playback path by the playback path information? In the example of FIG. 11, the portions indicated by broken lines hh1 and hh2 are designated as extended attribute sections by section markers in VOB information # 1 and # 2, but the playback path defined in VOB information # 2 It is a part not belonging to. The section designation by the section marker in the VOB information # 1 and # 2 does not extend to such portions indicated by the broken lines hh1 and hh2. This means that the playback path defined by the playback path information has priority over the superiority of the section marker in the VOB information and the playback path defined by the playback path information. That is, even if the extended attribute section is specified by the section marker in the VOB information, playback control and extended control are not performed at this location unless the playback path information defines the playback path.
[0035]
A description will be given of what kind of playback control is performed in two playback paths in which extended attribute sections are specified simultaneously. FIG. 12 is a diagram showing what kind of extended control is performed on the playback path for user A and the playback path for user B. The horizontal arrows yc1,2,3 in the figure symbolically indicate the process as it is according to the playback path, and the curves cv1,2,3 symbolically indicate the skip process during playback of the user A and the user B. . Since skip processing is performed in the CM section during playback of user A and user B, skipping in the CM section is performed uniformly by specifying the extended attribute section with the CM attribute in the section marker. I understand that. In the section marker in the VOB information, it is the same as the PGC information that it is not essential to use the end point information indicating the end point. This may be omitted, or the end point of the extended attribute section may be expressed using other parameters (equivalent such as the number of VOBUs and the number of picture data).
[0036]
Next, how the section start point is represented by the section marker start point information will be described. The start point information in the section marker in the VOB information indicates the location of the start point of the extended attribute section with a time accuracy below the video frame of the picture data in the TS-VOB corresponding to the section marker. As a result, the portion where the extended control is to be performed is expressed in detail by the section marker in the VOB information.
[0037]
On the other hand, the start point information in the section marker in the PGC information also indicates the location of the start point of the extended attribute section with a time accuracy equal to or less than the video frame of the picture data in the TS-VOB. This TS-VOB is a TS-VOB corresponding to the cell specified by the start cell ID of the section marker. As a result, the location where the extended control is to be performed is expressed in detail by the section marker in the PGC information.
[0038]
The time accuracy below this video frame is preferably expressed by a combination of time accuracy of 1 / 27,000,000 seconds and time accuracy of 1 / 90,000 (= 300 / 27,000,000) seconds. The time accuracy of 1 / 90,000 seconds takes into account the common multiple of the frame frequency of NTSC signals, PAL signals, DolbyAC-3, and MPEG audio, and the time accuracy of 1 / 27,000,000 seconds is the clock frequency on the playback device side. It is specified considering 27MHz.
[0039]
The extended attribute section specified by the section marker in the VOB information was a CM section in which the extended control of “skip” was to be performed uniformly for each user. , It may be specified as an extended attribute section having extended control of “skip”. For example, when playing TS-VOB, parents discover a sexual or violent scene. If you decide that you don't want to show them to others in your family, you can set up section markers in the VOB information and designate these scenes as extended attribute sections. By doing so, these scenes can be skipped during playback by all users. In addition, the extended control to be performed in the CM section is an extended control called “Skip” extended control. For example, the URL of the sponsor company related to the CM section is displayed in an overlapping manner on the CM section, or the sponsor company is displayed. There is a thumbnail display of the logo mark.
[0040]
In addition, the extended attribute section specified by the section marker in the PGC information is an unviewed section in which the extended control of “cue up” is to be performed, but user A and user B have fast-forwarded / rewinded in the past. You may designate the area where this was performed as an extended attribute area. Thereby, the extended control of repeating the same processing in these extended attribute sections can be easily realized.
[0041]
In the present embodiment, one section marker is provided in one PGC information, but a plurality of section markers may be provided. The extended attribute sections specified by the plurality of section markers may overlap each other. Similarly, although one section marker is provided in one VOB information, there may be a plurality of section markers. The extended attribute sections specified by the plurality of section markers may overlap each other.
[0042]
(Second Embodiment)
This embodiment is an embodiment relating to the recording apparatus 100 for TS-VOB according to the first embodiment. The recording apparatus 100 mainly executes a recording process for the TS-VOB, but can perform a reproducing process for the TS-VOB. That is, it is a hybrid type recording apparatus 100 having both functions of the recording apparatus 100 and the reproducing apparatus. FIG. 13 is a diagram showing an internal configuration of the recording apparatus 100. The components shown in this figure are classified as either (i) those used for both recording processing and playback processing, (ii) those used only for recording processing, and (iii) those used only for playback processing. .
[0043]
First, components used for both recording processing and reproduction processing will be described. Such components include a user interface unit 2, a drive device 3, a resident memory 4, and a track buffer 5.
The user interface unit 2 accepts an operation for instructing special reproduction such as recording of a broadcast program, selection of reproduction path information recorded on a DVD, reproduction, fast forward, and rewind from the user via a remote control or a panel button.
[0044]
The drive device 3 includes a base on which a DVD is set, a spindle motor that clamps and rotates the set DVD, an optical pickup that reads a signal recorded on the DVD, and an actuator for the optical pickup. Do. Access to the DVD includes VOBU writing during program recording and VOBU reading during playback.
[0045]
The resident memory 4 is a memory for resident VOB information and PGC information. The reason why the VOB information and the PGC information are resident in this memory is to avoid a conflict between the disk access (a) for recording the VOBU and the disk access (b) for updating the management file. When the VOBU recording is finished, the VOB information and PGC information stored in the resident memory 4 are written back to the DVD.
[0046]
The track buffer 5 is a buffer for temporarily storing a VOBU to be written to the DVD and a VOBU read from the DVD. The purpose of storing the VOBU to be written on the DVD and the VOBU read from the DVD in the track buffer 5 is to absorb the speed difference between the decoding speed by the decoder 16 and the reading speed from the DVD by the drive device 3. In addition, there is an object of absorbing the speed difference between the encoding speed by the encoder 7 and the writing speed to the DVD by the drive device 3.
[0047]
The above are the components used in common for the recording process and the playback process. Next, components used for the recording process will be described. This component includes an analog tuner 6, an encoder 7, a digital tuner 8, an extraction unit 9, an analysis unit 10, a map creation unit 11, an extended attribute section detection unit 12, a CM section detection unit 13, a reproduction path information creation unit 14, There is a recording control unit 15.
[0048]
The analog tuner 6 obtains an analog broadcast signal corresponding to a single program by modulating and selecting a broadcast wave transmitted from the broadcast station.
The encoder 7 encodes a signal section of an analog broadcast signal corresponding to a single program output from the analog tuner to obtain a VOBU. The encoder 7 is a video encoder (1) that obtains a GOP by encoding a video signal in an analog broadcast signal, an audio encoder (2) that obtains an audio data string by encoding an audio signal in the analog broadcast signal, A multiplexing unit (3) for multiplexing GOP and audio data and obtaining VOBU; Each time a GOP is generated, the encoder 7 outputs the playback time of the VOBU and the data length of this VOBU to the map creation unit 11.
[0049]
The digital tuner 8 obtains a digital broadcast signal corresponding to a single program by modulating and selecting a broadcast wave broadcast from a broadcast station. In the present embodiment, the recording apparatus 100 obtains a digital broadcast signal by incorporating the digital tuner 8. However, the recording apparatus 100 may obtain a digital broadcast signal from the digital tuner 8 incorporated in a separate apparatus such as an STB (SetTopBox). . In this case, the recording apparatus 100 must be provided with a digital interface for receiving an input of a digital broadcast signal from the STB.
[0050]
The extraction unit 9 extracts a TS packet sequence from the signal section of the digital broadcast signal and adds an ATS to each TS packet to obtain a VOBU.
The analysis unit 10 is a component implemented in the extraction unit 9, and determines which TS packet includes the head of the access point by referring to the random access display flag in the application field of the TS packet. . Further, the detection of the access point in the TS packet is detected by referring to the unit start indicator of the TS packet. After this determination process and detection process are repeated for a plurality of TS packets, the VOBU size and the VOBU playback time are calculated. The size of the VOBU is obtained by calculating the difference from the start position of the access point to the start position of the subsequent access point. The VOBU playback time is obtained by calculating the difference from the PTS at the head position of the access point to the PTS at the head position of the subsequent access point. The VOBU size and playback time obtained in this way are output to the map creation unit 11.
[0051]
The map creation unit 11 associates the size and playback time of the VOBU output from the encoder 7 and the analysis unit 10 with the identifier of the VOBU, obtains entry information about the VOBU, and writes it into the resident memory 4. If the entry information generation process is repeated for each VOBU included in the TS-VOB, an access map can be obtained.
[0052]
When the content of the extended control performed at the time of playback is CM skip and is uniformly valid in a plurality of playback paths, the extended attribute section detection unit 12 indicates a plurality of sections to be subjected to the extended control by a plurality of playback path information. As shown in FIG. 11, the reproduction path is designated collectively. In order to realize such batch specification, the extended attribute section detection unit 12 creates a section marker indicating where the extended attribute section specified in batch in TS-VOB exists, and incorporates it in the VOB information. The section marker is created here by the following process. The extended attribute section detection unit 12 monitors what attributes the signal sections constituting the digital broadcast signal and the analog broadcast signal have. If there is an attribute change, the position on the TS-VOB corresponding to the change point is detected. Since such a change point is considered to be the position where extended control should start, that is, the start point of the extended attribute section, create a section marker that specifies the extended attribute section with this change point as the start point, and add VOB information. Include in. In creating the section marker, the extended attribute section detection unit 12 uses the PES packet input to the encoder 7 and the extraction unit 10 at the time of detection or the PTS of the PES packet output from the encoder 7 and the extraction unit 10, Express the change point.
[0053]
The CM section detection unit 13 is a component mounted in the extended attribute section detection unit 12, and a signal section having a stereo sound attribute is inserted in the middle of a broadcast signal having a monaural sound attribute. In this case, the position on the digital stream corresponding to the change point from the analog sound to the stereo sound is detected. Since such a change point can be considered as the start point of the extended control called “CM skip”, that is, the start point of the extended attribute section with CM attribute, specify the extended attribute section starting from this change point Create a section marker to be included in the VOB information.
[0054]
When the writing of the TS-VOB to the DVD is completed, the playback path information creation unit 14 selects any TS packet that constitutes the TS-VOB as a cell start point, and another TS packet that constitutes the TS-VOB. Is selected as the end point of the cell, and cell information is created using the PTS assigned to these as start point information and end point information. The generation of cell information is repeated, and the generated cell information is arranged in the memory to obtain playback path information, and PGC information including the playback path information is generated. If the reproduction path is user-defined, the operation of selecting the start point and end point of the cell is performed according to the user operation accepted by the user interface unit 2.
[0055]
The recording control unit 15 implements write control on the premise of buffering by the track buffer 5. This writing control waits until the track buffer 5 is filled with the TS packet output from the encoder 7 or the extraction unit 9, and if it is filled, writes a plurality of TS packets in the track buffer 5 to the ECC block of the DVD. That's it. If the user performs a recording end operation, the TS packet stored in the track buffer 5 is written to the ECC block of the DVD, and the VOB information and PGC information stored in the resident memory 4 are written to the DVD. The recording process is terminated.
[0056]
The above is the component that realizes the recording process in the recording apparatus 100. Next, components for realizing the reproduction process in the recording apparatus 100 will be described. Such components include a decoder 16, a playback control unit 17, an extended attribute section setting unit 18, and an unviewed section detection unit 19.
The decoder 16 includes a demultiplexer (1) for separating the VOBU read from the DVD by the drive device 3 into a video data sequence and an audio data sequence, a video decoder (2) for decoding the video data, and an audio decoder for decoding the audio data. (3) is provided, and an AV signal which is a video-audio multiplexed signal is output to a television.
[0057]
The reproduction control unit 17 obtains the address on the DVD of the TS packet that is the start point of the cell by indirect reference using the access map as a reference table. The same indirect reference is performed for the TS packet that is the end point of the cell, and the address on the DVD of the TS packet that is the end point of the cell is obtained. When the addresses on the DVD of TS packets corresponding to the start point and the end point are calculated, the drive device 3 is instructed to read between both addresses, and the decoder 16 is instructed to decode the read TS packet. . If such playback control is performed for a plurality of pieces of cell information constituting playback path information, playback control according to the playback path information is realized. The above reproduction control is basic, and the recording apparatus 100 realizes special reproduction by performing irregular VOBU reading. For example, it is possible to realize fast-forwarding by reading out a plurality of VOBUs instead of reproducing all TS packets. Rewinding can be realized by reading a plurality of VOBUs in the reverse order from the TS packet arrangement in TS-VOB.
[0058]
When the content of the extended control performed at the time of playback is playback of an unviewed section and the like, and is valid only within the playback path indicated by one playback path information, the extended attribute section setting unit 18 On the other hand, sections to be subjected to extended control are individually specified. In the individual designation, a section marker indicating where the designated section exists is created and incorporated in the PGC information. This section marker is created as follows. The extended attribute section setting unit 18 monitors what operation is performed by the user during playback control based on the playback path. When an operation is detected, the detected position on the digital stream is detected as a position where extended control is to be started, and a section marker that specifies an extended attribute section starting from the start position is set as PGC information. Create in. In creating the section marker, the extended attribute section setting unit 18 expresses the detection point using the PTS of the PES packet input to the decoder 16 when the operation is detected.
[0059]
The unviewed section detection unit 19 is a component implemented in the extended attribute section setting unit 18 and monitors what operation is performed by the user during playback control based on the playback path. When a stop operation is detected, the detected position on the digital stream is detected as a position where extension control should be started, and the start position is the start point, and the end of the playback path is the end point. Create a section marker that specifies the attribute section in the PGC information and incorporate it in the PGC information. Since the unviewed section detection unit 19 detects an unviewed section, the unviewed section detection unit 19 performs an extension attribute section 19 each time playback of the playback path by the user and stop of playback of the playback path are performed. Detection and section marker creation are repeated. The reason that the extended attribute section detected by the unviewed section detection unit 19 is set to the “unviewed” section instead of the “unplayed” section is to include sections other than the section reproduced by the user. When the user is recording while watching a broadcast program and stops watching in the middle of the recording, the position from the stop of the viewing to the end of the playback path is detected as an unviewed section. For example, when the user is recording while watching a broadcast program and stops watching in the middle of the recording, the unviewed section detection unit 19 detects an operation indicating that the viewing is stopped, such as a TV power off, The period from the operation detection time to the end of the TS-VOB may be detected as an unviewed section.
[0060]
The above are the components of the recording apparatus 100. These components are realized by a program and a computer that decodes and executes the program. FIG. 14 and FIG. 15 are flowcharts showing the procedure of this program. Hereinafter, the processing by the recording apparatus 100 will be described in more detail with reference to this flowchart. In order to simplify the following description, the extended attribute sections to be detected and set are limited to two sections, a CM section and an unviewed section.
[0061]
In the flowchart of FIG. 14, the loop process including Steps S <b> 1 to S <b> 3 is located in the highest layer of the process, and realizes distribution to various processes according to operations performed by the user. If a recording operation is performed, this operation is detected by the user interface unit 2, and the process proceeds from step S3 to step S4. In step S4, the recording control unit 15 detects and stores the audio attribute of the signal section of the analog broadcast signal as a default audio attribute, and resets a Flag described later to 0. In step S5, the recording control unit 15 instructs the encoder 7 to encode sequentially input signal sections, and then proceeds to a loop process including steps S6 and S7. This loop processing is to cause the CM section detection unit 13 to continuously detect the change in the audio attribute of the signal section during the period in which the input of the analog broadcast signal is continued. The requirement for termination of this loop processing is that step S7 is determined as Yes. Each time a change in the audio attribute in the signal section is detected, the processes in steps S6 to S7 are repeated through the processes in steps S8 to S14. In steps S8 to S14 routed here, this change point is set by the CM section detection unit 13 as the start point or end point of the extended attribute section, and the start point or end point by step S8 to step S14. After this setting, the process returns to the loop process of steps S6 to S7. That is, while the input of the analog broadcast signal is continued and the recording process is continued, each time the change point of the audio attribute is detected, the CM section detection unit 13 sets the start point and end point of the extended attribute section. Setting is done. In steps S9 and S12, the CM section detection unit 13 detects the PTS of the TS packet input to the encoder 7 when the audio attribute of the analog broadcast signal changes. The change point of the voice attribute is expressed by this PTS. Switching between the change point as the start point and the end point is performed according to the value of Flag. If Flag is 0, the CM section detection unit 13 sets the detected PTS as the start point of the extended attribute section having the CM attribute in Step S10, and then sets Flag to “1” in Step S11. If Flag is 1, the CM section detecting unit 13 sets PTS as the start point of the extended attribute section having the CM attribute in Step S13, and then resets Flag to “0” in Step S14.
[0062]
If the user performs an operation for instructing to stop the recording process, the process proceeds from step S7 to step S16. In step S16, the recording control unit 15 obtains VOB information including a section marker indicating the location of the extended attribute section having the CM attribute, and PGC information including playback path information indicating a default playback path in the TS-VOB. The VOB information and the PGC information are written in the DVD in step S17.
[0063]
The above is the processing at the time of recording. As a result, TS-VOB, VOB information, and PGC information are recorded on the DVD.
If an operation for instructing the execution of reproduction is performed, the process proceeds from the loop process including steps S1 to S3 to steps S18 to S22 shown in FIG. The loop process consisting of step S18 to step S22 accepts various operations from the user when the reproduction path information is user-defined. If a playback operation is commanded (Yes in step S18), in step S18, the playback control unit 17 commands the drive device 3 to perform normal playback disk access. Thus, the TS-VOB playback video is displayed on the TV. When an operation to perform fast forward / rewind is performed (Yes in step S19), the recording control unit 15 causes the drive device 3 to perform disk access for realizing fast forward / rewind in step S24. By the above operation, cueing to a place to be set as a cell is realized at high speed. When an operation of designating a start point is performed (Yes in step S20), in step S25, the reproduction path information creation unit 14 detects the PTS of the TS packet output from the decoder 16, and uses this to start cell information. Let it be a point. On the other hand, when an operation for designating the end point is performed (Yes in step S21), the reproduction path information creating unit 14 detects the PTS of the TS packet output from the decoder 16 in step S26, and this is detected as cell information. The end point of. By repeating the above processing, a plurality of pieces of cell information as constituent elements of the reproduction path information are obtained on the resident memory 4. If the stop operation is performed, step S22 becomes Yes, and PGC information including reproduction path information formed by arranging the cell information created in step S15 is written to the DVD.
[0064]
A TS-VOB playback process via user-defined playback path information will be described. Since this reproduction path information is composed of a plurality of pieces of cell information, the cell information that is the target of steps S27 to S33 is designated by a variable j. Steps S27 to S30 constitute a loop process using the variable j as a control variable. The playback control unit 17 extracts the j-th cell information from the user-defined playback path information (step S28), and instructs the drive device 3 to read the VOBU from the start point to the end point of the cell information j ( In step S29), the decoder 16 decodes the VOBU read in this way, whereby video output is performed. This control variable is incremented in step S31. Further, the end requirement of this loop processing is that it is determined in step S30 that this control variable reaches the total number of cells, or it is determined that the user has performed a playback end operation.
[0065]
When the stop operation is performed, the process proceeds from step S30 to step S32. In the cell j, the cell information located at the end of the reproduction path information after the TS packet last input to the decoder in the cell j. Section markers that specify up to the end point as an extended attribute section having an unviewed attribute are created, and the section marker created in step S33 is incorporated into the user-defined PGC information. Through the above processing, the extended attribute section having the unviewed attribute is set to the user-defined playback path.
[0066]
As described above, according to the present embodiment, the recording apparatus 100 having the configuration shown in the present embodiment is caused to generate the DVD shown in the first embodiment. Therefore, the spread of the DVD shown in the first embodiment is promoted. can do.
(Third embodiment)
The third embodiment describes how to define the location of an extended attribute section on a DVD when an extended attribute section having an unviewed attribute is specified by a section marker in PGC information. Since the playback time and size for each VOBU are described in association with each other in the access map in the VOB information, if the address and playback time described here are accumulated, the starting point of the extended attribute section, The VOBU including the end point can be specified. When the start point and end point of the extended attribute section exist in the same cell, it is only necessary to read from the VOBU including the start point thus identified to the VOBU including the end point. The problem here is when the start point and end point exist in different cells. FIG. 16A shows an example in which the start point and end point of the extended attribute section exist in two consecutive cells (cell # 1, cell # 2). In this case, for the preceding cell # 1, it is necessary to read from the start point rp1 of the extended attribute section to the end point rp2 of the cell # 1. For subsequent cell # 2, it is necessary to read the VOBU from the beginning rp3 of cell # 2 to the end point rp4 of the extended attribute section. In other words, when the extended attribute section includes the boundary between cells (end-start point pair), the VOBU from the start point of the extended attribute section to the end point of the cell, the start point of the subsequent cell, Read VOBU in two steps, like VOBU up to the end point. FIG. 16B shows an example of the case where the start point and end point of the extended attribute section exist in end cells (cell # 1, cell # 5) in three or more consecutive cells. In this case, for the cell # 1, the VOBU from the start point rp5 of the extended attribute section to the end point rp6 of the cell # 1 must be read. For cell # 5, the VOBU from the start point rp7 of cell # 5 to the end point rp8 of the extended attribute section must be read. For cell # 2 to cell # 4 intervening in cell # 1 and cell # 5, all VOBUs located from the start point to the end point are read. If the reading as described above is performed on the cells # 1 to # 5, the VOBU including the extended attribute section is read.
[0067]
As described above, according to the present embodiment, where the location of the extended attribute section is indicated by “indirect reference to indirect reference”, the start of where to play the TS-VOB The location can be easily identified.
(Fourth embodiment)
The present embodiment discloses a process in the case where both the extended control based on the section marker set in the PGC information and the extended control based on the section marker set in the VOB information are executed. FIG. 17 is a diagram illustrating an internal configuration of the regeneration control unit 17 according to the present embodiment, and the regeneration control unit 17 in the present embodiment includes an extended control execution unit 20 and an extended control arbitration unit 21.
[0068]
The extended control execution unit 20 performs extended control specific to the extended attribute section in the extended attribute section specified by the section marker in the VOB information and PGC information.
The extended control arbitration unit 21 performs an arbitration process so as to avoid contention between extended controls that may occur in the overlapping portion between extended attribute sections. The arbitration by the extended control arbitration unit 21 is based on the extended attribute for the extended attribute section, and a priority order is set for the extended control for each extended attribute section, and the extended control with the lower priority order is not executed. Instead, the extended control having a high priority is exceptionally executed.
[0069]
FIG. 18 shows an example in which an overlapping portion with an extended attribute section (CM section) having a CM attribute exists inside an unviewed section. In this case, if the extended control arbitration unit 21 performs arbitration between the extended controls, the following occurs. When the extended attribute section that is a non-viewing section and the extended attribute section that is a CM section overlap, priority is set for extended control. If the priority of the extended control of “skip CM section” is higher than the extended control of “play back unviewed section”, this overlapped portion is replaced with the extended control of “play back unviewed section”. Then, as shown by the arrow cy1, the extended control of “skip CM section” is executed. On the other hand, in the non-viewing section, the non-overlapping portion with the CM section is subjected to extended control unique to the non-viewing section, that is, extended control of reproducing the unviewed section as it is, as indicated by arrows cy2 and cy3. The criteria for setting the priority order for each extended attribute section will be described. In this embodiment, the priority of the extended attribute section specified by the section marker in the VOB information is set higher than the priority of the extended attribute section specified by the section marker in the PGC information. The reason is as follows. The extended attribute section specified by the section marker in the PGC information is determined based on the user's operation, and is often the content only for the user himself / herself. On the other hand, the extended attribute section specified by the section marker in the VOB information often has a universal value for all users. As described above, the extended control having universal value is prioritized over the extended control limited to the user itself, thereby realizing the integration of the extended control.
[0070]
Of course, arbitration by the extended control arbitration unit 21 is necessary in the overlapping portion when the extended controls specific to the extended attribute section are mutually exclusive. If extended controls specific to the extended attribute section can coexist, the extended control is performed. Arbitration by the arbitration unit 21 is not necessary. For example, if the extended control for the extended attribute section having the CM attribute is non-exclusive, such as URL overlap display or logo mark thumbnail display, it may be performed in parallel with other extended control. The extended control arbitration unit 21 also determines whether or not the extended control can coexist or should be arbitrated by referring to the section marker classification information.
[0071]
The extended control arbitration unit 21 includes a program that realizes the flowcharts of FIGS. 19 and 20 and a processor that decodes and executes the program. 19 and 20 are flowcharts showing the processing procedure of the extended control arbitration unit 21 according to this embodiment. This flow chart is an exception to the process of skipping the CM section when the unviewed section overlaps with the CM section while performing an extended attribute section that reproduces the unviewed section in principle. Is what you do. In order to simplify the following description, the extended attribute sections to be detected and set are limited to two sections, a CM section and an unviewed section.
[0072]
After identifying the cell i including the start point and the cell j including the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute in step S40, step S41 is executed. Step S41 is a step of determining whether or not the cell i matches the cell j. The cell i matches the cell j means that an unviewed section is included in one cell.
[0073]
If cell i and cell j match, playback is performed from the start point of the extended attribute section having the unviewed attribute in cell i to the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute in step S43. That's fine. However, you must not forget the possibility that this unviewed section overlaps with the CM section. Step S42 is a determination step for determining whether or not there is an overlap. If there is a start point of the CM section, the reproduction of the unviewed section is exceptionally stopped before and after this. That is, playback is performed immediately after the start point of the extended attribute section having the unviewed attribute in step S44 to immediately before the extended attribute section having the CM attribute, and then immediately after the extended attribute section having the CM attribute in step S45. , Playback is performed up to the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute. After the above reproduction control is finished, the processing of this flowchart is finished.
[0074]
On the other hand, if cell i does not match cell j, reproduction from the start point of the extended attribute section having unviewed attributes in cell i to the end point of cell i is performed in step S47, and cell i is performed in step S48. Let cell i be the next order cell. These step S47 and step S48 also have exception processing when the unviewed section overlaps with the CM section. Step S46 is a step of determining whether or not the exception processing is necessary, and determines whether or not the start point of the extended attribute section having the CM attribute is included in the cell i. If the start point of the CM section exists in cell i, this exception processing is executed. The exception process when step S46 determines that there is an overlap is mainly a process of reproducing before and after the CM section. In addition, there is a process of skipping a part corresponding to the CM section.
[0075]
That is, after reproducing from the start point of the extended attribute section having the unviewed attribute in step S49 to immediately before the CM attribute section, the end point of the extended attribute section having the CM attribute is determined in the next step S50. Determine if it is inside a cell. The reason why the cell including the end point of the CM section is specified in this way is that the cell including such an end point does not always match the cell i. If the cell including the end point of the extended attribute section having the CM attribute is defined as cell k, cell k is reset to cell i in step S51. By such setting again, cells from cell i to cell k are skipped. Finally, in step S52, the exception process is completed by reproducing from immediately after the extended attribute section having the CM attribute to the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute.
[0076]
When the processes in step S48 and step S52 are completed, the process proceeds to a loop process including steps S53 to S56 in FIG. In this loop processing, the role of the control variable is “i” of the cell i, and the reproduction of the cell i specified by this i is performed in step S55. It is step S53 that defines the termination requirement for this loop processing. In this step S53, it is determined whether or not the end point of the extended attribute section having the CM attribute exists in the cell i. If it exists, the loop process is terminated and the process proceeds to step S57.
[0077]
Step S54 is a switching step for executing exception processing when the start point of the CM section exists in the cell i. At the time of executing this exception processing, the variable i is not incremented by one, but skips to the cell where the end point of the CM section exists. That is, playback is performed from the start point of the cell i to immediately before the extended attribute section having the CM attribute in step S61, and then the cell k including the end point of the extended attribute section having the CM attribute is specified in step S62. In step S63, cell k is updated to cell i. If many cells are skipped, the cell i may reach the end point of the unviewed section. Step S64 determines whether or not the end point of the unviewed section has been reached. Specifically, it is determined whether or not the cell i includes the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute. The inclusion means that the requirement for termination of the loop processing described above has been satisfied, so that it is not necessary to wait until the requirement of step S53 is satisfied, and immediately after the extended attribute section having the CM attribute in step S66, The process ends after reproducing up to the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute.
[0078]
If not included, the process returns to the loop process consisting of steps S53 to S56 after reproducing from the point immediately after the extended attribute section having the CM attribute to the end point of the cell i in step S65. By repeatedly executing this loop process, cells that do not include an end point in an unviewed section are sequentially reproduced.
After completing the loop process consisting of step S53 to step S56, the process proceeds to step S57. Step S57 determines whether or not the start point of the extended attribute section having the CM attribute exists in the cell including the end point of the unviewed section. If the start point is not included, playback from the start point of cell i to the end point of the extended attribute section having the unviewed attribute is performed in step S58.
[0079]
If the start point is included, playback is performed from the start point of the cell i to immediately after the extended attribute section having the CM attribute in step S59, and then immediately after the extended attribute section having the CM attribute in step S60. Plays up to the end of the extended attribute section with unviewed attributes.
As described above, according to the present embodiment, a combination of extended control that respects each user's viewing preference and extended control that is universally required for a plurality of users is preferably realized. Can be increased.
[0080]
(Fifth embodiment)
The present embodiment relates to an improvement to cope with subdivision and refinement of section markers. In the reproduction path, the standard of the extended attribute as to what is the extended attribute depends greatly on the speculation of the manufacturer that manufactures the recording apparatus 100 and the product strategy, and it is difficult to say that it is uniform. In the future, it is thought that the process of segmentation and refinement will continue. The present embodiment discloses a DVD capable of suitably managing such segmented and detailed section markers.
[0081]
FIG. 21 is a diagram showing an internal configuration of PGC information and VOB information according to the present embodiment. The section marker in the figure is different from the section marker shown in the first embodiment in that “partition information” is newly provided. The category information in the present embodiment indicates whether the section marker belongs to an effective category among a plurality of manufacturers or an effective category only for a single manufacturer. FIG. 22 is a diagram showing the setting contents of the category information. When the section marker belongs to the former category, “manufacturer common code” is set in the category information. When the section marker belongs to the latter category, “category-specific code” and “maker ID” for the manufacturer are set in the category information.
[0082]
The reason why the section marker is valid among multiple manufacturers is that there is the agreement of multiple manufacturers participating in the disc standard in the agreement of the standard of the extended attribute section corresponding to the section marker, and the disc standard This means that the recording apparatus 100 related to the manufacture of the manufacturer participating in the item promises to perform common extended control for the extended attribute section indicated by the section marker.
[0083]
When it is effective between a single manufacturer, the standard of the extended attribute section corresponding to the section marker is based on the discretion of one manufacturer, and the other participating in the disc standard. This means that the recording apparatus 100 according to the manufacturer's manufacture does not need to perform extended control on the extended attribute section indicated by the section marker. In this case, it is necessary to indicate which manufacturer the recording marker 100 is valid for, and the manufacturer ID described above is used together.
[0084]
At the time of reproduction, the recording apparatus 100 refers to the manufacturer ID in the section marker included in the VOB information and the PGC information, and is a section marker that is valid for a single manufacturer, and the section in which this manufacturer ID matches its own manufacturer ID. Extended control based on this section marker is performed only for the marker. For a section marker that is effective in a single manufacturer and whose manufacturer ID is different from that of the recording apparatus 100, the extended control based on the section marker is not performed.
[0085]
Next, the internal configuration of the recording apparatus 100 according to the present embodiment will be described. FIG. 23 is a diagram illustrating an internal configuration of the recording apparatus 100 according to the present embodiment. The recording apparatus 100 in the present embodiment is different from the conventional recording apparatuses 100 in that a manufacturer ID holding unit 23 is newly added, and the recording control unit 15 and the reproduction control unit 17 are processing unique to the present embodiment. It is a point to do.
[0086]
The manufacturer ID holding unit 23 holds an identifier unique to the manufacturer that manufactured the manufacturer ID holding unit 23.
When the recording control unit 15 creates a section marker, the recording control unit 15 determines what type of extended attribute the extended attribute section specified by the section marker has, and indicates the determination result. Get segment information. It is determined whether the type of the extended attribute section is valid between multiple manufacturers or valid for a single manufacturer. If it is valid for a single manufacturer, the manufacturer ID held by the recording control unit 15 is classified. Include in the information.
[0087]
The reproduction control unit 17 refers to a section marker that designates a location unique to the extended attribute section when executing the extended control. If the section marker classification information indicates “valid among multiple manufacturers”, the extended control unique to the extended attribute section specified by the section marker is executed. If the section marker classification information indicates “valid for a single manufacturer”, the manufacturer ID included in the section marker is taken out and compared with the manufacturer ID held by the manufacturer ID holding unit 23. If both manufacturer IDs match, extended control is executed for the extended attribute section specified by the section marker, and if not matched, it is not executed.
[0088]
As described above, according to the present embodiment, for a section marker that is valid for a single manufacturer, the manufacturer ID for that manufacturer is incorporated inside the section marker. By referring to this, at the time of reproduction, it is possible to perform a process of ignoring a section marker whose standard has been uniquely determined by another company. Thereby, it is possible to avoid a malfunction caused by trying to perform processing in accordance with a standard independently determined by another company.
[0089]
(Sixth embodiment)
The present invention relates to an improvement when a long-time recording is performed on a DVD having a recording capacity of 27 GB or more on one side. Such a large-capacity DVD can record broadcast contents of 13 hours or more in the case of NTSC broadcasting. With the advent of such DVDs, half-day and one-day programs broadcast on a channel are recorded as one TS-VOB on a single DVD, which many users such as family members and multiple friends can record. It is considered that a multi-user usage method of sharing and appreciation will be established in the future. However, in this case, each user uses special playback such as fast-forwarding to find out where the program that he / she wants to watch exists in the TS-VOB corresponding to the broadcast content for half a day or one day. There is a need. Even though fast-forward processing on DVDs is performed at high speed, such a search operation is quite troublesome.
[0090]
Therefore, the extended attribute section detection unit 12 according to the present embodiment detects a portion corresponding to one program in the TS-VOB as an extended attribute section, and creates a section marker for designating the section marker in the VOB information. FIG. 24 is a diagram showing an internal configuration of the extended attribute section detection unit 12 according to the sixth embodiment. As shown in FIG. 24, the extended attribute section detection unit 12 includes the program section change section in addition to the CM section detection unit 13. A detection unit 24 and a carousel section detection unit 25 are provided.
[0091]
The program sequence change section detecting unit 24 detects, as an extended attribute section, a section of the digital broadcast signal where the program layout information has changed to a specific one (referred to as a section in which the program layout information has changed). The extended attribute section is detected by the program sequence change section detecting unit 24 based on PSI (Program Spesfic Informatin: Program Sequence Information in MPEG2 Standard) and SI (Service Information: Program Sequence Information stipulated in ARIB-STD B-10). Done. PSI is information that defines the arrangement of programs, and includes PAT and PMT. PMT is information that defines the stream structure of a broadcast program. That is, the PMT indicates which of a plurality of streams multiplexed in a multi-program type transport stream is a video stream and an audio stream constituting each broadcast program. FIG. 25A is a diagram showing an example of the PMT, and the broadcast program corresponding to PMT # 1 in this figure is composed of a video stream having PID = 001 and an audio stream having PID = 002. Recognize. PAT indicates which PMT should be used to obtain each broadcast program transferred by a multi-program type transport stream. FIG. 25B shows an example of PAT. In this figure, it can be seen that the stream structure of broadcast program # 1 is indicated by PMT # 1, and the stream structure of broadcast program # 2 is indicated by PMT # 2. Refer to these PMT and PAT IDs in the broadcast channel being received by the tuner, where these IDs have become predetermined values, and where have they changed from the previous ones? To monitor. As a result, a section corresponding to one broadcast program in TS-VOB is recognized as an extended attribute section, a section marker for specifying this extended attribute section is created, and incorporated in PGC information. By designating a section corresponding to one broadcast program as an extended attribute section in TS-VOB, extended control such as cueing for this broadcast program and skipping of this broadcast program is suitably performed.
[0092]
The carousel section detection unit 25 detects a section in which an interactive broadcast program is transmitted from the digital broadcast signal as an extended attribute section. The detection of the extended attribute section by the carousel section detection unit 25 is realized by detecting a section transmitted by the data carousel method. The data carousel is a broadcasting system in which the same content is repeated in order to realize interactive broadcasting. The same content that is repeatedly broadcast includes a BML document described in BML (Broadcast Markup Languege) and mono-media data referred to by this BML document. Data repeatedly transmitted by the data carousel is divided into a plurality of parts, stored in a block called DDB (Dawnload Datablock), and transmitted together with unique control information called DII (DownloadinfoIndicatin). This DII is transmitted prior to the DBB, and since the data length of the DBB is described in this DII, the carousel section detecting unit 25 is based on this DII and has an extended attribute corresponding to the data carousel in the transport stream. A section is specified, and a section marker that specifies this extended attribute section is created and incorporated in the PGC information. By designating a data block to be transmitted in the data carousel method as an extended attribute section, extended control such as cueing for this data block and skipping of this data block is suitably performed.
[0093]
As described above, according to the present embodiment, the program sequence change section detecting unit 24 monitors the presence or absence of changes in the program sequence information, and if a signal section having a specific program sequence attribute exists in the digital broadcast signal. In TS-VOB, a section marker that specifies an extended attribute section corresponding to this signal section is generated. As a result, in the TS-VOB, which has a length of time such as half a day or a day, the general location of the program can be expressed. Therefore, the location of programs included in the AV file can be narrowed down. If the location of the program becomes clear in this way, it is possible to suitably find the next time by generating a playback path including the section. Since it is possible to take time to cue for viewing, each user does not feel frustrated even when multiple users desire to view the recorded content recorded on the DVD.
[0094]
The program sequence change section detecting unit 24 detects the location of the program by monitoring the change in PSI / SI. However, since it is a pay broadcast, the section where the reproduction prohibited signal attribute is set, the copyright From the viewpoint of protection, a section marker having a recording restriction (only one copy) signal attribute may be detected as an extended attribute section, and a section marker indicating the extended attribute section may be created.
[0095]
Also, in digital broadcast signals and analog broadcast signals, a signal section that includes an EPG indicating a specific genre, cast, or title is detected as an extended attribute section, and a section marker that specifies this is generated in the VOB information. Good. Then, at the time of reproduction, extended control of displaying these genres, casts, and titles may be executed.
[0096]
(Seventh embodiment)
This embodiment discloses what kind of extended control should be performed in these extended attribute sections when a section in which program arrangement information is changed or a section transmitted by the data carousel method is detected as an extended attribute section. To do. The improvements in the present embodiment are made to the extended control execution unit 20 and the extended control arbitration unit 21. The extended control execution unit 20 and the extended control arbitration unit 21 will be described.
[0097]
If the extended attribute section specified by the section marker is a section in which the program arrangement information has changed, the extended control execution unit 20 skips the playback point to the beginning of the section in which the program arrangement information has changed. Take control. Some program sequence information must be read in advance by the playback device, and in order to ensure that the program sequence information is read by the playback device in a section where the program sequence information is changing, Extended control is performed in which the playback point is skipped to the beginning of the section where the information has changed. If the extended attribute section specified by the section marker is data repeatedly transmitted by the data carousel method, the extended control execution unit 20 reproduces only one of the plurality of data transmitted by the data carousel method. Implement extended control. The above is the extended control performed by the extended control execution unit 20. Next, the extended control arbitration unit 21 will be described.
[0098]
The extended control arbitration unit 21 occurs in the overlapping portion when the extended attribute section having the attribute of the program arrangement information and the data carousel method overlaps with the extended attribute section having the attribute of the unviewed attribute. Arbitration of competition between the extended controls to obtain. Hereinafter, how the extended control is performed in the arbitration by the extended control arbitration unit 21 will be described.
[0099]
In FIG. 26A, since the section in which the program arrangement information is changed overlaps with the non-viewing section, there is a conflict between the extended control unique to the non-viewing section and the extended control unique to the section in which the program arrangement information has changed. An example of the occurrence is shown. In this example, the start point my1 of the unviewed section exists in the section where the program arrangement information has changed. The extended control unique to the unviewed section is to start playback from the beginning of the unviewed section. Therefore, playback must be started from the beginning of the unviewed section. However, the start point my1 of the unviewed section is inside the section where the program arrangement information has changed and overlaps with the section where the program arrangement information has changed. Will occur. Here, when the priority of “section-specific extended control in which program arrangement information has changed” is set higher than the priority of “unviewed section-specific extended control”, “unviewed section-specific extended control” Instead, “extended control unique to the section in which the program arrangement information has changed” is exceptionally executed. That is, as indicated by an arrow ty1 in FIG. 26A, the playback point is returned to the beginning of the section where the program sequence information has changed, and playback is performed from the head hc1 of the “section where the program sequence information has changed”.
[0100]
In FIG. 26B, since the section (carousel section) in which data is transmitted by the carousel method overlaps with the non-viewing section, the extension control unique to the non-viewing section and the extension control specific to the carousel section are performed. Here are some examples of contention. The extended control unique to the unviewed section is to reproduce the entire unviewed section as it is, and in this state, all the carousel sections included in the unviewed section are reproduced. On the other hand, since the extended control unique to the carousel section is “reproducing one of a plurality of data blocks”, a conflict between them occurs. When the priority of “carousel section-specific extended control” is higher than “unviewed section-specific extended control”, in the overlapping part of the carousel section, instead of “unviewed section-specific extended control”, an exception Thus, “carousel section-specific extended control” is executed. That is, the entire unviewed section is not reproduced, but one of the plurality of data blocks is reproduced as indicated by the arrow sr1, and the rest is skipped as indicated by the arrow sr2.
[0101]
As described above, according to the present embodiment, when the unviewed section set in the playback path for each user, the carousel section, and the program section information change section overlap, the carousel section and the program array information Since the extended control based on the change section is exceptionally performed, the process based on the control information transmitted by digital broadcasting can be executed faithfully.
[0102]
(Eighth embodiment)
In the second embodiment, a digital broadcast signal selected by demodulating and selecting a broadcast wave, that is, a digital broadcast signal corresponding to a single program is converted into TS-VOB. The present embodiment relates to an improvement in the case of converting a digital broadcast signal obtained by demodulating a broadcast wave, which has not been selected, that is, a digital broadcast signal corresponding to a plurality of programs, into a TS-VOB. This TS-VOB is called a multi-program TS-VOB, and the recording apparatus 100 according to the present embodiment is configured to realize recording / reproduction of the multi-program TS-VOB. FIG. 27 is a diagram illustrating an internal configuration of the recording apparatus 100 according to the present embodiment. In the figure, some of the components of the recording apparatus 100 are omitted, and instead, the path of the multi-program TS-VOB is represented by dashed arrows zs1 and zs2. The multi-program TS-VOB read from the DVD 1 to the track buffer 5 as indicated by the arrow zs1 is output to the digital tuner 8, and is output from the digital tuner 8 to the recording control unit 15 as indicated by the arrow zs2. In order to transfer the multi-program TS-VOB through such a route, improvements specific to the map creation unit 11, the reproduction control unit 17, and the extended attribute section detection unit 12 according to the present embodiment are performed.
[0103]
The map creation unit 11 creates an access map without analyzing the TS header and application field of the TS packet. Specifically, the ATS of the TS packet output from the digital tuner 8 to the extraction unit 9 is read at predetermined time intervals, and entry information in which the ATS is associated with the time interval is created. By repeatedly creating this entry information, an access map is formed.
[0104]
The playback control unit 17 reads out the multi-program TS-VOB recorded on the DVD and outputs it to the digital tuner 8 as indicated by the broken arrow zs1. When the digital tuner 8 selects a channel and a digital broadcast signal corresponding to one program is output from the digital tuner 8, the digital broadcast signal corresponding to this single program is decoded by the decoder 16 as indicated by a broken arrow zs2. Output to. By outputting a single program to the decoder 16, the broadcast program selected by the digital tuner 8 is displayed and output.
[0105]
When the user performs a channel selection operation on the digital tuner 8, the extended attribute section detection unit 12 acquires information indicating the channel selected by the user from the digital tuner 8. When the display output of the multi-program TS-VOB is performed on the TV and the user then performs a playback stop operation, a section marker indicating the location of the extended attribute section that is an unviewed section is created as in the second embodiment. The channel number acquired from the user interface unit 2 is incorporated in the section marker. As described above, when writing / reading the multi-program TS-VOB, the TS header and application field of the TS packet are not analyzed, so the start point and end point of the extended attribute section are determined using the PTS. It cannot be expressed. Therefore, the extended attribute section detection unit 12 expresses the start point and end point of the extended attribute section using ATS instead of PTS. In this case, it is desirable to express the start point and end point of the extended attribute section by using the ATS added to the plurality of TS packets, the one closest to the PTS. As such an ATS, there is an ATS added to a TS packet output to the decoder 16 when a reproduction operation is performed by the user. FIG. 28 is a diagram illustrating a section marker in which a channel number is incorporated by the extended attribute section detection unit 12.
[0106]
Through the above processing, a section marker including a channel number is created. If the process of outputting the channel number included in this section marker to the digital tuner 8 at the next reproduction is performed, the user does not need to perform a channel selection operation on the digital tuner 8 at the next reproduction.
(Ninth embodiment)
It relates to deletion editing for the extended attribute section specified by the section marker in the PGC information. FIG. 29 is a diagram showing the internal configuration of the recording apparatus according to the present embodiment. It should be noted that the recording apparatus according to the present embodiment includes a deletion editing unit 26 as shown in the figure. The deletion editing unit 26 performs a process of deleting a part of the extended attribute section, cell, or VOB. Deletion by the deletion editing unit 26 is performed by updating the section marker, cell information, and VOB information. Further, the deletion editing unit performs a process of updating the cell information, the section marker, and the VOB information along with the deletion process. As described in the first embodiment, the extended attribute section specified by the section marker in the PGC information is expressed by “indirect reference to indirect reference”. Of course, when a cell or TS-VOB referenced by an extended attribute section is edited, the cell or TS-VOB remains in its original state, but only partially or entirely for the extended attribute section. May be deleted. Furthermore, since the extended attribute section expresses the range in which the extended control is effective not by “point” but by “section” having a temporal width, the deletion editing section 26 uses the deletion attribute section to delete There are embodiments shown in case 1 to case 10 below.
[0107]
<Case1>
Case 1 is a case where an extended attribute section is included in one cell and the end of this extended attribute section is deleted. In case 1, the start / end information of the section marker is updated so that the start / end points of the extended attribute section are immediately before / after the end as the deleted portion. FIGS. 30A and 30B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 1 in comparison. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In this figure, the symbol “<” symbolically indicates the start point of the extended attribute section, and the symbol “>” symbolically indicates the end point of the extended attribute section. When the end cy11 of the extended attribute section is to be deleted in FIG. 30A, the start point of the extended attribute section is deleted immediately after this deleted portion as shown by the arrow cy12 in FIG. Updated by the editing unit 26.
[0108]
<Case2>
Case2 is a case where an extended attribute section is included in one cell and the middle part of this extended attribute section is deleted. In this case, the extended attribute section is divided. This division includes the following two processes by the deletion editing unit 26. The first process is a process of shortening the previous extended attribute section to a part preceding the middle part. For this reason, the end point information in the section marker is updated by the deletion editing unit 26 so that the point immediately before the middle part is set as the end point of the extended attribute section. The second process is a process in which a section marker is newly created so that a part following the middle part is set as one extended attribute section. The start point information of a newly generated section marker designates a portion immediately after the middle as a start point, and the end point information of a newly generated section marker designates the previous end point.
[0109]
30 (c) and 30 (d) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 2. When trying to delete the middle part of the extended attribute section # 1 in FIG. 30 (c), the extended attribute section # 1 in FIG. 30 (c) includes the extended attribute section # 1 as shown in FIG. The extended editing section 26 is divided into two extended attribute sections called extended attribute section # 2. Updated by the deletion editing unit 26 so that the end point of the preceding extended attribute section # 1 is yz1 immediately before the deleted portion, and the start point of the subsequent extended attribute section # 2 is yz2 immediately after the deleted portion Is done.
[0110]
<Case3>
Case 3 is a case where an extended attribute section exists so as to straddle the boundary of two or more cells, and the end portion is deleted. This case3 is basically the same as case1. However, in case 3, the start / end points of the extended attribute section after partial deletion may belong to a different cell from the start / end points of the extended attribute section. Since the start point and the end point may belong to different cells, in this case 3, the deletion editing unit 26 changes “cell in which the extended attribute section start point exists” and “cell in which the extended attribute section end point exists”. Thus, the deletion editing unit 26 updates the start cell ID and end cell ID of the section marker.
[0111]
FIGS. 31A and 31B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 3 in comparison. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. When deleting the end part ty31 of the extended attribute section in FIG. 31A, as shown in FIG. 31B, the deletion edit is performed so that the start point of the extended attribute section is ty32 immediately after this end part. Updated by the unit 26.
[0112]
<Case4>
Case 4 is a case where an extended attribute section exists so as to straddle two or more cells, and an intermediate part of this extended attribute section is deleted. Case4 processing is basically the same as case2. However, in case 4, the end point of the extended attribute section after partial deletion and the start point of the extended attribute section newly obtained by partial deletion may belong to different cells. In other words, the deletion editing unit 26 changes the end cell ID so as to change the “cell in which the end point of the extended attribute section exists” to the cell located immediately before the middle part of the section marker in the extended attribute section.
[0113]
For the newly obtained section marker of the extended attribute section, the start cell ID is set so that the “cell where the extended attribute section start point exists” is changed to a cell located immediately after the middle part. Then, the deletion editing unit 26 sets the end cell ID for the newly obtained section marker so as to change to the cell in which the end point of the extended attribute section over “the cell where the extended attribute section end point exists” is placed. . 32 (a) and 32 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case4. When deleting the middle part of the extended attribute section in FIG. 32A, the extended attribute section # 1 in FIG. 32A is divided into two extended attributes by the deletion editing unit 26 as shown in FIG. Divided into sections # 1 and # 2. The deletion editing unit 26 updates the end point of the preceding extended attribute section immediately before the middle part and the start point of the subsequent extended attribute section immediately after the middle part.
[0114]
The above is the partial deletion for the extended attribute section itself. Next, partial deletion of the extended attribute section accompanying editing of the playback path will be described.
<Case5>
Case 5 is a case in which any cell constituting the playback path is deleted. If the cell to be deleted contains an extended attribute section (case 5-1), all the extended attribute sections are deleted. 33 (a) and 33 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 5-1 in comparison. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. As shown in FIG. 33 (a), when deleting a cell from cells # 1 to # 5, the extended attribute section included in this cell is deleted and edited together as shown in FIG. 33 (b). It is deleted by the unit 26.
[0115]
Conversely, when the extended attribute section includes a cell to be deleted (case 5-2), the deletion editing unit 26 considers that the cell to be deleted is an intermediate part to be deleted, and the deletion editing unit 26 performs the process of case 4 I do. The previous extended attribute section is shortened to a part preceding the deleted cell, and a part following the deleted cell is set as a new extended attribute section. At this time, since one or more cells in the middle are lost, the deletion editing unit 26 updates the end cell ID of the section marker so as to advance “the cell in which the extended attribute section end point exists”. 34 (a) and 34 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 5-2. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 34 (a), when cell # 2 is to be deleted from cells # 1 to # 5, the middle part of the extended attribute section corresponding to this cell is deleted. Extended attribute section # 1 in FIG. 34 (a) is divided into two extended attribute sections # 1 and # 2 in FIG. 34 (b). The end point of the preceding extended attribute section # 1 is immediately before the middle part indicated by the arrow ty51, and the starting point of the subsequent extended attribute section # 2 is immediately after the middle part indicated by the arrow ty52. It is updated by the deletion editing unit 26.
[0116]
When the start and end points of the extended attribute section are included in the deleted cell (case 5-3), the “cell where the extended attribute section start point exists” and the “cell where the extended attribute section end point exists” are deleted cells The deletion editing unit 26 updates the start cell ID and end cell ID of the section marker so as to be immediately before or immediately after. Then, the deletion editing unit 26 updates the section marker end point information so that the picture data located immediately before the deletion cell is designated as the end point of the extended attribute section, and the picture data located immediately after the deletion cell is changed to the extended attribute. The section marker start point information is updated so that it is designated as the start point of the section. FIGS. 35A and 35B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case 5-3. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 35A, deleting the cell # 1 among the cells # 1 to # 5 is equivalent to deleting the end sn1 of the extended attribute section that overlaps the cell # 1. As shown in FIG. 35 (b), the start point of the extended attribute section is immediately after the end portion sn1, so that the start point of the preceding extended attribute section is immediately after the deleted portion as shown by the arrow sn2. In addition, it is updated by the deletion editing unit 26.
[0117]
<Case 6>
Case 6 is a case where the end of any cell constituting the playback path is partially deleted. In this case, the deletion editing unit 26 updates the start point information and end point information of the cell information so as to indicate immediately before and after the end. When the end to be deleted includes the extended attribute section (6-1), the extended attribute section is completely deleted by the deletion editing unit 26. 36 (a) and 36 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 6-1. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 36 (a), when deleting the tip portion sm1 of the cell # 2 among the cells # 1 to # 5, as shown in FIG. 36 (b), the extended attribute section # 1 included in the tip portion is The deletion editing unit 26 also deletes them.
[0118]
On the contrary, when the extended attribute section includes the end (6-2), the deletion editing unit 26 performs the same update as in case 5 (5-2), and the part preceding the end and the end Subsequent parts are set as separate extended attribute sections. FIGS. 37A and 37B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case 6-2. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. When trying to delete the leading end portion of the cell # 2 among the cells # 1 to # 4 in FIG. 37A, the middle portion of the extended attribute section corresponding to this cell is deleted. The extended attribute section # 1 is divided into two extended attribute sections # 1 and # 2 in FIG. The end point of the preceding extended attribute section # 1 is immediately before this middle part as shown by the arrow ty61, and the starting point of the subsequent extended attribute section # 2 is immediately after this middle part as shown by the arrow ty62. It is updated by the deletion editing unit 26 so that
[0119]
When the start and end points of the extended attribute section are included at the end of the cell to be deleted (6-3), the same processing as case (5-3) is performed. FIGS. 38A and 38B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case 6-3. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 38A, deleting the leading end portion of cell # 2 among cells # 1 to # 5 is equivalent to deleting the leading end portion of extended attribute section # 1 that overlaps this. Since the start point of the extended attribute section # 1 in FIG. 38B is immediately after this end portion, the start point of the preceding extended attribute section is updated by the deletion editing unit 26 so that it immediately follows this deletion portion. Is done.
[0120]
<Case7>
Case 7 is a case where an intermediate part of any cell constituting the playback path is deleted. In this case, the end point information of the cell information is updated by the deletion editing unit 26 so that the cell occupies the portion immediately before the middle portion. New cell information is added immediately after this cell information. The start point information of newly added cell information specifies the start point of the new cell immediately after the deletion part, and the end point information sets the end point of the previous cell to the end point of the new cell. It is specified. 39 (a) and 39 (b) are diagrams showing how the cell changes before and after the deletion of the middle part of the cell. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 39A, it is assumed that the middle part of the cell # 2 is deleted from the cells # 1 to # 5. As shown in FIG. 39 (b), after the deletion of the middle part of the cell # 2, the cell # 2 is shortened to the length just before the middle part. It can be seen that a new cell # 2 ′ is obtained immediately after the deleted portion.
[0121]
If the middle part to be deleted contains an extended attribute section (case7-1), the extended attribute section is all deleted. 40 (a) and 40 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 7-1. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 40A, it is assumed that the middle part of the cell # 2 is deleted from the cells # 1 to # 5. After executing the deletion of the middle part of the cell # 2, the extended attribute section included in the middle part of the cell # 2 is also deleted by the deletion editing unit 26 as shown in FIG.
[0122]
On the contrary, when the extended attribute section includes the middle part to be deleted (case 7-2), the deletion editing unit 26 performs the same update as case 5-2, the part preceding the end part and the subsequent part to the end part. The parts to be processed are set as separate extended attribute sections. 41A and 41B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 7-2. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. When deleting an intermediate part of the cell # 2 among the cells # 1 to # 5, the intermediate part of the extended attribute section corresponding to the cell is also deleted by the deletion editing unit 26. The extended attribute section # 1 in FIG. 41 (a) is divided into two extended attribute sections # 1 and # 2 as shown in FIG. 41 (b). The deletion editing unit 26 updates the end point of the preceding extended attribute section immediately before the middle part and the start point of the subsequent extended attribute section immediately after the middle part.
[0123]
When the start point / end point of the extended attribute section is included in the middle part to be deleted (case 7-3), the process of case 5-3 is performed, and the deletion editing unit 26 reads “The start point of the extended attribute section is Update the section marker start cell ID and end cell ID so that "existing cell" and "cell where the end point of the extended attribute section exist" are newly obtained cells, and start and end points of the section marker. The deletion editing unit 26 updates the section marker start point information and end point information so that becomes the first picture data and the last picture data in the newly obtained cell.
[0124]
42 (a) and 42 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 7-3. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. As shown in FIG. 42A, when deleting the middle part of the cell # 2 among the cells # 1 to # 5, the end of the extended attribute section # 1 included in the cell # 2 is deleted by the deletion editing unit 26 Will be. Since the start point of the extended attribute section is immediately after this end as shown in FIG. 42 (b), the deletion editing unit 26 sets the start point of the extended attribute section # 1 immediately after this deleted part. Updated.
[0125]
<Case8>
case8 is a case of deleting any TS-VOB recorded in the AV file. Cells constituting the playback path are included in any TS-VOB. In other words, a cell that crosses the boundary of TS-VOB can never exist. This is in line with the fact that the extended attribute section can straddle the boundaries of multiple cells. This is because cell start and end points are defined by indirect reference via access map, so if cell start and end points cross the boundary of TS-VOB, multiple access maps are required. This is because the processing load increases. Therefore, the case where all TS-VOBs are deleted can be identified as the case where all the cells included in the TS-VOB are deleted. If any TS-VOB is deleted, all the cells included in the TS-VOB are deleted by the deletion editing unit 26. Therefore, it is sufficient to process case5. FIGS. 43A and 43B are diagrams showing the transition of the TS-VOB-cell-extended attribute section before and after the deletion of case8. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. As shown in FIG. 43 (a), when VOB # 1 is deleted from VOB # 1 to VOB # 4, the cell and the extended attribute section included therein are also shown in FIG. 43 (b). It can be seen that all have been deleted.
[0126]
<Case9>
case9 is a case where the end of any TS-VOB recorded in the AV file is partially deleted. When deleting the end portion, it is necessary to delete entry information corresponding to the end portion in the access map. As for the extended attribute section and the playback path, processing varies depending on whether or not a cell is included in the deleted part. If the deleted part contains a cell (9-1), it can be considered in the same way as the entire deletion of the cell, and the process of case 5 may be performed. 44 (a) and 44 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 9-1. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. Of VOB # 1 to VOB # 3, deleting the end of VOB # 1 as shown in FIG. 44 (a) means that cell # 1 included in this end and part or all of the cells are included in this cell. Equivalent to deleting the included extended attribute section # 1. In FIG. 44 (b), it can be seen that the cell # 1 included in the tip portion of the TS-VOB and the extended attribute section # 1 in which the tip portion is included in this cell have been deleted by the deletion editing unit 26. If the edge to be deleted is the edge of the cell (case 9-2), it can be considered in the same way as case 6. FIGS. 45A and 45B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 9-2. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 45A, deleting the end of VOB # 1 is equivalent to deleting the leading end of cell # 1 included in this end and the extended attribute section including a part of this cell. become. In FIG. 45B, the cell # 1 in which the end portion of the TS-VOB includes the tip portion and the extended attribute section # 1 in which the tip portion is included in this cell are deleted by the deletion editing unit 26. Recognize.
[0127]
<Case10>
case10 is a case where the middle part of TS-VOB recorded in the AV file is deleted. In this case, TS-VOB is divided. The division here includes two processes. The first process is to shorten the previous TS-VOB to the preceding part that precedes the middle part, and the second process is to AV the part that follows this middle part as a new TS-VOB. Is to add to the file. Along with the division of TS-VOB, VOB information is divided. In this division, the access map is divided along with the division of TS-VOB. Two VOB information having two access maps obtained by the division are generated and associated with each of the two TS-VOBs.
[0128]
If the middle part of TS-VOB is deleted, TS-VOB is divided by this deletion. At this time, the VOB information must also be divided. Details of the division of the VOB information are described in US Pat. No. 6,148,140, so refer to this publication. This document describes how to seamlessly play back two TS-VOBs obtained by division. It can be considered that the division of VOB in this embodiment is based on the technique described in this publication.
[0129]
Furthermore, when deleting the TS-VOB tip or middle part, it is necessary to update the access map accordingly. Details of this access map update are described in International Publication No. WO99 / 14754, so please refer to this publication. In this publication, the access map is expressed as a “time map”, but is substantially synonymous with the access map.
[0130]
46 (a) and 46 (b) are diagrams showing the transition of the TS-VOB-cell when the middle part of the TS-VOB is deleted. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. After execution of the deletion of the middle part shown in FIG. 46A, the previous VOB # 1 is shortened by the deletion editing unit 26 to the length immediately before the middle part together with the cell. It can be seen that a new TS-VOB # 1 ′ is obtained immediately after the deleted portion as shown in FIG.
[0131]
If the middle part to be deleted contains a cell (case 10-1), the process of case 5 may be performed. 47 (a) and 47 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case 10-1. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 47 (a), deleting the middle part of VOB # 1 means deleting cell # 1 included in this middle part and the end of the extended attribute section in which part or all of this cell is included. Become equivalent. In FIG. 47 (b), the deletion editing unit 26 deletes the cell # 2 included in the middle part of the VOB # 1 and the extended attribute section in which the tip part is included in the cell # 2.
[0132]
If the middle part includes the end of the cell (case 10-2), the process of case 6 may be performed. FIGS. 48A and 48B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 10-2. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 48 (a), deleting the middle part of TS-VOB means that the end part of cell # 1 included in this end part and the end part of the extended attribute section in which this cell is partly or entirely included are included. Equivalent to deleting. In FIG. 48B, the cell # 1 in which the tip portion is included in the end portion of the TS-VOB and the extended attribute section # 1 in which the tip portion is included in this cell are deleted by the deletion editing unit 26. Recognize. When the middle part to be deleted includes the middle part of the cell (case 10-3), the process of case 7 may be performed. 49 (a) and 49 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 10-3. In this figure, “(a)” indicates before deletion, and “(b)” indicates after deletion. In FIG. 49 (a), deleting the middle part of VOB # 1 is equivalent to deleting the middle part of cell # 1 and extended attribute section # 1 including part or all of this middle part. . In FIG. 49 (b), the cell # 1 including the middle portion at the end of the TS-VOB and the extended attribute section # 1 including the middle portion are deleted, and two cells # 1, # 1 ′ are respectively included. , It can be seen that it has been converted into two extended attribute sections # 1 and # 2.
[0133]
As described above, according to the present embodiment, not only the middle part and end part of the extended attribute section are partially deleted, but the extended attribute section is partially deleted along with all deletion / partial deletion of the cell or TS-VOB. Can do. Therefore, the form of the extended attribute section can be freely changed according to various edits that will be performed in the hierarchical structure including the TS-VOB-access map-reproduction path shown in the first embodiment.
[0134]
In the present embodiment, only the section marker in the PGC information has been described, but it goes without saying that the same deletion is performed for the section marker in the VOB information. In other words, the extended attribute section can be partially deleted along with all / partial deletion of TS-VOB.
(10th Embodiment)
The present embodiment relates to an improvement when editing is performed on an extended attribute section in accordance with the movement editing when the recording apparatus 100 performs the movement editing of moving a cell constituting a reproduction path. FIG. 50 is a diagram showing an internal configuration of the recording apparatus according to the present embodiment. It should be noted that the recording apparatus according to the present embodiment includes the movement editing unit 27 as shown in the figure. The movement editing unit 27 performs a process of moving the cells constituting the reproduction path. The movement by the movement editing unit 27 is performed by a process of updating the section marker and cell information.
[0135]
FIGS. 51A and 51B are diagrams schematically showing movement editing in which cell # 1 is moved immediately after cell # 3 among four cells # 1 to # 4 constituting the playback path. is there. The playback path was in the order of cell # 1, cell # 2, cell # 3, cell # 4 as shown in FIG. 51 (a), but by moving cell # 1 as indicated by arrow mv0, The order of the playback paths is cell # 2, cell # 3, cell # 1, and cell # 4. The reproduction path is an array of a plurality of cells, and the location of the extended attribute section is designated by indirect reference through any of the plurality of cells. Since the indirect referencing by the section marker takes a form depending on the cell arrangement, it seems that the extended attribute section also changes if there is a change in the indirect reference cell arrangement. However, the section marker specifies only the start point and end point of the extended attribute section. Therefore, even if there is a change in the cell arrangement constituting the reproduction path, it is often only necessary to change the cell information arrangement.
[0136]
In other words, since it is defined in the form of specifying the start point and end point for any cell, even if any cell that contains the extended attribute section moves outside the extended attribute section, the extended Even if a cell outside the attribute section moves into the extended attribute section, a cell within the extended attribute section moves to somewhere in the same extended attribute section. However, care must be taken when moving cells that include end points and start points. That is the case where the end point comes before the start point. If the order of the end point-start point is reversed, the validity of the extended attribute section breaks down. Therefore, when moving the cell, it is determined whether the order of the start point and the end point is not changed by the movement, and if it is changed, the moving editing unit 27 updates the section marker, thereby confirming the above-mentioned validity. Prevent bankruptcy.
[0137]
A section marker update process for preventing the validity failure of the extended attribute section will be described. When the cell is moved and edited, it is determined whether the cell to be moved is a cell including a start point or a cell including an end point. If the cell to be moved is a cell including the start point, it is determined whether the cell including the start point comes after the cell including the end point. If so, the move editing unit 27 updates the start cell ID and start point information in the section marker so that the start point of the extended attribute section is immediately after the cell to be moved. In this way, although the leading end of the extended attribute section is shortened, the validity failure of the extended attribute section due to the start point coming before the end point can be avoided.
[0138]
51 (c) and 51 (d) are diagrams illustrating a movement process in which a cell including the extended attribute section start point is moved. Of cell # 1 to cell # 4 in the figure, cell # 1 has the start point of the extended attribute section, and cell # 3 has the end point of the extended attribute section. Assume that cell # 1 in which this starting point exists is to be moved between cell # 2 and cell # 3 as indicated by arrow my1. In this case, since the cell # 1 is positioned before the cell # 3 where the end point of the extended attribute section exists, the movement editing unit 27 does not update the section marker.
[0139]
FIGS. 52A and 52B are diagrams showing how the section marker update process is performed when a cell including the extended attribute section start point is moved.
Assume that cell # 1 in which this starting point exists is to be moved between cell # 3 and cell # 4 as indicated by arrow my2. In this case, since the cell # 1 is located after the cell # 3 where the end point of the extended attribute section exists, the validity of the extended attribute section breaks down as it is. Therefore, the movement editing unit 27 updates the section marker so that the start point of the extended attribute section is at the head of cell # 2 immediately after cell # 1.
[0140]
If the cell to be moved is a cell including the end point, it is determined whether the cell including the end point comes before the cell including the start point. If so, the move editing unit 27 updates the entry information and the end cell ID so that the end point of the extended attribute section is immediately before the cell to be moved. In this way, although the entry information of the extended attribute section is shortened, it is possible to prevent the legitimate failure of the extended attribute section due to the end point coming before the start point.
[0141]
FIGS. 53A and 53B are diagrams illustrating a movement process of moving a cell including the end point of the extended attribute section. 53A, the start point of the extended attribute section exists in cell # 1, and the end point of the extended attribute section exists in cell # 3. Assume that cell # 3 in which this end point exists is to be moved between cell # 1 and cell # 2 as indicated by arrow my5 in FIG. 53 (b). In this case, since the cell # 3 is located after the cell # 1 where the start point of the extended attribute section exists, the movement editing unit 27 does not update the section marker.
[0142]
Assume that cell # 3 in which this end point exists is to be moved in front of cell # 1 as indicated by arrow my5. 54 (a) and 54 (b) are diagrams showing a section marker update process when a cell including the extended attribute section end point is moved. In this case, as shown in FIG. 54A, since the cell # 3 is positioned before the cell # 1 where the end point of the extended attribute section exists, the validity of the extended attribute section breaks down as it is. End up. Therefore, as shown in FIG. 54B, the movement editing unit 27 updates the section marker so that the end point of the extended attribute section is at the end of the cell # 3 immediately after the cell # 1.
[0143]
As described above, according to the present embodiment, even when the cell is freely moved by the user, it is possible to prevent the legitimate failure of the extended attribute section.
Although only the section marker in the PGC information has been described in the present embodiment, it goes without saying that the same processing is performed for the section marker in the VOB information.
[0144]
Further, although the movement of the cell has been described in the present embodiment, it goes without saying that the extended attribute section itself may be moved without moving the cell.
(Eleventh embodiment)
The present embodiment is an embodiment in which individual designation of extended attribute sections for one playback path and batch designation of extended attribute sections for a plurality of playback paths are realized through user operations. Since individual designation and collective designation are realized through a user operation, in the present embodiment, the user interface unit 2 in the recording apparatus performs the following processing. First, the user interface unit 2 accepts from the user whether to execute individual designation of extended attribute sections or batch designation. When individual designation is accepted, a login operation is performed for a user who intends to specify an extended attribute section, and who is the user who intends to perform the operation is specified. When the identification of the user is completed, the reproduction path for the user is displayed, and the process proceeds to the individual designation process of the extended attribute section for the reproduction path. In this case, as shown in FIG. 9 or FIG. 10, a screen in which a reproduction path for each user is schematically displayed is displayed. For the playback path on this screen, the user accepts a setting operation for setting the start point of the extended attribute section on the playback path and the end point of the extended attribute section on the playback path. The At this time, the user interface unit 2 displays a cursor on the playback path, and moves the cursor left and right according to the user's operation on the remote control. Here, it is desirable to display what kind of picture data exists at the cursor position in a thumbnail or the like. This is because the setting of the extended attribute section becomes more accurate. If the user performs an operation of determining the position of the cursor, the position is set as a start point or an end point. If a start point and an end point are set, a section marker having time information indicating the start point and the end point is incorporated into the PGC information in the resident memory 4.
[0145]
When performing the batch designation process of the extended attribute section, a screen in which reproduction paths for a plurality of users are schematically shown as shown in FIG. For multiple playback paths on this screen, the user receives a setting operation for setting the start point of the extended attribute section on the playback path and the end position of the extended attribute section on the playback path. Attached. At this time, the user interface unit 2 displays a cursor on the playback path, and moves the cursor to the left and right on the multiple playback paths in accordance with a user operation on the remote control. If the user performs an operation of determining the position of the cursor, the position is set as a start point or an end point. If a start point and an end point are set, a section marker having time information indicating the start point and the end point is incorporated into the VOB information in the resident memory 4.
[0146]
When the user interface unit 2 performs the above processing, the user can freely set the extended attribute section.
In the case of editing as described in the ninth embodiment and the tenth embodiment, the user interface unit 2 may accept the designation of the part to be deleted. In this case, as shown in FIG. 30 to FIG. 49, a screen that schematically shows extended attribute sections, cells, and VOBs is displayed, and deletion is performed based on user operations on the extended attribute sections, cells, and VOBs on these screens. A part of the extended attribute section, a part of the cell, and a part of the VOB are specified.
[0147]
Although it has been described based on the above embodiment, it is merely presented as an example of a system that can be expected to have the best effect in the present situation. The present invention can be modified and implemented without departing from the gist thereof. As typical modified embodiments, there are the following (A), (B), (C),...
(A) Many of the features of the recording apparatus 100 described in the first to eighth embodiments are realized by improving the computer-readable program as shown in the flowcharts of FIGS. 14, 15, 19, and 20. Is done. Therefore, the program as the feature portion may be executed independently of these apparatuses. When the program is recorded on a computer-readable recording medium, only the program may be implemented in such a manner that the recording medium is transferred or lent. When the program is distributed on the network, the program may be executed in such a manner that the program is transmitted on the network. In addition, with respect to other features that are essential to be implemented as an improvement of the program, the program as the feature may be recorded on a recording medium or transmitted to a network. Good.
[0148]
(B) In the first to tenth embodiments, description has been made by taking a DVD capable of recording moving image data in accordance with the DVD-VIDEO RECORDING standard such as DVD-RAM as an example of a recording medium. Any recording medium may be used as long as the physical structure can be recorded. For example, a phase change optical disk such as DVD-RW, PD, DVD + RW, and CD-RW other than DVD-RAM may be used. Also, write-once optical disks (i) such as CD-R and DVD-R, magneto-optical storage optical disks (ii) such as MO (Magneto-optical disk), MD-DAT (Mini disc-Data), iD format, ORB, Jaz, SparQ, SyJet, EZFley, removable hard disk drive such as microdrive (iii), flexible disk, magnetic disk such as SuperDisk, Zip, Clik !, SD memory card, compact flash (registered trademark) card It may be a flash memory card (v) such as smart media, memory stick, multimedia card, PCM-CIA card.
[0149]
(C) The recording apparatus 100 may be implemented as a home stationary DVD recorder such as Panasonic DMR-E30 or a camcorder.
The recording device 100 may be a personal computer in which a digital video editing program such as “MotionDV STUDIO” or “DVD MovieAlbum” is installed and connected to the drive device 3 via an interface compliant with SCSI, IDE, or IEEE1394.
[0150]
(D) In this embodiment, the video stream and the audio stream are multiplexed in the TS-VOB, but a sub-picture stream obtained by run-length compression of subtitle characters and other control information may be multiplexed.
(E) In the present embodiment, the display period of picture data is described in video frames. However, when 3: 2 pull-down used for compressing a video of 24 frames / second like a film material is used, The relationship may be 1.5 frames = 1 picture instead of 1 frame = 1 picture.
[0151]
(F) In all the embodiments, the optical disk records moving image data in a format conforming to the DVD-VIDEO RECORDING standard, but may be recorded according to other standards.
[0152]
【The invention's effect】
  As described above, the recording apparatus according to the present invention can expand the content of the extended control performed at the time of reproduction only in the reproduction path indicated by one reproduction path information, with respect to the reproduction path. Specify the sections that should be controlled individually (1), and if they are valid in multiple playback paths, specify the sections that should be extended for multiple playback paths indicated by the multiple playback path information (2) The designation means, the first type marker information indicating where the sections individually designated by the designation means exist in the reproduction path, and where the sections designated collectively in the digital stream exist. And a writing means for writing at least one of the second type marker information shown on the recording medium.In addition, the first and second types of marker information are appended with classification information and written to the recording medium, and the classification information is effective for extended control corresponding to the first and second types of marker information among a plurality of manufacturers. Whether it belongs to the first category or the second category that is valid for a specific manufacturerTherefore, if one piece of reproduction path information is assigned to a specific user, a section for which extended control should be performed can be designated for each user by individual designation for one reproduction path. Thereby, an unviewed section can be set for each user. In addition, by specifying individual sections for such playback paths, it is possible to execute extended control that respects the attention and convenience of each user.
[0153]
Further, by specifying the sections in a batch for the plurality of playback paths, extended control such as skipping adult scenes and violent scenes and skipping CM sections can be performed uniformly during playback by a plurality of users. As a result, the recording apparatus is freed from the obligation to store a section in which expansion control should be performed for each user, and the processing can be simplified. By separately using extended control that should be performed individually for each user and extended control that should be performed uniformly for a plurality of users, a manufacturer of a recording apparatus can manufacture a recording apparatus with higher user needs and send it to the market. it can.
[0154]
  Here, the reading means for reading the first type marker information and the second type marker information from the recording medium from the recording medium and the reproduction path indicated by the reproduction path information are designated by the first type marker information. In the section, the extended control unique to the playback path is performed, and in the section that overlaps the section specified by the second type marker information, instead of the extended control, Or, in addition to the extended control, control means for performing extended control specific to the digital streamThe first and second types of marker information are recorded with classification information, and the classification information is extended control in a section where extended control indicated by the first and second types of marker information is to be performed. Is information indicating whether it belongs to the first category valid among a plurality of manufacturers or the second category valid for a specific manufacturer,
  The control means performs extended control common to a plurality of playback paths or extended control specific to playback paths when the first or second type marker information belongs to the first category. (1) When the marker information of the first or second type belongs to the second category and the manufacturer that manufactured the playback device matches the specific manufacturer corresponding to the second category (2) Is a playback deviceMay be configured. Assume that there are n types of digital streams and there are m playback paths for each user. In this case, if the control means performs stream-specific extended control for each of the n types of streams and performs playback path-specific extended control for each of the m pieces of playback path information, the number of variations of the extended control by the playback device is , N × m. In other words, by performing “n + m” extended control, n × m variations can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a DVD 1 and a recording apparatus 100 according to a first embodiment.
FIG. 2 is a diagram showing a structure (file structure) of a DVD 1 on a file system layer drawn out by a dashed arrow hk1.
FIG. 3 is a diagram detailing the structure of TS-VOB recorded in an AV file in stages.
FIG. 4 is a diagram showing how a PES packet is stored in a TS packet.
FIG. 5 is a diagram showing an internal structure of a management file.
FIG. 6 is a diagram schematically showing indirect reference based on reproduction path information.
FIG. 7 is a diagram illustrating a data structure on a DVD that realizes multi-user support;
FIG. 8 is a diagram showing section markers provided inside VOB information and inside PGC information.
FIG. 9 is a diagram showing an extended attribute section provided in a playback path for user A;
FIG. 10 is a diagram showing a section marker for designating an extended attribute section having an unviewed attribute for the playback path for user B.
FIG. 11 is a diagram showing VOB information in which section markers are incorporated.
FIG. 12 is a diagram showing what kind of extended control is performed on the playback path for user A and the playback path for user B;
FIG. 13 is a diagram illustrating an internal configuration of a recording apparatus 100 according to a second embodiment.
14 is a flowchart showing the procedure of a program that constitutes a functional feature of the recording apparatus 100. FIG.
FIG. 15 is a flowchart showing a procedure of a program that constitutes a functional feature of the recording apparatus.
FIG. 16A shows an example in which the start point and end point of an extended attribute section exist in two consecutive cells (cell # 1, cell # 2).
(B) An example in which the start point and end point of the extended attribute section exist in end cells (cell # 1, cell # 5) in three or more consecutive cells.
FIG. 17 is a diagram showing an internal configuration of a playback control unit 17 according to the fourth embodiment.
FIG. 18 is a diagram illustrating an example in which an overlapping portion with an extended attribute section (CM section) having a CM attribute exists in an unviewed section.
FIG. 19 is a flowchart showing a processing procedure of the extended control arbitration unit 21 according to the fourth embodiment.
FIG. 20 is a flowchart illustrating a processing procedure of an extended control arbitration unit according to a fourth embodiment.
FIG. 21 is a diagram showing an internal configuration of PGC information and VOB information according to the fourth embodiment.
FIG. 22 is a diagram showing the setting contents of classification information.
FIG. 23 is a diagram illustrating an internal configuration of a recording apparatus according to a fifth embodiment.
FIG. 24 is a diagram showing an internal configuration of an extended attribute section detection unit 12 according to the sixth embodiment.
FIG. 25A is a diagram illustrating an example of a PMT.
(B) It is a figure which shows an example of PAT.
FIG. 26 (a) Since the section in which the program arrangement information has changed and the non-viewing section overlap, there is a conflict between the extension control unique to the non-viewing section and the extension control unique to the section in which the program arrangement information has changed. It is a figure which shows the example which has generate | occur | produced.
(B) Since the section (carousel section) in which data is transmitted by the carousel method overlaps with the unviewed section, contention between the extended control specific to the unviewed section and the extended control specific to the carousel section occurs. FIG.
FIG. 27 is a diagram illustrating an internal configuration of a recording apparatus 100 according to an eighth embodiment.
FIG. 28 is a diagram illustrating a section marker in which a channel number is incorporated by the extended attribute section detection unit 12;
FIG. 29 is a diagram illustrating an internal configuration of a recording apparatus 100 according to a tenth embodiment.
FIGS. 30 (a) and 30 (b) are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 1 in comparison.
(C), (d) It is a figure which shows how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case2.
FIGS. 31A and 31B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 3 in comparison. FIGS.
32 (a) and (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 4 in comparison.
FIGS. 33 (a) and 33 (b) are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 5-1;
FIGS. 34 (a) and (b) are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 5-2.
FIGS. 35A and 35B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 5 in comparison.
36 (a) and 36 (b) are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 6-1.
FIGS. 37A and 37B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section changes before and after partial deletion in case 6-2.
FIGS. 38A and 38B are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 6-3.
FIGS. 39A and 39B are diagrams showing how the cell changes before and after the deletion of the middle part of the cell in case 7. FIGS.
FIGS. 40A and 40B are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 7-1.
41 (a) and 41 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 7-2.
42 (a) and 42 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 7-3.
FIGS. 43A and 43B are diagrams showing the transition of the TS-VOB-cell-extended attribute section before and after deleting case8. FIGS.
44 (a) and 44 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 9-1 in comparison.
45 (a) and 45 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 9-2.
46 (a) and 46 (b) are diagrams illustrating changes in TS-VOB-cells when a part of the TS-VOB in csse10 is deleted.
47 (a) and 47 (b) are diagrams showing how TS-VOB-cell-extended attribute sections transition before and after partial deletion in case 10-1.
48 (a) and 48 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 10-2.
49 (a) and 49 (b) are diagrams showing how the TS-VOB-cell-extended attribute section transitions before and after partial deletion in case 10-3.
FIG. 50 is a diagram illustrating an internal configuration of a recording apparatus 100 according to a tenth embodiment.
FIGS. 51A and 51B are diagrams schematically illustrating movement editing in which cell # 1 is moved immediately after cell # 3 out of four cells # 1 to cell # 4 constituting a playback path; is there.
(C), (d) It is a figure which shows the movement process of moving the cell containing an extended attribute area start point.
FIGS. 52A and 52B are diagrams showing how section marker update processing is performed when a cell including an extended attribute section start point is moved. FIGS.
FIGS. 53A and 53B are diagrams illustrating a movement process of moving a cell including an end point of an extended attribute section.
FIGS. 54A and 54B are diagrams showing section marker update processing when a cell including an extended attribute section end point is moved; FIGS.
[Explanation of symbols]
1 DVD
2 User interface
3 Drive device
4 Resident memory
5 Track buffer
6 Analog tuner
7 Encoder
8 Digital tuner
9 Extraction unit
10 Analysis Department
11 Map creation part
12 Extended attribute section detector
13 CM section detector
14 Reproduction path information creation unit
15 Recording controller
16 Decoder
17 Playback control unit
18 Extended attribute section setting part
19 Unviewed section detector
20 Extended control execution unit
21 Extended control arbitration
23 Manufacturer ID holding part
24 Program sequence change section detector
25 Carousel section detector
26 Deletion Editing Department
27 Moving Editing Department
100 recording device
101 Terrestrial antenna
102 Parabona antenna

Claims (7)

デジタルストリームと、それぞれがデジタルストリームに対する再生経路を示す複数の再生経路情報とが記録された記録媒体についての記録装置であって、
再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、当該再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定し(1)、複数再生経路において有効である場合、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を一括指定する(2)指定手段と、
再生経路内において指定手段により個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報、及び、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報の少なくとも一方を記録媒体に書き込む書込手段とを備え、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す、記録装置。
A recording apparatus for a recording medium on which a digital stream and a plurality of pieces of reproduction path information each indicating a reproduction path for the digital stream are recorded,
If the content of extended control performed during playback is valid only within the playback path indicated by one playback path information, specify the section for which extended control is to be performed individually for that playback path (1) When it is effective in multiple playback paths, for the multiple playback paths indicated by the multiple playback path information (2) designation means for collectively specifying sections to be extended control,
A first type of marker information indicating where the sections individually specified by the specifying means in the playback path exist, and a second type indicating where the sections specified in a batch in the digital stream exist Writing means for writing at least one of the marker information to a recording medium,
The first and second types of marker information are written to a recording medium with classification information attached thereto, and the classification information is a type in which extended control corresponding to the first and second types of marker information is effective among a plurality of manufacturers. A recording device that indicates whether it belongs to one category or a second category that is valid for a specific manufacturer.
デジタルストリームと、それぞれがデジタルストリームに対する再生経路を示す複数の再生経路情報と、拡張制御を行うべき区間を示すマーカ情報とが記録された記録媒体であって、
再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、拡張制御を行うべき区間は、当該再生経路に対し、個別に指定され、当該内容が複数の再生経路において一律に有効である場合、拡張制御を行うべき区間は、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、一括指定され、
前記マーカ情報には、再生経路内において個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報と、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報とがあり、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す、記録媒体。
A recording medium in which a digital stream, a plurality of pieces of reproduction path information each indicating a reproduction path for the digital stream, and marker information indicating a section to be subjected to extended control are recorded,
When the content of the extended control performed during playback is valid only within the playback path indicated by one playback path information, the section to be subjected to the extended control is individually specified for the playback path, and the content Is uniformly valid in a plurality of playback paths, the section to be subjected to the extended control is collectively specified for the plurality of playback paths indicated by the multiple playback path information,
The marker information includes a first type of marker information indicating where individually specified sections exist in the playback path, and a first indicating where the sections specified collectively in the digital stream exist. There are two types of marker information,
The first and second types of marker information are written on a recording medium with classification information attached thereto, and the classification information is a type in which extended control corresponding to the first and second types of marker information is effective among a plurality of manufacturers. A recording medium indicating whether it belongs to one category or a second category effective for a specific manufacturer .
請求項2記載の記録媒体についての再生装置であって、
記録媒体から第1タイプのマーカ情報、及び、第2タイプのマーカ情報を記録媒体から読み出す読出手段と、
再生経路情報に示される再生経路のうち、第1タイプのマーカ情報により指定されている区間内においては、その再生経路に固有の拡張制御を行い、当該区間内のうち、第2タイプのマーカ情報により指定されている区間と重複している部分においては、当該拡張制御に代えて又は当該拡張制御に加えて、デジタルストリームに固有な拡張制御を行う制御手段とを備え、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録されており、前記区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報により示される拡張制御を行うべき区間における拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す情報であり、
前記制御手段が、複数再生経路に共通の拡張制御又は再生経路固有の拡張制御を行うのは、第1又は第タイプのマーカ情報が第1の区分に属する場合(1)、及び、第1又は第タイプのマーカ情報が第2の区分に属する場合であって再生装置を製造したメーカーと、第2区分に対応する特定メーカーとが一致している場合(2)である、再生装置。
A playback device for a recording medium according to claim 2,
Reading means for reading the first type marker information and the second type marker information from the recording medium;
In the playback path indicated by the playback path information, in the section specified by the first type marker information, the extension control unique to the playback path is performed, and in the section, the second type marker information In a portion overlapping with the section specified by the above, in addition to the extended control or in addition to the extended control, a control means for performing extended control specific to the digital stream,
The first and second types of marker information are recorded with classification information, and the classification information is extended control in a section where extended control indicated by the first and second types of marker information is to be performed. Information indicating whether it belongs to the first category valid among a plurality of manufacturers or the second category valid for a specific manufacturer,
It said control means, perform common extended control or playback path-specific extended control multiple reproduction paths, if the marker information of the first or second type belongs to the first section (1), and, first Alternatively, the playback apparatus in which the second type of marker information belongs to the second section and the manufacturer that manufactured the playback apparatus matches the specific manufacturer corresponding to the second section (2).
デジタルストリームと、それぞれがデジタルストリームに対する再生経路を示す複数の再生経路情報とが記録された記録媒体についての記録手順をコンピュータに行わせるプログラムであって、
再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、当該再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定し(1)、複数再生経路において有効である場合、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を一括指定する(2)指定ステップと、
再生経路内において指定ステップにより個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報、及び、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報の少なくとも一方を記録媒体に書き込む書込ステップとをコンピュータに実行させ、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す、プログラム。
A program that causes a computer to perform a recording procedure for a recording medium in which a digital stream and a plurality of pieces of reproduction path information each indicating a reproduction path for the digital stream are recorded,
If the content of extended control performed during playback is valid only within the playback path indicated by one playback path information, specify the section for which extended control should be performed for that playback path individually (1) When it is effective in the multiple playback path, for the multiple playback path indicated by the multiple playback path information, specify the section to perform the extended control collectively (2) a specifying step;
A first type of marker information indicating where the sections individually specified by the specifying step exist in the playback path, and a second type indicating where the sections specified collectively in the digital stream exist And writing to write at least one of the marker information to the recording medium .
The first and second types of marker information are written on a recording medium with classification information attached thereto, and the classification information is a type in which extended control corresponding to the first and second types of marker information is effective among a plurality of manufacturers. A program that indicates whether it belongs to one category or a second category that is valid for a specific manufacturer .
請求項2記載の記録媒体についての再生手順をコンピュータに行わせるプログラムであって、記録媒体から第1タイプのマーカ情報、及び、第2タイプのマーカ情報を記録媒体から読み出す読出ステップと、
再生経路情報に示される再生経路のうち、第1タイプのマーカ情報により指定されている区間内においては、その再生経路に固有の拡張制御を行い、当該区間内のうち、第2タイプのマーカ情報により指定されている区間と重複している部分においては、当該拡張制御に代えて又は当該拡張制御に加えて、デジタルストリームに固有な拡張制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させ、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録されており、前記区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報により示される拡張制御を行うべき区間における拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す情報であり、
前記制御ステップが、複数再生経路に共通の拡張制御又は再生経路固有の拡張制御を行うのは、第1又は第2タイプのマーカ情報が第1の区分に属する場合 (1) 、及び、第1又は第2タイプのマーカ情報が第2の区分に属する場合であってコンピュータを製造したメーカーと、第2区分に対応する特定メーカーとが一致している場合 (2) である、プログラム。
A program for causing a playback procedure for a recording medium according to claim 2 wherein the computer, a reading step of reading a first type of marker information from the recording medium and the marker information of the second type from a recording medium,
In the playback path indicated by the playback path information, in the section specified by the first type marker information, the extension control unique to the playback path is performed, and in the section, the second type marker information In a portion overlapping with the section specified by the above, in addition to the extended control or in addition to the extended control, the computer is caused to execute a control step for performing extended control specific to the digital stream,
The first and second type marker information is recorded with classification information, and the classification information is extended control in a section where extended control indicated by the first and second type marker information is to be performed. Information indicating whether it belongs to the first category valid among a plurality of manufacturers or the second category valid for a specific manufacturer,
The control step performs the extension control common to the plurality of playback paths or the extension control unique to the playback path when the first or second type marker information belongs to the first category (1) , and or a second type of marker information and manufacturer that manufactured the case in a by computer belonging to the second segment, is the case where the specific manufacturer corresponding to the second segment match (2), the program.
デジタルストリームと、それぞれがデジタルストリームに対する再生経路を示す複数の再生経路情報とが記録された記録媒体についての記録方法であって、
再生時に行われる拡張制御の内容が、1つの再生経路情報により示される再生経路内に限って有効である場合、当該再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を、個別に指定し(1)、複数再生経路において有効である場合、複数再生経路情報により示される複数再生経路に対し、拡張制御を行うべき区間を一括指定する(2)指定ステップと、
再生経路内において指定ステップにより個別に指定された区間が何処に存在するかを示す第1タイプのマーカ情報、及び、デジタルストリーム内において一括指定された区間が何処に存在するかを示す第2タイプのマーカ情報の少なくとも一方を記録媒体に書き込む書込ステップとを有し、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録媒体に書き込まれ、区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報に対応する拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す、記録方法。
A recording method for a recording medium in which a digital stream and a plurality of pieces of reproduction path information each indicating a reproduction path for the digital stream are recorded,
If the content of extended control performed during playback is valid only within the playback path indicated by one playback path information, specify the section for which extended control is to be performed individually for that playback path (1) When it is effective in multiple playback paths, the multiple playback paths indicated by the multiple playback path information are collectively designated as a section to be subjected to extended control (2) a specifying step;
A first type of marker information indicating where the sections individually specified by the specifying step exist in the playback path, and a second type indicating where the sections specified collectively in the digital stream exist A writing step of writing at least one of the marker information to a recording medium,
The first and second types of marker information are written to a recording medium with classification information attached thereto, and the classification information is a type in which extended control corresponding to the first and second types of marker information is effective among a plurality of manufacturers. A recording method that indicates whether it belongs to one category or a second category that is valid for a specific manufacturer .
請求項2記載の記録媒体についての再生方法であって、記録媒体から第1タイプのマーカ情報、及び、第2タイプのマーカ情報を記録媒体から読み出す読出ステップと、再生経路情報に示される再生経路のうち、第1タイプのマーカ情報により指定されている区間内においては、その再生経路に固有の拡張制御を行い、当該区間内のうち、第2タイプのマーカ情報により指定されている区間と重複している部分においては、当該拡張制御に代えて又は当該拡張制御に加えて、デジタルストリームに固有な拡張制御を行う制御ステップとを有し、
前記第1、第2タイプのマーカ情報は区分情報が付されて記録されており、前記区分情報は、第1、第2タイプのマーカ情報により示される拡張制御を行うべき区間における拡張制御が、複数メーカー間で有効な第1の区分に属するか、特定のメーカーにおいて有効な第2の区分に属するかを示す情報であり、
前記制御ステップが、複数再生経路に共通の拡張制御又は再生経路固有の拡張制御を行うのは、第1又は第2タイプのマーカ情報が第1の区分に属する場合 (1) 、及び、第1又は第2タイプのマーカ情報が第2の区分に属する場合であってコンピュータを製造したメーカーと、第2区分に対応する特定メーカーとが一致している場合 (2) である、再生方法。
3. A reproduction method for a recording medium according to claim 2, wherein a reading step for reading out the first type marker information and the second type marker information from the recording medium from the recording medium, and a reproduction path indicated by the reproduction path information. In the section specified by the first type marker information, the extended control unique to the playback path is performed, and the section specified by the second type marker information is overlapped in the section. In the portion that is, instead of the extended control or in addition to the extended control, has a control step for performing the extended control specific to the digital stream,
The first and second type marker information is recorded with classification information, and the classification information is extended control in a section where extended control indicated by the first and second type marker information is to be performed. Information indicating whether it belongs to the first category valid among a plurality of manufacturers or the second category valid for a specific manufacturer,
The control step performs the extension control common to the plurality of playback paths or the extension control unique to the playback path when the first or second type marker information belongs to the first category (1) , and or a second type of marker information and manufacturer that manufactured the computer even if belonging to the second segment, is the case where the specific manufacturer corresponding to the second segment match (2), playback method.
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