JP4040936B2 - Bullet ball machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機、例えば1ゲーム毎に所定数の遊技球を遊技盤側に発射して遊技を行うアレンジボール機では、発射手段によって発射された遊技球を遊技盤側に案内する発射レールと、この発射レール上に供給された遊技球を発射位置に位置決めするストッパーと、発射位置の遊技球を検出する検出スイッチとを備え、発射手段の打撃槌によりストッパーの下側から発射レール上の遊技球を打撃して遊技盤側に発射させると共に、そのときの検出スイッチからの検出信号に基づいて遊技球の発射個数を計数するようになっている。
【0003】
この種の弾球遊技機では、例えば発射レールとストッパーとは遊技盤を下側から支持する支持板にその前側から金属板製の取り付け板を介して取り付けられ、検出スイッチは、支持板の後側から装着されてその支持板に例えば一体に設けられたスイッチ保持部により保持されるようになっている。また、取り付け板には、発射位置に対応して前後に貫通する検出窓を形成し、この検出窓をストッパーと一体に形成された合成樹脂製の閉鎖板で閉鎖して、その閉鎖板の後側の検出スイッチにより閉鎖板を介して発射位置の遊技球を検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平10−211322号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の弾球遊技機では、組み立てを行う場合、発射レールやストッパーについては予め取り付け板に取り付けた状態で支持板に前側から装着し、検出スイッチはそれとは別に支持板の裏側からスイッチ保持部に装着する必要があるため、作業工程が煩雑になると共に、部品点数が増加する等の問題点があった。
【0005】
また、この種の弾球遊技機では、遊技球の正確な発射動作及び正確な発射検出を行う上で発射レール、ストッパー、検出スイッチの三者の相対位置が非常に重要となるが、従来は発射レールとストッパーとは1つの取り付け板に取り付けられて支持板に装着されるのに対し、検出スイッチはそれらとは別に単独で支持板に取り付けられるため、発射レール及びストッパーと、検出スイッチとの相対位置にズレが生じやすく、正確な発射検出が行えない可能性があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、組み立て作業を容易に行うことができ、しかも発射位置の遊技球を検出スイッチで確実に検出することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発射手段14によって発射された遊技球を遊技盤12側に案内する発射レール16と、該発射レール16上に供給された遊技球を発射位置Aに位置決めするストッパー64と、前記発射位置Aの遊技球を検出する検出スイッチ65とを備えた弾球遊技機において、前記ストッパー64と、前記検出スイッチ65を前記発射位置Aに位置決めされた遊技球の略上側に保持するスイッチ保持部66とを一体に形成した発射位置部材48を支持板13の前側に装着し、前記スイッチ保持部66の後部側に、前記検出スイッチ65を着脱するための着脱開口部76を設け、前記スイッチ保持部66に装着された前記検出スイッチ65の背面側が前記着脱開口部76を介して前記支持板13の前面側に略当接するように構成されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をアレンジボール機として具現化した一実施形態を例示している。図1及び図2において、1は外枠、2は前枠で、外枠1の前側に上下一対のヒンジ3を介して開閉自在に枢着されている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠2の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠2に開閉自在に枢支されている。
【0009】
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。また、9は余剰球等を貯留する下皿、10は灰皿で、これらは前面板5の下側で前枠2の前側に左右に配置され、下皿カバー11により覆われている。12は遊技盤で、前枠2の窓孔6に対応するように、前枠2の裏側に設けられた門型状の遊技盤装着枠に裏側から着脱自在に装着され、窓孔6の下部側で前枠2の裏側に装着された支持板13により下側から支持されている。
【0010】
14は発射手段で、前枠2の下部の一端側、例えば右端側に配置されており、前面板5の裏側に装着された球送り手段15(図3)により発射レール16上の発射位置Aに1個ずつ供給される遊技球を発射方向に打撃する打撃槌17と、この打撃槌17を発射方向に付勢する付勢バネ18と、発射モータ19と、この発射モータ19の作動により打撃槌17を付勢バネ18のバネ圧に抗して反発射方向に間欠的に駆動するカム体20と、付勢バネ18のバネ圧を任意に調整する操作ハンドル21とを備え、単位ゲーム毎に所定数(例えば16個)の遊技球を遊技盤12側へと発射させるようになっている。
【0011】
打撃槌17、付勢バネ18、発射モータ19、カム体20等は取り付け板(図示省略)を介して前枠2の裏側に装着され、操作ハンドル21は前枠2の前側に回動操作可能に突設されている。なお、操作ハンドル21には、遊技者の把持を検出する接触検出スイッチ(図示省略)が設けられている。
【0012】
遊技盤12の前面には、図2に示すように、発射手段14により発射された遊技球を案内するガイドレール23が環状に装着されると共に、そのガイドレール23の内側の遊技領域24内には、その下部に入賞口手段25が配置され、また入賞口手段25の上側に液晶表示手段等よりなる図柄表示手段26、特定入賞手段27、得点増加手段28、始動手段29、作動手段30,31、普通入賞手段32,33等の各種遊技部品が配置されている。
【0013】
入賞口手段25は、図3に示すように、遊技盤12の開口部12aに裏側から着脱自在に装着された入賞ケース34と、この入賞ケース34に横一列状等に形成され且つ前側から入賞した遊技球を遊技盤12の裏側へと誘導する複数個、例えば16個の入賞口35と、各入賞口35に入賞した遊技球を検出する複数個、例えば16個の入賞検出スイッチ36とを備え、遊技盤12に沿って落下する遊技球が何れかの入賞口35に入賞して、入賞検出スイッチ36がその遊技球を検出するようになっている。
【0014】
また、入賞口手段25は、遊技盤12に装着された入賞口カバー37により前側から覆われており、その入賞口カバー37に、各入賞口35に対応する複数個、例えば16個の表示部38を備えた入賞表示手段39が設けられている。入賞表示手段39は、遊技球が何れかの入賞口35に入賞したときに、それに対応する表示部38が発光、その他によって入賞を表示するようになっている。各表示部38には、各入賞口35に対応して一端側から順番に番号が表示されている。
【0015】
単位ゲーム中に、例えば連続する4個の表示部38が発光状態となるなど、入賞表示状態となった表示部38が予め定められた組み合わせとなって入賞役が成立した場合には、その組み合わせの難易度等に応じて所定数の遊技球が賞球として払い出し手段から払い出されるようになっている。
【0016】
なお、入賞表示手段39は、入賞口手段25よりも上側の遊技領域24の中央部等に、表示部38を縦横に所定数(例えば4個ずつ)組み合わせて配置してもよい。
【0017】
支持板13は例えば合成樹脂製であって、図2に示すように、遊技盤12を下側から支持する遊技盤支持部41、この遊技盤支持部41の前縁側から上方に突設して設けられた左右一対の起立板部42、払い出し手段から払い出された遊技球を上皿7側に案内する案内通路43、ファール球を下皿9側に案内するファール球案内通路44、前面板5を開いたときに案内通路43から零れた遊技球を下皿9側に案内する零れ球案内通路45、裏側からスピーカ46が装着されるスピーカ装着部47等が一体に形成されている。ファール球案内通路44には、ファール球を検出するファール球検出スイッチ44aが設けられている。
【0018】
また、支持板13の前側には、発射レール16、発射位置部材48等が取り付け板49を介して着脱自在に装着されている。発射レール16は断面M字型に折り曲げ成形された板金製であって、取り付け板49の前側に、ガイドレール23側の下流側端部16bが上流側端部16aよりも高くなるように傾斜した状態で例えばネジ止め等により固定されている。
【0019】
取り付け板49は、発射レール16の配置方向に長い例えば厚手の鉄板等の金属板により構成されており、図4に示すように、発射レール16に対応して斜め方向に帯状に形成された斜め板部50と、この斜め板部50の両端側に水平方向に設けられ且つ斜め板部50よりも上下方向に幅広に形成された上流側幅広板部51及び下流側幅広板部52とを一体に備えている。そして、この取り付け板49は、複数本の取り付けネジ53により支持板13に前側から着脱自在に固定されている。
【0020】
下流側幅広板部52の前側には、ガイドレール23側から発射レール16側への遊技球の戻りを阻止する戻り球阻止手段54が、発射レール16の下流側端部16bの上側近傍に装着されている。戻り球阻止手段54は、例えば弾性変形可能な細長薄板状の阻止部材55と、この阻止部材55の例えば上流端側を下流側幅広板部52に固定する固定部材56とを備えている。阻止部材55は、その下流端側と発射レール16の下流側端部16bとの隙間が遊技球の直径よりも小さく、且つその下流端側が上流端側よりも低い傾斜状に保持されており、発射方向への遊技球に対しては上向きに弾性変形してその通過を許容し、反発射方向への遊技球はその通過を阻止してファール球案内通路44側に案内するようになっている。
【0021】
また、発射レール16の下流側端部16bには、ガイドレール23側からの戻り球を衝突させてファール球案内通路44側に案内する例えば合成樹脂製のファール球当接部材57が取り付けられている。
【0022】
上流側幅広板部51には、図6に示すように切り欠き部58が形成されている。この切り欠き部58は、上流側幅広板部51の上流端側からその上縁部に沿って下流側に向けて横向きに形成された所定幅の横切り欠き部と、その横切り欠き部の下流端側から発射レール16の発射位置Aの近傍まで下向きに形成された所定幅の縦切り欠き部とで逆L字型に形成されており、この切り欠き部58とその上流側に残された上向き突設部59とで形成される正面視矩形状の領域が、発射位置部材48を装着するための発射位置部材装着部60を形成している。
【0023】
上向き突設部59には、その上下方向略中央部分にネジ孔61が形成され、また例えばそのネジ孔61の上下2カ所に位置決め孔62が形成されている。なお、位置決め孔62は1個以上であればよい。
【0024】
発射位置部材48は合成樹脂製であって、図5〜図8に示すように、発射位置部材装着部60に対応する正面視矩形状の裏板部63と、発射レール16上に供給された遊技球を発射位置A(図4)に位置決めするストッパー64と、発射位置Aの遊技球を検出する検出スイッチ65を保持するスイッチ保持部66とを一体に備えている。
【0025】
裏板部63は、その略全体が取り付け板49と同じ板厚に形成され、切り欠き部58に対応する嵌合板部67と、上向き突設部59に対応し且つ嵌合板部67よりも取り付け板49の板厚分だけ前側に偏位して段違い状に形成された固定板部68とで構成されている。固定板部68には、その前面側に上向き突設部59側のネジ孔61に対応する取り付けネジ用の筒部69が突設され、また裏面側には上向き突設部59側の位置決め孔62に対応する位置決め突起70が設けられている。
【0026】
発射位置部材48は、嵌合板部63を切り欠き部58に、固定板部68の位置決め突起70を上向き突設部59側の位置決め孔62に夫々前側から嵌合させ、筒部69の前側から上向き突設部59側のネジ孔61に取り付けネジ69aをねじ込むことにより、嵌合板部67の前面側が取り付け板49の前面側と面一の状態で取り付け板49に固定される。
【0027】
ストッパー64は、裏板部63の上流側縁部に沿って裏板部63の前側に突設されており、裏板部63の上流側上端部から上流側縁部に沿って上下方向に設けられた縦板部71と、この縦板部71の上端側から発射レール16に向けて例えば発射レール16と略直交する方向に設けられた傾斜板部72と、縦板部71の下端部と傾斜板部72の下端部とを接続する底板部73とで正面視三角状に形成されており、そのストッパー64の内側に筒部69が配置されている。
【0028】
底板部73は、発射位置部材48を取り付け板49の発射位置部材装着部60を介して支持板13の前側に装着したとき、打撃槌17の槌先部17aと干渉しないようにその槌先部17aの通過経路よりも若干上側に配置されている(図4参照)。また、その底板部73の下流側の角部は、発射レール16上の遊技球を規制する球規制部74となっており、発射レール16上の発射位置Aにある遊技球の上端側に上流側から当接して上流側への流下を規制し、その遊技球を発射位置Aに位置決めするようになっている。
【0029】
なお、ストッパー64は、裏板部63の嵌合板部67と固定板部68とに跨って設けられているが、発射位置Aに位置決めされた遊技球が嵌合板部67よりも前側に張り出した固定板部68と干渉しないように、球規制部74は固定板部68よりも下流側の嵌合板部67側に張り出した位置に設けられている。
【0030】
裏板部63には、ストッパー64の傾斜板部72の下流側に沿って長穴状の開口部75が形成されている。開口部75は、その下部側の下部開口部(着脱開口部)76と、上部側の上部開口部77とを一体に備えている。下部開口部76は、検出スイッチ65が前後方向に通過可能な最小限の大きさに形成されており、その前側で且つストッパー64の発射方向下流側に、検出スイッチ65を保持するスイッチ保持部66が設けられている。上部開口部77は、下部開口部76よりもその幅が狭く形成されており、検出スイッチ65が通過不可能となっている。
【0031】
なお、支持板13側には、上部開口部77に対応する配線孔13a(図3)が形成されている。
【0032】
検出スイッチ65には、鋼製の遊技球が発射レール16の発射位置Aに来た時にその遊技球を検出するように、磁気感応型の近接スイッチ等が使用されている。この検出スイッチ65は偏平な略直方体状で、その長手方向一端側(下面側)に検出面65aが設けられ、他端側(上面側)にリード線65bが引き出されている。
【0033】
スイッチ保持部66は、下部開口部76の下流側に沿って裏板部63の前側に突設された保持板部78と、この保持板部78の前縁側に設けられた1又は複数、例えば3個の係合突起(係合部)79a〜79cとを備えている。保持板部78はストッパー64の傾斜板部72と平行に設けられ、裏板部63から前側への突出量はストッパー64と略等しいか若干大きくなっている。
【0034】
発射位置部材48の裏側から下部開口部76を介して検出面65aを発射レール16側に向けた状態で前向きに挿入された検出スイッチ65は、保持板部78と傾斜板部72との間に、発射レール16と直交する状態で挟持され、発射/反発射方向への移動が規制される。
【0035】
このように、スイッチ保持部66には、保持板部78と傾斜板部72との間はその前後方向及び上下方向(発射レール16に直交する方向)が全て開放しており、検出スイッチ65の下端側には発射位置Aに位置決めされた遊技球と検出スイッチ65の検出面65aとの間を連通させる検出開口部78aが、上端側には検出スイッチ65のリード線65bを上部開口部77に通過させるための配線開口部78bが、夫々形成されている。
【0036】
なお、スイッチ保持部66の発射方向下流側、即ち保持板部78の下流側の傾斜面78cは、遊技球を発射レール16上に案内する傾斜案内部となっている。また、開口部75の周縁部には、ストッパー64と保持板部78とが設けられている部分を除き、裏板部63の前面側に所定厚さの厚肉部63aが設けられている。
【0037】
係合突起79a〜79cは、夫々保持板部78の前縁側の下端部、上下方向中央部、上端部に配置され、上流側に向けて突出状に設けられている。下端側及び上下方向中央の係合突起79a,79bは夫々検出スイッチ65の前側に設けられた係合溝80a,80bに前側から係合し、上端側の係合突起79cは検出スイッチ65の上面側に上側から係合して、検出スイッチ65の上下方向(発射レール16と直交する方向)及び前側への移動を規制するようになっている。
【0038】
また、検出スイッチ65は、下部開口部76を介してスイッチ保持部66に装着したとき、その裏面側が裏板部63の嵌合板部67の裏面側と面一となるような前後方向幅に形成されており、検出スイッチ65を装着した発射位置部材48を取り付け板49を介して支持板13の前側に装着したとき、検出スイッチ65はその裏面側が支持板13の前面側に略当接して、その後側への移動が規制されるようになっている。
【0039】
このように、検出スイッチ65は、スイッチ保持部66に装着された状態で、その発射/反発射方向への移動を保持板部78と傾斜板部72とにより、上下方向(発射レール16と直交する方向)及び前側への移動を係合突起79a〜79cにより、後側への移動を支持板13の前面側により、夫々規制されて保持される。このとき、検出スイッチ65の検出面65aが、検出開口部78aを介して、発射位置Aに位置決めされた遊技球の上端側に近接するようになっている。また、検出スイッチ65のリード線65bは、配線開口部78bから上部開口部77、支持板13側の配線孔13aを介して支持板13の裏側に通されて中継基板等のコネクタに接続され、例えば主制御基板側に電気的に接続される。
【0040】
上記構成のアレンジボール機において、遊技者が発射手段14の操作ハンドル21を把持して回動操作すると、発射モータ19が作動して打撃槌17が間欠的に揺動し、付勢バネ18のバネ圧に応じた打撃力により、打撃槌17の槌先で発射レール16上の発射位置Aの遊技球を打撃して遊技盤12のガイドレール23側に発射させる。
【0041】
また発射レール16上の遊技球を打撃槌17が打撃して発射させると、その打撃槌17の打撃動作に連動して球送り手段15が作動し、上皿7からの遊技球を1個ずつ発射レール16上に供給して行く。
【0042】
球送り手段15が発射レール16上に遊技球を供給すると、その遊技球は発射レール16に沿ってストッパー64側に移動し、その上端側がストッパー64の球規制部74に当接して、発射位置Aに位置決めされる。また遊技球が発射位置Aでストッパー64に当接すると、検出スイッチ65が検出開口部78aを介して遊技球を検出する。そして、検出スイッチ65が遊技球を検出した後、打撃槌17がその遊技球を打撃して発射させると、検出スイッチ65の検出状態が非検出状態に変化して、遊技球の発射が検出される。例えば、主制御基板側の計数手段は、この検出スイッチ65からの検出信号に基づいて発射個数に1ずつ加算して、ゲーム毎の発射個数を計数する。
【0043】
通常、殆どの遊技球はガイドレール23に沿って遊技盤12の上部側に移動し、ガイドレール23の上端側から遊技領域24内に入った後、遊技釘等に衝突しながら遊技盤12に沿って下方に落下する。
【0044】
しかし、発射力が弱く、ガイドレール23の途中で遊技球が失速した場合には、その遊技球はファール球となってガイドレール23に沿って上流側に戻り、ファール球案内通路44を経て下皿9へと戻されて行く。そして、ファール球がファール球案内通路44を通過する際に、ファール球検出スイッチ44aがそのファール球を検出すると、計数手段がそのゲームにおける発射個数を1減算する。これにより、計数手段によって計数される発射個数は、実際に遊技領域24内に打ち込まれた実発射個数となる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態では、ストッパー64と、検出スイッチ65を保持するスイッチ保持部66とを一体に形成しているため、例えばストッパー64と検出スイッチ65とを一度に取り付けることができ、組み立て作業を極めて容易に行うことができ、作業性が著しく向上する。また、ストッパー64と検出スイッチ65との相対位置関係が常に一定となるため、発射位置Aの遊技球と検出スイッチ65との位置関係も一定となり、常に正確な発射検出を行うことができるという利点もある。
【0046】
また、ストッパー64とスイッチ保持部66とを一体に備えた発射位置部材48及び発射レール16を、共に取り付け板49を介して遊技機本体側の所定位置、例えば支持板13の前側に取り付けているため、発射レール16、ストッパー64、検出スイッチ65の三者の相対位置が取り付け板49を介して常に一定に保持され、発射レール16及びストッパー64と、検出スイッチ65との相対位置のズレを防止でき、より正確な発射検出を行うことができる。
【0047】
スイッチ保持部66をストッパー64の発射方向下流側に設け、スイッチ保持部66に装着した検出スイッチ65が発射位置Aに位置決めされた遊技球の略上側に配置されるように構成されており、しかも発射位置Aに位置決めされた遊技球とスイッチ保持部66に保持された検出スイッチ65との間に検出開口部78aを設けているため、例えば合成樹脂製の閉鎖板を介して遊技球を検出する従来の弾球遊技機に比べて誤動作の可能性が低く、発射個数計数の信頼性が向上する利点もある。
【0048】
スイッチ保持部66の発射方向下流側に、遊技球を発射レール16上に案内する傾斜案内部78cを設けているため、スイッチ保持部66を単なる検出スイッチ65の保持部材としてだけでなく遊技球の案内部材としても有効に利用できる。
【0049】
スイッチ保持部66の後部側に、検出スイッチ65をスイッチ保持部66に対して後側から前後方向に着脱するための着脱開口部76を設け、検出スイッチ65をスイッチ保持部66の裏側から前後方向に着脱できるようにしているため、検出スイッチ65の着脱が容易で、しかも発射位置部材48を支持板13の前側に取り付ける等により着脱開口部76を裏側から閉鎖することにより検出スイッチ65の後側への移動を容易に規制することができる。
【0050】
更に、スイッチ保持部66の前部側に、検出スイッチ65側に係合して検出スイッチ65の発射レール16と直交する方向への移動を規制する係合突起79a〜79cを設けているため、検出スイッチ65を着脱開口部76を介してスイッチ保持部66に挿入するだけで、検出スイッチ65と発射位置Aの遊技球との距離を容易且つ確実に所定値にセットできる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、スイッチ保持部66はストッパー64と一体であればよく、例えばスイッチ保持部66を裏板部63の裏側に配置して、検出スイッチ65が裏板部63を介して前側の発射位置Aにある遊技球を検出するように構成してもよい。
【0052】
スイッチ保持部66は、検出スイッチ65をストッパー64の下流側に保持する場合、実施形態のように検出スイッチ65を発射レール16と直交する方向に保持するようにすることが望ましいが、例えば鉛直方向等、発射レール16と直交する方向以外の方向に保持するようにしてもよい。
【0053】
検出スイッチ65の着脱は、スイッチ保持部66の裏側から前後方向に行う以外に、例えばスイッチ保持部66の前側から前後方向に着脱するようにしてもよいし、例えば発射レール16に直交する方向に着脱するように構成してもよい。
【0054】
実施形態のように検出スイッチ65の着脱をスイッチ保持部66の裏側から前後方向に行う場合、検出スイッチ65の後側への移動を規制する規制部材を例えば発射位置部材48と一体に設けてもよい。
【0055】
検出スイッチ65の所定方向の移動を規制する手段としては、例えば検出スイッチ65側に係合突起を設け、その係合突起をスイッチ保持部66側の係合溝等に係合させるように構成してもよい。また、検出スイッチ65側には係合溝や係合突起を設けず、例えばスイッチ保持部66側の係合突起を検出スイッチ65側の例えば上下面側に係合させて検出スイッチ65の所定方向への移動を規制するようにしてもよい。
【0056】
発射位置部材48は取り付け板49側に対して常に一定の相対位置関係で固定されるように構成すればよく、例えば位置決め突起70は1つであってもよい。
【0057】
検出スイッチ65は、鋼製の遊技球を無接触で検出できる近接式のものであれば良く、磁気感応型、誘導型、静電容量型等の種々の近接スイッチを使用することができる。
【0058】
更に、実施形態ではアレンジボール機を例に挙げて説明したが、雀球遊技機等のその他の組み合わせ式の弾球遊技機の他、パチンコ機等の種々の弾球遊技機についても同様の構成を採用できる。パチンコ機の場合、1ゲーム毎に所定数の遊技球を発射させるような制御は行わないが、検出スイッチ65やファール球検出スイッチ44aからの検出信号を例えば発射手段14の制御に利用することは可能である。例えば球循環式のパチンコ機の場合、有効発射個数に応じた金額をカードから差し引く必要があるため、この有効発射個数の計数に検出スイッチ65やファール球検出スイッチ44aからの検出信号を用いることができる。
【0059】
また、例えば遊技盤12の交換によりパチンコ機やアレンジボール機に機種交換可能とした場合、たとえパチンコ機として使用する際には必要のない検出スイッチ65やファール球検出スイッチ44aでも、例えばアレンジボール機として使用する場合には有効に利用できる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、発射手段14によって発射された遊技球を遊技盤12側に案内する発射レール16と、該発射レール16上に供給された遊技球を発射位置Aに位置決めするストッパー64と、発射位置Aの遊技球を検出する検出スイッチ65とを備えた弾球遊技機において、ストッパー64と、検出スイッチ65を発射位置Aに位置決めされた遊技球の略上側に保持するスイッチ保持部66とを一体に形成した発射位置部材48を支持板13の前側に装着し、スイッチ保持部66の後部側に、検出スイッチ65を着脱するための着脱開口部76を設け、スイッチ保持部66に装着された検出スイッチ65の背面側が着脱開口部76を介して支持板13の前面側に略当接するように構成されているため、例えばストッパー64と検出スイッチ65とを一度に取り付けることができ、組み立て作業を極めて容易に行うことができ、作業性が著しく向上する。また、ストッパー64と検出スイッチ65との相対位置関係が常に一定となるため、発射位置Aの遊技球と検出スイッチ65との位置関係も一定となり、常に正確な発射検出を行うことができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の前面板を取り外した状態での正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の発射レール近傍の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の発射位置部材の取り付け状態を示す分解平面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の発射位置部材の取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の発射位置部材及び検出スイッチの分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すアレンジボール機の発射位置部材の斜視図である。
【符号の説明】
12 遊技盤
14 発射手段
16 発射レール
48 発射位置部材
49 取り付け板
64 ストッパー
65 検出スイッチ
66 スイッチ保持部
76 下部開口部(着脱開口部)
78a 検出開口部
78c 傾斜面(傾斜案内部)
79a〜79c 係合突起(係合部)
A 発射位置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball game machine such as a pachinko machine, an arrangement ball machine, or a sparrow ball game machine.
[0002]
[Prior art]
In a ball game machine, for example, an arrange ball machine that plays a game by firing a predetermined number of game balls for each game to the game board side, a launch rail that guides the game balls fired by the launch means to the game board side; The game ball on the launch rail is provided with a stopper for positioning the game ball supplied on the launch rail at the launch position, and a detection switch for detecting the game ball at the launch position from the lower side of the stopper by the striking rod of the launch means. Is fired to the game board side, and the number of game balls fired is counted based on the detection signal from the detection switch at that time.
[0003]
In this type of ball game machine, for example, the launch rail and the stopper are attached to the support plate that supports the game board from the lower side through a metal plate attachment plate from the front side, and the detection switch is located behind the support plate. It is mounted from the side and is held by, for example, a switch holding portion integrally provided on the support plate. In addition, a detection window that penetrates back and forth corresponding to the launch position is formed on the mounting plate, and this detection window is closed with a synthetic resin closing plate formed integrally with the stopper, and after the closing plate The game ball at the launch position is detected via the closing plate by the detection switch on the side (see, for example, Patent Document 1).
[Patent Document 1]
JP 10-211132 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional ball game machine, when assembling, the launch rail and stopper are mounted on the support plate from the front side in a state of being previously attached to the mounting plate, and the detection switch is separately switched from the back side of the support plate. Since it is necessary to attach to the holding part, there are problems such as a complicated work process and an increase in the number of parts.
[0005]
Also, in this type of ball game machine, the relative position of the three of the launch rail, stopper, and detection switch is very important for accurate launch operation and precise launch detection of the game ball. Since the firing rail and the stopper are attached to one support plate and attached to the support plate, the detection switch is separately attached to the support plate separately from them, so the firing rail and the stopper and the detection switch There was a possibility that the relative position would be misaligned and accurate launch detection could not be performed.
[0006]
The present invention provides a ball game machine that can be easily assembled in view of such conventional problems and that can reliably detect a game ball at a launch position with a detection switch. With the goal.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes a
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. 1 to 8 illustrate an embodiment in which the present invention is embodied as an arrangement ball machine. In FIGS. 1 and 2,
[0009]
[0010]
[0011]
The
[0012]
As shown in FIG. 2, a
[0013]
As shown in FIG. 3, the winning opening means 25 is a winning
[0014]
The winning
[0015]
During the unit game, for example, when the winning combination is established with a predetermined combination of the
[0016]
The winning display means 39 may be arranged by combining a predetermined number (for example, four) of the
[0017]
The
[0018]
Further, on the front side of the
[0019]
The mounting
[0020]
On the front side of the downstream
[0021]
Further, a foul
[0022]
As shown in FIG. 6, a
[0023]
In the upward projecting
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
When the
[0029]
The
[0030]
An elongated hole-shaped
[0031]
A
[0032]
As the
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
As described above, the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
Further, when the
[0039]
As described above, the
[0040]
In the arrangement ball machine having the above-described configuration, when the player grasps the operation handle 21 of the launching means 14 and rotates it, the firing
[0041]
When the game ball on the
[0042]
When the ball feeding means 15 supplies the game ball onto the firing
[0043]
Normally, most of the game balls move along the
[0044]
However, when the launch force is weak and the game ball stalls in the middle of the
[0045]
As described above, in the present embodiment, since the
[0046]
In addition, the
[0047]
The
[0048]
Since the
[0049]
An attachment / detachment opening 76 for attaching / detaching the
[0050]
Further, since the front side of the
[0051]
As mentioned above, although embodiment of this invention was explained in full detail, this invention is not limited to the said embodiment, A various change is possible in the range which does not deviate from the meaning of this invention. For example, the
[0052]
When holding the
[0053]
The
[0054]
When attaching / detaching the
[0055]
As a means for restricting the movement of the
[0056]
The
[0057]
The
[0058]
Furthermore, in the embodiment, the arrangement ball machine has been described as an example. However, in addition to other combination type ball game machines such as a sparrow ball game machine, the same configuration is also applied to various ball game machines such as a pachinko machine. Can be adopted. In the case of a pachinko machine, control is not performed to fire a predetermined number of game balls for each game, but detection signals from the
[0059]
Further, for example, when the model can be changed to a pachinko machine or an arrangement ball machine by exchanging the
[0060]
【The invention's effect】
According to the present invention, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the arrange ball machine showing an embodiment of the present invention with a front plate removed.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a front view of the vicinity of a launch rail of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an exploded plan view showing a mounting state of a launch position member of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing a mounting state of a firing position member of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an exploded perspective view of a launch position member and a detection switch of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view of a firing position member of an arrange ball machine showing an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
12 Game board
14 Launching means
16 Launch rail
48 Launch Position Member
49 Mounting plate
64 stopper
65 Detection switch
66 Switch holder
76 Lower opening (detachable opening)
78a Detection opening
78c Inclined surface (inclination guide)
79a-79c engagement protrusion (engagement part)
A Launch position
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