JP4036020B2 - 海底領域抽出装置及び方法、海底領域抽出プログラム並びに前方監視ソーナー - Google Patents

海底領域抽出装置及び方法、海底領域抽出プログラム並びに前方監視ソーナー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海中の三次元音響画像から海底領域を抽出する海底領域抽出装置等に関する。本発明に係る海底領域抽出装置は、水中を航行する航走体に装備され水平/垂直/距離方向に解像度を持つ三次元の前方監視ソーナー等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、三次元音響画像内に存在する海底面や海面を、高度測定装置や水圧感知深度計を用いることなく、二次元平面領域として検出する技術を、既に出願している(特願2001−227301号[未公開])。この技術は、次のようなものである。まず、音響センサの走査領域すなわち三次元音響画像から、センサ高度(想定深度)をパラメータとして、海面に平行な二次元平面領域を所定の刻み幅で順次抽出する。そして、この二次元平面領域上のターゲット検出信号(例えば、ターゲット有りが「1」、ターゲット無しが「0」。)の総和を求めて、これを母集合のデータ数で除すことにより平均値を算出する。この平均値は当該二次元平面領域内におけるターゲットの占有率を示す値である。そこで、最も突出した平均値に対応するセンサ高度(想定深度)を求め、この値を、音響センサと海底面との鉛直離間距離、つまりセンサ高度であると判定する。従って、センサ高度やセンサ深度が不明な場合であっても、海底面や海面を音響センサのみによって容易に検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、水中を航行する航走体に装備され、図8[1]に示されるような水平/垂直/距離方向に解像度を持つ三次元の前方監視ソーナーにおいて、海底領域をその三次元画像中から二次元の平面画像として抽出する装置は、上記特願2001−227301号を除き、本発明者の知る限り存在しない。ただし、特願2001−227301号の技術は、海底が海面と平行すなわち傾斜のないことを前提としている。
【0004】
そのような水中航走体に装備される前方監視ソーナーの視野に海面が捉えられるのは、海岸線に近い浅海域のみにおいてである。一方、浅海域の海底は、一般に海面とは平行ではなく多少傾斜している。しかしながら、上述した特願2001−227301号の技術は海底に傾斜のないことを前提としているので、実際の浅海域においてそのような装置を運用し、抽出した海底領域へ精密な画像処理を施すためには、多少とはいえ傾斜した海底面に対応する必要があった。
【0005】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、三次元音響画像内に含まれている傾斜した海底領域の深度及び傾斜角を求め、それを利用することにより傾斜した海底面を二次元の平面画像として抽出することのできる、海底領域抽出装置等を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第一の海底領域抽出装置は、音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出するものであり、高度検出手段、第一方向及び第二方向画像抽出手段、並びに海底領域出力手段を備えている。高度検出手段は、海底面のある一点における鉛直方向の座標、すなわち高度を検出する。ここで、高度検出手段で検出された高度で互いに交わる二軸を、それぞれ第一軸及び第二軸とする。第一方向及び第二方向画像抽出手段は、第一軸に対する傾斜角と第二軸に対する傾斜角との組み合わせの異なる複数の二次元画像を、三次元音響画像から抽出する。このとき、第一軸に対する異なる傾斜角をn個、第二軸に対する異なる傾斜角をm個とすると、これらの組み合わせからなる二次元画像は(n×m)個となる。海底領域出力手段は、第一方向及び第二方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像の中で最も海底画像らしいものを選択し、これを海底領域として出力する。また、本発明に係る第一の海底領域抽出装置は、請求項1又は2に記載した構成を採り得る。
【0007】
本発明に係る第二の海底領域抽出装置は、音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出するものであり、高度検出手段、第一方向画像抽出手段、第一方向傾斜角出力手段、第二方向画像抽出手段、第二方向傾斜角出力手段、及び海底領域出力手段を備えている。高度検出手段は、海底面のある一点における鉛直方向の座標、すなわち高度を検出する。ここで、高度検出手段で検出された高度で互いに交わる二軸を、それぞれ第一軸及び第二軸とする。第一方向画像抽出手段は、第二軸を含むとともに第一軸に対する傾斜角の異なる複数の二次元画像を、三次元音響画像から抽出する。このとき、第一軸に対する異なる傾斜角をn個とすると、抽出する二次元画像もn個となる。第一方向傾斜角出力手段は、第一方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像の中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応する傾斜角を出力する。第二方向画像抽出手段は、第一軸を含むとともに第二軸に対する傾斜角の異なる複数の二次元画像を、三次元音響画像から抽出する。このとき、第二軸に対する異なる傾斜角をm個とすると、抽出する二次元画像もm個となる。したがって、抽出する二次元画像は合計で(n+m)個でよい(第一の海底領域抽出装置ではn×m個)。第二方向傾斜角出力手段は、第二方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像の中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応する傾斜角を出力する。海底領域出力手段は、高度検出手段で検出された高度における、第一方向傾斜角出力手段から出力された傾斜角及び第二方向傾斜角出力手段から出力された傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する。また、本発明に係る第二の海底領域抽出装置は、請求項3又は4に記載した構成を採り得る。
【0008】
本発明に係る海底領域抽出方法(請求項5乃至8)は本発明に係る海底領域抽出装置に使用されるものであり、本発明に係る海底領域抽出プログラム(請求項9乃至12)は本発明に係る海底領域抽出装置の各手段としてコンピュータを機能させるものであり、本発明に係る前方監視ソーナー(請求項13)は本発明に係る海底領域抽出装置を備えたものである
【0009】
換言すると、本発明は、水平/垂直/距離方向に解像度を持つ三次元の前方監視ソーナーにおいて傾斜した海底面を抽出する場合、傾斜角が海底面に一致したときに画素間の強度差分が極小となる性質を利用して、海底面傾斜角の判定を行うことを特徴とする。また、本発明は、種々の傾斜角スキャン値から強度差分の極小値を判定する際、強度総和の値が最大となる領域にある極小値を利用し、それ以外の極小値を選択しないことを特徴とする。すなわち、本発明は、三次元音響画像から抽出した二次元の平面領域が海底面と一致している場合において、各画素強度値の総和平均値が最大となり、かつ隣り合う各画素間の強度差の総二乗和平均値が極小となる性質を利用して海底面の傾斜角を求め、その抽出を行うことを特徴とする。
【0010】
図8[1]において、送受波器の位置を原点とし、レンジ方向にX軸(レンジ方向軸)、アジマス方向にY軸(アジマス方向軸)をとる。そして、傾斜している海底面をそのまま上側に平行移動して原点が海底面と接したときに、X軸と海底面とのなす角がレンジ方向傾斜角、Y軸と海底面とのなす角がアジマス方向傾斜角である。これらの関係を図示すると、図9のようになる。
【0011】
図8[1]に示す視野で構成される三次元音響画像を得る前方監視ソーナーにおいて、航走体の姿勢角、視野角、及び海底面までの高度情報が既知である場合、幾何学的な演算によって海底面を二次元平面画像として抽出することが可能である。しかし、海底面が傾斜している場合、海面と平行に抽出した平面領域と海底面とは正確には一致しない。図8[2]は、三次元音響画像中における海底断面と抽出する平面領域の断面とを、模式的に示したものである。図中の□が一画素である。この画像中における海底断面、すなわち海底からの残響は、通常散乱や海底内部への透過波の影響によって有限の厚みを持っており、その境界も不鮮明である。
【0012】
図8[2]に示す抽出領域の断面が海底に一致している場合、各画素強度の総和平均値は最大となる。そして、その総和平均値は、傾斜角度のずれが大きくなるに従って小さくなる。傾斜角を求めて抽出面と海底面とを一致させるには、傾斜角を変数として各画素強度の総和平均値を求め、この総和平均値が最大となる傾斜角を求めればよい。しかし、傾斜角に対する総和平均値の変化は模式的に図8[3]に示すように穏やかなものであるため、総和平均値のピーク値を特定することが難しい。
【0013】
これに対して、隣り合う画素同士の強度差を評価する場合、その二乗平均の値は、模式的に図8[3]に示すように、傾斜角に対して、海底面に一致する個所を極小として急激に変化する。従って、傾斜角を変数として各画素強度の差分平均値が極小となるものを求めればよい。しかし、極小値は必ずしも最小値ではなく、また実際には他にも局所的な極小値が発生すると考えられるため、その検出には工夫が必要である。そこで、前述の総和平均値による指標とこの差分平均値による指標とを組み合わせて、総和平均値が最大に近い領域で差分平均値が極小となる角度を海底の傾斜角とすることにより、信頼性の高い海底傾斜角の検出が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る海底領域抽出装置の第一実施形態を示すブロック図である。図2は、図1の海底領域抽出装置の動作の一部を示すフローチャートである。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0015】
本実施形態の海底領域抽出装置1は、音響センサ(図示せず)によって得られた海中の三次元音響画像aから海底面の二次元画像を抽出するものであり、海底面のある一点における鉛直方向の座標すなわち高度を検出する高度検出手段としての高度方向画像抽出手段2及び高度出力手段3と、高度方向画像抽出手段2及び高度出力手段3で検出された高度で互いに交わる二軸をそれぞれ第一軸及び第二軸としたとき、当該第一軸に対する傾斜角と当該第二軸に対する傾斜角との組み合わせの異なる複数の二次元画像を前記三次元音響画像から抽出する第一方向及び第二方向画像抽出手段としてのレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段4と、レンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段4で抽出された複数の二次元画像の中で最も海底画像らしいものを選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力手段5とを備えている。
【0016】
また、高度方向画像抽出手段2は、三次元音響画像aを複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する。高度出力手段3は、高度方向画像抽出手段2で抽出された複数の二次元画像の中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応する高度cを出力する。レンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段4は、高度出力手段3から出力された高度cにおいて、レンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとに三次元音響画像aをスキャンして、複数の二次元画像を抽出する。
【0017】
更に、高度出力手段3は、高度方向画像抽出手段2で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択する。海底領域出力手段5は、レンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段4で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、レンジ方向傾斜角をX軸、アジマス方向傾斜角をY軸、信号強度差の平均値をZ軸とするグラフを作成したとき、信号強度差の平均値が最も小さい極小値である二次元画像を選択する。
【0018】
なお、本実施形態の構成及び動作については、以下の第二実施形態に準ずるので、詳しい説明を省略する。
【0019】
図3は、本発明に係る海底領域抽出装置の第二実施形態を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0020】
本実施形態の海底領域抽出装置10は、海底面を含む海中の三次元音響画像aを複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像bを抽出する高度方向画像抽出手段11と、高度方向画像抽出手段11で抽出された複数の二次元画像bの中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応する高度cを出力する高度出力手段12と、高度出力手段12から出力された高度cにおいて、三次元音響画像aを複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、海面に非平行な複数の二次元画像dを抽出するレンジ方向画像抽出手段13と、レンジ方向画像抽出手段13で抽出された複数の二次元画像dの中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角eを出力するレンジ方向傾斜角出力手段14と、高度出力手段12から出力された高度cにおいて、三次元音響画像aを複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、海面に非平行な複数の二次元画像fを抽出するアジマス方向画像抽出手段15と、アジマス方向画像抽出手段15で抽出された複数の二次元画像fの中で最も海底画像らしいものを選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角gを出力するアジマス方向傾斜角出力手段16と、高度出力手段12から出力された高度cにおける、レンジ方向傾斜角出力手段14から出力されたレンジ方向傾斜角e及びアジマス方向傾斜角出力手段16から出力されたアジマス方向傾斜角gを有する平面を海底領域hとして出力する海底領域出力手段17と、を備えたものである。
【0021】
また、高度出力手段12は、高度方向画像抽出手段11で抽出された複数の二次元画像bのそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択する。レンジ方向傾斜角出力手段14は、レンジ方向画像抽出手段13で抽出された複数の二次元画像dのそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上かつ当該信号強度差の平均値が極小値の二次元画像を選択する。アジマス方向傾斜角出力手段16は、アジマス方向画像抽出手段15で抽出された複数の二次元画像fのそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上かつ当該信号強度差の平均値が極小値の二次元画像を選択する。
【0022】
換言すると、高度方向画像抽出手段11、レンジ方向画像抽出手段13及びアジマス方向画像抽出手段15は、それぞれ高度スキャン、レンジ方向の傾斜角スキャン及びアジマス方向の傾斜角スキャンを行う範囲を決定し、航走体の姿勢、ビーム視野角、海底までの高度及び海底の傾斜角に基づき、三次元音響画像から二次元の平面画像を抽出する。高度出力手段12、レンジ方向傾斜角出力手段14及びアジマス方向傾斜角出力手段16は、抽出された二次元の音響画像における各画素強度値の総和を算出し、その値を総画素数で割ることにより総和平均値を算出し記憶する。レンジ方向傾斜角出力手段14及びアジマス方向傾斜角出力手段16は、抽出された二次元の音響画像における、アジマス方向及びレンジ方向で隣り合う画素同士の強度差分の二乗総和を算出し、それぞれの値を総画素数で割ることにより、アジマス方向及びレンジ各方向における差分平均値を算出し記憶する。
【0023】
図4は、海底領域抽出装置10が用いられる前方監視ソーナーの一例を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0024】
前方監視ソーナー20は、水中を航行する航走体に装備され、水平/垂直/距離方向に解像度を持つ。前方監視ソーナー20の視野例は、図8[1]に示すとおりである。また、送受波器部21、送信回路部22、受信回路部23及び三次元画像形成部24は、音響センサに相当する。
【0025】
まず、送信回路部22は、探信波の電気信号を生成及び増幅して送受波器部21へ出力する。送受波器部21は、その電気信号を音響信号に変換して海中に放射し、海中の物体から反射して返ってきた音響信号を再び電気信号に変換して受信回路部23へ出力する。受信回路部23は、その電気信号に対してフィルタ処理、A/D変換等を施して、三次元画像形成部24へ出力する。三次元画像形成部24は、入力した電気信号をビームフォーミングによって空間分解された画像信号に変換し、これを海底領域抽出装置10へ出力する。海底領域抽出装置10は、入力された三次元音響画像から海底面を二次元の音響画像として抽出し、これを海底画像処理部26へ出力する。海底画像処理部26は、二次元の海底画像に目標強調等の処理を行い、その結果を海底画像判断部27へ出力する。海底画像判断部27は、その結果に基づき最終的な解析処理を行う。
【0026】
次に、海底領域抽出装置10の動作を説明する。
【0027】
図5は、高度方向画像抽出手段11及び高度出力手段12の動作の一例を示すフローチャートである。すなわち、図5は、海底から航走体までの高さ、すなわち高度を求めるアルゴリズムのフローを示している。以下、この図面に基づき説明する。
【0028】
まず、予め設定された運用海域の情報をもとに、高度スキャンする範囲及び刻み幅を算出し、高度の初期値を設定する(ステップ100,101)。続いて、設定された高度、航走体の姿勢情報、及びビーム視野角に基づき、幾何学的な演算によって二次元の平面画像を抽出する(ステップ102)。続いて、抽出された二次元画像の画素強度について全ての総和をとり、その値を総画素数で割ることによって総和平均値を算出する(ステップ103)。続いて、算出した総和平均値とそのときに用いた高度値とを記憶する(ステップ104)。ここで、高度スキャンを終了していない場合(ステップ105)、高度値を刻み幅分インクリメントしてステップ102へ戻る(ステップ106)。一方、高度スキャンを終了している場合(ステップ105)、記憶した総和平均値と高度値との組み合わせの中から総和平均値を最大とする高度値を選択し、これを最適化値として出力することにより高度最適化処理を終了する(ステップ107,108)。なお、この処理を行う時点では、傾斜角はレンジ方向及びアジマス方向ともにゼロと仮定している。
【0029】
図6は、レンジ方向画像抽出手段13及びレンジ方向傾斜角出力手段14の動作の一例を示すフローチャートである。すなわち、図6は、海底のレンジ方向における傾斜角を求めるアルゴリズムのフローを示している。
【0030】
まず、予め設定された運用海域の情報をもとに、レンジ方向傾斜角スキャンを行う範囲及び刻み幅を算出し、レンジ方向傾斜角の初期値を設定する(ステップ109,110)。続いて、図5に示すアルゴリズムにて最適化した高度、設定された傾斜角、航走体の姿勢情報及びビーム視野角に基づき、幾何学的な演算によって二次元の平面画像を抽出する(ステップ111)。続いて、抽出された二次元画像の画素強度全ての総和をとり、その値を総画素数で割ることにより総和平均値を算出する(ステップ112)。このとき、抽出された二次元画像についてレンジ方向に隣り合う画素強度全ての差分の二乗和をとり、その値を総画素数で割ることにより差分平均値も算出する(ステップ113)。続いて、算出された総和平均値、差分平均値、及びそのときに用いた傾斜角値を記憶する(ステップ114)。続いて、レンジ方向傾斜角スキャンを終了していない場合(ステップ115)、傾斜角値を刻み幅分インクリメントしてステップ111へ戻る(ステップ116)。一方、レンジ方向傾斜角スキャンを終了している場合(ステップ115)、記憶した傾斜角値と総和平均値及び差分平均値との組み合わせの中から、総和平均値が最大に近い領域で差分平均値を極小とする傾斜角の値を選択し、これを最適化値として出力することによりレンジ方向傾斜角最適化処理を終了する(ステップ117,118)。
【0031】
図7は、アジマス方向画像抽出手段15及びアジマス方向傾斜角出力手段16の動作の一例を示すフローチャートである。すなわち、図7は、海底のアジマス方向における傾斜角を求めるアルゴリズムのフローを示している。
【0032】
まず、予め設定された運用海域の情報をもとに、アジマス方向傾斜角スキャンを行う範囲及び刻み幅を算出し、アジマス方向傾斜角の初期値を設定する(ステップ119,120)。続いて、図5に示すアルゴリズムにて最適化した高度、設定された傾斜角、航走体の姿勢情報、及びビーム視野角に基づき、幾何学的な演算によって二次元の平面画像を抽出する(ステップ121)。続いて、抽出された二次元画像の画素強度全ての総和をとり、その値を総画素数で割ることによって総和平均値を算出する(ステップ122)。このとき、抽出された二次元画像についてアジマス方向に隣り合う画素強度全ての差分の二乗和をとり、その値を総画素数で割ることによって差分平均値を算出する(ステップ123)。続いて、算出された総和平均値と差分平均値、及びそのときに用いた傾斜角値を記憶する(ステップ124)。続いて、アジマス方向傾斜角スキャンを終了していない場合(ステップ125)、傾斜角値を刻み幅分インクリメントしてステップ121へ戻る(ステップ126)。一方、アジマス方向傾斜角スキャンを終了している場合、記憶した傾斜角値と総和平均値及び差分平均値との組み合わせの中から、総和平均値が最大に近い領域で差分平均値を極小とする傾斜角の値を選択し、これを最適化値として出力することによりアジマス方向傾斜角最適化処理を終了する(ステップ127,128)。
【0033】
次に、図3及び図4に基づき説明する。図5乃至図7に示したフローチャートに従って処理することにより、高度とアジマス方向傾斜角及びレンジ方向傾斜角とを求めることが可能となる。海面画像出力手段17は、これらの最適化された値を用いて三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出し、海底画像処理部26へ出力する。その海底画像は、海底画像処理部26でターゲット強調処理等が施され、海底画像判断部27で最終的に解析処理が行われる。
【0034】
【発明の他の実施の形態】
上記第一及び第二実施形態において、最適化された傾斜角を用いて高度を再び最適化し、この再び最適化された高度を用いて傾斜角を再び最適化する、これを一回以上繰り返してもよい。高度再最適化処理の動作について、二つの例を図10及び図11に示す。この場合は、高度及び傾斜角の検出精度を更に向上できる。
【0035】
本発明では航走体が高度センサとしての測深儀を搭載していないと仮定したが、もちろん測深儀を搭載している場合でも、図5に示す高度最適化処理を省略するだけで、他は全く同様の機能を実現可能である。
【0036】
また、本発明では航走体が姿勢角センサを搭載していると仮定したが、搭載していない場合も本発明と同様の処理を行うことにより、正確に海底面を二次元画像として抽出可能である。その理由は、本発明の手法が送受波器と海底面との相対角度を求めることから、航走体のピッチ量及びロール量が姿勢センサによって判明していない場合でも海底面の絶対的な傾斜角が算出できないだけで、本質的に海底面を二次元画像として正確に抽出可能であることには変わりないからである。
【0037】
更に、姿勢センサや測深儀を搭載している場合でも、例えば探信信号の送信から受信までの時間が長くて、その間に姿勢や高度が変化した場合、その変化に対応した最適値を本アルゴリズムにより導出することが可能である。
【0038】
他の形態への適用としては、海底探査用マルチナロービームのスキャニングソーナーへの応用が考えられる。これは、本発明において説明に用いた前方監視ソーナーを海底へ向けたアプリケーションであるが、従来は海底の傾斜は考えずに、海底は海面に平行な平面と仮定して縦と横の方向に分解能を持たせた二次元の画像としてしか扱っていなかった。そこで、本発明と同様にレンジ方向、つまり深さ方向にも分解能を持たせて画像を三次元化することにより、傾斜のある海底面でも正確なスキャニングが可能となる。
【0039】
また、本発明は水中航走体に装備される前方監視ソーナーについて説明しているが、これを水上航走体に装備した場合にも海底面検出用ソーナーとして使用可能である。従来の水上航走体は海底までの水深を測深儀により測定していたが、音波を海面下へ垂直に放射してその反射波を受信する測深儀では、自船の直下にある海底の水深のみを検出することが可能であり、自船前方の水深の変化を検出することが不可能であった。水深が急激に変化する浅海域等では、本発明を用いた前方監視ソーナーによって前もって進路上における水深を計測することができるので、座礁等の危険から余裕をもって回避することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る第一の海底領域抽出装置等によれば、高度検出手段によって海底面の高度を検出し、その高度における様々な傾斜角を有する複数の二次元画像を第一方向及び第二方向画像抽出手段によって抽出し、これらの中で最も海底画像らしいものを海底領域として海底領域出力手段から出力することにより、三次元音響画像内に含まれている海底面の二次元画像を正確かつ容易に抽出できる。
【0041】
本発明に係る第二の海底領域抽出装置等によれば、高度検出手段で検出された高度における、第一方向傾斜角出力手段から出力された第一方向傾斜角及び第二方向傾斜角出力手段から出力された第二方向傾斜角を有する平面を、海底領域として海底領域出力手段から出力することにより、三次元音響画像内に含まれている海底面の二次元画像を正確かつ容易に抽出できる。これに加え、三次元音響画像から抽出する二次元画像の個数が、第一の海底領域抽出装置に比べて少なくて済むので、処理速度を向上できる。
【0042】
高度検出手段が高度方向画像抽出手段及び高度出力手段からなる場合は、三次元音響画像から高度を検出できるので、測深儀等が不要である。
【0043】
複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択する場合は、最も海底画像らしいものを正確に選択できる。
【0044】
複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、その信号強度の平均値が一定以上かつその信号強度差の平均値が極小値の二次元画像を選択する場合は、最も海底画像らしいものをより正確に選択できる。
【0045】
換言すると、本発明は次のような効果を奏する。
【0046】
第一の効果は、測深儀を装備することなく前方監視ソーナーのみで海底深度を算出可能なことである。その理由は、前方監視ソーナーの三次元音響画像中において、海底深度(高度)をパラメータとして二次元平面画像をスキャンすることにより、その画素強度の総和平均値から海底深度を特定できるからである。
【0047】
第二の効果は、前方監視ソーナーのみで海底の傾斜角を算出可能なことである。その理由は、前方監視ソーナーの三次元音響画像中において、レンジ方向及びアジマス方向の海底傾斜角をパラメータとして二次元平面画像をスキャンすることにより、その画素強度の総和平均値及び差分平均値から海底面傾斜角を特定できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海底領域抽出装置の第一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の海底領域抽出装置の動作の一部を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る海底領域抽出装置の第二実施形態を示すブロック図である。
【図4】図3の海底領域抽出装置が用いられた前方監視ソーナーの一例を示すブロック図である。
【図5】図3の海底領域抽出装置における高度方向画像抽出手段及び高度出力手段の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図3の海底領域抽出装置におけるレンジ方向画像抽出手段及びレンジ方向傾斜角出力手段の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図3の海底領域抽出装置におけるアジマス方向画像抽出手段及びアジマス方向傾斜角出力手段の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8[1]は、前方監視ソーナーの視野及び抽出する海底面の模式図である。図8[2]は、海底残響及び抽出する二次元平面における断面の位置関係の模式図である。図8[3]は、画素強度の総和平均値と差分平均値の関係の模式図である。
【図9】図8[1]を更に詳しく示した模式図である。
【図10】他の実施形態における高度再最適化処理の動作の第一例を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態における高度再最適化処理の動作の第二例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 海底領域抽出装置
2 高度方向画像抽出手段
3 高度出力手段
4 レンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段
5 海底領域出力手段
10 海底領域抽出装置
11 高度方向画像抽出手段
12 高度出力手段
13 レンジ方向画像抽出手段
14 レンジ方向傾斜角出力手段
15 アジマス方向画像抽出手段
16 アジマス方向傾斜角出力手段
17 海底領域出力手段
20 前方監視ソーナー
21 送受波器部
22 送信回路部
23 受信回路部
24 三次元画像形成部
26 海底画像処理部
27 海底画像判断部

Claims (13)

  1. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段と、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段と、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段と、
    このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力手段と、
    を備えことを特徴とする海底領域抽出装置。
  2. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段と、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段と、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段と、
    このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記アジマス方向傾斜角をY軸、前記信号強度差の平均値をZ軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が最も小さい極小値である二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力手段と、
    を備えことを特徴とする海底領域抽出装置。
  3. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段と、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段と、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出手段と、
    このレンジ方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力手段と、
    前記高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出手段と、
    このアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力手段と、
    前記高度検出手段で検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力手段から出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力手段から出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力手段と、
    を備えたことを特徴とする海底領域抽出装置。
  4. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段と、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段と、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出手段と、
    このレンジ方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力手段と、
    前記高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出手段と、
    このアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記アジマス方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力手段と、
    前記高度検出手段で検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力手段から出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力手段から出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力手段と、
    を備えたことを特徴とする海底領域抽出装置。
  5. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出方法であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出ステップと、
    この高度方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力ステップと、
    この高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出ステップと、
    このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力ステップと、
    を備えことを特徴とする海底領域抽出方法。
  6. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出方法であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出ステップと、
    この高度方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力ステップと、
    この高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出ステップと、
    このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記アジマス方向傾斜角をY軸、前記信号強度差の平均値をZ軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が最も小さい極小値である二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力ステップと、
    を備えことを特徴とする海底領域抽出方法。
  7. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出方法であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出ステップと、
    この高度方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力ステップと、
    この高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出ステップと、
    このレンジ方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力ステップと、
    前記高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出ステップと、
    このアジマス方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力ステップと、
    前記高度検出ステップで検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力ステップで出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力ステップで出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力ステップと、
    を備えたことを特徴とする海底領域抽出方法。
  8. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出方法であって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出ステップと、
    この高度方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元 画像に対応する高度を出力する高度出力ステップと、
    この高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出ステップと、
    このレンジ方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力ステップと、
    前記高度出力ステップで出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出ステップと、
    このアジマス方向画像抽出ステップで抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記アジマス方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力ステップと、
    前記高度検出ステップで検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力ステップで出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力ステップで出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力ステップと、
    を備えたことを特徴とする海底領域抽出方法。
  9. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置として、コンピュータを機能させるための海底領域抽出プログラムであって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段、
    及び、このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする海底領域抽出プログラム。
  10. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置として、コンピュータを機能させるための海底領域抽出プログラムであって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像をレンジ方向傾斜角とアジマス方向傾斜角との複数の組み合わせごとにスキャンして、複数の二次元画像を 抽出するレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段、
    及び、このレンジ方向及びアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記アジマス方向傾斜角をY軸、前記信号強度差の平均値をZ軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が最も小さい極小値である二次元画像を選択し、これを海底領域として出力する海底領域出力手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする海底領域抽出プログラム。
  11. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置として、コンピュータを機能させるための海底領域抽出プログラムであって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出手段、
    このレンジ方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力手段、
    前記高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出手段、
    このアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力手段、
    及び、前記高度検出手段で検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力手段から出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力手段から出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする海底領域抽出プログラム。
  12. 音響センサによって得られた海中の三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する海底領域抽出装置として、コンピュータを機能させるための海底領域抽出プログラムであって、
    前記海底面のある一点における鉛直方向の座標を高度としたとき、前記三次元音響画像を複数の高度ごとにスキャンして、海面に平行な複数の二次元画像を抽出する高度方向画像抽出手段、
    この高度方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値を求め、その平均値の最も大きい二次元画像を選択し、その二次元画像に対応する高度を出力する高度出力手段、
    この高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のレンジ方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するレンジ方向画像抽出手段、
    このレンジ方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記レンジ方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するレンジ方向傾斜角を出力するレンジ方向傾斜角出力手段、
    前記高度出力手段から出力された高度において、前記三次元音響画像を複数のアジマス 方向傾斜角ごとにスキャンして、複数の二次元画像を抽出するアジマス方向画像抽出手段、
    このアジマス方向画像抽出手段で抽出された複数の二次元画像のそれぞれについて全画素の信号強度の平均値及び隣接する各画素間の信号強度差の平均値を求め、当該信号強度の平均値が一定以上の二次元画像であって、前記アジマス方向傾斜角をX軸、前記信号強度差の平均値をY軸とするグラフを作成したとき、当該信号強度差の平均値が極小値である二次元画像を選択し、その二次元画像に対応するアジマス方向傾斜角を出力するアジマス方向傾斜角出力手段、
    及び、前記高度検出手段で検出された高度における、前記レンジ方向傾斜角出力手段から出力されたレンジ方向傾斜角及び前記アジマス方向傾斜角出力手段から出力されたアジマス方向傾斜角を有する平面を、海底領域として出力する海底領域出力手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする海底領域抽出プログラム。
  13. 海中の三次元音響画像を得る音響センサと、この音響センサによって得られた三次元音響画像から海底面の二次元画像を抽出する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の海底領域抽出装置と、
    を備えた前方監視ソーナー。
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