JP4033297B2 - Temperature control method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ装置における定着装置、ヒータと温度センサを有するコンロ、ホットプレートなどの調理器具、ストーブ、エアコンなどの空調器具等、ヒータを用いる機器に適用される温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
温度を調節する方法として、目標とする温度以下では加熱し、目標温度以上では加熱しないといった制御は一般的である。
【0003】
ヒータを用いる装置が誤動作をすると、重大な損害を生じる可能性がある。然るに誤動作や異常な状態を検出する制御は重要である。ヒータの温度を調節するためには、ヒータの温度を検出する手段が必要であり、その温度検出手段あるいはヒータの通電制御を行う制御手段が異常な状態になれば、ヒータ装置の誤動作に繋がる。
【0004】
特許文献1によれば、温度調節制御を担うCPUが暴走し、制御不能になった際に、加熱装置の回路を遮断することによって異常事態を回避している。また、特許文献2によれば、ある温度以上では加熱装置への通電を強制的に遮断して異常事態を回避している。
【0005】
【特許文献1】
特開平05−307340号公報
【特許文献2】
特開平09−185285号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ヒータを用いる装置における、ヒータ温度を上昇させたり、維持したりするなどの調節制御において、使用される温度センサによる温度値が急激に低下した際に、ヒータへの通電を遮断する温度制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、発熱体またはこの発熱体周辺の温度を測定する温度センサと、この温度センサの検出信号に基づいて温度を監視するとともに、前記発熱体の制御を行う制御手段とを有する機器の温度制御方法において、前記温度センサの示す温度値を監視して所定の時間間隔における温度差を測定し、時間に対する温度変化の割合が所定値以上となった場合、一定時間温度上昇を行うことを禁止し、前記温度上昇を禁止してから所定時間経過したときの温度を測定し、この温度と、所定時間経過前の温度から予測した所定時間経過後の予測温度との差が所定値以上となった場合に、前記発熱体の温度上昇を行うことを禁止する時間を延長することを特徴とする。このように構成したことにより、温度センサの異常に伴う検出温度の急激な低下が発生しても、温度が下がったから発熱体の温度を上昇させるといった制御を行わないようにするとともに、温度センサの異常な状態が長期間継続した場合でも、発熱体の温度の上昇を行わないようにできるので、発熱体あるいは発熱体の周辺が異常に高温になることを防止できる。
【0009】
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、温度変化の割合の値に応じて、前記発熱体の温度上昇を行うことを禁止する時間を変更することを特徴とする。このように構成したことにより、急激な温度低下の具合により、発熱体の温度上昇を行なわない期間の設定を変更することができるので、急激な温度低下が発生しても、その温度差が少ない場合は無視してよいといった制御が行えるようになり、効果的に異常な温度の上昇を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は定着装置の内部構造を示す側面図であり、10は定着ローラ、11は定着ローラ10に圧接する加圧ローラ、12は、ハロゲンヒータあるいはコイルからなり、定着ローラ10の内部に配置されて定着ローラ10を加熱する発熱体、13は定着ローラ10の温度を検出する温度センサ、14は定着ローラ10に貼り付いた記録紙を定着ローラ10から分離させる分離爪、15は定着ローラ10に当接して定着ローラ10をクリーニングするクリーニングパッド、16はクリーニングパッド15を支持するクリーニングパッドホルダ、17はクリーニングパッド15に対して定着ローラ10の回転方向下流側に設けられたクリーニングパッド侵入規制部材、18は定着装置本体の記録紙入口に取り付けられた入口ガイド板、19は定着装置の記録紙出口側に設けられた排紙ローラを示す。
【0013】
トナー像が転写された記録紙が入口ガイド板18を介して定着ローラ10と加圧ローラ11とのニップ部に進入する。そして、ニップ部において加圧/加熱されることにより記録紙にトナー像が定着された後排紙ローラ19を介して外部に排出される。記録紙がニップ部を通過する際に定着ローラ10に付着したトナーはクリーニングパッド15によって除去される。
【0014】
温度センサ13としてはサーミスタが一般的である。定着ローラ10の表面温度が温度センサ13によって検出され、この温度センサ13の検出結果に基づいて発熱体12に対する電源供給制御がなされる。
【0015】
図2は定着装置の温度制御系を示すブロック図であり、1は定着装置、2はマイコン、3は時計回路を示す。なお、図示していないが、発熱体12に電圧を供給して定着ローラ10を昇温させるための電源回路があることは言うまでもない。
【0016】
温度センサ13によって取り込まれた温度情報はマイコン2に送られる。そして、マイコン2が温度情報に基づいて発熱体12の発熱量を制御する信号をフィードバックすることにより、定着ローラ10の温度を上昇させたり、維持したりするなどの調節制御が行われる。
【0017】
マイコン2は、CPU、ROM、DRAMおよびSRAM等から構成されている。ここでは定着装置1やマイコン2を有する画像形成装置であって組み込み機器としての構成を例として上げているが、PCなど外部接続のマイコンによって実行することも可能である。マイコン2は、定着装置やモータ制御部を含む画像形成装置全体の制御を行うことも可能である。時計回路3は、マイコン2を動作させる基本的なクロックを発生させるものである。ROMには温度検出および制御に関するプログラムが記憶されている。DRAMには、計測した温度情報が一時的に記憶される。ここで、電源OFFによって温度情報を消失したくない場合はSRAMに記憶してもよい。
【0018】
画像形成装置本体の電源がオンになったのち、温度センサ13からの出力に基づいて定着ローラ10の温度を検出し、DRAMに一時記憶する。そして、一定時間後に検出した温度と前回の検出温度であるDRAMに一時記憶した温度との温度差を求め、この温度差と判断基準値とを比較することによって、“急激な温度低下”であるか否かを判断する。“急激な温度低下”であると判断した場合には発熱体の温度を上げる制御を行わない設定、すなわち強制的に発熱体12への通電を禁止にするように設定する。“急激な温度低下”でないと判断した場合には温度センサ13による温度の監視を継続する。
【0019】
ここで、“急激な温度低下”とは、制御の対象が示す温度変化ではあり得ない温度低下のケースを指す。例えば、10℃低下することに10秒を要することが実験によって判明している場合に、1秒前の温度から10℃低下していた場合に、それは急激な温度低下と判断する。
【0020】
次に、“急激な温度低下”の判断基準値について説明する。
【0021】
任意の計測間隔で温度センサ13の値をモニタし、温度値の変化によって温度を調節しているような温度制御の場合、温度センサの値を複数回モニタして、複数の温度値からノイズを取り除くために平均した値を検出温度値として採用するといった手法、または、例えば5回モニタした値の、最高値と最低値をのぞき、残りの3回によって平均するといった手法が従来から行われている。そこで、平均して得られた温度値において、その計測間隔で発生し得る最大の温度低下を実験において求め、この最大の温度低下の値を判断基準として採用する。そして、前回の計測時点から現在の計測時点までの時間内に判断基準値よりも大きな温度低下が発生した場合に急激な温度低下が発生したと判断する。
【0022】
また、温度センサ13の値をモニタする時間間隔や、上述したような平均して温度値を決定するときの時間間隔より大きな間隔で温度値の変化によって調節しているような温度制御の場合(温度値は100ms毎に決定しているが、温度調節の判断は1秒毎に行っているといったケース)、例えば、1秒前の温度より、X℃以上低下したときに、温度を上昇させるような制御ならば、X℃の値を実験において求め、このX℃の値を判断基準として採用する。そして、前回の温度調節の判断時点から現在の判断時点までの時間(前述した例では1秒)内に判断基準値よりも大きな温度低下が発生した場合に急激な温度低下が発生したと判断する。
【0023】
なお、実験で求めた判断基準値を実際の制御に利用する際において、判断基準値を求める際の計測間隔となる時間と、適用する機器における温度の計測間隔あるいは温度の制御間隔となる時間とが一致しない場合には、判断基準値あるいは適用する機器における温度差の値を、単位時間における値に演算処理して比較するようにしても良い。
【0024】
図3は本発明の第1実施形態における温度制御を示すフローチャートである。
【0025】
温度センサ13から得られる温度値を定期的に監視し、そのときの温度を測定し取得する制御において、前回の測定時点t1に取得した温度をT1(℃)、一定時間経過後の次の測定時間t2に取得した温度をT2(℃)とする。前回の測定時点t1に取得した温度T1はRAMに一時記憶しておく。そして、次の測定時点t2において温度T2を取得した時に、温度差T1−T2を求め、この値が判断基準値を越えている場合には、発熱体12の温度を上げる制御を任意に設定した時間が経過するまで行わない状態、すなわち温度上昇禁止状態にするように設定にする。温度を上げない指示を受けている時間(温度上昇禁止時間)中においては、例えば、定着ローラ10の温度が目標温度より低下して発熱体12の温度を上昇しなければならない場合でも、発熱体の温度を調節する制御を禁止して、定着ローラ10の温度を上昇させないようにする。
【0026】
T1−T2の温度差の判定基準は、ROMに記憶されるかSRAMに記憶されて利用される。t2−t1の時間差の判定基準も同様にROMまたはSRAMに記憶されて利用される。
【0027】
なお、図3においては、t1とt2の監視間隔は制御の間隔と一致しているが、一致しなくてもよい。すなわち、制御の間隔とそのときの温度が、t1(T1),t2(T2),t3(T3),t4(T4),……となっているときに、t3−t1の時間差でT3−T1の温度差を判定することも可能であり、t4−t2の時間差でT4−T2の温度差を判定するといった方法も可能なことは言うまでもない。
【0028】
ところで、従来は、急激な温度低下が発生しても、その低下に対応した温度上昇を行っていた。または、温度調節を行う間隔(つまり1秒間隔なら1秒間)は、温度上昇を行わないように制御するようにしていた。それに対して本実施形態は、温度調節を行う間隔よりも長い間隔で、温度上昇を行わないようにしたものである。例えば、1秒間隔で制御した場合に、3℃低下したら温度を上昇させるようなケースを考えると、
【0029】
【表1】
【0030】
(表1)に示したように、従来においても、急激な温度低下を検出した−2秒のところで、温度上昇を行わないようにすることができる可能性はあるが−1秒では、温度上昇を行ってしまう。一方、本実施形態においては、仮に温度上昇禁止時間を2秒に設定したとすると、−2秒でも確実に温度上昇を行わせないばかりか、それが継続しても温度上昇を行わないようにすることが可能であるため、0秒の時点では、従来は異常な高温になっている可能性があるが、本実施形態ではそのようなことは発生しない。
【0031】
このように構成したことにより、温度センサの異常に伴う、温度の急激な低下が発生しても、温度が下がったから発熱体の温度を上昇させるといった制御を行わないようにするので、発熱体が異常に高温になることを防止できる。
【0032】
図4は本実施形態における温度制御を示すフローチャートであり、図3において、温度上昇禁止時間が終了した後の制御を示すものである。
【0033】
ここで温度上昇禁止時間は2つの計測間隔分の時間と設定すると、t2の時点で急激な温度低下が発生したため、t3,t4の時点では温度制御を行わず、t5の時点で温度上昇禁止時間が終了する。温度上昇禁止時間が終了すると温度センサ13による温度の監視を再開し、t5の時点の温度T5を取得する。このとき、RAMには急激な温度低下が発生する前の温度T1℃が既に記憶されているため、この温度T1℃に対して、温度上昇禁止時間が経過するまでに予測される温度低下の補正値を加えて、測定時点t5における予測温度T5’を求める。そして、温度T5が予測温度T5’より高い場合には、温度上昇禁止状態を解除して、マイコン1の制御により発熱体12の温度を上昇させることが可能なように設定を切り替える。温度T5が予測温度T5’より低い場合には、温度上昇禁止時間を再設定して、温度上昇禁止状態を延長させる。
【0034】
例えば、急激な温度低下が発生する前の温度をX℃とし、発生し得る温度低下が1℃/秒であるとすると、1秒間隔の温度調節制御において、2回分温度上昇を行わなかった場合には、3回目の温度調節制御のタイミングでは(X−3)℃程度の温度であることが推測できる。そのときに(X−3)℃より低い温度であれば、温度上昇を行わない。
【0035】
このように構成したことにより、温度センサの異常な状態が長期間継続した場合でも、発熱体の温度の上昇を行わないようにできるので、発熱体が異常に高温になることを防止できる。
【0036】
図5は本発明の第2実施形態における温度制御を示すフローチャートである。
【0037】
温度センサ13から得られる温度値を定期的に監視し、そのときの温度を測定し取得する制御において、前回の測定時点t1に取得した温度をT1(℃)、一定時間経過後の次の測定時点t2に取得した温度をT2(℃)とする。前回の測定時点t1および測定時点t1に取得した温度T1はRAMに一時記憶しておく。T1−T2が任意の温度差以上のときに、t2−t1の時間差が任意の時間内であることを検出した場合に、単位時間あたりの温度差、すなわち温度下降率を算出し、この温度下降率に基づいて発熱体温度上昇禁止時間を設定する。温度下降率が単位時間あたりの判断基準値以下の場合には、発熱体温度上昇禁止時間を0とする。判断基準値以下の場合において、温度下降率が大きいときは、発熱体の温度上昇を行わない期間を長くし、温度下降率が小さいときは、発熱体の温度上昇を行わない期間を短くするように、発熱体温度上昇禁止時間を設定する。温度下降率と発熱体温度上昇禁止時間との関係はマトリクスにしてROMやSRAMに記憶して利用すると良い。そして、設定した発熱体温度上昇禁止時間が0であれば温度監視を継続し、それ以外は、発熱体温度上昇禁止時間が経過するまで発熱体の温度の上昇を行わないように設定する。
【0038】
上記の(表1)に示す実施形態においては、10℃低下した場合に2秒間(一定期間)は、温度上昇を行わないようにしている。そのため、従来は、10℃低下しても、20℃低下しても温度を上昇させてしまう。第2実施形態においては、5℃以上低下した場合は1秒間、10℃以上低下した場合は3秒間といったように変更することができる。
【0039】
このように構成したことにより、急激な温度低下の具合により、発熱体の温度上昇を行わない期間の設定を変更することができるので、急激な温度低下が発生しても、その温度差が少ない場合は無視してよいといった制御が行えるので、効果的に異常な温度の上昇を防止することができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明における実施形態は上述したものに限るものではない。例えば、上述した実施形態は、画像形成装置の定着装置の温度制御系を例に説明してきたが、それ以外の装置の温度制御系、例えば、ヒータと温度センサを有するコンロ、ホットプレートなどの調理器具、ストーブ、エアコンなどの空調器具等にも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、温度センサの異常に伴う、温度の急激な低下が発生しても、温度が下がったから発熱体の温度を上昇させるといった制御を行わないようにするので、発熱体または発熱体の周辺が異常に高温になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 定着装置の内部構造を示す側面図
【図2】 定着装置の温度制御系を示すブロック図
【図3】 本発明の第1実施形態における温度制御を示すフローチャート
【図4】 本発明の第1実施形態における温度制御を示すフローチャート
【図5】 本発明の第2実施形態における温度制御を示すフローチャート
【符号の説明】
1 定着装置
2 マイコン
3 時計回路
10 定着ローラ
11 加圧ローラ
12 発熱体
13 温度センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device using a heater, such as a printer using an electrophotographic system, a fixing device in a facsimile machine, a stove having a heater and a temperature sensor, a cooking appliance such as a hot plate, an air conditioning appliance such as a stove or an air conditioner. The present invention relates to an applied temperature control method.
[0002]
[Prior art]
As a method for adjusting the temperature, control is generally performed such that heating is performed below a target temperature and heating is not performed above the target temperature.
[0003]
If a device using a heater malfunctions, it can cause serious damage. However, control for detecting malfunctions and abnormal states is important. In order to adjust the temperature of the heater, a means for detecting the temperature of the heater is necessary. If the temperature detecting means or the control means for controlling the energization of the heater is in an abnormal state, the heater device malfunctions.
[0004]
According to Patent Document 1, when a CPU responsible for temperature adjustment control runs out of control and becomes uncontrollable, an abnormal situation is avoided by interrupting the circuit of the heating device. Further, according to Patent Document 2, the energization to the heating device is forcibly cut off at a certain temperature or more to avoid an abnormal situation.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 05-307340 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 09-185285
[Problems to be solved by the invention]
The present invention cuts off the energization to the heater when the temperature value by the temperature sensor used in the adjustment control such as increasing or maintaining the heater temperature in the apparatus using the heater rapidly decreases. an object of the present invention is to provide a temperature control how.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is directed to a temperature sensor that measures the temperature of the heating element or the temperature around the heating element, and monitors the temperature based on a detection signal of the temperature sensor. In a temperature control method for a device having a control means for performing control, the temperature value indicated by the temperature sensor is monitored to measure a temperature difference at a predetermined time interval, and the rate of temperature change with respect to time exceeds a predetermined value. In this case, it is prohibited to increase the temperature for a certain period of time , measure the temperature when a predetermined time has elapsed after prohibiting the temperature increase, and after the elapse of the predetermined time predicted from the temperature and the temperature before the elapse of the predetermined time. When the difference from the predicted temperature is equal to or greater than a predetermined value, the time for prohibiting the temperature rise of the heating element is extended . By having such a configuration, with a sharp drop in the detected temperature with the temperature sensor abnormality even in the event, so as not controlled such increases the temperature of the heating element because the temperature is lowered, the temperature sensor Even when an abnormal state continues for a long period of time, the temperature of the heating element can be prevented from increasing, so that the heating element or the vicinity of the heating element can be prevented from becoming abnormally hot.
[0009]
The invention according to claim 2 is characterized in that, in the invention according to claim 1, the time for prohibiting the temperature rise of the heating element is changed in accordance with the value of the rate of temperature change. By configuring in this way, the setting of the period during which the temperature of the heating element is not increased can be changed due to the sudden temperature drop, so even if a sudden temperature drop occurs, the temperature difference is small. In this case, it is possible to perform control such that it can be ignored, and an abnormal temperature rise can be effectively prevented.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0012]
FIG. 1 is a side view showing the internal structure of the fixing device. 10 is a fixing roller, 11 is a pressure roller that presses against the
[0013]
The recording paper on which the toner image is transferred enters the nip portion between the fixing roller 10 and the pressure roller 11 via the inlet guide plate 18. Then, the toner image is fixed on the recording paper by being pressurized / heated in the nip portion, and then discharged to the outside through the paper discharge roller 19. The toner adhering to the fixing roller 10 when the recording paper passes through the nip portion is removed by the cleaning pad 15.
[0014]
A thermistor is generally used as the
[0015]
FIG. 2 is a block diagram showing a temperature control system of the fixing device, wherein 1 is a fixing device, 2 is a microcomputer, and 3 is a clock circuit. Although not shown, it goes without saying that there is a power circuit for supplying a voltage to the
[0016]
The temperature information captured by the
[0017]
The microcomputer 2 includes a CPU, ROM, DRAM, SRAM, and the like. Here, the image forming apparatus having the fixing device 1 and the microcomputer 2 is shown as an example of a configuration as an embedded device, but it can also be executed by an externally connected microcomputer such as a PC. The microcomputer 2 can also control the entire image forming apparatus including the fixing device and the motor control unit. The clock circuit 3 generates a basic clock for operating the microcomputer 2. The ROM stores a program related to temperature detection and control. The measured temperature information is temporarily stored in the DRAM. Here, if the temperature information is not to be lost when the power is turned off, the temperature information may be stored in the SRAM.
[0018]
After the image forming apparatus main body is turned on, the temperature of the fixing roller 10 is detected based on the output from the
[0019]
Here, “rapid temperature drop” refers to a case of temperature drop that cannot be a temperature change indicated by the object of control. For example, when it has been experimentally determined that it takes 10 seconds to decrease by 10 ° C., if the temperature has decreased by 10 ° C. from the temperature one second before, it is determined that the temperature has dropped rapidly.
[0020]
Next, the criterion value for “rapid temperature drop” will be described.
[0021]
In the case of temperature control in which the value of the
[0022]
Further, in the case of temperature control in which the value is adjusted by a change in the temperature value at a time interval for monitoring the value of the
[0023]
In addition, when using the judgment reference value obtained in the experiment for actual control, the time that becomes the measurement interval when obtaining the judgment reference value, and the time that becomes the temperature measurement interval or the temperature control interval in the applied device If the values do not match, the judgment reference value or the value of the temperature difference in the device to be applied may be calculated and compared with the value in unit time.
[0024]
FIG. 3 is a flowchart showing temperature control in the first embodiment of the present invention.
[0025]
In the control of periodically monitoring the temperature value obtained from the
[0026]
The criterion for determining the temperature difference T1-T2 is stored in the ROM or stored in the SRAM. The determination criterion for the time difference t2-t1 is similarly stored in the ROM or SRAM and used.
[0027]
In FIG. 3, the monitoring interval between t1 and t2 coincides with the control interval, but does not need to coincide. That is, when the control interval and the temperature at that time are t1 (T1), t2 (T2), t3 (T3), t4 (T4),..., T3-T1 is the time difference of t3-t1. Needless to say, it is possible to determine the temperature difference between T4 and T2 based on the time difference between t4 and t2.
[0028]
Conventionally, even if a sudden temperature drop occurs, a temperature rise corresponding to the drop has been performed. Alternatively, the temperature adjustment interval (that is, 1 second if 1 second interval) is controlled so as not to raise the temperature. On the other hand, in the present embodiment, the temperature is not increased at intervals longer than the intervals at which temperature adjustment is performed. For example, when controlling at intervals of 1 second, considering a case where the temperature is increased by 3 ° C.,
[0029]
[Table 1]
[0030]
As shown in (Table 1), even in the prior art, there is a possibility that the temperature rise may not be performed at -2 seconds when a sudden temperature drop is detected. Will go. On the other hand, in this embodiment, if the temperature rise prohibition time is set to 2 seconds, not only the temperature rise is surely performed even in -2 seconds, but the temperature rise is not performed even if it continues. Therefore, at the time of 0 second, there is a possibility that the temperature is abnormally high in the past. However, in this embodiment, such a situation does not occur.
[0031]
With this configuration, even if the temperature sensor suddenly decreases due to an abnormality in the temperature sensor, control is not performed to increase the temperature of the heating element because the temperature has decreased. An abnormally high temperature can be prevented.
[0032]
Figure 4 is a flowchart showing a temperature control in the implementation form, in FIG. 3 shows the control after the temperature increase prohibition time has ended.
[0033]
Here, if the temperature rise prohibition time is set to two measurement intervals, a rapid temperature drop occurs at the time t2, so the temperature control is not performed at the times t3 and t4, and the temperature rise prohibition time at the time t5. Ends. When the temperature rise prohibition time ends, temperature monitoring by the
[0034]
For example, assuming that the temperature before the sudden temperature drop is X ° C. and the possible temperature drop is 1 ° C./second, the temperature adjustment control at intervals of 1 second is not performed twice. It can be estimated that the temperature is about (X-3) ° C. at the timing of the third temperature adjustment control. At that time, if the temperature is lower than (X-3) ° C., the temperature is not increased.
[0035]
With this configuration, even when the abnormal state of the temperature sensor continues for a long period of time, the temperature of the heating element can be prevented from increasing, and thus the heating element can be prevented from becoming abnormally hot.
[0036]
FIG. 5 is a flowchart showing temperature control in the second embodiment of the present invention.
[0037]
In the control of periodically monitoring the temperature value obtained from the
[0038]
In the embodiment shown in the above (Table 1), when the temperature is lowered by 10 ° C., the temperature is not increased for 2 seconds (a certain period). Therefore, conventionally, even if the temperature is lowered by 10 ° C. or 20 ° C., the temperature is increased. In 2nd Embodiment, when it falls 5 degreeC or more, it can change to 1 second, when it falls 10 degreeC or more, such as 3 second.
[0039]
By configuring in this way, it is possible to change the setting of the period during which the temperature of the heating element is not increased due to a sudden temperature drop, so even if a sudden temperature drop occurs, the temperature difference is small Since control can be ignored in some cases, abnormal temperature rise can be effectively prevented.
[0040]
As mentioned above, although embodiment of this invention has been described, embodiment in this invention is not restricted to what was mentioned above. For example, in the above-described embodiments, the temperature control system of the fixing device of the image forming apparatus has been described as an example. However, the temperature control system of other devices, for example, cooking such as a stove having a heater and a temperature sensor, a hot plate, etc. It can also be applied to air conditioners such as appliances, stoves, and air conditioners.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even when the temperature sensor suddenly drops due to the abnormality of the temperature sensor, control is not performed to increase the temperature of the heating element because the temperature has decreased. It is possible to prevent the heating element or the vicinity of the heating element from becoming abnormally hot.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an internal structure of a fixing device. FIG. 2 is a block diagram showing a temperature control system of the fixing device. FIG. 3 is a flowchart showing temperature control in a first embodiment of the invention. FIG. 5 is a flowchart showing temperature control in the first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a flowchart showing temperature control in the second embodiment of the present invention.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Fixing device 2 Microcomputer 3 Clock circuit 10 Fixing roller 11
Claims (2)
前記温度センサの示す温度値を監視して所定の時間間隔における温度差を測定し、時間に対する温度変化の割合が所定値以上となった場合、一定時間温度上昇を行うことを禁止し、前記温度上昇を禁止してから所定時間経過したときの温度を測定し、この温度と、所定時間経過前の温度から予測した所定時間経過後の予測温度との差が所定値以上となった場合に、前記発熱体の温度上昇を行うことを禁止する時間を延長することを特徴とする温度制御方法。In a temperature control method for a device having a heating element or a temperature sensor for measuring the temperature around the heating element, and a control means for controlling the heating element while monitoring the temperature based on a detection signal of the temperature sensor,
The temperature value indicated by the temperature sensor is monitored to measure a temperature difference at a predetermined time interval. When the rate of temperature change with respect to time exceeds a predetermined value, the temperature rise is prohibited for a certain period of time , and the temperature Measure the temperature when a predetermined time has passed since prohibiting the rise, and when the difference between this temperature and the predicted temperature after the predetermined time predicted from the temperature before the predetermined time has passed is a predetermined value or more, A temperature control method characterized by extending a time during which the temperature rise of the heating element is prohibited .
Priority Applications (1)
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