JP4032218B2 - Optical closure for plastic optical fiber cable branch - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック光ファイバケーブルの分岐に用いる光クロージャ(分岐箱)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル内など多数の使用者の通信手段として光ファイバを用いる場合、多数の光ファイバを1本のケーブル内に収納した、多心光ファイバケーブルが用いられる。例えばビル内の各フロアに光ファイバを分岐する場合には、多心光ファイバケーブルの途中(非末端部分)で、光ファイバを必要な数だけ分岐する。通常この分岐部分には光クロージャ(分岐箱)が使用され、分岐部分、特に光ファイバ接続部を保護する。
【0003】
前記多心光ファイバケーブルにプラスチック光ファイバを用いると、光ファイバの許容伸び率が大きい、切断しやすい、切断後の端面処理がしやすい等の理由で分岐作業が容易となり有用である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
多心光ファイバケーブルにプラスチック光ファイバを用いた場合に、プラスチック光ファイバの特徴を活かした専用の光クロージャの開発が求められていた。すなわち、分岐作業が容易であり、振動、温度変化等の外乱により接続損失が増加しない信頼性の高い構造を有し、かつ、小型であるプラスチック光ファイバケーブル用光クロージャの開発が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、分岐作業が容易であり、接続部の高い信頼性を保証し、小型であるプラスチック光ファイバケーブル用光クロージャを提供する。すなわち本発明は、プラスチック光ファイバどうしを接続する光ファイバ接続手段と、前記光ファイバ接続手段近傍で前記プラスチック光ファイバを固定する光ファイバ固定手段と、前記光ファイバ接続手段及び前記光ファイバ固定手段を具備し、かつ、前記プラスチック光ファイバとほぼ等しい線膨張係数を有する材料からなる光ファイバ接続部固定手段とを有することを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル分岐用光クロージャを提供する。
【0006】
前記光ファイバ固定手段を前記光ファイバ接続手段の近傍に設けることにより、光ファイバケーブルから光ファイバ接続手段に、振動、温度変化等の外乱による影響を与えにくくできる。また、前記光ファイバ接続部固定手段に光ファイバ接続手段及び光ファイバ固定手段を設け、かつ光ファイバ接続部固定手段の線膨張係数とプラスチック光ファイバの線膨張係数をほぼ等しくすることにより、温度変化により光ファイバが伸縮することに起因する光ファイバ接続手段における接続損失の増加を抑制できる。ここで、前記光ファイバ接続部固定手段と前記プラスチック光ファイバの線膨張係数がほぼ等しいとは、具体的には、前記光ファイバ接続部固定手段の線膨張係数Aを前記プラスチック光ファイバの線膨張係数Bで割った値A/Bが0.8〜1.2であることが好ましい。
【0007】
また本発明において、前記光ファイバ固定手段が、プラスチック光ファイバにゴム状弾性体を圧接させて固定するものであることが好ましい。これにより光ファイバを固定することによる損失増加を抑制でき、かつ、光ファイバを確実に保持できる。
【0008】
また本発明において、前記プラスチック光ファイバが、フッ素樹脂系光ファイバであることが好ましい。フッ素樹脂系光ファイバと本発明における分岐用光クロージャとを組み合わせることにより、低損失の光ファイバとこれを接続する低損失の接続方法が確保され、低損失が要求されるビル内等の数百メートルにわたる光ファイバ通信手段が容易に確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の分岐用光クロージャはプラスチック光ファイバどうしを接続する光ファイバ接続手段と、前記光ファイバ接続手段近傍で前記プラスチック光ファイバを固定する光ファイバ固定手段と、前記光ファイバ接続手段及び前記光ファイバ固定手段を具備し、かつ、前記プラスチック光ファイバとほぼ等しい線膨張係数を有する材料からなる光ファイバ接続部固定手段とを有する。
【0010】
図1に本発明の分岐用光クロージャの一例の平面図を示す。この例では、多心光ファイバケーブル10から分岐されたプラスチック光ファイバ11a、11bと、2心光ファイバケーブル20のプラスチック光ファイバ21a、21bとを、光ファイバ接続手段4を用いて接続している。ここでは2心光ファイバケーブルを接続する例を挙げているが、単心または4心等の多心光ファイバケーブルへの接続にも応用できる。分岐用光クロージャ1は、光ファイバ接続部固定手段2、多心光ファイバケーブル固定手段12、2心光ファイバケーブル固定手段22とを備える。また光ファイバ接続部固定手段2は、光ファイバ固定手段3及び光ファイバ接続手段4とを具備する。またこの分岐用光クロージャ1は図示しない蓋を備え、該蓋を装着することにより分岐用光クロージャは略密閉状態となり、光ファイバ接続部分等を塵埃、衝撃等から保護する。2心光ファイバケーブル固定手段22はテンションメンバ23を固定し、2心光ファイバケーブル20を固定する。光ファイバ固定手段3はゴム状弾性体34を介して光ファイバ11a、11b、21a、21bを固定する。
【0011】
多心光ファイバケーブル10は、8心、12心、64心等の多心ケーブルであり、溝付スペーサ14(溝は図示せず)を有する。溝付スペーサ14はSZ型スペーサ(溝の螺旋方向が途中で周期的に逆向きになる特殊なスペーサ)でも、溝の螺旋方向が単方向であるスペーサでもよい。多心光ファイバケーブル10からプラスチック光ファイバ11a、11bを分岐するときに、保護チューブ13を用いると、プラスチック光ファイバ11a、11bが多心光ファイバケーブル10の被覆端部において応力が集中することがなくなり、プラスチック光ファイバ11a、11bが損傷を受けにくくなるので好ましい。多心光ファイバケーブル10は多心光ファイバケーブル固定手段12により分岐用光クロージャに固定される。多心光ファイバケーブル固定手段12としては、どのような方法でもよいが、分岐用光クロージャ1に設けられた多心光ファイバケーブル捩れ止めの凹凸(図示せず)と結束バンドとの併用が、施工が簡単なため好ましい。プラスチック光ファイバ11a、11bは単心ファイバでも、テープ心線でもよい。またプラスチック光ファイバ11a、11bは裸線でも被覆されていてもよい。
【0012】
図2に図1における、2心光ファイバケーブル20の固定部分の拡大図を示す。2心光ファイバケーブル20は、プラスチック光ファイバ21a、21b、テンションメンバ(抗張力材)23を有する。2心光ファイバケーブル20の分岐用光クロージャへの固定は、2心光ファイバケーブル固定手段22を用いて、テンションメンバ23を分岐用光クロージャに固定することにより行われる。この例では2心光ファイバケーブル20はテンションメンバ23を2本備えていて、テンションメンバ先端部24を折り曲げ2心光ファイバケーブル固定手段22に引っ掛けた後、ねじ25を締めて固定する。
【0013】
図3(A)に光ファイバ固定手段3の一例の正面図を、図3(B)に図3(A)に対応する上面図を示す。この例では光ファイバ固定手段3は、光ファイバ受け31、光ファイバ固定蓋32、ねじ33を有する。プラスチック光ファイバ11はゴム状弾性体34を介して光ファイバ受け31に固定される。すなわち光ファイバ固定手段3は、プラスチック光ファイバ11にゴム状弾性体34を圧接させて固定するものである。ここで光ファイバ受け31及び光ファイバ固定蓋32によって形成される空間の大きさ(光ファイバ受け31の凹部の深さ)はゴム状弾性体34の大きさにより適宜設定され、プラスチック光ファイバが容易に摺動しないよう、かつ、プラスチック光ファイバに過大な側圧がかかることによる損失の増加がないように調整される。またゴム状弾性体34は筒状のものを例示したが、2枚の平板型弾性体でプラスチック光ファイバを挟持してもよく、断面に長方形空間を有する筒状の弾性体を用いて1つの空間に複数のプラスチック光ファイバを保持してもよく、一つの弾性体に複数のプラスチック光ファイバ固定用穴を設けたものを採用してもよい。
【0014】
図4に光ファイバ固定手段3の他の例の正面図を示す。この例では光ファイバ受け31、光ファイバ固定蓋32を有する。光ファイバ固定蓋32は係合爪35を有し、光ファイバ受け31は対応する係合溝36を有する。光ファイバ固定蓋32を光ファイバ受け31に押し込むことにより、光ファイバ固定蓋32がプラスチック光ファイバ11をゴム状弾性体34を介して光ファイバ受け31に固定される。
【0015】
本発明における光ファイバ固定手段3は、以上に説明したものに限られず、プラスチック光ファイバに損傷を与えることなく、プラスチック光ファイバを確実に保持できる機構を有するものであれば、どのようなものでもよい。
【0016】
図5に光ファイバ接続手段4の一例の組立図を示す。この例では光ファイバ接続手段4は簡易接合器(メカニカルスプライス)であり、上部材41、下部材42、クリップ43を有する。下部材42にはV溝44が彫られていて、この溝中でプラスチック光ファイバを接合する。この例ではプラスチック光ファイバどうしはメカニカルスプライスで突き合わせ接合されるが、屈折率調整剤を併用してもよく、また、接着により接合されてもよい。また光ファイバ接続手段4はコネクタ等を採用してもよいが、メカニカルスプライスが、接続損失が低く、施工が簡易であり、再接続も容易である点で好ましい。
【0017】
本発明における光ファイバ接続部固定手段は、前述の光ファイバ固定手段及び光ファイバ接続手段を具備し、かつ、プラスチック光ファイバとほぼ等しい線膨張係数を有する材料からなる。光ファイバ接続部固定手段がプラスチック光ファイバとほぼ等しい線膨張係数を有することは、光ファイバ固定手段と光ファイバ接続手段との間にあるプラスチック光ファイバが温度変化により伸縮することに起因する、光ファイバ接続手段における接続損失の増加が抑制できて好ましい。上記線膨張係数に関しては、光ファイバ接続部固定手段の線膨張係数Aをプラスチック光ファイバの線膨張係数Bで割った値A/Bが0.8〜1.2であることが好ましい。
【0018】
プラスチック光ファイバとして線膨張係数が7×10−5℃−1であるフッ素樹脂系光ファイバを使用した場合には、光ファイバ接続部固定手段の材料として、アクリル樹脂(7×10−5℃−1)、ポリカーボネート樹脂(7×10−5℃−1)、ポリスチレン樹脂(8×10−5℃−1)、AS樹脂(8×10−5℃−1)等が好適に採用される。
【0019】
図1において、光ファイバ接続部固定手段2は分岐用光クロージャ1と別個に設けられているが、分岐用光クロージャ1の材料としてプラスチック光ファイバ11、21とほぼ等しい線膨張係数を有する材料を採用した場合には、光ファイバ接続部固定手段2は分岐用光クロージャ1と一体に成形されていてもよい。この場合、光ファイバ固定手段3及び光ファイバ接続手段4は分岐用光クロージャ1に直接固定される。
【0020】
以上に説明した分岐用光クロージャを用いた具体的な分岐方法について図1を参照しながら以下に説明する。
【0021】
分岐用光クロージャ1はアルミ板を加工して作成した。図示されていない蓋を含む大きさは、多心光ファイバケーブルの長手方向(図の横方向)が37cm、幅(図の縦方向)が6cm、厚さが4cmであった。プラスチック光ファイバ11、21としては、アクリル樹脂補強被覆層を有するフッ素樹脂系光ファイバ(旭硝子社製、外径0.5mm、商品名:ルキナ)を用いた。多心光ファイバケーブルとしてはSZ型スペーサを有する64心ケーブル(外径20mm)を用いた。2心光ファイバケーブルとしては、上記プラスチック光ファイバを2本、鋼製のテンションメンバ23を2本有するものを用いた。光ファイバ接続部固定手段2は前記フッ素樹脂系光ファイバ(線膨張係数:7×10−5℃−1)とほぼ同一の線膨張係数を有するアクリル樹脂で作成し、その大きさは長辺が16cm、短辺が3cm、厚さが3.5mmの平板であった。また光ファイバ接続手段4としては、図5に示したメカニカルスプライスを用いた。メカニカルスプライス本体(上部材41、下部材42)はポリカーボネート樹脂製、クリップ43はステンレス鋼製であり、メカニカルスプライス本体の大きさは長辺(V溝44の長手方向)が2cm、短辺が1cm、厚さが6mmであった。
【0022】
まず多心光ファイバケーブル10の被覆を30cmにわたり除去した。次に分岐したい所望のプラスチック光ファイバ11a、11bを選び出し、ニッパで切断した。その後多心光ファイバケーブル10を結束バンドを用いて分岐用光クロージャに固定した。選び出したプラスチック光ファイバ11a、11bにポリエチレン製の保護チューブ13を被せ、その保護チューブ13の一部を多心光ファイバケーブル10の溝中に差し込んで固定した。
【0023】
プラスチック光ファイバ11a、11bの切断された先端を剃刀刃を用いて少量切断し切断端面を整えた後、公称粒径1μmの研磨シートで切断端面を研磨し、光ファイバ固定手段3に予め保持させた筒状のシリコーン製のゴム状弾性体34にプラスチック光ファイバ11a、11bを挿入した。このときねじ33は緩く締めておき、プラスチック光ファイバ11a、11bが、ゴム状弾性体34に挿入しやすくした。光ファイバ固定手段3の光ファイバ受け31の凹部の深さは1.2mm、ゴム状弾性体の外径は2mm、内径は1mmであった。
【0024】
2心光ファイバケーブル20は被覆を除去し、プラスチック光ファイバ21a、21bとテンションメンバ23を取り出した。次にテンションメンバ23を分岐用光クロージャ1に2心光ファイバケーブル固定手段22で仮止めした。2心光ファイバケーブル固定手段22は、ねじ25と押さえ板からなり、ねじ25を締めたり緩めたりできる。ここではまずプラスチック光ファイバ21a、21bが長めになるように仮止めした。その後プラスチック光ファイバ21a、21bの切断端面をプラスチック光ファイバ11a、11bと同様に処理し、突き合わせ接続に適用できる切断端面とした。
【0025】
次に、予め組み立てた光ファイバ接続手段4にプラスチック光ファイバ11a、11bを挿入した後、光ファイバ接続手段4と光ファイバ固定手段3との間のプラスチック光ファイバ11a、11bが適当な状態になるように、プラスチック光ファイバ11a、11bと光ファイバ固定手段3との相対位置を調整し、光ファイバ固定手段3のねじ33を締め込みプラスチック光ファイバ11a、11bを固定した。同様にプラスチック光ファイバ21a、21bについても、ゴム状弾性体34に挿入して光ファイバ固定手段3に仮止めし、光ファイバ接続手段4に挿入して、プラスチック光ファイバ11aと21aを、11bと21bをそれぞれ接続した。その後2心光ファイバケーブル20側の光ファイバ固定手段3におけるプラスチック光ファイバ21a、21bの相対位置を調整してから、光ファイバ固定手段3にしっかり固定した。最後に仮止めしてあった2心光ファイバケーブル固定手段22における2心光ファイバケーブル20の位置を再調整し、ねじ25を締め直した。分岐用光クロージャの蓋を取り付けて分岐作業が完了した。
【0026】
上記で説明した分岐方法により分岐された部分の接続損失をLED光源を用いて測定したところ、0.1dBであった。
【0027】
【発明の効果】
本発明の分岐用光クロージャを用いることで、多心プラスチック光ファイバケーブルから、接続損失を抑制しながら、簡易に分岐が可能となる。また、プラスチック光ファイバどうしの接続において、接合力の弱い光ファイバ接続手段を採用した場合でも、振動、温度変化等の外乱の影響を抑制でき安定した接続性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分岐用光クロージャの一例の平面図である。
【図2】図1における2心光ファイバケーブル20の固定部分の拡大図である。
【図3】(A)は光ファイバ固定手段3の一例の正面図、(B)はその上面図である。
【図4】光ファイバ固定手段3の他の例の正面図である。
【図5】光ファイバ接続手段4の一例の組立図である。
【符号の説明】
1:分岐用光クロージャ
2:光ファイバ接続部固定手段
3:光ファイバ固定手段
4:光ファイバ接続手段
10:多心光ファイバケーブル
11a、11b、21a、21b:プラスチック光ファイバ
12:多心光ファイバケーブル固定手段
13:保護チューブ
14:溝付スペーサ
20:2心光ファイバケーブル
22:2心光ファイバケーブル固定手段
23:テンションメンバ
24:テンションメンバ先端部
25、33:ねじ
31:光ファイバ受け
32:光ファイバ固定蓋
34:ゴム状弾性体
35:係合爪
36:係合溝
41:上部材
42:下部材
43:クリップ
44:V溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical closure (branch box) used for branching a plastic optical fiber cable.
[0002]
[Prior art]
When an optical fiber is used as a communication means for a large number of users such as in a building, a multi-core optical fiber cable in which a large number of optical fibers are housed in one cable is used. For example, when branching an optical fiber to each floor in a building, a required number of optical fibers are branched in the middle (non-terminal portion) of a multi-core optical fiber cable. Usually, an optical closure (branch box) is used for this branching part, and the branching part, especially the optical fiber connection part is protected.
[0003]
When a plastic optical fiber is used for the multi-core optical fiber cable, the branching work is easy and useful because the allowable elongation of the optical fiber is large, the fiber is easily cut, and the end face treatment after cutting is easy.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When a plastic optical fiber is used for a multi-core optical fiber cable, development of a dedicated optical closure utilizing the characteristics of the plastic optical fiber has been demanded. That is, there has been a demand for the development of an optical closure for plastic optical fiber cables that is easy to branch, has a highly reliable structure that does not increase connection loss due to disturbances such as vibration and temperature change, and is small. .
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above problems, and provides an optical closure for a plastic optical fiber cable that is easy to branch, ensures high reliability of a connecting portion, and is small. That is, the present invention includes an optical fiber connecting means for connecting plastic optical fibers, an optical fiber fixing means for fixing the plastic optical fiber in the vicinity of the optical fiber connecting means, the optical fiber connecting means, and the optical fiber fixing means. An optical closure for branching a plastic optical fiber cable comprising an optical fiber connecting portion fixing means made of a material having a linear expansion coefficient substantially equal to that of the plastic optical fiber.
[0006]
By providing the optical fiber fixing means in the vicinity of the optical fiber connection means, the optical fiber connection means can be hardly affected by disturbances such as vibration and temperature change. Further, the optical fiber connecting part fixing means is provided with an optical fiber connecting means and an optical fiber fixing means, and the linear expansion coefficient of the optical fiber connecting part fixing means and the linear expansion coefficient of the plastic optical fiber are made substantially equal to each other. Thus, it is possible to suppress an increase in connection loss in the optical fiber connecting means due to the expansion and contraction of the optical fiber. Here, the linear expansion coefficient of the optical fiber connecting portion fixing means and the plastic optical fiber is substantially equal. Specifically, the linear expansion coefficient A of the optical fiber connecting portion fixing means is set to the linear expansion coefficient of the plastic optical fiber. The value A / B divided by the coefficient B is preferably 0.8 to 1.2.
[0007]
In the present invention, it is preferable that the optical fiber fixing means is configured to press and fix a rubber-like elastic body on a plastic optical fiber. As a result, an increase in loss due to fixing of the optical fiber can be suppressed, and the optical fiber can be securely held.
[0008]
In the present invention, the plastic optical fiber is preferably a fluororesin optical fiber. By combining the fluororesin-based optical fiber and the branching optical closure in the present invention, a low-loss optical fiber and a low-loss connection method for connecting the optical fiber are secured, and hundreds of buildings in buildings where low loss is required. An optical fiber communication means over a meter can be easily secured.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The branching optical closure of the present invention includes an optical fiber connecting means for connecting plastic optical fibers, an optical fiber fixing means for fixing the plastic optical fiber in the vicinity of the optical fiber connecting means, the optical fiber connecting means, and the optical fiber. And an optical fiber connection portion fixing means made of a material having a linear expansion coefficient substantially equal to that of the plastic optical fiber.
[0010]
FIG. 1 shows a plan view of an example of the branching optical closure of the present invention. In this example, the plastic optical fibers 11 a and 11 b branched from the multi-core
[0011]
The multi-core
[0012]
FIG. 2 is an enlarged view of a fixed portion of the two-core
[0013]
FIG. 3A shows a front view of an example of the optical fiber fixing means 3, and FIG. 3B shows a top view corresponding to FIG. In this example, the optical fiber fixing means 3 includes an optical fiber receiver 31, an optical
[0014]
FIG. 4 shows a front view of another example of the optical fiber fixing means 3. In this example, an optical fiber receiver 31 and an optical
[0015]
The optical fiber fixing means 3 in the present invention is not limited to the above-described one, and any optical fiber fixing means 3 may be used as long as it has a mechanism that can securely hold the plastic optical fiber without damaging the plastic optical fiber. Good.
[0016]
FIG. 5 shows an assembly diagram of an example of the optical
[0017]
The optical fiber connecting portion fixing means in the present invention comprises the above-described optical fiber fixing means and optical fiber connecting means, and is made of a material having a linear expansion coefficient substantially equal to that of the plastic optical fiber. The fact that the optical fiber connection fixing means has a linear expansion coefficient substantially equal to that of the plastic optical fiber means that the plastic optical fiber between the optical fiber fixing means and the optical fiber connection means expands and contracts due to temperature changes. This is preferable because an increase in connection loss in the fiber connecting means can be suppressed. Regarding the linear expansion coefficient, it is preferable that a value A / B obtained by dividing the linear expansion coefficient A of the optical fiber connection portion fixing means by the linear expansion coefficient B of the plastic optical fiber is 0.8 to 1.2.
[0018]
When a fluororesin optical fiber having a linear expansion coefficient of 7 × 10 −5 ° C. −1 is used as the plastic optical fiber, acrylic resin (7 × 10 −5 ° C. − 1 ), polycarbonate resin (7 × 10 −5 ° C. −1 ), polystyrene resin (8 × 10 −5 ° C. −1 ), AS resin (8 × 10 −5 ° C. −1 ) and the like are preferably employed.
[0019]
In FIG. 1, the optical fiber connection fixing means 2 is provided separately from the branching
[0020]
A specific branching method using the branching optical closure described above will be described below with reference to FIG.
[0021]
The branching
[0022]
First, the coating of the multi-core
[0023]
After cutting the cut ends of the plastic optical fibers 11a and 11b with a razor blade to prepare a cut end face, the cut end face is polished with a polishing sheet having a nominal particle diameter of 1 μm and held in the optical fiber fixing means 3 in advance. The plastic optical fibers 11a and 11b were inserted into the cylindrical rubber
[0024]
The coating of the two-core
[0025]
Next, after the plastic optical fibers 11a and 11b are inserted into the optical
[0026]
It was 0.1 dB when the connection loss of the part branched by the branching method demonstrated above was measured using the LED light source.
[0027]
【The invention's effect】
By using the branching optical closure of the present invention, it is possible to easily branch from a multi-core plastic optical fiber cable while suppressing connection loss. Further, even when an optical fiber connection means having a weak bonding force is employed in the connection between plastic optical fibers, the influence of disturbance such as vibration and temperature change can be suppressed and stable connection performance can be maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an example of a branching optical closure according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a fixed portion of the two-core
3A is a front view of an example of the optical fiber fixing means 3, and FIG. 3B is a top view thereof.
4 is a front view of another example of the optical fiber fixing means 3. FIG.
FIG. 5 is an assembly diagram of an example of the optical
[Explanation of symbols]
1: optical closure for branching 2: optical fiber connection fixing means 3: optical fiber fixing means 4: optical fiber connection means 10: multi-fiber cables 11a, 11b, 21a, 21b: plastic optical fiber 12: multi-core optical fiber Cable fixing means 13: protective tube 14: grooved spacer 20: two-core optical fiber cable 22: two-core optical fiber cable fixing means 23: tension member 24:
Claims (3)
前記光ファイバ接続手段近傍で前記プラスチック光ファイバを固定する光ファイバ固定手段と、
前記光ファイバ接続手段及び前記光ファイバ固定手段を具備する光ファイバ接続部固定手段とを有し、
前記光ファイバ接続部固定手段の線膨張係数Aを前記プラスチック光ファイバの線膨張係数Bで割った値A/Bが0.8〜1.2であることを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル分岐用光クロージャ。Optical fiber connecting means for connecting plastic optical fibers;
An optical fiber fixing means for fixing the plastic optical fiber in the vicinity of the optical fiber connection means;
An optical fiber connection means fixing means comprising the optical fiber connection means and the optical fiber fixing means ,
A value obtained by dividing the linear expansion coefficient A of the optical fiber connection portion fixing means by the linear expansion coefficient B of the plastic optical fiber is 0.8 to 1.2 . Light closure.
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