JP4031937B2 - instrument panel - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の前席の前側に設置されるインストルメントパネルの構造に関するものであって、特にモジュール化されるインストルメントパネルの下部に収容されるベントダクトやハーネス配索の合理化と、小物入れの設置を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車はその利便性を確保するために、一般的には複数の樹脂のインジェクション成形品を振動溶着やビスで組立てた小物入れ(グローブボックス)をインストルメントパネルの助手席の足部前方に設けるほかに、蓋の有りまたは無しの小物入れをドアフィニッシャーやコンソールにも設け、それでも十分とはいえないためさらに用品として市販されている簡易な小物入れやカップホルダーをインストルメントパネルの外表面や空気吹出し口の近傍に取付け使用されている。
【0003】
また、ベントダクトは樹脂製のブロー成形品やインジェクション成形品を空調装置の空気吹出し口からインストルメントパネルの吹出し口に配管され、専ら空気の搬送路として機能し、インストハーネスは、車体に配索されたメインハーネスから分岐して、その幹線部が車室とエンジンルーム間の隔壁パネル、インストルメントパネル、ステアリング支持部材等のいずれかに専用のクリップ等で固定され、さらにこの幹線から分岐して、インストルメントパネルに装着された各種計器、音響装置、空調装置等に接続されている。
【0004】
例えば、特開平7−52683号公報にはインストルメントパネルの構造体をなしている樹脂製の基材にインジェクション成形した樹脂の板状材を溶着して箱断面構造としたダクト類が開示され、特開平9‐323568号公報にはベントダクト、デフダクト等のダクト類の下壁面をインジェクション成形で一体成形し、それを樹脂製のインストパッド芯材に振動溶着したものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動車の小物入れは乗員の正面前方にあるインストルメントパネル部に設置することは使い勝手がよく、インストルメントパネル下部のスペースに検討を加えて、乗員の正面前方のインストルメントパネル部に小物入れを設置する必要性が高いが、小物入れを乗員の正面前方のインストルメントパネル部に設置したもの、ベントダクトと小物入れとを複合化したものは提案されていない。
【0006】
また、ベントダクトの省スペース化やインスト下部に配置される他の部品との複合化、インストルメントパネルのモジュール化に供するインストルメントパネルを提供する必要がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、自動車の利便性の向上を目的として、インストルメントパネル下部の部品の形状、機能に種々の検討を加えてベントダクトと小物入れを複合化したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、車両のインストルメントパネルの下部に収容されるベントダクトと、運転席または / および助手席の前方でインストルメントパネルの上面部に設けられる小物入れと、を複合化したダクト組立体を有するインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体が樹脂のインジェクション成形によるベントダクトの上半部と、前記小物入れが一体的に設けられたベントダクトの下半部に分割された2つのパネルで構成されていることを特徴とする。
【0009】
ベントダクトと小物入れとを複合化し、ダクト組立体が樹脂のインジェクション成形によるベントダクトの上半部と小物入れを含むベントダクトの下半部に分割された2つのパネルで構成されていることにより、部品点数を増加させることなくインストルメントパネルに小物入れを設けることができ、少ない費用で利便性を高めることができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に係るインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体が、前記小物入れの底面に一体的に成形された取付部を介してステアリングメンバーに上方からボルト結合されていることを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第1または第2の発明に係るインストルメントパネルであって、前記小物入れの内部にベントエアを吹出すことを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1に記載の発明に係るインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体のベントダクトの下半部を構成するパネルの下面に車両後方からハーネスを押込んで取付け可能なハーネス固定部を設けて前記ステアリングメンバと略平行にインストハーネスを配索したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に係るインストモジュールの斜視図、図2は本発明の実施の形態に係るインストモジュールのインストルメントパネルを取外した斜視図(後方視)、図3は本発明の実施の形態に係るインストモジュールのインストルメントパネルを取外した斜視図(前方視)、図4は本発明の実施の形態に係るダクト組立体の斜視図(前方視)である。
【0016】
図1乃至図4において、10はインストモジュールでありインストルメントパネル20、ダクト組立体30、デフロスター50、空調ユニット60、ステアリングメンバ70、ステアリングコラム80およびインストルメントパネル20の下後方の乗員前部に位置する運転席部から助手席部に至る一体の下部インストルメントパネル(不図示)から構成されている。
【0017】
ダクト組立体30は左右のベントダクト41、31と空調ユニット60に接続される組立体中央部32で構成され、左右のベントダクト41、31の端部はインストルメントパネル20の空気吹出口開口部225に接続される左右の吹出口44、34が開口しており、組立体中央部32の手前側(図1乃至11において矢印M方向、以後「後方」ともいい、その逆方向を「前方」という。)にはベントエアの中央吹出口35があり、その上部前方にはモニター101が取付けられ、さらにその前方には左右のサイドデフノズル52、51およびフロントデフノズル53、53に通じる送風路54が形成されサイドデフノズル51、52およびフロントデフノズル53、53が接続されている。
【0018】
また、右ベントダクト31の後方で運転席の前方に位置する部位および左ベントダクト41の後方で助手席の前方に位置する部位にベントダクトと一体的に小物入れ33、43が夫々設けられている。
【0019】
なお、左右のベントダクト41、31はインストルメントパネル20下部の収容スペース効率を向上させるため、インストルメントパネル20の裏面に極力近づけて配置している。
【0020】
また、ダクト組立体30はそれ自体、形状を保持し得る十分な剛性を有しているが、鋼板製のステアリングメンバ70に固定され、さらにこのステアリングメンバ70に、空調ユニット60、ステアリングコラム80が固定され、この上に後部インストルメントパネル22が被着され、下後方部に下部インストルメントパネル(不図示)が被着される。72はステアリングメンバ70を車体フロアに接続して強化するステイである。
【0021】
図5は 図4のA−A断面図、図6は図4のB−B断面図、図7は図4のC−C断面図である。以下本実施の形態に係るインストモジュール10の構成についてさらに詳細に説明する。
【0022】
図5において、図示断面は運転席に位置し、ダクト組立体30は上下に2分割され、下半部は断面半円形の右ベントダクト31の下半部312、その後方の断面コの字形状の小物入れ33とが一体に樹脂のインジェクションで成形されている。
【0023】
また、この小物入れ33の底面333から下方に断面L字状のハーネス固定部334、ステアリングメンバ本体71にボルト固定するための上方が開放した断面コの字形状の取付部335が形成され、上方からボルト336でステアリングメンバ本体71に固定されている。ハーネス固定部334には、ハーネス幹線91を押込むことにより、固定部334とハーネス幹線91の弾性変形によってハーネス幹線91がハーネス固定部334から離脱することはない寸法に設定されている。
【0024】
また、ダクト組立体30の上半部は、断面半円形の右ベントダクト31の上半部311とその後部に小物入れ33の縦壁の一部331が一体に樹脂のインジェクションで成形され、小物入れ33の下方の縦壁332とインロー337によって接合され、前方の分割部は複数のビス(不図示)で止められている。
【0025】
313は右ベントダクト31に後部インストルメントパネル22を固定するための取付部である。小物入れ33は右ベントダクト31の後方でステアリングメンバ71との間に位置し、かつステアリングメンバ71の上部に位置している。
【0026】
次に、図6において、図示断面は助手席に位置し、上下に2分割されたダクト組立体30の下半部は断面半円形状の左ベントダクト41の下半部412、その後方の上方に開放した断面が略コの字形状の小物入れ43が一体に樹脂のインジェクションで成形されている。
【0027】
また、この小物入れ43の底面433から下方に断面L字状のハーネス固定部434が形成され、この小物入れの後方に傾斜してエアバッグケース45が小物入れ43と一体に形成されている。
【0028】
また、エアバッグケース45の内部にはエアバッグ451が格納固定され、底面452に鋼板製のブラケット435がエアバッグ451の固定用ボルトと共締め固定され、ブラケット435の他端はステアリングメンバ本体71にボルト436で締付け固定されている。ハーネス固定部434は、当部にハーネス幹線91を押込むことにより、固定部434とハーネス幹線91の弾性変形によってハーネス幹線91がハーネス固定部434から離脱することはない寸法に設定されている。
【0029】
また、左ベントダクト41の断面半円形状の上半部411の後部には小物入れ43の縦壁の一部431が形成され、小物入れ43の下方の縦壁432とインロー437によって接合され、前方の分割部は複数のビスで止められている。
【0030】
413は左ベントダクト41に後部インストルメントパネル22を固定するための取付部である(図4参照)。
【0031】
次に、図7において、図示断面は車両中央に位置し、空調ユニットの上部に載置されるダクト組立体30の組立体中央部32が樹脂のインジェクション成形により上下に2分割に構成されている。
【0032】
この組立体中央部32の下半部は送風路54の底板部322を形成し、上半部は送風路54の天井部321、ハーネス固定部324、中央吹出部を形成している台座部323に繋がっている。
【0033】
送風路54の後端の開口542は空調ユニット本体61に接続されるデフエアの取入口を形成し、前端の開口541はフロントデフノズルが接続されるデフエアの吹出口を形成している。
【0034】
ハーネス固定部324は下方が開放した断面コの字形状をなし、ハーネスの幹線91はその凹部に樹脂製のクリップ911で固定され脱落が阻止されている。また、組立体中央部32の上半部はハーネス固定部324と中央吹出口35の間で下方の突出部を形成してその先端の円弧部325をステアリングメンバ本体71に当接させて、ダクト組立体30とステアリングメンバ70との結合を強化している。
【0035】
中央吹出口35の下部の開口351は空調ユニット本体61に接続されるベントエアの吹込口を形成している。36は送風路54の天井部の後部に突出して形成されたモニターブラケットであり、当部にモニター101が固定される(図2)。
【0036】
82はステアリングメンバ本体71に溶接された鋼板製のブラケットであり下端の孔821はステアリングコラム本体81を支持するボルト孔を形成している。このブラケット82と同じくステアリングメンバ本体71に溶接されたブラケット(不図示)によりステアリングコラム80はその上下の両端部がステアリングメンバ本体71に支持されている(図1、図2参照)。
【0037】
図8は本発明の実施の形態に係るダクト組立体の正面図(前方視、ステアリングメンバ付き)であり、インストハーネス90の配索状況を示している。図8において、インストハーネス90はステアリングメンバ本体71と略平行に配索され、前述の通りハーネス固定部334、434、クリップ911によってダクト組立体30に固定されている。
【0038】
幹線91から分岐した分岐線92はコンビネーションスイッチ、イグニッションスイッチ、計器等に、分岐線93はセンタモニター、音響機器(不図示)等に、分岐線94はエアバッグに、分岐線95空調ユニットに夫々接続している。また、幹線91は右端または左端または両端においてセルフロケートコネクタ96(図3)によって車体ハーネス(不図示)に接続される(図3)。
【0039】
図9は本発明の実施の形態に係るダクト組立体(ステアリングメンバ付き)に後部インストルメントパネル22を被着した後方斜視図である。図9において、221は運転席側の小物入れ開口、222はセンタモニターの開口、223は助手席側の小物入れ開口、224は計器取付部の開口、225はベントエアのサイドの吹出口開口、226はベントエアの中央部の吹出口開口、227はステアリングコラム80の取付部切欠き、228は中央部小物入れ、229は前部インストルメントパネル21を後部インストルメントパネル22取付ける際の前部インストルメントパネル21側に固定された樹脂製のクリップを嵌入する角孔、230は下部インストルメントパネル(不図示)を後部インストルメントパネル22へ取付ける際の結合ピンを示している。
【0040】
小物入れ開口221、223にはリッド(不図示)が取付けられ、ベントエアの左右の吹出口開口225および中央部の吹出口開口226にはベンチレータグリル(不図示)が取付けられる。
【0041】
次に、本実施の形態におけるインストモジュール10の車両への組付けの特徴点について説明する。
【0042】
まず、ステアリングメンバ70に空調ユニット60、ステアリングコラム80組付ける。一方、上下別個にインジェクション成形された上半部と下半部とをインロー337、437で位置合せをした上、ビス(不図示)で締付けダクト組立体30に組上げ、インストハーネス90を組付ける(図5乃至図8)。その後、空調ユニット60、ステアリングコラム80の組付けられたステアリングメンバ70にインストハーネス90が組付けられたダクト組立体30を組付け、サイドデフノズル51、52、フロントデフノズル53、53とセンタモニター101を組付け、続いて後部インストルメントパネル22を組付け、インストハーネス90の分岐線92乃至95を夫々の電気機器に接続する。
【0043】
さらに、運転席部から手席部まで樹脂のインジェクションで一体成形された下部インストルメントパネル(不図示)を後部インストルメントパネル22の結合ピン230で位置を合せ、ビス(不図示)で締付けてインストモジュール10として、組立て生産ライン上にある自動車の室内に持込み、ステアリングメンバ70の両端のブラケット73、73、ステイ72等数カ所を車体にボルトで締付けて固定する。
【0044】
その後、前部インストルメントパネル21を前部インストルメントパネル21に取付けられた樹脂製のクリップ(不図示)を後部インストルメントパネル22の角孔229および車体側の丸孔(不図示)に嵌入して組付ける。前部インストルメントパネル21を最終のインストモジュールから除外して、生産ライン上の最後の工程で単独に組付けることによって、インストモジュールを車体のブラケットにボルト締めする際の工具の挿入スペースを確保して作業を容易にしている。
【0045】
以上の構成により、ダクト組立体30が樹脂のインジェクション成形による上半部と下半部に分割された2つのパネルで構成され、左右方向には左右のベントダクトが中央部を介して一体成形され、前後方向には運転席および助手席部分において断面円形状のベントダクトの下半部と小物入れとが一体成形されているものであるから、部品の点数が少なく、組付けが容易で安価であり、またステアリングメンバ70と専用のブラケットを減らしてボルト結合としているので高い剛性が確保され異音や衝突安全性の観点から優れたインストルメントパネル構造体を構成している。
【0046】
また、小物入れ33、43が左右のベントダクト41、31と一体成形で構成され、しかも運転席と助手席の正面部に設けているので、少ない費用で利便性を高めることができる。
【0047】
また、インストハーネス90がダクト組立体30の下部に一体に設けた樹脂ブラケットと樹脂製のクリップ911を使用してステアリングメンバ70と略平行に配索されているので、配索経路が単純で配索時間が短縮化され安価なインストハーネスを得ることができる。また、インストハーネスが確実に固定され異音の発生、他部品との干渉もなく配索作業が合理化されるという効果が得られる。
【0048】
また、ダクト組立体30のステアリングメンバ70への取付の一部として、上方が開放した断面コの字状に形成された取付部(335)を小物入れ33の底面に形成しているため、ステアリングメンバ70にダクト組立体30を組付ける場合に小物入れの開放部側からボルト締めが可能となり組付作業性を向上させることができる。
【0049】
図10は本発明の実施の形態の他の例に係るベントダクト組立体の後方斜視図であり、図11は 図10のD−D断面図である。以下図10、図11に基いて他の例について説明する。本実施例は運手席側の小物入れの前方の縦壁331を右ベントダクト31の上半部311の略最上部に設け、上半部311の小物入れ33側に複数のスリット状の吹出口37を設けたものであり、その他の点は先の実施例と同一であり対応する部分は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0050】
吹出口37を設けたことにより、ベントエアが小物入れ33を通って後部インストルメントパネル22の小物入れ開口221や小物入れ33の上縁と後部インストルメントパネル22の下面との隙間から室内に吹出して行くので、小物入れ33内の収納物を冷却または保温することができる。特に夏季には小物入れに清涼飲料水等を入れて冷やすことができるという効果がある。
【0051】
吹出口37には開閉弁を設けること、ネットを設けること、吹出口37の大きさを大きくすること、スリットの数を増やすこと、位置を変更すること、小物入れ33の縦壁337にスリット等のベントエアの吹出口を設け小物入れ33を通過するベントエアの量を増減させることが容易にできる。また吹出口を助手席側の小物入れ45に設けることも容易にできる。
【0052】
また、小物入れには収納物の飛出しあるいは窓映りの観点からリッドを設けるのが好ましく、小物入れは収納物の形状等の特性を考慮して仕切り板を設け、一層使い勝手を向上させることができる。
【0053】
また、前記下半部のパネルは、生産台数や金型の費用を考慮して中央部を分割することができ、ダクト組立体とステアリングメンバとが一体的に結合したものに、上部インストルメントパネルを組付けたものをモジュールインストに供することは任意に行うことができる。
【0054】
また、ベントエアの吹込口に対応して吹出口を設け、その大きさを適宜増減し、吹込口または吹出口に開閉バルブやネットを設けることも容易にできる。
【0055】
【発明の効果】
第1の発明は、車両のインストルメントパネルの下部に収容されるベントダクトと、運転席または / および助手席の前方でインストルメントパネルの上面部に設けられる小物入れと、を複合化したダクト組立体を有するインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体が樹脂のインジェクション成形によるベントダクトの上半部と、前記小物入れが一体的に設けられたベントダクトの下半部に分割された2つのパネルで構成されたものであるから、部品点数を増加させることなくインストルメントパネルに小物入れを設けることができ、少ない費用で利便性を高めることができる。
【0056】
第2の発明は、第1の発明に係るインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体が、前記小物入れの底面に一体的に成形された取付部を介してステアリングメンバーに上方からボルト結合されているものであるから、組み付けが容易で、前記ダクト組立体とステアリングメンバが一体的に結合しているものであるから、鋼板製のステアリングメンバを衝とした、構造体が形成され、インストのモジュール化に供することができる。
【0057】
第3の発明は、第1または第2の発明に係るインストルメントパネルであって、前記小物入れの内部にベントエアを吹出すものであるから、小物入れ内の収納物を冷却または保温することができるという効果が得られる。特に、夏季に小物入れに清涼飲料水等を入れて冷却することができるという効果がある。
【0058】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1に記載の発明に係るインストルメントパネルであって、前記ダクト組立体のベントダクトの下半部を構成するパネルの下面に車両後方からハーネスを押込んで取付け可能なハーネス固定部を設けて前記ステアリングメンバと略平行にインストハーネスを配索したものであるから、配索経路が単純で配索時間が短縮化され安価なインストハーネスを得ることができる。また、インストハーネスが確実に固定され異音の発生、他部品との干渉もなく作業が合理化されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインストモジュールの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るインストモジュールのインストルメントパネルを取外した斜視図(後方視)である。
【図3】本発明の実施の形態に係るインストモジュールのインストルメントパネルを取外した斜視図(前方視)である。
【図4】本発明の実施の形態に係るベントダクト組立体の斜視図(前方視)である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図4のC−C断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るベントダクト組立体の正面図(前方視、ステアリングメンバ付き)である。
【図9】本発明の実施の形態に係るダクト組立体(ステアリングメンバ付き)に後部インストルメントパネルを被着した後方斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態の他の例に係るベントダクト組立体の後方斜視図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【符号の説明】
10:インストモジュール
20:インストルメントパネル
21:前部インストルメントパネル
22:後部インストルメントパネル
221:小物入れ開口(運転席側) 226:吹出口開口(中央部)
222:センタモニタ−開口 227:ステアリングコラム取付部切欠き
223:小物入れ開口(助手席側) 228:中央部小物入れ
224:計器取付部開口 229:角孔
225:吹出口開口部(サイド) 230:結合ピン
30:ダクト組立体
31:右ベントダクト 41:左ベントダクト
311:上半部 411:上半部
312:下半部 412:下半部
313:取付部 413:取付部
32:組立体中央部
321:天井部 324:ハーネス固定部
322:底板部 325:円弧部
323:台座部
33:小物入れ 43:小物入れ
331:縦壁 431:縦壁
332:縦壁 432:縦壁
333:底面 433:底面
334:ハーネス固定部 434:ハーネス固定部
335:ステアリングメンバ取付部 435:ブラケット
336:ボルト 436:ボルト
337:インロー 437:インロー
34:右吹出口 44:左吹出口
35:中央吹出口 45:エアバッグケース
351:開口 451:エアバッグ
36:モニターブラケット 452:底面
37:吹出口(小物入れ)
50:デフロスター
51:サイドデフノズル(右)
52:サイドデフノズル(左)
53:フロントデフノズル
54:送風路
541:開口 543:底板
542:開口
60:空調ユニット
61:空調ユニット本体
70:ステアリングメンバ
71:ステアリングメンバ本体 73:ブラケット
72:ステイ
80:ステアリングコラム
81:ステアリングコラム本体
82:ブラケット
90:インストハーネス
91:幹線 94:分岐線(エアバッグヘ)
911:クリップ 95:分岐線(空調ユニットヘ)
92:分岐線(コンビスイッチ等ヘ) 96:セルフロケートコネクタ
93:分岐線(センタモニター等ヘ)
101:センタモニター[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of an instrument panel installed on the front side of a front seat of an automobile, and more particularly, rationalization of vent ducts and harness wiring accommodated in a lower part of a modularized instrument panel, and small items It is intended to install a container.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to ensure the convenience of automobiles, an accessory case (glove box) in which multiple resin injection molded products are assembled with vibration welding or screws is generally placed in front of the foot of the passenger seat on the instrument panel. In addition to providing an accessory case with or without a lid on the door finisher or console, it is still not enough, so a simple accessory case or cup holder that is commercially available as an accessory can be attached to the outer surface of the instrument panel. Installed and used near the air outlet.
[0003]
The vent duct is a plastic blow molded product or injection molded product that is routed from the air outlet of the air conditioner to the outlet of the instrument panel, and functions exclusively as an air conveyance path, and the instrument harness is routed to the vehicle body. The main line branches off from the main harness, and the main line is fixed to any of the partition panel, instrument panel, steering support member, etc. between the passenger compartment and the engine room with a dedicated clip, etc. It is connected to various instruments, sound devices, air conditioners and the like mounted on the instrument panel.
[0004]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-52683 discloses ducts having a box cross-sectional structure by welding a resin plate material formed by injection molding to a resin base material forming a structure of an instrument panel, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-323568 discloses a structure in which a lower wall surface of ducts such as a vent duct and a differential duct is integrally formed by injection molding and vibration welded to a resin-made instrument pad core material.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is convenient to install a car accessory compartment in the instrument panel in front of the occupant. Considering the space under the instrument panel, the accessory compartment is placed in the instrument panel in front of the occupant. However, there has been no proposal for an accessory case installed in the instrument panel in front of the occupant or a combination of a vent duct and an accessory case.
[0006]
In addition, it is necessary to provide an instrument panel for space saving of the vent duct, compounding with other parts arranged under the instrument, and modularization of the instrument panel.
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and for the purpose of improving the convenience of automobiles, various studies are made on the shape and function of parts under the instrument panel, and a vent duct and an accessory case are combined. It has become.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first invention includes a vent duct accommodated in a lower portion of a vehicle instrument panel, and an accessory case provided on an upper surface portion of the instrument panel in front of a driver seat and / or a passenger seat. An instrument panel having a composite duct assembly , wherein the duct assembly is formed under a vent duct formed by resin injection molding and a vent duct in which the accessory case is integrally provided. It is composed of two panels divided into halves .
[0009]
The vent duct and accessory case are combined, and the duct assembly is composed of two panels divided into the upper half of the vent duct by resin injection molding and the lower half of the vent duct containing the accessory case. Thus, an accessory case can be provided in the instrument panel without increasing the number of parts, and convenience can be enhanced at a low cost.
[0010]
A second invention is an instrument panel according to the first invention, wherein the duct assembly is bolted to the steering member from above via an attachment part integrally formed on the bottom surface of the accessory case. It is characterized by.
[0011]
3rd invention is an instrument panel which concerns on 1st or 2nd invention , Comprising: Vent air is blown out inside the said accessory case, It is characterized by the above-mentioned.
[0012]
A fourth aspect of the invention is an instrument panel according to any one of the first to third aspects of the invention, wherein a harness is formed on the lower surface of the panel constituting the lower half of the vent duct of the duct assembly from the rear of the vehicle. A harness fixing portion that can be attached by pressing is provided, and the instrument harness is routed substantially parallel to the steering member.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment)
FIG. 1 is a perspective view of an instrument module according to the embodiment of the present invention, FIG. 2 is a perspective view (rear view) of the instrument module according to the embodiment of the present invention, and FIG. 3 is a perspective view of the present invention. The perspective view (front view) which removed the instrument panel of the instrument module which concerns on embodiment, FIG. 4 is the perspective view (front view) of the duct assembly which concerns on embodiment of this invention.
[0016]
In FIGS. 1 to 4,
[0017]
The
[0018]
In addition,
[0019]
The left and
[0020]
The
[0021]
5 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 4, FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 4, and FIG. 7 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. Hereinafter, the configuration of the
[0022]
In FIG. 5, the cross section shown is located in the driver's seat, the
[0023]
Further, a
[0024]
The
[0025]
[0026]
Next, in FIG. 6, the cross section shown is located in the front passenger seat, and the lower half of the
[0027]
A
[0028]
An
[0029]
In addition, a
[0030]
[0031]
Next, in FIG. 7, the cross section shown is located at the center of the vehicle, and the
[0032]
The lower half of the assembly
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
An
[0036]
A
[0037]
FIG. 8 is a front view of the duct assembly according to the embodiment of the present invention (front view, with a steering member), and shows the installation situation of the
[0038]
A
[0039]
FIG. 9 is a rear perspective view in which a
[0040]
Lids (not shown) are attached to the
[0041]
Next, the feature point of the installation of the
[0042]
First, the
[0043]
Further, the lower instrument panel (not shown) integrally molded by resin injection from the driver's seat to the passenger seat is aligned with the connecting
[0044]
Thereafter, a resin clip (not shown) attached to the
[0045]
With the above configuration, the
[0046]
Moreover, since the accessory compartments 33 and 43 are integrally formed with the left and
[0047]
In addition, since the
[0048]
Further, as a part of the attachment of the
[0049]
FIG. 10 is a rear perspective view of a vent duct assembly according to another example of the embodiment of the present invention, and FIG. 11 is a sectional view taken along the line DD of FIG. Hereinafter, another example will be described with reference to FIGS. In this embodiment, a
[0050]
By providing the
[0051]
The
[0052]
In addition, it is preferable to provide a lid in the accessory case from the viewpoint of the projection of the stored item or window reflection, and the accessory case is provided with a partition plate in consideration of characteristics such as the shape of the stored item, so that the usability can be further improved. it can.
[0053]
In addition, the lower half of the panel can be divided into the central part in consideration of the number of production and the cost of the mold, and the upper instrument panel is integrally formed with the duct assembly and the steering member. It is possible to arbitrarily use the assembly with the module instrument.
[0054]
Also, it is possible to easily provide an opening / closing valve or a net at the air outlet or the air outlet by providing an air outlet corresponding to the air inlet of the vent air, increasing or decreasing its size as appropriate.
[0055]
【The invention's effect】
A first invention is a duct assembly in which a vent duct housed in a lower part of an instrument panel of a vehicle and an accessory case provided on an upper surface portion of the instrument panel in front of a driver seat and / or a passenger seat are combined. An instrument panel having a three-dimensional structure , wherein the duct assembly is divided into an upper half portion of a vent duct formed by resin injection molding and a lower half portion of the vent duct integrally provided with the accessory case. Since it is constituted by a panel, an accessory case can be provided in the instrument panel without increasing the number of parts, and convenience can be enhanced at a low cost.
[0056]
A second invention is an instrument panel according to the first invention, wherein the duct assembly is bolted to the steering member from above via an attachment part integrally formed on the bottom surface of the accessory case. Since the assembly is easy and the duct assembly and the steering member are integrally coupled, a structure using the steel plate steering member is formed. Can be used for modularization.
[0057]
The third invention is an instrument panel according to the first or second invention, which blows vent air into the accessory case, so that the items stored in the accessory case can be cooled or kept warm. The effect that it can be obtained. In particular, there is an effect that it is possible to cool by putting a soft drink or the like in an accessory case in summer.
[0058]
A fourth aspect of the invention is an instrument panel according to any one of the first to third aspects of the invention, wherein a harness is formed on the lower surface of the panel constituting the lower half of the vent duct of the duct assembly from the rear of the vehicle. Since the harness fixing part that can be attached by pushing in is provided and the instrument harness is routed substantially parallel to the steering member, the routing route is simple, the routing time is shortened, and an inexpensive instrument harness is obtained. Can do. In addition, the instrument harness can be securely fixed, noise can be generated, and the work can be streamlined without interference with other parts.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an instrument module according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view (rear view) in which an instrument panel of the instrument module according to the embodiment of the present invention is removed.
FIG. 3 is a perspective view (front view) with an instrument panel of the instrument module according to the embodiment of the present invention removed.
FIG. 4 is a perspective view (front view) of a vent duct assembly according to an embodiment of the present invention.
5 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
6 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 8 is a front view of the vent duct assembly according to the embodiment of the present invention (front view, with steering member).
FIG. 9 is a rear perspective view in which a rear instrument panel is attached to a duct assembly (with a steering member) according to an embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a rear perspective view of a vent duct assembly according to another example of an embodiment of the present invention.
11 is a sectional view taken along the line DD of FIG.
[Explanation of symbols]
10: instrument module 20: instrument panel 21: front instrument panel 22: rear instrument panel 221: accessory compartment opening (driver's seat side) 226: outlet opening (center part)
222: Center monitor-opening 227: Steering column attachment part notch 223: Small accessory opening (passenger seat side) 228: Central accessory case 224: Instrument attachment opening 229: Square hole 225: Air outlet opening (side) 230 : Connecting pin 30: Duct assembly 31: Right vent duct 41: Left vent duct 311: Upper half 411: Upper half 312: Lower half 412: Lower half 313: Mounting portion 413: Mounting portion 32: Assembly Central part 321: Ceiling part 324: Harness fixing part 322: Bottom plate part 325: Arc part 323: Pedestal part 33: Accessories case 43: Accessories case 331: Vertical wall 431: Vertical wall 332: Vertical wall 432: Vertical wall 333: Bottom 433: Bottom surface 334: Harness fixing portion 434: Harness fixing portion 335: Steering member mounting portion 435: Bracket 336: Bolt 436: Bo DOO 337: spigot 437: spigot 34: right air outlet 44: Left outlet 35: central outlet 45: air bag case 351: opening 451: airbag 36: Monitor Bracket 452: bottom 37: outlet (glove compartment)
50: Defroster 51: Side differential nozzle (right)
52: Side differential nozzle (left)
53: Front differential nozzle 54: Air passage 541: Opening 543: Bottom plate 542: Opening 60: Air conditioning unit 61: Air conditioning unit body 70: Steering member 71: Steering member body 73: Bracket 72: Stay 80: Steering column 81: Steering column Body 82: Bracket 90: Instrument harness 91: Main line 94: Branch line (to airbag)
911: Clip 95: Branch line (to air conditioning unit)
92: Branch line (to combination switch, etc.) 96: Self-locating connector 93: Branch line (to center monitor, etc.)
101: Center monitor
Claims (4)
前記ダクト組立体が樹脂のインジェクション成形によるベントダクトの上半部と、前記小物入れが一体的に設けられたベントダクトの下半部に分割された2つのパネルで構成されていることを特徴とするインストルメントパネル。An instrument panel having a duct assembly in which a vent duct accommodated in a lower portion of a vehicle instrument panel and a small case provided on the upper surface of the instrument panel in front of a driver seat and / or a passenger seat are combined Because
The duct assembly is composed of two panels divided into an upper half part of a vent duct formed by resin injection molding and a lower half part of the vent duct integrally provided with the accessory case. Instrument panel.
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