JP4031807B2 - Booster pump for cryogenic fluid - Google Patents
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Description
本発明は、低温の流体を圧縮して昇圧させる低温流体用昇圧ポンプに関するものである。 The present invention relates to a low-temperature fluid booster pump that compresses and pressurizes a low-temperature fluid.
従来、低温(0℃以下)の流体(例えば、水素)を圧縮して昇圧させる低温流体用昇圧ポンプとしては、ピストンヘッドにピストンリングを有するピストン式のものが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
また近年では、図4に示すような低温流体用昇圧ポンプも提案されている。
図4に示す低温流体用昇圧ポンプ110は、ピストン111と、ピストンロッド112と、シリンダブロック113と、吸入弁114と、吐出弁115とを主たる要素として構成されたものである。
In recent years, a booster pump for cryogenic fluid as shown in FIG. 4 has also been proposed.
The
ピストン111は、シリンダブロック113の内部に形成されたシリンダ(圧縮室)113a内に往復動可能に収容された概略円筒状を呈する部材であり、その一端面(図4において下側の端面)により低温流体(例えば、液体水素、液体窒素、液体酸素、液化炭酸ガス、液化天然ガス、液化プロパンガス等)が圧縮され得るようになっている。
また、ピストン111の外周面(すなわち、シリンダ113aの内周面(シリンダ壁)と対向する面)にはリング溝(図示せず)が形成されているとともに、このリング溝内には、樹脂(例えば、ポリ4フッ化エチレン)からなるピストンリング(図示せず)が配置されている。
The
In addition, a ring groove (not shown) is formed on the outer peripheral surface of the piston 111 (that is, the surface facing the inner peripheral surface (cylinder wall) of the
ピストンロッド112は、断面視円形を呈する概略棒状の部材であり、その一端部は、ピストン111の他端面中央部に連結されているとともに、その他端部は、図示しない動力伝達部に接続されている。
動力伝達部は、図示しない駆動源からの動力によりピストンロッドを、例えば、30〜40mmのストロークで上下方向に直線的に往復動させるものであり、ピストンロッドにおけるガス化した低温流体のシール機構を含んでいる。
The
The power transmission unit linearly reciprocates the piston rod in a vertical direction with a stroke of, for example, 30 to 40 mm by power from a drive source (not shown). A sealing mechanism for gasified low-temperature fluid in the piston rod is provided. Contains.
シリンダブロック113は、その内部に概略中空円筒状のシリンダ113aを有する部材である。シリンダブロック113の一端(図4において下端)は開口部とされており、この開口部には、吸入弁114が設けられている。
また、シリンダブロック113の側面(例えば、図4において右側の面)には、ピストン111の一端面により圧縮された(例えば、30〜40MPa程度に昇圧された)低温流体が流出する流体流出口116が設けられており、流体流出口116の下流側には、吐出弁(チェック弁)115が設けられている。この吐出弁115は、所定圧力以上の流体圧力が加わる(かかる)と開状態となり、流体圧力が所定圧力未満になると閉状態となるもので、例えば、ボール115aとバネ115bとを備えたものである。
The
Further, a
吸入弁114は、弁体117と、弁ケーシング119とを主たる要素として構成されたものである。
弁体117は、円柱形状のロッド120と、ロッド120の一端側に設けられ、ロッド120から遠ざかるにつれて拡径する略円錐台形状のヘッド121とを備えている。ヘッド121の先端側に形成された平坦な一端面(図4において上側の端面)121aは、ピストン111の一端面により圧縮される低温流体が押し付けられる受圧面とされている。また、ヘッド121の他端面(図4において下側の端面)121bは、一端面121aと平行になるように(すなわち、ヘッド121の厚みが一定となるように)形成されている。
一方、シリンダブロック113の、ピストン111の一端面と対向する部分(箇所)には、ヘッド121のシート面121cと合致する弁座113cが形成されており、シート面121cが弁座113c上に着座したときに、凹所113dとシリンダ113aとの連通状態が遮断されるようになっている。
The
The
On the other hand, a
ロッド120の他端部(図4において下側の端部)には、ナット122のネジ部(図示せず)と螺合するネジ部120aが形成されているとともに、ロッド120の他端部とナット122との間にはバネ受け部材123が設けられている。
The other end portion of the rod 120 (the lower end portion in FIG. 4) is formed with a
弁ケーシング119は、断面視略凸型を呈する部材であり、その外周部には、周方向に沿って複数個(例えば、6個)の流体流入口119aが、板厚方向(図4において上下方向)に形成されている。
また、弁ケーシング119の中央部には、ロッド120を摺動可能に収容する凹所119bが、板厚方向(図4において上下方向)に形成されている。
The
In addition, a
凹所119bの他端部(図4において下側の端部)は、凹所119bの内径よりも大きな内径を有するバネ受け部119cとされている。そして、このバネ受け部119cとバネ受け部材123との間には、バネ(付勢部材)125が配置されている。バネ125は、弁体117を閉じる方向(すなわち、図4において下の方向)に付勢するものであり、ナット122をピストン111の側に締め込んでいくことによりバネ125の付勢力を増加させることができるとともに、ナット122をピストン111の側と反対の側に弛めていくことによりバネ125の付勢力を低下させることができるようになっている。
また、弁ケーシング119は、シリンダブロック113の一端部に着脱可能(本実施形態ではねじ込み式)に構成されたケーシング押さえ126を介してシリンダブロック113の一端部に取り付けられて(固定されて)いる。
The other end (the lower end in FIG. 4) of the
Further, the
なお、図4には示していないが、低温流体用昇圧ポンプ110は、その内部が真空とされ、かつその内部に、例えば、銅板等の輻射シールド板が配置された断熱真空容器内に収容されている。また、断熱真空容器内には、低温流体が貯溜(あるいは別途供給)されるようになっており、流体流入口119aを通って断熱真空容器内の低温流体が、シリンダ113a内に供給されるようになっている。
Although not shown in FIG. 4, the cryogenic
しかしながら、このような構成を有する低温流体用昇圧ポンプ110では、シート面121cと弁座113cとの間を通ってシリンダ113a内から凹所113d内に漏れ出た(リークした)低温流体が、(大気圧状態である)凹所113d内でガス化してしまうこととなる。
また、断熱真空容器の底部でガス化した低温流体は、低温流体用昇圧ポンプ110の底部、すなわち、流体流入口119aやケーシング押さえ126の内部に溜まってしまうこととなる。
そして、これらガス化した低温流体は、つぎの吸入工程においてシリンダ113a内に流入し(供給され)ピストン111により圧縮されることとなるが、ガス化しているためにシリンダ113a内でいわゆる「ガス咬み状態」が起こるとともに、圧縮熱が発生し、シリンダ113a内に流入する低温流体の液量が低下して、容積効率が低下してしまうといった問題点があった。
なお、この低温流体用昇圧ポンプ110を用いた試験では、その容積効率が50%〜60%であった。
However, in the
Further, the low-temperature fluid gasified at the bottom of the heat-insulating vacuum container accumulates at the bottom of the low-temperature
These gasified low-temperature fluid flows (supplied) into the
In the test using the cryogenic
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、シリンダ(圧縮室)内に流入する低温流体の液量を増加させることができて、容積効率を向上させることができる低温流体用昇圧ポンプを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and can increase the amount of low-temperature fluid flowing into a cylinder (compression chamber) and improve volumetric efficiency. The purpose is to provide.
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの吸入弁は、低温流体を圧縮室内で圧縮する低温流体用昇圧ポンプの吸入弁であって、シリンダブロックの一端部に形成された凹所と外部とを連通する流体流入口および連通孔を備えた弁ケーシングと、前記圧縮室内と前記凹所内との連通状態を遮断できるように構成された第1の弁体と、前記凹所内に設けられ、前記流体流入口の出口端を開閉するとともに、前記凹所内と外部との連通状態を維持したまま、前記凹所内と前記流体流入口との連通状態を遮断できるように構成された第2の弁体とを備えている。
このような低温流体用昇圧ポンプの吸入弁によれば、低温流体用昇圧ポンプの圧縮行程において、第1の弁体および第2の弁体が閉じ、これら第1の弁体と第2の弁体との間の空間(例えば、後述する凹所13c)内に存する低温流体(ガス化した低温流体を含む)の一部が、連通孔を通って低温流体用昇圧ポンプの外部に排出されるようになっている。
The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
A suction valve of a booster pump for a low-temperature fluid according to the present invention is a suction valve of a booster pump for a low-temperature fluid that compresses a low-temperature fluid in a compression chamber, and communicates a recess formed at one end of a cylinder block with the outside. A valve casing having a fluid inlet and a communication hole; a first valve body configured to block communication between the compression chamber and the recess ; and the fluid inlet provided in the recess. And a second valve body configured to be able to block the communication state between the inside of the recess and the fluid inlet while maintaining the state of communication between the inside of the recess and the outside. ing.
According to such a suction valve of the low-temperature fluid booster pump, the first valve body and the second valve body are closed in the compression stroke of the low-temperature fluid booster pump, and the first valve body and the second valve body are closed. Part of the low-temperature fluid (including gasified low-temperature fluid) existing in the space between the body (for example, a
上記低温流体用昇圧ポンプの吸入弁において、前記流体流入口の入口端に吸込管が接続されているとさらに好適である。
このような低温流体用昇圧ポンプの吸入弁によれば、流体流入口の入口端には、吸込管がそれぞれ接続されているので、例えば、流体流入口の入口端よりも上方に位置する低温流体(すなわち、ガス化した低温流体を含んでいない低温流体)が、流体流入口内に流入する(供給される)こととなる。
In the suction valve of the booster pump for low temperature fluid, it is more preferable that a suction pipe is connected to the inlet end of the fluid inlet.
According to such a suction valve of the booster pump for low-temperature fluid, since the suction pipe is connected to the inlet end of the fluid inlet, for example, the low-temperature fluid positioned above the inlet end of the fluid inlet That is, the cryogenic fluid that does not include the gasified cryogenic fluid flows into (is supplied to) the fluid inlet.
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、ガス化していない低温流体を圧縮室内に流入させる(供給する)ことができる低温流体用昇圧ポンプの吸入弁を備えている。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、圧縮室内に流入する低温流体の液量を増加させることができて、容積効率を向上させることができる。
The booster pump for low-temperature fluid according to the present invention includes a suction valve for a booster pump for low-temperature fluid that can flow (supply) a low-temperature fluid that has not been gasified into a compression chamber.
According to such a booster pump for low-temperature fluid, the amount of the low-temperature fluid flowing into the compression chamber can be increased, and the volumetric efficiency can be improved.
本発明によれば、シリンダ(圧縮室)内に流入する低温流体の液量を増加させることができて、容積効率を向上させることができるという効果を奏する。 According to the present invention, it is possible to increase the amount of the low-temperature fluid flowing into the cylinder (compression chamber) and to improve the volumetric efficiency.
以下、本発明による低温流体用昇圧ポンプの一実施形態について、図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ10は、ピストン(圧縮機構)11と、ピストンロッド12と、シリンダブロック13と、吸入弁14と、吐出弁15とを主たる要素として構成されたものである。
Hereinafter, an embodiment of a booster pump for a low temperature fluid according to the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIGS. 1 and 2, a cryogenic
ピストン11は、シリンダブロック13の内部に形成されたシリンダ(圧縮室)13a内に往復動可能に収容された概略円筒状を呈する部材であり、その一端面(図1および図2において下側の端面)により低温流体(例えば、液体水素、液体窒素、液体酸素、液化炭酸ガス、液化天然ガス、液化プロパンガス等)が圧縮され得るようになっている。
また、ピストン11の外周面(すなわち、シリンダ13aの内周面(シリンダ壁)と対向する面)にはリング溝(図示せず)が形成されているとともに、このリング溝内には、樹脂(例えば、ポリ4フッ化エチレン)からなるピストンリング(図示せず)が配置されている。
The
In addition, a ring groove (not shown) is formed on the outer peripheral surface of the piston 11 (that is, the surface facing the inner peripheral surface (cylinder wall) of the
ピストンロッド12は、断面視円形を呈する概略棒状の部材であり、その一端部は、ピストン11の他端面中央部に連結されているとともに、その他端部は、図示しない動力伝達部に接続されている。
動力伝達部は、図示しない駆動源からの動力によりピストンロッドを、例えば、2mmのストロークで上下方向に直線的に往復動させるものである。
The
The power transmission unit linearly reciprocates the piston rod in a vertical direction with a stroke of, for example, 2 mm by power from a drive source (not shown).
シリンダブロック13は、その内部に概略中空円筒状のシリンダ13aを有する部材である。シリンダブロック13の一端(図1および図2において下端)は開口部とされており、この開口部には、吸入弁14が設けられている。
また、シリンダブロック13の側面(例えば、図1および図2において右側の面)には、ピストン11の一端面により圧縮された(例えば、30〜40MPa程度に昇圧された)低温流体が流出する流体流出口16が設けられており、流体流出口16の下流側には、吐出弁(チェック弁)15が設けられている。この吐出弁15は、所定圧力以上の流体圧力が加わる(かかる)と開状態となり、流体圧力が所定圧力未満になると閉状態となるもので、例えば、ボール15aとバネ15bとを備えたものである。
The
In addition, a fluid from which a low-temperature fluid compressed by one end surface of the piston 11 (for example, pressurized to about 30 to 40 MPa) flows out to the side surface (for example, the right surface in FIGS. 1 and 2) of the
吸入弁14は、第1の弁体(主弁)17と、第2の弁体(副弁)18と、弁ケーシング19とを主たる要素として構成されたものである。
第1の弁体17は、円柱形状のロッド20と、ロッド20の一端側に設けられ、ロッド20から遠ざかるにつれて拡径する略円錐台形状のヘッド21とを備えている。ヘッド21は、基端部(ロッド20側の端部)に第1の拡径部21aを有し、先端部(ピストン11側の端部)に第2の拡径部21bを有している。第2の拡径部21bの先端側に形成された平坦な一端面(図1および図2において上側の端面)21cは、ピストン11の一端面により圧縮される低温流体が押し付けられる受圧面とされており、第2の拡径部21bの側面には、周方向に沿ってシート面21dが形成されている。また、第1の拡径部21aの外周面は、第2の拡径部21bの一端面21cに対して約30°傾斜しており、第2の拡径部21bの外周面は、一端面21cに対して約45°傾斜している。
The
The
ロッド20の他端部(図1および図2において下側の端部)には、ナット22のネジ部(図示せず)と螺合するネジ部20aが形成されているとともに、ロッド20の他端部とナット22との間にはバネ受け部材23が設けられている。
The other end of the rod 20 (the lower end in FIGS. 1 and 2) is formed with a threaded
図3に示すように、第2の弁体18は、中央部に平面視円形状の開口部18aを有する輪状(ドーナツ状)の板状部材であり、シリンダブロック13の一端部(図1および図2において下側の端部)に形成された凹所13c内に収められているとともに、この凹所13c内において、シリンダブロック13の長手方向(図1および図2において上下方向)に沿って摺動自在となっている。
第2の弁体18の一端面(図1および図2において上側の端面)18bは、凹所13c内に存する(溜まっている)低温流体が押し付けられる受圧面とされており、その他端面(図1および図2において下側の端面)18cは、シート部材24と当接するシート面となっている。
As shown in FIG. 3, the
One end surface (the upper end surface in FIGS. 1 and 2) 18b of the
図3に示すように、弁ケーシング19は、断面視略凸型を呈する部材であり、その外周部には、周方向に沿って複数個(例えば、6個)の流体流入口19aが、板厚方向(図1および図2において上下方向)に形成されている。また、弁ケーシング19の一端面(図1および図2において上側の端面)で、かつ、流体流入口19aの出口端には、第2の弁体18のシート面(他端面)18cと当接する輪状(ドーナツ状)のシート部材24がそれぞれ設けられており、シート面18cがシート部材24上に着座したときに、流体流入口19aの出口端のすべてが完全に閉塞されるようになっている。
一方、シリンダブロック13の、ピストン11の一端面と対向する部分(箇所)には、ヘッド21のシート面21dと合致する弁座13dが形成されており、シート面21dが弁座13d上に着座したときに、凹所13cとシリンダ13aとの連通状態が遮断されるようになっている。
As shown in FIG. 3, the
On the other hand, a
弁ケーシング19の中央部には、ロッド20を摺動可能に収容する凹所19bが、板厚方向(図1および図2において上下方向)に形成されている。また、流体流入口19aと凹所19bとの間には、周方向に沿って複数個(例えば、6個)の連通孔19cが、板厚方向(図1および図2において上下方向)に形成されている。これら連通孔19cは、凹所13c内に存する(溜まっている)低温流体を低温流体用昇圧ポンプ10の外部に排出するための通路であり、常に開状態となるように(すなわち、第2の弁体18により開閉されないように)構成されている。
A
凹所19bの他端部(図1および図2において下側の端部)は、凹所19bの内径よりも大きな内径を有するバネ受け部19dとされている。そして、このバネ受け部19dとバネ受け部材23との間には、バネ(付勢部材)25が配置されている。バネ25は、第1の弁体17を閉じる方向(すなわち、図1および図2において下の方向)に付勢するものであり、ナット22をピストン11の側に締め込んでいくことによりバネ25の付勢力を増加させることができるとともに、ナット22をピストン11の側と反対の側に弛めていくことによりバネ25の付勢力を低下させることができるようになっている。
また、弁ケーシング19は、ケーシング押さえ26および図示しないボルトを介してシリンダブロック13の一端部に取り付けられて(固定されて)いる。
The other end of the
The
流体流入口19aの入口端には、その自由端側が流体流入口19aの入口端よりも上方に位置するとともに、(鉛直)上方に向かって開口する吸込管27がそれぞれ接続されており、これら吸込管27は、吸入管支持部材28を介してケーシング押さえ26に取り付けられて(固定されて)いる。
なお、図1および図2には示していないが、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ10は、その内部が真空とされ、かつその内部に、例えば、銅板等の輻射シールド板が配置された断熱真空容器内に収容されている。また、断熱真空容器内には、低温流体が貯溜(あるいは別途供給)されるようになっており、吸込管27および流体流入口19aを通って断熱真空容器内の低温流体が、シリンダ13a内に供給されるようになっている。
The inlet end of the
Although not shown in FIGS. 1 and 2, the cryogenic
以上の構成により、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ10では、吸入工程においてピストン11が下死点から上死点の側に移動していくと、シリンダ13a内の圧力が負圧となって、第1の弁体17がバネ25の付勢力に打ち勝ってピストン11の側に移動していき、第1の弁体17のシート面21dが弁座13dから離れるとともに、第2の弁体18のシート面18cがシート部材24から離れて流体流入口19aの出口端のすべてが開放されて、大気圧状態の低温流体がシリンダ13a内に流入するようになっている(図2参照)。
With the above configuration, in the low-temperature
一方、圧縮行程においてピストン11が上死点から下死点の側に移動していくと、シリンダ13a内の圧力が正圧となって、第1の弁体17が弁座13dの側に移動していき、第1の弁体17のシート面21dが弁座13d上に着座するとともに、第2の弁体18のシート面18cがシート部材24上に着座して、流体流入口19aの出口端のすべてが完全に閉塞される。その後、さらにピストン11がヘッド21の側に移動していくことにより、ピストン11の一端面とヘッド21の一端面21cとの間で低温流体がさらに圧縮されて、低温流体が所望の圧力に加圧(昇圧)されると、加圧された低温流体が流体流出口16を通って吐出弁15からシリンダブロック13の外部に導き出されるようになっている(図1参照)。
なお、このとき、凹所13c内に存する(溜まっている)、大気圧よりも高い圧力を有する低温流体の一部が、連通孔19cを通ってシリンダブロック13(すなわち、低温流体用昇圧ポンプ10)の外部、すなわち、ロッド20の他端部近傍に排出されるようになっている。
On the other hand, when the
At this time, a part of the low-temperature fluid having a pressure higher than the atmospheric pressure existing in the
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ10によれば、圧縮行程において、ヘッド21の第1の拡径部21aと弁ケーシング19の一端面との間の空間(すなわち、凹所13c)内に存する低温流体(ガス化した低温流体を含む)の一部が、連通孔19cを通ってシリンダブロック13の外部に排出されるようになっているので、つぎの吸入工程において、ガス化した低温流体がシリンダ13a内に流入する(供給される)のを防止することができ、シリンダ13a内に流入する低温流体の液量を増加させることができて、容積効率を向上させることができる。
According to the
また、流体流入口19aの入口端には、吸込管27がそれぞれ接続されているので、流体流入口19aの入口端よりも上方に位置する低温流体(すなわち、ガス化した低温流体を含んでいない低温流体)を、シリンダ13a内に流入させることができ、シリンダ13a内に流入する低温流体の液量を増加させることができて、容積効率をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ10によれば、容積効率が80%程度まで向上したことを確認することができた。
In addition, since the
In addition, according to the
さらに、ヘッド21は、基端部に第1の拡径部21aを有しており、厚み方向(図1および図2において上下方向)に肉厚となるように構成されているので、シリンダ13a内の圧力によってヘッド21が歪んでしまう(撓んでしまう)ことを防止することができ、シート面21dと弁座13dとの密着性(気密性)を保つことができて、ポンプ効率を向上させることができる。
Furthermore, since the
さらにまた、ケーシング押さえ26が、厚み方向(図1および図2において上下方向)に短く(薄く)なるように構成されているので、ロッド20の他端部近傍に、ガス化した低温流体が溜まってしまうことを防止することができる。
Furthermore, since the
なお、本発明は上述した実施形態のように縦置きに限定されるものではなく、横置きとすることもできるし、上下逆さまにしたような形態、すなわち、ピストン11が下方に位置し、吸入弁14が上方に位置するような形態をとらせることもできる。なお、上下逆さまにしたような形態では、連通孔19cを通ってシリンダブロック13の外部に排出されたガス化した低温流体は、自身の浮力で上方に向かって自然に上昇していくこととなるので、吸込管27および吸入管支持部材28を省略することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
It should be noted that the present invention is not limited to the vertical installation as in the above-described embodiment, but can be horizontal installation, or an upside-down configuration, that is, the
また、シリンダブロック13の、ピストン11の一端面と対向する部分に形成された弁座13dは、別部材で構成することもできる。これにより、弁座13dが磨耗損傷した場合に、シリンダブロック13の全体ではなく、弁座13dのみを交換することで対応可能となる。
Moreover, the
10 低温流体用昇圧ポンプ
13a シリンダ(圧縮室)
14 吸入弁
17 第1の弁体
18 第2の弁体
19 弁ケーシング
19a 流体流入口
19c 連通孔
27 吸込管
10 Booster pump for
14
Claims (3)
シリンダブロックの一端部に形成された凹所と外部とを連通する流体流入口および連通孔を備えた弁ケーシングと、
前記圧縮室内と前記凹所内との連通状態を遮断できるように構成された第1の弁体と、
前記凹所内に設けられ、前記流体流入口の出口端を開閉するとともに、前記凹所内と外部との連通状態を維持したまま、前記凹所内と前記流体流入口との連通状態を遮断できるように構成された第2の弁体とを備えていることを特徴とする低温流体用昇圧ポンプの吸入弁。 A suction valve of a booster pump for a cryogenic fluid that compresses a cryogenic fluid in a compression chamber,
A valve casing having a fluid inlet and a communication hole for communicating the recess formed at one end of the cylinder block with the outside; and
A first valve body configured to be able to block communication between the compression chamber and the recess ;
Provided in the recess, opens and closes the outlet end of the fluid inlet, and allows the communication between the inside of the recess and the fluid inlet to be blocked while maintaining the state of communication between the inside of the recess and the outside. A suction valve for a cryogenic fluid booster pump, comprising: a second valve body configured .
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