JP4031589B2 - Food additive and food containing glycolipid-containing wheat germ oil - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品添加物、詳しくは糖脂質含有小麦胚芽油を含む食品添加物、さらにその食品添加物を含有する食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、糖脂質の生理効果が注目されており、特に糖脂質含有小麦胚芽油を種々の食品に添加することが試みられる。
従来、水溶液と油状物など、性質の異なるものどうしを混合し乳化させるためには、乳化剤、すなわち界面活性剤が必要となる。一般的には、界面活性剤を水相に溶解し、これに攪拌下で油相を滴下する方法、又は逆に油相中に界面活性剤を加えておき、そこへ水相を攪拌下添加していく方法が取られている。ドリンク、乳液、クリームなどを製造する場合には、その都度、適切な界面活性剤の選択、攪拌スピード、攪拌温度など条件を検討する必要があった。
糖脂質含有小麦胚芽油は、皮膚の水分を保持する保湿効果など優れた生理効果が認められており、各種の液状製品(ドリンク、スープ等)や粉末製品で摂取時溶液化する製品(粉末ドリンク、粉末スープ等)への配合が望まれる。しかしながら、糖脂質含有小麦胚芽油そのままの性状では汎用に乏しい。糖脂質含有小麦胚芽油を食品中へ乳化させるには、乳化条件、乳化法の選択など、特殊な知識や技術を要するため、簡便に食品に配合することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、糖脂質含有小麦胚芽油を食品へ簡便に且つ良好に配合する手段を提供することを目的とする。本発明は具体的には、糖脂質含有小麦胚芽油を含む食品添加物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、食品、特に液状製品ないし摂取時に液状とする製品の製造に、迅速に糖脂質含有小麦胚芽油を利用するために鋭意研究を重ねた結果、糖脂質含有小麦胚芽油と界面活性剤を一定の比率で混合したものを予め調製しておくことにより、上記課題を解決できることを見出した。
従って本発明は、糖脂質含有小麦胚芽油と界面活性剤を、重量比で糖脂質含有小麦胚芽油:界面活性剤=5:1〜1:5で含有することを特徴とする食品添加物に関する。本発明はまた、さらにコラーゲンを食品添加物の全重量に基づいて0.1〜50重量%含有することを特徴とする上記の食品添加物に関する。本発明はさらに、上記食品添加物を含有する食品に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する糖脂質含有小麦胚芽油に含まれる糖脂質としては、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦などの穀類から抽出されてきたものを使用することができる。その抽出方法としては、穀類の全粒、外皮(フスマ)又は胚芽を粉状あるいは粗片に粉砕したものを先ず親水性有機溶媒により抽出操作に施し、得られた抽出物に更に非親水性有機溶媒による抽出を行って、得ることが挙げられる。
こうして得られた糖脂質含有抽出物を、市販の小麦胚芽油に混合して糖脂質含有小麦胚芽油とすることができる。
また、抽出原料として、小麦フスマ、小麦粉、小麦胚芽などを使用すれば、上記の抽出操作により、得れらた抽出物は糖脂質の他に主に小麦胚芽に由来する油分を含むため、直接、糖脂質含有小麦胚芽油が得られることになり好適である。本発明では、このような糖脂質含有小麦胚芽油が特に好ましく使用される。
【0006】
穀類から糖脂質含有抽出物を得る方法、又は、小麦粉、小麦フスマ、小麦胚芽などを抽出原料として直接、糖脂質含有小麦胚芽油を得る方法の具体的態様は以下のとおりである。
最初の抽出に使用する親水性有機溶媒としては、エタノール、メタノール、アセトニトリルなどが挙げられる。中でもエタノールが特に好ましい。これらの溶媒はまた、水分を50%程度まで含んでいても使用することができる。例えば、エタノールを50%以上、好ましくは70%以上含む含水エタノールを使用することができる。また、これらは2種以上を混合して使用することもできる。使用する親水性有機溶媒の量は、特に限定されるものではないが、使用する抽出原料の重量に対して1〜10倍量程度が適当である。また、抽出後の残渣に繰り返し抽出操作を施すこともできる。抽出方法は、抽出溶媒の沸騰還流下で、3〜5時間程度、窒素気流中抽出することが好ましい。また、抽出時間を問題にしない場合は、室温から沸騰以下の温度で、抽出することもできる。このようにして得られた抽出液は、適当な濃縮装置、例えば、エバポレータのような減圧濃縮装置を用いて濃縮乾燥し、親水性有機溶媒抽出物を得る。この親水性有機溶媒抽出物は通常、油脂状である。
【0007】
次に、この親水性有機溶媒抽出物を非親水性有機溶媒で再抽出する。非親水性有機溶媒としては、ヘキサン、クロロホルム、エーテルなどを使用することができ、中でもヘキサンが好ましい。また、これらは2種以上を混合して使用することもできる。抽出後の残渣に繰り返し抽出操作を施すことができる。非親水性有機溶媒の使用量、抽出操作、濃縮方法等は、上述の親水性有機溶媒による抽出と同様にして行うことができる。抽出液を濃縮して得られた非親水性有機溶媒抽出物は通常、油脂状の黄褐色液体である。こうして得られる非親水性有機溶媒抽出物における糖脂質含有量は、抽出条件により自在に増減することができ、例えば30重量%程度の糖脂質含量を有する小麦胚芽油を得ることができる。また、市販の小麦胚芽油で希釈して糖脂質含量を調節することができる。
本発明で使用する糖脂質含有小麦胚芽油における糖脂質含量は、0.1〜70重量%が適当であり、より好ましくは2〜35重量%である。
【0008】
本発明の食品添加物に使用する界面活性剤としては、アラビアガム、キサンタンガム、アラビノガラクタン、カゼイン、レシチン、サポニン、小麦蛋白分解物などで代表される天然系高分子や、合成系ではグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウムなどを挙げることができる。
なかでも、グリセリン脂肪酸エステルが好ましく、特にポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
本発明の食品添加物において、糖脂質含有小麦胚芽油と界面活性剤との含量比率は、重量比で糖脂質含有小麦胚芽油:界面活性剤=5:1〜1:5が適当である。さらに好ましく3:1〜1:3である。界面活性剤の量が上記の比率で5:1よりも低くなると、界面活性剤の効果が十分ではなく、一方1:5を超えてもその効果に向上が見られない。
【0009】
本発明の食品添加物には、さらにコラーゲンを食品添加物の全重量に基づいて0.1〜50重量%、好ましくは2.0〜20重量%で含めることができる。コラーゲンはその生理作用として皮膚への保湿効果や美肌効果が期待されている。使用するコラーゲンは食品素材様の形態のものを用いることができる。由来は動物性、例えば、牛、豚、魚、鳥類、牛胎児等を原料としたものでも、植物性でも良く、また、動物の軟骨等抽出エキスそのままでも、それらを酸、アルカリ、酵素などで加水分解し可溶化させた形態でも用いることができる。
【0010】
本発明の食品添加物は上記の成分を混合することによって製造することができる。その混合には、適当な攪拌機を使用することが好ましい。例えば、プロペラ式攪拌機、高速攪拌混合機、高圧ホモジナイザー、真空乳化機を使用することができる。
本発明の食品添加物にはさらに、水、水への分散性を考慮してグリセリン、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール、ブドウ糖などの単糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、乳化オリゴ糖などのオリゴ糖などを添加することができる。これによって同時に組成物の希釈も行うことができる。このような添加剤の量の範囲は、食品添加物全重量の0〜80重量%程度、好ましくは50.0〜70.0重量%である。また、油相の酸化を防止するために、トコフェロールなどの抗酸化剤を食品添加物の全重量に基づいて0.01〜5重量%程度加えることができる。
【0011】
本発明の食品添加物を配合する食品は特に限定されるわけではないが、例えばフルーツドリンクや栄養ドリンクなどのドリンク類、スープ、ソース、さらに粉末状の上記食品(粉末ドリンク、粉末スープなど)である。本発明の食品添加物の食品への配合量は、食品の全重量に基づいて0.1〜50重量%が適当であり、好ましくは1.0〜10重量%である。その添加は食品の調製時に適宜実施することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明の食品添加物は、食品に簡便に且つ良好に配合することができる。特に液状食品、ドリンクやスープに特殊な乳化条件の検討を必要とせずに単に通常の攪拌機でミキシングすることによって配合することができる。また、粉末状のドリンクやスープなどを摂取時に水ないしお湯で溶解する際に、特殊な溶解法を用いなくても本発明の食品添加物を添加して、良好な食品とすることができる。
【0013】
【参考例】
小麦フスマからの糖脂質含有小麦胚芽油の抽出
小麦フスマ1kgにエタノール3リットルを加え、窒素気流下で還流抽出を5時間行った。抽出液をエバポレーターにて濃縮乾燥し、油脂状物質を33g得た。この抽出物にヘキサン1リットルを加え、窒素気流下で還流抽出を5時間行った。抽出液を分離後、残渣に再度ヘキサン3リットルを加え、同様に5時間抽出した。抽出液を、エバポレータにて濃縮乾燥し、油脂状物質を33g得た。
このようにして得た油脂は黄褐色液体で、エーテル抽出法により脂質含量89重量%、及びオルシン硫酸法により糖脂質含量31.0重量%であった。
【0014】
上記参考例で採用したエーテル抽出法の操作は以下のとおりである。調製試料約10gをはかり取り、恒温乾燥器に入れ、105±1℃で約1時間乾燥する。乾燥後、これを重量既知の抽出フラスコを付けたソックスレー油脂抽出器にかけ、100〜150mlのエチルエーテルを用いて水浴上で8時間抽出を行う。抽出完了後、抽出フラスコを取り外し、フラスコ中の溶剤の大部分を回収したのち、減圧乾燥器中で60℃、1時間乾燥し、デシケーター中に30分放冷後、重量をはかる。
【0015】
また、オルシン硫酸法の手順は以下のとおりである。
1. オルシン硫酸の調製:オルシン200mgを70%硫酸100mlに溶解し、調製する。
2. 各検体約0.2gを精秤し、クロロホルム:メタノール=2:1で溶解し、調製する。
3. 2の検液を原液として、2倍希釈液も調製する。
4. 3で調製した各液を各100μlずつガラス試験管にとり、オルシン硫酸3mlを加えてよく攪拌する。
5. 80℃、20分間加温後、水冷し、505nmで比色測定する。
検量線の作成
1. ガラクトシルセラミドを標準物質とする。これを5mg精秤し、クロロホルム:メタノール=2:1で5mlに調製する。
2. 1の検液を原液として、各濃度(2倍〜10倍)の希釈液を調製する。これを100μlずつガラス試験管にとりオルシン硫酸3mlを加えて混合する。
3. 80℃、20分間加温後、水冷し、505nmで比色測定した値を用いて検量線を作成する。
【0016】
【試験例】
種々の界面活性剤を使用して本発明の食品添加物の調製し、乳化安定性を試験した。
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5、14) 、ショ糖脂肪酸エステル(HLB 7、14) 、レシチン、アラビアガム、小麦タンパク分解物をそれぞれ、糖質含有小麦胚芽油(上記参考例で得られたもの)と重量比1:1で混合した組成物を作成し、さらにその2.5%水溶液を作成した。攪拌はプロペラ式攪拌機で10分間実施し、1時間後、5時間後、24時間後、1週間後、及び6ヶ月後の経時変化を観察した。その結果を以下の表1に纏める。
評価 A:分離せず。 B:やや分離が見られる。 C:分離している。
【0017】
【表1】
上記の結果から、ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5)を使用したものが最も乳化安定性が高く、6ヶ月後でも油相が分離しなかった。
【0018】
【実施例1】
食品添加物の製造
下記の組成(単位は重量%)にて食品添加物を調製した。
糖脂質24%含有小麦胚芽油 20
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5) 10
トコフェロール 0.1
水 69.9
これらをミキサーでホモジナイズして食品添加物を得た。
【0019】
【実施例2】
食品添加物の製造
下記の組成(単位は重量%)にて食品添加物を調製した。
糖脂質6%含有小麦胚芽油 20
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5) 10
トコフェロール 0.1
グリセリン 69.9
これらをミキサーでホモジナイズして食品添加物を得た。
【0020】
【実施例3】
ドリンクの製造
下記の組成(単位は重量%)により糖脂質含有ブルーベリードリンクを調製した。
エリスリトール 10.00
小麦胚芽油乳化物(下記参照*) 4.50
トレハオース 3.00
アスコルビン酸 1.00
ブルーベリー果汁 0.50
ブルーベリー香料 0.30
ローヤルゼリー 0.20
クエン酸 0.10
ヨーグルト香料 0.10
ステビア 0.02
アントシアニン色素 0.02
水で全量100とする。
*小麦胚芽油乳化物の組成(単位:重量%)
糖脂質6%含有小麦胚芽油 11.1
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5) 5.55
トコフェロール 0.05
グリセリン 38.8
コラーゲン 44.5
【0021】
【実施例4】
粉末ドリンクの製造
下記の組成により粉末ドリンクを調製した。
脱脂粉乳 10.0g
グラニュー糖 6.5g
カゼイン 1.5g
小麦胚芽油乳化物(下記参照*) 1.0g
塩化カリウム 0.2g
粉末レシチン 0.1g
ステビア 0.1g
粉末バニラフレーバー 0.1g
これらを水250mlで溶解した。
*小麦胚芽油乳化物の組成(単位:重量%)
糖脂質24%含有小麦胚芽油 15.0
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5) 7.5
トコフェロール 0.1
グリセリン 34.4
水 20.0
コラーゲン 25.0
【0022】
【実施例5】
粉末スープの製造
下記の組成により粉末スープを調製した。
粉乳 5.00g
野菜粉末 4.00g
小麦胚芽油乳化物(下記参照*) 3.75g
コーン粉末 2.00g
食塩 1.00g
澱粉 1.00g
砂糖 1.00g
乾燥具材 0.53g
粉末チーズ 0.50g
調味料 0.50g
粉末油脂 0.20g
野菜エキス 0.20g
増粘剤 0.20g
香料 0.10g
色素 0.02g
これらをお湯150mlで溶解した。
*小麦胚芽油乳化物の組成(単位:重量%)
糖脂質6%含有小麦胚芽油 20.0
ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB 7.5) 10.0
トコフェロール 0.1
グリセリン 69.9[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a food additive, more specifically to a food additive containing a glycolipid-containing wheat germ oil, and further to a food containing the food additive.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the physiological effects of glycolipids have attracted attention, and in particular, attempts have been made to add glycolipid-containing wheat germ oil to various foods.
Conventionally, an emulsifier, that is, a surfactant, is required to mix and emulsify different properties such as an aqueous solution and an oily substance. Generally, the surfactant is dissolved in the aqueous phase, and the oil phase is dropped into the oil phase while stirring, or conversely, the surfactant is added to the oil phase, and the aqueous phase is added thereto with stirring. The method of doing is taken. When manufacturing drinks, emulsions, creams, etc., it was necessary to examine conditions such as selection of an appropriate surfactant, stirring speed, stirring temperature and the like each time.
Glycolipid-containing wheat germ oil has been shown to have excellent physiological effects such as moisturizing effect to retain moisture in the skin, and it can be made into various liquid products (drinks, soups, etc.) and powdered products (powder drinks). , Powder soup, etc.) is desired. However, the general properties of the glycolipid-containing wheat germ oil as they are are poor. In order to emulsify the glycolipid-containing wheat germ oil into foods, special knowledge and techniques such as the selection of emulsification conditions and emulsification methods are required, and thus it has been difficult to easily mix them into foods.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a means for easily and satisfactorily blending glycolipid-containing wheat germ oil into foods. Specifically, the present invention provides a food additive containing a glycolipid-containing wheat germ oil.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research to rapidly use glycolipid-containing wheat germ oil in the production of food products, particularly liquid products or products that become liquid when ingested, the present inventors have conducted extensive research on glycolipid-containing wheat germ oil and the interface. It has been found that the above problems can be solved by preparing in advance a mixture of activators at a certain ratio.
Accordingly, the present invention relates to a food additive comprising glycolipid-containing wheat germ oil and a surfactant in a weight ratio of glycolipid-containing wheat germ oil: surfactant = 5: 1 to 1: 5. . The present invention also relates to the food additive as described above, further comprising 0.1 to 50% by weight of collagen based on the total weight of the food additive. The present invention further relates to a food containing the food additive.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
As the glycolipid contained in the glycolipid-containing wheat germ oil used in the present invention, those extracted from cereals such as wheat, barley, rye and oats can be used. As the extraction method, whole grains, hulls or germs of powdered or coarsely ground powder are first subjected to an extraction operation with a hydrophilic organic solvent, and the obtained extract is further subjected to non-hydrophilic organic. It can be obtained by performing extraction with a solvent.
The glycolipid-containing extract thus obtained can be mixed with commercially available wheat germ oil to obtain a glycolipid-containing wheat germ oil.
In addition, if wheat bran, flour, wheat germ, etc. are used as an extraction raw material, the extract obtained by the above extraction operation contains oils mainly derived from wheat germ in addition to glycolipids. Thus, a glycolipid-containing wheat germ oil is preferably obtained. In the present invention, such a glycolipid-containing wheat germ oil is particularly preferably used.
[0006]
Specific embodiments of a method for obtaining a glycolipid-containing extract from cereals or a method for directly obtaining a glycolipid-containing wheat germ oil using wheat flour, wheat bran, wheat germ, etc. as an extraction raw material are as follows.
Examples of the hydrophilic organic solvent used for the first extraction include ethanol, methanol, and acetonitrile. Of these, ethanol is particularly preferred. These solvents can also be used even if they contain water up to about 50%. For example, hydrous ethanol containing 50% or more, preferably 70% or more of ethanol can be used. Moreover, these can also be used in mixture of 2 or more types. The amount of the hydrophilic organic solvent to be used is not particularly limited, but about 1 to 10 times the weight of the extraction raw material to be used is appropriate. Further, the extraction operation can be repeatedly performed on the residue after extraction. The extraction method is preferably performed in a nitrogen stream for about 3 to 5 hours under boiling reflux of the extraction solvent. In addition, when the extraction time is not a problem, the extraction can be performed at a temperature from room temperature to below boiling. The extract thus obtained is concentrated and dried using an appropriate concentration device, for example, a vacuum concentration device such as an evaporator, to obtain a hydrophilic organic solvent extract. This hydrophilic organic solvent extract is usually oily.
[0007]
Next, this hydrophilic organic solvent extract is re-extracted with a non-hydrophilic organic solvent. As the non-hydrophilic organic solvent, hexane, chloroform, ether or the like can be used, and among them, hexane is preferable. Moreover, these can also be used in mixture of 2 or more types. Extraction operation can be repeatedly performed on the residue after extraction. The amount of the non-hydrophilic organic solvent used, the extraction operation, the concentration method, and the like can be performed in the same manner as the extraction with the hydrophilic organic solvent described above. The non-hydrophilic organic solvent extract obtained by concentrating the extract is usually an oily yellow-brown liquid. The glycolipid content in the non-hydrophilic organic solvent extract thus obtained can be freely increased or decreased depending on the extraction conditions. For example, wheat germ oil having a glycolipid content of about 30% by weight can be obtained. Moreover, it can be diluted with commercially available wheat germ oil to adjust the glycolipid content.
The glycolipid content in the glycolipid-containing wheat germ oil used in the present invention is suitably 0.1 to 70% by weight, more preferably 2 to 35% by weight.
[0008]
Examples of the surfactant used in the food additive of the present invention include natural polymers represented by gum arabic, xanthan gum, arabinogalactan, casein, lecithin, saponin, and wheat proteolysate, and glycerin fatty acids in synthetic systems. Examples thereof include esters, sucrose fatty acid esters, sorbitan fatty acid esters, propylene glycol fatty acid esters, and stearoyl calcium lactate.
Of these, glycerin fatty acid ester is preferable, and polyglycerin fatty acid ester is particularly preferable.
In the food additive of the present invention, the content ratio of the glycolipid-containing wheat germ oil and the surfactant is suitably glycolipid-containing wheat germ oil: surfactant = 5: 1 to 1: 5 by weight ratio. More preferably, it is 3: 1 to 1: 3. When the amount of the surfactant is lower than 5: 1 in the above ratio, the effect of the surfactant is not sufficient, and even if it exceeds 1: 5, the effect is not improved.
[0009]
The food additive of the present invention may further contain collagen in an amount of 0.1 to 50% by weight, preferably 2.0 to 20% by weight, based on the total weight of the food additive. Collagen is expected to have a moisturizing effect and skin beautifying effect on the skin as its physiological action. The collagen used can be in the form of a food material. Origin may be animal, for example, from bovine, pork, fish, birds, fetal bovine, etc. A hydrolyzed and solubilized form can also be used.
[0010]
The food additive of the present invention can be produced by mixing the above components. A suitable stirrer is preferably used for the mixing. For example, a propeller type stirrer, a high speed stirring mixer, a high pressure homogenizer, and a vacuum emulsifier can be used.
The food additive of the present invention further includes water, sugar alcohols such as glycerin, sorbitol and maltitol, monosaccharides such as glucose, fructooligosaccharides, galactooligosaccharides, xylo-oligosaccharides and emulsified oligosaccharides in consideration of dispersibility in water. Oligosaccharides such as can be added. This also allows the composition to be diluted at the same time. The range of the amount of such additives is about 0 to 80% by weight, preferably 50.0 to 70.0% by weight of the total weight of the food additive. Further, in order to prevent oxidation of the oil phase, an antioxidant such as tocopherol can be added in an amount of about 0.01 to 5% by weight based on the total weight of the food additive.
[0011]
Although food not particularly limited to incorporate food additives of the present invention, for example, drinks click such as fruit drinks and energy drinks, soups, sauces, further powdery said food (powdered drink, powdered soup, etc.) It is. The content of the food additive of the present invention in the food is suitably 0.1 to 50% by weight, preferably 1.0 to 10% by weight, based on the total weight of the food. The addition can be appropriately performed at the time of food preparation.
[0012]
【The invention's effect】
The food additive of the present invention can be easily and satisfactorily blended with food. In particular, liquid foods, drinks and soups can be blended by simply mixing with a normal stirrer without the need for special emulsification conditions. In addition, when a powdered drink or soup is dissolved with water or hot water at the time of ingestion, the food additive of the present invention can be added to obtain a good food without using a special dissolution method.
[0013]
[Reference example]
Extraction of glycolipid-containing wheat germ oil from wheat bran 3 kg of ethanol was added to 1 kg of wheat bran, and reflux extraction was performed for 5 hours under a nitrogen stream. The extract was concentrated and dried with an evaporator to obtain 33 g of an oily substance. 1 liter of hexane was added to this extract, and reflux extraction was performed for 5 hours under a nitrogen stream. After separating the extract, 3 liters of hexane was again added to the residue, and extracted in the same manner for 5 hours. The extract was concentrated and dried with an evaporator to obtain 33 g of an oily substance.
The fats and oils thus obtained were yellow-brown liquids having a lipid content of 89% by weight by the ether extraction method and a glycolipid content of 31.0% by weight by the orcin sulfate method.
[0014]
The operation of the ether extraction method employed in the above Reference Example is as follows. About 10 g of the prepared sample is weighed, placed in a constant temperature dryer, and dried at 105 ± 1 ° C. for about 1 hour. After drying, this is subjected to a Soxhlet oil extractor equipped with an extraction flask of known weight, and extraction is carried out for 8 hours on a water bath using 100 to 150 ml of ethyl ether. After the extraction is completed, the extraction flask is removed, and most of the solvent in the flask is recovered, dried in a vacuum dryer at 60 ° C. for 1 hour, allowed to cool in a desiccator for 30 minutes, and then weighed.
[0015]
The procedure of the orcin sulfate method is as follows.
1. Preparation of orcin sulfate: Dissolve 200 mg of orcin in 100 ml of 70% sulfuric acid.
2. Weigh accurately about 0.2 g of each sample, dissolve in chloroform: methanol = 2: 1, and prepare.
3. Prepare a 2-fold diluted solution using the test solution of 2 as the stock solution.
4. Take 100 μl of each solution prepared in 3 in a glass test tube, add 3 ml of orcin sulfate and stir well.
5. Heat at 80 ° C. for 20 minutes, then cool with water and measure the color at 505 nm.
Creating a calibration curve
1. Use galactosylceramide as a standard substance. 5 mg of this is precisely weighed and prepared to 5 ml with chloroform: methanol = 2: 1.
2. Prepare diluted solutions of each concentration (2 to 10 times) using 1 test solution as the stock solution. Take 100 μl of this in a glass test tube, add 3 ml of orcin sulfate and mix.
3. After heating at 80 ° C. for 20 minutes, cool with water and create a calibration curve using the colorimetric value measured at 505 nm.
[0016]
[Test example]
A variety of surfactants were used to prepare the food additive of the present invention and tested for emulsion stability.
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5, 14), sucrose fatty acid ester (HLB 7, 14), lecithin, gum arabic, and wheat proteolysate, respectively, containing sugar-containing wheat germ oil (obtained in the above reference example) And a weight ratio of 1: 1 were prepared, and a 2.5% aqueous solution was prepared. Stirring was carried out for 10 minutes with a propeller stirrer, and changes over time were observed after 1 hour, 5 hours, 24 hours, 1 week, and 6 months. The results are summarized in Table 1 below.
Evaluation A: Not separated. B: Some separation is observed. C: Separated.
[0017]
[Table 1]
From the above results, those using polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) had the highest emulsification stability, and the oil phase did not separate even after 6 months.
[0018]
[Example 1]
Production of food additive A food additive was prepared with the following composition (unit: wt%).
Wheat germ oil containing 24% glycolipids 20
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) 10
Tocopherol 0.1
Water 69.9
These were homogenized with a mixer to obtain food additives.
[0019]
[Example 2]
Production of food additive A food additive was prepared with the following composition (unit: wt%).
Wheat germ oil containing 6% glycolipid 20
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) 10
Tocopherol 0.1
Glycerin 69.9
These were homogenized with a mixer to obtain food additives.
[0020]
[Example 3]
Manufacture of drink A glycolipid-containing blueberry drink was prepared according to the following composition (unit:% by weight).
Erythritol 1.00
Wheat germ oil emulsion (see below *) 4.50
Trehaose 3.00
Ascorbic acid 1.00
Blueberry juice 0.50
Blueberry flavor 0.30
Royal Jelly 0.20
Citric acid 0.10
Yogurt flavor 0.10
Stevia 0.02
Anthocyanin dye 0.02
Bring to 100 with water.
* Composition of wheat germ oil emulsion (unit: wt%)
Wheat germ oil containing 6% glycolipid 11.1
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) 5.55
Tocopherol 0.05
Glycerin 38.8
Collagen 44.5
[0021]
[Example 4]
Production of powder drink A powder drink was prepared according to the following composition.
Nonfat dry milk 10.0g
Granulated sugar 6.5g
Casein 1.5g
Wheat germ oil emulsion (see below *) 1.0g
Potassium chloride 0.2g
Powdered lecithin 0.1g
Stevia 0.1g
Powdered vanilla flavor 0.1g
These were dissolved in 250 ml of water.
* Composition of wheat germ oil emulsion (unit: wt%)
Wheat germ oil containing 24% glycolipid 15.0
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) 7.5
Tocopherol 0.1
Glycerin 34.4
Water 20.0
Collagen 25.0
[0022]
[Example 5]
Production of powder soup Powder soup was prepared according to the following composition.
Milk powder 5.00g
Vegetable powder 4.00g
Wheat germ oil emulsion (see below *) 3.75g
Corn powder 2.00g
Salt 1.00g
1.00g starch
1.00g sugar
Drying ingredients 0.53g
0.50g of powdered cheese
Seasoning 0.50g
Powdered fats and oils 0.20 g
Vegetable extract 0.20g
Thickener 0.20g
Fragrance 0.10g
0.02 g of dye
These were dissolved in 150 ml of hot water.
* Composition of wheat germ oil emulsion (unit: wt%)
Wheat germ oil containing 6% glycolipid 20.0
Polyglycerin fatty acid ester (HLB 7.5) 10.0
Tocopherol 0.1
Glycerin 69.9
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