JP4030062B2 - 船舶設計検討システム - Google Patents

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本発明は、船舶設計を行うにあたって船舶構造パラメータをパーソナルコンピュータに与え、当該パーソナルコンピュータでSub optimization理論に基づいた最適化法を当該船舶構造パラメータに適用することにより船舶設計作業の効率化と品質向上を図ったる船舶設計検討システムに関するものである。
従来より船舶の設計作業は、電子計算機化が進んでいる技術分野であった。この船舶の設計作業は、従前は、大型電子計算機やワークステーションを用いて行っていた。
しかしながら、近年のコンピュータ技術の発達と低価格化に伴って、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)レベルで行えるように変化してきている。このような変化に伴って、設計者は、従前には専任者が行っていた電子計算機作業を自ら行わなければならなくなっており、設計検討を行いながら、部材計算と作図作業を同時に行うことは甚だ負担である状況にあった。。
また、近年、韓国ならびに中国における造船業の躍進は目ざましいものがあり、日本の造船をとりまく環境は厳しさを増している。そのため、設計者には、船価と性能の両面から、幾つもの試し設計を行い、十分に設計を比較検討することが求められている。当然、この比較検討は、設計初期の段階で短時間かつ容易に行われなければならない。
ところで、船舶設計において、船殻構造の最適化は、近年、重要な課題となっており、盛んに研究も行われている(非特許文献1)。その研究の傾向は、近年のコンピュータ技術の発達に伴って、多数の設計変数を組み合わせて設計のシミュレーションを行い、それらの多数の設計案を比較検討することにより、コンピュータが最適案を判断して設計者に結果を示すものが多くなっている。いずれの方法も、コンピュータを積極的に活用することにより、全検索的かつ網羅的に、多数の決定案の比較検討を可能にしている。
それらの最適化手法は、例えば有限要素法を用いた構造解析法と各種非線型計画法を結合した手法(非特許文献2)、遺伝的アルゴリズム(非特許文献3)、ニューラルネットワークを用いた探索的な最適化法(非特許文献4)などがあげられる。これらの手法で、特に有限要素法を用いた手法は、その汎用性および厳密解を得られる点で優れた方法であり、遺伝的アルゴリズムやニューラルネットワークを用いた探索的な最適化手法は、広域的な最適解が得られる長所がある。
信川寿,周国強,「船体構造の最適化について」,1996年、「構造ワークシップ」,船舶構造設計における製品とプロセスの最適化、西武造船会技術研究会構造部会、(1996年)pp.69〜125 鈴木克幸,菊地昇,大坪英臣,「マイクロストラクチャーを用いた平板の最適形状レイアイト設計」,日本造船学会論文集,第171号(1992年),pp.251〜257 岡田哲夫,根木勲,「遺伝的アルゴリズムによる船体構造最適設計」,日本造船学会論文集,第171号(1992年) 岸光男,有馬正和,前田朝樹,「神経回路モデルによる船体中央横断面の離散的最適設計」,関西造船協会誌,第214号(1990年),pp.11〜17
しかしながら、これらの手法を用いて大規模な構造物の最適化を考える場合には、設計変数と設計制約条件を多数用意する必要があり、それらの変数と条件をすべて数値化してデータを作成し、解析を行うことは必ずしも容易なことではない。
特に、有限要素法を用いた場合は、選択した変数と条件によっては得られる解の信頼性が低下することは広く知られている問題であり、また変数と条件の増加に伴って、最適解を決定するための反復計算は莫大な計算量となる。
さらに、これらの手法では、最適化の過程がブラックボックス化されているため、使用者には、その解析解への収束過程がわかりにくいという欠点がある。
よって、これらの最適化手法は、設計初期の段階で必要な結果が得られない場合も考えられ、現在、設計者に求められている設計業務に耐え得る実用的、汎用的な設計システムとなええていないのではないかという欠点があった。
そこで、本発明は、上述した欠点を解消し、船舶設計を行うにあたって船舶構造パラメータをパーソナルコンピュータに与え、当該パーソナルコンピュータでSub optimization理論に基づいた最適化法を当該船舶構造パラメータに適用することにより船舶設計作業の効率化と品質向上を図ったる船舶設計検討システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る船舶設計検討システムは、入力手段から入力された船舶構造パラメータを所定の入力データファイルに格納する処理を実行する入力処理手段と、前記入力処理手段によって入力データファイルに格納された船舶構造パラメータについて船殻構造を構成する各区画を船側区画、二重底区画、ビルジ部区画、上甲板区画および隔壁区画・スツール区画に整理し、船舶の構造全体の最適化構造に影響を及ぼす区画を船側区画と決定して当該船側区画を代表設計変数とし、その他の区画を前記代表設計変数以外の設計変数とし、代表設計変数を最初に最適化し、当該決定した制約条件を前記代表設計変数以外の設計変数に導入して船舶の構造全体を最適化できる最適化手段と、前記最適化手段で決定された代表変数の区画について船級ルールにより設計条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を基にそれ以外の設計変数における区画について前記ルールにより同様に所定の条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を提示できる部材計算手段と、前記部材計算手段で得られた船体構造のデータを作図する3次元モデル化エンジンとを備え、前記最適化手段は、船舶の構造全体Zを、数式1の制約条件の基で、数式2を最小とするXを決定することにより得られるものとし、さらに、船舶の構造全体の最適化に影響を及ぼす区画を船側区画を代表設計変数Xlとし、その他の区画を前記代表設計変数X l 以外の設計変数X Π とし、同様に制約条件も数式4、数式5が成立するものとし、最終的に、数式10の制約条件の基で、数式11を最小とする設計変数X l 'と、設計変数X Π とを決定することにより一つの区画の最適解Z lj を求めることができるものとし、これによって得られた最適解Z lj を用いてその他の区画の最適解を求めることができるようにした処理手段を有し、
Figure 0004030062
Figure 0004030062
ただし、Xは構造全体Zにおいて互いに独立なすべての設計変数であり、mは制約条件の総数である。
Figure 0004030062
Figure 0004030062
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Figure 0004030062
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前記最適化手段は、前記処理手段で得た一つの区画の最適解を前記部材計算手段に与え、前記部材計算手段は、一つの区画の最適解を基に当該一つの区画の重量、コストを計算し、その結果を再び前記最適化手段に与え、前記最適化手段は、その結果を踏まえて次の区画の最適解を求めて、その次の区画の最適解を前記部材計算手段に与え、最後の区画が終了するまで前記処理を繰り返しを実行し、船舶構造全体の最適解を得るものであることをとを特徴とするものである。
上述したように本願発明に係る船舶設計検討システムによれば、
(1)船殻設計作業の効率化と品質向上が図れる。
(2)設計検討、部材計算、作図、重量見積といった一つに結びつけ、これにより、船舶設計作業全体の品質向上ができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが適用されたパーソナルコンピュータシステムを示す外観図である。
この図1において、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムは例えばパーソナルコンピュータシステム1で構成したものであって、前記パーソナルコンピュータシステム1は、入力手段から入力された船舶構造パラメータを所定の入力データファイルに格納する処理を実行する入力処理手段と、前記入力処理手段によって入力データファイルに格納された船舶構造パラメータを用い、船舶構造の設計変数を船殻構造を構成する各区画に整理し、当該区画についてSub optimization理論を適用し、全体構造に影響を及ぼす所定の区画の設計変数を代表変数とし、その他の区画をそれ以外の設計変数とし、当該代表変数を最初に最適化することにより制約条件を決定し、当該決定した制約条件をそれ以外の設計変数に導入して最適化する最適化手段と、 前記最適化手段で決定された代表変数の区画について所定のルールにより設計条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を基にそれ以外の設計変数における区画について前記ルールにより同様に所定の条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を提示できる部材計算手段とを実現している。
このパーソナルコンピュータシステム1は、例えば、各種演算処理を実行するコンピュータ装置本体3と、前記コンピュータ装置本体3に接続され必要な情報を入力するキーボード5およびマウス7と、前記コンピュータ装置本体3に接続され各種処理結果を表示するディスプレイ9と、前記コンピュータ装置本体3に接続され前記コンピュータ装置本体3で処理した結果を図面として必要なときに作図するプロッタ11と、前記コンピュータ装置本体3に接続され前記コンピュータ装置本体3で処理された結果のハードコピーが必要なときに当該ハードコピーを作成するプリンタ13とを少なくとも備えている。
図2は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが適用されたパーソナルコンピュータシステムのコンピュータ本体の概略ブロックを示すブロック図である。
この図2において、前記コンピュータ装置本体3は、例えば、各種演算処理やその他の処理を実行する中央処理ユニット31と、前記中央処理ユニット31で実行するためのオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムやその他のデータベースなどを中央処理ユニット31が処理するために記憶する主メモリ32と、オペレーティングシステムや本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システム用のアプリケーションプログラムや本発明で使用するデータベースやその他必要なデータを格納しておくハードディスク装置33と、前記キーボード5およびマウス7を接続する入力用インターフェース(入力用I/F)34と、前記ディスプレイ9を接続する表示用インターフェース(表示用I/F)35と、前記プロッタ11を接続する作図用インターフェース(作図用I/F)36と、前記プリンタ13を接続する印刷用インターフェース(印刷用I/F)37と、これらを結ぶバスライン38とを少なくとも備えている。
前記コンピュータ装置本体3の内部に設けられたハードディスク装置33には、例えばWINDOWS(登録商標)2000、XPなどからなるオペレーティングシステムと、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システム用のアプリケーションプログラムと、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システム用のデータベースと、その他のアプリケーションプログラムとが少なくとも格納されている。
さらに、上記パーソナルコンピュータシステム1は、前記パーソナルコンピュータ装置本体31の電源スイッチがオンとされると、前記パーソナルコンピュータ装置本体31の内部の中央処理ユニット31が動作しハードディスク装置33からオペレーティングシステムを主メモリ32に展開記憶された後に、このオペレーティングシステムが中央処理ユニット31で実行され、さらに、手動で起動が掛けられ、あるいは、自動起動されると、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システム用のアプリケーションプログラムが主メモリ32に展開記憶されて、主メモリ32上の本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システム用のアプリケーションプログラムが中央処理ユニット31で実行されることにより、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムを実現できるようになっている。
まず、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムでは、次の方針に従って開発などをおこなった。
(1)初期構造計画時に利用可能な計算時間、部材計算手法および計算精度を選択した。
(2)初期のパラメータ入力作業を最小限なものとする最適化手法の選択をした。
(3)最適化の過程が設計者に理解できるような計算結果の提示方法を提案した。
(4)特別な操作訓練を必要としないインターフェースを提案した。
まず、上記第(1)項に関しては、初期構造計画時の船体中央横断面構造を決定することができるものとして、部材設計については船級協会のルール計算手法を用いることとした。
図3は、最適化手法の概要を説明するための概略図であって、横軸に複雑さ(Complicated)を、縦軸に検索の正確さ(Accuracy of search)を、それぞれとったものである。この図3は、上記第(2)項に関し、これまでの最適化手法の見直しを行った際の最適化の内容をわかりやすく図示したものである。ここで、最適化には、図3に示すように、全探索方最適化手法、論理型最適化手法、乱数探索型最適化手法の3つに大別される。
「全探索方最適化手法」は、固定的な最適化手法であり、全設計案を評価して比較する方法である。すべての設計案を比較することによって、最適解を得ることができ、また手法も単純で開発が容易である。しかしながら、膨大な計算時間が必要であるので、規模の大きな問題への適用は近内であり、初期構造計画時での利用には不向きである。
「論理型最適化手法」は、全探索方最適化手法より規模の大きい問題に適用可能な手段で、問題を単数として再現し、数学的な解決方法を用いて最適化を行う手法である。これによって、計算時間を大きく短縮することができるが、離散性が大きくなる大規模問題では、散逸的な関数への表現が困難で開発が難しいし、船殻構造への適用は容易ではない。
「乱数探索型最適化手法」は、乱数を有効的に操作することによって、最適化設計案を求める手法である。数学的な表現に変えられない離散的な大規模問題を探索することが可能である。しかしながら、最適化過程中に掲載する設計案の数が多いのが、当該手法の決定であた、また充分な設計案の比較を行わないと最適値にたどりつくことができないため、初期構造計画時への最適は容易ではない。
このように上記最適化手法には長所と短所があるので、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムでは、開発の容易さから全探索方最適化手法を採用し、この手法の欠点である膨大な計算時間が必要である点について、他の最適化手法と組合せて補うようにした。すなわち、バラメータ入力作業を必要最小限にするという点で非常に優れた最適化手法である「Sub optimization理論」を採用している。「Sub optimization理論」は、建築/土木の技術分野で有効な最適化手法として採用されている。
次に、上記第(3)項と、上記第(4)項に関しては、設計者が日常から慣れ親しんでいるMs−Excel(エクセル;登録商標)を利用することにした。
図4は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムで設計対象とする船舶の例を示す図である。
この図4において、設計対象とする船舶はブロダクトタンカーとした。この船種は、二重船殻構造を有しており、一例として次のような主要項目となっている。
DWT:46,000〔t〕
Lpp:172.00〔m〕
Bmld:32.20〔m〕
Dmld:18.70〔m〕
図5は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて採用されているプログラムの関係について説明するための概略説明図である。
この図5において、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムでは、「入力処理手段を実現する入力インターフェース」、「最適化手段を実現する最適化プログラム」、「部材計算手段を実現する構造計算プログラム」の3つのアプリケーションプログラムを採用している。入力インターフェースおよびメインプログラムには、「Microsoft−Eexcel(以下、「エクセルという)」101を採用している。また、最適化プログラムには、「Optimization Engine(以下、「最適化エンジン」という)」103を採用している。さらに、構造計算プログラムには、「NK Rule’s Calculation Program(以下、「NKルール計算プログラム」という)」105を採用している。これら、エクセル101、最適化エンジン103およびNKルール計算プログラム105は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムを実現するアプリケーションプログラムとして前記コンピュータ装置本体3のハードディスク装置33に格納されている。
これらエクセル101、最適化エンジン103およびNKルール計算プログラム105が主メモリ32に展開記憶されて、中央処理ユニット31で処理可能にされることにより、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが実現可能になっている。いま、これらアプリケーションプログラムがコンピュータ装置本体3の中央処理ユニット31で実行されているものとする。
設計者は、まず、入力インターフェースであるエクセル101に比較的少数の構造パラメータを入力する。具体的には、エクセル101のシート上に必要な数値を入力すればよい。エクセル101は、入力された数値から、計算に使用される設計変数の初期入力データファイルを作成する。このエクセル101は、初期データの入力、結果出力を担当する。
次に、最適化エンジン103は、前記エクセル101で作成された初期入力データファイルを取込み(S201)、その取り込んだ初期入力データファイルを区画毎に整理された「区画別構造計算プログラム」を制御して、最適化計算を行う。「区画別構造計算プログラム」は、最初に作成された設計変数のパラメータデータと、区画毎の計算から決定された制約条件を基に、船殻構造の部材を決定する。なお、最適化エンジン103は、「Sub optimization」と、「Total Search」とを実行する。
その決定された情報は、NKルール計算プログラム105に与えられる(S202)。NKルール計算プログラム105は、船種毎に計算式が異なる場合があるため、当該船種毎に必要な計算式を呼び出せるようにしてある。このNKルール計算プログラム105は、「Hold Part」、「Double Bottom Part」、「Bilge Part」、「B.H.D.Part」、「Stool Part」、「Deck Part」の構造計算を担当する。
このNKルール計算プログラム105において、計算された結果は、最適化エンジン103に渡される(S203)。また、最適化エンジン103は、結果をエクセル101に戻す(S204)。
そして、コンピュータ装置本体3において、前記各アプリケーションプログラムで処理された結果は、例えばテキスト文書として計算シート301としてディスプレイ9に表示でき、ミッドシップセクション302としてディスプレイ9に表示でき、あるいは、グラフィック303としてディスプレイ9に表示できる。
なお、船舶設計検討システムでは、えられた最適解のデータをCADに出力できるようにしている。これにより、設計初期段階で、CADの機能を利用して中央横断面図、外板展開図、対象部材の物量灯の必要な情報の取得を行い、設計作業の支援を行えるようにしている。
次に、最適化エンジン103が処理する内容について説明する。
最適設計問題Aを数式1の制約条件の基で、数式2を最小にするXを決定する問題であるとする。ここに、XはAにおいて互いに独立な全ての設計変数である。なお、数式1の中のmは制約条件の総数である。
Figure 0004030062
Figure 0004030062
いま、設計変数XをA全体の最適化に影響する設計変数 と、それ以外の設計変数 π の二つの集合に分けると、設計変数Xは数式3で表すことができる。なお、数式3の中のnは独立な設計変数の総数である。全体の最適化に影響する設計変数 は、さらにいくつかの設計変数の集合に分けられ、その集合の一つを設計変数 lj で表す。設計変数の集合 lj はいくつかの設計変数からなる最適化問題である。このように「Sub optimization理論」では問題を階層的構造へ分割し、さらに、問題を小規模問題と変換する。
Figure 0004030062
また、考慮すべきすべての制約条件式(数式4)も、J個の条件式郡の集合Gおよびk個の条件式の集合 π に分割できるものとし、 lj に含まれる設計変数 lj および π とし、数式5で表す。
Figure 0004030062
Figure 0004030062
さらに、 l の各条件式群 lj に対して、目的関数である数式2が最小となる条件に矛盾しない目的関数を次の数式6に定める。
数式6が存在するとすれば、「Sub optimization理論」による最適設計法を次のように定義することができる。すなわち、 lj lj (j=1・・・,J)に対して、 π の値およびGljに作用する外的な条件(作用する外力など)をパラメトリックに変化させ、それぞれの最適解 lj OP を求め、この結果を用いて lj に含まれる設計変数より少ない新たな変数(通常1個)を数式7のように定める。
Figure 0004030062
数式7および lj に含まれる制約条件の数より少なく、かつ、 lj および π の関数として表される新たな制約条件式(通常1式)を、数式8のように定める。
Figure 0004030062
このようにして定めた lj の新たな変数および制約式を数式9とする。
数式9を用いて、最適設計問題Aを、数式10の制約条件の基で数式11を最小とする 1 ’, π を決定する問題に変換し、より容易に最適解を求めることができる。
Figure 0004030062
Figure 0004030062
このように「Sub optimization理論」では、設計変数を全体の最適化に影響する設計変数(代表変数)と、それ以外の設計変数とに分け、まず代表変数に対して最適解を求める点と、その求められた結果から他の設計変数に関する制約条件を減少させてゆく点に特徴がある。
このような「Sub optimization理論」を、最適化エンジン103としてコンピュータ装置本体3の中央処理ユニット31で処理可能にするため、以下のようにしている。
図6は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、実際に計算する船殻構造の例を説明するために示す図である。この図6において、タンカーの船殻構造50は、二重底区画、ビルジ部区画、上甲板区画、隔壁区画、スツール区画の設計変数からなる最適設計問題と考え、この各区画の構造を最適化することにより全体構造の最適化を図るようにした。なお、船殻構造の最適化を評価するパラメータは、鋼材重量と建造コストとしており、建造コストには鋼材コストと溶接コストを含んでいる。
本発明では、船殻中央横断面構造を、「Sub optimization理論」を用いて最適化するにあたり、全体き最適化に影響する設計変数として二重船側区画を代表変数、そのたの区画をそれ以外の変数とした。ここで、船殻中央横断面構造の設計変数を次の数式12で表す。なお、この数式12の添え字は、図6に示す各区画を表している。
Figure 0004030062
船殻構造の代表変数を決定するにあたっては、まず、対象船における船倉部全体の区画毎の船殻重量を分析した結果を、表1に表した。
Figure 0004030062
この表1に示される数値からもわかるように、二重船側区画の重量が船殻構造全体の重量にもっとも影響が大きい。そこで、船殻構造の全体の最適化に影響する設計変数として二重船側区画を代表変数として決定した。
この二重船側区画の最適化を最初に行うことで、フレーム間隔と桁配置の制約条件が決定される。この制約条件を他の区画側へ導入することで、他の区画計算量を飛躍的に減少させることができる。また、隔壁区画る隔壁板の設計変数は他の構造から独立しているので、その部材計算を独立して行い、この計算結果をスツール区画の制約条件としている。
図7は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、船殻中央横断面構造を最適化する際の計算処理順序を説明するための図である。
本発明に係る船舶設計検討システムでは、コンピュータ装置本体3において、ステップ401〜ステップ414の順序で処理が実行される。
エクセル101で必要なインプットデータを入力して最適化エンジン103に与える(S401)。
最適化エンジン103では、所定の最適化の処理を行った後に、NKルール計算プログラム105のホールドパートプログラム105aに必要なデータを与えて(S402)、ホールドパートプログラム105aで処理を実行し、その結果を再び最適化エンジン103に取り込む(S403)。
次に、最適化エンジン103は、所定の最適化処理をし所定のデータをNKルール計算プログラム105のダブルボトムパートプログラム105bに与え(S404)、NKルール計算プログラム105のダブルボトムパートプログラム105bの処理結果を取り込む(S404)。
また、最適化エンジン103は、所定の最適化処理をし所定のデータをNKルール計算プログラム105のビルジパートプログラム105cに与え(S406)、NKルール計算プログラム105のビルジパートプログラム105cの処理結果を取り込む(S407)。
さらに、最適化エンジン103は、所定の最適化処理をし所定のデータをNKルール計算プログラム105のB.H.Dパートプログラム105dに与え(S408)、NKルール計算プログラム105のB.H.Dパートプログラム105dの処理結果を取り込む(S409)。
また、最適化エンジン103は、所定の最適化処理をし所定のデータをNKルール計算プログラム105のスツールパートプログラム105eに与え(S410)、NKルール計算プログラム105のスツールパートプログラム105eの処理結果を取り込む(S411)。
また、最適化エンジン103は、所定の最適化処理をし所定のデータをNKルール計算プログラム105のデッキパートプログラム105fに与え(S412)、NKルール計算プログラム105のデッキパートプログラム105fの処理結果を取り込む(S413)。
そして、最適化エンジン103は、すべての結果を取り込むと、最適化した結果を出力する(S414)。
なお、上記図7において、初期入力データファイル、上記各プログラムへの入力および出力ファイルには、(1)船体形状寸法の入力、(2)非形状寸法の入力データ、(3)設計変数、(4)目的変数が含まれている。
上記処理ルーチンにおいて、部材計算で用いられる設計変数で初期入力時点で未定な変数については、初期値として「0.0」に設定されており、区画の最適化計算によって決定された値が、次の区画の最適化プログラムへ定数として引き渡されている。
次に、コンピュータ装置本体3の中央処理ユニット31により上記アプリケーションプログラム(特に最適化エンジン103)の処理ルーチンで処理した結果や、他の従来の最適化法によって処理した結果について、以下の(A),(B),(C),(D)の項目に分け、処理方法(Method)、設計変数(Rwp.variable)、計算時間(Time)、コスト(Cost)、重量(Weight)に分けて試し計算した。。
(A)は全設計変数を全検索型によって最適化を行った場合の結果を示す。
(B)は二重船側区画を代表変数として、「Sub optimization理論」に基づいた最適化を行った場合を示す。
(C)は二重船底区画を代表変数として、「Sub optimization理論」に基づいた最適化を行った場合を示す。
(D)は全設計変数を遺伝的アルゴリズム利用による乱数検索型によって最適化した場合を示す。
(A)の結果を「1」とした場合の計算結果と計算時間を比較をしたものが表2に示されている。
Figure 0004030062
図8は、本発明に係る船舶設計検討システムにおける最適化計算((B),(C))と、全検索型(A)とを、フレームスペースを変化させながら計算を行った場合のコストの推移を示す図であって、横軸にフレームスペース[mm]を、縦軸にトータルコストをとったものである。
この図8において、全検索型(A)による計算結果は黒三角で示されており、二重船側区画(B)による計算結果は黒菱形で示されており、また、二重船底区画(C)による計算結果は黒四角で示されている。
図9は、本発明に係る船舶設計検討システムにおける最適化計算((B),(C))と、全検索型(A)とを、フレームスペースを変化させながら計算を行った場合の重量の推移を示す図であって、横軸にフレームスペース[mm]を、縦軸にトータ重量をとったものである。
この図9において、全検索型(A)による計算結果は黒三角で示されており、二重船側区画(B)による計算結果は黒菱形で示されており、また、二重船底区画(C)による計算結果は黒四角で示されている。
表2の結果からわかるように、「Sub optimization理論」による最適解((B),(C))は、全検索型(A)ならびに遺伝的アルゴリズム利用による乱数探索型(D)によって得られた最適解と同様な結果が得れれている。このことから、「Sub optimization理論」による最適化は妥当なものといえる。
また、「Sub optimization理論」の代表変数を二重船側区画とした結果(B)と、代表変数を二重船底区画とした結果(C)では、結果(B)のほうがより最適値に近い結果を得られた。
さらに、図8および図9から、代表変数を二重船側区画とした結果(B)では、解の推移が全検索型(A)と同じ傾向を示すことがわかる。
これらのことから、船殻中央横断面構造の最適化問題において、代表変数を二重船側区画としたことは妥当なものといえる。それは、二重船側区画の重量が他の区画の重量に比較して大きいことが影響しているものと思われる。
上述した結果に基づいて、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが実現されている。
図10は、Sub optimization理論による設計条件を決定するための図であって、横軸にロンジスペースを、縦軸に重量およびコストを、それぞれとったものである。
本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおけるSub optimization理論による制約条件と、他の手法による制約条件について、コンピュータ装置本体3によって計算させた。この場合、例えばロンジスペースを設計変数としたときに、二重船底の計算結果が図10に示されている。ここでは、ロンジスペースを700[mm]から900[mm]の間で、10[mm]間隔長さで計算を行った結果が図10に示すグラフである。
図10からわかるように、同じ分割数となる場合でも、ロンジスペースの間隔長の違いによって重量、コストに大きな差がある場合がある。一方、同じようにロンジスペースの間隔長を変数として、ビルジ部区画やスツール区画の計算を行った場合、分割数による違いは現れるが、同じ分割数でロンジスペースの間隔長さの違いによる結果の差は大きくない。すなわち、二重船底の場合のきによる、その区画が大きく、同じ分割数でも、ロンジスペースの間隔長に違いがでる場合は、間隔長を設計変数としたほうが適切な解を得ることができ、ビルジ部区画やスツール区画のように狭い区画で、同じ分割数でもロンジスペースの間隔長に差が大きく現れない場合には、分割数を変数にすることができる。このようにSub optimization理論により、新たな制約条件を設けることで計算量の減少を図ることができる。
図11は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、代表変数とした区画の最適化計算終了後に、途中結果を表示した図であって、横軸に側ロンジスペースを、縦軸にコストおよび重量を、それぞれとったものである。この図11において、コストは黒丸で示し、重量は黒四角で示している。
計算結果を設計者に判断しやすい形式でグラフ化することが可能になっている。設計者は、表示された図11のグラフをみて、A案、B案を比較検討し、設計案の選択を行うことができる。
Sub optimization理論に基づき、以降の区画計算に選択した設計案の制約条件を用いて最適化を行う。以上により、制約条件が減少し、全体の計算最適化の計算量が飛躍的に減少する。なお、この制約条件の決定を、コスト最適化、重量最適化といった条件に基づいて自動決定する設定にもできるようになっている。
以上説明したような理論をプログラムにして最適化エンジン103を構成し、かつ、コンピュータ装置本体3で当該最適化エンジン103、NKルール計算プログラム105による処理を実行できるようにして本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムを実現した。このような本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムによれば、設計を正確にでき、設計時間の短縮化が可能になり、構造設計計画時において最適な船殻構造を設計できる。
また、当該船舶設計検討システムの応用例として、部材計算の結果を、インターフェイス経由で3次元CADへの入力と連動させるシステムとすることにより、設計検討の結果を容易に3Dモデル化することができる。
図12は、本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムの概略構成を示すブロック図である。
この図12において、本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムは、上記図1に示すパーソナルコンピュータシステム1を使用し、前記パーソナルコンピュータシステム1のコンピュータ装置本体3において、上記第1の最良の形態で実現した最適化エンジン103およびNKルール計算プログラム105からなる中央横断面構造最適化エンジンプログラム107を実行できるようにするとともに、3次元モデル化エンジンプログラム109を実行できるようにし、これらの間のデータの受け渡しをエクセル101で仲立ちさせて全体の処理を可能としたものである。
このエクセル101を採用した理由は、設計者が日常的に使用できるように配慮したもので、ウインドウズ(商標)からなるオペレーティングシステム上で動作するようにしたものである。また、符号110は船舶データベースであって、「Doble Hull」、「Doble Bottom」、「Bilge」、「Corrugate BHD」、「Lower Stool」、「Upper Stool」、「Upper Deck」、「Longitudinal Strength」などのデータが格納されている。
まず、部材計算をNKルール計算式を用いて中央横断面構造最適化エンジンプログラム107をパーソナルコンピュータシステム1のコンピュータ装置本体3の中央処理ユニット31が実行する。
この中央横断面構造最適化エンジンプログラム107は、既に説明したように、中央横断面平行部の重量、コスト最適化ルーチンを含めており、ここで中央横断面構造の構造最適化が行われる。構造最適化には、Sub Optimization理論を採用していることは既に説明したとおりである。
ついで、決定された部材、寸法のデータは、前記コンピュータ装置本体3がエクセル101を実行することにより、3次元モデル化エンジンプログラム109に与えられる。前記コンピュータ装置本体3では、3次元モデル化エンジンプログラム109を実行し、全長の3Dモデルを構築し、重量、コストの計算と作図を行う。ここで、3次元モデル化エンジンプログラム109は、設計の比較検討に用いるという目的から船殻初期3次元モデルとしてモデル化した。船から初期3次元モデルでは、詳細な部材形状は表現していないが、船殻構造の要素の連結関係と船殻構造の幾何学的な性質をトッポロジー理論から抽出してモデル化しているので、変更および修正が容易という特徴を持っている。
このように3Dモデルを構築し、3D−CADの機能を利用して中央断面図、外板展開図、対象部材の物量等の必要な情報を取得を行い、設計作業の支援を行うことを可能としている。
本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムでは、Sub optimization理論と、トッポロジー理論の2つの数学的な理論から船殻構造を分析できるようにしている。両理論とも、船殻構造全体を、主要構造や区画という単位の部分構造から構築されるとして捉えており、その点からも両理論から開発したシステムはデータのやりとりが容易である。
本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムでは、システム活用で設計検討をフットワークの良いものとし、設計者が必要とする情報を素早く簡単に提供できるようにしている。
図13は、本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムによる処理フローを示すフローチャートである。
まず、前記パーソナルコンピュータシステム1のコンピュータ装置本体3が中央横断面構造最適化エンジンプログラム107を実行することにより中央横断面の部材配置を決定する(S701)。この中央横断面構造最適化エンジンプログラム107は、設計者に、その最適化の過程を図中の801で示すようにグラフで示す構造を持っており、最適化の過程を確認しながら設計者の判断を優先し最適化を進めることが可能である。
次に、パーソナルコンピュータシステム1のコンピュータ装置本体3がエクセル101を実行することにより、得られた最適解を、3次元モデル化エンジンプログラム109に与える(S702)。なお、前記3次元モデル化エンジンプログラム109は、3次元モデルを作成する3D−CAD UH:TRIBON者のBasic Designを用いている。
さらに、パーソナルコンピュータシステム1のコンピュータ装置本体3では、3次元モデル化エンジンプログラム109を実行し、中央断面図、外板展開図、鋼材配置図等の作図を可能である(S703)。
また、前記コンピュータ装置本体3は3次元モデル化エンジンプログラム109を実行し、得られた3次元モデルに対してブロック分割を行い、重量、溶接長さ、ブロックの重心の算出をできるようにしている(S704)。
さらに、前記コンピュータ装置本体3は、3次元モデル化エンジンプログラム109を実行し、前記ステップS704で得られた前記ブロックの3次元データを用いて、組み立て要領図を作成することができる(S705)。
本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムによれば、三次元CAD上に船殻初期3次元モデルを構築することにより、設計検討、部材計算、作図や重量見積といった設計作業を一つに結びつけることがてきた。このようにすることで、設計検討の結果を用意に3Dモデルかすることができ、これにより、船殻設計作業全体を効率化の品質向上ができる。
図1は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが適用されたパーソナルコンピュータシステムを示す外観図である。 図2は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムが適用されたパーソナルコンピュータシステムのコンピュータ本体の概略ブロックを示すブロック図である。 図3は、最適化手法の概要を説明するための概略図である。 図4は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムで設計対象とする船舶の例を示す図である。 図5は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて採用されているプログラムの関係について説明するための概略説明図である。 図6は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、実際に計算する船殻構造の例を説明するために示す図である。 図7は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、船殻中央横断面構造を最適化する際の計算処理順序を説明するための図である。 図8は、本発明に係る船舶設計検討システムにおける最適化計算((B),(C))と、全検索型(A)とを、フレームスペースを変化させながら計算を行った場合のコストの推移を示す図である。 図9は、本発明に係る船舶設計検討システムにおける最適化計算((B),(C))と、全検索型(A)とを、フレームスペースを変化させながら計算を行った場合の重量の推移を示す図である。 図10は、Sub optimization理論による設計条件を決定するための図である。 図11は、本発明を実施するための最良の形態に係る船舶設計検討システムにおいて、代表変数とした区画の最適化計算終了後に、途中結果を表示した図である。 図12は、本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムの概略構成を示すブロック図である。 図13は、本発明を実施するための第2の最良の形態に係る船舶設計検討システムによる処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・パーソナルコンピュータシステム
3・・・コンピュータ装置本体
5・・・キーボード
7・・・マウス
9・・・ディスプレイ
11・・・プロッタ
31・・・中央処理ユニット
32・・・主メモリ
33・・・ハードディスク装置

Claims (1)

  1. 入力手段から入力された船舶構造パラメータを所定の入力データファイルに格納する処理を実行する入力処理手段と、
    前記入力処理手段によって入力データファイルに格納された船舶構造パラメータについて船殻構造を構成する各区画を船側区画、二重底区画、ビルジ部区画、上甲板区画および隔壁区画・スツール区画に整理し、船舶の構造全体の最適化構造に影響を及ぼす区画を船側区画と決定して当該船側区画を代表設計変数とし、その他の区画を前記代表設計変数以外の設計変数とし、代表設計変数を最初に最適化し、当該決定した制約条件を前記代表設計変数以外の設計変数に導入して船舶の構造全体を最適化できる最適化手段と、
    前記最適化手段で決定された代表変数の区画について船級ルールにより設計条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を基にそれ以外の設計変数における区画について前記ルールにより同様に所定の条件を可変しながら少なくとも重量、コストを計算し、その計算結果を提示できる部材計算手段と、
    前記部材計算手段で得られた船体構造のデータを作図する3次元モデル化エンジンとを備え、
    前記最適化手段は、船舶の構造全体Zを、数式1の制約条件の基で、数式2を最小とするXを決定することにより得られるものとし、さらに、船舶の構造全体の最適化に影響を及ぼす区画を船側区画を代表設計変数X l とし、その他の区画を前記代表設計変数X l 以外の設計変数X Π とし、同様に制約条件も数式4、数式5が成立するものとし、最終的に、数式10の制約条件の基で、数式11を最小とする設計変数X l 'と、設計変数X Π とを決定することにより一つの区画の最適解Z lj を求めることができるものとし、これによって得られた最適解Z lj を用いてその他の区画の最適解を求めることができるようにした処理手段を有し、
    Figure 0004030062
    Figure 0004030062
    ただし、Xは構造全体Zにおいて互いに独立なすべての設計変数であり、mは制約条件の総数である。
    Figure 0004030062
    Figure 0004030062
    Figure 0004030062
    Figure 0004030062
    Figure 0004030062
    前記最適化手段は、上記処理手段で得た一つの区画の最適解を前記部材計算手段に与え、前記部材計算手段は、一つの区画の最適解をを基に一つの区画の重量、コストを計算し、その結果を再び前記最適化手段に与え、
    前記最適化手段は、その結果を踏まえて次の区画の最適解を求めて、その次の区画の最適解を前記部材計算手段に与え、最後の区画が終了するまで前記処理を繰り返しを実行し、船舶構造全体の最適解を得るものであることをとを特徴とする船舶設計検討システム。
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