JP4027672B2 - Control device for variable valve timing mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁(吸・排気バルブ)のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変バルブタイミング機構として、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体との組付角度を、組付角調整機構によって変化させることによって、機関弁の開閉タイミングをクランク角に対して進角側及び遅角側に変化させる構成のものが知られている。
【0003】
例えば、特開2001−041013号公報に開示される可変バルブタイミング機構の組付角調整機構は、一端の回転部が駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されたリンクアームを備え、前記スライド部の径方向の移動に伴って回転部の位置が周方向に相対変位して、駆動回転体と従動回転体との組付角度が相対的に変化するように構成され、前記リンクアームのスライド部が係合する渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートの相対回転角を電磁ブレーキの制動力で制御することで、前記スライド部を径方向に変位させ、以って、バルブタイミングを進・遅角変位させるようになっている。
【0004】
以下、上記構成の組付角調整機構を備えた可変バルブタイミング機構を、スパイラルラジアルリンク式と称するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開2001−041013号公報に開示されたスパイラルラジアルリンク式の可変バルブタイミング機構では、ゼンマイばねによってガイドプレートがバルブタイミングの遅角方向に付勢される構成であるため、電磁ブレーキをオフすることで最遅角位置に戻ることになるが、本出願人が先に出願した特願2001−319908号のように、2つの電磁ブレーキで進角方向及び遅角方向の制御をそれぞれ行う場合には、進角方向と遅角方向とのいずれの変化方向に対しても電磁ブレーキの制動力を作用させて、バルブタイミングを変化させることになる。
【0006】
上記2つの電磁ブレーキによって遅角・進角制御を行うスパイラルラジアルリンク式の可変バルブタイミング機構では、2つの電磁ブレーキのコイル温度特性が、温度環境や発熱特性の違いによって異なり、該温度特性の違いによってコイルに流れる駆動電流(発生トルク)に差が生じ、以って、制御方向によって応答性に差が生じてしまう可能性があった。
【0007】
そこで、本発明は、2つの電磁ブレーキで進角方向及び遅角方向の制御を行う可変バルブタイミング機構において、2つの電磁ブレーキの温度特性が異なっても、変化方向に因らずに所望の応答性でバルブタイミングをフィードバック制御することができる制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、回転位相の目標値と実際の回転位相とに基づいて第1の電磁ブレーキの目標駆動電流及び第2の電磁ブレーキの目標駆動電流をそれぞれに設定する一方、前記第1の電磁ブレーキのコイルに実際に流れている駆動電流、前記第2の電磁ブレーキのコイルに実際に流れている駆動電流をそれぞれに検出し、前記第1の電磁ブレーキ,第2の電磁ブレーキそれぞれの駆動電流の制御量を、それぞれの駆動電流の検出値及び目標駆動電流に基づいてそれぞれにフィードバック制御するようにした。
【0011】
上記構成によると、回転位相(バルブタイミング)の目標値と実際の回転位相とに基づいて2つの電磁ブレーキ毎の目標駆動電流が設定され、各電磁ブレーキの実際の駆動電流が前記目標駆動電流に一致するように、各電磁ブレーキ毎にフィードバック制御される。請求項2記載の発明では、前記可変バルブタイミング機構が、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であって、前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させる渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、第1及び第2の電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して減速方向及び増速方向に相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成とした。
【0012】
上記構成によると、2つの電磁ブレーキの制動力を作用させることで、ガイドプレートが、駆動回転体に対して減速方向及び増速方向に相対回転し、これによってスライド部が径方向に変位すると共に、回転部の位置が周方向に相対変位し、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度(クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相)が変化する構成の可変バルブタイミング機構において、2つの電磁ブレーキ毎に、実際の駆動電流が目標値に一致するようにそれぞれフィードバック制御され、温度特性による駆動電流のばらつきが個別に吸収される。
【0013】
請求項3記載の発明では、前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達される構成であって、前記第1の電磁ブレーキが前記出力要素に制動を与え、前記第2の電磁ブレーキが前記フリー要素に制動を与える構成とした。上記構成によると、出力要素に制動を与える第1の電磁ブレーキの作動によって出力要素が減速され、フリー要素に制動を与える第2の電磁ブレーキの作動によって出力要素が増速されることで、2つの電磁ブレーキにより遅角方向・進角方向への制御が行われ、かつ、前記減速・増速制御それぞれで目標駆動電流に基づくフィードバック制御が個別に行われる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、目標の回転位相(バルブタイミング)を得るための各電磁ブレーキ毎の目標駆動電流に実際の駆動電流を一致させることができ、以って、2つの電磁ブレーキの温度特性が異なっても、変化方向に因らずに所望の応答性でバルブタイミングをフィードバック制御することができるという効果がある。
【0016】
請求項2記載の発明によると、渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、2つの電磁ブレーキによってクランクシャフト側に対して減速方向及び増速方向に相対回転させることで、バルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構において、2つの電磁ブレーキの温度特性が異なっても、目標駆動電流に対応する要求の発生トルクを各電磁ブレーキにおいて発生させることができるという効果がある。
【0017】
請求項3記載の発明によると、遊星歯車機構を用いることで2つの電磁ブレーキによる増速・減速を行わせる機構において、2つの電磁ブレーキの温度特性が異なっても、増速側であるか減速側であるかに因らずに所望の応答性でバルブタイミングをフィードバック制御することができるという効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関の構成図であり、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0019】
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ排気側カムシャフト110,吸気側カムシャフト134に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気側カムシャフト134には、クランクシャフト120に対する回転位相を変化させることで、バルブタイミングを変化させるスパイラルラジアルリンク式の可変バルブタイミング機構VTC113が設けられている。
【0020】
尚、本実施形態では吸気バルブ側にのみ可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成としたが、吸気バルブ側に代えて、又は、吸気バルブ側と共に、排気バルブ側に可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成であっても良い。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
【0021】
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114には、各種センサからの検出信号が入力され、該検出信号に基づく演算処理によって、前記前記電子制御スロットル104,可変バルブタイミング機構VTC113及び燃料噴射弁131などを制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度を検出するアクセル開度センサAPS116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120から回転信号を取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、吸気側カムシャフト134から回転信号を取り出すカムセンサ132などが設けられている。
【0022】
尚、前記クランク角センサ117から出力される回転信号に基づいてECU114において機関回転速度Neが算出される。
次に、前記可変バルブタイミング機構VTC113の構成を、図2〜図5に基づいて説明する。
前記可変バルブタイミング機構VTC113は、カムシャフト134と、駆動プレート2と、組付角調整機構4と、作動装置15と、VTCカバー6から構成される。
【0023】
前記駆動プレート2は、機関101(クランクシャフト120)から回転が伝達されて回転する部材であり、前記組付角調整機構4は、前記カムシャフト134と駆動プレート2との組付角度を変化させる機構であって、作動装置15によって作動する。
前記VTCカバー6は、図示省略したシリンダヘッドとロッカカバーの前端に跨って取り付けられて、駆動プレート2と組付角調整機構4の前面とその周域を覆うカバーである。
【0024】
前記カムシャフト134の前端部(図2における左側)には、スペーサ8が嵌合され、更に、このスペーサ8は、カムシャフト134のフランジ部134fに貫通されるピン80によって回転規制されている。
また、前記カムシャフト134には、径方向に油供給孔134rが複数貫通形成されている。
【0025】
前記スペーサ8は、図3に示すように、円盤状の係止フランジ8aと、この係止フランジ8aの前端面から軸方向に延びる円管部8bと、同じく係止フランジ8aの前端面であって円管部8bの基端側から外径方向の3方に延びて軸方向と平行な圧入穴8cが形成された軸支持部8dとが形成されている。
尚、上記軸支持部8d及び圧入穴8cは、図3に示すように、それぞれ周方向に120°毎に配置される。
【0026】
また、前記スペーサ8には、油を供給する油供給孔8rが径方向に貫通形成されている。
前記駆動プレート2は、中心に貫通穴2aが形成された円盤状に形成されており、前記スペーサ8に対して係止フランジ8aによって軸方向の変位を規制された状態で相対回転自在に組み付けられている。
【0027】
また、駆動プレート2は、図3に示すように、その後部外周に、クランクシャフト120から図示省略したチェーンを介して回転が伝達されるタイミングスプロケット3が形成されている。
更に、駆動プレート2の前端面には、貫通穴2aと外周とを結んで外径方向に3つのガイド溝2gが形成されており、前記ガイド溝2gは、前記軸支持部8dと同様に、周方向に120°毎に配置される。
【0028】
また、駆動プレート2の前端面の外周部には、円環状のカバー部材2cが溶接或いは圧入により固定されている。
本実施形態において、従動回転体は、カムシャフト134及びスペーサ8によって構成され、駆動回転体は、タイミングスプロケット3を含む駆動プレート2によって構成される。
【0029】
前記組付角調整機構4は、カムシャフト134と駆動プレート2との前端部側に配置されて、カムシャフト134と駆動プレート2との組付相対角度を変更するものである。
この組付角調整機構4は、図3に示すように、3本のリンクアーム14を有している。
【0030】
前記各リンクアーム14は、先端部にスライド部としての円筒部14aが設けられ、また、この円筒部14aから外径方向に延びるアーム部14bが設けられている。
前記円筒部14aには、収容孔14cが貫通して形成されている一方、アーム部14bの基端部には、回動部としての回動穴14dが貫通して形成されている。
【0031】
前記リンクアーム14は、前記スペーサ8の圧入穴8cにきつく圧入された回動ピン81に対して回動穴14を装着して、回動ピン81を中心に回動可能に取り付けられている。
一方、リンクアーム14の円筒部14aは、前記駆動プレート2の径方向ガイドとしてのガイド溝2gに挿入されて、駆動プレート2に対して径方向に移動可能(スライド可能)に取り付けられている。
【0032】
上記構成において、円筒部14aが外力を受けてガイド溝2gに沿って径方向にスライド変位すると、リンクアーム14によるリンク作用により回動ピン81が前記円筒部14aの径方向の変位量に応じた角度だけ周方向に移動することになるもので、この回動ピン81の変位によりカムシャフト134が駆動プレート2に対して相対回転することになる。
【0033】
図4及び図5は、前記組付角調整機構4の作動を示すもので、図4に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の外周側に配置されているときには、基端部の回動ピン81がガイド溝2gに近い位置に引っ張られているもので、この位置が最遅角位置となる。
一方、図5に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の内周側に配置されているときには、回動ピン81が周方向に押されてガイド溝2gから離れるもので、この位置が最進角位置となる。
【0034】
上記組付角調整機構4における前記円筒部14aの径方向への移動は、前記作動装置15により行われ、この作動装置15は、作動変換機構40と増減速機構41とを備えている。
前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aに保持された球22と、前記駆動プレート2の前面に対向して同軸に設けられたガイドプレート24とを備え、このガイドプレート24の回転を前記リンクアーム14における円筒部14aの径方向の変位に変換する機構である。
【0035】
前記ガイドプレート24は、前記スペーサ8の円管部8bの外周に金属系のブッシュ23を介して相対回転可能に支持されている。
また、前記ガイドプレート24の後面には、断面略半円状で周方向の変位に伴って径方向に変位する渦巻きガイドとしての渦巻状ガイド溝28が形成され、かつ、径方向の中間部には、油の供給を行う油供給孔24rが前後方向に貫通して形成されている。
【0036】
前記渦巻状ガイド溝28には、前記球22が係合されている。
即ち、前記リンクアーム14の円筒部14aに設けられた収容孔14cには、図2及び図3に示すように、円盤状の支持パネル22aと、コイルスプリング22bと、リテーナ22cと、球22とが順に挿入されている。
また、前記リテーナ22cは、前端部に球22が飛び出した状態で支持する椀状の支持凹部22dが形成されていると共に、外周に前記コイルスプリング22bが着座するフランジ22fが形成されている。
【0037】
そして、図2に示す組付状態では、コイルスプリング22bが圧縮され、支持パネル22aが駆動プレート2の前面に押し付けられ、かつ、前記球22が渦巻状ガイド溝28に押し付けられて上下方向で係合すると共に、渦巻状ガイド溝28の延在方向には相対移動可能となっている。
また、前記渦巻状ガイド溝28は、図4,5に示すように、駆動プレート2の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されている。
【0038】
従って、前記作動変換機構40は、前記球22が渦巻状ガイド溝28に係合した状態で、ガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rに相対回転すると、球22が渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向外側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図4に示す外径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gに近づくように引きつけられ、カムシャフト134は遅角方向に移動する。
【0039】
逆に、上記状態からガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rとは逆方向に相対回転すると、球22は渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向内側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図5に示す内径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gから離れる方向に押され、この場合、カムシャフト134は進角方向に移動する。
【0040】
次に、増減速機構41について詳細に説明する。
前記増減速機構41は、前記ガイドプレート24を駆動プレート2に対して増速及び減速、即ち、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に移動(増速)させたり、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対側に移動(減速)させたりするものであり、遊星歯車機構25と第1電磁ブレーキ26と第2電磁ブレーキ27とを備えている。
【0041】
前記遊星歯車機構25は、サンギヤ30と、リングギヤ31と、両ギヤ30,31に噛み合わされたプラネタリギヤ33とを備えている。
図2,図3に示すように、前記サンギヤ30は、ガイドプレート24の前面側の内周に一体的に形成されている。
前記プラネタリギヤ33は、前記スペーサ8の前端部に固定されたキャリアプレート32に回転自在に支持されている。
【0042】
また、前記リングギヤ31は、前記キャリアプレート32の外側に回転自在に支持された環状の回転体34の内周に形成されている。
尚、前記キャリアプレート32は、前記スペーサ8の前端部に嵌合されて、ワッシャ37を前端部に当接させた状態でボルト9を貫通させてカムシャフト134に締結させて固定されている。
【0043】
また、前記回転体34の前端面には、前方を向いた制動面35bを有した制動プレート35がねじ止めされている。
また、前記サンギヤ30が一体に形成されたガイドプレート24の外周にも、前方を向いた制動面36bを有した制動プレート36が溶接や嵌合などにより固定されている。
【0044】
従って、前記遊星歯車機構25は、プラネタリギヤ33が自転せずにキャリアプレート32と共に公転したとすると、第1電磁ブレーキ26ならびに第2電磁ブレーキ27が非作動状態では、サンギヤ30とリングギヤ31はフリー状態で同速回転する。
この状態から第1電磁ブレーキ26のみを制動作動すると、ガイドプレート24がキャリアプレート32に対して(カムシャフト134に対して)遅れる方向(図4,5のR方向とは逆方向)に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが、図5に示す進角方向に相対変位することになる。
【0045】
一方、第2電磁ブレーキ27のみを制動作動すると、リングギヤ31のみに制動力が付与され、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させ、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが図4に示す遅角方向に相対回転することになる。
【0046】
尚、本実施形態において、キャリアプレート32が入力要素であり、サンギヤ30が出力要素であり、リングギヤ31がフリー要素となる。
前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27は、それぞれ前述した制動プレート36,35の制動面36b,35bに対向するよう内外2重に配置されて、前記VTCカバー6の裏面にピン26p,27pによって回転のみを規制された浮動状態で支持された円管部材26r,27rを有している。
【0047】
これらの円管部材26r,27rには、コイル26c,27cが収容されていると共に、各コイル26c,27cへの通電時に各制動面35b,36bに押し付けられる摩擦材26b,27bが装着されている。
また、各円管部材26r,27r及び各制動プレート35,36は、コイル26c,27cへの通電時に磁界を形成するために鉄などの磁性体により形成されている。
【0048】
それに対して、前記VTCカバー6は、通電時に磁束の漏れを生じさせないために、また、摩擦材26b,27bは、永久磁石化して非通電時に制動プレート35,36に貼り付くのを防止するために、アルミなどの非磁性体により形成されている。
前記遊星歯車機構25の出力要素としてのサンギヤ30が設けられたガイドプレート24と駆動プレート2の相対回動は、最遅角位置および最進角位置において組付角ストッパ60により規制されるようになっている。
【0049】
更に、前記遊星歯車機構25において、リングギヤ31と一体的に設けられている制動プレート35と、キャリアプレート32との間には、遊星歯車ストッパ90が設けられている。
ところで、上述した前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aの位置を保持して、駆動プレート2とカムシャフト134との相対組付位置が変動しない構成となっているもので、その構成について説明する。
【0050】
前記駆動プレート2からカムシャフト134には、リンクアーム14およびスペーサ8を介して駆動トルクが伝達されるが、カムシャフト134からリンクアーム14には、機関弁(吸気バルブ105)からの反力によるカムシャフト134の変動トルクが、回動ピン81からリンクアーム14の両端の枢支点を結ぶ方向の力Fとして入力される。
【0051】
前記リンクアーム14の円筒部14aは、径方向ガイドとしてのガイド溝2gに沿って径方向に案内されているとともに、円筒部14aから前面に突出した球22が、渦巻状ガイド溝28に係合されているため、各リンクアーム14を介して入力される力Fは、ガイド溝2gの左右の壁とガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28とによって支持される。
【0052】
したがって、リンクアーム14に入力された力Fは互いに直交する二つの分力FA,FBに分解されるが、これらの分力FA,FBは、渦巻状ガイド構28の外周側の壁と、ガイド溝2gの一方の壁とに略直交する向きで受け止められ、リンクアーム14の円筒部14aがガイド溝2gに沿って移動することが阻止され、これにより、リンクアーム14が回動することが阻止される。
【0053】
よって、各電磁ブレーキ26,27の制動力によってガイドプレート24が回動されてリンクアーム14が所定の位置に回動操作された後には、基本的には制動力を付与し続けなくてもリンクアーム14の位置を維持、つまり、駆動プレート2とカムシャフト134の回転位相をそのまま保持することができる。
尚、前記力Fは、外径方向に作用することに限られず、逆向きの内径方向に作用することもあるが、このとき分力FA,FBは渦巻状ガイド溝28の内周側の壁と、ガイド構2gの他方側とに略直角の向きに受け止められる。
【0054】
以下、上記可変バルブタイミング機構VTC113の作用を説明する。
クランクシャフトとカムシャフト134の回転位相を遅角側に制御する場合には、第2電磁ブレーキ27に通電する。
第2電磁ブレーキ27に通電すると、第2電磁ブレーキ27の摩擦材27bが制動プレート35に摩擦接触し、遊星歯車機構25のリングギヤ31に制動力が作用し、タイミングスプロケット3の回転に伴ってサンギヤ30が増速回転される。
【0055】
このサンギヤ30の増速回転によりガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向R側に回転させられ、これに伴ってリンクアーム14に支持された球22が渦巻状ガイド溝28の外周側に移動する。
この遅角側への移動は、組付角ストッパ60により図4に示す最遅角位置において規制される。
【0056】
更に、上述のように、リングギヤ31の回転を第2電磁ブレーキ27により制動するにあたり、瞬時に回転を規制するのではなく所定量の回転を許しながら制動を行うもので、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90によりリングギヤ31の回転が規制されるようになっている。
一方、カムシャフト134の組付角度を進角方向に変位させるときには、第1ブレーキ26に通電する。
【0057】
これにより、ガイドプレート24に制動力が作用してガイドプレート24は駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対方向に回動し、カムシャフト134は進角側に組付角度が変位される。
この進角側への移動は、組付角ストッパ60により図5に示す最進角位置において規制される
更に、ガイドプレート24の回転が規制されると、プラネタリギヤ33が自転してリングギヤ31が増速回転されるが、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90により回転が規制される。
【0058】
前記ECU114は、クランクシャフト120に対するカムシャフト134の目標進角値を設定し、該目標進角値に基づいて前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27への通電をフィードバック制御するようになっており、該フィードバック制御の詳細を図6のブロック図に基づいて説明する。
図6において、進角値フィードバック制御部(回転位相フィードバック制御部)201には、機関運転条件(機関負荷・機関回転速度等)に基づいて設定される目標進角値(目標回転位相)、及び、クランク角センサ117の検出信号とカムセンサ132の検出信号とから検出された実際の進角値(実際の回転位相)が入力される。
【0059】
そして、前記進角値フィードバック制御部201では、前記目標進角値と実際の進角値との偏差に基づいて、電磁ブレーキ26,27の目標駆動電流を演算する。
尚、前記偏差に基づく目標駆動電流の演算は、比例・積分・微分制御によって行わせることができる他、スライディングモード制御を用いることができる。
【0060】
また、目標駆動電流は、進角要求に基づき第1電磁ブレーキ26に与えられるべき電流をプラスで示し、遅角要求に基づき第2電磁ブレーキ27に与えられるべき電流をマイナスで示すものとする。
また、実際の進角値は、例えばクランク角センサ117の検出信号から求められる基準クランク角位置から、カムセンサ132の検出信号から求められる基準カム角位置までの角度として検出される。
【0061】
前記目標駆動電流は進角・遅角分離部202に出力され、目標駆動電流のプラス・マイナスに基づいて、電磁ブレーキ26,27のいずれを駆動すべきかを判断し、該判断結果に基づいて目標駆動電流を電流フィードバック制御部203A,203Bのいずれかに出力する。
即ち、目標駆動電流がプラスである進角要求時には、進角側の電流フィードバック制御部203Aに進角値フィードバック制御部201で演算された目標駆動電流を出力し、遅角側の電流フィードバック制御部203Bの目標駆動電流を0とする。
【0062】
一方、目標駆動電流がマイナスである遅角要求時には、遅角側の電流フィードバック制御部203Bに進角値フィードバック制御部201で演算された目標駆動電流を出力し、進角側の電流フィードバック制御部203Aの目標駆動電流を0とする。
前記電流フィードバック制御部203A(駆動電流フィードバック制御部)は、電磁ブレーキ26のコイルに実際に流れている駆動電流を検出する電流検出回路204A(駆動電流検出部)の検出結果と、目標駆動電流との偏差に基づいて、電磁ブレーキ26への通電を高周波でオン・オフ制御して平均印加電圧を制御するときのデューティ比を演算し、該デューティ比の制御信号を電磁ブレーキ26への通電を制御するスイッチング素子(トランジスタ)に出力する。
【0063】
同様に、前記電流フィードバック制御部203B(駆動電流フィードバック制御部)は、電磁ブレーキ27のコイルに実際に流れている駆動電流を検出する電流検出回路204B(駆動電流検出部)の検出結果と、目標駆動電流との偏差に基づいて、電磁ブレーキ27への通電を高周波でオン・オフ制御して平均印加電圧を制御するときのデューティ比を演算し、該デューティ比の制御信号を電磁ブレーキ27への通電を制御するスイッチング素子(トランジスタ)に出力する。
【0064】
尚、前記駆動電流の偏差に基づくデューティ比の演算においても、比例・積分・微分制御の他、スライディングモード制御を用いることができる。
上記構成によると、電磁ブレーキ26,27のコイル温度が変化して、前記デューティ比と駆動電流との相関が変化しても、目標駆動電流を電磁ブレーキ26,27のコイルに流して、要求のトルクを発生させることができ、然も、電磁ブレーキ26,27毎に駆動電流を検出してデューティ比を個別にフィードバック制御することで、電磁ブレーキ26,27の温度特性が異なっていても、各電磁ブレーキ26,27の駆動電流を目標に一致させることができる。
【0065】
従って、電磁ブレーキ26,27の温度特性が、温度環境や発熱量の違いによって異なっても、進角・遅角の双方向において要求トルクを発生させることができ、以って、進角・遅角の双方向において所望の応答性でバルブタイミングをフィードバック制御することができる。
尚、上記実施形態では、渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを2つの電磁ブレーキによって進角方向及び遅角方向に相対回転させる構成のスパイラルラジアルリンク式可変バルブタイミング機構を対象としたが、スパイラルラジアルリンク式に限定されるものではなく、2つの電磁ブレーキの制動力でクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角方向及び遅角方向に変化させる構成の可変バルブタイミング機構であれば、同様な駆動電流フィードバック制御を適用して同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】実施の形態における可変バルブタイミング機構を示す断面図。
【図3】上記可変バルブタイミング機構の分解斜視図。
【図4】上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。
【図5】上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。
【図6】バルブタイミングのフィードバック制御を示すブロック図。
【符号の説明】
2…駆動プレート
2g…ガイド溝
3…タイミングスプロケット
4…組付角調整機構
6…VTCカバー
8…スペーサ
14…リンクアーム
15…作動装置
24…ガイドプレート
25…遊星歯車機構
26…第1電磁ブレーキ
27…第2電磁ブレーキ
28…渦巻状ガイド溝
30…サンギヤ
31…リングギヤ
32…キャリアプレート
33…プラネタリギヤ
35…制動プレート
36…制動プレート
40…作動変換機構
41…増減速機構
101…内燃機関
105…吸気バルブ
113…可変バルブタイミング機構VTC
114…エンジンコントロールユニット
117…クランク角センサ
119…水温センサ
120…クランクシャフト
132…カムセンサ
134…カムシャフト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control device for a variable valve timing mechanism that changes the valve timing of an engine valve (intake / exhaust valve).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a variable valve timing mechanism, an assembly angle adjustment mechanism is used to change an assembly angle between a drive rotor that receives rotation from a crankshaft of an internal combustion engine and a driven rotor on the camshaft side. There is known a configuration in which the opening / closing timing of the valve is changed to the advance side and the retard side with respect to the crank angle.
[0003]
For example, in the assembly angle adjusting mechanism of the variable valve timing mechanism disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-041013, the rotating part at one end is rotatably connected to one of the driving rotating body and the driven rotating body, and the other The slide portion at the end includes a link arm that is slidably connected in a radial direction by a radial guide provided on the other of the driving rotary body and the driven rotary body, and the rotary portion is moved along with the radial movement of the slide portion. The assembly position of the drive rotator and the driven rotator is relatively changed so as to relatively change in the circumferential direction, and a spiral guide that engages the slide portion of the link arm is formed. Further, by controlling the relative rotation angle of the guide plate with the braking force of the electromagnetic brake, the slide portion is displaced in the radial direction, so that the valve timing is advanced / retarded.
[0004]
Hereinafter, the variable valve timing mechanism including the assembly angle adjusting mechanism having the above-described configuration is referred to as a spiral radial link type.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the spiral radial link type variable valve timing mechanism disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-041013, the guide plate is biased in the retarded direction of the valve timing by the spring, so that the electromagnetic brake is Turning it off will return it to the most retarded angle position, but as in Japanese Patent Application No. 2001-319908 filed earlier by the present applicant, control of the advance angle direction and the retard angle direction are performed by two electromagnetic brakes, respectively. In this case, the valve timing is changed by applying the braking force of the electromagnetic brake in both the advance direction and the retard direction.
[0006]
In the spiral radial link type variable valve timing mechanism that controls the delay angle and advance angle by the two electromagnetic brakes, the coil temperature characteristics of the two electromagnetic brakes differ depending on the temperature environment and heat generation characteristics. Therefore, there is a possibility that a difference occurs in the drive current (generated torque) flowing in the coil, and thus a difference in response occurs depending on the control direction.
[0007]
Accordingly, the present invention provides a variable valve timing mechanism that controls the advance angle direction and the retard angle direction with two electromagnetic brakes, even if the temperature characteristics of the two electromagnetic brakes are different, the desired response regardless of the change direction. It is an object of the present invention to provide a control device that can perform feedback control of valve timing by the characteristics.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the invention of claim 1The target drive current of the first electromagnetic brake and the target drive current of the second electromagnetic brake are respectively set based on the target value of the rotation phase and the actual rotation phase, while the coil of the first electromagnetic brake is actually set , And the drive current actually flowing in the coil of the second electromagnetic brake are respectively detected, and the control amounts of the drive currents of the first electromagnetic brake and the second electromagnetic brake are respectively determined. Feedback control is performed on the basis of the detected value of each drive current and the target drive current.
[0011]
According to the above configuration, the target drive current for each of the two electromagnetic brakes is set based on the target value of the rotation phase (valve timing) and the actual rotation phase, and the actual drive current of each electromagnetic brake is set to the target drive current. Feedback control is performed for each electromagnetic brake so as to match. Claim2In the described invention, the variable valve timing mechanism is configured such that a driving rotating body whose rotation is transmitted from a crankshaft of an internal combustion engine and a driven rotating body on the camshaft side are coaxially connected via an assembly angle adjusting mechanism, The assembly angle adjustment mechanism is configured to change the valve timing of the engine valve by changing the assembly angle between the drive rotator and the driven rotator, and the assembly angle adjustment mechanism rotates at one end. Is rotatably connected to one of the drive rotator and the driven rotator, and a slide portion at the other end is radially provided by a radial guide provided on the other of the drive rotator and the driven rotator. A guide plate that includes a link arm that is slidably connected, and in which a spiral guide that radially displaces the slide portion is formed,First and secondBy relative rotation in the deceleration direction and acceleration direction with respect to the drive rotator by an electromagnetic brake, the position of the rotating part is relatively displaced in the circumferential direction, and the assembly angle between the drive rotator and the driven rotator is set. The configuration was changed.
[0012]
According to the above configuration, by applying the braking force of the two electromagnetic brakes, the guide plate rotates relative to the drive rotating body in the deceleration direction and the speed increasing direction, thereby displacing the slide portion in the radial direction. In the variable valve timing mechanism having a configuration in which the position of the rotating portion is relatively displaced in the circumferential direction and the assembly angle (the rotational phase of the camshaft with respect to the crankshaft) between the driving rotating body and the driven rotating body changes. For each brake, feedback control is performed so that the actual drive current matches the target value, and variations in drive current due to temperature characteristics are individually absorbed.
[0013]
Claim3In the described invention, the guide plate is configured to be rotationally transmitted via a planetary gear mechanism having a carrier member as an input element, one of a sun gear and a ring gear as an output element, and the other as a free element,Said first electromagnetic brakeGives braking to the output element,Said second electromagnetic brakeIs configured to apply braking to the free element. According to the above configuration, braking is applied to the output element.FirstThe output element is decelerated by the operation of the electromagnetic brake, and braking is applied to the free element.SecondThe speed of the output element is increased by the operation of the electromagnetic brake, so that the control in the retarding direction and the advance direction is performed by the two electromagnetic brakes, and feedback based on the target drive current in each of the deceleration / acceleration control. Control is performed individually.
[0014]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1,The actual drive current can be made to coincide with the target drive current for each electromagnetic brake to obtain the target rotational phase (valve timing), and therefore the direction of change even if the temperature characteristics of the two electromagnetic brakes are different. The valve timing can be feedback controlled with the desired response regardless ofThere is an effect.
[0016]
Claim2According to the described invention, the variable valve timing mechanism that changes the valve timing by rotating the guide plate formed with the spiral guide relative to the crankshaft side in the deceleration direction and the acceleration direction by two electromagnetic brakes. However, even if the temperature characteristics of the two electromagnetic brakes are different, there is an effect that a required generation torque corresponding to the target drive current can be generated in each electromagnetic brake.
[0017]
Claim3According to the described invention, in a mechanism for performing acceleration / deceleration by two electromagnetic brakes by using a planetary gear mechanism, even if the temperature characteristics of the two electromagnetic brakes are different, they are on the acceleration side or on the deceleration side. Regardless of this, the valve timing can be feedback-controlled with a desired response.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a configuration diagram of an internal combustion engine for a vehicle according to an embodiment. An
[0019]
The combustion exhaust is discharged from the
The
[0020]
In this embodiment, the variable valve timing mechanism VTC113 is provided only on the intake valve side. However, the variable valve timing mechanism VTC113 is provided on the exhaust valve side instead of the intake valve side or together with the intake valve side. There may be.
Further, an electromagnetic
[0021]
Detection signals from various sensors are input to an engine control unit (ECU) 114 having a built-in microcomputer, and the
Examples of the various sensors include an accelerator opening sensor APS116 for detecting the accelerator opening, an
[0022]
The
Next, the configuration of the variable valve
The variable valve
[0023]
The
The
[0024]
A
The
[0025]
As shown in FIG. 3, the
The
[0026]
The
The
[0027]
As shown in FIG. 3, the
Further, on the front end surface of the
[0028]
An
In the present embodiment, the driven rotator is constituted by the
[0029]
The assembly
As shown in FIG. 3, the assembly
[0030]
Each
An
[0031]
The
On the other hand, the
[0032]
In the above configuration, when the
[0033]
4 and 5 show the operation of the assembly
On the other hand, as shown in FIG. 5, when the
[0034]
Movement of the
The
[0035]
The
Further, a
[0036]
The
That is, the receiving
The
[0037]
In the assembled state shown in FIG. 2, the
Further, as shown in FIGS. 4 and 5, the
[0038]
Therefore, when the
[0039]
Conversely, when the
[0040]
Next, the acceleration /
The acceleration /
[0041]
The
As shown in FIGS. 2 and 3, the
The
[0042]
The
The
[0043]
A
A
[0044]
Therefore, if the
When only the first
[0045]
On the other hand, when only the second
[0046]
In the present embodiment, the
The first
[0047]
These
Further, each of the
[0048]
On the other hand, the
The relative rotation of the
[0049]
Further, in the
By the way, the
[0050]
Drive torque is transmitted from the
[0051]
The
[0052]
Accordingly, the force F input to the
[0053]
Therefore, after the
The force F is not limited to acting in the outer diameter direction, and may act in the opposite inner diameter direction. At this time, the component forces FA and FB are the walls on the inner peripheral side of the
[0054]
Hereinafter, the operation of the variable valve
When the rotational phase of the crankshaft and the
When the second
[0055]
Due to the accelerated rotation of the
The movement toward the retard side is regulated by the
[0056]
Further, as described above, when the rotation of the
On the other hand, when the assembly angle of the
[0057]
As a result, a braking force acts on the
This movement toward the advance side is regulated by the
Further, when the rotation of the
[0058]
The
In FIG. 6, the advance value feedback control unit (rotation phase feedback control unit) 201 includes a target advance value (target rotation phase) set based on engine operating conditions (engine load, engine speed, etc.), and The actual advance value (actual rotational phase) detected from the detection signal of the
[0059]
The advance value
The calculation of the target drive current based on the deviation can be performed by proportional / integral / derivative control, and sliding mode control can be used.
[0060]
Further, the target drive current indicates that the current to be applied to the first
The actual advance value is detected, for example, as an angle from a reference crank angle position obtained from the detection signal of the
[0061]
The target drive current is output to the advance / retard angle separation unit 202, and it is determined which of the
That is, at the time of advance angle request in which the target drive current is positive, the target drive current calculated by the advance angle value
[0062]
On the other hand, at the time of a delay request in which the target drive current is negative, the target drive current calculated by the advance value
The current feedback control unit 203A (drive current feedback control unit) is configured to detect a detection result of a
[0063]
Similarly, the current
[0064]
In the calculation of the duty ratio based on the deviation of the drive current, sliding mode control can be used in addition to proportional / integral / derivative control.
According to the above configuration, even if the coil temperature of the
[0065]
Therefore, even if the temperature characteristics of the
In the above embodiment, the spiral radial link type variable valve timing mechanism having the structure in which the guide plate on which the spiral guide is formed is relatively rotated in the advance direction and the retard direction by two electromagnetic brakes is targeted. It is not limited to the radial link type, and any variable valve timing mechanism configured to change the rotational phase of the camshaft relative to the crankshaft in the advance angle direction and the retard angle direction with the braking force of two electromagnetic brakes is the same. It is possible to obtain the same effect by applying drive current feedback control.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram of an internal combustion engine in an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a variable valve timing mechanism in the embodiment.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the variable valve timing mechanism.
4 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 2 showing the operation of the main part of the variable valve timing mechanism.
5 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 2 showing the operation of the main part of the variable valve timing mechanism.
FIG. 6 is a block diagram showing valve timing feedback control.
[Explanation of symbols]
2 ... Drive plate
2g ... Guide groove
3. Timing sprocket
4 ... Assembly angle adjustment mechanism
6 ... VTC cover
8 ... Spacer
14 ... Link arm
15 ... Actuator
24 ... Guide plate
25 ... Planetary gear mechanism
26 ... 1st electromagnetic brake
27 ... Second electromagnetic brake
28 ... spiral guide groove
30 ... Sungear
31 ... Ring gear
32 ... Carrier plate
33 ... Planetary Gear
35 ... Brake plate
36 ... Brake plate
40. Action conversion mechanism
41 ... Increase / decrease mechanism
101 ... Internal combustion engine
105 ... Intake valve
113 ... Variable valve timing mechanism VTC
114 ... Engine control unit
117 ... Crank angle sensor
119 ... Water temperature sensor
120 ... Crankshaft
132: Cam sensor
134 ... Camshaft
Claims (3)
前記回転位相の目標値と実際の回転位相とに基づいて前記第1の電磁ブレーキ(26)の目標駆動電流及び前記第2の電磁ブレーキ(27)の目標駆動電流をそれぞれに設定する回転位相フィードバック制御部(201)と、
前記第1の電磁ブレーキ(26)のコイルに実際に流れている駆動電流を検出する第1駆動電流検出部(204A)と、
前記第2の電磁ブレーキ(27)のコイルに実際に流れている駆動電流を検出する第2駆動電流検出部(204B)と、
前記第1駆動電流検出部(204A)で検出された駆動電流を、前記回転位相フィードバック制御部(201)で設定された前記第1の電磁ブレーキ(26)の目標駆動電流に一致させるべく、前記第1の電磁ブレーキ(26)の駆動電流の制御量をフィードバック制御する第1駆動電流フィードバック制御部(203A)と、
前記第2駆動電流検出部(204B)で検出された駆動電流を、前記回転位相フィードバック制御部(201)で設定された前記第2の電磁ブレーキ(27)の目標駆動電流に一致させるべく、前記第2の電磁ブレーキ(27)の駆動電流の制御量をフィードバック制御する第2駆動電流フィードバック制御部(203B)と、
を含んで構成されることを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。 A variable valve that changes the valve timing of the engine valve (105) by changing the rotational phase of the camshaft (134) relative to the crankshaft (120) of the internal combustion engine (101) by the braking force of the electromagnetic brake (26, 27). The timing mechanism (113) includes first and second electromagnetic brakes (26, 27), and the first electromagnetic brake (26) is operated to advance the rotation phase to change the second phase. In the variable valve timing mechanism (113) that changes the rotational phase by lagging by operating the electromagnetic brake (27) ,
Rotation phase feedback for setting the target drive current of the first electromagnetic brake (26) and the target drive current of the second electromagnetic brake (27) based on the target value of the rotation phase and the actual rotation phase, respectively. A control unit (201);
A first drive current detector (204A) for detecting a drive current actually flowing in the coil of the first electromagnetic brake (26);
A second drive current detector (204B) for detecting a drive current actually flowing in the coil of the second electromagnetic brake (27);
In order to make the drive current detected by the first drive current detector (204A) coincide with the target drive current of the first electromagnetic brake (26) set by the rotational phase feedback controller (201), A first drive current feedback control unit (203A) that feedback-controls a control amount of the drive current of the first electromagnetic brake (26);
In order to make the drive current detected by the second drive current detector (204B) coincide with the target drive current of the second electromagnetic brake (27) set by the rotational phase feedback controller (201), A second drive current feedback control unit (203B) that feedback-controls the control amount of the drive current of the second electromagnetic brake (27);
A control apparatus for a variable valve timing mechanism, comprising:
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US9062572B2 (en) | 2010-07-02 | 2015-06-23 | Nittan Valve Co., Ltd. | Variable cam phaser for automobile engine and controller therefor |
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