JP4027550B2 - 電子会議システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子会議システムに関する。特に、ネットワークを介して接続されたコンピュータシステムにおいて電子会議を行う際の発信者と受信者との会話方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ同士をネットワークを介して接続し、お互いに相手側にメッセージを送ることによって対話を行う電子会議システムが構築されている。
このようなシステムでは、例えば発言した文章が他の参加者の表示装置に表示されたり、参加者の表情を動画として他の参加者へ送信して会議の雰囲気が分かるようにしたものであった。
このように動画を多量に送信するためには通信回線の高速化が必要であったため、特開平7−64907号公報の技術では、各参加者からの意思表明によりその表情のアイコンを変化させて送信の情報を減らしている。
また、特開平7−255044号公報の技術では、各参加者をそれぞれ登場人物としてアニメ化して表示し、その各参加者の行動・表情・音声等を検知してその参加者のアニメを制御して会議をシミュレーションしている。
また、米国マイクロソフト社によるMicrosoft Chatは、漫画形式のリアルタイムの電子会議を行うことができ、参加者は好きなキャラクタによって、自分の感情や意図を伝えることができるものである。更に、規則を用いて、特定の発言者が会話に加わったときのイベントに応じて、用意していた発言(例えば、「こんにちは」と言う。)を自動的に実行することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術ではある発言に対して決まった自動返答しかできないため、次のような問題点がでてきた。
電子会議の参加者が同時刻にその場にいない場合、発言が伝わるのに時間的に遅れがでてくるため、発言者は、発言に対する返答をすぐに得ることができず、発言に対するモチベーションが低下し、コミュニケーションの円滑さが低下してしまっていた。また、その他にも発言がある場合、大事な発言が他の発言の中に埋もれて見つけにくくなる。
本発明はこのような問題点に鑑み、発言に対する意図を考慮して自動返答することによって、円滑なコミュニケーションをはかる電子会議システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の電子会議システムは、文章を受信する受信手段と、前記受信手段が文書を受信すると、前記受信手段で受信した前記文章に対して形態素解析及び構文解析を行い解析済み言語要素に分割する言語解析手段と、言語要素と、各言語要素が表す意図と、を対応付けた意図抽出規則を予め記憶した意図抽出規則記憶手段と、前記言語解析手段により分割された各解析済み言語要素について前記意図抽出規則から対応する意図を抽出し、抽出された各解析済み言語要素の意図の情報から前記文章の意図を決定する言語意図抽出手段と、受信文の意図と、該受信文の意図に対応する返答文の意図と、を対応付けた意図・意図対応規則を予め記憶した意図・意図対応規則記憶手段と、返答文の意図と、該返答文の意図に対応する返答文と、を対応付けた意図・文章対応規則を予め記憶した意図・文章対応規則記憶手段と、前記言語意図抽出手段により決定された前記文章の意図に対応する返答文の意図を前記意図・意図対応規則から抽出し、抽出された返答文の意図に対応する返答文を前記意図・文章対応規則から抽出することにより返答文を生成する返答文生成手段と、前記返答文生成手段により生成された返答文を前記文章の発信者へ送信する送信手段と、を備えた。
また、本発明の請求項2の電子会議システムは、前記意図抽出規則記憶手段は、言語要素及び各言語要素の意図の組み合わせ毎に重要度を対応づけて記憶しており、前記言語意図抽出手段は、前記文章に含まれる各解析済み言語要素に対応づけられた前記重要度を意図毎に合算し、合算した前記重要度の値が最大となった意図を前記文章の意図として決定する。
また、本発明の請求項3の電子会議システムは、前記意図・文章対応規則記憶手段は、同一の意図に対し複数の返答文を対応付けて記憶しており、記返答文生成手段は、前記複数の返答文の中から一つを乱数を用いて決定するようにした。
また、本発明の請求項4の電子会議システムは、前記送信手段は、前記返答文生成手段により生成された返答文の長さに応じて送信開始までの時間を変更するようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を用いて、本発明の構成および動作原理について説明する。
<本システムの全体の構成>
(1)ネットワークの構成
図1は、本発明の電子会議システムの稼働環境を示す図である。
本システムの運用環境は、複数のクライアント9であるコンピュータシステムをネットワーク8を介して結合する。このネットワーク8は、ローカルネットワーク(LAN)であっても、インターネット等のWAN、無線通信ネットワーク等による広域ネットワークであってもよい。
このような環境において、各クライアント9のいずれかの発言によって全体または個人のクライアント9に対して発言を送信し、受信したクライアント9から返答を返すようにして電子会議を進めていく。
(2)電子会議システムが対象とするハードウェアの構成
図2は、本発明が稼動するクライアント9のコンピュータハードウェア構成を示す図である。
入力装置1はキーボード、マウス、タッチパネル等により構成され、情報の入力に使用される。
表示装置2は、種々の出力情報や入力装置1から入力された情報などを表示する。
CPU3は、種々のプログラムを動作させる。
メモリ4は、プログラム自身を保持し、又そのプログラムがCPU3によって実行されるときに一時的に作成される情報等を保持する。
記憶装置5は、本システムで扱う規則、プログラムやプログラム実行時の一時的な情報等を保持する。
媒体駆動装置6は、プログラムやデータ等を記憶した記録媒体を装着してそれらを読み込み、メモリ4または記憶装置5へ格納するのに用いられる。又、直接、データを入出力したり、プログラムを実行するのに使ってもよい。
ネットワーク・インタフェース7は、各クライアント9のコンピュータとネットワーク8とのインタフェースをとって、ネットワーク上の情報の送受信を行うためのインタフェース装置である。
【0008】
(3)本システムの動作概要
図3は、本発明の電子会議システムにおける動作概要を説明するための構成図である。
ここで、クライアントAを発言者のコンピュータで稼動する電子会議システム100とし、クライアントBをクライアントAに対する会話対応相手(受信者)のコンピュータで稼動する電子会議システム100として説明する。
クライアントAの入力手段30は、キーボード等の入力装置1から受信者宛ての送信文や送信の指示等を受け取る。
先ず、発言者が入力した情報は表示装置2へ表示される。
入力手段30で受け取った指示から送信手段20は入力された文章をネットワーク・インタフェース7を介してネットワーク8へ送り出し、ネットワーク8に接続されたクライアントBの受信手段10がネットワーク・インタフェース7を介してその文章を受け取る。
クライアントBの受信手段10が受け取った文章は、表示装置2へ表示される。
これを見て受信者は、返答文をキーボード等の入力装置1から入力して入力手段30がそれを受け取る。
入力手段10が受け取った返答文を送信手段20へ渡し、もとの発信者や他のクライアントへネットワーク・インタフェース7を通じ、ネットワーク8を介して送信する。
このようにして複数のクライアント間で文章を介して会話することができる。
しかし、クライアントBが不在のとき、電子会議システム100は、次のように動作する。
クライアントAからの発信文をクライアントBの受信手段10が受け取ると、その受信文を返答文生成手段40へ渡す。
返答文生成手段40は、その受信文の意図を抽出し、この意図を返答文の意図へ変換し、その意図と状況に応じて文章を生成し、生成した文章を返答文として送信手段20へ渡す。
送信手段20は、それを適切なタイミングを測ってもとの発信者へネットワーク8を介して送信する。
これによりクライアントBが不在であっても双方のコミュニケーションを保つことができる。
また、あるクライアントが送信した文章を特定のクライアント(文章を送信したクライアントとは別のクライアント)のコンピュータに格納されるようにして、その特定のクライアントが、後日、保管されたデータを見て、そこから何らかの知識を得るようにも使うことができる。
また、クライアントが送信した文章を電子会議システム全体を制御するコンピュータの記憶装置にログとして保管するようにして、発言内容のチェック(不適切な発言のチェックや発言に対して統計的な処理等)をするようにも使うことができる。
【0009】
<第1の実施の形態>
図4は、本電子会議システム100の返答文生成手段40の第1の実施の形態を示す構成図である。
受信手段10で受信した発信者からの文章を返答文生成手段40は受信文の意図を意図抽出手段41により抽出し、この受信文の意図を記憶装置5に保持した意図・意図対応規則55を適用させて返答文の意図へ変換する。
次に、意図生成手段42は、ここで得た返答文の意図に対して記憶手段5に保持した意図・文章対応規則を適用して、返答文の候補を生成する。
返答文生成手段40は、この返答文の候補の中から、発信者と送信者との待遇関係、季節・時刻等を考慮して、返答文をひとつ選択して送信手段20へ送る。
送信手段20は、適当な送信タイミングを測って、ネットワーク・インタフェース7を通じてネットワーク8を介して発信者へ返答文を送信する。
図5は、意図抽出手段41の実施の形態の一例を示す構成図である。
意図抽出手段41は、受信文を図5で示したような言語解析を行うことにより言語要素から文章の表している意図を抽出するようにしている。
まず、受信文は言語解析手段411により、形態素解析および構文解析を行うことにより文章を言語要素(後述)に解析する。
言語意図抽出手段412は、この言語要素に記憶装置5に保持されている意図抽出規則53を適用して受信文の意図を抽出する。
【0010】
以下、ある発信者から「どうも、ありがとう。」という文章が受信された場合を例に、電子会議システム100の動作を図6に示すフローチャートに従って説明する。
(1)受信文の意図から送信文の意図の生成
受信手段10は発信文「どうも、ありがとう。」を受信し、返答文生成手段40へ渡す(ステップS100)。
返答文生成手段40は、意図抽出手段41へ受信文を引き渡して、言語解析手段411により言語解析を行わせる。この言語解析は公知の技術(例えば、「自然言語処理の基礎技術」電子情報通信学会, 野村浩郷の2〜5ページに解説された形態素解析および22〜23ページに解説された構文解析)で示された技術により実施できる。
その結果、図7に示したように受信文を単語に分割し、各単語ごとに三つ組(単語番号、表記、品詞)の情報を取り出し、一時的にメモリ4へ格納しておく(ステップS110)。
ここで単語番号は、受信文の中で何番目の単語であるかを示し、表記は、その単語の表記であり、品詞はその単語の属するカテゴリを表す。1つの表記に対して品詞が複数見つかる場合はこの三つ組をその異なる品詞の個数分だけ繰り返す。
次に、言語意図抽出手段412は、言語解析手段411で解析された結果に記憶手段5に保持されている意図抽出規則53を適用して受信文の意図を抽出する(ステップS120)。
ここで意図抽出規則53は図8のように構成し、各品詞と表記の組み合わせに対して、意図と意図への貢献度を示す重要度とを対応させておくものとする。
一時記憶としてメモリ4に格納された受信文の言語解析結果(図7)のすべての表記と品詞との対が一致するものを図8の意図抽出規則53から取り出し、一時記憶としてメモリ4に格納する。このとき意図が空欄の場合は、その情報は除いておく。
本例では、図9に示したような意図の候補が抽出される。
この意図抽出規則53を適用する際、図8(b)で示す「どうも」の場合、表記が空欄のときには品詞が同じものをすべて抽出するようにする。
また、図8(c)で示す「どうも」の場合、品詞が空欄のときには表記が同じものをすべて抽出するようにする。
意図抽出手段41は、この抽出された一時的メモリ4に格納された受信文の意図の候補(図9)の中から同一意図に対し重要度の和を求め、その中で最大値をもつ意図を受信文に対する意図として決定する。
本例では、最大重要度10をもつ「感謝」が受信文の意図として決定される。
挨拶 = 4
感謝 = 1+9=10
【0011】
(2)送信文の意図を用いた送信文の生成
意図生成手段42は、意図抽出手段41で抽出された受信文の意図(本例では「感謝」)へ記憶手段5に保持した意図・意図対応規則55を適用して返答文の意図へ変換する(ステップS130)。
ここで、意図・意図対応規則55は、どのような意図の受信文に対してどのような意図の返答文が送信されるべきかを示す対応規則であり、図10に示すように左列の受信文の意図に対し、右列の返答文の意図が対応するように構成される。
本例では、受信文の意図「感謝」に対し、返答文の意図は「感謝への返答」が取り出される。
返答文生成手段40は、意図生成手段42で生成された返答文の意図を記憶手段5に保持した意図・文章対応規則56を適用して返答文の候補を生成する(ステップS140)。
ここで、意図・文章対応規則56は図11に示すように構成されている。
返答文の意図に対して、
・生成される文章
・この文章が使用される度合いを示す一般度
・この文章が使われる時刻
・この文章が使われる相手との待遇
等を情報として保持する。また、同じ目的であっても時刻・季節・寒暖などによって表現の仕方が変わってくるので、時刻として時間だけではなく、季節や時候に関する情報を含ませることもできる。
本例では、図11の意図・文章対応規則56の意図の欄が返答文の意図「感謝の返答」と同じものを抽出すると、図12に示したような返答文の候補が生成される。
この候補の中から乱数を用いて、一般度に応じて返答文を1つに絞り込む。例えば、この候補の一般度をすべて合計(8+7+2+1=18)し、1から合計値の範囲の整数乱数を発生させ、この乱数から一般度の大きいものから順に減算して負の値になったときの一般度をもつ文章を返答文として決定する。
本例では、一般度の合計18を使って、1から18の範囲の整数乱数を発生させる。例えば、この乱数を12とする。
この12から一般度の大きい方の数から減算していくと、
12−8=4 > 0
4−7=−3 < 0
となり、2番目の一般度をもつ文章「いいえ、お構いなく。」が選択され、これを返答文と決定する。
【0012】
(3)送信文の長さによる制御
送信手段20は、返答文生成手段40で生成された返答文を適当なタイミングにより、ネットワーク・インタフェース7を通じ、ネットワーク8を介してもとの発信者または必要に応じて他の電子会議の参加者へ送信する(ステップS150)。
この適当なタイミングは、発信文に対して返答文が返信されるまでの間(ま)があまりにも短いと発信者に自動応答であることがわかってしまうことになり、コミュニケーションの円滑さが損なわれることになる。
本電子会議システム100では、返答文の返信を返答文の長さ(タイピングしていると思われるほどの時間)に応じた時間だけ経過してから返答文を送信するようにする。
本例では、返答文が「いいえ、お構いなく。」であるから、一文字入力するの1秒かかるとすれば10秒間待ってから返答文を送信する。
このようにして、クライアントAの発信者が「どうも、ありがとう。」と入力して、クライアントBの受信者へ送った場合、受信者が不在であっても「いいえ、お構いなく。」という返答を適切なタイミングで得るので、電子会議システムとしてのコミュニケーションの円滑さが保たれことになる。
【0013】
(4)時刻・季節に応じた返答文の生成
上述の返答文生成手段40では、返答文の候補の中から単に乱数によって一意に決定していたが、返答文を送信する時刻に応じた候補の中から選別した上で、選別された候補の中から乱数によって一意になるように決定してもよい。
例えば、返答文の意図が「挨拶」である場合、図11の意図・文章対応規則56を用いると、図13のように4つの返答文の候補が生成される。現在の時刻が9:30であれば、図13の候補文の中から時刻の条件にマッチする図14で示された3つの文章が選択できる。
この中から乱数などを用いて、返答文として一意に決定し、その返答文は送信手段20によって発信者へ送信される。
また、発信文として「おめでとう。」を受信したとき、「祝いの挨拶」と「年賀の挨拶」の場合の返答文の意図が考えられる。このような場合、意図・文章対応規則56の「時刻」に季節や月の名前等が設定されておれば、現在の日付を用いて適切な候補を選択することができる。
例えば、現在の時刻が1999年8月24日であれば、「年賀の挨拶」ということはありえないので「祝いの挨拶」に対する文章の方を候補として選択することができる。
【0014】
(5)待遇に応じた返答文の生成
また、上述した返答文生成手段40に対して、生成された返答文の候補の中から待遇関係を考慮に入れて選択することもできる。
例えば、受信者が発信者より年齢とか役職の上で目下である場合を考慮して返答文を生成することである。
受信文として「やあ」が受信された場合、受信文の意図として「挨拶」が抽出され、意図・意図対応規則55(図10)から返答文の意図も「挨拶」が導かれる。これを意図・文章対応規則56(図11)へ適用すると図13の返答文の候補が生成される。
この結果(図13)に対して、(4)で説明した時刻の条件を加えると返答文の候補は図14のように絞られる。
ここで、発信者Aと受信者Bとの待遇関係を調べてみる。これには図15に示したような役職レベルを情報としてもつ組織情報データベースを用いることによって調べることができる。
本例では、発信者Aの役職レベルが3であり、受信者Bの役職レベルが2であるので、発信者Aのほうが受信者Bよりも役職レベルが上であることがわかる。従って、図14で示された候補のうち待遇が「目下」(即ち、「目下」に対して用いられる文章)となっているものを削除して、図16のような2つの文章に絞ることができる。
この中から乱数等によってこれらの候補から一意に決定された返答文を送信することによって礼を失しないコミュニケーションが図られる。
また、待遇を調べる場合、年齢によって目上/目下の区別をつけるようにしてもよい。
【0015】
(6)返答文の意図が「考え中」の場合の返答文生成
次に、受信文として「XXXは何ですか?」という文章が受信された場合について説明する。
この受信文を言語解析手段411によって単語に分割すると、図17のように6つの言語要素に分割される。この結果に対し、言語意図抽出手段412は、記憶装置5に保持された意図抽出規則53(図8)を適用して、図18のような受信文の意図を抽出する。
これにより意図抽出手段41は、受信文の意図を「疑問」として抽出する。
意図生成手段42は、この受信文の意図「疑問」を記憶手段5に保持された意図・意図対応規則55(図10)に適用すると返答文の意図「考え中」を導出する。
返答文生成手段40は、この返答文の意図「考え中」を記憶手段5に保持された意図・文章対応規則56(図11)へ適用すると、図19のような4つの文章が返答文の候補として生成される。
この候補に対し、時刻や待遇等を考慮して絞り込んだあと、乱数等により一意に決定する。
このようにすることにより、とりあえず受信者が不在のときの回答が行え、コミュニケーションが保たれる。
【0016】
<第1の実施の形態の変形例>
図20は、第1の実施の形態の変形例を示す構成図である。
本変形例の返答文生成手段40は、受信手段10によって受信した受信文に対して、直接記憶装置5に保持された文章・文章対応規則50を適用することにより、返答文の候補を生成し、その候補の中から乱数等によって返答文を一意に決定する。
送信手段20により、文章の長さに応じたタイミングにより返答文を発信者へ送信する。
例えば、受信文「ありがとう」に対し、受信文に対応する返答文とを対応させて記憶装置5に記憶された文章・文章対応規則50(図21)を適用することによって返答文の候補を生成することができる。
適用の仕方は、受信文に完全一致または部分一致したものに対応する返答文を選択するようにする。例えば、文章・文章対応規則50に「ありがとう。」は登録されているが、「どうも、ありがとう。」という文章が登録されていなくても部分一致で探すようにしてあれば、返答を返すことができる。
【0017】
<第1の実施の形態の他の変形例>
・意図抽出による送信文の生成
図22は、第1の実施の形態の他の変形例を示す構成図である。
本変形例の返答文生成手段40は、受信手段10によって受信した受信文に対して、意図抽出手段41によって受信文の意図を抽出し、その意図を直接記憶手段5に保持されている意図・文章対応規則56に適用して返答文の候補を生成し、その候補に対し時刻・時候・待遇等を考慮して絞込み、その中から一意に決定するように構成してもよい。
この決定された返答文を送信手段20から返答文の長さに応じたタイミングで発信者や他の電子会議の参加者へ送信する。
<第2の実施の形態>(プログラム流通としての実施の形態)
更に、本発明の電子会議システム100は、上記の実施形態のみに限定されたものではない。
例えば、図3、図4、図20、図22に示した入力手段30、受信手段10、送信手段20、返答文生成手段40の各手段の機能をプログラム化し、予めCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、このCD−ROMを図2で示したようなコンピュータの媒体駆動装置6へ装着して、そのプログラムをコンピュータへインストールしたり、直接そのプログラムをロードすることによって、第1の実施の形態と同様な機能を実現することができる。
このような実行は記憶装置5に記憶したプログラムをユーザーがそのコンピュータの入力装置から実行指令を入力して実行させたり、また、ユーザーがネットワーク8を介して接続されている他のコンピュータからプログラムの実行を指示して当該プログラムを実行するということもできる。
なお、記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、ICメモリカード等)、光媒体(例えば、DVD−ROM、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれであってもよい。
更に、本発明の機能を実現するプログラムは、媒体の形で頒布することができる。
また、本発明の機能を実現するプログラムを磁気ディスク等の記憶装置に格納しておき、有線又は無線の通信ネットワークによりダウンロード等の形式で頒布することも可能である。
さらに、本発明の機能を実現するプログラムを放送波によって配布することで提供されるものであってもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によっては、受信文に対する返答文を対応付けた文章・文章対応規則を有して返答文を生成するため、簡単に自動返答ができるので、発言のモチベーションの低下が起こりにくく、コミュニケーションの円滑さが保たれる。
また、受信文の意図に対する返答文を対応付けた意図・文章対応規則を有し、受信文の意図を自動的に抽出して意図・文章対応規則を適用して返答文を生成するため、簡単に受信文の意図に合わせた返答文を自動返答ができ、発言のモチベーションの低下が起こりにくく、コミュニケーションの円滑さが保たれる。
また、受信文の意図と返答文の意図とを対応付けた意図・意図対応規則を有し、受信文の意図を自動的に抽出し、この意図を意図・意図対応規によって返答文の意図へ変換し、この意図を意図・文章対応規則に適用して返答文を生成するため、簡単に受信文の意図に合わせた返答文を自動返答できるので、発言のモチベーションの低下が起こりにくく、コミュニケーションの円滑さが保たれる。
また、受信文の意図を言語処理によって自動的に抽出するようにしたため、容易に文章の意図を知ることができ、対応規則を簡単に記述することができる。
また、本発明によっては、生成した返答文の候補を一意に決定する際、乱数によって候補を決定するため毎回決まった返答にはならず、相手に自動返答と悟られることなく、コミュニケーションの円滑さが保たれる。
また、本発明によっては、生成された返答文の長さに応じて、出力するまでの時間を調整するため、相手に自動返答と悟られることなく、コミュニケーションの円滑さが保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子会議システムの稼働環境を示す図である。
【図2】本発明が対象としているクライアント、配布サーバーおよびユーザーのコンピュータハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の動作概要を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の機能構成を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の意図抽出手段の構成を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の処理の流れを説明するための図である。
【図7】言語解析結果を示す図である。
【図8】意図抽出規則を示す図である。
【図9】受信文章から意図を抽出した結果を示す図である。
【図10】意図・意図対応規則を示す図である。
【図11】意図・文章対応規則を示す図である。
【図12】返答文の生成結果を示す図である。
【図13】時刻に対応して生成された返答文を示す図である。
【図14】時刻に対応して生成された返答文から最終的に選ばれた返答文を示す図である。
【図15】組織情報データベースを示す図である。
【図16】発言者と送信者との関係に応じた返答文の生成結果を示す図である。
【図17】他の受信文を言語解析した結果を示す図である。
【図18】他の受信文の意図を抽出した結果を示す図である。
【図19】他の受信文の返答文生成結果を示す図である。
【図20】第1の実施の形態の変形例の機能構成を説明するための図である。
【図21】文章・文章対応規則を示す図である。
【図22】第1の実施の形態の他の変形例の機能構成図を説明するための図である。
【符号の説明】
1:入力装置
2:表示装置
3:CPU
4:メモリ
5:記憶装置
6:媒体駆動装置
7:ネットワーク・インタフェース
8:ネットワーク
9:クライアント
10:受信手段
20:送信手段
30:入力手段
40:返答文生成手段
41:意図抽出手段
42:意図生成手段
50:文章・文章対応規則
53:意図抽出規則
55:意図・意図対応規則
56:意図・文章対応規則
100:電子会議システム
411:言語解析手段
412:言語意図抽出手段

Claims (4)

  1. 文章を受信する受信手段と、
    前記受信手段が文書を受信すると、前記受信手段で受信した前記文章に対して形態素解析及び構文解析を行い解析済み言語要素に分割する言語解析手段と、
    言語要素と、各言語要素が表す意図と、を対応付けた意図抽出規則を予め記憶した意図抽出規則記憶手段と、
    前記言語解析手段により分割された各解析済み言語要素について前記意図抽出規則から対応する意図を抽出し、抽出された各解析済み言語要素の意図の情報から前記文章の意図を決定する言語意図抽出手段と、
    受信文の意図と、該受信文の意図に対応する返答文の意図と、を対応付けた意図・意図対応規則を予め記憶した意図・意図対応規則記憶手段と、
    返答文の意図と、該返答文の意図に対応する返答文と、を対応付けた意図・文章対応規則を予め記憶した意図・文章対応規則記憶手段と、
    前記言語意図抽出手段により決定された前記文章の意図に対応する返答文の意図を前記意図・意図対応規則から抽出し、抽出された返答文の意図に対応する返答文を前記意図・文章対応規則から抽出することにより返答文を生成する返答文生成手段と、
    前記返答文生成手段により生成された返答文を前記文章の発信者へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする電子会議システム。
  2. 前記意図抽出規則記憶手段は、言語要素及び各言語要素の意図の組み合わせ毎に重要度を対応づけて記憶しており、
    前記言語意図抽出手段は、前記文章に含まれる各解析済み言語要素に対応づけられた前記重要度を意図毎に合算し、合算した前記重要度の値が最大となった意図を前記文章の意図として決定することを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
  3. 前記意図・文章対応規則記憶手段は、同一の意図に対し複数の返答文を対応付けて記憶しており、
    前記返答文生成手段は、前記複数の返答文の中から一つを乱数を用いて決定することを特徴とする請求項1又は2記載の電子会議システム。
  4. 前記送信手段は、前記返答文生成手段により生成された返答文の長さに応じて送信開始までの時間を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子会議システム。
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