JP4024376B2 - Separation and purification method using molecular crystals - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分子結晶の生成により有機化合物を分離精製する方法に関し、詳しくはテトラキスフェノール類と有機化合物とからなる分子結晶を、分子結晶の構成成分である有機化合物に対してプロトン供与性が異なる反応溶媒を使い分けることにより、例えばプロトンドナーとして作用する反応溶媒あるいはプロトンドナーとして作用しない反応溶媒を種々使い分けることにより、異なる種類の有機化合物の混合物の中から、目的とする特定の有機化合物を成分化合物とする分子結晶を選択的に生成させ、この分子結晶を分離することからなる有機化合物の分離精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
分子結晶は、二種以上の化合物が水素結合やファンデルワールス力などに代表される、共有結合以外の比較的弱い相互作用によって結合した多分子結晶であり、簡単な操作によってもとの各成分化合物に解離する性質を有することから、近年、有用物質の選択分離、化学的安定化、不揮発化、徐放化、粉末化などの技術分野における応用が為されている。具体的な分子結晶の一例として包接結晶が挙げられ、例えば特開昭61−53201号公報には、1,1,6,6,−テトラフェニル−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール又は1,1−ジ(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オールと、特開昭62−22701号公報には、1,1′−ビス−2−ナフトールとそれぞれ、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等との包接結晶が記載されている。また、特開平6−166646号公報にはテトラキスフェノール類と種々の有機化合物との包接結晶が開示されている。
【0003】
これら包接結晶を含む分子結晶は、各々固有の化学的環境を持つ特定の格子空間を有することから、近年特に、有用物質の選択分離精製手段として応用が期待されている。分子結晶を利用する分離精製は、分離精製したい化合物を成分化合物として含む分子結晶の作り分けによってなされるが、例えば1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオールによってもたらされる包接結晶を利用するo−及びp−メチルベンズアルデヒドの分離方法、尿素、チオ尿素によってもたらされる包接結晶を用いての脂肪族の分岐状化合物から直鎖状化合物を分離する方法等が報告されている(以上、「包接化合物の基礎と応用」、株式会社NTS、1989年参照)。何れの方法も、包接結晶をもたらす化合物を分離したい化合物に直接添加して分子結晶を得るか、又は包接結晶をもたらす化合物と分離したい化合物とを、反応溶媒の存在下で反応させることによって分子結晶を得るかの何れかによってなされる。
【0004】
しかし、従来の分子結晶を利用する分離精製方法では、分離できる物質が非常に限定されている上に、分離ができてもその分離の選択性をコントロールできないものが殆どであった。更に従来の技術では、1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオールなど調製が困難で収率の低い化合物とする成分化合物を使用しており、工業的に利用するという観点から満足できるものではなかった。また簡単に入手できる尿素、チオ尿素では、分離できる化合物の種類に多くの制限があるなど応用範囲の広い方法として十分満足できるものではなかった。
【0005】
このように、従来の分子結晶を利用する分離精製方法においては、低コストで応用範囲が広く工業的価値の高い分離精製方法は未だ見いだされていない。また低コストで簡単に調製できる各種のフェノール化合物が分子結晶を作ることは知られているが、その集合形態のコントロール及び同一フェノール化合物における分離の選択性のコントロールについては、全く検討されていない。
【0006】
【発明が解決すべき課題】
本発明の課題は、合成の簡単なテトラキスフェノール類を成分化合物とする分子結晶を利用する、応用範囲が広く工業的価値の高い選択性に優れた有機化合物の分離精製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究をした結果、特定のテトラキスフェノール類が、広範囲の有機化合物と容易に安定した分子結晶を形成すること、テトラキスフェノール類と有機化合物とを、有機化合物に対するプロトン供与性の異なる種々の反応溶媒、すなわち有機化合物に対してプロトンドナーとして作用する反応溶媒、あるいはプロトンドナーとして作用しない反応溶媒を種々使い分けることにより、極めて安定的に意図した組成の分子結晶が生成すること、また生成した分子結晶を分離することにより容易に有機化合物が分離精製できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、一般式[1]で表されるテトラキスフェノール類を成分化合物とする分子結晶の生成により有機化合物を分離精製する方法において、有機化合物に対するプロトン供与性が異なる反応溶媒を使い分けることにより、2種以上の有機化合物の混合物の中から特定の有機化合物を成分化合物とする分子結晶を選択的に生成させ、この分子結晶を分離することを特徴とする有機化合物の分離精製方法に関する。
【化2】
(式中、Xは、(CH2)n又はフェニル基を表し、nは、0、1、2又は3であり、R1、R2は、それぞれ水素原子、低級アルキル基、置換されていてもよいフェニル基、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基を示す。)
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるテトラキスフェノール類は、上記一般式[1]で表され、有機化合物と分子結晶を形成し得るものであれば特に制限はなく、任意のものを1種又は2種以上選択して用いることができる。
【0010】
本発明において用いられる一般式[1]で示されるテトラキスフェノール類の具体的な例としては、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス[(4−ヒドロキシ−3−フェニル)フェニル]エタン、1,1,3,3−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、α,α,α′,α′−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−エタン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α′,α′−テトラキス[(4−ヒドロキシ−3−フェニル)フェニル]−p−キシレン等を挙げることができる。
【0011】
本発明における有機化合物は、テトラキスフェノール類と分子結晶を形成し、且つテトラキスフェノール類に対してプロトンアクセプターとして作用するものであれば特に制限はなく、かかる有機化合物の2種以上の混合物が本発明における分離精製の対象となる。
【0012】
本発明における有機化合物の具体的な例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、アリルアルコール、プロパルギルアルコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジオール等のアルコール類、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン等のケトン類、アセトニトリル、アクリロニトリル、n−ブチロニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロピラン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、スルホンアミド類、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、フェノール、クレゾール、レゾルシノール等のフェノール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類及びチオカルボン酸類、スルファミン酸類、チオカルバミン酸類、チオセミカルバジド類、尿素及びチオ尿素類、イソチオ尿素類、スルホニル尿素類、チオフェノール、アリルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン等のチオール類、スルフィド類、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジ−n−プロピルスルホキシド、ジ−iso−プロピルスルホキシド、メチルエチルスルホキシド、n−プロピルメチルスルホキシド、iso−プロピルメチルスルホキシド、n−プロピルエチルスルホキシド、iso−プロピルエチルスルホキシド等のスルホキシド類、スルフィナート類、スルフィンアミド類、サルファイト類、スルホン類、チオシアン酸メチルエステル、イソチオシアン酸メチルエステル等のチオシアン酸類及びイソチオシアン酸類、アミノ酸類、アミド及びウレタン化合物類、酸無水物類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アルケン類、アルキン類、ブチルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート等のイソシアネート類、メチレンビスチオシアネート、メチレンビスイソチオシアネート等のチオシアネート類及びイソチオシアネート類、ニトロ化合物類、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、アリルアミン、ヒドロキシルアミン、エタノールアミン、ベンジルアミン、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N′−ジメチルエチレンジアミン等の非環式脂肪族アミン類、シクロヘキシルアミン、ピロリジン類、アゼチジン類、ピペリジン類、ピペラジン類、ピロリン類等の環式脂肪族アミン類、アニリン、N―メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン等の芳香族アミン類、ポリアミン類、イミダゾール、ピロール、ピリジン、ピコリン、フラン、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、フルフリルアミン、ピラン、クマリン、ベンゾフラン、キサンテン、ベンゾジオキサン、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、5−メチルオキサゾリジン、4−(2−ニトロブチル)モルホリン、4,4′−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)ジモルホリン、チオフェン、チアゾール、ベンゾペンタチエピン、ベンゾトリチオール等の複素環式化合物を挙げることができる。
【0013】
本発明において用いられる反応溶媒は、通常反応溶媒として慣用されているものの中から任意のものを1種又は2種以上選択して用いることができる。反応溶媒の中でも、0℃以上100℃以下の温度範囲で液体であるものが好適に用いられ、特に20℃以上50℃以下の温度範囲で液体であるものが好ましい。
【0014】
本発明において用いられる反応溶媒の具体的な例としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、アリルアルコール、プロパルギルアルコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジオール等のアルコール類、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン等のケトン類、アセトニトリル、アクリロニトリル、n−ブチロニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロピラン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、スルホンアミド類、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、テトタクロロメタン、ジクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、フェノール、クレゾール、レゾルシノール等のフェノール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類及びチオカルボン酸類、スルファミン酸類、チオカルバミン酸類、チオセミカルバジド類、尿素及びチオ尿素類、イソチオ尿素類、スルホニル尿素類、チオフェノール、アリルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン等のチオール類、スルフィド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スルフィナート類、スルフィンアミド類、サルファイト類、スルホン類、チオシアン酸メチルエステル、イソチオシアン酸メチルエステル等のチオシアン酸類及びイソチオシアン酸類、アミノ酸類、アミド及びウレタン化合物類、酸無水物類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アルケン類、アルキン類、ブチルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート等のイソシアネート類、メチレンビスチオシアネート、メチレンビスイソチオシアネート等のチオシアネート類及びイソチオシアネート類、ニトロ化合物類、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、アリルアミン、ヒドロキシルアミン、エタノールアミン、ベンジルアミン、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N′−ジメチルエチレンジアミン等の非環式脂肪族アミン類、シクロヘキシルアミン、ピロリジン類、アゼチジン類、ピペリジン類、ピペラジン類、ピロリン類等の環式脂肪族アミン類、アニリン、N―メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン等の芳香族アミン類、ポリアミン類、イミダゾール、ピロール、ピリジン、ピコリン、フラン、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、フルフリルアミン、ピラン、クマリン、ベンゾフラン、キサンテン、ベンゾジオキサン、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、5−メチルオキサゾリジン、4−(2−ニトロブチル)モルホリン、4,4′−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)ジモルホリン、チオフェン、チアゾール等の複素環式化合物を挙げることができる。
【0015】
本発明における分子結晶、すなわち、目的とする特定の有機化合物を成分化合物とする分子結晶は、上記テトラキスフェノール類と、分離精製の対象となる目的の有機化合物を含む2種以上の有機化合物の混合物とを、これら有機化合物に対するプロトン供与性の異なる種々の反応溶媒の存在下常温〜100℃で数分間〜数十時間攪拌して反応させ、目的とする特定の有機化合物のみを成分化合物とする分子結晶を生成する特定の反応溶媒を選定し、かかる反応溶媒を用いることにより得ることができる。また、有機化合物が液体の場合には、そのものを反応溶媒として用い分子結晶を生成させることもできる。
【0016】
ここで、プロトン供与性の異なる反応溶媒とは、プロトンドナーとしての作用の程度の異なる反応溶媒を意味し、プロトンドナーとして作用しないものも含まれる。
【0017】
このようにして得られた目的とする特定の有機化合物のみを成分化合物とする分子結晶を、反応液中からの析出物として濾別した後、室温〜80℃で真空乾燥するなどの常法により分離し、分離された分子結晶を常圧下又は減圧下で加熱して各成分化合物に解離させることにより、目的とする有機化合物を分離精製することができる。
【0018】
上記のように、本発明の分子結晶の生成を利用した分離精製方法の特徴は、使用する反応溶媒の特性によって分子結晶構成成分及びその集合形態をコントロールする点にあり、本発明の分子結晶の生成を利用した分離精製方法において、目的とする有機化合物が分子結晶を構成する成分化合物となりうるかは、各有機化合物と反応溶媒との分子間相互作用に依存する。本発明における分子結晶は、テトラキスフェノール類と有機化合物とが水素結合やファンデルワールス力などに代表される、共有結合以外の比較的弱い相互作用によって結合した多分子結晶であり、有機化合物に対するプロトン供与性の異なる反応溶媒を使い分けることにより、これら分子間の相互作用をコントロールすることができ、これにより分子結晶組成の選択性が発現する。
【0019】
例えば、有機化合物に対してプロトンドナーとして作用する反応溶媒とプロトン受容性のより強い有機化合物との組み合わせでは、当該有機化合物が反応溶媒によって強く溶媒和されるために、同一系内によりプロトン受容性が低く且つ溶媒和され難い別種の有機化合物が共存すると、その有機化合物を成分化合物とする分子結晶が選択的に生成する。一方、有機化合物に対してプロトンドナーとして作用しない反応溶媒を用いることにより、プロトン受容性のより高い有機化合物が、テトラキスフェノール類との強い相互作用によって選択的に分子結晶中に取り込まれる。
【0020】
具体例を挙げると、ジメチルスルホキシド及びジフェニルスルホキシドのようなプロトン受容性の異なる二種のスルホキシド混合物と、テトラキスフェノール類である1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンから成る反応系においては、メタノールのようなスルホキシド基含有化合物に対してプロトンドナーとして作用する反応溶媒を用いることにより、プロトン受容性のより低いジフェニルスルホキシドとテトラキスフェノール類から成る分子結晶を選択的に得ることができる。一方、酢酸エチルのようなスルホキシド基含有化合物に対してプロトンドナーとして作用しない反応溶媒を用いることにより、プロトン受容性のより高いジメチルスルホキシドとテトラキスフェノール類から成る分子結晶を選択的に得ることができる。このように、本発明の分子結晶の生成を利用した分離精製方法においては、反応溶媒の選定により、従来選別が困難であった特定のスルホキシド基含有化合物等の有機化合物の選択的分離が可能になる。
【0021】
そして、本発明におけるテトラキスフェノール類と有機化合物の反応生成物がが確かに分子結晶であることは、熱分析(TG−DTA)、赤外吸収スペクトル(IR)、X線回折パターン、13C−固体NMRスペクトル等により確認することができる。また、分子結晶の組成は熱分析、1H−NMR スペクトル、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、元素分析等により確認することができる。
【0022】
以下に、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
実施例1(分子結晶の生成による分離精製)
テトラキスフェノール類として、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン(以下「TEP」という)を用い、有機化合物の混合物としてジメチルスルホキシド(DMSO)とジフェニルスルホキシド(DPSO)との1:1(モル比)混合物を用い、反応溶媒としては表1に示すものを用いて、以下のように分子結晶を生成させた。各種反応溶媒に、上記有機化合物の混合物を溶解もしくは懸濁させ、これにTEPを上記有機化合物に対して0.1〜等モル加えて、室温〜100℃で1〜24時間攪拌もしくは放置して結晶を析出させた。これらの析出物を濾別した後、室温〜80℃で真空乾燥し、分子結晶を得た。この結果を表1に示す。
【0023】
表1からもわかるように、テトラキスフェノール類に対してプロトン供与性の異なる反応溶媒を使い分けることにより、スルホキシド基含有化合物の混合物中から特定のものを選別できることが確かめられた。なお、実施例で得られた試料1〜8は、1H−NMR スペクトルによってその組成を決定し、赤外吸収スペクトル(IR)及び13C−固体NMRスペクトルにより分子結晶であることを確認した。試料1〜8の赤外吸収スペクトル(IR)を図1〜8に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】
本発明によると、合成の簡単なテトラキスフェノール類を成分化合物とする安定な分子結晶を利用することからにより、従来分離が困難であった有機化合物の混合物の中から目的とする特定の有機化合物を効率よく分離精製することができる。また、分離精製に利用する分子結晶は以下の特徴を有することから、本分離精製方法の産業上における意義は極めて大きい。
1)合成の簡単なテトラキスフェノール類を用いて、目的とする有機化合物を成分化合物とする安定な分子結晶が得られる。
2)目的とする有機化合物を成分化合物とする分子結晶を反応溶媒特性の違いによってコントロールし、選択的に生成させうる。
3)生成する分子結晶は、常圧下又は減圧下で加熱すると容易に各成分化合物に分離することができる。
4)生成する分子結晶は、常温固体であるため、粉体、懸濁液、粒剤、錠剤等の製剤化も可能であり、極めて取り扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表1の試料1の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図2】表1の試料2の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図3】表1の試料3の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図4】表1の試料4の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図5】表1の試料5の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図6】表1の試料6の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図7】表1の試料7の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。
【図8】表1の試料8の分子結晶の赤外吸収スペクトル(KBr法)を示す図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for separating and purifying an organic compound by generating a molecular crystal, and more specifically, a molecular crystal composed of tetrakisphenols and an organic compound is different in proton donating property from the organic compound that is a component of the molecular crystal. By properly using the reaction solvent, for example, by appropriately using a reaction solvent that acts as a proton donor or a reaction solvent that does not act as a proton donor, a specific organic compound of interest can be selected from a mixture of different types of organic compounds as component compounds. The present invention relates to a method for separating and purifying an organic compound comprising selectively producing a molecular crystal and separating the molecular crystal.
[0002]
[Prior art]
A molecular crystal is a multimolecular crystal in which two or more kinds of compounds are bonded by relatively weak interactions other than covalent bonds, represented by hydrogen bonds and van der Waals forces. Since it has the property of dissociating into compounds, it has recently been applied in technical fields such as selective separation of useful substances, chemical stabilization, non-volatility, sustained release, and powdering. An example of a specific molecular crystal is an inclusion crystal. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-53201 discloses 1,1,6,6, -tetraphenyl-2,4-hexadiyne-1,6-diol. Alternatively, 1,1-di (2,4-dimethylphenyl) -2-propyn-1-ol and JP-A-62-27011 include 1,1′-bis-2-naphthol and 5- Inclusion crystals with chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one and the like are described. JP-A-6-166646 discloses inclusion crystals of tetrakisphenols and various organic compounds.
[0003]
Since molecular crystals including these inclusion crystals each have a specific lattice space having a unique chemical environment, they are expected to be applied as a means for selectively separating and purifying useful substances in recent years. Separation and purification using a molecular crystal is performed by making a molecular crystal containing a compound to be separated and purified as a component compound. For example, 1,1,6,6-tetraphenyl-2,4-hexadiyne-1,6- Method for separating o- and p-methylbenzaldehyde using inclusion crystal provided by diol, Method for separating linear compound from aliphatic branched compound using inclusion crystal provided by urea and thiourea (Refer to “Basics and Applications of Inclusion Compounds”, NTS, Inc., 1989). In either method, a compound that causes inclusion crystal is added directly to the compound to be separated to obtain a molecular crystal, or the compound that causes inclusion crystal is reacted with the compound to be separated in the presence of a reaction solvent. This is done either by obtaining molecular crystals.
[0004]
However, in conventional separation and purification methods using molecular crystals, the substances that can be separated are very limited, and even if separation is possible, most of the separation selectivity cannot be controlled. Furthermore, the conventional technology uses component compounds that are difficult to prepare and have a low yield, such as 1,1,6,6-tetraphenyl-2,4-hexadiyne-1,6-diol, It was not satisfactory from the viewpoint of using it. In addition, urea and thiourea that can be easily obtained have not been fully satisfactory as a method having a wide range of application because there are many restrictions on the types of compounds that can be separated.
[0005]
Thus, in the conventional separation and purification method using molecular crystals, a separation and purification method having a low cost, a wide range of applications, and a high industrial value has not yet been found. Various phenolic compounds that can be easily prepared at low cost are known to form molecular crystals. However, the control of the aggregated form and the selectivity of separation in the same phenolic compound have not been studied at all.
[0006]
[Problems to be Solved by the Invention]
An object of the present invention is to provide a method for separating and purifying an organic compound having a wide range of applications and excellent selectivity with high industrial value, using molecular crystals containing tetrakisphenols that are easily synthesized as component compounds. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above problems, the present inventors have found that specific tetrakisphenols can easily form stable molecular crystals with a wide range of organic compounds, and tetrakisphenols and organic compounds. Molecules with extremely stable intended compositions can be obtained by properly using various reaction solvents with different proton donating properties for organic compounds, ie, reaction solvents that act as proton donors for organic compounds, or reaction solvents that do not act as proton donors. It has been found that an organic compound can be easily separated and purified by generating crystals and separating the generated molecular crystals, thereby completing the present invention.
[0008]
That is, the present invention provides a method for separating and purifying an organic compound by generating a molecular crystal containing a tetrakisphenol represented by the general formula [1] as a component compound, by using different reaction solvents having different proton donating properties for the organic compound. The present invention relates to a method for separating and purifying an organic compound, wherein a molecular crystal containing a specific organic compound as a component compound is selectively generated from a mixture of two or more organic compounds, and the molecular crystal is separated.
[Chemical 2]
(Where X is (CH 2 ) n Or a phenyl group, n is 0, 1, 2 or 3, and R 1 , R 2 Each represents a hydrogen atom, a lower alkyl group, an optionally substituted phenyl group, a halogen atom or a lower alkoxy group. )
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The tetrakisphenols used in the present invention are not particularly limited as long as they are represented by the above general formula [1] and can form a molecular crystal with an organic compound, and any one or two or more are selected. Can be used.
[0010]
Specific examples of the tetrakisphenols represented by the general formula [1] used in the present invention include 1,1,2,2-tetrakis (4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis. (3-methyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-chloro-4 -Hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3,5-dichloro-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-bromo-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3,5-dibromo-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-t-butyl-4-hydroxyphenyl) Ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-fluoro-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3,5-difluoro-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-methoxy-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2, 2-tetrakis (3,5-dimethoxy-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-chloro-5-methyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2- Tetrakis (3-bromo-5-methyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-methoxy-5-methyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2 2-tetrakis (3-t-butyl-5-methyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis (3-chloro-5-bromo-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1, 2,2-tetrakis (3-chloro-5-phenyl-4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1,2,2-tetrakis [(4-hydroxy-3-phenyl) phenyl] ethane, 1,1,3 3-tetrakis (4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3-methyl-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-dimethyl-4- Hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3-chloro-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-dichloro-4-hydro Droxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3-bromo-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-dibromo-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3-phenyl-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-diphenyl-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3, 3-tetrakis (3-methoxy-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-dimethoxy-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3- t-butyl-4-hydroxyphenyl) propane, 1,1,3,3-tetrakis (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propane, 1, , 4,4-tetrakis (4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3-methyl-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3,5-dimethyl) -4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3-chloro-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3,5-dichloro-4-hydroxyphenyl) Butane, 1,1,4,4-tetrakis (3-methoxy-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3,5-dimethoxy-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1, 4,4-tetrakis (3-bromo-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3,5-dibromo-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1 4,4-tetrakis (3-t-butyl-4-hydroxyphenyl) butane, 1,1,4,4-tetrakis (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) butane, α, α, α ′, α′-tetrakis (4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-methyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′ , Α′-tetrakis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) -p-ethane, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-chloro-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3,5-dichloro-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-bromo-4-hydroxyphenyl) -p- Xylene, α, α, α ', α'-tetrakis 3,5-dibromo-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-t-butyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′ , Α ′ (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-fluoro-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3,5-difluoro-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-methoxy-4-hydroxyphenyl)- p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3,5-dimethoxy-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-chloro-5- Methyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α α, α ′, α′-tetrakis (3-bromo-5-methyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-methoxy-5-methyl-4- Hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-tert-butyl-5-methyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′- Tetrakis (3-chloro-5-bromo-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis (3-chloro-5-phenyl-4-hydroxyphenyl) -p-xylene, α, α, α ′, α′-tetrakis [(4-hydroxy-3-phenyl) phenyl] -p-xylene and the like can be mentioned.
[0011]
The organic compound in the present invention is not particularly limited as long as it forms a molecular crystal with tetrakisphenols and acts as a proton acceptor with respect to tetrakisphenols, and a mixture of two or more of these organic compounds may be present. It becomes the object of separation and purification in the invention.
[0012]
Specific examples of the organic compound in the present invention include methanol, ethanol, isopropanol, n-butanol, n-octanol, 2-ethylhexanol, allyl alcohol, propargyl alcohol, 1,2-butanediol, 1,3-butane. Alcohols such as diol, 1,4-butanediol, cyclohexanediol, aldehydes such as formaldehyde, acetaldehyde, n-butyraldehyde, propionaldehyde, benzaldehyde, acetone, methyl ethyl ketone, diethyl ketone, dibutyl ketone, methyl isobutyl ketone, cyclohexanone, Ketones such as acetylacetone, nitriles such as acetonitrile, acrylonitrile, n-butyronitrile, diethyl ether, dibutyl ether, tetrahydro Ethers such as ethylene, dioxane and tetrahydropyran, esters such as methyl acetate, ethyl acetate and butyl acetate, sulfonamides, amides such as N-methylformamide and N, N-dimethylformamide, phenol, cresol and resorcinol Phenols, formic acid, acetic acid, propionic acid and other carboxylic acids and thiocarboxylic acids, sulfamic acids, thiocarbamic acids, thiosemicarbazides, urea and thioureas, isothioureas, sulfonylureas, thiophenols, allyl mercaptans, n -Thiols such as butyl mercaptan, sulfides, dimethyl sulfoxide, diethyl sulfoxide, di-n-propyl sulfoxide, di-iso-propyl sulfoxide, methyl ethyl sulfoxide, n-propyl methyl sulfoxide Thiocyanates such as sulfoxides, sulfinates, sulfinamides, sulfites, sulfones, thiocyanic acid methyl ester, isothiocyanic acid methyl ester, etc. Acids and isothiocyanic acids, amino acids, amides and urethane compounds, acid anhydrides, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene and xylene, alkenes, alkynes, isocyanates such as butyl isocyanate and cyclohexyl isocyanate, methylene bis Thiocyanates and isothiocyanates such as thiocyanate, methylenebisisothiocyanate, nitro compounds, ammonia, methylamine, ethylamine, propylamine, Butylamine, pentylamine, hexylamine, allylamine, hydroxylamine, ethanolamine, benzylamine, ethylenediamine, 1,2-propanediamine, 1,3-propanediamine, 1,4-butanediamine, 1,5-pentanediamine, 1 , 6-hexanediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, dipropylenediamine, N, N-dimethylethylenediamine, N, N'-dimethylethylenediamine, and other acyclic aliphatic amines, cyclohexylamine, pyrrolidines Cycloaliphatic amines such as azetidines, piperidines, piperazines and pyrrolines, aromatic amines such as aniline, N-methylaniline and N, N-dimethylaniline, polyamines, imidazole and pyro Pyridine, picoline, furan, furfuryl alcohol, tetrahydrofurfuryl alcohol, furfurylamine, pyran, coumarin, benzofuran, xanthene, benzodioxane, oxazole, isoxazole, benzoxazole, benzoisoxazole, 5-methyloxazolidine, 4 Examples include heterocyclic compounds such as-(2-nitrobutyl) morpholine, 4,4 '-(2-ethyl-2-nitrotrimethylene) dimorpholine, thiophene, thiazole, benzopentathiepine, and benzotrithiol.
[0013]
The reaction solvent used in the present invention can be selected from one or two or more kinds commonly used as a reaction solvent. Among the reaction solvents, those that are liquid in a temperature range of 0 ° C. or higher and 100 ° C. or lower are preferably used, and those that are liquid in a temperature range of 20 ° C. or higher and 50 ° C. or lower are particularly preferable.
[0014]
Specific examples of the reaction solvent used in the present invention include water, methanol, ethanol, isopropanol, n-butanol, n-octanol, 2-ethylhexanol, allyl alcohol, propargyl alcohol, 1,2-butanediol, , 3-butanediol, 1,4-butanediol, cyclohexanediol and other alcohols, formaldehyde, acetaldehyde, n-butyraldehyde, propionaldehyde, benzaldehyde and other aldehydes, acetone, methyl ethyl ketone, diethyl ketone, dibutyl ketone, methyl isobutyl Ketones such as ketone, cyclohexanone and acetylacetone, nitriles such as acetonitrile, acrylonitrile and n-butyronitrile, diethyl ether, dibutyl ether, Ethers such as lahydrofuran, dioxane, tetrahydropyran, esters such as methyl acetate, ethyl acetate, butyl acetate, amides such as sulfonamides, N-methylformamide, N, N-dimethylformamide, dichloromethane, chloroform, tetotachloro Halogenated hydrocarbons such as methane, dichloroethylene and tetrachloroethylene, aliphatic hydrocarbons such as n-hexane and cyclohexane, phenols such as phenol, cresol and resorcinol, carboxylic acids such as formic acid, acetic acid and propionic acid, and thiocarboxylic acids and sulfamic acids Thiocarbamic acids, thiosemicarbazides, urea and thioureas, isothioureas, sulfonylureas, thiophenols such as thiophenol, allyl mercaptan, n-butyl mercaptan, Thiocyanates and isothiocyanates such as fidos, sulfoxides such as dimethyl sulfoxide, sulfinates, sulfinamides, sulfites, sulfones, thiocyanic acid methyl ester, isothiocyanic acid methyl ester, amino acids, amides and urethane compounds, Acid anhydrides, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene and xylene, alkenes, alkynes, isocyanates such as butyl isocyanate and cyclohexyl isocyanate, thiocyanates such as methylene bisthiocyanate and methylene bisisothiocyanate, and isothiocyanates , Nitro compounds, ammonia, methylamine, ethylamine, propylamine, butylamine, pentylamine, hexylamine, allylamine, hydroxylamine , Ethanolamine, benzylamine, ethylenediamine, 1,2-propanediamine, 1,3-propanediamine, 1,4-butanediamine, 1,5-pentanediamine, 1,6-hexanediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine Acyclic aliphatic amines such as tetraethylenepentamine, dipropylenediamine, N, N-dimethylethylenediamine, N, N'-dimethylethylenediamine, cyclohexylamine, pyrrolidines, azetidines, piperidines, piperazines, pyrrolines Cycloaliphatic amines such as aniline, aromatic amines such as aniline, N-methylaniline, N, N-dimethylaniline, polyamines, imidazole, pyrrole, pyridine, picoline, furan, furfuryl alcohol, tetrahydrofurfuryl Alcohol, furfurylamine, pyran, coumarin, benzofuran, xanthene, benzodioxane, oxazole, isoxazole, benzoxazole, benzisoxazole, 5-methyloxazolidine, 4- (2-nitrobutyl) morpholine, 4,4 '-(2 Examples include heterocyclic compounds such as -ethyl-2-nitrotrimethylene) dimorpholine, thiophene, and thiazole.
[0015]
The molecular crystal in the present invention, that is, the molecular crystal having the target specific organic compound as a component compound is a mixture of the above tetrakisphenols and two or more organic compounds containing the target organic compound to be separated and purified. Molecules having only a specific organic compound of interest as a component compound, in the presence of various reaction solvents having different proton donating properties for these organic compounds by stirring at room temperature to 100 ° C. for several minutes to several tens of hours. It can be obtained by selecting a specific reaction solvent for producing crystals and using such a reaction solvent. When the organic compound is a liquid, it can be used as a reaction solvent to generate a molecular crystal.
[0016]
Here, reaction solvents having different proton donating properties mean reaction solvents having different degrees of action as proton donors, and those not acting as proton donors are also included.
[0017]
The molecular crystals containing only the target organic compound thus obtained as a component compound are filtered off as precipitates from the reaction solution and then vacuum dried at room temperature to 80 ° C. The target organic compound can be separated and purified by separating and heating the separated molecular crystal under normal pressure or reduced pressure to dissociate into each component compound.
[0018]
As described above, the feature of the separation and purification method using the generation of the molecular crystal of the present invention is that the constituent components of the molecular crystal and the aggregate form thereof are controlled by the characteristics of the reaction solvent used. In the separation and purification method using the production, whether the target organic compound can be a component compound constituting a molecular crystal depends on the intermolecular interaction between each organic compound and the reaction solvent. The molecular crystal in the present invention is a polymolecular crystal in which tetrakisphenols and an organic compound are bonded by a relatively weak interaction other than a covalent bond, such as a hydrogen bond or van der Waals force, and a proton for the organic compound. By properly using reaction solvents having different donating properties, the interaction between these molecules can be controlled, and thereby the selectivity of the molecular crystal composition is expressed.
[0019]
For example, in the case of a combination of a reaction solvent that acts as a proton donor for an organic compound and an organic compound having a stronger proton acceptability, the organic compound is strongly solvated by the reaction solvent. When another kind of organic compound that is low and difficult to be solvated coexists, a molecular crystal containing the organic compound as a component compound is selectively formed. On the other hand, by using a reaction solvent that does not act as a proton donor for an organic compound, an organic compound with higher proton acceptability is selectively taken into a molecular crystal by strong interaction with tetrakisphenols.
[0020]
Specifically, a reaction comprising a mixture of two sulfoxides having different proton acceptability such as dimethyl sulfoxide and diphenyl sulfoxide, and 1,1,2,2-tetrakis (4-hydroxyphenyl) ethane which is a tetrakisphenol. In the system, by using a reaction solvent that acts as a proton donor for a sulfoxide group-containing compound such as methanol, a molecular crystal composed of diphenyl sulfoxide and tetrakisphenols having lower proton acceptability can be selectively obtained. it can. On the other hand, by using a reaction solvent that does not act as a proton donor for a sulfoxide group-containing compound such as ethyl acetate, a molecular crystal composed of dimethyl sulfoxide and tetrakisphenol having higher proton acceptability can be selectively obtained. . As described above, in the separation and purification method using the generation of molecular crystals of the present invention, the selection of the reaction solvent enables the selective separation of organic compounds such as specific sulfoxide group-containing compounds that have conventionally been difficult to select. Become.
[0021]
And that the reaction product of tetrakisphenols and organic compounds in the present invention is certainly a molecular crystal, thermal analysis (TG-DTA), infrared absorption spectrum (IR), X-ray diffraction pattern, 13 It can be confirmed by C-solid NMR spectrum or the like. The composition of the molecular crystal is thermal analysis, 1 It can be confirmed by H-NMR spectrum, high performance liquid chromatography (HPLC), elemental analysis and the like.
[0022]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, this invention is not restrict | limited at all by these Examples.
Example 1 (Separation and purification by generating molecular crystals)
1,1,2,2-tetrakis (4-hydroxyphenyl) ethane (hereinafter referred to as “TEP”) is used as a tetrakisphenol, and 1 of dimethyl sulfoxide (DMSO) and diphenyl sulfoxide (DPSO) is used as a mixture of organic compounds. A 1 (molar ratio) mixture was used, and a molecular solvent was produced as follows using the reaction solvent shown in Table 1. Dissolve or suspend the mixture of organic compounds in various reaction solvents, add 0.1 equimolar amount of TEP to the organic compound, and stir or let stand at room temperature to 100 ° C. for 1 to 24 hours. Crystals were precipitated. These precipitates were separated by filtration and then vacuum dried at room temperature to 80 ° C. to obtain molecular crystals. The results are shown in Table 1.
[0023]
As can be seen from Table 1, it was confirmed that specific compounds can be selected from a mixture of sulfoxide group-containing compounds by properly using reaction solvents having different proton donating properties with respect to tetrakisphenols. In addition, the samples 1-8 obtained in the Examples are 1 Its composition is determined by H-NMR spectrum, infrared absorption spectrum (IR) and 13 It was confirmed to be a molecular crystal by C-solid NMR spectrum. Infrared absorption spectra (IR) of
[0024]
[Table 1]
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, a specific organic compound of interest can be selected from a mixture of organic compounds that have been difficult to separate by utilizing stable molecular crystals composed of easily synthesized tetrakisphenols as component compounds. Separation and purification can be performed efficiently. In addition, since the molecular crystals used for separation and purification have the following characteristics, the industrial significance of this separation and purification method is extremely large.
1) A stable molecular crystal having a target organic compound as a component compound can be obtained using tetrakisphenols that are easily synthesized.
2) A molecular crystal having a target organic compound as a component compound can be selectively generated by controlling the difference in reaction solvent characteristics.
3) The generated molecular crystals can be easily separated into each component compound when heated under normal pressure or reduced pressure.
4) Since the generated molecular crystals are solid at room temperature, they can be formulated into powders, suspensions, granules, tablets, etc., and are extremely easy to handle.
[Brief description of the drawings]
1 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of
2 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 2 in Table 1. FIG.
3 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 3 in Table 1. FIG.
4 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 4 in Table 1. FIG.
5 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 5 in Table 1. FIG.
6 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 6 in Table 1. FIG.
7 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 7 in Table 1. FIG.
8 is a diagram showing an infrared absorption spectrum (KBr method) of a molecular crystal of Sample 8 in Table 1. FIG.
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