JP4022610B2 - Toxicity assessment method for chemical substances - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学物質の毒性評価法及び同定法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、化学物質のデーターベース Chemical abstractには約1700万件の化学物質が登録されている。そのうち、1万種類以上の合成化学物質が環境中に蓄積しているものと推定され、その数は年々増加している。合成物質の中には、直 接又は環境中で形を変えた後に生態や人体に悪影響を与える物質も含まれている。そのため、それぞれの化学物質について、生態や人体に与える影響を迅速に評価する必要がある。また、環境汚染問題が国民の不安をあおるような社会問題となっている状況の下、種々の高度な測定システムで、環境中に存在する化学物質を同定しようとする試みがなされている。
【0003】
さらに、多くの機関でバイオアッセイを用いた簡易毒性評価試験による毒性の指標化がなされている。これは、動植物細胞や微生物を用いて「化学物質による生物的応答の変化」を測定し、「毒性」を評価するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、どのような高度な技術を用いても、現状では約10%の化学物質を同定できるにすぎないと言われている。従って、環境中に存在する化学物質を簡単に同定する方法が要望されていた。
さらに、従来のバイオアッセイは主として細胞の生育阻害や特定の生体反応を指標としておりその情報量が限られている。このようなバイオアッセイ系では、 環境中の化学物質による毒性の有無は評価できるが、その毒性の性質やどのような化学物質に起因する毒性であるかを判断するための情報がまったく得られない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような現状に鑑み本発明者は鋭意研究の結果本発明を完成させたものであり、その特徴とするところは、化学物質の毒性評価法においては、評価すべき化学物質の存在下で細胞を培養し、該細胞の複数の遺伝子の発現状態を同時に観察、評価する点にあり、化学物質の同定方法にあっては、既知の化学物質の存在下で細胞を培養し、該細胞の遺伝子の発現状態を標準パターンとして記憶し、被測定液の存在下で同様の細胞を培養し、そのときの遺伝子の発現状態を標準パターンと比較することによって、被測定液中の物質を同定する点にある。
【0006】
化学物質は、それぞれ固有の毒性を有しており、生物に影響を与える。影響を受けた生物はその毒性に応じて修復又は解毒機構を働かせる。その例として、ストレス応答と呼ばれるものがある。微生物から高等生物まですべての生物細胞は、環境ストレス(高温、低温、高圧、乾燥、紫外線、薬物暴露等)に曝されると、瞬時にストレス応答タンパク(HSP)を合成し、これらの環境に耐える体制を整える。これをストレス応答という。即ち、ストレス応答タンパク産生遺伝子は、生体が環境の影響を受けたときのみ、しかもストレスの種類に応じたタンパクを、受けたストレスの程度に応じて産生する。還元すれば、生体はストレスの種類と程度に応じてストレス応答タンパク産生遺伝子を発現している事となる。即ち、生体が化学物質から受けた毒性の影響からの修復機構や解毒機構の誘導によってもたらされる特定の遺伝子の発現を検出することによって、その化学物質の毒性を評価することが可能になるのである。
【0007】
化学物質の影響は単に1つの遺伝子の発現をもたらすものではなく、常に複数の遺伝子が毒性に応答して発現する。また、発現する遺伝子の種類、発現パターンは化学物質によって異なる。本発明はこのことを利用して未知化学物質の種類と毒性の程度を同定することができる。即ち、該未知化学物質が特徴的に誘導する遺伝子群と、既知の化学物質を用いて誘導される遺伝子群のスペクトル(パターン)を比較することで、その化学物質を推定することができる。また、その誘導される遺伝子群から未知化学物質がどの程度の危険性があるかを推定することができる。
【0008】
評価すべき化学物質とは、被検液に含まれる化学物質であり、それが何か分かっている必要はなく、また単数か複数かもわかっていなくともよい。よって、ここでいう評価すべき化学物質の存在下というのは、その化学物質が含まれている被検液の存在下という意味である。
【0009】
ここでいう化学物質とは、硫酸銅、塩化水銀、重クロム酸カリウム、塩化鉛、塩化ニッケル、塩化カドミウムなどの無機金属化合物、塩化トリブチル錫、メチル水銀、四メチル鉛などの有機金属化合物、ジクロロエタン、ダイオキシン類などの有機塩素化合物、ビスフェノールA、フタル酸ジメチルなどの有機化合物、スルファニルウレア、有機リン化合物、カーバメート剤などの農薬、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの界面活性剤、メタノールなどのアルコール類などがあげられるが、これらに限定するものではなく少なくとも生理活性を持つ化学物質であればよい。
【0010】
また、本発明は新規化学物質の毒性も評価できる。新規化学物質について誘導される遺伝子群を測定しその発現パターンを記憶しておけば、未知試料中の当該化学物質の存在が確認できる。このとき化学物質の組成や構造が分かっている必要はない。また、その発現遺伝子を詳細に検討することで、その毒性を評価することができ。例えば、実施例1で示すように、カドミウムで誘導される遺伝子群からは、少なくともグルタチオン、システイン、メチオニンの欠乏が起こることが推定できるが、新規化学物質においてこれらの遺伝子が発現していれば、その物質がカドミウム類似の毒性を持つことが評価できる。
【0011】
細胞としては、ヒト細胞が好ましいのは当然であるが、マウスその他の細胞でもよい。更に、培養が容易であること、遺伝子の機能がよく研究されていることから細胞として微生物を用いることも好適である。また、微生物の中でも酵母が好適であった。これは、取り扱いが容易であるうえ、ヒト進化の過程にある生物と考えられ、ヒトに対する毒性等と同じように機能する遺伝子が多いと考えられているためである。
【0012】
培養方法は、用いる細胞の通常の培養方法でよく特別な方法である必要はない。YPD培地やその他の培地でよい。
【0013】
遺伝子の発現状態を観察、評価する手段としては、ノーザンブロットやRTPCRを複数行う等、遺伝子の発現量が測定できる方法であればどのような方法でもよい。しかし、DNAマイクロアレイ又はマクロアレイを用いる方法が好適である。DNAマイクロアレイとは、スライドガラスのような小さなチップ上(25mm×75mm程度)に数10から数千個程度、或いは数万個のcDNA(相補的なDNA)を貼りつけたものである。これに対してマクロアレイとは、比較的大きな濾紙状の担体(10cm×10cm程度)に、同様に数十から数千個程度のcDNAを貼りつけたものである。
【0014】
試料から発現しているDNA或いはRNAを取りだし、必要によりPCRなどを用いて適当に増幅し、アレイに添加(適用)する。温度を適当に調整することで、試料中のDNAとアレイ上のcDNAをハイブリダイズさせる。ハイブリダイズしたDNAの検出は通常蛍光色素などのマーカーを用いて検出するが、マーカーを用いず、表面プラズモン共鳴や、偏光解消或いはエバネッセント光などを用いた検出法を用いることもできる。
【0015】
上記の観察方法では、試料を単独で検出しているが、化学物質(これを含む試料液)を添加しないこと以外は試料と同じ条件で培養した対照区(ブランク検体)も作成し、それと試料検体とを一緒にDNAアレイに適用し、ハイブリダイゼイションを競争的に起こさせ、同一遺伝子における試料とブランク検体のハイブリダイズ量の違いを観察してもよい。
【0016】
アレイに添着しておくDNAは目的とする化学物質を識別するのに必要なだけでよい。例えば、酵母ではおよそ6000個の遺伝子があると言われるが、化学物質に応答して特異的に発現量が変化する遺伝子は高々500個程度であると推定される。表9に毒物に応答して発現する遺伝子の一部を列挙した。これらの遺伝子だけで、少なくとも実施例に示した8種類の化合物の判定が可能であるが、化合物はこれらに限定されるものではない。
【表9】

Figure 0004022610
【0017】
これらの8種のように特定の化学物質を選択しそれらによって発現する遺伝子の発現量の上位所定数の遺伝子のみ測定して評価してもよい。例えば、上位50個の遺伝子のみ測定する等である。このようにすると、測定が簡単になる。
【0018】
次に本発明の化学物質同定法について説明する。
まず、既知の化学物質(単一が好ましい)を含有する試料を培養し、発現した遺伝子名と発現強度をその化合物の標準として記録しておく。このときこれらをグラフ化してパターンとして記憶しておくと視覚的にも判断できる。勿論、コンピューターに記録しそこで判定してもよい。
【0019】
このとき、被検液中に複数の化学物質が含まれている場合、遺伝子の発現パターンはその含まれている化学物質のそれぞれの発現パターンの単純合計になることがわかった。よって、特徴的な遺伝子の発現量から容易にその複数の化学物質を推定することができる。勿論、この場合には未知化学物質は同定できない。よって、いかに多くの既知化学物質の発現パターンを記録、保存しておくかが同定できる化学物質の多さを決めることとなる。しかし、その遺伝子自体の意味や機能がわかっている必要はない。
【0020】
【実施例】
以下実施例に沿って具体的に発明を詳細に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
実施例1
YPD培地(酵母エキス1%、ポリペプトン2%、ブドウ糖2%)を用いて酵母を培養した。対数増加期に化学物質として塩化カドミウム(CdCl、0.33mM)を添加し2時間培養した。これとまったく同じ条件で化学物質を添加せず培養したものを対照区とした。
この試料及び対照区を同量DNAチップ(DNAチップ研究所製)に滴下し、65℃で、1晩又は12時間以上ハイブリダイズさせた。DNAチップをスキャナー(SCAN・ARRAY4000:GSIルミコス)により発現遺伝子と発現量を測定した。それを表10に示す。全ての遺伝子について、記述することも可能であるが、ここでは化学物質の毒性によって応答した遺伝子を対象としているため、それぞれのモデル化学物質について発現量の多い上位50の遺伝子だけを機械的に選択して示した。ここでの数値は、対照区に対する相対量で示している。即ち、数値が1の場合には、試料と対照区が同量であり、化学物質によって特別に発現していないということである。この比較の方法は異なる色に発色(蛍光)するようにしておき、その色を測定して行ってもよい。
【0021】
勿論、同一のDNAチップに適用して競争させず、別のDNAチップに適用してその差を測定してもよい。
【0022】
この表10及び11は、塩化カドミウムによって誘導される遺伝子の役割(機能)も記述した。誘導される遺伝子群の特徴として、硫黄の代謝系酵素群を挙げることができる。このことは、カドミウムの添加により、酵母の細胞内で硫黄代謝の異常が生じたことを示している。また、アミノ酸細胞内取りこみ関連の遺伝子が誘導されている。硫黄代謝の最終生産物が、グルタチオン、システイン、メチオニンであることを考えると、酵母細胞内で起こった異常は、これら含硫アミノ酸の欠乏であると結論することができる。
【表10】
Figure 0004022610
【表11】
Figure 0004022610
【0023】
次に種々の化学物質に対して、同様の実験を行った。その遺伝子名と発現量を表に示す。化学物質としては、メチル水銀(CHHgCl)、塩化水銀(HgCl)、トリブチルチンクロライド((CSnCl)、重クロム酸カリウム(KCr)、塩化ニッケル(NiCl)、硫酸銅(CuSO・5HO)、塩化鉛(PbCl)である。これらの物質に加えて、前記塩化カドミウムも含めて表1〜8に示す。誘導される遺伝子(上位50に限り)全てをアルファベット順に示した。表1〜8に示された遺伝子は400種類であるが、重複する遺伝子があるため、合計331種類であり、これを表9に羅列した。
【表1】
Figure 0004022610
【表2】
Figure 0004022610
【表3】
Figure 0004022610
【表4】
Figure 0004022610
【表5】
Figure 0004022610
【表6】
Figure 0004022610
【表7】
Figure 0004022610
【表8】
Figure 0004022610
【0024】
また、表1〜8の数値をパターン化したグラフを図1〜図8に示す。縦軸には表9で示した遺伝子をその順に並べており、直線はそれぞれの遺伝子の発現量に対応している。8種類の化学物質を比較すれば明らかなように、誘導される遺伝子の発現パターンはまったく異なることがわかる。誘導される遺伝子のパターンは化学物質の毒性の違いを反映したものであると結論づけることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によれば、どのような化学物質が含まれているか分からない液体であっても、その毒性が簡単に推定でき、またどの遺伝子からのデータであるかもわかる。これは、まったく未知の新規物質であっても可能である。
【0026】
さらに、記憶している発現パターンと比較することによって、毒性とは別にその化学物質を同定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化カドミウム(CdCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図2】メチル水銀(CHHgCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図3】塩化水銀(HgCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図4】トリブチルチンクロライド((CSnCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図5】重クロム酸カリウム(KCr)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図6】塩化ニッケル(NiCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図7】硫酸銅(CuSO・5HO)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。
【図8】塩化鉛(PbCl)を添加したときの遺伝子の発現パターンを示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toxicity evaluation method and identification method for chemical substances.
[0002]
[Prior art]
Currently, about 17 million chemical substances are registered in the chemical abstract database. Among them, it is estimated that more than 10,000 kinds of synthetic chemical substances are accumulated in the environment, and the number is increasing year by year. Synthetic substances also include substances that adversely affect ecology or the human body after changing shape directly or in the environment. Therefore, it is necessary to quickly evaluate the impact on the ecology and human body for each chemical substance. In addition, in the situation where the environmental pollution problem has become a social problem that raises public anxiety, attempts have been made to identify chemical substances present in the environment with various advanced measurement systems.
[0003]
Furthermore, in many institutions, toxicity is indexed by a simple toxicity evaluation test using a bioassay. In this method, "change in biological response by chemical substances" is measured using animal and plant cells and microorganisms, and "toxicity" is evaluated.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is said that only about 10% of chemical substances can be identified at present using any advanced technique. Accordingly, there has been a demand for a method for easily identifying chemical substances present in the environment.
Furthermore, conventional bioassays are mainly based on cell growth inhibition and specific biological reactions, and the amount of information is limited. In such a bioassay system, the presence or absence of toxicity by chemical substances in the environment can be evaluated, but no information can be obtained to determine the nature of the toxicity or what kind of toxicity the chemical substance causes. .
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In view of the current situation as described above, the present inventor has completed the present invention as a result of diligent research. The feature of the present invention is that, in the toxicity evaluation method for chemical substances, the presence of the chemical substance to be evaluated is present. In the method of identifying a chemical substance, the cell is cultured in the presence of a known chemical substance, and the expression state of a plurality of genes in the cell is observed and evaluated simultaneously. The gene expression state is stored as a standard pattern, the same cells are cultured in the presence of the sample solution, and the gene expression state at that time is compared with the standard pattern to identify the substance in the sample solution. In the point.
[0006]
Each chemical has its own toxicity and affects living organisms. Affected organisms activate repair or detoxification mechanisms depending on their toxicity. An example is the so-called stress response. All biological cells from microorganisms to higher organisms, when exposed to environmental stress (high temperature, low temperature, high pressure, drying, ultraviolet rays, drug exposure, etc.), instantly synthesize stress response protein (HSP) Prepare a system to endure. This is called stress response. That is, the stress response protein production gene produces a protein corresponding to the type of stress only when the living body is affected by the environment, and according to the degree of stress received. In other words, the living body expresses a stress response protein production gene according to the type and degree of stress. In other words, it is possible to evaluate the toxicity of a chemical substance by detecting the expression of a specific gene caused by the induction of a repair mechanism or detoxification mechanism from the influence of the toxicity received from the chemical substance. .
[0007]
The influence of chemical substances does not simply lead to the expression of a single gene, but multiple genes are always expressed in response to toxicity. Moreover, the type of gene to be expressed and the expression pattern differ depending on the chemical substance. The present invention can use this fact to identify the kind of unknown chemical substance and the degree of toxicity. That is, the chemical substance can be estimated by comparing the spectrum (pattern) of the gene group characteristically induced by the unknown chemical substance and the gene group induced using the known chemical substance. In addition, it is possible to estimate how dangerous an unknown chemical substance is from the induced gene group.
[0008]
The chemical substance to be evaluated is a chemical substance contained in the test solution, and it is not necessary to know what it is, and it is not necessary to know whether it is singular or plural. Therefore, the presence of a chemical substance to be evaluated here means the presence of a test solution containing the chemical substance.
[0009]
The chemical substances here include inorganic metal compounds such as copper sulfate, mercury chloride, potassium dichromate, lead chloride, nickel chloride and cadmium chloride, organometallic compounds such as tributyltin chloride, methylmercury and tetramethyllead, dichloroethane Organic chlorine compounds such as dioxins, organic compounds such as bisphenol A and dimethyl phthalate, agrochemicals such as sulfanyl urea, organophosphorus compounds and carbamates, surfactants such as sodium dodecylbenzenesulfonate, alcohols such as methanol, etc. However, the present invention is not limited to these, and any chemical substance having at least physiological activity may be used.
[0010]
The present invention can also evaluate the toxicity of new chemical substances. If a gene group induced for a new chemical substance is measured and its expression pattern is stored, the presence of the chemical substance in an unknown sample can be confirmed. At this time, it is not necessary to know the composition and structure of the chemical substance. Moreover, the toxicity can be evaluated by examining the expressed gene in detail. For example, as shown in Example 1, from the gene group induced by cadmium, it can be estimated that at least glutathione, cysteine, and methionine deficiency occurs, but if these genes are expressed in a novel chemical, It can be evaluated that the substance has cadmium-like toxicity.
[0011]
Naturally, human cells are preferred as cells, but mice and other cells may also be used. Furthermore, it is also preferable to use microorganisms as the cells because of easy culture and well-studied gene functions. Moreover, yeast was suitable among microorganisms. This is because they are easy to handle and are considered to be organisms that are in the process of human evolution, and it is thought that there are many genes that function in the same way as human toxicity.
[0012]
The culture method may be a normal method for culturing cells to be used, and need not be a special method. A YPD medium or other medium may be used.
[0013]
As a means for observing and evaluating the expression state of the gene, any method may be used as long as it can measure the expression level of the gene, such as a plurality of Northern blots and RTPCR. However, a method using a DNA microarray or a macroarray is preferable. The DNA microarray is obtained by attaching several tens to several thousand or several tens of thousands of cDNA (complementary DNA) on a small chip (about 25 mm × 75 mm) such as a slide glass. On the other hand, a macroarray is obtained by pasting tens to thousands of cDNAs on a relatively large filter paper carrier (about 10 cm × 10 cm).
[0014]
DNA or RNA expressed from the sample is taken out, appropriately amplified using PCR or the like as necessary, and added (applied) to the array. By appropriately adjusting the temperature, the DNA in the sample and the cDNA on the array are hybridized. Hybridized DNA is usually detected using a marker such as a fluorescent dye. However, a detection method using surface plasmon resonance, depolarization, evanescent light, or the like can be used without using a marker.
[0015]
In the above observation method, the sample is detected alone, but a control group (blank sample) cultured under the same conditions as the sample is also prepared except that no chemical substance (sample solution containing this sample) is added. The sample may be applied to the DNA array together to cause hybridization to be competitive, and the difference in the amount of hybridization between the sample and blank sample in the same gene may be observed.
[0016]
The DNA attached to the array need only be necessary to identify the target chemical substance. For example, although it is said that there are about 6000 genes in yeast, it is estimated that there are at most about 500 genes whose expression levels specifically change in response to chemical substances. Table 9 lists some of the genes that are expressed in response to toxicants. With these genes alone, at least eight kinds of compounds shown in the examples can be determined, but the compounds are not limited to these.
[Table 9]
Figure 0004022610
[0017]
A specific chemical substance such as these eight types may be selected, and only a predetermined number of genes higher in the expression level of the gene expressed by them may be measured and evaluated. For example, only the top 50 genes are measured. This simplifies the measurement.
[0018]
Next, the chemical substance identification method of the present invention will be described.
First, a sample containing a known chemical substance (preferably a single substance) is cultured, and the expressed gene name and expression intensity are recorded as the standard of the compound. At this time, if these are graphed and stored as a pattern, it can be judged visually. Of course, it may be recorded in a computer and judged there.
[0019]
At this time, it was found that when a plurality of chemical substances are contained in the test solution, the expression pattern of the gene is a simple sum of the expression patterns of the contained chemical substances. Therefore, the plurality of chemical substances can be easily estimated from the characteristic gene expression level. Of course, in this case, unknown chemical substances cannot be identified. Therefore, the number of chemical substances that can identify how many expression patterns of known chemical substances are recorded and stored is determined. However, it is not necessary to know the meaning and function of the gene itself.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
Example 1
Yeast was cultured using YPD medium (yeast extract 1%, polypeptone 2%, glucose 2%). In the logarithmic increase period, cadmium chloride (CdCl 2 , 0.33 mM) was added as a chemical substance and cultured for 2 hours. A control group was cultured under the same conditions as above without adding chemical substances.
This sample and the control group were dropped on the same amount of DNA chip (manufactured by DNA Chip Laboratory) and hybridized at 65 ° C. overnight or for 12 hours or more. Expression genes and expression levels of DNA chips were measured with a scanner (SCAN ARRAY 4000: GSI Lumicos). It is shown in Table 10. Although it is possible to describe all genes, here we are targeting genes that responded by the toxicity of chemical substances, so only the top 50 genes with high expression levels for each model chemical substance are mechanically selected. Showed. The numerical value here is shown as a relative amount with respect to the control group. That is, when the numerical value is 1, the sample and the control group have the same amount and are not specifically expressed by the chemical substance. This comparison method may be performed by developing colors (fluorescence) in different colors and measuring the colors.
[0021]
Of course, the difference may be measured by applying to another DNA chip without competing by applying to the same DNA chip.
[0022]
Tables 10 and 11 also described the role (function) of genes induced by cadmium chloride. As a feature of the induced gene group, a group of sulfur metabolic enzymes can be mentioned. This indicates that the addition of cadmium resulted in abnormalities in sulfur metabolism in yeast cells. In addition, amino acid intracellular uptake-related genes have been induced. Given that the final products of sulfur metabolism are glutathione, cysteine, and methionine, it can be concluded that the abnormalities that have occurred in yeast cells are deficiencies of these sulfur-containing amino acids.
[Table 10]
Figure 0004022610
[Table 11]
Figure 0004022610
[0023]
Next, similar experiments were performed for various chemical substances. The gene name and expression level are shown in the table. Chemical substances include methylmercury (CH 3 HgCl), mercury chloride (HgCl 2 ), tributyltin chloride ((C 4 H 9 ) 3 SnCl), potassium dichromate (K 2 Cr 2 O 7 ), nickel chloride ( NiCl 2 ), copper sulfate (CuSO 4 .5H 2 O), lead chloride (PbCl 2 ). In addition to these substances, the cadmium chloride is included in Tables 1-8. All induced genes (limited to the top 50) are shown in alphabetical order. Although the genes shown in Tables 1 to 8 are 400 types, there are 331 types in total because there are overlapping genes, and these are listed in Table 9.
[Table 1]
Figure 0004022610
[Table 2]
Figure 0004022610
[Table 3]
Figure 0004022610
[Table 4]
Figure 0004022610
[Table 5]
Figure 0004022610
[Table 6]
Figure 0004022610
[Table 7]
Figure 0004022610
[Table 8]
Figure 0004022610
[0024]
Moreover, the graph which patterned the numerical value of Tables 1-8 is shown in FIGS. On the vertical axis, the genes shown in Table 9 are arranged in that order, and the straight line corresponds to the expression level of each gene. As can be seen from the comparison of 8 chemical substances, the expression pattern of the induced gene is completely different. It can be concluded that the induced gene patterns reflect differences in chemical toxicity.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention described in detail above, even if it is a liquid that does not know what kind of chemical substance is contained, its toxicity can be easily estimated, and it can be understood from which gene data. This is possible even with completely unknown new substances.
[0026]
Furthermore, the chemical substance can be identified separately from toxicity by comparing with the stored expression pattern.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a gene expression pattern when cadmium chloride (CdCl 2 ) is added.
FIG. 2 is a graph showing a gene expression pattern when methylmercury (CH 3 HgCl) is added.
FIG. 3 is a graph showing a gene expression pattern when mercury chloride (HgCl 2 ) is added.
FIG. 4 is a graph showing gene expression patterns when tributyltin chloride ((C 4 H 9 ) 3 SnCl) is added.
FIG. 5 is a graph showing gene expression patterns when potassium dichromate (K 2 Cr 2 O 7 ) is added.
FIG. 6 is a graph showing an expression pattern of a gene when nickel chloride (NiCl 2 ) is added.
FIG. 7 is a graph showing gene expression patterns when copper sulfate (CuSO 4 .5H 2 O) is added.
FIG. 8 is a graph showing gene expression patterns when lead chloride (PbCl 2 ) is added.

Claims (1)

評価すべき化学物質の存在下で酵母を培養し、該酵母細胞の複数の遺伝子の発現状態を同時に観察する方法であって、該遺伝子が表9に記載された全ての遺伝子であることを特徴とする化学物質の毒性評価方法。A method of culturing yeast in the presence of a chemical substance to be evaluated and simultaneously observing the expression state of a plurality of genes in the yeast cell, wherein the genes are all the genes listed in Table 9 Toxicity assessment method for chemical substances.
JP2000105907A 2000-04-07 2000-04-07 Toxicity assessment method for chemical substances Expired - Lifetime JP4022610B2 (en)

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