JP4021004B2 - 供給不能域抽出方法ならびにそのための供給不能域抽出装置およびプログラム記憶媒体 - Google Patents

供給不能域抽出方法ならびにそのための供給不能域抽出装置およびプログラム記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道事業、電気事業、ガス事業や電話事業など(以下、必要に応じて「水道事業等」という)で構築された供給系統のある箇所で工事や事故などが発生したときの供給不能域の抽出に関し、特に開閉部やノードを端点とする複数の供給ラインからなる供給系統を対象とするものである。
【0002】
もっとも、供給不能域を抽出すれば、それ以外の供給ラインの部分を供給可能域として把握できるので、本発明は、供給系統のある箇所で工事や事故などが発生したときの供給可能域の抽出に関するものともいえる。
【0003】
従来、水道事業等における供給不能域の抽出は、供給系統それぞれのデ−タベースおよび工事箇所などをコンピュータ処理することにより行なわれている。
本発明は、このときの繰り返し処理数を従来のそれよりも少なくして供給不能域抽出時間の短縮化を図るものである。
【0004】
なお、本発明は、配水管、電力線、ガス管や電話線などの各種供給系統システムを対象としているが、以下の記載では、説明の便宜上、必要に応じて水道事業の給水系統を前提とする。
【0005】
この場合、例えば供給系統に代えて「給水系統」を、供給ラインに代えて「配水管」を、開閉部に代えて「バルブ」を、供給不能域に代えて「断水域」を、供給可能域に代えて「給水域」をそれぞれ用いる。
【0006】
【従来の技術】
本件出願人は、給水系統において、事故や工事などのためにある配水管が断水状態になったときの断水域や給水域を抽出する手法を特開平6−108500号公報で提案している。
【0007】
図10〜図19は、この断水域/給水域抽出システムの説明図である。
図10は、一般的な断水域/給水域抽出システムのハードウェア概要を示す説明図であり、21はホストコンピュータ, 22はワーク領域、23は配水設備デ−タベースを格納したファイル装置、24はアプリケーションプログラムを格納した外部記憶装置、25は入力部、26は表示部、27は断水箇所などを図面上で入力するタブレット、28は出図装置をそれぞれ示している。なお、配水設備デ−タベースは配水管レコード、ノードレコードおよびバルブレコードなどからなっている。
【0008】
図11は、以下の説明で用いる指定区域の給水系統例を示す説明図でありP1 〜P49は配水管,V1 〜V18は各配水管の端点を特定するバルブ、N1 〜N28は各配水管の端点を特定するノード、Q1 〜Q3 は給水点,Kは断水箇所をそれぞれ示している。また、斜線部分およ点線部分はそれぞれ後述の一次断水域および二次断水域である。
【0009】
図12は、一般的な配水管レコードのデ−タフォーマット例を示す説明図であり、ヘッダ31に付加領域32, 代表値領域33およびデ−タ領域34が続いており、付加領域32にはその配水管の端点であるノードまたは給水用バルブのコード番号(固有番号)、配水管用識別子PF の初期値「0」およびデ−タ領域34での座標デ−タの数nがそれぞれ入力されている。
【0010】
デ−タ領域34の座標デ−タとしては配水管を示す線上の各特徴点の位置デ−タが用いられる。
図11に示した給水系統の各配水管は1本または数本の直線で描いているが実際の配水管はもっと多数の線分を接続したかたちになり、このときのデ−タ領域34(座標デ−タ)には各特徴点(例えば線分同士の接続点)の位置デ−タが当該線分に沿った順に入力され、また、次の特徴点までの線の種類が属性デ−タとして入力される。
【0011】
代表値領域33には先の各特徴点のx座標,y座標それぞれの最大座標および最少座標が入力されており、これらのデ−タは、配水管レコードで個々に特定される各配水管が指定区域内に入り込む可能性の有無をチェックして、当該可能性がある配水管レコードのみをファイル装置23の配水設備デ−タベースから取り出してワーク領域22に転送することにより断水域抽出処理を効率的に行うためのものである。なお、この代表値領域33の最大座標および最少座標の利用法の詳細については特開平5ー108729号公報で開示されている。
【0012】
図13は、一般的なバルブレコードのデ−タフォーマット例を示す説明図であり、ヘッダ41に付加領域42およびデ−タ領域43が続いており、付加領域42にはそのバルブの両側に接続される各配水管のコード番号(固有番号)およびバルブ用識別子VF の初期値「0」が入力され、また、デ−タ領域43には当該バルブの座標デ−タが入力されている。
【0013】
図14は、一般的なノードレコードのデ−タフォーマット例を示す説明図であり、ヘッダ51に付加領域52およびデ−タ領域53が続いており、付加領域52にはそのノードに接続されている配水管の数、当該配水管それぞれのコード番号(固有番号)およびノード用識別子NF の初期値「0」が入力され、また、デ−タ領域53には当該ノードの座標デ−タが入力されている。
【0014】
図12〜図14の各付加領域のコ−ド番号などのデ−タは、それぞれのレコードを配水設備デ−タベース23から抽出してワーク領域22に転送する際に各レコードの座標デ−タ、すなわちデ−タ領域34の最初の座標デ−タと最後の座標デ−タ、デ−タ領域43の座標デ−タおよびデ−タ領域53の座標デ−タに基づいて付加されたものであり、また、ワーク領域22に転送された配水管レコード,バルブレコードおよびノードレコードには、レコードごとの通し番号がふられる。
【0015】
図15は、一般的な一次断水域の抽出手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(71)断水箇所(工事箇所や切断箇所)に相当する配水管P9 を例えばオペレータが特定して、次のステップに進む。
(72)この配水管レコードの識別子PF に断水フラグ「1」をたてて、次のステップに進む。
(73)変数iの初期値を「1」に設定して、次のステップに進む。
(74)抽出状態フラグFに「0」をたてて、次のステップに進む。
(75)すべての配水管P1 〜P49の処理が終了したかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(82)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。
(76)配水管Pi に断水フラグ「1」がたっているかどうかを判断し、「YES」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合はステップ(81)に進む。
(77)配水管Pi の端点のバルブ、ノードの識別子VF , NF のそれぞれに断水フラグ「1」がたっているかどうかを判断し、「YES」の場合はステップ(81)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。
(78)識別子VF , NF に「0」がたっているものについては断水フラグ「1」に変更して、次のステップに進む。
(79)識別子NF が「0」から「1」に変更されたノードに接続されている配水管の識別子PF に断水フラグ「1」をたてて、次のステップに進む。
(80)抽出状態フラグFに「1」をたてて、次のステップに進む。
(81)変数iの値を「1」だけ増加させて、ステップ(75)に戻る。
(82)抽出状態フラグFに「0」がたっているかどうかを判断し、「YES」の場合は断水区域抽出処理を終了し、「NO」の場合はステップ(73)に戻る。
【0016】
なお、断水箇所Kの指定に際しては、実際の町名番地を入力して所定の対応テーブルを用いることによりその座標を求める方法や、出図対象図面上での座標を入力する方法などがとられる。
【0017】
ここで、配水管P1 から順にその識別子PF の値が調べられることになるが、それぞれの識別子PF が初期値「0」のままとなっている配水管P8 まではステップ(75)ーステップ(76)ーステップ(81)のループを繰り返し、配水管P9 になってはじめてステップ(77)に進むことになる。
【0018】
そして、この配水管P9 の端点であるノードN4 とN5 それぞれの識別子NF に断水フラグ「1」がたち〔ステップ(78)参照〕、続いてこのノードN4 とN5 に接続されている配水管P8 、P10およびP15それぞれの識別子PF に断水フラグ「1」がたつ〔ステップ(79)参照〕。このときの抽出状態フラグFは「1」である〔ステップ(80)参照〕。
【0019】
その後、P10からP49までの配水管それぞれについて順に前記の処理が行われ、途中の配水管P15の処理のときにノードN7 の識別子NF と、配水管P16およびP18の識別子PF とにそれぞれ断水フラグ「1」がたってからステップ(82)ーステップ(73)と進む。
【0020】
なお、他に断水フラグ「1」がたつのは、
・配水管P10のときのバルブV5
・配水管P16のときのバルブV4
・配水管P18のときのバルブV3
それぞれの識別子VF である。
【0021】
したがって、ステップ(82)ーステップ(73)のルートを通る回数Lが「L=1」となってステップ(73)に戻る時点では、
・配水管P8 、P9 、P10、P15、P16およびP18の識別子PF
・バルブV3 、V4 およびV5 の識別子VF
・ノードN4 、N5 およびN7 の識別子NF
のそれぞれに断水フラグ「1」がたっている。
【0022】
次に、「L=2」となってステップ(73)に戻るまでには、配水管P8 の処理段階でノードN3 の識別子NF と、配水管P5 およびP6 それぞれの識別子PF に断水フラグ「1」がたつことになる。
【0023】
次に、「L=3」となってステップ(73)に戻るまでには、配水管P5 および配水管P6 の処理段階でバルブV7 およびV8 の識別子VF に断水フラグ「1」がたつことになる。
【0024】
このように、ステップ(82)ーステップ(73)のルートを通る回数が増加するにしたがって配水管、バルブおよびノードの各識別子の値は変化していき、この回数Lが「L=3」となった段階では工事配水管P9 からの各配水管経路の最初のバルブまでの要素すべての識別子に断水フラグがたち、当該バルブによって閉じられた一次断水域が抽出されたことになる。
【0025】
「L=3」となった後の処理ではステップ(77)の結果が必ず「YES 」となるので抽出状態フラグFは「0」のままステップ(82)に戻り、一次断水区域の抽出処理が終了する。
【0026】
図16〜図19は、図15の一次断水域抽出手順における、
・配水管の識別子PF
・バルブの識別子VF
・ノードの識別子NF
それぞれの変化を示す説明図である。
【0027】
そして、図11の指定区域が、以上の抽出処理により求めた一次断水域(斜線部分)を強調する形で表示部26に表示され、これをみた利用者はタブレット27などを操作して給水域抽出用の給水点Q1 〜Q3 を設定する。
【0028】
給水域の抽出に際しては一次断水域の抽出の場合と同じように、
▲1▼先ず給水点Q1 〜Q3 に接続されている配水管P27、P47およびP39の各識別子PF に給水フラグ「2」をたてた上で、
▲2▼P1 からP49までの各配水管を例えば配水管番号順に、
・当該配水管の識別子PF に給水フラグ「2」がたっているかどうかを調べ、
・その結果が「たっている」で、かつ当該配水管の端点の識別子NF またはVF が初期値「0」の場合にはそれを給水フラグ「2」に変更し、
・この変更端点に接続されている配水管それぞれの識別子PF が初期値「0」の場合にはそれを給水フラグ「2」に変更する、
といった手順を、配水管の識別子PF が一回も変更されない状況になるまで繰り返している。
【0029】
すなわち、給水フラグ「2」がたっている配水管の、断水バルブ以外の端点に接続された配水管をすべて求め、その識別子PF に給水フラグ「2」をたてるようにしたものである。
【0030】
この状況では、断水バルブV3 、V4 、V5 、V7 およびV8 で特定される一次断水域外の配水管の中で給水点Q1 〜Q3 につながるすべての配水管の識別子PF に給水フラグ「2」がたつことになる。
【0031】
また、各配水管の識別子PF は、
・一次断水域(斜線部分)の「1」
・給水域(実線部分)の「2」
・二次断水域(点線部分)の「0」
の3種類に区別される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の、水道事業等の供給系統のある箇所で工事や事故などが発生したときの一次供給不能域を抽出する手法では、異常供給ラインに遮断フラグをたてた上で供給ラインのすべてを順番にみていき、そこに遮断フラグがたっている場合にはそれに(遮断部ではなく)ノードを介して接続される供給ラインに遮断フラグをたてるといった処理を繰り返している。
【0033】
また、一次供給不能域の外側に供給可能域を抽出する手法では、いわば仮供給源となる供給ラインに供給フラグをたてた上で供給ラインのすべてを順番にみていき、そこに供給フラグがたっている場合にはそれに(遮断部ではなく)ノードを介して接続される供給ラインに供給フラグをたてるといった処理を繰り返している。
【0034】
いずれの抽出の場合にも、指定区域に属するすべての供給ラインを供給ライン番号順にみていって遮断フラグ/供給フラグが立っているときにはそのノードの接続先の供給ラインにも同じフラグをたてるといったことを繰り返しているので、この繰り返し処理の回数が多くなりやすく、供給不能域抽出の要処理時間が長くなるという問題点があった。
【0035】
繰り返し処理の回数が多くなるのは、例えば「8」、「5」、「3」の各ライン番号の供給ラインにこの順番で遮断フラグ/供給フラグがたつような場合、
・指定区域のすべての供給ラインに対する一巡目の処理で「8」番の供給ラインのみに当該フラグがたち、
・指定区域のすべての供給ラインに対する二巡目の処理で「5」番の供給ラインのみに当該フラグがたち、
・指定区域のすべての供給ラインに対する三巡目の処理で「3」番の供給ラインのみに当該フラグがたつからである。
【0036】
もっとも、前記の各ライン番号の供給ラインに「3」、「5」、「8」の順番で遮断/供給フラグがたつ場合には、指定区域のすべての供給ラインに対する一巡目の処理で当該フラグのそれぞれが設定されることになる。
【0037】
しかしながら、どのような順番で遮断/供給フラグがたつかはその供給ラインが異常供給ラインや仮供給源からみて何番目のものかに依存することがらであり、この一巡目の処理だけで一次供給不能域やその外側の供給可能域が特定されるといった保証はない。
【0038】
そこで、本発明では、
・異常供給ラインの端点からスタートして遮断部に到達するまでの各経路を順に求めて一次供給不能域とし、
・一次供給不能域の各遮断部につながっている外側の各経路を当該遮断部から順に辿っていっても供給点に到達しない場合にはその経路をいわば袋小路状の二次供給不能域とみなす、
・二次供給不能域の追跡途中で供給点に到達した場合には、その段階で当該追跡を終了し、別の遮断部からの新たな二次供給不能域追跡に移行する、
などの手法を用いることにより、供給不能域抽出処理の対象となる供給ラインの総数をより少ないものに、すなわちアプリケーションプログラムにおける繰り返し処理の回数をより少ないものにして供給不能域抽出時間の短縮化を図ることを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明では、次の構成からなる供給不能域抽出方法を用いている。
(1)入力手段により設定される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域が、コンピュータでの開閉部追跡手段により実現される情報処理によって、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定され、
かつ、前記開閉部追跡手段で特定された前記最初の開閉部のそれぞれから前記一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域が、コンピュータでの供給点追跡手段により実現される情報処理によって、当該最初の開閉部のデータ,前記供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定される、
供給不能域抽出方法であって、
前記供給系統データが記憶手段に保持され、
前記開閉部追跡手段が、
前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
内部記憶手段に保持済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行し、
前記供給点追跡手段が、
前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データおよび前記特定供給ラインデータに基づき、
前記最初の開閉部ごとに、
当該開閉部から連続する各供給ラインの中で、前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の連続外側供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ライン、のそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、内部記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する。
(2)上記(1)において、
前記記憶手段に、
・抽出対象区域の境界点を示す前記端点の端点データ
・抽出対象区域の内部に設定された供給源を示す前記端点の端点データ
の少なくとも一つが保持され、
前記供給点追跡手段は、
前記記憶手段から読み出された前記端点データを前記供給点データとして用いる。
【0040】
また本発明では、次の構成からなる供給不能域抽出装置を用いている。
(3)入力手段により選択される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域を、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定し、かつ、特定された当該最初の開閉部のそれぞれから当該一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域を、当該最初の開閉部のデータ,当該供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定する供給不能域抽出装置であって、
前記供給系統データを保持する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
内部記憶手段に保持済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
コンピュータにおける開閉部追跡手段と、
前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データ及び前記特定供給ラインデータに基づき、
前記最初の開閉部ごとに、
当該開閉部から連続する各供給ラインの中で、前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の連続外側供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ライン、のそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、内部記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
コンピュータにおける供給点追跡手段と、
を備える。
(4)上記(3)において、
前記記憶手段に、
・抽出対象区域の境界点を示す前記端点の端点データ
・抽出対象区域の内部に設定された供給源を示す前記端点の端点データ
の少なくとも一つが保持され、
前記供給点追跡手段は、
前記記憶手段から読み出された前記端点データを前記供給点データとして用いる。
【0041】
また本発明では、次の構成からなる供給不能域抽出用のプログラム記憶媒体を用いている。
(5)コンピュータに、
入力手段により設定される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域を、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定し、かつ、特定された当該最初の開閉部のそれぞれから当該一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域を、当該最初の開閉部のデータ,当該供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定する処理を実行させる、
ためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、
コンピュータを、
前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインのデータを内部記憶手段に保持する態様で、
内部記憶手段に保済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
開閉部追跡手段、
前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データおよび前記特定供給ラインデータに基づき、
前記最初の開閉部ごとに、
当該開閉部から連続する各供給ラインの中で、前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の外側連続供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ライン、のそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
供給点追跡手段、
として機能させる、
ためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【0045】
このような手法で、複数の供給ラインからなる供給系統のある箇所で工事や事故などか発生したときの一次供給不能域、二次供給不能域(および当該供給不能域以外の供給可能域)を求めることにより、供給不能域の抽出処理対象となる供給ライン総数をより少ないものして当該抽出時間の短縮化を図っている。
【0047】
【発明の実施の形態】
図1〜図9を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の実施の形態では、冒頭で述べたように本発明の一適用例である給水系統を対象にして説明する。
【0048】
本発明で用いる断水区域/給水区域抽出システムのハードウェア概要や、配水設備デ−タベースの構成要素としての配水管レコード、ノードレコードおよびバルブレコードの各デ−タフォーマットなどは従来例と同様である。
【0049】
図1は、本発明の基本構成を示す説明図であり、
1は、断水域/給水域抽出処理の対象となる指定区域、
2は、異常配水管P10′から延びる各配水管経路をバルブまで辿っていきその途中の配水管のそれぞれに断水フラグをたてるバルブ追跡手段、
3は、バルブ追跡手段2で求めた断水バルブV2 ′、V3 ′、V4 ′ごとにそれから外側に延びる各配水管経路を最後まて辿っても給水点(例えば隣の指定区域との境界点になっているノードN4 ′およびN7 ′)に到達しない場合に、その途中の配水管のそれぞれに断水フラグをたてる給水点追跡手段、
4は、バルブ追跡手段2の出力に基づいて一次断水域(配水管P10′、P11′、P12′、P14′)を求め、また、給水点追跡手段3の出力に基づいて二次断水域(配水管P15′、P16′、P17′)を求める断水域出力手段、
をそれぞれ示している。また、Kは工事などによる断水点である。
【0050】
バルブ追跡手段2は、
・異常配水管P10′に断水フラグをたて、
・異常配水管P10′から始まる配水管経路をバルブV2 ′およびV3 ′に到達するまで辿っていき、その途中のP11′、P12′およびP14′の各配水管に断水フラグをたてている。
【0051】
なお、追跡途中にノードN8 ′のような分岐ノードがある場合にはそこに接続されている配水管の一つのみの追跡を継続し、残りの接続配水管についてはその配水管番号をいったん保持して継続追跡が終了した後でこの未追跡経路をバルブに到達するまで辿るといった処理を繰り返す。
【0052】
給水点追跡手段3は、一次断水域の境界点である断水バルブV2 ′、V3 ′およびV4 ′のそれぞれからその外側の配水管経路を順に辿っていき、
・給水点に到達したときはその断水バルブについての追跡処理を終了し、
・最終的に給水点に到達しないときはその途中の配水管のそれぞれに断水フラグをたてている。
【0053】
なお、追跡途中に分岐ノードがある場合の未追跡配水管についてはバルブ追跡手段2での処理と同じように例えばその配水管番号を保持しておき、
・先行追跡結果が「給水点に到達」のときは未追跡配水管の追跡をいっさい行なわずに、
・先行追跡結果が「給水点に未到着」のときは未追跡配水管経路の追跡を順次行なっている。
【0054】
例えば、断水バルブV3 ′からの追跡処理がP13′ーP4 ′ーP5 ′の配水管経路で進み給水点ノードN4 ′に到達したときにはその段階で当該追跡処理は終了するので、当該配水管経路の途中から分岐するP5 ′やP3 ′の配水管に対する追跡は省略される。断水バルブV4 ′からの追跡処理のときにも同様のことがいえる。
【0055】
一方、断水バルブV2 ′からの追跡処理のときには分岐ノードN10′に接続のP16′およびP17′の各配水管も必ず追跡され、両者とも「給水点に未到着」となるのでこの追跡処理の対象となったP15′、P16′およびP17′のすべての配水管に断水フラグがたつことになる。
【0056】
すなわち、本発明は、一次断水域および二次断水域のいずれの抽出の場合にも所定の開始点(異常配水管の端点ノード、一次断水域の断水バルブ)から所定の終了点(バルブ、給水点)に到達するまでの配水管経路を辿っていくことを基本とし、さらには二次断水域抽出の場合、給水点に到達すればその追跡途中で分岐したすべての配水管経路も給水可能である点に着目して当該配水管経路に対する新たな追跡を省略したものである。
【0057】
以下の説明では、断水域抽出処理の対象となる指定区域として図11と同じものを用い、バルブ追跡や給水点追跡で用いられる配水管の二つの端点の中で次の追跡対象配水管との接続点(当該配水管を次の追跡対象とする直前配水管に接続されていない方)を「追跡先側端点」という。
【0058】
図2は、バルブ追跡による一次断水域の抽出手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(1) 工事対象配水管(異常配水管)の配水管番号P9 とその一方の端点番号N4 との組みデ−タをワーク領域中のスタッカーに保持し、次のステップに進む。
(2) 工事対象配水管デ−タに断水フラグ「1」をたて、次のステップに進む。
(3) 工事対象配水管P9 の他方の端点N5 の端点デ−タを取り出して、次のステップに進む。
(4) 当該端点デ−タに断水フラグ「1」をたて、次のステップに進む。
(5) 新たに断水フラグがたった端点(他方の端点、または追跡先側端点)の種別を判断して、「ノード」の場合は次のステップに進み、「バルブ」の場合はステップ(9) に進む。
(6) 当該端点に接続されている未追跡の配水管、すなわち断水フラグ「1」がたっていない配水管の個数を求めて、「単数」の場合は次のステップに進み、「複数」の場合はステップ(8) に進む。
(7) 当該配水管の配水管デ−タおよび追跡先側端点デ−タに断水フラグ「1」をたて、ステップ(5) に戻る。
(8) 当該配水管の中の一つ(例えば配水管番号が小さいほう)の配水管デ−タおよび追跡先側端点デ−タ断水フラグ「1」をたて、また、他の配水管についてその配水管番号と追跡先側端点番号との組みデ−タをスタッカーに入れて、ステップ(5) に戻る。
(9) スタッカーに組みデ−タが残っているかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合は一連の抽出処理を終了する。
(10)最後に入れた組みデ−タ(配水管番号および端点番号)をスタッカーから取り出して、次のステップに進む。なお、組みデ−タをスタッカーから取り出す順序は任意である。
(11)当該組みデ−タに対応の配水管デ−タおよび追跡先側端点デ−タに断水フラグ「1」をたて、ステップ(5) に戻る。
【0059】
ここで、工事対象配水管P9 の端点N5 から配水管追跡を開始してその途中で分岐ノードに到達した場合にはそこに接続されている未追跡の配水管の中で配水管番号が小さい方を次の追跡対象にするといったルールにしたがえば、ステップ(5) 〜ステップ(11)の追跡処理はその回数に応じて次のように変化する。
【0060】
1回目の追跡処理の場合、ステップ(1) で組みデ−タ「P9 、N4 」がスタッカーに保持され、またステップ(3) でノードN5 が取り出されているので、
・ステップ(5) に続いてステップ(6) 、(8) と進み、
・ステップ(8) では、ノードN5 に接続されている未追跡の配水管P10、P15の中の後者とその追跡先側端点との組みデ−タ「P15、N7 」をスタッカーに追加し、また、配水管P10とその追跡先側端点のバルブV5 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このバルブV5 が次のステップ(5) の判断対象となる。
【0061】
2回目の追跡処理の場合、バルブV5 がステップ(5) の端点となり、またスタッカーには二つの組みデ−タ「P15、N7 」、「P9 、N4 」が保持されているので、
・ステップ(5) に続いてステップ(9) 、(10)、(11)と進み、
・ステップ(10)では、後から入れた組みデ−タ「P15、N7 」をスタッカーから取り出し、
・ステップ(11)では、配水管P15とノードN7 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このノードN7 が次のステップ(5) の判断対象となる。また、スタッカーには組みデ−タ「P9 、N4 」が残っている。
【0062】
3回目の追跡処理の場合、ノードN7 がステップ(5) の端点となるので、
・ステップ(5) に続いてステップ(6) 、(8) と進み、
・ステップ(8) では、ノードN7 に接続されている未追跡の配水管P16、P18の中の後者とその追跡先側端点との組みデ−タ「P18、V3 」をスタッカーに追加し、また、配水管P16とその追跡先側端点のバルブV4 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このバルブV4 が次のステップ(5) の判断対象となる。
【0063】
4回目の追跡処理の場合、バルブV4 がステップ(5) の端点となり、またスタッカーには二つの組みデ−タ「P18、V3 」、「P9 、N4 」が保持されているので、
・ステップ(5) に続いてステップ(9) 、(10)、(11)と進み、
・ステップ(10)では、後から入れた組みデ−タ「P18、V3 」をスタッカーから取り出し、
・ステップ(11)では、配水管P18とバルブV3 の各デ−タを断水フラグ「1」をたてており、このバルブV3 が次のステップ(5) の判断対象となる。また、スタッカーには組みデ−タ「P9 、N4 」が残っている。
【0064】
5回目の追跡処理の場合、バルブV3 がステップ(5) の端点となり、またスタッカーには組みデ−タ「P9 、N4 」が保持されているので、
・ステップ(5) に続いてステップ(9) 、(10)、(11)と進み、
・ステップ(10)では、組みデ−タ「P9 、N4 」をスタッカーから取り出し、
・ステップ(11)では、配水管P9 とノードN4 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このノードN4 が次のステップ(5) の判断対象となる。なお、スタッカーには組みデ−タは残っていない。
【0065】
6回目の追跡処理の場合、ノードN4 がステップ(5) の端点となるので、
・ステップ(5) に続いてステップ(6) 、(7) と進み、
・ステップ(7) では、ノードN4 に接続されている未追跡の配水管P8 とその追跡先側端点のノードN3 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このノードN3 が次のステップ(5) の判断対象となる。
【0066】
7回目の追跡処理の場合、ノードN3 がステップ(5) の端点となるので、
・ステップ(5) に続いてステップ(6) 、ステップ(8) と進み、
・ステップ(8) では、ノードN3 に接続されている未追跡の配水管P5 、P6 の中の後者とその追跡先側端点との組みデ−タ「P6 、V7 」をスタッカーに追加し、また、配水管P5 とその追跡先側端点のバルブV8 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このバルブV8 が次のステップ(5) の判断対象となる。
【0067】
8回目の追跡処理の場合、バルブV8 がステップ(5) の端点となり、またスタッカーには組みデ−タ「P6 、V7 」が保持されているので、
・ステップ(5) に続いてステップ(9) 、(10)、(11)と進み、
・ステップ(10)では、組みデ−タ「P6 、V7 」をスタッカーから取り出し、
・ステップ(11)では、配水管P6 とバルブV7 の各デ−タに断水フラグ「1」をたてており、このバルブV7 が次のステップ(5) の判断対象となる。なお、スタッカーには組みデ−タは残っていない。
【0068】
9回目の追跡処理の場合、バルブV7 がステップ(5) の端点となり、またスタッカーには組みデ−タが入っていないので、
・ステップ(5) に続いてステップ(9) に進み、
・ステップ(9) では「NO」となって一連の抽出処理を終了する。
【0069】
図3は、図2の一次断水域抽出処理におけるスタッカーの組みデ−タの変化を示す説明図であり、左欄の何回目はステップ(5) への移行回数、すなわちその回数目の追跡処理が始まる時点を示し、また括弧書きの部分はそのときのステップ(5) の端点を示している。
【0070】
スタッカーの保持デ−タはステップ(5) への移行回数に応じて、
・1回目の移行時は「P9 、N4 」の組みデ−タ
・2回目の移行時は「P15、N7 」と「P9 、N4 」の組みデ−タ
・3回目の移行時は「P9 、N4 」の組みデ−タ
・4回目の移行時は「P18、V3 」と「P9 、N4 」の組みデ−タ
・5回目の移行時は「P9 、N4 」の組みデ−タ
・6回目の移行時は組みデ−タなし
・7回目の移行時は組みデ−タなし
・8回目の移行時は「P6 、V7 」の組みデ−タ
・9回目の移行時は組みデ−タなし
となっている。
【0071】
図4は、図2の一次断水区域の抽出処理におけるフラグの変化を示す説明図であり、左欄の何回目はステップ(5) 〜ステップ(11)の追跡処理の実行回数、すなわちその回数目のステップ(11)までの処理が終了した時点を示している。
【0072】
新たに断水フラグがたつ配水管および端点(ノード、バルブ)は前記追跡処理の実行回数に応じて、
・1回目の実行終了後は配水管P9 、ノードN5 、配水管P10およびバルブV5 〔この場合、ステップ(2) およびステップ(4) の断水フラグを含む〕
・2回目の実行終了後は配水管P15およびノードN7
・3回目の実行終了後は配水管P16およびバルブV4
・4回目の実行終了後は配水管P18およびバルブV3
・5回目の実行終了後は配水管P9 およびノードN4
・6回目の実行終了後は配水管P8 およびノードN3
・7回目の実行終了後は配水管P5 およびバルブV8
・8回目の実行終了後は配水管P6 およびバルブV7
である。
【0073】
図5および図6は、給水点追跡による二次断水域の抽出手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(21)処理対象断水バルブを示す変数iの初期値を「1」に設定して、次のステップに進む。処理対象断水バルブは図7のV3 、V4 、V5 、V7 およびV8 の各バルブであり、それぞれこの順番にしたがって処理されるものとする。
(22)i番目の断水バルブに接続されている一次断水域外の配水管およびその追跡先側端点を特定して、次のステップに進む。この配水管は、配水管レコードおよびバルブレコードを参照し、当該断水バルブに接続される配水管の中で断水フラグ「1」がたっていないものを選択することにより求まる。また、この選択配水管の当該断水バルブではない方の端点が追跡先側端点となる。
(23)当該配水管の追跡先側端点が給水点であるかどうか、すなわちこの追跡先側端点デ−タに給水フラグ「2」がたっているかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(35)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。
【0074】
続いて、次の追跡対象の特定手順などへ移行する。
(24)当該配水管デ−タおよびその追跡先側端点デ−タに補助フラグ「3」をたてて、次のステップに進む。なお、追跡先側端点が断水バルブの場合には補助フラグをたてない。
(25)当該配水管が行き止まりであるかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(31)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。この判断は、当該配水管の追跡先側端点に複数の配水管が接続されているかどうかにより行なう。
(26)当該配水管の追跡先側端点が断水バルブであるかどうか、すなわちこの追跡先側端点デ−タに給水フラグ「2」がたっているかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(31)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。
(27)当該追跡先側端点に未追跡の配水管が接続されているかどうか、すなわちこの追跡先側端点に接続される配水管の中でフラグが初期値「0」のままのものがあるかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合はステップ(31)に進む。
(28)未追跡の当該配水管の追跡先側端点をそれぞれ配水管レコードから特定して、次のステップに進む。
(29)未追跡の当該配水管の個数を端点レコードから求め、「単数」の場合はステップ(23)に戻り、「複数」の場合は次のステップに進む。
(30)未追跡の当該配水管の中の一つ(例えば配水管番号の小さい方)を特定し、他の配水管についてその配水管番号と追跡先側端点番号との組みデ−タをスタッカーに入れてステップ(23)に戻る。
【0075】
続いて、二次断水域の特定を含んだ手順へ移行する
(31)スタッカーに組みデ−タ(配水管番号および追跡先側端点番号)が残っているかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合はステップ(34)に進む。
(32)最後に入れた組みデ−タを取り出して、次のステップに進む。
(33)その中の配水管番号の配水管デ−タに補助フラグがたっているかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(31)に戻り、「NO」の場合はステップ(23)に戻る。ここで、「YES 」となるのは例えば断水バルブV8 から給水点追跡を開始してノードN2 で次の追跡対象を配水管P3 に、また配水管P2 の組みデ−タをスタッカーに保持し、その後、配水管P40ー配水管P37ー配水管P36ー配水管P31ー配水管P33ー配水管P1 ー配水管P2 と追跡して、当該配水管P2 に対する処理手順がステップ(27)からステップ(31)、(32)および(33)へと移行したときである。
(34)すへでの補助フラグ「3」を断水フラグ「1」に変更して、ステップ(37)に進む。
【0076】
続いて、給水域の特定手順などに移行する。
(35)すべての補助フラグ「3」を給水フラグ「2」に変更して、次のステップに進む。
(36)スタッカーに残っているすべての組みデ−タをクリアして、次のステップに進む。
(37)すべての断水バルブについての処理が終了したかどうかを判断し、「YES 」の場合は一連の抽出処理を終え、「NO」の場合は次のステップに進む。
(38)変数iを「1」だけインクリメントして、ステップ(22)に戻る。
【0077】
以上の一次断水域および二次断水域の抽出処理では所定の配水管の配水管番号と追跡先側端点番号とをスタッカーに保持しているが、この中の追跡先側端点番号については当該保持の代わりにその配水管レコード(図12参照)の終端デ−タを当該追跡先側端点を対応させるようにしてもよい。
【0078】
ここで、図11のV3 、V4 、V5 、V7 およびV8 の各断水バルブについての二次断水域抽出をこの順番で実行し、また追跡途中で分岐端点に到達した場合にはそこに接続されている未追跡配水管の中で小さい番号の方を次の追跡対象にするといったルールにしたがえば、当該断水バルブのそれぞれから始まる追跡処理の概要は次のようになる。
【0079】
断水バルブV3 の場合、
・最初の分岐ノードN8 で配水管番号P21をスタッカーに保持して配水管P20を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・断水バルブV4 に到達するとスタッカーから配水管番号を取り出してその配水管P21への追跡に移行し〔ステップ(23)〜(26)、(31)〜(33)参照〕、
・配水管P21ー配水管P22ー配水管P23と進んで分岐ノードN10に到達すると、配水管番号P48をスタッカーに保持して配水管P24を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・配水管P24ー配水管P25と進んでいって分岐ノードN11に到達すると、配水管番号P28をスタッカーに保持して配水管P26を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・配水管P26ー配水管P27と進んで給水点(ノードN12)に到達すると、追跡済の配水管および端点のデ−タにそれぞれ給水フラグをたて、当該断水バルブについての追跡処理を終了する。また、スタッカーに残っている配水管番号などを消去する〔ステップ(23)、(35)、(36)参照〕。
【0080】
断水バルブV4 の場合、
・断水バルブV3 からの追跡処理の結果、配水管P17の追跡先側端点V2 にはすでに給水フラグがたっているので、当該断水バルブについての追跡処理を終了する〔ステップ(23)参照〕。
【0081】
断水バルブV5 の場合、
・最初の分岐ノードN6 で配水管番号P14をスタッカーに保持して配水管P12を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・配水管P12ー配水管P13と進んでノードN26に到達すると、スタッカーから配水管番号を取り出してその配水管P14への追跡に移行し〔ステップ(23)〜(25)、(31)〜(33)参照〕、
・配水管P14のノード25に到達すると、追跡済の配水管および端点のデ−タにそれぞれ断水フラグをたて、当該断水バルブについての追跡処理を終了する〔ステップ(23)〜(25)、(31)、(34)参照〕。
【0082】
断水バルブV7 の場合、
・配水管P7 は行き止まりとなっているので当該配水管およびその追跡先側端点N27のデ−タにそれぞれ断水フラグをたて、当該断水バルブについての追跡処理を終了する〔ステップ(23)〜(25)、(31)、(34)参照〕。
【0083】
断水バルブV8 の場合、
・最初の分岐ノードN2 で配水管番号P3 をスタッカーに保持して配水管P2 を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・配水管P2 ー配水管P1 と進んで次の分岐ノードN1 に到達すると、配水管番号P34をスタッカーに保持して配水管P33を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・次の分岐ノードN15に到達すると、配水管番号P32をスタッカーに追加して配水管P31を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・次の分岐ノードN14に到達すると、配水管番号P36をスタッカーに追加して配水管P30を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・配水管P30ー配水管P29と進んで次の分岐ノードN13に到達すると、配水管番号P50をスタッカーに保持して配水管P28を次の追跡対象とし〔ステップ(23)〜(30)参照〕、
・断水バルブV3 からの追跡処理の結果、配水管P28の追跡先側端点(N11)にはすでに給水フラグがたっているので、追跡済の配水管および端点のデ−タにそれぞれ給水フラグをたてて二次断水域の追跡処理を終了する。また、スタッカーに残っている配水管番号などを消去する〔ステップ(23)、(35)〜(38)参照〕。
【0084】
図7は、以上の二次断水域抽出における追跡経路を示す説明図であり、斜線部分は一次断水域、点線部分は断水フラグ「1」がたっている追跡経路(二次断水域)、太線部分は給水フラグ「2」がたっている追跡経路(給水域)をそれぞれ示している。
【0085】
給水域の全体は、給水フラグ「2」がたっている配水管に加えてフラグが初期値「0」のままの配水管、すなわち断水フラグ「1」がたっていないすべての配水管で構成される。
【0086】
これは、一次断水域の境界点(断水バルブ)のそれぞれから始まる二次断水域追跡処理においていずれかの給水点に到達した場合は当該給水点につながっている未追跡の配水管も給水可能であることに着目し、その段階で当該追跡処理を終えるようにしているからである。
【0087】
給水点としては、
・図示のような、抽出処理対象域の境界点
・抽出処理対象域の内部に設定された給水源
・一次断水域を一周する形の閉ループ配水管経路上の任意の端点(ノード、バルブ)
などを用い、さらには、
・他の断水バルブからの給水点追跡によってすでに給水可能となっいる端点(給水フラグがたっている端点)
を併用してもよい。
【0088】
抽出処理対象域内部の給水源とは貯水源などに接続されている端点であってそこからのびていく各配水管への給水を確実に期待でき、当該給水点は例えばその端点レコードに所定のフラグをたてることにより特定される。
【0089】
一次断水域を一周する形の閉ループとは例えば配水管P25ー配水管P24ー配水管P48ー配水管P45ー配水管P44ー配水管P41ー配水管P40ー配水管P37ー配水管P36ー配水管P30ー配水管P29ー配水管P28からなる経路であり、このような経路上の任意の端点を給水点として用いるのは当該経路への給水もまた十分に期待できるからである。
【0090】
図8は、一次断水域の外に設定した任意の閉ループと当該断水域との包含関係についての判断手順でありその内容は次のようになっている。
(51)処理対象配水管を示す変数jの初期値を「1」に、また象限変化を示す変数qの初期値を「0」に設定して、次のステップに進む。
(52)判断対象の閉ループを構成している配水管の個数Nを特定して、次のステップに進む。
(53)抽出処理対象域の直交座標系を工事箇所Kが原点となるように変換(図9参照)して、次のステップに進む。
(54)j番目の配水管は象限変化となっているかどうか、すなわち当該配水管の位置が複数の象限に(例えば第3象限から第2象限へと)またがっているかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合はステップ(56)に進む。
(55)象限変化の方向およびその変化数に応じて変数qを後述のように加減算して、次のステップに進む。
(56)「j=N」であるかどうかを判断し、「YES 」の場合はステップ(58)に進み、「NO」の場合は次のステップに進む。
(57)「j+1→j」として、ステップ(54)に戻る。
(58)qが「+4」または「−4」となっているかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合はステップ(60)に進む。
(59)閉ループは一次断水域を取り囲んでいるものと判断して一連の処理を終了する。
(60)閉ループは一次断水域を取り囲んでいないものと判断して一連の処理を終了する。
【0091】
図9は、図8のステップ(53)の座標変換後の抽出処理対象域(直交座標系)を示しており、
・工事箇所Kが原点となり、
・ノードのN12、N11、N8 、N7 、N5 、N4 、N3 、N2 、N17およびバルブのV11、V3 、V8 がx軸上に位置している。
【0092】
図8のステップ(55)では、
・例えば第3象限から第2象限へとまたがるような右回りの象限変化の場合はその変化数だけ加算し、
・例えば第2象限から第3象限へとまたがるような左回りの象限変化の場合はその変化数だけ減算している。象限変化が三つの象限におよぶ配水管、例えば第3象限から第2象限を経由して第1象限に到る配水管の変化数は「2」である。
【0093】
したがって、任意の閉ループが原点の回りを一周しているときの象限変化は、当該変化の方向(右回り方向または左回り方向)を考慮すると、一周途中の任意の象限間で往復が何回あったとしても必ず象限数と同じ「4」となる。
【0094】
なお、配水管の端点が図8のステップ(53)の変換座標系のx軸またはy軸上にある場合、当該端点はそれに接する両象限の中の一方のみ、例えば若い番号の方に属するものとしている。
【0095】
例えば、配水管P25ー配水管P24ー配水管P48ー配水管P44ー配水管P41ー配水管P40ー配水管P37ー配水管P36ー配水管P30ー配水管P29ー配水管P28からなる閉ループの象限変化数qは、
・配水管P25の場合、第2象限のみに位置している(x軸上の端点N11は第2象限として処理される)ので初期値「0」から変化せず、
・配水管P24および配水管P48の場合、ともに第2象限のみに位置するので初期値「0」から変化せず、
・配水管P45の場合、第2象限から第1象限にまたがって位置するのでステップ(55)で「1」加算されて「+1」となり、
・配水管P44および配水管P41の場合、ともに第1象限のみに位置する(x軸上の端点N17は第1象限として処理される)ので「+1」から変化せず、
・配水管P40の場合、第1象限から第4象限にまたがって位置する(x軸上の端点N17は第1象限として処理される)のでステップ(55)で「1」加算されて「+2」となり、
・配水管P37および配水管P36の場合、ともに第4象限のみに位置するので「+2」から変化せず、
・配水管P30の場合、第4象限から第3象限にまたがって位置するのでステップ(55)で「1」加算されて「+3」となり、
・配水管P29の場合、第3象限のみに位置するので「+3」から変化せず、
・配水管P28の場合、第3象限から第2象限にまたがって位置する(x軸上の端点N11は第2象限として処理される)のでステップ(55)で「1」加算されて「+4」となる。
【0096】
このように、任意の閉ループに対する図8の処理終了後の象限変化数qの値が「+4」となった場合には、当該閉ループが工事箇所Kを取り囲む形の経路であると判断する。なお、前記閉ループを左回りに、すなわち配水管P25ー配水管P28ー配水管P29ー・・・の順に調べていく場合には象限変化数qの値は「−4」となり、このときも勿論「+4」のときと同様の判断が行なわれる。
【0097】
なお、工事箇所Kを取り囲まない閉ループ、例えば断水バルブV5 に対応の2次断水域のノードN25とノードN26とを接続した場合のN6 ーN25ーN26ーV6 ーN6 からなる閉ループに対する図8の処理終了後の象限変化数qの値は「0」となる。
【0098】
【発明の効果】
本発明は、このように、工事箇所などの異常供給ラインからスタートして遮断部に到達するまでの各経路を順に求めて一次供給不能域とし、一次供給不能域の各遮断部につながっている外側の各経路を当該遮断部から順に最後まで辿っていっても供給点に到達しない場合にはそのときの追跡経路をいわば袋小路状の二次供給不能域とみなしている。
【0099】
さらには、二次供給不能域の追跡途中で供給点に到達した場合には、その段階で当該追跡を終了し、別の遮断部からの新たな二次供給不能域追跡に移行するようにしている。
【0100】
すなわち、特定スタート点から特定ゴール点までを追跡するというかたちで供給不能域を求めるようにしているので、例えばある供給ラインの追跡対象としてはそれに接続されている供給ラインのみを選択すればよく、供給不能域抽出処理の対象となる供給ラインの総数も少ないものとなってその処理に要する計算時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、給水系統を対象とする場合の基本構成を示す説明図である。
【図2】本発明の、バルブ追跡による一次断水域の抽出手順を示す説明図である。
【図3】図2の一次断水域の抽出におけるスタッカーの組みデ−タの変化を示す説明図である。
【図4】図2の一次断水域の抽出におけるフラグの変化を示す説明図である。
【図5】本発明の、給水点追跡による二次断水域の抽出手順を示す説明図(その1)である。
【図6】本発明の、給水点追跡による二次断水域の抽出手順を示す説明図(その2)である。
【図7】本発明の、二次断水域抽出における追跡経路(太線および点線部分を示す説明図である。
【図8】本発明の、閉ループと一次断水域との包含関係についての判断手順を示す説明図である。
【図9】図8のステップ(53)の座標変換後の抽出処理対象域(直交座標系)を示す説明図である。
【図10】一般的な、断水域/給水域抽出システムのハードウェア概要を示す説明図である。
【図11】指定区域の給水系統例を示す説明図である。
【図12】一般的な、配水管レコードのデ−タフォーマット例を示す説明図である。
【図13】一般的な、バルブレコードのデ−タフォーマット例を示す説明図である。
【図14】一般的な、ノードレコードのデ−タフォーマット例を示す説明図である。
【図15】一般的な、一次断水域の抽出手順を示す説明図である。
【図16】図15の一次断水域の抽出手順における配水管の識別子PF の変化を示す説明図(その1)である。
【図17】図15の一次断水域の抽出手順における配水管の識別子PF の変化を示す説明図(その2)である。
【図18】図15の一次断水域の抽出手順におけるバルブの識別子VF の変化を示す説明図である。
【図19】図15の一次断水域の抽出手順におけるノードの識別子NF の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
図1において、
1・・・指定区域(給水系統)
2・・・バルブ追跡手段
3・・・給水点追跡手段
4・・・断水域出力手段

Claims (5)

  1. 入力手段により設定される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域コンピュータでの開閉部追跡手段により実現される情報処理によって、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定され、
    かつ、前記開閉部追跡手段特定された前記最初の開閉部のそれぞれから前記一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域コンピュータでの供給点追跡手段により実現される情報処理によって、当該最初の開閉部のデータ,前記供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定される、
    供給不能域抽出方法であって、
    前記供給系統データが記憶手段に保持され、
    前記開閉部追跡手段
    前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
    前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
    当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
    前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    内部記憶手段に保持済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行し、
    前記供給点追跡手段
    前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データおよび前記特定供給ラインデータに基づき、
    前記最初の開閉部ごとに、
    当該開閉部から連続する各供給ラインの中で前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
    当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の連続外側供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
    前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ラインのそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
    前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、内部記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
    ことを特徴とする供給不能域抽出方法。
  2. 前記記憶手段に、
    ・抽出対象区域の境界点を示す前記端点の端点データ
    ・抽出対象区域の内部に設定された供給源を示す前記端点の端点データ
    の少なくとも一つが保持され、
    前記供給点追跡手段は、
    前記記憶手段から読み出された前記端点データを前記供給点データとして用いる、
    ことを特徴とする請求項1記載の供給不能域抽出方法。
  3. 入力手段により選択される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域を、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定し、かつ、特定された当該最初の開閉部のそれぞれから当該一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域を、当該最初の開閉部のデータ,当該供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定する供給不能域抽出装置であって、
    前記供給系統データを保持する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
    前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
    当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
    前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    内部記憶手段に保持済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
    コンピュータにおける開閉部追跡手段と、
    前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データ及び前記特定供給ラインデータに基づき、
    前記最初の開閉部ごとに、
    当該開閉部から連続する各供給ラインの中で前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
    当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の連続外側供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
    前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ラインのそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
    前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、内部記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
    コンピュータにおける供給点追跡手段と、
    を備えたことを特徴とする供給不能域抽出装置。
  4. 前記記憶手段に、
    ・抽出対象区域の境界点を示す前記端点の端点データ
    ・抽出対象区域の内部に設定された供給源を示す前記端点の端点データ
    の少なくとも一つが保持され、
    前記供給点追跡手段は、
    前記記憶手段から読み出された前記端点データを前記供給点データとして用いる、
    ことを特徴とする請求項3記載の供給不能域抽出装置。
  5. コンピュータに
    入力手段により設定される工事対象などの異常箇所から続く各供給ライン経路の最初の開閉部までのすべての供給ラインからなる一次供給不能域を、記憶手段に保持済みの、開閉部やノードを端点とする各供給ラインの接続関係および当該各供給ラインの端点の種別を示す供給系統データに基づいて特定し、かつ、特定された当該最初の開閉部のそれぞれから当該一次供給不能域の外側に続く各供給ライン経路の中で供給点に到達できないすべての経路からなる二次供給不能域を、当該最初の開閉部のデータ,当該供給系統データおよび、当該供給系統データにより設定される端点としての供給点データ、に基づいて特定する処理を実行させる、
    ためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、
    コンピュータを、
    前記記憶手段から読み出された前記供給系統データに基づき、
    前記異常個所の供給ラインおよびその端点から連続する各供給ラインに対して、
    当該連続の順に、各端点における次の処理対象の供給ラインを選択し、当該各端点での当該選択供給ラインとは別の未処理分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択供給ラインの追跡先側端点の種別を判別してそれが前記ノードの場合にはその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に進み、また、それが前記開閉部の場合には当該開閉部を前記最初の開閉部に設定して当該最初の開閉部のデータを内部記憶手段に保持するとともにその先の連続供給ラインへの開閉部追跡処理に移行しない形の一連の処理を、
    前記一次供給不能域の構成要素としての選択済みの前記供給ラインのそれぞれを特定してこの特定供給ラインのデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    内部記憶手段に保済みの前記未処理分岐供給ラインデータによって特定されて開閉部追跡処理の途中で分岐する供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
    開閉部追跡手段、
    前記記憶手段および前記内部記憶手段から読み出された前記供給系統データ,前記最初の開閉部データおよび前記特定供給ラインデータに基づき、
    前記最初の開閉部ごとに、
    当該開閉部から連続する各供給ラインの中で前記開閉部追跡手段の前記処理対象として選択されずに、前記特定供給ラインデータが設定されていない外側供給ラインに対して、
    当該連続の順に、端点ごとに次の処理対象の外側供給ラインを選択し、当該端点における当該選択外側供給ラインとは別の未処理外側分岐供給ラインがあると判断した場合にはこの未処理外側分岐供給ラインデータを内部記憶手段に保持するとともに、当該選択外側供給ラインの追跡先側端点の種別を判断して、それが前記供給点の場合には当該選択済みの外側供給ラインをすべて前記二次供給不能域の対象外とし、かつ内部記憶手段に保持されている当該未処理外側分岐供給ラインデータをすべてクリアし、また、それが前記供給点以外の端点の場合にはその先の外側連続供給ラインへの供給点追跡処理に進む形の一連の処理を、
    前記二次供給不能域の構成要素としての、選択済みの前記外側供給ラインの中で当該二次供給不能域の対象外とされていない外側供給ラインのそれぞれを特定してこの特定外側供給ラインデータを内部記憶手段に保持する態様で、
    前記追跡先側端点が前記供給点または行き止まり端点となるまで、
    前記クリアの対象外である最初の開閉部についての、記憶手段に保持されたままの前記未処理外側分岐供給ラインデータ、によって特定されて供給点追跡処理の途中で分岐する外側供給ラインのすべてを含む範囲にわたって実行する、
    供給点追跡手段
    として機能させる、
    ためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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