JP4018824B2 - Fluid widening discharge device - Google Patents
Fluid widening discharge device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4018824B2 JP4018824B2 JP30311598A JP30311598A JP4018824B2 JP 4018824 B2 JP4018824 B2 JP 4018824B2 JP 30311598 A JP30311598 A JP 30311598A JP 30311598 A JP30311598 A JP 30311598A JP 4018824 B2 JP4018824 B2 JP 4018824B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- widening
- discharge device
- discharged
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック材(流体)の押し出し成形、或いはコーティング材(流体)の塗布加工に利用できる流体拡幅吐出装置に関し、特に、複数のチューブを使用した流体拡幅吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック材をフィルム状に押し出して成形するための押し出し成形ダイには、後に詳述するコートハンガー型(通称、Tダイ型)のもの、或いは、ダイに流体の滞留部(マニホルドと称される)が設けられたマニホルド型のもの、或いはまた、このようなマニホルドに撹拌ロールを内蔵して流体の劣化を防止する型のもの、など各種のものがある。
以下に、上述したコートハンガー型の押し出し成形ダイについて、その概略を図24を参照しながら説明する。尚、同図(A)は、上記成形ダイの正面断面図で、同図(B)は、同図(A)のU−U断面図である。
かかる押し出し成形ダイ200は、同図(A)に示すように、押出ダイ201がT字型構造をなすもので、このダイ201には、流体供給装置(図示せず)内のプラスチック材を加熱して溶融し、かかる溶融プラスチック材が、例えばギヤポンプや押出機(図示せず)により、パイプ202及び継手203を介して圧送される。そして、ダイ201内での溶融プラスチック材の流れは、同図(A)に示すように、その幅方向がダイ201の略中央部付近から当該ダイ201の内壁に沿って拡幅するとともに、その厚みがギャップ部204の下部で狭められる態様をなし、このような態様をなす溶融プラスチック材は、このギャップ部204に連なる吐出口から所定の拡幅状態をなすフィルム状物の成形品として吐出される。
【0003】
また、コートハンガー型の押し出し成形ダイを用いて共押し出し成形がなされる場合がある。かかる共押し出し成形とは、例えば上記ダイ内で2種以上のプラスチック材を押し出し、合わせて、多層の1つの構成を形成するプロセスであり、このような目的に使用される押し出し成形ダイは、原則として上述したのと同様な押出ダイ201を有するが、異なるところは、この押出ダイ201の前段に所謂フィードブロックを連接して、このブロックにおいて、各層の厚みの均一化を目的に押出ダイ201に入る以前にメルト形状が調整できるようにした点である。もちろん、この場合、原料の各層間での流れが不安定にならないようにすることが重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような単一、又は2種以上のプラスチック材の押し出し成形ダイに対しては各方面で改善が加えられているが、基本的な流体の流れに起因する問題点は解決されていない。
即ち、図24に示すような押出ダイを用いれば、当該ダイ内の流体の流れは、例えば同図の流線aと流線bとでは、通常その流速が異なっており、したがって、吐出口における各部位では流体の吐出量/時間が異なるために、均一な押し出し成形品を得ることが困難である。また、流速の違いから、流線a及び流線bを含めた全ての流線において、流体に作用するせん断力、或いは当該ダイ内に滞留する時間に差が生ずるために、製品としての品質が劣化するという問題がある。更に、押出ダイの内容積が大きく、これに充填するためのパージ量やパージ時間を要するために、例えば始動時等のパージ交換に伴う所謂原料ロスが極めて多く、また、当該内容積が大きいために、この清掃のための洗浄剤も、洗浄時間も多く要するという問題がある。
そして、この種の押出ダイは、同図(B)に示すようなギャップ部を備える構造であるために、このギャップ部に所謂クラムシェル現象(ダイの口開き)が生じて変形が起こる。この変形は、流体の粘度変動や押出量の変化による動的なものであり、この変化に追随して当該部位の流れをバランスさせるために、自動厚み制御装置を組み入れているものがある。しかし、このような装置の組み入れは、均一な層を得るためには必要と考えられるが、高価になるという問題がある。これに加え、この種の押出ダイは、上記拡幅の大きさを変更するのに容易でなく、所望の拡幅の取得に速応できないという問題がある。
【0005】
また、共押し出し成形の場合においては、共押出ダイに対し多層構造から起因する問題点につき各方面で改善が加えられているが十分ではない。
かかる問題点の主なものは、層間での流れが不安定であること、各層の肉厚がダイ幅(拡幅)方向で不均一になり易いことである。
層間での流れが不安定になる理由は、層間で形成される接触面はウエルドラインと称され、この面での高分子鎖の拡散は小さいので、界面での接着が非常に弱く、当該界面においてせん断応力の影響を最も受けるからであり、層間不安定は、凹凸の波として現れ、商品としての品質低下を招く。
また、各層の肉厚が拡幅方向で不均一になり易く、包み込み現象、即ち、高粘度の流体が低粘度の流体によって包み込まれる現象として現れる。この対策として、上述したようなメルト形状を調整するようにしたものがあるが、このような調整でも包み込み現象を抑えるのに十分でなく、その調整のしかたもその現象の特徴に応じたものとせねばならず現実的でない。
【0006】
本発明の第1の目的は、製作コストが安価で、パージ量やパージ時間を要せず、原料ロスが極めて少なくて済む流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、成形品バラツキがなく、品質が極めて良好に成形できる流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、拡幅方向の厚み誤差をほぼゼロに抑えたフィルム状物を得ることができる流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、加工精度が緩和されて製作の容易な流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第5の目的は、溶融流体の温度制御に適し、且つ、その速応性に優れている加熱方式を採用した流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第6の目的は、層間での流れが不安定になったり、各層の肉厚が拡幅方向で不均一になったりすることがない安定した多層構造のフィルム状物を容易に得ることができる流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第7の目的は、所要の拡幅状態を有するフィルム状物の成形品、或いは所要の拡幅状態を有するコーティング層を容易に得ることができる流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第8の目的は、塗布作業能率が向上する幅広スプレー塗布に適した流体拡幅吐出装置を提供することにある。
本発明の第9の目的は、インフレーション成形が容易に行える流体拡幅吐出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る流体拡幅吐出装置は、流体供給装置にホース等を介して接続される継手と、この継手内に、流体の流入側に位置する一端がそれぞれ嵌挿されて結束状態をなす複数のチューブと、このチューブの吐出側に位置する他端をある平面内で並列に配し、このように並列に配された上記他端を適宜な拡幅状態で緊締する拘束部材とで一組の装置をなすものである。
並列に配された他端を適宜な拡幅状態で緊締するとは、他端が並列に配されたものをひとまとめにし、このようなひとまとめの拡幅状態で緊締する場合はもとより、他端が並列に配されものを複数個ずつにまとめ、まとめられたものをそれぞれの拡幅状態で緊締する場合を含む。
尚、上記他端を拘束部材で緊締せずに用いてもよいことはもちろんである。
【0008】
このような装置を構成要素として押し出し成形ダイや塗布加工ダイを構成すると、所謂型物でないため製作コストが安価であることに加え、従来の押出ダイ(図24の例で言えば押出ダイ101)の内容積に相当する内容積(複数のチューブの内容積の総和)が小さく、そのためにこれに充填するためのパージ量やパージ時間を要せず、原料ロスが極めて少なくて済み、また、当該内容積が小さいために、この清掃に洗浄剤も、洗浄時間も少なくて済み、所謂段取り替えなどを短時間に行える。
更に、このような装置にチューブを用いる場合には、流体の流入方向と吐出方向とが垂直をなすように、換言すれば、流体の流入側に位置するチューブの一端と、流体の吐出側に位置するその他端とが垂直をなすように配設されるようにしてもよく、このような使用のしかたは、従来の押し出し成形ダイや塗布加工ダイでは到底不可能である。ところで、流体の流入方向と吐出方向とのなす角は、垂直に限るものでないことは言うまでもない。
本装置で用いられる流体は、ホットメルト材、例えばプラスチック(高分子化合物)や金属の溶融体、コーティング材や塗料などの液体、粉体や粒体などの固体、エアなどの気体であり広範囲に及ぶ。
上記チューブは、チューブ内を流れる流体の種類によって、また、使用用途によって、その材質や形状(特に、角形や丸形等の断面形状)、長さなどが異なるとともに、その本数も、チューブ内を流れる流体圧や拡幅状態の形成度合などを考慮して選定される。
【0009】
本発明の請求項2に係る流体拡幅吐出装置は、上記チューブの長さを全て等しくした場合のものであり、このような装置においては、各チューブ出口での流体の吐出量/時間が同一であり、どのチューブからも均一な吐出物が得られる。即ち、拡幅方向の吐出量のバラツキは皆無である。また、チューブ内の流れは、定常な一様流と見ることができるので、従来のようなダイ内に滞留する時間に差が生じ、製品としての品質が劣化するというようなことは起こり得ず、極めて良好な吐出物が得られる。
【0010】
本発明の請求項3,4に係る流体拡幅吐出装置は、コーティング材や塗料などをフィルム状物として基材に塗布加工するのに適したもので、塗布加工ダイを構成する。このうち請求項3に係る流体拡幅吐出装置は、上述したチューブの他端を嵌挿したダイリップスを備え、このダイリップスに、その他端の吐出口から吐出されたコーティング材や塗料等の溶融流体を所定厚さのフィルム状物として外部に流出させるギャップ部を備えるもので、上述の所定厚さは0.01μm〜数十mmの範囲に調整され、且つ、拡幅方向の当該厚み誤差をほぼゼロに抑えることができる。
また、請求項4に係る流体拡幅吐出装置は、上記ギャップ部の、例えばチューブ他端の吐出口に連接するところに整流部材を設けるようにしたもので、このような整流部材により、上記ギャップ部の流体通路を大きくでき、したがって、当該部位の加工精度が緩和されるので製作し易くなる(例えば、拡幅1mにつき流体通路0.3mm±3μの精度を要するものが流体通路3mm±30μの精度で可となる)。しかも、このように流体通路を大きくできることで、高粘度の流体にも対応できるようになる。
ところで、請求項3,4に係る流体拡幅吐出装置は、所謂押出しラミネーションにも適するものであることはもちろんである。
【0011】
本発明の請求項5に係る流体拡幅吐出装置は、プラスチックやアルミ金属の溶融流体をフィルム状物の成形品として押し出し成形するのに適したもので、押し出し成形ダイを構成する。このために、本装置は、チューブ内を流れる溶融流体を加熱するための加熱器を設けている。
当該加熱器は、具体的には、電磁誘導加熱、電気ヒータ加熱、又は温水加熱などで上記溶融流体を加熱できるものである。
そして、本発明の請求項6に係る流体拡幅吐出装置は、電磁誘導加熱方式を実現させるもので、当該加熱器は、継手、チューブ及び拘束部材を導電性部材で構成する場合、これら継手、チューブ及び拘束部材が環状に連結されて2次コイルを形成する環状コイルと、かかる環状コイルに対し鎖状に連結され、この環状コイルに誘導電流を流すための交流電圧が加えられる1次コイルを巻回した環状鉄心とで構成されるものであり、環状コイルを流れる誘導電流のジュール熱でチューブ内の溶融流体を加熱することができる。
このような電磁誘導加熱方式は、溶融流体の温度制御に適しており、速応性が他の方式と比べて優れているので好ましい。
【0012】
本発明の請求項7に係る流体拡幅吐出装置は、上記平面内で並列に配された、適宜な拡幅状態の他端が積層状態をなす場合、その積層ごとに同種又は異種のフィルム状物が吐出されるようにした共押出ダイを構成するものであり、例えば、本装置により、多層で各層ごとに異種であるコーティング材等のフィルム状物、或いは、プラスチック等のフィルム状物を容易に得ることができる。
また、本発明の請求項8に係る流体拡幅吐出装置は、上述の請求項7に係る装置に類似していて、上記平面内で並列に配された、適宜な拡幅状態の他端が積層状態をなす場合、その積層内の他端から吐出されるフィルム状物には、異種のものが含まれるようにした共押出ダイを構成するものであり、例えば、本装置により、各層内で隣り合うごとに異種であるコーティング材等のフィルム状物、或いは、プラスチック等のフィルム状物を容易に得ることができる。
請求項7や8に係る装置は、基本的に従来の塗布加工ダイや押し出し成形ダイとは構造が異なっているために、従来の場合のように層間での流れが不安定になったり、各層の肉厚が拡幅方向で不均一になったりすることはなく、安定した多層構造のフィルム状物を得ることができる。
ところで、請求項7や8に係る流体拡幅吐出装置と同様なフィルム状物を得る場合、例えば、上記他端を平面内で並列に配して緊締してなる上記請求項3や4に係る装置を複数台用い、これら装置の各列が積層されるようにしても可能であることは言うまでもない。
【0013】
本発明の請求項9に係る流体拡幅吐出装置は、平面内で並列に配された他端が適宜な拡幅状態で一列をなし、この他端から吐出されるフィルム状物が同種又は異種の場合に、本装置の、例えば継手に備えられた切換バルブ等によって上記他端を適宜選択し、選択された他端によって形成される拡幅状態のフィルム状物を吐出させるようにしたもので、本装置により、上記拡幅状態を有するプラスチック等のフィルム状物、或いは上記拡幅状態を有するコーティング材等のフィルム状物(例えば、同種又は異種の全幅コーティング層や部分幅コーティング層等)を容易に得ることができる。
また、本発明の請求項10に係る流体拡幅吐出装置は、上記一組の装置に、平面内で並列に配された他端を一列に緊締し、且つ、他端をダイリップスに嵌挿させてなるものを複数台配設し、複数台配設されたもののそれぞれから同種又は異種のフィルム状物が吐出されるようにしており、本装置により、例えば、同種のフィルム状物であれば幅広なフィルム状物を、また、異種のフィルム状物であれば所要の拡幅状態を有するストライプ状のフィルム状物を容易に得ることができる。
この場合、上記一組の装置ごとに、チューブの形状、特に断面形状を変えてもよいことはもちろん、調節バルブ等を取り付けてフィルム状物の吐出量を調節するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0014】
本発明の請求項11に係る流体拡幅吐出装置は、上記一組の装置であって、平面内で並列に配された他端が一列に緊締されたものを2台配設し、各列の他端から吐出される流体の吐出方向を直交させて、当該流体のうち一方の列から吐出されるものが圧縮流体、例えば圧縮空気で、他方の列から吐出されるものが粉流体、例えば塗料であるような場合で、塗布作業能率が向上する所謂幅広スプレー塗布装置として利用される。かかる装置を2台一組で使用すると、基材に対しその両面を同時に塗布することができる所謂両面幅広スプレー塗布装置となる。
【0015】
本発明の請求項12に係る流体拡幅吐出装置は、例えば袋帯状成形品が得られる所謂インフレーション法の実施装置として用いることができ、平面内で並列に配されたチューブの他端を円形状に拘束部材で緊締し、これにより上記他端において形成される円筒内に、流体の吐出方向と同じ向きの圧縮流体、例えば圧縮空気を供給する場合、ダイリップスから所定距離だけ離れたところに、このダイリップスから吐出される上記フィルム状物を袋帯状成形品として取り出すための一対のニップロールが配されるようにしたもので、ニップロールから取り出されたフィルム状物は、バッケージ用の袋帯状成形品として使用される。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る流体拡幅吐出装置を図面を参照して説明する。
説明の都合で、最初にコーティング材(流体)の塗布加工ダイとして用いる流体拡幅吐出装置について説明する。
図1は、この種の装置1の構成を模式的に示したもので、当該装置1は、流体供給装置にホース等(図示せず)を介して接続される継手2と、この継手2内に、溶融コーティング材の流入側に位置する一端3aがそれぞれ嵌挿されて結束状態(図2(A)や(B))をなす複数の角形や丸形のチューブ3と、このチューブ3の吐出側に位置する他端3bを平面内で並列に配し、並列に配された他端3bをひとまとめにした拡幅状態Aで緊締する拘束部材4とを備える一組の装置に加え、この拘束部材4に嵌着されたダイリップス5に上記他端3bを嵌挿させるとともに、当該ダイリップス5に、他端3bの吐出口から吐出された溶融コーティング材を所定厚さのフィルム状物として外部に流出させるギャップ部5aを備えるもので(図3(A))、当該装置1によれば、例えば図3(B)に示すように、丸チューブ3の他端3bの吐出口からそれぞれ吐出された溶融コーティング材は、ギャップ部5aで合流して所定厚さのフィルム状物に調整され、ギャップ部5aの吐出口から一連の塗布流体として吐出し、ガイドロール6a,6bで搬送されて来る基材7に塗布される。この場合、ギャップ部5aの吐出口に連なる開口面5bが、基材7の塗布面を押圧する態様をなす。
尚、図1(A)は、装置1の平面図、同図(B)は、装置1の正面図である。また、図2(A)及び(B)は、図1(B)のP−P断面図である。また、図3(B)は、同図(A)のQ−Q断面図である。
【0017】
本装置の特徴を生かせば、図4のようにチューブ3の他端3bを適宜な拡幅状態B,Cになるようにそれぞれまとめ、まとめられた他端3bが適宜な間隔を空けて平面内で並列に配されるようにした装置1Aにおいても、上記フィルム状物としての塗布流体を吐出させることができ、この装置1Aは、例えば、拡幅状態B及びCが基材(図示せず)を隔てて対峙するような構成で用いられると、基材の両面に上記塗布流体を吐出させる場合に利用できる。
また、当該装置1において、図5のように流体の流入方向と吐出方向とが垂直をなすように、即ち、その流入側に位置するチューブ3の一端3aと、その吐出側に位置するその他端3bとが垂直をなすように配した装置1Bにおいても、後述するような利用のしかたで(図15(B))、上記フィルム状物としての塗布流体を吐出させることができる。
【0018】
ところで、図6は、装置1のダイリップス5の代わりにダイリップス11を用いた流体拡幅吐出装置10で、ダイリップス11のギャップ部11aの、上記他端3bの吐出口に連接するところに格子状、若しくはスクリーン状又は多孔質状の整流部材12を設けてなるものであり、このような整流部材12を設けることにより、拡幅方向に渡って吐出圧を均一に高めることができ、また、上述した理由でギャップ部11aの製作が容易になるし、高粘性の流体の塗布にも対応できる。尚、同図(B)は、同図(A)のR−R断面図である。
【0019】
このような装置1や10を使用すれば、上記基材7に種々の塗布加工が行える。即ち、装置1や10のそれぞれにおける上記他端3bの配列のしかた、換言すれば拡幅状態の適宜な選定により、又は、装置1や10の複数台の使用により、所望の塗布加工が行える。
例えば、図7(A)のように同種塗料異厚塗布が行え、また、同図(B)のように異種塗料並列塗布が行える。更に、同図(C)のように、各チューブ3の間に隔壁板を設けて異種塗料縞模様塗布が行える。尚、同図において、英文字AやBにより異種塗布材を表している。
【0020】
また、当該装置1や10により、又は、装置1や10の複数台の使用により共押出ダイを構成して、多層構造のフィルム状物としてのコーティング層を得ることができる。
即ち、図8(A)のように、平面内で並列に配された他端3bが、適宜な拡幅状態で2層構造を形成する場合においては、各層ごとに同種又は異種のコーティング層を得ることができ、また、各層内において相隣り合う他端から異種のコーティング層を得ることができる。ところで、同図(B)のように、上記2層構造をなす列の間に隔壁板が配されるようにしてもよい。このような隔壁板を用いると、層間で形成される接触面に凹凸の乱れが生ずるのを防止できる。
尚、図9のようにダイリップス5や11を用いず、単に他端3bを並列に配して拘束部材4で緊締しただけのもので、溶融コーティング材を吐出するようにしてもよい。このように吐出する他端3bの配列例として、例えば同図(A)は、角チューブ3を2層構造としたものであり、同図(B)は、丸チューブ3で、これらの積層間において当該チューブ3の半径長分だけずらして3層構造としたものである。
【0021】
ここで、当該装置1を用いて基材7にコーティング材を塗布する各種方法について説明を加える(当該方法は装置10であっても同様である)。
まず、図10に示す方法は所謂カーテン塗布方法と称されるもので、ガイドロール6a,6bで搬送されて来る基材7に垂れ流して塗布する方法であり、この方法であると、ダイリップス5の開口面5bと基材7とは所定の隙間を空けて塗布できる。
また、上記図3に示す方法の変形例として図11のような方法がある。これは、ダイリップス5の開口面5bに近接してバックアップロール8を対峙させ、開口面5bとロール8との隙間にガイドロール6a,6bで搬送されて来る基材7を通し、ギャップ部5aの吐出口から吐出されるコーティング材を、基材7に塗布するようにしたものである。この場合、バックアップロール8が、基材7の塗布面とは反対側の面で、且つ、上記開口面5bに近傍するところを押圧する態様をなす。
ところで、上記開口面5bを基材7に接触させない方法として、図12のように、回転する塗布ロール9a,9bの間にガイドロール6a,6bで搬送されて来る基材7を挟み込むとともに、ギャップ部5aの吐出口からコーティング材を一旦塗布ロール9bの表面に吐出してから基材7にコーティング材を塗布する方法がある。
また、基材7の両面にコーティング材を塗布する場合には、図13のように、例えば上記装置1を2台用いてそれぞれを塗布ロール9a,9bを介して対峙させ、回転する上記塗布ロール9a,9bの間に搬送されて来る基材7を挟み込むとともに、ギャップ部5aの吐出口からコーティング材を一旦塗布ロール9a,9bの表面に吐出してから基材7の両面にコーティング材を塗布することができる。
【0022】
図14は、バルブ切換式押し出し塗布ダイとして用いられる装置20を示し、本装置20により、同図(A)〜(C)に示すように所望の拡幅状態を有するコーティング層を得ることができる。尚、本装置20について上記装置1との比較において説明するが、上記装置10についても同様である。
本装置20が上記装置1と異なるところは、継手2の代わりに継手21を用いて、この継手21の基部に設けられた3ポート21a,21b,21cのそれぞれに、上記結束状態をなす一端3aを三分割したそれぞれを嵌挿するとともに、ポート21a,21cに切換バルブ22,23をそれぞれ取り付けた点であり、この場合、他端3bは、上記継手21の、拡幅形状をなす端部に一列に配されている(尚、同図(A)〜(C)においては、吐出中のチューブ3のみがそれぞれ描かれている)。
同図(A)〜(C)に基づき、このような他端3bから所定の拡幅状態をなすコーティング層を得る方法を説明すると、同図(A)では、切換バルブ22,23でポート21a,21cをそれぞれ閉成して、ポート21bのみを開成しているために、拡幅状態Dをなすコーティング層が得られる。また、同図(B)では、切換バルブ22でポート21aを閉成して、ポート21b,21cを開成しているために、拡幅状態Dに,拡幅状態E,Fを加えた態様をなすコーティング層が得られる。更に、同図(C)では、3ポート21a,21b,21cが全て開成されているために、拡幅状態D,E,Fに、拡幅状態G,Hを加えた態様をなすコーティング層が得られる。このように本装置20に拠れば、上記切換バルブ22,23により他端3bで形成される拡幅状態D〜Hのうちから所定のものを選択し、選択された所定の拡幅状態をなすコーティング層を得ることができる。このとき、切換バルブ22,23の開度を調節してポート21aや21cの吐出量をも可変することができることは言うまでもない。このような装置20により、全幅コーティング層や部分幅コーティング層を容易に得ることができる。
ところで、ポート21bに切換バルブを取り付け当該バルブで閉成できるようにすれば、例えば同図(B)や(C)において、拡幅状態E,Fをなすコーティング層を、また、拡幅状態E〜Hをなすコーティング層を得ることができることは言うまでもない。
【0023】
また、上記装置1又は10を図15(A)のように5台配設して一つの流体拡幅吐出装置30を構成するようにしてもよい。
本装置30は、上記装置1又は10を5台並べ、その拡幅状態Aに相当する拡幅状態J1〜J5が水平面内に一列になるように配されるもので、拡幅状態J1〜J5のそれぞれから同種又は異種のフィルム状物としてのコーティング材が吐出されるようにする。
具体的には、同図(A)に示すように、本装置30を構成する装置1又は10のそれぞれから、即ち拡幅状態J1〜J5から、同種で形状、特に厚さが等しいコーティング材を吐出できることはもとより、同種であるが厚さが異なるもの、異種ではあるが厚さが等しいもの(ストライプ状のコーティング材)を吐出できる。(尚、同図(A)では、拡幅状態J1〜J5のそれぞれの材質及び厚さが互いに異なるコーティング層として模式的に示されている)。
また、同図(B)の装置40は、これを構成する2台の上記装置1Bを、図5のように、コーティング材の流入側に位置するチューブ3の一端3aと、その吐出側に位置するその他端3bとが垂直をなすようにそれぞれ配し、そして、各装置1Bのそれぞれの他端3bを互いに隣り合わせに配してこれらをひとまとめに緊締させたものである。尚、同図(B)では、隣り合わせが異種のもので構成されるコーティング層の態様が模式的に示されている。
【0024】
次に、プラスチック(流体)の押し出し成形ダイとして用いる流体拡幅吐出装置について説明する。
この種の装置50の構造は、上述した装置1や10とほぼ同一であるが、装置1や10と異なるところは、図16にその構成を模式的に示すように、チューブ3等を包囲してチューブ3等内の流体を加熱するための加熱器51を備えている点である。当該装置50によれば、結束状態の一端3aから流入した溶融プラスチックは、他端3bの吐出口から吐出されるまでに加熱され、加熱されたプラスチックは、所定拡幅状態で所定厚さのフィルム状物としてその吐出口から取り出される(尚、吐出されたフィルム状物に対する後処理に関しては従来と同様であるので言及しない)。
図16(A)は、装置50の平面図で、同図(B)は、装置50の正面図である。
【0025】
ところで、かかる装置50を複数台配設し、複数台配設されたこれら装置50で流体拡幅吐出装置を構成することもできることは、装置1や10などと同様である。
また、チューブ3で構成される特徴を生かせば、当該装置50において、図4のようにチューブ3の他端3bを適宜な拡幅状態B,Cになるようにそれぞれまとめ、まとめられた他端3bが適宜な間隔を空けて平面内で並列に配されるようにしても、上記フィルム状物としてのプラスチック成形品を取り出すことができ、例えば、拡幅状態B及びCが基材を隔てて対峙するような構成で用いて、基材の両面に上記フィルム状物を吐出させるようにすることができる。
また、当該装置50において、図5のように流体の流入方向と吐出方向とが垂直をなすように、即ち、その流入側に位置するチューブ3の一端3aと、その吐出側に位置するその他端3bとが垂直をなすように配しても、上記フィルム状物としてのプラスチック成形品を取り出すことができる。
【0026】
更に、当該装置50により、又は、装置50の複数台の使用により共押出ダイを構成して、多層構造のフィルム状物としてのプラスチック成形品を取り出すことができる。
即ち、図8(A)のように、平面内で並列に配された他端3bが、適宜な拡幅状態で連続する列をなし、且つ、2層構造を形成する場合においては、各層ごとに同種又は異種のフィルム状物を積層状態で取り出すことができ、また、場合により、各層内において相隣り合う他端から異種のフィルム状物を積層状態で取り出すことができる。
【0027】
ところで、この種の装置のうち、図14で説明したバルブ切換式押し出し塗布ダイと類似する構成の、バルブ切換式押し出し成形ダイとして用いられる装置60がある。
本装置60は図17に示す構造をなしており、当該装置60が上記装置20と異なるところは、継手21の一部を包囲してチューブ3内の溶融プラスチックを加熱するための加熱タンク61(加熱器)が設けられている点である。尚、図17において図14と同一の構成要素には同一番号を付すとともに、その説明は割愛する。
本装置60によれば、同図(A)では、拡幅状態Dをなすプラスチックのフィルム状物が得られ、また、同図(B)では、拡幅状態Dに,拡幅状態E,Fを加えた態様をなすプラスチックのフィルム状物が得られる。更に、同図(C)では、拡幅状態D,E,Fに、拡幅状態G,Hを加えた態様をなすプラスチックのフィルム状物が得られる。このようにして所定の拡幅状態のフィルム状物を得ることができる。
【0028】
また、図15(A)で説明したのと同様に、例えば複数台配設された上記装置50で流体拡幅吐出装置70を構成することもできる。本装置70は図18(A)に示す構造をなしており、当該装置70が上記装置30と異なるところは、チューブ3等を包囲してチューブ3等内の溶融プラスチックを加熱するための加熱タンク71(加熱器)が設けられている点である。尚、図18(A)において図15(A)と同一の構成要素には同一番号を付すとともに、その説明は割愛する。
本装置70によれば、拡幅状態J1〜J5から、同種で形状、特に厚さが等しいプラスチックのフィルム状物を得ることができることはもとより、同種であるが厚さが異なるもの、異種ではあるが厚さが等しいもの(ストライプ状のフィルム状物)を得ることができる。
また、図15(B)で説明した装置40と同様に、チューブ3の一端3aと、吐出側に位置するその他端3bとが垂直をなすように配して流体拡幅吐出装置80を構成することもできる。本装置80は図18(B)に示す構造をなしており、当該装置80が上記装置40と異なるところは、チューブ3等を包囲してチューブ3等内の溶融プラスチックを加熱するための加熱タンク(加熱器)81が設けられている点である。尚、図18(B)において図15(B)と同一の構成要素には同一番号を付すとともに、その説明は割愛する。
尚、同図(B)では、本装置80により、隣り合わせが異種のもので構成されるプラスチックのフィルム状物が得られる態様が示されている。
【0029】
また、本発明の流体拡幅吐出装置は、所謂インフレーション成形装置としても利用できる。
図19に示す装置90がインフレーション成形装置であり、本装置90は、平面内で並列に配されたチューブ3の他端3bをひとまとめにして円形状に拘束部材(図示せず)で緊締し、この拘束部材に円形状のダイリップス91を嵌着させ、ダイリップス91から所定距離だけ離れたところに、このダイリップス91から吐出されるフィルム状物を袋帯状成形品として取り出すための一対のニップロール92を配してなるものである。
本装置90において、チューブ3を加熱器(図示せず)で加熱する一方、上記他端3bにおいて形成される円筒内に、流体の吐出方向と同じ向きの圧縮空気(圧縮流体)を供給すると、ダイリップス91から吐出したフィルム状物は所定幅を有するニップロール92の方に送り出され、そして、このニップロール92により袋帯状成形品として取り出される。本装置の用途としては、食料品などのパッケージ製造装置に適する。
【0030】
ところで、チューブ3等内の流体を加熱する場合、装置50のようにチューブ3等を包囲してチューブ3等内の流体を加熱してもよいが、温度制御に適しその速応性が優れている電磁誘導加熱方式を採用するのが好ましい。
図20は、電磁誘導加熱方式を説明するための模式図であり、この方式を採用した装置100について説明する。
本装置100は、継手2やチューブ(同図中の斜線部)3、拘束部材4に導電性部材を用い、流体の流入側に位置するチューブ3の一端3aと、その吐出側に位置するその他端3bとが垂直をなすように配し、継手2と拘束部材4とを電導体短絡バー101で結合して継手2、チューブ3、拘束部材4及び短絡バー101が連結されて環状コイル(2次コイル)102を形成している。この場合、電流を通し易くするために短絡バー101を太し、また、チューブ3の他端3bと拘束部材4と間は半田やロウ付け等によって固定一体化する。
そして、同図のように、環状コイル102の、継手2から延出した直後でチューブ3が集束されているところに、この環状コイル102に対し鎖状に連結される態様で、1次コイルが巻回された環状鉄心103を配設する。
このとき、1次コイルに交流電圧を加えると、1次コイルに電流が流れ、環状鉄心103に磁束が発生して環状コイル102に電圧が発生し、誘導電流が流れる。かかる誘導電流によりチューブ3においてジュール熱が生じてチューブ3内の流体を加熱する。
このような電磁誘導加熱方式によれば、電流を可変することで流体の加熱温度を可変することができ、また、フィードバック制御して流体温度を所定温度に追随させ易く、また、その速応性も他の方式と比べて優れている。尚、同図中の矢印は2次交流電流を示している。また、図20(B)は、同図(A)のS−S断面図である。
【0031】
本発明の流体拡幅吐出装置は、上述した塗布加工ダイや押し出し成形ダイのみならず、幅広スプレー塗布装置としても利用できる。
図21に示す装置110が幅広スプレー塗布装置であり、本装置110は、上記一組の装置で、平面内で並列に配される他端3bが一列に緊締されたものを2台配設し(装置110a,110b)、各列の他端3b1,3b2から吐出される流体の吐出方向を直交させて、その流体のうち一方の列の他端3b1から吐出されるものが圧縮空気(圧縮流体)で、他方の列の他端3b2から吐出されるものが塗料(粉流体)であるようにしたものである。他端3b1から吐出される圧縮空気の噴流に乗って他端3b2から吐出される塗料が、固定又は移動する基材7に塗布される。尚、同図(B)は、同図(A)のT−T断面図である。
また、図22のように、上述の装置110を2台一組で構成される装置120を使用すると、両面幅広スプレー塗布装置としても利用でき、基材7の両面を同時に塗布することができる。このような装置120は、チューブ3の特徴を生かして、例えば上記装置110aを圧縮空気吐出用とする一方、上記装置110bを塗料吐出用とし、装置110a及び110bのみでも構成できる。
ところで、装置110や120は、加湿及び除電装置としても利用できる。例えば装置110において、他端3b1から吐出されるものが圧縮空気で、他端3b2から吐出されるものを水等の加湿流体とした場合、基材7の加湿及び除電を行うこともできる。
また、チューブ3の特徴を生かして図23のような円形スプレー塗布装置130としても利用できる。かかる装置130は、平面内で並列に配された他端3bをひとまとめにして円形状に拘束部材(図示せず)で緊締し、この拘束部材に円形状のダイリップス131を嵌着させ、他端3bからダイリップス131を介して流体が噴出するようにしたものである(同図では、噴出流の一部のみが描かれている)。本装置の用途としては、エアカーテンやエアナイフ、エア分配器などに適する。
【0032】
【発明の効果】
本発明の流体拡幅吐出装置によれば、製作コストが安価で、パージ量やパージ時間を要せず、原料ロスが極めて少なくて済む。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、成形品バラツキがなく、品質が極めて良好に成形できる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、拡幅方向の厚み誤差をほぼゼロに抑えることができる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、加工精度が緩和されて装置の製作が容易になる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、溶融流体を加熱する場合、その温度制御に適し、且つ、速応性に優れている。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、層間での流れが不安定になったり、各層の肉厚が拡幅方向で不均一になったりすることはなく、安定した多層構造のコーティング層を得ることができる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、所要の拡幅状態を有するフィルム状物の成形品、或いは所要の拡幅状態を有するコーティング層を容易に得ることができる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、塗布作業能率が向上する幅広スプレー塗布に適したものとなる。
また、本発明の流体拡幅吐出装置によれば、インフレーション成形が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る塗布加工ダイとして用いる流体拡幅吐出装置を示す模式図である。
【図2】 図1のP−P断面図である。
【図3】 図1の装置を用いて塗布加工する場合の説明図である。
【図4】 図1の装置とは異なる形態の流体拡幅吐出装置を示す模式図である。
【図5】 図1の装置とは異なる形態の流体拡幅吐出装置を示す模式図である。
【図6】 図1の装置とは異なる装置で塗布加工する場合の説明図である。
【図7】 図1や図6の装置を利用した各種コーティング材塗布例の説明図である。
【図8】 多層構造のコーティング層を得るためのチューブ配列を示す模式図である。
【図9】 多層構造のコーティング層を得るためのチューブ配列を示す模式図である。
【図10】 カーテン塗布加工に利用した流体拡幅吐出装置の説明図である。
【図11】 コーティング材塗布加工法の説明図である。
【図12】 コーティング材塗布加工法の説明図である。
【図13】 コーティング材塗布加工法の説明図である。
【図14】 バルブ可変式塗布ダイと称される流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図15】 図1又は図6の装置を複数台配設してなる流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図16】 本実施の形態に係る押し出し成形ダイとして用いた流体拡幅吐出装置を示す模式図である。
【図17】 バルブ可変式押し出し成形ダイと称される流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図18】 図16の装置を複数台配設してなる流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図19】 インフレーション成形装置の模式図である。
【図20】 電磁誘導による加熱方法を用いた流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図21】 幅広スプレー塗布装置として利用した流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図22】 両面幅広スプレー塗布装置として利用した流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図23】 円形スプレー塗布装置として利用した流体拡幅吐出装置の模式図である。
【図24】 従来のコートハンガー型の塗布加工ダイの概略構成図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,10,20,30,40 流体拡幅吐出装置(コーティング材塗布加工ダイとしての)
50,60,70,80,90,100 流体拡幅吐出装置(押し出し成形ダイとしての)
110,120,130 流体拡幅吐出装置(スプレー塗布加工ダイとしての)
2 継手
3 チューブ
3a 一端(チューブの)
3b 他端(チューブの)
4 拘束部材
5,11,91,131 ダイリップス
5a,11a ギャップ部
12 整流部材
22,23 切換バルブ
92 ニップロール
102 環状コイル
103 環状鉄心
A〜H,J1〜J5 拡幅状態[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fluid widening discharge device that can be used for extrusion molding of a plastic material (fluid) or coating processing of a coating material (fluid), and more particularly to a fluid widening discharge device using a plurality of tubes.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an extrusion die for extruding a plastic material into a film shape is a coat hanger type (commonly referred to as a T-die type), which will be described in detail later, or a fluid retaining portion (called a manifold). There are various types, such as a manifold type provided with the above, or a type in which a stirring roll is built in such a manifold to prevent deterioration of the fluid.
The outline of the coat hanger type extrusion molding die described above will be described below with reference to FIG. 1A is a front sectional view of the molding die, and FIG. 1B is a U-U sectional view of FIG. 1A.
As shown in FIG. 2A, the extrusion die 200 has an extrusion die 201 having a T-shaped structure. The die 201 heats a plastic material in a fluid supply device (not shown). The molten plastic material is melted and fed by pressure through the
[0003]
Further, coextrusion may be performed using a coat hanger type extrusion die. Such co-extrusion is a process in which, for example, two or more plastic materials are extruded in the die and combined to form one multi-layer structure. The extrusion die used for such purposes is, in principle, However, the difference is that a so-called feed block is connected to the preceding stage of the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Although improvements have been made in each direction for the above-described single or two or more plastic extrusion dies, problems due to basic fluid flow have not been solved.
That is, if an extrusion die as shown in FIG. 24 is used, the flow rate of the fluid in the die is usually different between the flow line a and the flow line b in FIG. Since each part has a different fluid discharge amount / time, it is difficult to obtain a uniform extruded product. In addition, due to the difference in flow velocity, all streamlines including streamline a and streamline b have a difference in shearing force acting on the fluid or the residence time in the die. There is a problem of deterioration. Furthermore, since the internal volume of the extrusion die is large and requires a purge amount and a purge time for filling the extrusion die, so-called raw material loss associated with purge replacement at the time of starting, for example, is extremely large, and the internal volume is large. In addition, there is a problem that the cleaning agent for this cleaning requires a lot of cleaning time.
And since this kind of extrusion die is a structure provided with a gap part as shown to the same figure (B), what is called a clam shell phenomenon (die opening of a die) will arise in this gap part, and a deformation | transformation will occur. This deformation is dynamic due to fluid viscosity fluctuations and changes in the amount of extrusion, and some have incorporated an automatic thickness control device to balance the flow of the part following the changes. However, the incorporation of such a device is considered necessary for obtaining a uniform layer, but has the problem of being expensive. In addition, this type of extrusion die has a problem that it is not easy to change the size of the widening, and it cannot respond to acquisition of a desired widening.
[0005]
Further, in the case of coextrusion molding, improvements have been made in each direction with respect to problems arising from the multilayer structure of the coextrusion die, but this is not sufficient.
The main problems are that the flow between layers is unstable and that the thickness of each layer tends to be uneven in the die width (widening) direction.
The reason why the flow between the layers becomes unstable is that the contact surface formed between the layers is called a weld line, and the diffusion of polymer chains on this surface is small, so the adhesion at the interface is very weak, In other words, the instability between layers appears as a wave of unevenness, which leads to a reduction in product quality.
Further, the thickness of each layer is likely to be non-uniform in the widening direction, and appears as a wrapping phenomenon, that is, a phenomenon in which a high viscosity fluid is wrapped by a low viscosity fluid. As a countermeasure, there is one that adjusts the melt shape as described above, but such adjustment is not sufficient to suppress the enveloping phenomenon, and the adjustment method should be in accordance with the characteristics of the phenomenon. Must be unrealistic.
[0006]
A first object of the present invention is to provide a fluid widening discharge apparatus that is low in manufacturing cost, does not require a purge amount or a purge time, and requires only a small amount of material loss.
A second object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device that can be molded with extremely good quality without variations in molded products.
A third object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device capable of obtaining a film-like material in which the thickness error in the widening direction is suppressed to substantially zero.
A fourth object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device that is easy to manufacture with reduced processing accuracy.
A fifth object of the present invention is to provide a fluid widening discharge apparatus that employs a heating method that is suitable for temperature control of a molten fluid and is excellent in its rapid response.
A sixth object of the present invention is to easily obtain a film having a stable multi-layer structure in which the flow between layers does not become unstable and the thickness of each layer does not become uneven in the widening direction. An object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device capable of performing
A seventh object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device capable of easily obtaining a molded product of a film-like product having a required widened state or a coating layer having a required widened state.
An eighth object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device suitable for wide spray coating with improved coating work efficiency.
A ninth object of the present invention is to provide a fluid widening discharge device that can easily perform inflation molding.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a fluid widening discharge device according to
Tightening the other end arranged in parallel in an appropriate widened state means that the other end is arranged in parallel and the other end is arranged in parallel as well as tightening in such a widened state. This includes a case where a plurality of items are collected and tightened in a widened state.
Of course, the other end may be used without being fastened by a restraining member.
[0008]
When an extrusion die or a coating die is configured using such an apparatus as a constituent element, it is not a so-called mold, so that the manufacturing cost is low, and a conventional extrusion die (extrusion die 101 in the example of FIG. 24). The internal volume corresponding to the internal volume (the sum of the internal volumes of the plurality of tubes) is small, so there is no need for a purge amount or a purge time for filling it, and the raw material loss is extremely small. Since the internal volume is small, this cleaning requires less cleaning agent and less cleaning time, and so-called setup change can be performed in a short time.
Further, when a tube is used in such a device, the fluid inflow direction and the discharge direction are perpendicular to each other, in other words, one end of the tube located on the fluid inflow side and the fluid discharge side. The other end may be arranged so as to be perpendicular to the other end, and such a method of use is hardly possible with a conventional extrusion die or a coating die. Incidentally, it goes without saying that the angle formed between the inflow direction and the discharge direction of the fluid is not limited to the vertical direction.
Fluids used in this device are hot melt materials such as plastics (polymer compounds) and metal melts, liquids such as coating materials and paints, solids such as powders and granules, and gases such as air. It reaches.
The above tubes have different materials, shapes (especially, cross-sectional shapes such as squares and rounds), lengths, etc. depending on the type of fluid flowing in the tube, and the usage, and the number of tubes in the tube It is selected in consideration of the fluid pressure flowing and the degree of formation of the widened state.
[0009]
The fluid widening discharge device according to
[0010]
The fluid widening and discharging apparatus according to
Further, the fluid widening discharge device according to
Incidentally, the fluid widening and discharging apparatus according to
[0011]
The fluid widening discharge device according to
Specifically, the heater can heat the molten fluid by electromagnetic induction heating, electric heater heating, hot water heating, or the like.
And the fluid widening discharge apparatus which concerns on Claim 6 of this invention implement | achieves an electromagnetic induction heating system, and when the said heater comprises a joint, a tube, and a restraint member with an electroconductive member, these joint, tube And an annular coil in which the constraining members are annularly connected to form a secondary coil, and a primary coil that is connected in a chain to the annular coil and to which an alternating voltage for applying an induced current is applied to the annular coil. The molten fluid in the tube can be heated by Joule heat of induced current flowing through the annular coil.
Such an electromagnetic induction heating method is suitable because it is suitable for controlling the temperature of the molten fluid, and its rapid response is superior to other methods.
[0012]
In the fluid widening discharge device according to
Further, the fluid widening discharge device according to
Since the apparatus according to
By the way, when obtaining a film-like object similar to the fluid widening discharge device according to
[0013]
In the fluid widening discharge device according to claim 9 of the present invention, the other ends arranged in parallel in a plane form a line in an appropriate widened state, and the film-like material discharged from the other end is the same type or different type Further, the other end of the apparatus is appropriately selected by, for example, a switching valve provided in a joint, and a widened film-like object formed by the selected other end is discharged. Thus, it is possible to easily obtain a film-like material such as plastic having the above-mentioned widened state, or a film-like material such as a coating material having the above-mentioned widened state (for example, the same or different full-width coating layer or partial-width coating layer). it can.
According to a tenth aspect of the present invention, in the fluid widening discharge device, the other end arranged in parallel in the plane is fastened in a row and the other end is fitted into the die lip. The same kind or different kind of film-like material is discharged from each of the plurality of arranged materials. With this apparatus, for example, the same kind of film-like material is widened. If the film-like material is a different kind of film-like material, a stripe-like film-like material having a required widened state can be easily obtained.
In this case, it goes without saying that the shape of the tube, particularly the cross-sectional shape, may be changed for each set of devices, and the discharge amount of the film-like material may be adjusted by attaching an adjustment valve or the like. Yes.
[0014]
A fluid widening discharge device according to an eleventh aspect of the present invention is the above-mentioned set of devices, in which two devices each having the other end arranged in parallel in a plane and tightened in a row are arranged, The discharge direction of the fluid discharged from the other end is orthogonalized, and the fluid discharged from one row is compressed fluid, for example, compressed air, and the fluid discharged from the other row is powdered fluid, for example, paint In such a case, it is used as a so-called wide spray coating apparatus that improves the coating work efficiency. When two such apparatuses are used as a set, a so-called double-sided wide spray coating apparatus capable of simultaneously coating both surfaces of a substrate is obtained.
[0015]
The fluid widening discharge device according to the twelfth aspect of the present invention can be used, for example, as an implementation device of a so-called inflation method for obtaining a bag-strip-shaped molded product, and the other end of the tubes arranged in parallel in a plane is circular When a compressed fluid in the same direction as the fluid discharge direction, for example, compressed air, is supplied into a cylinder formed at the other end by tightening with a restraining member, this distance from the die lip is a predetermined distance. A pair of nip rolls for taking out the film-like material discharged from the die lips as a bag-band shaped product is arranged, and the film-like material taken out from the nip roll is used as a bag-band shaped product for a package. used.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A fluid widening discharge device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
For convenience of explanation, a fluid widening discharge device used as a coating material (fluid) coating die will be described first.
FIG. 1 schematically shows the configuration of this type of
1A is a plan view of the
[0017]
If the characteristics of this apparatus are utilized, the
Further, in the
[0018]
FIG. 6 shows a fluid widening
[0019]
If
For example, the same kind of paint different thickness coating can be performed as shown in FIG. 7A, and the different kinds of paint can be applied in parallel as shown in FIG. 7B. Further, as shown in FIG. 3C, a partition plate is provided between the
[0020]
Moreover, a co-extrusion die can be comprised by the said
That is, as shown in FIG. 8A, in the case where the
In addition, as shown in FIG. 9, the
[0021]
Here, various methods for applying the coating material to the
First, the method shown in FIG. 10 is a so-called curtain coating method, which is a method in which the coating material is dropped and applied to the
As a modification of the method shown in FIG. 3, there is a method as shown in FIG. This is because the
By the way, as a method of preventing the
When applying a coating material to both surfaces of the
[0022]
FIG. 14 shows an
The
A method for obtaining a coating layer having a predetermined widened state from the
By the way, if a switching valve is attached to the
[0023]
Further, five
This
Specifically, as shown in FIG. 5A, the same type of coating material having the same shape and particularly equal thickness is discharged from each of the
Moreover, the
[0024]
Next, a fluid widening discharge device used as a plastic (fluid) extrusion die will be described.
The structure of this type of
FIG. 16A is a plan view of the
[0025]
By the way, it is the same as the
Further, if the characteristics constituted by the
Further, in the
[0026]
Furthermore, a co-extrusion die can be configured by the
That is, as shown in FIG. 8A, in the case where the
[0027]
By the way, among these types of apparatuses, there is an
The
According to this
[0028]
Further, in the same manner as described with reference to FIG. 15A, for example, the fluid widening
According to this
Similarly to the
FIG. 2B shows a mode in which the
[0029]
Moreover, the fluid widening discharge apparatus of this invention can be utilized also as what is called an inflation shaping | molding apparatus.
An
In this
[0030]
By the way, when the fluid in the
FIG. 20 is a schematic diagram for explaining the electromagnetic induction heating method, and the apparatus 100 employing this method will be described.
This apparatus 100 uses a conductive member for the joint 2, the tube (shaded portion in the figure) 3, and the restraining
Then, as shown in the figure, the primary coil is connected to the
At this time, when an AC voltage is applied to the primary coil, a current flows through the primary coil, a magnetic flux is generated in the annular core 103, a voltage is generated in the
According to such an electromagnetic induction heating method, the heating temperature of the fluid can be varied by varying the current, and the fluid temperature can easily follow the predetermined temperature by feedback control. It is superior to other methods. In addition, the arrow in the figure has shown the secondary alternating current. FIG. 20B is an SS cross-sectional view of FIG.
[0031]
The fluid widening discharge device of the present invention can be used not only as the above-described coating processing die and extrusion die, but also as a wide spray coating device.
The
Further, as shown in FIG. 22, when a
Incidentally, the
Moreover, it can utilize also as the circular
[0032]
【The invention's effect】
According to the fluid widening discharge device of the present invention, the manufacturing cost is low, the purge amount and the purge time are not required, and the material loss is very small.
In addition, according to the fluid widening discharge device of the present invention, there is no variation in the molded product, and the quality can be molded extremely well.
Moreover, according to the fluid widening discharge apparatus of this invention, the thickness error of the widening direction can be suppressed to substantially zero.
Further, according to the fluid widening discharge device of the present invention, the machining accuracy is relaxed, and the device can be easily manufactured.
Moreover, according to the fluid widening discharge device of the present invention, when heating a molten fluid, it is suitable for temperature control and excellent in quick response.
In addition, according to the fluid widening discharge device of the present invention, the flow between the layers does not become unstable, and the thickness of each layer does not become uneven in the widening direction. Obtainable.
Moreover, according to the fluid widening discharge apparatus of this invention, the molded product of the film-form thing which has a required widening state, or the coating layer which has a required widening state can be obtained easily.
Moreover, according to the fluid widening discharge apparatus of this invention, it becomes a thing suitable for the wide spray application which the application | work operation efficiency improves.
Further, according to the fluid widening discharge device of the present invention, inflation molding can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a fluid widening discharge device used as a coating processing die according to the present embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line PP in FIG.
FIG. 3 is an explanatory diagram in the case of performing coating using the apparatus of FIG.
FIG. 4 is a schematic view showing a fluid widening discharge device having a different form from the device of FIG.
FIG. 5 is a schematic view showing a fluid widening discharge device having a different form from the device of FIG. 1;
FIG. 6 is an explanatory diagram in the case of performing coating with an apparatus different from the apparatus of FIG.
7 is an explanatory diagram of various coating material application examples using the apparatus of FIG. 1 and FIG.
FIG. 8 is a schematic view showing a tube arrangement for obtaining a coating layer having a multilayer structure.
FIG. 9 is a schematic diagram showing a tube arrangement for obtaining a coating layer having a multilayer structure.
FIG. 10 is an explanatory diagram of a fluid widening discharge device used for curtain coating.
FIG. 11 is an explanatory diagram of a coating material coating method.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a coating material coating method.
FIG. 13 is an explanatory diagram of a coating material application processing method.
FIG. 14 is a schematic view of a fluid widening discharge device called a variable valve coating die.
FIG. 15 is a schematic view of a fluid widening discharge device in which a plurality of the devices of FIG. 1 or FIG. 6 are arranged.
FIG. 16 is a schematic view showing a fluid widening discharge device used as an extrusion die according to the present embodiment.
FIG. 17 is a schematic view of a fluid widening discharge device called a variable valve extrusion die.
18 is a schematic view of a fluid widening discharge device in which a plurality of the devices of FIG. 16 are arranged.
FIG. 19 is a schematic diagram of an inflation molding apparatus.
FIG. 20 is a schematic view of a fluid widening discharge device using a heating method by electromagnetic induction.
FIG. 21 is a schematic view of a fluid widening discharge device used as a wide spray coating device.
FIG. 22 is a schematic view of a fluid widening discharge device used as a double-side wide spray application device.
FIG. 23 is a schematic view of a fluid widening discharge device used as a circular spray coating device.
FIG. 24 is a schematic configuration diagram of a conventional coat hanger type coating processing die.
[Explanation of symbols]
1, 1A, 1B, 10, 20, 30, 40 Fluid widening discharge device (as coating material application processing die)
50, 60, 70, 80, 90, 100 Fluid widening discharge device (as extrusion die)
110, 120, 130 Fluid widening discharge device (as spray coating die)
2 Fitting
3 tubes
3a One end (of tube)
3b The other end (of the tube)
4 Restraint member
5, 11, 91, 131 Die Lips
5a, 11a Gap part
12 Rectification member
22,23 Switching valve
92 Nip roll
102 Annular coil
103 ring iron core
A to H, J1 to J5 Widened state
Claims (12)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30311598A JP4018824B2 (en) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | Fluid widening discharge device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30311598A JP4018824B2 (en) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | Fluid widening discharge device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000127218A JP2000127218A (en) | 2000-05-09 |
JP4018824B2 true JP4018824B2 (en) | 2007-12-05 |
Family
ID=17917073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30311598A Expired - Fee Related JP4018824B2 (en) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | Fluid widening discharge device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4018824B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100295201A1 (en) | 2007-11-20 | 2010-11-25 | Asahi Kasei Construction Materials Corporation | Process for producing heat curing resin foamed plate |
JP2023132371A (en) * | 2022-03-10 | 2023-09-22 | 兵神装備株式会社 | dispenser system |
JP2023132370A (en) * | 2022-03-10 | 2023-09-22 | 兵神装備株式会社 | dispenser system |
-
1998
- 1998-10-26 JP JP30311598A patent/JP4018824B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000127218A (en) | 2000-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3797987A (en) | Coextrusion apparatus for flat film | |
US8196778B2 (en) | Process air-assisted dispensing systems | |
JP3670334B2 (en) | Fluid application machine | |
US11085710B2 (en) | Heat exchanger | |
US20040070105A1 (en) | Methods and apparatus for extruding a tubular film | |
US3321803A (en) | Extrusion die for easily decomposable materials | |
US9338828B2 (en) | Foam heat exchanger for hot melt adhesive or other thermoplastic material dispensing apparatus | |
EP1352728B1 (en) | Apparatus and method for extruding multi layers resin molded product, pattern of layers easyly changeable with exchangeable flow guide block in nozzle | |
EP0353064B1 (en) | Method and apparatus for feeding a plurality of molten resin jet streams into T die | |
JP4018824B2 (en) | Fluid widening discharge device | |
JPS6285946A (en) | Ink roller for printer | |
JPH0747587A (en) | T-die | |
US7056112B2 (en) | Extrusion die and method for using the same | |
US3941550A (en) | Apparatus using solid insulating material as a center plate between multiple flat extrusion streams | |
JP2009160571A (en) | Device and method for delivering fluid, in particular hot-melt adhesive | |
JP3973755B2 (en) | Multilayer extrusion molding method and apparatus | |
US6520429B1 (en) | Multi-tube extruding equipment | |
US20090263529A1 (en) | Sheet forming die and sheet forming method | |
CN111037871B (en) | Blowing head and method for producing multilayer tube film | |
JPH08112852A (en) | Layer distribution automatic adjusting apparatus | |
JPH0623823A (en) | Thermoplastic resin profile of honeycomb structure, its extrusion production, and device therefor | |
JPH06344414A (en) | Co-extrusion multi-layer molding method | |
EP2788124A1 (en) | Foam heat exchanger for hot melt adhesive or other thermoplastic material dispensing applicators | |
JPH0461764B2 (en) | ||
EP4094846A1 (en) | Method for preventing ghosting in a slot coating die |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051207 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20051207 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070921 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |