JP4018494B2 - Automatic opening / closing device for vehicle back door - Google Patents

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JP4018494B2
JP4018494B2 JP2002282636A JP2002282636A JP4018494B2 JP 4018494 B2 JP4018494 B2 JP 4018494B2 JP 2002282636 A JP2002282636 A JP 2002282636A JP 2002282636 A JP2002282636 A JP 2002282636A JP 4018494 B2 JP4018494 B2 JP 4018494B2
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back door
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automatic opening
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挟み込み防止機能を有する車両用バックドアの自動開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両、例えば自動車には、モータ駆動により自動開閉するバックドアを備えたものがある。この種のバックドアは、駆動ユニットのモータにより、開閉駆動されると共に、バックドアの閉動作の最終段階では、駆動ユニットとは別のモータを備えたクロージャユニットにより、バックドアを車体に対するハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ強制的に引き込んで移行させ、バックドアの確実な閉状態を確保するようにしている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
又、この自動開閉装置は、バックドアの動作速度を所定の目標速度に保つため、駆動ユニットのモータの回転パルス周期をフィードバック制御してモータのデューティ(出力)を増減させている。すなわち、バックドアの動作速度が目標速度よりも低下して回転パルス周期が長くなると、デューティを増加させてバックドアの動作速度を高め、逆にバックドアの動作速度が目標速度よりも上昇して回転パルス周期が短くなると、デューティを減少させてバックドアの動作速度を低下させている(例えば、特許文献2。)。
【0004】
そのような制御において、バックドアの閉動作中に、何らかの異物を挟み込んだような場合には、バックドアの動作速度が目標速度よりも大きく低下し、回転パルス周期も標準パルス時間より長くなる。そして、そのような標準よりも長い回転パルス周期が、予め設定された挟み込み判定パルス時間に達したら、「挟み込み」と判定して、モータの閉動作を停止させるか、或いは開動作に反転させて、バックドアの破損を防止するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−182405号公報
【特許文献2】
特開2000−139095号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の挟み込み判定制御にあっては、以上説明したように、駆動ユニットのモータの回転パルス周期が所定の挟み込み判定パルス時間まで長くなった際に、バックドアが異物を挟み込んだ状態と判断して、バックドアの閉動作を停止させたり或いは開動作へ反転させるようになっているが、車両の状態によっては、異物を挟み込まないのに、挟み込んだのと同様の状況が生じ、挟み込み防止機構が誤作動する場合がある。
【0007】
例えば、モータ駆動でバックドアを自動開閉する場合、坂道の途中に、車両の前方を上にした傾き状態で停車させると、バックドアを電動で閉める場合において、水平状態の場合よりも、バックドアの自重による抵抗力が余計に加わる。そのため、バックドアの閉まり難さが増し、異物を挟んだ場合と同様に、モータの回転パルス周期が長くなって、挟み込み状態と誤認識してしまう。
【0008】
また、バックドアの閉動作の最終段階では、安全のためにバックドアを低速で作動させるため、駆動ユニットのモータによるデューティが非常に低い場合がある。従って、ハーフラッチ状態の手前位置で、バックドアが車体側に設けられたシールを押し潰す際の反力により、負荷が急に増加し、デューティの増加量が負荷の増加量に追いつかず、そのまま、異物を挟んだ場合と同様に、モータの回転パルス周期が長くなり、挟み込み状態と誤認識する場合がある。特に、このシールによる反力は相当強く、前述のような、バックドアの傾き角度により負荷が増加する場合よりも、バックドアの閉まりにくさが増すことから、誤認識しやすいという問題があった。(そのため、シールになるべく柔らかい材質を用いる必要があり、シールの材質選択の自由度を狭めていた。)
【0009】
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、全開位置からハーフラッチ手前位置までの範囲及びハーフラッチ手前位置以降の範囲の両方で、挟み込み状態の誤認識を防止することができる車両用バックドアの自動開閉装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、バックドアをモータにより上下に開閉駆動させると共に、挟み込み判定時にバックドアの閉動作を停止させるか反転させる駆動ユニットと、バックドアの閉動作の最終段階で、駆動ユニットとは別のモータで、バックドアを車体に対するハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ強制的に移行させると共に、バックドアの位置がハーフラッチ状態の手前であることを検出する位置検出手段を有するクロージャユニットと、バックドアを目標速度で開閉すべく駆動ユニットのモータの回転パルス周期をフィードバック制御してデューティを増減させると共に、目標速度に対応する標準パルス時間よりも十分に長い挟み込み判定パルス時間に至るまでの間に回転パルス周期が確定しないと挟み込みと判定するコントローラとを備えた車両用バックドアの自動開閉装置であって、前記バックドアの閉動作中において、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階では、駆動ユニットのモータの回転パルス周期が確定するまでデューティを徐々に増加させると共に、前記デューティを徐々に増加させる増加率及び増加間隔は、位置検出手段がハーフラッチ手前位置を検出した後の方が、検出前よりも少なくとも増加率が高くされているか、或いは増加間隔が短くされていること特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階で、回転パルス周期が確定するまで、デューティを徐々に増加させるため、坂道停車のように、実際に異物を挟み込んでいないのに、挟み込んだものとして誤認識するような「疑似挟み込み状況」であっても、バックドアが動き始めて回転パルス周期が確定する。従って、「疑似挟み込み状況」を見破ることができ、挟み込み状態でもないのにバックドアが停止したり或いは反転したりする誤作動を防止することができる。また、デューティを徐々に増加させ、一度に大きくデューティを増加させないため、実際に異物を挟みこんでいた場合の荷重が過大とならず安全である。しかも、デューティを徐々に増加させる増加率及び増加間隔は、位置検出手段がハーフラッチ手前位置を検出した後の方が、検出前よりも少なくとも増加率が高くされているか、或いは増加間隔が短くされている。従って、ハーフラッチ手前位置で、バックドアが車体側のシールに当接して、閉じ方向において大きな負荷が生じても、ハーフラッチ手前位置までの範囲よりも、大きなデューティでバックドアを動かして、回転パルス周期を確定させることができるため、このような場合においても、挟み込み状態の誤認識を確実に防止することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、位置検出手段がハーフラッチ手前位置を検出した後は、デューティの増加率を高くすることと、増加間隔を短くすることの両方が行われることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、デューティの増加率を高くすることと、増加間隔を短くすることの両方を行うため、シールに当接したバックドアをより大きなデューティで動かして、回転パルス周期を確定させることができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、デューティを徐々に増加させる増加間隔として、標準パルス時間よりも十分に長く且つ挟み込み判定パルス時間よりも短いパルス低下判定時間を設け、該パルス低下判定時間を経過した後、所定のデューティ増加間隔ごとにデューティを徐々に増加させることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、デューティを徐々に増加させる増加間隔を、標準パルス時間よりも長いパルス低下判定時間の経過後にして遅らせているため、確実に標準パルス時間を越えてからデューティを増加させることができ、且つ、遅らせた分だけ、デューティの増加が過大になりにくい。
【0016】
請求項4記載の発明は、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階で、回転パルス周期が確定した場合には、フィードバック制御によるデューティの増加をしないことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、前各項でデューティを徐々に増加させたことにより、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階で、回転パルス周期が確定した際は、その時の長い回転パルス周期をそのままフィードバック制御の対象とすると、動作速度の著しい低下を挽回するために、モータが急速に回転しバックドアが急閉してしまうので、そのための対策として、その場合はフィードバック制御の対象とせず、デューティをそのまま保つようにして、モータの急速回転を防止するようになっている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4に基づいて、本発明の好適な実施形態を説明する。車両(車体)1の後部に設けられたバックドア2に適用したものである。このバックドア2は、スイッチ3を操作することにより、駆動ユニット4が作動して、自動的に開閉することができる。駆動ユニット4は、モータ5と、クラッチ6と、ロータリエンコーダ7とから構成されている。モータ5はバックドア2を開閉させるための駆動力を発生させる。クラッチ6はモータ5の駆動力をバックドア2に伝達したり、切り離したりするためのものである。クラッチ6を切り離すことにより、バックドア2の手動操作が可能になる。ロータリエンコーダ7はモータ5の回転パルス周期を検出するためのものである。
【0019】
また、バックドア2の下端部には、バックドア2の閉動作の最終段階において、バックドア2を車両1に対するハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ強制的に引き込んで移行させるクロージャユニット8が設けられている。具体的には、車体側のストライカ14に係合可能な図示略のラッチに係脱可能な図示略のラチットを持つロック機構15をバックドア2に備え、そのラッチをクロージャユニット8のモータ9で回転させる構造になっている。
【0020】
また、このクロージャユニット8には、閉動作中のバックドア2が車体側に設けられた密閉用のシール(図示せず)に強く当接し始めるハーフラッチ状態の手前位置(以下、「ハーフラッチ手前位置」と称す)にあることを検出する「位置検出手段」としてのハーフスイッチ10が設けられている。尚、このハーフスイッチ10は、図面上、1つのスイッチとして図示しているが、実際にはクロージャユニット8内における複数の可動部の位置をそれぞれ検出する複数のスイッチから構成され、(例えば、ラッチ及びラチェットの位置を検出する)各スイッチの信号から、バックドア2がハーフラッチ手前位置であることを判断する。
【0021】
駆動ユニット4とクロージャユニット8とは、スイッチ3と電源11と共に、コントローラ12に接続され、該コントローラ12により、スイッチ3、ロータリエンコーダ7、ハーフスイッチ10等からの信号に基づいて、モータ5、9やクラッチ6への出力を制御する。特に、このコントローラ12の内部には、ロータリエンコーダ7からの回転パルス周期に基づいてバックドア2の開閉速度を算出すると共に、その開閉速度を予め設定された目標速度に合わせるためのデューティ制御を行うCPU及びモータ駆動回路などが設けられている(図示省略)。
【0022】
コントローラ12の制御により、駆動ユニット4によるバックドア2の動作速度が目標速度よりも低下して回転パルス周期が長くなると、デューティを増加させてバックドア2の動作速度を高め、逆にバックドア2の動作速度が目標速度よりも上昇して回転パルス周期が短くなると、デューティを減少させてバックドア2の動作速度を低下させるようになっている。
【0023】
また、何らかの異物等を挟み込んだような場合には、バックドア2の動作速度が目標速度よりも大きく低下し、回転パルス周期も標準パルス時間より長くなるため、そのような標準よりも長い回転パルス周期が、予め設定された所定の挟み込み判定パルス時間に達したら、「挟み込み」と判定して、モータの閉動作を停止させるか、或いは開動作に反転させて、バックドア2の破損を防止するようになっている。
【0024】
図3は、実際のデューティ制御と挟み込み判定を示すグラフである。バックドア2を閉める際の回転パルス周期TNが、TN+1、TN+2、TN+3、・・・TN+xと変化する状況を説明する。まず、回転パルス周期TNの時は、目標速度に対応する標準パルス時間TSよりも小さいため(TN<TS)、バックドア2の動作速度が目標速度よりも速い。従って、次の回転パルス周期TN+1ではデューティを下げる。デューティが下がったため、回転パルス周期TN+1は標準パルス時間TSと等しくなり(TN+1=TS)、次の回転パルス周期TN+2では、デューティの変化はない。
【0025】
但し、回転パルス周期TN+2が標準パルス時間TSよりも大きくなったため(TN+2>TS)、次の回転パルス周期TN+3ではデューティを上げる。
【0026】
そして、この回転パルス周期TN+3は、標準パルス時間TSよりも十分に長く、バックドア2に異物が挟まった「挟み込み」として判断する挟み込み判定パルス時間THまで達しそうな長さである。このように回転パルス周期TN+3が長くなる場合は、実際に異物が挟まった場合と、図1のように車両1が登りの坂道13の途中に停車して、角度θの傾斜状態となっており、バックドア2に自重が加わって、水平な場合よりも閉まりにくい状況(疑似挟み込み状況)になっている場合がある。
【0027】
この実施形態では、そのまま挟み込み判定パルス時間THに達するまで待つのではなく、標準パルス時間TSよりも十分に長く且つ挟み込み判定パルス時間THよりも短いパルス低下判定時間TLを経過してから、所定のデューティ増加間隔△Tごとにデューティを△d(約2%)づつ徐々に増加させている。従って、疑似挟み込み状況であれば、挟み込み判定パルス時間THに至る前に、バックドア2が動き始めて回転パルス周期TN+3が確定する。従って、疑似挟み込み状況を見破ることができ、挟み込み状態でもないのに、バックドア2が停止したり或いは反転したりする誤作動を防止することができる。また、デューティを所定の増加間隔(△T)で、少しづつ(△d)、徐々に増加させるので、実際に異物を挟み込んで、挟み込み判定パルス時間THまで至った場合も、挟み込み時の荷重が過大とならず安全である。
【0028】
更に、回転パルス周期TN+3のように、デューティを徐々に増加させたことにより、挟み込み判定パルス時間TH前に回転パルス周期が確定した際は、その時の長い回転パルス周期をそのままフィードバック制御の対象とすると、動作速度の著しい低下を挽回するために、モータ5が急速に回転し急閉してしまうので、そのための対策として、このような場合には、フィードバック制御の対象とせず、デューティをそのまま保つようにして(図3中「duty増加せず」と示されている部分)、モータ5の急速回転を防止するようになっている。
【0029】
そして、バックドア2の閉動作が進み、バックドア2がハーフラッチ状態になる手前で、ハーフスイッチ10がONとなり、バックドア2のハーフラッチ手前位置を検出する。ハーフラッチ手前位置の検出後に、回転パルス周期TN+xが、標準パルス時間TSよりも十分に長くなり、バックドア2に異物が挟まった「挟み込み」として判断する挟み込み判定パルス時間THまで達しそうな状況となる。これは、バックドア2が車体側のシールと当接し始めたからであり、シールからの反力により、回転パルス周期TN+xが長くなっているからである。
【0030】
このような場合も、そのまま挟み込み判定パルス時間THに達するまで待つのではなく、標準パルス時間TSよりも十分に長く且つ挟み込み判定パルス時間THよりも短いパルス低下判定時間TLを経過してから、デューティを徐々に増加させる。但し、ハーフラッチ手前位置を検出した後は、シールとの当接により、閉じ方向において大きな負荷が生じているため、それ以前の坂道13の場合よりも、デューティを徐々に増加させる増加間隔を短くし(△t)、デューティの増加率も高めている(△D=約5%づつ)。つまり、デューティの増加を、以前よりも頻繁に且つ大きな割合で行っている。従って、シールとの当接により大きな負荷が生じても、ハーフラッチ手前位置以前の範囲よりも、大きなデューティでバックドア2を動かして、回転パルス周期TN+xを確定させることができ、挟み込み状態の誤認識を確実に防止することができる。
【0031】
以上のデューティ制御を、図4の制御フローチャートに基づいて説明する。
【0032】
ステップS1では、バックドア2が閉作動中で、モータ5から回転パルス周期が出力されている。ステップS2で、何らの回転パルス周期TNも確定していない場合は、ステップS3で、その確定しない状態をパルス周期カウンタPで計測し、それが挟み込み判定パルス時間THと同等か、大きければ、ステップS4で挟み込みと判定する。挟み込み判定パルス時間TH以下であれば、次にステップS5で、パルス低下判定時間TLと同等か、大きいかどうか判断して、大きくない場合には、ステップS2に戻り、大きい場合はステップS6で動作速度低下状態と判定する。
【0033】
そして、ステップS7で、ハーフスイッチ10がONかどうか判断する。ONでない場合は、バックドア2が車体側のシールにまだ当接していない状態なので、次のステップS8で、パルス周期カウンタPがパルス低下判定時間TL後に、デューティ増加間隔△Tを何回(越えた)かを判断する。△T増加回数をMとして、一度目はM=0となり、P=TLとなり、ステップS9へ進み、(一度も越えない場合は直ちにステップS2に戻り、越えた場合は、)ステップS9で(越えた回数だけ)デューティを△d(2%)づつ増加させ、更に△T増加回数Mを、M=M+1式からM=0となり、1つ繰り上げてM=1とし、ステップS2に戻る。また、ステップS8へ達した時に、デューティ増加間隔△T内で作動している場合は、ステップS2へ戻り、P=TL+1*△Tとなるまで、ステップS2からステップS7までの作動を繰り返す。そして、ステップS8にて一致した場合は、再びステップS9へ進み、デューティを増加させ、ステップS2へ戻る。
【0034】
また、ステップS7において、ハーフスイッチ10がONと判断された場合は、バックドア2が車体側のシールに当接している状態なので、次のステップS10で、パルス周期カウンタPがパルス低下判定時間TL後に、先のデューティ増加間隔△Tよりも短い間隔△tを何回(越えた)かを判断する。△t増加回数をMとして、一度目はM=0となり、P=TLとなり、ステップS11へ進み、(一度も越えない場合は直ちにステップS2に戻り、越えた場合は、)ステップS11で(越えた回数だけ)デューティを△D(5%)づつ増加させ、更に△t増加回数Mを、M=M+1式からM=0となり、1つ繰り上げてM=1とし、ステップS2に戻る。また、ステップS10へ達した時に、デューティ増加間隔△t内で作動している場合は、ステップS2へ戻り、P=TL+1*△tとなるまで、ステップS2からステップS7までの作動を繰り返す。そして、ステップS10にて一致した場合は、再びステップS11へ進み、デューティを増加させ、ステップS2へ戻る。
【0035】
そして、その少しづつのデューティの増加により、バックドア2が動き始め、回転パルス周期TNが確定した場合には、ステップS2からステップS12に進む。ステップS12では、回転パルス周期TNが標準パルス時間TSよりも小さいかどうか判断する。小さい場合には、ステップS13で、バックドア2の動作速度が速いと判断して、ステップS14で、デューティを減少させる方向に更新させて、ステップS2に戻る。
【0036】
ステップS12で、回転パルス周期TNが標準パルス時間TS以上である場合は、次のステップS15で、回転パルス周期TNが標準パルス時間TSよりも大きいかどうか判断する。
【0037】
ステップS15で、回転パルス周期TNが標準パルス時間TSよりも大きくないと判断された場合は、回転パルス周期TNが標準パルス時間TSと等しい場合であるので、何もしないでステップS2に戻る。
【0038】
ステップS15で、回転パルス周期TNが標準パルス時間TSよりも大きいと判断された場合は、バックドア2の動作速度が遅いことを意味してステップS16に進む。ステップS16で、ここまで来る間に、ステップS8やステップS10によるデューティの少しづつの増加があったかどうか判断して、少しづつの増加があった場合には、デューティを増加させずに、ステップS2に戻す。ステップS16で、デューティの増加がない場合は、ステップS17に進んで、動作速度が遅いと判定して、次のステップS18でデューティを増加する方向に更新する従って、ステップS16で判断することにより、この部分の回転パルス周期TNがフィードバック制御の対象とならず、モータ5の急速回転(バックドア2の急閉)が防止される。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階で、回転パルス周期が確定するまで、デューティを徐々に増加させるため、坂道停車のように、実際に異物を挟み込んでいないのに、挟み込んだものとして誤認識するような「疑似挟み込み状況」であっても、デューティを徐々に増加させることにより、挟み込み判定パルス時間に至る前に、バックドアが動き始めて回転パルス周期が確定する。従って、「疑似挟み込み状況」を見破ることができ、挟み込み状態でもないのにバックドアが停止したり或いは反転したりする誤作動を防止することができる。また、デューティを徐々に増加させるので、一度に大きくデューティを増加させることがなく、実際に異物を挟みこんでいた場合の荷重が過大とならず安全である。しかも、デューティを徐々に増加させる増加率及び増加間隔は、位置検出手段がハーフラッチ手前位置を検出した後の方が、検出前よりも少なくとも増加率が高くされているか、或いは増加間隔が短くされているたため、ハーフラッチ手前位置で、バックドアが車体側のシールに当接して、閉じ方向において大きな負荷が生じても、ハーフラッチ手前位置までの範囲よりも、大きなデューティでバックドアを動かして、回転パルス周期を確定させることができ、挟み込み状態の誤認識を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動開閉装置を適用した自動車のバックドアを示す側面図。
【図2】 バックドアの開閉制御装置を示すブロック図。
【図3】 回転パルス周期とデューティとの関係を示すグラフ。
【図4】 デューティ制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 車両(車体)
バックドア
3 スイッチ
4 駆動ユニット
5 駆動ユニットのモータ
6 クラッチ
7 ロータリエンコーダ
8 クロージャユニット
9 クロージャユニットのモータ
10 ハーフスイッチ(位置検出手段)
11 電源
12 コントローラ
13 坂道
14 ストライカ
15 ロック機構
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic opening / closing device for a vehicle back door having a pinching prevention function.
[0002]
[Prior art]
Some vehicles, such as automobiles, include a back door that automatically opens and closes by driving a motor. This type of backdoor, the motor of the drive unit, together with the opening and closing, at the final stage of closing the back door, the closure unit having a separate motor from the drive unit, the half-latch back door relative to the vehicle body The state is forcibly pulled from the state to the fully latched state to make a transition so as to ensure a reliable closed state of the back door (for example, Patent Document 1).
[0003]
In addition, this automatic opening / closing device increases or decreases the motor duty (output) by feedback controlling the rotation pulse cycle of the motor of the drive unit in order to keep the operating speed of the back door at a predetermined target speed. In other words, when the back door operating speed falls below the target speed and the rotation pulse period becomes longer, the duty is increased to increase the back door operating speed, and conversely the back door operating speed rises above the target speed. When the rotation pulse period is shortened, the duty is decreased to lower the operating speed of the back door (for example, Patent Document 2).
[0004]
In such control, the back door closing operation, when any foreign matter sandwiched like a is greatly reduced than the operation speed is the target speed of the back door, the rotation pulse cycle becomes longer than the standard pulse time. Then, when the rotation pulse period longer than the standard reaches a preset pinching determination pulse time, it is determined as “pinching” and the motor closing operation is stopped or reversed to the opening operation. It is designed to prevent damage to the back door .
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-182405 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-139095
[Problems to be solved by the invention]
However, in such conventional pinching determination control, as described above, when the rotation pulse period of the motor of the drive unit becomes longer than the predetermined pinching determination pulse time, the back door pinches foreign matter. The back door closing operation is stopped or reversed to the opening operation by judging the state, but depending on the state of the vehicle, a foreign object is not caught, but the same situation as when it is caught occurs. The pinching prevention mechanism may malfunction.
[0007]
For example, when automatically opening and closing the back door by a motor drive, in the middle of the slope, when parked in a tilted state that the top front of the vehicle, in the case of closing the back door with an electric, than in the horizontal state, the back door The resistance force due to its own weight is added. For this reason, the back door is more difficult to close, and the motor rotation pulse cycle becomes longer as in the case where a foreign object is pinched, which is erroneously recognized as a pinched state.
[0008]
Moreover, in the final stage of closing the back door, for actuating the back door at a low speed for safety, the duty by the motor of the drive unit can be very low. Therefore, the load suddenly increases due to the reaction force when the back door crushes the seal provided on the vehicle body at the front position in the half latch state, and the increase in duty cannot catch up with the increase in load. Similarly to the case where a foreign object is sandwiched, the rotation pulse period of the motor becomes long and may be erroneously recognized as a sandwiched state. In particular, the reaction force due to this seal is considerably strong, and as described above, the back door is more difficult to close than the case where the load increases due to the inclination angle of the back door . . (Therefore, it was necessary to use a soft material as much as possible for the seal, and the degree of freedom in selecting the seal material was narrowed.)
[0009]
The present invention has been made paying attention to such a conventional technique, and prevents erroneous recognition of the pinching state both in the range from the fully open position to the half-latch front position and in the range after the half-latch front position. The present invention provides an automatic opening / closing device for a vehicle back door .
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a drive unit that opens and closes the back door up and down by a motor and stops or reverses the closing operation of the back door at the time of pinching is determined, and a driving unit at the final stage of the closing operation of the back door in another motor and, together with the forcibly shift from the half-latched state to the fully latched state back door relative to the vehicle body, and a closure unit having a position detecting means for detecting that the position of the back door is in front of the half-latch condition In order to open / close the back door at the target speed, the rotation pulse period of the motor of the drive unit is feedback controlled to increase / decrease the duty, and until the pinching judgment pulse time is sufficiently longer than the standard pulse time corresponding to the target speed If the rotation pulse cycle is not fixed between the controller and A device for automatically opening and closing of the back door for a vehicle having, in closing operation of the back door, in a stage before reaching the pinch detection pulse time, gradually the duty to rotation pulse period of the motor of the drive unit is determined The increase rate and the increase interval at which the duty is gradually increased are increased at least after the position detecting means detects the position before the half latch, or the increase interval is higher than before the detection. Is shortened.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, in order to gradually increase the duty until the rotation pulse period is determined at the stage before reaching the pinching determination pulse time, no foreign object is actually pinched as in the case of a hill stop. However, even in a “pseudo pinching situation” that is erroneously recognized as being pinched, the back door starts moving and the rotation pulse period is determined. Therefore, it is possible to detect the “pseudo pinching situation”, and it is possible to prevent a malfunction in which the back door stops or reverses even though it is not in the pinching state. Further, since the duty is gradually increased and the duty is not increased greatly at a time, the load when a foreign object is actually caught is not excessive and safe. In addition, the increase rate and the increase interval for gradually increasing the duty are at least higher after the position detection means detects the position before the half-latch, or the increase interval is shortened than before the detection. ing. Therefore, even if a large load is generated in the closing direction when the back door comes into contact with the seal on the vehicle body side before the half-latch position, the back door moves and rotates with a larger duty than the range up to the half-latch front position. Since the pulse period can be determined, erroneous recognition of the pinching state can be reliably prevented even in such a case.
[0012]
The invention according to claim 2 is characterized in that after the position detecting means detects the position before the half latch, both the increase rate of the duty is increased and the increase interval is shortened.
[0013]
According to the second aspect of the invention, in order to increase both the duty increase rate and shorten the increase interval, the back door in contact with the seal is moved with a larger duty, and the rotation pulse period is increased. Can be determined.
[0014]
The invention described in claim 3 provides a pulse decrease determination time sufficiently longer than the standard pulse time and shorter than the pinching determination pulse time as an increasing interval for gradually increasing the duty, and after the pulse decrease determination time has elapsed. The duty is gradually increased at every predetermined duty increase interval.
[0015]
According to the third aspect of the invention, since the increase interval for gradually increasing the duty is delayed after the elapse of the pulse decrease determination time longer than the standard pulse time, the duty is surely exceeded after the standard pulse time is exceeded. Can be increased, and the increase in duty is less likely to be excessive by the amount of delay.
[0016]
The invention described in claim 4 is characterized in that when the rotation pulse period is determined at the stage before reaching the pinching determination pulse time, the duty is not increased by feedback control.
[0017]
According to the fourth aspect of the present invention, when the rotation pulse cycle is determined at the stage before reaching the pinching determination pulse time by gradually increasing the duty in each of the preceding items, the long rotation pulse cycle at that time is determined. As a target of feedback control, the motor rotates rapidly and the back door closes rapidly in order to make up for a significant decrease in the operating speed. By keeping the duty as it is, rapid rotation of the motor is prevented.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This is applied to a back door 2 provided at the rear part of a vehicle (vehicle body) 1. The back door 2 can be automatically opened and closed by operating the drive unit 4 by operating the switch 3. The drive unit 4 includes a motor 5, a clutch 6, and a rotary encoder 7. The motor 5 generates a driving force for opening and closing the back door 2. The clutch 6 is for transmitting the driving force of the motor 5 to the back door 2 and for disconnecting it. By disconnecting the clutch 6, the back door 2 can be manually operated. The rotary encoder 7 is for detecting the rotation pulse period of the motor 5.
[0019]
In addition, a closure unit 8 is provided at the lower end of the back door 2 to forcibly pull the back door 2 from the half latched state to the full latched state with respect to the vehicle 1 in the final stage of the closing operation of the back door 2. Yes. Specifically, the back door 2 is provided with a lock mechanism 15 having a latch (not shown) that can be engaged with and disengaged from a latch (not shown) that can be engaged with the striker 14 on the vehicle body side, and the latch is fixed by the motor 9 of the closure unit 8. It is structured to rotate.
[0020]
Further, the closure unit 8 has a half-latch front position (hereinafter referred to as “half-latch front”) in which the back door 2 in the closing operation begins to come into strong contact with a sealing seal (not shown) provided on the vehicle body side. A half switch 10 is provided as “position detecting means” for detecting that the position is “position”. Although the half switch 10 is illustrated as one switch in the drawing, it is actually composed of a plurality of switches for detecting the positions of a plurality of movable parts in the closure unit 8 (for example, a latch). (Detecting the position of the ratchet) From the signal of each switch, it is determined that the back door 2 is the half latch front position.
[0021]
The drive unit 4 and the closure unit 8 are connected to the controller 12 together with the switch 3 and the power supply 11, and the controller 12 controls the motors 5, 9 based on signals from the switch 3, the rotary encoder 7, the half switch 10, and the like. And the output to the clutch 6 is controlled. In particular, the controller 12 calculates the opening / closing speed of the back door 2 based on the rotation pulse period from the rotary encoder 7 and performs duty control for adjusting the opening / closing speed to a preset target speed. A CPU, a motor drive circuit, and the like are provided (not shown).
[0022]
When the operation speed of the back door 2 by the drive unit 4 is lower than the target speed due to the control of the controller 12 and the rotation pulse cycle becomes longer, the duty is increased to increase the operation speed of the back door 2, and conversely the back door 2 When the operation speed increases beyond the target speed and the rotation pulse period becomes shorter, the duty is reduced to lower the operation speed of the back door 2.
[0023]
In addition, when some foreign matter is sandwiched, the operation speed of the back door 2 is significantly lower than the target speed, and the rotation pulse period is longer than the standard pulse time. When the period reaches a predetermined pinching determination pulse time set in advance, it is determined as “pinching” and the closing operation of the motor is stopped or reversed to the opening operation to prevent the back door 2 from being damaged. It is like that.
[0024]
FIG. 3 is a graph showing actual duty control and pinching determination. A situation in which the rotation pulse period TN when closing the back door 2 changes as TN + 1, TN + 2, TN + 3,... TN + x will be described. First, since the rotation pulse period TN is smaller than the standard pulse time TS corresponding to the target speed (TN <TS), the operation speed of the back door 2 is faster than the target speed. Therefore, the duty is decreased in the next rotation pulse period TN + 1. Since the duty has decreased, the rotation pulse period TN + 1 becomes equal to the standard pulse time TS (TN + 1 = TS), and the duty does not change in the next rotation pulse period TN + 2.
[0025]
However, since the rotation pulse period TN + 2 is longer than the standard pulse time TS (TN + 2> TS), the duty is increased in the next rotation pulse period TN + 3.
[0026]
The rotation pulse period TN + 3 is sufficiently longer than the standard pulse time TS, and is a length that is likely to reach the pinching determination pulse time TH that is determined as “pinching” in which foreign matter is pinched in the back door 2. Thus, when the rotation pulse period TN + 3 becomes long, the vehicle 1 stops in the middle of the uphill slope 13 as shown in FIG. In some cases, the weight of the back door 2 is added so that the back door 2 is more difficult to close than when it is horizontal (pseudo pinching situation).
[0027]
In this embodiment, instead of waiting until the pinching determination pulse time TH is reached, the pulse drop determination time TL, which is sufficiently longer than the standard pulse time TS and shorter than the pinching determination pulse time TH, has passed, The duty is gradually increased by Δd (about 2%) at every duty increase interval ΔT. Therefore, in the case of the pseudo jamming state, the back door 2 starts to move and the rotation pulse cycle TN + 3 is determined before reaching the jamming judgment pulse time TH. Accordingly, it is possible to detect the pseudo pinching state, and it is possible to prevent a malfunction in which the back door 2 stops or reverses even though it is not in the pinching state. Also, since the duty is gradually increased at a predetermined increase interval (ΔT) little by little (Δd), even when a foreign object is actually caught and the jamming judgment pulse time TH is reached, the load at the time of jamming is increased. It is safe without being oversized.
[0028]
Furthermore, when the rotation pulse cycle is determined before the pinching determination pulse time TH by gradually increasing the duty as in the rotation pulse cycle TN + 3, the long rotation pulse cycle at that time is directly subject to feedback control. Since the motor 5 rapidly rotates and closes rapidly in order to make up for a significant decrease in the operation speed, as a countermeasure for this, in such a case, the duty is kept as it is without being subject to feedback control. In this way (the portion indicated as “no increase in duty” in FIG. 3), the motor 5 is prevented from rotating rapidly.
[0029]
Then, the closing operation of the back door 2 proceeds, and the half switch 10 is turned on just before the back door 2 is in the half latched state, and the half latch front position of the back door 2 is detected. After detection of the position before half-latching, the rotation pulse period TN + x is sufficiently longer than the standard pulse time TS, and it is likely to reach the pinching determination pulse time TH that is judged as “pinching” in which foreign matter is pinched in the back door 2 Become. This is because the back door 2 starts to come into contact with the seal on the vehicle body side, and the rotation pulse cycle TN + x is lengthened due to the reaction force from the seal.
[0030]
Even in such a case, the duty is not waited until the pinching determination pulse time TH is reached, but after the pulse drop determination time TL that is sufficiently longer than the standard pulse time TS and shorter than the pinching determination pulse time TH has passed, Increase gradually. However, after detecting the position before the half latch, a large load is generated in the closing direction due to contact with the seal, so the increase interval for gradually increasing the duty is shorter than in the case of the slope 13 before that. However, the increasing rate of the duty is also increased (ΔD = about 5%). That is, the duty is increased more frequently and at a higher rate than before. Therefore, even if a large load is generated due to contact with the seal, the back door 2 can be moved with a larger duty than the range before the half-latch front position, and the rotation pulse cycle TN + x can be determined. Recognition can be reliably prevented.
[0031]
The above duty control will be described based on the control flowchart of FIG.
[0032]
In step S <b> 1, the back door 2 is in a closing operation, and the rotation pulse cycle is output from the motor 5. If no rotation pulse period TN is determined in step S2, the non-determined state is measured by the pulse period counter P in step S3, and if it is equal to or larger than the pinching determination pulse time TH, step In S4, it is determined that the object is caught. If it is equal to or less than the pinching determination pulse time TH, then in step S5, it is determined whether it is equal to or greater than the pulse decrease determination time TL. If not, the process returns to step S2, and if larger, the operation is performed in step S6. It is determined that the speed is reduced.
[0033]
In step S7, it is determined whether the half switch 10 is ON. If it is not ON, the back door 2 is not yet in contact with the seal on the vehicle body side, so in the next step S8, the pulse cycle counter P exceeds the duty increase interval ΔT (exceeds) after the pulse decrease determination time TL. Judgment) ΔT is the number of times of increase M, and M = 0 at the first time, P = TL, and the process proceeds to step S9 (if it never exceeds, the process immediately returns to step S2; The duty is increased by Δd (2%), and the ΔT increase frequency M is increased from the equation M = M + 1 to M = 0 and is incremented by 1 to return to step S2. If the operation is within the duty increase interval ΔT when reaching step S8 , the operation returns to step S2, and the operation from step S2 to step S7 is repeated until P = TL + 1 * ΔT. If they match in step S8 , the process proceeds again to step S9 , the duty is increased, and the process returns to step S2.
[0034]
If it is determined in step S7 that the half switch 10 is ON, the back door 2 is in contact with the seal on the vehicle body side, so that in the next step S10, the pulse cycle counter P detects the pulse decrease determination time TL. Later, it is determined how many times (exceeded) the interval Δt shorter than the previous duty increase interval ΔT. Δt is the number of times of increase M, M = 0 for the first time, P = TL, and the process proceeds to step S11 (if it never exceeds, the process immediately returns to step S2; The duty is increased by ΔD (5%) , and the Δt increase count M is further increased by M = 0 from the equation M = M + 1, and is incremented by 1 to return to step S2. If the operation is within the duty increase interval Δt when step S10 is reached, the process returns to step S2 and the operations from step S2 to step S7 are repeated until P = TL + 1 * Δt. If they match in step S10 , the process proceeds again to step S11 , the duty is increased, and the process returns to step S2.
[0035]
When the duty increases gradually, the back door 2 starts to move, and when the rotation pulse period TN is determined, the process proceeds from step S2 to step S12. In step S12, it is determined whether or not the rotation pulse period TN is smaller than the standard pulse time TS. If it is smaller, it is determined in step S13 that the operating speed of the back door 2 is fast, and in step S14, the duty is updated in the direction of decreasing, and the process returns to step S2.
[0036]
If the rotation pulse period TN is longer than the standard pulse time TS in step S12, it is determined in the next step S15 whether the rotation pulse period TN is larger than the standard pulse time TS.
[0037]
If it is determined in step S15 that the rotation pulse cycle TN is not larger than the standard pulse time TS, the rotation pulse cycle TN is equal to the standard pulse time TS, so the processing returns to step S2 without doing anything.
[0038]
If it is determined in step S15 that the rotation pulse period TN is larger than the standard pulse time TS, it means that the operation speed of the back door 2 is slow, and the process proceeds to step S16. In step S16, it is determined whether there has been a small increase in the duty due to step S8 or step S10 so far, and if there is a small increase in the duty, the duty is not increased and the process proceeds to step S2. return. If the duty is not increased in step S16, the process proceeds to step S17, where it is determined that the operation speed is slow, and the duty is updated in the next step S18 . Therefore, by determining in step S16, the rotation pulse period TN of this portion is not subject to feedback control, and rapid rotation of the motor 5 (rapid closing of the back door 2) is prevented.
[0039]
【The invention's effect】
According to the present invention, in order to gradually increase the duty until the rotation pulse period is determined at the stage before reaching the pinching determination pulse time, the pinch is not actually pinched, as in the case of a hill stop. Even in a “pseudo pinching situation” that is erroneously recognized as an object, by gradually increasing the duty, the back door starts moving and the rotation pulse period is determined before the pinching determination pulse time is reached. Therefore, it is possible to detect the “pseudo pinching situation”, and it is possible to prevent a malfunction in which the back door stops or reverses even though it is not in the pinching state. Further, since the duty is gradually increased, the duty is not increased greatly at one time, and the load when foreign matter is actually caught is not excessive and safe. In addition, the increase rate and the increase interval for gradually increasing the duty are at least higher after the position detection means detects the position before the half-latch, or the increase interval is shortened than before the detection. Therefore, even if a large load is generated in the closing direction when the back door comes into contact with the seal on the vehicle body side before the half-latch position, the back door is moved with a larger duty than the range up to the half-latch front position. The rotation pulse cycle can be determined, and erroneous recognition of the pinched state can be reliably prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a back door of an automobile to which an automatic opening / closing device according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a block diagram showing a back door opening / closing control device.
FIG. 3 is a graph showing a relationship between a rotation pulse period and a duty.
FIG. 4 is a flowchart showing duty control.
[Explanation of symbols]
1 Vehicle (body)
2 Back door 3 Switch 4 Drive unit 5 Motor of drive unit 6 Clutch 7 Rotary encoder 8 Closure unit 9 Motor of closure unit 10 Half switch (position detection means)
11 Power supply 12 Controller 13 Slope 14 Striker 15 Lock mechanism

Claims (4)

バックドアをモータにより上下に開閉駆動させると共に、挟み込み判定時にバックドアの閉動作を停止させるか反転させる駆動ユニットと、
バックドアの閉動作の最終段階で、駆動ユニットとは別のモータで、バックドアを車体に対するハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ強制的に移行させると共に、バックドアの位置がハーフラッチ状態の手前であることを検出する位置検出手段を有するクロージャユニットと、
バックドアを目標速度で開閉すべく駆動ユニットのモータの回転パルス周期をフィードバック制御してデューティを増減させると共に、目標速度に対応する標準パルス時間よりも十分に長い挟み込み判定パルス時間に至るまでの間に回転パルス周期が確定しないと挟み込みと判定するコントローラとを備えた車両用バックドアの自動開閉装置であって、
前記バックドアの閉動作中において、挟み込み判定パルス時間に至る前の段階では、駆動ユニットのモータの回転パルス周期が確定するまでデューティを徐々に増加させると共に、
前記デューティを徐々に増加させる増加率及び増加間隔は、位置検出手段がハーフラッチ手前位置を検出した後の方が、検出前よりも少なくとも増加率が高くされているか、或いは増加間隔が短くされていること特徴とする車両用バックドアの自動開閉装置。
A drive unit that opens and closes the back door up and down by a motor, and stops or reverses the closing operation of the back door when pinching is determined,
At the final stage of the closing operation of the back door , the back door is forcibly shifted from the half latch state to the full latch state with respect to the vehicle body by a motor different from the drive unit, and the position of the back door is in front of the half latch state. A closure unit having position detecting means for detecting
In order to open and close the back door at the target speed, feedback control of the rotation pulse period of the motor of the drive unit is used to increase or decrease the duty, and until the pinching judgment pulse time sufficiently longer than the standard pulse time corresponding to the target speed A vehicular backdoor automatic opening / closing device comprising a controller that determines that the rotation pulse period is not fixed to
During the closing operation of the back door , in the stage before reaching the pinching determination pulse time, while gradually increasing the duty until the rotation pulse period of the motor of the drive unit is determined,
The increase rate and the increase interval for gradually increasing the duty are set so that at least the increase rate is higher or shorter after the position detection means detects the position before the half latch than before the detection. An automatic opening / closing device for a vehicle back door .
請求項1記載の車両用バックドアの自動開閉装置であって、
前記位置検出手段が、ハーフラッチ手前位置を検出した後に、デューティの増加率を高くすることと、増加間隔を短くすることの両方が行われることを特徴とする車両用バックドアの自動開閉装置。
An automatic opening / closing device for a vehicle back door according to claim 1,
An automatic opening / closing device for a vehicular back door , wherein after the position detecting means detects the position before the half-latch, both the duty increase rate is increased and the increase interval is shortened.
請求項1又は請求項2記載の車両用バックドアの自動開閉装置であって、
デューティを徐々に増加させる増加間隔として、標準パルス時間よりも十分に長く且つ挟み込み判定パルス時間よりも短いパルス低下判定時間を設け、該パルス低下判定時間を経過した後、所定のデューティ増加間隔ごとにデューティを徐々に増加させることを特徴とする車両用バックドアの自動開閉装置。
An automatic opening / closing device for a vehicle back door according to claim 1 or 2,
As an increase interval for gradually increasing the duty, a pulse decrease determination time that is sufficiently longer than the standard pulse time and shorter than the pinching determination pulse time is provided, and after the pulse decrease determination time has elapsed, every predetermined duty increase interval An automatic opening / closing device for a vehicle back door characterized by gradually increasing a duty.
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用バックドアの自動開閉装置であって、
挟み込み判定パルス時間に至る前の段階で、回転パルス周期が確定した場合には、フィードバック制御によるデューティの増加をしないことを特徴とする車両用バックドアの自動開閉装置。
An automatic opening / closing device for a vehicle back door according to any one of claims 1 to 3,
An automatic opening / closing device for a vehicular back door , characterized in that the duty is not increased by feedback control when the rotation pulse period is determined at a stage before reaching the pinching determination pulse time.
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