JP4017884B2 - 電子メール中継方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メール中継方法及びその装置に関し、詳しくは、迷惑メールの防止対策を講じた電子メール中継方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、電子メールによる一方的な商業広告の送りつけ(いわゆる「迷惑メール」)問題が深刻化している。電子メールを利用した宣伝は、郵便媒体によるものと違ってメール送信者に経済的な負担がなく、しかも、パソコンなどを使用して容易に作成し、且つ、同一のメールを多数の受信者宛に大量に送りつけることができるからである。
【0003】
かかる迷惑メールは、以下の被害をもたらす。
(1)一般にメールボックスの大きさは有限である。このため、大量の迷惑メールを受信した場合は、メールボックスが一杯になって本来受信すべきメールを受け取ることができなくなることがある。
(2)迷惑メールは、多数の宛先に対して一斉送信される同報メールである。迷惑メールの宛先は名簿業者などから入手したリスト(メールアドレスリスト)を使用したり、機械的に発生したりして作成するが、多くの場合、いくつかの無効な宛先(使用しなくなったメールアドレスや存在しないメールアドレス)を含む。この場合、無効な宛先へのメールは宛先不明メールとしてサーバに戻されるが、特に大量の宛先不明メールがサーバに戻された場合は、サーバのメールボックスがフル状態になるなどの運用上のトラブルを招く。
(3)メールの受信料を受け手が負担する仕組みのメールシステム(通信パケット従量制システム)にあっては、勝手に送りつけられた迷惑メールの費用を受信者が負担しなければならず、経済的な被害を被る。
【0004】
かかる迷惑メールの防止対策としては、たとえば、以下のような方法が知られている。まず、第1の方法は、メールサーバで大量の宛先不明メールを含む同報メールを受信したとき、その同報メールを迷惑メールと判断してブロック(送信禁止)するというものである。また、第2の方法は、特定のドメインからのメールだけを受信するように設定するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法にあっては、それぞれ以下の問題点を有している。
(A)第1の方法の問題点
同報メールの宛先に無効なメールアドレスが含まれて“いない”場合、または、含まれているとしてもその数がごくわずかな場合、この第1の方法はまったく機能しない。すなわち、この方法は、同報メール中の宛先不明の数が所定値を越えていた場合に、その同報メールを迷惑メールとして判断するというものであるが、その条件に合致しない限り、迷惑メールをまったく判別することができないという問題点がある。
(B)第2の方法の問題点
受信者による事前の設定(受信を許可するドメインの登録)が必要で、使い勝手が悪い、また、登録ドメイン以外からのメールを全て遮断してしまうため、本来受信しなければならないメール(たとえば、新規取引先などからのメール)を受け取ることができない、という問題点がある。
【0006】
そこで本発明の目的は、迷惑メールの判別精度を向上して効果的に迷惑メールをブロックできる電子メール中継方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を達成するために、
前記メールクライアントから迷惑メールの可能性がある大量の電子メールを受け取った場合に、
前記大量の電子メールの中からn通の電子メールを取り出し、
取り出したn通の電子メールをその電子メールの送信先メールアドレスに転送して所定時間待機し、
当該待機時間中に、前記n通の電子メールの転送先から所定の応答が返された場合はその応答の数に対応させて迷惑メール評価値をアップし、
所定時間経過後の時点で迷惑メール評価値が基準値を上回っていた場合は前記大量の電子メールを迷惑メールと判断して転送を禁止する一方、
上回っていなかった場合は前記大量の電子メールを非迷惑メールと判断して転送を許容するというものである。
【0008】
この発明では、迷惑メールの可能性がある大量の電子メールを受け取ると、まず、その一部(n通の電子メール)を転送する。そして、所定の待機時間中に転送先から所定の応答(たとえば、返信メールまたは転送メール)が返された場合は、その応答者によって当該電子メールが迷惑メールであると判断されたとみなし、所定の評価値(迷惑メール評価値)をアップし、次いで、所定の待機時間を経過すると、迷惑メール評価値と基準値とを比較して、迷惑メールであるか否かの最終判定を下す。
【0009】
したがって、迷惑メールの判別を人為的に行っているため、判別精度が高く、しかも、n通それぞれのメール受信者の総意に基づいて判別を行っているため、個人の恣意に左右されることもない。
【0010】
また、本発明の好ましい態様は、前記n通の電子メールを転送する際に、迷惑メールの判定依頼とその判定結果の通知方法を記した文面を当該電子メールの本文に挿入するというものである。
【0011】
これによれば、n通の電子メールの受信者は、その判定依頼文を見て迷惑メールの判定依頼を受けたことを知ることができ、また、その通知方法文を見て迷惑メールを判定した場合の適切な対応法(たとえば、返信メールまたは転送メールを出す)を知ることができる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様は、前記n通の電子メールの転送先は、事前に登録された送信先メールアドレスまたはメールシステムの管理者若しくはそれに相当する者のメールアドレスであるというものである。
【0013】
これによれば、積極的に迷惑メールの判定に関与しようとする意志がある者またはその責を負う者に対して、迷惑メールの判定を依頼することができ、迷惑メールの判定精度をより向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0015】
図1は、本実施の形態の「迷惑メール判別方法」を適用する電子メールシステムの概念図である。ここでは、説明の便宜上、インターネット上の電子メールシステムを概説する。インターネット上の電子メールシステムを利用するうえで、一般的にメールクライアントとメールサーバの二つの要素が必要である。メールクライアントは主に▲1▼エディタ機能などで編集した文面を電子メールとして送信する、▲3▼電子メールを受信して読みやすい形式で表示する、といった二つの機能を備える。メールクライアントはパーソナルコンピュータや携帯情報端末あるいは携帯電話機などの端末上で動作するアプリケーションソフトの形で提供されることが多く、こうしたソフトウェアはMUA(Mail User Agent)と呼ばれる。
【0016】
一方、メールサーバは、▲2▼自身が管轄している宛先(自ドメインのメールアドレス)への電子メールを受け取った場合は適切なメールボックスに保存する、▲4▼自身が管轄していない宛先(他ドメインのメールアドレス)への電子メールを受け取った場合はその宛先を参照して他のメールサーバへ電子メールを転送する、という二つの機能を備える。メールサーバは、現実の郵便システムにおける郵便局に相当し、MTA(Mail Transport Agent)と呼ばれる。
【0017】
一般に電子メールの送信にはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルを利用する。SMTPは、電子メールの送受信を効率よく、かつ高い信頼性で行うために作られたプロトコルである。TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの下層にあるプロトコルに依存しないため、メールゲートウェイを中継すれば、インターネット以外のメールシステム(たとえば、携帯電話のメールシステムなど)の間でもシームレスに電子メールのやりとりをすることができる。
【0018】
図2は、本発明のメール中継装置に相当するメールサーバの機能概念図である。このメールサーバ1は、図1に示す二つのMTAのいずれにも対応する。MTUから自ドメインの電子メールを直接受け取る場合は左側のMTAとなり、他のMTAを介して自ドメインの電子メールを受け取る場合は右側のMTAとなる。メールサーバ1は、たとえば、メール受信部2、迷惑メール初期判定部3、通常メール配信部4、迷惑メール格納部5、判定依頼メール配信部6、応答受信部7、及び、迷惑メール最終判定部8の各機能部を備える。迷惑メール初期判定部3は発明の要旨に記載の「判定手段」に相当し、迷惑メール格納部5、判定依頼メール配信部6、応答受信部7、及び、迷惑メール最終判定部8は、同要旨に記載の「迷惑メール処置手段」に相当する。
【0019】
かかる機能部を備えるメールサーバ1は、任意の送信者9から送信された電子メールを受信し、通常は、その電子メールの受信者10に対して転送する。ただし、転送先はその電子メールの宛先(メールアドレス)で示されたメールボックスである。
【0020】
ここで、本実施の形態のメールサーバ1は、任意の送信者9から送信された電子メールが迷惑メールの可能性がある大量の電子メール(以下、単に「大量メール」という)である場合は、以下の特徴的な処理を実行する。すなわち、その大量メールを一時的に保存すると共に、大量メールの中からn通を抜き出して特定の受信者11に対して転送する。特定の受信者11とは、このメールサーバ1の管理者またはそれに相当する権限を有する者若しくは迷惑メールの判定者としてあらかじめ登録された者である。メールサーバ1は、n通のメールを送信後、所定の時間待機し、その待機時間中に上記の受信者11からの所定の応答(たとえば、返信メールまたは転送メール)を受け取ると、その応答の数に対応させて所定の評価値(迷惑メール評価値)をアップする。そして、上記待機時間の経過後に迷惑メール評価値と基準値とを比較し、迷惑メール評価値が基準値を上回っていれば、保存中の大量メールの送信を禁止する一方、上回っていなければ、同大量メールの送信を許容する。これにより、迷惑メールの判別精度を向上し、効果的に迷惑メールをブロックする。
【0021】
次に、かかる特徴的な処理を実行するために必要な各部の機能を説明する。
<メール受信部2>
メール受信部2は、送信者9から送信された電子メール(MTUから直接送信された電子メールまたは他のMTAを介して送信された電子メール)を受信する。
【0022】
<迷惑メール初期判定部3>
迷惑メール初期判定部3は、メール受信部2で受信したメールのうち、迷惑メールの可能性があるものを判定する。たとえば、同一の送信者から送信された大量のメールは迷惑メールの可能性が大である。または、パソコンで作成された電子メールの場合、送信アドレスを偽ることも可能であるため、異なる送信者から送信された電子メールであっても、一時的に大量に送りつけられた電子メールであって、且つ、各々の電子メールに付される識別情報(MessageID:MTUや転送途中のMTAによって付加される情報)が同一または所定の範囲に収まる場合も迷惑メールの可能性が大である。いずれの場合も共通点は「大量メール」であるため、本明細書においては、この迷惑メール初期判定部3で迷惑メールの可能性が大であると判定されたメールのことを“大量メール”という。
【0023】
<通常メール配信部4>
通常メール配信部4は、迷惑メール初期判定部3で“大量メール”と判定されなかったメール(以下“通常メール”という)を、そのメールの宛先に送信する。この場合の送信先は、受信者10のメールボックスである。なお、この通常メール配信部4は、所定の条件を満たした場合に、次に説明する迷惑メール格納部5に一時保存されていた大量メールを通常メールとしてそのメールの宛先に送信するが、この動作については後述する。
【0024】
<迷惑メール格納部5>
迷惑メール格納部5は、上記の“大量メール”を一時保存する。すなわち、メール受信部2で受信したメールのうち、迷惑メールの可能性があるものを一時保存する。
【0025】
<判定依頼メール配信部6>
判定依頼メール配信部6は、迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールからn通を取り出し、そのn通のメールを特定の受信者11に送信する。nは1以上の整数である。
【0026】
<応答受信部7>
応答受信部7は、上記の判定依頼メール配信部6による送信処理後、所定の待機時間中に特定の受信者11から所定の応答(たとえば、返信メールまたは転送メール)を受信すると、その受信イベントを迷惑メール最終判定部8に通知する。
【0027】
<迷惑メール最終判定部8>
迷惑メール最終判定部8は、応答受信部7からの受信イベントの通知を受けて、所定の評価値(迷惑メール評価値)を更新する。この評価値は、受信イベントの通知数(すなわち、特定の受信者11から返された応答の数)に対応してその値がアップするようになっており、迷惑メール最終判定部8は、待機時間経過時点の評価値が基準値を上回っている場合に、迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールを迷惑メールであると最終判断してその大量メールの送信を禁止する一方、上回っていない場合にその大量メールを通常メールとして送信を許容する。
【0028】
図3は、上記各機能部の処理動作を示すフローチャートである。この図において、まず、メールを受信(ステップS11)すると、そのメールが応答メールであるか否か、すなわち、特定の受信者11からの返信メールまたは転送メールであるか否かを判定する(ステップS12)。特定の受信者11からの応答メールでない場合は、次に、迷惑メール初期判定(“大量メール”の判定)を実行する(ステップS13)。そして、その判定結果が大量メールでなければ(ステップS14の“NO”)、通常メールの送信を実行(ステップS15)して、再びメール受信の判定(ステップS11)に戻り、その判定結果が大量メールであれば(ステップS14の“YES”)、その大量メールを迷惑メール格納部5に一時保存(ステップS16)した後、保存メール中からn通のメールを取り出して判定依頼メールの配信を行い(ステップS17)、再びメール受信の判定(ステップS11)に戻る。
【0029】
さて、判定依頼メールの配信後に、上記のステップS12で応答メールの受信を判定すると、まず、迷惑メール評価値を+1し(ステップS18)、所定の待機時間が経過したか否かを判定する(ステップS19)。そして、時間が経過していなければ、再びメール受信の判定(ステップS11)に戻り、時間が経過していれば、迷惑メールの最終判定を実行する(ステップS20)。
【0030】
この迷惑メールの最終判定は、迷惑メール評価値と基準値とを比較して、評価値が基準値を上回った場合に迷惑メールであると判定するというものである。迷惑メールが判定された場合(ステップS21の“YES”)、迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールの送信を禁止し、必要であれば同大量メールを削除し、再びメール受信の判定(ステップS11)に戻る。一方、迷惑メールが判定されなかった場合(ステップS21の“NO”)は、迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールを通常メールとし、通常メール配信部4から受信者10に送信した後、再びメール受信の判定(ステップS11)に戻る。
【0031】
図4は、迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールのリスト例である。このリスト20は、宛先(To)フィールド21、差出人(From)フィールド22、標題(Subject)フィールド23、本文フィールド24及び応答フラグフィールド25などからなり、このリスト20中のn通を抜き出して特定の受信者11に送信し、その受信者11から応答(たとえば、返信メールまたは転送メール)があった場合に、応答フラグフィールド25に“1”をセットするようになっている。したがって、この場合は、応答フラグフィールド25の“1”の数を加算した値が迷惑メール評価値となる。
【0032】
図5は、特定の受信者11に送信される判定依頼メールの表示状態図である。この判定依頼メール30は、To欄やFrom欄及びSubject欄からなるヘッダ部31と本文33の間に、迷惑メールの判定依頼文32が挿入されている点に特徴がある。迷惑メールの判定依頼文32は、たとえば、“このメールを迷惑メールと思われた場合は、下記のアドレス宛に転送してください。”という文字列と、転送先アドレス(“system@aaa.ne.jp”)とを含んでおり、このメールを受け取った特定の受信者11は、メールの本文33を読んで迷惑メールと判断した場合に、特定のアドレス宛に当該判定依頼メール30を転送できるようになっている。
【0033】
以上のとおり、本実施の形態では、メールサーバ1で大量のメールを受け取った場合に、そのメールのうちのn通を特定の受信者11に送信して迷惑メールの判定を依頼し、何通の応答(たとえば、返信メールまたは転送メール)が返されたかに応じて、その大量メールが迷惑メールであるか否かを判定する。第1のポイントは、その判定主体を特定の受信者11とした点にある。すなわち、この第1のポイントにより、人為的に迷惑メールの判定が行われるから、冒頭で説明した従来技術(第1及び第2の方法)に比べて高い判定精度を得ることができる。また、第2のポイントは、各々の受信者11の判定結果を加算し、その加算値(迷惑メール評価値)に基づいて最終的な迷惑メールの判定を下すことにある。この第2のポイントにより、複数の受信者11の総意を最終的な迷惑メール判定に反映させることができ、判定精度のより一層の向上を図ることができる。
【0034】
なお、以上の説明では、特定の受信者11をメールサーバ1の管理者またはそれに相当する権限を有する者若しくはあらかじめ登録された者としているが、これに限定されない。n通のメールのそれぞれの宛先人としてもよい。
【0035】
また、以上の説明では、n通のメール一度に送信しているが、たとえば、n通のメールを何回かに分けて送信してもよく、あるいは、大量メールの全てを複数回に分けて送信してもよい。
【0036】
たとえば、ある時間に1000通のメールを受信した場合、その1/10ずつを10分ごとに送信してもよい。この場合、応答総数が一定の割合(例:500通→50%)を越えたときにその大量メールを迷惑メールと判定すればよい。
【0037】
または、一般ユーザ(そのメールの宛先人)と管理者等との組み合わせで判断してもよい。この場合、管理者等の判断結果を一般ユーザの判断結果よりも重視するような仕組み(たとえば、管理者の判断結果に大きな重み値を与えるなど)を持たせておくと、一般ユーザによる誤判断の影響を少なくできるから好ましい。
【0038】
以上のとおり、本実施の形態によれば、特定の受信者11をメールシステムの管理者またはそれに相当する権限を有する者(以下「管理者等」)とした場合に、管理者等が一括して迷惑メールの判断をするため、迅速な処理が可能で、配信の一時停止時間を最小限にすることができる。また、企業などにおいては、業務に関連する有益な情報が含まれているニュースやダイレクトメールなどを必要とする場合があるが、業務内容に精通した管理者等を判断者としておけば、有益な情報を迷惑メールとしてブロックすることがない。
【0039】
また、特定の受信者11をそのメールの宛先人とすれば、メール受信者の総意に基づいて迷惑メールを判断することができ、プライバシーの侵害問題などを回避できる。
【0040】
本実施の形態の主要な機能は、マイクロコンピュータを含むハードウェア資産と、OSや各種プログラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によって機能的に実現されるものであるが、ハードウェア資産およびOSは汎用のものを利用できるから、本発明にとって欠くことのできない必須の事項は、実質的に、前記図3のフローチャートに対応したプログラムに集約されているということがいえる。したがって、本発明は、前記図3のフローチャートに対応したプログラムそれ自体、またはそのプログラムのすべて若しくはその要部を格納した、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリなどの記録媒体(それ自体が流通経路に乗るものはもちろん、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供するものも含む)を包含するものである。
【0041】
なお、以上の実施の形態では、迷惑メールの判定依頼と、その判定結果の通知を通常の電子メールプロトコル(SMTPやPOP)を利用して行っているが、その態様に限定されない。たとえば、HTTP(HyperText Transfer Protoco)などの、いわゆるウェブサービスプロトコルを利用してもよい。
【0042】
図6は、HTTPを利用した場合の概念図である。迷惑メール判定者のクライアントマシン40は、インターネットへの接続環境を備えた、たとえば、パーソナルコンピュータである。このクライアントマシン40は、あらかじめインストールされているブラウザソフト41により、インターネット上の特定のウェブサーバ42にアクセスできるものである。すなわち、ブラウザソフト41のアドレスボックス43にウェブサーバ42のURL(Uniform Resource Locator)を入力することにより、インターネットを介して、ウェブサーバ42からウェブドキュメントをダウンロードし、そのウェブドキュメントをブラウザソフト41のクライアントエリア44に表示することができる。迷惑メール判定者(以下「判定者」)は、そのウェブドキュメントと対話しながら、依頼された迷惑メールの判定を行い、その判定結果をウェブサーバ42に通知する。
【0043】
以下、その手順を説明する。
(a)まず、判定者は、クライアントマシン40を操作してウェブサーバ42にアクセスする。
(b)ウェブサーバ42は、クライアントマシン40にログイン用のウェブページを送信する。
(c)判定者は自分のIDとパスワードを入力してウェブサーバ42にログインする。
【0044】
(d)ウェブサーバ42は、ID及びパスワードを登録済みの利用者情報と照合して、正規の利用者で、且つ、迷惑メール判定権限を有する者であるか否かを判定し、そうであれば、迷惑メール判定候補リスト45を生成し、同リスト45を挿入したウェブページを生成して、そのウェブページをクライアントマシン40に送信する。ここで、迷惑メール判定候補リスト45とは、前記の迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールの一覧表である。
【0045】
(e)判定者は、ウェブページ中の迷惑メール判定候補リスト45を選択してメール46を表示し、内容を読んで迷惑メールであるか否かを判定する。
(f)迷惑メールと判定した場合は、そのメール46内に設けられている、たとえば、チェックボックスコントロール47をチェックし、送信ボタン48を押す。
【0046】
(g)送信ボタン48を押した場合、HTTPのGETコマンドなどにより、クライアントマシン40からウェブサーバ42へ、どのメールが迷惑メールと判定されたかを示す情報が送信される。この場合、ウェブサーバ42は、当該情報に基づいて、前記の大量メールリスト20(図4参照)の応答フラグフィールド25に“1”をセットする。
【0047】
(h)判定者は、全ての判定依頼メールについて、上記の(e)、(f)を実行した後、ログアウトする。
【0048】
したがって、この実施の形態によれば、ブラウザソフト41をインストールし、且つ、インターネットへの接続環境を有するクライアントマシン40さえあれば、いつでもどこでも迷惑メールの判定を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、迷惑メールの判別を人為的に行っているため、判別精度が高く、しかも、n通それぞれのメール受信者の総意に基づいて判別を行っているため、個人の恣意に左右されることもない。
【0050】
また、本発明の好ましい態様によれば、n通の電子メールの受信者は、その判定依頼文を見て迷惑メールの判定依頼を受けたことを知ることができ、また、その通知方法文を見て迷惑メールを判定した場合の適切な対応法(たとえば、返信メールまたは転送メールを出す)を知ることができる。
【0051】
また、積極的に迷惑メールの判定に関与しようとする意志がある者またはその責を負う者に対して、迷惑メールの判定を依頼することができ、迷惑メールの判定精度をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の「迷惑メール判別方法」を適用する電子メールシステムの概念図である。
【図2】メールサーバの機能概念図である。
【図3】メールサーバの各機能部の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】迷惑メール格納部5に一時保存されている大量メールのリスト例である。
【図5】特定の受信者11に送信される判定依頼メールの表示状態図である。
【図6】迷惑メールの判定依頼とその判定結果の通知にHTTPを利用した場合の概念図である。
【符号の説明】
MUA メールクライアント
MTA メールサーバ(電子メール中継装置)
1 メールサーバ(電子メール中継装置)
3 迷惑メール初期判定部(判定手段)
5 迷惑メール格納部(迷惑メール処置手段)
6 判定依頼メール配信部(迷惑メール処置手段)
7 応答受信部(迷惑メール処置手段)
8 迷惑メール最終判定部(迷惑メール処置手段)

Claims (8)

  1. メールクライアントから送信された電子メールを受け取り、その電子メールの送信先メールアドレスに転送する電子メール中継方法において、
    前記メールクライアントから迷惑メールの可能性がある大量の電子メールを受け取った場合に、
    前記大量の電子メールの中からn通の電子メールを取り出し、
    取り出したn通の電子メールをその電子メールの送信先メールアドレスに転送して所定時間待機し、
    当該待機時間中に、前記n通の電子メールの転送先から所定の応答が返された場合はその応答の数に対応させて迷惑メール評価値をアップし、
    所定時間経過後の時点で迷惑メール評価値が基準値を上回っていた場合は前記大量の電子メールを迷惑メールと判断して転送を禁止する一方、
    上回っていなかった場合は前記大量の電子メールを非迷惑メールと判断して転送を許容するものであって、
    前記n通の電子メールの送信先メールアドレスは、メールシステムの管理者と一般ユーザの各々のメールアドレスを含み、且つ、前記迷惑メール評価値のアップを行うに際して前記管理者の評価値を前記一般ユーザの評価値よりも大きくした
    ことを特徴とする電子メール中継方法。
  2. 前記所定の応答は、返信メールまたは転送メールであることを特徴とする請求項1記載の電子メール中継方法。
  3. 前記n通の電子メールを転送する際に、迷惑メールの判定依頼とその判定結果の通知方法を記した文面を当該電子メールの本文に挿入することを特徴とする請求項1記載の電子メール中継方法。
  4. 前記n通の電子メールの転送先は、事前に登録された送信先メールアドレスまたはメールシステムの管理者若しくはそれに相当する者のメールアドレスであることを特徴とする請求項1記載の電子メール中継方法。
  5. メールクライアントから送信された電子メールを受け取り、その電子メールの送信先メールアドレスに転送する電子メール中継装置において、
    前記メールクライアントから迷惑メールの可能性がある大量の電子メールを受け取ったか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果が肯定の場合に、前記大量の電子メールの中からn通の電子メールを取り出し、取り出したn通の電子メールをその電子メールの送信先メールアドレスに転送して所定時間待機し、当該待機時間中に、前記n通の電子メールの転送先から所定の応答が返された場合はその応答の数に対応させて迷惑メール評価値をアップし、所定時間経過後の時点で迷惑メール評価値が基準値を上回っていた場合は前記大量の電子メールを迷惑メールと判断して転送を禁止する一方、上回っていなかった場合は前記大量の電子メールを非迷惑メールと判断して転送を許容する迷惑メール処置手段とを備え、
    前記n通の電子メールの送信先メールアドレスは、メールシステムの管理者と一般ユーザの各々のメールアドレスを含み、且つ、前記迷惑メール評価値のアップを行うに際して前記管理者の評価値を前記一般ユーザの評価値よりも大きくした
    ことを特徴とする電子メール中継装置。
  6. 前記所定の応答は、返信メールまたは転送メールであることを特徴とする請求項5記載の電子メール中継装置。
  7. 前記n通の電子メールを転送する際に、迷惑メールの判定依頼とその判定結果の通知方法を記した文面を当該電子メールの本文に挿入することを特徴とする請求項5記載の電子メール中継装置。
  8. 前記n通の電子メールの転送先は、事前に登録された送信先メールアドレスまたはメールシステムの管理者若しくはそれに相当する者のメールアドレスであることを特徴とする請求項5記載の電子メール中継装置。
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