JP4014991B2

JP4014991B2 - COMMUNICATION CONTROL PROGRAM, COMMUNICATION CONTROL METHOD, AND COMMUNICATION DEVICE

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Publication number: JP4014991B2
Application number: JP2002292024A
Authority: JP
Inventors: 格中川; 史之飯塚; 信次藤野
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 2002-10-04
Filing date: 2002-10-04
Publication date: 2007-11-28
Anticipated expiration: 2022-10-04
Also published as: JP2004129024A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信技術に関し、特に、移動時においてのデータ通信を継続させる技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
インターネットプロトコル（Internet Protocol 、以下、「ＩＰ」と記す）を使用した通信では、通信を行う際に経路情報を適切に設定する必要がある。ＩＰの経路情報には、図２２に示すように、宛先（Destination）、ゲートウェイアドレス（Gateway ：以下、「ＧＷ」と記す）、送信先インタフェイス（Interface ）、メトリック（Metric）を指定する必要がある。メトリック情報はその経路情報の優先度を示すもので、同一宛先の経路情報が複数ある場合にその値（メトリック値）が最小のものが選択されるようになっている。
【０００３】
図２２に示されている経路情報の例では、メトリック値が「１」である行の経路情報が採用される。
経路情報が図２２（ａ）に示されているように設定されている場合では、その第一行目の経路情報により、ＩＰは、ｖｐｎ−ａｄｄｒなるアドレスの機器宛であることが示されている通信パケットについては物理インタフェイスｄｅｖ１１を使用してｗｌａｎ１−ａｄｄｒなるアドレスのゲートウェイへ送信するように下位プロトコルへ指示する。一方、図２２（ａ）の第二行目の経路情報により、その他の宛先であることが示されている通信パケットについては論理インタフェイスｄｅｖ１３を使用してｖｐｎ−ａｄｄｒへ送信するように指示する。なお、経路情報において、デフォルト（Ｄｅｆａｕｌｔ）を宛先としているものは、他の経路情報で指定されているもの以外を宛先とする通信パケットに対して適用される情報である。
【０００４】
ここで、ｄｅｖ１３に届いた通信パケットの宛先が論理インタフェイスｄｅｖ１３の内部でｖｐｎ−ａｄｄｒに変更された場合を考える。このとき、この宛先の変更された通信パケットの送り先のゲートウェイについての検索が図２２（ａ）の経路情報を対象として行われ、メトリック値が「１」である第一行目の経路情報に基づき、物理インタフェイスｄｅｖ１１を使用してｗｌａｎ１−ａｄｄｒへこの通信パケットを送信する指示が行われる。
【０００５】
一方、経路情報が図２２（ｂ）のように設定されていた場合では、その第一行目の経路情報により、ＩＰは、ｖｐｎ−ａｄｄｒ宛の通信パケットについては物理インタフェイスｄｅｖ１１を使用してｗｌａｎ１−ａｄｄｒへ送信するように下位プロトコルへ指示する。また、この第三行目の経路情報により、その他の宛先であることが示されている通信パケットについても論理インタフェイスｄｅｖ１１を使用してｗｌａｎ１−ａｄｄｒへ送信するように指示する。つまり、この場合には、すべての通信が論理インタフェイスｄｅｖ１３を使用することなく直接物理インタフェイスｄｅｖ１１のみを使用するようになる。
【０００６】
このように、経路情報のメトリック値は送信先の決定に大きく関与する。
ところで、近年、有線ＬＡＮ（Local Area Network）、無線ＬＡＮ、携帯電話、ＰＨＳ（Personal Handyphone System）、ＩＭＴ−２０００（International Mobile Telecommunication 2000 ）など複数の通信メディアが利用できるようになった。また、小型化技術の進歩により、携帯端末のような小型の機器であっても複数のネットワークインタフェイスを装着できるようになり、状況に応じて複数の通信メディアからひとつを選択して利用することができるようになっている。
【０００７】
また、インターネットで利用される各種の技術の標準化を進めているＩＥＴＦ（Internet Engineering Task Force ）において、移動先でもホームアドレスと呼ばれる第一のアドレスを使用した通信を行えるようにするための技術としてモバイルＩＰ（MobileＩＰ）の検討が進んでいる。
【０００８】
【非特許文献１】
湧川隆次、「ＭｏｂｉｌｅＩＰｖ６を用いた複数インターフェース通信機構の設計と実装」、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士論文２０００年度（平成１２年度）、［平成１４年８月３０日検索］、インターネット＜ＵＲＬ：http://www.sfc.wide.ad.jp/~ryuji/research/paper/ryuji-master-thesis.pdf＞
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
従来行われていたモバイルＩＰ制御には、気付アドレス選択問題というよく知られた問題がある。これは、移動端末が複数のインタフェイスを使用して異なる通信ネットワークへ接続した場合に、各通信ネットワークにおいて個別にその移動端末に付与されるアドレスからどれを移動端末自身の第二のアドレス、すなわち気付アドレスとして選択するべきかという問題である。この第二のアドレスの選択を誤るとデータ通信が正しく行われなくなるなどの問題が発生する。
【００１０】
また、最近急激に増えている無線ＬＡＮホットスポットサービスを利用する際には、例えば公知のＨＴＴＰプロトコルを使用したユーザ認証など、このサービス提供者が指定している認証方式に合わせてユーザ認証を最初に行う必要がある。従って、そのときまでは携帯電話等の公衆移動通信網を利用してデータ通信を行っていた移動端末が移動して無線ＬＡＮホットスポットのサービスエリアに入ったときに公衆移動通信網から無線ＬＡＮへと通信メディアを切り替えてなおもそのデータ通信を継続させるためには、無線ＬＡＮホットスポットサービスエリア内に入った時点でモバイルＩＰ登録の前にユーザ認証を済ませる必要がある。
【００１１】
また、企業ユーザがインターネット等の公衆回線を介して会社の社内ＬＡＮに接続する場合には、セキュリティの確保のため、公知のＶＰＮ（仮想私設通信網：Virtual Private Network ）技術を使用したＶＰＮリンクの確立のための処理を無線ＬＡＮホットスポットでのユーザ認証の処理とモバイルＩＰ登録の処理との間に行う必要が生じることもある。
【００１２】
以上のように、あるデータ通信を継続させながら前述したような複数の通信メディアを切り替えるためには様々な手続が必要となる。ところが、従来、通信ネットワークに接続するためのネットワーク接続アプリケーションと、前述した気付アドレスなどのモバイルＩＰに関する情報をこの移動端末についてのホームエージェントへ登録する処理（モバイルＩＰ登録処理）を行うモバイルＩＰ制御アプリケーションとは同一の移動端末内で独立に存在していた。このため、ユーザはネットワーク接続アプリケーションとモバイルＩＰ制御アプリケーションとを各々別々に起動して使用しなければならなかったため、このデータ通信を一旦中断させて通信メディアを切り替えていた。
【００１３】
以上の事情を鑑み、複数の通信メディアが利用可能な通信装置における通信メディアの新たな選択手法を提供することが本発明が解決しようとする課題である。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
まず、図１について説明する。同図は本発明の原理構成を示しており、同図における通信装置１０が本発明に係るものである。
【００１５】
通信装置１０は、通信を行うときの通信経路として、第一の通信メディア２０−１、第二の通信メディア２０−２、…など、通信メディアを複数利用し得る。
経路情報記憶手段１１には、通信装置１０が通信に用いる優先順位が与えられておりその通信の経路を示している経路情報が記憶される。
【００１６】
経路情報設定手段１２は、それまで通信に利用していたものに代えて異なる通信メディアを利用するために、上述した優先順位が最優先とされている経路情報を設定する。
【００１７】
通信手段１３は、上述した優先順位に従った通信経路を用いて通信を行う。
この図１の構成によれば、通信経路の利用管理のために既存の通信装置でも用いられていた経路情報で通信メディアの利用管理までもが行われるので、通信メディアの利用管理のための専用の構成を新たに通信装置１０に備える必要がない。従って、このように通信装置１０を構成することにより、通信装置１０の小型化・軽量化や通信装置１０で行われる処理の負担軽減に寄与する。
【００１８】
なお、この図１の構成において、経路情報設定手段１２によって設定される経路情報は、それまで通信に利用していたものとは異なる通信メディアを利用する通信経路を示しているようにすることができる。
【００１９】
こうすることにより、利用する通信メディアを特定することができる。
また、図１の構成において、経路情報１３は、インターネットプロトコルにおけるルーティング情報であり、前述した優先順位は、このルーティング情報におけるメトリック情報に基づいて決定されるようにすることができる。
【００２０】
この構成によれば、例えばインターネットプロトコルを利用したネットワークでのルーティングを行う既製の装置を通信手段１３として流用することができる。
【００２１】
また、図１の構成において、通信手段１３によって行われる通信に用いられる通信経路を示す情報をその通信の相手側の装置に通知する通知手段を更に備えるように構成することができる。
【００２２】
この構成によれば、通信手段１３が通信に用いている通信経路を通信の相手側の装置が認識することができるので、通信の相手側の装置によるこの通信経路の自律的な探索が不要となる。
【００２３】
なお、この構成は、例えば、この相手側装置をモバイルＩＰ（インターネットプロトコル）におけるこの通信装置１０についてのホームエージェントとし、このホームエージェントとの間で行われる通信を、通信パケットのトンネリングとし、この通知制御手段が、通信制御手段１３によってこの通信に用いる通信路が確立されたときに通信装置１０に対して一時的に付与されるＩＰ（インターネットプロトコル）アドレスをホームエージェントに更に通知するように構成することができる。
【００２４】
この構成によれば、ホームエージェントとの間でのトンネリングの使用管理をも行うことができる。
なお、この構成においては、通知手段が、モバイルＩＰにおける気付アドレスの登録をホームエージェントに対して行う機能を提供するモバイルＩＰ制御アプリケーションの実行を制御して通信装置１０のＩＰアドレスの通知を行わせるように構成することができ、モバイルＩＰ制御アプリケーションが予め用意されているのであれば、これを流用することによって通知手段の構成を簡素化することができる。
【００２５】
また、この構成においては、通知手段が上述した通知を行った後に、通信装置１０とこのホームエージェントとの間でこのトンネリングの機能を提供するモバイルＩＰインタフェイスを介することを示しており且つ前述した優先順位を最優先とした経路情報を設定するトンネリング経路情報設定手段を更に備えるように構成することができる。
【００２６】
この構成により、トンネリングのリンクの確立が通信手段１３に認識されてトンネリングによる通信が行われる。
また、図１の構成において、通信経路の品質を示す品質情報を取得する品質情報取得手段を更に備え、経路情報設定手段１２が、それまでの通信に用いていた通信経路の品質の劣化がその品質情報より検出されたときに優先順位が最優先とされている前述した経路情報を設定するように構成することができる。
【００２７】
この構成によれば、それまで利用していた通信メディア（例えば第一の通信メディア２０−１）の通信経路の品質に劣化が生じたときに、使用する通信経路を異なる送信メディア（例えば第二の通信メディア２０−２）を利用する通信へと自動的に切り替えることができる。
【００２８】
また、図１の構成において、経路情報設定手段１２によって設定される経路情報は、それまで通信に利用していたものとは異なる通信メディアを利用する通信経路を示しているときに、通信手段１３が、前述した優先順位に従った通信経路が利用する通信メディアにおいて個別に定められているその通信メディアへの接続手順を実行してその通信経路を用いる通信を行わせるようにすることができる。
【００２９】
この構成によれば、個別に定められている通信メディアへの接続手順、例えばユーザ認証などの手続を自動的に通信手段１３に行わせることにより、通信装置１０のユーザはこのような煩わしい手続から解放される。
【００３０】
また、図１の構成において、通信手段１３は、通信に用いる通信経路の違いに基づき、その通信経路の途中にＶＰＮ（仮想施設通信網）リンクを確立して通信を行わせるように構成することができる。
【００３１】
この構成によれば、ある通信メディアを利用したときにおける通信経路の途中にセキュリティの不安を有する通信回線、例えばインターネットなどが含まれているときでも、ＶＰＮによりセキュリティが確保される。また、このＶＰＮのリンク確立の手続は自動的に通信手段１３で行われるので、通信装置１０のユーザはこのような煩わしい手続を行わないで済むようになる。
【００３２】
なお、図１に示した本発明に係る通信装置１０の有する各構成要素によって行われる手順からなる通信制御方法であっても、通信装置１０によるものと同様の作用・効果を奏するので、前述した課題は解決される。
【００３３】
また、上述した本発明に係る通信装置１０の有する各構成要素の有する機能と同様の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであっても、そのプログラムをコンピュータに実行させることによって、前述した課題は解決される。
【００３４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図２について説明する。同図は本発明を実施する移動端末１００の基本構成を示している。
【００３５】
移動端末１００にはネットワーク接続アプリケーション１１０とモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０とが備えられている。また、移動端末１００には、これらのソフトウェアが連携動作するためのＡＰＩ（Application Program Interface ）１３０が用意されている。
【００３６】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は、インターネットプロトコルに従ったデータ通信機能を移動端末１００に提供するインターネットプロトコルドライバ１４０が通信経路の設定を行うために参照するルーティングテーブル１４１に示されている経路情報を更新する機能、前述したＶＰＮリンクの確立機能、及び無線ＬＡＮホットスポットサービスを利用するときに必要となるユーザ認証を行う機能を提供する。
【００３７】
更に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、後述する２つの物理インタフェイス１７０及び１８０を管理する中間ネットワークドライバ１５０から、各物理インタフェイス１７０及び１８０の動作状態や各物理インタフェイス１７０及び１８０を介して接続される通信ネットワークの品質などを示す情報を取得する機能を提供する。
【００３８】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０は、モバイルＩＰのトンネリングを実行するモバイルＩＰインタフェイス１６０に対してホームアドレスや気付アドレスなどを設定する機能を提供する。
【００３９】
この他、移動端末１００には、２つの物理インタフェイス１７０及び１８０、並びに論理インタフェイス１９０など複数のインタフェイスが装備されている。物理インタフェイス１７０及び１８０の例としては、無線ＬＡＮとの接続を行うための無線ＬＡＮインタフェイスや、公衆電話回線網との接続を行うためのＰＰＰインタフェイスなどがある。また、論理インタフェイスの例としては、前述したＶＰＮを利用するためのインタフェイスなどがある。なお、これら以外のインタフェイスを物理インタフェイス１７０又は１８０、若しくは論理インタフェイス１９０として使用することも可能である。
【００４０】
なお、移動端末１００において、モバイルＩＰインタフェイス１６０には「ｍｉｐ−ｄｅｖ」なる名称が与えられており、また、物理インタフェイス１７０には「ｄｅｖ１１」なる名称、物理インタフェイス１８０には「ｄｅｖ１２」なる名称、そして論理インタフェイス１９０には「ｄｅｖ１３」なる名称が、それぞれ与えられている。
【００４１】
次に図３について説明する。同図は、移動端末１００が利用できる通信ネットワークの構成を示している。
図３において、社内ＬＡＮ２００は、移動端末１００のユーザが勤務している会社の社内ネットワークである。この社内ＬＡＮ２００には、サーバ２１０、ホームエージェント２２０、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０、リモートアクセスサーバ２４０、及びＶＰＮサーバ２５０が接続されている。
【００４２】
サーバ２１０は、移動端末１００が行うデータ通信の通信相手となるサーバであり、「ｓｒｖ−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。
ホームエージェント２２０は、移動端末１００の移動状況を管理するサーバであり、「ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。
【００４３】
無線ＬＡＮアクセスポイント２３０は、この会社の構内に移動端末１００が位置しているときに無線で移動端末１００を社内ＬＡＮ２００に接続させるために社内ＬＡＮ２００側に設けられている機器であり、「ｗｌａｎ１−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。
【００４４】
リモートアクセスサーバ２４０は、この会社の構外からダイアルアップＰＰＰ（Point to Point Protocol ）により公衆電話回線を介して移動端末１００を社内ＬＡＮ２００に接続させるために社内ＬＡＮ２００側に設けられている機器であり、「ｒａｓ−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。なお、本実施形態においては、リモートアクセスサーバ２４０は、携帯電話等の移動体通信機器のための通信路である公衆移動通信網３００と社内ＬＡＮ２００とを接続している。
【００４５】
ＶＰＮサーバ２５０は、インターネット４００を経由するＶＰＮを構築するためのサーバであり、「ｖｐｎ−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。無線ＬＡＮホットスポット提供ＩＳＰ（Internet Services Provider）４１０は、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０を設置した空間（ホットスポット）を不特定の利用者に開放してインターネット接続サービスを提供するインターネット接続業者である。
【００４６】
無線ＬＡＮアクセスポイント４２０は、ホットスポット内に位置している通信機器を無線でインターネット４００に接続させる機器であり、「ｗｌａｎ２−ａｄｄｒ」なるＩＰアドレスが与えられている。
【００４７】
次に図４について説明する。同図は、図３に示したネットワークを利用するための各種のインタフェイスを装着した移動端末１００の構成を示している。
図４に示す構成を図２に示した移動端末１００の基本構成と比較すれば分かるように、図４に示す移動端末１００は、無線ＬＡＮインタフェイス１７１をｄｅｖ１１として装着し、更に、ＰＰＰインタフェイス１８１をｄｅｖ１２として、また、ＶＰＮインタフェイス１９１をｄｅｖ１３として、各々装着したものである。
【００４８】
無線ＬＡＮインタフェイス１７１は、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０若しくは４２０と移動端末１００との間で無線通信路を確立する機能を有している。
ＰＰＰインタフェイス１８１は、公衆移動通信網３００を経由してリモートアクセスサーバ２４０へＰＰＰ接続を行う機能を有している。
【００４９】
ＶＰＮインタフェイス１９１は、ＶＰＮサーバ２５０との間でＶＰＮリンクを確立する機能を有している。
なお、移動端末１００には、「ｈｏｍｅ−ａｄｄｒ」なる、移動によって変化することのない固有のＩＰアドレスが割り当てられているものとする。
【００５０】
また、以下の説明において、移動端末１００は、無線ＬＡＮインタフェイス１７１を介して無線ＬＡＮポイント２３０との間で通信路が確立したときには「Ｃｏ−ＣｏＡ１」なる一時的なＩＰアドレスが割り当てられるものとする。また、ＰＰＰインタフェイス１８１を機能させてリモートアクセスサーバ２４０への接続が成功したときには「Ｃｏ−ＣｏＡ２」なる一時的なＩＰアドレスが、無線ＬＡＮポイント４２０との間で通信路が確立したときには「Ｃｏ−ＣｏＡ３」なる一時的なＩＰアドレスが、そしてＶＰＮインタフェイス１９１を機能させてＶＰＮサーバ２５０との間でＶＰＮリンクが確立したときには「Ｃｏ−ＣｏＡ４」なる一時的なＩＰアドレスが、それぞれ割り当てられるものとする。
【００５１】
次に図５について説明する。同図は、ネットワーク接続アプリケーション１１０が実行されることによって移動端末１００において行われる、ネットワーク接続処理の処理内容を示すフローチャートである。以下、同図に沿ってこの処理の詳細を説明する。
【００５２】
このネットワーク接続処理は、移動端末１００のユーザによってなされたサーバ２１０との通信開始の指示を移動端末１００が検出することによって開始される。
【００５３】
図５の（ａ）において、Ｓ１００１では、モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０が本来有している気付アドレスの選択制御機能を抑制させる指示を、ＡＰＩ１３０を介してモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ与える処理が行われる。この指示を受け取ったモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はこの気付アドレスの選択制御機能を抑制し、モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０からの指示待ちの状態となる。
【００５４】
Ｓ１００２では、サーバ２１０との通信を行うために使用する通信メディア及び接続先の選択結果、図３の例では、▲１▼社内ＬＡＮ２００内に設けられている無線ＬＡＮアクセスポイント２３０への無線接続、▲２▼リモートアクセスサーバ２４０への公衆移動通信網３００を経由したＰＰＰ接続、▲３▼インターネット４００を経由して行う通信のための、無線ＬＡＮホットスポット提供ＩＳＰによって設置されている無線ＬＡＮアクセスポイント４２０への無線接続、の３つの選択肢のうちの１つの選択結果を取得する処理が行われる。なお、この通信メディア及び接続先の選択は、ユーザが行ってもよく、あるいは選択肢の通信メディアの品質や通信コスト等の情報に基づいて移動端末１００が自動的に選択するようにしてもよい。
【００５５】
Ｓ１００３では、前ステップでの選択結果に基づいて必要なインタフェイスを機能させ、選択された通信メディアでの接続処理が行われ、社内ＬＡＮ２００への通信経路を確立させる。
【００５６】
Ｓ１００４では、接続先個別処理が行われる。この処理の詳細は図５の（ｂ）にフローチャートで示されている。
図５（ｂ）において、まずＳ１１０１では、Ｓ１００３の処理によって移動端末１００を接続した接続先が、不特定者が利用可能な接続先であるか否かが判定され、この判定結果がＹｅｓならばＳ１１０２に処理が進み、Ｎｏならばこの接続先個別処理が終了し、図５（ａ）のＳ１００５へと処理が戻る。
【００５７】
図３の例では、Ｓ１００３の処理によって移動端末１００を接続した接続先が無線ＬＡＮアクセスポイント４２０であればこのＳ１１０１の判定結果はＹｅｓとなり、この接続先が無線ＬＡＮアクセスポイント２３０またはリモートアクセスサーバ２４０であればこのこのＳ１１０１の判定結果はＮｏとなる。
【００５８】
Ｓ１１０２では、Ｓ１００３の処理によって行われた接続先を使用してサーバ２１０との通信を行うとインターネット４００を経由して通信が行われると判定され、まず、Ｓ１１０３において接続先毎の個別処理が行われる。図３の例では、この個別処理として、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０を利用する際に最初に必要となるユーザ認証手続を行う処理などがある。
【００５９】
Ｓ１１０４ではＶＰＮインタフェイス１９１を機能させ、インターネット４００を経由して通信されるＶＰＮサーバ２５０との間でＶＰＮリンクを確立させる処理が行われる。
【００６０】
以上の処理を完了した後にはこの接続先個別処理が終了し、図５（ａ）のＳ１００５へと処理が戻る。
Ｓ１００５では、Ｓ１００３の処理によって接続された接続先から新たに与えられたアドレスと、既に接続がされている他の接続先から与えられていたアドレスとから、移動端末１００自身の第二のアドレス、すなわち気付アドレスを選択する処理が行われる。
【００６１】
Ｓ１００６では、前ステップでの第二のアドレスの選択結果に基づき、移動端末１００とホームエージェント２２０との間の通信経路を決定し、この決定をルーティングテーブル１４１に示されている経路情報に反映させる処理が行われる。
【００６２】
Ｓ１００７では、Ｓ１００５の処理によって選択された気付アドレスをモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ通知してモバイルＩＰの登録をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ指示する処理が行われる。モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０を機能させてホームエージェント２２０へこの気付アドレスを登録させる処理を行う。
【００６３】
Ｓ１００８では、Ｓ１００７の処理によるモバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる設定処理が行われる。
【００６４】
Ｓ１００９では、Ｓ１００６の処理による経路の決定によりサーバ２１０との通信において不必要となった接続が存在するか否かが判定され、余分な接続が存在している（Ｓ１００９の判定結果がＹｅｓ）ならばＳ１０１０においてその余分な接続を切断する処理が行われる。
【００６５】
Ｓ１０１１では、中間ネットワークドライバ１５０から移動端末１００の有する各インタフェイスの動作状態や接続中の通信路の品質などを示す情報を取得し、これらの状態に変化が生じたか否かを監視する処理が繰り返し行われる。そして、この監視処理においてこれらの状態に変化が生じたと判定されたとき（Ｓ１０１１の判定処理における判定結果がＹｅｓとなったとき）にはＳ１００２へと処理が戻って上述した処理が繰り返される。
【００６６】
以上までの処理がネットワーク接続処理である。この処理が移動端末１００において行われることにより、既に行われているデータ通信を継続させながらでの通信メディアの切り替えを行うことができる。以下、図３に示すネットワークにおいてサーバ２１０とのデータ通信を継続させながら通信メディアが切り替えられる様子を説明する。
【００６７】
まず、図６に示す通信メディアの切り替えが生じる第一の例について説明する。同図に示す例は、図３に示した通信ネットワークにおいて、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０に接続してサーバ２１０との間でデータ通信を行っている移動端末１００が会社の構外に移動したために無線ＬＡＮアクセスポイント２３０のサービスエリアを外れたので、公衆移動通信網３００を経由してリモートアクセスサーバ２４０へのＰＰＰ接続を行ってこのデータ通信を継続するというものである。
【００６８】
ここで図７について説明する。同図は、図６に示す第一の例における通信メディアの切り替えシーケンスを示している。
まず、移動端末１００が会社の構内に位置しているときにユーザが社内ＬＡＮ２００への接続指示を行うと、この指示はネットワーク接続アプリケーション１１０によって検出される（Ｓ２００１）。このとき、ネットワーク接続アプリケーション１１０では、前述したネットワーク接続処理が開始される。
【００６９】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は、まず、図５のＳ１００１の処理を行って気付アドレスの選択を行う権限をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０から取得する（Ｓ２００２）。
【００７０】
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００２及びＳ１００３の処理を行い、無線ＬＡＮインタフェイス１７１を機能させて無線ＬＡＮアクセスポイント２３０への接続を行わせる（Ｓ２００３）。この接続が完了すると無線ＬＡＮアクセスポイント２３０によって移動端末１００に一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ１」が付与されるので、無線ＬＡＮインタフェイス１７１はこのＩＰアドレスを添えて接続の完了（接続成功）をネットワーク接続アプリケーション１１０に通知する（Ｓ２００４）。なお、このとき、確立された経路を示す経路情報のルーティングテーブル１４１への登録が行われるが、この詳細は後述する。
【００７１】
この接続の完了の通知を受け取ると、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００４の接続先個別処理を行うが、このときの接続先は無線ＬＡＮアクセスポイント２３０なので特に何ら個別の処理を行うことなく次の処理に進む。
【００７２】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は続いて図５のＳ１００５及びＳ１００６の処理を行うが、このときまでに取得している一時的なＩＰアドレスは「Ｃｏ−ＣｏＡ１」のみであるから、このアドレスが気付アドレスとして選択され、また、このＩＰアドレスを付与した接続先との間で使用している通信路がホームエージェント２２０との間の通信経路として決定される。このときに行われる経路情報の操作については後述する。
【００７３】
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００７の処理を行い、この気付アドレスをモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ通知してモバイルＩＰの登録をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ指示する（Ｓ２００５）。この指示を示す情報の具体例を図８（ａ）に示す。
【００７４】
図８（ａ）の例では、ホームアドレスが「ｈｏｍｅ−ａｄｄｒ」である移動端末１００の気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ１」であることを「ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒ」なるアドレスが付与されているホームエージェント（すなわちホームエージェント２２０）に登録することが指示されている。
【００７５】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０を機能させてホームエージェント２２０にこの気付アドレスを登録させる（Ｓ２００６）。その後、この登録が完了したことを示す登録応答をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０から受け取る（Ｓ２００７）。
【００７６】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はこの登録応答を受け取ると、モバイルＩＰの登録が完了したことをネットワーク接続アプリケーション１１０へ返答する（Ｓ２００８）。この応答を示す情報の具体例を図８（ｂ）に示す。
【００７７】
図８（ｂ）の例では、ホームアドレスが「ｈｏｍｅ−ａｄｄｒ」である移動端末１００の気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ１」であることを「ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒ」なるアドレスが付与されているホームエージェント（すなわちホームエージェント２２０）に登録したことが示されている。
【００７８】
この後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００８の処理を行い、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる。この設定が行われた後の経路情報を図９（ｄ）に示す。
【００７９】
図９（ｄ）に示す経路情報は、以下のようにして生成される。
まず、無線ＬＡＮインタフェイス１７１が無線ＬＡＮアクセスポイント２３０との接続を確立すると、無線ＬＡＮインタフェイス１７１は、この確立された経路を示す経路情報、すなわち、自分自身であるｄｅｖ１１をインタフェイスとし、ＧＷをｗｌａｎ１−ａｄｄｒ、すなわち無線ＬＡＮアクセスポイント２３０とし、そして宛先をデフォルト（Ｄｅｆａｕｌｔ）とした経路情報をルーティングテーブル１４１に登録する。
【００８０】
なお、この経路情報は図９（ａ）の第二行目のものであるが、この時点では、この経路情報のメトリック値は「２」ではなく「１」とされる。
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００６の処理によってホームエージェント２２０との間での通信経路の決定を行ったときには、図１０に示す経路決定処理を実行する。
【００８１】
この図１０の処理について説明する。
まず、Ｓ３００１において、ルーティングテーブル１４１に現在示されている経路情報が全て取得され、続くＳ３００２において、その経路情報にホームエージェント２２０を宛先としているものが存在するか否かが判定される。
【００８２】
この判定の結果、ホームエージェント２２０を宛先としている経路情報が存在する場合には（Ｓ３００２の判定結果がＹｅｓ）、Ｓ３００３において、ホームエージェント２２０を宛先としているその経路情報のメトリック値に「１」が加算されて優先度が下げられる。
【００８３】
その後、Ｓ３００４において、通信経路の決定結果を示す経路情報、すなわち、ホームエージェント２２０を宛先とし、決定した通信経路の接続を行っているインタフェイス名が示されており、更にその接続先の機器のＩＰアドレスがＧＷとして示されている経路情報がルーティングテーブル１４１に設定される。なお、この経路情報のメトリック値は「１」とされる。
【００８４】
以上までの処理が経路決定処理である。
図９（ａ）に示す経路情報の生成に話を戻すと、図５のＳ１００６の処理によってホームエージェント２２０との間での通信経路の決定を行ったときには、ルーティングテーブル１４１にはホームエージェント２２０を宛先としている経路情報が存在していないので、図１０のＳ３００２の判定処理の結果はＮｏとなり、Ｓ３００４の処理が実行される。その結果、通信経路の決定結果を示す経路情報、すなわち、ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒを宛先とし、ｄｅｖ１１をインタフェイスとし、そしてｗｌａｎ１−ａｄｄｒをＧＷとして示されており、メトリック値が「１」である経路情報がルーティングテーブル１４１に登録される。
【００８５】
なお、この経路情報は図９（ａ）の第三行目のものである。
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００８の処理により、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる設定処理が行われる。この経路情報設定処理の処理内容を示すフローチャートは図１１に示されている。
【００８６】
この図１１の処理について説明する。
まず、Ｓ４００１において、ルーティングテーブル１４１に現在示されている経路情報が全て取得され、続くＳ４００２において、その経路情報にｍｉｐ−ｄｅｖ、すなわちモバイルＩＰインタフェイス１６０がインタフェイスとされ、宛先がデフォルトとされているものが存在するか否かが判定され、存在する（判定結果がＹｅｓ）ならばＳ４００４に、存在しない（判定結果がＮｏ）ならばＳ４００３に、それぞれ処理が進む。
【００８７】
Ｓ４００３では、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路を示す経路情報、すなわち、デフォルトを宛先とし、ｍｉｐ−ｄｅｖをインタフェイスとし、そしてｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒをＧＷとして示されている経路情報がそのメトリック値が「１」とされてルーティングテーブル１４１に登録される。
【００８８】
Ｓ４００４では、ｍｉｐ−ｄｅｖをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報のメトリック値を変数ｍに代入する。そして、続くＳ４００５において、Ｓ４００１の処理によって取得された経路情報のうち、ｍｉｐ−ｄｅｖ以外のものをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報のメトリック値にこの変数ｍの値が加算され、その後はこの経路情報設定処理が終了する。つまり、このＳ４００４及びＳ４００５の処理によって、ｍｉｐ−ｄｅｖがインタフェイスである経路情報の優先度が、宛先がデフォルトとされている経路情報の中での最高の優先度とされる。
【００８９】
以上までの処理が経路設定処理である。
図９（ａ）に示す経路情報の生成に話を戻すと、図５のＳ１００８の処理として上述した経路設定処理が開始されると、この時点ではルーティングテーブル１４１の経路情報にｍｉｐ−ｄｅｖをインタフェイスとされ、宛先がデフォルトとされているものが存在していないので、Ｓ４００２の判定結果はＮｏとなり、Ｓ４００３の処理によって、デフォルトを宛先とし、ｍｉｐ−ｄｅｖをインタフェイスとし、そしてｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒをＧＷとして示されている経路情報がそのメトリック値が「１」とされてルーティングテーブル１４１に登録される。
【００９０】
なお、この経路情報は図９（ａ）の第一行目のものである。
次に、Ｓ４００４の処理によって、Ｓ４００３の処理によって登録された経路情報のメトリック値「１」が変数ｍに代入される。その後、Ｓ４００５において、ｍｉｐ−ｄｅｖ以外のものをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報のメトリック値にこの変数ｍの値が加算される。この処理によって、図９（ａ）の第二行目の経路情報が「２」となる。
【００９１】
図９（ａ）に示す経路情報は以上のようにして生成される。
図７のシーケンス図の説明へ戻る。
同図のＳ２００８までのシーケンスにより、図９（ａ）に示す経路情報がルーティングテーブル１４１に設定されている。
【００９２】
ここで、移動端末１００が会社の構外に移動して無線ＬＡＮアクセスポイント２３０のサービスエリアを外れために、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０から発せられている電波の受信強度の減衰が生じたとする。
【００９３】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１０１１の処理により、この減衰に起因して生じる無線ＬＡＮアクセスポイント２３０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との間の通信路の品質劣化を中間ネットワークドライバ１５０から得ている情報より検出する（Ｓ２００９）。その後、図５のＳ１００２の処理により、公衆移動通信網３００を経由したＰＰＰ接続に切り替える旨の選択結果を取得する。
【００９４】
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００３の処理を行い、ＰＰＰインタフェイス１８１を機能させてリモートアクセスサーバ２４０への公衆移動通信網３００を経由したＰＰＰ接続を行わせる（Ｓ２０１０）。この接続が完了するとリモートアクセスサーバ２４０によって移動端末１００に一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」が付与されるので、ＰＰＰインタフェイス１８１はこのＩＰアドレスを添えて接続の完了をネットワーク接続アプリケーション１１０に通知する（Ｓ２０１１）。
【００９５】
また、このとき、ＰＰＰインタフェイス１８１は確立された経路を示す経路情報、すなわち、自分自身であるｄｅｖ１２をインタフェイスとし、ＧＷをｒａｓ−ａｄｄｒ、すなわちリモートアクセスサーバ２４０とし、そして宛先をデフォルトとした経路情報を、メトリック値を「１」、つまり最優先の経路としてルーティングテーブル１４１に追加登録する。
【００９６】
図９（ａ）に示されているルーティングテーブル１４１にこの経路情報が追加登録されたものが図９（ｂ）に示されているテーブルであり、図９（ｂ）の第一行目がこの追加された登録情報である。なお、このとき、ルーティングテーブル１４１に既に登録されていた経路情報であって宛先がデフォルトであるものはそのメトリック値に「１」が加算されて優先度が下げられる。
【００９７】
図７のシーケンス図の説明へ戻る。
接続の完了の通知を受け取ると、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００４の接続先個別処理を行うが、このときの接続先はリモートアクセスサーバ２４０なので特に何ら個別の処理を行うことなく次の処理に進む。
【００９８】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は続いて図５のＳ１００５及びＳ１００６の処理を行う。
このときにはそれまでに使用していた無線ＬＡＮアクセスポイント２３０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との間の通信路の品質劣化による代替通信路を確立しようとしているので、リモートアクセスサーバ２４０によって移動端末１００に与えられた一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」が気付アドレスとして選択される。
【００９９】
ここで、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、前述した経路決定処理を実行してルーティングテーブル１４１の経路情報の操作を行う。
この時点ではルーティングテーブル１４１にはホームエージェント２２０を宛先としている経路情報が存在している（図９（ｂ）の第四行目）ので、図１０のＳ３００２の判定処理の結果はＹｅｓとなり、Ｓ３００３の処理が実行されて図９（ｂ）の第四行目の経路情報のメトリック値が「１」から「２」へと変更される。更に、Ｓ３００４の処理が実行される。その結果、ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒを宛先とし、ｄｅｖ１２をインタフェイスとし、そしてｒａｓ−ａｄｄｒをＧＷとして示されており、メトリック値が「１」である経路情報がルーティングテーブル１４１に登録される。この経路情報が通信経路の決定結果を示していている。
【０１００】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図９（ｃ）に示されているものである。
図７のシーケンス図の説明へ戻る。
【０１０１】
次にネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００７の処理を行い、気付アドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ通知してモバイルＩＰの登録をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ指示する（Ｓ２０１２）。この指示を示す情報の具体例は図１２（ａ）に示されている。この例は、気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ２」に変更されていることを除けば図８（ａ）に示したものと同様のものである。
【０１０２】
この通知を受け取ったモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０を機能させてホームエージェント２２０にこの気付アドレスを登録させる（Ｓ２０１３）。その後、この登録が完了したことを示す登録応答をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０から受け取る（Ｓ２０１４）。
【０１０３】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はこの登録応答を受け取ると、モバイルＩＰの登録が完了したことをネットワーク接続アプリケーション１１０へ返答する（Ｓ２０１５）。この応答を示す情報の具体例は図１２（ｂ）に示されている。この例は、気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ２」に変更されていることを除けば図８（ｂ）に示したものと同様のものである。
【０１０４】
この後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００８の処理、すなわち図１１に示した経路設定処理を実行し、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる。
【０１０５】
この時点では、ルーティングテーブル１４１にはｍｉｐ−ｄｅｖ、すなわちモバイルＩＰインタフェイス１６０がインタフェイスとされ、宛先がデフォルトとされている経路情報が存在している（図９（ｃ）の第四行目）ので、図１１のＳ４００２の判定処理の結果はＹｅｓとなり、Ｓ４００４の処理が実行されて図９（ｃ）の第四行目の経路情報のメトリック値「２」が変数ｍに代入される。
【０１０６】
その後続いて実行されるＳ４００５の処理により、図９（ｃ）に示されている経路情報のうち、ｍｉｐ−ｄｅｖ以外のものをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報、すなわち、図９（ｃ）の第三行目及び第五行目の各々の経路情報のメトリック値にこの変数ｍの値「２」が加算される。
【０１０７】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図９（ｄ）に示されているものである。
その後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００９及びＳ１０１０の処理を行い、余分な接続である無線ＬＡＮアクセスポイント２３０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との接続を切断させる（Ｓ２０１６）。
【０１０８】
無線ＬＡＮインタフェイス１７１は、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０との接続を切断したときには、自分自身（すなわちｄｅｖ１１）をインタフェイスとして示している全ての経路情報をルーティングテーブル１４１から削除する。
【０１０９】
図９（ｄ）に示されている経路情報からｄｅｖ１１をインタフェイスとして示している全ての経路情報をルーティングテーブル１４１から削除した結果が図９（ｅ）に示されているものである。
【０１１０】
図６に示した第一の例では、移動端末１００において以上のような処理が行われるので、無線ＬＡＮアクセスポイント２３０に接続してサーバ２１０との間でデータ通信を行っている移動端末１００が公衆移動通信網３００を経由するリモートアクセスサーバ２４０へのＰＰＰ接続を行って通信メディアの切り替えを行ってもこのデータ通信が継続される。
【０１１１】
また、ルーティングテーブル１４１が図９（ｅ）の経路情報を有していれば、その後にＰＰＰ接続が異常切断した場合でも、以下に示すような処理を行うことによりある程度通信を継続することができる。
【０１１２】
この処理は、図９（ｅ）に示す経路情報に従えば、通信パケットはデフォルトを宛先とし最小のメトリック値が与えられている経路情報に設定されているインタフェイスであるｍｉｐ−ｄｅｖを使用して送信される。ここで、もしもＰＰＰ接続が異常切断した場合には、ＰＰＰインタフェイス１８１は、ｄｅｖ１２をインタフェイスとしている経路情報を削除するが、その場合でもｍｉｐ−ｄｅｖ、すなわちモバイルＩＰインタフェイス１６０が指定されている宛先がデフォルトである経路情報は残存する。その結果、アプリケーションのデータ通信はしばらくの間維持されるのである。
【０１１３】
従って、その間に図５に示したネットワーク接続処理が実行されて利用可能な通信メディアでの新たな接続が確立してモバイルＩＰの登録が完了することができれば、その再接続後に異常切断前の通信を継続させることが可能となる。
【０１１４】
次に、図１３に示す通信メディアの切り替えが生じる第二の例について説明する。同図に示す例は、図３に示した通信ネットワークにおいて、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０に接続してインターネット４００を経由したＶＰＮによるデータ通信をサーバ２１０との間で行っている移動端末１００が、移動したために無線ＬＡＮアクセスポイント４２０のサービスエリアを外れたので、公衆移動通信網３００を経由してリモートアクセスサーバ２４０へのＰＰＰ接続を行ってこのデータ通信を継続するというものである。
【０１１５】
ここで図１４について説明する。同図は、図１３に示す第二の例における通信メディアの切り替えシーケンスを示している。
まず、移動端末１００が無線ＬＡＮアクセスポイント４２０のサービスエリア内に位置しているときにユーザが社内ＬＡＮ２００への接続指示を行うと、この指示はネットワーク接続アプリケーション１１０によって検出される（Ｓ５００１）。このとき、ネットワーク接続アプリケーション１１０では、前述したネットワーク接続処理が開始される。
【０１１６】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は、まず、図５のＳ１００１の処理を行って気付アドレスの選択を行う権限をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０から取得する（Ｓ５００２）。
【０１１７】
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００２及びＳ１００３の処理を行い、無線ＬＡＮインタフェイス１７１を機能させて無線ＬＡＮアクセスポイント４２０への接続を行わせる（Ｓ５００３）。
【０１１８】
この接続が完了すると無線ＬＡＮアクセスポイント４２０によって移動端末１００に一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ３」が付与される。よく知られたＤＨＣＰ（Dynamic Host Configuration Protocol ）などによりこのＩＰアドレスを取得した無線ＬＡＮインタフェイス１７１はこのＩＰアドレスを添えて接続の完了（接続成功）をネットワーク接続アプリケーション１１０に通知する（Ｓ５００４）。
【０１１９】
また、このとき、無線ＬＡＮインタフェイス１７１は確立された経路を示す経路情報、すなわち、自分自身であるｄｅｖ１１をインタフェイスとし、ＧＷをｗｌａｎ２−ａｄｄｒ、すなわち無線ＬＡＮアクセスポイント４２０とし、そして宛先をデフォルトとした経路情報を、メトリック値を「１」としてルーティングテーブル１４１に登録する。
【０１２０】
接続の完了の通知を受け取ると、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００４の接続先個別処理を行う。このときの接続先は無線ＬＡＮアクセスポイント４２０なので図５（ｂ）のＳ１１０１の判定処理の結果はＹｅｓとなり、Ｓ１１０２の処理においてインターネット４００を経由する接続が行われると判断する。そして、Ｓ１１０３及びＳ１１０４の処理が行われる。
【０１２１】
まず、図５（ｂ）のＳ１１０３の処理が実行されると、ネットワーク接続アプリケーション１１０は無線ＬＡＮアクセスポイント４２０を利用する際に最初に必要となるユーザ認証情報を送信する依頼を無線ＬＡＮインタフェイス１７１へ行う（Ｓ５００５）。この依頼に応じてユーザ認証情報の送信が行われ、認証完了の通知を無線ＬＡＮアクセスポイント４２０から受信すると、無線ＬＡＮインタフェイス１７１はこの通知をネットワーク接続アプリケーション１１０へ転送する（Ｓ５００６）。
【０１２２】
認証完了の通知を受け取ったネットワーク接続アプリケーション１１０は、次に図５（ｂ）のＳ１１０３の処理を実行し、ＶＰＮインタフェイス１９１を機能させてＶＰＮサーバ２５０への接続を行わせる（Ｓ５００７）。
【０１２３】
ＶＰＮサーバ２５０はＶＰＮインタフェイス１９１との間でのＶＰＮリンクを確立させると、移動端末１００に一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ４」を付与する。このＩＰアドレスを受信したＶＰＮインタフェイス１９１は、このＩＰアドレスを添えて接続の完了（接続成功）をネットワーク接続アプリケーション１１０に通知する（Ｓ５００８）。
【０１２４】
また、このとき、ＶＰＮインタフェイス１９１はルーティングテーブル１４１の経路情報の操作を行う。この操作後の経路情報を図１５（ａ）に示す。
この経路情報の操作について説明する。
【０１２５】
まず、Ｓ１００３の接続処理に用いたメディアを使用し、ＶＰＮサーバ２５０を宛先とする経路情報がルーティングテーブル１４１にメトリック値が「１」で追加登録される。この追加登録された経路情報は図１５（ａ）の第二行目のものである。
【０１２６】
次に、ＶＰＮサーバ２５０への接続完了により、ルーティングテーブル１４１の現在の経路情報のうち、宛先がデフォルトであるもののメトリック値に「１」が加算されて経路選択の優先度が下げられる。このメトリック値の変更を受けた経路情報は図１５（ａ）の第三行目のものである。
【０１２７】
そして、更に、ＶＰＮインタフェイス１９１は自身で確立した経路を示す経路情報、すなわち、自分自身であるｄｅｖ１３をインタフェイスとし、ＧＷをｖｐｎ−ａｄｄｒ、すなわちＶＰＮサーバ２５０とし、そして宛先をデフォルトとした経路情報を、メトリック値を「１」としてルーティングテーブル１４１に登録する。この経路情報は図１５（ａ）の第一行目のものである。
【０１２８】
ＶＰＮインタフェイス１９１は以上のルーティングテーブル１４１の経路情報の操作を行う。
図１４のシーケンス図の説明へ戻る。
【０１２９】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は続いて図５のＳ１００５及びＳ１００６の処理を行う。
ここではＶＰＮによるデータ通信を行う必要があるので気付アドレスとして「Ｃｏ−ＣｏＡ４」が選択される。
【０１３０】
また、このとき、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図１０に示した経路決定処理を実行してルーティングテーブル１４１の経路情報の操作を行う。
【０１３１】
この時点ではルーティングテーブル１４１にはホームエージェント２２０を宛先としている経路情報が存在していないので、図１０のＳ３００２の判定処理の結果はＮｏとなり、Ｓ３００４の処理が実行される。その結果、ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒを宛先とし、ｄｅｖ１３をインタフェイスとし、そしてｖｐｎ−ａｄｄｒをＧＷとして示されており、メトリック値が「１」である経路情報がルーティングテーブル１４１に登録される。この経路情報で示されている通信経路、すなわち、このＶＰＮリンクがホームエージェント２２０との間の通信経路として決定される。
【０１３２】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図１５（ｂ）に示されているものである。
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００７の処理を行い、この気付アドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ４」をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ通知してモバイルＩＰの登録をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ指示する（Ｓ５００９）。この指示を示す情報の具体例を図１６（ａ）に示す。この例は、気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ４」に変更されていることを除けば図８（ａ）に示したものと同様のものである。
【０１３３】
この通知を受け取ったモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０を機能させてホームエージェント２２０にこの気付アドレスを登録させる（Ｓ５０１０）。その後、この登録が完了したことを示す登録応答をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０から受け取る（Ｓ５０１１）。
【０１３４】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はこの登録応答を受け取ると、モバイルＩＰの登録が完了したことをネットワーク接続アプリケーション１１０へ返答する（Ｓ５０１２）。この応答を示す情報の具体例は図１６（ｂ）に示されている。この例は、気付アドレスが「Ｃｏ−ＣｏＡ４」に変更されていることを除けば図８（ｂ）に示したものと同様のものである。
【０１３５】
この後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００８の処理、すなわち図１１に示した経路設定処理を実行し、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる。
【０１３６】
この時点では、ルーティングテーブル１４１にはｍｉｐ−ｄｅｖがインタフェイスとされ、宛先がデフォルトとされている経路情報が存在しないので（図１５（ｂ）参照）、図１１のＳ４００２の判定処理の結果はＮｏとなり、Ｓ４００３の処理によって、デフォルトを宛先とし、ｍｉｐ−ｄｅｖをインタフェイスとし、そしてｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒをＧＷとして示されている経路情報がそのメトリック値が「１」とされてルーティングテーブル１４１に登録される。
【０１３７】
続いてＳ４００４の処理が実行され、Ｓ４００３の処理によって登録された経路情報のメトリック値「１」が変数ｍに代入される。その後続いて実行されるＳ４００５の処理により、図１５（ｂ）に示されている経路情報のうち、ｍｉｐ−ｄｅｖ以外のものをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報、すなわち、図１５（ｂ）の第二行目及び第三行目の各々の経路情報のメトリック値にこの変数ｍの値「１」が加算される。
【０１３８】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図１５（ｃ）に示されているものである。
ここで、移動端末１００が移動して無線ＬＡＮアクセスポイント４２０のサービスエリアを外れために、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０から発せられている電波の受信強度の減衰が生じたとする。
【０１３９】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１０１１の処理により、この減衰に起因して生じる無線ＬＡＮアクセスポイント４２０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との間の通信路の品質劣化を中間ネットワークドライバ１５０から得ている情報より検出する（Ｓ５０１３）。その後、図５のＳ１００２の処理により、公衆移動通信網３００を経由したＰＰＰ接続に切り替える旨の選択結果を取得する。
【０１４０】
次に、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００３の処理を行い、ＰＰＰインタフェイス１８１を機能させてリモートアクセスサーバ２４０への公衆移動通信網３００を経由したＰＰＰ接続を行わせる（Ｓ５０１４）。この接続が完了するとリモートアクセスサーバ２４０によって移動端末１００に一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」が付与されるので、ＰＰＰインタフェイス１８１はこのＩＰアドレスを添えて接続の完了をネットワーク接続アプリケーション１１０に通知する（Ｓ５０１５）。
【０１４１】
また、このとき、ＰＰＰインタフェイス１８１は確立された経路を示す経路情報、すなわち、自分自身であるｄｅｖ１２をインタフェイスとし、ＧＷをｒａｓ−ａｄｄｒ、すなわちリモートアクセスサーバ２４０とし、そして宛先をデフォルトとした経路情報を、メトリック値を「１」、つまり最優先の経路としてルーティングテーブル１４１に追加登録する。
【０１４２】
図１５（ｃ）に示されているルーティングテーブル１４１にこの経路情報が追加登録されたものが図１７（ａ）に示されているテーブルであり、図１７（ａ）の第一行目がこの追加された登録情報である。なお、このとき、ルーティングテーブル１４１に既に登録されていた経路情報であって宛先がデフォルトであるものはそのメトリック値に「１」が加算されて優先度が下げられる。
【０１４３】
図１４のシーケンス図の説明へ戻る。
接続の完了の通知を受け取ったネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００４の接続先個別処理を行うが、このときの接続先は社内ＬＡＮ２００内にあるリモートアクセスサーバ２４０なので特に何ら個別の処理を行うことなく次の処理に進む。
【０１４４】
ネットワーク接続アプリケーション１１０は続いて図５のＳ１００５及びＳ１００６の処理を行う。
このときにはそれまでに使用していた無線ＬＡＮアクセスポイント４２０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との間の通信路の品質劣化による代替通信路を確立しようとしているので、リモートアクセスサーバ２４０によって移動端末１００に与えられた一時的なＩＰアドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」が気付アドレスとして選択される。
【０１４５】
ここで、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、前述した経路決定処理を実行してルーティングテーブル１４１の経路情報の操作を行う。
この時点ではルーティングテーブル１４１にはホームエージェント２２０を宛先としている経路情報が存在している（図１７（ａ）の第五行目）ので、図１０のＳ３００２の判定処理の結果はＹｅｓとなり、Ｓ３００３の処理が実行されて図１７（ａ）の第五行目の経路情報のメトリック値が「１」から「２」へと変更される。更に、Ｓ３００４の処理が実行される。その結果、ｈｏｍｅａｇｅｎｔ−ａｄｄｒを宛先とし、ｄｅｖ１２をインタフェイスとし、そしてｒａｓ−ａｄｄｒをＧＷとして示されており、メトリック値が「１」である経路情報がルーティングテーブル１４１に登録される。この経路情報が通信経路の決定結果である。
【０１４６】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図１７（ｂ）に示されているものである。
図１４のシーケンス図の説明へ戻る。
【０１４７】
次にネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００７の処理を行い、気付アドレス「Ｃｏ−ＣｏＡ２」をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ通知してモバイルＩＰの登録をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ指示する（Ｓ５０１６）。この指示を示す情報の具体例は図１２（ａ）に示されている。
【０１４８】
この通知を受け取ったモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０を機能させてホームエージェント２２０にこの気付アドレスを登録させる（Ｓ５０１７）。その後、この登録が完了したことを示す登録応答をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はモバイルＩＰインタフェイス１６０から受け取る（Ｓ５０１８）。
【０１４９】
モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０はこの登録応答を受け取ると、モバイルＩＰの登録が完了したことをネットワーク接続アプリケーション１１０へ返答する（Ｓ５０１９）。この応答を示す情報の具体例は図１２（ｂ）に示されている。
【０１５０】
この後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は図５のＳ１００８の処理、すなわち図１１に示した経路設定処理を実行し、モバイルＩＰの登録によって確定したトンネリングの経路をルーティングテーブル１４１の経路情報に反映させる。
【０１５１】
この時点では、ルーティングテーブル１４１にはｍｉｐ−ｄｅｖ、すなわちモバイルＩＰインタフェイス１６０がインタフェイスとされ、宛先がデフォルトとされている経路情報が存在している（図１７（ｂ）の第四行目）ので、図１１のＳ４００２の判定処理の結果はＹｅｓとなり、Ｓ４００４の処理が実行されて図１７（ｂ）の第四行目の経路情報のメトリック値「２」が変数ｍに代入される。
【０１５２】
その後続いて実行されるＳ４００５の処理により、図１７（ｂ）に示されている経路情報のうち、ｍｉｐ−ｄｅｖ以外のものをインタフェイスとし、宛先がデフォルトとされている経路情報、すなわち、図１７（ｂ）の第三行目、第五行目、及び第六行目の各々の経路情報のメトリック値にこの変数ｍの値「２」が加算される。
【０１５３】
これらの処理が施された後のルーティングテーブル１４１の経路情報が図１７（ｃ）に示されているものである。
その後、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、図５のＳ１００９及びＳ１０１０の処理を行い、余分な接続である、ＶＰＮサーバ２５０とＶＰＮインタフェイス１９１との接続、及び無線ＬＡＮアクセスポイント４２０と無線ＬＡＮインタフェイス１７１との接続を切断させる（Ｓ２０１６）。
【０１５４】
無線ＬＡＮインタフェイス１７１は、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０との接続を切断したときには、自分自身（すなわちｄｅｖ１１）をインタフェイスとして示している全ての経路情報をルーティングテーブル１４１から削除する。また、ＶＰＮインタフェイス１９１は、ＶＰＮサーバ２５０との接続を切断したときには、自分自身（すなわちｄｅｖ１３）をインタフェイスとして示している全ての経路情報をルーティングテーブル１４１から削除する。
【０１５５】
図１７（ｃ）に示されている経路情報からｄｅｖ１１及びｄｅｖ１３をインタフェイスとして示している全ての経路情報をルーティングテーブル１４１から削除した結果が図１７（ｄ）に示されているものである。
【０１５６】
図１３に示した第二の例では、移動端末１００において以上のような処理が行われるので、無線ＬＡＮアクセスポイント４２０に接続してサーバ２１０との間でデータ通信を行っている移動端末１００が公衆移動通信網３００を経由するリモートアクセスサーバ２４０へのＰＰＰ接続を行って通信メディアの切り替えを行ってもこのデータ通信が継続される。
【０１５７】
なお、ネットワーク接続アプリケーション１１０は、モバイルＩＰ接続を終了させる場合には、図１８に示すような終了要求をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ送付すればよく、この終了要求をモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０へ送付することにより、それまでモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０においてなされていた気付アドレス選択の抑制が解除され、モバイルＩＰ制御アプリケーション１２０自身で気付アドレスの選択を行うことができるようになる。
【０１５８】
以上詳細に説明したように移動端末１００を構成することにより、図１９に示すような、無線ＬＡＮ、ＰＨＳ、ＩＭＴ−２０００などの複数の通信メディアが利用できる移動端末１００において、既に行われているサーバ２１０との間でのデータ通信を継続させながら通信メディアを切り替えることができるようになる。
【０１５９】
次に、移動端末１００のハードウェア構成について説明する。図３０は移動端末１００のハードフェア構成図である。
図２０において、ＣＰＵ５０１、ＲＯＭ５０２、ＲＡＭ５０３、記憶部５０４、操作入力部５０５、表示部５０６、無線ＬＡＮ用電波送受信部５０７、及び公衆移動通信網用電波送受信部５０８はバス５０８を介して相互に接続されており、ＣＰＵ５０１による管理の下で相互にデータ授受を行うことができる。
【０１６０】
ＣＰＵ（Central Processing Unit ）５０１は移動端末１００全体の動作制御を司る中央処理装置である。
ＲＯＭ（Read Only Memory）５０２は、ＣＰＵ５０１によって実行される基本制御プログラムが予め格納されているメモリであり、移動端末１００の起動時にＣＰＵ５０１がこの基本制御プログラムを実行することによってこの移動端末１００全体の動作の基本的な制御がＣＰＵ５０１によって行なわれるようになる。
【０１６１】
ＲＡＭ（Random Access Memory）５０３は、各種制御プログラムをＣＰＵ５０１が実行するときにワークメモリとして使用され、また各種のデータの一時的な格納領域として必要に応じて用いられるメインメモリとしても使用されるメモリである。
【０１６２】
記憶部５０４は各種のプログラムやデータを記憶して保持しておくものである。記憶部５０４としては、例えばＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory）などの半導体メモリが移動端末１００としては消費電力、重量、対衝撃性の点などで適しているが、ハードディスク装置などでもよい。
【０１６３】
ネットワーク接続アプリケーション１１０及びモバイルＩＰ制御アプリケーション１２０は記憶部５０４に予め格納されており、これらが読み出されてＣＰＵ５０１において実行されることによって、これらが有している機能が提供される。また、記憶部５０４には、ＡＰＩ１３０、インターネットプロトコルドライバ１４０、中間ネットワークドライバ１５０、モバイルＩＰインタフェイス１６０、無線ＬＡＮインタフェイス１７１、ＰＰＰインタフェイス１８１、及びＶＰＮインタフェイス１９１の各々が有している機能をＣＰＵ５０１で提供させるための各種プログラムも格納されており、これらのプログラムが読み出されてＣＰＵ５０１によって実行されることによってこれらの機能が提供される。
【０１６４】
また、記憶部５０４にはルーティングテーブル１４１である経路情報も格納される。
操作入力部５０５は移動端末１００のユーザによって操作され、この操作の内容を検出してＣＰＵ５０１へその操作内容を伝達する。ＣＰＵ５０１はその操作内容に対応しているユーザからの指示の内容を認識する。
【０１６５】
表示部５０６はＣＰＵ５０１から送られてきた各種の情報を表示して視覚によりユーザに各種の情報を提供する。
無線ＬＡＮ用電波送受信部５０７は無線ＬＡＮインタフェイス１７１によって管理され、無線ＬＡＮアクセスポイント２４０若しくは４２０との間で電波の送受信を行うことによって各種のデータの授受を行う。
【０１６６】
公衆移動通信網用電波送受信部５０８はＰＰＰインタフェイス１８１によって管理され、公衆移動通信網３００に設けられている電波送受信部との電波の送受信を行うことによって各種のデータの授受を行う。公衆移動通信網用電波送受信部５０８は、例えば携帯電話で代用することも可能である。
【０１６７】
移動端末１００は以上の各構成要素を備えて構成される。なお、図２０に示す移動端末１００の構成は多くの標準的なコンピュータが有しているものに、無線ＬＡＮ用電波送受信部５０７と公衆移動通信網用電波送受信部５０８とを接続しるだけで構成することができるので、このようなコンピュータで移動端末１００を構成することもできる。
【０１６８】
また、移動端末１００の各構成要素の有している機能をコンピュータに行わせる制御プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録させ、そのプログラムを記録媒体からコンピュータに読み出させて実行させることによって移動端末１００をコンピュータで構成することも可能である。
【０１６９】
記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体の例を図２１に示す。同図に示すように、記録媒体としては、例えば、コンピュータ６０１に内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるＲＡＭ若しくはＲＯＭ又はハードディスク装置などのメモリ６０２、あるいはフレキシブルディスク、ＭＯ（光磁気ディスク）、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭなどといった可搬型記録媒体６０３等が利用できる。
【０１７０】
また、記録媒体は通信回線６０４を介してコンピュータ６０１と接続される、プログラムサーバ６０５として機能するコンピュータが備えている記憶装置６０６であってもよい。この場合には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバ６０５から伝送媒体である通信回線６０４を通じて伝送するようにし、コンピュータ６０１では受信した伝送信号を復調して制御プログラムを再生することで当該制御プログラムを実行できるようになる。
【０１７１】
その他、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の改良・変更が可能である。
（付記１）通信に複数の通信メディアを利用可能なコンピュータにおいて使用される通信制御プログラムであって、
前記通信に用いる優先順位が与えられており該通信の経路を示している経路情報を記憶する制御を行う経路情報記憶制御処理と、
前記通信に利用していたものに代えて異なる通信メディアを利用するために、前記優先順位が最優先とされている経路情報を設定する制御を行う経路情報設定制御処理と、
前記優先順位に従った通信経路を用いて前記通信をコンピュータに行わせる通信制御処理と、
をコンピュータに行わせるための通信制御プログラム。
【０１７２】
（付記２）前記経路情報設定処理による制御によって設定される経路情報は、前記異なる通信メディアを利用する通信経路を示していることを特徴とする請求項１に記載の通信制御プログラム。
【０１７３】
（付記３）前記経路情報は、インターネットプロトコルにおけるルーティング情報であり、
前記優先順位は、前記ルーティング情報におけるメトリック情報に基づいて決定される、
ことを特徴とする付記１に記載の通信制御プログラム。
【０１７４】
（付記４）前記通信制御処理による制御によって行われる前記通信に用いられる通信経路を示す情報を該通信の相手側の装置に通知する制御を行う通知制御処理を更にコンピュータに行わせることを特徴とする付記１に記載の通信制御プログラム。
【０１７５】
（付記５）前記相手側装置はモバイルＩＰ（インターネットプロトコル）における前記コンピュータについてのホームエージェントであり、
前記ホームエージェントとの間で行われる通信は、通信パケットのトンネリングであり、
前記通知制御処理は、前記通信制御処理による制御によって前記通信に用いる通信路が確立されたときに前記コンピュータに対して一時的に付与されるＩＰ（インターネットプロトコル）アドレスを前記ホームエージェントに更に通知する制御を前記コンピュータに行わせる、
ことを特徴とする付記４に記載の通信制御プログラム。
【０１７６】
（付記６）前記通知制御処理は、モバイルＩＰにおける気付アドレスの登録を前記ホームエージェントに対して行う機能を提供するモバイルＩＰ制御アプリケーションの実行を制御して前記ＩＰアドレスの通知を行わせることを特徴とする付記５に記載の通信制御プログラム。
【０１７７】
（付記７）前記通知制御処理が行われた後に、前記コンピュータと前記ホームエージェントとの間で前記トンネリングの機能を提供するモバイルＩＰインタフェイスを介することを示しており且つ前記優先順位を最優先とした経路情報を設定する制御を行うトンネリング経路情報設定制御処理を更に前記コンピュータに行わせることを特徴とする付記５に記載の通信制御プログラム。
【０１７８】
（付記８）前記通信経路の品質を示す品質情報を取得する制御を行う品質情報取得制御処理を更にコンピュータに行わせ、
前記経路情報設定制御処理は、前記通信に用いていた通信経路の品質の劣化が前記品質情報より検出されたときに前記経路情報を設定する制御をコンピュータに行わせる、
ことを特徴とする付記１に記載の通信制御プログラム。
【０１７９】
（付記９）前記通信制御処理は、前記優先順位に従った通信経路が利用する通信メディアにおいて個別に定められている該通信メディアへの接続手順をコンピュータに実行させて該通信経路を用いる前記通信を行わせることを特徴とする付記２に記載の通信制御プログラム。
【０１８０】
（付記１０）前記通信制御処理は、前記通信に用いる通信経路の違いに基づき、該通信経路の途中にＶＰＮ（仮想施設通信網）リンクを確立する制御をコンピュータに行わせて該通信を行わせることを特徴とする付記１に記載の通信制御プログラム。
【０１８１】
（付記１１）通信に複数の通信メディアを利用可能な通信装置において使用される方法であって、
前記通信に用いる優先順位が与えられており該通信の経路を示している経路情報を記憶し、
前記通信に利用していたものに代えて異なる通信メディアを利用するために、前記優先順位が最優先とされている経路情報を設定し、
前記優先順位に従った通信経路を用いて前記通信を行う、
ことを特徴とする通信制御方法。
【０１８２】
（付記１２）通信に複数の通信メディアを利用可能な通信装置であって、
前記通信に用いる優先順位が与えられており該通信の経路を示している経路情報が記憶される経路情報記憶手段と、
前記通信に利用していたものに代えて異なる通信メディアを利用するために、前記優先順位が最優先とされている経路情報を設定する経路情報設定手段と、
前記優先順位に従った通信経路を用いて前記通信を行う通信手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【０１８３】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、通信に複数の通信メディアを利用可能な通信装置において、通信に用いる優先順位が与えられておりその通信の経路を示している経路情報を記憶し、それまで通信に利用していたものに代えて異なる通信メディアを利用するために、上述した優先順位が最優先とされている経路情報を設定し、上述した優先順位に従った通信経路を用いてその通信を行うようにする。
【０１８４】
こうすることにより、通信経路の利用管理のために既存の通信装置でも用いられていた経路情報で通信メディアの利用管理までもが行われ、通信メディアの利用管理のための専用の構成を新たに通信装置に備える必要がなくなるので、本発明によれば、通信装置の小型化・軽量化や通信装置で行われる処理の負担軽減に寄与するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の原理構成を示す図である。
【図２】本発明を実施する移動端末の基本構成を示す図である。
【図３】移動端末が利用できる通信ネットワークの構成を示す図である。
【図４】図３に示したネットワークを利用するための各種のインタフェイスを装着した移動端末の構成を示す図である。
【図５】ネットワーク接続処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図６】通信メディアの切り替えが生じる第一の例を示す図である。
【図７】図６に示す例における通信メディアの切り替えシーケンスを示す図である。
【図８】モバイルＩＰ登録指示とその応答の第一の例を示す図である。
【図９】図６に示す例における経路情報の変遷を示す図である。
【図１０】経路決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図１１】経路情報設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図１２】モバイルＩＰ登録指示とその応答の第二の例を示す図である。
【図１３】通信メディアの切り替えが生じる第二の例を示す図である。
【図１４】図１３に示す例における通信メディアの切り替えシーケンスを示す図である。
【図１５】図１３に示す例における経路情報の変遷を示す図（その１）である。
【図１６】モバイルＩＰ登録指示とその応答の第三の例を示す図である。
【図１７】図１３に示す例における経路情報の変遷を示す図（その２）である。
【図１８】モバイルＩＰ終了指示の例を示す図である。
【図１９】移動端末の使用例を示す図である。
【図２０】移動端末のハードウェア構成を示す図である。
【図２１】記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体の例を示す図である。
【図２２】インターネットプロトコルにおける経路の選択の説明に用いる図である。
【符号の説明】
１０通信装置
１１経路情報記憶手段
１２経路情報設定手段
１３通信手段
２０−１第一の通信メディア
２０−１第二の通信メディア
１００移動端末
１１０ネットワーク接続アプリケーション
１２０モバイルＩＰ制御アプリケーション
１３０ＡＰＩ
１４０インターネットプロトコルドライバ
１４１ルーティングテーブル
１５０中間ネットワークドライバ
１６０モバイルＩＰインタフェイス
１７０、１８０物理インタフェイス
１７１無線ＬＡＮインタフェイス
１８１ＰＰＰインタフェイス
１９０論理インタフェイス
１９１ＶＰＮインタフェイス
２００社内ＬＡＮ
２１０サーバ
２２０ホームエージェント
２３０、４２０無線ＬＡＮアクセスポイント
２４０リモートアクセスサーバ
２５０ＶＰＮサーバ
３００公衆移動通信網
４００インターネット
４１０無線ＬＡＮホットスポット提供ＩＳＰ
５０１ＣＰＵ
５０２ＲＯＭ
５０３ＲＡＭ
５０４記憶部
５０５操作入力部
５０６表示部
５０７無線ＬＡＮ用電波送受信部
５０８公衆移動通信網用電波送受信部
５０９バス
６０１コンピュータ
６０２メモリ
６０３可搬型記録媒体
６０４通信回線
６０５プログラムサーバ
６０６記憶装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to mobile communication technology, and more particularly to technology for continuing data communication during movement.
[0002]
[Prior art]
In communication using the Internet Protocol (hereinafter referred to as “IP”), it is necessary to appropriately set route information when performing communication. As shown in FIG. 22, it is necessary to specify a destination (Destination), a gateway address (Gateway: hereinafter referred to as “GW”), a destination interface (Interface), and a metric (Metric) in the IP route information. is there. The metric information indicates the priority of the route information. When there are a plurality of route information of the same destination, the one having the smallest value (metric value) is selected.
[0003]
In the example of the route information illustrated in FIG. 22, route information of a row having a metric value “1” is employed.
When the route information is set as shown in FIG. 22A, the route information in the first row indicates that the IP is addressed to the device having the address vpn-addr. The communication protocol is instructed to transmit to the gateway having the address wlan1-addr using the physical interface dev11. On the other hand, it is instructed to transmit to the vpn-addr, using the logical interface dev13, for the communication packet indicated as the other destination by the route information in the second row of FIG. . In the route information, the default destination is information that is applied to a communication packet that has a destination other than that specified by other route information.
[0004]
Here, consider a case where the destination of the communication packet that has reached dev13 is changed to vpn-addr within the logical interface dev13. At this time, the search for the destination gateway of the communication packet whose destination has been changed is performed on the route information of FIG. 22A, and based on the route information of the first row whose metric value is “1”. An instruction to transmit this communication packet to wlan1-addr using the physical interface dev11 is issued.
[0005]
On the other hand, when the route information is set as shown in FIG. 22B, the IP uses the physical interface dev11 for communication packets addressed to vpn-addr according to the route information in the first row. Instructs the lower-level protocol to transmit to wlan1-addr. In addition, it is instructed to transmit to the wlan1-addr using the logical interface dev11 also about the communication packet indicated as the other destination by the route information in the third row. That is, in this case, all communication uses only the physical interface dev11 without using the logical interface dev13.
[0006]
As described above, the metric value of the route information is greatly involved in determining the transmission destination.
In recent years, a plurality of communication media such as a wired LAN (Local Area Network), a wireless LAN, a mobile phone, a PHS (Personal Handyphone System), and an IMT-2000 (International Mobile Telecommunication 2000) have become available. In addition, due to advances in miniaturization technology, even small devices such as mobile terminals can be equipped with multiple network interfaces, and one can be selected and used from multiple communication media according to the situation. Can be done.
[0007]
In addition, in the IETF (Internet Engineering Task Force), which is standardizing various technologies used on the Internet, mobile is a technology that enables communication using the first address called the home address even at the destination. IP (MobileIP) is being studied.
[0008]
[Non-Patent Document 1]
Ryuji Yukawa, “Design and Implementation of Multiple Interface Communication Mechanism Using MobileIPv6”, Keio University Graduate School of Media and Governance, Master's Thesis 2000 (FY2000), [Search August 30, 2002], Internet < URL: http://www.sfc.wide.ad.jp/~ryuji/research/paper/ryuji-master-thesis.pdf>
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional mobile IP control has a well-known problem of a care-of address selection problem. This is because when a mobile terminal is connected to a different communication network using a plurality of interfaces, which of the addresses given to the mobile terminal individually in each communication network is the second address of the mobile terminal itself, that is, The question is whether to choose as a care-of address. If the second address is selected incorrectly, there will be a problem that data communication will not be performed correctly.
[0010]
In addition, when using a wireless LAN hotspot service that has been rapidly increasing recently, user authentication is first performed in accordance with the authentication method specified by the service provider, such as user authentication using the well-known HTTP protocol. Need to be done. Therefore, when a mobile terminal that has been performing data communication using a public mobile communication network such as a mobile phone moves and enters a wireless LAN hotspot service area until then, the public mobile communication network changes to a wireless LAN. In order to continue the data communication even after switching the communication media, it is necessary to complete user authentication before mobile IP registration when entering the wireless LAN hotspot service area.
[0011]
In addition, when a corporate user connects to a corporate LAN via a public line such as the Internet, a VPN link using a publicly known VPN (Virtual Private Network) technology is used to ensure security. The establishment process may need to be performed between the user authentication process at the wireless LAN hotspot and the mobile IP registration process.
[0012]
As described above, various procedures are required to switch a plurality of communication media as described above while continuing certain data communication. However, conventionally, a network connection application for connecting to a communication network and a mobile IP control application for performing processing (mobile IP registration processing) for registering information related to mobile IP such as the care-of address described above in the home agent for this mobile terminal Existed independently in the same mobile terminal. For this reason, the user had to start and use the network connection application and the mobile IP control application separately, so that the data communication was temporarily interrupted to switch the communication medium.
[0013]
In view of the above circumstances, it is an object of the present invention to provide a new method for selecting a communication medium in a communication apparatus that can use a plurality of communication media.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
First, FIG. 1 will be described. The figure shows the principle configuration of the present invention, and the communication device 10 in the figure is related to the present invention.
[0015]
The communication device 10 can use a plurality of communication media such as the first communication medium 20-1, the second communication medium 20-2,... As communication paths when performing communication.
The route information storage unit 11 stores the route information indicating the communication route given the priority used by the communication device 10 for communication.
[0016]
The route information setting means 12 sets the route information in which the above-mentioned priority is given the highest priority in order to use a different communication medium instead of the one used for communication so far.
[0017]
The communication unit 13 performs communication using a communication path according to the above-described priority order.
According to the configuration of FIG. 1, communication media usage management is also performed using path information that has been used in existing communication apparatuses for communication path usage management. It is not necessary to newly provide the communication apparatus 10 with the configuration described above. Therefore, configuring the communication device 10 in this manner contributes to reducing the size and weight of the communication device 10 and reducing the burden of processing performed by the communication device 10.
[0018]
In the configuration of FIG. 1, the route information set by the route information setting unit 12 may indicate a communication route using a communication medium different from that used for communication so far. it can.
[0019]
In this way, the communication medium to be used can be specified.
In the configuration of FIG. 1, the route information 13 is routing information in the Internet protocol, and the above-described priority order can be determined based on metric information in this routing information.
[0020]
According to this configuration, for example, an off-the-shelf device that performs routing in a network using the Internet protocol can be used as the communication unit 13.
[0021]
In addition, the configuration of FIG. 1 may further include notification means for notifying information indicating a communication path used for communication performed by the communication means 13 to a device at the other end of the communication.
[0022]
According to this configuration, since the communication partner device can recognize the communication path used by the communication means 13 for communication, it is unnecessary to autonomously search for this communication route by the communication partner device. Become.
[0023]
In this configuration, for example, the counterpart device is a home agent for the communication device 10 in mobile IP (Internet Protocol), and communication performed with the home agent is communication packet tunneling. The control means is configured to further notify the home agent of an IP (Internet Protocol) address temporarily given to the communication apparatus 10 when the communication path used for this communication is established by the communication control means 13. be able to.
[0024]
According to this configuration, use management of tunneling with the home agent can also be performed.
In this configuration, the notification unit controls the execution of a mobile IP control application that provides a function for registering the care-of address in the mobile IP to the home agent so as to notify the IP address of the communication device 10. If a mobile IP control application is prepared in advance, the configuration of the notification means can be simplified by diverting it.
[0025]
Further, in this configuration, after the notification means performs the above-described notification, it is shown that the mobile IP interface providing the tunneling function is provided between the communication device 10 and the home agent. A tunneling route information setting unit for setting route information with the highest priority may be provided.
[0026]
With this configuration, establishment of a tunneling link is recognized by the communication means 13 and communication by tunneling is performed.
In addition, the configuration of FIG. 1 further includes quality information acquisition means for acquiring quality information indicating the quality of the communication path, and the path information setting means 12 has deteriorated the quality of the communication path used for the communication so far. It can be configured to set the above-described route information that is given the highest priority when it is detected from the quality information.
[0027]
According to this configuration, when the quality of the communication path of the communication medium (for example, the first communication medium 20-1) used so far has deteriorated, the transmission medium (for example, the second communication medium) to be used is changed. The communication medium 20-2) can be automatically switched to communication.
[0028]
In the configuration of FIG. 1, when the route information set by the route information setting unit 12 indicates a communication route using a communication medium different from that used for communication so far, the communication unit 13 However, it is possible to perform communication using the communication path by executing a connection procedure to the communication medium that is individually determined for the communication medium used by the communication path according to the above-described priority order.
[0029]
According to this configuration, by allowing the communication unit 13 to automatically perform a procedure for connecting to a communication medium that is individually defined, for example, user authentication, the user of the communication device 10 can avoid such a troublesome procedure. To be released.
[0030]
Further, in the configuration of FIG. 1, the communication means 13 is configured to establish a VPN (virtual facility communication network) link in the middle of the communication path and perform communication based on the difference in the communication path used for communication. Can do.
[0031]
According to this configuration, even when a communication line having security insecurity, such as the Internet, is included in the middle of a communication path when a certain communication medium is used, security is ensured by the VPN. Further, since the VPN link establishment procedure is automatically performed by the communication means 13, the user of the communication apparatus 10 does not need to perform such a troublesome procedure.
[0032]
Note that the communication control method including the procedures performed by each component of the communication device 10 according to the present invention illustrated in FIG. 1 has the same operations and effects as those provided by the communication device 10, and thus has been described above. The problem is solved.
[0033]
Moreover, even if it is a program for making a computer perform the same control as the function which each component which the communication apparatus 10 which concerns on this invention mentioned above has, the subject mentioned above is made to run the program on a computer. Solved.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, FIG. 2 will be described. The figure shows the basic configuration of a mobile terminal 100 that implements the present invention.
[0035]
The mobile terminal 100 is provided with a network connection application 110 and a mobile IP control application 120. Further, the mobile terminal 100 is provided with an API (Application Program Interface) 130 for these softwares to operate in cooperation.
[0036]
The network connection application 110 is a function for updating route information shown in the routing table 141 that is referred to by the Internet protocol driver 140 that provides a data communication function according to the Internet protocol to the mobile terminal 100 for setting a communication route. The above-described VPN link establishment function and the function of performing user authentication required when using the wireless LAN hotspot service are provided.
[0037]
Further, the network connection application 110 is connected from an intermediate network driver 150 that manages two physical interfaces 170 and 180, which will be described later, via the operation states of the physical interfaces 170 and 180 and the physical interfaces 170 and 180. Provides a function to acquire information indicating the quality of the communication network.
[0038]
The mobile IP control application 120 provides a function for setting a home address, a care-of address, and the like for the mobile IP interface 160 that performs tunneling of mobile IP.
[0039]
In addition, the mobile terminal 100 is equipped with a plurality of interfaces such as two physical interfaces 170 and 180 and a logical interface 190. Examples of the physical interfaces 170 and 180 include a wireless LAN interface for connecting to a wireless LAN and a PPP interface for connecting to a public telephone line network. An example of a logical interface is an interface for using the VPN described above. Interfaces other than these can also be used as the physical interface 170 or 180 or the logical interface 190.
[0040]
In the mobile terminal 100, the mobile IP interface 160 is given the name “mip-dev”, the physical interface 170 is given the name “dev11”, and the physical interface 180 is given “dev12”. And the logical interface 190 is given the name “dev13”.
[0041]
Next, FIG. 3 will be described. FIG. 1 shows the configuration of a communication network that can be used by the mobile terminal 100.
In FIG. 3, an in-house LAN 200 is an in-house network of a company where the user of the mobile terminal 100 works. A server 210, a home agent 220, a wireless LAN access point 230, a remote access server 240, and a VPN server 250 are connected to the in-house LAN 200.
[0042]
The server 210 is a server that is a communication partner of data communication performed by the mobile terminal 100, and is given an IP address “srv-addr”.
The home agent 220 is a server that manages the movement status of the mobile terminal 100, and is given an IP address of “homeagent-addr”.
[0043]
The wireless LAN access point 230 is a device provided on the in-house LAN 200 side in order to connect the mobile terminal 100 to the in-house LAN 200 wirelessly when the mobile terminal 100 is located on the premises of this company. An IP address “addr” is given.
[0044]
The remote access server 240 is a device provided on the in-house LAN 200 side for connecting the mobile terminal 100 to the in-house LAN 200 via a public telephone line by dial-up PPP (Point to Point Protocol) from outside the company. An IP address “ras-addr” is given. In the present embodiment, the remote access server 240 connects the public mobile communication network 300, which is a communication path for mobile communication devices such as mobile phones, and the in-house LAN 200.
[0045]
The VPN server 250 is a server for constructing a VPN via the Internet 400, and is given an IP address “vpn-addr”. A wireless LAN hotspot providing ISP (Internet Services Provider) 410 is an Internet connection provider that provides an Internet connection service by opening a space (hotspot) in which the wireless LAN access point 420 is installed to unspecified users.
[0046]
The wireless LAN access point 420 is a device that wirelessly connects a communication device located in the hot spot to the Internet 400, and is given an IP address “wlan2-addr”.
[0047]
Next, FIG. 4 will be described. This figure shows the configuration of the mobile terminal 100 equipped with various interfaces for using the network shown in FIG.
As can be seen by comparing the configuration shown in FIG. 4 with the basic configuration of the mobile terminal 100 shown in FIG. 2, the mobile terminal 100 shown in FIG. 4 is equipped with a wireless LAN interface 171 as dev11, and further, a PPP interface. 181 is set as dev12, and the VPN interface 191 is set as dev13, respectively.
[0048]
The wireless LAN interface 171 has a function of establishing a wireless communication path between the wireless LAN access point 230 or 420 and the mobile terminal 100.
The PPP interface 181 has a function of performing PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300.
[0049]
The VPN interface 191 has a function of establishing a VPN link with the VPN server 250.
It is assumed that the mobile terminal 100 is assigned a unique IP address “home-addr” that does not change due to movement.
[0050]
In the following description, the mobile terminal 100 is assigned a temporary IP address “Co-CoA1” when a communication path is established with the wireless LAN point 230 via the wireless LAN interface 171. To do. Further, when the PPP interface 181 is functioned and the connection to the remote access server 240 is successful, a temporary IP address “Co-CoA2” is set, and when the communication path is established with the wireless LAN point 420, “Co-CoA2” is set. -CoA3 "temporary IP address, and when the VPN interface 191 is activated and a VPN link is established with the VPN server 250, a temporary IP address" Co-CoA4 "is assigned. And
[0051]
Next, FIG. 5 will be described. This figure is a flowchart showing the contents of the network connection process performed in the mobile terminal 100 by executing the network connection application 110. Details of this processing will be described below with reference to FIG.
[0052]
This network connection process is started when the mobile terminal 100 detects an instruction to start communication with the server 210 made by the user of the mobile terminal 100.
[0053]
5A, in S1001, a process of giving an instruction to suppress the care-of-address selection control function inherent to the mobile IP control application 120 to the mobile IP control application 120 via the API 130 is performed. Upon receiving this instruction, the mobile IP control application 120 suppresses the care-of address selection control function and waits for an instruction from the mobile IP control application 120.
[0054]
In S1002, as a result of selection of the communication medium and connection destination used for communication with the server 210, in the example of FIG. 3, (1) wireless connection to the wireless LAN access point 230 provided in the in-house LAN 200, (2) PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300, (3) Wireless LAN access point installed by the wireless LAN hotspot providing ISP for communication performed via the Internet 400 A process of acquiring a selection result of one of the three options of wireless connection to 420 is performed. The communication media and the connection destination may be selected by the user, or may be automatically selected by the mobile terminal 100 based on information such as quality of communication media and communication costs as options.
[0055]
In S1003, a necessary interface is made to function based on the selection result in the previous step, connection processing with the selected communication medium is performed, and a communication path to the in-house LAN 200 is established.
[0056]
In S1004, individual connection destination processing is performed. Details of this processing are shown in a flowchart in FIG.
5B, first, in S1101, it is determined whether or not the connection destination to which the mobile terminal 100 is connected by the processing in S1003 is a connection destination that can be used by an unspecified person, and if this determination result is Yes. The process proceeds to S1102, and if No, the individual connection destination process ends, and the process returns to S1005 in FIG.
[0057]
In the example of FIG. 3, if the connection destination to which the mobile terminal 100 is connected by the processing of S1003 is the wireless LAN access point 420, the determination result of S1101 is Yes, and this connection destination is the wireless LAN access point 230 or the remote access server 240. If so, the determination result in S1101 is No.
[0058]
In S1102, when communication with the server 210 is performed using the connection destination performed in the process of S1003, it is determined that communication is performed via the Internet 400. First, individual processing for each connection destination is performed in S1103. Is called. In the example of FIG. 3, this individual process includes a process of performing a user authentication procedure that is first required when the wireless LAN access point 420 is used.
[0059]
In S1104, the VPN interface 191 is functioned to perform a process of establishing a VPN link with the VPN server 250 communicated via the Internet 400.
[0060]
After the above processing is completed, this individual connection destination processing ends, and the processing returns to S1005 in FIG.
In S1005, the second address of the mobile terminal 100 itself is obtained from the address newly given from the connection destination connected in the process of S1003 and the address given from another connection destination that has already been connected. That is, processing for selecting a care-of address is performed.
[0061]
In S1006, based on the selection result of the second address in the previous step, a communication path between the mobile terminal 100 and the home agent 220 is determined, and this determination is reflected in the path information indicated in the routing table 141. Processing is performed.
[0062]
In S1007, the care-of address selected by the processing in S1005 is notified to the mobile IP control application 120, and processing for instructing the mobile IP control application 120 to register mobile IP is performed. The mobile IP control application 120 performs processing for causing the home agent 220 to register the care-of address by causing the mobile IP interface 160 to function.
[0063]
In S1008, a setting process for reflecting the tunneling path determined by the registration of the mobile IP in the process of S1007 in the routing information of the routing table 141 is performed.
[0064]
In S1009, it is determined whether or not there is a connection that is unnecessary in communication with the server 210 by determining the route by the processing in S1006. If there is an extra connection (the determination result in S1009 is Yes). For example, in S1010, a process for disconnecting the extra connection is performed.
[0065]
In S1011, processing is performed for acquiring information indicating the operation state of each interface of the mobile terminal 100, the quality of the connected communication path, and the like from the intermediate network driver 150, and monitoring whether or not these states have changed. Repeatedly. When it is determined in the monitoring process that these states have changed (when the determination result in the determination process of S1011 is Yes), the process returns to S1002 and the above-described process is repeated.
[0066]
The above processing is the network connection processing. By performing this process in the mobile terminal 100, it is possible to switch communication media while continuing data communication that has already been performed. Hereinafter, a state in which communication media are switched while continuing data communication with the server 210 in the network shown in FIG. 3 will be described.
[0067]
First, a first example in which communication media switching shown in FIG. 6 occurs will be described. In the example shown in FIG. 3, the mobile terminal 100 connected to the wireless LAN access point 230 and performing data communication with the server 210 in the communication network shown in FIG. Since the service area of the access point 230 has been removed, a PPP connection is made to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300 to continue this data communication.
[0068]
Here, FIG. 7 will be described. This figure shows a communication media switching sequence in the first example shown in FIG.
First, when the user issues a connection instruction to the in-house LAN 200 when the mobile terminal 100 is located on the premises of the company, this instruction is detected by the network connection application 110 (S2001). At this time, the network connection application 110 starts the network connection process described above.
[0069]
First, the network connection application 110 acquires the authority to select a care-of address from the mobile IP control application 120 by performing the processing of S1001 in FIG. 5 (S2002).
[0070]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1002 and S1003 in FIG. 5, and causes the wireless LAN interface 171 to function to connect to the wireless LAN access point 230 (S2003). When this connection is completed, a temporary IP address “Co-CoA1” is given to the mobile terminal 100 by the wireless LAN access point 230, so the wireless LAN interface 171 completes the connection with this IP address (successful connection). Is notified to the network connection application 110 (S2004). At this time, route information indicating the established route is registered in the routing table 141, and details thereof will be described later.
[0071]
Upon receiving the notification of the completion of the connection, the network connection application 110 performs the connection destination individual processing of S1004 in FIG. 5. Since the connection destination at this time is the wireless LAN access point 230, the network connection application 110 performs the next processing without performing any particular processing. Proceed to the process.
[0072]
The network connection application 110 subsequently performs the processing of S1005 and S1006 in FIG. 5, but since the temporary IP address acquired so far is only “Co-CoA1”, this address is selected as the care-of address. In addition, the communication path used with the connection destination to which this IP address is assigned is determined as the communication path with the home agent 220. The route information operation performed at this time will be described later.
[0073]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1007 in FIG. 5, notifies the mobile IP control application 120 of this care-of address, and instructs the mobile IP control application 120 to register mobile IP (S2005). A specific example of information indicating this instruction is shown in FIG.
[0074]
In the example of FIG. 8A, the home agent (home agent-addr) is given an address “home-addr” indicating that the care-of address of the mobile terminal 100 whose home address is “home-addr” is “Co-CoA1”. That is, registration to the home agent 220) is instructed.
[0075]
The mobile IP control application 120 causes the mobile IP interface 160 to function and causes the home agent 220 to register this care-of address (S2006). Thereafter, the mobile IP control application 120 receives a registration response indicating that the registration is completed from the mobile IP interface 160 (S2007).
[0076]
When receiving the registration response, the mobile IP control application 120 returns a response indicating that the mobile IP registration is completed to the network connection application 110 (S2008). A specific example of information indicating this response is shown in FIG.
[0077]
In the example of FIG. 8B, the home agent (home agent-addr) is given the address “home-addr” indicating that the care-of address of the mobile terminal 100 whose home address is “home-addr” is “Co-CoA1”. That is, it is shown that the user has registered with the home agent 220).
[0078]
Thereafter, the network connection application 110 performs the processing of S1008 in FIG. 5 and reflects the tunneling route determined by the mobile IP registration in the routing information of the routing table 141. The route information after this setting is shown in FIG.
[0079]
The route information shown in FIG. 9D is generated as follows.
First, when the wireless LAN interface 171 establishes a connection with the wireless LAN access point 230, the wireless LAN interface 171 uses the path information indicating the established path, that is, dev11 which is itself as an interface, and the GW Is the wlan1-addr, that is, the wireless LAN access point 230, and the route information with the destination set as the default is registered in the routing table 141.
[0080]
This route information is in the second row of FIG. 9A, but at this time, the metric value of this route information is “1” instead of “2”.
Next, when the network connection application 110 determines the communication path with the home agent 220 by the process of S1006 of FIG. 5, the network connection application 110 executes the path determination process shown in FIG.
[0081]
The process of FIG. 10 will be described.
First, in S3001, all the route information currently indicated in the routing table 141 is acquired, and in subsequent S3002, it is determined whether or not there is a route information whose destination is the home agent 220.
[0082]
As a result of the determination, if there is route information destined for the home agent 220 (the determination result in S3002 is Yes), “1” is set in the metric value of the route information destined for the home agent 220 in S3003. The priority is lowered by adding.
[0083]
After that, in S3004, the path information indicating the result of determining the communication path, that is, the name of the interface that is connected to the determined communication path with the home agent 220 as the destination is indicated. Route information whose IP address is indicated as GW is set in the routing table 141. Note that the metric value of this route information is “1”.
[0084]
The process so far is the route determination process.
Returning to the generation of the route information shown in FIG. 9A, when the communication route with the home agent 220 is determined by the processing of S1006 in FIG. Since the destination route information does not exist, the result of the determination process in S3002 of FIG. 10 is No, and the process in S3004 is executed. As a result, route information indicating a communication route determination result, that is, route information with homeagent-addr as a destination, dev11 as an interface, and wlan1-addr as GW and a metric value of “1”. Is registered in the routing table 141.
[0085]
Note that this route information is that in the third row in FIG.
Next, the network connection application 110 performs setting processing for reflecting the tunneling route determined by the registration of the mobile IP in the route information of the routing table 141 by the processing of S1008 in FIG. A flowchart showing the processing contents of this route information setting processing is shown in FIG.
[0086]
The process of FIG. 11 will be described.
First, in S4001, all the route information currently indicated in the routing table 141 is acquired, and in the subsequent S4002, mip-dev, that is, the mobile IP interface 160 is set as the interface, and the destination is set as default. Whether or not there is present is determined. If it exists (determination result is Yes), the process proceeds to S4004. If it does not exist (determination result is No), the process proceeds to S4003.
[0087]
In S4003, the route information indicating the tunneling route determined by the registration of the mobile IP, that is, the route information with the default as the destination, mip-dev as the interface, and homeagent-addr as the GW is the metric value. Is set to “1” and registered in the routing table 141.
[0088]
In S4004, mip-dev is used as an interface, and the metric value of the route information whose destination is default is substituted for the variable m. In the subsequent S4005, the route information acquired by the processing of S4001 is the interface other than mip-dev, and the value of this variable m is added to the metric value of the route information whose destination is the default. Thereafter, this route information setting process ends. That is, by the processing of S4004 and S4005, the priority of the route information whose interface is mip-dev is set to the highest priority among the route information whose destination is the default.
[0089]
The process so far is the route setting process.
Returning to the generation of the route information shown in FIG. 9A, when the route setting process described above as the process of S1008 of FIG. 5 is started, mip-dev is added to the route information of the routing table 141 at this time. Since there is no interface whose destination is the default, the determination result in S4002 is No, and the processing in S4003 sets the default as the destination, mip-dev as the interface, and sets homeagent-addr as The route information indicated as GW is registered in the routing table 141 with the metric value being “1”.
[0090]
This route information is for the first row in FIG.
Next, the metric value “1” of the route information registered by the process of S4003 is substituted into the variable m by the process of S4004. Thereafter, in step S4005, a value other than mip-dev is used as an interface, and the value of the variable m is added to the metric value of route information whose destination is default. By this processing, the route information of the second row in FIG. 9A becomes “2”.
[0091]
The route information shown in FIG. 9A is generated as described above.
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
The route information shown in FIG. 9A is set in the routing table 141 by the sequence up to S2008 in FIG.
[0092]
Here, it is assumed that the reception intensity of radio waves emitted from the wireless LAN access point 230 is attenuated because the mobile terminal 100 moves out of the office of the company and leaves the service area of the wireless LAN access point 230.
[0093]
The network connection application 110 obtains the quality degradation of the communication path between the wireless LAN access point 230 and the wireless LAN interface 171 caused by this attenuation from the intermediate network driver 150 by the processing of S1011 in FIG. It detects from information (S2009). Thereafter, a selection result for switching to the PPP connection via the public mobile communication network 300 is acquired by the processing of S1002 in FIG.
[0094]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1003 in FIG. 5, and causes the PPP interface 181 to function to make a PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300 (S2010). When this connection is completed, a temporary IP address “Co-CoA2” is given to the mobile terminal 100 by the remote access server 240, so the PPP interface 181 adds the IP address to the network connection application 110 to complete the connection. Notification is made (S2011).
[0095]
At this time, the PPP interface 181 uses route information indicating the established route, that is, dev12 as its own interface, GW as ras-addr, that is, remote access server 240, and destination as default. The route information is additionally registered in the routing table 141 as the metric value “1”, that is, the highest priority route.
[0096]
FIG. 9B shows a table in which this route information is additionally registered in the routing table 141 shown in FIG. 9A. The first line in FIG. It is added registration information. At this time, “1” is added to the metric value of the route information already registered in the routing table 141 and the destination is default, and the priority is lowered.
[0097]
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
Upon receiving the notification of the completion of connection, the network connection application 110 performs individual connection destination processing in S1004 of FIG. 5. Since the connection destination at this time is the remote access server 240, the next processing is performed without performing any particular processing. Proceed to
[0098]
Subsequently, the network connection application 110 performs the processing of S1005 and S1006 in FIG.
At this time, since an alternative communication path due to deterioration in the quality of the communication path between the wireless LAN access point 230 and the wireless LAN interface 171 used so far is being established, the remote access server 240 gives it to the mobile terminal 100. The temporary IP address “Co-CoA2” is selected as the care-of address.
[0099]
Here, the network connection application 110 operates the route information in the routing table 141 by executing the route determination process described above.
At this time, the routing table 141 includes route information destined for the home agent 220 (the fourth line in FIG. 9B), so the result of the determination processing in S3002 in FIG. 10 is Yes, and S3003 This process is executed, and the metric value of the route information in the fourth row in FIG. 9B is changed from “1” to “2”. Further, the process of S3004 is executed. As a result, the path information having the home-addr as the destination, the dev 12 as the interface, and the ras-addr as the GW and the metric value “1” is registered in the routing table 141. This route information indicates the determination result of the communication route.
[0100]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
[0101]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1007 in FIG. 5, notifies the mobile IP control application 120 of the care-of address “Co-CoA2”, and instructs the mobile IP control application 120 to register mobile IP (S2012). . A specific example of information indicating this instruction is shown in FIG. This example is the same as that shown in FIG. 8A except that the care-of address is changed to “Co-CoA2”.
[0102]
Upon receiving this notification, the mobile IP control application 120 causes the mobile IP interface 160 to function and causes the home agent 220 to register this care-of address (S2013). Thereafter, the mobile IP control application 120 receives a registration response indicating that the registration is completed from the mobile IP interface 160 (S2014).
[0103]
When receiving the registration response, the mobile IP control application 120 returns a response indicating that the registration of the mobile IP is completed to the network connection application 110 (S2015). A specific example of information indicating this response is shown in FIG. This example is the same as that shown in FIG. 8B except that the care-of address is changed to “Co-CoA2”.
[0104]
Thereafter, the network connection application 110 executes the processing of S1008 in FIG. 5, that is, the route setting processing shown in FIG. 11, and reflects the tunneling route determined by the mobile IP registration in the route information of the routing table 141.
[0105]
At this time, the routing table 141 includes route information in which mip-dev, that is, the mobile IP interface 160 is an interface and the destination is default (the fourth line in FIG. 9C). Therefore, the result of the determination process of S4002 in FIG. 11 is Yes, the process of S4004 is executed, and the metric value “2” of the route information in the fourth row of FIG. 9C is substituted into the variable m.
[0106]
Subsequently, by the processing of S4005 that is subsequently executed, the route information shown in FIG. 9C is route information other than mip-dev as an interface, and the destination is default, that is, The value “2” of this variable m is added to the metric value of the path information on each of the third and fifth lines of 9 (c).
[0107]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
After that, the network connection application 110 performs the processing of S1009 and S1010 in FIG. 5, and disconnects the wireless LAN access point 230 and the wireless LAN interface 171 that are redundant connections (S2016).
[0108]
When the wireless LAN interface 171 disconnects from the wireless LAN access point 230, the wireless LAN interface 171 deletes all route information indicating itself (ie, dev11) as an interface from the routing table 141.
[0109]
FIG. 9E shows the result of deleting all the route information indicating dev11 as an interface from the routing table 141 from the route information shown in FIG. 9D.
[0110]
In the first example shown in FIG. 6, the above processing is performed in the mobile terminal 100, so the mobile terminal 100 that is connected to the wireless LAN access point 230 and performs data communication with the server 210. This data communication is continued even if the communication medium is switched by making a PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300.
[0111]
If the routing table 141 has the route information shown in FIG. 9E, communication can be continued to some extent by performing the following processing even when the PPP connection is abnormally disconnected thereafter. .
[0112]
According to the route information shown in FIG. 9 (e), this process uses mip-dev, which is an interface set in the route information with the default metric value as the destination for communication packets. Sent. Here, if the PPP connection is abnormally disconnected, the PPP interface 181 deletes the route information using dev12 as an interface, but even in that case, mip-dev, that is, the mobile IP interface 160 is designated. The route information with the default destination remains. As a result, application data communication is maintained for some time.
[0113]
Accordingly, if the network connection process shown in FIG. 5 is executed during that time and a new connection with an available communication medium is established and the registration of Mobile IP can be completed, the communication before the abnormal disconnection after the reconnection is established. Can be continued.
[0114]
Next, a second example in which communication media switching shown in FIG. 13 occurs will be described. In the example shown in the figure, in the communication network shown in FIG. 3, the mobile terminal 100 that is connected to the wireless LAN access point 420 and performs data communication by the VPN via the Internet 400 with the server 210 moves Therefore, since the service area of the wireless LAN access point 420 has been removed, the PPP connection to the remote access server 240 is performed via the public mobile communication network 300 and this data communication is continued.
[0115]
Here, FIG. 14 will be described. This figure shows a communication media switching sequence in the second example shown in FIG.
First, when the user issues a connection instruction to the in-house LAN 200 when the mobile terminal 100 is located within the service area of the wireless LAN access point 420, this instruction is detected by the network connection application 110 (S5001). At this time, the network connection application 110 starts the network connection process described above.
[0116]
First, the network connection application 110 acquires the authority to select a care-of address from the mobile IP control application 120 by performing the processing of S1001 in FIG. 5 (S5002).
[0117]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1002 and S1003 in FIG. 5 to cause the wireless LAN interface 171 to function and connect to the wireless LAN access point 420 (S5003).
[0118]
When this connection is completed, the wireless LAN access point 420 gives the mobile terminal 100 a temporary IP address “Co-CoA3”. The wireless LAN interface 171 having acquired this IP address by well-known DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) or the like notifies the network connection application 110 of the completion of connection (successful connection) with the IP address (S5004).
[0119]
At this time, the wireless LAN interface 171 uses route information indicating the established route, that is, dev11 as an interface, GW as wlan2-addr, that is, the wireless LAN access point 420, and a destination as a default. Is registered in the routing table 141 with a metric value of “1”.
[0120]
Upon receiving the notification of the completion of connection, the network connection application 110 performs connection destination individual processing in S1004 of FIG. Since the connection destination at this time is the wireless LAN access point 420, the result of the determination process of S1101 in FIG. 5B is Yes, and it is determined that the connection via the Internet 400 is performed in the process of S1102. Then, the processes of S1103 and S1104 are performed.
[0121]
First, when the processing of S1103 in FIG. 5B is executed, the network connection application 110 requests the wireless LAN interface 171 to transmit user authentication information that is first required when the wireless LAN access point 420 is used. (S5005). In response to this request, user authentication information is transmitted, and when a notification of authentication completion is received from the wireless LAN access point 420, the wireless LAN interface 171 transfers this notification to the network connection application 110 (S5006).
[0122]
The network connection application 110 that has received the notification of the completion of authentication next executes the processing of S1103 in FIG. 5B, and causes the VPN interface 191 to function to connect to the VPN server 250 (S5007).
[0123]
When the VPN server 250 establishes a VPN link with the VPN interface 191, the VPN server 250 assigns a temporary IP address “Co-CoA4” to the mobile terminal 100. The VPN interface 191 that has received this IP address notifies the network connection application 110 of the completion of connection (successful connection) with this IP address (S5008).
[0124]
At this time, the VPN interface 191 operates route information in the routing table 141. The route information after this operation is shown in FIG.
The operation of this route information will be described.
[0125]
First, using the medium used for the connection processing in S1003, route information destined for the VPN server 250 is additionally registered in the routing table 141 with a metric value of “1”. This additionally registered route information is that of the second row in FIG.
[0126]
Next, when the connection to the VPN server 250 is completed, “1” is added to the metric value of the current route information in the routing table 141 whose destination is the default, and the priority of route selection is lowered. The route information subjected to the change of the metric value is the third line in FIG.
[0127]
Further, the VPN interface 191 has route information indicating a route established by itself, that is, a route having dev13 as its interface, GW as vpn-addr, ie, VPN server 250, and default destination. The information is registered in the routing table 141 with the metric value “1”. This route information is for the first line in FIG.
[0128]
The VPN interface 191 operates the route information in the routing table 141 described above.
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
[0129]
Subsequently, the network connection application 110 performs the processing of S1005 and S1006 in FIG.
Here, since it is necessary to perform data communication by VPN, “Co-CoA4” is selected as the care-of address.
[0130]
At this time, the network connection application 110 performs the route determination process shown in FIG.
[0131]
At this time, since there is no route information destined for the home agent 220 in the routing table 141, the result of the determination process of S3002 in FIG. 10 is No, and the process of S3004 is executed. As a result, the path information whose metric value is “1” is registered in the routing table 141 with homeagent-addr as the destination, dev13 as the interface, and vpn-addr as the GW. The communication path indicated by this path information, that is, this VPN link is determined as a communication path with the home agent 220.
[0132]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
Next, the network connection application 110 performs the process of S1007 in FIG. 5, notifies the mobile IP control application 120 of this care-of address “Co-CoA4”, and instructs the mobile IP control application 120 to register mobile IP ( S5009). A specific example of information indicating this instruction is shown in FIG. This example is the same as that shown in FIG. 8A except that the care-of address is changed to “Co-CoA4”.
[0133]
Upon receiving this notification, the mobile IP control application 120 causes the mobile IP interface 160 to function and causes the home agent 220 to register this care-of address (S5010). Thereafter, the mobile IP control application 120 receives a registration response indicating that the registration is completed from the mobile IP interface 160 (S5011).
[0134]
When receiving the registration response, the mobile IP control application 120 returns a response indicating that the registration of the mobile IP is completed to the network connection application 110 (S5012). A specific example of information indicating this response is shown in FIG. This example is the same as that shown in FIG. 8B except that the care-of address is changed to “Co-CoA4”.
[0135]
Thereafter, the network connection application 110 executes the processing of S1008 in FIG. 5, that is, the route setting processing shown in FIG. 11, and reflects the tunneling route determined by the mobile IP registration in the route information of the routing table 141.
[0136]
At this point, since the routing table 141 has mip-dev as an interface and there is no route information whose destination is default (see FIG. 15B), the result of the determination processing in S4002 of FIG. The route information indicated as No, the default is the destination, mip-dev is the interface, and homeagent-addr is GW is registered in the routing table 141 with the metric value being “1” by the processing of S4003. Is done.
[0137]
Subsequently, the process of S4004 is executed, and the metric value “1” of the route information registered by the process of S4003 is substituted into the variable m. Subsequently, by the process of S4005, the route information shown in FIG. 15B is route information other than mip-dev as an interface and the destination is default, that is, The value “1” of the variable m is added to the metric value of the path information on each of the second and third lines of 15 (b).
[0138]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
Here, it is assumed that the reception intensity of the radio wave emitted from the wireless LAN access point 420 is attenuated because the mobile terminal 100 moves and moves out of the service area of the wireless LAN access point 420.
[0139]
The network connection application 110 obtains the quality degradation of the communication path between the wireless LAN access point 420 and the wireless LAN interface 171 caused by this attenuation from the intermediate network driver 150 by the processing of S1011 in FIG. It detects from information (S5013). Thereafter, a selection result for switching to the PPP connection via the public mobile communication network 300 is acquired by the processing of S1002 in FIG.
[0140]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1003 in FIG. 5, and causes the PPP interface 181 to function to make a PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300 (S5014). When this connection is completed, a temporary IP address “Co-CoA2” is given to the mobile terminal 100 by the remote access server 240, so the PPP interface 181 adds the IP address to the network connection application 110 to complete the connection. Notification is made (S5015).
[0141]
At this time, the PPP interface 181 uses route information indicating the established route, that is, dev12 as its own interface, GW as ras-addr, that is, remote access server 240, and destination as default. The route information is additionally registered in the routing table 141 as the metric value “1”, that is, the highest priority route.
[0142]
FIG. 17A shows a table in which this route information is additionally registered in the routing table 141 shown in FIG. 15C. The first line in FIG. It is added registration information. At this time, “1” is added to the metric value of the route information already registered in the routing table 141 and the destination is default, and the priority is lowered.
[0143]
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
The network connection application 110 that has received the notification of the completion of the connection performs the individual connection destination processing in S1004 of FIG. 5. Since the connection destination at this time is the remote access server 240 in the in-house LAN 200, particular individual processing is performed. Without proceeding to the next process.
[0144]
Subsequently, the network connection application 110 performs the processing of S1005 and S1006 in FIG.
At this time, since an alternative communication path due to the deterioration of the quality of the communication path between the wireless LAN access point 420 and the wireless LAN interface 171 used so far is to be established, the remote access server 240 gives it to the mobile terminal 100. The temporary IP address “Co-CoA2” is selected as the care-of address.
[0145]
Here, the network connection application 110 operates the route information in the routing table 141 by executing the route determination process described above.
At this time, the routing table 141 includes route information destined for the home agent 220 (fifth line in FIG. 17A), so the result of the determination processing in S3002 in FIG. The process is executed, and the metric value of the route information on the fifth line in FIG. 17A is changed from “1” to “2”. Further, the process of S3004 is executed. As a result, the path information having the home-addr as the destination, the dev 12 as the interface, and the ras-addr as the GW and the metric value “1” is registered in the routing table 141. This route information is a communication route determination result.
[0146]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
Returning to the description of the sequence diagram of FIG.
[0147]
Next, the network connection application 110 performs the processing of S1007 in FIG. 5, notifies the care-of address “Co-CoA2” to the mobile IP control application 120, and instructs the mobile IP control application 120 to register mobile IP (S5016). . A specific example of information indicating this instruction is shown in FIG.
[0148]
Upon receiving this notification, the mobile IP control application 120 causes the mobile IP interface 160 to function and causes the home agent 220 to register this care-of address (S5017). Thereafter, the mobile IP control application 120 receives a registration response indicating that the registration is completed from the mobile IP interface 160 (S5018).
[0149]
When receiving the registration response, the mobile IP control application 120 returns a response indicating that the registration of the mobile IP is completed to the network connection application 110 (S5019). A specific example of information indicating this response is shown in FIG.
[0150]
Thereafter, the network connection application 110 executes the processing of S1008 in FIG. 5, that is, the route setting processing shown in FIG. 11, and reflects the tunneling route determined by the mobile IP registration in the route information of the routing table 141.
[0151]
At this time, the routing table 141 includes route information in which mip-dev, that is, the mobile IP interface 160 is an interface and the destination is default (the fourth line in FIG. 17B). Therefore, the result of the determination process in S4002 of FIG. 11 is Yes, the process of S4004 is executed, and the metric value “2” of the route information in the fourth row of FIG. 17B is substituted into the variable m.
[0152]
Subsequent processing executed in S4005 causes the route information shown in FIG. 17 (b) other than mip-dev to be the interface, and the destination is the default route information. The value “2” of this variable m is added to the metric value of the path information on the third line, the fifth line, and the sixth line of 17 (b).
[0153]
The route information of the routing table 141 after these processes are performed is shown in FIG.
After that, the network connection application 110 performs the processing of S1009 and S1010 in FIG. 5 to connect the VPN server 250 and the VPN interface 191 and the wireless LAN access point 420 and the wireless LAN interface 171 which are extra connections. Is disconnected (S2016).
[0154]
When the wireless LAN interface 171 disconnects from the wireless LAN access point 420, the wireless LAN interface 171 deletes all route information indicating itself (ie, dev11) as an interface from the routing table 141. Further, when the connection with the VPN server 250 is cut off, the VPN interface 191 deletes all the route information indicating itself (that is, dev13) as an interface from the routing table 141.
[0155]
FIG. 17D shows the result of deleting all the route information indicating dev11 and dev13 as interfaces from the route information shown in FIG. 17C from the routing table 141.
[0156]
In the second example shown in FIG. 13, the above processing is performed in the mobile terminal 100, so that the mobile terminal 100 that is connected to the wireless LAN access point 420 and performs data communication with the server 210. This data communication is continued even if the communication medium is switched by making a PPP connection to the remote access server 240 via the public mobile communication network 300.
[0157]
When terminating the mobile IP connection, the network connection application 110 may send a termination request as shown in FIG. 18 to the mobile IP control application 120, and sends this termination request to the mobile IP control application 120. As a result, the suppression of the care-of address selection that has been performed in the mobile IP control application 120 is released, and the mobile IP control application 120 itself can select the care-of address.
[0158]
By configuring the mobile terminal 100 as described above in detail, the mobile terminal 100 that can use a plurality of communication media such as wireless LAN, PHS, and IMT-2000 as shown in FIG. Communication media can be switched while continuing data communication with the server 210.
[0159]
Next, the hardware configuration of the mobile terminal 100 will be described. FIG. 30 is a hardware configuration diagram of the mobile terminal 100.
In FIG. 20, a CPU 501, ROM 502, RAM 503, storage unit 504, operation input unit 505, display unit 506, wireless LAN radio wave transmission / reception unit 507, and public mobile communication network radio wave transmission / reception unit 508 are connected to each other via a bus 508. Thus, data can be exchanged with each other under the control of the CPU 501.
[0160]
A CPU (Central Processing Unit) 501 is a central processing unit that controls operation of the entire mobile terminal 100.
A ROM (Read Only Memory) 502 is a memory in which a basic control program to be executed by the CPU 501 is stored in advance. When the mobile terminal 100 starts up, the CPU 501 executes the basic control program so that the entire mobile terminal 100 is controlled. Basic control of the operation is performed by the CPU 501.
[0161]
A RAM (Random Access Memory) 503 is used as a work memory when the CPU 501 executes various control programs, and is also used as a main memory used as a temporary storage area for various data as needed. It is.
[0162]
The storage unit 504 stores and holds various programs and data. As the storage unit 504, for example, a semiconductor memory such as an EEPROM (Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory) is suitable for the mobile terminal 100 in terms of power consumption, weight, impact resistance, etc. However, a hard disk device or the like may be used.
[0163]
The network connection application 110 and the mobile IP control application 120 are stored in advance in the storage unit 504, and when these are read out and executed by the CPU 501, the functions they have are provided. Further, the storage unit 504 has functions of the API 130, the Internet protocol driver 140, the intermediate network driver 150, the mobile IP interface 160, the wireless LAN interface 171, the PPP interface 181, and the VPN interface 191. Various programs for causing the CPU 501 to provide these functions are also stored, and these functions are provided when these programs are read out and executed by the CPU 501.
[0164]
The storage unit 504 also stores route information that is the routing table 141.
The operation input unit 505 is operated by the user of the mobile terminal 100, detects the content of this operation, and transmits the operation content to the CPU 501. The CPU 501 recognizes the content of the instruction from the user corresponding to the operation content.
[0165]
The display unit 506 displays various information sent from the CPU 501 and visually provides the user with various information.
The wireless LAN radio wave transmission / reception unit 507 is managed by the wireless LAN interface 171 and exchanges various data by transmitting / receiving radio waves to / from the wireless LAN access point 240 or 420.
[0166]
The radio wave transmission / reception unit 508 for the public mobile communication network is managed by the PPP interface 181, and exchanges various data by transmitting / receiving radio waves to / from the radio wave transmission / reception unit provided in the public mobile communication network 300. The public mobile communication network radio wave transmission / reception unit 508 can be replaced by, for example, a mobile phone.
[0167]
The mobile terminal 100 is configured to include the above-described components. Note that the configuration of the mobile terminal 100 shown in FIG. 20 is simply that a radio LAN radio wave transmitter / receiver 507 and a public mobile communication network radio wave transmitter / receiver 508 are connected to what many standard computers have. Since it can be configured, the mobile terminal 100 can also be configured with such a computer.
[0168]
In addition, a control program that causes a computer to perform the functions of each component of the mobile terminal 100 is recorded on a computer-readable recording medium, and the program is read from the recording medium and executed by the computer. It is also possible to configure the mobile terminal 100 with a computer.
[0169]
An example of a recording medium from which the recorded control program can be read by a computer is shown in FIG. As shown in the figure, as the recording medium, for example, a memory 602 such as a RAM or ROM or a hard disk device provided as an internal or external accessory device in the computer 601, or a flexible disk, MO (magneto-optical disk), CD A portable recording medium 603 such as a ROM or a DVD-ROM can be used.
[0170]
The recording medium may be a storage device 606 provided in a computer functioning as the program server 605 connected to the computer 601 via the communication line 604. In this case, a transmission signal obtained by modulating a carrier wave with a data signal representing a control program is transmitted from the program server 605 through a communication line 604 as a transmission medium, and the computer 601 demodulates the received transmission signal. Then, the control program can be executed by reproducing the control program.
[0171]
In addition, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various improvements and changes can be made.
(Supplementary Note 1) A communication control program used in a computer capable of using a plurality of communication media for communication,
A path information storage control process for performing control for storing path information indicating a path of the communication that is given a priority order for the communication;
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, a route information setting control process for performing control to set the route information in which the priority is the highest priority;
A communication control process for causing a computer to perform the communication using a communication path according to the priority order;
Communication control program for causing a computer to perform
[0172]
(Supplementary note 2) The communication control program according to claim 1, wherein the route information set by the control by the route information setting process indicates a communication route using the different communication media.
[0173]
(Supplementary Note 3) The route information is routing information in the Internet protocol,
The priority is determined based on metric information in the routing information.
The communication control program according to Supplementary Note 1, wherein
[0174]
(Additional remark 4) It is characterized by making a computer further perform the notification control process which performs control which notifies the information which shows the communication path used for the said communication performed by control by the said communication control process to the apparatus of the other party of this communication, It is characterized by the above-mentioned. The communication control program according to appendix 1.
[0175]
(Additional remark 5) The said other party apparatus is a home agent about the said computer in mobile IP (Internet protocol),
Communication performed with the home agent is tunneling of communication packets,
The notification control process further notifies the home agent of an IP (Internet Protocol) address temporarily given to the computer when a communication path used for the communication is established by the control by the communication control process. Causing the computer to perform control,
The communication control program according to supplementary note 4, characterized by:
[0176]
(Additional remark 6) The said notification control process controls execution of the mobile IP control application which provides the function which performs registration of the care-of address in mobile IP with respect to the said home agent, and notifies the said IP address The communication control program according to appendix 5.
[0177]
(Supplementary note 7) After the notification control process is performed, the mobile IP interface that provides the tunneling function is provided between the computer and the home agent, and the priority is set to the highest priority. 6. The communication control program according to appendix 5, wherein the computer is further caused to perform tunneling route information setting control processing for performing control for setting the route information.
[0178]
(Additional remark 8) Let a computer further perform the quality information acquisition control process which performs control which acquires the quality information which shows the quality of the said communication path,
The route information setting control process causes a computer to perform control for setting the route information when deterioration of the quality of the communication route used for the communication is detected from the quality information.
The communication control program according to Supplementary Note 1, wherein
[0179]
(Supplementary Note 9) The communication control process causes the computer to execute a connection procedure to the communication medium that is individually determined in the communication medium used by the communication path according to the priority order, and uses the communication path. The communication control program according to appendix 2, characterized in that:
[0180]
(Additional remark 10) Based on the difference in the communication path used for the said communication, the said communication control process makes a computer perform control which establishes a VPN (virtual facility communication network) link in the middle of this communication path, and performs this communication The communication control program according to Supplementary Note 1, wherein
[0181]
(Additional remark 11) It is a method used in the communication apparatus which can utilize several communication media for communication,
The priority order used for the communication is given, the route information indicating the route of the communication is stored,
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, set the route information in which the priority is the highest priority,
The communication is performed using a communication path according to the priority order.
A communication control method characterized by the above.
[0182]
(Supplementary note 12) A communication device capable of using a plurality of communication media for communication,
Route information storage means for storing the route information indicating the communication route, which is given a priority order for the communication;
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, route information setting means for setting the route information with the highest priority,
Communication means for performing the communication using a communication path according to the priority order;
A communication apparatus comprising:
[0183]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention stores the route information indicating the communication route, which is given priority for communication in a communication device that can use a plurality of communication media for communication, In order to use a different communication medium in place of what has been used for communication until then, the route information with the highest priority is set and the communication route according to the priority is used. Make that communication.
[0184]
In this way, the communication media usage management is also performed using the path information used in the existing communication device for the communication path usage management, and a dedicated configuration for the communication media usage management is newly added. Since it is no longer necessary to provide the communication device, the present invention has the effect of contributing to a reduction in size and weight of the communication device and a reduction in the burden of processing performed by the communication device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a principle configuration of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a basic configuration of a mobile terminal implementing the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a communication network that can be used by a mobile terminal.
4 is a diagram showing a configuration of a mobile terminal equipped with various interfaces for using the network shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a flowchart showing processing contents of network connection processing;
FIG. 6 is a diagram illustrating a first example in which switching of communication media occurs.
7 is a diagram showing a communication media switching sequence in the example shown in FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a first example of a mobile IP registration instruction and a response thereto.
FIG. 9 is a diagram showing a transition of route information in the example shown in FIG. 6;
FIG. 10 is a flowchart showing processing contents of route determination processing;
FIG. 11 is a flowchart showing processing details of route information setting processing;
FIG. 12 is a diagram showing a second example of a mobile IP registration instruction and its response.
FIG. 13 is a diagram illustrating a second example in which switching of communication media occurs.
14 is a diagram showing a communication media switching sequence in the example shown in FIG. 13;
FIG. 15 is a diagram (part 1) illustrating a transition of route information in the example illustrated in FIG. 13;
FIG. 16 is a diagram illustrating a third example of a mobile IP registration instruction and a response thereto;
FIG. 17 is a diagram (part 2) illustrating a transition of route information in the example illustrated in FIG. 13;
FIG. 18 is a diagram illustrating an example of a mobile IP termination instruction.
FIG. 19 is a diagram illustrating a usage example of a mobile terminal.
FIG. 20 is a diagram illustrating a hardware configuration of a mobile terminal.
FIG. 21 is a diagram illustrating an example of a recording medium in which a recorded control program can be read by a computer.
FIG. 22 is a diagram used for explaining route selection in the Internet protocol.
[Explanation of symbols]
10 Communication device
11 Route information storage means
12 Route information setting means
13 Communication means
20-1 First communication media
20-1 Second communication media
100 mobile terminals
110 Network connection application
120 Mobile IP control application
130 API
140 Internet Protocol Driver
141 Routing table
150 Intermediate network driver
160 Mobile IP interface
170, 180 Physical interface
171 Wireless LAN interface
181 PPP interface
190 Logical interface
191 VPN interface
200 in-house LAN
210 server
220 Home Agent
230, 420 Wireless LAN access point
240 Remote Access Server
250 VPN server
300 Public mobile communication network
400 Internet
410 Wireless LAN hotspot providing ISP
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 storage unit
505 Operation input section
506 Display
507 Wireless LAN radio wave transceiver
508 Radio transmitter / receiver for public mobile communication network
509 bus
601 computer
602 memory
603 Portable recording medium
604 communication line
605 program server
606 storage device

Claims

A communication control program used in a computer capable of using a plurality of communication media for communication,
A path information storage control process for performing control for storing path information indicating a path of the communication that is given a priority order for the communication;
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, a route information setting control process for performing control to set the route information in which the priority is the highest priority;
A communication control process for causing a computer to perform the communication using a communication path according to the priority order;
A notification control process for performing a control to notify a communication partner apparatus of information indicating a communication path used for the communication performed by the control by the communication control process;
It was carried out in the computer,
The counterpart device is a home agent for the computer in Mobile IP (Internet Protocol);
Communication performed with the home agent is tunneling of communication packets,
The notification control process further notifies the home agent of an IP (Internet Protocol) address temporarily given to the computer when a communication path used for the communication is established by the control by the communication control process. Causing the computer to perform control,
A communication control program characterized by the above .

The communication control program according to claim 1, wherein the route information set by the control by the route information setting process indicates a communication route using the different communication media.

The route information is routing information in an Internet protocol,
The priority is determined based on metric information in the routing information.
The communication control program according to claim 1.

The notification control process controls the execution of a mobile IP control application that provides a function of registering a care-of address in the mobile IP with respect to the home agent so as to notify the IP address. the communication control program according to 1.

After the notification control process is performed, the mobile IP interface that provides the tunneling function is provided between the computer and the home agent, and the route information with the highest priority is displayed. The communication control program according to claim 1 , further causing the computer to perform tunneling path information setting control processing for performing setting control.

Further causing the computer to perform quality information acquisition control processing for performing control to acquire quality information indicating the quality of the communication path,
The route information setting control process causes a computer to perform control for setting the route information when deterioration of the quality of the communication route used for the communication is detected from the quality information.
The communication control program according to claim 1.

The communication control process causes the computer to execute a connection procedure to the communication medium that is individually determined in the communication medium used by the communication path according to the priority order, and to perform the communication using the communication path. The communication control program according to claim 2.

The communication control process is characterized in that, based on a difference in a communication path used for the communication, a computer is controlled to establish a VPN (virtual facility communication network) link in the middle of the communication path, and the communication is performed. The communication control program according to claim 1.

A method used in a communication device capable of using a plurality of communication media for communication,
The priority order used for the communication is given, the route information indicating the route of the communication is stored,
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, set the route information in which the priority is the highest priority,
There lines the communication using the communication path in accordance with the priority,
Notifying the communication partner device of information indicating the communication path used for the communication,
The counterpart device is a home agent for the communication device in mobile IP (Internet Protocol);
Communication performed with the home agent is tunneling of communication packets,
When notifying the home agent of information indicating a communication path used for the communication, an IP (Internet Protocol) address temporarily given to the communication device when a communication path used for the communication is established To further notify the home agent,
A communication control method characterized by the above.

A communication device capable of using a plurality of communication media for communication,
Route information storage means for storing the route information indicating the communication route, which is given a priority order for the communication;
In order to use a different communication medium instead of the one used for the communication, route information setting means for setting the route information with the highest priority,
Communication means for performing the communication using a communication path according to the priority order;
Notification means for notifying information indicating a communication path used for the communication performed by the communication means to a device on the other side of the communication;
And have a,
The counterpart device is a home agent for the computer in Mobile IP (Internet Protocol);
Communication performed with the home agent is tunneling of communication packets,
The notification means further notifies the home agent of an IP (Internet Protocol) address temporarily given to the communication device when a communication path used for the communication is established by the communication means.
A communication device.