JP4014761B2 - 電源セル状態検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、充放電可能なバッテリセルまたはコンデンサセルを複数直列接続した電源セルの状態を検出し、電源セルの状態が異常な場合には、電源セルから負荷への電源供給を禁止する電源セル状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に従来の電源セル状態検出装置の基本ブロック構成図の一例を示す。
図6において、従来の電源セル状態検出装置50は、n個のバッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnが直列に接続された電源セルで構成される。
なお、セルC1〜Cnのそれぞれのプラス端子とマイナス端子間の電圧E1〜Enをセル電圧、接地(GND)電圧(0V)を基準としたセルC1〜Cnのそれぞれのプラス端子電圧またはマイナス端子電圧を端子電圧と定義する。
【0003】
セルC1〜Cnはそれぞれ低電位のセル電圧E1〜Enを有するので、接地(GND)電圧を基準としたセル電源全体の端子電圧ESは、セル電圧E1〜Enを加算した端子電圧ES(=E1+…+En-1+En)となる。
なお、セル電圧E1〜Enのノミナル値をEKとすると、セル電源の端子電圧ESはn*EKとなる。
【0004】
したがって、セルC1のマイナス端子電圧は接地(GND)電圧(=0V)、プラス端子電圧はE1(=EK)であるが、セルCnのマイナス端子電圧はセルCn-1のプラス端子電圧(n−1)*EK、プラス端子電圧はn*EKとなって接地(GND)電圧に対するセルCnのマイナス端子電圧およびプラス端子電圧は高電位となる。
例えば、セル数n=10、各セルのノミナル電圧EK=2.5Vとすると、接地(GND)電圧に対するセルCn(=10)のマイナス端子電圧は22.5V、プラス端子電圧は25Vとなる。
【0005】
電圧検出器DT1〜DTnは、それぞれセルC1〜Cnのセル電圧E1〜En(ノミナルEK)で動作し、セル電圧E1〜Enが所定値EX以上(正常値)の場合にはセルC1〜Cnのマイナス電位が出力され、セル電圧E1〜Enが所定値EXを下回る(異常値)場合にはセルC1〜Cnのプラス電位が出力される。
【0006】
電圧検出器DT1〜DTnの出力端子とセルC1〜Cnのマイナス端子間には、それぞれ抵抗器RXとフォトカプラの発光側を構成する発光ダイオードD1〜Dnが直列接続される。
【0007】
電圧検出器DT1〜DTnの出力がプラス電位(電位差EK:論理レベルがH)の場合には、抵抗器RXを介してフォトカプラの発光ダイオードD1〜Dn(発光側)に電流が流れ、発光ダイオードD1〜Dnとペアとなるフォトカプラの受光側を構成するフォトトランジスタQ1〜Qnがオン状態に設定される。
【0008】
電圧検出器DT1〜DTnの出力がマイナス電位(電位差0:論理レベルがL)の場合には、発光ダイオードD1〜Dnに電流が流れず、フォトトランジスタQ1〜Qnがオフ状態に設定される。
【0009】
フォトカプラの発光ダイオードD1(発光側)とフォトトランジスタQ1(受光側)のペア〜発光ダイオードDn(発光側)とフォトトランジスタQn(受光側)は、アイソレータを構成し、電圧検出器DT1〜DTnの出力の高電位の論理レベルH(例えば、電圧検出器DTnの端子電圧ES)および論理レベルL(例えば、電圧検出器DTnの端子電圧ES−En)がそれぞれ対応した低電位の接地(GND)電圧およびNAND回路駆動電位(ツェナーダイオードZDの定電圧VZ)に変換されて出力される。
【0010】
つまり、アイソレータとしてのフォトカプラを用いることにより、電圧検出器DT1〜DTnの接地(GND)電圧に対して様々な高電位の論理レベルHおよび論理レベルLの出力を低電位VZ(例えば、5V系)の論理レベルL(GND電圧)および論理レベルH(例えば、5V)に変換し、駆動電源VZのNAND回路の論理入力として設定される。
【0011】
NAND回路は、複数の入力を有するNANDゲートで構成され、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enが正常な場合には論理レベルH(電位VZ)、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enが異常な場合には論理レベルL(GND電圧)が入力され、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enが全て正常な場合には論理レベルLの出力信号SDが出力され、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enが1つでも異常な場合には論理レベルHの出力信号SDが出力される。
【0012】
したがって、NAND回路の出力信号SDが論理レベルHの時に、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enの異常を表示させたり、電源セルから負荷(図示せず)への電源供給を禁止させることができる。
【0013】
なお、アイソレータとしてフォトカプラが用いられた例について説明したが、フォトカプラに代えてリレーを用いた従来例もある。
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の電源セル状態検出装置は、フォトカプラを用いてアイソレータを構成し、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enの正常または異常を電圧検出器DT1〜DTnから出力される様々な高電位の論理レベルLまたは論理レベルHを低電位(例えば、5V系)の論理レベルHまたは論理レベルLに変換することができるため、セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enの正常または異常を低電位(例えば、5V系)のディジタルの論理信号として検出することができるが、以下の課題がある。
【0015】
アイソレータを構成するフォトカプラは、フォトカプラの発光ダイオードに流す電流を比較的大きな値(数mA)に設定しなければならず、負荷を除く部分の消費電流を極力小さくすることが要求される電源セル状態検出装置には相応しくない課題がある。
【0016】
一方、リレーは、巻線に更に大きな電流を流さなければならず、フォトカプラと同様に消費電流の課題がある。
【0017】
また、フォトカプラあるいはリレーは、部品自体の価格が高く、装置のコストアップを招く課題がある。
【0018】
この発明はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的は経済性に優れ、消費電流が極めて少なく、電源セルの状態の正常または異常を確実に検出することができる電源セル状態検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記課題を解決するためこの発明に係る電源セル状態検出装置の制御手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの状態の高電位論理レベルを低電位論理レベルに変換して検出するセル状態検出手段を備え、セル状態検出手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧またはセルに流れる負荷電流と予め設定した基準値とを比較する比較手段と、この比較手段から出力される比較信号に基づいて端子電圧を出力するスイッチ手段と、このスイッチ手段から出力される高電位の端子電圧をレベルシフトするレベルシフト手段と、このレベルシフト手段から出力される複数の高電位の端子電圧に対応した低電位の論理信号の論理演算を行う論理演算手段と、を備え、論理演算手段から出力される論理信号に基づいて切替手段を切り替えることを特徴とする。
【0020】
この発明に係る電源セル状態検出装置の制御手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの状態の高電位論理レベルを低電位論理レベル(例えば、5V系)で検出し、切替手段を制御することができるので、複数のバッテリセルまたはコンデンサセルを直列接続して各セルの接地電圧(GND)を基準としたセル電圧が高電位論理レベルでも、電源セルの正常または異常を通常の低電位論理レベルで検出し、切替手段を制御することができる。またセル状態検出手段は、個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧が上限基準値と下限基準値の範囲内にある場合には、直列接続された個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの端子電圧(各セルの端子電圧の和の高電位レベル)を低電位(例えば、5V系)の論理信号(Hレベル、またはLレベル)に変換して論理入力とし、セル電圧を正常と判定して切替手段をオン状態にすることができる。またセル状態検出手段は、個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧が上限基準値と下限基準値の範囲外にある場合には、低電位の論理信号を論理演算した結果に基づいてセル電圧を異常と判定して切替手段をオフ状態にすることができる。さらにセル状態検出手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルに流れる負荷電流が予め設定した負荷基準電流値を超える場合には、直列接続された個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの高電位の端子電圧を低電位の論理信号に変換し、論理入力としてセルの負荷電流を異常と判定して切替手段をオフ状態にすることができる。
【0021】
また、この発明に係る比較手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧とこのセル電圧の上限基準値および下限基準値とを比較する電圧比較手段であることを特徴とする。
【0022】
この発明に係る比較手段は、個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧上限基準値および下限基準値とを比較することができる。
【0024】
さらに、この発明に係るセル状態検出手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルに流れる負荷電流を検出する電流検出手段を備え比較手段は、この電流検出手段が検出した負荷電流信号と予め設定した負荷基準電流値とを比較する電流比較手段であることを特徴とする。
【0025】
この発明に係る比較手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルに流れる負荷電流予め設定した負荷基準電流値とを比較することができる。
【0026】
また、この発明に係るレベルシフト手段は、論理演算手段に入力される複数の高電位の端子電圧に対応した論理信号を論理演算手段の電源電圧にクランプする電圧クランプ手段を備えたことを特徴とする。
【0027】
この発明に係るレベルシフト手段は、接地電位を基準とした個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの端子電圧(高電位)を論理演算手段の電源電圧(例えば、5V系の低電位)にクランプするので、特別なアイソレーション手段を用いることなく高電位の論理信号を低電位の論理信号に変換することができる。
【0028】
さらに、この発明に係るレベルシフト手段は、論理演算手段に入力される複数の高電位の端子電圧に対応した論理信号を論理演算手段の電源電圧に制限する電圧制限手段を備えたことを特徴とする。
【0029】
この発明に係るレベルシフト手段は、接地電位を基準とした個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの端子電圧(高電位)を論理演算手段の電源電圧(例えば、5V系の低電位)に制限するので、特別なアイソレーション手段を用いることなく高電位の論理信号を低電位の論理信号に変換することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
なお、本発明は、電動自転車等に用いられる複数のバッテリセルまたはコンデンサセルを直列接続した電源セルの各セルのセル電圧または負荷電流等のセル状態の正常/異常を検出し、セル状態に異常を検出した場合には、電源セルから負荷への電源供給を禁止するものである。
【0031】
図1はこの発明に係る電源セル状態検出装置の基本ブロック構成図である。
図1において、電源セル状態検出装置1は、電源セル2、セル状態検出手段5を有する制御手段3、電源セル2から負荷7への電源の供給/禁止を切り替える切替手段4、電源セル2の状態の異常を表示する表示手段6を備える。
【0032】
電源セル2は、複数のバッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnを直列接続し、バッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnのそれぞれのセル電圧(セル間端子電圧)E1〜Enの和である電源セル電圧ES(=E1+…+En-1+En)を電源セル端子A,B間から出力する。
【0033】
バッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnは、それぞれ独立したセルで構成し、各セルC1〜Cnの表面にセル電圧E1〜Enのプラス端子とマイナス端子を設ける。
【0034】
バッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnは、それぞれ各セルのセル電圧E1〜Enで各セルのセル状態を検出するが、セル電圧E1〜Enは直列接続されており、各セルのマイナス端子およびプラス端子は高電位となるため、検出したセル状態は接地(GND)から高電位の論理レベルであるセル状態信号J1〜Jnとなる。
セル状態信号J1〜Jnは、セル電圧E1〜En、セルC1〜Cnを流れる負荷電流ILに対応した高電位の論理レベル信号として制御手段3に供給される。
【0035】
制御手段3は、マイクロプロセッサを基本にしてアナログ回路およびディジタル回路で構成し、電源セル2の充電/放電の履歴をデータとして記憶したり、電源セル2の残容量を記憶する。
【0036】
また、制御手段3は、セル状態検出手段5を備え、電源セル2の個々のバッテリセルまたはコンデンサセルセルC1〜Cnの接地(GND)から高電位の端子電圧の論理レベルの状態を低電位の論理レベルで検出する。
【0037】
セル状態検出手段5は、電源セル2から供給される高電位のセル状態信号J1〜Jnに基づいて各セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enが正常か異常かを低電位の論理信号で検出する。
【0038】
また、セル状態検出手段5は、電源セル2から供給される高電位のセル状態信号J1〜Jnに基づいて各セルC1〜Cnを流れる負荷電流ILが正常か異常かを低電位の論理信号で検出する。
【0039】
さらに、セル状態検出手段5は、セル電圧E1〜Enまたは負荷電流ILのセル状態が正常か異常かを検出して切替信号DSを切替手段4に供給する。
【0040】
また、セル状態検出手段5は、セル状態が正常か異常かを検出して表示信号DHを表示手段6に供給する。
【0041】
切替手段4は、FET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子で構成し、セル状態検出手段5から供給される切替信号DSに基づき、セル状態が正常な場合にはスイッチをオン状態(実線表示)にして負荷7に電源セル電圧ES(=E1+…+En-1+En)を供給し、セル状態が異常な場合にはスイッチをオフ状態(破線表示)にして負荷7への電源セル電圧ESの供給を禁止する。
【0042】
表示手段6は、LED(発光ダイオード)、LCD(液晶表示器)等の可視表示器で構成し、セル状態検出手段5から供給される表示信号DHに基づいてセル状態の正常または異常を表示する。
なお、セル状態が正常な場合には、電源セル2の消費電流を極力少なくするという思想に基づいて表示手段6の動作を停止することが望ましい。
【0043】
このように、この発明に係る電源セル状態検出装置1の制御手段3は、電源セル2の個々のバッテリセルまたはコンデンサセルC1〜Cnの状態の高電位論理レベルを低電位レベル(例えば、5V系)で検出し、セル状態が異常の時には切替手段4を制御して電源セル2の放電を禁止することができるので、複数のバッテリセルまたはコンデンサセルを直列接続して各セルの接地点(GND)を基準とした端子電圧が高電位論理レベルでも、電源セルの正常または異常を通常の低電位論理レベルで検出することができる。
【0044】
図2はこの発明に係る電源セル状態検出装置の一実施の形態要部ブロック構成図である。
なお、本実施の形態は、セルの状態をセル電圧E1〜Enが下限基準値EK1,上限基準値EK2の範囲(EK1≦E1,…,En≦EK2)ならば正常と判定し、下限基準値EK1,上限基準値EK2の範囲外ならば異常と判定するものである。
【0045】
図2において、電源セル状態検出装置11は、電源セル2、セル状態検出手段12、切替手段4、表示手段6を備える。
なお、電源セル2は、図1に示したものと同様なので、説明を省略する。
セル状態検出手段12は、電圧比較手段13、スイッチ手段14、レベルシフト手段15、抵抗器R、定電圧回路16、論理演算手段17を備える。
【0046】
電圧比較手段13は、ROM等のメモリ、コンパレータ等で構成した電圧比較器COM1〜COMnを備え、電源セル2の各セル電圧E1〜Enが予め設定した下限基準値EK1と上限基準値EK2の範囲内(EK1≦E1,…,En≦EK2)の時、Lレベルの比較信号H1,…,Hnをそれぞれスイッチ手段14のスイッチsw1〜swnに供給する。
また、電圧比較手段13は、電源セル2の各セル電圧E1〜Enが予め設定した下限基準値EK1と上限基準値EK2の範囲外(EK1>E1,…,En、EK2<E1,…,En)の時、Hレベルの比較信号H1,…,Hnをそれぞれスイッチ手段14のスイッチsw1〜swnに供給する。
【0047】
なお、電圧比較手段13の比較信号H1,…,HnのHレベルとは、電源セル2の各セル電圧E1〜Enのマイナス電位を基準としたプラス電位であり、比較信号H1,…,HnのLレベルとは、電源セル2の各セル電圧E1〜Enのマイナス電位を基準としたマイナス電位である。
【0048】
図3はこの発明に係る電圧比較手段(COMn)の一実施の形態回路図である。
図3の(a)図に回路図、(b)図にセル電圧(En)−比較信号(Hn)特性図を示す。
【0049】
(a)図において、電圧比較手段(COMn)13は、コンパレータ13A,13B、論理和(OR)回路13Cを備える。
コンパレータ13Aは、反転入力(−入力)にセル電圧En、非反転入力(+入力)に下限基準値EK1を供給する。
コンパレータ13Bは、反転入力(−入力)に上限基準値EK2、非反転入力(+入力)にセル電圧Enを供給する。
なお、下限基準値EK1および上限基準値EK2は、予めROM等のメモリ(図示せず)に設定しておく。
【0050】
論理和(OR)回路13Cは、コンパレータ13Aの出力とコンパレータ13Bの出力の論理和を演算し、比較信号Hnを出力する。
【0051】
比較信号Hnは、(b)図に示すように、セル電圧Enが下限基準値EK1を下回る(En<EK1)時にはHレベル、セル電圧Enが下限基準値EK1と上限基準値EK2の範囲(EK1≦En≦EK2)にある時にはLレベル、セル電圧Enが上限基準値EK2を超える(En><EK2)時にはHレベルとなる。
比較信号HnのHレベルは接地(GND)を基準とすると、各セル電圧E1〜Enの和である電源セル電圧ES(=E1+…+En-1+En)で、比較信号HnのLレベルは電源セル電圧ESとセル電圧Enの差(=ES−En)であり、HレベルおよびLレベルともに論理レベルが高電位となる。
【0052】
なお、図3では電圧比較手段を図2に示す電圧比較器COMnについて説明したが、電圧比較器COM1〜CMOn-1についても、接地(GND)を基準としたHレベルおよびLレベルの電位が異なることを除いて同じ構成、特性となる。
【0053】
図2に戻り、スイッチ手段14は、Pチャネル・エンハンスメント型FET(電界効果トランジスタ)、PNPトランジスタ等のスイッチング素子で構成したスイッチsw1〜swnを備え、電圧比較手段13から供給される比較信号H1〜HnがLレベルの場合にはオン動作(sw1〜swnの状態は実線表示)、比較信号H1〜HnがHレベルの場合にはオフ動作(sw1〜swnの状態は破線表示)を行い、オン動作の場合には電源セル2の各セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enを接地(GND)を基準とした端子電圧V1〜Vnで出力し、オフ動作の場合には接地(GND)電位(0V)で出力する。
【0054】
端子電圧V1〜Vnは、電源セル2の各セルC1〜Cnを直列に接続しているので、接地(GND)電位を基準とした各セルC1〜Cnのプラス端子の電位となり、各セルC1〜Cnのセル電圧E1〜Enのノミナル値をEKとすると、セルC1の端子電圧V1はEK(=E1)、セルC2の端子電圧V2は2*EK(=E1+E2)、セルCn-1の端子電圧Vn-1は(n−1)*EK(=E1+…+En-1)、セルCnの端子電圧Vnはn*EK(=E1+…+En-1+En)となり、端子電圧V1はセル電圧EK(=E1)の低電位であるが、端子電圧V2,V3,Vn-1となるにつれて電位EKづつ増加していき、端子電圧Vnはn個のセル電圧EKの和n*EK(=E1+…+En-1+En)となって高電位となる。
【0055】
スイッチ手段14のスイッチsw1〜swnをPチャネル・エンハンスメント型FET(電界効果トランジスタ)、PNPトランジスタ等のスイッチング素子で構成する理由は、各セルC1〜Cnのそれぞれのセル電圧E1〜En(ノミナル値:EK)の低電位で、端子電圧V2〜Vn(端子電圧V1はEKの低電位)の高電位のオン/オフ動作を実現するためである。
【0056】
例えば、Pチャネル・エンハンスメント型FET(またはPNPトランジスタ)をスイッチswnに用いてセルCnのプラス端子側(セルCnのセル電圧:En)をソース(またはエミッタ)に接続し、端子電圧Vn側をドレイン(またはコレクタ)に接続してゲート(または抵抗器を介してベース)に比較信号Hnを供給することにより、比較信号HnがHレベル(セル電圧:En)の時にはゲート(またはベース)電位とソース(またはエッミッタ)電位が等しく、オフ動作して端子電圧Vnを接地(GND)電圧0Vにし、比較信号HnがLレベル(セルCnのセル電圧:0V)の時にはオン動作して端子電圧Vnをn個のセル電圧EKの和n*EK(=E1+…+En-1+En)にすることができる。
つまり、ソース(またはエミッタ)とゲート(またはベース)を同電位にすることにより、Pチャネル・エンハンスメント型FET(またはPNPトランジスタ)のオフ動作を実現することができる。
【0057】
一方、Nチャネル・エンハンスメント型FET(またはPNPトランジスタ)では、ドレイン(またはコレクタ)をセルCnのプラス端子側、ソース(またはエミッタ)を端子電圧Vn側に接続し、ゲート(または抵抗器を介してベース)に比較信号Hnを供給し、比較信号HnをLレベル(セルCnのセル電圧:0V)にしても、ゲート(またはベース)とソース(またはエミッタ)が同電位にならず、常にゲート(ベース)電位がソース(またはエミッタ)電位よりも高電位にあり、オン動作のみが継続してオフ動作を実現することができない。
【0058】
レベルシフト手段15は、抵抗器R1〜Rn、一対のダイオードDA1,DB1〜DAn,DBn、抵抗器RL1〜RLnを備え、スイッチ手段14から供給される値の異なる高電位の端子電圧V1〜Vnと接地(GND)電位(0V)とからなるHレベルとLレベルの2値信号(論理信号)を、低電位の一定電圧VRのHレベルと接地(GND)電位(0V)のLレベルとからなる2値信号(論理信号)に変換(レベルシフト)する。
なお、請求項の電圧クランプ手段は、一対のダイオードDA1,DB1〜DAn,DBn構成する。
【0059】
レベルシフト手段15の動作を端子電圧Vnの場合について説明する。
端子電圧Vn(=E1+…+En-1+En)から抵抗器Rn、ダイオードDBnを介して定電圧VRの定電圧回路16に電流が流れ、ダイオードDBnのアノード側の電圧はVR+VD(ダイオードの順方向電圧:約0.6V)となり、端子電圧Vnは低電位VR+VDにレベルシフトされる。
【0060】
また、ダイオードDBnのアノード側の電圧VR+VDからダイオードDAn、抵抗器RLnを介して接地(GND)に電流が流れ、ダイオードDAnのカソード側の電圧はVR(=VR+VD−VD)となり、定電圧回路16の低電圧VRと同じ値にクランプされる。
【0061】
ダイオードDAnのカソード側を論理演算手段17の入力に接続して論理信号Snとするので、論理信号SnのHレベルは電位VRであり、論理演算手段17の駆動電圧VRと等しくなり、高電位の端子電圧Vnは低電位の定電圧VRにクランプされる。
【0062】
他の端子電圧V1〜Vn-1の場合についても同様なので、説明は省略する。
抵抗器R1〜Rnの値は、R2=2R1,…,Rn-1=(n−1)R1,Rn=nR1に設定し、それぞれの抵抗器に流れる電流を同じにする。
また、抵抗器RL1〜RLnは同じ値に設定する。
【0063】
なお、定電圧回路16の定電圧VRは、セルC1のセル電圧E1の下限基準値EK1よりもダイオードDB1の順方向電圧VD(約0.6V)だけ低い電圧に設定する。
【0064】
図4はこの発明に係るレベルシフト手段の別実施の形態回路図である。
図4において、レベルシフト手段19は、抵抗器RX1〜RXn、NPNトランジスタTR1〜TRn、n個の抵抗器RP、抵抗器RY1〜RYnを備え、スイッチ手段14から供給される高電位系の端子電圧V1〜Vnの論理信号を低電位系の論理信号G1〜Gnにレベルシフトし、論理信号G1〜Gnを論理演算手段17に提供する。
なお、請求項に記載の電圧制限手段は、n個の抵抗器RPおよびNPNトランジスタTR1〜TRnで構成する。
【0065】
抵抗器RX1〜RXnの抵抗値は、RX2=2*RX1,…,Rn-1=(n−1)*RX1,RXn=n*RX1とし、端子電圧V1〜Vnにより抵抗器RX1〜RXnに流れる電流を同じ値に設定する。
また、抵抗器RY1〜RYnの抵抗値も、RY2=2*RY1,…,RYn-1=(n−1)*RY1,RYn=n*RY1とし、抵抗器RX1と抵抗器RY1の分圧でトランジスタTR1がオン、…、抵抗器RXnと抵抗器RYnの分圧でトランジスタTRnがオン駆動するよう抵抗値を設定する。
【0066】
スイッチ手段14から供給される端子電圧V1〜Vnは、抵抗器RX1〜RXnを介してそれぞれトランジスタTR1〜TRnのベースに供給される。
また、トランジスタTR1〜TRnのエミッタは接地(GND)に接続し、トランジスタTR1〜TRnのコレクタは抵抗器RPを介して低電圧系の定電圧回路16の定電圧出力VR(例えば、5V)に接続する。
【0067】
レベルシフト手段19の動作を端子電圧Vnの場合について説明する。
スイッチ手段14から供給される端子電圧Vnが高電位のHレベル(=E1+…+En-1+En)の場合、抵抗器RXnおよびトランジスタTRnのベース−エミッタ間を介して電流が流れ、トランジスタTRnがオンとなってコレクタの論理信号GnがLレベル(GND電圧)となる。
【0068】
一方、スイッチ手段14から供給される端子電圧VnがLベル(GND電圧)の場合、トランジスタTRnはオフとなってコレクタの論理信号GnをHレベル(VR電圧)に制限する。
【0069】
なお、レベルシフト手段19は、端子電圧V1〜Vn-1に対するトランジスタTR1〜TRn-1Nの動作についても同様であり、端子電圧V1(=E1)〜Vn(=E1+…+En-1+En)の様々な値の高電位系のHレベルの論理信号を低電位系VR(例えば、5V)のLレベル(GND電位)に論理信号G1〜Gn変換し、高電位系のLレベルの論理信号を低電位系VR(例えば、5V)のHレベル(VR電圧)の論理信号G1〜Gnに制限することができる。
【0070】
つまり、レベルシフト手段19は、高電位系の端子電圧V1(=E1)〜Vn(=E1+…+En-1+En)のHレベルの論理信号を低電位系(例えば、5V)のLレベルの論理信号G1〜Gn(=0V)にレベルシフトし、高電位系の端子電圧V1(=E1)〜Vn(=E1+…+En-1+En)のLレベル(GND電圧)の論理信号を低電位系(例えば、5V)のHレベルの論理信号G1〜Gn(=5V)に制限することができる。
【0071】
なお、レベルシフト手段19の場合、端子電圧V1(=E1)の下限基準値EK1でトランジスタTR1がオン(V1>0.6V)すればよいので、定電圧回路16の定電圧VRはレベルシフト手段15のような制約を受けず、任意の値(例えば5V)に設定することができ、必要に応じて論理信号G1〜Gnを5V動作のマイクロプロセッサに入力してデータの演算、処理または記憶などを実行することができる。
【0072】
図2に戻り、定電圧回路16は、定電圧IC等で構成し、電源セル2の電位ES(=E1+…+En-1+En)を抵抗器Rを介して低電圧系の定電圧VRを発生し、定電圧VRを論理演算手段17の電源とする。
【0073】
論理演算手段17は、AND論理ゲートで構成し、レベルシフト手段15から供給される論理信号S1〜Snの論理積を演算し、論理演算出力DOを切替手段4および表示手段6に供給する。
【0074】
論理信号S1〜Snは、スイッチ手段14からHレベルの端子電圧V1〜Vnが供給される場合にはHレベルの定電位(電位VR)となり、論理演算出力DOはHレベルとなる。
一方、端子電圧V1〜Vnの少なくとも1つがLレベル(GND電位)の場合には対応する論理信号S1〜SnがLレベル(GND電位)となり、論理演算出力DOはLレベルとなる。
【0075】
また、図4に示す論理演算手段17は、NOR論理ゲート構成し、レベルシフト手段19から供給される論理信号G1〜Gnの否定論理和を演算し、論理演算出力DOを切替手段4および表示手段6に供給する。
【0076】
論理信号G1〜Gnは、スイッチ手段14からHレベルの端子電圧V1〜Vnが供給される場合にはLレベル(GND電位)となり、論理演算出力DOはHレベルとなる。
一方、端子電圧V1〜Vnの少なくとも1つがLレベル(GND電位)の場合には対応する論理信号G1〜GnがHレベル(電位VR)となり、論理演算出力DOはLレベルとなる。
【0077】
つまり、論理演算手段17の論理演算出力DOは、セルC1〜Cnの電位E1〜Enの全てが正常な場合にはHレベルとなり、セルC1〜Cnの電位E1〜Enの少なくとも1つが異常な場合にはLレベルとなる。
【0078】
切替手段4は、NPNトランジスタ、Nチャネル・エンハンスメント型FET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子で構成し、論理演算手段17から供給される論理演算出力DO(図1に示す切替信号DS)に基づいてスイッチをオン/オフし、セル電源2(電圧ES)を負荷7に供給したり、セル電源2(電圧ES)の負荷7への供給を禁止したりする。
【0079】
表示手段6は、LED(発光ダイオード)等の可視表示器で構成し、論理演算手段17から供給される論理演算出力DO(図1に示す表示信号DH)に基づいて電源セル2の異常を表示する。
【0080】
図5はこの発明に係るセル状態検出手段の別実施の形態要部ブロック構成図である。
本実施の形態は、セルの状態をセルC1〜Cnを流れる負荷電流が負荷電流基準値を超える場合には、異常と判定するものである。
【0081】
図5において、セル状態検出手段21は、電流比較手段23、スイッチ手段14、レベルシフト手段16、抵抗器R、定電圧回路16、論理演算手段17を備える。
ただし、スイッチ手段14、レベルシフト手段16、抵抗器R、定電圧回路16、論理演算手段17は、図2に示すものと同じ構成ならびに動作を有するので、スイッチ手段14を除いて図示ならびに説明を省略する。
また、電源セル22は、セルC1〜Cnを流れる負荷電流ILを検出するための電流検出手段を構成する抵抗器RD1〜RDnが含まれるため、セル状態検出手段21に含めて表す。
【0082】
セル電源22は、各セルC1〜Cnのマイナス端子側に直列に負荷電流検出用抵抗器RD1〜RDnを接続する。
電源セル22の各セルC1〜Cnのマイナス端子側からプラス端子側に流れる負荷電流ILは、それぞれ負荷電流検出用抵抗器RD1〜RDnの電圧降下VD1(=RD1*IL)〜VDn(RDn*IL)として検出する。
なお、負荷電流検出用抵抗器RD1〜RDnの抵抗値は、電圧降下VD1(=RD1*IL)〜VDn(RDn*IL)がセル電圧E1〜Enに極力影響を及ぼさないように微小の値(例えば、数mΩ)に設定する。
【0083】
電圧降下VD1(=RD1*IL)〜VDn(RDn*IL)は、各セルC1〜Cnのマイナス端子に対してプラス(+)極性となる。
電圧降下VD1〜VDnのプラス(+)極性側を負荷電流信号として電流比較手段23の比較器OP1〜OPnの非反転入力に供給する。
【0084】
電流比較手段23は、演算増幅器等の比較器OP1〜OPnで構成し、反転入力には予め設定した最大負荷電流ILMに対応した基準電圧値(負荷基準電流値)VL1〜VLnを入力し、非反転入力には電圧降下(負荷電流信号)VD1〜VDnを入力する。
【0085】
負荷電流ILが最大負荷電流ILM以下の場合(IL≦ILM)には、比較器OP1〜OPnの反転入力が非反転入力よりも大きく(または等しい)なり、比較器OP1〜OPnは、それぞれセル電圧E1〜Enのマイナス側電位であるLレベルの比較信号HL1〜HLnをスイッチ手段14に供給する。
【0086】
一方、負荷電流ILが最大負荷電流ILMを超える場合(IL>ILM)には、比較器OP1〜OPnの反転入力が非反転入力よりも小さくなり、比較器OP1〜OPnは、それぞれセル電圧E1〜Enのマイナス側電位を基準としたセル電圧E1〜En(ノミナル値:EK=E1,…,En)であるHレベルの比較信号HL1〜HLnをスイッチ手段14に供給する。
【0087】
比較信号HL1〜HLnがLレベル(セル電圧E1〜Enのマイナス側電位)の場合には、負荷電流ILを正常と判定してスイッチ手段14をオンにし、スイッチsw1〜swnを介して高電位の端子電圧V1〜Vnを出力する。
【0088】
一方、比較信号HL1〜HLnがHレベル(セル電圧E1〜En電位)の場合には、負荷電流ILを異常と判定してスイッチ手段14をオフにし、スイッチsw1〜swnを介して接地(GND)電圧(0V)を出力する。
【0089】
本実施の形態では、セルCnのプラス端子側と接地(GND)間に負荷を接続し、セルC1〜Cnに同じ負荷電流ILが流れる場合について説明したが、セルC1〜Cnの任意のプラス端子側と接地(GND)間に複数の負荷を接続した場合についても本願発明を適用することができる。
【0090】
例えば、セルCnのプラス端子側と接地(GND)間およびセルCn-1のプラス端子側と接地(GND)間にそれぞれ負荷を接続し、負荷電流IL1,IL2が流れる場合を想定すると、負荷電流検出用抵抗器RD1〜RDn-1には負荷電流IL1,IL2の和の負荷電流(IL1+IL2)が流れ、負荷電流検出用抵抗器RDnには負荷電流IL1が流れる。
【0091】
負荷電流IL1,IL2の最大値ILM1,ILM2に対して、電流比較手段23の比較器OP1〜OPn-1の反転入力には負荷電流(ILM1+ILM2)に対応した基準電圧値(負荷基準電流値)VL1〜VLn-1を入力し、比較器OPnの反転入力には負荷電流(ILM1)に対応した基準電圧値(負荷基準電流値)VLnを入力することにより、セルC1〜Cnに流れる負荷電流の正常または異常を検出することができる。
【0092】
なお、上記の実施の形態では、レベルシフトの低電位系を構成する定電圧回路16の定電圧VRを接地(GND)を基準としたプラス(+)電位で形成したが、定電圧回路16の定電圧VRを電源セル2の最高電位の電源セル電圧ES(=E1+…+En-1+En)を基準としたマイナス(−)電位で形成してもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明に係る電源セル状態検出装置は、複数のバッテリセルまたはコンデンサセルを直列接続して各セルの接地(GND)電圧を基準とした端子電圧が高電位論理レベルでも、各セル状態の正常または異常を通常の低電位論理レベルで検出することができるので、特別なアイソレーション手段を用いることなく、単純な構成でセル状態の異常を高精度に検出することができる。
【0094】
また、この発明に係るセル状態検出手段は、個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧が上限基準値と下限基準値の範囲外にある場合には、セル電圧が異常と判断して電源セルから負荷への電源供給を禁止することができるので、電源セルの過充電状態および過放電状態を正確に検出することができる。
【0095】
さらに、この発明に係るセル状態検出手段は、電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルに流れる負荷電流が予め設定した負荷基準電流値を超える場合には、セルを流れる負荷電流が異常と判断して電源セルから負荷への電源供給を禁止することができるので、電源セルの過負荷状態を正確に検出することができる。
【0096】
また、この発明に係るレベルシフト手段は、電圧クランプ手段、または電圧制限手段を備えたので、単純な構成で、高電位の論理信号を低電位の論理信号に変換するレベルシフトを実現することができる。
【0097】
よって、個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧または負荷電流の異常を精度良く検出し、単純な構成で、各セルから出力される高電位の論理信号を低電位の論理信号にレベルシフトする電源セル状態検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源セル状態検出装置の基本ブロック構成図
【図2】この発明に係る電源セル状態検出装置の一実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る電圧比較手段(COMn)の一実施の形態回路図
【図4】この発明に係るレベルシフト手段の別実施の形態回路図
【図5】この発明に係るセル状態検出手段の別実施の形態要部ブロック構成図
【図6】従来の電源セル状態検出装置の基本ブロック構成図の一例
【符号の説明】
1,11…電源セル状態検出装置、2,22…電源セル、3…制御手段、4…切替手段、5,12,21…セル状態検出手段、6…表示手段、7…負荷、13…電圧比較手段、14…スイッチ手段、15,19…レベルシフト手段、16…定電圧回路、17…論理演算手段、22…電流比較手段、C1〜Cn…セル、DA1,DB1〜DAn,DB…電圧クランプ手段、RD1〜RDn…負荷電流検出用抵抗器、RP,TR1〜TRn…電圧制限手段。

Claims (5)

  1. 充放電可能なバッテリセルまたはコンデンサセルを複数直列接続した電源セルと、この電源セルの状態を検出して前記電源セルの放電の許容/禁止を制御する制御手段と、この制御手段からの制御信号に基づいて前記電源セルから負荷へ電源供給の許容/禁止の切替えを行う切替手段と、を備えた電源セル状態検出装置において、
    前記制御手段は、前記電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルの状態の高電位論理レベルを低電位論理レベルに変換して検出するセル状態検出手段を備え、
    前記セル状態検出手段は、前記電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧またはセルに流れる負荷電流と予め設定した基準値とを比較する比較手段と、この比較手段から出力される比較信号に基づいて端子電圧を出力するスイッチ手段と、このスイッチ手段から出力される高電位の前記端子電圧をレベルシフトするレベルシフト手段と、このレベルシフト手段から出力される複数の高電位の前記端子電圧に対応した低電位の論理信号の論理演算を行う論理演算手段と、を備え、
    前記論理演算手段から出力される論理信号に基づいて前記切替手段を切り替えることを特徴とする電源セル状態検出装置。
  2. 前記比較手段は、前記電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルのセル電圧とこのセル電圧の上限基準値および下限基準値とを比較する電圧比較手段であることを特徴とする請求項1記載の電源セル状態検出装置。
  3. 前記セル状態検出手段は、前記電源セルの個々のバッテリセルまたはコンデンサセルに流れる負荷電流を検出する電流検出手段を備え
    前記比較手段は、前記電流検出手段が検出した負荷電流信号と予め設定した負荷基準電流値とを比較する電流比較手段であることを特徴とする請求項1記載の電源セル状態検出装置。
  4. 前記レベルシフト手段は、前記論理演算手段に入力される複数の高電位の端子電圧に対応した論理信号を前記論理演算手段の電源電圧にクランプする電圧クランプ手段を備えたことを特徴とする請求項記載の電源セル状態検出装置。
  5. 前記レベルシフト手段は、前記論理演算手段に入力される複数の高電位の端子電圧に対応した論理信号を前記論理演算手段の電源電圧に制限する電圧制限手段を備えたことを特徴とする請求項記載の電源セル状態検出装置。
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