JP4013962B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents
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Description
D.Inglis他、``A Robust、 1.8V 250μW Direct-Contact 500dpi Fingerprint Sensor''、IEEE International Solid-State Circuit Conference、 SA 17.7、 pp284-285、1998
図18において、96は指紋照合センサチップ全体、97は指紋感知エリアである。
図17において、指91がセンサ面92にあてられると、感知素子93と指紋表面との間の距離に応じた静電容量が生じる。
指紋の凸部分と感知素子との距離94は指紋の凹部分と感知素子との距離95よりも短いため、大きな静電容量を有する。
これら静電容量の値を電気的に読み出すことにより指紋の凹凸を電気信号に変換して取り出す事ができる。
図1は実施の形態1の携帯電子機器を示す図である。
携帯型電子機器としては、例えば携帯電話、携帯PCなど種々のものがあるが、ここでは携帯型電子機器として携帯電話を例にし、指紋照合センサを携帯電話に設けたものを例に説明を行う。
図において、24、26は携帯型電子機器本体に対応する携帯電話本体であり携帯電話本体24、26はそれぞれ例えば液晶画面といった表示画面を有する。
25、27は携帯電話本体24、26のそれぞれに設けられた指紋照合センサのセンサ部である。
従って、各感知素子を指紋の凹凸の間隔よりも短い間隔で配列すると第1のライン状センサにより第1の検出面上に位置する指紋の凹凸情報の一部を検出することができる。
また第2のライン状センサは、第1のライン状センサ同様、第2の検出面上に位置する指紋の凹凸情報を検出するとともに、第2の検出面上の長手方向に沿って指を動かすことにより検出される指紋の凹凸情報の変化から指の動き(移動速度)を検出する。
アレイ状センサは、第2の検出面上に位置する指紋の凹凸情報を検出するとともに、第2の検出面上で指を動かすことにより検出される指紋の凹凸情報の変化から指の動き(移動速度、移動する方向)を検出する。
図3は図1(a)に示す指紋照合センサの動作を説明するためのブロック図である。
図2において、1は検出の対象となる指であり、この指1の指紋が指紋の登録、照合を行う対象となる。
2は第1のライン状センサに対応するライン状センサである。
3は第2のライン状センサに対応するエンコーダである。
ライン状センサ2、エンコーダ3によりセンサ部25を構成し、センサ部25、後述する画像処理部100、登録指紋データ200、登録照合部300により指紋照合センサを構成する。
9はエンコーダで捉えた指の移動速度情報、10は本指紋照合センサにより最終的に得られる二次元の指紋画像である。
100は指を動かすことによりライン状センサ2で検出される異なる複数の指紋の凹凸情報を上記エンコーダにより検出された上記指の動きに基づき繋ぎあわせることにより指紋画像を生成する画像処理手段に対応する画像処理部である。
200は登録指紋データ、300は画像処理部100により生成された指紋画像と登録指紋データ200との一致の度合いを調べることにより指紋の照合を行ったり、画像処理部100により生成された指紋画像そのものを登録指紋データとして登録する登録照合手段に対応する登録照合部である。
ユーザーは指1をエンコーダ3上であって、その長手方向に沿う方向に動かすと同時に、指1を一次元のライン状センサ2上でスライドさせる。
このとき、一次元のライン状センサ2においては、一定間隔の時間毎(例えば内部クロックの周期毎)に一次元のライン状センサ2上に位置する指紋の凹凸情報である指紋画像の一部(指紋画像情報と称す)が取り込まれる。
同時にエンコーダ3では、一次元のライン状センサ2の指紋情報の取り込みサイクルに同期して指紋画像情報を検出するとともに、指紋画像情報の変化を計算することにより指の移動速度を計測し、移動速度情報9を得る。
画像処理手段100は、エンコーダで捉えた指の移動速度情報9を用いて、一次元のライン状センサ2で捉えた時系列的な指紋画像情報10を重ね合わせ、二次元の指紋画像を再構成する。
図3において、9はエンコーダで捉えた指の移動速度情報、22は一次元のライン状センサ2でとらえた指紋画像情報10を時系列に配列した指紋画像情報列、23は指紋画像情報列22の各指紋画像情報10を移動速度情報9に基づき繋ぎ合わせることにより得られる指紋画像である。
一方隣り合う指紋画像情報10において移動速度情報9が大きいものに対しては、近傍の情報を用いて平均値計算によって画素を補間した指紋画像情報を生成した後、この指紋画像情報を該当する指紋画像情報の間に入れて繋ぎ合わせることにより、最終的に二次元の指紋画像23を再構成する。
指紋の照合が行われ、指紋登録データ200に登録された指紋画像と一致すると判断すると、所定の操作が行われるようにし、そうでない場合は携帯電話の機能を使えなくするまたは携帯電話の一部の機能のみ使えるように構成すれば、装置のセキュリティを高くすることができる。
更に一次元のライン状センサ2の面積は指の面積(特に指紋の面積)よりも十分小さいので、実装面積も大きく削減することができる。
本実施の形態の携帯型電子機器は限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、指紋照合センサを実装することを可能にする。
通常大人の指紋を捉えるための二次元アレイ状センサの必要分解能は50(μm)と言われているため、十分に所望の分解能を実現することができる。また分解能に余裕があるために、指の動く速さの不均一さを補正するための、例えば平滑化等の処理を精度良く行うことができる。
このような手法により、二次元のアレイ状センサよりもはるかに低いコストでより分解能が高いものを構成することができる。
図4(a)、(b)は指をなぞるときの動作をそれぞれ横方向、上方向から見たときの図である。
図4(c)、(d)は指紋照合センサにより指紋画像が得られる動作を説明するための図である。
図4において、11は検出の対象となる指であり、この指11の指紋が指紋の照合、登録を行う対象となる。
12は第1のライン状センサに対応するライン状センサである。
13はアレイ状センサに対応するエンコーダである。
エンコーダ13は指の動き(特に動く方向、移動速度)を検出するものである。
21はエンコーダ13で捉えた指の動き(指の動く速度に対応する移動速度情報、指の移動方向情報)を有する移動情報である。
一次元のライン状センサ12、エンコーダ13によりセンサ部30を構成し、センサ部30、画像処理部100、登録指紋データ200、登録照合部300により指紋照合センサを構成する。この場合において画像処理部100はエンコーダ13により得られる指の動き(特に動く方向、移動速度)に基づき一次元のライン状センサ12より得られる指紋画像情報20を繋ぎ合わせるものである。
23は指紋照合センサにより得られる指紋画像である。
図4(a)、(b)において、ユーザーは指11を一次元のライン状センサ12上で、一次元のライン状センサ12と略直交する方向にスライドさせながら指紋画像を取り込む。その際にエンコーダ13は一次元のライン状センサ12の指紋画像情報の取り込みサイクルに同期して指紋画像情報を取り込みながら、取り込んだ情報の変化を計測することにより指の移動速度、移動する方向を計測する。
図4(d)において画像処理手段100は、エンコーダ13で捉えた指の移動情報19を用いて、一次元のライン状センサ12で捉えた時系列的な指紋の凹凸情報である指紋画像情報20を繋ぎ合わせ、指紋画像を再構成する。
エンコーダ13は感知素子を二次元のアレイ状に設けているので、例えば指をスライドさせる際にスライド方向から左右へずれが生じた場合でも、そのずれを考慮して二次元の指紋画像を再構成することが可能である。
センサ部30は第1の検出面と、第1の検出面の下方に位置し、第1の検出面に指を乗せたとき、第1の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を2次元に配列したアレイ状センサであり、センサ部30の第1の検出面は一度に必要な指紋画像の取り込みを行うことのできる程度の面積を有している。
センサ部30は例えば、携帯電話本体の表示画面と入力ボタンとの間に配置されている。
図5(a)においてに示すように、指紋を検出するセンサ部30に対応する二次元アレイ状センサ25を携帯電話本体に設けてもよい。
二次元アレイ状センサ25は指をその上に乗せることにより、感知素子により検出される静電容量の変化を画像処理部100により指紋画像に変換するものである。
このように構成することにより、上述に説明したように指紋の凹凸情報を繋ぎ合わせる処理が必要なくなるため、正確な指紋画像を一度に取り込むことができる。
なお、図1(a)、図1(b)においては前述の通常二次元アレイ状センサと比して、半分以下の面積でセンサ部25、27を実装する事が可能である。
実施の形態2の携帯型電子機器は、センサ部を携帯型電子機器の表示画面の一部に設けたことを特徴とするものである。
図6は実施の形態2の携帯型電子機器を示す図である。
図において、32、35、38は携帯型電子機器本体に対応する携帯電話本体であり、携帯電話本体32、35、38のそれぞれは表示画面を有する表示器を備え、表示画面を構成する透明電極の一部は表示画面表面に指を乗せたとき、表示画面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化するものであって、これを一次元のライン状に並べたもの、またはアレイ状に並べたものである。
図6(b)では表示画面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する透明電極を一次元のライン状に並べたものと、アレイ状に並べたものがあり、一次元のライン状に並べたものをライン状センサ、アレイ状に並べたものをエンコーダとしたセンサ部35を設けたものである。
図6(b)では表示画面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する透明電極をアレイ状に並べたものをセンサ部39としたものである。
このように表示画面の一部をセンサ部とすることにより、表示画面とは別にセンサ部を設ける必要が無くなるため、指紋照合センサを有する携帯電話の小型化に寄与する。
図7は実施の形態3の携帯電子機器を示す図である。
図7において、41は指紋照合センサを搭載する携帯電話本体、42は表示画面上に形成されたライン状センサとエンコーダとを有するセンサ部、43は表示画面上に一体形成された携帯型電子機器本体の入力ボタン(この例では携帯電話の入力ボタン)である。
45は指紋照合センサを搭載する携帯電話本体、46は表示画面上に一体形成された、一次元のライン状センサ、アレイ状のエンコーダを有するセンサ部、47は表示画面上に一体形成された携帯型電子機器本体の入力ボタン(この例では携帯電話の入力ボタン)である。
49は指紋照合センサを搭載する携帯電話本体、50は表示画面上に一体形成されたライン状センサ、エンコーダを有するセンサ部、51は表示画面上に一体形成された携帯型電子機器本体の入力ボタン(この例では携帯電話の入力ボタン)である。
このように、本発明に係わる携帯型電子機器は、限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、指紋照合センサを実装することを可能にする。
図8は実施の形態4の携帯型電子機器を示す図である。
図8において53、55は携帯型電子機器に対応する携帯電話本体である。
54、56は一次元のライン状センサと、一次元のライン状のエンコーダとを備えたセンサ部であり、センサ部54、56それぞれ携帯電話本体53、55の側面に設けられている。
一方、センサ部56は一次元のライン状センサと、エンコーダで組み合わされており、一次元のライン状センサの長手方向と携帯電話本体の側面の長手方向が同じであり、エンコーダの長手方向に指をスライドさせることにより指紋情報を入力するため、一次元のライン状センサの長さを十分に確保する事ができるので、一度に取り込むことができる指紋画像情報の大きさを十分に確保することができるので、得られる指紋画像もこれに応じて大きくなり、画像の照合の精度を高くすることが可能となる。
このように、実施の形態の携帯型電子機器は、センサ部を側面に設けたので、限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、指紋照合センサを実装することを可能にする。
図9、10は本実施の形態の携帯電子機器を示す図である。
図において、57は指紋照合センサを搭載する携帯電話本体、58は携帯電話本体57のバッテリーを備えたバッテリーパック、59は携帯電話本体57の背面に設置されたセンサ部である。
63は携帯電話上の電極端子、65は携帯電話のバッテリー上の電極端子である。
指紋照合センサのセンサ部59をバッテリーパック58の奥に搭載し、指紋取り込み時はバッテリーパック58を図9(b)または図10(d)のようにスライドさせることによりセンサ部59が表出するように構成している。
また、バッテリーパック58側にも電極端子65が搭載されている。
これらの電極端子63、65はバッテリーパックのスライドの際にも携帯型電子機器に必要な電力を滞り無く供給するように、長いレール状の構造を持つ。
指紋の取り込みを行うときには、図9(b)、図10(d)に示すようにセンサ部59が表出する程度までバッテリーパック57をスライドさせる。
この状態において、電極端子63と電極端子65とは互いに接触した状態となるように予め設計されており、携帯電話57には必要な電力が供給される。
また、バッテリー交換時には、図10(e)に示すようにバッテリーパック57を携帯電話57から取り外せばよい。
本実施の形態の携帯型電子機器は上述のように構成されているので、限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、指紋照合センサを実装することを可能にする。
図11〜図14は本実施の形態の携帯型電子機器を説明するための図である。
本実施の形態の携帯型電子機器の指紋照合センサは指の位置、移動方向、移動速度、移動量、設置面積、設置面積の変化率等を計測し、計測した情報に基づき所定の動作を行うように構成したものである。
図において、75は指紋を取り込むユーザーの指、76は指紋照合センサのセンサ部であり、センサ部76は2次元のアレイ状センサとしたものである。
77はセンサ部76の感知範囲領域、78はセンサ部76により取り込まれた二次元の指紋画像である。
82は感知範囲領域76に置かれた指の画像である。
86は感知範囲領域76に置かれた指の画像である。
90は感知範囲領域76に置かれた指の画像である。
図11(a)において、ユーザーは指紋を取り込むために指75をセンサ部76に置く。
センサ部はその感知範囲領域77全体に置かれた指紋画像を取り込み、図11(b)に示すように二次元の指紋画像78を得る。
センサ部76はその感知範囲領域77全体で指紋画像を取り込み、図12(b)に示すような二次元の画像82を得て、指の置かれた位置を求め、その位置のボタンが押された事に相当する応答を行う。
センサ部76はその感知範囲領域77全体で指紋画像を取り込み、図13(b)に示すように時系列的に二次元の画像86を得て、指の移動した方向、速度を求め、カーソルスクロールやメニュースクロールが行われた事に相当する応答を行う。
指紋照合センサはその感知範囲領域77全体で指紋画像を取り込み、図14(b)に示すように二次元の画像90を得て、指の置かれた位置と面積の変化または変化率に基づいてボタンがクリック押された事に相当する応答を行う。
一方指紋照合センサを通常の指紋取得以外の目的、例えば上述の動作を検知し、検知すれば、これに携帯電子機器の機能の一部を行わせるための動作に対応づけることにより、携帯型電子機器の使い勝手をよくするインターフェースとして使う事もできる。
このように、本発明に係わる携帯型電子機器は、指紋照合センサを指紋入力デバイスだけではなく、例えばメニュースクロールやカーソルの移動等のポインティングデバイス、ボタンのオンオフ等に用いることにより、携帯型電子機器使用上の簡便な入力インターフェースとして用いることを可能にする。
本実施の形態の携帯型電子機器は、センサ部により一度に取り込むことができる指紋画像が小さい場合(例えば指紋画像を取り込むライン状センサの長手方向の長さが小さい場合、またはアレイ状センサの面積が小さい場合など)であっても、指紋の照合を正確に行えるようにしたことを特徴とする。
図15は本実施の形態の携帯型電子機器を説明するための図であり、具体的には登録照合部300のより具体的な構成を説明するための図である。
図において、301は画像処理部100により得られた指紋の一部分の画像である部分指紋画像が登録された指紋画像(登録指紋データ200)との一致する部分を調べる指紋照合部、302は指紋照合部301により一致すると判断された部分指紋画像を記憶する一致度記憶部、303は一致度記憶部302により記憶された部分指紋画像を合成しより1つの指紋画像を生成する一致度合成部、304は合成した指紋画像と登録指紋データ200との一致の度合いを調べることによりセンサ部より取り込んだ画像と、登録指紋データ200とが一致するかごうかを判定する照合判定部である。
図において、ユーザーは携帯型電子機器の操作において本人の認証を要求されると、センサ部から照合用の指紋を複数回取り込み、それぞれについて画像処理部100により部分指紋画像を生成した後、指紋照合部300において、登録指紋データ200と一致する部分を調べ、一致する部分が有るものは一致度記憶部302へ送り、一致する部分が無いものは破棄する。
一致度合成部303は一致する部分がある部分指紋画像を合成し、1つの指紋画像を生成し、これを照合判定部304へ送る。
照合判定部304は一致度合成部303により生成した生成した指紋画像と登録指紋データ200との一致の度合いを調べ、判定を行う。
このように構成することにより、センサ部より一度に取り込まれる指紋画像が小さなものであっても、指紋の取り込む個所を変えて取り込んだ後に、一致するものを合成しこれを比較することによりセンサ部において取り込むことができる指紋画像が小さなものであっても正確に指紋の照合を行うことが可能となるため小型でかつ照合精度の高い携帯型電子機器を得ることができる。
また複数回の指紋入力においてもなお本人認証が不可能と判定された場合は、指紋の入力を促す命令を携帯型電子機器の表示画面に表示し、これにより更に得られた部分指紋画像と、これまでにより得られた部分指紋画像とを用い照合を行えばより。
図16は本実施の形態の携帯型電子機器を説明するための図であり、具体的には図15に示す登録照合部300の動作を説明するための図である。
図において401〜406はセンサ部より取り込み、画像処理部100により生成された部分指紋画像である。
411〜416は部分指紋画像401〜406のそれぞれと登録指紋データ200との一致する部分を示す画像であり、401a〜406aは画像401〜406のそれぞれと登録指紋データ200との一致する部分である。
図において、記憶されている登録指紋データ200と第一回目に入力された部分指紋画像401との間で位置、回転、伸び縮み等を試行錯誤的に変化させながら、最適な適合位置合わせを行い、第一回目の照合結果である画像411(一致する部分411a)を得るとともに、これを一致度記憶部302に記憶する。
記憶されている登録指紋データ200と第五回目に入力された部分指紋画像405との間で位置、回転、伸び縮み等を試行錯誤的に変化させながら、最適な適合位置合わせを行ったものの、指紋登録データ200との一致の度合いが一定の閾値よりも小さいため、部分指紋画像405は破棄される。
この指紋画像420と、登録画像データとを照合判定部304により判定を行うことにより、個々の小さな画像の局所的な一致の度合いを調べるのではなく、合成したより大きな指紋画像420aと登録指紋データ200との一致の度合いを調べることにより、大域的な指紋画像の判定を行うことが可能となるため、一度に取り込める指紋画像が小さなものであっても照合の精度を高くすることができる。
または例えば、指紋画像420aと登録指紋データ200との照合は、指紋画像420a中の指紋隆線の端点、分岐点という特徴点を抽出し、それらの点の位置関係の近いものから順に対応点の組を見つけ出し、各点の距離の合計が小さいほど一致度が高いという評価を用いる方法がある。
そして、多次元空間中で十分に多くのサンプルを用いた試行錯誤的学習によって決定した一致、不一致領域のいずれに入るかで判定することができる。
たとえば携帯型電子機器とは別体に設けた登録指紋データを得るために指紋を登録する手段を用いこれを通信手段を有する計算機などに格納し、携帯型電子機器の通信手段を用い必要に応じてとり込むように構成すれば携帯型電子機器の内部に登録指紋データを設ける必要は無くなる。
つまり、指紋を登録する手段は携帯型電子機器とは別体に設けたものであって、指紋全体をカバーするような大型のものを用意し、指紋照合時は携帯型電子機器に実装した小型の指紋センサにより取り込まれた指紋画像が、登録されている指紋画像(登録指紋データ)のどの部分に一致するか、位置、回転、伸び縮み等を考慮しながら、最適な適合位置合わせを行い、指紋の一致度を計算する。
さらにこの指紋入力およびそれに引き続いて行われる指紋の一致度の計算を複数回行い、それぞれの指紋と登録指紋との一致度を合成して最終的なユーザーの承認を行うことにより、照合用の指紋センサを大型化することなく、指紋照合性能を向上させることを可能にとなる。
第1の検出面と、前記第1の検出面の下方に位置し、前記第1の検出面に指を乗せたとき、第1の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を一次元に配列した第1のライン状センサ、および第2の検出面と、前記第2の検出面の下方に位置し、前記第2の検出面に指を乗せたとき、前記第2の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を第1のライン状センサの感知素子の配列方向とは垂直に一次元に配列した第2のライン状センサを備えたセンサ部、
前記第1のライン状センサおよび前記第2のライン状センサ上であって前記第2のライン状センサの感知素子の配列方向に沿って指を動かすことにより、上記第1のライン状センサで検出される異なる複数の指紋の凹凸情報を上記第2のライン状センサで検出される上記指紋の凹凸情報の変化に基づき繋ぎあわせることにより指紋画像を生成する画像処理部と、
上記指紋画像と、予め用意された指紋画像との照合を行う指紋照合処理部とを備えた指紋照合センサを表示画面を有する携帯型電子機器本体に設けたので、
限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、実装することが可能となる。
第1の検出面と、前記第1の検出面の下方に位置し、前記第1の検出面に指を乗せたとき、第1の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を一次元に配列した第1のライン状センサ、および第2の検出面と、前記第2の検出面の下方に位置し、前記第2の検出面に指を乗せたとき、前記第2の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を2次元に配列したアレイ状センサを備えたセンサ部と、
前記第1のライン状センサおよび前記アレイ状センサ上で指を動かすことにより、上記第1のライン状センサで検出される異なる複数の指紋の凹凸情報を上記アレイ状センサで検出される上記指紋の凹凸情報の変化に基づき繋ぎあわせることにより指紋画像を生成する画像処理部と、
上記指紋画像と、予め用意された指紋画像との照合を行う指紋照合処理部とを備えた指紋照合センサを表示画面を有する携帯型電子機器本体に設けたので、
限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、実装することが可能となる。
指紋照合処理部は、
画像処理部により生成された指紋画像の一部である部分指紋画像と、予め用意された指紋画像との一致する部分を調べる指紋照合部と、
前記指紋照合部により一致する部分が有ると判断された部分指紋画像を記憶する一致度記憶部と、
前記一致度記憶部に記憶された部分指紋画像を1つの指紋画像となるように合成する一致度合成部と、
前記一致度合成部により合成した指紋画像と、前記予め用意された指紋画像との一致するかどうかを判定する照合判定部とを備えたので、
異なる複数の部分指紋画像を合成することにより、より大きな指紋画像が得られるため、センサ部により一度に取り込める指紋画像が小さいものであっても、照合の精度を高くすることができる。
第1の検出面と、前記第1の検出面の下方に位置し、前記第1の検出面に指を乗せたとき、第1の検出面と乗せた指との間の距離に基づき静電容量が変化する感知素子を2次元に配列したアレイ状センサを備えたセンサ部と、
前記アレイ状センサ上に指を乗せることにより、上記アレイ状センサで検出される指紋の一部である部分指紋画像を生成する画像処理部と、
上記指紋画像と、予め用意された指紋画像との照合を行う指紋照合処理部とを備えた指紋照合センサを表示画面を有する携帯型電子機器本体に設けたものであって、
前記指紋照合処理部は、
前記画像処理部により生成された部分指紋画像と、前記予め用意された指紋画像との一致する部分を調べる指紋照合部と、
前記指紋照合部により一致する部分が有ると判断された部分指紋画像を記憶する一致度記憶部と、
前記一致度記憶部に記憶された部分指紋画像を1つの指紋画像となるように合成する一致度合成部と、
前記一致度合成部により合成した指紋画像と、前記予め用意された指紋画像との一致するかどうかを判定する照合判定部とを備えたので、
異なる複数の部分指紋画像を合成することにより、より大きな指紋画像が得られるため、センサ部により一度に取り込める指紋画像が小さいものであっても、照合の精度を高くすることができる。
センサ部を携帯型電子機器本体の側面または裏面に設けたので、
限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、実装することが可能となる。
携帯型電子機器本体の表示画面の一部にセンサ部を設けたので、
限られた実装面積の中で、機器本来の使用の簡便性を損なう事無く、実装することが可能となる。
2:ライン状センサ
3:エンコーダ
27:センサ部
26:携帯電話本体
Claims (1)
- 第1の検出面および前記第1の検出面の下方に位置し、前記第1の検出面に指を乗せたとき、前記第1の検出面に乗せた指との距離に基づき静電容量が変化する感知素子を2次元に配列したアレイ状センサを備えたセンサ部と、
前記アレイ状センサ上に指を乗せることにより、前記アレイ状センサで検出される指紋の一部である部分指紋画像を生成する画像処理部と、
前記画像処理部により生成された部分指紋画像と前記予め用意された指紋画像との一致する部分を調べる指紋照合部、
前記指紋照合部により一致する部分が有ると判断された部分指紋画像を記憶する一致度記憶部、
前記一致度記憶部に記憶された部分指紋画像を1つの指紋画像となるように合成する一致度合成部、
および前記一致度合成部により合成した指紋画像と前記予め用意された指紋画像とが一致するかどうかを判定する照合判定部を有する登録照合部とを備えた指紋照合センサを携帯型電子機器本体に設けたことを特徴とする携帯型電子機器。
Priority Applications (1)
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