JP4011296B2 - gas turbine - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ケーシングと動翼の外周部との間に配置されるシュラウドを備えるガスタービンに係わり、特に前記シュラウドが周方向に複数のシュラウドセグメントに分割されたものであるガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンは、タービン部の内部においてタービンロータの外周とケーシングの内周との間に静翼と動翼を軸方向に交互に配置して形成された燃焼ガス流通路(以下、ガスパスという)に燃焼器で生成された高温の燃焼ガスを流し、動翼を介してその熱エネルギーをタービンロータの回転力に変化させることで動力を発生する。なお本明細書ではガスパスの上流側を前方側、下流側を後方側とする。
【0003】
このようなタービン部の本体静止側には、各段の動翼の外周部とわずかな間隙を隔ててシュラウドが配置されている。このシュラウドは軸方向に並ぶ2つのシュラウドの前後の側面の間で静翼を支持する役目も兼ねており、静翼はシュラウドと交互に配置されている。
【0004】
各段のシュラウドは、その外周のケーシングとの周方向の熱伸び差を吸収させるために、周方向に複数のシュラウドセグメントに分割されている。またこれらシュラウドセグメントは、各段の動翼の外周部と径方向にわずかな間隙を隔てた位置に設置されることで、燃焼ガスが動翼の外周部を迂回して後段側に流出するのをできるだけ少なくし、ガスタービンの出力の低下を防いでいる。
【0005】
各段の静翼は、同軸心的に配置したチップエンドウォール(外輪)とハブエンドウォール(内輪)の間にベーン(静翼本体)を放射状に並設してリング状に結合したものである。
【0006】
シュラウドセグメントは、一般的に例えば特開平11−117702号公報の図1に示すように、フック係合によりケーシングの内側に支持されている。つまりケーシングの内周壁にはケーシングフックが設けられ、各シュラウドセグメントの外周部にはシュラウドフックが形成され、シュラウドフックをケーシングフックに係止することによってシュラウドセグメントをケーシングに支持している。
【0007】
また、運転時においてシュラウドセグメントの内周壁は高温の燃焼ガスに曝されるため、一般的に、シュラウドセグメントの内周壁の内部に冷却空気を流して冷却するシュラウド冷却構造が設けられている。このシュラウドセグメントの冷却構造は、シュラウドセグメントの前方側面に設けた通気孔を介して各シュラウドセグメントの内側に冷却空気を導き、さらにシュラウドセグメントの内側からシュラウドセグメントの内周壁の内部に設けた通路を経由してガスパスへと流出させることによりシュラウドセグメント内周壁を冷却する構造となっている。通常の場合、冷却空気には圧縮機により燃焼用に生成された圧縮空気の一部が使用されている。
【0008】
また、上記従来技術と同様にシュラウドを周方向に複数のセグメントに分割した他の従来技術として、特開昭63−154805号公報に記載のものがある。これは始動時から停止時までの間にセグメントと動翼の間の間隙を適切な範囲に維持できるよう、各セグメントの両端をケーシングの内周壁にリンク結合した構成のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ガスタービンでは燃焼ガスの温度が高いほど熱効率が高くなる特徴があることから、タービン部の各部の冷却強化と耐熱材料の開発によって燃焼ガスの高温化が精力的に推進されている。
【0010】
燃焼ガスの高温化に伴って、必然的にシュラウド内周壁に作用する熱負荷も増大する。例えば燃焼ガス温度が1500℃の場合、第1段シュラウドの内周壁は約1300℃、第2段シュラウドは約1100℃の燃焼ガスに曝され、それぞれ冷却を強化しても強度部材として許容し得る850℃近くの温度に上昇する。一方、ケーシングの許容温度は450℃〜500℃であるため、ケーシングに接触しているシュラウドの外周側はケーシング温度に近い温度となる。このためシュラウドセグメントの内周側と外周側に300℃〜400℃の温度差が生じ、それによりシュラウドセグメントには反り変形が生じ曲率半径が大きくなる。その結果、各シュラウドセグメントとその内外周の動翼及びケーシングの間の径方向の隙間が周方向に不均一になる。
【0011】
つまり、各シュラウドセグメントの内周側では、動翼の外周部との間隙が、各シュラウドセグメントの両端側において局所的に増大する。このようにセグメント両端側で間隙が増大すると、動翼を迂回して後段側に流出する燃焼ガスが増加するため、ガスタービンの出力が低下する問題が生じる。
【0012】
また、各シュラウドセグメントの外周側では、シュラウドセグメントのフックが挿入されるケーシングフックの外周壁とケーシングの内周壁との間のフック溝は、シュラウドセグメントの反り変形を考慮して広めの溝幅に形成しておく必要がある。そのためシュラウドセグメントに反り変形が生じると、シュラウドセグメントの後部側で、シュラウドセグメントのフック内周壁とケーシングフック外周壁との間の周方向両端側に半三日月形状の隙間が形成され、シュラウドセグメントのフック外周壁とケーシングフック溝の外周壁(ケーシング内周壁)との間に三日月形状の隙間が形成され、シュラウドセグメント内側に流入した冷却空気が、上記2つの隙間を経由して流入圧力の低い後段側にリークし、各段のシュラウドの冷却効率が低下する問題が生じる。
【0013】
特開昭63−154805号公報に記載の従来技術は、ケーシングに対して各セグメントをピン結合によって径方向に移動可能にリンク結合しており、構造が複雑となり組立が難しく製造コストが増大するという問題がある。
【0015】
本発明の目的は、簡単な構造でシュラウドセグメントの傾斜によるシュラウドセグメント内周壁面側における隙間の増大を防ぎシュラウド内の冷却効率の低下を低減できるガスタービンを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、タービンの動翼外周部とケーシングとの間に、周方向に複数のシュラウドセグメントに分割されたシュラウドを配置し、各シュラウドセグメントの外周側に円弧状のフックを形成し、このフックを前記ケーシングの内側に形成された環状のケーシングフックに係止することで前記シュラウドを前記ケーシングに支持するガスタービンにおいて、定常運転中に
前記動翼の外周部と前記シュラウドセグメントの内周壁とが接触せず、前記動翼の外周部と前記シュラウドセグメントの内周壁との間隙が軸方向後方側に向かって増大するのを抑えるように、前記シュラウドセグメントの内周壁を軸方向に傾斜させたことを特徴とする。
【0026】
このようにシュラウドセグメントの内周壁を軸方向に傾斜させることにより、シュラウドセグメントの内周側が後方へ傾いた場合のシュラウドセグメントの内周壁と動翼の外周部との間の間隙が軸方向に均一となり、流れ抵抗が増大するとともに後方側における動翼先端からの漏れ量が減少してこれによってもガスタービンの出力低下を更に低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係わるガスタービンの要部の上側半分の軸方向断面図である。
【0029】
図1において、本実施の形態に係わるガスタービンは、略円筒形状のケーシング1と、このケーシング1の軸心に位置する略円柱形状のタービンロータ2と、タービンロータ2の外周で軸方向に4段に設置された動翼3,4,5,6と、各段の動翼の外周部と径方向にわずかな間隙7を隔てた位置でケーシング1に支持されたシュラウド8,9,10,11と、燃焼ガスの流通方向Aで見て各段の動翼の上流側(以下、前方側という。また下流側を後方側という)で動翼に対し交互に配置された静翼12,13,14,15とを備えている。
【0030】
タービンロータ2はタービンディスク16,17,18,19とスペーサ20,21,22を軸方向に重ねて結合した回転体であり、その前方側部には中間軸23が接続し、後方側部には後部軸24が接続されている。
【0031】
動翼3,4,5,6は、それぞれ、取り付け基部であるシャンク3i,4i,5i,6iと動翼本体であるブレード3c,4c,5c,6cとで構成され、シャンク3i,4i,5i,6iはそれぞれタービンディスク16,17,18,19の外周上に設置されている。
【0032】
シュラウド8,9,10,11は、それぞれ、周方向に複数のセグメント(以下、適宜シュラウドセグメントという)25に分割されており、各シュラウドセグメント25はケーシング1の内周に設けたケーシングフック26,27,28,29に支持されている。
【0033】
静翼12,13,14,15は、それぞれ、同軸心的に配置したチップエンドウォール12u,13u,14u,15uと、ハブエンドウォール12i,13i,14i,15iと、それらの間を放射状に並設された静翼本体であるベーン12c,13c,14c,15cとで構成され、最も前方の静翼12は後方に位置するシュラウド8と周辺の静止部材に支持され、その他の静翼13,14,15はそれらのチップエンドウォール13u,14u,15uで前後の2つのシュラウドリングにより支持されている。
【0034】
タービンロータ2の上流側には燃焼器31が位置しており、動翼3,4,5,6と静翼12,13,14,15を交互に配置して形成されたガスパス30に燃焼器31で生成された高温の燃焼ガスを流し、燃焼ガスの熱エネルギーをタービンロータ2の回転力に変換させることで動力を発生する。各シュラウドセグメント25の内周壁はガスパス30の一部を形成している。
【0035】
図2は本実施の形態に係わるガスタービンにおいて、前方から2段目の動翼4及びシュラウド9の周辺を拡大した軸方向断面図であり、図3は図2中のX−X断面を前方から見た側面図である。図中、実線はガスタービン運転前の常温下における形状を示し、二点鎖線は定常運転中の温度下における熱反り変形後の形状を示している。
【0036】
図2において、ケーシング1の内周壁に環状のケーシングフック32,33が設けられ、ケーシングフック32,33に隣接して環状のフック溝34,35が形成されている。また、軸方向に対向する2つのケーシングフックの間においてケーシング1の壁面には通気孔36が設けられている。
【0037】
シュラウドセグメント25はそれぞれ略U字型の断面形状であって、その外周側にはケーシング1のフック溝34,35に係合する円弧状のシュラウドフック51,52が形成され、シュラウドセグメント25の内側にはシュラウドフック51,52に隣接してケーシングフック32,33が係合する円弧状のフック溝43,44が形成されている。また、シュラウドセグメント25の外側の内周側には静翼を係止するための円弧状のフック溝47,48が形成されている。
【0038】
シュラウドセグメント25は、シュラウドフック51,52をケーシング1のフック溝34,35に係合し、ケーシングフック32,33をシュラウドセグメント内側のフック溝43,44に係合することにより、ケーシング1の内周に支持されている。
【0039】
各シュラウドセグメント25の前方壁部には通気孔53が周方向に複数設けられ、シュラウドセグメント25の内周側の壁部の内部にはタービン軸方向と平行な冷却通路54が周方向に複数設けられ、各冷却通路54の前端はシュラウドセグメント25の内周側の壁部の外面である内周壁50に開口し、各冷却通路54の後方部分はシュラウドセグメント25の内部に開口している。内周壁50は高温の燃焼ガスに曝されるため、通気孔53からシュラウドセグメントの内部を経て冷却通路54に冷却空気60を流すことで冷却されている。冷却空気60には、通常、中間軸23を介してタービンロータ2の前方側に接続する図示しない圧縮機を駆動して燃焼用に生成された圧縮空気の一部を使用する。
【0040】
静翼13,14はチップエンドウォール13u,14uの前後両端面にウォールフック55,56を形成しており、このチップエンドウォール13u,14uが軸方向に並設する2つのシュラウドセグメントに挟まれつつ両端面のウォールフック55,56をそれぞれシュラウドセグメント外側のフック溝48,47に係合することで、静翼13,14はそれぞれ前後2つのシュラウドセグメントに支持されている。
【0041】
図3において、シュラウドセグメント25は隣接するシュラウドセグメント25間に隙間をあけて周方向に隣接して配置されている。各シュラウドセグメント25の内周壁50と外周壁49は、それぞれで曲率中心がケーシング1の軸心(タービンの軸心)Oと一致した場合の曲率半径よりも小さい曲率半径Ri,Roを持つように形成され、かつ本実施の形態においてはそれらの曲率中心は一致しており、その一致した曲率中心Pはケーシング1の軸心Oからシュラウドセグメント25寄りに偏心量eだけ偏心した位置にある。
【0042】
シュラウドセグメント25のシュラウドフック52の内周壁52iは、ケーシングフック33の外周壁33uと同じ曲率半径Rcを有し、かつその曲率中心がケーシング1の軸心Oと一致するよう(すなわちケーシング1と同軸心的な形状に)形成されている。
【0043】
曲率半径Ri,Ro及び偏心量eは、回転側のタービンロータ2及び動翼4の径方向の熱伸びと遠心伸び、また本体静止側のケーシング1及びシュラウドセグメント25の熱伸びを考慮して設定する必要がある。そのうちRiについては、定常運転中の温度下のシュラウドセグメント25の熱反り変形時に、シュラウドセグメント25の内周壁50が動翼4の外周部よりわずかに曲率半径の大きい形状となるよう設定されており、またRoについては、定常運転中の温度下のシュラウドセグメント25の熱反り変形時に、シュラウドセグメント25の外周壁49とケーシング1の内周壁1iが一致するように設定されている。
【0044】
次に以上のように構成した本実施の形態の作用を説明する。
【0045】
図2において、ガスタービンの運転時には、シュラウド9の各シュラウドセグメント25が燃焼ガスにより加熱されて周方向に熱伸びし、隣接する2つのシュラウドセグメント25の端部同士が近接する。またケーシング1の各通気孔36を介して静翼13のチップエンドウォール13uの外周側に冷却空気60が流入され、各シュラウドセグメント25の前方側面の通気孔53を介して内側に冷却空気60を導き、さらに冷却通路54に通過させて内周壁50を冷却した後、冷却後の冷却空気60がガスパス30に排出される。
【0046】
シュラウド9の内周壁50が高温の燃焼ガスに曝される一方で、外周側ではケーシング1に接触して支持されていることから熱が拡散し、その結果各シュラウドセグメント25の内周側と外周側との間には大きな温度差が生じる。その結果シュラウドセグメント25は全体的に曲率半径を大きくするような反り変形が生じる。(図3中の二点鎖線参照)
ここで、これらの寸法の具体的な値としては、例えば、運転前の状態でシュラウドセグメント内側のフック溝の内周壁の曲率半径が610mmのものであって、シュラウドを分割するシュラウドセグメントの数を20とし、燃焼ガスの温度を1500℃とした場合には、上記の熱反り変形によって上記曲率半径は650mmに変化し、また各シュラウドセグメントの両端部における反り量は0.4mmとなる。(この反り量はシュラウドセグメントの周方向長さによって変化する)
このとき、もし図4に示す従来技術のようにシュラウドセグメント225の外周壁249と内周壁250が、常温下において曲率中心がケーシング1の軸心Oと一致する場合の曲率半径で形成されている場合は、二点鎖線で示す熱反り変形後のシュラウドセグメント225tとその周囲部材の間における径方向の隙間が、周方向に対して不均一な関係となってしまう。特に、シュラウドセグメント225の内周壁250が運転前の形状250から熱反り変形後の形状250t(二点鎖線)に変化したことで、各シュラウドセグメント225tの周方向両端部においてシュラウドセグメント225tの内周壁250tと動翼4の外周部との間の間隙7が局所的に増大してしまう。間隙7が増大すると、そこから燃焼ガスが動翼4を迂回して後段側に流出するため、ガスタービンの出力が低下してしまう。
【0047】
これに対し、図3に示す本実施の形態においては、上記のようにシュラウドセグメント25の内周壁50を、曲率中心がケーシング1の軸心Oと一致した場合の曲率半径よりも小さい曲率半径Riで形成し、曲率中心Pをシュラウドセグメント25寄りの位置に設定している。これにより、定常運転中の温度下でシュラウドセグメント25に熱反り変形が生じた時には、シュラウドセグメント25の内周壁50が運転前の形状50から熱反り変形後の形状50t(二点鎖線)に変化し、この形状50tは動翼4の外周部よりわずかに曲率半径の大きい形状となり、すなわちほぼ同軸心的な配置となる。これによりシュラウドセグメント25の内周壁50と動翼4の外周部との間の間隙7が周方向で均一に形成されるため、動翼4の外周部を迂回して後段側に流出する燃焼ガスを減少させてガスタービン出力の低下を低減できる。
【0048】
ここで、運転時における間隙7に関し、ケーシング1、シュラウド9、動翼4及びタービンロータ2の径方向の熱伸びと、タービンロータ2及び動翼4の遠心伸びに依存するが、シュラウドセグメント25の径方向高さ(又は内周壁50の曲率半径Ri)を適切に選定すれば、起動時、停止時を含むいかなる運転条件においても、動翼4の外周部とシュラウド9の内周壁50の接触を確実に避け、かつそれらの間の間隙7を最小に設定することが可能であり、この間隙7からの燃焼ガスの流出を最小限に低減できる。
【0049】
また、従来技術において、図4に示すようにシュラウドセグメント225の外周壁249とシュラウドフック252の内周壁252iがそれぞれ運転前の形状249,252iから熱反り変形後の形状249t,252it(二点鎖線)に変化したことで、各シュラウドセグメント225tの周方向両端部では、シュラウドフック252の内周壁252itとケーシングフック33の外周壁33uとの間に半三日月形状65の隙間が形成されると共に、各シュラウドセグメント225tの周方向の中央部では、シュラウドセグメント225tの外周壁249tとケーシング内周壁1iとの間に三日月形状66の隙間が形成されてしまう。シュラウドセグメント225tの内側に流入された冷却空気60が、経路Lで示すように上記2つの隙間を経て流入圧力の低い後段側にリークしてしまい、各段のシュラウドにおける冷却効率が低下してしまう。
【0050】
これに対し、図3に示す本実施の形態においては、上記のようにシュラウドセグメント25の外周壁49を、曲率中心がケーシング1の軸心Oと一致した場合の曲率半径よりも小さい曲率半径Roで形成し、曲率中心Pをシュラウドセグメント25寄りの位置に設定している。これにより、定常運転中の温度下でシュラウドセグメント25に熱反り変形が生じた時に、シュラウドセグメント25の外周壁49が運転前の形状49から熱反り変形後の形状49t(二点鎖線)に変化し、この形状49tはケーシング内周壁1iとほぼ同じ曲率半径の形状となる。
【0051】
また、運転中には静翼13が燃焼ガスの流れを受けることにより軸方向後方に向かうスラスト力Fが作用し、そのため静翼13の後方を支持しているシュラウドセグメント25にも同じスラスト力Fが作用する。これにより、図5に示すようにシュラウドセグメント25の内周側が後方に押されて軸方向に対し傾斜し、その結果シュラウドセグメント25の後方側の外周壁49がケーシング内周壁1iに押接される。
【0052】
そのため定常運転中の温度下で同じ曲率半径の形状となっているシュラウドセグメント25tの外周壁49tとケーシング内周壁1iの両壁面はこのシュラウドセグメント25tの傾斜により周方向全体に渡って一様に密着し、その結果シュラウドセグメント25t内側に流入された冷却空気60が後段側へリークするのを防いで、各段のシュラウドの適切な冷却効果が維持されることになる。
【0053】
また、本実施の形態においては、上記のように、常温下におけるシュラウドセグメント内側のフック溝43,44の外周壁43u,44uの形状をケーシングフックフック32,33の外周壁32u,33uと同じ曲率半径の形状とすることで、運転前の常温下では両壁面は周方向全体に渡って一様に密着する。そのためシュラウドセグメント内側のフック溝43,44の外周壁43u,44uはシュラウドセグメント25の基準面としてケーシング1内における高精度な径方向の位置決め機能を果たす。
【0054】
また、図5で示したようなシュラウドセグメント25の傾斜が起こる原因の1つは、シュラウドフック51,52とケーシング1のフック溝34,35の間に径方向の隙間があるためである。この隙間は、組み立て時にシュラウドセグメント25のシュラウドフック51,52をケーシング1のフック溝34,35に挿入して係合させるためには必要なものであって完全になくすことはできない。このシュラウドセグメント25の傾斜のために、動翼4の外周部との間の間隙7は軸方向後方に対して不均一(後方側に向かって増大する)となり、このことによって燃焼ガスの流出抵抗が低減するとともに、後方側において動翼先端からの漏れ量が増大するためガスタービンの出力が低下してしまう。
【0055】
これに対し、図3に示す本実施の形態においては、シュラウドセグメント25のシュラウドフック52が周方向中央部で十分に厚い形状となっているため、シュラウドセグメント25及び静翼を支持する上で強度が十分高く、その分だけ周方向両端部を肉厚を薄く形成することができる。このようなシュラウドフック52をケーシング1のフック溝35に係合させる場合には、一端からフック溝35に挿入する組み立て作業が従来技術の構成(シュラウドフック52の肉厚が周方向に均一)と比較して容易となる。そのため更にシュラウドフック52の周方向中央部における肉厚を厚くして径方向の隙間を小さくするような嵌め合い構造とすることにより、シュラウドセグメント25の傾斜を抑えて、シュラウドセグメント25と動翼4との間の間隙7を軸方向に対して均一に維持し、流出抵抗の低減を抑える効果が得られる。
【0056】
なお、上記のようにシュラウドセグメント25の傾斜によって間隙7が軸方向に対し不均一となる問題に対しては、シュラウドセグメント25の内周壁50を軸方向に傾斜させることによっても解決できる。
【0057】
図6はそのように内周壁50Aを傾斜させたシュラウドセグメント25Aの側断面図であり、スラスト力Fが作用していない運転前の状態を示している。図6において、シュラウドセグメント25Aの内周壁50Aは、運転中の傾斜を見込んで、その傾斜時に動翼4の外周部と平行となるよう軸方向に傾斜させている。シュラウドセグメントをこのように構成することによっても、運転中に傾斜したとき図6中の二点鎖線で示す位置に内周壁が位置して間隙7を軸方向に対してより均一にすることができ、流出抵抗の低減を抑えるとともに、後方側における動翼先端からの漏れ量を減少してガスタービンの出力低下を防ぐことができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、シュラウドセグメントの内周壁は、運転中の傾斜を見込んで、その傾斜時に動翼の外周部と平行となるよう軸方向に傾斜させたので、運転中にシュラウドセグメントが傾斜したとき、シュラウドセグメントの内周壁側の間隙を軸方向に対してより均一にすることができ、流出抵抗の低減を抑えるとともに、後方側における動翼先端からの漏れ量を減少してガスタービンの出力低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるガスタービンの要部の上側半分の軸方向断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるガスタービンの要部の前方から2段目の動翼及びシュラウドの周辺を拡大した軸方向断面図である。
【図3】図2中のX−X断面を前方から見た側面図である。
【図4】熱反り変形したシュラウドセグメントと周囲部材との間における径方向の隙間が周方向に対して不均一な関係となることを説明する図である。
【図5】運転中にシュラウドセグメントが傾斜することを説明する図である。
【図6】内周壁を傾斜させたシュラウドセグメント周辺の軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
1i ケーシング内周壁
2 タービンロータ
3,4,5,6 動翼
3i,4i,5i,6i 動翼のシャンク
3c,4c,5c,6c 動翼のブレード
7 間隙
8,9,10,11 シュラウド
12,13,14,15 静翼
12u,13u,14u,15u 静翼のチップエンドウォール
12i,13i,14i,15i 静翼のハブエンドウォール
12c,13c,14c,15c 静翼のベーン
16,17,18,19 タービンディスク
20,21,22 スペーサ
23 中間軸
24 後部軸
25 シュラウドセグメント
25t 熱反り変形後のシュラウドセグメント
30 ガスパス
31 燃焼器
32,33 ケーシングフック
34,35 ケーシングのフック溝
36 通気孔
43,44 シュラウドセグメント内側のフック溝
47,48 シュラウドセグメント外側のフック溝
49 シュラウドセグメントの外周壁
50 シュラウドセグメントの内周壁
51,52 シュラウドフック
53 通気孔
54 冷却通路
55,56 ウォールフック
60 冷却空気
65 半三日月形状の隙間
66 三日月形状の隙間
225 従来のシュラウドセグメント
225t 熱反り変形後の従来のシュラウドセグメント
O ケーシングの軸心
P シュラウドセグメントの内周壁・外周壁の曲率中心
F スラスト力
L 冷却空気の漏れ経路[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a gas turbine including a shroud disposed between a casing and an outer peripheral portion of a moving blade, and more particularly to a gas turbine in which the shroud is divided into a plurality of shroud segments in the circumferential direction.
[0002]
[Prior art]
The gas turbine has a combustion gas flow passage (hereinafter referred to as a gas path) formed by alternately arranging stationary blades and moving blades in the axial direction between the outer periphery of the turbine rotor and the inner periphery of the casing in the turbine section. Power is generated by flowing high-temperature combustion gas generated by the combustor and changing its thermal energy into the rotational force of the turbine rotor via the rotor blades. In this specification, the upstream side of the gas path is the front side, and the downstream side is the rear side.
[0003]
A shroud is arranged on the stationary side of the turbine section with a slight gap from the outer peripheral portion of the moving blades of each stage. The shroud also serves to support the stationary blade between the front and rear side surfaces of the two shrouds arranged in the axial direction, and the stationary blade is alternately arranged with the shroud.
[0004]
The shroud at each stage is divided into a plurality of shroud segments in the circumferential direction in order to absorb a difference in thermal expansion in the circumferential direction with respect to the outer casing. In addition, these shroud segments are installed at a position spaced apart from the outer periphery of each stage blade by a slight gap in the radial direction, so that the combustion gas bypasses the outer periphery of the blade and flows out to the rear stage side. As much as possible, the output of the gas turbine is prevented from decreasing.
[0005]
Each stage of the stationary blade is a ring formed by radially arranging vanes (static blade body) between a tip end wall (outer ring) and a hub end wall (inner ring) arranged coaxially. .
[0006]
The shroud segment is generally supported inside the casing by hook engagement as shown in FIG. 1 of Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-117702, for example. That is, a casing hook is provided on the inner peripheral wall of the casing, a shroud hook is formed on the outer periphery of each shroud segment, and the shroud segment is supported on the casing by locking the shroud hook to the casing hook.
[0007]
In addition, since the inner peripheral wall of the shroud segment is exposed to high-temperature combustion gas during operation, a shroud cooling structure is generally provided in which cooling air flows to cool the inner peripheral wall of the shroud segment. This shroud segment cooling structure guides cooling air to the inside of each shroud segment through a vent hole provided on the front side surface of the shroud segment, and further includes a passage provided from the inside of the shroud segment to the inside of the inner peripheral wall of the shroud segment. The inner peripheral wall of the shroud segment is cooled by flowing it out to the gas path. Normally, a part of the compressed air generated for combustion by the compressor is used as the cooling air.
[0008]
Another conventional technique in which the shroud is divided into a plurality of segments in the circumferential direction as in the above-described conventional technique is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-154805. In this configuration, both ends of each segment are linked to the inner peripheral wall of the casing so that the gap between the segment and the moving blade can be maintained in an appropriate range from the start to the stop.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Since the gas turbine has a feature that the higher the temperature of the combustion gas is, the higher the thermal efficiency is. Therefore, the temperature of the combustion gas has been vigorously promoted by the enhanced cooling of each part of the turbine section and the development of heat-resistant materials.
[0010]
As the temperature of the combustion gas increases, the heat load acting on the inner wall of the shroud inevitably increases. For example, when the combustion gas temperature is 1500 ° C., the inner wall of the first stage shroud is exposed to the combustion gas of about 1300 ° C., and the second stage shroud is exposed to the combustion gas of about 1100 ° C. The temperature rises to near 850 ° C. On the other hand, since the allowable temperature of the casing is 450 ° C. to 500 ° C., the outer peripheral side of the shroud that is in contact with the casing has a temperature close to the casing temperature. For this reason, a temperature difference of 300 ° C. to 400 ° C. is generated between the inner peripheral side and the outer peripheral side of the shroud segment, thereby causing warpage deformation in the shroud segment and increasing the radius of curvature. As a result, the radial gap between each shroud segment and the inner and outer rotor blades and the casing becomes uneven in the circumferential direction.
[0011]
That is, on the inner peripheral side of each shroud segment, the gap with the outer peripheral portion of the moving blade locally increases on both end sides of each shroud segment. When the gap increases at both ends of the segment in this way, the combustion gas that bypasses the rotor blades and flows out to the rear stage side increases, which causes a problem that the output of the gas turbine decreases.
[0012]
In addition, on the outer peripheral side of each shroud segment, the hook groove between the outer peripheral wall of the casing hook into which the shroud segment hook is inserted and the inner peripheral wall of the casing has a wider groove width in consideration of warpage deformation of the shroud segment. It is necessary to form. Therefore, when warping deformation occurs in the shroud segment, a half crescent-shaped gap is formed on the rear side of the shroud segment between the inner peripheral wall of the shroud segment and the outer peripheral wall of the casing hook in the circumferential direction. A crescent-shaped gap is formed between the outer peripheral wall and the outer peripheral wall of the casing hook groove (casing inner peripheral wall), and the cooling air that has flowed into the shroud segment has a low inflow pressure via the two gaps. This causes a problem that the cooling efficiency of each stage shroud is lowered.
[0013]
In the prior art described in Japanese Patent Laid-Open No. Sho 63-154805, the segments are linked to the casing so as to be movable in the radial direction by pin coupling, and the structure becomes complicated, making assembly difficult and increasing manufacturing costs. There's a problem.
[0015]
The present inventionEyesThe simple structure of the shroud segmentSlopebyShroud segment inner wallIt is an object of the present invention to provide a gas turbine capable of preventing an increase in the gap in the shroud and reducing a decrease in cooling efficiency in the shroud.
[0025]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention, TaA shroud divided into a plurality of shroud segments in the circumferential direction is disposed between the outer peripheral portion of the bucket blade and the casing, and an arc-shaped hook is formed on the outer peripheral side of each shroud segment. In a gas turbine that supports the shroud on the casing by engaging with an annular casing hook formed on the inside, during steady operation
The outer peripheral portion of the blade and the inner peripheral wall of the shroud segment do not contact,The inner peripheral wall of the shroud segment is inclined in the axial direction so as to prevent the gap between the outer peripheral portion of the moving blade and the inner peripheral wall of the shroud segment from increasing toward the rear side in the axial direction. .
[0026]
By inclining the inner peripheral wall of the shroud segment in the axial direction in this way, the gap between the inner peripheral wall of the shroud segment and the outer peripheral portion of the blade is uniform in the axial direction when the inner peripheral side of the shroud segment is tilted backward. Thus, the flow resistance increases and the amount of leakage from the tip of the moving blade on the rear side decreases, which can further reduce the output decrease of the gas turbine.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
FIG. 1 is an axial cross-sectional view of an upper half of a main part of a gas turbine according to an embodiment of the present invention.
[0029]
In FIG. 1, a gas turbine according to the present embodiment includes a substantially cylindrical casing 1, a substantially
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
Each of the
[0033]
The
[0034]
A
[0035]
2 is an enlarged axial sectional view of the periphery of the moving
[0036]
In FIG. 2, annular casing hooks 32, 33 are provided on the inner peripheral wall of the casing 1, and
[0037]
Each of the
[0038]
The
[0039]
A plurality of vent holes 53 are provided in the circumferential direction in the front wall portion of each
[0040]
The
[0041]
In FIG. 3, the
[0042]
The inner
[0043]
The curvature radii Ri and Ro and the amount of eccentricity e are set in consideration of the thermal elongation and centrifugal elongation in the radial direction of the
[0044]
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described.
[0045]
In FIG. 2, during operation of the gas turbine, each
[0046]
While the inner
Here, as specific values of these dimensions, for example, the radius of curvature of the inner peripheral wall of the hook groove inside the shroud segment is 610 mm before the operation, and the number of shroud segments dividing the shroud is If the temperature of the combustion gas is set to 20 and the temperature of the combustion gas is 1500 ° C., the curvature radius changes to 650 mm due to the thermal warpage deformation, and the warpage amount at both ends of each shroud segment becomes 0.4 mm. (The amount of warpage varies depending on the circumferential length of the shroud segment.)
At this time, as in the prior art shown in FIG. 4, the outer
[0047]
In contrast, in the present embodiment shown in FIG. 3, as described above, the inner
[0048]
Here, the
[0049]
Further, in the prior art, as shown in FIG. 4, the outer
[0050]
On the other hand, in the present embodiment shown in FIG. 3, the outer
[0051]
In addition, during operation, the
[0052]
For this reason, both the outer wall 49t of the
[0053]
In the present embodiment, as described above, the shape of the outer peripheral walls 43u, 44u of the
[0054]
Further, one of the causes of the inclination of the
[0055]
On the other hand, in the present embodiment shown in FIG. 3, the
[0056]
The problem that the
[0057]
FIG. 6 is a side sectional view of the
[0058]
【The invention's effect】
According to the present invention,The inner circumferential wall of the shroud segment is inclined in the axial direction so as to be parallel to the outer peripheral portion of the rotor blade in anticipation of the inclination during operation, so when the shroud segment is inclined during operation, the inner wall of the shroud segment The gap on the peripheral wall side can be made more uniform in the axial direction, and the reduction of outflow resistance can be suppressed, and the amount of leakage from the tip of the moving blade on the rear side can be reduced to prevent the output of the gas turbine from decreasing. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an axial sectional view of an upper half of a main part of a gas turbine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an axial cross-sectional view enlarging the periphery of a second stage moving blade and shroud from the front of the main part of the gas turbine according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a side view of the XX section in FIG. 2 as viewed from the front.
FIG. 4 is a diagram for explaining that a radial gap between a shroud segment deformed by thermal warping and a peripheral member has a non-uniform relationship with respect to a circumferential direction.
FIG. 5 is a diagram illustrating that the shroud segment tilts during operation.
FIG. 6 is an axial sectional view of the periphery of a shroud segment having an inclined inner peripheral wall.
[Explanation of symbols]
1 casing
1i Casing inner wall
2 Turbine rotor
3,4,5,6
3i, 4i, 5i, 6i Shank of moving blade
3c, 4c, 5c, 6c blade of blade
7 gap
8, 9, 10, 11 shroud
12, 13, 14, 15
12u, 13u, 14u, 15u Static blade tip end wall
12i, 13i, 14i, 15i Stationary hub end wall
12c, 13c, 14c, 15c Stator vane vane
16, 17, 18, 19 Turbine disk
20, 21, 22 Spacer
23 Intermediate shaft
24 Rear shaft
25 Shroud segment
25t shroud segment after thermal warping deformation
30 gas pass
31 Combustor
32, 33 Casing hook
34, 35 Casing hook groove
36 Vent
43,44 Hook groove inside shroud segment
47, 48 Hook groove outside shroud segment
49 Outer wall of shroud segment
50 Inner wall of shroud segment
51,52 Shroud hook
53 Vent
54 Cooling passage
55, 56 Wall hook
60 Cooling air
65 Half crescent shaped gap
66 Crescent-shaped gap
225 Conventional shroud segment
225t Conventional shroud segment after thermal warping deformation
O Shaft axis
P Center of curvature of inner and outer walls of shroud segment
F Thrust force
L Cooling air leakage path
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