JP4010422B1 - カレンダー - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できるカレンダーを提供する。
【課題を解決するための手段】
日付と該日付に対応する二十四節気とを円弧状に配置して表示し、前記日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを関連付けて表示したことを特徴とするカレンダー。好ましくは、前記地球の自転を示すマークを一方の対角線が前記円弧の中心方向に向いている四角形とし、前記月の見え方を示すマークを月の満ち欠けを明暗で表示した円形とし、前記四角形のいずれかの頂部の近傍に前記月の見え方を示すマークを表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、日付と該日付に対応する二十四節気とを表示したカレンダーに関する。
二十四節気は、古くから『暦』を示す言葉として用いられており、従来から日付の表示部に二十四節気を表示したカレンダーが市販されている。
しかし、日付の表示部に二十四節気を表示した従来のカレンダーは、その日が二十四節気のどれに該当しているかを知ることができるが、季節の移り変わりを視覚的に捉えることができないという問題点があった。
二十四節気を表示した表示物については、従来から種々の提案がなされており、例えば、下記特許文献1には、二十四節気を八季に対応させて表示し、二十四節気のかわり目の月日を各節気に対応させて表示することにより、住宅の空調、通風、採光等に関する新しくきめ細やかなシステム開発を実現するための手助けとなる表示物が提案されている。
また、下記特許文献2には、円周を366等分し、二十四節気と月日を対応させて表示した暦表が提案されている。
しかし、この特許文献1や特許文献2に記載された表示物は、日付と該日付に対応する二十四節気とを円周上に表示することにより、季節の移り変わりを視覚的に捉えることができるが、それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができなかった。
特開2002−108474号公報 実開平7−29561号公報
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できるカレンダーを提供することを課題とする。
本発明は、前述の課題を解決すべく鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)日付を、春分を頂点として反時計回りに地球の公転軌道である楕円の弧状に配置して表示し、該日付に対応する二十四節気は、春分を頂点として反時計回りに15度ずつ区切ったところに表示し、前記日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを表示し、前記地球の自転を示すマークを一方の対角線が前記円弧の中心方向に向いている四角形とし、該四角形の太陽と反対側を示す外側半分を黒く塗りつぶすことにより昼と夜を区別して表示し、前記月の見え方を示すマークを月の満ち欠けを明暗で表示した円形とし、前記地球の自転を示す四角形のいずれかの頂部の近傍に前記月の見え方を示すマークを配置することにより、地球と月の公転の位置関係から月の満ち欠けと見える時期を把握でき、地球の楕円軌道上の公転を視覚的に実感でき視覚を通じて季節の移り変わりを実感できることを特徴とするカレンダー。
(2)前記日付の表示部に、土用を期間として表記したことを特徴とする(1)に記載のカレンダー
(3)前記日付の表示部に曜日を付記したことを特徴とする(1)または(2)に記載のカレンダー。
(4)前記円弧状に配置した前記日付と該日付に対応する二十四節気の表示の下部に、二十四節気日を先頭にして、日付および曜日を行として表示したことを特徴とする(3)に記載のカレンダー。
(5)前記二十四節気の一節気ごとに一枚のシートに表示したことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のカレンダー。
<作用>
(1)の発明によれば、日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを関連付けて表示することにより、それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができきるうえ、地球の自転を示すマークを一方の対角線が前記円弧の中心方向に向いている四角形とすることにより、地球の昼と夜を表示することができるうえ、前記月の見え方を示すマークを月の満ち欠けを明暗で表示した円形とし、前記四角形のいずれかの頂部の近傍に前記月の見え方を示すマークを表示することにより、例えば南方の空に月の見える時期(時刻)とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できる。
(2)の発明によれば、前記日付の表示部に、土用を期間として表記することにより、土用の期間を視覚的捉えることができる
(3)の発明によれば、日付の表示部に曜日を付記することにより、曜日を確認するという従来のカレンダーの目的を果たすことができる。
(4)の発明によれば、円弧状に配置した日付と該日付に対応する二十四節気の表示の下部に、二十四節気日を先頭にして、日付および曜日を行として表示することにより、二十四節気を一単位とする日付および曜日がよりわかり易くなる。
(5)の発明によれば、二十四節気の一節気ごとに一枚のシートに表示することにより詳細な情報を盛り込むことができるうえ、各シートの空白部を多くすることにより予定などを容易に書き込むことができる。
本発明によれば、それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できるカレンダーを提供することことができ、具体的には以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
1)それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できる。
2)例えば南方の空に月の見える時期(時刻)とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できる。
3)曜日を確認するという従来のカレンダーの目的を果たすことができる。
4)二十四節気を一単位とする日付および曜日がよりわかり易くなる。
5)詳細な情報を盛り込むことができるうえ、予定などを容易に書き込むことができる。
本発明を実施するための最良の形態について図1〜図5を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のカレンダーの実施形態を例示する図である。
本発明のカレンダーは、古くから『暦』のことばとして馴染みのある「二十四節気」を表示した、全く新しい概念の「カレンダー」であり、図1に示すように、日付と該日付に対応する二十四節気とを円弧状に配置して表示し、前記日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを関連付けて表示し、日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを関連付けて表示することを特徴とし、それぞれの日付において月の見える時期とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できる。
また、日付の表示部に曜日を付記することにより、曜日を確認するという従来のカレンダーの目的を果たすことができる。なお、地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークについては図3を用いて後述する。
本発明のカレンダーは、まず地球の軌道[地球が1年をかけて太陽の周りを廻る(太陽年360°として)その通り道(黄道面)を]を画き、春分を0度として15度ずつ区切り24分割し、そこに二十四節気日を配置し、さらにその円弧上に日付を配置して表記する。図1においては1年間を円周上に表示しているが、例えば二十四節気の一節気分を一枚のシートとして円弧状に表示してもよい。
二十四節気は、我が国では古来から季節を明確に表す言葉=「暦」として農作業などの目安として用いられており、今日では、二十四節気のそれぞれの日は太陽観測によって正確に予測され、国立天文台より毎年2月の初めに翌年の二十四節気の日付が官報に公示され、 立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至など古来より季節を表す言葉として用いられ、定着してきた。
また、図1の下段に示すように、二十四節気の当日(節気日)を先頭にして、翌節気日の前日までの約15日間をひとまとまりとして日付および曜日を行として表記することにより、二十四節気を一単位とする日付および曜日がさらにわかり易くなる。
このように、本発明のカレンダーは基本的には1年分は24片で構成され、一ヶ月(約30日)でもなく一週間(7日)でもない、新たな生活スケジュールの単位として用いることができる。
通常のカレンダーは1ヶ月単位で、日付を七曜で繰り返される各曜日の下に順に配し、曜日を明確にすることが最大の目的であるが、本発明のカレンダーは、曜日を明確にすることを最大の目的とせず、節気の当日(節気日)から翌節気日の前日までの約15日間を1つの単位として表示することにより、視覚を通じて季節の移り変わりを実感することができる。
本発明のカレンダーの最大の目的は、季節の移り変わりを伝えることであり、日常、季節感のもてない生活環境におられる方はもちろん、農林・漁業者や趣味なども含め自然や季節に関わる事業の方は、それぞれの時期の事業計画を立てる場合など、季節の移り変わりを明確にし、季節を意識する「カレンダー」が必要とされ、従来の月単位のカレンダーで、何月の何週目とか何日ころといったとらえ方より、それぞれの季節の時期を暦のことばと共に実感にすることができる。
暦の上で季節を分ける場合、それぞれ、春は「立春」、夏は「立夏」、秋は「立秋」、冬は「立冬」からとしており、これらは、実際の気候上の季節感より1ヶ月ほど先取りしている感がある。これらを、日照時間の変化や、平均気温の変化をみると、なるほど、季節の区切りを太陽との関係[つまり、光=日の出、日の入りの時間の変化・熱=平均気温が最高気温の頃、最低気温の頃など] において区分けができていることがわかる。(後述:補足説明)
『暦』は時候の挨拶や、歳時のことば、俳句の季語など、我が国が培ってきた文化である。これまで、通常のカレンダーで暦注として脇役でしか表現されていなかった暦の名称を、ここでは地球軌道の円弧上のそれぞれの位置に主人公(メインタイトル)として表記することで、季節を明確にし、意識するカレンダーを実現することができる。
我が国では近年団塊世代の退職時代を迎え、また、若い方でも就労に対する形態への変化などから、多くの方が企業人から個性豊かな個人へと、それぞれの生き方を大切にしたいという意識をもった人々の時代となっていくため、七曜で繰り返されるカレンダーではスケジュールを立てる上で窮屈であったり、目標を設定しても忙しく感じたりするため、本発明のカレンダーを用いることにより、これまでの倍の時間をもってゆったりと取り組むことができるうえ、体調管理にも役立てることができる。
近年、花粉症など環境に起因するアレルギーが発症される方が多く、これらを発症させるアレルゲンは地域や個人差により一概に季節を特定できるものではないが、ご自身が特定の季節の期間にどのような症状が出るのかを書留め、来年の予防に役立てるには本発明のカレンダーが最も適している。
今日、地球温暖化が叫ばれるなか、気候上の季節変化に大いに感心があり、注視しなくてはならない。日常の「気候の上」季節感を「暦の上」に記述していくことや、また、こうした情報をインターネットなどの情報技術により地域差を超えて季節感を共有することができれば、地球環境の問題への感心を高める活用も大いに考えられる。
<図案作成上の根拠>
図2は、地球の公転と自転との関係を説明する図である。
本発明のカレンダーを利用する上で、太陽と地球・月の惑星の関係知っておく必要がある。
図2に示すように、地球は太陽の周りを1日1回転(自転)しながら、1年かけて1周(公転)する。月は地球の周りを約29.5日かけて公転する。これらの関係を図に表す場合、小中学校で習ったことを思い出し、我が国は地球上の北半球にあることから、たいていは、地球が太陽を中心として公転する円を面とすると、その上から見た場合の略図で説明され、地球は、反時計回りに自転し、1年かけて反時計回りに太陽の周りを公転し、月も反時計回りに地球の周りを公転していると習った。さらに、地球の自転軸は23.4度傾いていて、自転軸の中心として観察できるものが北極星であり、傾きが地球に季節をもたらしていて、春分・秋分は公転面と傾きが真横になるので、自転の上で昼と夜の時間が同じになることを習った。夏至については、傾いている地球の上部(北極)にも太陽光がふりそそぎ、北半球では夏となり、南半球では冬となる。また冬至はその逆で 北半球では冬となり、南半球では夏となる。
さらに、地球は太陽の周りをわずかに楕円の軌道を描き、地球の公転速度は一定ではない。(惑星の運動法則=ケプラーの法則)太陽との距離は一定ではなく、近日点は1月初旬、遠日点は7月初旬の頃で、近日点の頃は公転速度は速くなり、遠日点の頃は遅くなる。このことは地球の軌道(黄道面)を15度ずつ区切り24分割したとき、近日点のころは節気から次の節気までの間が14日のことがあり、また遠日点の頃は16日であることがある。そこで、本発明のカレンダーに用いる円弧は、太陽と地球との平均距離を1天文距離とした太陽黄経角度と距離の比率のデータ(「理科年表」:国立天文台著 丸善刊)を参照し地球の楕円軌道を再現することが好ましい。
以上のことを踏まえたうえで、日付と該日付に対応する二十四節気とを円弧状に配置して表示し、前記日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを関連付けて表示することにより本発明のカレンダーを制作した。
図3は、本発明に用いる地球の自転マークおよび月の満ち欠けマークを例示する図である。
図3に示すように、地球の自転を示すマークは、一方の対角線が二十四節気および日付を表示する円弧の中心方向に向いている四角形とし、太陽と反対側を示す外側半分を黒く塗りつぶすことにより昼と夜を区別して表示することができる。
また、月の見え方を示すマークを月の満ち欠けを明暗で表示した円形とし、前記四角形のいずれかの頂部の近傍に前記月の見え方を示すマークを表示することにより、地球と月の公転の位置関係から月の見える時期と満ち欠けを表示することにより、例えば南方の空に月の見える時期(時刻)とその満ち欠けを知ることができ、視覚を通じて季節の移り変わりを実感できる。
例えば、図3の矢印部分に示す場合には、南の空に朝方、半月が見えることを示しており、15日前には深夜に満月が見えており、15日後には新月となることがわかる。
<補足説明:四季の決定と土用について>
図4は、二十四節気と四季との関係を示す図である。
1年を四季に分けるとした場合、ここでは下記のように「暦の上」で区分する二十四節気の節により分ける「節切り」と呼ばれる区分とする。
春 立春〜立夏前日
夏 立夏〜立秋前日
秋 立秋〜立冬前日
冬 立冬〜立春前日(節分)
しかし、この「節切り」は実際の季節感とはずれていると感じられる。立春といっても2月4日頃で、「暦の上では立春ですが、まだまだ寒さ厳しく〜」と耳にする。同じく立秋の頃も「夏の最も暑い頃に立秋と言われても」と感じる。しかし、時候の挨拶や、祭事のことば、俳句の季語など我々の生活や文化に根付いていて、欠かせないものとなっている。これら季節の区分について、図5を参照しながら説明する。
図5は、各地の日出、日入時間と平均気温の年間推移を示す図であり、1年を通して(縦軸)札幌・東京・鹿児島の日出時間と日入時間、各地の平均気温の変化をプロットしたものである。
さて、上記の図5を見る前に、現代の私たちの暮らしの中では当然として存在する「あかり」や「冷暖房」などが無いものとして考えてみると実感が湧く。
先ず、日出時間の変化を見てみると、2月の初めの頃の立春(平均気温の図5からも分かるが最も寒い頃)図5の[A]を過ぎた頃から日出時間が日に日に早まるのがわかる。特に緯度が北ほど顕著で、立春から立夏(5月初めの頃)までの3ヶ月間で札幌では約2時間20分、東京では約1時間50分、鹿児島では約1時間40分、日出の時間が一気に早まる。この期間において日入時間の差は、すでに冬至を過ぎた頃から徐々に遅くなっており、立春から立夏の間に限ってみれば、札幌では約1時間50分、東京では約1時間20分、鹿児島では約1時間と日出の時間の差ほどではない。まさに「春はあけぼの」(枕草子:清少納言)、春への実感は日出時間が日増しに早まるこであると言える。
一方、8月の初めの頃の「立秋」(平均気温の図5からも分かるが最も暑い頃)図5の[B] では、日入時間の変化が顕著である。やはり緯度が北ほどその差は大きく、「立秋」から「立冬」(11月初めの頃)までの3ヶ月間で札幌では約2時間30分、 東京では約2時間、鹿児島では約1時間30分、日入の時間が一気に遅くなる。「秋の日はつるべ落とし」とはこのことを言うと考えられる。
「暦の上」で季節を分ける場合の「節切り」の区分では、季節の終わり頃にそれぞれの季節のピークがやってくる。冬は11月月の初めの「立冬」から始まり「冬至」を挟んで1年で最も日照時間が短い頃図5の[C]を経て、1月の初め「小寒」を迎え「寒の入り」といって1年で最も寒さの厳しい頃図5の[D]を迎える。節分の翌日は立春で「もうこれ以上寒くなることはない」と思える。また、5月の初めの頃の「立夏」から「夏至」を挟んで1年で最も日照時間の長い頃図5の[E]、そして「小暑」、「大暑」の頃図5の[F]に「暑中見舞い」とし、「立秋」を過ぎたら「残暑見舞い」とすることを知っている。
次に、春と秋の「季節のピーク」について説明する。
今日では「土用」と言えば夏の土用の丑の日に鰻を食することがもっぱらですが、本来「土用」は春夏秋冬にそれぞれにあり、立春、立夏、立秋、立冬の前日までの18日間を指していた。毎年2月の初めに発表される官報の暦要項(国立天文台)にも土用のそれぞれの日を規定しているが、そこでは、立春、立夏、立秋、立冬から、太陽黄経マイナス18°を通過した日を指して表記されている。「土用」とは、古くは中国古代思想の陰陽・五行説に由来し、天地万物この世の全ては5つの要素「木・火・土・金・水」から成り立っていて、季節もまた春=「木」・夏=「火」・秋=「金」・冬=「水」、そして5つ目の要素「土」は、それぞれの四季から18日ずつを「土」に与え「土用」とし、するとうまく1年を5等分でき、各季節は約72日ずつうまく五つに分けることができる。先の図5に各季節の土用の期間をグレーで表示しているがそれを見ると、「土用」はまさにそれぞれの季節の「いいとこ取り」をしている。
春の「土用」の頃は新緑美しくすがすがしいゴールデンウィークの頃、秋の「土用」の頃は本州の山々では紅葉の美しい文化の日の頃であり、春と秋も、言わば「各季節の最も象徴的な=ピーク」の時期に一致している。図5の右側の各地の平均気温の記号[G]と[H]の部分を比べてみると、日照時間は春の土用の頃の方が明らかに長いが、平均気温では、同じ頃であることがわかる。地方によっては、この頃を境に「空調の暖房・冷房のスイッチを入れ替える」 と言えば分かり易い。
立春、立夏、立秋、立冬の前日までの各18日間を「土用」として5つ目の季節として決定してしまうのには、何かこじつけのようでもあるが、平均気温の図5に土用の期間を重ねてみると、寒暖のそれぞれの気温のピークの頃、春と秋の気温の交差する頃と妙に一致しているのには、この古代中国思想が季節を決定すること以外の何か別のメッセージがあるのではないかとも思える。
「現代こよみ読み解き事典」(柏書房刊)によると「土用の字義は「土旺用事」で土の気が旺(さかん)になり事を用いる意で土気の最も働く期間を示し、この期間中は土を動かすこと(造作、かまどの修造、柱立、井戸掘りなど)が凶とされ、葬送も延期された」とある。「暑さ寒さの厳しい折り、体を張って大変な仕事をせずにせいぜい休んで、(夏は)鰻でも食べてせいぜい養生しなさい。」と読み取ることができる。漢方の考え方に土用の頃に食すべき薬膳料理があると聞くが、今日の私たちは、土用といえば夏の土用の鰻以外はまったく無関心であり、本発明のカレンダーを通して「土用」について再認識し、季節の移り変わりを意識し、皆様の趣味や行楽・スポーツ、健康管理に役立てることができる。
このように、四季の「土用」を知ることで「節切り」と呼ばれる「暦の上」での季節区分について明解にすることができる。とは言うものの、私たちの日常生活はそれぞれの地域の気候条件に支配されている。しかし、本発明のカレンダーの目指すものは「気候の上」での季節を区分するものではなく、あくまでもカレンダーとして目的である「共通の指標」であることを目指すために、「二十四節気」という暦のことばに置き換えたものである。
本発明のカレンダーの実施例を図6〜図8に示す。
図6は、立春から穀雨までの6つの節気を春として表示したカレンダーであり、図7はその表示内容を説明した部分詳細図である。
図8は、立春から雨水までを取り出して表示したカレンダーである。
本実施例により、本発明のカレンダーの効果が確認された。
本発明のカレンダーの実施形態を例示する図である。 地球の公転と自転との関係を説明する図である。 本発明に用いる地球の自転マークおよび月の満ち欠けマークを例示する図である。 二十四節気と四季との関係を示す図である。 各地の日出、日入時間と平均気温の年間推移を示す図である。 本発明のカレンダーの実施例を示す図である。 本発明のカレンダーの実施例を示す図である。 本発明のカレンダーの実施例を示す図である。

Claims (5)

  1. 日付を、春分を頂点として反時計回りに地球の公転軌道である楕円の弧状に配置して表示し、該日付に対応する二十四節気は、春分を頂点として反時計回りに15度ずつ区切ったところに表示し、
    前記日付の表示部に地球の自転を示すマークと月の見え方を示すマークとを表示し、
    前記地球の自転を示すマークを一方の対角線が前記円弧の中心方向に向いている四角形とし、該四角形の太陽と反対側を示す外側半分を黒く塗りつぶすことにより昼と夜を区別して表示し、
    前記月の見え方を示すマークを月の満ち欠けを明暗で表示した円形とし、
    前記地球の自転を示す四角形のいずれかの頂部の近傍に前記月の見え方を示すマークを配置することにより、地球と月の公転の位置関係から月の満ち欠けと見える時期を把握でき、地球の楕円軌道上の公転を視覚的に実感でき視覚を通じて季節の移り変わりを実感できることを特徴とするカレンダー。
  2. 前記日付の表示部に、土用を期間として表記したことを特徴とする請求項1に記載のカレンダー
  3. 前記日付の表示部に曜日を付記したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカレンダー。
  4. 前記円弧状に配置した前記日付と該日付に対応する二十四節気の表示の下部に、二十四節気日を先頭にして、日付および曜日を行として表示したことを特徴とする請求項3に記載のカレンダー。
  5. 前記二十四節気の一節気ごとに一枚のシートに表示したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のカレンダー。
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