JP4010206B2 - 無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線局間で相互に通信を行なう無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、新規に無線ネットワークに参入する際に接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示する無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させる無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、望むべき無線ネットワークを好適に表示する無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
コンピュータの高機能化に伴い、複数のコンピュータを接続してLAN(Local Area Network)を構成し、ファイルやデータなどの情報の共有化や、あるいはプリンタなどの周辺機器の共有化を図ったり、電子メールやデータの転送などの情報の交換を行なったりすることが盛んに行なわれている。
【0004】
従来のLANでは、光ファイバーや同軸ケーブル、あるいはツイストペア・ケーブルを用いて、有線で各コンピュータが接続されている。ところが、このような有線によるLANでは、接続のための工事が必要であり、手軽にLANを構築することが難しいとともに、ケーブルが煩雑になる。また、LAN構築後も、機器の移動範囲がケーブル長によって制限されるため、不便であった。そこで、従来の有線方式によるLANの配線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが注目されている。この種の無線LANによれば、オフィスなどの作業空間において、有線ケーブルの大半を省略することができるので、パーソナル・コンピュータ(PC)などの端末を比較的容易に移動させることができる。
【0005】
無線ネットワークを形成する方法として、その無線ネットワークを形成する無線伝送装置のうちいずれか1台をネットワークの制御局(コーディネータ)とする方法が考えられる。
【0006】
この種の制御局が存在するタイプの無線ネットワーク・システムにおいては、あらかじめ制御局となる装置を決めておき、その制御局に対して任意の端末装置を参入させることで、システムが運営されるという方式がいままで広く採用されてきた。このような場合、制御局は、「アクセス・ポイント」と呼ばれ、半永久的に固定的な接続ポイントとして無線ネットワークを構築することになる。また、制御局となる装置との端末となる装置のデザイン構成が異なることが一般的である。
【0007】
最近では、人の身の回りに存在する複数の電子機器間で小規模な無線ネットワークを構築して情報通信を行なうために、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)の規格化の検討が行なわれている。このような小規模ネットワークにおいては、ネットワークのアクセス・ポイントを規定せず、任意の通信端末同士でネットワークを形成するという、いわゆるアドホック型の無線ネットワークの構成が好適であると思料される。
【0008】
ところで、従来からの無線LAN環境下では、新たに通信端末をネットワークに配置する場合に、他の無線ネットワークの制御局とも通信可能な位置に配置してしまうと、通信端末はユーザが思い描いた無線ネットワークと異なった無線ネットワークに取り込まれる可能性もあるが、通信端末がどの無線ネットワークに取り込まれたかを明示的に知らせる手段はない。勿論、他の無線ネットワークに一旦取り込まれてしまった場合、その旨を即座にユーザに知らせるような手段はない。
【0009】
このような場合、無線ネットワークの運用を開始して、正しく情報伝送が行われているか否かをユーザ自身が判断しなければならない。すなわち、ユーザは、自分が思い描いたネットワークが構成されているのかどうかを確認する作業は容易ではない。
【0010】
このため、無線通信装置間の各種の動作設定状態を、同じネットワークに接続されたコンピュータなどの高度な機器上で表示出力するなどの必要がある。
【0011】
例えば、新たな無線通信装置をパーソナル・コンピュータなどの表示手段を備えた外部機器に接続して用いる場合には、どの無線ネットワークに参入するかをディスプレイ画面上で表示して、ユーザが指定した無線ネットワークに対して無線通信装置を登録するという方法が考えられる。
【0012】
例えば、特開2001−274802号公報に記載の無線ネットワーク・システムの場合、無線ネットワークに接続するそれぞれの無線通信機器には発光素子が設けられており、複数の無線ネットワークが混在する中から、自機器が含まれる無線ネットワークに接続している機器同士では発光素子の点滅間隔を同期して発光させたり、発光素子の発光色を同一色にしたりすることで、無線ネットワークの構成を容易に識別することができるようにした。
【0013】
しかしながら、無線通信装置の外部に接続されたパーソナル・コンピュータなどの機器が表示手段を備えていない場合には、このような無線ネットワークの参入手続きに関する情報表示を行なうことはできない。さらに、ユーザが指定したネットワークに対して無線通信装置を登録するために、接続される機器に入力手段がなければ登録処理を行なうことは不可能である。
【0014】
また、新たな無線通信装置を無線ネットワークに新規参入させる際に、その空間に存在する無線ネットワークの情報を無線通信装置に表示するだけでは、ユーザは、どの無線ネットワークに参入することを望んでいるかを簡単に指定することはできない。
【0015】
さらに、無線通信装置が屋内の別の場所など、他の無線通信装置を見渡すことができない離れた位置に置かれている場合には、それら無線通信装置同士の無線ネットワークの表示パターンを直接目視することはできないので、上述した特開2001−274802号公報の無線ネットワーク・システムでは適用範囲に限界がある。
【0016】
また、新たな無線通信装置を無線ネットワークで利用する場合に、ユーザが無線ネットワークを識別するために、無線ネットワークの制御局となる装置に固有の情報を何らかの手段を用いて記憶しておかなければならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、新規に無線ネットワークに参入する際に、高度な表示機能を備えた表示装置を用いずに、接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示することができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させることができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0019】
本発明のさらなる目的は、新規参入する無線通信装置が他の無線通信装置を直接見渡すことができない離れた場所に置かれている場合であっても、望むべき無線ネットワークを好適に表示することができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線ネットワーク・システムであって、
各無線ネットワークは固有の表示色を持ち、無線ネットワークを形成する各無線通信装置は自己ネットワークの表示色を表示出力し、
無線ネットワークに新規参入する無線通信装置は、参入可能な無線ネットワークの表示色を所定の時間間隔で表示出力する、
ことを特徴とする無線ネットワーク・システムである。
【0021】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0022】
ここで、前記の無線ネットワークに新規参入する無線通信装置において、参入すべきネットワークを選択するユーザ操作が印加された時点で表示出力された表示色に該当するネットワークへの参入処理を行なうようにすればよい。
【0023】
本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、無線ネットワークの識別表示が行なわれ、新たな無線通信装置が無線ネットワークに参入する場合に、自身が参入可能な同一空間上に存在する無線ネットワークの情報をネットワーク固有の表示色によって表示を行なうようになっている。また、複数の無線ネットワークに参入が可能になった場合に、表示色を所定の時間毎に繰り返し表示し、ユーザが参入の選択入力を行なった場合に表示中の無線ネットワークに対して参入動作を行なうことができる。
【0024】
したがって、本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、新規に無線ネットワークに参入する際に、高度な表示機能を備えた表示装置を用いずに、接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示することができる。また、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させることができる。
【0025】
また、本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、新規参入する無線通信装置が他の無線通信装置を直接見渡すことができない離れた場所に置かれている場合であっても、望むべき無線ネットワークを好適に表示することができる。
【0026】
また、無線ネットワークを構成する各無線通信装置においては、複数の無線ネットワークに参入が可能であることを表示する手段を備えているので、無線ネットワークに参入する際には、ユーザに対してどのネットワークに参入すればよいかを判断させることができる。さらに、無線通信装置は、ネットワークへの参入を指示するスイッチを備えているので、表示中のネットワークに対してユーザがスイッチを操作することに応答してネットワークへ参入するということを明確に規定することで、簡便な操作によりユーザが指定したネットワークに参入することができる。
【0027】
また、本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、参入可能な無線ネットワークが複数ある場合に、参入可能な無線ネットワークの表示色を切り替えて表示することで、複数の無線ネットワークが存在することを報知することができる。このような場合、参入可能な無線ネットワークの表示色が表示されている期間中に、そのネットワークへの参入が指示された場合に、その無線ネットワークへの参入動作を行なうことで、簡便な操作により参入するネットワークを選択することができる。また、ユーザは、参入可能なネットワークを容易に識別することができる。
【0028】
また、本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、無線ネットワークの制御局となる無線通信装置は、ネットワークに固有の表示色を決定する機能を備えているので、ユーザに対してその表示を行うことで、無線ネットワークに属する装置を識別することができる。
【0029】
また、本発明の第1の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、無線ネットワークを構成する無線通信装置は、周辺にあるネットワークの表示色を表示することで、参入可能なネットワークを容易に識別し、その無線ネットワークに容易に参入することができる。また、無線通信装置は、自己のネットワークに固有の表示色の表示を行なうことで、無線ネットワークに属する装置を識別するので、ユーザはどの装置が同じネットワークに属しているかを判別することができる。
【0030】
また、本発明の第2の側面は、同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で制御局として動作する無線通信装置、又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法であって、
自己の無線ネットワークの表示色を設定するネットワーク表示色設定手段又はステップと、
該設定した表示色を表示出力するネットワーク表示手段又はステップと、
を具備することを特徴とする無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法である。
【0031】
ここで、前記ネットワーク表示色設定手段又はステップは、設定した表示色が既に近隣の無線ネットワークによって使用されていることを検出したことに応答して、未使用の表示色を設定するようにしてもよい。
【0032】
また、前記ネットワーク表示手段又はステップは、複数色の表示出力の組み合わせによりネットワーク表示色を出力するようにしてもよい。このような場合、前記ネットワーク表示色設定手段は、単色の表示色の利用が可能であればその色を表示色として設定するが、不可能であれば複数色による表示色変化の設定を行なうようにすればよい。
【0033】
また、前記ネットワーク表示色設定手段又はステップは、前記ネットワーク表示手段における所定の点灯周期をn分割して、第1の表示色から第nの表示色を順次変化させることで、前記ネットワーク表示手段又はステップが持つ表示色数のn乗に相当する表示の組み合わせを実現することができる。
【0034】
また、前記ネットワーク表示色設定手段又はステップは、点灯周期の前後に消灯する時間を設けることで、点灯周期をユーザが識別できるようにすることができる。
【0035】
本発明の第2の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、制御局として動作する無線通信装置がネットワーク固有の表示色を設定するので、それぞれの無線ネットワークでは、固有の表示色の点灯表示によってネットワークの状況を視覚的に識別することができる。また、新たな無線通信装置が無線ネットワークに参入する場合に、自身が参入可能な同一空間上に存在する無線ネットワークの情報をネットワーク固有の表示色によって表示を行なうことができる。
【0036】
本発明の第2の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、新規に無線ネットワークに参入する際に、高度な表示機能を備えた表示装置を用いずに、接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示することができる。また、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させることができる。
【0037】
また、本発明の第2の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、新規参入する無線通信装置が他の無線通信装置を直接見渡すことができない離れた場所に置かれている場合であっても、望むべき無線ネットワークを好適に表示することができる。
【0038】
また、本発明の第2の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、無線ネットワークの制御局は、ネットワークに固有の表示色を決定する機能を備えているので、ユーザに対してその表示を行うことで、無線ネットワークに属する装置を識別することができる。
【0039】
また、本発明の第3の側面は、同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で動作する無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法であって、各無線ネットワークは固有の表示色を備え、
参入可能な無線ネットワーク及びその表示色を検出するネットワーク検出手段又はステップと、
該検出された無線ネットワークの表示色を所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表示するネットワーク表示手段又はステップと、
を具備することを特徴とする無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法である。
【0040】
ここで、前記ネットワーク表示手段又はステップは、複数色の表示出力の組み合わせによりネットワーク表示色を出力するようにしてもよい。
【0041】
また、本発明の第3の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法は、前記ネットワーク表示手段における表示色の点灯表示に連動して、各ネットワークへの参入を選択する選択期間を設定する選択期間設定手段又はステップと、ユーザがネットワークへの参入を指示する選択入力手段又はステップと、ユーザがネットワーク選択操作した選択期間に対応するネットワークへの参入処理を行なうネットワーク参入手段又はステップとをさらに備えていてもよい。このような場合、前記ネットワーク表示手段又はステップは、前記ネットワーク参入手段により参入したネットワークの固有の表示色を表示出力するようにすればよい。
【0042】
本発明の第3の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、無線ネットワークの識別表示が行なわれ、新たな無線通信装置が無線ネットワークに参入する場合に、自身が参入可能な同一空間上に存在する無線ネットワークの情報をネットワーク固有の表示色によって表示を行なうようことができる。また、複数の無線ネットワークに参入が可能になった場合に、表示色を所定の時間毎に繰り返し表示し、ユーザが参入の選択入力を行なった場合に表示中の無線ネットワークに対して参入動作を行なうことができる。
【0043】
したがって、本発明の第3の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、新規に無線ネットワークに参入する際に、高度な表示機能を備えた表示装置を用いずに、接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示することができる。また、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させることができる。
【0044】
また、本発明の第3の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、新規参入する無線通信装置が他の無線通信装置を直接見渡すことができない離れた場所に置かれている場合であっても、望むべき無線ネットワークを好適に表示することができる。
【0045】
また、無線ネットワークを構成する各無線通信装置においては、複数の無線ネットワークに参入が可能であることを表示する手段を備えているので、無線ネットワークに参入する際には、ユーザに対してどのネットワークに参入すればよいかを判断させることができる。さらに、無線通信装置は、ネットワークへの参入を指示するスイッチを備えているので、表示中のネットワークに対してユーザがスイッチを操作することに応答してネットワークへ参入するということを明確に規定することで、簡便な操作によりユーザが指定したネットワークに参入することができる。
【0046】
また、本発明の第3の側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法によれば、参入可能な無線ネットワークが複数ある場合に、参入可能な無線ネットワークの表示色を切り替えて表示することで、複数の無線ネットワークが存在することを報知することができる。このような場合、参入可能な無線ネットワークの表示色が表示されている期間中に、そのネットワークへの参入が指示された場合に、その無線ネットワークへの参入動作を行なうことで、簡便な操作により参入するネットワークを選択することができる。また、ユーザは、参入可能なネットワークを容易に識別することができる。
【0047】
また、本発明の第3の側面に係る無線ネットワーク・システムによれば、無線ネットワークを構成する無線通信装置は、周辺にあるネットワークの表示色を表示することで、参入可能なネットワークを容易に識別し、その無線ネットワークに容易に参入することができる。また、無線通信装置は、自己のネットワークに固有の表示色の表示を行なうことで、無線ネットワークに属する装置を識別するので、ユーザはどの装置が同じネットワークに属しているかを判別することができる。
【0048】
また、本発明の第4の側面は、同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で制御局として動作する無線通信装置におけるネットワーク状況の表示を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
自己の無線ネットワークの表示色を設定するネットワーク表示色設定手順と、
該設定した表示色を表示出力するネットワーク表示手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0049】
また、本発明の第5の側面は、同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で動作する無線通信装置におけるネットワーク状況の表示を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、各無線ネットワークは固有の表示色を備え、前記コンピュータ・システムに対し、
参入可能な無線ネットワーク及びその表示色を検出するネットワーク検出手順と、
該検出された無線ネットワークの表示色を所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表示するネットワーク表示手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0050】
本発明の第4及び第5の各側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第4及び第5の各側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第2及び第3の各側面に係る無線通信装置又は無線通信装置のネットワーク状況表示方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0051】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0053】
図1には、同一空間上に複数の無線ネットワークが存在している様子を示している。同図に示す例では、制御局となる無線通信装置の電波到達範囲で無線ネットワークが形成されている。
【0054】
第1の無線ネットワーク11は、制御局として動作する無線通信装置110を中心に、無線通信装置111〜113によって形成されている。
【0055】
また、第2の無線ネットワーク12は、制御局として動作する無線通信装置120を中心に、無線通信装置121〜123によって形成されている。
【0056】
また、第3の無線ネットワーク13は、制御局として動作する無線通信装置130を中心に、無線通信装置131〜134によって形成されている。
【0057】
また、無線通信装置100は、同一空間上で、新たにあるネットワークに組み込まれるための動作を開始している。図示の例では、便宜上、第1〜第3の無線ネットワーク11〜13のいずれからも信号を受信することができる位置に存在しているものとする。
【0058】
ここで、第1の無線ネットワーク11には固有の表示色として赤色が割り当てられおり、ネットワーク11を構成する各無線通信装置110〜113は赤色の表示を行なっている。また、第2の無線ネットワーク12には固有の表示色として黄色が割り当てられおり、ネットワーク12を構成する各無線通信装置120〜123は黄色の表示を行なっている。また、第3の無線ネットワーク13には固有の表示色として緑色が割り当てられおり、ネットワーク13を構成する各無線通信装置130〜134は緑色の表示を行なっている。
【0059】
無線通信装置100は、参入可能な複数の無線ネットワークを表示するために、点灯周期を規定して、点灯周期毎に参入可能な無線ネットワークの表示色を順次表示するようになっている。図示の例では、第1の点灯周期において第1の無線ネットワーク11に割り当てられた赤色の点灯表示を行ない、第2の点灯周期において第2の無線ネットワーク12に割り当てられた黄色の点灯表示を行ない、第3の点灯周期において第3の無線ネットワーク13に割り当てられた緑色の点灯表示を行なう。以降の点灯周期では、上述した各ネットワークの固有色の点灯表示が繰り返し行なわれる。
【0060】
なお、このようなネットワークの固有色の点灯表示は<無線通信装置が動作している場合に表示動作を行なう構成であってもよく、あるいは無線通信装置の必要に応じて表示動作を行うようにしてもよい。
【0061】
図2には、さらに多数の無線ネットワークが同一空間上に存在している様子を示している。同図に示す例では、制御局となる無線通信装置の電波到達範囲で無線ネットワークが形成されている。
【0062】
第1の無線ネットワーク21は、制御局として動作する無線通信装置210と無線通信装置211によって形成され、赤色の表示が行なわれている。また、第2の無線ネットワーク22は、制御局として動作する無線通信装置220と無線通信装置221によって形成され、橙色の表示が行なわれている。また、第3の無線ネットワーク23は、制御局として動作する無線通信装置230と無線通信装置231によって形成され、黄色の表示が行なわれている。また、第4の無線ネットワーク24は、制御局として動作する無線通信装置240と無線通信装置241によって形成され、緑色の表示が行なわれている。また、第5の無線ネットワーク25は、制御局として動作する無線通信装置250と無線通信装置251によって形成され、水色の表示が行なわれている。また、第6の無線ネットワーク26は、制御局として動作する無線通信装置260と無線通信装置261によって形成され、青色の表示が行なわれている。また、第7の無線ネットワーク27は、制御局として動作する無線通信装置270と無線通信装置271によって形成され、紫色の表示が行なわれている。また、第8の無線ネットワーク28は、制御局として動作する無線通信装置280と無線通信装置281によって形成され、白色の表示が行なわれている。
【0063】
ここで、無線通信装置200並びに無線通信装置201は、同一空間上で、新たにあるネットワークを構築する。但し、装置が表示することが可能なすべての色が既に周辺の他の無線ネットワークによって使用されている。このような場合、表示可能な色を使い切っていることを検出すると、表示可能な任意の2以上の色を使った表示を行なうことで、自らの無線ネットワークの識別を行なう。例えば、無線通信装置200と無線通信装置201は、黄色から青色への表示色変化を表示することによって、新たな無線ネットワークの識別を行なう。
【0064】
図3には、図1並びに図2に示すような無線ネットワーク環境下で動作することができる、本実施形態に係る無線通信装置30の機能構成を模式的に示している。
【0065】
同図に示すように、この無線通信装置30は、当該装置30に外部接続される機器(アプリケーション)と情報の交換を行なうインターフェース31と、該インターフェース31を介してアプリケーションから届けられた情報を格納する無線送信バッファ32と、格納された情報を無線送信する他のデータとして符号化して各種信号処理を行なう無線送信部33と、無線送信部で組み立てられた信号を媒体に送信したり媒体から信号を受信したりするアンテナ34と、アンテナ34を介して媒体に送出されていた信号を受信し、さらに情報として変換するための無線受信部35と、該変換された情報を格納し情報を正しく収集してインターフェース31に通知する無線受信バッファ36と、情報伝送のためのこれら一連の処理を管理し、無線ネットワークを構成するための処理を行なう指示を出す制御部37とを備えている。
【0066】
本実施形態に係る無線通信装置30は、さらに、無線ネットワークの表示を行なうための表示出力部38と、参入するネットワークを選択する選択入力部39を備えている。
【0067】
表示出力部38は、赤色(R)発光ダイオード(LED)と、緑色(G)発光ダイオードと、青色(B)発光ダイオードを用いて、これらの点灯及び消灯動作を組み合わせることにより、8色の表示を行なうことができる。
【0068】
表示出力部38における点灯周期に連動して、各ネットワークへの参入を選択する選択期間が設定される。選択入力部39は、ある選択期間に表示されているネットワークに参入するためのユーザの選択入力を受容して、ネットワークへの参入処理を起動する。
【0069】
さらに、この無線通信装置30は、制御局として動作する機能を備えており、制御局としての動作が必要な場合には適宜制御局として動作し、さもなくば一般の無線通信装置として動作するように、制御部37内にあらかじめ実行命令プログラムが格納されている。
【0070】
無線通信装置30は、無線ネットワークに組み込まれていなければ、所定の無線ネットワークに対して参入して動作するか、自らが制御局となって無線ネットワークを構築するかを判断することができる。
【0071】
制御局として動作中の無線通信装置30は、制御局37においてビーコン情報を作成し、所定のスーパーフレーム周期のタイミングに従って、無線送信部33からビーコン信号として送信し、無線ネットワークを運営する。
【0072】
無線通信装置30には、自己の無線ネットワークを表示する方法として、例えば発光ダイオードなどによる表示機能を備えており、動作中あるいは所定のコマンドを受けたことに応答して、その表示機能を動作させる。
【0073】
また、制御局とならない無線通信装置30では、参入可能な無線ネットワークを表示出力部38に表示し、例えば押しボタンのような形態の選択入力部39をユーザが操作することで、現在表示が行なわれている無線ネットワークに対する参入処理を行なう。
【0074】
図4には、本実施形態に係る無線通信装置30の表示出力部38における表示色の例を示している。
【0075】
本実施形態では、赤色(R)発光ダイオード(LED)と、緑色(G)発光ダイオードと、青色(B)発光ダイオードを用いて、これらの点灯及び消灯動作を組み合わせることにより、8色の表示を行なうことができる。
【0076】
まず、表示出力部38における表示を利用しない場合には、どの発光色のLEDも点灯しない。
【0077】
赤色表示を行なうときには、赤色発光ダイオードを点灯するとともに、緑色及び青色発光ダイオードを消灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0078】
また、橙色表示を行なうときは、赤色発光ダイオードを点灯し、緑色発光ダイオードを淡く消灯するとともに、青色発光ダイオードを消灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0079】
また、黄色表示を行なうときは、赤色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを点灯するとともに、青色発光ダイオードを消灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0080】
また、緑色表示を行なうときは、緑色発光ダイオードを点灯するとともに、赤色及び青色発光ダイオードを消灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0081】
また、水色表示を行なうときは、赤色発光ダイオードを消灯するとともに、緑色及び青色発光ダイオードを点灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0082】
また、青色表示を行なうときは、赤色及び緑色発光ダイオードを消灯するとともに、青色発光ダイオードを点灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0083】
また、紫色表示を行なうときは、赤色及び青色発光ダイオードを点灯するとともに、緑色発光ダイオードを消灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0084】
また、白色表示を行なうときには、赤色、緑色、及び青色のすべての発光ダイオードを点灯するという動作を組み合わせて発光する。
【0085】
勿論、表示色の表現方法は上記に限定されるものではなく、例えば3色ではなく2色の発光ダイオードを用いて表現するようにしてもよい。
【0086】
図5には、本実施形態に係る無線通信装置30の表示出力部38において表示色を変化させている例を示している。
【0087】
同図に示す例では、図4に示したような、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードの点灯又は消灯の組み合わせにより8色の表示を行なう動作を用いて、表示期間を前半と後半に分けて表示色を変化させ割ることにより、64通りの表示を実現している。
【0088】
すなわち、所定の点灯周期を規定し、その前半部分を第1の表示色とし、その後半部分を第2の表示色として表現することで、前半部分で8通りの表示を行ない、それぞれの表示色に対して、後半部分も8通りの表示色を用いて変化させることで、これらすべての組み合わせで64(=8×8)通りの表示色の表現が可能になる。
【0089】
また、図示のような前半及び後半による表示色の変化に限らず、所定の点灯周期を3分割して、第1の表示色、第2の表示色、第3の表示色を順次変化させることで、512(=8×8×8)通りの表現が可能になる。
【0090】
さらに、所定の点灯周期を4分割すれば、第1の表示色、第2の表示色、第3の表示色、及び第4の表示色を順次変化させることで、4096(=8×8×8×8)通りの表現が可能になる。
【0091】
このように、所定の点灯周期をn分割すれば、第1の表示色から第nの表示色を順次変化させることで、8色(若しくは、表示出力部38において表示可能な色数)のn乗に相当する表示の組み合わせを実現することができる。
【0092】
図6には、図1に示した第1の無線ネットワーク11における無線ネットワーク識別表示の一例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なう場合を例にとって説明する。また、第1の無線ネットワーク11の赤色の表示識別を行なうために、表示出力部38は赤色発光ダイオードのみ点灯することにより、赤色の点灯表示を行なう。
【0093】
まず、所定の点灯周期が設定され、その周期にわたり、無線ネットワーク識別が表示される。つまり、点灯周期の前後に消灯する時間を設けることで、点灯周期をユーザが識別できるように設定されている。
【0094】
図7には、図1に示した第2の無線ネットワーク12における無線ネットワーク識別表示の一例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なうものとする。そして、第2の無線ネットワーク12の黄色の表示識別を行なうために、表示出力部38は、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードの点灯を組み合わせて黄色の点灯表示を行なう。
【0095】
まず、所定の点灯周期が設定され、その周期にわたり、無線ネットワーク識別が表示される。つまり、点灯周期の前後に消灯する時間を設けることで、点灯周期をユーザが識別できるように設定されている。
【0096】
図8には、図1に示した第3の無線ネットワーク13における無線ネットワーク識別表示の一例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なうものとする。そして、第3の無線ネットワーク13の緑色の表示識別を行なうために、表示出力部38は、緑色発光ダイオードの点灯により緑色の点灯表示を行なう。
【0097】
まず、所定の点灯周期が設定され、その周期にわたり、無線ネットワーク識別が表示される。つまり、点灯周期の前後に消灯する時間を設けることで、点灯周期をユーザが識別できるように設定されている。
【0098】
図9には、図1において新規にネットワークに参入する無線通信装置100において参入ネットワーク選択時の色識別表示の動作例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なうものとする。
【0099】
無線通信装置100は、第1〜第3の無線ネットワーク11〜13のいずれからも信号を受信することができる。したがって、無線通信装置100は、参入可能な複数の無線ネットワークを表示するために、点灯周期を規定して、点灯周期毎に参入可能な無線ネットワークの表示色を順次表示するようになっている。この場合、表示出力部38では、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表示するようにすればよい。
【0100】
図示の例では、第1の点灯周期において第1の無線ネットワーク11に割り当てられた赤色の点灯表示を行ない、第2の点灯周期において第2の無線ネットワーク12に割り当てられた黄色の点灯表示を行ない、第3の点灯周期において第3の無線ネットワーク13に割り当てられた緑色の点灯表示を行なう。以降の点灯周期では、上述した点灯表示が繰り返し行なわれる。
【0101】
そして、この点灯周期に連動して、各ネットワークへの参入を選択する選択期間が設定される。ユーザがある選択期間に表示されているネットワークに参入する選択入力を行なったときに、そのネットワークへの参入処理が起動される。
【0102】
図10には、図2に示したような多数の無線ネットワークが存在する空間における無線ネットワークの識別表示の一例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なう場合を例にとって説明する。
【0103】
図2に示す例では、無線通信装置200が新たなネットワークを形成しようとしている。この場合、表示が可能なすべての表示色が既存の無線ネットワーク21〜28によって使い切られているので、無線通信装置200は、第1の表示色と第2の表示色を変化させて、ネットワークの識別表示として用いる。図10に示す例では、第1の表示色として黄色の表示色を用いるとともに、第2の表示色として青色の表示色を用いている。
【0104】
所定の点灯周期の前半部分では、黄色の表示識別を行うために、表示出力部38は赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードの点灯動作を組み合わせて、黄色の点灯表示が行なわれる。
【0105】
さらに、この所定の点灯周期の後半部分では、青色の表示識別を行うために、表示出力部38は青色発光ダイオードのみを点灯した表示が行なわれる。
【0106】
ここでは、点灯周期の前後に加え、前半部分と後半部分を切り替えるタイミングと、後半部分の終了後に消灯する時間を設けることで、点灯周期と前半表示色と後半表示色をユーザが視覚的に用意に識別できるようにしている。
【0107】
図11には、さまざまなネットワークを選択したときの色表示識別の一例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なう場合を例にとって説明する。
【0108】
図2に示した多数の無線のネットワークが存在する空間おいて、無線通信装置200が新規にネットワークに参入しようとしている場合、参入可能な複数の無線ネットワークを表示するために、点灯周期を規定して、点灯周期毎に参入可能な無線ネットワークの表示色を順次表示する。ここでは、図10で示した色変化表示機能を適用して、参入可能なネットワークの表示並びにネットワークの選択を行なう。
【0109】
図示の例では、第1の点灯周期には、第1の無線ネットワーク21の識別色である赤色・赤色の変化表示識別(表示色は変化しない場合)の点灯表示が行なわれる。次いで、第2の点灯周期には、第2の無線ネットワーク22の識別色である赤色・緑色の変化表示識別の点灯表示が行なわれる。次いで、第3の点灯周期には、第3の無線ネットワーク23の識別色である黄色・青色の変化表示識別の点灯表示が行なわれる。以降の点灯周期では、上述した点灯表示が繰り返し行なわれる。
【0110】
そして、この点灯周期に連動して、各ネットワークへの参入を選択する選択期間が設定される。ユーザがある選択期間に表示されているネットワークに参入する選択入力を行なったときに、そのネットワークへの参入処理が起動される。
【0111】
図12には、本実施形態に係る無線ネットワークの識別表示を拡張した例を示している。ここでは、図4に示したように、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードから構成される表示出力部38を用いて表示を行なう場合を例にとって説明する。
【0112】
同図に示す例では、2色の切り替え表示を発展させ、3色の切り替え表示を行なうことで、512通りの表示を行うようになっている。
【0113】
図示の例では、青色、緑色、赤色の3色が順番に発光するように構成された識別表示を発光させている。つまり、所定の点灯周期から1/3の時間では青色の表示識別を行なうために、表示出力部38に青色発光ダイオードのみを点灯した表示が行なわれる。また、点灯期間の中央1/3の時間では緑色の表示識別を行なうために、表示出力部38に緑色発光ダイオードのみを点灯した表示が行なわれる。また、点灯期間の後の1/3の時間では、赤緑色の表示識別を行なうために、表示出力部38に赤色発光ダイオードのみを点灯した表示が行なわれる。
【0114】
ここでは、点灯周期の前後に加え、表示色を切り替えるタイミングと、最後の表示の終了後に、消灯する時間を設けることで、点灯周期の始まりとそれぞれの表示色をユーザが識別することができる。
【0115】
図13には、本実施形態に係る無線ネットワーク上で使用されるビーコン信号のフレーム構成例を示している。
【0116】
このビーコン信号は、無線ネットワークの制御局となる無線通信装置から、ほぼ周期的に送信される情報であり、ビーコン信号の到達範囲が無線ネットワークの通信領域とされる。
【0117】
同図に示すように、ビーコン信号は、ビーコン信号を示すヘッダ情報(Beacon Header)と、ヘッダ情報の誤りの有無を確認するヘッダ・チェック・シーケンス(Header Check Sequence)と、ネットワークを運営しているデバイスを識別するためのその通信装置の識別情報(Device Identifier)と、ネットワークを運営する上で必要な同期パラメータの情報と、当該ネットワークで利用する表示色識別を示した情報(ネットワーク表示色)と、所定のフレーム周期で予約通信を行なう場合の割り当て情報(Channel Time Allocation Element)と、当該フレーム情報の誤りの有無を確認するフレーム・チェック・シーケンス(Frame Check Sequence)で構成されている。
【0118】
なお、図13で示したパラメータは、必要に応じて削除されてフレーム伝送されてもよい。あるいは、図示した以外でも不足するパラメータを適宜追加してビーコン信号が構成されてもよい。
【0119】
図14には、本実施形態に係る無線通信装置のネットワーク色識別表示を行なうための動作手順をフローチャートの形式で示している。この動作手順は、実際には、制御部37があらかじめ格納されている実行命令プログラムを実行するという形態で実現される。
【0120】
まず、無線通信装置の電源を投入した後、周辺に存在するネットワークがあるかどうかを確認するために、ネットワークの検索時間の設定を行ない(ステップS1)、冗長な時間(数十秒程度)にわたりネットワークの検索を行なう。
【0121】
そして、ネットワークの検索時間の経過を判断し(ステップS2)、当該時間内にあれば、ビーコン信号の受信処理を行ない(ステップS3)、周囲にある無線ネットワークの有無を確認する。
【0122】
ビーコン信号を受信した場合には(ステップS4)、そのビーコン信号に記載されているパラメータを格納してから(ステップS5)、ステップS2に戻る。
【0123】
一方、ビーコン信号を受信しなかった場合には、ステップS2に戻り、所定時間にわたってビーコン受信動作を繰り返し実行する。
【0124】
また、ステップS2において、ネットワーク検索時間を超過したと判断された場合には、当該無線通信装置が制御局として動作するように指示されているかどうかを判断する(ステップS6)。
【0125】
無線通信装置が制御局として動作可能であれば、自己ネットワークの表示色を決定する(ステップS7)。
【0126】
次いで、決定した表示色が既に他のネットワークで利用されているかどうかを判断する(ステップS8)。ここで、決定した表示色が周囲にある他のネットワークで利用されていなければ、その表示色を利用するが、周囲にある他のネットワークで利用されていれば、未使用の表示色の設定を行なう(ステップS9)。
【0127】
次いで単色の表示色の利用が不可能かどうかを判断する(ステップS10)。
【0128】
単色の表示色の利用が可能であれば、その色を表示色として設定するが、不可能であれば、複数色による表示色変化の設定を行なう(ステップS11)。
【0129】
そして、表示色が決定したら、その色を自己の無線ネットワークの表示色として決定する(ステップS20)。
【0130】
また、ステップS6において、当該無線通信装置が制御局として動作しないように指示されていると判断された場合には、ステップS12に進んで、既存のネットワークがあるかどうかをさらに判断する。この判断は、ステップS5でビーコン受信パラメータが格納されているかどうかを判断することによって行なわれる。
【0131】
次いで、無線通信装置の表示出力部38を用いて参入が可能なネットワークの表示色を表示する(ステップS13)。そして、ユーザから選択入力部39を介して参入のネットワークの選択入力があったかどうかを確認する(ステップS14)。
【0132】
ここで、ユーザからの選択入力があれば、ネットワークへの所定の参入手続きを行ない(ステップS15)、参入処理が完了したならば(ステップS16)、その無線ネットワークの表示色を決定する(ステップS20)。
【0133】
また、ユーザからの選択入力がない場合には(ステップS14)、ネットワーク選択期間が経過したかどうかを判断し(ステップS17)、経過した場合には、別の参入可能な無線ネットワークが存在しているかどうかの判断を行なう(ステップS18)。
【0134】
そして、参入可能な別のネットワークがあれば、その別のネットワークの表示色に変更した後(ステップS19)、ステップS13に戻り、参入可能なネットワークの表示色の表示動作に戻る。
【0135】
一方、ネットワーク選択期間がまだ経過していないと判断された場合(ステップS17)、並びに、参入可能な別のネットワークがないと判断された場合には(ステップS18)、ステップS14に戻り、参入ネットワークの選択入力の確認に戻る。
【0136】
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0137】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、新規に無線ネットワークに参入する際に、高度な表示機能を備えた表示装置を用いずに、接続可能な無線ネットワークを簡便な方法により表示することができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0138】
また、本発明によれば、参入すべき無線ネットワークを指定して特定の無線ネットワークに簡便に参入させることができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0139】
また、本発明によれば、新規参入する無線通信装置が他の無線通信装置を直接見渡すことができない離れた場所に置かれている場合であっても、望むべき無線ネットワークを好適に表示することができる、優れた無線ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信装置のネットワーク状況表示方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0140】
本発明に係る無線通信装置は、複数の無線ネットワークに参入が可能であることを表示する手段を備え、無線ネットワークに参入する際には、ユーザに対してどのネットワークに参入すればよいかを判断させることができる。
【0141】
また、本発明に係る無線通信装置は、複数の無線ネットワークに参入が可能であることを表示する手段と、ネットワークへの参入を指示するスイッチを備えているので、表示中のネットワークに対してユーザがスイッチを操作することに応答してネットワークへ参入するということを明確に規定することで、簡便な操作によりユーザが指定したネットワークに参入することができる。
【0142】
また、本発明によれば、無線ネットワーク毎に固有の表示色を規定し、無線通信装置の表示手段にネットワーク固有の表示色を表示することで、どの無線通信装置がネットワークに属しているかを、ユーザが容易に知り得る無線ネットワーク・システムを実現することができる。また、無線ネットワークに新たな無線通信装置が参入する場合に、参入可能な無線ネットワークの表示色の表示を行なうことで、どの無線ネットワークに参入可能であるのかを、ユーザが視覚的な作用により容易に知り得る。
【0143】
また、参入可能な無線ネットワークが複数ある場合に、参入可能な無線ネットワークの表示色を切り替えて表示することで、複数の無線ネットワークが存在することを報知することができる。このような場合、参入可能な無線ネットワークの表示色が表示されている期間中に、そのネットワークへの参入が指示された場合に、その無線ネットワークへの参入動作を行なうことで、簡便な操作により参入するネットワークを選択することができる。また、ユーザは、参入可能なネットワークを容易に識別することができる。
【0144】
また、本発明によれば、無線ネットワークの制御局となる無線通信装置は、ネットワークに固有の表示色を決定する機能を備え、ユーザに対してその表示を行うことで、無線ネットワークに属する装置を識別することができる。
【0145】
また、本発明によれば、無線ネットワークを構成する無線通信装置は、周辺にあるネットワークの表示色を表示することで、参入可能なネットワークを容易に識別し、その無線ネットワークに容易に参入することができる。また、無線通信装置は、自己のネットワークに固有の表示色の表示を行なうことで、無線ネットワークに属する装置を識別するので、ユーザはどの装置が同じネットワークに属しているかを判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同一空間上に複数の無線ネットワークが存在している様子を示した図である。
【図2】多数の無線ネットワークが同一空間上に存在している様子を示した図である。
【図3】本実施形態に係る無線通信装置30の機能構成を模式的に示した図である。
【図4】本実施形態に係る無線通信装置30の表示出力部38における表示色の例を示した図である。
【図5】実施形態に係る無線通信装置30の表示出力部38において表示色を変化させている例を示した図である。
【図6】図1に示した第1の無線ネットワーク11における無線ネットワーク識別表示の一例を示した図である。
【図7】図1に示した第2の無線ネットワーク12における無線ネットワーク識別表示の一例を示した図である。
【図8】図1に示した第3の無線ネットワーク13における無線ネットワーク識別表示の一例を示した図である。
【図9】新規にネットワークに参入する無線通信装置100において参入ネットワーク選択時の色識別表示の動作例を示した図である。
【図10】図2に示したような多数の無線ネットワークが存在する空間における無線ネットワークの識別表示の一例を示した図である。
【図11】さまざまなネットワークを選択したときの色表示識別の一例を示した図である。
【図12】無線ネットワークの識別表示を拡張した例を示した図である。
【図13】無線ネットワーク上で使用されるビーコン信号のフレーム構成例を示した図である。
【図14】本実施形態に係る無線通信装置のネットワーク色識別表示を行なうための動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
30…無線通信装置
31…インターフェース
32…無線送信バッファ
33…無線送信部
34…アンテナ
35…無線受信部
36…無線受信バッファ
37…制御部
38…表示出力部
39…選択入力部
Claims (8)
- 同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線ネットワーク・システムであって、
各無線ネットワークは固有の表示色を持ち、無線ネットワークを形成する各無線通信装置は自己ネットワークの表示色を表示出力し、
無線ネットワークに新規参入する無線通信装置は、参入可能な無線ネットワークの表示色を所定の時間間隔で表示出力する、
ことを特徴とする無線ネットワーク・システム。 - 前記の無線ネットワークに新規参入する無線通信装置において、参入すべきネットワークを選択するユーザ操作が印加された時点で表示出力された表示色に該当するネットワークへの参入処理を行なう、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワーク・システム。 - 同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で動作する無線通信装置であって、各無線ネットワークは固有の表示色を備え、
参入可能な無線ネットワーク及びその表示色を検出するネットワーク検出手段と、
該検出された無線ネットワークの表示色を所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表示するネットワーク表示手段と、
を具備することを特徴とする無線通信装置。 - 前記ネットワーク表示手段は、複数色の表示出力の組み合わせによりネットワーク表示色を出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。 - 前記ネットワーク表示手段における表示色の点灯表示に連動して、各ネットワークへの参入を選択する選択期間を設定する選択期間設定手段と、
ユーザがネットワークへの参入を指示する選択入力手段と、
ユーザがネットワーク選択操作した選択期間に対応するネットワークへの参入処理を行なうネットワーク参入手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。 - 前記ネットワーク表示手段は、前記ネットワーク参入手段により参入したネットワークの固有の表示色を表示出力する、
ことを特徴とする請求項に記載5の無線通信装置。 - 同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で動作する無線通信装置のネットワーク状況表示方法であって、各無線ネットワークは固有の表示色を備え、
参入可能な無線ネットワーク及びその表示色を検出するネットワーク検出ステップと、
該検出された無線ネットワークの表示色を所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表示するネットワーク表示ステップと、
を具備することを特徴とする無線通信装置のネットワーク状況表示方法。 - 同一空間上に複数の無線ネットワークが形成された無線通信環境下で動作する無線通信装置におけるネットワーク状況の表示を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、各無線ネットワークは固有の表示色を備え、前記コンピュータ・システムに対し、
参入可能な無線ネットワーク及びその表示色を検出するネットワーク検出手順と、
該検出された無線ネットワークの表示色を所定の点灯周期毎に切り替えて交互に点灯表 示するネットワーク表示手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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