JP4008066B2 - Rolling body connected body - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の転動体が一列に配列されると共に転動可能に保持され、例えば無限摺動用の直線案内装置やボールねじ装置の転動体の無限循環路に組み込まれて使用される転動体連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テーブル等の可動体をベッド等の固定部に沿って案内する直線案内装置しては、ボール転走溝を有する軌道レールと、上記ボール転走溝と対向する負荷転走溝を有すると共に上記負荷転走溝の一端から他端へとボールを循環させる無負荷転走路を有し、上記軌道レールに沿って移動するスライダと、これらスライダと軌道レールとの間で荷重を負荷しながら転走すると共に、上記スライダの負荷転走溝及び無負荷転走路より構成される無限循環路を循環する多数のボールとから構成されるものが知られている。
【0003】
このように構成された従来の直線案内装置では、スライダの無限循環路がボールで満たされていることから、該スライダが軌道レールに沿って移動すると、互いに隣接するボールが相互に衝突あるいは擦れ合いながら上記無限循環路内を循環することとなり、ボールが早期に磨耗して装置寿命が短命化するといった問題点があった。
【0004】
一方、無限循環路内における個々のボールの転動状態について着目すると、かかるボールはスライダの負荷転走溝と軌道レールのボール転走溝との間で荷重を負荷しながら転走する一方、これら両溝の間を抜け出ると荷重から解放され、これを繰り返しながら上記無限循環路内を循環している。このため、かかるボールは上記負荷転走溝とボール転走溝との間(以下、負荷域)に突入する際に荷重によって僅かに押し潰されることから、無負荷転走通路を転動してきたボールが負荷域に突入する際には該ボールに対して大きな抵抗が作用する結果となり、ボールは負荷域の直前で一時的に停止した後に該負荷域に転がり込むこととなる。このため、前述の直線案内装置ではボールが負荷域に突入する度毎にスライダの摺動抵抗が変化してしまい、かかるスライダの円滑な運動が阻害されてしまうといった問題点があった。また、このような現象は軸受隙間の発生を防止する目的でボールに予圧を付与している場合に特に顕著である。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するものとして、多数のボールを整列保持したボール連結体を上記無限循環路に組み込んだ直線案内装置が提案されている(特開平5−52217号公報)。図15及び図16に示すように、かかるボール連結体100は所定の間隔をおいて一列に配列された多数のボール101と、これらボール101を回転自在に且つ数珠状に保持した連結体ベルト102とからなり、上記連結体ベルト102は各ボール101の間に介装される複数の間座103をボールの配列方向に沿った一対の帯部104で連結して構成されている。この連結体ベルト102は上記ボール101を金型内に中子として配置した可撓性樹脂の射出成形によって製作され、ボール101を数珠状に配列した状態で上記金型から取り出される。
【0006】
このように構成された従来のボール連結体100は、図17に示す如くスライダ105の無限循環路106に組み込まれて該無限循環路内を循環するのであるが、この際、互いに隣接するボール101の間には間座103が介装されていることから、ボール同志の相互摩擦や衝突が防止され、ボール101の磨耗を可及的に防止することができた。
【0007】
また、無限循環路内にボール連結体を組み込んだ場合では、互いに隣接するボールが連結体ベルトによって繋がれており、負荷域に突入する直前のボールは既に負荷域に転がり込んだボールの動きに連動して該負荷域に引き込まれることから、負荷域の直前においてもボールは円滑に転動し、スライダの円滑な運動を確保することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のボール連結体は図15の如く略一直線状に成形され、これが無限循環路内に組み込まれて環状に湾曲させられて使用されることから、かかる無限循環路内では元の直線状に展開しようとするボール連結体の両端が無限循環路の内壁と擦れてしまい、その循環運動に対して不必要な抵抗が作用してしまうといった問題点があった。
【0009】
また、従来のボール連結体は無限循環路内においてその両端が互いに連結されていないことから、かかるボール連結体を無限循環路内で循環させると、ボール連結体の先端に位置するボールが負荷域に突入する際に該ボール連結体の循環に対して大きな抵抗が作用する結果となり、やはりスライダの円滑な運動が阻害されてしまうといった問題点があった。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであって、その目的とすることころは、無限循環路に組み込まれたボール連結体の両端が該無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止し、もって無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能なボール連結体を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、ボール連結体の先端が負荷域に突入する際に該ボール連結体に対して大きな抵抗が作用するのを防止し、もって無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能なボール連結体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的を達成す本発明のボール連結体は、所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、上記連結体ベルトは、その長手方向の両端に一対の係止部を備え、これら係止部を相互に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されることを特徴とするものである。
【0013】
そして、このような技術的手段によれば、多数の転動体が一列に配列された連結体ベルトはその両端に一対の係止部を備え、該転動体連結体を軸受装置の無限循環路内に組み込んだ際には、これら係止部を互いに嵌合させることによって該転動体連結体が無端状に形成されることから、無限循環路に組み込まれた後の転動体連結体は常に一様な円環状をなして該無限循環路内を循環することとなり、転動体連結体の端部が無限循環路の内壁と擦れ合うといった問題点を回避することができる。
【0014】
ここで、上記連結体ベルトの両端に形成される一対の係止部としては、転動体連結体を無端状に連結することがてきるものであれば、いかなる形状に形成されていても差し支えないが、具体的には、連結体ベルトの一端に係止凹部を、他端にはこの係止凹部に嵌合する係止突部を形成するのが好ましい。
【0015】
ここで、上記係止凹部及び係止凸部は互いに嵌合することで連結体ベルトの両端を接続することのできるものであれば、いかなる形状であっても差し支えないが、例えば上記連結体ベルトを合成樹脂で成形した場合、かかる転動体連結体を組み込んだ軸受装置の使用環境等によって該転動体連結体が伸縮し、あるいは無限循環路内に封入された潤滑油によって該転動体連結体が膨潤することを考慮すると、上記係止凹部に対する係止凸部の嵌合量に応じて無端状に形成された連結体ベルトの長さを調整できるのが好ましい。
【0016】
一方、無限循環路内を循環する転動体連結体の先端を淀みなく負荷域に突入させ、かかる無限循環路内における転動体連結体の循環の円滑化を図るためには、循環方向における転動体連結体の先端が該連結体の後端に引っ張られるようにして負荷域に突入するよう構成すれば良い。従って、かかる観点からすれば、前述の如く係止凹部と係止凸部によって連結体ベルトの両端を連結すると共に、係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部の抜け止めを形成し、相互に接続された連結体ベルトの両端の間である程度の引っ張り力が作用するように構成するのが好ましい。
【0017】
また、かかる転動体連結体は軸受装置の無限循環路を自由に屈曲して循環するものであるから、該転動体連結体の循環の更なる円滑化を図るためには、上記係止凹部に対して係止凸部が揺動自在に嵌合していることが好ましい。
【0018】
尚、本発明において、連結体ベルトに配列される転動体はボールであってもローラであっても差し支えなく、また、この転動体連結体が組み込まれる軸受装置も前述の直線案内装置に限られることなく、転動体の無限循環路を備えているものであればボールねじ、ボールスブライン、ローラスプライン等であっても良い。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の転動体連結体を詳細に説明する。
図1及び図2は転動体にボールを用いた本発明の転動体連結体の第1実施例を示すものである。このボール連結体1は合成樹脂製の連結体ベルト2に所定間隔で複数のボール3を一列に配列したものであり、該ボール3は上記連結体ベルト2に保持された状態で自在に回転可能となっている。
【0020】
上記連結体ベルト2は、互いに隣接するボール3の間に配された複数の間座4と、これら間座4を連結する一対の帯部5とから構成され、図3及び図4に示すように、各間座4はその断面が円板状に形成されると共に、ボール3との接触面6はボール3の球面に倣った凹状に形成されている。
【0021】
また、図4に示すように、上記連結体ベルト2の一端に位置する間座4aには貫通孔6が形成される一方、他端に位置する間座4bには上記貫通孔6に挿入されるスタッド7が突設されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体1を組み込んだ際に、上記スタッド7を貫通孔6に嵌合させて該ボール連結体1を無端状に連結できるようになっている。
【0022】
このボール連結体1は上記ボール3を中子として金型内に配列した合成樹脂の射出成形により成形され、成形完了後に上記連結体ベルト2をボール3と共に金型から離型して製造される。また、単に連結体ベルト2を射出成形したのみでは該ベルト2の間座4及び帯部5がボール3と密着してしまい、該連結体ベルト2に対してボール3が自在に回転しないことから、この実施例では成形完了後のボール連結体1を鉱油系潤滑油に浸漬し、経時的な連結体ベルト2の膨潤を待ってボール3と間座4又は帯部5との間に隙間を形成し、該ボール3の自由な回転を可能としている。
【0023】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体1は、例えば図17に示す直線案内装置の無限循環路に組み込まれた際に、上記貫通孔6にスタッド7を嵌合させることで無端状に形成されて使用される。このため、かかるボール連結体1が無限循環路9内を循環する際に、上記連結体ベルト2の両端に位置する間座4a,4bは常にボール3の循環方向へ向くようになり、ボール連結体1の両端部が無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止することができるものである。
【0024】
また、この実施例のボール連結体1では、図4に示すように、上記貫通孔6に対するスタッド7の嵌合量を貫通孔の長さLの範囲内で変化させることができるので、合成樹脂で成形している連結体ベルト2が例えば無限循環路内の温度環境等に応じて伸縮を生じた場合であっても、その伸縮量が上記長さLの範囲内てあれば、スタッド7が貫通孔6から脱け出るのを防止し、あるいはボール連結体の両端が互いに干渉し合うのを効果的に防止することができる。
【0025】
次に、図5及び図6に示す本発明の転動体連結体の第2実施例について説明する。
このボール連結体11は合成樹脂製の連結体ベルト12に所定間隔で複数のボール3を一列に配列したものであり、該ボール3は上記連結体ベルト12に保持された状態で自在に回転可能となっている。
【0026】
上記連結体ベルト12はボール3の球面に沿って、しかも該ボール3の配列方向に沿って帯状に形成された4本のベルト部材15を有し、かかるベルト部材14は互いに隣接するボール3,3の間において他のベルト部材15と相互に連結されている。また、互いに隣接するボール3の間には円盤状の連結部14が形成されており、各ベルト部材15はこの連結部14を介して他のベルト部材15と相互に連結される一方、この連結部14は互いに隣接するボール3の接触を防止する間座としての役割も果たしている。
【0027】
上記ベルト部材15はボール3の球面を4等分するようにボール列の上下左右に配されており、ボール3がこれに隣接する一対の連結部14の間から抜けでることがないよう、4方向からボール3の動きを拘束している。また、かかるベルト部材15はボール3の球面に沿って形成されており、ボール連結体11を全体的に観察した場合に、上記連結体ベルト12は連結部14の形成位置において最も括れた形状をなしている。
【0028】
従って、このボール連結体11は前述の第1実施例のボール連結体1と比較して何れの方向へも自由に屈曲させることが可能であり、例えばボールねじ装置等の如く螺旋状に形成された無限循環路に対して組み込んだ際にも、かかる循環路内を円滑に循環し得るようになっている。
【0029】
また、このボール連結体11の一端に位置する連結部14aには先端が傘状に拡開した係止突起16が突設される一方、他端に位置する連結部14bには上記係止突起16が挿入される蟻溝状の凹穴17が形成されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体1を組み込んだ際に、図6に示すように、上記係止突起16を凹穴17に嵌合させて該ボール連結体1を無端状に連結できるようになっている。
【0030】
このボール連結体1は前述の第1実施例のボール連結体と全く同様の方法により成形され、やはり成形完了後に鉱油系潤滑油に浸漬することでボール3の自由な回転を可能としている。
【0031】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体11も、例えば図17に示す直線案内装置の無限循環路に組み込まれた際に、上記凹穴17に係止突起16を嵌合させることで無端状に形成されて使用されるので、前記第1実施例と同様、ボール連結体11の両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせることなく、かかるボール連結体11を円滑に循環させることができるものである。
【0032】
また、この実施例のボール連結体11では、上記係止突起16の先端が傘状に拡開している一方、上記凹穴17は蟻溝状に形成されていることから、一旦凹穴17に係止突起16を押し込んだ後は、無端状に連結されたボール連結体11に多少の引っ張り力を与えても該係止突起16が凹穴17から脱け出ることはない。このため、無限循環路を循環しているボール連結体11の先端が負荷域に突入する際に、かかる先端は既に負荷域に入り込んでいるボール連結体11の後端に引っ張られるようにして負荷域に突入するので、このときボール連結体11の動きに淀みが生じることはなく、ボール連結体11の循環運動を一層円滑化することができるものである。
【0033】
次に、図7及び図8に示す本発明の転動体連結体の第3実施例について説明する。
この実施例のボール連結体21は前述の第2実施例のボール連結体11と略同一の構成を有するものであるが、無限循環路内におけるボール連結体の伸縮に対応するため、連結部14aに突設した係止突起26の長さを第2実施例の係止突起16のそれよりも長くする一方、連結部14bに形成した凹穴27の深さを第2実施例の凹穴17のそれよりも深くし、図8に示す距離Lの範囲内で無端状に連結したボール連結体21の長さを調整できるようにした。それ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図中に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
従って、この第3実施例のボール連結体21によれば、前述の第2実施例と同様の効果を奏するのは勿論のこと、上記凹穴27に対する係止突起26の嵌合量を距離Lの範囲内で変化させることができるので、合成樹脂で成形している連結体ベルト12が無限循環路内での使用中に伸縮を生じた場合であっても、かる伸縮に対してボール連結体21の長さを自在に調整することができるものである。
【0035】
次に、図9乃至図12に示す本発明の転動体連結体の第4実施例について説明する。
図9及び図10に示すように、このボール連結体31は前述の第1実施例のボール連結体1と略同一の構成を有するものであるが、連結体ベルト2の両端部の形状を第1実施例のそれとは異なったものとし、無限循環路内でこれら両端部を相互に連結した際に、かかる連結部が自在に屈曲できるようにしたものである。それ以外の構成は第1実施例と全く同一であるので、図中に第1実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】
図10中の一点鎖線円Aで囲まれた連結体ベルト2の一端には、図11(A)に示す如く、断面略円状の頭部36aを有する係止突起36が上記帯部5の幅方向(図11の紙面垂直方向)に沿って形成される一方、図10中の一点鎖線円Bで囲まれた連結体ベルト2の他端には、図11(B)に示す如く、上記係止突起36の頭部36aを収容する断面略円状の係止凹所37がやはり上記帯部5の幅方向に沿って形成されている。また、この係止凹所37の開口部38には略45°の角度で面取りが施されている。
【0037】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体31は、これを直線案内装置等の軸受装置の無限循環路内に挿入した後、図12に示すように上記係止突起36を係止凹所37に嵌合させることで無端状に形成することができ、前記第1実施例と同様、ボール連結体31の両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせることなく、かかるボール連結体31を円滑に循環させることができるものである。
【0038】
また、この第4実施例のボール連結体31では、断面略円状に形成された係止突起36の頭部36aが上記係止凹所37に嵌合することから、一旦係止凹所37に係止突起36の頭部36aを嵌合させた後は、無端状に連結されたボール連結体31に多少の引っ張り力を与えても該係止突起36が係止凹所37から脱け出ることはなく、前記第2実施例のボール連結体11(図5参照)と同様、無限循環路を循環するボール連結体31の先端が負荷域に突入する際にもその動きに淀みが生じることはなく、ボール連結体31の循環運動を一層円滑化することができるものである。
【0039】
更に、この第4実施例のボール連結体31では上記係止凹所37の開口部38に面取りが施されていることから、図12に示すように、上記係止突起36はその頭部36aを係止凹所に嵌合させた状態で自由に揺動可能であり、連結体ベルト2の両端部を相互に連結した連結部においても該ボール連結体31は自由に屈曲することができる。従って、ボール連結体31の両端を相互に連結して該ボール連結体31を無端状に形成した場合であっても、かかるボール連結体31の無限循環路内における円滑な循環を確保することができるものである。
【0040】
次に、図13及び図14に示す本発明の転動体連結体の第5実施例について説明する。
図13に示すように、このボール連結体41は前述の第2実施例のボール連結体11と略同一の構成を有するものであるが、かかるボール連結体を無端状に連結した際にもその自由な屈曲性を確保するため、連結体ベルト12の両端部の形状を第2実施例のそれとは異なったものとした。それ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図中に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
このボール連結体41の一端に位置する連結部14aには球状の頭部46aを有する係止突起46が突設される一方、他端に位置する連結部14bには上記係止突起46の頭部46aが嵌合する球体受部47が形成されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体41を組み込んだ際に、図14に示すように、上記頭部46aを球体受部47に嵌合させて該ボール連結体41を無端状に連結できるようになっている。
【0042】
従って、この第5実施例のボール連結体41では、上記係止突起46の頭部46aを球体受部47に嵌合させて該ボール連結体を無端状に連結すると、これら頭部46aと球体受け部47とがボールジョイントとして機能し、無限循環路内におけるボール連結体41の屈曲に応じて係止突起46が球体受部47に対していずれの方向へも自由に揺動することが可能である。
【0043】
そもそも本実施例のボール連結体41は隣接するボール3,3の間において括れた形状をなしていることから何れの方向へも自由に屈曲可能であり、ボールねじ装置等の無限循環路に適したものであるが、該ボール連結体41の両端部をこのようにボールショイントを模した構成で連結することにより、その自由な屈曲性を失うことなく、かかるボール連結体41を無限循環路内において無端状に形成することができるものである。
【0044】
尚、この実施例のボール連結体41においても、一旦係止突起46の頭部46aを球体受部47に嵌合させると、かかる頭部46aは容易には球体受部47から抜け出ないため、前述の第2実施例と同様の作用効果も奏するものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の転動体連結体によれば、連結体ベルトの両端に夫々備えられた係止凹部と係止凸部を互いに嵌合させることによって、軸受装置の無限循環路内に組み込まれた後に無端状に形成し得ることから、かかる無限循環路を循環する転動体連結体の端部が無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止することができ、無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したボール連結体の第1実施例を示す平面図である。
【図2】 第1実施例に係るボール連結体の正面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 第1実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図5】 本発明を適用したボール連結体の第2実施例を示す正面図である。
【図6】 第2実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図7】 本発明を適用したボール連結体の第3実施例を示す正面図である。
【図8】 第3実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図9】 本発明を適用したボール連結体の第4実施例を示す平面図である。
【図10】 第4実施例に係るボール連結体の正面図である。
【図11】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を夫々示す拡大図である。
【図12】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図13】 本発明を適用したボール連結体の第5実施例を示す正面図である。
【図14】 第5実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図15】 従来のボール連結体を示す平面図である。
【図16】 従来のボール連結体を示す側面図である。
【図17】 従来のボール連結体を直線案内装置のボール無限循環路に組み込んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ボール連結体、2…連結体ベルト、3…ボール(転動体)、4…間座、5…帯部、6…貫通穴(係止凹部)、7…スタッド(係止凸部)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a rolling element in which a large number of rolling elements are arranged in a line and held so as to be able to roll, and are used, for example, incorporated in an infinite circulation path of a rolling element of an infinite sliding linear guide device or a ball screw device. Concerning the connected body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a linear guide device that guides a movable body such as a table along a fixed part such as a bed has a track rail having a ball rolling groove and a load rolling groove facing the ball rolling groove. The load rolling groove has a no-load rolling path that circulates the ball from one end to the other end. The slider moves along the track rail and rolls while applying a load between the slider and the track rail. It is known that it is composed of a large number of balls that run and circulate through an infinite circuit constituted by a loaded rolling groove of the slider and an unloaded rolling path.
[0003]
In the conventional linear guide device configured as described above, since the infinite circulation path of the slider is filled with balls, when the slider moves along the track rail, adjacent balls collide or rub against each other. However, there is a problem in that the ball circulates in the infinite circulation path, and the ball wears out early and the life of the apparatus is shortened.
[0004]
On the other hand, when focusing on the rolling state of individual balls in the infinite circulation path, such balls roll while applying a load between the load rolling groove of the slider and the ball rolling groove of the track rail. When it passes between the two grooves, it is released from the load and circulates in the endless circuit while repeating this. For this reason, since such a ball is slightly crushed by the load when entering between the above-mentioned load rolling groove and the ball rolling groove (hereinafter referred to as a load region), the ball has rolled in the no-load rolling passage. When the ball enters the load region, a large resistance acts on the ball, and the ball temporarily stops immediately before the load region and then rolls into the load region. For this reason, the above-described linear guide device has a problem that the sliding resistance of the slider changes each time the ball enters the load region, and the smooth movement of the slider is hindered. Such a phenomenon is particularly remarkable when a preload is applied to the ball for the purpose of preventing the occurrence of a bearing gap.
[0005]
In order to solve such problems, a linear guide device has been proposed in which a ball coupling body in which a large number of balls are aligned and held is incorporated in the infinite circulation path (Japanese Patent Laid-Open No. 5-52217). As shown in FIGS. 15 and 16, the ball coupling body 100 includes a large number of balls 101 arranged in a row at a predetermined interval, and a coupling body belt 102 that holds these balls 101 in a rotatable and beaded manner. The connecting body belt 102 is configured by connecting a plurality of spacers 103 interposed between the balls 101 by a pair of belt portions 104 along the ball arrangement direction. The coupling belt 102 is manufactured by injection molding of a flexible resin in which the balls 101 are arranged as cores in a mold, and is taken out from the mold in a state where the balls 101 are arranged in a bead shape.
[0006]
As shown in FIG. 17, the conventional ball coupling body 100 configured as described above is incorporated in the endless circulation path 106 of the slider 105 and circulates in the endless circulation path. Since the spacer 103 is interposed between the balls, mutual friction and collision between the balls can be prevented, and wear of the balls 101 can be prevented as much as possible.
[0007]
In addition, when a ball coupling body is incorporated in an infinite circulation path, adjacent balls are connected by a coupling belt, and the ball immediately before entering the load area is linked to the movement of the ball already rolled into the load area. Thus, since the ball is drawn into the load region, the ball smoothly rolls immediately before the load region, and a smooth movement of the slider can be secured.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, this conventional ball coupling body is formed in a substantially straight line shape as shown in FIG. 15 and is used by being bent into an annular shape by being incorporated in the infinite circulation path. However, both ends of the ball coupling body to be expanded in a rubbing manner rub against the inner wall of the infinite circulation path, and unnecessary resistance acts on the circulation motion.
[0009]
Further, since both ends of the conventional ball linked body are not connected to each other in the endless circulation path, when such a ball linked body is circulated in the endless circulation path, the ball located at the tip of the ball linked body is loaded. As a result, a large resistance is exerted on the circulation of the ball coupling body when it enters, and the smooth movement of the slider is hindered.
[0010]
The present invention has been made in view of such problems, and the object of the present invention is to prevent both ends of the ball coupling body incorporated in the endless circuit from rubbing against the inner wall of the endless circuit. Accordingly, it is an object of the present invention to provide a ball coupling body capable of facilitating circulation in an infinite circulation path as much as possible.
[0011]
Another object of the present invention is to prevent a large resistance from acting on the ball coupling body when the tip of the ball coupling body enters the load region, thereby enabling circulation in the infinite circuit. An object of the present invention is to provide a ball coupling body that can be smoothly smoothed.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
That is, the ball coupling body of the present invention that achieves the above-described object includes a large number of rolling elements arranged in a row at predetermined intervals, and these rolling elements are rotatably held and adjacent rolling elements are mutually connected. A rolling element coupling body used by being incorporated in an infinite circulation path of the rolling element provided in the bearing device, wherein the coupling belt has a pair of ends at both ends in the longitudinal direction thereof. It is characterized in that it is formed endlessly in the endless circulation path by providing locking portions and fitting these locking portions together.
[0013]
According to such technical means, the connecting body belt in which a large number of rolling elements are arranged in a line is provided with a pair of engaging portions at both ends thereof, and the rolling element connecting body is disposed in the infinite circulation path of the bearing device. Since the rolling element coupling body is formed into an endless shape by fitting these locking portions together, the rolling element coupling body after being incorporated into the infinite circulation path is always uniform. A circular ring is circulated in the endless circulation path, and the problem that the end of the rolling element coupling body rubs against the inner wall of the endless circulation path can be avoided.
[0014]
Here, the pair of engaging portions formed at both ends of the connecting body belt may be formed in any shape as long as it can connect the rolling element connecting body in an endless manner. More specifically, however, it is preferable to form a locking recess at one end of the coupling belt and a locking projection that fits into the locking recess at the other end.
[0015]
Here, the engaging concave portion and the engaging convex portion may have any shape as long as they can be connected to each other so that both ends of the connecting belt can be connected. Is formed of synthetic resin, the rolling element coupling body expands and contracts depending on the usage environment of the bearing device incorporating the rolling element coupling body, or the rolling element coupling body is lubricated by the lubricating oil enclosed in the infinite circulation path. In consideration of swelling, it is preferable that the length of the endless belt formed in the endless shape can be adjusted in accordance with the amount of engagement of the engaging projection with the engaging recess.
[0016]
On the other hand, in order to smoothly circulate the rolling element coupling body in the endless circulation path by allowing the tip of the rolling element coupling body circulating in the infinite circulation path to enter the load region without any stagnation, What is necessary is just to comprise so that the front-end | tip of a connection body may be pulled in to the rear end of this connection body, and may enter into a load area. Therefore, from this point of view, as described above, both ends of the connecting belt are connected by the locking recess and the locking projection, and the locking recess is formed with a stopper of the locking projection fitted thereto. It is preferable that a certain tensile force is applied between the ends of the interconnected belts connected to each other.
[0017]
Further, since the rolling element coupling body is freely bent and circulated in the infinite circulation path of the bearing device, in order to further facilitate the circulation of the rolling element coupling body, On the other hand, it is preferable that the latching convex part fits in a swingable manner.
[0018]
In the present invention, the rolling elements arranged on the connecting belt may be balls or rollers, and the bearing device in which the rolling elements are incorporated is also limited to the linear guide device described above. Alternatively, a ball screw, a ball sline, a roller spline, or the like may be used as long as it has an infinite circulation path for rolling elements.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the rolling element coupling body of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 and FIG. 2 show a first embodiment of a rolling element assembly according to the present invention in which a ball is used as the rolling element. The ball coupling body 1 is formed by arranging a plurality of balls 3 in a row at a predetermined interval on a coupling belt 2 made of synthetic resin, and the balls 3 can freely rotate while being held by the coupling belt 2. It has become.
[0020]
The connecting belt 2 includes a plurality of spacers 4 disposed between adjacent balls 3 and a pair of belt portions 5 that connect the spacers 4 as shown in FIGS. 3 and 4. In addition, each spacer 4 is formed in a disc shape in cross section, and the contact surface 6 with the ball 3 is formed in a concave shape following the spherical surface of the ball 3.
[0021]
As shown in FIG. 4, a through hole 6 is formed in the spacer 4 a located at one end of the coupling belt 2, while the spacer 4 b located at the other end is inserted into the through hole 6. When the ball coupling body 1 is incorporated into a ball infinite circulation path such as a linear guide device, the stud coupling is fitted into the through-hole 6 so that the ball coupling body 1 is It can be connected endlessly.
[0022]
The ball connector 1 is formed by injection molding of a synthetic resin arranged in a mold with the ball 3 as a core, and is manufactured by releasing the connector belt 2 from the mold together with the ball 3 after completion of the molding. . Further, if the connecting belt 2 is simply injection-molded, the spacer 4 and the belt portion 5 are in close contact with the ball 3, and the ball 3 does not rotate freely with respect to the connecting belt 2. In this embodiment, the ball coupling body 1 after completion of molding is immersed in a mineral oil-based lubricating oil, and a gap is formed between the ball 3 and the spacer 4 or the belt section 5 after waiting for the swelling of the coupling belt 2 over time. The ball 3 can be freely rotated.
[0023]
And the ball | bowl coupling body 1 of a present Example comprised in this way is made to fit the said stud 7 in the said through-hole 6 when it is integrated in the infinite circulation path of the linear guide apparatus shown, for example in FIG. Used endlessly. For this reason, when the ball coupling body 1 circulates in the endless circulation path 9, the spacers 4a and 4b located at both ends of the coupling belt 2 always face the circulation direction of the ball 3, and the ball coupling It is possible to prevent the both ends of the body 1 from rubbing against the inner wall of the infinite circulation path.
[0024]
Moreover, in the ball | bowl coupling body 1 of this Example, since the fitting amount of the stud 7 with respect to the said through-hole 6 can be changed within the range of the length L of a through-hole, as shown in FIG. Even if the connecting body belt 2 formed in the above-described case has expanded and contracted according to the temperature environment in the infinite circulation path, etc., if the expansion / contraction amount is within the range of the length L, the stud 7 The escape from the through hole 6 can be prevented, or the both ends of the ball coupling body can be effectively prevented from interfering with each other.
[0025]
Next, a second embodiment of the rolling element assembly of the present invention shown in FIGS. 5 and 6 will be described.
The ball coupling body 11 is formed by arranging a plurality of balls 3 in a line at a predetermined interval on a coupling belt 12 made of synthetic resin, and the balls 3 can freely rotate while being held by the coupling belt 12. It has become.
[0026]
The connecting belt 12 has four belt members 15 formed in a belt shape along the spherical surface of the ball 3 and along the arrangement direction of the balls 3, and the belt member 14 includes adjacent balls 3, 3. 3 is interconnected with another belt member 15. In addition, a disk-shaped connecting portion 14 is formed between the adjacent balls 3, and each belt member 15 is connected to another belt member 15 through the connecting portion 14. The portion 14 also serves as a spacer for preventing the balls 3 adjacent to each other from contacting each other.
[0027]
The belt member 15 is arranged on the upper, lower, left and right sides of the ball row so as to divide the spherical surface of the ball 3 into four equal parts, so that the ball 3 does not come out from between a pair of connecting portions 14 adjacent thereto. The movement of the ball 3 is restricted from the direction. Further, the belt member 15 is formed along the spherical surface of the ball 3, and when the ball coupling body 11 is observed as a whole, the coupling belt 12 has the most constricted shape at the position where the coupling portion 14 is formed. There is no.
[0028]
Therefore, the ball coupling body 11 can be freely bent in any direction as compared with the ball coupling body 1 of the first embodiment, and is formed in a spiral shape such as a ball screw device. Even when incorporated into an infinite circulation path, the circulation path can be smoothly circulated.
[0029]
Further, a locking projection 16 having a tip that expands in an umbrella shape is projected from the coupling portion 14a positioned at one end of the ball coupling body 11, while the locking projection 14b is positioned at the coupling portion 14b positioned at the other end. A dovetail-shaped concave hole 17 into which 16 is inserted is formed, and when the ball coupling body 1 is assembled in a ball infinite circulation path such as a linear guide device, the above-described locking is shown in FIG. The protrusion 16 is fitted in the concave hole 17 so that the ball connector 1 can be connected endlessly.
[0030]
The ball coupling body 1 is molded by the same method as the ball coupling body of the first embodiment described above, and the ball 3 can be freely rotated by being immersed in mineral oil based lubricating oil after completion of the molding.
[0031]
And the ball | bowl coupling body 11 of a present Example comprised in this way is also made to fit the latching protrusion 16 in the said recessed hole 17, when it is integrated in the infinite circulation path of the linear guide apparatus shown, for example in FIG. Thus, the ball connector 11 is smoothly circulated without rubbing the both ends of the ball connector 11 with the inner wall of the infinite circulation path, as in the first embodiment. It is something that can be done.
[0032]
Further, in the ball coupling body 11 of this embodiment, since the tip of the locking projection 16 is expanded in an umbrella shape, the concave hole 17 is formed in a dovetail shape. After the locking projection 16 is pushed in, the locking projection 16 does not escape from the recessed hole 17 even if a slight tensile force is applied to the endlessly connected ball coupling body 11. For this reason, when the tip of the ball coupling body 11 circulating in the endless circulation path enters the load region, the tip is pulled by the rear end of the ball coupling body 11 that has already entered the load region. In this case, no stagnation occurs in the movement of the ball coupling body 11 at this time, and the circulation movement of the ball coupling body 11 can be further smoothed.
[0033]
Next, a third embodiment of the rolling element assembly of the present invention shown in FIGS. 7 and 8 will be described.
The ball coupling body 21 of this embodiment has substantially the same configuration as the ball coupling body 11 of the second embodiment described above. However, in order to cope with the expansion and contraction of the ball coupling body in the infinite circulation path, the coupling portion 14a. The length of the locking projection 26 projecting from the locking projection 16 is made longer than that of the locking projection 16 of the second embodiment, while the depth of the recessed hole 27 formed in the connecting portion 14b is set to the depth of the recessed hole 17 of the second embodiment. The length of the ball coupling body 21 connected endlessly within the range of the distance L shown in FIG. 8 can be adjusted. Since the other configuration is exactly the same as that of the second embodiment, the same reference numerals as those of the second embodiment are given in the drawing, and detailed description thereof is omitted.
[0034]
Therefore, according to the ball coupling body 21 of the third embodiment, the effect similar to that of the second embodiment described above is obtained, and the fitting amount of the locking projection 26 with respect to the concave hole 27 is set to the distance L. Therefore, even if the connecting belt 12 formed of a synthetic resin expands and contracts during use in the endless circulation path, the ball connecting body against such expansion and contraction. The length of 21 can be freely adjusted.
[0035]
Next, a fourth embodiment of the rolling element assembly of the present invention shown in FIGS. 9 to 12 will be described.
As shown in FIGS. 9 and 10, the ball coupling body 31 has substantially the same configuration as the ball coupling body 1 of the first embodiment described above, but the shapes of both end portions of the coupling body belt 2 are the same. This embodiment is different from that of the first embodiment, and when the both end portions are connected to each other in the endless circuit, the connecting portion can be freely bent. Since the other configuration is exactly the same as that of the first embodiment, the same reference numerals as those of the first embodiment are given in the drawing, and detailed description thereof is omitted.
[0036]
As shown in FIG. 11 (A), a locking projection 36 having a substantially circular head 36a is formed at one end of the connecting belt 2 surrounded by a one-dot chain line A in FIG. While formed along the width direction (perpendicular to the plane of FIG. 11), the other end of the connecting belt 2 surrounded by the one-dot chain line B in FIG. A locking recess 37 having a substantially circular cross section for accommodating the head portion 36 a of the locking projection 36 is also formed along the width direction of the band portion 5. The opening 38 of the locking recess 37 is chamfered at an angle of approximately 45 °.
[0037]
Then, the ball connector 31 of the present embodiment configured as described above is inserted into the infinite circulation path of the bearing device such as a linear guide device, and then the locking projection 36 is engaged as shown in FIG. The ball coupling body can be formed endlessly by being fitted to the recess 37, and, like the first embodiment, the both ends of the ball coupling body 31 are not rubbed against the inner wall of the infinite circuit. 31 can be circulated smoothly.
[0038]
Further, in the ball coupling body 31 of the fourth embodiment, since the head portion 36a of the locking projection 36 having a substantially circular cross section is fitted into the locking recess 37, the locking recess 37 is temporarily provided. After the head portion 36a of the locking projection 36 is fitted to the ball coupling body 31, the locking projection 36 is detached from the locking recess 37 even if a slight pulling force is applied to the ball coupling body 31 connected endlessly. Like the ball coupling body 11 of the second embodiment (see FIG. 5), the movement of the ball coupling body 31 that circulates through the infinite circulation path is stagnation when it enters the load region. In other words, the circulation motion of the ball coupling body 31 can be further smoothed.
[0039]
Further, in the ball coupling body 31 of the fourth embodiment, since the opening 38 of the locking recess 37 is chamfered, as shown in FIG. 12, the locking projection 36 has its head 36a. Can be freely swung in a state of being fitted in the locking recess, and the ball coupling body 31 can be freely bent even at a coupling portion in which both ends of the coupling belt 2 are coupled to each other. Therefore, even when both ends of the ball coupling body 31 are connected to each other to form the ball coupling body 31 in an endless manner, it is possible to ensure smooth circulation of the ball coupling body 31 in the infinite circulation path. It can be done.
[0040]
Next, a fifth embodiment of the rolling element assembly of the present invention shown in FIGS. 13 and 14 will be described.
As shown in FIG. 13, the ball coupling body 41 has substantially the same configuration as the ball coupling body 11 of the second embodiment described above, but when such a ball coupling body is coupled endlessly, In order to ensure free bendability, the shape of both end portions of the connecting body belt 12 is different from that of the second embodiment. Since the other configuration is exactly the same as that of the second embodiment, the same reference numerals as those of the second embodiment are given in the drawing, and detailed description thereof is omitted.
[0041]
A locking projection 46 having a spherical head 46 a is projected from the coupling portion 14 a located at one end of the ball coupling body 41, while the coupling projection 14 b located at the other end is projected from the head of the locking projection 46. A spherical body receiving portion 47 into which the portion 46a is fitted is formed, and when the ball coupling body 41 is assembled in a ball infinite circulation path such as a linear guide device, as shown in FIG. The ball coupling body 41 can be connected endlessly by being fitted to the spherical body receiving portion 47.
[0042]
Therefore, in the ball coupling body 41 of the fifth embodiment, when the head 46a of the locking projection 46 is fitted to the spherical body receiving portion 47 and the ball coupling body is coupled endlessly, the head 46a and the spherical body are connected. The receiving portion 47 functions as a ball joint, and the locking projection 46 can swing freely in any direction with respect to the spherical body receiving portion 47 according to the bending of the ball coupling body 41 in the infinite circulation path. It is.
[0043]
In the first place, the ball coupling body 41 of the present embodiment has a constricted shape between the adjacent balls 3 and 3, so that it can be bent freely in any direction and is suitable for an infinite circuit such as a ball screw device. However, by connecting the both ends of the ball coupling body 41 in such a configuration simulating a ball joint, the ball coupling body 41 can be connected to the infinite circuit without losing its free flexibility. It can be formed endlessly inside.
[0044]
Even in the ball coupling body 41 of this embodiment, once the head portion 46a of the locking projection 46 is fitted to the sphere receiving portion 47, the head portion 46a does not easily come out of the sphere receiving portion 47. The same effects as those of the second embodiment described above can also be achieved.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the rolling element coupling body of the present invention, the engaging recesses and the locking protrusions respectively provided at both ends of the coupling belt are fitted to each other, whereby the infinite circulation path of the bearing device is obtained. Since it can be formed endlessly after being incorporated into the inside, it is possible to prevent the end of the rolling element coupling body circulating in the endless circulation path from rubbing against the inner wall of the endless circulation path. It is possible to make the circulation as smooth as possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of a ball connector to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a front view of the ball connector according to the first embodiment.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is an enlarged view showing a state in which both ends of the ball connector according to the first embodiment are connected.
FIG. 5 is a front view showing a second embodiment of a ball connector to which the present invention is applied.
FIG. 6 is an enlarged view showing a state in which both end portions of the ball connector according to the second embodiment are connected.
FIG. 7 is a front view showing a third embodiment of a ball connector to which the present invention is applied.
FIG. 8 is an enlarged view showing a state in which both ends of a ball connector according to a third embodiment are connected.
FIG. 9 is a plan view showing a fourth embodiment of a ball assembly to which the present invention is applied.
FIG. 10 is a front view of a ball connector according to a fourth embodiment.
FIG. 11 is an enlarged view showing both end portions of the ball connector according to the fourth embodiment.
FIG. 12 is an enlarged view showing a state where both end portions of the ball connector according to the fourth embodiment are connected.
FIG. 13 is a front view showing a fifth embodiment of a ball connector to which the present invention is applied.
FIG. 14 is an enlarged view showing a state in which both ends of a ball connector according to a fifth embodiment are connected.
FIG. 15 is a plan view showing a conventional ball coupling body.
FIG. 16 is a side view showing a conventional ball coupling body.
FIG. 17 is a cross-sectional view showing a state in which a conventional ball coupling body is incorporated in a ball infinite circulation path of a linear guide device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Ball connection body, 2 ... Connection body belt, 3 ... Ball (rolling body), 4 ... Spacer, 5 ... Band part, 6 ... Through-hole (locking recessed part), 7 ... Stud (locking convex part)

Claims (3)

所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された負荷域及び無負荷転動通路からなる転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、
上記連結体ベルトは、その長手方向の一端に係止凹部を備える一方、他端には上記係止凹部と嵌合する係止凸部を備え、これら係止凹部と係止凸部を相互に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されると共に、
上記係止凹部に対する係止凸部の嵌合量に応じ、上記無限循環路内で無端状に形成された連結体ベルトの長さが調整されることを特徴とする転動体連結体。
It is composed of a large number of rolling elements arranged in a row at a predetermined interval, and a connecting body belt that rotatably holds these rolling elements and connects adjacent rolling elements to each other. A rolling element coupling body used by being incorporated in an infinite circulation path of a rolling element consisting of a loaded region and a no-load rolling passage ,
The connecting belt is provided with a locking recess at one end in the longitudinal direction, and a locking projection that fits into the locking recess at the other end. The locking recess and the locking projection are mutually connected. By being fitted, it is formed endlessly in the infinite circulation path,
The length of the endlessly connected belt formed in the endless circulation path is adjusted according to the amount of engagement of the engaging protrusion with the engaging recess .
上記係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部の抜け止めが形成されていることを特徴とする請求項1記載の転動体連結体。 2. A rolling element assembly according to claim 1, wherein the locking concave portion is formed with a locking convex portion fitted to the locking concave portion . 所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された負荷域及び無負荷転動通路からなる転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、It is composed of a large number of rolling elements arranged in a row at a predetermined interval, and a connecting belt that rotatably holds these rolling elements and connects adjacent rolling elements to each other. A rolling element coupling body used by being incorporated in an infinite circulation path of a rolling element comprising a loaded region and a no-load rolling passage,
上記連結体ベルトは、その長手方向の一端に球状の頭部を有する係止突起が設けられる一方、他端には上記係止突起の頭部が嵌合する球体受部が形成され、上記頭部に対して球体受部係を揺動自在に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されることを特徴とする転動体連結体。The connecting belt is provided with a locking projection having a spherical head at one end in the longitudinal direction thereof, and a spherical body receiving portion into which the head of the locking projection is fitted at the other end. A rolling element coupling body characterized in that it is formed endlessly in the infinite circulation path by fitting a spherical body receiving part to the part so as to be swingable.
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