JP4005370B2 - パケットデータ蓄積装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット化されて入力されたデータを蓄積するパケットデータ蓄積装置に関し、特に、映像や音声等の複数の種類のデータが多重されて送信されたパケットを受信して所望の種類のデータを選択的に蓄積した後に再生装置等に出力する受信装置などに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルデータによって映像データや音声データ、その他のデータが伝送されるディジタル放送等が普及しつつある。この種のデータ伝送においては、例えばMPEGシステム規格が適用され、それぞれ複数のPESパケットまたはテーブルデータ等の、データブロックから成る映像データ(Video)や音声データ(Audio)、SIデータ等からトランスポートストリームパケット(TSパケット)が生成され、生成されたTSパケットが多重化されて、トランスポートストリームとして伝送される。
【0003】
伝送されたトランスポートストリームを受信する受信装置では、例えば特開平7−297855号公報に記載されているように、受信したトランスポートストリームのTSパケットから、元のPESパケット等のデータブロックを生成し、一旦バッファに蓄積した後に読み出して、映像表示装置等に出力したり装置の動作を制御するために用いたりするようになっている。
【0004】
ここで、バッファに蓄積されたデータの読み出しは、データブロック区切りで行われる必要がある。そこで、従来のパケットデータ蓄積装置では、読み出しの際に、まずデータブロックの先頭部分を読み出して得られるデータブロックのサイズと、データブロックの先頭が蓄積されている領域のアドレスとを加算して、データブロックの末尾が蓄積されている領域のアドレスを算出した後に、そのアドレスまでの読み出しを行うようになっている。
【0005】
また、別の装置としては、データブロックの蓄積時に、別途、各データブロックが蓄積される領域のアドレス等を受信履歴などとして保存し、読み出し時に各データブロックごとの受信履歴を解析することにより、データブロック区切りで読み出し得るようにした装置も知られている。
【0006】
また、従来のパケットデータ蓄積装置においては、データブロックにデータエラーがあった場合には、そのまま、エラーがない場合と同様に蓄積され、読み出しの際に、エラー処理を行って、そのデータブロックを破棄するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパケットデータ蓄積装置では、データブロック区切りで読み出しを行うために上記のような演算処理等を行う必要があるうえ、データブロックの末尾までの蓄積が完了していない場合の読み出しを防止するためには、算出されたデータブロックの末尾の位置と、実際に蓄積されたデータの末尾の位置とを比較しながら読み出しを制御する必要があるために、読み出し処理が複雑なものとなり、装置の構成も複雑になるという問題点を有していた。
【0008】
また、受信履歴を保存するように構成された装置においても、やはり、読み出し時に受信履歴の解析を行う必要があるとともに、書き込み時にも受信履歴を生成する処理を行う必要があるうえ、受信履歴を保存するための記憶容量を必要とするという問題も生じる。
【0009】
さらに、データエラーがある場合にも、読み出し時に、読み出し処理やその後のデコード処理等を行っている途中でエラー処理を行う必要があるために、やはり処理や装置の複雑化を招くうえ、エラーのあるデータブロックも一旦蓄積することになるので、記憶容量が無駄に使用されるという問題点も有していた。
【0010】
前記の問題に鑑み、本発明は、データブロック区切りでの読み出しやデータエラーに対する処理を容易に行い得るようにして、処理や装置の構成の簡素化を図ることができるとともに、必要な記憶容量の低減も可能にすることを課題とする。
【0013】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明が講じた解決手段は、
複数のデータブロックがパケット化されて入力されたパケット列から、各上記データブロックを取り出すデータブロック取り出し手段と、
取り出された上記各データブロックを構成するデータを順次蓄積する蓄積手段と、
上記各データブロックを構成する最後の上記データの蓄積が行われるごとに、上記蓄積手段における、上記最後のデータの蓄積位置に対応する境界ポインタを更新して保持する蓄積制御手段と、
を備え、
上記蓄積制御手段は、
さらに、各上記データの蓄積が行われるごとに、上記蓄積手段における、上記各データの蓄積位置に対応する書き込みポインタを更新して保持するとともに、
蓄積される上記データが、上記各データブロックを構成する最後の上記データである場合に、上記境界ポインタを上記書き込みポインタに対応する値に更新し、
上記各データブロックが蓄積される際に不正なデータブロックであることが検出された場合に、上記書き込みポインタを上記境界ポインタに対応する値に更新し、
上記書き込みポインタを上記境界ポインタに対応する値に更新した後、上記不正なデータブロックの直前の上記データブロックに続けて、上記不正なデータブロックが検出されたことを示す情報を上記蓄積手段に蓄積させるように構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項1の発明によると、蓄積手段における境界ポインタに応じた位置までの読み出しを行えば、蓄積手段に蓄積された最後のデータブロックの最後のデータまでを読み出すことになるので、データブロック区切りでの読み出しを容易に行うことができる。また、蓄積が完了していないデータブロックが読み出されることも確実に防止される。ここで、蓄積手段における上記境界ポインタによって示される位置は、例えば最後に蓄積されたデータブロックの最後のデータの位置でもよいし、その次の位置、すなわち、次にデータが蓄積される位置などでもよく、上記最後のデータの位置と一定の対応関係のある位置であればよい。
しかも、境界ポインタを上記のような書き込みポインタに対応する値にすることによって、容易に境界ポインタの更新を行うことができる。ここで、上記境界ポインタと書き込みポインタとの対応関係は、一致する関係であれば、代入処理によって最も簡単に更新することができるが、これに限らず、それぞれのポインタが用いられる処理に適した一定の対応関係を有するように更新されるようになっていればよい。例えば境界ポインタの値が書き込みポインタをデクリメントした値になるようにすることにより、書き込みポインタによって、次にデータを書き込む位置を示す一方、境界ポインタによって、読み出し得る最後のデータの位置を示すようにすることができる。
また、上記のように書き込みポインタが更新された後、次のデータブロックは、上記不正なデータブロックが蓄積されていた領域に重ね書きされることになるので、不正なデータブロックを容易に破棄されたものとすることができる。
また、上記不正なデータブロックが検出されたことを示す情報によって、読み出しの際に、不正なデータブロックの破棄が行われたことを容易に検知することができる。
【0019】
また、請求項2の発明は、
請求項1のパケットデータ蓄積装置であって、
上記蓄積制御手段は、上記蓄積手段における、上記各データブロックを構成する上記データの前後の少なくとも何れか一方に、上記各データブロックの先頭または末尾を示す情報を蓄積させるように構成されたことを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明によると、各データブロックの先頭または末尾を示す情報を検出しながら読み出しを行うことにより、データブロック単位での読み出しを容易に行うことができる。
【0021】
また、請求項3の発明は、
請求項1および請求項2のうち何れか1項のパケットデータ蓄積装置であって、
上記蓄積制御手段は、それぞれ上記各データブロックの種類に対応した上記境界ポインタを保持するとともに、上記蓄積手段を上記各データブロックの種類に応じた領域に区分し、上記各データブロックを構成するデータをそれぞれのデータブロックの種類に応じた上記領域に蓄積させるように構成されたことを特徴とする。
【0022】
請求項3の発明によると、複数種類のデータブロックについて、それぞれ並行して、上記のような書き込みや読み出し処理を行わせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るパケットデータ蓄積装置の例として、MPEGシステム規格に準拠したディジタル放送を受信し、受信されたパケットを一旦蓄積して表示装置などに出力するディジタル放送受信機について説明する。
【0024】
まず、この受信機で受信されるトランスポートストリームパケット(TSパケット)について説明する。
【0025】
ディジタル放送では、例えば図1(a)〜(c)に示すように、映像データや、音声データ、その他のサービス情報(SIデータ)が、固定長(188バイト)のTSパケットによって構成されたトランスポートストリームとして伝送される。上記TSパケットは、パケットヘッダ(PH)と伝送すべきデータ(ペイロード等)とから成り、パケットヘッダには、伝送すべきデータの種類を示す識別番号(PID)が含まれている。具体的には、例えば図1(a)に示す映像データ(Video)や音声データ(Audio)のように複数のPESパケット、すなわち、映像データの場合はP2a、P2b…、音声データの場合はP1a、P1b…などのデータブロックから成るデータや、2種類のSIデータ(SI−1、SI−2)のように複数のテーブルデータ、すなわちT1a、T1b…やT2a、T2b…などのデータブロックから成るデータは、図1(b)に示すようにそれぞれ固定長のTSパケットに分割、結合された後、図1(c)に示すように複数種類のTSパケットが時分割で多重化されて、トランスポートストリームとして伝送される。ここで、上記データブロックは、TSパケット化される際には適宜分割または結合されるが、後述するように受信後の処理においては、各データブロック単位で取り扱われる。
【0026】
次に、上記のようなトランスポートストリームを受信し、所定の映像データ等を取り出して一旦蓄積した後に表示装置などに出力するディジタル放送受信機の構成について説明する。
【0027】
図2は、ディジタル放送受信機200の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ディジタル放送受信機200は、放送を選局するチューナー201と、ディジタル復調と誤り訂正とを行うディジタル復調回路202と、ディジタル復調回路202から入力されたトランスポートストリームから所望の映像データ等を抽出するデマルチプレクサ214と、デマルチプレクサ214から出力された映像データ等をデコードして図示しない表示装置等に出力するオーディオビデオデコード回路212と、デコードされる際に映像データ等を一旦蓄積するAVメモリ215と、デマルチプレクサ214によって抽出された映像データ等を一旦蓄積するとともに受信機の動作を制御するためのデータ等を保持するメモリ211と、受信機全体の動作の制御等を行うCPU213とを備えている。
【0028】
上記デマルチプレクサ214は、PID抽出回路203、PIDテーブル204、PID比較回路205、パケット選別回路206、フォーマット解析回路207、データ蓄積制御回路208、セクションデータ選別回路209およびセクションテーブル210を備えて構成されている。
【0029】
PID抽出回路203は、ディジタル復調回路202から出力されたトランスポートストリームの各TSパケットからPIDを取り出すようになっている。
【0030】
PIDテーブル204は、あらかじめ、受信すべきデータを示すPIDの値がエントリ番号と対応させてCPU213により設定されている。
【0031】
PID比較回路205は、PID抽出回路203により取り出されたPIDと、PIDテーブル204に登録されているPIDとを比較して、一致するPIDがPIDテーブル204に登録されているかを検査し、比較結果(一致検出信号)をパケット選別回路206に出力するとともに、PIDが一致した場合に、そのPIDに対応した一致PIDエントリ番号をデータ蓄積制御回路208に出力するようになっている。
【0032】
パケット選別回路206は、PID比較回路205によるPIDの比較結果が「一致」であった場合に、PID抽出回路203から入力されたTSパケットをフォーマット解析回路207に出力するようになっている。また、PIDの比較結果が「不一致」であったに場合は、PID抽出回路203から入力されたTSパケットは出力されずに破棄される。
【0033】
フォーマット解析回路207は、パケット選別回路206から出力されたTSパケットが映像データや音声データについてのものである場合には、PESパケットを取り出してデータ蓄積制御回路208に出力する一方、SIデータについてのものである場合には、テーブルデータを取り出してセクションデータ選別回路209に出力するようになっている。
【0034】
セクションデータ選別回路209は、フォーマット解析回路207から出力されたテーブルデータの先頭16バイトが、セクションテーブル210にあらかじめ設定されている受信すべきデータの候補(テーブルデータの先頭16バイトと比較して、受信するかどうかを判定するための複数のデータ列)と一致するかどうかを検査し、一致する場合に、そのテーブルデータをデータ蓄積制御回路208に出力するようになっている。
【0035】
データ蓄積制御回路208は、上記フォーマット解析回路207から出力されたPESパケット、およびセクションデータ選別回路209から出力されたテーブルデータをメモリ211に一旦蓄積させた後、所定のタイミングで、1以上のデータブロック単位で読み出してオーディオビデオデコード回路212に出力するようになている。より詳しくは、図3に示すように、TSパケットのPIDによって示されるデータの種類に応じてメモリ211の記憶領域を区分けし、PID比較回路205から出力される一致PIDエントリ番号に応じた蓄積領域に、PESパケットまたはテーブルデータを書き込むようになっている。
【0036】
上記PESパケット等のデータの書き込みや読み出しは、データ蓄積制御回路208の内部(またはメモリ211等)に各データの種類ごとに保持される書き込みポインタ(WP)、読出しポインタ(RP)、蓄積領域の開始位置を示す蓄積領域開始ポインタ(SP)、蓄積領域の終了位置を示す蓄積領域終了ポインタ(EP)、および全てのデータの蓄積が完了したデータブロックの終端位置に応じた境界ポインタ(BP)に基づいて行われるようになっている。すなわち、各データの種類に応じたメモリ211の蓄積領域における、書き込み、読み出しポインタ(WP、RP)に応じた位置に対して書き込み、読み出しが行われるとともにこれらのポインタがインクリメントされ、また、これらのポインタが蓄積領域終了ポインタ(EP)に等しくなると蓄積領域開始ポインタ(SP)と同じ値に更新されて、上記蓄積領域がリングバッファとして用いられるようになっている。なお、上記書き込み、読み出しポインタ(WP、RP)のインクリメントはデータの書き込み、読み出しの前後何れに行うようにしてもよいが、ここでは書き込み、読み出しの後に行われる(すなわち、書き込み、読み出しポインタ(WP、RP)は、次に書き込み、または読み出しをすべき位置を示す)として説明する。また、上記読み出しの際には、境界ポインタ(BP)が参照されることにより、蓄積が完了していないデータブロックのデータが読み出されることが防止されるようになっている。
【0037】
以下、図1(c)に示すようなトランスポートストリームが受信されたときのメモリ211へのデータの書き込み、読み出し制御と各ポインタとの関係について、SIデータSI−1が蓄積される場合の例を、図4に基づいて、より具体的に説明する。
【0038】
まず、初期状態として、書き込みポインタ(WP)、読み出しポインタ(RP)、および境界ポインタ(BP)が何れも蓄積領域開始ポインタ(SP)と等しい状態で受信が開始されるとする。図1(c)に示すトランスポートストリームが受信されて、各TSパケットが順次PID抽出回路203に入力されると、2つ目のTSパケット(SIデータSI−1におけるテーブルデータT1aの一部である部分テーブルデータT1a−1を含むTSパケット)がPID抽出回路203に入力されたとき、PID抽出回路203は上記TSパケットのパケットヘッダに含まれる識別番号(PID)“SI−1”を抽出してPID比較回路205に出力する。PID比較回路205は、上記PID“SI−1”と、PIDテーブル204にあらかじめ設定されている各PIDとを比較して、PIDテーブル204のエントリ0に設定されているPID“SI−1”と一致することを検出すると、一致検出信号をパケット選別回路206に出力するとともに、一致エントリ番号0をデータ蓄積制御回路208に出力する。
【0039】
パケット選別回路206は、上記一致検出信号に基づいて、PID抽出回路203から入力されたTSパケットをフォーマット解析回路207に出力し、フォーマット解析回路207は、入力されたTSパケットから部分テーブルデータT1a−1を抽出して、セクションデータ選別回路209に出力する。セクションデータ選別回路209は、セクションテーブル210の設定内容に基づいて、上記部分テーブルデータT1a−1が受信すべきデータの候補と一致するかどうかを検査して、一致すると判定すると、その部分テーブルデータT1a−1をデータ蓄積制御回路208に出力する。
【0040】
そこで、データ蓄積制御回路208は、前記PID比較回路205から出力された一致エントリ番号0によって示されるメモリ211のSI−1蓄積領域に上記部分テーブルデータT1a−1を蓄積する。より詳しくは、図4(a)に示すように、テーブルデータの先頭を示す先頭情報(SL)および部分テーブルデータT1a−1を構成する各データを、書き込みポインタ(RP)によって示される位置に順次書き込みながら、書き込みポインタ(RP)をインクリメントする。この時点では、テーブルデータT1a−1の書き込みは完了していないので、境界ポインタ(BP)は更新されず蓄積領域開始ポインタ(SP)と等しいままになる。
【0041】
次に、図1(c)に示すトランスポートストリームの8つ目のTSパケット(SIデータSI−1におけるテーブルデータT1aの残りである部分テーブルデータT1a−2を含むTSパケット)がPID抽出回路203に入力されると、部分テーブルデータT1a−2が、上記と同様にして、図4(b)に示すようにメモリ211に書き込まれる。そして、部分テーブルデータT1a−2の最後のデータが書き込まれると、テーブルデータT1aを構成する全てのデータが蓄積されたことになるので、さらにテーブルデータの末尾を示す末尾情報(EL)が書き込まれることにより、データ蓄積領域内に完結したテーブルデータT1aが蓄積されることになる。そこで、境界ポインタ(BP)が、上記末尾情報(EL)が書き込まれた後にインクリメントされた書き込みポインタ(WP)と同じ値に更新される。これにより、1つの完結したデータブロックであるテーブルデータT1aがデータ蓄積領域に書き込まれたことが示され、境界ポインタ(BP)によって示される位置の1つ手前の位置を読み出す位置の上限とすることで、テーブルデータ(データブロック)区切りでの読み出しが容易に可能となる。
【0042】
以下、同様にして、トランスポートストリームの12番目のTSパケットに基づいて、図4(c)に示すように先頭情報(SL)および部分テーブルデータT1b−1がメモリ211に蓄積され、さらに、18番目のTSパケットに基づいて、図4(d)に示すように部分テーブルデータT1b−2、および末尾情報(EL)が蓄積されるとともに、境界ポインタ(BP)が、上記末尾情報(EL)が書き込まれた位置の次の位置を示す値に更新される。また、さらにその後のテーブルデータT1cについての蓄積も、同図に示すように同様に行われる。
【0043】
また、上記のようにしてメモリ211に蓄積されたデータが例えばソフトウェア(CPU213等)によって読み出される際には、読み出しポインタ(RP)によって示される位置から、境界ポインタ(BP)によって示される位置よりも前の何れかの末尾情報(EL)が蓄積されている位置までのデータが、順次インクリメントされる読み出しポインタ(RP)に基づいて読み出される。すなわち、上記のように境界ポインタ(BP)が設定されるとともに、末尾情報(EL)が各テーブルデータに続いて蓄積されることにより、読み出されたデータの内容を解釈したりすることなく、読み出しポインタ(RP)と境界ポインタ(BP)との比較と、読み出されたデータが末尾情報(EL)であるかどうかのチェックとを行うだけで、テーブルデータ単位での読み出しを容易に行うことができる。しかも、先頭情報(SL)や末尾情報(EL)としては例えば1〜2バイト程度のデータを用いることができるので、先頭や末尾のアドレス(通常、1アドレスあたり4バイト程度必要)を別途、受信履歴などとして保存して管理するのに比べて、全体の蓄積データ量を少なく抑えることができるうえ、受信履歴等を検索、参照したりする操作も必要としない。なお、上記のようにテーブルデータ単位で読み出すのではなく、境界ポインタ(BP)の位置までのテーブルデータについてまとめて読み出す場合には、上記読み出されたデータが末尾情報(EL)であるかどうかのチェックを行うことなく、上記読み出しポインタ(RP)と境界ポインタ(BP)との比較を行うだけでよい。また、常にそのようなまとめての読み出しを行うような場合には、先頭情報(SL)や末尾情報(EL)の書き込みも必ずしも行わなくてもよい。また、テーブルデータ単位で読み出し得るようにする場合でも、先頭情報(SL)または末尾情報(EL)の何れか一方だけを書き込むだけでもよい。
【0044】
次に、受信時にエラーが発生して不正なデータが蓄積される際の動作として、例えば図5(a)に示すように、SIデータSI−1におけるテーブルデータT1cが蓄積されているときにエラーが発生(検出)された場合を例に挙げて説明する。ここで、上記エラーが発生した場合というのは、例えばデータ中に埋め込まれているエラー検出コードに基づいてデータエラーが検出された場合や、トランスポートストリームの伝送が途切れたことにより受信中のデータブロックの一部分についての処理が適切に行えない場合などのことである。
【0045】
上記のように例えばテーブルデータT1cが蓄積されているときにエラーが発生すると、データ蓄積制御回路208によって、図5(b)に示すように、書き込みポインタ(WP)が境界ポインタ(BP)と同じ値に更新される(戻される)。ここで、上記境界ポインタ(BP)の値は、書き込みが完了したテーブルデータT1bに続く末尾情報(EL)の次の位置、すなわち、上記エラーが発生したテーブルデータT1cの先頭情報(SL)が書き込まれている位置を示しているので、書き込みポインタ(WP)が同じ値に更新されることにより、続くテーブルデータT1dによってテーブルデータT1cが上書きされることになる。すなわち、不正なテーブルデータT1cは破棄されたことになり、無駄な蓄積が生じない。また、読み出しの際に、テーブルデータが欠落していることの処理は通常必要になるが、不正なテーブルデータを読み出すこと自体に対する対処などはする必要がなくなり、ソフトウェアによる処理の簡素化などを図ることができる。
【0046】
また、本実施の形態のディジタル放送受信機200では、読み出しの際に上記テーブルデータT1cの欠落に対する処理を容易にするために、エラーログが蓄積されるようになっている。すなわち、図5(c)に示すように、テーブルデータT1cに続く末尾情報(EL)に続けて、エラーの発生を示すエラー情報(ErrLog)が書き込まれ、書き込みポインタ(WP)および境界ポインタ(BP)は、ともに上記エラー情報(ErrorLog)が書き込まれた次の領域を示す値に更新される。そこで、次の先頭情報(SL)およびテーブルデータT1dは、上記エラー情報に続けて蓄積される。
【0047】
上記のようなエラー情報(ErrorLog)は必ずしも必須のものではないが、これを設けることにより、読み出しの際のソフトウェアによる処理等において、テーブルデータと併せて読み出され、解釈されることによって、エラーが発生したことやそれに伴うデータの破棄が行われたことの検出を容易に行うことができる。
【0048】
なお、上記ではデータブロックとしてのテーブルデータから成るSIデータについての蓄積の例を説明したが、PESパケットから成る映像データ(Video)や音声データ(Audio)などの場合でも同様であり、それぞれのデータの種類に応じて区分されたメモリ211の各記憶領域に対して、それぞれ独立した各ポインタを用い、並行して上記のような蓄積を行わせることができる。
【0049】
また、上記の例ではデータ蓄積制御回路208がメモリ211に対する書き込みを行い、ソフトウェア(CPU213)が読み出しを行う例を示したが、これに限らず、例えばPESパケットをデータ蓄積制御回路208が読み出す場合でも、同様の動作により同じ効果が得られる。また、データ蓄積制御回路208等の動作もソフトウェアによって行われるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、蓄積が完了したデータブロックの終端位置に応じた値の境界ポインタを保持させることにより、蓄積が完了したデータブロックだけを容易に読み出すことができる。また、受信中にデータエラーが発生した場合に、書き込みポインタを上記境界ポインタと同じ値に更新することにより、エラーが発生したデータの破棄を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスポートストリームの例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパケットデータ蓄積装置であるディジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図3】同、要部の具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】同、受信されたテーブルデータがメモリに蓄積される状態を示す説明図でる。
【図5】同、データエラーがある場合のメモリの蓄積状態を示す説明図でる。
【符号の説明】
200 ディジタル放送受信機
201 チューナー
202 ディジタル復調回路
203 PID抽出回路
204 PIDテーブル
205 PID比較回路
206 パケット選別回路
207 フォーマット解析回路
208 データ蓄積制御回路
209 セクションデータ選別回路
210 セクションテーブル
211 メモリ
212 オーディオビデオデコード回路
213 CPU
214 デマルチプレクサ
215 AVメモリ

Claims (3)

  1. 複数のデータブロックがパケット化されて入力されたパケット列から、各上記データブロックを取り出すデータブロック取り出し手段と、
    取り出された上記各データブロックを構成するデータを順次蓄積する蓄積手段と、
    上記各データブロックを構成する最後の上記データの蓄積が行われるごとに、上記蓄積手段における、上記最後のデータの蓄積位置に対応する境界ポインタを更新して保持する蓄積制御手段と、
    を備え、
    上記蓄積制御手段は、
    さらに、各上記データの蓄積が行われるごとに、上記蓄積手段における、上記各データの蓄積位置に対応する書き込みポインタを更新して保持するとともに、
    蓄積される上記データが、上記各データブロックを構成する最後の上記データである場合に、上記境界ポインタを上記書き込みポインタに対応する値に更新し、
    上記各データブロックが蓄積される際に不正なデータブロックであることが検出された場合に、上記書き込みポインタを上記境界ポインタに対応する値に更新し、
    上記書き込みポインタを上記境界ポインタに対応する値に更新した後、上記不正なデータブロックの直前の上記データブロックに続けて、上記不正なデータブロックが検出されたことを示す情報を上記蓄積手段に蓄積させるように構成されていることを特徴とするパケットデータ蓄積装置。
  2. 請求項1のパケットデータ蓄積装置であって、
    上記蓄積制御手段は、上記蓄積手段における、上記各データブロックを構成する上記データの前後の少なくとも何れか一方に、上記各データブロックの先頭または末尾を示す情報を蓄積させるように構成されたことを特徴とするパケットデータ蓄積装置。
  3. 請求項1および請求項2のうち何れか1項のパケットデータ蓄積装置であって、
    上記蓄積制御手段は、それぞれ上記各データブロックの種類に対応した上記境界ポインタを保持するとともに、上記蓄積手段を上記各データブロックの種類に応じた領域に区分し、上記各データブロックを構成するデータをそれぞれのデータブロックの種類に応じた上記領域に蓄積させるように構成されたことを特徴とするパケットデータ蓄積装置。
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