JP4002986B2 - Method and apparatus for separating and recovering window glass of automobile - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントウィンドウ、リヤウィンドウ等に接着固定されたウィンドウガラスを車体から分離回収する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄された自動車のウィンドウガラスは、有用材料として回収してリサイクルすることが考えられている。従来では、廃棄された自動車は解体されたのち、容易に取り外せる部品をまず取り外して回収したのち、車体をウィンドウガラス付きのままプレスして圧壊し、シュレッダーで粉砕していた。しかし、このような方法でウィンドウガラスを回収することは、シュレッダーダストからガラスを分離することがかなりの困難を伴い、実用上問題があった。
【0003】
このような問題に対し、特開平6-47595号公報には、自動車の屋根部を押圧して、ウィンドウガラスを車体から外方へ湾曲させてウィンドウガラスを破砕し、飛散させて、ガラス片を車体から分離回収するウィンドウガラスの分離回収方法が提案されている。しかし、特開平6-47595号公報に記載された技術によっても、周囲に飛散したガラス片の回収に多大の労力を要するうえ、ガラスの一部は自動車車内に飛散し、かつ完全には破砕されないものもあり、ガラスの回収率が低下するという問題があった。
【0004】
また、特開2000-24631号公報には、ガラス破片収納部を備えた回収治具を車内に配置するとともに、リヤガラスの外側に飛散防止シートを被覆して、飛散防止シートの上面からリヤガラスに衝撃を与えて破砕し、リヤガラスを回収治具内に回収する自動車のリヤガラス回収方法が提案されている。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】
しかし、この特開2000-24631号公報に記載された技術も、ウィンドウガラスを破砕除去して回収する方法である。
最近では、自動車のウィンドウガラス、特に乗用車のウィンドウガラスでは、再使用可能な状態、すなわちウィンドウガラスに何ら損傷を与えず、ウィンドウガラスの品質・形状を維持したまま取り外すことが、要求されるようになってきている。
【0006】
自動車のウィンドウガラスを再使用可能な状態で取り外す方法としては、従来では、つぎの(1)〜(6)のステップからなる方法で行っていた。ウィンドウガラスとして、フロントガラスを取り外す場合を例として説明する。
まず、(1)フロントガラスの外側化粧用ゴムモールを治具で取り外し、ついで、
(2)車体内部のフロントガラス内側の内張りをはずし、さらに、
(3)ダッシュボードに保護カバーを取り付けたのち、
(4)フロントガラスと車体の間に介在するゴムに、車体内外から切り込みを入れ、ついでその切り込みにワイヤを貫通させる。つぎに、
(5)貫通させたワイヤの両端を作業員が持ち、フロントガラス全周に亘り、ワイヤを往復運動させながらゴムを車体から切り離して、フロントガラスと車体とを分離し、ついで
(6)フロントガラスを吸盤を用いて取り外す
というものである。
【0007】
しかしながら、このようなフロントガラス取外し方法では、ワイヤでゴムを切断することが手作業であり容易ではなく、また作業時間が長時間となることや、ワイヤがフロントガラスに触れて、フロントガラスに傷をつけたり破損させたりすることがたびたび発生し熟練を要することや、車内の作業であるため作業スペースが極度に狭いこと、などのいくつかの問題があった。
【0008】
このような問題に対し、特開2000-6657 号公報には、ウィンドウガラスの周縁部に閉ループ状に形成される接着剤層もしくはその近傍に全長にわたって接着剤層切断用のワイヤを予め付帯させ、そのワイヤの端末部を接着剤層の幅方向に横切らせたうえでダムラバーに予め埋没させておき、ウィンドウガラスの取り外し時に、その埋め込んだワイヤを、端末部から順に閉ループ状の軌跡に沿って引抜く自動車のウィンドウガラス分離・回収方法が提案されている。特開2000-6657 号公報に記載された技術によれば、ウィンドウガラスを再利用可能な状態で、効率よく、回収できるとしている。
【0009】
しかしながら、特開2000-6657 号公報に記載された技術では、新たに自動車を組み立てるときに、接着剤層切断用のワイヤをウィンドウガラスの周縁部に配置する特別な工程を必要とし、さらに接着剤層を切断させるためにワイヤの端末部を接着剤層の幅方向に横切らせて配置する必要があり、ワイヤがウィンドウガラスと車体との密着性を阻害するという問題があった。また、ワイヤをウィンドウガラスの周縁部に配置するため、ワイヤが腐食環境下で長期間晒され強度劣化をきたす危険性があり、取り外し時にワイヤが有効に機能しない場合があるという恐れがある。
【0010】
また、自動車の種類が多岐にわたり、ウィンドウガラスと車体との接着固定方法も多岐にわたるため、自動車解体業者、一般のガラス業者等が、ワイヤの端末部を瞬時に探り当てることは至難の業である。
本発明は、このような従来技術の問題を解決し、自動車の車種に関係なく、また、自動車組み立て時に特別な工程を必要とすることなく、車体からウィンドウガラスを再利用可能な状態で取り外すことが、従来に比べ容易でしかも短時間で可能な、自動車のウィンドウガラス分離回収方法および自動車のウィンドウガラス分離回収装置を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記した課題を達成するため、ウィンドウガラスを車体から分離する手段について、鋭意検討した。その結果、本発明者らは、自動車のフロントガラス、リヤガラス等の自動車のウィンドウガラスは、通常、車体にゴムを介し接着固定されていることに着目し、車体(金属)とゴム(有機高分子化合物)とを同時にかつ急激に冷却して、金属と有機高分子化合物との収縮率差を利用して、ウィンドウガラスと車体とを分離することを思い付いた。
【0012】
まず、本発明の基礎となった実験結果について、説明する。
廃却する自動車10から、図4(a)に示すように、車体の一部(フロントピラー21)をフロントガラス1付きで切り出した。ついで図4(b)に示すように、この切り出したフロントガラス付き車体の車体部21を液体窒素中に浸漬した。浸漬後、短時間(11min )で剥離音とともに、ゴムと車体との接合部で剥離し(図4(c))、フロントガラスと車体(車体の一部)とを簡単にしかも短時間で分離できることを見出した。また、車体部を液体窒素に浸漬する代わりに、車体部の空洞部に直接液体窒素を流すことによっても同様に、フロントガラスと車体(車体の一部)とを簡単にしかも短時間で分離できることを知見した。
【0013】
本発明は、上記した知見に基づき、さらに検討を加えて完成されたものである。
すなわち、第1の本発明は、自動車のウィンドウガラスを車体から分離し回収する方法であって、少なくとも前記ウィンドウガラスと車体との接合部近傍を、ウィンドウガラスと車体とが分離する温度以下まで冷却する工程を含むことを特徴とする自動車のウィンドウガラス分離回収方法であり、また、第1の本発明では、前記冷却が、前記接合部近傍に、内部に低温冷媒を供給された金属管を配置して行う冷却であることが好ましく、また、第1の本発明では、前記金属管を、熱伝導性コンパウンドを介して配置することが好ましく、また、第1の本発明では、前記低温冷媒を、液体窒素、液体酸素、液体アルゴンのうちの1種とすることが好ましい。
【0014】
また、第2の本発明は、自動車のウィンドウガラスを車体から分離する自動車のウィンドウガラス分離装置であって、少なくとも前記ウィンドウガラスと車体との接合部近傍を急冷可能な冷却手段と、該冷却手段に低温冷媒を供給する冷媒供給手段と、使用済みの低温冷媒を回収する冷媒回収手段と、を有することを特徴とする自動車のウィンドウガラス分離装置であり、また、第2の本発明では、前記冷却手段が、内部に低温冷媒を供給可能とされ、前記接合部に沿った形状に加工された金属管であることが好ましく、また、第2の本発明では、前記冷媒供給手段が、冷媒保持容器と、該冷媒保持容器から所定量の低温冷媒を連続的または間歇的に供給可能な冷媒供給量調整手段と、該低温冷媒を前記冷却手段に送り込む配管と、を有することが好ましい。
【0015】
また、第3の本発明は、上記した第2の本発明の各自動車のウィンドウガラス分離装置に、さらに車体から分離されたウィンドウガラスを回収する回収手段を備えてなる自動車のウィンドウガラス分離回収装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
自動車のフロントガラス、リヤガラス等のウィンドウガラス1は、その周縁部がゴム層3を介し、車体2に接着固定されている。フロントガラスの場合を例として図5に示す。また、通常、ウィンドウガラス(フロントガラス)1と車体2との外側境界にはウィンドウガラス(フロントガラス)の周縁に沿って化粧用ゴムモール31が設けられ、ウィンドウガラス(フロントガラス)の周縁端部を隠蔽する構造となっている。符号22は内装材である。
【0017】
まず、第1の本発明である、自動車のウィンドウガラス分離回収方法について図1に基づいて説明する。本発明の自動車のウィンドウガラス分離回収方法は、少なくともウィンドウガラスと車体との接合部近傍を、室温以下の、ウィンドウガラスと車体とが分離する温度以下まで冷却する工程を含む。
本発明では、まず、車体外側の化粧用ゴムモール31をゴムモール取外用治具を用いて、取り外す。そして、少なくともウィンドウガラスと車体との接合部近傍を、室温以下の、ウィンドウガラスと車体とが分離する所定の温度以下まで冷却する。なお、ウィンドウガラスと車体との接合部とは、ウィンドウガラスの周縁部を接着固定した領域(ウィンドウガラスの周縁部近傍領域ともいう、図1(b)の点線円内)内にある車体23および/またはゴム層3を意味する。また、本発明では、所定の温度以下まで冷却する領域は、この領域(ウィンドウガラスの周縁部近傍領域)のみに限定されるものではなく、さらにその外側領域までを冷却してもよいことはいうまでもない。要するに、本発明では、ウィンドウガラスと車体との接合部が、分離する温度以下まで冷却されればよいのである。
【0018】
なお、本発明でいう「ウィンドウガラスと車体とが分離する温度」とは、冷却により生じる剪断応力で、車体23とゴム層3との接着界面が剥離する温度を意味し、使用された材質、構造に応じ、適宜変化する温度である。
また、本発明では冷却方法は、とくに限定されないが、液体窒素、液体酸素、液体アルゴン、液体ヘリウム等の低温冷媒を直接に車体やゴム層に供給して急冷する方法あるいは低温冷媒を冷却手段を介し冷却する方法がいずれも適用できる。低温冷媒を直接に被冷却体に供給する方法では、大型の自動車では低温冷媒の消費量が多く、実用上、経済的に不利となる。冷却効率を考えた場合、低温冷媒を間接的に利用した方法が好ましい。低温冷媒を間接的に利用した方法としては、ウィンドウガラスと車体との接合部近傍に、冷却手段として金属管を配置し、内部に液体窒素、液体酸素、液体アルゴン、液体ヘリウム等の低温冷媒を供給して冷却する方法が、冷却効率や、冷媒の回収が可能であり経済的である点からも好ましい。
【0019】
冷却手段である金属管7は、図1(a)に示すように,ウィンドウガラスの周縁部に沿った形状に加工し、図1(b)に示すように、ウィンドウガラスの周縁部に沿って、接合部を構成するゴム層3およびゴム層が接着した車体23に接するように配置することが好ましい。なお、冷却手段の配置は、ゴム層が接着した車体23のみでもよいが、ゴム層と車体の両方を同時に冷却するほうが、作業がより短時間となり効率的である。
【0020】
また、冷却手段である金属管7は、適用する自動車の車種に応じた形状に予め加工しておくことが好ましいが、任意の形状が形成可能なように分割・接続構造としてもよい。なお、金属管7は、円管、角管等、被冷却部の形状に応じ適宜選定できる。また、冷却手段である金属管7は、冷却中に金属管が被冷却部から遊離しないように、テープ止めや軽度の押さえ等の適正な方法で確保しておくことはいうまでもない。
【0021】
また、本発明では、冷却効果を高めるために、冷却手段である金属管7を熱伝導性コンパウンドを介して配置して冷却することが好ましい。冷却手段と、被冷却部である車体やゴム層との間に熱伝導性に優れたコンパウンドを介在させることにより、両者の熱的接触が良好となり、冷却効果が格段に向上し、短時間で分離が完了することとなり、作業効率の向上をもたらすことになる。なお、熱伝導性コンパウンドとしては、成形性の観点からは、粘性、塑性に富む材料とすることがより好ましい。このような熱伝導性コンパウンドとしては、熱的に安定な付加重合したビニル系高分子等をマトリックスとし、耐食性処理を施した銅や真鋳などの金属粉末等をフィラーとして十分に混練したものが推奨される。また、熱伝導性セメントを使用してもよい。なお、これらコンパウンドは、ウィンドウガラスを車体から分離したのち、常温となるのを待って、回収し、再使用することができる。このように、コンパウンドは高回収率で回収可能であり、環境を汚染することなく、しかも資源の有効利用を図ることができる。
【0022】
このように配置された冷却手段(金属管)に液体窒素、液体酸素、液体アルゴン等の低温冷媒を供給して、被冷却部である、ウィンドウガラスと車体との接合部を構成するゴム層3および/またはゴム層が接着した車体23を、ウィンドウガラスと車体とが分離する温度である所定の温度以下に、好ましくは冷却速度5℃/min 以上で急冷する。このような急冷により所定の温度以下に冷却されると、金属製の車体と有機高分子化合物であるゴムとの収縮率の差に起因して、車体とゴムの接着界面に剪断力が発生し、車体とゴムの接着面が剥離し、車体からウィンドウガラスを分離させることができる。したがって、本発明における冷却は、金属製の車体と有機高分子化合物であるゴムと収縮率の差が大きくなるような急冷を行うことが肝要となる。このような急冷の方法としては、液体窒素を金属管に供給して、この金属管に接触させたウィンドウガラス周縁部近傍の車体およびゴム層を同時に急冷する方法が好ましい。
【0023】
なお、本発明では、ウィンドウガラスの周縁部全周を同時に冷却する必要はない。冷却する領域を複数に分けて、順次冷却する方法、冷却する領域がウィンドウガラス全周の1/2以上になるように分割・分離させる方法によっても、従来にくらべて、容易にしかも短時間でウィンドウガラスを分離できる。
上記した冷却により、ウィンドウガラスが車体から分離されたのちは、例えばゴム製吸盤等の引離し治具を利用した回収手段で、ウィンドウガラスを好ましくは水平方向に、あるいは斜め上方に引張り、車体から引き離し、回収することが好ましい。
【0024】
つぎに、第2の本発明の、自動車のウィンドウガラス分離装置について説明する。
本発明のウィンドウガラス分離装置は、冷却手段7と、該冷却手段7に低温冷媒を供給する冷媒供給手段8と、使用済みの低温冷媒を回収する冷媒回収手段9と、を有する。
【0025】
冷却手段7は、ウィンドウガラス1の周縁部近傍のウィンドウガラスと車体との接合部を、直接あるいは間接的に急冷できるものであればよく、特に限定されないが、熱伝導性に優れ、接合部近傍を急冷可能な金属管とすることが好ましい。金属管を、ウィンドウガラスと車体との接合部近傍に配置し、金属管内部に低温冷媒を供給して、ウィンドウガラスの周縁部近傍のウィンドウガラスと車体との接合部を構成する部材を冷却することが好ましい。また、冷却手段である金属管7は、適用する自動車の車種に応じウィンドウガラスの周縁部に沿った形状に予め加工された金属管とすることが好ましい。また、金属管は、任意の形状が形成可能なように分割・接続構造としてもよい。
【0026】
さらに、冷却手段としての金属管7は、図1(a)に示すように、ウィンドウガラス1の周縁部全周を1本の金属管7でカバーする形状としてもよく、また図2(a)に示すように、ウィンドウガラス1の周縁部を分割し複数の金属管7a、7bでカバーする形状としてもよい。さらに冷却する領域がウィンドウガラス全周の1/2以上になるように分割・分離させた形式としてもよい。
【0027】
また、金属管の材質としては、熱伝導性に富む銅管、アルミニウム管等とすることが好ましい。また本発明では、金属管は、円管、角管等被冷却部の形状に応じ適宜選定できる。とくに、作業前に引き剥がす化粧用ゴムモールに近い形状の、断面が三角形の角管とすることが、熱伝達性の観点からより好ましい場合もある。
【0028】
冷媒供給手段8は、冷媒保持容器81と、冷媒供給量調整手段81a と、配管82とを有する。
冷媒保持容器81は、液体窒素等の極低温冷媒を保持可能な容器であればよく、断熱構造の魔法瓶、ジャー等がいずれも好適である。
なお、液体窒素等の極低温冷媒を保持する容器は、高真空の断熱構造の魔法瓶例えばステンレス鋼等の金属容器とすることが好ましい。また、これら容器は、液体窒素等の冷媒の出入口を細くし、冷媒の蒸発を少なくし、さらに出入口からの大気組成ガス(水蒸気、炭酸ガス等含有)の進入を防止できる構造を有することが好ましい。大気組成ガス(水蒸気、炭酸ガス等)の進入を許すと、入口が低温となっているため進入した大気組成ガスが凍り付いて出入口を塞ぎ、このため、容器に収納されている液体窒素の蒸発により除々に内圧が上昇して、容器が爆発する場合がよくあるからである。
【0029】
なお、本発明で使用する液体窒素等の保持容器は、上記した細い1つの出入口を有し、大気に対して開放され圧力のかからない開放型保持容器(魔法瓶)としても、あるいは出入口を別々にして、密閉され圧力がかかる密閉型保持容器としてもいずれも好適である。密閉型保持容器は、内圧調整機構を有し、内圧を変えることにより、極低温冷媒の供給量を制御できる形式のものがある。
【0030】
また、冷媒供給量調整手段81a は、冷媒保持容器から所定量の液体窒素等の極低温冷媒を、連続的あるいは間歇的に供給可能なものであればとくに限定されない。
冷媒供給量調整手段81a は、極低温冷媒に適用可能なポンプと、圧力計と、内圧制御装置とを組み合わせ、流量調整可能としたものが好ましい。
【0031】
保持容器が開放型の場合には、出入口にポンプを取付けて密閉し、スポイト球あるいはガス循環型蒸発器等の内圧制御装置により内圧を調整し冷媒を押し出し供給することが好ましい。
また、密閉型保持容器には、内圧調整機構を有するものがあり、冷媒供給量調整手段としてこれを利用しても何ら問題ない。
【0032】
また、配管82は、極低温冷媒を冷却手段7に送り込むことができるものであればとくに限定されないが、周囲に断熱材を有し、極低温冷媒の消耗を軽減できる金属管とすることが好ましい。冷却手段としての金属管7が図2に示すように7a、7bと分割された場合には、図2(b)に示すように、冷却手段7への配管82端末を分岐させ分岐端に、コック等の流量調整手段83a,83bをそれぞれに配置することが好ましい。
【0033】
また、冷媒回収手段9は、回収配管92と、冷媒回収容器91とを有する。
回収配管92は、冷却手段7からの極低温冷媒を回収し、再利用可能とするために、一次保管する冷媒回収容器91へ送り込めるものであればとくに限定されないが、周囲に断熱材を有し、極低温冷媒の消耗を軽減できる金属管とすることが好ましい。
【0034】
また、冷媒回収容器91は、冷媒保持容器81と同様に、液体窒素等の極低温冷媒を保持可能な容器であればよく、断熱構造の魔法瓶、ジャー等がいずれも好適である。なお、消耗を軽減するためには、回収専用の容器とすることが好ましい。第3の本発明は、上記した構成の第2の本発明の各自動車のウィンドウガラス分離装置に、さらに車体から分離されたウィンドウガラスを回収する回収手段を備えてなる自動車のウィンドウガラス分離回収装置である。
【0035】
回収手段6は、ウィンドウガラス1を車体から損傷・破損しないように引き離し、保持可能な構造であればよく特に限定する必要はないが、引離し治具61を有し、さらに引離し治具61に連設されウィンドウガラス1を車体から損傷・破損しないように引き離し・保持が可能な装置とすることが好ましい。引離し治具61としては、車体の外側からウィンドウガラスに吸着でき、ウィンドウガラスに引離し力を付与可能とするゴム製吸盤を有することが好ましい。
【0036】
引離し治具61は、ゴム製の吸盤1個を利用し、ウィンドウガラスに吸着させる形式としてもよいが、安全性の観点からは、図6に示す1点3ヵ所固定方式あるいは図7に示す2点4ヵ所固定方式とすることが好ましい。
図6に示す1点3ヶ所固定方式では、長さが調整可能な支柱61c の中央にゴム製吸盤61a を、両端にそれぞれゴム製吸盤61b 、61b を配し、予めゴム製吸盤 61aを回収すべきウィンドウガラス1に固定し、他を車体2に固定して接合部を冷却し、ウィンドウガラスと車体とを分離させる。分離後は、車体2に固定したゴム吸盤61b 、61b の固定を解除して、引離し装置(図示せず)、保持装置等を用いてウィンドウガラスを回収することができる。
【0037】
図7に示す2点4ヵ所固定方式では、H状に構成した支柱61d の端部にそれぞれゴム吸盤61a 、61a 、61b 、61b を配し、2個のゴム製吸盤61a をウィンドウガラスに、2個のゴム製吸盤61b 、61b を車体2に、固定して冷却し、車体とを分離させる。分離後は車体2に固定したゴム吸盤61b の固定を解除してウィンドウガラスを回収する。
【0038】
また、車体からウィンドウガラス1を損傷・破損しないように引き離し、保持可能とする装置としては、従来公知の装置がいずれも好適であるが、例えば、図3に示すように、引離し治具61に連設されウィンドウガラス1を車体から引き離すスプリング等の引離し装置62と、引き離したウィンドウガラス1を保持するクレーン等の保持装置63等とすることが好ましい。なお、本発明における回収手段は図3、図6、図7に示された例に限定されるものではないことはいうまでもない。
【0039】
【実施例】
(実施例1)
排気量2500ccの自動車(解体向車両)から、図1(a)に示すウィンドウガラス分離装置を用いて、フロントガラスを分離回収した。
まず、フロントガラス周縁に施された化粧用ゴムモールを治具で引き剥がした。ついで、化粧用ゴムモールを引き剥がした、フロントガラスと車体との境界部(車体およびゴム層)に可塑性のある熱伝導性コンパウンド(真鋳粉末混練ビニル系コンパウンド)を15mm幅になるように、塗り込んだ。そして、塗り込められた熱伝導性のコンパウンド4の上に、フロントガラス周縁部に沿った形状に成形された銅管(10mmφ)を冷却手段7として、設置した。この銅管の内部に、冷媒供給手段8から極低温冷媒として液体酸素を供給し、フロントガラスと車体との境界部を室温以下に冷却した。その結果、液体酸素を9min 間供給して冷却した時点で、分離音とともに、ゴム層と車体との接着面が分離し、ウィンドウガラス(フロントガラス)と車体とが分離した。このように、ウィンドウガラスと車体との分離が9min 間で完了した。
【0040】
分離後、回収手段の引離し治具として予めフロントガラス中央部に吸着設置しておいたゴム製吸盤(直径120mm )2個を、スプリングで斜上方向に引張り、フロントガラスを車体から引離し、破損はもちろん一ヵ所の損傷もなく回収した。なお、使用した極低温冷媒(液体酸素)は冷媒回収手段9により回収され、再使用に供された。さらに、コンパウンドも、常温になるのを待って回収し再使用した。
【0041】
一方、同型の自動車で、フロントガラスと車体との間のゴム層にワイヤを貫通装入して、手作業でそのワイヤを往復運動して、ゴム層を切断してフロントガラスを分離し、従来例とした。この従来例では、フロントガラスの分離に約1.5 hを要した。
このように、本発明の装置を利用した本発明の方法(本発明例)では、フロントガラスを従来例に比べ短時間でかつなんの損傷もなく、再利用可能に分離、回収することができる。
(実施例2)
排気量4000ccの自動車(新車)から、図2(a)に示すウィンドウガラス分離装置を用いて、フロントガラスを分離し、回収した。
【0042】
まず、車体外側より、フロントガラス周縁に施された化粧用ゴムモールを治具で引き剥がした。ついで、化粧用ゴムモールを引き剥がした、フロントガラスと車体との境界部(車体およびゴム層)に可塑性のある熱伝導性コンパウンド(熱伝導性セメント)を20mm幅になるように、塗り込んだ。そして、塗り込められた熱伝導性のセメント4の上に、フロントガラス周縁部に沿って、L型形状に成形された2本の銅管(15mmφ)を、冷却手段7a、7bとして、設置した。それぞれの銅管に分岐した配管82を介し、同時に冷媒供給手段8から極低温冷媒として液体窒素を供給し、フロントガラスと車体との接合部を室温以下に冷却した。その結果、液体窒素を11min 間供給して冷却した時点で、分離音とともに、ゴム層と車体との接着面が分離し、ウィンドウガラス(フロントガラス)と車体とが分離した。
【0043】
分離後、回収手段の引離し治具として、図7に示す、引離し治具(2点4ヵ所固定方式)を利用し、フロントガラスを車体から引離し、破損はもちろん一ヵ所の損傷もなく回収した。なお、使用した引離し治具(2点4ヵ所固定方式)では、直径 150mmのゴム製吸盤を使用した。
また、同型の別の自動車について、流量調整手段83aを開とし、83bを閉として冷却手段の銅管の一方(冷却手段7a)にのみ、液体窒素を11min 間供給した。ついで、逆に、流量調整手段83aを閉とし、83bを開として冷却手段の銅管の一方(冷却手段7b)にのみ、液体窒素を11min 間供給した。なお、液体窒素の供給方法以外は同様な方法とした。このような方法によっても、上記したと同様に、ウィンドウガラス(フロントガラス)と車体とが簡単に分離できた。
【0044】
また、同型の別の自動車について、銅管の一方(冷却手段7a)に、液体窒素を供給開始したのち、その5min 後に他方にも供給して計13min 間供給した。なお、液体窒素の供給方法以外は同様な方法とした。このような方法によっても、上記したと同様に、ウィンドウガラス(フロントガラス)と車体とが簡単に分離できた。
(実施例3)
排気量 560ccの自動車(解体向車両)から、実施例1と同様に、図1(a)に示すウィンドウガラス分離装置を用いて、フロントガラスを分離回収した。
【0045】
まず、フロントガラス周縁に施された化粧用ゴムモールを治具で引き剥がした。ついで、冷却手段7として、フロントガラス周縁部に沿った形状に成形された銅製角管(断面三角形:一辺長さ10mm)を、フロントガラスと車体との境界部(車体およびゴム層)に接するように設置した。なお、熱伝導効率を配慮して、銅製角管の角部が、化粧用ゴムモールを引き剥がした凹部位置に合致するように配置した。
【0046】
ついで、この銅管の内部に、冷媒供給手段8から極低温冷媒として液体アルゴンを供給し、フロントガラスと車体との接着部を室温以下に冷却した。その結果、液体アルゴンを9min 間供給して冷却した時点で、ウィンドウガラス(フロントガラス)と車体とが分離した。
分離後、回収手段の引離し治具として図6に示す引き離し治具(1点3ヵ所固定方式)を利用し、フロントガラスを車体から引離し、破損はもちろん一ヵ所の損傷もなく回収した。なお、使用した引き離し治具では 100mm径のゴム製吸盤を用いた。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車のウィンドウガラスを如何なる損傷を与えることなく、再使用可能な形状・品質を保持したまま、容易にしかも短時間で分離することができ、ガラス周縁部に付着、残存するゴム等を除去すれば、新品のウィンドウガラスとして再使用が可能であり、資源の有効利用ができ、産業上格段の効果を奏する。また、ウィンドウガラスの分離作業が短時間で済み、現場作業を顕著に効率化できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一例であるウィンドウガラス分離装置を自動車のフロントガラスに装着した状態を模式的に示す説明図である。(b)は、ウィンドウガラスと車体との接合部近傍における、冷却手段の配置状況の一例を示す断面説明図である。
【図2】(a)は、本発明の他の一例であるウィンドウガラス分離装置を自動車のフロントガラスに装着した状態を模式的に示す説明図である。(b)は、分岐した配管の一例を模式的に示す説明図である。
【図3】本発明に好適な回収手段の一例を示す概略説明図である。
【図4】本発明の基礎になった実験の状況を説明する説明図である。
【図5】自動車のフロントガラス周縁部における構造の一例を示す模式図である。
【図6】本発明に好適な引離し治具の1例を示す模式図である。
【図7】本発明に好適な引離し治具の1例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 フロントガラス(ウィンドウガラス)
2 車体
21 フロントピラー(車体)
22 内装材
23 ウィンドウガラスの周縁部近傍領域内の車体
3 ゴム層
31 化粧用ゴムモール
4 コンパウンド
5 低温冷媒(液体窒素)
6 回収手段
61 引離し治具(ゴム製吸盤)
61a 、61b ゴム製吸盤
61c 、61d 支柱
62 引離し装置
63 保持装置
7、7a、7b 金属管(冷却手段)
8 冷媒供給手段
81 冷媒保持容器
81a 冷媒供給量調整手段
82 配管(供給配管)
83a 、83b 流量調整手段(コック)
9 冷媒回収手段
91 冷媒回収容器
92 配管(回収配管)
10 自動車[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and apparatus for separating and collecting a window glass bonded and fixed to a front window, a rear window or the like of an automobile from a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
In recent years, it has been considered that discarded window glass of automobiles is collected and recycled as a useful material. In the past, after abandoned automobiles were dismantled, parts that could be easily removed were first removed and collected, then the car body was pressed with a window glass and crushed and crushed with a shredder. However, collecting the window glass by such a method has a problem in practical use because it is quite difficult to separate the glass from the shredder dust.
[0003]
In order to solve such a problem, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-47595 discloses that the roof portion of an automobile is pressed, the window glass is bent outward from the vehicle body, the window glass is crushed and scattered, and the glass pieces are separated. A method of separating and collecting window glass that is separated and collected from a vehicle body has been proposed. However, even with the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-47595, much effort is required to collect the glass pieces scattered around, and a part of the glass is scattered in the automobile and is not completely crushed. There was also a problem that the glass recovery rate was reduced.
[0004]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-24631 discloses that a recovery jig provided with a glass fragment storage part is disposed in the vehicle, and a scattering prevention sheet is coated on the outside of the rear glass, and the rear glass is impacted from the upper surface of the scattering prevention sheet. An automobile rear glass recovery method has been proposed in which a rear glass is recovered in a recovery jig.
[0005]
[Problem to be Solved by the Invention]
However, the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-24631 is also a method of crushing and removing the window glass.
Recently, automotive window glass, especially passenger window glass, is required to be reusable, that is, to be removed while maintaining the quality and shape of the window glass without causing any damage to the window glass. It has become to.
[0006]
Conventionally, as a method of removing the window glass of the automobile in a reusable state, a method including the following steps (1) to (6) has been performed. The case where a windshield is removed as a window glass is demonstrated as an example.
First, (1) remove the outer cosmetic rubber molding of the windshield with a jig,
(2) Remove the lining inside the windshield inside the car body,
(3) After attaching the protective cover to the dashboard,
(4) A cut is made in the rubber interposed between the windshield and the vehicle body from inside and outside the vehicle body, and then a wire is passed through the cut. Next,
(5) An operator has both ends of the penetrated wire, and the rubber is separated from the vehicle body while reciprocating the wire over the entire circumference of the windshield, and the windshield and the vehicle body are separated.
(6) Remove the windshield using a suction cup
That's it.
[0007]
However, in such a windshield removing method, it is not easy to cut rubber with a wire because it is a manual operation, and it takes a long time to work, or the wire touches the windshield and damages the windshield. There are several problems, such as frequent wear and breakage, which requires skill, and that the work space is extremely narrow because it is an in-car work.
[0008]
In order to solve such a problem, JP 2000-6657 A discloses an adhesive layer formed in a closed loop shape on the peripheral edge of the window glass or a wire for cutting the adhesive layer over the entire length in the vicinity thereof, The end of the wire is crossed in the width direction of the adhesive layer and then buried in the dam rubber in advance, and when the window glass is removed, the embedded wire is drawn along the closed loop trajectory in order from the end. A method for separating and collecting automobile window glass has been proposed. According to the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6657, the window glass can be efficiently recovered in a reusable state.
[0009]
However, the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-6657 requires a special process of arranging a wire for cutting the adhesive layer on the peripheral edge of the window glass when a new automobile is assembled. In order to cut the layer, it is necessary to dispose the end portion of the wire in the width direction of the adhesive layer, and there is a problem that the wire hinders the adhesion between the window glass and the vehicle body. In addition, since the wire is disposed at the peripheral edge of the window glass, there is a risk that the wire is exposed to a long period of time in a corrosive environment and the strength deteriorates, and there is a possibility that the wire may not function effectively at the time of removal.
[0010]
In addition, since there are a wide variety of automobiles and there are a wide variety of methods for bonding and fixing the window glass and the vehicle body, it is extremely difficult for automobile dismantling companies, general glass companies, etc. to find the wire terminal portion instantly.
The present invention solves such a problem of the prior art, and removes the window glass from the vehicle body in a reusable state regardless of the type of vehicle and without requiring a special process when assembling the vehicle. However, it is an object of the present invention to propose an automobile window glass separation and recovery method and an automobile window glass separation and recovery apparatus which are easier and shorter than conventional methods.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described problems, the present inventors diligently studied means for separating the window glass from the vehicle body. As a result, the inventors focused on the fact that automobile window glasses such as automobile windshields and rear glasses are usually bonded and fixed to the vehicle body via rubber, and the vehicle body (metal) and rubber (organic polymer) I have come up with the idea of separating the window glass and the vehicle body by using the difference in shrinkage between the metal and the organic polymer compound.
[0012]
First, the experimental results on which the present invention is based will be described.
As shown in FIG. 4A, a part of the vehicle body (front pillar 21) was cut out with the
[0013]
The present invention has been completed based on the above findings and further studies.
That is, the first aspect of the present invention is a method for separating and recovering a window glass of an automobile from a vehicle body, and cools at least the vicinity of the junction between the window glass and the vehicle body to a temperature below the temperature at which the window glass and the vehicle body separate. In the first aspect of the present invention, the cooling is arranged in the vicinity of the joint with a metal tube supplied with a low-temperature refrigerant. In the first aspect of the present invention, the metal tube is preferably disposed via a heat conductive compound. In the first aspect of the present invention, the low-temperature refrigerant is , Liquid nitrogen, liquid oxygen, or liquid argon is preferable.
[0014]
The second aspect of the present invention is an automotive window glass separating apparatus for separating an automotive window glass from a vehicle body, wherein the cooling means is capable of rapidly cooling at least the vicinity of the joint between the window glass and the vehicle body, and the cooling means. A window glass separation device for an automobile, comprising: a refrigerant supply unit that supplies a low-temperature refrigerant to the vehicle; and a refrigerant collection unit that collects a used low-temperature refrigerant. In a second aspect of the present invention, Preferably, the cooling means is a metal tube that is capable of supplying a low-temperature refrigerant therein and processed into a shape along the joint. In the second aspect of the present invention, the refrigerant supply means is a refrigerant holding unit. A container, a refrigerant supply amount adjusting means capable of continuously or intermittently supplying a predetermined amount of low-temperature refrigerant from the refrigerant holding container, and a pipe for feeding the low-temperature refrigerant to the cooling means. Door is preferable.
[0015]
In addition, the third aspect of the present invention is an automobile window glass separation and recovery device provided with a recovery means for recovering the window glass separated from the vehicle body, in addition to the window glass separation device of each automobile of the second aspect of the invention described above. It is.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A
[0017]
First, a method for separating and collecting automobile window glass, which is the first aspect of the present invention, will be described with reference to FIG. The automobile window glass separation and recovery method of the present invention includes a step of cooling at least the vicinity of the joint between the window glass and the vehicle body to a temperature equal to or lower than room temperature and below a temperature at which the window glass and the vehicle body are separated.
In the present invention, first, the
[0018]
The “temperature at which the window glass and the vehicle body are separated” as used in the present invention means the temperature at which the adhesive interface between the
In the present invention, the cooling method is not particularly limited, but a method of rapidly cooling by supplying a low-temperature refrigerant such as liquid nitrogen, liquid oxygen, liquid argon, liquid helium or the like directly to the vehicle body or the rubber layer or a means for cooling the low-temperature refrigerant. Any cooling method can be applied. In the method of supplying the low-temperature refrigerant directly to the object to be cooled, the consumption of the low-temperature refrigerant is large in a large automobile, which is practically economically disadvantageous. In consideration of cooling efficiency, a method using a low-temperature refrigerant indirectly is preferable. As a method of indirectly using a low-temperature refrigerant, a metal tube is arranged as a cooling means in the vicinity of the joint between the window glass and the vehicle body, and a low-temperature refrigerant such as liquid nitrogen, liquid oxygen, liquid argon, or liquid helium is placed inside. The method of supplying and cooling is also preferable from the viewpoint of cooling efficiency and the economical recovery of the refrigerant.
[0019]
The
[0020]
In addition, the
[0021]
Moreover, in this invention, in order to improve a cooling effect, it is preferable to arrange | position and cool the
[0022]
A low temperature refrigerant such as liquid nitrogen, liquid oxygen, liquid argon or the like is supplied to the cooling means (metal tube) arranged in this manner, and the
[0023]
In the present invention, it is not necessary to simultaneously cool the entire periphery of the peripheral edge of the window glass. Dividing the area to be cooled into multiple parts and sequentially cooling it, and dividing / separating so that the area to be cooled is at least half of the entire window glass circumference, it is easier and faster than before. Window glass can be separated.
After the window glass is separated from the vehicle body by the cooling described above, the window glass is preferably pulled in the horizontal direction or obliquely upward by a collecting means using a separating jig such as a rubber sucker, and is removed from the vehicle body. It is preferable to separate and collect.
[0024]
Next, an automotive window glass separating apparatus according to the second aspect of the present invention will be described.
The window glass separating apparatus of the present invention includes a cooling means 7, a refrigerant supply means 8 for supplying a low-temperature refrigerant to the cooling means 7, and a refrigerant recovery means 9 for recovering the used low-temperature refrigerant.
[0025]
The cooling means 7 is not particularly limited as long as it can directly or indirectly quench the joint between the window glass and the vehicle body in the vicinity of the peripheral edge of the
[0026]
Furthermore, as shown in FIG. 1A, the
[0027]
The material of the metal tube is preferably a copper tube, an aluminum tube, or the like with high thermal conductivity. In the present invention, the metal tube can be appropriately selected according to the shape of the cooled part such as a circular tube or a square tube. In particular, it may be more preferable from the viewpoint of heat transfer to use a square tube with a triangular cross-section having a shape close to that of a cosmetic rubber molding to be peeled off before work.
[0028]
The
The
The container for holding the cryogenic refrigerant such as liquid nitrogen is preferably a metal container such as a thermos with a high vacuum heat insulating structure such as stainless steel. In addition, these containers preferably have a structure that can narrow the inlet / outlet of a refrigerant such as liquid nitrogen, reduce the evaporation of the refrigerant, and prevent the entry of atmospheric composition gas (containing water vapor, carbon dioxide gas, etc.) from the inlet / outlet. . If the entry of atmospheric composition gas (water vapor, carbon dioxide, etc.) is allowed, the air composition gas that has entered freezes and closes the entrance because of the low temperature of the inlet, which causes evaporation of liquid nitrogen contained in the container This is because the internal pressure gradually increases and the container often explodes.
[0029]
In addition, the holding container such as liquid nitrogen used in the present invention has the above-described one thin inlet / outlet, and may be an open type holding container (a thermos bottle) that is open to the atmosphere and is not subjected to pressure, or the inlet / outlet is separated. Any sealed holding container that is hermetically sealed and under pressure is suitable. Some sealed holding containers have an internal pressure adjusting mechanism and can control the supply amount of the cryogenic refrigerant by changing the internal pressure.
[0030]
The refrigerant supply amount adjusting means 81a is not particularly limited as long as it can supply a predetermined amount of cryogenic refrigerant such as liquid nitrogen from the refrigerant holding container continuously or intermittently.
The refrigerant supply amount adjusting means 81a is preferably one that can adjust the flow rate by combining a pump applicable to a cryogenic refrigerant, a pressure gauge, and an internal pressure control device.
[0031]
In the case where the holding container is an open type, it is preferable that a pump is attached to the inlet / outlet for sealing, and the internal pressure is adjusted by an internal pressure control device such as a dropper bulb or a gas circulation evaporator to push out and supply the refrigerant.
Further, some sealed holding containers have an internal pressure adjusting mechanism, and there is no problem even if this is used as a refrigerant supply amount adjusting means.
[0032]
The
[0033]
The refrigerant recovery means 9 includes a
The
[0034]
Similarly to the
[0035]
The collection means 6 is not particularly limited as long as it has a structure that allows the
[0036]
The separating
In the one-point / three-point fixing method shown in FIG. 6, a
[0037]
In the two-point four-point fixing method shown in FIG. 7,
[0038]
Further, as a device that allows the
[0039]
【Example】
Example 1
The windshield was separated and recovered from a vehicle with a displacement of 2500 cc (vehicle for dismantling) using the window glass separator shown in FIG.
First, the cosmetic rubber molding applied to the periphery of the windshield was peeled off with a jig. Next, a plastic thermal conductive compound (true cast powder kneaded vinyl compound) is applied to the boundary (vehicle body and rubber layer) between the windshield and the car body after peeling off the cosmetic rubber molding to a width of 15 mm. It was crowded. Then, a copper tube (10 mmφ) formed in a shape along the peripheral edge of the windshield was installed as a cooling means 7 on the coated thermal
[0040]
After separation, two rubber suction cups (diameter 120mm) that have been previously installed in the center of the windshield as a separating tool for the recovery means are pulled diagonally with a spring, and the windshield is pulled away from the vehicle body. Of course, the damage was recovered without any damage. The cryogenic refrigerant (liquid oxygen) used was recovered by the refrigerant recovery means 9 and reused. In addition, the compound was recovered and reused after it had reached room temperature.
[0041]
On the other hand, in the same type of automobile, a wire is inserted through the rubber layer between the windshield and the car body, and the wire is manually reciprocated to cut the rubber layer to separate the windshield. As an example. In this conventional example, it took about 1.5 hours to separate the windshield.
Thus, in the method of the present invention (example of the present invention) using the apparatus of the present invention, the windshield can be separated and collected in a reusable manner in a shorter time and without any damage than the conventional example. .
(Example 2)
The windshield was separated and recovered from a 4000 cc automobile (new car) using the window glass separator shown in FIG.
[0042]
First, from the outside of the vehicle body, the cosmetic rubber molding applied to the periphery of the windshield was peeled off with a jig. Next, a plastic thermal conductive compound (thermal conductive cement) was applied to the boundary portion (vehicle body and rubber layer) between the windshield and the vehicle body, to which the cosmetic rubber molding was peeled off, so as to have a width of 20 mm. Then, on the coated thermal
[0043]
After separation, use the separation jig shown in Fig. 7 (two-point, four-position fixing method) as the separation tool for the recovery means, and pull the windshield away from the vehicle body. It was collected. Note that a rubber sucker with a diameter of 150 mm was used in the separation jig used (fixed at 2 points and 4 locations).
For another automobile of the same type, the flow rate adjusting means 83a was opened, 83b was closed, and liquid nitrogen was supplied to only one of the copper pipes (cooling means 7a) of the cooling means for 11 minutes. Then, conversely, the flow rate adjusting means 83a was closed, 83b was opened, and liquid nitrogen was supplied to only one of the copper tubes of the cooling means (cooling means 7b) for 11 minutes. The same method was used except for the supply method of liquid nitrogen. Also by such a method, the window glass (front glass) and the vehicle body could be easily separated as described above.
[0044]
For another automobile of the same type, liquid nitrogen was started to be supplied to one of the copper tubes (cooling means 7a) and then supplied to the other 5 minutes later for a total of 13 minutes. The same method was used except for the supply method of liquid nitrogen. Also by such a method, the window glass (front glass) and the vehicle body could be easily separated as described above.
(Example 3)
The windshield was separated and collected from a 560 cc automobile (vehicle for dismantling) in the same manner as in Example 1 using the window glass separating apparatus shown in FIG.
[0045]
First, the cosmetic rubber molding applied to the periphery of the windshield was peeled off with a jig. Next, as a cooling means 7, a copper square tube (cross-sectional triangle: one side length of 10 mm) formed in a shape along the periphery of the windshield is brought into contact with the boundary between the windshield and the vehicle body (vehicle body and rubber layer). Installed. In consideration of heat conduction efficiency, the corners of the copper square tubes were arranged so as to match the positions of the recesses where the cosmetic rubber molding was peeled off.
[0046]
Next, liquid argon was supplied as a cryogenic refrigerant from the refrigerant supply means 8 into the copper tube, and the bonded portion between the windshield and the vehicle body was cooled to room temperature or lower. As a result, when the liquid argon was supplied for 9 minutes and cooled, the window glass (front glass) and the vehicle body separated.
After separation, the separation jig shown in FIG. 6 (one-point, three-position fixing method) was used as a separation jig for the collection means, and the windshield was separated from the vehicle body, and collected without damage or damage at one place. The separation jig used was a rubber sucker with a diameter of 100 mm.
[0047]
【The invention's effect】
According to the present invention, the window glass of an automobile can be separated easily and in a short time while maintaining its reusable shape and quality without causing any damage, and adheres and remains on the peripheral edge of the glass. If rubber or the like is removed, it can be reused as a new window glass, the resources can be used effectively, and the industrial effect is remarkable. In addition, the window glass can be separated in a short time, and the field work can be remarkably improved in efficiency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is an explanatory view schematically showing a state in which a window glass separating apparatus as an example of the present invention is mounted on a windshield of an automobile. (B) is sectional explanatory drawing which shows an example of the arrangement | positioning state of the cooling means in the junction part vicinity of a window glass and a vehicle body.
FIG. 2 (a) is an explanatory view schematically showing a state in which a window glass separating apparatus as another example of the present invention is mounted on a windshield of an automobile. (B) is explanatory drawing which shows typically an example of the branched piping.
FIG. 3 is a schematic explanatory view showing an example of a recovery unit suitable for the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram for explaining a situation of an experiment on which the present invention is based.
FIG. 5 is a schematic view showing an example of a structure in a peripheral portion of a windshield of an automobile.
FIG. 6 is a schematic view showing an example of a separating jig suitable for the present invention.
FIG. 7 is a schematic view showing an example of a separating jig suitable for the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Windshield (window glass)
2 body
21 Front pillar
22 Interior materials
23 Vehicle body in the area near the edge of the window glass
3 Rubber layer
31 Rubber mall for makeup
4 Compound
5 Low-temperature refrigerant (liquid nitrogen)
6 collection means
61 Separation jig (Rubber sucker)
61a, 61b Rubber sucker
61c, 61d prop
62 Separation device
63 Holding device
7, 7a, 7b Metal pipe (cooling means)
8 Refrigerant supply means
81 Refrigerant holding container
81a Refrigerant supply amount adjustment means
82 Piping (Supply piping)
83a, 83b Flow rate adjusting means (cock)
9 Refrigerant recovery means
91 Refrigerant collection container
92 Piping (recovery piping)
10 cars
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