JP4000795B2 - 放電ランプ点灯装置および調光照明システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電ランプを調光可能な放電ランプ点灯装置および調光照明システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の雰囲気や人の有無などに応じて、放電ランプを適宜調光し、室内を所望の明るさに制御することが行われている。例えば壁面に設けられた調光器の手動操作部を操作することにより、調光制御装置から放電ランプ点灯装置へ送出しているPWM調光信号のデューティ比を変化させ、このデューティ比に応じて放電ランプ点灯装置が放電ランプを調光させるようにしている。
【0003】
従来、放電ランプ点灯装置は、PWM調光信号のデューティ比が増加するにしたがい放電ランプの光出力をリニアに減少させ、図8(a)に示すように、デューティ比80%において全光(100%)時の25%となるように調光させ、デューティ比が80%を超えると放電ランプを消灯させたものがある。あるいは、図8(b)に示すように、デューティ比70%において全光(100%)時の25%となるように調光させ、その後デューティ比が増加しても25%の一定の調光とし、70〜100%間の任意のデューティ比において放電ランプを消灯させたものがある。
【0004】
従来の放電ランプ点灯装置は、深調光における放電ランプの不安定点灯やちらつきを回避するために、上述したように、PWM調光信号のデューティ比が80%以下まで全光(100%)点灯から約25%調光点灯までリニアに行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、放電ランプ点灯装置は、制御方法の改善などにより、PWM調光信号のデューティ比が80%を超えても、不安定点灯やちらつきを生じることなく放電ランプを25%以下に調光点灯させることが可能となった。そして、PWM調光信号のデューティ比が0〜5%の区間では放電ランプを全光点灯(100%点灯)させ、95〜100%の区間で放電ランプを消灯または最小の明るさにさせるというIEC規格がある。ここで、単にIEC規格などをクリアした放電ランプ点灯装置を従来の放電ランプ点灯装置の点灯不具合などにより交換すると、PWM調光信号のデューティ比に対する調光変化が異なり、人に違和感や不快感を生じさせるという問題点がある。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、IEC規格に適合するとともに、PWM調光信号に対する明るさの変化が従来品と比較してその差違が小さい放電ランプ点灯装置および調光照明システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の放電ランプ点灯装置の発明は、スイッチ素子を備え、このスイッチ素子のスイッチング動作により直流電圧を高周波電圧に変換して出力するとともに出力を変化可能なインバータ回路と;インバータ回路の出力により調光可能に付勢される放電ランプと;電源とアース間に設けられるとともに一端が比較器の入力端子に接続され、PWM調光信号がハイレベル信号のときに前記電源から流れる電流によって充電されるコンデンサを有し、PWM調光信号を入力し、この調光信号のデューティ比が0%〜第1の所定値の区間では放電ランプを全光点灯させ、第1の所定値〜70%以上の第2の所定値の区間ではデューティ比が増加するにしたがい放電ランプを調光させ、第2の所定値〜100%の区間であって第3の所定値となるまで一定の深調光をさせて、さらに第3の所定値を超えて増加したときの前記コンデンサの両端電圧が前記比較器の基準電圧以上となり、放電ランプを消灯させることができるように、スイッチ素子のスイッチング動作を制御するように構成された制御回路と;を具備していることを特徴とする。
【0008】
調光信号は、PWM調光信号であり、そのデューティ比は、オンレベル信号のデューティ比またはロウレベル信号のデューティ比のいずれであってもよい。
【0009】
第1の所定値は、第2の所定値側よりも0%側に設定し、好ましくは0%近くに設定するのがよい。
【0010】
第2の所定値を70%以上としたのは、従来の放電ランプ点灯装置には、調光信号のデューティ比が0%〜70%まで漸次調光させ、70%時点で放電ランプを消灯させるものがあるからである。したがって、本発明の放電ランプ点灯装置も従来の放電ランプ点灯装置と同様、少なくとも70%まで調光可能とし、従来の放電ランプ点灯装置に交換可能とさせた。
【0011】
放電ランプは、調光信号のデューティ比が第1の設定値〜第2の設定値の区間では、デューティ比が増加するにしたがい調光され、デューティ比が第2の所定値より増加しても調光点灯が維持される。そして、放電ランプは、調光信号のデューティ比が第2の所定値〜100%の区間で予め設定された設定値で消灯される。
【0012】
本発明によれば、調光信号のデューティ比が第1の所定値〜第2の所定値の区間では、デューティ比が増加するにしたがい調光されるので、従来の放電ランプ点灯装置と交換されても、放電ランプの明るさの変化が視認されにくく、人に違和感や不快感を生じさせることが防止される。また、調光信号のデユーティ比が0%〜第1の所定値の区間で放電ランプが全光点灯され、第2の所定値〜100%の区間で放電ランプが消灯されるので、IEC規格を満たすことが可能であるとともに、調光信号のデューティ比が第2の所定値を超えた領域でも放電ランプの深調光点灯が維持される。
【0013】
請求項2に記載の放電ランプ点灯装置の発明は、請求1記載の放電ランプ点灯装置において、制御回路は、調光信号のデューティ比が第2の所定値以上のとき、第2の所定値のときの放電ランプの光出力でほぼ一定となるように、または第2の所定値のときの放電ランプの光出力の2倍以下かつ緩やかな変化となるようにスイッチ素子のスイッチング動作を制御することを特徴とする。
【0014】
「放電ランプの光出力が第2の所定値のときの放電ランプの光出力の2倍以下」としたのは、放電ランプの光出力が大きく変化するのを防止するためであり、2倍以下であれば、光出力の変化は小さく、人に違和感や不快感を生じさせることを防止できる。また、2倍以下の下限値は、放電ランプが消灯していなく、その点灯が目視できる程度であればよい。
【0015】
本発明によれば、制御回路は、調光信号のデユーティ比が第2の所定値から放電ランプが消灯するデューティ比の間は、第2の所定値のときの放電ランプの光出力でほぼ一定となるように、または第2の所定値のときの放電ランプの光出力の2倍以下かつ緩やかな変化となるように制御するので、放電ランプの明るさの変化が小さく、人に違和感や不快感を生じさせずに調光点灯が維持される。
【0016】
請求項3に記載の放電ランプ点灯装置の発明は、請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置において、制御回路は、放電ランプの電極の予熱を継続して放電ランプを消灯させることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、放電ランプの消灯時に、継続して電極が予熱されるので、放電ランプを再点灯させたときのコールド点灯が防止され、放電ランプが長寿命化される。
【0018】
請求項4に記載の調光照明システムの発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;この放電ランプ点灯装置の少なくとも放電ランプを配設している照明器具と;PWM調光信号のデューティ比を変化させる手動操作部を有し、この手動操作部の操作によりPWM調光信号のデューティ比が変化されてPWM調光信号が放電ランプ点灯装置の制御回路に送出されるように構成された調光装置と;を具備していることを特徴とする。
【0019】
手動操作部とは、例えば双方向に移動可能なフェーダや回転つまみ、リモコンのスイッチなどを意味する。
【0020】
本発明によれば、調光装置の手動操作部を操作することにより、PWM調光信号のデューティ比が0%〜第1の所定値の区間では放電ランプを全光点灯させ、第1の所定値〜第2の所定値の区間では放電ランプを漸次調光させ、第2の所定値を超えて消灯させることができる。そして、IEC規格を満たすことが可能であるとともに、本発明の放電ランプ点灯装置を従来の放電ランプ点灯装置に置き換えても、放電ランプの調光変化が小さく、人に違和感や不快感を生じさせることが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯装置の回路図である。放電ランプ点灯装置1は、インバータ回路2、放電ランプとしての蛍光ランプ3および制御回路4を有して構成されている。
【0024】
インバータ回路2は、スイッチ素子としての電界効果トランジスタFET1,FET2を備え、この電界効果トランジスタFET1,FET2が直流電圧発生回路5の出力端子にハーフブリッジ形に接続されている。そして、一方の電界効果トランジスタFET2のドレイン、ソース間に共振回路6を介して蛍光ランプ3が接続されている。そして、電界効果トランジスタFET1,FET2のそれぞれのゲート(制御端子)は、それぞれ駆動回路7に接続されている。
【0025】
直流電圧発生回路5は、整流器8および平滑用コンデンサC1からなり、整流器8の入力端子が商用交流電源Vsに接続され、整流器8の出力端子間に平滑用コンデンサC1が接続されて構成されている。直流電圧発生回路5は、商用交流電源Vsの交流電圧を整流平滑して直流電圧を発生し、インバータ回路2に入力させている。
【0026】
共振回路6は、電界効果トランジスタFET2のドレインおよび蛍光ランプ3のフィラメント電極3a間に直列接続された直流カット用コンデンサC2およびインダクタL1と、蛍光ランプ3のフィラメント電極3a,3bの非電源側端子間に接続された共振用コンデンサC3からなっている。共振回路6は、インバータ回路2の出力により共振して共振電圧を発生し、この共振電圧が蛍光ランプ3のフィラメント電極3a,3b間に印加されて、蛍光ランプ3は始動、点灯する。すなわち、蛍光ランプ3は、インバータ回路2の出力により付勢される。そして、蛍光ランプ3は、インバータ回路2の出力が変化することにより調光可能となるように構成されている。
【0027】
駆動回路7は、制御回路4の制御信号に応じて、電界効果トランジスタFET1,FET2のゲートに交互に駆動電圧を印加して、電界効果トランジスタFET1,FET2を交互にスイッチング動作させる。インバータ回路2は、この電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作により、直流電圧発生回路5から出力された直流電圧を高周波電圧に変換して、共振回路6および蛍光ランプ3に出力する。そして、インバータ回路2は、電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作の周波数(スイッチング周波数)が変化されることにより、高周波電圧の出力を変化させ、蛍光ランプ3を調光させている。そして、スイッチング周波数を高くするにつれ、蛍光ランプ3がリニアに調光されるように構成されている。
【0028】
そして、制御回路4は、PWM調光信号を入力し、この調光信号に応じて駆動回路7を介して電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を制御するように、以下のようにして構成されたものである。
【0029】
PWM調光信号は、矩形状のハイレベル信号およびロウレベル信号(0V信号)の所定周波数例えば100Hzからなり、制御回路4の入力端子4a,4bから限流用抵抗R1を介してダイオードブリッジからなる整流器9に入力される。そして、整流器9の出力端子には、フォトカプラPhC1を構成するフォトダイオードPhD1およびフォトカプラPhC2を構成するフォトダイオードPhD2が直列接続されている。PWM調光信号がハイレベル信号のとき、フォトダイオードPhD1,PhD2に電流が流れ、フォトダイオードPhD1,PhD2は発光する。フォトダイオードPhD1,PhD2が発光すると、フォトカプラPhC1,PhC2を構成するフォトトランジスタPhT1,PhT2が導通する。
【0030】
そして、フォトカプラPhC1を構成するフォトトランジスタPhT1のコレクタは、定電圧電源Vccに接続され、エミッタは、抵抗R2および抵抗R3の直列回路を介してアースEに接続されている。そして、抵抗R3と並列的に電解コンデンサC4が接続され、この電解コンデンサC4の非アース側端子が比較器10の一方の入力端子(+入力端子)に接続されている。比較器10の他方の入力端子(−入力端子)は、第1の基準電源Vref1に接続されている。そして、比較器10の出力端子には、逆方向にダイオードD1が接続されている。
【0031】
抵抗R2および抵抗R3は、フォトトランジスタPhT1の導通時に定電圧電源Vccの出力電圧を分圧する。また、抵抗R3は、フォトトランジスタPhT1の非導通時に電解コンデンサC4の放電を行う。電解コンデンサC4は、フォトトランジスタPhT1の導通時に定電圧電源Vccから充電され、非導通時に放電される。すなわち、電解コンデンサC4は、PWM調光信号がハイレベル信号のときに充電され、ロウレベル信号のときに放電される。したがって、PWM調光信号が制御回路4の入力端子4a,4bに入力されているとき、定電圧電源Vccの出力電圧を分圧した抵抗R3の平均電圧V1が電解コンデンサC4の両端に形成される。そして、この平均電圧V1は、電解コンデンサC4の両端電圧であり、図2(a),(b)に示すように、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が増加するにしたがい高くなっていく。
【0032】
そして、比較器10は、第1の基準電源Vref1の基準電圧に対して電解コンデンサC4の両端電圧V1を比較する。そして、比較器10は、電解コンデンサC4の両端電圧V1が第1の基準電源Vref1の基準電圧以上のときに,図2(c)に示すように、出力端子からHigh信号V2を出力し、基準電圧を下回るときに出力端子をロウレベルにする。電解コンデンサC4の両端電圧V1が第1の基準電源Vref1の基準電圧以上となるには、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第1の所定値以上、例えば5%以上のときである。ここで、ハイレベル信号のデューティ比は、ハイレベル信号のデューティおよびロウレベル信号のデューティの和(100%)に対するハイレベル信号のデューティの割合である。したがって、比較器10は、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)以上のときに出力端子からHigh信号の出力電圧V2を出力し、ハイレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)を下回るときに出力端子をロウレベル(0V)にする。すなわち第1の基準電源Vref1の基準電圧は、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)であるときの電解コンデンサC4の両端電圧V1に予め設定されている。
【0033】
また、フォトトランジスタPhT1のエミッタは、抵抗R4および抵抗R5の直列回路を介してアースEに接続されている。そして、抵抗R5と並列的に電解コンデンサC5が接続され、この電解コンデンサC5の非アース側端子が抵抗R6を介して増幅器11の非反転入力端子に接続され、かつ、ダイオードD1を介して比較器10の出力端子に接続されている。増幅器11の反転入力端子は、第2の基準電源Vref2が接続されている。そして、増幅器11の反転入力端子および出力端子間には、抵抗R7が接続され、アースEおよび増幅器11の出力端子間には、出力端子側をアノードにして、ツェナーダイオードZD1が接続されている。
【0034】
抵抗R4および抵抗R5は、フォトトランジスタPhT1の導通時に定電圧電源Vccの出力電圧を分圧する。また、抵抗R5は、フォトトランジスタPhT1の非導通時に電解コンデンサC5の放電を行う。電解コンデンサC5は、図2(c),(d)に示すように、比較器10が出力端子にHigh信号V2を出力し、かつ、フォトトランジスタPhT1の導通時に定電圧電源Vccから充電される。比較器10の出力端子がロウレベルであると、定電圧電源Vccからの電流は、抵抗R4、ダイオードD1および比較器10の内部回路を介してアースEに流れるので、電解コンデンサC5は充電されなくなる。すなわち、電解コンデンサC5は、PWM調光信号のハイレベル信号が第1の所定値(5%)以上のデューティ比であるときに充電され、ハイレベル信号が第1の所定値(5%)を下回るデューティ比のときには充電されない。そして、ハイレベル信号のデューティ比が増加するにしたがい、電解コンデンサC5は充電時間が長くなり、その両端電圧V3が大きくなって、増幅器11の非反転入力端子に入力される。そして、第2の基準電源Vref2の基準電圧は、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)であるときの電解コンデンサC5の両端電圧V3に予め設定されている。なお、「ハイレベル信号のデューティ比が増加する」とは、ハイレベル信号のデューティが増加すると解してよい。
【0035】
そして、増幅器11は、電解コンデンサC5の両端電圧V3と第2の基準電源Vref2との差分を増幅し、その増幅した出力電圧V4を出力端子から出力制御回路12に送出する。その増幅率は、抵抗R6および抵抗R7により適宜設定されている。そして、増幅器11の出力電圧V4は、電解コンデンサC5の両端電圧V3が大きくなるにつれて、すなわちPWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が増加するにつれて大きくなる。しかし、出力電圧V4は、ツェナーダイオードZD1によりクランプされ、ツェナー電圧を超えないようにしている。この結果、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第2の所定値、例えば80%に増加して、出力電圧V4がツェナー電圧に達した後は、図2(e)に示すように、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)からさらに増加しても、出力電圧V4はツェナー電圧の一定値に維持される。
【0036】
上述したように、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が0%〜第1の所定値(例えば5%)未満まで(図2(f)のT1区間)は、比較器10が出力電圧V2をロウレベル(0V)に維持するので、図2(d)に示すように、電解コンデンサC5が充電されず、増幅器11の出力電圧は0Vである。そして、オンレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)〜第2の所定値(例えば80%)未満まで(図2(f)のT2区間)は、オンレベル信号のデューティ比の増加にしたがい、電解コンデンサC5が充電され、図2(d)に示すように、その両端電圧V3が大きくなるので、増幅器11の出力電圧V4も、図2(e)に示すように、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧まで大きくなる。そして、オンレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)〜100%まで(図2(f)のT3区間)は、増幅器11の出力電圧V4はツェナーダイオードZD1のツェナー電圧にクランプされるので、ツェナー電圧の一定の出力となる。そして、増幅器11の出力電圧V4に応じて、出力制御回路12は、インバータ回路2の駆動回路7に電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作の周波数を変化させる制御信号を送出する。すなわち、増幅器11の出力電圧V4が大きくなるにしたがい、図2(f)に示すように、電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング周波数を増加させる。この結果、蛍光ランプ3は、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が増加するにしたがいリニアに調光される。
【0037】
また、定電圧電源VccおよびアースE間には、抵抗8および抵抗R9の直列回路が接続されている。そして、抵抗9と並列的に抵抗R10およびフォトカプラPhC2を構成するフォトトランジスタPhT2が接続され、抵抗R9の非アース側端子が比較器13の−入力端子に接続されている。比較器13の+入力端子には、第3の基準電源Vref3が接続され、出力端子には、逆方向にダイオードD2が接続されている。ここで、抵抗R9の抵抗値は相対的に非常に高く、抵抗R10の抵抗値は相対的に非常に低く設定されている。また、比較器13は、+入力端子に第3の基準電源Vref3が接続されて構成されているので、その比較結果が反転して出力される。
【0038】
フォトカプラPhC2のフォトトランジスタPhT2の非導通時、すなわちPWM調光信号のロウレベル信号のときに、定電圧電源Vccの出力電圧は、抵抗R8および抵抗R9によって分圧され、抵抗R9の両端電圧V5は、図3(b)に示すように、ハイレベル電圧となる。一方、フォトトランジスタPhT2の導通時、すなわちPWM調光信号のハイレベル信号のときに、定電圧電源Vccの出力電圧は、抵抗R8と、抵抗R9および抵抗R10の並列回路によって分圧され、抵抗R9の両端電圧V5は、図3(b)に示すように、ロウレベル近くの電圧となる。そして、第3の基準電源Vref3の基準電圧は、前記ハイレベル電圧よりも低く、前記ロウレベル近くの電圧よりも高くなるように予め設定されている。したがって、比較器13は、比較結果を反転して出力し、図3(c)に示すように、PWM調光信号がハイレベル信号のときに、出力端子にHigh信号を出力し、PWM調光信号がロウレベル信号のときに、信号を出力せず、出力端子をロウレベル(0V)にする。
【0039】
また、定電圧電源VccおよびアースE間には、抵抗11および電解コンデンサC6の直列回路が接続されている。そして、電解コンデンサC6の非アース側端子は、ダイオードD2を介して比較器13の出力端子に接続され、かつ、比較器14の+入力端子に接続されている。そして、比較器14の−入力端子には、第4の基準電源Vref4が接続されている。
【0040】
比較器13の出力端子がロウレベル(0V)のとき、すなわちPWM調光信号がロウレベル信号のとき、定電圧電源Vccから抵抗R11を介して流れる電流は、ダイオードD2、比較器13の出力端子およびその内部回路を介してアースEに流れるので、電解コンデンサC6は充電されなく、その両端電圧V7は、図3(d)に示すように、0Vである。そして、比較器13の出力端子がHigh信号を出力しているとき、すなわちPWM調光信号がハイレベル信号のとき、電解コンデンサC6は、定電圧電源Vccから抵抗R11を介して流れる電流によって充電され、その両端電圧V7は、図3(d)に示すように、上昇していく。そして、電解コンデンサC6は、ハイレベル信号のデューティ比が増加するほど、充電時間が長くなるので、その両端電圧V7は高くなる。
【0041】
電解コンデンサC6の両端電圧V7は、比較器14において、第4の基準電源Vref4の基準電圧と比較される。ここで、第4の基準電源Vref4の基準電圧は、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)から100%の間で任意に設定される第3の所定値、例えば95%のとき、電解コンデンサC6が充電されて形成される両端電圧V7に予め設定されている。そして、比較器14は、電解コンデンサC6の両端電圧V7が第4の基準電源Vref4の基準電圧以上となったとき、すなわちPWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第3の所定値(例えば95%)を超えて増加したとき、図3(e)に示すように、出力端子からHigh信号を出力する。このHigh信号は、出力停止回路15に入力される。
【0042】
出力停止回路15は、比較器14の出力端子からHigh信号が入力されると、インバータ回路2の電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を停止させる出力停止信号を出力制御回路12に送出する。
【0043】
そして、出力制御回路12は、増幅器11の出力電圧V4よりも出力停止回路15から送出された出力停止信号を優先させて電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を制御するように構成されている。すなわち、PWM調光信号のハイレベル信号のデューティ比が第3の所定値(例えば95%)を超えて出力停止回路15が出力停止信号を出力したとき、出力制御回路12は、駆動回路7に送出する制御信号を停止させる。この結果、電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作が停止して、図4に示すように、蛍光ランプ3は消灯される。
【0044】
なお、比較器10,13,14および増幅器11は、定電圧電源Vccから常時給電されて動作しているものである。
【0045】
次に、第1の実施形態の作用について述べる。
【0046】
放電ランプ点灯装置1は、制御回路4がインバータ回路2の駆動回路7へ電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング周波数を変化させる制御信号を送出することにより、蛍光ランプ3が調光される。そして、制御回路4は、入力端子4a,4bに入力される調光制御装置などからのPWM調光信号によって制御される。
【0047】
PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が0%〜第1の所定値(例えば5%)未満(T1区間)は、比較器10の出力電圧V2および比較器14の出力電圧V8がそれぞれロウレベル(0V)であるので、増幅器11および出力停止回路15からそれぞれ出力制御回路12に出力されない。この結果、出力制御回路12は、蛍光ランプ3が全光点灯する電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング周波数となる制御信号を駆動回路7に送出し、駆動回路7は該スイッチング周波数で電界効果トランジスタFET1,FET2を交互に駆動させる。これにより、蛍光ランプ3は、図4のA1(実線)で示すように、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が0%〜第1の所定値(例えば5%)未満の区間(T1区間)、全光点灯される。
【0048】
そして、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)〜第2の所定値(例えば80%)未満(T2区間)では、オンレベル信号のデューティ比の増加にしたがい、増幅器11の出力電圧V4が増加して出力制御回路12に入力される。一方、比較器14は、オンレベル信号のデューティ比が第3の所定値(例えば95%)以下では、High信号の出力電圧V8を出力しないように、第4の基準電源Vref4の基準電圧などが予め設定されているので、上記T2区間のオンレベル信号のデューティ比では出力しない。この結果、出力停止回路15から出力制御回路12に出力停止信号が出力されない。したがって、出力制御回路12は、増幅器11の出力電圧V4、すなわちPWM信号のオンレベル信号のデューティ比によって制御される。
【0049】
出力制御回路12は、オンレベル信号のデューティ比が増加するにしたがい電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング周波数を増加させる制御信号を駆動回路7に送出する。駆動回路7は該スイッチング周波数で電界効果トランジスタFET1,FET2を交互に駆動させ、蛍光ランプ3は、図4のA1(実線)で示すように、オンレベル信号のデューティ比が増加するにしたがいリニアに調光点灯される。すなわち、蛍光ランプ3は、オンレベル信号のデューティ比が第1の所定値(例えば5%)では、全光(100%)点灯し、第2の所定値(例えば80%)では、全光(100%)点灯の25%まで調光される。
【0050】
そして、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)〜100%(T3区間)では、増幅器11の出力電圧V4はツェナーダイオードZD1のツェナー電圧に維持されるので、蛍光ランプ3は、T3区間、一定の調光点灯であり、オンレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)のときの調光点灯、すなわち25%調光の状態である。
【0051】
しかし、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が第2の所定値(例えば80%)より増加して第3の所定値(例えば95%)に達すると、比較器14の出力電圧V8がHigh信号となるので、出力停止回路15は出力停止信号を出力制御回路12に送出する。出力制御回路12は、増幅器11の出力電圧V4よりも出力停止信号を優先させ、電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を停止させる制御信号を駆動回路7に送出する。駆動回路7は該制御信号により電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を停止させる。この結果、蛍光ランプ3は、オンレベル信号のデューティ比が第3の所定値(例えば95%)で消灯する。
【0052】
上述したように、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比がT1区間(0%〜第1の所定値(例えば5%))では、蛍光ランプ3は全光(100%)点灯し、T2区間(第1の所定値(例えば5%)〜第2の所定値(例えば80%))では、デューティ比の増加に対して全光(100%)から25%までリニアに調光点灯し、T3区間(第2の所定値(例えば80%)〜100%)では、第2の所定値(例えば80%)から第3の所定値(例えば95%)まで25%の一定値で調光点灯し、第3の所定値(例えば95%)を超えると消灯するように、放電ランプ点灯装置1が構成されている。
【0053】
ところで、従来の放電ランプ点灯装置は、図4のB1(一点鎖線)で示すように、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が増加するにしたがい、蛍光ランプ3が全光(100%)点灯からリニアに調光し、第2の所定値(80%)で消灯するように構成されたものがある。ここで、第2の所定値(80%)は、従来の放電ランプ点灯装置において、蛍光ランプ3が消灯されるデューティ比である。
【0054】
そして、従来の放電ランプ点灯装置の回路部品が破壊や故障などして蛍光ランプ3が点灯不具合になると、放電ランプ点灯装置を単体で、または照明器具ごと交換することになる。この場合、従来の放電ランプ点灯装置を本発明の放電ランプ点灯装置1に交換しても、図4に示すように、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比に対する調光の変化は小さい。すなわち、従来の放電ランプ点灯装置および本発明の放電ランプ点灯装置1に対して、蛍光ランプ3の明るさは大概同等であるので、例え複数の照明器具の一部が交換されても、人に明るさの差違による違和感や不快感を生じさせない。
【0055】
また、放電ランプ点灯装置1は、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比を第2の所定値(80%)を超えて第3の所定値(95%)まで増加させることができ、このデューティ比の間、蛍光ランプ3を一定の深調光すなわち25%調光させることができるので、人に違和感や不快感を生じさせないとともに、従来の放電ランプ点灯装置に比べて汎用的である。
【0056】
また、放電ランプ点灯装置1は、IEC規格、すなわちPWM調光信号のデューティ比が0%〜5%までは蛍光ランプ3を全光(100%)点灯させ、95%〜100%で蛍光ランプ3を消灯もしくは最小の明るさ(1%調光)させるという規格にも適合させることができる。
【0057】
なお、上記実施形態において、放電ランプ点灯装置1は、PWM調光信号のオンレベル信号のデューティ比が増加するようにして構成したが、ロウレベル信号のデューティ比が増加するようにして構成してもよい。
【0058】
また、制御回路4の出力制御回路12は、出力停止回路15から出力停止信号が送出されたとき、インバータ回路2の駆動回路7に電界効果トランジスタFET1,FET2のスイッチング動作を停止させる制御信号を送出するように構成したが、蛍光ランプ3のフィラメント電極3a,3bが継続して予熱されるように、電界効果トランジスタFET1,FET2が予熱周波数でスイッチング動作する制御信号を駆動回路7に送出するように構成してもよい。この場合、蛍光ランプ3は消灯しているが、継続してフィラメント電極3a,3bが予熱されるので、PWM調光信号のデューティ比を減少させ、蛍光ランプ3を再点灯させたときのコールド点灯が防止できて、蛍光ランプ3を長寿命化することができる。
【0059】
また、制御回路4は、PWM調光信号のデューティ比が第2の所定値(80%)〜第3の所定値(95%)であるとき、蛍光ランプ3が一定の調光(25%調光)となるように構成したが、一定の調光とする必要はなく、デューティ比が第2の所定値(80%)のときの蛍光ランプ3の調光(25%)の2倍(50%)以下で、かつ、デューティ比が第2の所定値(80%)〜第3の所定値(95%)の間では調光の変化が緩やかな変化となるように、電界効果トランジスタのスイッチング動作を制御するように構成してもよい。
【0060】
PWM調光信号のデューティ比が第2の所定値(80%)〜第3の所定値(95%)である区間、デューティ比が第2の所定値(80%)のときの蛍光ランプ3の調光(25%)の2倍(50%)以下で、かつ、調光の変化が緩やかな変化であるので、蛍光ランプ3の光出力(明るさ)の変化は小さく、人に違和感や不快感を生じさせに深調光を維持することができる。
【0061】
なお、第2の所定値は、80%に限らず、70%以上で第3の所定値以下に設定されていればよい。
【0062】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0063】
図5は、本発明の第2の実施形態を示す調光照明システムの構成図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0064】
図5に示す調光照明システム16は、天井17に直付けされた照明器具18、調光器19および調光制御装置20からなる調光装置21からなっている。そして、照明器具18は、照明器具本体22、図1に示す放電ランプ点灯装置1を構成する蛍光ランプ3および点灯装置23などから構成されている。ここで、点灯装置23は、放電ランプ点灯装置1から蛍光ランプ3を除いた残余で構成されている。そして、蛍光ランプ3は、照明器具本体22に設けられたランプソケット24,24に装着されている。点灯装置23は照明器具本体22内に収容され、図示しない商用交流電源と蛍光ランプ3との間に電気的に介在している。そして、照明器具本体22は、天井17に図示しないネジなどによって固定されている。
【0065】
調光器19は、図示しない壁などに埋設され、前面に手動操作部としてのフェーダ25を有している。そして、調光制御装置20は、天井17の裏側に配設され、内部に、図6に示すように、PWM調光信号生成回路26が形成されている。
【0066】
PWM調光信号生成回路26は、発振回路27、可変直流電圧源28、比較器29および出力回路30を有して構成されている。発振回路27は、図7(a)に示すように、所定周波数例えば100Hzの鋸歯状波電圧27Aを発生させる。この鋸歯状波電圧27Aは、比較器29の+入力端子に入力される。そして、可変直流電圧源28は、フェーダ25の移動操作により、可変直流電圧28Aが設定される。すなわち、図5において、フェーダ25を下側から上側に移動させると、図7(a)において、可変直流電圧28Aは、鋸歯状波電圧27Aの最大値から最小値(0V)に変化される。この可変直流電圧28Aは、比較器29の−入力端子に入力される。
【0067】
そして、比較器29は、鋸歯状波電圧27Aと可変直流電圧28Aを比較し、鋸歯状波電圧27Aが可変直流電圧28A以上のとき、図7(b)に示すように、ロウレベル信号(0V)を出力し、鋸歯状波電圧27Aが可変直流電圧28Aを下回るとき、ハイレベル信号を出力する。したがって、フェーダ25が移動操作されて可変直流電圧28Aが変化することにより、ハイレベル信号のデューティ比が増加または減少する。これらハイレベル信号およびロウレベル信号は、出力回路30に入力され、出力回路30により低インピーダンス化されて、PWM調光信号として伝送線31を介して放電ランプ点灯装置1の制御回路4の入力端子4a,4bに送出される。
【0068】
上述したように、フェーダ25は、その移動操作によりPWM調光信号のデューティ比を変化させることができる。すなわち、調光装置21は、フェーダ25の移動操作により、PWM調光信号のデューティ比が変化されて放電ランプ点灯装置1の制御回路4の入力端子4a,4bに送出されるように構成されている。なお、図5において、通常、照明器具18は天井17に複数配設されており、調光装置21は、複数の照明器具18にそれぞれ接続されている。
【0069】
調光照明システム16の放電ランプ点灯装置1は、IEC規格を満たすことができるとともに、調光器19のフェーダ25を移動操作することにより、ほぼ従来の放電ランプ点灯装置の調光変化をするので、従来の放電ランプ点灯装置に置き換えても、蛍光ランプ3の明るさの変化によって人に違和感や不快感を生じさせない。また、従来の放電ランプ点灯装置で、蛍光ランプ3が消灯されるPWM調光信号のデューティ比である第2の所定値(80%)を超えて蛍光ランプ3を消灯させることができるので、汎用性が向上する。
【0070】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、従来の放電ランプ点灯装置で放電ランプが消灯される第2の所定値まで、調光信号のデューティ比が増加するにしたがい調光されるので、従来の放電ランプ点灯装置に置き換えても、人に違和感や不快感を生じさせなくすることができ、また、調光信号のデューテイ比が0%〜第1の所定値の区間で放電ランプが全光点灯され、第2の所定値〜100%の区間で放電ランプが消灯されるので、IEC規格を満たすことができるとともに、調光信号のデューティ比が第2の所定値を超えた領域でも放電ランプを深調光点灯させることができる。
【0071】
請求項2の発明によれば、制御回路は、調光信号のデューティ比が第2の所定値から放電ランプが消灯するデューティ比の間は、第2の所定値のときの放電ランプの光出力でほぼ一定となるように、または第2の所定値のときの放電ランプの光出力の2倍以下かつ緩やかな変化となるように制御するので、放電ランプの明るさの変化が小さく、人に違和感や不快感を生じさせずに調光点灯を行うことができる。
【0072】
請求項3の発明によれば、放電ランプの消灯時に、継続して電極が予熱されるので、放電ランプを再点灯させたときのコールド点灯が防止され、放電ランプを長寿命化することができる。
【0073】
請求項4の発明によれば、調光装置の手動操作部を操作することにより、調光信号のデューティ比が0%〜第1の所定値の区間では放電ランプを全光点灯させ、第1の所定値〜第2の所定値の区間では放電ランプを漸次調光させ、第2の所定値を超えて放電ランプを消灯させることができるので、IEC規格を満たすことができるとともに、従来の放電ランプ点灯装置に置き換えても、放電ランプの調光変化が小さく、人に対する違和感や不快感を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯装置の回路図。
【図2】同じく、放電ランプ点灯装置の第1の回路動作図。
【図3】同じく、放電ランプ点灯装置の第2の回路動作図。
【図4】同じく、PWM調光信号に対する放電ランプの調光変化の説明図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す調光照明システムの構成図。
【図6】同じく、調光装置の回路図。
【図7】同じく、PWM調光信号の生成の説明図。
【図8】従来技術の放電ランプ点灯装置による調光変化を示し、(a)は第1の説明図、(b)は第2の説明図。
【符号の説明】
1………放電ランプ点灯装置
2………インバータ回路
3………放電ランプとしての蛍光ランプ
4………制御回路
16……調光照明システム
18……照明器具
21……調光装置
Claims (4)
- スイッチ素子を備え、このスイッチ素子のスイッチング動作により直流電圧を高周波電圧に変換して出力するとともに出力を変化可能なインバータ回路と;
インバータ回路の出力により調光可能に付勢される放電ランプと;
電源とアース間に設けられるとともに一端が比較器の入力端子に接続され、PWM調光信号がハイレベル信号のときに前記電源から流れる電流によって充電されるコンデンサを有し、
PWM調光信号を入力し、この調光信号のデューティ比が0%〜第1の所定値の区間では放電ランプを全光点灯させ、第1の所定値〜70%以上の第2の所定値の区間ではデューティ比が増加するにしたがい放電ランプを調光させ、第2の所定値〜100%の区間であって第3の所定値となるまで一定の深調光をさせて、さらに第3の所定値を超えて増加したときの前記コンデンサの両端電圧が前記比較器の基準電圧以上となり、放電ランプを消灯させることができるように、スイッチ素子のスイッチング動作を制御するように構成された制御回路と;
を具備していることを特徴とする放電ランプ点灯装置。 - 制御回路は、PWM調光信号のデューティ比が第2の所定値以上のとき、第2の所定値のときの放電ランプの光出力でほぼ一定となるように、または第2の所定値のときの放電ランプの光出力の2倍以下かつ緩やかな変化となるようにスイッチ素子のスイッチング動作を制御することを特徴とする請求1記載の放電ランプ点灯装置。
- 制御回路は、放電ランプの電極の予熱を継続して放電ランプを消灯させることを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置。
- 請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;
この放電ランプ点灯装置の少なくとも放電ランプを配設している照明器具と;
PWM調光信号のデューティ比を変化させる手動操作部を有し、この手動操作部の操作によりPWM調光信号のデューティ比が変化されてPWM調光信号が放電ランプ点灯装置の制御回路に送出されるように構成された調光装置と;
を具備していることを特徴とする調光照明システム。
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