JP3999968B2 - データリンク層インタフェースの管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のデータリンク層インタフェースを用いて複数のリンクを確立し、通信を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットへのアクセス手段として、xDSL (x Digital Subscriber Line)が注目され、xDSL を用いたブロードバンド化が進んでいる。xDSL とは、既設のメタリック加入者線を利用し、高速データ通信を可能にする手段である。xDSL の中でも特に、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を利用したインターネット接続が注目されている。
【0003】
通常、ADSL の接続方式として、PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet, RFC2516)が使用される。PPPoE は、イーサネット(Ethernet)上でPPP パケットを転送するためのプロトコルである。PPP パケットとは、PPP(Point-to-Point Protocol, RFC1661)で使用されるパケットである。
【0004】
PPP を用いた主流の接続方法では、まず、一以上のxSP(x Service Provider:サービスプロバイダ)から一つのxSP が選択される。そして、選択されたxSP に対してユーザ端末が接続される。
【0005】
図1に、ユーザ端末が、PPPoE を用いてxSP のアクセスサーバ(ISP アクセスサーバ)に接続する様子を示す。PPP 接続は、エッジスイッチ200,アクセスコンセントレータ300とその間に位置するアクセス網ANとを介して、ユーザ端末100とISP アクセスサーバ400間において1対1で行われる。
【0006】
図2に、従来のPPPoE を用いたTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークにおけるデータ送信の様子を示す。図2において、各部111〜114,121〜123,131〜134,141〜142は、ユーザ端末100内に備えられている。また、図3,4,5に夫々IP ヘッダ,PPP フレーム,Ethernet フレームのフォーマットを示す。
【0007】
TCP(Transmission Control Protocol)スタック110あるいは不図示のUDP(User Datagram Protocol)スタックから、IP(Internet Protocol)スタック120へデータが渡される。すると、IP ヘッダ生成部121は、受け取ったデータに、図3に示すIP ヘッダを付加する。このとき、IP ヘッダ生成部121は、IP ヘッダとして、上位層から得た宛先IP アドレス(Destination Address),送信元IP アドレス(Source Address:自身のIP アドレス)を付加する。
【0008】
次に、L2 インタフェース決定部123が、宛先IP アドレスをもとに、データの転送先を決定する。宛先IP アドレスと送信元IP アドレスとが同じサブネット内にある場合は、転送先を宛先IP アドレスとする。一方、宛先IP アドレスと送信元IP アドレスとが同じサブネット内に無い場合は、L2 インタフェース決定部123は、ルーティングテーブル122を検索し、データを転送すべきルータを決定する。そして、L2 インタフェース決定部123は、決定した転送先へ繋がるL2(Layer 2)インタフェース(例えばPPP1 インタフェース131a)に対して、IP ヘッダを付加して作ったIP パケットを送る。
【0009】
この後、PPP フレーム生成部134,Ethernet ヘッダ生成部141が夫々、PPP カプセル化、Ethernet ヘッダの付加を行う。そして、Ethernet フレーム送信部142が、作られたフレームをプロトコルに従って送信する。図6に、各層におけるデータの概念図を示す。図6のように、各層におけるデータは入れ子状になっている。
【0010】
現在、上記したブロードバンド技術を用いて、且つユーザの用途に応じて接続先xSP を切り替え可能な、インターネット接続技術に対する要望が高まっている。
【0011】
ユーザ端末を複数の接続先に対して同時に接続することは、従来のPPPoE を用いることによって実現できる。しかしながら、従来のPPPoE を用いた複数接続では、用途に応じて接続先を変更することができないという問題点があった。ここで、この問題点について説明する。
【0012】
図8に、従来のルーティングテーブルの例(ルーティングテーブル123a)を示す。また、図9に、従来のPPPoE を用いた複数接続の概念図を示す。ここで、Metric (メトリック)とは、経路の優先順位を示す値である。この値がより小さい経路が、より優先順位の高い経路であるとみなされる。
【0013】
ユーザ端末100が、複数の接続先に対して接続するために、新たにPPP リンクを確立する。すると、ルーティングテーブル122aのエントリが図8のように書き換えられる。Iface(Inter face)の値がppp0 であるエントリが、最初の接続先(ISP-a アクセスサーバ400a)へのルーティングエントリである。一方、Iface の値がppp1 であるエントリが、新たに書き加えられた、2番目の接続先(ISP-b アクセスサーバ400b)へのルーティングエントリである。
【0014】
確かに、ユーザ端末100は、複数の接続先(ISP-a アクセスサーバ400a,ISP-b アクセスサーバ400b)に接続されている。しかし、ルーティングテーブル122がルーティングテーブル122a(図8)の状態である場合、ユーザ端末100からのトラフィックは、Metric の値がより小さいppp1 のインタフェース、即ち、後から接続されたISP-b アクセスサーバ400bへ送られる。このため、最初に接続されたISP-a アクセスサーバ400aにはトラフィックが流れず、用途に応じて接続先を変更することができなかった。
【0015】
このような問題に対し、用途に応じて接続先を変える方法として、手動でルーティングテーブル122を書換える方法、又はその都度接続し直す方法がある。
【0016】
前者の方法では、ユーザ端末100の接続先を変更する際に、ユーザが自らルーティングテーブル122の内容(例えばMetric の値)を書き換える。こうすることにより、接続したい接続先に、トラフィックが流れるように設定する。
【0017】
後者の方法では、ユーザ端末100の接続先を変更する際に、現在の接続先との接続を切断する。切断後に、新たな接続先とユーザ端末100とを接続する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれの方法を用いた場合も、明らかにユーザが行うべき処理量が増し、ユーザの負担が増大するという問題があった。
【0019】
そこで本発明は、このような問題点を解決し、ユーザが行う通信の用途に応じて、自動的にPPP インタフェースを選択する装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクが夫々確立される場合に、これらの複数のデータリンク層インタフェースを管理する装置であって、前記データリンク層よりも上位の層で作成されたパケットを受信する受信手段と、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択する選択手段と、を備える。
【0021】
本発明によれば、複数のデータリンク層インタフェースを介して複数のリンクが夫々確立されると、受信手段が、データリンク層よりも上位の層で生成されたパケットを受信する。そして、選択手段が、このパケットに含まれた情報を参照し、この情報に基づいて、このパケットが転送されるべきデータリンク層インタフェースを選択する。
【0022】
このため、パケットの情報に応じて、即ちユーザが実行しようとする通信の内容に応じて、データリンク層インタフェースが自動的に選択され、このデータリンク層インタフェースを介したリンクによる通信が実行される。
【0023】
また本発明は、前記パケットに含まれる情報と、データリンク層インタフェースの識別情報とを対応づけたエントリを記憶する記憶手段をさらに備え、前記選択手段は、送信対象の前記パケットに含まれた情報に対応するデータリンク層インタフェースの識別情報を読み出し、この識別情報に対応するデータリンク層インタフェースを前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして選択するように構成されても良い。
【0024】
また本発明は、前記パケットに含まれた情報が、宛先ポート番号であるように構成されても良い。
【0025】
本発明によれば、選択手段は、送信されるパケットの宛先ポート番号を参照し、この情報をもとに、通信に使用するデータリンク層インタフェースを選択する。
【0026】
このため、ユーザが利用するアプリケーションに応じて、自動的にデータリンク層インタフェースが選択され、選択されたデータリンク層インタフェースを介して通信が実行されるる。
【0027】
また本発明は、前記パケットに含まれた情報が、宛先IP(Internet
Protocol)アドレスであるように構成されても良い。
【0028】
本発明によれば、選択手段は、送信されるパケットの宛先IPアドレスに対応付けられたデータリンク層インタフェースを選択する。
【0029】
このため、送信するデータの宛先に応じて、自動的にデータリンク層インタフェースが選択され、選択されたデータリンク層インタフェースを介して通信が実行される。
【0030】
また本発明は、前記パケットに含まれた情報が、トランスポート層のプロトコルの識別情報であるように構成されても良い。
【0031】
本発明によれば、送信されるパケットのトランスポート層のプロトコルに対応付けられたデータリンク層インタフェースを選択する。
【0032】
このため、通信に使用されるトランスポート層のプロトコルに応じて、自動的にデータリンク層インタフェースが選択され、選択されたデータリンク層インタフェースを介して通信が実行される。
【0033】
また本発明は、送信対象のパケットの送信元と宛先との間の通信時間をデータリンク層インタフェース毎に計測する計測手段と、計測された通信時間のうち、最も通信時間が短いデータリンク層インタフェースを検索する検索手段とをさらに備え、前記選択手段は、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして、前記検索手段によって検索されたデータリンク層インタフェースを選択するように構成されても良い。
【0034】
本発明によれば、計測手段が各データリンク層インタフェースを介して、送信元と宛先との通信時間を、各データリンク層インタフェース毎に計測する。検索手段が、計測した通信時間をもとに、最も通信時間の短い場合のデータリンク層インタフェースを検索し、選択手段がこのデータリンク層インタフェースを選択する。
【0035】
このため、ある宛先へパケットが送信される際に、最も通信時間が短いデータリンク層インタフェースが自動的に選択され、このデータリンク層インタフェースを介してパケットが送信される。
【0036】
また本発明は、複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクを夫々確立する手段と、送信対象のデータリンク層より上位のパケットを受信する受信手段と、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択する選択手段と、を備えるデータリンク層インタフェースの管理装置と、を備える端末装置であっても良い。
【0037】
また本発明は、複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクが夫々確立される場合に、これらの複数のデータリンク層インタフェースを管理する装置が、前記リンクの何れかによって送信されるデータリンク層より上位のパケットを受信するステップと、前記管理する装置が、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択するステップと、を含むデータリンク層インタフェースの管理方法であっても良い。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるデータリンク層インタフェースの管理装置の実施形態について、図を用いて説明を行う。なお、実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
【0039】
まず、OSI 基本参照モデルのデータリンク層,ネットワーク層,及びトランスポート層について説明する。
【0040】
データリンク層は、OSI 基本参照モデルの第二層であり、通信経路を構成する個々のリンクにおいて利用する通信手段を規定する。例として、PPP がある。
【0041】
ネットワーク層は、OSI 基本参照モデルの第三層であり、ネットワーク内部を通過する経路を順に決定し、コンピュータ間を結びつける。例として、IP がある。
【0042】
トランスポート層は、OSI 基本参照モデルの第四層であり、エンド・エンド間のマシン間での通信路を確立する。例として、TCP やUDP がある。
【0043】
次に、PPP 及びTCP/IP を用いた通信技術について説明する。図10に、ユーザ端末とISP アクセスサーバとが、PPP によって回線を確立するためのネゴシエーション(交渉)の手順を示す。まず、ユーザ端末100aが、LCP(Link Control Protocol)で、ISP アクセスサーバ400とネゴシエーションを実行する。ユーザ端末100aは、ネゴシエーションの実行で、通信条件や認証方法など、通信自体に関する条件を決める。通信条件としては、例えば送信するパケットのサイズがある。そして、ユーザ端末100aが、ネゴシエーションで決められた通信条件で、ISP アクセスサーバ400とのリンク(Link)を確立する。この後、必要に応じて、ネゴシエーションで決められた認証方法を用いて認証が行われる。認証方法には、PAP(Password Authentication Protocol)やCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)等がある。
【0044】
次に、ユーザ端末100aは、NCP(Network Control Protocol)で、上位層プロトコルで使用する条件をISP アクセスサーバ400とネゴシエーションする。このとき、上位層プロトコルとしてIP が使用される場合は、IPCP(Internet Protocol Control Protocol:IP に対応するNCP)によって、ユーザ端末100aが使用するIP アドレスと、ISP アクセスサーバ400自身のIP アドレスとが、ISP アクセスサーバ400からユーザ端末100aに通知される。
【0045】
次にTCP/IP について説明する。インターネットでは、標準プロトコルとして、TCP/IP が使用されている。図11に、TCP ヘッダのフォーマットを示す。TCPやUDP では、上位アプリケーションを、夫々に固有のポート番号で識別する。頻繁に使用される上位アプリケーションに関しては、ウェルノウンポート番号(Well-Known Port Number)として、そのポート番号がRFC1700 で規定されている。図12に、ウェルノウンポート番号の一部を示す。TCP 層では、ポート番号とIP アドレスとを組み合わせることによって、データストリームを区別する。
【0046】
また、TCP では、データ転送の信頼性を高めるために、フロー制御や到達順序保証が行われる。フロー制御とは、ウィンドウサイズという値を用いて送信と受信の同期をとることである。ウィンドウサイズは、受信側が受信可能なデータのサイズを表す。送信元が、ウィンドウサイズよりも小さいサイズのデータを受信側に送信することによって、送受信の同期をとる。到達順序保証とは、送信元が送信した際のデータの順番を、受信側で同じ順番に編成することを保証することである。
【0047】
〔第一実施形態〕
図13に、本発明によるデータリンク層インタフェースの管理装置の第一実施形態のブロック図を示す。まず、各ブロックについての説明を行う。
【0048】
〈システム構成〉
第一実施形態におけるデータリンク層インタフェースの管理装置は、大略すると、TCP スタック110,IP スタック120,PPP スタック130,Ethernet スタック140,及びIP スタック120とPPP スタック130との間に位置するPPP インタフェース管理部150から成る。そして、データリンク層インタフェースの管理装置は、情報処理装置からなるユーザ端末上に実現されている。
【0049】
〈〈TCP スタック110〉〉
フロー制御部111は、ウィンドウサイズという値を用いて、上記したフロー制御を実行する。
【0050】
到達順序保証部112は、上記した到達順序保証を実行する。
【0051】
TCP ヘッダ生成部113は、TCP ヘッダを生成し、上位アプリケーションから受け取ったデータに対して付加する。TCP ヘッダのフォーマットは、図11に示す通りである。
【0052】
下位インタフェース114は、下位レイヤー(下位層)即ちIP スタック120へ、TCP ヘッダ生成部113が生成したデータ(TCP セグメント)を渡す。
【0053】
〈〈IP スタック120〉〉
IP スタック120は、本発明の「データリンク層よりも上位の層」に相当する。
【0054】
IP ヘッダ生成部121は、IP ヘッダを生成し、TCP スタック110から受け取ったTCP セグメントに対して付加することによって、IP パケットを生成する。IP ヘッダのフォーマットは、図3に示す通りである。
【0055】
ルーティングテーブル122bは、データを転送すべき下位レイヤーのインタフェースを決定するためのテーブルである。ルーティングテーブル122bの例を図14に示す。ルーティングテーブル122bは、PPP インタフェース131の違いを区別せず、全てのPPP インタフェース131を”pppx”いう仮想インタフェースとして定義する。
【0056】
図13に戻って、L2 インタフェース決定部123は、ルーティングテーブル122に基づき、転送先となる下位層のインタフェースを決定する。そして、決定した下位層のインタフェースにIP パケットを転送する。
【0057】
〈〈PPP インタフェース管理部150〉〉
PPP インタフェーステーブル151は、IP スタック120から受け取ったIP パケットを転送するPPP インタフェース131(本発明の「データリンク層インタフェース」に相当)を決定するためのテーブルである。図15に、第一実施形態におけるPPP インタフェーステーブル151の例として、PPP インタフェーステーブル151aを示す。PPP インタフェーステーブル151aは、IP パケットのTCP ヘッダに含まれるポート番号をキーとして、自IP アドレス(Source Address)とIP パケットを転送するPPP インタフェース131(Iface)とを検索するためのテーブルである。
【0058】
図13に戻って、PPP インタフェース選択部152は、PPP インタフェーステーブル151を検索することにより、IP スタック120から受信したIP パケットを転送するPPP インタフェース131を選択する(本発明の「受信手段」,「選択手段」に相当)。同時に、選択したPPP インタフェース131に対応する自IP アドレスを得る。PPP インタフェース選択部152は、選択したPPP インタフェース131に対応する自IP アドレスとIP パケットとを、IP ヘッダ書換部153へ渡す。そして、IP ヘッダ書換部153によってIP ヘッダが書き換えられたIP パケットを、選択したPPPインタフェース131へ転送する。
【0059】
IP ヘッダ書換部153は、PPP インタフェース選択部152が選択したPPP インタフェース131に対応する自IP アドレスとIP パケットとを、PPP インタフェース選択部152から受け取る。そして、受け取ったIP パケットのIP ヘッダ及びTCP ヘッダに含まれる、送信元IP アドレスを示すフィールドの値を、PPPインタフェース選択部152から受け取った自IP アドレスの値に置き換える。そして、PPP ヘッダ書換部153は、IP パケットをPPP インタフェース選択部152に渡す。
【0060】
〈〈PPP スタック130〉〉
PPP スタック130は、複数のPPP インタフェースの系からなり、各系が、PPP インタフェース131とPPP フレーム生成部132とを含む。
【0061】
PPP インタフェース131は、PPP インタフェース管理部150から、IP パケットを受け取る。そして、PPP インタフェース131は、受け取ったIP パケットを、自身に対応するPPP フレーム生成部132へ渡す。
【0062】
PPP フレーム生成部132は、自身に対応するPPP インタフェース131から受け取ったIP パケットをペイロードに持つPPP フレームを生成する。PPP フレームのフォーマットは、図4に示す通りである。PPP フレーム生成部132は、生成したPPP フレームを、Ethernet スタック140へ渡す。
【0063】
〈〈Ethernet スタック140〉〉
Ethernet ヘッダ生成部141は、PPP スタック130から受け取ったPPP フレームに対して、Ethernet ヘッダを生成する。Ethernet ヘッダのフォーマットは、図5に示す通りである。Ethernet ヘッダ生成部141は、生成したEthernet ヘッダを、受け取ったPPP フレームに付加し、Ethernet フレームを生成する。そして、Ethernet ヘッダ生成部141は、生成したEthernet フレームを、Ethernet フレーム送信部142へ渡す。
【0064】
Ethernet フレーム送信部142は、Ethernet ヘッダ生成部141から受け取ったEthernet フレームを、Ethernet へ送信する。
【0065】
〈動作例〉
以下、ユーザが第一実施形態のユーザ端末100aを用いて、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol:ポート番号80)をISP-a アクセスサーバ400aに、POP3(Post Office Protocol Version 3:ポート番号110)をISP-b アクセスサーバ400bに、夫々関連付けた場合の処理について説明する(図7参照)。処理の説明は、PPP リンクを確立する際の処理と、PPP リンクが確立した後にIP
データ送信を行う際の処理とに分けて説明する。
【0066】
〈〈PPP リンク確立〉〉
まず、ユーザはユーザ端末100aを用いて、アクセス先として接続先ISP-a アクセスサーバ400aを、使用プロトコルとしてHTTP を夫々選択する。ユーザ端末100aは、選択されたISP-a アクセスサーバ400aに対し、PPP 接続を開始する。PPP 接続は、従来の手順に従って行い、PPP リンクを確立する。
【0067】
このとき、ユーザ端末100aは、ISP-a アクセスサーバ400aから、自IPアドレスとして、131.113.39.55 を割り当てられる。また、PPP スタック130は、このPPP リンクに対し、"ppp0"(PPP0 インタフェース131a)を割り当てる。PPP スタック130は、ISP-a アクセスサーバ400aから割り当てられた自IP アドレス131.113.39.55 と、このリンクに割り当てたppp0 即ちPPP0 インタフェース131aの識別情報"ppp0" とをPPP インタフェース管理部150へ渡す。
【0068】
PPP インタフェース管理部150は、PPP インタフェーステーブル151aに、"ppp0" 及びポート番号80 と、自IP アドレス131.113.39.55 とを、エントリとして記録する。そして、PPP スタック130は、IP スタック120へ、PPP リンク確立の結果として、仮想インタフェースの識別情報"pppx" と自IP アドレス131.113.39.55 とを返す。
【0069】
次に、ユーザはユーザ端末100aを用いて、アクセス先として接続先ISP-b アクセスサーバ400bを、使用プロトコルとしてPOP3 を夫々選択する。ユーザ端末100aは、選択されたISP-b アクセスサーバ400bに対し、PPP 接続を行う。このとき、ユーザ端末100aは、ISP-b アクセスサーバ400bから、自IP アドレスとして155.177.29.34 を割当てられる。また、PPP スタック130は、このリンクに対してppp1即ちPPP1インタフェース131bを割り当てる。PPP スタック130は、ISP-b アクセスサーバ400bから割り当てられたIPアドレス155.177.29.34 と、このリンクに割り当てたPPP1 インタフェース131bとをPPP インタフェース管理部150へ渡す。
【0070】
PPP インタフェーステーブル151bは、ppp1 及びポート番号110 と、自IP アドレス155.177.29.34 とを関連づけたエントリを新たに記憶する。そして、PPP スタック130は、IP スタック120へインタフェースpppx を返す。
【0071】
図14に、上記処理の後におけるルーティングテーブル122bを示す。また、図15に、上記処理の後におけるPPP インタフェーステーブル151aを示す。
【0072】
〈〈IP データ送信〉〉
ユーザが、インターネット上のWWW サーバのポート80 へHTTP リクエストを送るとする。まず、IP ヘッダ生成部121は、TCP スタック110から渡されたデータ(TCP セグメント)にIP ヘッダを付与し、IP パケットを生成する。L2 インタフェース決定部123は、ルーティングテーブル122を参照し、送信先のL2 インタフェースを"pppx" に決定する。そして、L2 インタフェース決定部123は、"pppx"で指定される宛先、即ちPPP インタフェース管理部150へIPパケットを渡す。
【0073】
PPP インタフェース選択部152は、IP スタック120から受け取ったIP パケットに含まれるTCP ヘッダの宛先ポート番号を参照する。次に、PPP インタフェース選択部152は、この宛先ポート番号、即ち80 をキーとして、PPP インタフェーステーブル151aを検索する。PPP インタフェース選択部152は、検索の結果、自IP アドレスとして131.113.39.55 を、L2 インタフェースとして"ppp0" を、夫々得る。IP ヘッダ書換部153は、IP パケットのヘッダに含まれる送信元IP アドレスを、131.113.39.55 に書換える。そして、PPP インタフェース選択部152は、ヘッダが書き換えられたIP パケットを、PPP0 インタフェース131aへ渡す。このあと、PPP スタック130以下では、従来通りの通信処理を実行する。また、データ受信時の処理は従来通りの方法を実行する。
【0074】
第一実施形態によるデータリンク層インタフェースの管理装置によれば、所望のL2 インタフェースが、Metric の値に依存することなく選択される。
【0075】
第一実施形態によるデータリンク層インタフェースの管理装置よれば、PPP インタフェース選択部152が、PPP インタフェーステーブル151aを参照することにより、宛先ポート番号に対応した接続先へのPPP インタフェース131を選択する。そして、PPP インタフェース選択部152が、選択したPPP インタフェース131へIP パケットを渡す。
【0076】
このため、IP パケットの宛先ポート番号に対応したPPP リンクが自動的に選択され、選択された接続先を経由して、IP パケットの送受信を行うことが可能となる。
【0077】
図7に、ユーザ端末100aがユーザの用途に応じて接続先を切り換える様子を示す。このような技術により、ユーザが、自宅から会社のネットワークに接続して会社のメールを読み書きしながら、個人契約のISP 経由でWeb ブラウジングをすることが可能となる。
【0078】
図16,17に、PPP インタフェーステーブル151の別の例として、PPP インタフェーステーブル151b,PPP インタフェーステーブル151cを示す。第一実施形態のPPP インタフェーステーブル151は、そのPPP リンクを通じて通信を行いたい宛先IP アドレス(もしくはホスト名)をキーとして、自IP アドレスとPPP インタフェース131とを検索するためのテーブルとして構成しても良い(図16参照)。同様に、第一実施形態のPPP インタフェーステーブル151は、そのPPP リンクを通じて通信を行いたいトランスポート層のプロトコル(例えば、TCP,UDP 等)をキーとして、自IP アドレスとPPP インタフェース131とを検索するためのテーブルとして構成しても良い(図17参照)。
【0079】
また、PPP インタフェーステーブル151は、上記した項目(宛先ポート番号,宛先IP アドレス,トランスポート層のプロトコル)のうち、複数の項目をもってキーとするように構成しても良い。例えば、宛先IP アドレスとポート番号との組み合わせをキーとして構成しても良い。
【0080】
〔第二実施形態〕
図18に、本発明によるデータリンク層インタフェースの管理装置の第二実施形態のブロック図を示す。以下、各ブロックについての説明を行う。ただし、第一実施形態で説明した構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省く。
【0081】
〈システム構成〉
第二実施形態によるデータリンク層インタフェースの管理装置は、大略すると、TCP スタック110とIP スタック120aとPPP インタフェース管理部150aとを含むTCP/IP スタック160,PPP スタック130,Ethernet スタック140から成る。ここで、TCP スタック110,PPP スタック130,及びEthernet スタック140の構成は第一実施形態と同様の構成であるため、説明を省く。
【0082】
〈〈IP スタック120a〉〉
IP ヘッダ生成部121aは、IP パケットの転送先を知るために、PPP インタフェース管理部150aに転送先選択要求を送る。このとき、IP ヘッダ生成部121aは、転送先選択要求とともに、PPP インタフェース管理部150aに、宛先ポート番号を送る。
【0083】
この結果IP ヘッダ生成部121aは、PPP インタフェース管理部150aから、要求応答として、IP パケットを転送する下位インタフェース(PPP インタフェース131)の識別情報を含む通知を得る。また、IP ヘッダ生成部121aは、PPP インタフェース管理部150aから、自IP アドレスの通知を得る。IP ヘッダ生成部121aは、上記の情報を元にIP ヘッダを生成する。そして、IP ヘッダ生成部121aは、生成したIP ヘッダを付加したIP パケットを、下位インタフェース124へ渡す。
【0084】
下位インタフェース124は、IP ヘッダ生成部121aから受け取ったIP パケットを、転送先となるPPP インタフェース131へ渡す。
【0085】
〈〈PPP インタフェース管理部150a〉〉
PPP インタフェース選択部152aは、IP ヘッダ生成部121aから転送先選択要求を受け取ると、転送先選択要求と共に受け取る宛先ポート番号をキーとして、PPP インタフェーステーブル151を検索する。PPP インタフェース選択部152aは、PPP インタフェーステーブル151から、自IP アドレスとPPP インタフェース131とを選択する。そして、PPP インタフェース選択部152aは、選択したPPP インタフェース131を、要求応答として、IP ヘッダ生成部121aへ通知する。また、PPP インタフェース選択部152aは、選択した自IP アドレスを、自IP アドレス決定部154へ通知する。
【0086】
自IP アドレス決定部154は、PPP インタフェース選択部152aから通知された自IP アドレスを、IP ヘッダ生成部121aへ通知する。
【0087】
〈動作例〉
以下、ユーザが第二実施形態によるユーザ端末100aを用いて、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol:ポート番号80)をISP-a アクセスサーバ400aに、POP3(Post Office Protocol Version 3:ポート番号110)をISP-b アクセスサーバ400bに、夫々関連付けた場合の処理について説明する(図7参照)。この処理は、PPP リンクを確立する際の処理と、PPP リンクが確立した後にIP データ送信を行う際の処理とに分けることができる。PPP リンクを確立する際の処理は第一実施形態と同様の処理となるため、説明を省く。
【0088】
〈〈TCP/IP データ送信〉〉
ユーザが、インターネット上のPOP3 サーバからメールを読み出すとする。IP ヘッダ生成部121aは、TCP スタック110からTCP セグメントを受け取る。IP ヘッダ生成部121aは、受け取ったTCP セグメントのTCP ヘッダから、データの宛先ポート番号を読み出し、POP3 に対応するポート番号110 を得る。IP ヘッダ生成部121aは、このポート番号110 とともに、転送先選択要求をPPP インタフェース管理部150aへ渡す。
【0089】
PPP インタフェース選択部152aは、ポート番号110 をキーとしてPPPインタフェーステーブル151を検索して、自IP アドレスとして155.177.29.34 と、L2 インタフェースとしてppp1を選択する。そして、PPP インタフェース選択部152aと自IP アドレス決定部154とが、夫々PPP インタフェースppp1 と自IP アドレス155.177.29.34 とを、IP ヘッダ生成部121aへ通知する。
【0090】
IP ヘッダ生成部121aは、通知された情報を基に、IP ヘッダを作成し、このIP ヘッダを付加したIP パケットを生成する。そして、IP ヘッダ生成部121aは、生成したIP パケットを下位インタフェース124を介して、PPP1 インタフェース131bへ渡す。PPPスタック130以下、従来通りの方法でデータが転送される。
【0091】
第二実施形態によれば、IP ヘッダ生成部121aは、宛先ポート番号に対応した、転送先のPPP インタフェース131と自IP アドレスとを選択し、この情報を基にIP ヘッダを生成する。そして、下位インタフェース124は、生成されたIP ヘッダが付加されたIP パケットを、該当するPPP インタフェース131へ渡す。
【0092】
このため、データの宛先ポート番号に対応したPPP リンクが自動的に選択され、このPPP リンクの接続先を経由して、データの送受信が行われる。
〔第三実施形態〕
まず、本発明によるデータリンク層インタフェースの管理装置の第三実施形態で使用されるping コマンドについて説明する。TCP/IP ネットワークの接続性を検査する方法にping コマンドを使う方法がある。ping コマンドは、IP パケットが、通信先まで到達可能か否かを調べるために利用される。ping コマンドは、ICMP (Internet Control Message Protocol, RFC792 )を用いる。ping コマンドは、診断パケットとして、エコー要求をネットワーク上の宛先に伝送する。エコー要求は、パケットが宛先に到達したか否かを、宛先となるノードに強制的に応答させる。この応答があれば、宛先のノードは存在し、少なくともネットワーク層レベルでアクティブになっていることが確認される。また、宛先からの応答時間を測定することによって、宛先までの伝送時間を計測することができる。
【0093】
〈システム構成〉
図19に、本発明によるデータリンク層インタフェースの管理装置の第三実施形態のブロック図を示す。まず、各ブロックについての説明を行う。ただし、第一実施形態と同様の構成については、説明を省く。即ち、TCP スタック110,IP スタック120,PPP スタック130,Ethernet スタック140についての説明を省く。
【0094】
〈〈PPP インタフェース管理部150b〉〉
PPP インタフェーステーブル151は、図16に示すPPP インタフェーステーブル151bのように構成される。即ち、PPP インタフェーステーブル151は、宛先IP アドレスをキーとして、自IP アドレスとIP パケットを転送するPPP インタフェース131とを検索するためのテーブルとして構成される。
【0095】
PPP インタフェース選択部152bは、不図示の不揮発性メモリに、選択しうるPPP インタフェース131の識別情報を全て記憶する。即ち、PPP インタフェース選択部152bは、リンクが確立しているPPP インタフェース131と、該当するPPP インタフェース131を介して接続しているアクセスサーバ400から割り当てられている自IP アドレスとを関連づけて、不揮発性メモリに記憶する。 PPP インタフェース選択部152bは、IP スタック120から受け取ったIP パケットの宛先IP アドレスをキーとして、PPP インタフェーステーブル151bを検索する。この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが、PPP インタフェーステーブル151bに記憶されている場合、PPP インタフェース選択部152bは、第一実施形態のPPP インタフェース選択部152と同様の動作を実行する。
【0096】
一方、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが、PPP インタフェーステーブル151bに記憶されていない場合、PPP インタフェース選択部152bは、この宛先IP アドレスに対して、ping を送信する。このとき、不揮発性メモリに記憶する全てのPPP インタフェース131を介して、宛先IP アドレスにping を送信する。
【0097】
PPP インタフェース選択部152bは、このping コマンドによって、各PPP インタフェース131を介した場合の応答時間、即ち各アクセスサーバ400を経由した場合の宛先IP アドレスの示すサーバの応答時間(本発明の「通信時間」に相当)を計測する(本発明の「計測手段」に相当)。そして、PPP インタフェース選択部152bは、この応答時間が最も小さいPPP インタフェース131と宛先IP アドレスとを対応付けて、PPP インタフェーステーブル151bに書き込む(本発明の「検索手段」に相当)。
【0098】
〈動作例〉
図20は、第三実施形態によるネットワークの様子を示す図である。以下、図19及び20を用いて、ユーザが第三実施形態によるユーザ端末100aを用いて、ISP-a アクセスサーバ400aとISP-b アクセスサーバ400bとを利用する通信処理について説明する。処理の説明は、PPP リンクを確立する際の処理と、PPP リンクが確立した後にIP データ送信を行う際の処理とに分けて説明する。
【0099】
〈〈PPP リンク確立〉〉
まず、ユーザ端末100aは、接続先ISP-a アクセスサーバ400aに対してPPP 接続を開始し、従来の方法を用いてPPP リンクの確立を行う。このときユーザ端末100aは、ISP-a アクセスサーバ400aから、131.113.39.55 のIP アドレスを割り当てられる。PPP インタフェース選択部152bは、このPPP リンクに対し、PPP0 インタフェース131aを割り当てる。PPP インタフェース選択部152bは、ppp0 とIP アドレス131.113.39.55 とを関連づけて、自身が備える不揮発性メモリに記憶する。そして、PPP インタフェース管理部150bは、IP スタック120へ、PPP リンク確立の結果として、インタフェースpppx と自IP アドレスとを返す。
【0100】
次に、ユーザ端末100aは、同様の処理を実行して、ISP-b アクセスサーバ400bに対するPPP 接続を行う。ISP-b アクセスサーバ400bは、IP アドレス155.177.29.34 を、ユーザ端末100aに割り当てる。PPP インタフェース選択部152bは、このリンクに対して、PPP1 インタフェース131bを割り当てる。ここで、PPP インタフェース選択部152bは、PPP1 インタフェース131bとIP アドレス155.177.29.34 とを関連づけて、不揮発性メモリに記憶する。そして、PPP インタフェース管理部150bは、IP スタック120へ、インタフェースpppx を返す。上記処理の結果、ルーティングテーブル122は、図14のようになる。
【0101】
〈〈IP データ送信〉〉
まず、IP ヘッダ生成部121は、TCP スタック110から渡されたTCP セグメントにIP ヘッダを付与し、IP パケットを生成する。L2 インタフェース決定部123は、ルーティングテーブル122を参照し、送信先のL2 インタフェースをpppx に決定する。そして、L2 インタフェース決定部123は、pppx、即ちPPP インタフェース管理部150bへIP パケットを渡す。
【0102】
PPP インタフェース選択部152bは、IPヘッダ内に含まれる宛先IP アドレスをキーとして、PPP インタフェーステーブル151bを検索する。PPP インタフェーステーブル151bに、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリがある場合、PPP インタフェース選択部152bは、第一実施形態のPPP インタフェース選択部152と同様の動作を行う。
【0103】
一方、PPP インタフェーステーブル151bに、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが無い場合、PPP インタフェース選択部152bは、自身が備える不揮発性メモリに記憶する全てのPPP インタフェース、即ちPPP0 インタフェース131a,PPP1 インタフェース131bを経由し、宛先IP アドレスに該当するノード(例えばISP-b アクセスサーバ400b)へ対してping パケットを生成、送信する。
【0104】
PPP インタフェース選択部152bは、各ping パケットに対応する応答を受け取ると、各PPP インタフェース131を経由したping パケットの応答時間を比較する。PPP インタフェース選択部152bは、この応答時間が最も小さいPPP インタフェース131及びこれに対応する自IP アドレスと、宛先IP アドレスとを関連づけたエントリを、PPP インタフェーステーブル151bに追加する。そして、追加したエントリの内容をIP ヘッダ書換部153へ渡し、IP ヘッダ書換部153によって作成されたIP パケットを、このエントリに含まれるPPP インタフェース131へ転送する。PPP スタック130以降は、第一実施形態と同様の手段でパケットを転送する。
【0105】
第三実施形態によれば、ping の実行により、宛先IP アドレス毎に、各PPP インタフェース131経由による応答時間が計測される。そして、宛先IP アドレス毎に、最も応答時間の短いPPP インタフェース131が自動的に選択され、選択されたPPP インタフェース131を経由して宛先サーバへデータが送信される。
【0106】
このため、応答時間が最も短いPPP インタフェース131を経由して自動的に宛先サーバにデータが送信される。
【0107】
また、第三実施形態のPPP インタフェーステーブル151bは、あるエントリがこのPPP インタフェーステーブル151bに登録されてから、あらかじめ決められた時間が経過すると、このエントリを削除するように構成しても良い。
【0108】
ある宛先サーバへの、各PPP インタフェース131を経由した応答時間は、宛先サーバまでの経路の状況変化に応じて変化する。上記した構成により、この変化に対応し、PPP インタフェーステーブル151bを最適なテーブルとして維持することが可能となる。
【0109】
また、第三実施形態では、ping を使用して応答時間を計測したが、TCP 接続要求を出したり、UDP ポートへなんらかのパケットを送信することによって応答時間を計測しても良い。
【0110】
〔第四実施形態〕
〈システム構成〉
図21に、本発明による第四実施形態のブロック図を示す。まず、各ブロックについての説明を行う。ただし、第二実施形態と同様の構成については、説明を省く。即ち、TCP スタック110,PPP スタック130,Ethernet スタック140は第二実施形態と同様の構成をとるため、説明を省く。
【0111】
〈〈IP スタック120b〉〉
IP ヘッダ生成部121bは、IP パケットの転送先を知るために、PPP インタフェース管理部150cに転送先選択要求を送る。このとき、転送先選択要求とともに、IP パケットの転送先となる宛先IP アドレスをPPP インタフェース管理部150cに送る。
【0112】
この結果IP ヘッダ生成部121bは、PPP インタフェース管理部150cから、要求応答として、IP パケットの転送先として選択された下位インタフェース(PPP インタフェース131)の通知を得る。また、IP ヘッダ生成部121bは、PPP インタフェース管理部150cから、自IP アドレスを通知される。
【0113】
IP ヘッダ生成部121bは、上記の情報を元にIP ヘッダを生成する。そして、IP ヘッダ生成部121bは、生成したIP ヘッダを付加したIP パケットを、下位インタフェース124へ渡す。
【0114】
〈〈PPP インタフェース管理部150c〉〉
PPP インタフェーステーブル151は、図16に示すPPP インタフェーステーブル151bのように構成される。即ち、PPP インタフェーステーブル151は、宛先IP アドレスをキーとして、自IP アドレスとPPP インタフェース131とを検索するためのテーブルとして構成される。
【0115】
PPP インタフェース選択部152cは、不図示の不揮発性メモリに、選択しうるPPP インタフェース131を全て記憶する。即ち、PPP インタフェース選択部152cは、リンクが確立しているPPP インタフェース131と、該当するPPP インタフェース131を介して接続しているアクセスサーバ400から割り当てられている自IP アドレスとを関連づけて、不揮発性メモリに記憶する。
【0116】
PPP インタフェース選択部152cは、IP ヘッダ生成部121bから転送先選択要求を受け取ると、転送先選択要求と共に受け取る宛先IP アドレスをキーとして、PPP インタフェーステーブル151bを検索する。
【0117】
この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが、PPP インタフェーステーブル151bに記憶されている場合、PPP インタフェース選択部152cは、第二実施形態のPPP インタフェース選択部152aと同様の動作を実行する。
【0118】
一方、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが、PPP インタフェーステーブル151bに記憶されていない場合、PPP インタフェース選択部152cは、この宛先IP アドレスに対して、pingを送信する。このとき、不揮発性メモリに記憶する全てのPPP インタフェース131を介して、宛先IP アドレスにping を送信する。
【0119】
PPP インタフェース選択部152cは、このping コマンドによって、各PPP インタフェース131を介した場合の応答時間、即ち各アクセスサーバ400を経由した場合の宛先IP アドレスの示すサーバの応答時間を計測する。そして、PPP インタフェース選択部152cは、この応答時間が最も小さいPPP インタフェース131と宛先IP アドレスとを対応付けて、PPP インタフェーステーブル151bに書き込む。そして、PPP インタフェース選択部152cは、応答時間が最も小さいPPP インタフェース131を要求応答として、IP ヘッダ生成部121bに通知し、さらに自IP アドレス決定部154へ、このPPP インタフェースに対応する自IP アドレスを通知する。
【0120】
〈動作例〉
以下、ユーザが第四実施形態によるユーザ端末100aを用いて、ISP-a アクセスサーバ400aとISP-b アクセスサーバ400bとを利用する通信処理について説明する(図20参照)。処理の説明は、PPP リンクを確立する際の処理と、PPP リンクが確立した後にIP データ送信を行う際の処理とに分けて説明する。
【0121】
〈〈PPP リンク確立〉〉
まず、ユーザ端末100aは、接続先ISP-a アクセスサーバ400aに対してPPP 接続を開始し、従来の方法を用いてPPP リンクの確立行う。このときユーザ端末100aは、ISP-a アクセスサーバ400aから、131.113.39.55 のIP アドレスを割り当てられる。PPP インタフェース選択部152cは、このリンクに対し、PPP0 インタフェース131aを割り当てる。PPP インタフェース選択部152cは、ppp0 とIP アドレス131.113.39.55 とを関連づけて、自身が備える不揮発性メモリに記憶する。そして、PPP インタフェース管理部150cは、IPスタック120へ、PPP リンク確立の結果として、インタフェースpppx と自IP
アドレスとを返す。
【0122】
次に、ユーザ端末100aは、同様の処理を実行して、ISP-b アクセスサーバ400b対するPPP 接続を行う。ISP-b アクセスサーバ400bは、IP アドレス155.177.29.34 を、ユーザ端末100aに割り当てる。PPP インタフェース選択部152cは、このリンクに対して、PPP1 インタフェース131bを割り当てる。ここで、PPP インタフェース選択部152cは、PPP1 インタフェース131bとIP アドレス155.177.29.34 とを関連づけて、不揮発性メモリに記憶する。そして、PPP インタフェース管理部150cは、IP スタック120へ、インタフェースpppx を返す。
【0123】
〈〈TCP/IP データ送信〉〉
IP ヘッダ生成部121bは、TCP スタック110からTCP セグメントを受け取ると、PPP インタフェース管理部150cに対して、転送先選択要求と宛先IPアドレスとを送る。PPP インタフェース選択部152cは、受け取った宛先IP アドレスをキーとして、PPPインタフェーステーブル151bを検索する。PPP インタフェーステーブル151bに、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリがある場合、PPP インタフェース選択部152cは、第二実施形態のPPP インタフェース選択部152と同様の動作を行う。
【0124】
一方、PPP インタフェーステーブル151bに、この宛先IP アドレスをキーとしたエントリが無い場合、PPP インタフェース選択部152cは、自身が備える不揮発性メモリに記憶される全てのPPP インタフェース、即ちPPP0 インタフェース131a,PPP1 インタフェース131bを経由し、宛先IP アドレスへ対してping パケットを生成、送信する。
【0125】
PPP インタフェース選択部152cは、各インタフェース131を経由したping パケットの応答時間を比較する。PPP インタフェース選択部152cは、この応答時間が最も小さいPPP インタフェース131及びこれに対応する自IP アドレスと、宛先IP アドレスとを関連づけたエントリを、PPP インタフェーステーブル151bに追加する。
【0126】
そして、PPP インタフェース選択部152cは、自IP アドレス131.113.39.55を自IP アドレス決定部154へ、決定したPPP0 インタフェース131aをIP ヘッダ生成部121bへ、夫々送る。これ以降の処理は、第二実施形態と同様の動作を行う。
【0127】
第四実施形態によれば、ping の実行により、宛先IP アドレス毎に、各PPP インタフェース131経由による応答時間が計測される。そして、宛先IP アドレス毎に、最も応答時間の短いPPP インタフェース131が自動的に選択され、選択されたPPP インタフェース131を経由して宛先サーバへデータが送信される。
【0128】
このため、応答時間が最も短いPPP インタフェース131を経由して自動的に宛先サーバにデータが送信される。
【0129】
また、第四実施形態のPPP インタフェーステーブル151bは、あるエントリがこのPPP インタフェーステーブル151bに登録されてから、あらかじめ決められた時間が経過すると、このエントリを削除するように構成しても良い。
【0130】
ある宛先サーバへの、各PPP インタフェース131を経由した応答時間は、宛先サーバまでの経路の状況変化に応じて変化する。上記した構成により、この変化に対応し、PPP インタフェーステーブル151bを最適なテーブルとして維持することが可能となる。
【0131】
また、第四実施形態では、ping を使用して応答時間を計測したが、TCP 接続要求を出したり、UDP ポートへなんらかのパケットを送信することによって応答時間を計測しても良い。
【0132】
〔その他〕
本発明は、以下のように特定することができる。
【0133】
(付記1) 複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクが夫々確立される場合に、これらの複数のデータリンク層インタフェースを管理する装置であって、前記データリンク層よりも上位の層で作成されたパケットを受信する受信手段と、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択する選択手段と、を備えるデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0134】
(付記2) 前記パケットに含まれる情報と、データリンク層インタフェースの識別情報とを対応づけたエントリを記憶する記憶手段をさらに備え、前記選択手段は、送信対象の前記パケットに含まれた情報に対応するデータリンク層インタフェースの識別情報を読み出し、この識別情報に対応するデータリンク層インタフェースを前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして選択する、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0135】
(付記3) 前記パケットに含まれた情報が、宛先ポート番号である、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0136】
(付記4) 前記パケットに含まれた情報が、宛先IP(InternetProtocol)アドレスである、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0137】
(付記5) 前記パケットに含まれた情報が、トランスポート層のプロトコルの識別情報である、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0138】
(付記6) ネットワーク層のパケットを生成しこのパケットの転送先のデータリンク層インタフェースを特定して転送するネットワーク層処理部と、前記複数のデータリンク層インタフェースとの間に介在し、前記ネットワーク層処理部によって特定される仮想のデータリンク層インタフェースとして送信対象に相当するネットワーク層のパケットを前記受信手段で受信し、前記選択手段が選択したデータリンク層インタフェースに前記ネットワーク層のパケットを転送する、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0139】
(付記7) 前記選択手段は、ネットワーク層のパケットを生成しこのパケットの転送先のデータリンク層インタフェースを特定して転送するネットワーク層処理部から、送信対象のネットワーク層のパケットの転送先に相当するデータリンク層インタフェースを選択する旨の選択要求を受け取り、前記選択手段が選択したデータリンク層インタフェースを前記ネットワーク層処理部に通知する、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0140】
(付記8) 送信対象のパケットの送信元と宛先との間の通信時間をデータリンク層インタフェース毎に計測する計測手段と、計測された通信時間のうち、最も通信時間が短いデータリンク層インタフェースを検索する検索手段とをさらに備え、前記選択手段は、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして、前記検索手段によって検索されたデータリンク層インタフェースを選択する、付記1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0141】
(付記9) 前記計測手段及び前記検索手段は、前記選択手段が送信対象のパケットに含まれた情報からデータリンク層インタフェースを選択できない場合に、前記計測処理及び前記検索処理を実行する、付記8に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0142】
(付記10) 前記計測手段は、ピング(ping)コマンドを用いて前記データリンク層インタフェース毎の通信時間を計測する、付記8に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
【0143】
(付記11) 複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクを夫々確立する手段と、送信対象のデータリンク層より上位のパケットを受信する受信手段と、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択する選択手段と、を備えるデータリンク層インタフェースの管理装置と、を備える端末装置。
【0144】
(付記12) 複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクが夫々確立される場合に、これらの複数のデータリンク層インタフェースを管理する装置が、前記リンクの何れかによって送信されるデータリンク層より上位のパケットを受信するステップと、前記管理する装置が、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースを、このパケットに含まれた情報に基づいて選択するステップと、を含むデータリンク層インタフェースの管理方法。
【0145】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザが実行しようとする通信の内容に応じて、データリンク層インタフェースが自動的に選択され、このデータリンク層インタフェースを介したリンクによる通信を自動的に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PPPoEによる接続イメージを示す図である。
【図2】 TCP/IPネットワーク(PPPoE)におけるデータ送信を示す図である。
【図3】 IPヘッダフォーマットを示す図である。
【図4】 PPPフレームフォーマット(HDLC互換)を示す図である。
【図5】 Ethernetフレームフォーマット(PPPoE)を示す図である。
【図6】 各層におけるデータ構造を示す図である。
【図7】 本発明における複数PPP接続のイメージを示す図である。
【図8】 従来のルーティングテーブルを示す図である。
【図9】 従来技術による複数PPP接続のイメージである。
【図10】 PPPネゴシエーションの手順を示す図である。
【図11】 TCPヘッダフォーマットを示す図である。
【図12】 代表的なサービス名とポート番号とを示す図である。
【図13】 第一実施形態を示すブロック図である。
【図14】 仮想インタフェースを含んだルーティングテーブルを示す図である。
【図15】 宛先ポート番号を持つPPPインタフェーステーブルを示す図である。
【図16】 宛先IPアドレスを持つPPPインタフェーステーブルを示す図である。
【図17】 トランスポート層プロトコルによるPPPインタフェーステーブルを示す図である。
【図18】 第二実施形態を示すブロック図である。
【図19】 第三実施形態を示すブロック図である。
【図20】 pingコマンドによる応答時間計測の様子を示す図である。
【図21】 第四実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,100a ユーザ端末
200 エッヂスイッチ
300 アクセスコンセントレータ
400 ISPアクセスサーバ
400a ISP−aアクセスサーバ
400b ISP−bアクセスサーバ
500 宛先ノード
AN アクセス網
110 TCPスタック
111 フロー制御部
112 到着順序保証部
113 TCPヘッダ生成部
114 下位インタフェース
120 IPスタック
121 IPヘッダ生成部
122 ルーティングテーブル
123 L2インタフェース決定部
124 下位インタフェース
130 PPPスタック
131(131a) PPP0インタフェース
131(131b) PPP1インタフェース
132(132a) PPPフレーム生成部
132(132b) PPPフレーム生成部
140 Ethernetスタック
141 Ethernetヘッダ生成部
142 Ethernetフレーム送信部
150 PPPインタフェース管理部
151 PPPインタフェーステーブル
152 PPPインタフェース選択部
153 IPヘッダ書換部
154 自IPアドレス決定部
160 TCP/IPスタック

Claims (4)

  1. 複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクが夫々確立される場合に、これらの複数のデータリンク層インタフェースを管理する装置であって、
    前記データリンク層よりも上位の層で作成されたパケットを受信する受信手段と、
    前記パケットに含まれる情報と、データリンク層インタフェースの識別情報とを対応づけたエントリを記憶する記憶手段と、
    転送対象の前記パケットの送信元と宛先との間の通信時間をデータリンク層インタフェース毎に計測する計測手段と、
    計測された通信時間のうち、最も通信時間が短いデータリンク層インタフェースを検索し、前記記憶手段に記憶させる検索手段と、
    前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、送信対象の前記パケットに含まれた情報に対応するデータリンク層インタフェースの識別情報を読み出し、この識別情報に対応するデータリンク層インタフェースを前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして選択する選択手段と、を備えるデータリンク層インタフェースの管理装置。
  2. 前記計測手段及び前記検索手段は、前記選択手段が送信対象のパケットに含まれた情報からデータリンク層インタフェースを選択できない場合に、前記計測処理及び前記検索処理を実行する、請求項1に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
  3. 前記計測手段は、ピング(ping)コマンドを用いて、又はTCP接続要求を出す、又はUDPポートへのパケット送信によって、前記データリンク層インタフェース毎の通信時間を計測する、請求項に記載のデータリンク層インタフェースの管理装置。
  4. 複数のデータリンク層インタフェースを介した複数のリンクを夫々確立する手段と、
    送信対象のデータリンク層より上位のパケットを受信する受信手段と、前記パケットに含まれる情報と、データリンク層インタフェースの識別情報とを対応づけたエントリを記憶する記憶手段と、転送対象の前記パケットの送信元と宛先との間の通信時間をデータリンク層インタフェース毎に計測する計測手段と、計測された通信時間のうち、最も通信時間が短いデータリンク層インタフェースを検索し、前記記憶手段に記憶させる検索手段と、前記複数のデータリンク層インタフェースの中から、送信対象の前記パケットに含まれた情報に対応するデータリンク層インタフェースの識別情報を読み出し、この識別情報に対応するデータリンク層インタフェースを前記パケットを転送すべきデータリンク層インタフェースとして選択する選択手段と、を備えるデータリンク層インタフェースの管理装置と、
    を備える端末装置。
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