JP3994228B2

JP3994228B2 - Golf ball

Info

Publication number: JP3994228B2
Application number: JP01338397A
Authority: JP
Inventors: 浩貴下坂; 敬介井原; 寛増谷; 道夫井上; 厚紀笠嶋
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 1996-01-12
Filing date: 1997-01-09
Publication date: 2007-10-17
Anticipated expiration: 2017-01-09
Also published as: JPH09248351A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、３層以上の多層構造のカバーからなるゴルフボールに関し、更に詳述すると、軟らかいフィーリングを有すると共に、ドライバーでのショットではボールの飛び出し速度（ボール初速）が向上し、サンドウェッジ等でのショットでスピンがよくかかりアプローチショット時のコントロール性に優れ、しかも飛び性能に優れたゴルフボールに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、糸巻きゴルフボールやソリッドゴルフボールのカバー材料は、アイオノマー樹脂を主材とし、射出成形法や圧縮成形法等により成形されており、このようなカバーを糸巻きコア、ソリッドコアに被覆したゴルフボールが種々提案されている。
【０００３】
しかしながら、上記ゴルフボールは、必ずしもフィーリング、ボール初速及びスピン特性のいずれの面からも充分に最適化されておらず、スピン特性が良好である場合、ドライバーでのショット時のボール初速が十分に得られなかったり、逆にボール初速が十分である場合、フィーリングが硬くなったり、スピン特性が悪くなりサンドウェッジやパターでのアプローチショット時のコントロール性が低下する場合があり、上記条件をすべて満足する最適なゴルフボールは未だ得られておらず、その開発が望まれていた。
【０００４】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、良好な軟らかいフィーリングを有し、ドライバーでのショットでのボール初速が向上すると共に、サンドウェッジ等でのショットでのスピン特性が向上し、アプローチショット時のコントロール性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、コアと、該コアを被覆する最内層カバーと、この最内層カバーを被覆する１層以上の中間層カバーと、この中間層カバーを被覆する最外層カバーとからなる３層以上の多層構造のカバーを具備するゴルフボールにおいて、上記コアとしてシス構造を少なくとも４０％以上有する１，４−ポリブタジエンを基材ゴムとし、これに共架橋剤として不飽和脂肪酸の金属塩及び架橋剤を含むゴム組成物から形成されたソリッドコアを用い、かつ上記最内層カバーと最外層カバーより硬いカバーを中間層に１層以上有すると共に、最内層カバーのすぐ上を覆う一の中間層カバーをアイオノマー樹脂にて形成し、そのショアＤ硬度を６１〜６６に調整し、かつ最外層カバーのショアーＤ硬度を５５度未満、最内層カバーのショアーＤ硬度を５５度未満とすることにより、良好なフィーリングを有すると共に、ボール初速が向上し、良好なスピン特性を有するゴルフボールが得られることを見い出した。
【０００６】
即ち、本発明者らは、ボール初速を左右する因子として、ヘッドスピードの速さとボールの反発性とに注目し、このうちヘッドスピードの速さはプレーヤの主観的因子であり、ボールの反発性がボール初速の向上に影響を与えることとなり、この場合、ボールの反発性はコアとカバーとが関係しており、コアの因子が一定の場合、カバーの因子（硬度、厚さ、材質等）によりボール初速は左右されることを知見した。
【０００７】
上記知見に基づき、本発明者らが更に鋭意検討を進めた結果、コアと、該コアを被覆する３層以上の多層構造カバーとを具備するゴルフボールにおいて、最内層カバーと最外層カバーとを最内層カバーのすぐ上を被覆する最内中間層カバーより軟らかく形成することにより、中間の硬いカバー層でボール初速を充分に得ることができるので飛距離の増大を図ることができ、軟らかい最内層カバー及び最外層カバーにより良好なフィーリングを得ることができると共に、スピン特性が向上し、一定のヘッドスピードでサンドウェッジでショットした時のスピン量Ｂと、ドライバーでショットした時のスピン量Ａとの比Ｂ／Ａが２．５以上と大きくなり、特にアプローチショット時のコントロール性に優れたゴルフボールを得ることができ、従来の単層カバーや２層カバーのゴルフボールに比べて、良好な軟らかいフィーリングを有し、ボール初速が向上し、飛距離を増大できるゴルフボールが得られることを見い出し、本発明をなすに至ったものである。
【０００８】
従って、本発明は、コアと、該コアを被覆する最内層カバーと、この最内層カバーを被覆する１層以上の中間層カバーと、この中間層カバーを被覆する最外層カバーとからなる３層以上の多層構造のカバーを具備するゴルフボールにおいて、上記コアとしてシス構造を少なくとも４０％以上有する１，４−ポリブタジエンを基材ゴムとし、これに共架橋剤として不飽和脂肪酸の金属塩及び架橋剤を含むゴム組成物から形成されたソリッドコアを用い、かつ上記最内層カバーと最外層カバーより硬いカバーを中間層に１層以上有すると共に、最内層カバーのすぐ上を覆う一の中間層カバーがアイオノマー樹脂にて形成され、そのショアＤ硬度が６１〜６６であり、かつ最外層カバーのショアーＤ硬度が５５度未満、最内層カバーのショアーＤ硬度が５５度未満であることを特徴とするゴルフボールを提供する。
【０００９】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールはコアと３層以上の多層構造のカバーを具備し、上記カバーの硬度、厚さ、配置及び材質などの諸因子を最適な状態に調整したものである。
【００１０】
ここで、本発明の多層構造のカバーからなるゴルフボールにおいて、コアを被覆する最内層カバーはショアＤ硬度が５５度未満、特に４０〜５１度、次の最内中間層カバーはショアＤ硬度は６１〜６６度であり、更に最外層カバーはショアＤ硬度が５５度未満、好ましくは３４〜５２度に形成する。この場合、上記３条件を満たすこと、即ち、最内層カバーと最外層カバーとを最内中間層カバーより軟らかく形成することが本発明の優れた作用効果を発揮させるために必要であり、上記カバーのショアＤ硬度が上記最適範囲をはずれるとフィーリングが硬くなり、ボール初速が出なくなり、スピン特性も低下する場合がある。
【００１１】
なお、本発明では、中間層カバーは１層以上、より好ましくは１〜２層に形成することができ、中間層カバーが２層以上の場合、最内層カバーのすぐ上を覆うカバーを最内中間層カバー（例えば、４層構造のカバーからなる場合には、最外層側から３層目、５層構造のカバーからなる場合には、最外層側から４層目を指す。）とし、これ以外の中間カバー層の硬さは、飛び性能を追求したければ硬いカバーを用い、一方、フィーリング性をより重視したければ軟らかいカバーを用いることが好ましい。
【００１２】
また、最内層カバーの厚さは１．０〜２．０ｍｍ、特に１．４〜１．８ｍｍであることが好ましく、その材質は特に制限されないが、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー等が好適に使用できる。このアイオノマー樹脂としては、従来から公知のものを用いることができ、例えば、三井・デュポンポリケミカル社製の「ハイミラン」、米国デュポン社製の「サーリン」、エクソン化学社製の「アイオテック」などが例示され、これらの１種又は２種以上を組み合わせて使用することができる。また、アイオノマー樹脂等に二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム等を添加して、比重、硬度を調整することができる。更に、必要に応じてＵＶ吸収剤、酸化防止剤、金属石鹸等の分散助剤などを添加することもできる。なお、上記最内層カバーをコアに被覆する方法は特に制限されず、通常は予め半球殻状に成形した２枚のカバーでコアを包み、加熱加圧成形するか、カバー用組成物を射出成形してコアを包み込む方法等が好適に採用される。
【００１３】
中間層カバーの厚さは、３層構造のカバーからなるゴルフボールの場合には、１．７〜２．５ｍｍ、特に１．９〜２．３ｍｍであることが好ましく、その材質は主に上記同様のアイオノマー樹脂で形成することができ、その被覆方法は制限されず、射出成形法又は加熱加圧成形法が採用できる。
【００１４】
なお、中間層カバーが２層以上の複数層からなる場合には、これらカバーを合わせた全体を中間層カバーと考えて上記厚さの範囲であることが好ましい。またこの場合において、最内層カバーのすぐ上を覆う最内中間層カバーの厚さが複数の中間層カバーのうちで最も厚いことが好ましく、特に１．７ｍｍ以上であることが好ましい。また、この最内中間層カバーは複数の中間層カバーのうちで最も硬いことが好ましく、上述したようにショアーＤ硬度が５５度以上、特に６１〜６６度であることが好ましい。この場合、その他の中間層の硬さは最外層カバーや最内層カバーの硬度と同程度もしくはそれよりわずかに小さいことが好ましく、具体的にはショアーＤ硬度が３０〜５４度、特に３０〜５２度であることが好ましい。なお、その他の中間層はアイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー等にて形成することができる。
【００１５】
最外層カバーの厚さは、０．０２〜１．１ｍｍ、特に０．１〜０．５ｍｍであることが好ましく、その材質はアイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、ポリウレタン、ポリエチレン等を単独で、またはその１種又は２種以上を混合して用いることができる。
【００１６】
この最外層カバーの被覆方法としては、特に制限されず、射出成形法又は加熱加圧成形法が挙げられるが、特に加熱加圧成形法が好適に用いられる。この場合、上記中間層カバーと最外層カバーとでラミネートフィルムを形成することもでき、このラミネートフィルムは２層に限られず、所望により３層、４層或いはそれ以上構成したラミネートフィルムを用いることができる。このラミネートフィルムの形成方法としては、特に制限されず、公知の方法を採用することができ、具体的には、ホットメルトラミネーション、エクストルージョンラミネーション（押出し式貼り合わせ）等が例示される。
【００１７】
上記ラミネートフィルムを被覆する方法としては、特に制限されないが、予めコアに最内層カバーを被覆して表面にディンプルを形成してないゴルフボールを形成し、このボール上に上記ラミネートフィルムを被覆し、真空パック機中に移し、パックする。このボールをディンプル形成用金型に移し、９０〜１５０℃、２〜１０分間、５００〜２０，０００Ｎ／ｃｍ²の条件で加熱加圧成形によりボール表面にディンプルを形成する。
【００１８】
なお、本発明において、最外層カバー上に塗膜を形成することは差支えないが、上記最外層カバーは、塗膜としての効果を奏するものであり、必ずしも塗膜を形成する必要はなく、最外層カバー形成後、生じたバリを研磨してそのまま製品とすることが可能である。これにより、塗装工程を省略することができ、均一な厚さの層を形成することもできる。
【００１９】
次に、本発明のゴルフボールは、特に制限されず、糸巻きゴルフボールでも、ソリッドゴルフボールでも好適に使用することができるものであり、以下、その内容について詳述する。
【００２０】
糸巻きゴルフボールの場合には、センターボールとしては、通常、糸巻きゴルフボールに使用されているものを用いることができ、リキッドセンターでもソリッドセンターでもよく、これらはいずれも公知の組成のものとすることができる。
【００２１】
ここで、リキッドセンターを使用する場合、封入液体には水が好適に使用される。この時の比重は１．０〜２．３、特に１．０〜１．７の範囲が好ましく、上記比重を達成するため、微細粉末、界面活性剤等を添加してもよい。上記微細粉末としては水に溶解せずに微細粉末化できるものであればよく、具体的には、硫酸バリウム、亜鉛華、シリカ等の充填剤を挙げることができる。また、界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等を挙げることができる。なお、上記封入液体を充填するためのゴム袋（センターバック）としては、公知の組成のものを使用することができる。
【００２２】
また、ソリッドセンターを使用する場合には、センターボールを形成する高分子配合材料の組成には特に制限はないが、ポリブタジエンゴムを不飽和カルボン酸又はその金属塩で架橋硬化したもの、ポリブタジエンゴムを不飽和カルボン酸エステルで架橋硬化したもの、ポリブタジエンゴムを不飽和カルボン酸又はその金属塩と不飽和カルボン酸エステルとを併用して架橋硬化したもの等を好適に使用することができる。更に、上記組成において、酸化亜鉛、有機過酸化物、充填剤等の他の成分を適宜割合で配合してもよい。
【００２３】
上記センターボールに糸ゴムを巻回して形成した糸巻きコアを用いることができる。ここで、上記センターボールの直径は２４〜３２ｍｍ、特に２７〜３１ｍｍであることが好ましく、また、その重量は１０〜２６ｇ、特に１６〜２３ｇであることが好ましい。更に、上記糸ゴムの種類、巻回方法なども公知技術に従うことができるが、上記センターボールに糸ゴムを巻回して形成した糸巻きコアの直径は３４〜３９ｍｍ、特に３５〜３７ｍｍ、硬度は１００ｋｇの荷重負荷時のたわみ量が２．８〜６．０ｍｍ、特に３．６〜４．８ｍｍであることが好ましい。
【００２４】
また、ソリッドゴルフボールの場合には、ソリッドコアに３層以上の多層構造のカバーを被覆してなるマルチピースソリッドゴルフボール等に好適に用いられる。このソリッドコアは、特に制限されるものではないが、重量が２２〜３２ｇ、特に２５〜２９ｇであることが好ましく、また直径３３〜３８ｍｍ、特に３４〜３６ｍｍ、硬度は１００ｋｇの荷重負荷時のたわみ量が２．８〜６．０ｍｍ、特に３．５〜４．５ｍｍであることが好ましい。
【００２５】
上記ソリッドコアについては、シス構造を少なくとも４０％以上有する１，４−ポリブタジエンを基材ゴムとし、これに共架橋剤として不飽和脂肪酸の金属塩及び架橋剤、必要に応じて不活性充填剤を含むゴム組成物から形成されるものである。この場合、所望により上記のポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム等を適宜配合してもよい。また、上記の架橋剤としてはジクミルパーオキサイドやジ−ｔ−ブチルパーオキサイドのような有機過酸化物等が例示されるが、特に好ましくはジクミルパーオキサイドである。また、上記共架橋剤として使用される不飽和脂肪酸の金属塩については、特に、炭素原子数３〜８の不飽和脂肪酸（例えばアクリル酸、メタアクリル酸等）の亜鉛塩やマグネシウム塩が例示されるが、アクリル酸亜鉛が特に好適である。なお、架橋剤の配合量は適宜設定され、通常は基材ゴム成分１００重量部に対して、０．５〜２重量部程度とされる。更に、不活性充填剤としては酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛等が例示され、これらの中では、酸化亜鉛、硫酸バリウムが一般的であり、その配合量はコアとカバーの比重、ボールの重量規格等に左右され、特に制限されないが、通常は基材ゴム１００重量部に対して１０〜３０重量部である。なお、本発明においては酸化亜鉛、硫酸バリウム等の充填剤の配合割合を適宜調整することにより最適なコアの硬度を得ることができる。
【００２６】
上記成分を配合して得られるコア用組成物は通常の混練機、例えばバンバリーミキサーやロール等を用いて混練し、コア用金型で圧縮又は射出成形し、成形体を架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十分な温度（例えば架橋剤としてジクミルパーオキサイドを用い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には約１３０〜１７０℃）で加熱硬化してソリッドコアを調整することができる。
【００２７】
本発明のゴルフボールは、上記構成とすることにより、ドライバーによりヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃでショットした時のスピン量Ａと、サンドウェッジによりヘッドスピード１９ｍ／ｓｅｃでショットした時のスピン量Ｂとの比Ｂ／Ａが２．５以上、より好ましくは２．５５〜２．６５となり、特にアプローチショット時のコントロール性に優れたものとなる。また、本発明のゴルフボールの硬度は、特に制限されず、１００ｋｇの荷重負荷時のたわみ量で２．５〜３．８ｍｍ、特に２．７〜３．１ｍｍであることが好ましい。
【００２８】
本発明のゴルフボールは、以上の構成を有するが、その直径、重量及びボール初速はゴルフ規則に従い、直径４２．６７ｍｍ以上、重量はいずれも４５．９３ｇ以下に形成することができ、またボール初速は２５０フィート／ｓｅｃ（７６．２ｍ／ｓｅｃ）＋２％以下とすることができる。
【００２９】
【発明の効果】
本発明のゴルフボールは、上記構成とすることにより、良好な軟らかいフィーリングを有し、ボール初速が向上し、飛距離が増大すると共に、スピン特性が向上し、特にサンドウェッジやパターでのアプローチショット時のコントロール性に優れたゴルフボールが得られる。
【００３０】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【００３１】
［実施例、比較例］
下記組成のゴム組成物を用い、常法によりソリッドコアを作成した。
ゴム組成物
シス−１，４−ポリブタジエン１００重量部
アクリル酸亜鉛２４〃
酸化亜鉛１９〃
老化防止剤１〃
ジクミルパーオキサイド１〃
【００３２】
コアは各成分を混練ロールを用いて混練し、１５５℃で１５分間加圧成形することにより形成した。カバーは表１に示したカバー組成に基づき形成し、最内層カバー及び中間層カバーは射出成形により、最外層カバーは実施例１〜４、比較例２についてはフィルム状カバーを金型中で加圧成形により形成した。なお、得られた各ゴルフボールの直径は４２．７ｍｍであった。
【００３３】
次に、各ソリッドゴルフボールにつき、下記方法により飛び性能、スピン特性、及び打感を評価した。結果を表２に示す。
飛び性能及びスピン特性
ミヤマエ社製スイングロボットを用い、ドライバー（Ｗ＃１）でヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃ（表ではＨＳ４５と略記）及びサンドウェッジ（ＳＷ）でヘッドスピード１９ｍ／ｓｅｃ（表ではＨＳ１９と略記）で打撃し、それぞれの初速（ｍ／ｓｅｃ）、及びスピン量（ｒｐｍ）を測定した。なお、スピン量の測定にはサイエンスアイ（ブリヂストンスポーツ（株）製）を用いた。
（１）Ｗ＃１使用クラブ

（２）Ｗ＃１打撃方法
クラブをセットし、そのシャフトが垂直に下がる位置より、１０ｃｍ前方にボールをセットし、打撃を行なう（図１）
（３）ＳＷ使用クラブ

（４）ＳＷ打撃方法
クラブをセットし、そのシャフトが垂直に下がる位置より、３０ｃｍ後方にボールをセットし、打撃を行なう（図２）
打感
ヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃのプロ３名（表２のＡ、Ｂ、Ｃ）により実打したときの感触を下記基準により評価した。
◎：非常に軟らかい
○：軟らかい
△：やや硬い
【００３４】
【表１】

【００３５】
【表２】

【００３６】
表１，２の結果から、比較例１はカバーが１層のツーピースソリッドゴルフボールであり、カバーが硬いためにスピン量が充分に得られず、打感もやや硬くなる。また、比較例２と比較例３とはいずれもカバーが２層からなるスリーピースソリッドゴルフボールであり、比較例２は最外層カバーが軟らかく、最内層カバーが硬く形成され、比較例３は最外層カバーが硬く、最内層カバーが軟らかく形成されており、特に比較例３は最外層カバーが硬いためにスピン特性が劣るものである。
【００３７】
これに対して、本発明のゴルフボール（実施例１〜４）は、３層以上の多層構造のカバーからなり、最外層カバーと最内層カバーとを最内中間層カバーより軟らかく形成することにより、初速が出て、スピン特性が向上し、特にサンドウェッジ等のショットでスピン量が増大し、アプローチショット時のコントロール性に優れていることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例，比較例におけるドライバーでショットする方法の説明図である。
【図２】実施例，比較例におけるサンドウェッジでショットする方法の説明図である。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a golf ball composed of a cover having a multilayer structure of three or more layers. More specifically, the golf ball has a soft feeling, and the ball jumping speed (ball initial speed) is improved when shot with a driver. The present invention relates to a golf ball that is well spinned by shots and has excellent controllability during approach shots and excellent flying performance.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, cover materials for wound golf balls and solid golf balls have been mainly made of ionomer resin and molded by injection molding, compression molding, etc. Golf with such a cover coated on a wound core or solid core Various balls have been proposed.
[0003]
However, the above golf ball is not necessarily fully optimized in terms of feeling, initial ball speed, and spin characteristics. If the spin characteristics are good, the initial ball speed when shot with a driver is sufficiently high. If the initial velocity of the ball is not obtained, or conversely, the feeling becomes stiff, the spin characteristics become worse, and the controllability during approach shots with sand wedges and putters may be reduced. A satisfactory and optimal golf ball has not yet been obtained, and its development has been desired.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, has a good soft feeling, improves the initial ball speed when shot with a driver, improves spin characteristics when shot with a sand wedge, etc. An object is to provide a golf ball excellent in controllability at the time of shot.
[0005]
Means for Solving the Problem and Embodiment of the Invention
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have found that the core, the innermost layer cover that covers the core, one or more intermediate layer covers that cover the innermost layer cover, In a golf ball having a cover having a multilayer structure of three or more layers comprising an outermost layer cover covering an intermediate layer cover, 1,4-polybutadiene having at least 40% of a cis structure as the core is used as a base rubber. Using a solid core formed from a rubber composition containing a metal salt of an unsaturated fatty acid and a crosslinking agent as a co-crosslinking agent, and having at least one cover harder than the innermost layer cover and the outermost layer cover in the intermediate layer, an intermediate layer cover covering the right above the innermost cover was formed by ionomer resin, adjusts its Shore D hardness 61 to 66, and Shore D hardness of the outermost cover layer Less than 55 degrees, by the Shore D hardness of less than 55 degrees of the innermost layer cover, and has a good feel, improved ball initial velocity was found that a golf ball having good spin characteristics are obtained .
[0006]
That is, the present inventors pay attention to the speed of the head speed and the resilience of the ball as factors that influence the initial speed of the ball. Of these, the speed of the head speed is a subjective factor of the player, and the resilience of the ball Will affect the improvement of the initial velocity of the ball. In this case, the rebound of the ball is related to the core and the cover. If the core factor is constant, the cover factor (hardness, thickness, material, etc.) As a result, it was found that the initial velocity of the ball is affected.
[0007]
Based on the above knowledge, as a result of further earnest studies by the present inventors, in a golf ball comprising a core and a multilayer structure cover of three or more layers covering the core, an innermost layer cover and an outermost layer cover are provided. By forming it softer than the innermost intermediate layer cover that covers immediately above the innermost layer cover, it is possible to obtain a sufficient ball initial speed with an intermediate hard cover layer, so that the flight distance can be increased, and the soft innermost layer A good feeling can be obtained by the cover and the outermost layer cover, the spin characteristics are improved, the spin amount B when shot with a sand wedge at a constant head speed, and the spin amount A when shot with a driver. The ratio B / A is as large as 2.5 or more, and it is possible to obtain a golf ball with excellent controllability particularly at approach shots. As compared with a single-layer cover or a double-layer cover golf ball, it has been found that a golf ball having a good soft feeling, an improved initial ball speed and an increased flight distance can be obtained, and the present invention has been made. Is.
[0008]
Accordingly, the present invention provides a three-layer structure comprising a core, an innermost layer cover that covers the core, one or more intermediate layer covers that cover the innermost layer cover, and an outermost layer cover that covers the intermediate layer cover. In the golf ball having the above multi-layered cover, 1,4-polybutadiene having at least 40% cis structure as a core is used as a base rubber, and a metal salt of an unsaturated fatty acid and a crosslinking agent are used as a co-crosslinking agent. An intermediate layer cover that has a solid core formed from a rubber composition including the innermost layer cover and has at least one cover that is harder than the innermost layer cover and the outermost layer cover in the intermediate layer, and covers immediately above the innermost layer cover. is formed by an ionomer resin, the Shore D hardness of 61 to 66, and Shore D hardness of the outermost cover layer is less than 55 degrees, Shore D hardness of the innermost layer cover There is provided a golf ball and less than 55 degrees.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The golf ball of the present invention comprises a core and a cover having a multilayer structure of three or more layers, and various factors such as hardness, thickness, arrangement and material of the cover are adjusted to an optimum state.
[0010]
Here, in the golf ball comprising the cover of the multilayer structure of the present invention, the innermost layer cover covering the core has a Shore D hardness of less than 55 degrees, particularly 40 to 51 degrees, and the next innermost intermediate layer cover has a Shore D hardness of Further, the outermost layer cover is formed to have a Shore D hardness of less than 55 degrees, preferably 34 to 52 degrees. In this case, it is necessary to satisfy the above three conditions, that is, to form the innermost layer cover and the outermost layer cover softer than the innermost intermediate layer cover in order to exhibit the excellent operational effects of the present invention. If the Shore D hardness is out of the above optimal range, the feeling becomes hard, the initial ball speed is not generated, and the spin characteristics may be deteriorated.
[0011]
In the present invention, the intermediate layer cover can be formed in one or more layers, more preferably in one or two layers. When the intermediate layer cover has two or more layers, the innermost cover covers the innermost layer cover. An intermediate layer cover (for example, in the case of a four-layer structure cover, the third layer from the outermost layer side, and in the case of a five-layer structure cover, the fourth layer from the outermost layer side). As for the hardness of the intermediate cover layer other than the above, it is preferable to use a hard cover if pursuing flying performance, while using a soft cover if emphasizing feeling is more important.
[0012]
Further, the thickness of the innermost layer cover is preferably 1.0 to 2.0 mm, particularly preferably 1.4 to 1.8 mm, and the material is not particularly limited, but ionomer resin, polyester elastomer, polyamide elastomer, polyurethane elastomer Etc. can be used suitably. As this ionomer resin, conventionally known resins can be used, for example, “High Milan” manufactured by Mitsui DuPont Polychemical Co., “Surlin” manufactured by DuPont USA, “Iotech” manufactured by Exxon Chemical Co., etc. It is illustrated and these 1 type (s) or 2 or more types can be used in combination. In addition, specific gravity and hardness can be adjusted by adding titanium dioxide, barium sulfate, magnesium stearate or the like to an ionomer resin or the like. Furthermore, dispersion aids such as UV absorbers, antioxidants, and metal soaps can be added as necessary. In addition, the method for coating the innermost layer cover on the core is not particularly limited. Usually, the core is wrapped with two covers formed in a hemispherical shell in advance and heat-press molded, or the cover composition is injection molded. Thus, a method of wrapping the core is preferably employed.
[0013]
In the case of a golf ball made of a cover having a three-layer structure, the thickness of the intermediate layer cover is preferably 1.7 to 2.5 mm, and particularly preferably 1.9 to 2.3 mm. The same ionomer resin can be formed, and the coating method is not limited, and an injection molding method or a heat pressure molding method can be adopted.
[0014]
In addition, when an intermediate | middle layer cover consists of two or more layers, it is preferable that the total of these covers is considered the intermediate | middle layer cover, and is the range of the said thickness. In this case, the thickness of the innermost intermediate layer cover that covers immediately above the innermost layer cover is preferably the thickest of the plurality of intermediate layer covers, and more preferably 1.7 mm or more. The innermost intermediate layer cover is preferably the hardest of the plurality of intermediate layer covers, and as described above, the Shore D hardness is preferably 55 degrees or more, particularly 61 to 66 degrees. In this case, the hardness of the other intermediate layer is preferably the same as or slightly smaller than the hardness of the outermost layer cover or the innermost layer cover. Specifically, the Shore D hardness is 30 to 54 degrees, particularly 30 to 52. Preferably. The other intermediate layer can be formed of an ionomer resin, a polyester elastomer, a polyamide elastomer, a polyurethane elastomer, or the like.
[0015]
The thickness of the outermost layer cover is preferably 0.02 to 1.1 mm, particularly preferably 0.1 to 0.5 mm. The material is an ionomer resin, ethylene-vinyl acetate copolymer (EVA), polyurethane, polyethylene. Etc. can be used alone or in combination of two or more thereof.
[0016]
The method for covering the outermost layer cover is not particularly limited, and examples thereof include an injection molding method and a heat pressure molding method, and the heat pressure molding method is particularly preferably used. In this case, a laminate film can be formed by the intermediate layer cover and the outermost layer cover. The laminate film is not limited to two layers, and a laminate film composed of three layers, four layers or more may be used as desired. it can. The method for forming the laminate film is not particularly limited, and a known method can be employed. Specific examples include hot melt lamination, extrusion lamination (extrusion type lamination), and the like.
[0017]
The method for coating the laminated film is not particularly limited, but a golf ball in which the innermost layer cover is previously coated on the core and the dimples are not formed on the surface is formed, and the laminated film is coated on the ball, Transfer to a vacuum packing machine and pack. The ball is transferred to a dimple forming mold, and dimples are formed on the ball surface by heating and pressing under conditions of 90 to 150 ° C., 2 to 10 minutes, and 500 to 20,000 N / cm ² .
[0018]
In the present invention, it is possible to form a coating film on the outermost layer cover, but the outermost layer cover has an effect as a coating film, and it is not always necessary to form a coating film. After the outer layer cover is formed, the generated burrs can be polished into a product as it is. Thereby, a coating process can be skipped and the layer of uniform thickness can also be formed.
[0019]
Next, the golf ball of the present invention is not particularly limited and can be suitably used for a thread-wound golf ball or a solid golf ball, and the contents thereof will be described in detail below.
[0020]
In the case of a thread-wound golf ball, as the center ball, those normally used for the thread-wound golf ball can be used, which may be a liquid center or a solid center, both of which have a known composition. Can do.
[0021]
Here, when the liquid center is used, water is preferably used as the sealed liquid. The specific gravity at this time is preferably in the range of 1.0 to 2.3, particularly 1.0 to 1.7. In order to achieve the above specific gravity, a fine powder, a surfactant or the like may be added. The fine powder is not particularly limited as long as it can be finely powdered without being dissolved in water, and specific examples include fillers such as barium sulfate, zinc white, and silica. Examples of the surfactant include dodecyl benzene sulfonic acid and sodium dodecyl benzene sulfonate. In addition, as a rubber bag (center back) for filling the sealed liquid, those having a known composition can be used.
[0022]
In the case of using a solid center, the composition of the polymer compound material forming the center ball is not particularly limited, but a polybutadiene rubber obtained by crosslinking and curing with an unsaturated carboxylic acid or a metal salt thereof, Those obtained by crosslinking and curing with an unsaturated carboxylic acid ester, those obtained by crosslinking and curing polybutadiene rubber using an unsaturated carboxylic acid or a metal salt thereof and an unsaturated carboxylic acid ester, and the like can be preferably used. Furthermore, in the above composition, other components such as zinc oxide, organic peroxide, and filler may be blended in an appropriate ratio.
[0023]
A wound core formed by winding a rubber thread around the center ball can be used. Here, the diameter of the center ball is preferably 24 to 32 mm, particularly preferably 27 to 31 mm, and the weight thereof is preferably 10 to 26 g, and particularly preferably 16 to 23 g. Further, the type of the rubber thread, the winding method, and the like can also follow known techniques, but the diameter of the thread winding core formed by winding the rubber thread around the center ball is 34 to 39 mm, particularly 35 to 37 mm, and the hardness is 100 kg. The amount of deflection at the time of loading is preferably 2.8 to 6.0 mm, particularly preferably 3.6 to 4.8 mm.
[0024]
Further, in the case of a solid golf ball, it is suitably used for a multi-piece solid golf ball or the like in which a solid core is covered with a cover having a multilayer structure of three or more layers. The solid core is not particularly limited, but preferably has a weight of 22 to 32 g, particularly 25 to 29 g, has a diameter of 33 to 38 mm, particularly 34 to 36 mm, and has a hardness of 100 kg. The amount is preferably 2.8 to 6.0 mm, particularly 3.5 to 4.5 mm.
[0025]
For the solid core , 1,4-polybutadiene having a cis structure of at least 40% or more is used as a base rubber, and a metal salt of an unsaturated fatty acid and a crosslinking agent as a co-crosslinking agent, and if necessary, an inert filler. It is formed from the rubber composition containing. In this case, natural rubber, polyisoprene rubber, styrene butadiene rubber or the like may be appropriately blended with the polybutadiene as desired. Examples of the crosslinking agent include organic peroxides such as dicumyl peroxide and di-t-butyl peroxide, with dicumyl peroxide being particularly preferred. The metal salt of unsaturated fatty acid used as the above-mentioned co-crosslinking agent is exemplified by zinc salts and magnesium salts of unsaturated fatty acids having 3 to 8 carbon atoms (for example, acrylic acid, methacrylic acid, etc.). However, zinc acrylate is particularly preferred. In addition, the compounding quantity of a crosslinking agent is set suitably, and is normally about 0.5-2 weight part with respect to 100 weight part of base rubber components. Furthermore, examples of the inert filler include zinc oxide, barium sulfate, silica, calcium carbonate, and zinc carbonate. Among these, zinc oxide and barium sulfate are common, and the blending amounts thereof are those of the core and the cover. Although it depends on the specific gravity, the weight standard of the ball and the like and is not particularly limited, it is usually 10 to 30 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the base rubber. In the present invention, the optimum core hardness can be obtained by appropriately adjusting the blending ratio of fillers such as zinc oxide and barium sulfate.
[0026]
The core composition obtained by blending the above components is kneaded using an ordinary kneader, such as a Banbury mixer or roll, and compressed or injection molded with a core mold, and the molded product is cross-linked and co-crosslinked. The solid core by heat-curing at a temperature sufficient to act on (for example, using dicumyl peroxide as the crosslinking agent and zinc acrylate as the co-crosslinking agent). Can do.
[0027]
The golf ball of the present invention is configured as described above, so that the ratio between the spin amount A when shot at a head speed of 45 m / sec by a driver and the spin amount B when shot at a head speed of 19 m / sec by a sand wedge. B / A is 2.5 or more, more preferably 2.55 to 2.65, and particularly excellent controllability on approach shots. Further, the hardness of the golf ball of the present invention is not particularly limited, and is preferably 2.5 to 3.8 mm, particularly preferably 2.7 to 3.1 mm in terms of the amount of deflection when a load of 100 kg is applied.
[0028]
The golf ball of the present invention has the above-described configuration, and the diameter, weight, and initial ball speed can be formed to a diameter of 42.67 mm or more and a weight of 45.93 g or less according to the golf rules. Can be 250 feet / sec (76.2 m / sec) + 2% or less.
[0029]
【The invention's effect】
The golf ball of the present invention has a good soft feeling, the ball initial speed is improved, the flight distance is increased, the spin characteristics are improved, and the approach with a sand wedge or a putter is achieved by adopting the above configuration. A golf ball excellent in controllability at the time of shot can be obtained.
[0030]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are shown and this invention is demonstrated concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example.
[0031]
[Examples and Comparative Examples]
A solid core was prepared by a conventional method using a rubber composition having the following composition.
Rubber composition 100 parts by weight of cis-1,4-polybutadiene Zinc acrylate 24〃
Zinc oxide 19 〃
Anti-aging agent 1 〃
Dicumyl peroxide 1 〃
[0032]
The core was formed by kneading each component using a kneading roll and pressure forming at 155 ° C. for 15 minutes. The cover is formed based on the cover composition shown in Table 1, the innermost layer cover and the intermediate layer cover are formed by injection molding, and the outermost layer cover is added in Examples 1 to 4 and in Comparative Example 2, a film cover is added in the mold. It was formed by pressure molding. Each golf ball obtained had a diameter of 42.7 mm.
[0033]
Next, flying performance, spin characteristics, and feel were evaluated for each solid golf ball by the following methods. The results are shown in Table 2.
Flying performance and spin characteristics Head speed 45m / sec (abbreviated as HS45 in the table) with a driver (W # 1) and head speed 19m / sec (sand) with a sand wedge (SW) using a swing robot manufactured by Miyamae. Then, it was hit with HS19), and each initial speed (m / sec) and spin amount (rpm) were measured. In addition, Science Eye (manufactured by Bridgestone Sports Co., Ltd.) was used for measuring the spin rate.
(1) W # 1 club

(2) W # 1 hitting method Set a club, set the ball 10cm forward from the position where the shaft descends vertically, and hit (Fig. 1)
(3) SW use club

(4) SW hitting method Set the club, set the ball 30cm behind the position where the shaft descends vertically, and hit the ball (Fig. 2)
Feel <br/> head speed 45 m / sec Pro three (Table 2 A, B, C) was evaluated by the following criteria feel when the Jitsuda by.
◎: Very soft ○: Soft △: Slightly hard [0034]
[Table 1]

[0035]
[Table 2]

[0036]
From the results shown in Tables 1 and 2, Comparative Example 1 is a two-piece solid golf ball having a single layer cover. Since the cover is hard, a sufficient amount of spin cannot be obtained, and the hit feeling becomes slightly hard. Further, both Comparative Example 2 and Comparative Example 3 are three-piece solid golf balls having a cover of two layers, Comparative Example 2 is formed with a soft outermost layer cover and a hard innermost layer cover, and Comparative Example 3 is an outermost layer. The cover is hard and the innermost layer cover is soft. In particular, Comparative Example 3 is inferior in spin characteristics because the outermost layer cover is hard.
[0037]
On the other hand, the golf ball of the present invention (Examples 1 to 4) is composed of a cover having a multilayer structure of three or more layers, and the outermost layer cover and the innermost layer cover are formed softer than the innermost layer cover. It was confirmed that the initial speed was increased, the spin characteristics were improved, the amount of spin increased especially with a shot such as a sand wedge, and the controllability at the approach shot was excellent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a method of shooting with a driver in examples and comparative examples.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a method of shot with a sand wedge in Examples and Comparative Examples.

Claims

A cover having a multilayer structure of three or more layers comprising a core, an innermost layer cover that covers the core, one or more intermediate layer covers that cover the innermost layer cover, and an outermost layer cover that covers the intermediate layer cover And a rubber composition containing, as a core rubber, 1,4-polybutadiene having a cis structure of at least 40% or more as a core, and a metal salt of an unsaturated fatty acid and a crosslinking agent as a co-crosslinking agent. Using the formed solid core and having at least one cover that is harder than the innermost layer cover and the outermost layer cover in the intermediate layer, one intermediate layer cover that covers the innermost layer cover is formed of ionomer resin. is its Shore D hardness of 61 to 66 and Shore D hardness of the outermost cover layer is less than 55 degrees, Shore D hardness of the innermost layer cover Oh less than 55 degrees Golf ball, characterized in that.

The golf ball according to claim 1, wherein the innermost layer cover and the outermost layer cover are formed to be softer than the innermost intermediate layer cover that directly covers the innermost layer cover.