JP3979707B2 - Unloader for air compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るエアコンプレッサ用アンロード装置は、例えば大型車両用のエアブレーキ装置を構成し、制動用の圧縮空気を造り出すのに利用するエアコンプレッサに組み込む。そして、圧縮空気の吐出が不要の場合に、このコンプレッサを回転駆動する為に要するトルクを低減させる。
【0002】
【従来の技術】
大型トラックやバス等の大型車両の制動装置として、圧縮空気の力により制動力を生じさせるエアブレーキ装置が広く使用されている。この様なエアブレーキ装置では、上記大型車両の走行用エンジンによってエアコンプレッサを駆動する事により造り出した圧縮空気をエアタンクに溜めておき、制動時にはこのエアタンクから吐出した圧縮空気の力でアクチュエータを作動させたりする事によって、摩擦材をドラム内周面やディスクの両側面に押圧する。
【0003】
エアコンプレッサは、一端を仕切板により塞がれたシリンダ部と、上記走行用エンジンにより駆動されて、このシリンダ部内で往復移動し、その端面を上記仕切板に遠近動させるピストンと、それぞれ上記仕切板に形成された吸入口及び吐出口と、このうちの吸入口部分に設けられ、上記ピストンの端面が仕切板から遠ざかる場合にのみ開く吸入弁と、上記吐出口部分に設けられ、上記ピストンの端面が仕切板に近付く場合にのみ開く吐出弁とから構成される。この様に構成されるエアコンプレッサは、上記ピストンの往復移動に伴なって吸入口からシリンダ部内に吸入した空気を圧縮し、吐出口より上記エアタンクに向けて送り出す。即ち、この吐出口からは圧縮空気が吐出され、逆止弁である吐出弁を通じて上記エアタンクに送り込まれる。
【0004】
ところで、上記ピストンは走行用エンジンが回転している際には、常に往復移動しているのに対し、エアタンク内に十分量の圧縮空気が溜められている場合には、上記吐出口からの圧縮空気の送り出しは不要であるだけでなく、上記走行用エンジンの動力を無駄に消費して、車両の走行性能を悪くし、燃費を悪化させてしまう。この為従来から、エアタンク内に十分量の圧縮空気が溜められている場合には、シリンダ内を大気に開放し、上記ピストンの往復移動に要する力を極く小さくする事により、上記走行用エンジンの動力が無駄に消費されるのを防止する、所謂アンロード装置を、上述の様なエアコンプレッサに付設している。
【0005】
この様なアンロード装置を組み込んだエアコンプレッサは、例えば図5〜6に示す様に構成している。シリンダ部101の一端部(図5の上端部)には、仕切板102を介してシリンダヘッド103を結合固定し、上記シリンダ部101の一端開口を塞いでいる。この様なシリンダ部101内には、ピストン104を気密に嵌装し、図示しないクランクシャフトの回転に基づいてこのピストン104を、上記シリンダ部101内で往復移動自在としている。上記仕切板102の一部には、吸入口105及び吐出口106を設け、このうちの吸入口105を上記シリンダヘッド103に設けた吸入ポート107に、吐出口106を同じく吐出ポート108に、それぞれ通じさせている。又、上記仕切板102の下面で上記吸入口105部分に吸入弁109を、上記仕切板102の上面で上記吐出口106部分に吐出弁110を、それぞれ設けている。
【0006】
又、上記シリンダヘッド103の内側には、アンロード装置111を構成する為の開放通路112を設け、この開放通路112の一端を上記シリンダ部101に、他端を上記吸入ポート107に、それぞれ通じさせている。この開放通路112の途中にはアンロード弁113を設けている。このアンロード弁113は、シリンダ筒114及びこのシリンダ筒114内に嵌装したアンロード用ピストン115と、弁体116とから構成している。この弁体116には、圧縮ばね117により、上記シリンダ筒114の端部に設けた弁座118に向いた弾力を付与している。
【0007】
前記エアタンクに必要量の圧縮空気を溜めるべく、エアコンプレッサにより圧縮空気を吐出する場合には、上記アンロード装置111を非作動状態のまま、上記シリンダ部101内でピストン104を往復移動させる。即ち、上記弁体116を圧縮ばね117の弾力により弁座118に押し付け、上記開放通路112を塞いだままの状態で、上記ピストン104を往復移動させる。この結果、上記吸入口105からシリンダ部101内に吸引された空気が、このシリンダ部101内で圧縮されてから、上記吐出口106より吐出される。
【0008】
これに対して、エアタンク内に溜められた圧縮空気の圧力が十分に高くなり、それ以上エアコンプレッサから圧縮空気を吐出する必要がない場合には、上記アンロード装置111を作動させて、エンジンの動力が無駄に消費されるのを防止する。この様に、アンロード装置111を作動させる際には、エアタンクに接続されている圧力調整弁から送られるアンロード信号により、アンロードポート119に圧縮空気を送り込む。この結果、上記アンロード用ピストン115が上記弁体116に近づき、プッシュロッド120により上記弁体116を押圧して、この弁体116を弁座118から離隔させる。この結果、上記シリンダ部101内と吸入ポート107とが、上記開放通路112を介して連通したままの状態となり、上記ピストン104を往復させる為に要する力が軽くて済む様になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様に構成され作用する従来のエアコンプレッサ用アンロード装置は、次に述べる様な、解決すべき問題点があった。第一に、弁体116は、シリンダ部101の頂部に存在する、断熱圧縮された高温の空気に触れ、この空気の熱の影響を受けて温度上昇する。この結果、長期間に亙る使用に伴い、上記弁体116を押圧する圧縮ばね117が劣化し、この弁体116を弁座118に向け押圧する弾力が不足する可能性がある。
第二に、アンロード時、上記弁体116を上記弁座118から離隔させる為に、この弁体116とは別体のプッシュロッド120により上記弁体116を押圧する。アンロード装置の非作動時、これらプッシュロッド120と弁体116との端面同士の間には多少の隙間が存在する。この為、アンロードポート119内に圧縮空気を送り込み、アンロード用ピストン115の変位が開始されてから上記弁体116が上記弁座118から離隔し、アンロード装置111が作動状態になるまでに、多少の時間的後れが生じる事が避けられない。
本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置は、この様な事情に鑑みて、アンロード装置の弁体を押圧する圧縮ばねの劣化を防止すると共に、アンロード装置の作動後れをなくせる構造を実現すべく発明したものである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置のうち、請求項1に記載した第一の発明に係るエアコンプレッサ用アンロード装置は、一端を仕切板により塞がれたシリンダ部と、このシリンダ部内で往復移動して、その端面を上記仕切板に対し遠近動させるピストンと、それぞれ上記仕切板に形成された吸入口及び吐出口と、このうちの吸入口部分に設けられ、上記ピストンの端面が仕切板から遠ざかる場合にのみ開く吸入弁と、上記吐出口部分に設けられ、上記ピストンの端面が仕切板に近付く場合にのみ開く吐出弁と、上記吸入口に通じる吸入ポート及び上記吐出口に通じる吐出ポートを有し、上記仕切板の片面で上記シリンダ部と反対側に設けられたシリンダヘッドとを備えるエアコンプレッサに組み込まれる。
この様な本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置は、上記シリンダヘッドの内側に設けられて、その一端を上記シリンダ部に通じさせた開放通路と、この開放通路の途中に設けられた弁座と、この弁座に対向する状態で設けられてこの弁座に当接する事により上記開放通路を閉じ、この弁座から離隔する事により上記開放通路を開放する弁体と、この弁体にその一端を結合した伝達ロッドと、この伝達ロッドの他端部に設けられてこの伝達ロッドを軸方向に変位させるアンロード用ピストンを有するアクチュエータとを備える。そして、このアクチュエータはエアコンプレッサによる圧縮空気の吐出が不要の場合に上記伝達ロッドを軸方向に変位させて上記開放通路を開放する。又、上記弁座は上記アンロード用ピストンと直列に配置されたスリーブの一端部内周縁に設けられており、このスリーブの一端面にはそれぞれがこのスリーブの軸方向に延出する複数本のガイド舌片が円周方向に亙って間欠的に設けられており、上記弁体はこれら各ガイド舌片の内側に軸方向に亙る変位自在に支持されている。
又、請求項2に記載した第二の発明に係るエアコンプレッサ用アンロード装置は、上記弁体の一部で弁座に当接する面を、伝達ロッドの一端を結合した面に向かう程直径が小さくなる方向に傾斜した円すい凸面状の傾斜面としたものである。
【0011】
【作用】
上述の様に構成する本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置は、エアコンプレッサにより圧縮空気を吐出する必要があり、アンロード装置を非作動とする際には、アクチュエータにより伝達ロッドを軸方向に変位させ、弁体を弁座に押圧する。この状態で上記アクチュエータとシリンダ部とは隔てられ、このアクチュエータがシリンダ部の頂部に存在する高温の空気に触れる事はない。この結果、上記アクチュエータの構成部品が、上記高温の空気の熱による影響で劣化する事を防止できる。
又、エアコンプレッサにより空気を吐出する必要がなくなって、アンロード装置を作動させる際には、上記アクチュエータにより上記伝達ロッドを軸方向に変位させて、上記弁体を上記弁座から離隔させる。この際、アクチュエータの変位は直ちに弁体に伝達され、この弁体が上記弁座から離隔する。この結果、アンロード装置が作動状態になるまでに時間的後れが生じない。
更に、上記弁体を複数のガイド舌片により支持している為、この弁体がふらつく事を防止して、開放通路の閉鎖時にこの弁体と上記弁座との密着性を高め、コンプレッサの効率低下を防止できる。
又、第二の発明の様に、弁体の一部で弁座に当接する面を円すい凸面状の傾斜面とすれば、やはり開放通路の閉鎖時にこれら弁体と弁座との密着性を高めて、この解放通路を介して空気が漏れる事を防止し、アンロード装置を設ける事に伴うエアコンプレッサの効率低下を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のエアコンプレッサ用アンロード装置を組み込むエアコンプレッサは、図2に示す様に、一端を仕切板2により塞がれたシリンダ部1と、このシリンダ部1内で往復移動して、その端面を上記仕切板2に対し遠近動させるピストン4とを備える。又、それぞれが上記仕切板2に形成された吸入口5と吐出口6とのうち、吸入口5部分には上記ピストン4の端面が上記仕切板2から遠ざかる場合にのみ開く吸入弁9を、吐出口6部分には上記ピストン4の端面が仕切板2に近付く場合にのみ開く吐出弁10を、それぞれ設けている。又、上記仕切板2の片面(図2の上面)で上記シリンダ部1と反対側にシリンダヘッド3を設け、このシリンダヘッド3に、上記吸入口5に通じる吸入ポート7及び上記吐出口6に通じる吐出ポート8を設けている。
【0013】
この様なエアコンプレッサに組み込む、本発明のアンロード装置11は、上記シリンダヘッド3の内側に設けられた開放通路12を有する。この開放通路12の一端(図1の左端)は、上記仕切板2に設けた第一の通孔21(図2)を介して上記シリンダ部1に、他端は次述するスリーブ22の中間部に設けた第二の通孔23、23を介して上記吸入ポート7に、それぞれ通じさせている。アンロード装置11の作動時には、上記シリンダ部1の内側と上記吸入ポート7とを、上記両通孔21、23及び開放通路12を介して連通させる。
【0014】
上記開放通路12の内側には、上記第一の通孔21に通じる一端側から順に、スリーブ22とシリンダ筒14とを、軸方向(図1の左右方向)に亙って互いに直列に設けている。このうちのスリーブ22は、金属材により全体を円筒状に形成したもので、外周面の軸方向中間部には外径側小径部24を、軸方向両端部には外径側大径部25a、25bを、それぞれ形成している。このうち、上記一端側の外径側大径部25aの中間部には係止溝26を、全周に亙って形成し、この係止溝26内にOリング27を装着している。上記スリーブ22を上記開放通路12内に挿入した状態では、上記外径側大径部25aの外周寄り部分が、上記開放通路12の内周面に形成した第一の係止段部28に当接若しくは近接すると共に、上記Oリング27が上記開放通路12の内周面に、全周に亙って弾接する。
【0015】
又、反対側(図1の右側)の外径側大径部25bの外周面で上記スリーブ22の軸方向中央寄り部分(図1の左寄り部分)には、外向フランジ状の鍔部29を形成している。上記スリーブ22を上記開放通路12内に挿入し、上記シリンダ筒14をこの開放通路12の他端部(図1の右端部)に螺合固定した状態で上記鍔部29は、上記開放通路12の内周面に形成した第二の係止段部30と上記シリンダ筒14の基端面(図1の左端面)との間で挟持されて、上記開放通路12内に固定される。
【0016】
又、上記スリーブ22の内周面の軸方向一端寄り半部は内径側大径部31とし、同じく他端寄り半部は内径側小径部32としている。そして、この内径側小径部32の一端部で上記スリーブ22の軸方向中央部に位置する部分に、内向フランジ状の係止鍔部33を形成している。又、上記スリーブ22の一端面(図1の左端面)には複数本(図示の例では4本)のガイド舌片34、34を、上記スリーブ22の軸方向に延出させている。これら各ガイド舌片34、34の内周面は単一円筒面上に位置する。更に、上記スリーブ22の一端開口部内周縁で、上記各ガイド舌片34、34に囲まれる部分を、弁座18としている。
【0017】
一方、前記シリンダ筒14は、金属材により全体を円筒状に形成したもので、大径のシリンダ筒部35と小径のポート部36とを、軸方向に亙り互いに直列に設けて成る。このうちのシリンダ筒部35の外周面には雄ねじ37を形成しており、この雄ねじ37と上記開口通路12の内周面開口寄り部分に形成した雌ねじ38とを螺合させる事により、上記シリンダ筒14を前記シリンダヘッド3に固着している。この状態では前述の様に、上記スリーブ22の外周面に固設した鍔部29を上記第二の係止段部30に押圧し、上記スリーブ22を上記開放通路12の内側の所定部分に支持固定する。又、上記鍔部29と上記シリンダ筒14の先端面に形成した段部39の底面との間でOリング40を弾性的に押圧し、上記スリーブ22とシリンダ筒14との間の気密保持を図る。更に、上記ポート部36の中心部にはアンロードポート19を設け、このアンロードポート19を通じて上記シリンダ筒部35の内側に、圧縮空気を給排自在としている。
【0018】
上述の様なシリンダ筒部35の内側にはアンロード用ピストン15を、軸方向に亙る変位自在に嵌装すると共に、このアンロード用ピストン15の片面(図1の左面)と前記係止鍔部33との間に圧縮ばね51を設けてこのアンロード用ピストン15に、上記スリーブ22から離れる方向の弾力を付与している。この様にして、上記アンロードポート19を通じて上記シリンダ筒部35の内側に圧縮空気を給排する事により、上記アンロード用ピストン15を軸方向に変位させる、エアシリンダ式のアクチュエータ41を構成している。
【0019】
この様なアクチュエータ41を構成するアンロード用ピストン15の片面中央部には伝達ロッド42の基端部(図1の右端部)を結合固定している。即ち、図3に示す様に、上記伝達ロッド42の基端寄り部分に形成した小径円筒部44を、上記アンロード用ピストン15の中心部に形成した円孔45に密に内嵌しつつ、上記伝達ロッド42の基端部に形成した雄ねじ部46を、上記アンロード用ピストン15の中心部に形成したねじ孔47に螺合し更に緊締している。この様にして基端部をこのアンロード用ピストン15に結合固定した上記伝達ロッド42は、上記係止鍔部33の内周面側を軸方向に亙る変位自在に挿通して、その先端部を上記スリーブ22の一端開口から突出自在としている。そして、この伝達ロッド42の先端部に、弁体16を固定している。この弁体16は全体を円板状に形成したもので、前記弁座18に対向する部分を、円錐凸面状の傾斜面43としている。この様な弁体16は、その片面中心部を上記伝達ロッド42の先端部に、上述したアンロード用ピストン15の場合と同様の構造により結合固定している。この状態で上記弁体16の外周縁は、図2に示す様に、前記各ガイド舌片34、34の内周側面に近接若しくは摺接して、上記スリーブ22の軸方向に亙る変位のみ自在となる。尚、上記弁体16と伝達ロッド42とは、一体に構成しても良い。
【0020】
上述の様に構成する本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置は、エアコンプレッサにより圧縮空気を吐出する必要があり、アンロード装置11を非作動とする際には、図示しない圧力制御弁により、前記アクチュエータ41を構成するシリンダ筒14と圧縮空気源との連通を遮断すると共に、このシリンダ筒14内を大気に開放する。この状態では上記アンロード用ピストン15が、図1(A)に示す様に、前記圧縮ばね51の弾力に基づいて、上記スリーブ22から離れる方向に変位し、上記弁体16の傾斜面43が上記弁座18に、全周に亙って弾性的に当接する。この結果、前記シリンダ部1(図2)内で空気の圧縮が行なわれ、エアタンク等に向けて圧縮空気が吐出される。
【0021】
本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置の場合には、この様に圧縮空気の吐出を行なうべく、上記弁体16を弁座18に当接させた状態で、上記アクチュエータ41とシリンダ部1とが隔てられる。そして、このアクチュエータ41を構成する上記圧縮ばね51が、上記シリンダ部1の頂部に存在する高温の空気に触れる事はない。この結果、上記圧縮ばね51等、上記アクチュエータ41の構成部品が、上記高温の空気の熱による影響で劣化する事を防止できる。尚、図示の例では、アンロード装置11を組み込むシリンダヘッド3及び仕切板2の内部には、冷却ジャケット48(図2)を設け、この冷却ジャケット48内に、給水ポート49を通じて冷却水を循環自在としている。この様な構成により、上記シリンダヘッド3及び仕切板2の温度上昇を抑え、エアコンプレッサの充填効率の向上を図っている。従って、本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置の様に、アンロード装置11の非動作時に、上記高温の空気が上記圧縮ばね51に直接触れる事を防止すれば、この圧縮ばね51の温度が、耐久性を損なう程上昇する事を防止できる。
【0022】
これに対して、上記エアタンク内に溜められた圧縮空気の圧力が十分に高くなる等により、それ以上エアコンプレッサから圧縮空気を吐出する必要がない場合には、上記アンロード装置11を作動させて、エンジンの動力が無駄に消費されるのを防止する。この様にアンロード装置11を作動させる際には、上記エアタンクに接続されている圧力制御弁から送られるアンロード信号により、前記アンロードポート19に圧縮空気を送り込む。この結果、図1(B)に示す様に、上記アンロード用ピストン15が上記圧縮ばね51の弾力に抗して、上記スリーブ22に近づく方向に変位し、前記伝達ロッド42により前記弁体16を押して、この弁体16を弁座18から離隔させる。この結果、上記シリンダ部1内と吸入ポート7とが、前記第一、第二の通孔21、23及び前記開放通路12を介して連通したままの状態となり、上記ピストン4を往復させる為に要する力が軽くて済む様になる。
【0023】
本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置の場合には、この様に弁体16を弁座18から離隔させる際、前記アクチュエータ41を構成するアンロード用ピストン15の変位は、直ちに弁体16に伝達され、この弁体16が上記弁座18から離隔する。従って、前記シリンダ筒14内に圧縮空気を送り込み、上記アンロード用ピストン15が変位を開始してからアンロード装置11が作動状態になるまでに、時間的後れが生じない。この結果、エアコンプレッサの駆動に要するトルクを直ちに軽減して、動力の損失を抑える事ができる。
【0024】
次に、図4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、エアシリンダ式のアクチュエータを構成する為のアンロード用ピストン15aにはねじ孔を形成せず、代わりに、伝達ロッド42の端部でこのアンロード用ピストン15aから突出した部分にナット50を螺合し更に緊締する事により、上記伝達ロッド42とアンロード用ピストン15aとを結合固定している。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
【0025】
【発明の効果】
本発明のエアコンプレッサ用アンロード装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、長期間に亙る使用に伴う構成部品の劣化を防止して、アンロード装置を組み込んだエアコンプレッサの耐久性向上を図る事ができる。又、アンロード装置の作動時に於ける時間的後れをなくし、動力損失をより少なく抑える事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示しており、(A)はアンロード装置の非作動状態を、(B)は同じく作動状態をそれぞれ表す、シリンダヘッド部分の断面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】 伝達ロッドとアンロード用ピストンとの結合部を示す断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同様の図。
【図5】従来のアンロード装置を組み込んだエアコンプレッサの1例を示す要部断面図。
【図6】従来のアンロード装置の1例を示す図5のY−Y断面図。
【符号の説明】
1、101 シリンダ部
2、102 仕切板
3、103 シリンダヘッド
4、104 ピストン
5、105 吸入口
6、106 吐出口
7、107 吸入ポート
8、108 吐出ポート
9、109 吸入弁
10、110 吐出弁
11、111 アンロード装置
12、112 開放通路
113 アンロード弁
14、114 シリンダ筒
15、15a、115 アンロード用ピストン
16、116 弁体
117 圧縮ばね
18、118 弁座
19、119 アンロードポート
120 プッシュロッド
21 第一の通孔
22 スリーブ
23 第二の通孔
24 外径側小径部
25a、25b 外径側大径部
26 係止溝
27 Oリング
28 第一の係止段部
29 鍔部
30 第二の係止段部
31 内径側大径部
32 内径側小径部
33 係止鍔部
34 ガイド舌片
35 シリンダ筒部
36 ポート部
37 雄ねじ
38 雌ねじ
39 段部
40 Oリング
41 アクチュエータ
42 伝達ロッド
43 傾斜面
44 小径円筒部
45 円孔
46 雄ねじ部
47 ねじ孔
48 冷却ジャケット
49 給水ポート
50 ナット
51 圧縮ばね[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The unloader for an air compressor according to the present invention constitutes an air brake device for a large vehicle, for example, and is incorporated in an air compressor used to create compressed air for braking. And when discharge of compressed air is unnecessary, the torque required in order to rotationally drive this compressor is reduced.
[0002]
[Prior art]
As a braking device for a large vehicle such as a large truck or a bus, an air brake device that generates a braking force by the force of compressed air is widely used. In such an air brake device, the compressed air created by driving the air compressor by the above-mentioned large vehicle traveling engine is stored in an air tank, and the actuator is operated by the force of the compressed air discharged from the air tank during braking. The friction material is pressed against the inner peripheral surface of the drum and both side surfaces of the disk.
[0003]
The air compressor includes a cylinder portion whose one end is closed by a partition plate, a piston which is driven by the traveling engine and reciprocates in the cylinder portion, and moves its end surface toward and away from the partition plate. A suction port and a discharge port formed in the plate, and a suction valve provided in the suction port portion, which opens only when the end face of the piston moves away from the partition plate; and provided in the discharge port portion; And a discharge valve that opens only when the end surface approaches the partition plate. The air compressor configured as described above compresses the air sucked into the cylinder portion from the suction port as the piston reciprocates, and sends the compressed air from the discharge port toward the air tank. That is, compressed air is discharged from the discharge port and is sent to the air tank through a discharge valve which is a check valve.
[0004]
By the way, the piston always reciprocates when the traveling engine is rotating, whereas when a sufficient amount of compressed air is accumulated in the air tank, the piston is compressed from the discharge port. Not only is it unnecessary to send out air, but the power of the traveling engine is unnecessarily consumed, so that the traveling performance of the vehicle is deteriorated and the fuel consumption is deteriorated. For this reason, conventionally, when a sufficient amount of compressed air is stored in the air tank, the inside of the cylinder is opened to the atmosphere, and the force required for the reciprocating movement of the piston is made extremely small. A so-called unload device that prevents the power of the engine from being wasted is attached to the air compressor as described above.
[0005]
An air compressor incorporating such an unloading device is configured as shown in FIGS. A
[0006]
An
[0007]
When the compressed air is discharged by an air compressor so as to store a necessary amount of compressed air in the air tank, the
[0008]
On the other hand, when the pressure of the compressed air stored in the air tank becomes sufficiently high and it is not necessary to discharge compressed air from the air compressor any more, the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional air compressor unloading device constructed and operated as described above has the following problems to be solved. First, the
Second, at the time of unloading, in order to separate the
In view of such circumstances, the unloading device for an air compressor of the present invention realizes a structure that prevents deterioration of the compression spring that presses the valve body of the unloading device and eliminates the operation delay of the unloading device. Invented as much as possible.
[0010]
[Means for solving the problems]
Of the air compressor unloading apparatus according to the present invention, the air compressor unloading apparatus according to the first aspect of the present invention includes a cylinder portion whose one end is closed by a partition plate, and a reciprocating motion in the cylinder portion. A piston that moves and moves its end surface relative to the partition plate, a suction port and a discharge port formed in the partition plate, and a suction port portion of the piston are provided, and the end surface of the piston is the partition plate. A suction valve that opens only when moving away from the suction port, a discharge valve that is provided at the discharge port portion and opens only when the end surface of the piston approaches the partition plate, a suction port that leads to the suction port, and a discharge port that leads to the discharge port And is incorporated into an air compressor including a cylinder head provided on one side of the partition plate on the side opposite to the cylinder portion.
Such an unload device for an air compressor of the present invention is provided inside the cylinder head, and has an open passage with one end communicating with the cylinder portion, a valve seat provided in the middle of the open passage, A valve body provided in a state of being opposed to the valve seat, closing the open passage by contacting the valve seat, and opening the open passage by separating from the valve seat; and one end of the valve body And an actuator having an unloading piston which is provided at the other end of the transmission rod and displaces the transmission rod in the axial direction. The actuator opens the open passage by displacing the transmission rod in the axial direction when discharge of compressed air by an air compressor is unnecessary. The valve seat is provided at the inner peripheral edge of one end of a sleeve arranged in series with the unloading piston, and a plurality of guides each extending in the axial direction of the sleeve are provided on one end surface of the sleeve. Tongue pieces are intermittently provided in the circumferential direction, and the valve body is supported inside the guide tongue pieces so as to be displaceable in the axial direction.
Further, in the air compressor unloading device according to the second aspect of the present invention, the diameter of the unloading device for the air compressor is such that a part of the valve body that is in contact with the valve seat is directed to a surface where one end of the transmission rod is coupled. A conical convex inclined surface inclined in a decreasing direction is used.
[0011]
[Action]
The unloading device for an air compressor of the present invention configured as described above needs to discharge compressed air by the air compressor. When the unloading device is deactivated, the transmission rod is displaced in the axial direction by the actuator. And press the valve body against the valve seat. In this state, the actuator and the cylinder portion are separated from each other, and the actuator does not touch the high-temperature air existing at the top of the cylinder portion. As a result, it is possible to prevent the constituent parts of the actuator from deteriorating due to the heat of the high-temperature air.
Further, when it is not necessary to discharge air by the air compressor and the unloading device is operated, the transmission rod is displaced in the axial direction by the actuator, and the valve body is separated from the valve seat. At this time, the displacement of the actuator is immediately transmitted to the valve body, and the valve body is separated from the valve seat. As a result, there is no time lag before the unload device is activated.
Furthermore, since the valve body is supported by a plurality of guide tongues, the valve body is prevented from wobbling and the close contact between the valve body and the valve seat is improved when the open passage is closed. Efficiency reduction can be prevented.
Further, as the second invention, the adhesion between if surface abutting against the conical convex inclined surfaces on the valve seat part of the valve body, also these valve element and the valve seat during closure of the open channel The air can be prevented from leaking through the release passage, and the efficiency of the air compressor can be prevented from being lowered by providing the unload device .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show a first example of an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 2, the air compressor incorporating the unloading device for the air compressor according to the present embodiment has a
[0013]
An
[0014]
Inside the
[0015]
Further, a
[0016]
The half of the inner peripheral surface of the
[0017]
On the other hand, the
[0018]
Unloading
[0019]
A base end portion (right end portion in FIG. 1) of the
[0020]
The unloading device for an air compressor of the present invention configured as described above needs to discharge compressed air by the air compressor. When the
[0021]
In the case of the unloading device for an air compressor of the present invention, the
[0022]
On the other hand, when it is not necessary to discharge compressed air from the air compressor any more because the pressure of the compressed air stored in the air tank becomes sufficiently high, the unload
[0023]
In the case of the unloading device for an air compressor of the present invention, when the
[0024]
Next, FIG. 4 shows a second example of the embodiment of the present invention. In the case of this example, a screw hole is not formed in the
[0025]
【The invention's effect】
Since the unload device for an air compressor of the present invention is configured and operates as described above, the deterioration of the components due to long-term use is prevented, and the durability of the air compressor incorporating the unload device is improved. Can be planned. In addition, it is possible to eliminate the time lag during the operation of the unloading device and to reduce the power loss.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B show a first example of an embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a non-operating state of an unloading device, and FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a coupling portion between a transmission rod and an unloading piston .
4 is a view similar to FIG. 3, showing a second example of an embodiment of the present invention. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view of an essential part showing an example of an air compressor incorporating a conventional unloading device.
6 is a cross-sectional view taken along line YY of FIG. 5 showing an example of a conventional unloading apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,101 Cylinder part 2,102 Partition plate 3,103 Cylinder head 4,104 Piston 5,105 Suction port 6,106 Discharge port 7,107 Suction port 8,108 Discharge port 9,109 Suction valve 10,110
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