JP3977911B2 - Plastic cap - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体等の内容物が収容されたガラス製又は合成樹脂製容器に、容器内が加圧又は減圧されることなく適用される合成樹脂製キャップ、特に牛乳が収容された牛乳びんに適用される合成樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体等の内容物が収容された容器に適用される合成樹脂製キャップの従来例としては、例えば、実公昭47−13109号公報に開示されたものを挙げることができる。上記公報に開示された合成樹脂製キャップは、天面壁と、天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とを備えている。天面壁の中央には下方に突出する中栓部(凹部)が形成されている。中栓部は天面壁の中央から垂下する環状の側壁と側壁の下端を閉じる底壁とからなり、側壁の上面及び底壁の内周面は天面壁の上面の一部をなしている。以上のように形成された中栓部の側壁の外周面は容器開口部の内周面に嵌合される、環状のシール突条(インナーシール)をなしている。スカート壁の内周面には容器開口部の外周面に形成された環状の被係止あご部に係止される係止突条(肉厚隆条凸条及び肉厚隆条凸片)が形成されている。スカート壁の開口端部における外周面には半径方向外方に突出するつまみ部が周方向の一部にわたって形成されている。スカート壁の、つまみ部の周方向両側端縁には破断可能な薄肉部(肉薄溝)が形成されている。上記キャップは打栓によって、シール突条の外周面が容器開口部の内周面に嵌合されかつ係止突条が容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に係止され、容器開口部に装着される。また開栓時にはつまみ部を容器開口部から離れる方向に引っ張ることにより、薄肉部に沿ってスカート壁が破断させられ、キャップは容器開口部から離脱させられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記の如く構成された従来の合成樹脂製キャップを容器である牛乳びんに適用した場合には次のような問題が存在する。すなわち、一般に牛乳は5℃に冷却された状態で牛乳びん内に充填される。そして牛乳が充填された牛乳びんの開口部は上記キャップが打栓されることにより閉じられる。このような牛乳びんが夏季の外部温度、例えば40℃に曝された場合には牛乳びんの内圧が上昇せしめられ、これにより上記キャップが持ち上げられてシール機能が低下する現象が認められる。シール機能が低下すると、牛乳びんの開口部から牛乳がしみ出て開口部を濡らす、あるいは開口部から外部に完全に漏れ出す、等の不具合が発生する。この問題を解消するため、容器開口部の被係止あご部に係止する係止突条の突出量を増大した場合には、シール機能は向上するものの、開栓が著しく困難となる。更に打栓時において、キャップの係止突条が容器開口部の被係止あご部を乗り越える際にスカート壁の径が拡大されることに起因して、スカート壁の薄肉部が破断されることがある。このような打栓時における薄肉部の破断を防止するため、薄肉部を過剰に強化すると、開栓が著しく困難となる。
【0004】
特に牛乳の場合には消費者が力の弱い子供あるいは女性であることが少なくないので、開栓の困難性は回避しなければならない。したがって、上記従来の合成樹脂製キャップを牛乳びんに適用した場合には、スカート壁内周面の係止突条による牛乳びんの開口部外周面の被係止あご部に対する係止力を制限することによって開栓の困難性を防止すると共に、牛乳びんの内圧上昇に充分に対抗できるようにせしめ、上記の如き牛乳のしみ出しあるいは漏出を確実に防止することが必要となる。もちろん、打栓時におけるスカート壁の薄肉部の破断も確実に防止されなければならない。
【0005】
したがって本発明の主目的は、打栓時におけるスカート壁の破断が確実に防止されると共に内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着され、しかも人手による開栓時には容器開口部から容易に離脱せしめることができる、新規な合成樹脂製キャップを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、構造が簡単で成形が容易であり、したがって低コストで大量生産することができる、新規な合成樹脂製キャップを提供することである。
【0007】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、天面壁と、該天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とを備え、該スカート壁の内周面には容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に係止される係止突条が形成され、該スカート壁の開口端における外周面には半径方向外方に突出するタブが周方向の一部の領域にわたって形成されている合成樹脂製キャップにおいて、該スカート壁を軸線方向に見て、該タブが周方向の実質上中央に位置付けられる該スカート壁の180°のタブ側領域Xと該スカート壁の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、該タブ側領域Xの該スカート壁には周方向に間隔をおいて2個の弱化ラインが形成され、弱化ラインの各々は該開口端から該天面壁に向かって延びる比較的幅広の薄肉部からなり、これらの薄肉部は、2.5mm〜5.0mmの周方向幅を有し、さらに該スカート壁には周方向に間隔をおいて複数の弱化ラインが形成され、弱化ラインの各々は該開口端から該天面壁に向かって延びる比較的幅狭の薄肉部からなり、これらの薄肉部は0.5mm〜1.8mmの周方向幅を有し、一対の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ラインは、タブの周方向の両側に近接して、かつタブの両側から等間隔で配設され、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインは、タブの両側の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ラインよりもタブから離れた位置であって、タブの両側から等間隔で配設されている、ことを特徴とする合成樹脂製キャップが提供される。
【0009】
本発明に係る上記キャップにおいて、タブ側領域Xのスカート壁に周方向に間隔をおいて少なくとも2個形成されている弱化ラインの各々は、開口端から天面壁に向かって延びる薄肉部からなり、これら薄肉部の各々は、2.0mm〜5.0mmの周方向幅を有する比較的幅広の薄肉部からなる。このような比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインはスカート壁の周方向への弾性変形(伸び)が比較的容易に遂行されるので、打栓時にスカート壁の係止突条が容器開口部の被係止あご部を打栓方向に乗り越える際にスカート壁の径が比較的拡がり易く、スカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが全く形成されていない場合であっても、比較的幅広の薄肉部からなる上記弱化ラインが破断されることなく、打栓を容易に遂行することが可能となり、打栓時におけるキャップの信頼性(安定性)が充分確保される。またスカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが形成されている場合には、スカート壁を拡大する力は弱化ライン全体の弾性変形により一層容易に吸収されるので、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインはもちろんのこと、他の弱化ラインの破断も確実に防止され、打栓時におけるキャップの信頼性(安定性)が充分確保される。
【0010】
また打栓後においては、上記の如く一時的に弾性変形させられた比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインはその弾性力により直ちに元の形状に戻るので、係止突条の、容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に対する所定の係止力(保持力)が確保されてしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップの持ち上がりは確実に防止され、容器開口部に対するシール機能は充分に確保される。その結果、容器開口部からの液体のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。なお上記シール機能とは、天面壁の内面に下方に延びかつ容器開口部の内周面に嵌合される環状のシール突条が形成されいる場合には、シール突条の外周面と容器開口部の内周面との間におけるシール機能を意味し、天面壁の内面に上記の如きシール突条ではなくそれ自体周知の他の形態のシール部材が形成されている場合には、このシール部材と容器開口部の上端部との間におけるシール機能を意味するものである。
【0011】
更に開栓時においては、タブの持ち上げによる開栓時にスカート壁の係止突条が容器開口部の被係止あご部を開栓方向に乗り越える際に、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインはスカート壁の周方向への弾性変形(伸び)が比較的容易に遂行されるので、スカート壁の径が比較的拡がり易く(伸び易く)、スカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが全く形成されていない場合であっても、容器開口部から容易に離脱せしめることができる。またスカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが形成されている場合には、それらの破断が促進されるので開栓は一層容易となる。
【0012】
更に、上記の如く構成された弱化ラインはタブ側領域Xに少なくとも2個形成されているので、開栓のため、指によってタブに、容器開口部から離れる方向に力を加えたとき(持ち上げると)、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインは伸び易いので、最初にタブ側領域Xにおけるスカート壁の径が拡大され、タブ側領域Xにおける係止突条が対応する容器開口部の被係止あご部を乗り越え易くなる。その結果、開栓が著しく容易となる。
【0013】
以上の説明から容易に理解されるように、本発明に係る上記キャップによれば、打栓時におけるスカート壁の破断が確実に防止されると共に内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着される。しかも、容器開口部の被係止あご部に係止する係止突条の突出量を過剰に増大することなく、シール性が充分確保される程度の範囲内に制限することができるので、開栓は子供でも女性でも容易に遂行できる。また天面壁の内面に上記の如き他の形態のシール部材が形成されているキャップの場合、所望のシール性を確保するため、スカート壁内周面の係止突条の、牛乳びんの開口部外周面の被係止あご部に対する係止力をある程度強くしても、上記の如く開栓は著しく容易であり、また打栓時におけるスカート壁の薄肉部の破断も確実に防止される。したがって本発明に係る上記キャップは、特に牛乳が収容された牛乳びんに好適に使用することができる。更に本発明に係る上記キャップは、全体として構造が簡単で一体成形(射出成形ないし圧縮成形による一体成形)が可能であり、低コストで大量生産することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。なお以下に説明する実施形態は、それに限られるものではないが、容器である牛乳びんに適用される合成樹脂製キャップである。図1〜図6を参照して、全体を番号2で示す合成樹脂製キャップは、実質上円板形状をなす天面壁4と、天面壁4の周囲から下方に延びるスカート壁6とを備えている。天面壁4の内面には下方に延びる環状のシール突条(インナーリング)8が形成されている。シール突条8の外周面は、図8及び図9に示す牛乳びん100の開口部の内周面102に離脱自在に嵌合される。スカート壁6の内周面には係止突条10が形成されている。係止突条10は、牛乳びん100の開口部の外周面に形成された被係止あご部104(図8及び図9参照)に離脱自在に係止される。天面壁4の下面であってシール突条8の半径方向外方位置と、天面壁4の下面とスカート壁6の内周面とが接続される、断面が曲面からなる角部11と、には、それぞれ環状のリブ4a及び4bが形成されている。スカート壁6の開口端における外周面には半径方向外方に突出するタブ12が周方向の一部にわたって形成されている。タブ12の根元とスカート壁6との間には、周方向に間隔をおいて3個のリブ13が一体に形成されている。図6に明確に示されているように、リブ13の各々は、スカート壁6の周方向に所定の厚さを有すると共にスカート壁6の軸線方向の断面が三角形をなすよう形成されている。
【0015】
スカート壁6には、周方向に間隔をおいて開口端から天面壁4に向かって延びる合計9個の弱化ライン、すなわち、2個の比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20(a及びb)と、7個の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30(a〜g)が、それぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。なお「比較的幅広の薄肉部」及び「比較的幅狭の薄肉部」については後に具体的に説明する。スカート壁6をキャップ2の軸線方向に見て、タブ12が周方向の実質上中央に位置付けられるスカート壁6の180°のタブ側領域Xと、スカート壁6の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、タブ側領域Xには、上記比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20が2個(20a及び20b)形成され、かつ上記比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30が2個(30a及び30b)が2個形成されている。他方反タブ側領域Yには、上記比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30だけが5個(30c〜30g)形成されている。
【0016】
更に具体的に説明すると、図3に明確に示されているように、タブ側領域Xにおいて、比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30a及び30bは、タブ12の周方向の両側に近接してかつ両側から等間隔で配設され、また比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a及び20bは、タブ12の周方向の両側に弱化ライン30a及び30bよりタブ12の両側から周方向に離れた位置であって、タブ12の両側から等間隔で配設されている。反タブ側領域Yにおいて、比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30c〜30gは、相互に等間隔で配設されている。弱化ライン30のうちの1個30gは、タブ12の周方向中心位置に対して直径方向正反対側に配設されている。スカート壁6の外周面における、上記弱化ライン20及び30が存在しない部位には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ14が形成されている。なお図3において、符号L1はタブ側領域Xと反タブ側領域Yを仕分ける線(キャップ2の軸心を通る線)、符号L2はキャップ2の軸心を通り線L1に直交する線である。上記説明から明らかなように、弱化ライン30gは線L2上に位置付けられている。上記弱化ライン20a及び20b、30a〜30gの各々の周方向の間隔は適宜設定されるが、図3に示す実施形態では、弱化ライン30aと30bとの間のタブ12を挟んだ領域の周方向角度は80°(タブ12の周方向の中心と弱化ライン30aとの間及びタブ12の周方向の中心と弱化ライン30bとの間の周方向角度がそれぞれ40°)であり、その他の領域における弱化ライン30a、20a、30c、30e、30g、30f、30d、20b及び30bの各々間の周方向角度はそれぞれ全て35°である。
【0017】
比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a及び20bはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここでは一方の弱化ライン20aについて説明する。主として図3〜図5を参照して、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20aは、図5に明確に示されているように、スカート壁6における天面壁4寄りの上部領域S1に形成された、残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部22と、開口端寄りの下部領域S2に形成された、上記第一の薄肉部22より残留肉厚の薄い第二の薄肉部24とから構成されている。上記弱化ライン20aは、スカート壁6の外周面の軸線方向全域にわたって直線状に延在するよう形成された溝26を含んでいる。溝26は所定の周方向幅及び深さを有している。すなわちこの実施形態においては、スカート壁6の外周面に軸線方向に延在する溝26を形成することによって、スカート壁6の厚さよりも薄い弱化ライン20aが形成される。
【0018】
第一の薄肉部22は溝26の深さだけスカート壁6の厚さよりも薄く形成される。第一の薄肉部22及び第二の薄肉部24の半径方向外方側の面は同一面上(溝26の底面上)にあり、そして第一の薄肉部22の内周面(もちろん係止突条10を除く内周面)はスカート壁6の対応する内周面と同一面上(同一内周面上)にあるので、第二の薄肉部24の半径方向内方側の面は、第一の薄肉部22の半径方向内方側の面より半径方向外方に位置付けられる。そして第二の薄肉部24の、上記係止突条10より下方位置であって、開口端側における下端部内周面24a(もちろん係止突条10を除く内周面)は、スカート壁6の対応する下端部内周面と同一面上(同一内周面上)に位置付けられている。したがって、スカート壁6の第二の薄肉部24が存在する下端部内周面24aの内径は、スカート壁6の第一の薄肉部22が存在する部位の内周面の内径より大きい。
【0019】
図4に明確に示されているように、上記弱化ライン20aを構成する比較的幅広の薄肉部は、2.0mm〜5.0mmの周方向幅W1を有している。スカート壁6における薄肉部の周方向の両端部には、薄肉部の周方向両端から周方向に離れるに従って半径方向の厚さが外径側に向かって徐々に増大する傾斜部分が存在するが、薄肉部の周方向両端はこれらの傾斜部分との二つの境界により規定され、薄肉部の周方向幅W1はすなわち薄肉部の上記周方向両端間の幅である。弱化ライン20aを構成する比較的幅広の薄肉部の周方向幅W1は、上記実施形態においては溝26の底部の周方向幅である。図4において符号W2は溝26の、半径方向外側の周方向幅(スカート壁6の外周面と上記傾斜部分の各々との二つの境界間の幅)を示している。なお、図示の如くW1とW2との寸法関係はW1<W2である。
【0020】
比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30a〜30gはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここでは1個の弱化ライン30cについて説明する。比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30cが、比較的幅広の薄肉部からなる上記弱化ライン20aに対して相違するところは、弱化ライン20aを構成する比較的幅広の薄肉部が2.0mm〜5.0mmの周方向幅W1を有しているのに対し、弱化ライン30cを構成する比較的幅狭の薄肉部は、0.5mm〜1.8mmの周方向幅W1を有していること、及びこれに伴って上記周方向幅W2も小さく規定されていること、であり、その他の構成は弱化ライン20aと実質上同一であるので説明は省略する。
【0021】
上記係止突条10は、弱化ライン20a及び20b、弱化ライン30a〜30gの各々の形成部位において周方向に複数個に実質上分離される。そして相互に分離された係止突条10の各々の周方向の両端は、図2から明らかなように、軸心から半径方向に見て、少なくとも軸線方向に延びる直線状ではなく、湾曲状をなしている。係止突条10はまた、図5から明らかなように、軸線方向の断面がスカート壁6の内周面に対し略放物線状の山形をなしている。上記第一の薄肉部22は、その下端が、少なくとも係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることが好ましいが、実施形態では、係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている。
【0022】
以上のように構成されたキャップ2は、全体として構造が簡単であり、適宜の合成樹脂、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)から射出成形ないし圧縮成形(実用的には射出成形が好ましい)により容易に一体成形することができる。したがって低コストで大量生産することができる。そして上記の如く構成されたキャップ2は、図8及び図9に示すように、打栓によって、シール突条8の外周面が牛乳びん100の開口部の内周面102に離脱自在に嵌合され、係止突条10が開口部の外周面に形成された被係止あご部104に離脱自在に係止されることにより、牛乳びん100の開口部に装着される。
【0023】
上記キャップ2において、タブ側領域Xのスカート壁6に周方向に間隔をおいて形成されている2個の弱化ライン20a及び20bは、開口端から天面壁4に向かって延びる薄肉部からなり、これら薄肉部の各々は、2.0mm〜5.0mmの周方向幅W1を有する比較的幅広の薄肉部からなる。このような比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a及び20bはスカート壁6の周方向への弾性変形(伸び)が比較的容易に遂行されるので、打栓時にスカート壁6の係止突条10が牛乳びん100の開口部の被係止あご部104を打栓方向に乗り越える際にスカート壁6の径が比較的拡がり易く、したがって弱化ライン20a及び20bが破断されることはないので、破断のない打栓を容易に遂行することが可能となり、打栓時におけるキャップ2の信頼性(安定性)が充分確保される。またスカート壁6には、タブ側領域X及び反タブ側領域Yにわたって、0.5mm〜1.8mmの周方向幅W1を有する比較的幅狭の薄肉部からなる他の弱化ライン30a〜30gが形成されているので、スカート壁6を拡大する力は弱化ライン全体(弱化ライン20a及び20b、弱化ライン30a〜30g)の弾性変形によりバランス良く一層容易に吸収されるので、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a及び20bはもちろんのこと、比較的幅狭の薄肉部からなる他の弱化ライン30a〜30gの破断も確実に防止され、打栓時におけるキャップ2の信頼性(安定性)が充分確保される。
【0024】
また打栓後においては、上記の如く一時的に弾性変形させられた比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a、20b及び比較的幅狭の薄肉部からなる他の弱化ライン30a〜30gはその弾性力により直ちに元の形状に戻るので、係止突条10の、牛乳びん100の開口部の外周面に形成された被係止あご部104に対する所定の係止力(保持力)が確保されてしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップ2の持ち上がりは確実に防止され、シール突条8の、開口部の内周面102に対するシール機能は充分に確保される。その結果、牛乳びん100の開口部からの牛乳のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。なお天面壁6の内面に上記の如き他の形態のシール部材が形成されている場合、上記シール機能とは、このシール部材と牛乳びん100の開口部の上端部との間におけるシール機能を意味するものである。そしてこの場合においても、上記と同様のシール効果が得られる。
【0025】
更に、弱化ライン20a及び20bはタブ側領域Xに2個形成されているので、開栓のため、指によってタブ12に、牛乳びん100の開口部から離れる方向に力を加えたとき(持ち上げると)、弱化ライン20a及び20bは比較的幅広の薄肉部からなるので、スカート壁6の周方向への弾性変形(伸び)が比較的容易に遂行され、最初にタブ側領域Xにおけるスカート壁6の径が容易に拡大されるので弱化ライン(特に弱化ライン30c及び30d)が破断され易く、タブ側領域Xにおける係止突条10が対応する牛乳びん100の開口部の被係止あご部104を乗り越え易くなる。その結果、開栓が著しく容易となり、牛乳びん100の開口部から容易に離脱せしめることができる。スカート壁6にはまた、比較的幅狭の薄肉部からなる他の弱化ライン30a〜30gが形成されているので、スカート壁6の径は全体として一層拡がり易くなり、開栓後期におけるキャップ2のびん離れが容易となり、したがって開栓は一層容易となる。タブ12の周方向の両側に等間隔で配置された弱化ライン30a及び30bはまた、開栓時においてタブ12による持ち上げ操作を容易にする。
【0026】
比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20a及び20bは、タブ12の周方向の両側に等間隔をおいて配設されているので、タブ12の持ち上げ時に上記弱化ライン20aと20bとが大きな負荷を受けて伸び易いので、開栓時にタブ12近傍の係止突条10が牛乳びん100の被係止あご部104から外れ易くなり、開栓を特に容易とする。
【0027】
反タブ側領域Yのスカート壁6には周方向に間隔をおいて5個の弱化ライン30c〜30g(0.5mm〜1.8mmの周方向幅W1を有する比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン)が形成されているので、開栓時における反タブ側領域Y側の弾性変形がバランス良く行なわれ、開栓が一層容易となる。弱化ライン30a〜30gのうちの1個の弱化ライン30gは、反タブ側領域Yの、タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に配設されているので、開栓初期にタブ12が上昇させられ、特に弱化ライン30c及び30dのうちのいずれかが破断させられた状態で、反タブ側領域Yの弱化ライン30gに対して周方向に拡大させる傾向の負荷が作用するので、弱化ライン30gが弾性的に延びて、キャップ2のびん離れが容易となり、したがって開栓が著しく容易となる。また上記弱化ライン30gの周方向の両側に等間隔をおいて4個の弱化ライン30e、30f、30c及び30d)が存在するので、開栓時における反タブ側領域Y側の弾性変形が一層バランス良く行なわれ、開栓が一層容易となる。
【0028】
タブ12の根元とスカート壁6との間には3個のリブ13が一体に形成されているので、タブ12とスカート壁6との接続部の剛性が強化される。その結果、開栓時において、タブ12の内側及びその近傍における係止突条10が、対応する牛乳びん100の開口部の被係止あご部104を一層乗り越え易くなり、開栓が更に容易となる。
【0029】
上記キャップ2の弱化ライン20a及び20b、30a〜30gの各々は上部領域S1に形成された第一の薄肉部22と開口端寄りの下部領域S2に形成された第二の薄肉部24とから構成されており、特に上部領域S1における第一の薄肉部22の存在により、弱化ライン20及び30が破断することなく容易かつ確実に上記開口部に打栓することができる。更に第一の薄肉部22の存在に起因して、打栓後においては、係止突条10の、開口部の外周面に形成された被係止あご部104に対する所定の係止力(保持力)が確保されるのでしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップ2の持ち上がりは確実に防止され、シール突条8の、開口部の内周面102に対するシール機能は充分に確保される。その結果、牛乳びん100の開口部からの牛乳のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。もちろんシール突条8が存在しない形態のキャップ2においても、同様な作用効果が得られる。
【0030】
上記の如く、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン20は、タブ側領域Xに2個(20a及び20b)配設され、また比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30は、タブ側領域Xに2個(30a及び30b)、反タブ側領域Yに5個(30c〜30g)配設されている。そして開栓のため、指によってタブ12に、上記開口部から離れる方向に力を加えたとき、最初に弱化ライン30c及び30dのうちのいずれかが破断されるので、キャップ2は上記開口部から容易に離脱せしめられる。そして特に下部領域S2における上記第二の薄肉部24の存在に起因して、タブ12に上記の如き力を加えたとき、弱化ラインは開口端側の下端から破断し易いので(開栓初期の破断が容易であるので)、開栓は容易に遂行される。その結果、係止突条10の被係止あご部104に対する係止力を過剰に強くすることなく、シール性が充分確保される程度の範囲内に制限することができ、開栓は子供でも女性でも容易に遂行できる。
【0031】
上記キャップ2において、第一の薄肉部22は、その下端が少なくとも係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることが好ましいが、その下端が少なくとも係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている(図5参照)ことは更に好ましい。第一の薄肉部22の下端が係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることにより、係止突条10の被係止あご部104に対する係止力が増大せしめられ、牛乳びん100内の内圧の上昇に対し充分に保持力(シール性の維持)が確保される。したがって第一の薄肉部22の下端が係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている場合には、上記保持力は更に増大せしめられる。
【0032】
上記キャップ2において、タブ側領域Xのタブ12が形成されている周方向の領域の少なくとも一部には係止突条10が配設されていないことが好ましい。上記実施形態においては、図3に示すように、スカート壁6の、タブ12が形成されている周方向の領域における両端を除く領域には係止突条10が存在しないよう構成されている。このような構成によって、開栓の初期にタブ12の部分が容易に上昇せしめられ、開栓が容易となる。
【0033】
上記キャップ2において、第一の薄肉部22は0.35mm〜0.6mmの厚さを有し、第二の薄肉部24は0.15mm〜0.3mmの厚さを有している、ことが好ましい。第一の薄肉部22が過剰に厚いと開栓が著しく困難となり、過剰に薄いと上記係止力が低下して所望のシール機能が得られなくなる。第一の薄肉部22が0.6mm以下の厚さ、特に0.35mm〜0.6mmの厚さであると、所望のシール機能が得られると共に容易に開栓することができる。また第二の薄肉部24が過剰に厚いと開栓が著しく困難となり、過剰に薄いと打栓時に破断する可能性が強くなる。第二の薄肉部24が0.3mm以下の厚さ、特に0.15mm〜0.3mmの厚さであると、開栓が容易であると共に打栓時における破断を防止することができる。
【0034】
上記キャップ2において、天面壁4の下面であってシール突条8の半径方向外方位置と、天面壁4の下面とスカート壁6の内周面とが接続される、断面が曲面からなる角部11と、には、それぞれ環状のリブ4a及び4bが形成されている。図8及び図9に示すように、キャップ2が上記の如く牛乳びん100の開口部に装着された状態で、リブ4aは開口部の上端面に密着させられ、リブ4bは開口部の、断面が曲面をなす周縁部の表面に密着させられる。この状態で牛乳びん100が冷蔵庫内に収容され、牛乳の温度が充填温度5℃よりも低い温度、例えば4℃に低下すると、牛乳びん100内が負圧となり外気を吸引しようとする。しかしながら上記リブ4a及び4bが上記開口部の表面に一層強く密着してシール機能が向上し、外気の吸引は確実に防止される。
【0035】
上記説明から容易に理解されるように、上記キャップ2において、タブ側領域Xのスカート壁6には周方向に間隔をおいて少なくとも2個の弱化ライン20が形成され、弱化ライン20の各々は開口端から天面壁4に向かって延びる薄肉部からなり、薄肉部の各々は、2.0mm〜5.0mmの周方向幅W1を有する比較的幅広の薄肉部からなる、ことが重要である。周方向幅W1が過剰に大きいと、打栓後において、係止突条10の被係止あご部104に対する係止力が低下して所望のシール機能が得られなくなるおそれがある。また周方向幅W1が過剰に小さいと、打栓時に破断する可能性が強くなる。上記配列及び構成により、打栓時においては、スカート壁6の径の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、また開栓時において、タブ12を持ち上げると、タブ側領域Xに存在する弱化ライン20の各々の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、あるいはそれに伴い弱化ラインの各々の少なくとも1個における破断が容易に遂行される。したがって、先に述べた如くシール機能を確保しながら、破断のない打栓を遂行することができると共に開栓を容易に遂行することができる。
【0036】
特に、弱化ライン20を構成する比較的幅広の薄肉部の周方向幅W1は、2.5mm〜4.0mmであることが好ましい。周方向幅W1をこのような範囲に規定することにより、シール機能を確保しながら、破断のない打栓及び容易な開栓をそれぞれ遂行することが、実用上、一層確実に可能となる。
【0037】
タブ側領域Xのスカート壁6に少なくとも2個の上記弱化ライン20が形成された場合、反タブ側領域Yのスカート壁6には周方向に間隔をおいて複数個の弱化ラインが形成され、この弱化ラインの各々は、開口端から天面壁4に向かって延びる薄肉部からなる、ことが好ましい。この構成により、打栓時におけるスカート壁6の径の比較的バランスの良い拡大(伸び)が得られて破断が防止され、打栓後においては、係止突条10の被係止あご部104に対する係止力が確保されて所望のシール機能が確保され、開栓時においては、特に開栓後期のびん離れが良くなり、開栓が容易となる。更に、上記実施形態のように、上記反タブ側領域Yの弱化ラインの各々が、0.5mm〜1.8mmの周方向幅W1を有する比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン30により構成されていることが好ましい。このような構成により、打栓時、打栓後及び開栓時における所望の機能を、実用上、確実に得ることが可能となる。
【0038】
上記キャップ2は、全体として構造が簡単で成形(射出成形ないし圧縮成形による一体成形)が容易であり、低コストで大量生産することができる。成形型と、成形されたキャップ2との関係を概略的に示す図7を参照して、図示しないキャップ2の軸線と同軸上には第1の雄型31が位置付けられている。第1の雄型31の半径方向外側には第2の雄型32が相対移動自在に位置付けられている。第2の雄型32の半径方向外側の軸方向下方寄りの位置にはストリッパ34が第2の雄型32に対し相対移動自在に位置付けられている。ストリッパ34の上端には雌型36が位置付けられている。雌型36は、その下端がストリッパ34の上端に位置付けられると共に、第2の雄型32の半径方向外側及び、第2の雄型32と第1の雄型31との各々の上方に対し、それぞれ所定の隙間(空間)をおいて位置付けられている。図7から容易に理解されるように、上記の如く成形位置に位置付けられた第1の雄型31、第2の雄型32、ストリッパ34及び雌型36の相互に隙間をおいて対向する表面形状は、上記キャップ2を成形することができるように形成されている。なお、図7においてはキャップ2の図示しない軸線が上下方向に延在するよう位置付けられているが、実用上においては、一般に、キャップ2の軸線が実質上水平方向に延在するよう位置付けられて成形される。
【0039】
上記の如き成形型を使用して、射出成形ないし圧縮成形によるキャップ2の一体成形を遂行した後、下記の順に型抜きが遂行される。すなわち最初に雌型36が図7において上方に移動させられて、キャップ2の上方に離脱せしめられる。次に、第1の雄型31が第2の雄型32に対し相対移動しながら図7の下方に移動させられ、キャップ2の下方に離脱せしめられる。次いで第2の雄型32が図7の下方に、ストリッパ34が図7の上方に、相互に相対移動せしめられる。キャップ2には、その一部が半径方向外方に突出する如き形状を有するシール突条8及びその一部が半径方向内方に突出する如き形状を有する係止突条10が形成されているので、いわゆる無理抜きが遂行される。既に第1の雄型31が成形位置に存在しない故に、シール突条8は半径方向内方に弾性変形せしめられることにより無理抜きが遂行され、また雌型36が成形位置に存在しない故に、係止突条10が形成されているスカート壁6が半径方向外方に膨出される形態で弾性変形せしめられることにより無理抜きが遂行される。
【0040】
上記キャップ2において、スカート壁6の外周面には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ14が形成されているので、リブ14の各々によってスカート壁6は補強される。このため、上記打栓時及び無理抜きの遂行に際し、係止突条10によるスカート壁6の上記膨出が幾分低下せしめられる。その結果、打栓時及び無理抜きの際の弱化ライン20の破断が確実に回避される。
【0041】
上記キャップ2において、弱化ライン20(a及びb)、弱化ライン30a〜30gは、スカート壁6の外周面の軸線方向全域にわたって直線状に延在するよう形成された溝26を含み、第二の薄肉部24の、係止突条10より下方位置であって、スカート壁6の開口端側における下端部内周面24aは、スカート壁6の対応する下端部内周面と同一面上に位置付けられている。この構成に起因して、無理抜きが遂行される第2の雄型32の、スカート壁6の上記下端部内周面24aに対応する部分から下方の外周面は円形とすることができ、したがって第2の雄型32の上記外周面が相対移動自在に嵌合するストリッパ34の嵌合孔の内周面も円形とすることができる。その結果、成形型の構成が著しく簡単となる、第2の雄型32とストリッパ34との位置合わせが容易となる、第2の雄型32とストリッパ34との間の摩耗が少なくなる、キャップ2の成形コストが低減される、等の効果が得られる。その結果、キャップ2の生産性が向上し、キャップ2の成形コストが大幅に低減される。
【0042】
上記キャップ2においてはまた、薄肉部が、上部領域S1に形成された、残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部22と下部領域S2に形成された、第一の薄肉部22より残留肉厚の薄い第二の薄肉部24とから構成されていることに起因して、成形性が向上せしめられる。すなわち、薄肉部が上記第二の薄肉部24のような残留肉厚の薄い部分のみにより構成されている場合には、成形時において、スカート壁6の薄肉部に相当する成形型の隙間における合成樹脂の流動性はスカート壁6の他の部分に相当する成形型の隙間に較べて著しく悪くなる。これは、薄肉部に相当する成形型の隙間は、スカート壁6の他の部分に相当する成形型の隙間より相当狭いため、成形時において、合成樹脂は先ず広い隙間に流れ込み、次に狭い隙間に流れ込む傾向があるためである。具体的には、一般に射出成形の場合、合成樹脂は、キャップ2の天面壁4の軸心部に相当する部分から上記隙間内に射出される。射出された合成樹脂は、天面壁4に相当する隙間から、最初にスカート壁6の、薄肉部以外の部分に相当する広い隙間に流入し、開口端に相当する部分に達してから、次に、開口端側の隙間から薄肉部に相当する狭い隙間に流入する傾向が強い。この際、合成樹脂が天面壁4に相当する隙間から、直接薄肉部に相当する狭い隙間にはほとんど流入してくれない。このため、薄肉部に相当する狭い隙間の上部に合成樹脂が完全に充填されない場合があり、成形されたキャップ2の薄肉部の上部に欠ける部分が発生することになる。
【0043】
これに対して本発明に係る上記キャップ2においては、薄肉部が第一の薄肉部22と第二の薄肉部24とから構成されているので、合成樹脂は薄肉部に相当する隙間全体に充分確実に充填せしめられ、成形性が向上せしめられるので、成形されたキャップ2の第二の薄肉部24の上部に欠ける部分が発生する不具合は確実に防止される。その理由について具体的に説明すると、上記の如く、天面壁4に相当する隙間内に射出された合成樹脂は、天面壁4に相当する隙間から、最初にスカート壁6の、第一の薄肉部22及び第二の薄肉部24以外の部分に相当する広い隙間に流入し、開口端に相当する部分に達してから、次に、開口端側の隙間から第二の薄肉部24に相当する狭い隙間に流入するが、第二の薄肉部24に相当する隙間の長さが従来に比較して短いため比較的容易に充填せしめられるからである。更には、天面壁4に相当する隙間に射出された合成樹脂の一部は、第二の薄肉部24に相当する隙間に較べて広い第一の薄肉部22に相当する隙間に向かっても流入せしめられる、と推測されるからである。
【0044】
以上の説明から容易に理解されるように、本発明に係る上記キャップ2によれば、打栓時におけるスカート壁6の破断が確実に防止されると共に牛乳が外部に漏出しないよう牛乳びん100の開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着される。しかも、上記の如きシール突条8が存在したとしても、牛乳びん100の開口部の被係止あご部104に係止する係止突条10の突出量を過剰に増大することなく、シール性が充分確保される程度の範囲内に制限することができるので、開栓は子供でも女性でも容易に遂行できる。したがって本発明に係る上記キャップ2は、特に牛乳が収容された牛乳びん100に好適に使用することができる。更に本発明に係る上記キャップ2は、全体として構造が簡単で一体成形(射出成形ないし圧縮成形による一体成形)が可能であり、低コストで大量生産することができる。
【0045】
次に主として図10及び図11を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの他の実施形態について説明する。なお図10及び図11において、図1〜図9と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図10及び図11に一部のみを示し全体が示されていないキャップ40において、そのスカート壁6には、図1〜図9に基づいて説明した合成樹脂製キャップ2と同じく、周方向に間隔をおいて開口端から天面壁4に向かって延びる合計9個の弱化ライン、すなわち、2個の比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン42(a及びb)と、7個の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン44(a〜g)が、それぞれ周方向に間隔をおいて形成されている(図10及び図11には、そのうちの弱化ライン42aと弱化ライン44cのみが示されている)。弱化ライン42a及び42bは、それぞれ上記キャップ2の弱化ライン20a及び20bに対応する周方向位置に配設され、また弱化ライン44a〜44gは、それぞれキャップ2の弱化ライン30a〜30gに対応する周方向位置に配設されている。図10及び図11と図4及び図5とを比較することにより容易に理解されるように、キャップ40がキャップ2と相違するところは、弱化ラインの薄肉部の構成が相違すること、である。
【0046】
比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン42a及び42bはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここでは一方の弱化ライン42aについて説明する。比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン42aは、スカート壁6における天面壁4寄りの上部領域S1に形成された、残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部22と、開口端寄りの下部領域S2に形成された、上記第一の薄肉部22より残留肉厚の薄い第二の薄肉部24とから構成されている(この基本構成は上記キャップ2の弱化ライン20及び30と実質上同じである)。上記弱化ライン42aは、スカート壁6内周面の軸線方向の一部にわたって直線状に延在するよう形成された溝46を含んでいる。溝46は所定の周方向幅及び深さを有し、スカート壁6の開口端から天面壁4側に向かって所定の長さS1+S2だけ延在するよう形成されている。すなわちこの実施形態においては、スカート壁6の内周面に軸線方向に延在する溝46を形成することによって、スカート壁6の厚さよりも薄い弱化ライン42aが形成される。第一の薄肉部22は溝46の深さだけスカート壁6の厚さよりも薄く形成される。第一の薄肉部22及び第二の薄肉部24の半径方向外方側の面は同一面上(スカート壁6の外周面上)にあるので、第二の薄肉部24の半径方向内方側の面は、第一の薄肉部22の半径方向内方側の面より半径方向外方に位置付けられる。
【0047】
図10に明確に示されているように、上記弱化ライン42aを構成する比較的幅広の薄肉部は、2.0mm〜5.0の周方向幅W1を有している。スカート壁6における薄肉部の周方向の両端部には、薄肉部の周方向両端から周方向に離れるに従って半径方向の厚さが内径側に向かって徐々に増大する傾斜部分が存在するが、薄肉部の周方向両端はこれらの傾斜部分との二つの境界により規定され、薄肉部の周方向幅W1は、すなわち薄肉部の上記周方向両端間の幅である。弱化ライン42aを構成する比較的幅広の薄肉部の周方向幅W1は、上記実施形態においては溝48の底部の周方向幅である。図10において符号W3は溝46の半径方向内側の周方向幅(スカート壁6の内周面と上記傾斜部の各々との二つの境界間の幅)を示している。なお、図示の如くW1とW3との寸法関係はW1<W3である。
【0048】
比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン44a〜44gはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここでは1個の弱化ライン44cについて説明する。比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン44cが、比較的幅広の薄肉部からなる上記弱化ライン42aに対して相違するところは、弱化ライン42aを構成する比較的幅広の薄肉部が2.0mm〜5.0mmの周方向幅W1を有しているのに対し、弱化ライン44cを構成する比較的幅狭の薄肉部は、0.5mm〜1.8mmの周方向幅W1を有していること、及びこれに伴って上記周方向幅W3も小さく規定されていること、である。その他の構成は弱化ライン42aと実質上同一であるので説明は省略する。
【0049】
上記説明から明らかなように、キャップ40はキャップ2と実質上共通の構成を有しているので、先に詳細に説明したキャップ2と実質上同じ作用効果が達成される。ただし薄肉部の構成の相違によって成形性はキャップ2の方が優れている。
【0050】
次に主として図12を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態について説明する。なお図12において、図1〜図9と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図12に一部のみを示し全体が示されていないキャップ50のスカート壁6には、合計2個の薄肉部からなる弱化ライン、すなわち、2個の比較的幅広の薄肉部からなる上記弱化ライン20a及び20bがそれぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。これらの弱化ライン20a及び20bはタブ側領域Xのスカート壁6に形成されている。上記弱化ライン20a及び20bのタブ側領域Xのスカート壁6における周方向位置は、これに限られるものではないが、キャップ2の弱化ライン20a及び20bにおけると同一である。スカート壁6にはその他の弱化ラインは形成されていない。したがって、キャップ50は、キャップ2において、スカート壁6に弱化ライン20a及び20bのみを残し、スカート壁6の他の部分を、弱化ライン30a〜30gが存在しない形態とした如き構成を有している。係止突条10は、キャップ2と全く同様な形態でスカート壁6の内周面に複数個形成されているが、これに限定されるものではなく、その形状、数、周方向の長さ、配設位置等は適宜に設定される。
【0051】
上記キャップ50においては、タブ側領域Xのスカート壁6に、周方向に間隔をおいて2個の弱化ライン20a及び20bがキャップ2と全く同様に形成されているので、打栓時においては、スカート壁6の径の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、また開栓時において、タブ12を持ち上げると、タブ側領域Xに存在する弱化ライン20a及び20bの各々の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、あるいは弱化ライン20a及び20bの各々の少なくとも1個における破断が容易に遂行される。したがって、先に述べた如くシール機能を確保しながら、破断のない打栓を遂行することができると共に開栓を容易に遂行することができる。キャップ50においてはまた、タブ側領域X及び反タブ側領域Yには、他の弱化ラインは全く形成されていないので、係止突条10の、牛乳びん100の被係止あご部104に対する係止力はキャップ2よりも強くすることができ、したがってキャップ2よりも更に強力なシール機能をうることができる。キャップ50の打栓時における弱化ライン20a及び20bからの破断を防止するため、及び開栓時におけるびん離れの効果を向上させるためには、スカート壁6全体の厚さを比較的薄くしたり、係止突条10の形状、数、周方向の長さ、配設位置等を適宜に設定することにより係止力を抑制したりすることが好ましい。キャップ50の構成はキャップ2及び40よりも著しく簡単となり、より低コストで大量生産することが可能となる。その他、キャップ2と共通の構成に基づく作用効果は先に述べたとおりであるので、説明は省略する。なお上記弱化ライン20a及び20bに代えて、上記弱化ライン42a及び42bを配設しても、上記と実質上同様な作用効果が得られる。
【0052】
次に主として図13を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態について説明する。なお図13において、図1〜図9と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図13に一部のみを示し全体が示されていないキャップ60のスカート壁6には、合計3個の薄肉部からなる弱化ライン、すなわち、3個の比較的幅広の薄肉部からなる上記弱化ライン20a、20b及び20cがそれぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。このうち弱化ライン20a及び20bはタブ側領域Xのスカート壁6に形成されている。上記弱化ライン20a及び20bのタブ側領域Xにおける周方向位置は、これに限られるものではないが、キャップ2の弱化ライン20a及び20bにおけると同一である。他の1個の弱化ライン20cは反タブ側領域Yのスカート壁6であって、タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に形成されている。弱化ライン20cの構成は、弱化ライン20a及び20bと実質上同一であるので説明は省略する。上記説明から明らかなように、キャップ60は、キャップ50において、タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に弱化ライン20cを追加した如き構成を有している。
【0053】
上記キャップ60においては、タブ側領域Xのスカート壁6に、周方向に間隔をおいて2個の弱化ライン20a及び20bがキャップ2及びキャップ50と全く同様に形成されているので、打栓時においては、スカート壁6の径の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、また開栓時において、タブ12を持ち上げると、タブ側領域Xに存在する弱化ライン20a及び20bの各々の比較的バランスの良い拡大(伸び)が遂行され、あるいは弱化ライン20a及び20bの各々の少なくとも1個における破断が容易に遂行される。したがって、先に述べた如くシール機能を確保しながら、破断のない打栓を遂行することができると共に開栓を容易に遂行することができる。キャップ60においてはまた、反タブ側領域Yのスカート壁6であって、タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に1個の弱化ライン20cが形成されているので、先に述べた如く、開栓時におけるキャップ60のびん離れが容易となり、したがって開栓が容易となる。タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に配設される上記弱化ライン20cは、比較的幅広の弱化ラインである故、反タブ側領域Yに1個配設するのみで、反タブ側領域Yに比較的幅狭の弱化ライン30あるいは44を複数個配設するのと同等あるいはそれに近い上記びん離れの効果を得ることが可能となる。キャップ60の構成はキャップ2及び40よりも著しく簡単となり、より低コストで大量生産することが可能となる。その他、キャップ2と共通の構成に基づく作用効果は先に述べたとおりであるので、説明は省略する。なお上記弱化ライン20a〜20cに代えて、上記弱化ライン42a及び42bと実質上同一の構成を有する弱化ラインを配設しても、上記と実質上同様な作用効果が得られる。
【0054】
【実施例】
図1〜図6に示す形態のキャップ2を低密度ポリエチレンから射出成形によって形成した。形成したキャップ2の主要寸法は次のとおりである(図3〜図6参照)。
スカート壁6の最小内径d1・・・・・・・・40.6mm
スカート壁6の下端内径d2・・・・・・・・41.0mm
係止突条10の中心内径d3・・・・・・・・39.0mm
シール突条8の下端内径d4・・・・・・・・27.4mm
シール突条8の上端内径d5・・・・・・・・27.0mm
シール突条8の最大外径d6・・・・・・・・29.7mm
シール突条8の上端外径d7・・・・・・・・28.7mm
スカート壁6の下端外径D1・・・・・・・・42.8mm
リブ14の下端外径D2・・・・・・・・・・43.4mm
スカート壁6の上端外径D3・・・・・・・・42.4mm
キャップ2の高さh1・・・・・・・・・・・11.5mm
リブ14の開口端からの高さh2・・・・・・ 7.0mm
係止突条10の中心とスカート壁6の下面
との距離h3・・・・・・・・・・・・・・・・6.65mm
シール突条8の中心とスカート壁6の下面
との距離h4・・・・・・・・・・・・・・・・2.0mm
シール突条8の下端とスカート壁6の下面
との距離h5・・・・・・・・・・・・・・・・4.0mm
第一の薄肉部22の厚さt1・・・・・・・・・0.5mm
第二の薄肉部24の厚さt2・・・・・・・・・0.3mm
天面壁4の厚さt3・・・・・・・・・・・・・1.6mm
タブ12の周方向両端間の
接線方向の長さT1・・・・・・・・・・・・24.0mm
タブ12の周方向の中心における
スカート壁6の外周面から半径方向外側
の先端までの長さT2・・・・・・・・・・・・2.0mm
タブ12の周方向の中心におけるリブ13の
両側に等間隔で配設された2つのリブ13の
対向する内側間の長さT3・・・・・・・・・14.4mm
リブ13の各々の厚さT4・・・・・・・・・・0.8mm
タブ12の底面からリブ13の頂部までの
高さTh・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0mm
弱化ライン20の周方向幅W1・・・・・・・・3.0mm
(溝26の底部の幅)
弱化ライン20の
溝26の半径方向外側の周方向幅W2・・・・・5.0mm
弱化ライン30の周方向幅W1・・・・・・・・1.2mm
(溝26の底部の幅)
弱化ライン30の
溝26の半径方向外側の周方向幅W2・・・・・2.0mm
なお、図3を参照して、弱化ライン30aと30bとの間のタブ12を挟んだ領域の周方向角度は80°(タブ12の周方向の中心と弱化ライン30aとの間及びタブ12の周方向の中心と弱化ライン30bとの間の周方向角度がそれぞれ40°)であり、その他の領域における弱化ライン30a、20a、30c、30e、30g、30f、30d、20b及び30bの各々間の周方向角度はそれぞれ全て35°である。
上記キャップ2が装着される牛乳びん100の主要寸法は次のとおりである(図8及び図9参照)。
開口部の内径d8・・・・・・・・・・・・・28.9mm
開口部の外径D4・・・・・・・・・・・・・41.0mm
開口部の上端と被係止あご部104の下面
との距離h6・・・・・・・・・・・・・・・・7.0mm
なお、上記牛乳びん100の容量は213.5mlである。
充填方法:
上記牛乳びん100内に5℃に冷却された牛乳を200ml注入し、上記キャップ2を打栓する。
試験方法:
以下の(1)〜(5)の順序で試験を行い、各段階で、牛乳びん100の開口部上端面のぬれ(しみ出し)及びキャップ2の外方への漏れを確認する。
(1)上記牛乳びん100を、5℃に保持された温度空間内に正立させた状態で24時間保管する。
(2)振動試験機により1Gの水平方向振動及び垂直方向振動を各30分間継続して与える(常温の空間内)。
(3)5℃に保持された温度空間内に横倒しの状態で24時間保管する。
(4)40℃に保持された温度空間内に横倒しの状態で6時間保管する。
(5)5℃に保持された温度空間内に横倒しの状態で24時間保管する。
試験結果:
上記の如くキャップ2を打栓した牛乳びん100を20個用意し、上記試験を、牛乳びん100の各々に対して行なったが、上記(1)〜(5)の全段階で、ぬれ(しみ出し)及びキャップ2の外方への漏れが認められたものは1個もなく、全数とも所望の良好な結果が得られた。
【0055】
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形ないし修正が可能である。例えば、上記実施形態において、薄肉部の各々は、天面壁4寄りの上部領域S1に形成された、残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部22と開口端寄りの下部領域S2に形成された、第一の薄肉部22より残留肉厚の薄い第二の薄肉部24とから構成されているが、上部領域S1及び下部領域S2における残留肉厚が同一である薄肉部から構成される実施形態もある。また上記キャップ2及び40において、弱化ラインの全体の数は上記実施形態のいずれにも限定される理由はない。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る合成樹脂製キャップは、打栓時におけるスカート壁の破断が確実に防止されると共に内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着され、しかも人手による開栓時には容器開口部から容易に離脱せしめることができる。本発明に係る合成樹脂製キャップは更に、構造が簡単で成形が容易であり、したがって低コストで大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示すキャップの正面図であって軸線から半径方向の一方側を破断して示す正面図。
【図3】図1に示すキャップを開口端側から見た下面図。
【図4】図3のA部拡大図。
【図5】図4のB−B矢視断面図。
【図6】図2のC−C矢視断面図。
【図7】図5に成形型の一部を記入した図。
【図8】図1に示すキャップを牛乳びんに装着した状態を一部を破断して示す正面図。
【図9】図8の破断部分(キャップは図5に示す破断部分)を拡大して示す断面図。
【図10】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの他の実施形態を開口端側から見た部分図。
【図11】図10のD−D矢視断面図。
【図12】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態を開口端側から見た下面図。
【図13】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態を開口端側から見た下面図。
【符号の説明】
2 合成樹脂製キャップ
4 天面壁
6 スカート壁
8 シール突条
10 係止突条
12 タブ
13 リブ
14 リブ
20(a及びb) 比較的幅広の薄肉部からなる弱化ライン
22 第一の薄肉部
24 第二の薄肉部
26 溝
30(a〜g) 比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ライン
40、50 合成樹脂製キャップ
100 牛乳びん
102 開口部
104 被係止あご部
S1 上部領域
S2 下部領域
W1 薄肉部の周方向幅
W2 溝26の半径方向外側の周方向幅
W3 溝46の半径方向内側の周方向幅
X タブ側領域
Y 反タブ側領域[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a synthetic resin cap that is applied to a glass or synthetic resin container in which contents such as liquid are accommodated without being pressurized or depressurized, and particularly to a milk bottle in which milk is accommodated. The present invention relates to a synthetic resin cap to be applied.
[0002]
[Prior art]
As a conventional example of a synthetic resin cap applied to a container in which contents such as liquid are accommodated, for example, one disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 47-13109 can be cited. The synthetic resin cap disclosed in the above publication includes a top wall and a skirt wall extending downward from the periphery of the top wall. An inner plug portion (concave portion) protruding downward is formed at the center of the top wall. The inner plug portion includes an annular side wall depending from the center of the top wall and a bottom wall that closes the lower end of the side wall, and the upper surface of the side wall and the inner peripheral surface of the bottom wall form part of the upper surface of the top wall. The outer peripheral surface of the side wall of the inner plug portion formed as described above forms an annular seal protrusion (inner seal) that is fitted to the inner peripheral surface of the container opening. On the inner peripheral surface of the skirt wall, there are formed locking ridges (thick ridges and thick ridges) that are locked to an annular locked jaw formed on the outer peripheral surface of the container opening. ing. On the outer peripheral surface at the opening end of the skirt wall, a knob portion protruding radially outward is formed over a part in the circumferential direction. A thin portion (thin groove) that can be broken is formed at both edges in the circumferential direction of the knob portion of the skirt wall. The cap is stoppered so that the outer peripheral surface of the seal protrusion is fitted to the inner peripheral surface of the container opening and the locking protrusion is locked to the locked jaw portion formed on the outer peripheral surface of the container opening. And attached to the container opening. Further, when the cap is opened, the skirt wall is broken along the thin wall portion by pulling the knob portion away from the container opening portion, and the cap is detached from the container opening portion.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When the conventional synthetic resin cap configured as described above is applied to a milk bottle as a container, the following problems exist. That is, in general, milk is filled in a milk bottle while being cooled to 5 ° C. And the opening part of the milk bottle with which the milk was filled is closed when the said cap is stoppered. When such a milk bottle is exposed to an external temperature in summer, for example, 40 ° C., the internal pressure of the milk bottle is raised, thereby causing a phenomenon that the cap is lifted and the sealing function is lowered. When the sealing function is lowered, problems such as milk oozing out from the opening of the milk bottle to wet the opening or completely leaking out from the opening. In order to solve this problem, when the protruding amount of the locking ridge locked to the locked jaw portion of the container opening is increased, the sealing function is improved, but the opening is significantly difficult. Furthermore, when the cap is struck, the thin wall portion of the skirt wall is broken due to the diameter of the skirt wall being enlarged when the locking protrusion of the cap gets over the locked jaw portion of the container opening. There is. In order to prevent breakage of the thin portion at the time of such plugging, if the thin portion is strengthened excessively, it is extremely difficult to open the plug.
[0004]
In the case of milk in particular, the difficulty of opening must be avoided because the consumer is often a weak child or woman. Therefore, when the conventional synthetic resin cap is applied to a milk bottle, the locking force to the locked jaw portion of the milk bottle opening outer peripheral surface by the locking protrusion on the inner peripheral surface of the skirt wall is limited. Therefore, it is necessary to prevent the difficulty in opening the bottle and to sufficiently cope with the increase in the internal pressure of the milk bottle, and to prevent the milk from leaking out or leaking as described above. Of course, it must also be ensured that the thin part of the skirt wall is not broken when it is plugged.
[0005]
Therefore, the main object of the present invention is to prevent the skirt wall from being broken at the time of stoppering, and to securely attach the container opening to the container opening so that the contents do not leak outside. In addition, it is to provide a novel synthetic resin cap that can be easily detached from the opening of the container when manually opened.
[0006]
Another object of the present invention is to provide a novel synthetic resin cap that is simple in structure and easy to mold, and thus can be mass-produced at low cost.
[0007]
Other objects and features of the present invention will become apparent from the following description of embodiments of a synthetic resin cap constructed according to the present invention in detail with reference to the accompanying drawings.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a top wall and a skirt wall extending downward from the periphery of the top wall are provided, and the inner peripheral surface of the skirt wall is provided with a locked jaw portion formed on the outer peripheral surface of the container opening. In the synthetic resin cap in which a locking protrusion to be locked is formed, and a tab protruding outward in the radial direction is formed over a partial region in the circumferential direction on the outer peripheral surface at the opening end of the skirt wall, When the skirt wall is viewed in the axial direction, the tab side is positioned substantially in the center of the skirt wall at a 180 ° tab side region X of the skirt wall and another 180 ° anti-tab side region Y of the skirt wall. When divided, the skirt wall of the tab side region X is circumferentially spaced. 2 pieces Weakening lines are formed, and each of the weakening lines consists of a relatively wide thin portion extending from the open end toward the top wall, and these thin portions are 2.5mm ~ 5.0 and a plurality of weakening lines are formed in the skirt wall at intervals in the circumferential direction, each of the weakening lines being relatively narrow extending from the open end toward the top wall. These thin portions have a circumferential width of 0.5 mm to 1.8 mm, A weakening line consisting of a pair of relatively narrow thin portions is arranged adjacent to both sides in the circumferential direction of the tab and at equal intervals from both sides of the tab, and a weakening line consisting of a relatively wide thin portion is It is located farther from the tab than the weakening line consisting of a relatively narrow thin part on both sides of the tab, and is arranged at equal intervals from both sides of the tab. A synthetic resin cap is provided.
[0009]
In the cap according to the present invention, each of the weakening lines formed at least two circumferentially spaced apart on the skirt wall of the tab side region X consists of a thin portion extending from the opening end toward the top wall, Each of these thin portions is a relatively wide thin portion having a circumferential width of 2.0 mm to 5.0 mm. Such a weakening line consisting of a relatively wide thin part is relatively easily elastically deformed (elongated) in the circumferential direction of the skirt wall. The diameter of the skirt wall is relatively wide when moving over the locked jaw part in the plugging direction, and even if there is no other weakening line consisting of a thin part on the skirt wall, it is relatively wide. It is possible to easily perform the plugging without breaking the weakening line composed of the thin-walled portion, and sufficiently ensure the reliability (stability) of the cap at the time of the plugging. In addition, when another weakening line made of a thin part is formed on the skirt wall, the force for expanding the skirt wall is more easily absorbed by the elastic deformation of the entire weakening line. The weakening line as well as the other weakening lines are reliably prevented from being broken, and the reliability (stability) of the cap at the time of stoppering is sufficiently ensured.
[0010]
In addition, after the stoppering, the weakening line consisting of a relatively wide thin portion that has been temporarily elastically deformed as described above immediately returns to its original shape due to its elastic force. A predetermined locking force (holding force) for the locked jaw part formed on the outer peripheral surface of the container is secured and securely attached, and the cap is prevented from lifting due to an increase in internal pressure, and a sealing function for the container opening Is sufficiently secured. As a result, the occurrence of leakage or leakage of liquid from the container opening is sufficiently reliably prevented. The above sealing function refers to the outer peripheral surface of the sealing ridge and the container opening when an annular sealing ridge that extends downward on the inner surface of the top wall and is fitted to the inner peripheral surface of the container opening is formed. This means a sealing function between the inner peripheral surface of the portion, and when a sealing member of another form known per se is formed on the inner surface of the top wall instead of the above-described sealing protrusion, this sealing member And a sealing function between the upper end of the container opening.
[0011]
Furthermore, when opening the tap, when the tab is opened by lifting the tab, the skirt wall's locking ridge extends over the locked jaw of the container opening in the opening direction, and the weakening line consists of a relatively wide thin part. Since elastic deformation (elongation) in the circumferential direction of the skirt wall is relatively easy, the diameter of the skirt wall is relatively easy to expand (easily stretch), and there is no other weakening line consisting of a thin part on the skirt wall. Even if it is not formed, it can be easily detached from the container opening. Further, when other weakening lines made of a thin portion are formed on the skirt wall, the breakage thereof is promoted, so that the opening is further facilitated.
[0012]
Furthermore, since at least two weakening lines configured as described above are formed in the tab side region X, when a force is applied to the tab in a direction away from the container opening for finger opening (when lifted, ) Since the weakening line composed of a relatively wide thin portion is easy to extend, the diameter of the skirt wall in the tab side region X is first enlarged, and the locking protrusion in the tab side region X is engaged with the corresponding container opening. It will be easier to get over the stop jaw. As a result, opening is significantly facilitated.
[0013]
As can be easily understood from the above description, according to the cap according to the present invention, the skirt wall can be reliably prevented from being broken at the time of stoppering and the contents can be prevented from leaking to the outside. It is securely attached while maintaining a sufficiently secure seal. In addition, the amount of protrusion of the locking ridge that is locked to the locked jaw portion of the container opening can be limited to a range where a sufficient sealing performance is ensured without excessively increasing, so that the opening can be opened. The stopper can be easily carried out by both children and women. Further, in the case of a cap in which the sealing member of another form as described above is formed on the inner surface of the top wall, in order to ensure a desired sealing property, the milk bottle opening of the locking ridge on the inner peripheral surface of the skirt wall Even if the locking force to the locked jaw portion on the outer peripheral surface is increased to some extent, the opening is remarkably easy as described above, and the skirt wall thin portion at the time of plugging is reliably prevented. Therefore, the cap according to the present invention can be suitably used particularly for milk bottles containing milk. Further, the cap according to the present invention has a simple structure as a whole and can be integrally molded (injection molding or integral molding by compression molding), and can be mass-produced at low cost.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of a synthetic resin cap constructed according to the present invention will be described below in more detail with reference to the accompanying drawings. In addition, although embodiment described below is not restricted to it, it is a synthetic resin cap applied to the milk bottle which is a container. Referring to FIGS. 1 to 6, the synthetic resin cap generally indicated by
[0015]
The
[0016]
More specifically, as clearly shown in FIG. 3, in the tab side region X, the weakening
[0017]
Since the
[0018]
The first
[0019]
As clearly shown in FIG. 4, the relatively wide thin portion constituting the weakening
[0020]
Since each of the
[0021]
The locking
[0022]
The
[0023]
In the
[0024]
After the plugging, the
[0025]
Further, since two weakening
[0026]
Since the
[0027]
The
[0028]
Since the three
[0029]
Each of the
[0030]
As described above, the two weakening lines 20 (20a and 20b) made of a relatively wide thin portion are arranged in the tab side region X, and the weakening lines 30 made of a relatively narrow thin portion are arranged on the tab side. Two (30a and 30b) are arranged in the region X, and five (30c to 30g) are arranged in the non-tab side region Y. And for opening, when a force is applied to the
[0031]
In the
[0032]
In the
[0033]
In the
[0034]
In the
[0035]
As can be easily understood from the above description, in the
[0036]
In particular, the circumferential width W1 of the relatively wide thin portion constituting the weakening line 20 is preferably 2.5 mm to 4.0 mm. By defining the circumferential width W1 in such a range, it is possible to more reliably practically perform the plugging without breakage and the easy opening while ensuring the sealing function.
[0037]
When at least two of the weakening lines 20 are formed on the
[0038]
The
[0039]
After the
[0040]
In the
[0041]
In the
[0042]
In the
[0043]
On the other hand, in the
[0044]
As can be easily understood from the above description, according to the
[0045]
Next, with reference mainly to FIG. 10 and FIG. 11, another embodiment of a synthetic resin cap constructed according to the present invention will be described. 10 and 11, substantially the same parts as those in FIGS. 1 to 9 are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. In the
[0046]
Since the
[0047]
As clearly shown in FIG. 10, the relatively wide thin portion constituting the weakening
[0048]
Since the weakening lines 44a to 44g made of a relatively narrow thin portion have substantially the same structure, only one
[0049]
As is clear from the above description, the
[0050]
Next, still another embodiment of the synthetic resin cap constructed according to the present invention will be described with reference mainly to FIG. In FIG. 12, parts that are substantially the same as those in FIGS. 1 to 9 are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. In the
[0051]
In the
[0052]
Next, still another embodiment of the synthetic resin cap constructed according to the present invention will be described with reference mainly to FIG. In FIG. 13, substantially the same parts as those in FIGS. 1 to 9 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. In the
[0053]
In the
[0054]
【Example】
The
The minimum inner diameter d1 of the
Lower end inner diameter d2 of
Center inner diameter d3 of the locking
Lower end inner diameter d4 of
Upper end inner diameter d5 of
Maximum outer diameter d6 of
Upper end outer diameter d7 of the
The outer diameter D1 of the lower end of the
The outer diameter D2 of the lower end of the
Upper end outer diameter D3 of the
Height h2 from the opening end of the
The center of the locking
Distance h3 ... 6.65mm
Center of
Distance h4 ... 2.0mm
The lower end of the
Distance h5 ... 4.0mm
Thickness t1 of the first
Thickness t2 of second
Thickness t3 of
Between the circumferential ends of the
Tangential length T1 ... 24.0mm
At the center of the circumferential direction of the
Radially outward from the outer peripheral surface of the
Length to the tip of the T2 ... 2.0mm
Of the
Of two
Length T3 between opposing insides ... 14.4mm
Thickness T4 of each
From the bottom of the
Height Th ... 4.0mm
Width W1 of weakening line 20 ... 3.0mm
(Width of the bottom of the groove 26)
Of weakening line 20
The circumferential width W2 on the radially outer side of the
Width W1 of weakening line 30 ... 1.2mm
(Width of the bottom of the groove 26)
Of weakening line 30
The circumferential width W2 on the radially outer side of the
Referring to FIG. 3, the circumferential angle of the region sandwiching the
The main dimensions of the
Inner diameter d8 of the opening ... 28.9mm
Opening outside diameter D4 ... 41.0mm
Upper end of opening and lower surface of locked
Distance h6 ... 7.0mm
The
Filling method:
200 ml of milk cooled to 5 ° C. is poured into the
Test method:
Tests are performed in the order of the following (1) to (5), and wetting of the upper end surface of the opening of the
(1) The
(2) A 1G horizontal vibration and a vertical vibration are continuously applied for 30 minutes each in a vibration test machine (in a room temperature room).
(3) Store in a temperature space maintained at 5 ° C. for 24 hours while lying down.
(4) Store in a temperature space held at 40 ° C. for 6 hours in a lying state.
(5) Store in a temperature space maintained at 5 ° C. for 24 hours while lying down.
Test results:
Twenty
[0055]
The preferred embodiments of the synthetic resin cap constructed according to the present invention have been described above with reference to the accompanying drawings. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments and departs from the scope of the present invention. Various modifications or corrections are possible. For example, in the above-described embodiment, each of the thin portions is formed in the first
[0056]
【The invention's effect】
The synthetic resin cap according to the present invention securely prevents the skirt wall from being broken at the time of stoppering and maintains a sufficiently secure sealed state with respect to the container opening so that the contents do not leak to the outside. Moreover, it can be easily detached from the opening of the container when manually opened. Furthermore, the synthetic resin cap according to the present invention is simple in structure and easy to mold, and therefore can be mass-produced at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a synthetic resin cap constructed in accordance with the present invention.
FIG. 2 is a front view of the cap shown in FIG. 1, with one side in the radial direction cut away from the axis.
3 is a bottom view of the cap shown in FIG. 1 as viewed from the end of the opening. FIG.
4 is an enlarged view of a part A in FIG. 3;
5 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 4;
6 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 2;
FIG. 7 is a diagram in which a part of a mold is entered in FIG.
FIG. 8 is a front view showing a state where the cap shown in FIG.
9 is an enlarged cross-sectional view of a broken portion of FIG. 8 (cap is a broken portion shown in FIG. 5).
FIG. 10 is a partial view of another embodiment of a synthetic resin cap configured according to the present invention as viewed from the open end side.
11 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG.
FIG. 12 is a bottom view of still another embodiment of the synthetic resin cap constructed according to the present invention as viewed from the open end side.
FIG. 13 is a bottom view of still another embodiment of the synthetic resin cap constructed according to the present invention as viewed from the open end side.
[Explanation of symbols]
2 Plastic cap
4 Top wall
6 Skirt wall
8 Seal protrusion
10 Locking ridge
12 tabs
13 Ribs
14 Ribs
20 (a and b) Weakening line consisting of relatively wide thin part
22 First thin part
24 Second thin part
26 Groove
30 (ag) Weak line consisting of a relatively narrow thin part
40, 50 Synthetic resin cap
100 milk bottle
102 opening
104 Locked jaw
S1 Upper area
S2 Lower area
W1 circumferential width of thin part
W2 The circumferential width on the outer side in the radial direction of the
W3 Circumferential width inside the
X Tab side area
Y Anti-tab side area
Claims (7)
該スカート壁を軸線方向に見て、該タブが周方向の実質上中央に位置付けられる該スカート壁の180°のタブ側領域Xと該スカート壁の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、該タブ側領域Xの該スカート壁には周方向に間隔をおいて2個の弱化ラインが形成され、弱化ラインの各々は該開口端から該天面壁に向かって延びる比較的幅広の薄肉部からなり、これらの薄肉部は、2.5mm〜5.0mmの周方向幅を有し、
さらに該スカート壁には周方向に間隔をおいて複数の弱化ラインが形成され、弱化ラインの各々は該開口端から該天面壁に向かって延びる比較的幅狭の薄肉部からなり、これらの薄肉部は0.5mm〜1.8mmの周方向幅を有し、
一対の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ラインは、タブの周方向の両側に近接して、かつタブの両側から等間隔で配設され、比較的幅広の薄肉部からなる弱化ラインは、タブの両側の比較的幅狭の薄肉部からなる弱化ラインよりもタブから離れた位置であって、タブの両側から等間隔で配設されている、
ことを特徴とする合成樹脂製キャップ。The top surface wall and a skirt wall extending downward from the periphery of the top surface wall, and the inner peripheral surface of the skirt wall is locked to a locked jaw portion formed on the outer peripheral surface of the container opening In a synthetic resin cap in which a ridge is formed and a tab protruding radially outward is formed over a partial region in the circumferential direction on the outer peripheral surface at the opening end of the skirt wall,
When the skirt wall is viewed in the axial direction, the tab side is positioned substantially in the center of the skirt wall at a 180 ° tab side region X of the skirt wall and another 180 ° anti-tab side region Y of the skirt wall. When divided, the skirt wall of the tab side region X is formed with two weakening lines spaced apart in the circumferential direction, and each of the weakening lines is relatively wide extending from the open end toward the top wall. These thin portions have a circumferential width of 2.5 mm to 5.0 mm,
Further, a plurality of weakening lines are formed in the skirt wall at intervals in the circumferential direction, and each of the weakening lines is composed of a relatively narrow thin portion extending from the opening end toward the top surface wall. The part has a circumferential width of 0.5 mm to 1.8 mm,
A weakening line consisting of a pair of relatively narrow thin portions is arranged adjacent to both sides in the circumferential direction of the tab and at equal intervals from both sides of the tab, and a weakening line consisting of a relatively wide thin portion is It is located farther from the tab than the weakening line consisting of a relatively narrow thin part on both sides of the tab, and is arranged at equal intervals from both sides of the tab.
A synthetic resin cap.
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