JP3975742B2 - Motor built-in throttle valve - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気管内の空気流量を調節するモータ内蔵スロットル弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気管内の空気流量を調節するスロットル弁においては、従来よりモータを用いてその弁開度を制御するのが一般的である。このモータは普通、被制御弁の近傍に設置されるが、モータが樹脂製のスロットル弁ハウジングに内蔵されて設置される場合には、モータの放熱性が悪化してモータトルクが低下することが懸念される。このモータトルクの低下のために、結果として大型のモータを設置する必要が生じ、モータを内蔵したスロットル弁全体の小型化を妨げている。
【0003】
モータの冷却を図ったスロットル弁の例として、特公平7-49780号公報に、モータ周辺にエンジン冷却水を通して冷却を行っているスロットル弁が開示されているが、この方法では冷却水配管が必要となり、構造が複雑で、コストも高くなる恐れがある。
【0004】
一方、上記のようなスロットル弁では、内燃機関の停止中、気温の低い場合には、吸気管内において空気中の水分が凝縮し、その水分がスロットル弁の弁体と吸気管内壁などとの接触部分において凍結して弁体の作動不良(以下、「弁体の凍結による作動不良」という)が生じる場合がある。
【0005】
これに関連して上記公報には、スロットル弁ハウジングの一部にエンジンの冷却水(比較的高温状態にある)を流通させて弁体の近傍が低温にならないように加熱する方法が開示されている。しかしながら、この公報に開示された方法では、構造が複雑でコストが高くなる恐れがある上、エンジン冷却水の流通経路がスロットル弁ハウジングの弁体近傍部分の極一部にのみ設けられており、スロットル弁ハウジングが伝熱性の低い樹脂などで製造されている場合には、弁体の凍結による作動不良を確実に防止できない可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、簡単且つ安価な手段によって、スロットル弁を制御するモータの放熱性を向上したモータ内蔵スロットル弁を提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、簡単且つ安価な手段によって、スロットル弁を制御するモータの放熱性を向上すると共に弁体の凍結による作動不良を防止するモータ内蔵スロットル弁を提供することである。
【0008】
更に、本発明の第3の目的は、スロットル弁を制御するモータの放熱性を向上すると共に弁体の凍結による作動不良を確実に防止するモータ内蔵スロットル弁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載されたスロットル弁を提供する。
【0010】
請求項1に記載のスロットル弁は、モータのヨークの少なくとも一部が吸気管内に露出され、且つ、モータのヨークの吸気管内に露出された部分が、吸気管内に配設されたスロットル弁の弁体の近傍に配設されるものである。このような構成により、吸気管内の空気流がヨークに直接接触するのでモータの放熱が促進され、何ら付加的な部材を必要とせずにモータの放熱性が向上される。又、放熱性の向上によって、モータの過熱によるモータトルクの低下を防ぐことが可能となるので、従来予想されたトルク低下分だけトルクの小さい小型のモータを設定することが可能となり、モータ内蔵スロットル弁全体の小型化を図ることが可能となる。更に、弁体の近傍がモータからの熱によって暖められ、弁体の凍結による作動不良(アイシング)を防止することができる。
【0011】
請求項2に記載のスロットル弁は、請求項1に記載のスロットル弁において、モータのヨークの少なくとも一部に接触して伝熱部材が配置され、この伝熱部材の一部が吸気管内に露出されるものである。このような構成により、モータで発生した熱は伝熱部材へと伝達され、伝熱部材が吸気管内の空気流に直接接触することによって放熱が促進され、モータの放熱性が向上される。
【0012】
請求項3に記載のスロットル弁は、請求項1に記載のスロットル弁において、モータのヨークの少なくとも一部に接触して伝熱部材が配置され、この伝熱部材の一部が外気に露出されるものである。このような構成により、モータで発生した熱は伝熱部材へと伝達され、伝熱部材が外気に直接接触することによって放熱が促進され、モータの放熱性が向上される。
【0013】
請求項4に記載のスロットル弁は、請求項1に記載のスロットル弁において、モータのヨークの少なくとも一部に接触して伝熱部材が配置され、この伝熱部材の一部が吸気管内に露出されると共に、この伝熱部材の別の一部が外気に露出されるものである。このような構成により、モータで発生した熱は伝熱部材へと伝達され、伝熱部材が吸気管内の空気流に直接接触すること及び伝熱部材が外気に直接接触することによって放熱が促進され、モータの放熱性が向上される。
【0017】
請求項5に記載のスロットル弁は、請求項1に記載のスロットル弁において、モータのヨークの少なくとも一部に接触して伝熱部材が配置され、この伝熱部材の一部が吸気管内に露出され、この露出された部分が、吸気管内に配設されたスロットル弁の弁体の近傍に配設されているものである。このような構成により、モータの放熱性がより向上されると共に、弁体の近傍がモータからの熱によって更に暖められ、弁体の凍結による作動不良(アイシング)を確実に防止することができる。
【0018】
請求項6に記載のスロットル弁は、請求項4に記載のスロットル弁において、伝熱部材の吸気管内に露出された部分及び伝熱部材の外気に露出された部分の一方あるいは両方に放熱面積を大きくするための凹凸が形成されているものである。このような構成により、モータで発生し伝熱部材へと伝達された熱がより効率良く放熱され、モータの放熱性が更に向上される。
【0019】
請求項7に記載のスロットル弁は、請求項1に記載のスロットル弁において、スロットル弁の弁体を囲うように吸気管を構成する管壁内部に設けられた環状通路を具備し、その環状通路の内部には熱媒体が流通すると共に、その環状通路の一部はモータの近傍を通るというものである。このような構成により、請求項1に記載のスロットル弁の効果に加え、環状通路を流通する熱媒体により、モータの更なる放熱促進と弁体の凍結による作動不良(アイシング)のより確実な防止という効果が得られる。即ち、弁体の周囲が冷えていて凍結による作動不良の恐れがある場合には、環状通路を流通する熱媒体によって弁体の近傍部分が暖められ、弁体の凍結による作動不良が防止される一方、モータの温度が上昇した場合には、環状通路の一部がモータの近傍を通るように設けられていることから、モータからの熱が熱媒体へ伝達され、モータの放熱が促進される。特に、環状通路は吸気管内に配設された弁体を囲うようにして設けられているので、例えば、スロットル弁ハウジングが伝熱性の低い樹脂などで製造されている場合においても弁体の周囲全体を十分に温めることができ、弁体の凍結による作動不良を確実に防止することができる。
【0021】
尚、請求項2から7に記載のスロットル弁においても、請求項1に記載のスロットル弁と同様に、モータの放熱性向上に伴うモータ及びモータ内蔵スロットル弁全体の小型化を図ることが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。尚、図面において、同一又は類似の構成要素には共通の参照番号を付す。
【0023】
図1は、本発明の第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1の略示正面図であり、図2は、図1の断面線A-Aに沿ったモータ内蔵スロットル弁1の略示断面図である。スロットル弁ハウジング10は、ほぼ円筒状の吸気管11を形成し内部にスロットル弁の弁体12を有する部分と、モータ13、即ちほぼ円筒状のヨーク14等のモータ構成要素を保持する部分とを有して構成される。本実施形態においては、スロットル弁ハウジング10は上記二つの部分を一体として樹脂により形成される。スロットル弁ハウジング10の吸気管11内には、弁体12のスロットル弁シャフト15が回転可能に設けられ、弁体12の回転動作によって吸気管11内の通路を開閉する。モータ13は、その回転軸をスロットル弁シャフト15と平行にしてスロットル弁ハウジング10内に設置される。モータ13の出力端は、スロットル弁シャフト15に連結されている動力伝達手段16に接続されており、この動力伝達手段16を介してモータ出力が弁体12に伝達され、開度が制御される。スロットル弁開度(弁体開度)はスロットルポジションセンサ17により検出され、スロットル弁の制御等に利用される。
【0024】
そして、本実施形態においては特に、図1及び図2に示すように、モータ13はそのヨーク14の一部が弁体12の僅かに上流側において吸気管11内に露出されるように配設されており、ヨーク14が吸気管内を流れる空気流に直接接触するようになっている。吸気管11内に露出されたヨーク14の部分は、吸気管11内へ突出しているが、上述したようにこの露出部分は弁体12の僅かに上流側にあって、図2に矢印で示した弁体12の回転動作には干渉しないように配慮されている。
【0025】
上述のような構成とすることで、吸気管11内の空気流がヨーク14に直接接触するのでモータ13の放熱が促進され、図9に断面図で示したようなモータ13のヨーク14が完全に樹脂製のスロットル弁ハウジング10に包囲されている場合に比べ、何ら付加的な部材を必要とせずにモータの放熱性が向上される。これによりモータの過熱によるモータトルクの低下を防ぐことが可能となるので、従来予想されたトルク低下分だけトルクの小さい小型のモータを設定することが可能となり、モータ内蔵スロットル弁全体の小型化を図ることが可能となる。
【0026】
次に本発明の第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁2について説明する。図3は、本発明の第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁2の略示正面図であり、図4は、図3の断面線A-Aに沿った略示断面図である。基本的なモータ内蔵スロットル弁の構成については、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同じであるので説明を省略するが、第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁2では、モータ13のヨーク14の一部に接触して伝熱部材18が配置されると共に、その伝熱部材18が吸気管11内に露出されるように延設されていて、吸気管11内を流れる空気流に接触するようになっている。図3及び図4に示すように、伝熱部材18の吸気管11内に露出された部分には放熱面積を増加するために凹凸が形成され、吸気管11内へ突出している。伝熱部材18のこの吸気管11内への突出部分は、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1の吸気管11内に突出したモータ13のヨーク14と同様、図4に示したように弁体12の僅かに上流側にあって、矢印で示した弁体12の回転動作には干渉しないように配慮されている。又、図4から明らかなように、伝熱部材18の一部はスロットル弁ハウジング10の外表面の一部を構成して外気へも露出されている。尚、ここで伝熱部材18は熱伝導性の高い部材で形成される。
【0027】
上述のような構成とすることで、モータ13で発生した熱は伝熱部材18へと伝達されるが、その伝熱部材18が吸気管11内に露出されているので、吸気管11内の空気流と伝熱部材18との接触によって、結果としてモータ13の放熱が促進される。又、本実施形態では上述のように伝熱部材18の一部が外気へも露出されているので、モータの熱は外気へも放熱され、吸気管11内への放熱のみの場合に比べより良好な放熱特性が得られる。
【0028】
尚、本実施形態では、伝熱部材18を吸気管11内と外気の両方に対して露出するように構成しているが、これをどちらか一方にのみ露出するように構成しても良い。又、本実施形態では、伝熱部材18の吸気管11内に露出された部分にのみ放熱面積を増加するための凹凸が形成されているが、同様の凹凸を外気に露出された部分に設けても良い。
【0029】
次に本発明の第三実施形態のモータ内蔵スロットル弁3について説明する。図5は、本発明の第三実施形態のモータ内蔵スロットル弁3の略示正面図であり、図6は、図5の断面線A-Aに沿った略示断面図である。本実施形態についても、基本的なモータ内蔵スロットル弁の構成については、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同じであるので説明を省略する。
【0030】
第三実施形態のモータ内蔵スロットル弁3では、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同様に、モータ13のヨーク14の一部が吸気管11内に突出して露出されるように配設されており、ヨーク14が吸気管内を流れる空気流に直接接触するようになっている。更に、モータ内蔵スロットル弁3では、第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁2と同様に、ヨーク14の一部に接触して伝熱部材18が配置されると共に、その伝熱部材18が、吸気管11内に露出されるように延設されていて、吸気管11内を流れる空気流に接触するようになっている。本実施形態においては、ヨーク14のみが吸気管11内に突出しているが、伝熱部材18の吸気管11内への露出部分も又、第二実施形態と同様に吸気管11内に突出していても良い。ヨーク14の吸気管11内への突出部分は、第一実施形態と同様に弁体12の僅かに上流側にあって、図6に矢印で示した弁体12の回転動作には干渉しないように配慮されている。又、図6から明らかなように、伝熱部材18の一部はスロットル弁ハウジング10の外表面の一部を構成して外気へも露出されている。
【0031】
上述のような構成とすることで、ヨーク14に吸気管11内の空気流が直接接触することで放熱を促進するという第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同様の効果と、伝熱部材18を用い、その伝熱部材18が吸気管11内の空気流及び外気に接触することで放熱を促進するという第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁2と同様の効果との両方が得られるので、上述の他の実施形態に比べて更に良好な放熱特性が得られる。
【0032】
尚、本実施形態では、伝熱部材18を吸気管11内と外気の両方に対して露出するように構成しているが、これをどちらか一方にのみ露出するように構成しても良い。又、本実施形態では、伝熱部材18の吸気管11内に露出された部分及び外気に露出された部分には、特に凹凸等は設けられていないが、これらの部分の両方あるいは一方に、第二実施形態で述べたような放熱面積を増加するための凹凸が形成されていても良い。
【0033】
又、上述した各実施形態においては、対応する各図で示されたように、モータ13のヨーク14の吸気管11内に露出された部分及び伝熱部材18の吸気管11内に露出された部分の一方あるいは両方が、吸気管11内に配設された当該モータ内蔵スロットル弁の弁体12の近傍に配設されている。このような構成とすることで、弁体12の近傍がモータ13からの熱によって暖められ、弁体12の凍結による作動不良(アイシング)を防止することができる。
【0034】
次に本発明の第四実施形態のモータ内蔵スロットル弁4について説明する。図7は、本発明の第四実施形態のモータ内蔵スロットル弁4の略示正面図であり、図8は、図7の断面線A-Aに沿った略示断面図である。本実施形態についても、基本的なモータ内蔵スロットル弁の構成については、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同じであるので説明を省略する。
【0035】
第四実施形態のモータ内蔵スロットル弁4では、第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同様に、モータ13のヨーク14の一部が吸気管11内に突出して露出されるように配設されており、ヨーク14が吸気管内を流れる空気流に直接接触するようになっている。ヨーク14の吸気管11内への突出部分は、第一実施形態と同様に弁体12の僅かに上流側にあって、図8に矢印で示した弁体12の回転動作には干渉しないように配慮されている。
【0036】
そして、本実施形態においては特に、図7及び図8に示すように、吸気管11内に配設された弁体12を囲うようにして吸気管11を構成する管壁内部に環状の中空部分、即ち環状通路19が設けられている。この環状通路19は図8に示すようにその一部がモータ13の近傍を通るように設けられ、その内部には熱媒体として例えばエンジン冷却水が流通させられる。
【0037】
上述のような構成とすることによって、ヨーク14に吸気管11内の空気流が直接接触することで放熱を促進するという第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁1と同様の効果に加えて、環状通路19を流通する熱媒体により、モータ13の放熱促進と弁体12の凍結による作動不良(アイシング)の防止という二つの効果が得られる。即ち、例えば気温が低い場合などで、弁体12の周囲が冷えていて凍結による作動不良の恐れがある場合には、環状通路19を流通する熱媒体によって弁体の近傍部分が暖められ、弁体12の凍結による作動不良が防止される。その一方、モータ13の温度が上昇した場合には、環状通路19はその一部がモータ13の近傍を通るように設けられているので、モータ13からの熱が熱媒体へ伝達され、モータ13の放熱が促進される。尚、環状通路19を流通する熱媒体の温度を、これらの効果が発揮できるように制御してもよい。
【0038】
又、上述したように熱媒体が流通する環状通路19は吸気管11内に配設された弁体12を囲うようにして設けられているので、例えば、スロットル弁ハウジング10が伝熱性の低い樹脂などで製造されている場合においても弁体12の周囲全体を十分に温めることができ、弁体12の凍結による作動不良を確実に防止することができる。
【0039】
尚、本実施形態においては、エンジン冷却水が環状通路19内を流通することとしたが、その他の温水や加熱空気などの他の熱媒体を流通させてもよい。
【0040】
ところで、上記のような環状の中空部分(環状通路)19を有するスロットル弁ハウジングは、公知の様々な方法で製造可能であるが、例えば、スロットル弁ハウジングを、環状の中空部分19を二分する位置において吸気管11の軸方向に直交する面にて分割された二つの部材から構成するようにして、各部材に構成された環状の溝部を合わせて二つの部材を組立てたときにスロットル弁ハウジング内部に上述のような環状通路19が構成されるようにしてもよい。あるいは、樹脂ブロー成形法や溶融中子による樹脂成形法などによって中空部を形成することにより、一体的で継目の無いスロットル弁ハウジングとしてもよい。
【0041】
尚、本実施形態の構成に第二実施形態及び第三実施形態の説明において述べた伝熱部材18を有する構成を組み合わせてもよく、その場合にはモータ13からの放熱が更に促進される。
【0042】
以上、説明したように、本発明のモータ内蔵スロットル弁においては、付加的な部材を必要としない単純な構造変更のみ、あるいは単純な構造変更と伝熱部材のみを付加するという簡単且つ安価な手段によってモータの放熱性が向上されている。これにより、モータの過熱によるトルク低下が防止されるので、従来予想されたトルク低下分だけトルクの小さい小型のモータを設定することが可能となり、モータ内蔵スロットル弁全体の小型化を図ることが可能となる。又、同様の手段によって同時に、モータから生じる熱を利用して、弁体の凍結による作動不良(アイシング)を防止することができる。更に、弁体を囲うように環状通路を設け、内部に熱媒体を流通させることによって、モータの放熱性の更なる向上と弁体の凍結による作動不良(アイシング)のより確実な防止を図ることができる。
【0043】
尚、上記各実施形態ではバルブの上流側へモータを配置しているが、バルブの下流側でも当然同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態のモータ内蔵スロットル弁の略示正面図である。
【図2】図2は、図1の断面線A-Aに沿ったモータ内蔵スロットル弁の略示断面図である。
【図3】図3は、本発明の第二実施形態のモータ内蔵スロットル弁の略示正面図である。
【図4】図4は、図3の断面線A-Aに沿ったモータ内蔵スロットル弁の略示断面図である。
【図5】図5は、本発明の第三実施形態のモータ内蔵スロットル弁の略示正面図である。
【図6】図6は、図5の断面線A-Aに沿ったモータ内蔵スロットル弁の略示断面図である。
【図7】図7は、本発明の第四実施形態のモータ内蔵スロットル弁の略示正面図である。
【図8】図8は、図7の断面線A-Aに沿ったモータ内蔵スロットル弁の略示断面図である。
【図9】図9は、従来技術によるモータ内蔵スロットル弁の略示断面図である。
【符号の説明】
10…スロットル弁ハウジング
11…吸気管
12…弁体
13…モータ
14…ヨーク
15…スロットル弁シャフト
16…動力伝達手段
17…スロットルポジションセンサ
18…伝熱部材
19…環状通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a motor built-in throttle valve that adjusts an air flow rate in an intake pipe of an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
In a throttle valve that adjusts the air flow rate in an intake pipe of an internal combustion engine, the valve opening degree is generally controlled using a motor. This motor is usually installed in the vicinity of the controlled valve. However, if the motor is installed in a resin throttle valve housing, the heat dissipation of the motor may deteriorate and the motor torque may decrease. Concerned. As a result, it is necessary to install a large motor due to the reduction in the motor torque, which hinders downsizing of the entire throttle valve incorporating the motor.
[0003]
As an example of a throttle valve for cooling a motor, Japanese Patent Publication No. 7-49780 discloses a throttle valve that cools engine cooling water around the motor, but this method requires cooling water piping. Therefore, the structure is complicated and the cost may increase.
[0004]
On the other hand, in the throttle valve as described above, when the temperature is low while the internal combustion engine is stopped, moisture in the air condenses in the intake pipe, and the moisture contacts the valve body of the throttle valve and the inner wall of the intake pipe. There is a case where the valve body freezes in the portion and causes a malfunction of the valve body (hereinafter referred to as “operation malfunction due to freezing of the valve body”).
[0005]
In relation to this, the above-mentioned publication discloses a method of heating an engine cooling water (relatively high temperature) through a part of the throttle valve housing so that the vicinity of the valve body does not become low temperature. Yes. However, in the method disclosed in this publication, there is a risk that the structure is complicated and the cost is high, and the flow path of the engine cooling water is provided only in a part of the vicinity of the valve body of the throttle valve housing. When the throttle valve housing is made of a resin having low heat conductivity, it may not be possible to reliably prevent malfunction due to freezing of the valve body.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and a first object of the invention is to provide a motor built-in throttle valve that improves the heat dissipation of a motor that controls the throttle valve by simple and inexpensive means. .
[0007]
A second object of the present invention is to provide a motor built-in throttle valve that improves heat dissipation of a motor that controls the throttle valve and prevents malfunction due to freezing of the valve body by simple and inexpensive means.
[0008]
Furthermore, a third object of the present invention is to provide a motor built-in throttle valve that improves heat dissipation of a motor that controls the throttle valve and reliably prevents malfunction due to freezing of the valve body.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a throttle valve described in each claim as a means for solving the above-mentioned problems.
[0010]
The throttle valve according to
[0011]
The throttle valve according to claim 2 is the throttle valve according to
[0012]
A throttle valve according to a third aspect is the throttle valve according to the first aspect, wherein the heat transfer member is disposed in contact with at least a part of the yoke of the motor, and a part of the heat transfer member is exposed to the outside air. Is. With such a configuration, heat generated in the motor is transmitted to the heat transfer member, and heat dissipation is promoted by the heat transfer member being in direct contact with the outside air, so that the heat dissipation of the motor is improved.
[0013]
A throttle valve according to a fourth aspect is the throttle valve according to the first aspect, wherein a heat transfer member is disposed in contact with at least a part of the yoke of the motor, and a part of the heat transfer member is exposed in the intake pipe. In addition, another part of the heat transfer member is exposed to the outside air. With this configuration, heat generated by the motor is transmitted to the heat transfer member, and heat dissipation is promoted by the heat transfer member directly contacting the air flow in the intake pipe and the heat transfer member directly contacting the outside air. The heat dissipation of the motor is improved.
[0017]
A throttle valve according to a fifth aspect is the throttle valve according to the first aspect , wherein a heat transfer member is disposed in contact with at least a part of the yoke of the motor, and a part of the heat transfer member is exposed in the intake pipe. The exposed portion is disposed in the vicinity of the valve body of the throttle valve disposed in the intake pipe. With such a configuration, the heat dissipation of the motor is further improved, and the vicinity of the valve body is further warmed by heat from the motor, so that malfunction (icing) due to freezing of the valve body can be reliably prevented.
[0018]
A throttle valve according to a sixth aspect is the throttle valve according to the fourth aspect , wherein a heat radiation area is provided to one or both of a portion of the heat transfer member exposed in the intake pipe and a portion of the heat transfer member exposed to the outside air. The unevenness for enlarging is formed. With such a configuration, the heat generated by the motor and transmitted to the heat transfer member is radiated more efficiently, and the heat dissipation of the motor is further improved.
[0019]
Throttle valve according to
[0021]
In the throttle valve according to claims 2 to 7 , as with the throttle valve according to
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or similar components are denoted by common reference numerals.
[0023]
FIG. 1 is a schematic front view of a motor built-in
[0024]
In this embodiment, particularly, as shown in FIGS. 1 and 2, the
[0025]
With the above-described configuration, the air flow in the
[0026]
Next, the motor built-in throttle valve 2 according to the second embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 is a schematic front view of the motor built-in throttle valve 2 according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 4 is a schematic cross-sectional view taken along a cross-sectional line AA of FIG. Since the basic configuration of the motor built-in throttle valve is the same as that of the motor built-in
[0027]
With the configuration as described above, the heat generated by the
[0028]
In the present embodiment, the
[0029]
Next, the motor built-in
[0030]
In the
[0031]
With the above-described configuration, the same effect as the motor built-in
[0032]
In the present embodiment, the
[0033]
Further, in each of the above-described embodiments, as shown in the corresponding drawings, the portion exposed in the
[0034]
Next, a motor built-in throttle valve 4 according to a fourth embodiment of the present invention will be described. FIG. 7 is a schematic front view of the motor built-in throttle valve 4 according to the fourth embodiment of the present invention, and FIG. 8 is a schematic cross-sectional view taken along a cross-sectional line AA of FIG. Also in this embodiment, the basic configuration of the throttle valve with a built-in motor is the same as that of the throttle valve with a built-in
[0035]
In the throttle valve 4 with a built-in motor of the fourth embodiment, like the throttle valve with a built-in
[0036]
In this embodiment, particularly, as shown in FIGS. 7 and 8, an annular hollow portion is formed inside the pipe wall constituting the
[0037]
In addition to the same effect as the motor built-in
[0038]
Further, as described above, the
[0039]
In the present embodiment, the engine cooling water circulates in the
[0040]
Incidentally, the throttle valve housing having the annular hollow portion (annular passage) 19 as described above can be manufactured by various known methods. For example, the throttle valve housing is divided into two portions. In the throttle valve housing when the two members are assembled together by combining the annular grooves formed in each member. Alternatively, the
[0041]
In addition, you may combine the structure which has the heat-
[0042]
As described above, in the motor built-in throttle valve according to the present invention, simple and inexpensive means of adding only a simple structural change that does not require an additional member, or adding only a simple structural change and a heat transfer member. This improves the heat dissipation of the motor. As a result, torque reduction due to overheating of the motor is prevented, so that it is possible to set a small motor with a torque that is as small as the previously anticipated torque reduction, and it is possible to reduce the overall throttle valve built in the motor. It becomes. Moreover, the malfunction (icing) by freezing of a valve body can be prevented simultaneously by utilizing the heat generated from the motor by the same means. Furthermore, an annular passage is provided so as to surround the valve body, and a heat medium is circulated inside, thereby further improving the heat dissipation of the motor and more reliably preventing malfunction (icing) due to freezing of the valve body. Can do.
[0043]
In each of the above embodiments, the motor is arranged on the upstream side of the valve, but naturally the same effect can be obtained on the downstream side of the valve.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view of a motor built-in throttle valve according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the motor built-in throttle valve taken along the cross-sectional line AA of FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic front view of a motor built-in throttle valve according to a second embodiment of the present invention.
4 is a schematic cross-sectional view of a motor built-in throttle valve taken along a cross-sectional line AA in FIG. 3;
FIG. 5 is a schematic front view of a motor built-in throttle valve according to a third embodiment of the present invention.
6 is a schematic cross-sectional view of a motor built-in throttle valve taken along a cross-sectional line AA in FIG. 5;
FIG. 7 is a schematic front view of a motor built-in throttle valve according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of the motor built-in throttle valve along the cross-sectional line AA of FIG. 7;
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of a motor built-in throttle valve according to the prior art.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記モータのヨークの少なくとも一部が前記吸気管内に露出され、且つ、前記モータのヨークの吸気管内に露出された部分が、前記吸気管内に配設された前記スロットル弁の弁体の近傍に配設されることを特徴とする、スロットル弁。A throttle valve with a built-in motor that controls the valve opening degree with a motor to adjust the air flow rate in the intake pipe of the internal combustion engine,
At least a part of the motor yoke is exposed in the intake pipe, and a portion of the motor yoke exposed in the intake pipe is disposed near the valve body of the throttle valve disposed in the intake pipe. It characterized Rukoto is set, the throttle valve.
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