JP3973430B2 - Mold, mold manufacturing method, and molding method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形用型、成形用型の製造方法、及び成形方法に係り、更に詳しくは、プラスチックレンズ等の精密部品を成形するための成形用型、該成形用型を製造する成形用型の製造方法、及び前記成形用型を用いて成形を行う成形方法に関する
【0002】
【従来の技術】
レンズ等の光学部品は、安価で軽量であることから、プラスチック等の樹脂製のものが比較的多く用いられている。そして、樹脂製の光学部品は、大部分が射出成形法及びそれに類似する方法により製造されている。射出成形法では、成形品と類似の形状のキャビティを有する金型等の成形用型が使用される。この成形用型を構成する型部材の表面は、前記キャビティを形成するために、成形品の設計形状に基づいて、所定の表面形状に加工されている。
【0003】
そして、成形用型のキャビティに、溶融した樹脂を加圧しながら注入し、冷却後、固化した樹脂を成形用型から分離することにより、型部材の表面形状が転写された所定形状の成形品が得られる。
【0004】
射出成形用の樹脂には、光学部品用としては非晶質ポリオレフィンやアクリル等の熱可塑性樹脂が用いられており、樹脂は200℃以上に加熱、溶融され、溶融状態を保持したまま成形用型に注入される。従って、注入された樹脂が固化するときに生じる収縮や、室温まで冷却されるときに生じる熱収縮等により、成形品は変形し、その形状は成形用型のキャビティよりも小さくなる。そこで、その変形分を補うために、成形品の変形を相似変形として近似し、成形品の設計形状に等方的な変形率(熱収縮率)の逆数を乗じたキャビティ形状が形成されるように型部材の表面形状を設計していた。
【0005】
ところで、レーザプリンタやデジタル複写装置等では、価格の点から射出成形法等で成形された樹脂製の光学素子が多く用いられている。近年、画質に対する要求が高くなるにつれて、特に画質に大きな影響を与える走査光学系に用いられている光学素子の形状精度に対する関心が高くなってきている。また一方では、価格低減への要求も同時に満足させる必要があり、高精度のプラスチック光学素子の要求が高まっている。
【0006】
射出成形による成形品には、冷却速度の不均一性、樹脂温度の不均一性、及び成形品形状の非対称性などに起因する不均一な内部応力が発生する。また、射出圧力も、キャビティ内に注入された樹脂に均等に印加されるのではなく、ばらつきがあり、そのために樹脂の密度が不均一となる。これらは、全て成形品の不均一な変形の原因となる。すなわち、実際には、成形品に生じる変形は、相似変形だけでなく、非相似変形も含まれている。従って、成形品の変形を相似変形として近似して設計、製造された成形用型では、要求される形状精度を満たす成形品を成形することは困難であった。このことは、高精度な形状の成形品を得るためには、成形品に生じる種々の変形を考慮した成形用型の設計が重要であることを示している。
【0007】
そこで、特許第2898197号に開示されている方法では、所定の表面形状を有する型部材を用いて成形された成形品の形状を測定し、この測定値と成形品の設計形状との寸法差である形状誤差を求め、この形状誤差を低減するように型部材の形状を修正し、成形品の形状精度の向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許第2898197号に開示されている方法では、前述した成形品の変形を相似変形として近似して型の設計を行った場合と比較して、成形品の形状誤差を小さくすることができたが、相似変形と非相似変形とを区別せずに、これらを一緒にして形状誤差として取り扱っているために、相似変形を十分に低減しきれないという不都合があった。この不都合について具体的に計算機シミュレーションを行った場合の結果について説明する。先ず、例えば図20(A)に示されるような表面形状を有する型部材を用いて成形した場合の成形品の形状を計算する。但し、ここでは、便宜的に、成形時には相似変形率mの相似変形のみが生じるものとする。そして、型部材の表面形状に対する成形品の形状の誤差を算出する。次に、この誤差を型部材の表面形状から減算し、表面形状を修正する。そして、この修正された表面形状を有する型部材を用いて成形した場合の成形品の形状を再度計算する。但し、ここでは、上述と同様に、成形時には相似変形率mの相似変形のみが生じるものとする。更に、前記計算された成形品の形状と成形品の設計形状とを比較して、形状誤差を求める。その結果、例えば相似変形率mを0.993とした場合には、図20(B)に示されるように、Peek to Valleyで約0.5μmの形状誤差が残っている。すなわち、成形の際の相似変形が十分に低減されていないことがわかる。また、形状誤差の大きさは、成形品の形状に依存し、場合によっては1μm以上になることもある。
【0009】
今後、レーザプリンタ等における高画質への要求の高まりにつれて、樹脂製の光学部品に対してサブミクロンオーダの形状精度が求められることは必至であり、従来の方法では、この要求を満たすことは困難であることが予想される。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたものであり、その第1の目的は、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を製造することができる成形用型の製造方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を生産性良く成形することができる成形用型及び該成形用型を用いた成形方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の観点からすると、所定形状のキャビティを有し、該キャビティを形成する型部材の前記キャビティ側の表面形状を成形素材に転写して成形品を成形するための成形用型を製造する成形用型の製造方法であって、前記表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られる成形条件を決定する工程と;前記成形条件で成形を行う工程と;前記成形条件で成形された成形品の形状を測定する工程と;前記成形品の形状の測定値と設計値との差である形状誤差に基づいて、前記成形に際しての前記成形品の複数の方向に関する収縮変形率をそれぞれ決定する工程と;前記複数の方向に関する収縮変形率に基づいて、前記成形品に含まれる形状誤差を低減するような形状に前記表面形状を修正する工程と;前記修正された表面形状に基づいて、前記型部材を修正加工する工程と;を含む成形用型の製造方法である。
【0016】
本明細書において、「安定した成形品の形状」とは、必ずしも設計形状と同じ形状を意味するものではなく、設計形状に対する形状誤差が一定である形状をも含む。また、本明細書において、「安定した成形品の形状が得られる成形条件」とは、その成形条件が厳密に満たされていないと安定した形状の成形品が成形されないことを意味しているのではなく、決定された成形条件に対してある程度のばらつきがある状態で成形されても、成形品の形状にはほとんど変化がないような成形条件を意味する。
【0017】
これによれば、先ず、型部材の表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られるような成形条件が決定される。ここで、例えば射出成形法によって型部材の表面形状が成形素材に転写される場合には、型温度、成形素材温度、射出速度、射出圧力、及び冷却時間等が成形条件として決定される。そして、決定された成形条件で成形が行われる。
【0018】
そして、成形された成形品の形状が測定され成形品の形状の測定値と設計値との差である形状誤差に基づいて、成形品の複数の方向に関する収縮変形率がそれぞれ決定される。
【0019】
更に、複数の方向に関する収縮変形率に基づいて、成形品に含まれる形状誤差を低減するように、型部材の表面形状が修正される。すなわち、成形品の設計形状に対して複数の方向に関する収縮変形率を考慮したキャビティの形状を求め、このキャビティの形状に基づいて型部材の表面形状を修正しているために、従来の収縮量によって修正する場合と比較して、成形品に含まれる形状誤差をより低減することが可能となる。そして、修正された表面形状に基づいて、型部材が修正加工される。
【0020】
従って成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を製造することができる。
【0036】
本発明は、第2の観点からすると、本発明の成形用型の製造方法によって製造されたことを特徴とする成形用型である。
【0037】
これによれば、本発明に係る成形用型は、成形品に含まれる形状誤差が低減されるように最適化された設計情報に基づいて製造されている。
【0038】
本発明は、第3の観点からすると、成形用型として本発明の成形用型を用い、安定した成形品の形状が得られる所定の成形条件下で、前記成形用型が備える型部材の表面形状を成形素材に転写して成形品の成形を行うことを特徴とする成形方法である。
【0039】
これによれば、成形品に含まれる形状誤差が低減されるように最適化された設計情報に基づいて製造された本発明の成形用型を用い、しかも転写した際に安定した成形品の形状が得られるような所定の成形条件下で成形品の成形を行うので、形状誤差が小さい成形品を安定して成形することが可能となり、その結果として成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を生産性良く成形することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明に係る成形用型の製造方法について説明する。
【0061】
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0062】
図1には、本発明に係る製造方法で製造される成形用型を用いて成形される光学素子10の外形形状が示されている。この光学素子10は、レーザプリンタ等に用いられる走査レンズ(fθレンズ)であり、光学機能面FA及びFBを有する。ここでは、レンズの光軸方向をZ軸方向、レンズの長手(以下、適宜「母線」という)方向をX軸方向、レンズの短手(以下、適宜「子線」という)方向をY軸方向とする。なお、本実施形態では、一例として、母線の長さが150mm、子線の長さが8mm、光軸方向の最大長さが30mmのレンズ10を成形するものとする。さらに、このレンズ10の成形素材としては、一例として非晶質ポリオレフィン樹脂が用いられるものとする。
【0063】
このレンズ10の光学機能面FAは、非球面形状を有している。非球面形状は、zをZ軸方向の値(以下、適宜「デプス」という)、xをX軸方向の値(以下、適宜「母線方向のレンズ高さ」という)、yをY軸方向の値(以下、適宜「子線方向のレンズ高さ」という)とすると、一般的に次の(1)式で示されることが知られている。
【0064】
【数1】

Figure 0003973430
【0065】
ここで、c1は光軸近傍における母線方向の曲率(以下、適宜「母線方向の近軸曲率」という)、c2は光軸近傍における子線方向の曲率(以下、適宜「子線方向の近軸曲率」という)、k1は母線方向の円錐定数、k2は子線方向の円錐定数である。なお、c2、k2は、母線方向のレンズ高さに依存する値を有している。また、上記(1)式の第3項は、多項式であり、m及びnはそれぞれx及びyの次数、M及びNはそれぞれx及びyの最大次数、Amnは多項式の係数を意味している。
【0066】
図2には、レンズ10を成形するための成形用型である金型の型部材(鏡面駒:オプティカルインサート)の一例が示されている。通常、金型は複数個の型部材で構成されているが、図2には、レンズ10の光学機能面FAを成形する型部材20のみが示されている。すなわち、型部材20は、レンズ10の光学機能面FAとほぼ同様の形状(表面形状)の面DAを有しており、この型部材20によって形成されるキャビティに溶融した樹脂が注入され、固化することにより、面DAの表面形状が樹脂に転写されるようになっている。従って、型部材20の面DAの寸法精度がレンズの形状精度に大きな影響を与える。
【0067】
以下では、この型部材20の製造方法について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、ここでは、レンズ10の光学機能面FAの設計形状は前記(1)式で与えられるものとし、便宜的に、デプスzを母線方向のレンズ高さxと子線方向のレンズ高さyとの関数として、次の(2)式で略述する。
【0068】
z=f(x,y) ……(2)
【0069】
また、本第1の実施形態では、母線方向の形状は、図4(A)に示されるようにZ軸方向の高さで示し、子線方向の形状は、図4(B)に示されるようにY軸方向断面(YZ断面)の曲率半径で示すこととする。
【0070】
図3に戻り、先ず図3のステップ101において、レンズの素材である樹脂のX,Y,Z軸方向に関する収縮率として各収縮変形率の初期見込み値(m ,m ,m )を決定する。本第1の実施形態では、非晶質ポリオレフィン樹脂に関する成形の経験に基づいて収縮変形率の初期見込み値を、例えば、m =0.993、m =0.993、m =0.993とする。
【0071】
次に、ステップ103において、型部材の表面形状を決定する。ここでは、レンズの設計形状に対して、各収縮変形率の初期見込み値で与えられる収縮変形量を考慮して、次の(3)式で示される形状を型部材の表面形状とする。すなわち、レンズの設計形状よりも全体的に0.7%だけ大きめのキャビティが形成されるように型部材の表面形状を決定する。
【0072】
z=-f(-0.993x,0.993y)/0.993 ……(3)
【0073】
なお、本第1の実施形態では、レンズの座標系と型部材の座標系とは、図5(A)に示されるように、Y軸に関しては+−の方向は同一であるが、Z軸及びX軸に関しては+−の方向が逆の関係にある。一方、例えば、図5(B)に示されるように、X軸が同一関係で、Z軸及びY軸に関して+−の方向が逆の関係にある場合には、型部材の表面形状は、上記(3)式ではなく、次の(4)式で示される形状となる。
【0074】
z=-f(0.993x,-0.993y)/0.993 ……(4)
【0075】
上記(3)式と(4)式を比べてみると、xとyの各係数の正負符号が異なるのみであるため、以下では、Y軸が同一関係にある場合について説明する。なお、X軸が同一関係にある場合には、後述する式において、xとyの各係数の正負符号をそれぞれ変えることにより以下の手順をそのまま用いることができる。
【0076】
図3に戻り、型部材の表面形状が決定されると、ステップ105において、その表面形状に基づいて型部材の製作が行われる。型部材の製作には、高い加工精度を得るためにNC旋盤等の数値制御による自動工作機械(以下、「金型加工機」という)が用いられる。そこで、型部材の表面形状は数値制御用データ(NCデータ等)に変換され、金型加工機に入力される。一例として図6に示されるように、金型加工機は、単結晶ダイヤモンド工具30と工具スピンドル31を有しており、Y軸回りに一定速度で回転する工具スピンドル31の外周面に単結晶ダイヤモンド工具30が保持されている。また、型部材は、図示しない移動ステージによってXYZ3軸方向に移動可能となっている。型部材の素材(例えば、工具用特殊鋼等)が金型加工機の所定位置にセットされると、図示しない制御装置の指示に従って、工具スピンドル31は一定速度で回転し、単結晶ダイヤモンド工具30によって、先ずXY同時2軸制御により最初の加工ライン34に沿った切削加工が行われる。そして加工ライン34の切削加工が終了すると、次に型部材をY軸方向に一定ピッチだけ移動させて次の加工ラインの切削加工を行う。これを繰り返すことにより、決定された表面形状が型部材に形成される。なお、切削工具は、単結晶ダイヤモンド工具でなくとも良く、型部材の材質や要求される形状精度等により、他の切削工具を用いることが可能である。
【0077】
図3に戻り、次にステップ107において、この型部材を用いて、種々の条件(金型温度、樹脂温度、射出速度、射出圧力、及び冷却時間等)で射出成形を行い、ほぼ同一形状のレンズが安定して成形されるような成形条件を決定する。これらの成形条件は、成形品の形状や、樹脂の種類によって変化するものであり、本第1の実施形態では、一例として、金型温度が135℃、樹脂温度が280℃、射出速度が20m/秒、射出圧力が50MPa、冷却時間が300秒という成形条件を決定したものとする。なお、射出成形用の金型として必要な他の型部材等は予め準備されているものとする。
【0078】
成形条件が決定されると、ステップ108において、その成形条件で射出成形が行われる。なお、本第1の実施形態では、電動式射出成形機を用いたが、これに限定されるものではない。また、ステップ105において同一表面形状の型部材を複数個製作し、金型に各型部材をセットすることにより、1回の射出成形で複数個の成形品を成形することも可能である。
【0079】
そして、ステップ109では、成形されたレンズ10の光学機能面FAの形状(以下、「レンズ形状」と略述する)を図示しない超高精度三次元測定機を用いて測定する。ここでは、超高精度三次元測定機の計測プローブ(不図示)を、図7に示されるように、先ず、子線の中央部をX軸方向に走査してZ軸方向の高さ(デプス)を測定し、次に前記計測プローブをY軸方向に走査してY軸方向の曲率半径を測定する。なお、Y軸方向の測定は間隔P(=数mm)で複数位置(ライン)について行われる。本第1の実施形態では、一例としてX軸方向に1ライン、Y軸方向に23ラインを走査する。
【0080】
図3に戻り、ステップ111において、X軸方向におけるデプスとY軸方向における各曲率半径について、各測定値と設計値とを比較して形状誤差を算出し、その形状誤差が所定の公差内か否かをチェックする。ここでは、一例として、各測定点毎に算出された形状誤差の最大値を比較対象とするが、形状誤差の積算値や、特定位置での形状誤差を比較対象としても良い。そして、形状誤差が所定の公差内であれば、ステップ111での判断は肯定され、型部材の修正は不要なので処理を終了する。しかし、所定の公差内でなければ、ステップ111での判断は否定され、すなわち型部材の修正が必要となり、次のステップ113に移行する。
【0081】
ステップ113において、新たに3つのパラメータm、m、mを用いて、次の(5)式で示される形状回帰式を考える。
【0082】
z=f(mx */mx・x,my */my・y)・mz/mz * ……(5)
【0083】
すなわち、本第1の実施形態では、次の(6)式となる。
【0084】
z=f(0.993/mx・x,0.993/my・y)・mz/0.993 ……(6)
【0085】
そして、レンズ形状の測定値と上記(6)式との差を最小とする上記パラメータ(m、m、m)の最適値を最小自乗法に基づいて求める。本第1の実施形態では、一例として、m=0.99325、m=0.99215、m=0.99206という値が得られる。すなわち、形状回帰式は、次の(7)式となる。
【0086】
z=f(0.993/0.99325・x,0.993/0.99215・y)・0.99206/0.993 ……(7)
【0087】
このようにして求められた各パラメータの最適値(m、m、m)が、それぞれX、Y、Z軸方向における成形品の収縮変形率である。
【0088】
次に、ステップ115において、これらの収縮変形率(m、m、m)を用いて、型部材の表面形状を、次の(8)式で示される形状に修正する。
【0089】
z=-f(-mx・x,my・y)/mz ……(8)
【0090】
すなわち、本第1の実施形態では、次の(9)式となる。
【0091】
z=-f(-0.99325・x,0.99215・y)/0.99206 ……(9)
【0092】
次にステップ116において、上記(9)式で示される表面形状に基づいて、型部材の修正加工が行われる。そして、ステップ108に戻り、修正加工された型部材を用いて前記と同じ成形条件で射出成形が行われ、ステップ109では、成形されたレンズ形状の測定が前述と同様にして行われる。
【0093】
ステップ109でのレンズ形状の測定が終了すると、ステップ111において、再度レンズ形状の測定値と設計形状とを比較し、その形状誤差が所定の公差内か否かをチェックする。ここで、所定の公差内であれば、ステップ111での判断は肯定され、型部材の再修正は不要なので、処理を終了する。しかし、所定の公差内でなければ、ステップ111での判断は再度否定され、型部材の再修正が必要となり、次のステップ113に移行する。以下、同様な処理が繰り返し行われる。
【0094】
以上説明したように、本第1の実施形態では、型部材の表面形状と成形品の形状との差から、成形品の収縮変形率を求め、この収縮変形率を用いて型部材の表面形状を修正しているために、収縮量を用いて修正する従来の場合と比較して、相似変形による形状誤差をより低減することができる。
【0095】
しかも、光軸方向と母線方向と子線方向のそれぞれに関して、収縮変形率を求めるとともに、各収縮変形率を用いて各方向毎の形状修正を行っているために、fθレンズのように、母線方向の長さと子線方向の長さが大きく異なる場合であっても、従来の修正方法のように低減しきれない部分が大きく残ることなく、形状誤差を低減することが可能となる。このことは、従来の修正方法と異なり、成形品の形状を考慮した修正が可能であることを意味している。
【0096】
《第2の実施形態》
以下、本発明の第2の実施形態を図8に基づいて説明する。
【0097】
本実施形態は、前述した第1の実施形態に一部の処理を追加したものであり、第1の実施形態と同一形状のレンズ10を同一種類の樹脂で成形するための型部材20を製造するものとし、第1の実施形態との相違点を中心に、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
図8のステップ151〜163では、第1の実施形態におけるステップ101〜113と同じ処理が行われる。但し、前提として、ステップ161での最初の判断は否定されたものとする。そして、便宜上、ステップ163において、前記(7)式と同じ形状回帰式が得られたものとする。
【0099】
そして、ステップ165において、前記(7)式で示される形状回帰式とレンズ形状の測定値との差を求める。そして、この差を多項式で近似し、近似式e(x,y)を求める。本第2の実施形態では、一例として母線方向を10次、子線方向を2次とする多項式で近似する。この近似式e(x,y)が非収縮変形量を示している。
【0100】
そして、ステップ167において、各収縮変形率(m、m、m)と非収縮変形量e(x,y)を考慮して、型部材の表面形状を、次の(10)式で示される形状に修正する。
【0101】
z={-f(-mx・x,my・y)-e*(-mx・x,my・y)}/mz ……(10)
【0102】
すなわち、本第2の実施形態では、次の(11)式となる。
【0103】
z={-f(-0.99325・x,0.99215・y)-e*(-0.99325・x,0.99215・y)}/0.99206 …(11)
【0104】
なお、ここで、非収縮変形量の絶対値が、例えば0.1μm以下のように微小な場合には、非収縮変形量に対する収縮変形率の影響を無視することができるため、次の(12)式を用いても良い。
【0105】
z=-f(-mx・x,my・y)/mz-e*(-x,y) ……(12)
【0106】
すなわち、本第2の実施形態では、次の(13)式となる。
【0107】
z=-f(-0.99325・x,0.99215・y)/0.99206-e*(-x,y) ……(13)
【0108】
そして、ステップ168において、上記(11)式又は(13)式で示される表面形状に基づいて、型部材が修正加工される。
【0109】
次に、ステップ158に戻り、修正加工された型部材を用いて前記と同じ成形条件でレンズの射出成形が行われ、ステップ159では、成形されたレンズ形状の測定が前述と同様にして行われる。
【0110】
ステップ159でのレンズ形状の測定が終了すると、ステップ161において、再度レンズ形状の測定値と設計形状とを比較し、その形状誤差が所定の公差内か否かをチェックする。ここで、所定の公差内であれば、ステップ161での判断は肯定され、型部材の再修正は不要なので処理を終了する。しかし、所定の公差内でなければ、ステップ161での判断は否定され、型部材の再修正が必要となり、次のステップ163に移行する。以下、同様な処理が繰り返し行われる。
【0111】
以上説明したように、本第2の実施形態では、型部材の表面形状と成形品の形状との差に基づいて、収縮変形率及び非収縮変形量を求め、この収縮変形率と非収縮変形量とを用いて、型部材の表面形状を修正しているために、従来の方法とは異なり、相似変形による形状誤差と非相似変形による形状誤差とをそれぞれ区別して修正することができ、収縮量を用いて修正する従来の場合と比較して、成形品全体の形状誤差をより低減することが可能となる。
【0112】
すなわち、前述の第1の実施形態との違いは、収縮変形率を決定した後に、更に非収縮変形量を算出し、表面形状の修正にフィードバックしている点である。従って、収縮変形率のみを用いた修正では、必要な精度が得られない場合に本第2の実施形態を適用しても良い。
【0113】
《第3の実施形態》
以下、本発明の第3の実施形態を図9に基づいて説明する。
【0114】
ここでは、便宜上、第1の実施形態と同一形状のレンズ10を同一種類の樹脂で成形するための型部材20を製造するものとし、第1の実施形態との相違点を中心に、図9のフローチャートを用いて、具体的に説明する。
【0115】
図9のステップ201〜205では、前述した第1の実施形態におけるステップ101〜105と同じ処理が行われる。なお、ステップ203にて決定された型部材の表面形状は、便宜上、第1の実施形態の場合と同じ前記(3)式で示されるものとする。
【0116】
ステップ207において、型部材の表面形状が測定される。ここでは、前述した第1の実施形態において、レンズ形状を測定したのと同様にして、超高精度三次元測定機を用いて型部材の表面形状が測定される。
【0117】
そして、ステップ209において、型部材の表面形状の測定結果と前記(3)式との寸法差である製作誤差を求める。さらに、この製作誤差を多項式で近似して、近似式e**(x,y)を求める。本第3の実施形態では、一例として、X軸方向を10次、Y軸方向を2次とする多項式で近似する。
【0118】
次のステップ211〜217では、前述した第1の実施形態におけるステップ107〜113と同じ処理が行われる。但し、前提として、ステップ215での最初の判断は否定されたものとする。なお、便宜上、ステップ217において、前記(7)式と同じ形状回帰式が得られたものとする。
【0119】
次に、ステップ219において、前記(7)式で示される形状回帰式とレンズ形状の測定値との差を求める。そして、この差を多項式で近似し、近似式e(x,y)を求める。本第3の実施形態では、一例として、母線方向を10次、子線方向を2次とする多項式で近似する。ここで決定される近似式e(x,y)が非収縮変形量を示している。
【0120】
続いて、前記型部材の製作誤差e**(x,y)を考慮するため、ステップ221において、上記の非収縮変形量e(x,y)を補正する。補正後の非収縮変形量をe(x,y)とすると、次の(14)式を用いて補正を行う。
【0121】
e(x,y)=e*(x,y)+mz・e**(-x/mx,y/my) ……(14)
【0122】
すなわち、本第3の実施形態では、次の(15)式となる。
【0123】
e(x,y)=e*(x,y)+0.99206・e**(-x/0.99325,y/0.99215) ……(15)
【0124】
そして、ステップ223において、型部材の表面形状を次の(16)式で示される形状に修正する。
【0125】
z={-f(-mx・x,my・y)-e(-mx・x,my・y)}/mz ……(16)
【0126】
すなわち、本第3の実施形態では、次の(17)式となる。
【0127】
z={-f(-0.99325・x,0.99215・y)-e(-0.99325・x,0.99215・y)}/0.99206 …(17)
【0128】
なお、ここで、非収縮変形量の絶対値が、例えば0.1μm以下のように微小な場合には、第2の実施形態で説明したのと同じ理由で、型部材の表面形状を次の(18)式で示される形状としても良い。
【0129】
z=-f(-mx・x,my・y)/mz-e(-x,y) ……(18)
【0130】
すなわち、本第3の実施形態では、次の(19)式となる。
【0131】
z=-f(-0.99325・x,0.99215・y)/0.99206-e(-x,y) ……(19)
【0132】
そして、ステップ224において、上記(17)式又は(19)式で示される表面形状に基づいて、型部材が修正加工される。
【0133】
次に、ステップ207に戻り、前述と同様にして、ステップ207→209→211→212→213の測定、算出等が行われる。
【0134】
ステップ213でのレンズ形状の測定が終了すると、ステップ215において、再度レンズ形状の測定値と設計形状とを比較し、その形状誤差が所定の公差内か否かをチェックする。ここで、所定の公差内であれば、ステップ215での判断は肯定され、型部材の再修正は不要なので処理を終了する。しかし、所定の公差内でなければ、ステップ215での判断は否定され、型部材の再修正が必要となり、次のステップ217に移行する。以下、同様な処理が繰り返し行われる。
【0135】
以上説明したように、本第3の実施形態では、型部材の表面形状と成形品の形状との差に基づいて、収縮変形率と非収縮変形量とを求めるとともに、型部材の製作誤差を考慮して非収縮変形量を補正し、この補正された非収縮変形量と収縮変形率とを用いて型部材の表面形状を修正しているために、相似変形による形状誤差と非相似変形による形状誤差とをそれぞれ区別して修正することができ、特に非相似変形による形状誤差を更に低減することが可能となる。
【0136】
なお、前述の第2の実施形態との違いは、型部材の製作誤差を測定し、この製作誤差を、表面形状の修正にフィードバックしている点である。従って、第2の実施形態では、必要な精度が得られない場合に本第3の実施形態を適用しても良い。
【0137】
以上説明したように、前述の各実施形態に係る成形用型の製造方法によると、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を生産性良く成形するための成形用型を製造することができる。
【0138】
なお、前述の各実施形態では、収縮変形率として、X、Y、Z軸方向毎にそれぞれ1つの値を求めているが、これに限らず、例えば各収縮変形率をX座標値の関数として求めても良い。
【0139】
また、前述の各実施形態では、収縮変形率を、レンズ形状の測定値と上記(6)式との差を最小とするパラメータの最適値から求める場合について説明しているが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0140】
例えば、レンズの光学機能面FAのY軸方向に関する長さ(以下、「レンズ厚」という)から、Y軸方向における収縮変形率を求めても良い。すなわち、レンズ厚の設計値をt,マイクロメータ等の寸法測定器を用いて計測した成形品におけるレンズ厚の実測値をtとすると,次の(20)式に基づいてY軸方向における収縮変形率mを求めることができる。
【0141】
my=(tm/td)my * ……(20)
【0142】
上記(20)式におけるm はY軸方向における収縮変形率の初期見込み値(上記各実施形態では、m =0.993)である。なお、実測値tは、複数の計測点での計測値を平均化した値である。
【0143】
また、一例として図10(A)に示されるように、レンズ10において光学的機能を有していない面11(以下、「レンズ側面11」という)の面上に種々の測長用マーク(以下、「マーク」と略述する)を転写して、X軸方向及びZ軸方向における収縮変形率を求めても良い。
【0144】
例えば、図10(B)に示されるように、レンズ側面11にX軸方向の距離を計測するための1組のマーク(M1、M2)と、Z軸方向の距離を計測するための1組のマーク(M3、M4)とが転写されるように、レンズ側面11に対応する成形用型の型部材(以下、「側面用型部材」という)に浅い溝又は凸部(以下、「マーク型」という)を加工により付加しておくことにより、X軸方向及びZ軸方向における収縮変形率を求めることができる。この場合には、次の(21)式に基づいてX軸方向における収縮変形率mが求められる。
【0145】
mX=(LX’/LX) ……(21)
【0146】
ここで、Lは、マークM1及びM2にそれぞれ対応する側面用型部材における2つのマーク型のX軸方向に関する距離であり、L’は、レンズ側面11におけるマークM1とマークM2とのX軸方向に関する距離である。なお、距離L及びL’は、工具顕微鏡等で測定される。
【0147】
また、次の(22)式に基づいてZ軸方向における収縮変形率mが求められる。
【0148】
mZ=(LZ’/LZ) ……(22)
【0149】
ここで、Lは、マークM3及びM4にそれぞれ対応する側面用型部材における2つのマーク型のZ軸方向に関する距離であり、L’は、レンズ側面11におけるマークM3とマークM4とのZ軸方向に関する距離である。
【0150】
なお、レンズ側面11の代わりに、図10(A)に示されるように、レンズ側面11に対向する光学的機能を有していない面12(以下、「レンズ側面12」という)の面上にマークM1〜M4が転写されていても良い。また、レンズ側面11とレンズ側面12の両方の面上にマークM1〜M4を転写し、それぞれの面について算出された収縮変形率の平均値を最終的な収縮変形率としても良い。さらに、マークの形状は図10(B)に示されるような棒状に限られるものではなく、例えば十字形状であっても良い。また、図10(B)では、それぞれ1組のマークを用いてX軸方向及びZ軸方向の収縮変形率を求めているが、レンズ側面11上に所定の基準点が設けられている場合には、それぞれ1つのマークであっても良い。
【0151】
また、上記マークM1〜M4の代わりに、一例として図11(A)に示されるように、Z軸方向の距離を計測するためのマークとして、X軸方向に長く伸びるライン状の1組のマーク(MzA、MzB)を用い、X軸方向の距離を計測するためのマークとして、X軸方向に所定の間隔で配置された複数(ここではn個)のマークMx(j=1〜n)を用いても良い。勿論、これらのマークをレンズ側面11の面上に転写するためのマーク型が側面用型部材に付加されることとなる。この場合には、Z軸方向及びX軸方向の収縮変形率をそれぞれ1つの数値ではなくX軸方向の位置の関数として求めることができる。
【0152】
先ず、Z軸方向の収縮変形率を求める場合について説明する。図11(A)の一部を抽出して拡大した図11(B)に示されるように、マークMzA上のX座標値がxである点AとマークMzB上のX座標値がxである点BとのZ軸方向に関する距離Lz’を計測する。更に点A及び点Bにそれぞれ対応するマーク型での2点のZ軸方向に関する距離Lzを計測する。そして、次の(23)式に基づいてX座標値がxでのZ軸方向の収縮変形率mz1を求める。
【0153】
mz1=(Lz1’/Lz1) ……(23)
【0154】
同様にして、X座標値がx〜xでのZ軸方向の収縮変形率mz2〜mznをそれぞれ求める。そして、得られたn個の収縮変形率mz1〜mznに対してX座標値に関する多項式近似を行うことにより、Z軸方向の収縮変形率をX軸方向の位置の関数として求めることができる。
【0155】
次に、X軸方向の収縮変形率を求める場合について説明する。ここでは、図11(A)の一部を抽出して拡大した図11(C)に示されるように、マークMxのX座標値をxとするとともに、xとxj+1との中点をxMjとする。先ず、マークMxとマークMxとに基づいて、X座標値がxM1でのX軸方向の収縮変形率mx1を求める。すなわち、マークMxとマークMxとのX軸方向に関する距離Lx’と、マークMx及びマークMxにそれぞれ対応する2つのマーク型のX軸方向に関する距離Lxとを計測する。そして、次の(24)式に基づいて収縮変形率mx1を求め、それをX座標値がxとxとの中点xM1でのX軸方向の収縮変形率とする。
【0156】
mx1=(Lx1’/Lx1) ……(24)
【0157】
続いて、マークMxとマークMxとに基づいて、X座標値がxM2でのX軸方向の収縮変形率mx2を同様にして求める。以下、同様にして、X座標値がxM3〜xM(n−1)でのX軸方向の収縮変形率mx3〜mx(n−1)をそれぞれ求める。そして、得られた(n−1)個の収縮変形率mx1〜mx(n−1)に対してX座標値に関する多項式近似を行うことにより、X軸方向の収縮変形率をX軸方向の位置の関数として求めることができる。
【0158】
このようにZ軸方向及びX軸方向の収縮変形率をX軸方向に関する位置の関数で表現することにより、1つの数値で代表する場合に比べて、より複雑な収縮変形挙動を表現することが可能となる。従って、更に形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を製造することができる。また、成形品の光学機能面を除く面上にマークを転写しているので、光学機能面にマークを転写した場合に問題となる光学的機能への悪影響を完全に回避することができる。
【0159】
なお、この場合には、レンズ側面11の代わりに、レンズ側面12の面上に上記各マークが転写されていても良い。また、レンズ側面11とレンズ側面12の両方の面上に上記各マークを転写し、それぞれの面について算出された収縮変形率の平均値を用いてZ軸方向及びX軸方向の収縮変形率を求めても良い。さらに、マークMxの形状は図11(A)に示されるような棒状に限られるものではなく、例えば十字形状であっても良い。
【0160】
また、この場合において、Z軸方向の収縮変形率をX座標値の関数とする必要がない場合には、n個の収縮変形率mz1〜mznの平均値をZ軸方向の収縮変形率としても良い。同様に、X軸方向の収縮変形率をX座標値の関数とする必要がない場合には、(n−1)個の収縮変形率mx1〜mx(n−1)の平均値をX軸方向の収縮変形率としても良い。
【0161】
また、前述の各実施形態では、XYZ3方向に関してそれぞれ収縮変形率を求めているが、これに限定されるものではない。また、成形品の形状に対する要求精度が高くない場合等は、必ずしも方向によって収縮変形率を区別する必要はなく、最も単純な場合(例えば、成形品の母線方向と子線方向の形状がほぼ同じ場合等)には、前記(5)式で示される形状回帰式における3個のパラメータ(m,m,m)を1種類のパラメータで代用しても良い。
【0162】
さらに、前述の各実施形態では、成形品形状の測定値と形状回帰式とから収縮変形率を求める際に、最小自乗法に基づいて各パラメータ(m,m,m)の最尤推定値を求める手法を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば最小減衰自乗法を初めとする種々の収束演算手法を用いても良い。また、成形品と型部材の任意の共通部分の寸法(例えば母線方向の長さや子線方向の厚み、光軸方向の厚み等)を実測し、それらの比を求めることで各パラメータ(m,m,m)を決定しても構わない。あるいは型部材に微細溝のようなマークを施し、該マークを目印にして型部材と成形品のそれぞれ対応する寸法を実測するようにしても良い。
【0163】
また、形状回帰式における3個のパラメータ(m,m,m)を2種類のパラメータで代用しても勿論構わない。例えば、m=m=mとおくと、前記(1)式の第2項に対応する形状回帰式は、次の(25)式のように書き換えることができる。
【0164】
c2・(my・y)2/[1+{1-(1+K2)(c2・(my・y))2}0.5]/mz
=c2・(mc・y)2/[1+{1-(1+K2)(c2・(mc・y))2}0.5]/mC
=c2・mc・y2/[1+{1-(1+K2)(c2・mc・y)2}0.5]
=(mc・c2)y2/[1+{1-(1+K2)((mc・c2)y)2}0.5] ……(25)
【0165】
ここで、mというパラメータは、上記(25)式から明らかなように、(1)式の第2項に含まれる子線方向の近軸曲率c2の相似変形率を示すパラメータに他ならない。従って、成形プロセスにおける子線方向の近軸曲率c2の相似変形率mを求め、次の(26)式に基づいて型部材の子線方向の設計形状g(y)を定めるという方法も本発明の範疇に属することは言うまでもない。
【0166】
g(y)=(c2/mc)y2/[1+{1-(1+K2)((c2/mc)y)2}0.5] ……(26)
【0167】
また、前述の各実施形態では、各収縮変形率の初期見込み値(m 、m 、m )として、0.993という値を用いているが、未知のパラメータに対しては、適当な値、例えば0.98以上1以下の適当な値を決定しても良い。
【0168】
さらに、前述の各実施形態では、型部材の表面形状と成形品の形状測定値との差から収縮変形率を算出しているが、要求される形状精度があまり高くない場合には、経験的に得られている既知の値を収縮変形率としても良い。これにより、表面形状の修正を効率的に行うことができる。
【0169】
なお、前述の各実施形態では、光学素子の成形素材として、非晶質ポリオレフィン樹脂を用いているが、これに限定されるものではない。透明性が要求される光学素子を成形する場合には、軟化温度がそのガラス転移温度である熱可塑性の非晶質樹脂、例えば、ポリメタアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式アクリル樹脂、環状オレフィンコポリマ等を使用しても良い。また、ミラーのような透明性を必要としない光学素子や,光学素子以外の形成品では、前記樹脂に限定されるものではなく、軟化温度がその融解温度である結晶性樹脂を成形素材として使用することも可能である。また、上記熱可塑性樹脂のみならず、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂、あるいはガラス等も成形素材として用いることが可能である。
【0170】
また、前述の各実施形態では、射出成形法により、光学素子を成形しているが、成形方法としては、射出成形法のみならず、圧縮成形、ブロー成形、ガスインジェクション成形、熱プレス成形、あるいは、特開平6−304973号公報や特開平11−028745号公報で開示されているようなヒケを誘導する低圧成形法など、種々のプラスチック成形法を適用することが可能である。また、ガラス母材の表面に光硬化性樹脂を形成するハイブリッドレンズの加工や、成形素材にガラスを用いたガラスプレス成形にも適用可能である。つまり、成形加工時に成形素材の収縮または膨張を伴うような型転写成形であれば適用可能である。
【0171】
さらに、前述の各実施形態では、成形用型として金型の場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えばセラミック等の非金属製の成形用型であっても良い。
【0172】
また、前述の各実施形態では、多項式近似を行う際に、母線方向に10次、子線方向に2次の多項式を用いているがこれに限定されるものではなく、要求される精度や、形状誤差の程度によって変更することができる。
【0173】
なお、前述の各実施形態では、光学機能面が凸面の場合について説明しているが、勿論これに限定されるものではなく、例えば平面であっても良い。また、光学機能面の形状が前記(1)式で示されない場合であっても、なんらかの関数で示すことができれば、前述の各実施形態と同様な手順で成形用型を製造することができる。
【0174】
さらに、前述の各実施形態では、型部材の表面形状及び成形品の形状を測定する際に、超高精度三次元測定機を用いたが、これは接触型でも非接触型でも良い。そして、三次元測定機に必要な測定精度は、成形品に要求される精度によって異なる。また、レンズの光学機能面が球面であれば、フィゾー干渉計などの干渉計を用いても良い。
【0175】
次に前述の各実施形態における型部材の修正加工法の一例について、説明する。ここでは、修正量が小さいので、切削工具ではなく、一例として図12に示されるように研磨工具40を用いて修正加工を行う。
【0176】
先ず、型部材の修正前後の各表面形状に基づいて、修正量を算出し、この修正量をXY平面内の高さデータZxy(いわゆるZmap)に変換する。ここで、添え字x,yは、X軸方向及びY軸方向の加工位置をそれぞれ示している。さらに、図13に示されるように、このZmapを研磨工具40の滞留時間Wxy(いわゆるWmap)に変換する。なお、ここでの変換は、同一の条件(金型の材質、研磨工具の種類、研磨工具の回転数等)下での実測データに基づいて作成された変換テーブルを参照しながら行われる。これは、研磨工具40による研磨量が、研磨時間、すなわち研磨工具の滞留時間に関係しているという知見に基づいている。
【0177】
次に、型部材が金型加工機の所定位置にセットされると、図12に示されるように、回転している研磨工具40を型部材の最初の加工位置P11に点接触させる。ここでの研磨工具40の滞留時間がW11になると、図14に示されるように、研磨工具40の接触位置がP12になるように研磨工具40又は型部材を移動させ、その位置に時間W12だけ滞留させる。このようにして、全ての加工位置についてWmapに基づいて滞留時間を変えながら加工を行う。なお、加工位置は、X方向及びY方向ともに面に沿った長さにおいて等間隔(0.1〜0.2mm程度)で設定されている。そして、修正加工が終了した型部材は、所定の仕上げ処理等が行われ完成する。
【0178】
本発明に係る成形用型は、前述の各実施形態と同様な方法で、成形品に含まれる形状誤差が低減されるように最適化された設計情報に基づいて製造される。
【0179】
また、本発明に係る成形方法は、前述の各実施形態と同様な方法で、成形品に含まれる形状誤差が低減されるように最適化された設計情報に基づいて製造された成形用型を用い、しかも転写した際に安定した成形品の形状が得られるような所定の成形条件下で成形品の成形を行うので、形状誤差が小さい成形品を安定して成形することが可能となり、その結果として形状精度に優れた成形品を生産性良く成形することができる。
【0180】
なお、本発明に係る成形品は、プリズム、回折格子、光ファイバ用フェルール及び光学ハウジング等であっても良い。
【0181】
さらに、前述の各実施形態では、実際に成形品の成形及び型部材の加工を行っているが、計算機等を用いたシミュレーションにより、成形品の成形及び型部材の加工を行い、それらの結果に基づいて、最適な型部材の表面形状を設計し、加工データを求めても良い。
【0182】
《成形用型の設計装置》
次に、本発明に係る成形用型の設計装置の一実施形態を図15に基づいて説明する。
【0183】
図15には、本発明に係る成形用型の設計装置500の機能がブロック化されて示されている。この設計装置500は、型部材の表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られるような成形条件を決定する設定部504と、前記成形条件で成形される成形品の形状と表面形状との差に基づいて表面形状に対する成形品の収縮変形率を算出する形状変形算出部508と、前記収縮変形率に基づいて表面形状を修正する型形状修正部511とを備えている。
【0184】
ここで、前記設定部504は、初期条件を入力する初期条件入力部501と、前記初期条件に基づいて型部材の表面形状を決定する型形状設定部503と、この表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られるような成形条件を決定する成形条件設定部505とから構成されている。
【0185】
また、前記形状変形算出部508は、前記成形条件で転写された成形品の形状と型部材の表面形状との差である形状変形量を抽出する形状変形量抽出部507と、前記形状変形量に基づいて表面形状に対する成形品の収縮変形率を算出する収縮変形率算出部509とから構成されている。
【0186】
次に、設計装置500による成形用型の設計方法について説明する。
【0187】
先ず、前記初期条件入力部501を介して、成形品の設計形状、成形品の素材となる樹脂の種類、型部材の材料、成形装置等の初期条件が入力されると、前記型形状設定部503により、樹脂の収縮率を考慮した型部材の表面形状データが決定される。
【0188】
また、前記成形条件設定部505により、前記初期条件と型部材の表面形状データとに基づいて、該表面形状データに対応する型部材の表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られるような成形条件(例えば、射出成形法で成形される場合には、樹脂温度、型温度、射出速度、射出圧力、冷却時間等)が決定される。さらに、ここでは、初期条件として入力された成形装置に最適な成形用型の方案(型部材の形状、樹脂の注入経路、空気抜きの位置等)も決定される。
【0189】
次に、前記形状誤差抽出部507により、前記成形条件で転写された成形品の形状データと型部材の表面形状データとの差である形状変形量が抽出される。なお、成形品の形状データは、成形のシミュレーションで算出される。
【0190】
そして、前記収縮変形率算出部509により、前記形状変形量に基づいて、表面形状に対する成形品の収縮変形率が算出される。なお、ここでは、前述した成形用型の製造方法の場合と同様の手法を用いた演算により収縮変形率が算出される。また、この収縮変形率に対応する変形量では、形状誤差を所定の値以下まで低減できない場合には、更に前述した成形用型の製造方法の場合と同様にして、前記形状変形量と前記収縮変形率に対応する変形量との差が、非収縮変形量として算出される。
【0191】
前記型形状修正部511により、前記収縮変形率に基づいて型部材の表面形状データが修正される。なお、ここでは、前述した成形用型の製造方法と同様の手法を用いた演算により表面形状データが修正される。また、前記収縮変形率算出部509により非収縮変形量が算出された場合には、前記収縮変形率と非収縮変形量とに基づいて型部材の表面形状データが修正される。更に前記型形状修正部511は、前記修正された表面形状データに基づいて最適な加工データを作成し、該加工データをNCデータに変換するとともに、図示しない金型加工機にネットワークを介して送付することも可能である。
【0192】
以上説明したように、本実施形態に係る成形用型の設計装置によると、形状変形量に基づいて算出される収縮変形率(及び非収縮変形量)をフィードバックして型部材の表面形状データを修正するために、成形に際して成形品の形状誤差を減少させることが可能となり、結果的に形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を設計することができる。
【0193】
なお、本実施形態では、実測値を用いないで型部材の表面形状データを修正しているが、既成の成形用型を修正する場合には、修正前の型部材の表面形状データ及び成形品の形状データにそれぞれ実測値を用いても良い。
【0194】
《成形用型の設計プログラム》
また、本発明に係る成形用型の設計プログラムに従って、型設計用コンピュータが所定の手順を実行することにより、成形用型の設計を行うことができる。以下、この場合の一実施形態について、上記設計用コンピュータのCPU(中央演算処理装置)によって、上記設計プログラムに従って実行される制御アルゴリズムを示す、図16のフローチャートに基づいて簡単に説明する。
【0195】
前提として、不図示の型設計用コンピュータ(例えば、通常のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等)が備える記憶装置に本発明に係る成形用型の設計プログラムが格納されているものとする。また、記憶装置には、後述する樹脂の種類とその収縮率との関係を示すテーブルデータがデータベースとして格納されているものとする。
【0196】
図16のフローチャートに対応する制御アルゴリズムがスタートするのは、オペレータからの指示に応じて、設計プログラムが記憶装置から主メモリに転送(ロード)されたときである。
【0197】
先ず、図16のステップ551では、オペレータによって、成形品の設計形状、成形品の素材となる樹脂の種類、成形用型の材料等の初期条件が入力されるのを待つ。
【0198】
そして、必要な初期条件が入力されると、次のステップ553に進んで、入力された樹脂の種類に応じて収縮変形率の初期見込み値を決定する。ここでは、記憶装置内に格納されている前記データベースから入力された樹脂の種類に対応する収縮率を抽出することにより、上記の初期見込み値を決定する。
【0199】
次のステップ555では、前記収縮変形率の初期見込み値を考慮して、成形品の設計形状よりも少し大きめのキャビティが形成されるように型部材の表面形状データを決定する。
【0200】
次のステップ557では、先に入力された初期条件と上記ステップ555で決定した型部材の表面形状データとに基づいて、該表面形状データに対応する型部材の表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られるような成形条件を決定する。
【0201】
次のステップ559では、上記ステップ557で決定された成形条件下で、上記の表面形状データに対応する型部材の表面形状を転写した際に得られるであろう成形品の形状誤差を、所定の方法で算出する。ここで、所定の方法とは、通常の射出成形のシミュレーションで行われる方法と同様の方法である。
【0202】
次のステップ561では、上で算出した形状誤差が所定の公差内であるか否かを判断する。そして、公差内である場合には、表面形状の修正が必要ないと判断して処理を終了する。一方、公差内でない場合には、表面形状の修正が必要であると判断し、ステップ562に移行する。
【0203】
ステップ562では、成形品の形状データと型部材の表面形状データとの差である形状変形量を算出し、次のステップ563に進んで、前記形状変形量に基づいて、型部材の表面形状に対する成形品の収縮変形率を算出する。なお、このステップ563においては、前述した成形用型の製造方法の場合と同様の手法を用いた演算により収縮変形率が算出される。
【0204】
次のステップ565では、上記ステップ563で算出した収縮変形率に対応する変形量で、成形品の形状誤差を所定の公差以下まで低減できるか否かを演算により判断する。そして、このステップ565における判断が肯定された場合、すなわち所定の公差以下まで低減できると判断した場合には、ステップ569に移行する。一方、ステップ565における判断が否定された場合、すなわち所定の公差以下まで低減できないと判断した場合には、ステップ567に移行して、更に前記形状変形量と収縮変形率に対応する変形量との差から非収縮変形量を算出する。なお、このステップ565においては、前述した成形用型の製造方法の場合と同様の手法を用いた演算により非収縮変形量が算出される。
【0205】
そして、ステップ569では、前記収縮変形量(必要な場合は更に前記非収縮変形量)に基づいて、前記型部材の表面形状の修正データを算出する。そして、ステップ559に戻り、以後上記ステップ561における判断が肯定されるまで前述の処理、判断を繰り返し行う。
【0206】
そして、実行結果、すなわち型部材の最終的な設計データは記憶装置に保存されるとともに、図示しない表示装置(CRTディスプレイ等)に表示される。
【0207】
以上説明したように、本実施形態に係る成形用型の設計プログラムによると、コンピュータに、上記のステップ551〜569の処理を実行させることにより、型部材の表面形状の修正データが算出される際に、形状変形量に基づいて算出される収縮変形率(及び非収縮変形量)をフィードバックするようになっている。
【0208】
従って、修正された表面形状データに基づいて製造された成形用型は、成形に際して成形品の形状誤差を減少させることが可能な成形用型となる。すなわち、本実施形態に係る成形用型の設計プログラムによると、形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を設計することができる。
【0209】
また、設計用コンピュータ内で仮想的に成形用型の製作及び射出成形のシミュレーションを行うことが可能であるため、上述した手順で求められた型部材の表面形状データに基づいて、種々のコンピュータシミュレーションを行い、その結果から加工手順を含むさらに最適な加工データ(NCデータ等)を作成することも可能である。
【0210】
《光学システム》
次に、本発明に係る光学システムの実施形態について説明する。
【0211】
まず、光学システムの一実施形態を図17に基づいて説明する。
【0212】
図17には、本発明に係る光学システム600の概略構成が示されている。この光学システム600は、光源としての半導体レーザ601、該半導体レーザ601からの光を所定角度範囲で等角速度的に偏向する偏向面を有する偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)604、該回転多面鏡604にて偏向された光を等速度的な光に変換する光学系としてのレーザ走査光学系605、及び該レーザ走査光学系605からの光の方向を変更する(光路を折り曲げる)折り返しミラー(折り曲げミラー)608等を備えている。ここで、レーザ走査光学系605は、前述した成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて例えば射出成形により成形された3種類の光学素子としての走査レンズ605a、605b、605cから構成されている。
【0213】
ここで、光学システム600の動作について簡単に説明する。半導体レーザ601から出射された光は、レンズ602およびレンズ603を介して、回転多面鏡604の偏向面近傍に一旦結像される。この回転多面鏡604は、一定の速度で図中の矢印C方向に回転しており、その回転に伴って偏向面近傍に結像された光は等角速度的に偏向される。この偏向された光は、さらに各走査レンズ605a、605b、及び605cを順次透過し、折り返しミラー608の長手方向(主走査方向)を所定角度範囲内で等速度的に走査する光に変換される。そして、この光は、折り返しミラー608で反射されて走査対象である感光体ベルト606表面を走査する。
【0214】
例えば、本実施形態に係る光学システム600がデジタル複写機に使用された場合には、半導体レーザ601の光は複写画像に対応する画像情報によって、その光強度が変調されており、この光が感光体ベルト606表面に結像することにより、感光体ベルト606表面に複写画像の静電潜像が形成される。従って、レーザ走査光学系605における走査方向や走査速度等の走査精度が、複写品質に大きな影響を与えることとなる。すなわち、各走査レンズ605a、605b、605cの形状精度が複写品質に大きな影響を与える。
【0215】
しかるに、本実施形態に係る光学システム600では、各走査レンズ605a、605b、605cは前述した成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて例えば射出成形により成形されているため、形状精度に優れており、前記回転多面鏡604にて等角速度的に偏向された光を精度良く等速度的に走査する光(スキャンビーム)に変換することができる。従って、複写すべき情報を正確に再現することが可能となる。
【0216】
次に、本発明に係る光学システムの他の実施形態を図18に基づいて説明する。
【0217】
図18には、他の実施形態に係る光学システム700の概略構成が示されている。この光学システム700は、光源としての半導体レーザ701、該半導体レーザ701からの光を等角速度的に偏向する偏向面を有する偏向手段としての回転多面鏡704、該回転多面鏡704にて偏向された光を等速度的に走査する光に変換する光学系としてのレーザ走査光学系709、及び該レーザ走査光学系709からの光の方向を変更する折り返しミラー708b等を備えている。この場合、レーザ走査光学系709は、前述した成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて例えば射出成形により成形された2種類の光学素子としての走査ミラー709a及び走査レンズ709bから構成されている。
【0218】
ここで、光学システム700の動作について簡単に説明する。半導体レーザ701から出射された光は、レンズ702およびレンズ703を介して、回転多面鏡704の偏向面近傍に一旦結像される。この回転多面鏡704は、一定の速度で図中矢印B方向に回転しており、その回転に伴って偏向面近傍に結像された光は等角速度的に偏向される。この偏向された光は、走査ミラー709a及び折り返しミラー708aを介して走査レンズ709bに入射され、折り返しミラー708bの長手方向を所定角度範囲で等速度的に走査する光に変換される。そして、この光は、折り返しミラー708bで反射されて走査対象である感光体ベルト706表面を走査する。
【0219】
本実施形態に係る光学システム700では、走査ミラー709a、及び走査レンズ709bは前述した成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて例えば射出成形により成形されているため、形状精度に優れており、前記回転多面鏡704にて等角速度的に偏向された光を精度良く等速度的に走査する光(スキャンビーム)に変換することができる。従って、例えば、デジタル複写機に使用された場合には複写すべき情報を正確に再現することが可能となる。
【0220】
次に、本発明に係る光学システムのその他の実施形態として画像形成装置について説明する。
【0221】
図19には、一実施形態に係る画像形成装置としてのレーザプリンタ800の概略構成が示されている。
【0222】
このレーザプリンタ800は、感光層が表面に形成されている像担持体としての感光体ドラム806、画像情報を含むレーザ光を射出する光源としてのレーザ光源804、該レーザ光源804からの光を走査し画像情報の静電潜像を前記感光体ドラム806の表面に形成する光学系としての走査光学系810、前記静電潜像を現像しトナー画像を形成する現像部812、転写手段としての転写部820、及び前記トナー画像を用紙上に定着する熱定着部821等を備えている。
【0223】
ここで、前記走査光学系810は、前述した成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて例えば射出成形により成形された3種類の光学素子としての走査レンズ810a、810b、810cを備えている。また、前記現像部812は、トナーTが格納されているトナー室814と、該トナー室814のトナーTを前記感光体ドラム806の表面に付着させる現像スリーブ813とを有している。さらに、前記熱定着部821は、不図示のヒータが内蔵された定着ローラ821aと、加圧ローラ821bとで構成され、この加圧ローラ821bは、不図示の付勢手段によって、定着ローラ821aに押し当てられている。
【0224】
ここで、レーザプリンタ800の動作について簡単に説明する。電源が投入され、トナー量のチェック等の各種準備処理が終了すると、スタンバイ状態になる。ここで、感光体ドラム806は、図面内で時計回り(矢印方向)に回転し、ローラ状の帯電部811によってドラム表面が一様に帯電される。そして、例えばコンピュータのような画像情報を作成する作成装置(不図示)から画像情報が図示しない入力部に入力されると、該画像情報に基づいて強度変調されたレーザ光がレーザ光源804から射出される。この強度変調された光は、図示しない偏向部で偏向されて走査光学系810に入射され、光路上に配置されている走査レンズ810a、810b、810cをそれぞれ透過し、図示しないミラーを介して光Lとして感光体ドラム806に射出される。なお、走査光学系810では、入射される光が各走査レンズ810a、810b、810cによって、感光体ドラム806の長手方向に所定角度範囲で等速で走査する光に変換される。そして、感光体ドラム806の表面に光Lが照射されると、ドラム表面の帯電状態が変化し、画像情報に対応する静電潜像が形成される。
【0225】
さらに、感光体ドラム806の回転とともに、現像スリーブ813を介してトナーTがドラム表面の帯電部分に付着される。これにより、感光体ドラム806の表面に形成された静電潜像は現像され、トナー画像が得られる。
【0226】
他方、給紙カセット816内の用紙817は、給紙ローラ815と不図示の付勢部材によって、上から順に繰り出され、さらに分離パッド818で1枚の用紙が分離され、レジストローラ対819の前面に送られ、そこで待機する。
【0227】
そして、前述した静電潜像の現像処理にタイミングを合わせてレジストローラ対819が回転すると、用紙はローラ状の転写部820に搬送される。転写部820では、感光体ドラム806の表面のトナー画像が用紙に転写される。
【0228】
転写後の用紙は、そのまま熱定着部821に搬送され、定着ローラ821aと加圧ローラ821bとの間を通過する際に用紙上のトナー画像に熱と圧力が加えられ、これによってトナー画像が用紙上に定着される。
【0229】
画像が定着された後、用紙は画像面を下にして図中矢印Aで示す方向に排出されプリンタ本体上に順次スタックされる。一方、トナー画像を用紙に転写した後の感光体ドラム806は、そのまま回転しながらクリーニングブレード822でドラム表面の残留トナーが除去され、帯電部811による再度の帯電に備える。
【0230】
用紙上に転写される画像の画質は、前述した走査光学系810における光の走査精度に依存している。すなわち、高画質の画像を形成するためには、レーザ光源804からの光が感光体ドラム806の表面で結像し、しかも走査方向及び走査速度が一定であることが必要である。
【0231】
本実施形態に係るレーザプリンタでは、前述した成形用型の成形用型の製造方法によって製造された成形用型を用いて、例えば射出成形により成形された走査レンズを使用しているために、設計形状との形状誤差が小さく、設計時の光学的機能を有しており、その結果として正確な走査が可能となり、高画質の画像を形成することができる。
【0232】
なお、走査光学系810は、必ずしも3種類の走査レンズを具備する必要はなく、また、走査ミラー等のレンズ以外の光学素子を含むことも可能である。
【0233】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る成形用型の製造方法によれば、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を製造することができるという効果がある。
【0234】
また、本発明に係る成形用型によれば、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を生産性良く成形することができるという効果がある。
【0235】
また、本発明に係る成形方法によれば、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を生産性良く成形することができるという効果がある。
【0236】
また、本発明に係る成形用型の設計装置及び設計プログラムによれば、成形条件を厳密に制御する必要がなく、しかも特殊な成形装置や補助装置を必要とせずに形状精度に優れた成形品を成形するのに好適な成形用型を設計することができるという効果がある。
【0237】
また、本発明に係る成形品及び光学素子によれば、形状誤差を低減するように設計、製造された成形用型を用いることにより、形状精度を向上させることができるという効果がある。
【0238】
また、本発明に係る光学システムによれば、形状精度に優れた光学素子を用いることにより、走査精度を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において成形される光学素子(レンズ)の外形形状を示す図である。
【図2】本発明の実施形態において製造される成形用型を構成する型部材の形状を示す図である。
【図3】本発明に係る成形用型の製造方法の第1の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4(A)及び図4(B)は、それぞれレンズの設計形状を説明するための図である。
【図5】図5(A)及び図5(B)は、それぞれ型部材の座標系と成形品の座標系との関係を説明するための図である。
【図6】型部材の切削加工を説明するための図である。
【図7】超高精度三次元測定機での形状測定の手順を説明するための図である。
【図8】本発明に係る成形用型の製造方法の第2の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明に係る成形用型の製造方法の第3の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、それぞれ測長用マークを用いてX軸方向及びZ軸方向の成形品の収縮変形率を求める方法を説明するための図である。
【図11】図11(A)及び図11(B)は、それぞれ測長用マークを用いてX軸方向に関する位置の関数としてX軸方向及びZ軸方向の成形品の収縮変形率を求める方法を説明するための図である。
【図12】型部材の修正加工を説明するための図である。
【図13】Z軸方向の修正量から研磨工具の滞留時間への変換を説明するための図である。
【図14】型部材の修正加工時における研磨方向を説明するための図である。
【図15】本発明に係る成形用型の設計装置を説明するための機能ブロック図である。
【図16】本発明に係る型設計コンピュータのプログラムを説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明に係る光学システムの第1の実施形態を説明するための図である。
【図18】本発明に係る光学システムの第2の実施形態を説明するための図である。
【図19】本発明に係る光学システムとしての画像形成装置の一実施形態を説明するための図である。
【図20】図20(A)及び図20(B)は、それぞれ従来例の形状誤差を説明するための図である。
【符号の説明】
10…成形品(レンズ)、20…型部材、500…成形用型の設計装置、600…光学システム(第1の実施形態)、604…偏向手段(回転多面鏡:光走査系の一部)、605…光学系(レーザ走査光学系:光走査系の一部)、605a,605b,605c…光学素子(走査レンズ)700…光学システム(第2の実施形態)、704…偏向手段(回転多面鏡:光走査系の一部)、709…光学系(レーザ走査光学系:光走査系の一部)、709a…光学素子(走査ミラー)、709b…光学素子(走査レンズ)、800…画像形成装置(レーザプリンタ)、804…光源、806…像担持体(感光体ドラム)、810…光学系(走査光学系:光走査系の一部)、810a,810b,810c…光学素子(走査レンズ)、820…転写手段(転写部)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a molding die, a method for producing the molding die,as well asMolding methodRelated toMore specifically, a molding die for molding precision parts such as plastic lenses, a method for producing a molding die for producing the molding die,as well asMolding method for molding using the molding dieConcerning.
[0002]
[Prior art]
Since optical components such as lenses are inexpensive and light, relatively many plastic components such as plastic are used. And most of the optical parts made of resin are manufactured by an injection molding method and a method similar thereto. In the injection molding method, a molding die such as a mold having a cavity having a shape similar to that of a molded product is used. The surface of the mold member constituting the molding die is processed into a predetermined surface shape based on the design shape of the molded product in order to form the cavity.
[0003]
Then, the molten resin is injected into the cavity of the molding die while applying pressure, and after cooling, the solidified resin is separated from the molding die, whereby a molded product having a predetermined shape to which the surface shape of the mold member is transferred is obtained. can get.
[0004]
As the resin for injection molding, thermoplastic resins such as amorphous polyolefin and acrylic are used for optical parts, and the resin is heated and melted to 200 ° C. or more, and the mold is kept in a molten state. Injected into. Therefore, the molded product is deformed due to shrinkage that occurs when the injected resin is solidified, thermal shrinkage that occurs when it is cooled to room temperature, and the shape is smaller than the cavity of the molding die. Therefore, in order to compensate for the deformation, a cavity shape is formed by approximating the deformation of the molded product as a similar deformation and multiplying the design shape of the molded product by the inverse of the isotropic deformation rate (heat shrinkage rate). In addition, the surface shape of the mold member was designed.
[0005]
By the way, in a laser printer, a digital copying apparatus, and the like, a resin optical element molded by an injection molding method or the like is often used from the viewpoint of cost. In recent years, as the demand for image quality has increased, there has been a growing interest in the accuracy of the shape of optical elements used in scanning optical systems that have a significant effect on image quality. On the other hand, it is necessary to satisfy the demand for price reduction at the same time, and the demand for high-precision plastic optical elements is increasing.
[0006]
In a molded product by injection molding, non-uniform internal stress is generated due to non-uniformity of cooling rate, non-uniformity of resin temperature, asymmetry of molded product shape, and the like. Also, the injection pressure is not evenly applied to the resin injected into the cavity, but varies, which makes the resin density non-uniform. These all cause uneven deformation of the molded product. That is, in practice, the deformation generated in the molded product includes not only similar deformation but also non-similar deformation. Accordingly, it has been difficult to mold a molded product that satisfies the required shape accuracy with a molding die designed and manufactured by approximating the deformation of the molded product as a similar deformation. This indicates that in order to obtain a molded product having a highly accurate shape, it is important to design a molding die in consideration of various deformations that occur in the molded product.
[0007]
Therefore, in the method disclosed in Japanese Patent No. 2898197, the shape of a molded product formed by using a mold member having a predetermined surface shape is measured, and the dimensional difference between the measured value and the design shape of the molded product is calculated. A certain shape error is obtained, and the shape of the mold member is corrected so as to reduce the shape error, thereby improving the shape accuracy of the molded product.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method disclosed in the above-mentioned Japanese Patent No. 2898197, the shape error of the molded product is reduced as compared with the case where the mold is designed by approximating the deformation of the molded product described above as a similar deformation. However, since the similar deformation and the non-similar deformation are not distinguished from each other and are handled together as a shape error, there is a disadvantage that the similar deformation cannot be sufficiently reduced. With respect to this inconvenience, the result when a computer simulation is specifically performed will be described. First, for example, the shape of a molded product when it is molded using a mold member having a surface shape as shown in FIG. However, here, for convenience, it is assumed that only similar deformation with a similar deformation rate m occurs during molding. Then, an error in the shape of the molded product with respect to the surface shape of the mold member is calculated. Next, this error is subtracted from the surface shape of the mold member to correct the surface shape. And the shape of the molded product at the time of shape | molding using the type | mold member which has this corrected surface shape is calculated again. However, here, similarly to the above, it is assumed that only similar deformation with a similar deformation rate m occurs during molding. Further, the calculated shape of the molded product is compared with the design shape of the molded product to obtain a shape error. As a result, for example, when the similarity deformation rate m is set to 0.993, as shown in FIG. 20B, a shape error of about 0.5 μm remains in Peak to Valley. That is, it turns out that the similar deformation | transformation in the case of shaping | molding is not fully reduced. Further, the magnitude of the shape error depends on the shape of the molded product, and in some cases may be 1 μm or more.
[0009]
In the future, with increasing demand for high image quality in laser printers and the like, it is inevitable that submicron-order shape accuracy will be required for optical parts made of resin, and it is difficult to satisfy this requirement with conventional methods. It is expected that
[0010]
The present invention has been made under such circumstances. The first object of the present invention is that it is not necessary to strictly control the molding conditions, and it is excellent in shape accuracy without requiring a special molding device or auxiliary device. Another object of the present invention is to provide a method for manufacturing a molding die that can manufacture a molding die suitable for molding a molded product.
[0011]
In addition, the second object of the present invention is to form a molded product having excellent shape accuracy with high productivity without the need to strictly control the molding conditions and without requiring a special molding device or auxiliary device. An object of the present invention is to provide a mold for molding and a molding method using the mold.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
From a first viewpoint, the present invention provides:A method for manufacturing a molding die, which has a cavity having a predetermined shape and manufactures a molding die for molding a molded product by transferring a surface shape of the mold member forming the cavity to the molding material. The molding conditions for obtaining a stable molded product shape when the surface shape is transferredDecision processWhen;A step of molding under the molding conditions; a step of measuring a shape of a molded product molded under the molding conditions; and a shape error that is a difference between a measured value and a design value of the shape of the molded product,Of the molded product during the moldingDetermining shrinkage deformation rates for a plurality of directions;And the aboveFor multiple directionsBased on shrinkage deformation rate,The step of correcting the surface shape to a shape that reduces the shape error contained in the molded productWhen;Modifying the mold member based on the modified surface shape;The manufacturing method of the shaping | molding die containing this.
[0016]
  In the present specification, the “stable shape of the molded product” does not necessarily mean the same shape as the design shape, and includes a shape having a constant shape error with respect to the design shape. Further, in the present specification, the “molding conditions for obtaining a stable molded product shape” means that a molded product having a stable shape is not molded unless the molding conditions are strictly met. not,DecisionThe molding condition means that the shape of the molded product hardly changes even if the molding is performed in a state where there is some variation with respect to the molding condition.
[0017]
  According to this,First,The molding conditions are such that a stable molded product shape is obtained when the surface shape of the mold member is transferred.DecisionIs done. Here, for example, when the surface shape of the mold member is transferred to the molding material by injection molding, the molding temperature, molding material temperature, injection speed, injection pressure, cooling time, etc. are the molding conditions.DecisionIs done.Then, molding is performed under the determined molding conditions.
[0018]
  AndThe shape of the molded part is measured,Based on the shape error, which is the difference between the measured value and the design value of the shape of the molded product,Shrinkage deformation rate isRespectivelyIt is determined.
[0019]
  Furthermore,For shrinkage deformation rate in multiple directionsBased on this, the surface shape of the mold member is corrected so as to reduce the shape error included in the molded product. That is, for the design shape of the molded productFor multiple directionsSince the cavity shape considering the shrinkage deformation rate is obtained and the surface shape of the mold member is corrected based on this cavity shape, it is included in the molded product compared with the case where it is corrected by the conventional shrinkage amount. The shape error can be further reduced.Then, the mold member is corrected based on the corrected surface shape.
[0020]
  Therefore,It is not necessary to strictly control the molding conditions, and it is possible to manufacture a molding die suitable for molding a molded product having excellent shape accuracy without requiring a special molding device or auxiliary device.
[0036]
From the second point of view, the present inventionA molding die manufactured by a method for manufacturing a molding die.
[0037]
According to this, the molding die according to the present invention is manufactured based on design information optimized so as to reduce the shape error included in the molded product.
[0038]
From a third viewpoint, the present invention provides:As a mold for moldingOf the present inventionUsing a molding die, and molding a molded product by transferring a surface shape of a mold member included in the molding die to a molding material under a predetermined molding condition in which a stable molded product shape is obtained. This is a molding method.
[0039]
  According to this, it was manufactured based on design information optimized so as to reduce the shape error contained in the molded product.Of the present inventionThe molded product is molded under the predetermined molding conditions so that a stable molded product shape can be obtained when transferred using a molding die, so that a molded product with a small shape error can be stably molded. As a result, it is not necessary to strictly control the molding conditions, and a molded product having excellent shape accuracy can be molded with high productivity without requiring a special molding device or auxiliary device.
[0060]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, a method for producing a molding die according to the present invention will be described.
[0061]
<< First Embodiment >>
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0062]
FIG. 1 shows an outer shape of an optical element 10 molded using a molding die manufactured by the manufacturing method according to the present invention. The optical element 10 is a scanning lens (fθ lens) used in a laser printer or the like, and has optical functional surfaces FA and FB. Here, the optical axis direction of the lens is the Z-axis direction, the longitudinal direction of the lens (hereinafter referred to as “bus line”) is the X-axis direction, and the short side of the lens (hereinafter appropriately referred to as “sub-bar”) is the Y-axis direction. And In the present embodiment, as an example, it is assumed that the lens 10 having a bus bar length of 150 mm, a child bar length of 8 mm, and a maximum length in the optical axis direction of 30 mm is molded. Furthermore, as a molding material of the lens 10, an amorphous polyolefin resin is used as an example.
[0063]
The optical functional surface FA of the lens 10 has an aspheric shape. In the aspherical shape, z is a value in the Z-axis direction (hereinafter referred to as “depth” as appropriate), x is a value in the X-axis direction (hereinafter referred to as “lens height in the bus direction” as appropriate), and y is in the Y-axis direction. It is generally known that the value (hereinafter referred to as “the lens height in the sub-wire direction”) is generally expressed by the following equation (1).
[0064]
[Expression 1]
Figure 0003973430
[0065]
Here, c1 is a curvature in the busbar direction in the vicinity of the optical axis (hereinafter referred to as “paraxial curvature in the busbar direction” as appropriate), and c2 is a curvature in the direction of the slaveline in the vicinity of the optical axis (hereinafter appropriately referred to as “paraxial in the slaveline direction”). K1 is a conic constant in the bus direction, and k2 is a conic constant in the sub-wire direction. Note that c2 and k2 have values depending on the lens height in the generatrix direction. In addition, the third term of the above formula (1) is a polynomial, m and n are the orders of x and y, M and N are the maximum orders of x and y, respectively, AmnMeans a polynomial coefficient.
[0066]
FIG. 2 shows an example of a mold member (mirror piece: optical insert) that is a mold for molding the lens 10. Normally, the mold is composed of a plurality of mold members, but FIG. 2 shows only the mold member 20 that molds the optical functional surface FA of the lens 10. That is, the mold member 20 has a surface DA having a shape (surface shape) substantially the same as the optical functional surface FA of the lens 10, and molten resin is injected into the cavity formed by the mold member 20 and solidified. By doing so, the surface shape of the surface DA is transferred to the resin. Therefore, the dimensional accuracy of the surface DA of the mold member 20 greatly affects the shape accuracy of the lens.
[0067]
Below, the manufacturing method of this type | mold member 20 is demonstrated in detail using the flowchart of FIG. Here, the design shape of the optical functional surface FA of the lens 10 is given by the above equation (1), and for convenience, the depth z is the lens height x in the busbar direction and the lens height y in the childline direction. The following equation (2) is used as a function.
[0068]
z = f (x, y) (2)
[0069]
Further, in the first embodiment, the shape in the bus line direction is indicated by the height in the Z-axis direction as shown in FIG. 4A, and the shape in the child line direction is shown in FIG. 4B. Thus, the curvature radius of the Y-axis direction cross section (YZ cross section) is indicated.
[0070]
Returning to FIG. 3, first, in step 101 of FIG. 3, initial expected values (mx *, My *, Mz *). In the first embodiment, the initial expected value of the shrinkage deformation rate is set to m, for example, based on molding experience related to the amorphous polyolefin resin.x *= 0.993, my *= 0.993, mz *= 0.993.
[0071]
  Next, in step 103, the surface shape of the mold member is determined. Here, considering the amount of contraction deformation given by the initial expected value of each contraction deformation rate with respect to the design shape of the lens, the shape represented by the following equation (3) is used as the surface shape of the mold member. That is, the surface shape of the mold member is set so that a cavity that is 0.7% larger than the design shape of the lens as a whole is formed.DecisionTo do.
[0072]
z = -f (-0.993x, 0.993y) /0.993 (3)
[0073]
In the first embodiment, as shown in FIG. 5A, the lens coordinate system and the mold member coordinate system have the same + -direction with respect to the Y axis, but the Z axis. With respect to the X axis, the +-direction is opposite. On the other hand, for example, as shown in FIG. 5B, when the X-axis is the same and the + -direction is opposite with respect to the Z-axis and the Y-axis, the surface shape of the mold member is Instead of the expression (3), the shape is represented by the following expression (4).
[0074]
z = -f (0.993x, -0.993y) /0.993 (4)
[0075]
Comparing the above formulas (3) and (4), only the signs of the x and y coefficients are different, so the following describes the case where the Y axes are in the same relationship. When the X-axis is in the same relationship, the following procedure can be used as it is by changing the sign of each coefficient of x and y in the formula described later.
[0076]
  Returning to FIG. 3, when the surface shape of the mold member is determined, in step 105, the mold member is manufactured based on the surface shape. For the production of the mold member, an automatic machine tool (hereinafter referred to as “die machining machine”) by numerical control such as an NC lathe is used to obtain high machining accuracy. Therefore, the surface shape of the mold member is converted into numerical control data (NC data or the like) and input to the die processing machine. As an example, as shown in FIG. 6, the die processing machine has a single crystal diamond tool 30 and a tool spindle 31, and single crystal diamond is formed on the outer peripheral surface of the tool spindle 31 that rotates at a constant speed around the Y axis. Tool 30 is held. Further, the mold member can be moved in the XYZ triaxial directions by a moving stage (not shown). When the material of the mold member (for example, special steel for a tool) is set at a predetermined position of the die processing machine, the tool spindle 31 rotates at a constant speed according to an instruction of a control device (not shown), and the single crystal diamond tool 30 First, cutting along the first processing line 34 is performed by XY simultaneous biaxial control. Then, when the cutting of the processing line 34 is completed, the die member is then moved by a constant pitch in the Y-axis direction to perform the cutting of the next processing line. By repeating this,DecisionThe surface shape thus formed is formed on the mold member. The cutting tool may not be a single crystal diamond tool, and other cutting tools can be used depending on the material of the mold member and the required shape accuracy.
[0077]
Returning to FIG. 3, next, in step 107, by using this mold member, injection molding is performed under various conditions (mold temperature, resin temperature, injection speed, injection pressure, cooling time, etc.), and substantially the same shape is obtained. The molding conditions are determined so that the lens is stably molded. These molding conditions vary depending on the shape of the molded product and the type of resin. In the first embodiment, as an example, the mold temperature is 135 ° C., the resin temperature is 280 ° C., and the injection speed is 20 m. Suppose that the molding conditions are determined, that is, the injection pressure is 50 MPa and the cooling time is 300 seconds. It is assumed that other mold members and the like necessary as a mold for injection molding are prepared in advance.
[0078]
When the molding conditions are determined, in step 108, injection molding is performed under the molding conditions. Although the electric injection molding machine is used in the first embodiment, the present invention is not limited to this. It is also possible to form a plurality of molded products by one injection molding by producing a plurality of mold members having the same surface shape in step 105 and setting each mold member in a mold.
[0079]
In step 109, the shape of the optical functional surface FA of the molded lens 10 (hereinafter abbreviated as “lens shape”) is measured using an ultra-high precision three-dimensional measuring machine (not shown). Here, as shown in FIG. 7, the measurement probe (not shown) of the ultra-high-precision CMM is first scanned in the X-axis direction at the center of the subwire to obtain the height (depth) in the Z-axis direction. Then, the measurement probe is scanned in the Y-axis direction to measure the radius of curvature in the Y-axis direction. Note that the measurement in the Y-axis direction is the interval PX(= Several millimeters) is performed for a plurality of positions (lines). In the first embodiment, as an example, one line is scanned in the X-axis direction and 23 lines are scanned in the Y-axis direction.
[0080]
Returning to FIG. 3, in step 111, for each radius of curvature in the X-axis direction and each curvature radius in the Y-axis direction, each measured value is compared with the design value to calculate the shape error, and whether the shape error is within a predetermined tolerance. Check whether or not. Here, as an example, the maximum value of the shape error calculated for each measurement point is used as a comparison target, but an integrated value of the shape error or a shape error at a specific position may be used as a comparison target. If the shape error is within a predetermined tolerance, the determination in step 111 is affirmed, and the process is terminated because it is not necessary to correct the mold member. However, if it is not within the predetermined tolerance, the determination in step 111 is denied, that is, the mold member needs to be corrected, and the process proceeds to the next step 113.
[0081]
In step 113, three new parameters mx, My, MzThe shape regression equation represented by the following equation (5) is considered.
[0082]
z = f (mx */ mx・ X, my */ my・ Y) ・ mz/ mz *  ...... (5)
[0083]
That is, in the first embodiment, the following expression (6) is obtained.
[0084]
z = f (0.993 / mx・ X, 0.993 / my・ Y) ・ mz/0.993 …… (6)
[0085]
The parameter (m) that minimizes the difference between the measured value of the lens shape and the equation (6).x, My, Mz) Is determined based on the method of least squares. In the first embodiment, as an example, mx= 0.99325, my= 0.99215, mz= 0.99206 is obtained. That is, the shape regression equation is the following equation (7).
[0086]
z = f (0.993 / 0.99325 ・ x, 0.993 / 0.99215 ・ y) ・ 0.99206 / 0.993 (7)
[0087]
The optimum values (mx, My, Mz) Are shrinkage deformation rates of the molded product in the X, Y, and Z axis directions, respectively.
[0088]
Next, in step 115, these shrinkage deformation rates (mx, My, Mz) Is used to correct the surface shape of the mold member to the shape represented by the following equation (8).
[0089]
z = -f (-mx・ X, my・ Y) / mz  ...... (8)
[0090]
That is, in the first embodiment, the following equation (9) is obtained.
[0091]
z = -f (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y) /0.99206 ...... (9)
[0092]
Next, in step 116, the mold member is subjected to correction processing based on the surface shape represented by the above equation (9). Then, returning to step 108, injection molding is performed under the same molding conditions as described above using the corrected mold member, and in step 109, the molded lens shape is measured in the same manner as described above.
[0093]
When the measurement of the lens shape in step 109 is completed, in step 111, the measured value of the lens shape is again compared with the design shape, and it is checked whether or not the shape error is within a predetermined tolerance. Here, if it is within the predetermined tolerance, the determination in step 111 is affirmed, and the re-correction of the mold member is unnecessary, so the process is terminated. However, if it is not within the predetermined tolerance, the determination in step 111 is again denied, and the mold member needs to be corrected again, and the process proceeds to the next step 113. Thereafter, the same processing is repeatedly performed.
[0094]
As described above, in the first embodiment, the shrinkage deformation rate of the molded product is obtained from the difference between the surface shape of the mold member and the shape of the molded product, and the surface shape of the mold member is obtained using this shrinkage deformation rate. Therefore, the shape error due to the similar deformation can be further reduced as compared with the conventional case where correction is performed using the contraction amount.
[0095]
In addition, the shrinkage deformation rate is obtained for each of the optical axis direction, the bus line direction, and the child wire direction, and the shape is corrected in each direction using each shrinkage deformation rate. Even when the length in the direction and the length in the sub-line direction are greatly different, it is possible to reduce the shape error without leaving a large portion that cannot be reduced as in the conventional correction method. This means that, unlike the conventional correction method, it is possible to perform correction in consideration of the shape of the molded product.
[0096]
<< Second Embodiment >>
The second embodiment of the present invention will be described below with reference to FIG.
[0097]
In the present embodiment, a part of the processing is added to the first embodiment described above, and a mold member 20 for manufacturing the lens 10 having the same shape as that of the first embodiment with the same kind of resin is manufactured. The description will be made with reference to the flowchart of FIG. 8 focusing on the differences from the first embodiment.
[0098]
In steps 151 to 163 in FIG. 8, the same processing as steps 101 to 113 in the first embodiment is performed. However, as a premise, it is assumed that the first determination in step 161 is denied. For the sake of convenience, it is assumed that the same shape regression equation as the equation (7) is obtained in step 163.
[0099]
In step 165, the difference between the shape regression equation represented by the equation (7) and the lens shape measurement value is obtained. Then, this difference is approximated by a polynomial, and an approximate expression e*Find (x, y). In the second embodiment, as an example, approximation is performed with a polynomial in which the bus direction is 10th-order and the child-wire direction is second-order. This approximate expression e*(X, y) indicates the amount of non-shrinkage deformation.
[0100]
In step 167, each shrinkage deformation rate (mx, My, Mz) And non-shrinkage deformation amount e*In consideration of (x, y), the surface shape of the mold member is corrected to the shape represented by the following equation (10).
[0101]
z = {-f (-mx・ X, my・ Y) -e*(-mx・ X, my・ Y)} / mz  ...... (10)
[0102]
That is, in the second embodiment, the following equation (11) is obtained.
[0103]
z = {-f (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y) -e*(-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y)} / 0.99206 (11)
[0104]
Here, when the absolute value of the non-shrinkage deformation amount is as small as 0.1 μm or less, for example, the influence of the shrinkage deformation rate on the non-shrinkage deformation amount can be ignored. ) Expression may be used.
[0105]
z = -f (-mx・ X, my・ Y) / mz-e*(-x, y) ...... (12)
[0106]
That is, in the second embodiment, the following expression (13) is obtained.
[0107]
z = -f (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y) /0.99206-e*(-x, y) ...... (13)
[0108]
In step 168, the mold member is subjected to correction processing based on the surface shape represented by the expression (11) or (13).
[0109]
Next, returning to step 158, the lens is injection-molded under the same molding conditions as described above using the corrected mold member. In step 159, the molded lens shape is measured in the same manner as described above. .
[0110]
When the measurement of the lens shape in step 159 is completed, in step 161, the measured value of the lens shape is again compared with the design shape, and it is checked whether or not the shape error is within a predetermined tolerance. Here, if it is within the predetermined tolerance, the determination in step 161 is affirmed, and the process is terminated because re-correction of the mold member is unnecessary. However, if it is not within the predetermined tolerance, the judgment in step 161 is denied, and the mold member needs to be re-corrected, and the process proceeds to the next step 163. Thereafter, the same processing is repeatedly performed.
[0111]
As described above, in the second embodiment, the shrinkage deformation rate and the non-shrinkage deformation amount are obtained based on the difference between the surface shape of the mold member and the shape of the molded product. Since the surface shape of the mold member is corrected using the quantity, unlike the conventional method, the shape error due to the similar deformation and the shape error due to the non-similar deformation can be separately distinguished and corrected. Compared to the conventional case where correction is performed using the amount, the shape error of the entire molded product can be further reduced.
[0112]
That is, the difference from the first embodiment described above is that after the shrinkage deformation rate is determined, the non-shrinkage deformation amount is further calculated and fed back to the correction of the surface shape. Therefore, the second embodiment may be applied when the required accuracy cannot be obtained by the correction using only the shrinkage deformation rate.
[0113]
<< Third Embodiment >>
The third embodiment of the present invention will be described below with reference to FIG.
[0114]
Here, for convenience, it is assumed that the mold member 20 for molding the lens 10 having the same shape as that of the first embodiment with the same kind of resin is manufactured, and the difference from the first embodiment is mainly shown in FIG. This will be specifically described with reference to the flowchart of FIG.
[0115]
In steps 201 to 205 in FIG. 9, the same processing as steps 101 to 105 in the first embodiment described above is performed. For convenience, the surface shape of the mold member determined in step 203 is represented by the same expression (3) as in the first embodiment.
[0116]
In step 207, the surface shape of the mold member is measured. Here, in the first embodiment described above, the surface shape of the mold member is measured using an ultra-high precision three-dimensional measuring machine in the same manner as the lens shape is measured.
[0117]
In step 209, a manufacturing error which is a dimensional difference between the measurement result of the surface shape of the mold member and the equation (3) is obtained. Further, this manufacturing error is approximated by a polynomial, and an approximate expression e**Find (x, y). In the third embodiment, as an example, approximation is performed with a polynomial in which the X-axis direction is 10th-order and the Y-axis direction is second-order.
[0118]
In the next steps 211 to 217, the same processing as in steps 107 to 113 in the first embodiment described above is performed. However, as a premise, it is assumed that the first judgment in step 215 is denied. For the sake of convenience, it is assumed that the same shape regression equation as the equation (7) is obtained in step 217.
[0119]
Next, in step 219, the difference between the shape regression equation represented by the equation (7) and the measured value of the lens shape is obtained. Then, this difference is approximated by a polynomial, and an approximate expression e*Find (x, y). In the third embodiment, as an example, approximation is performed with a polynomial in which the bus direction is 10th-order and the child-wire direction is second-order. Approximate expression e determined here*(X, y) indicates the amount of non-shrinkage deformation.
[0120]
Subsequently, the manufacturing error e of the mold member**In order to consider (x, y), in step 221, the non-shrinkage deformation amount e described above is used.*Correct (x, y). If the non-shrinkage deformation amount after correction is e (x, y), correction is performed using the following equation (14).
[0121]
e (x, y) = e*(x, y) + mz・ E**(-x / mx, y / my) (14)
[0122]
That is, in the third embodiment, the following equation (15) is obtained.
[0123]
e (x, y) = e*(x, y) +0.99206 ・ e**(-x / 0.99325, y / 0.99215) ...... (15)
[0124]
In step 223, the surface shape of the mold member is corrected to the shape represented by the following equation (16).
[0125]
z = {-f (-mx・ X, my・ Y) -e (-mx・ X, my・ Y)} / mz  ...... (16)
[0126]
That is, in the third embodiment, the following expression (17) is obtained.
[0127]
z = {-f (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y) -e (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y)} / 0.99206 (17)
[0128]
Here, when the absolute value of the non-shrinkage deformation amount is very small, for example, 0.1 μm or less, the surface shape of the mold member is changed to the following for the same reason as described in the second embodiment. It is good also as a shape shown by (18) Formula.
[0129]
z = -f (-mx・ X, my・ Y) / mz-e (-x, y) ...... (18)
[0130]
That is, in the third embodiment, the following expression (19) is obtained.
[0131]
z = -f (-0.99325 ・ x, 0.99215 ・ y) /0.99206-e (-x, y) …… (19)
[0132]
In step 224, the mold member is subjected to correction processing based on the surface shape represented by the above expression (17) or (19).
[0133]
Next, returning to step 207, measurement, calculation, etc. of steps 207 → 209 → 211 → 212 → 213 are performed in the same manner as described above.
[0134]
When the measurement of the lens shape in step 213 is completed, in step 215, the measured value of the lens shape is again compared with the design shape, and it is checked whether or not the shape error is within a predetermined tolerance. Here, if it is within the predetermined tolerance, the determination in step 215 is affirmed, and re-correction of the mold member is unnecessary, and the process is terminated. However, if it is not within the predetermined tolerance, the determination in step 215 is denied, the mold member needs to be re-corrected, and the process proceeds to the next step 217. Thereafter, the same processing is repeatedly performed.
[0135]
As described above, in the third embodiment, the shrinkage deformation rate and the non-shrinkage deformation amount are obtained based on the difference between the surface shape of the mold member and the shape of the molded product, and the production error of the mold member is reduced. Since the non-shrinkage deformation amount is corrected in consideration and the surface shape of the mold member is corrected using the corrected non-shrinkage deformation amount and the shrinkage deformation rate, the shape error due to the similar deformation and the non-similar deformation Each shape error can be distinguished and corrected, and in particular, the shape error due to dissimilar deformation can be further reduced.
[0136]
The difference from the second embodiment described above is that the manufacturing error of the mold member is measured, and this manufacturing error is fed back to the correction of the surface shape. Therefore, in the second embodiment, the third embodiment may be applied when necessary accuracy cannot be obtained.
[0137]
As described above, according to the method for manufacturing a mold according to each of the above-described embodiments, it is not necessary to strictly control molding conditions, and it is excellent in shape accuracy without requiring a special molding device or auxiliary device. It is possible to manufacture a mold for molding a molded product with high productivity.
[0138]
In each of the above-described embodiments, one value is obtained for each of the X, Y, and Z axis directions as the shrinkage deformation rate. However, the present invention is not limited to this, and for example, each shrinkage deformation rate is a function of the X coordinate value. You may ask.
[0139]
In each of the above-described embodiments, the case where the shrinkage deformation rate is obtained from the optimum value of the parameter that minimizes the difference between the measured value of the lens shape and the above equation (6) has been described. It is not limited to.
[0140]
For example, the contraction deformation rate in the Y-axis direction may be obtained from the length of the optical function surface FA of the lens in the Y-axis direction (hereinafter referred to as “lens thickness”). That is, the design value of the lens thickness is tdThe measured value of the lens thickness in the molded product measured using a dimension measuring instrument such as a micrometer is tmThen, the shrinkage deformation rate m in the Y-axis direction based on the following equation (20)yCan be requested.
[0141]
my= (tm/ td) my *  ...... (20)
[0142]
M in the above equation (20)y *Is an initial expected value of shrinkage deformation rate in the Y-axis direction (in each of the above embodiments, my *= 0.993). Actual measurement tmIs a value obtained by averaging measured values at a plurality of measurement points.
[0143]
As an example, as shown in FIG. 10A, various length measurement marks (hereinafter referred to as “lens side surfaces 11”) on the surface of the lens 10 that does not have an optical function (hereinafter referred to as “lens side surface 11”). , Abbreviated as “mark”), and the shrinkage deformation rate in the X-axis direction and the Z-axis direction may be obtained.
[0144]
For example, as shown in FIG. 10B, one set of marks (M1, M2) for measuring the distance in the X-axis direction on the lens side surface 11 and one set for measuring the distance in the Z-axis direction. So that the mark (M3, M4) is transferred, a shallow groove or convex portion (hereinafter referred to as “mark type”) is formed in a mold member (hereinafter referred to as “side surface mold member”) corresponding to the lens side surface 11. ”) Is added by machining, the shrinkage deformation rate in the X-axis direction and the Z-axis direction can be obtained. In this case, the shrinkage deformation rate m in the X-axis direction based on the following equation (21)xIs required.
[0145]
mX= (LX’/ LX) (21)
[0146]
Where LxIs the distance in the X-axis direction of the two mark molds in the side mold members corresponding to the marks M1 and M2, respectively,x'Is the distance in the X-axis direction between the mark M1 and the mark M2 on the lens side surface 11. The distance LxAnd Lx'Is measured with a tool microscope or the like.
[0147]
Further, the shrinkage deformation rate m in the Z-axis direction based on the following equation (22)zIs required.
[0148]
mZ= (LZ’/ LZ) (22)
[0149]
Where LzIs the distance in the Z-axis direction of the two mark molds in the side mold members corresponding to the marks M3 and M4, respectively.z'Is the distance between the mark M3 and the mark M4 on the lens side surface 11 in the Z-axis direction.
[0150]
In place of the lens side surface 11, as shown in FIG. 10A, on the surface 12 (hereinafter referred to as “lens side surface 12”) that does not have an optical function facing the lens side surface 11. The marks M1 to M4 may be transferred. Alternatively, the marks M1 to M4 may be transferred onto both the lens side surface 11 and the lens side surface 12, and the average value of the contraction deformation rate calculated for each surface may be used as the final contraction deformation rate. Furthermore, the shape of the mark is not limited to the rod shape as shown in FIG. 10B, and may be a cross shape, for example. In FIG. 10B, the shrinkage deformation rate in the X-axis direction and the Z-axis direction is obtained using one set of marks, but when a predetermined reference point is provided on the lens side surface 11. May be one mark each.
[0151]
Further, instead of the marks M1 to M4, as an example, as shown in FIG. 11A, as a mark for measuring the distance in the Z-axis direction, a set of linear marks extending long in the X-axis direction As a mark for measuring the distance in the X-axis direction using (MzA, MzB), a plurality of (here, n) marks Mx arranged at a predetermined interval in the X-axis directionj(J = 1 to n) may be used. Of course, a mark mold for transferring these marks onto the surface of the lens side surface 11 is added to the side surface mold member. In this case, the contraction deformation rate in the Z-axis direction and the X-axis direction can be obtained as a function of the position in the X-axis direction instead of a single numerical value.
[0152]
First, the case where the shrinkage deformation rate in the Z-axis direction is obtained will be described. As shown in FIG. 11B, which is an enlarged view of a portion extracted from FIG. 11A, the X coordinate value on the mark MzA is x1Is point A1And the X coordinate value on the mark MzB is x1Is point B1Lz distance in the Z-axis direction1'Is measured. Further point A1And point B1The distance Lz in the Z-axis direction between two points in the mark type corresponding to each1Measure. Based on the following equation (23), the X coordinate value is x1Shrinkage deformation rate m in the Z-axis direction atz1Ask for.
[0153]
mz1= (Lz1’/ Lz1) (23)
[0154]
Similarly, the X coordinate value is x2~ XnShrinkage deformation rate m in the Z-axis direction atz2~ MznFor each. The n shrinkage deformation rates m obtainedz1~ MznBy performing polynomial approximation on the X coordinate value, the contraction deformation rate in the Z-axis direction can be obtained as a function of the position in the X-axis direction.
[0155]
Next, the case where the shrinkage deformation rate in the X-axis direction is obtained will be described. Here, as shown in FIG. 11C, which is an extracted and enlarged portion of FIG. 11A, the mark MxjX coordinate value of xjAnd xjAnd xj + 1XMjAnd First, Mark Mx1And Mark Mx2And the X coordinate value is xM1Shrinkage deformation rate in the X-axis direction atx1Ask for. That is, the mark Mx1And Mark Mx2Lx distance in the X axis direction1'And Mark Mx1And Mark Mx2The distance Lx in the X-axis direction of the two mark types respectively corresponding to1And measure. Based on the following equation (24), the shrinkage deformation rate mx1And the X coordinate value is x1And x2And midpoint xM1The contraction deformation rate in the X-axis direction at.
[0156]
mx1= (Lx1’/ Lx1) (24)
[0157]
Next, Mark Mx2And Mark Mx3And the X coordinate value is xM2Shrinkage deformation rate in the X-axis direction atx2Is obtained in the same manner. In the same manner, the X coordinate value is xM3~ XM (n-1)Shrinkage deformation rate in the X-axis direction atx3~ Mx (n-1)For each. And the obtained (n-1) shrinkage deformation rate mx1~ Mx (n-1)By performing polynomial approximation with respect to the X coordinate value, the contraction deformation rate in the X axis direction can be obtained as a function of the position in the X axis direction.
[0158]
In this way, by expressing the contraction deformation rate in the Z-axis direction and the X-axis direction as a function of the position in the X-axis direction, it is possible to express more complicated contraction deformation behavior than in the case of representing a single numerical value. It becomes possible. Therefore, it is possible to manufacture a molding die suitable for molding a molded product having further excellent shape accuracy. Further, since the mark is transferred onto the surface other than the optical functional surface of the molded product, it is possible to completely avoid the adverse effect on the optical function which becomes a problem when the mark is transferred onto the optical functional surface.
[0159]
In this case, the marks may be transferred onto the surface of the lens side surface 12 instead of the lens side surface 11. Further, the marks are transferred onto both the lens side surface 11 and the lens side surface 12, and the contraction deformation rate in the Z-axis direction and the X-axis direction is calculated using the average value of the contraction deformation rate calculated for each surface. You may ask. Furthermore, Mark MxjThe shape is not limited to a rod shape as shown in FIG. 11A, and may be a cross shape, for example.
[0160]
In this case, if it is not necessary to use the shrinkage deformation rate in the Z-axis direction as a function of the X coordinate value, n shrinkage deformation rates mz1~ MznThe average value may be the shrinkage deformation rate in the Z-axis direction. Similarly, when it is not necessary to use the shrinkage deformation rate in the X-axis direction as a function of the X coordinate value, (n−1) shrinkage deformation rates mx1~ Mx (n-1)The average value may be the shrinkage deformation rate in the X-axis direction.
[0161]
In each of the above-described embodiments, the contraction deformation rate is obtained for each of the XYZ3 directions, but the present invention is not limited to this. In addition, when the required accuracy for the shape of the molded product is not high, it is not always necessary to distinguish the shrinkage deformation rate depending on the direction, and in the simplest case (for example, the shape of the molded product in the generatrix direction and the child wire direction is almost the same) The three parameters (m) in the shape regression equation represented by the equation (5).x, My, Mz) May be substituted with one type of parameter.
[0162]
Further, in each of the above-described embodiments, when the shrinkage deformation rate is obtained from the measured value of the molded product shape and the shape regression equation, each parameter (mx, My, MzHowever, the present invention is not limited to this. For example, various convergence calculation methods such as the least attenuation square method may be used. In addition, by measuring the dimensions (for example, the length in the busbar direction, the thickness in the subwire direction, the thickness in the optical axis direction, etc.) of any common part of the molded product and the mold member, each parameter (mx, My, Mz) May be determined. Alternatively, a mark such as a fine groove may be provided on the mold member, and the corresponding dimensions of the mold member and the molded product may be actually measured using the mark as a mark.
[0163]
In addition, three parameters (mx, My, MzOf course, two types of parameters may be substituted. For example, my= Mz= McThen, the shape regression equation corresponding to the second term of the equation (1) can be rewritten as the following equation (25).
[0164]
c2 ・ (my・ Y)2/ [1+ {1- (1 + K2) (c2 ・ (my・ Y))2}0.5] / mz
= c2 ・ (mc・ Y)2/ [1+ {1- (1 + K2) (c2 ・ (mc・ Y))2}0.5] / mC
= c2 ・ mc・ Y2/ [1+ {1- (1 + K2) (c2 ・ mc・ Y)2}0.5]
= (mc・ C2) y2/ [1+ {1- (1 + K2) ((mc・ C2) y)2}0.5] …… (25)
[0165]
Where mcAs is clear from the above equation (25), this parameter is nothing but a parameter indicating the similar deformation rate of the paraxial curvature c2 in the sub-wire direction included in the second term of the equation (1). Therefore, the similar deformation rate m of the paraxial curvature c2 in the sub-wire direction in the molding process.cNeedless to say, the method of determining the design shape g (y) of the die member in the direction of the strand based on the following equation (26) also belongs to the category of the present invention.
[0166]
g (y) = (c2 / mc) y2/ [1+ {1- (1 + K2) ((c2 / mc) y)2}0.5] ...... (26)
[0167]
  In each of the above-described embodiments, the initial expected value (mx *, My *, Mz *), A value of 0.993 is used. For unknown parameters, an appropriate value, for example, an appropriate value of 0.98 to 1 is used.DecisionYou may do it.
[0168]
Further, in each of the above-described embodiments, the shrinkage deformation rate is calculated from the difference between the surface shape of the mold member and the shape measurement value of the molded product. However, if the required shape accuracy is not so high, it is empirical. It is also possible to use the known value obtained as the shrinkage deformation rate. Thereby, surface shape correction can be performed efficiently.
[0169]
In each of the embodiments described above, an amorphous polyolefin resin is used as a molding material for the optical element, but the present invention is not limited to this. When molding an optical element that requires transparency, a thermoplastic amorphous resin whose softening temperature is its glass transition temperature, for example, polymethacrylic resin, polycarbonate resin, alicyclic acrylic resin, cyclic olefin A copolymer or the like may be used. In addition, optical elements that do not require transparency, such as mirrors, and formed articles other than optical elements are not limited to the above resins, and crystalline resins whose softening temperature is the melting temperature are used as molding materials. It is also possible to do. Further, not only the thermoplastic resin but also a thermosetting resin, a photocurable resin, or glass can be used as a molding material.
[0170]
Further, in each of the above-described embodiments, the optical element is molded by an injection molding method. However, as a molding method, not only the injection molding method but also compression molding, blow molding, gas injection molding, hot press molding, or Various plastic molding methods such as a low pressure molding method for inducing sinks as disclosed in JP-A-6-304973 and JP-A-11-028745 can be applied. Moreover, it is applicable also to the processing of the hybrid lens which forms photocurable resin on the surface of a glass base material, and the glass press molding which used glass for the shaping | molding raw material. That is, it is applicable to mold transfer molding that involves shrinkage or expansion of the molding material during the molding process.
[0171]
Further, in each of the above-described embodiments, the case where a mold is used as the mold is described. However, the present invention is not limited to this. For example, a non-metal mold such as ceramic may be used.
[0172]
Further, in each of the above-described embodiments, when performing polynomial approximation, a 10th-order polynomial is used in the bus direction and a second-order polynomial is used in the child direction. However, the present invention is not limited to this. It can be changed according to the degree of shape error.
[0173]
In each of the above-described embodiments, the case where the optical functional surface is a convex surface has been described. However, the present invention is not limited to this, and may be a flat surface, for example. Even if the shape of the optical function surface is not shown by the above equation (1), if it can be shown by some function, a mold for molding can be manufactured in the same procedure as in the above-described embodiments.
[0174]
Further, in each of the above-described embodiments, an ultra-high precision three-dimensional measuring machine is used when measuring the surface shape of the mold member and the shape of the molded product, but this may be a contact type or a non-contact type. The measurement accuracy required for the coordinate measuring machine varies depending on the accuracy required for the molded product. Further, if the optical functional surface of the lens is a spherical surface, an interferometer such as a Fizeau interferometer may be used.
[0175]
Next, an example of the mold member correcting method in each of the above-described embodiments will be described. Here, since the correction amount is small, correction processing is performed using the polishing tool 40 as shown in FIG. 12 instead of a cutting tool.
[0176]
First, a correction amount is calculated based on each surface shape before and after correction of the mold member, and this correction amount is calculated as height data Z in the XY plane.xy(So-called Zmap). Here, the subscripts x and y indicate machining positions in the X-axis direction and the Y-axis direction, respectively. Further, as shown in FIG. 13, this Zmap is changed to a residence time W of the polishing tool 40.xy(So-called Wmap). The conversion here is performed with reference to a conversion table created based on actual measurement data under the same conditions (mold material, type of polishing tool, number of rotations of polishing tool, etc.). This is based on the knowledge that the polishing amount by the polishing tool 40 is related to the polishing time, that is, the residence time of the polishing tool.
[0177]
Next, when the die member is set at a predetermined position of the die processing machine, the rotating polishing tool 40 is moved to the initial machining position P of the die member as shown in FIG.11Make point contact. The dwell time of the polishing tool 40 here is W11Then, as shown in FIG. 14, the contact position of the polishing tool 40 is P.12The polishing tool 40 or the mold member is moved so as to become time W at that position.12Only stay. In this way, processing is performed while changing the residence time for all processing positions based on Wmap. The processing positions are set at equal intervals (about 0.1 to 0.2 mm) in the length along the surface in both the X direction and the Y direction. Then, the mold member that has undergone the correction process is completed by performing a predetermined finishing process or the like.
[0178]
The molding die according to the present invention is manufactured based on design information optimized so as to reduce the shape error included in the molded product in the same manner as in the above-described embodiments.
[0179]
In addition, the molding method according to the present invention is a molding die manufactured based on design information optimized so as to reduce the shape error included in the molded product in the same manner as each of the embodiments described above. In addition, since the molded product is molded under predetermined molding conditions so that a stable molded product shape can be obtained when transferred, it becomes possible to stably mold a molded product with a small shape error. As a result, a molded product having excellent shape accuracy can be molded with high productivity.
[0180]
The molded product according to the present invention may be a prism, a diffraction grating, an optical fiber ferrule, an optical housing, or the like.
[0181]
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the molding is actually molded and the mold member is processed, but the molded product is molded and the mold member is processed by a simulation using a computer or the like. On the basis of this, an optimum surface shape of the mold member may be designed to obtain processing data.
[0182]
《Molding die design device》
Next, an embodiment of a molding die design apparatus according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0183]
  FIG. 15 shows the functions of the molding die design apparatus 500 according to the present invention in blocks. The design apparatus 500 has molding conditions that can obtain a stable molded product shape when the surface shape of the mold member is transferred.DecisionA shape deformation calculation unit 508 that calculates a shrinkage deformation rate of the molded product with respect to the surface shape based on a difference between the shape of the molded product molded under the molding conditions and the surface shape, and the shrinkage deformation rate. And a mold shape correcting section 511 for correcting the surface shape based on the base shape.
[0184]
  Here, the setting unit 504 includes an initial condition input unit 501 for inputting an initial condition, and a surface shape of the mold member based on the initial condition.DecisionThe mold shape setting unit 503 and the molding conditions for obtaining a stable molded product shape when the surface shape is transferred.DecisionThe molding condition setting unit 505 is configured to be configured.
[0185]
The shape deformation calculating unit 508 extracts a shape deformation amount extraction unit 507 that extracts a shape deformation amount that is a difference between the shape of the molded product transferred under the molding conditions and the surface shape of the mold member, and the shape deformation amount. And a shrinkage deformation rate calculation unit 509 for calculating the shrinkage deformation rate of the molded product with respect to the surface shape.
[0186]
Next, a method for designing a mold using the design apparatus 500 will be described.
[0187]
First, when the initial conditions such as the design shape of the molded product, the type of resin used as the material of the molded product, the material of the mold member, and the molding apparatus are input via the initial condition input unit 501, the mold shape setting unit By 503, the surface shape data of the mold member considering the shrinkage rate of the resin is determined.
[0188]
  The molding condition setting unit 505 obtains a stable molded product shape when the surface shape of the mold member corresponding to the surface shape data is transferred based on the initial condition and the surface shape data of the mold member. Molding conditions such as resin temperature, mold temperature, injection speed, injection pressure, cooling time, etc.DecisionIs done. Further, here, the optimum mold method (mold member shape, resin injection path, air vent position, etc.) for the molding apparatus input as the initial condition is also determined.
[0189]
Next, the shape error extraction unit 507 extracts a shape deformation amount that is a difference between the shape data of the molded product transferred under the molding conditions and the surface shape data of the mold member. The shape data of the molded product is calculated by a molding simulation.
[0190]
Then, the shrinkage deformation rate calculation unit 509 calculates the shrinkage deformation rate of the molded product with respect to the surface shape based on the shape deformation amount. Here, the shrinkage deformation rate is calculated by calculation using the same method as in the above-described method for manufacturing a mold. Further, when the deformation amount corresponding to the shrinkage deformation rate cannot reduce the shape error to a predetermined value or less, the shape deformation amount and the shrinkage are further reduced in the same manner as in the above-described method for manufacturing a mold. The difference from the deformation amount corresponding to the deformation rate is calculated as the non-shrinkage deformation amount.
[0191]
The mold shape correcting unit 511 corrects the surface shape data of the mold member based on the shrinkage deformation rate. Here, the surface shape data is corrected by calculation using a method similar to the method for manufacturing the mold described above. Further, when the non-shrinkage deformation amount is calculated by the shrinkage deformation rate calculation unit 509, the surface shape data of the mold member is corrected based on the shrinkage deformation rate and the non-shrinkage deformation amount. Further, the mold shape correcting unit 511 creates optimum machining data based on the corrected surface shape data, converts the machining data into NC data, and sends it to a die machining machine (not shown) via a network. It is also possible to do.
[0192]
As described above, according to the molding die design apparatus of the present embodiment, the shrinkage deformation rate (and non-shrinkage deformation amount) calculated based on the shape deformation amount is fed back to obtain the surface shape data of the mold member. In order to correct, it becomes possible to reduce the shape error of the molded product at the time of molding, and as a result, a molding die suitable for molding a molded product having excellent shape accuracy can be designed.
[0193]
In this embodiment, the surface shape data of the mold member is corrected without using the actual measurement value. However, when correcting an existing molding die, the surface shape data of the mold member and the molded product before correction are corrected. Actual measurement values may be used for the shape data.
[0194]
《Molding die design program》
In addition, the mold for designing can be designed by the mold design computer executing a predetermined procedure in accordance with the mold designing program for the present invention. Hereinafter, an embodiment of this case will be briefly described based on a flowchart of FIG. 16 showing a control algorithm executed by the CPU (central processing unit) of the design computer according to the design program.
[0195]
It is assumed that the mold designing program according to the present invention is stored in a storage device provided in a mold design computer (not shown) (for example, a normal personal computer or a workstation). In addition, it is assumed that the storage device stores table data indicating the relationship between the type of resin described later and its shrinkage rate as a database.
[0196]
The control algorithm corresponding to the flowchart of FIG. 16 starts when the design program is transferred (loaded) from the storage device to the main memory in accordance with an instruction from the operator.
[0197]
First, in step 551 in FIG. 16, the operator waits for input of initial conditions such as the design shape of the molded product, the type of resin used as the material of the molded product, and the material of the molding die.
[0198]
When the necessary initial conditions are input, the process proceeds to the next step 553, and an initial expected value of the shrinkage deformation rate is determined according to the type of the input resin. Here, the initial expected value is determined by extracting the shrinkage rate corresponding to the type of resin input from the database stored in the storage device.
[0199]
  In the next step 555, in consideration of the initial expected value of the shrinkage deformation rate, the surface shape data of the mold member is set so that a cavity slightly larger than the design shape of the molded product is formed.DecisionTo do.
[0200]
  In the next step 557, the initial condition previously input and the above step 555DecisionBased on the surface shape data of the molded member, the molding conditions are such that a stable molded product shape can be obtained when the surface shape of the mold member corresponding to the surface shape data is transferred.DecisionTo do.
[0201]
  In the next step 559, the above step 557DecisionThe shape error of the molded product that will be obtained when the surface shape of the mold member corresponding to the above surface shape data is transferred under the formed molding conditions is calculated by a predetermined method. Here, the predetermined method is a method similar to a method performed in a normal injection molding simulation.
[0202]
In the next step 561, it is determined whether or not the shape error calculated above is within a predetermined tolerance. If it is within the tolerance, it is determined that the surface shape does not need to be corrected, and the process is terminated. On the other hand, if it is not within the tolerance, it is determined that the surface shape needs to be corrected, and the process proceeds to step 562.
[0203]
In step 562, a shape deformation amount that is a difference between the shape data of the molded product and the surface shape data of the mold member is calculated, and the process proceeds to the next step 563, and the surface shape of the mold member is calculated based on the shape deformation amount. The shrinkage deformation rate of the molded product is calculated. In step 563, the shrinkage deformation rate is calculated by calculation using the same method as in the above-described method for manufacturing a mold.
[0204]
In the next step 565, it is determined by calculation whether or not the shape error of the molded product can be reduced to a predetermined tolerance or less with the deformation amount corresponding to the contraction deformation rate calculated in step 563. Then, if the determination in step 565 is affirmed, that is, if it is determined that it can be reduced to a predetermined tolerance or less, the process proceeds to step 569. On the other hand, if the determination in step 565 is negative, that is, if it is determined that the amount cannot be reduced to a predetermined tolerance or less, the process proceeds to step 567, and the shape deformation amount and the deformation amount corresponding to the contraction deformation rate are further determined. The amount of non-shrinkage deformation is calculated from the difference. In this step 565, the non-shrinkage deformation amount is calculated by calculation using the same method as in the above-described method for manufacturing a mold.
[0205]
In step 569, correction data for the surface shape of the mold member is calculated based on the contraction deformation amount (and the non-contraction deformation amount if necessary). Then, the process returns to step 559, and the above processing and determination are repeated until the determination in step 561 is affirmed.
[0206]
The execution result, that is, the final design data of the mold member is stored in the storage device and displayed on a display device (CRT display or the like) (not shown).
[0207]
As described above, according to the molding die design program according to this embodiment, when the correction data for the surface shape of the die member is calculated by causing the computer to execute the processing of steps 551 to 569 described above. In addition, the shrinkage deformation rate (and the non-shrinkage deformation amount) calculated based on the shape deformation amount is fed back.
[0208]
Therefore, the molding die manufactured based on the corrected surface shape data becomes a molding die capable of reducing the shape error of the molded product during molding. That is, according to the molding die design program according to the present embodiment, a molding die suitable for molding a molded product having excellent shape accuracy can be designed.
[0209]
In addition, since it is possible to virtually perform the fabrication of the mold and injection molding within the design computer, various computer simulations can be performed based on the surface shape data of the mold member obtained by the above-described procedure. It is also possible to create more optimal machining data (NC data or the like) including the machining procedure from the result.
[0210]
<Optical system>
Next, an embodiment of the optical system according to the present invention will be described.
[0211]
First, an embodiment of an optical system will be described with reference to FIG.
[0212]
FIG. 17 shows a schematic configuration of an optical system 600 according to the present invention. The optical system 600 includes a semiconductor laser 601 as a light source, a rotating polygon mirror (polygon mirror) 604 as a deflecting unit having a deflecting surface that deflects light from the semiconductor laser 601 at a constant angular velocity within a predetermined angular range, and the rotation. A laser scanning optical system 605 as an optical system that converts light deflected by the polygon mirror 604 into constant velocity light, and a folding mirror that changes the direction of light from the laser scanning optical system 605 (folds the optical path). (Bending mirror) 608 and the like are provided. Here, the laser scanning optical system 605 includes scanning lenses 605a, 605b, and 605c as three types of optical elements formed by, for example, injection molding using the molding die manufactured by the above-described molding die manufacturing method. It is configured.
[0213]
Here, the operation of the optical system 600 will be briefly described. The light emitted from the semiconductor laser 601 is once imaged near the deflection surface of the rotary polygon mirror 604 via the lens 602 and the lens 603. The rotating polygon mirror 604 rotates at a constant speed in the direction of arrow C in the drawing, and the light imaged in the vicinity of the deflecting surface with the rotation is deflected at a constant angular velocity. The deflected light is further transmitted sequentially through the scanning lenses 605a, 605b, and 605c, and converted into light that scans the longitudinal direction (main scanning direction) of the folding mirror 608 at a constant speed within a predetermined angular range. . Then, this light is reflected by the folding mirror 608 and scans the surface of the photosensitive belt 606 to be scanned.
[0214]
For example, when the optical system 600 according to the present embodiment is used in a digital copying machine, the light intensity of the light from the semiconductor laser 601 is modulated by image information corresponding to the copy image. By forming an image on the surface of the body belt 606, an electrostatic latent image of a copy image is formed on the surface of the photoreceptor belt 606. Accordingly, the scanning accuracy such as the scanning direction and the scanning speed in the laser scanning optical system 605 greatly affects the copy quality. That is, the shape accuracy of the scanning lenses 605a, 605b, and 605c greatly affects the copy quality.
[0215]
However, in the optical system 600 according to the present embodiment, each scanning lens 605a, 605b, 605c is formed by, for example, injection molding using the molding die manufactured by the above-described molding die manufacturing method. The light is excellent in accuracy, and the light deflected at a constant angular velocity by the rotary polygon mirror 604 can be converted into a light (scan beam) scanned at a high accuracy and a constant velocity. Therefore, it is possible to accurately reproduce the information to be copied.
[0216]
Next, another embodiment of the optical system according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0217]
FIG. 18 shows a schematic configuration of an optical system 700 according to another embodiment. The optical system 700 is deflected by a semiconductor laser 701 as a light source, a rotating polygon mirror 704 as a deflecting means having a deflecting surface for deflecting light from the semiconductor laser 701 at an equiangular velocity, and the rotating polygon mirror 704. A laser scanning optical system 709 as an optical system that converts light into light that scans at a constant speed, a folding mirror 708b that changes the direction of light from the laser scanning optical system 709, and the like are provided. In this case, the laser scanning optical system 709 includes a scanning mold 709a and a scanning lens 709b as two types of optical elements molded by, for example, injection molding using the molding die manufactured by the above-described molding die manufacturing method. It is configured.
[0218]
Here, the operation of the optical system 700 will be briefly described. The light emitted from the semiconductor laser 701 forms an image once in the vicinity of the deflection surface of the rotary polygon mirror 704 via the lens 702 and the lens 703. The rotating polygon mirror 704 rotates at a constant speed in the direction of the arrow B in the figure, and the light imaged in the vicinity of the deflecting surface with the rotation is deflected at a constant angular velocity. The deflected light is incident on the scanning lens 709b through the scanning mirror 709a and the folding mirror 708a, and is converted into light that scans the longitudinal direction of the folding mirror 708b at a constant angular range. Then, this light is reflected by the folding mirror 708b and scans the surface of the photosensitive belt 706 to be scanned.
[0219]
In the optical system 700 according to this embodiment, the scanning mirror 709a and the scanning lens 709b are formed by, for example, injection molding using the molding die manufactured by the above-described molding die manufacturing method, so that the shape accuracy is improved. It is excellent, and the light deflected at a constant angular velocity by the rotary polygon mirror 704 can be converted into a light (scan beam) that is scanned at a uniform speed with high accuracy. Therefore, for example, when used in a digital copying machine, information to be copied can be accurately reproduced.
[0220]
Next, an image forming apparatus will be described as another embodiment of the optical system according to the present invention.
[0221]
FIG. 19 shows a schematic configuration of a laser printer 800 as an image forming apparatus according to an embodiment.
[0222]
This laser printer 800 scans light from a photosensitive drum 806 as an image carrier having a photosensitive layer formed thereon, a laser light source 804 as a light source for emitting laser light including image information, and the laser light source 804. Then, a scanning optical system 810 as an optical system for forming an electrostatic latent image of image information on the surface of the photosensitive drum 806, a developing unit 812 for developing the electrostatic latent image to form a toner image, and transfer as transfer means A thermal fixing unit 821 for fixing the toner image on a sheet.
[0223]
Here, the scanning optical system 810 includes scanning lenses 810a, 810b, and 810c as three types of optical elements formed by, for example, injection molding using the molding die manufactured by the above-described molding die manufacturing method. I have. The developing unit 812 includes a toner chamber 814 in which the toner T is stored, and a developing sleeve 813 that adheres the toner T in the toner chamber 814 to the surface of the photosensitive drum 806. Further, the heat fixing unit 821 includes a fixing roller 821a having a heater (not shown) and a pressure roller 821b. The pressure roller 821b is attached to the fixing roller 821a by an urging means (not shown). It is being pressed.
[0224]
Here, the operation of the laser printer 800 will be briefly described. When the power is turned on and various preparation processes such as the toner amount check are completed, the apparatus enters a standby state. Here, the photosensitive drum 806 rotates clockwise (in the direction of the arrow) in the drawing, and the drum surface is uniformly charged by the roller-shaped charging unit 811. When image information is input to an input unit (not shown) such as a computer that generates image information such as a computer, a laser beam whose intensity is modulated based on the image information is emitted from the laser light source 804. Is done. The intensity-modulated light is deflected by a deflecting unit (not shown), is incident on a scanning optical system 810, passes through scanning lenses 810a, 810b, and 810c disposed on the optical path, and passes through a mirror (not shown). L is emitted to the photosensitive drum 806. In the scanning optical system 810, incident light is converted into light that is scanned at a constant speed in a predetermined angular range in the longitudinal direction of the photosensitive drum 806 by the scanning lenses 810a, 810b, and 810c. When the surface of the photosensitive drum 806 is irradiated with the light L, the charged state of the drum surface changes, and an electrostatic latent image corresponding to image information is formed.
[0225]
Further, as the photosensitive drum 806 rotates, the toner T adheres to the charged portion of the drum surface via the developing sleeve 813. As a result, the electrostatic latent image formed on the surface of the photosensitive drum 806 is developed, and a toner image is obtained.
[0226]
On the other hand, the paper 817 in the paper feed cassette 816 is sequentially fed out from above by a paper feed roller 815 and an urging member (not shown), and further, one sheet is separated by a separation pad 818, and And wait there.
[0227]
Then, when the registration roller pair 819 rotates in synchronization with the development processing of the electrostatic latent image described above, the sheet is conveyed to the roller-shaped transfer unit 820. In the transfer unit 820, the toner image on the surface of the photosensitive drum 806 is transferred to a sheet.
[0228]
The sheet after transfer is conveyed to the heat fixing unit 821 as it is, and heat and pressure are applied to the toner image on the sheet when passing between the fixing roller 821a and the pressure roller 821b. Fixed on top.
[0229]
After the image is fixed, the paper is discharged in the direction indicated by the arrow A in the figure with the image surface down, and is sequentially stacked on the printer main body. On the other hand, the photosensitive drum 806 after the toner image is transferred to the sheet is rotated as it is, and the residual toner on the drum surface is removed by the cleaning blade 822 to prepare for recharging by the charging unit 811.
[0230]
The image quality of the image transferred onto the paper depends on the scanning accuracy of light in the scanning optical system 810 described above. That is, in order to form a high-quality image, it is necessary that the light from the laser light source 804 forms an image on the surface of the photosensitive drum 806, and the scanning direction and scanning speed are constant.
[0231]
In the laser printer according to the present embodiment, the scanning mold formed by injection molding, for example, using the molding die manufactured by the molding die manufacturing method described above is used. The shape error with respect to the shape is small, and it has an optical function at the time of design. As a result, accurate scanning is possible, and a high-quality image can be formed.
[0232]
Note that the scanning optical system 810 does not necessarily include three types of scanning lenses, and may include optical elements other than lenses such as a scanning mirror.
[0233]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for manufacturing a molding die according to the present invention, it is not necessary to strictly control molding conditions, and molding with excellent shape accuracy without requiring a special molding device or auxiliary device. There is an effect that a molding die suitable for molding a product can be manufactured.
[0234]
Further, according to the molding die according to the present invention, it is not necessary to strictly control molding conditions, and a molded product having excellent shape accuracy is molded with high productivity without requiring a special molding device or auxiliary device. There is an effect that can be.
[0235]
Further, according to the molding method according to the present invention, it is not necessary to strictly control molding conditions, and a molded product with excellent shape accuracy is molded with high productivity without requiring a special molding device or auxiliary device. There is an effect that can be.
[0236]
Moreover, according to the molding die design apparatus and design program of the present invention, it is not necessary to strictly control molding conditions, and a molded product having excellent shape accuracy without requiring a special molding apparatus or auxiliary device. There is an effect that a molding die suitable for molding can be designed.
[0237]
In addition, according to the molded product and the optical element according to the present invention, there is an effect that the shape accuracy can be improved by using the molding die designed and manufactured so as to reduce the shape error.
[0238]
In addition, according to the optical system of the present invention, there is an effect that the scanning accuracy can be improved by using an optical element having excellent shape accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outer shape of an optical element (lens) molded in an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view showing the shape of a mold member constituting a molding die manufactured in an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart for explaining a first embodiment of a method for producing a molding die according to the present invention.
FIGS. 4A and 4B are diagrams for explaining a design shape of a lens, respectively. FIGS.
FIGS. 5A and 5B are diagrams for explaining the relationship between the coordinate system of the mold member and the coordinate system of the molded product, respectively.
FIG. 6 is a view for explaining cutting of a mold member.
FIG. 7 is a diagram for explaining the procedure of shape measurement with an ultra-high-precision coordinate measuring machine.
FIG. 8 is a flowchart for explaining a second embodiment of the method for producing a molding die according to the present invention.
FIG. 9 is a flowchart for explaining a third embodiment of the method for producing a molding die according to the present invention.
FIGS. 10A and 10B are diagrams for explaining a method of obtaining shrinkage deformation rates of a molded product in the X-axis direction and the Z-axis direction using length measurement marks, respectively. .
FIGS. 11A and 11B are methods for obtaining shrinkage deformation rates of molded products in the X-axis direction and the Z-axis direction as a function of the position in the X-axis direction, respectively, using length measurement marks. It is a figure for demonstrating.
FIG. 12 is a diagram for explaining a correction process of a mold member.
FIG. 13 is a diagram for explaining the conversion from the correction amount in the Z-axis direction to the dwell time of the polishing tool.
FIG. 14 is a view for explaining a polishing direction at the time of correction processing of a mold member.
FIG. 15 is a functional block diagram for explaining a molding die design apparatus according to the present invention.
FIG. 16 is a flowchart for explaining a program of the mold design computer according to the present invention.
FIG. 17 is a diagram for explaining a first embodiment of an optical system according to the present invention.
FIG. 18 is a diagram for explaining a second embodiment of the optical system according to the present invention.
FIG. 19 is a diagram for explaining an embodiment of an image forming apparatus as an optical system according to the invention.
FIGS. 20A and 20B are diagrams for explaining a shape error of a conventional example, respectively.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Molded article (lens), 20 ... Mold member, 500 ... Mold design apparatus, 600 ... Optical system (1st Embodiment), 604 ... Deflection means (Rotating polygon mirror: Part of optical scanning system) 605 ... Optical system (laser scanning optical system: part of optical scanning system), 605a, 605b, 605c ... Optical element (scanning lens) 700 ... Optical system (second embodiment), 704 ... Deflection means (rotating polyhedral) Mirror: part of optical scanning system), 709... Optical system (laser scanning optical system: part of optical scanning system), 709 a... Optical element (scanning mirror), 709 b... Optical element (scanning lens), 800. Apparatus (laser printer), 804 ... light source, 806 ... image carrier (photosensitive drum), 810 ... optical system (scanning optical system: part of optical scanning system), 810a, 810b, 810c ... optical element (scanning lens) 820 ... transcription Stage (transfer section).

Claims (15)

所定形状のキャビティを有し、該キャビティを形成する型部材の前記キャビティ側の表面形状を成形素材に転写して成形品を成形するための成形用型を製造する成形用型の製造方法であって、
前記表面形状を転写した際に安定した成形品の形状が得られる成形条件を決定する工程と;
前記成形条件で成形を行う工程と;
前記成形条件で成形された成形品の形状を測定する工程と;
前記成形品の形状の測定値と設計値との差である形状誤差に基づいて、前記成形に際しての前記成形品の複数の方向に関する収縮変形率をそれぞれ決定する工程と;
前記複数の方向に関する収縮変形率に基づいて、前記成形品に含まれる形状誤差を低減するような形状に前記表面形状を修正する工程と;
前記修正された表面形状に基づいて、前記型部材を修正加工する工程と;を含む成形用型の製造方法。
A method for manufacturing a molding die, which has a cavity having a predetermined shape and manufactures a molding die for molding a molded product by transferring a surface shape of the mold member forming the cavity to the molding material. And
Determining molding conditions for obtaining a stable molded product shape when the surface shape is transferred;
A step of molding under the molding conditions;
Measuring the shape of a molded product molded under the molding conditions;
Determining shrinkage deformation rates in a plurality of directions of the molded product during the molding based on a shape error that is a difference between a measured value and a design value of the shape of the molded product;
Correcting the surface shape to a shape that reduces a shape error included in the molded product based on shrinkage deformation rates in the plurality of directions ;
And a step of correcting the mold member based on the corrected surface shape .
前記収縮変形率を決定する工程では、前記成形条件で成形される成形品の形状と前記表面形状との差に基づいて、前記収縮変形率を演算により決定することを特徴とする請求項1に記載の成形用型の製造方法。Wherein in the step of determining the shrinkage deformation rate, based on the difference in shape of the molded article and the surface shape to be molded by the molding conditions, in claim 1, wherein the determining by calculation the shrinkage deformation rate The manufacturing method of the shaping | molding die as described. 前記収縮変形率を決定する工程では、既知の値を収縮変形率として決定することを特徴とする請求項1に記載の成形用型の製造方法。2. The method for manufacturing a mold according to claim 1 , wherein in the step of determining the shrinkage deformation rate , a known value is determined as the shrinkage deformation rate. 前記成形品の形状は、前記成形条件で成形された成形品の測定形状であることを特徴とする請求項2に記載の成形用型の製造方法。The method of manufacturing a molding die according to claim 2 , wherein the shape of the molded product is a measured shape of the molded product molded under the molding conditions. 前記表面形状を修正する工程では、前記成形品の設計形状が、XYZ直交座標系上でz=f(x,y)で表される場合に、X,Y,Z方向の前記各収縮変形率m,m,mを用いて、z=−f(−m・x,m・y)/m、及びz=−f(m・x,−m・y)/m、のいずれかで示される形状となるように前記表面形状を修正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法。In the step of correcting the surface shape, when the design shape of the molded product is expressed by z = f (x, y) on an XYZ orthogonal coordinate system, the respective shrinkage deformation rates in the X, Y, and Z directions. Using m x , m y , and m z , z = −f (−m x · x, m y · y) / m z , and z = −f (m x · x, −m y · y) / m z, method of manufacturing the mold according to any one of claims 1 to 4, characterized in that modifying the surface shape such that the shape shown in either. 前記収縮変形率を決定する工程では、前記成形品の形状と前記表面形状とに基づいて、前記収縮変形率に応じた変形量以外の変形量である非収縮変形量を、更に求め、
前記表面形状を修正する工程では、前記収縮変形率及び前記非収縮変形量に基づいて、前記表面形状を修正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法。
In the step of determining the shrinkage deformation rate, a non-shrinkage deformation amount that is a deformation amount other than the deformation amount according to the shrinkage deformation rate is further obtained based on the shape of the molded product and the surface shape,
5. The molding die according to claim 1 , wherein in the step of correcting the surface shape, the surface shape is corrected based on the shrinkage deformation rate and the non-shrinkage deformation amount. Manufacturing method.
前記表面形状を修正する工程では、前記成形品の設計形状がXYZ直交座標系上でz=f(x,y)で表される場合に、X,Y,Z軸方向の前記各収縮変形率m,m,mと、Z軸方向の前記非収縮変形量 (x,y)とを用いて、z=−f(−m・x,m・y)/m (−x,y)、及びz=−f(m・x,−m・y)/m (x,−y)、のいずれかで示される形状となるように、前記表面形状を修正することを特徴とする請求項6に記載の成形用型の製造方法。In the step of correcting the surface shape, when the design shape of the molded product is represented by z = f (x, y) on the XYZ orthogonal coordinate system, the respective shrinkage deformation rates in the X, Y, and Z axis directions. m x, m y, m z and the non-contracting deformation amount e * (x, y) in the Z-axis direction using, z = -f (-m x · x, m y · y) / m z - e * (-x, y) , and z = -f (m x · x , -m y · y) / m z - e * (x, -y), so that the shape shown in either The method for manufacturing a mold according to claim 6 , wherein the surface shape is corrected. 前記表面形状を修正する工程では、前記成形品の設計形状がXYZ直交座標系上でz=f(x,y)で表される場合に、X,Y,Z軸方向の前記各収縮変形率m,m,mと、Z軸方向の前記非収縮変形量 (x,y)とを用いて、z={−f(−m・x,m・y)− (−m ・x,m ・y)}/m、及びz={−f(m・x,−m・y)− (m ・x,−m ・y)}/m、のいずれかで示される形状となるように、前記表面形状を修正することを特徴とする請求項6に記載の成形用型の製造方法。In the step of correcting the surface shape, when the design shape of the molded product is represented by z = f (x, y) on the XYZ orthogonal coordinate system, the respective shrinkage deformation rates in the X, Y, and Z axis directions. Using m x , m y , m z and the non-shrinkage deformation amount e * (x, y) in the Z-axis direction, z = {− f (−m x · x, my y · y) −e * (-m x · x, m y · y)} / m z, and z = {- f (m x · x, -m y · y) - e * (m x · x, -m y · y )} / m z, so that the shape shown by any one of method of manufacturing a mold according to claim 6, characterized in that modifying the surface shape. 前記収縮変形率を決定する工程では、XYZ直交座標系において、X,Y,Z軸方向の前記各収縮変形率m,m,mと、Z軸方向における前記表面形状の設計値と測定値との差である製作誤差e**(x,y)と、前記収縮変形率に応じた変形量以外のZ軸方向の変形量e(x,y)とを用いて、前記非収縮変形量を、e(x,y)+m・e**(−x/m,y/m)、及びe(x,y)+m・e**(x/m,−y/m)、のいずれかで求めることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法。In the step of determining the shrinkage deformation rate , in the XYZ orthogonal coordinate system, the shrinkage deformation rates m x , m y , m z in the X, Y, and Z axis directions, and the design value of the surface shape in the Z axis direction, Using the manufacturing error e ** (x, y) that is the difference from the measured value and the deformation amount e * (x, y) in the Z-axis direction other than the deformation amount according to the shrinkage deformation rate, the shrinkage deformation amount, e * (x, y) + m z · e ** (-x / m x, y / m y), and e * (x, y) + m z · e ** (x / m x , -y / m y), method for producing a mold according to any one of claims 6-8, wherein the determination in either. 前記型部材の修正前の前記表面形状は、成形素材の収縮を考慮した形状となっていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法。The method for manufacturing a molding die according to any one of claims 1 to 9 , wherein the surface shape of the mold member before correction is a shape in consideration of shrinkage of a molding material. 前記成形品の設計形状がXYZ直交座標系上でz=f(x,y)で示される場合に、前記型部材の修正前の前記表面形状は、X,Y,Z方向の成形素材の各収縮率m ,m ,m を用いて、z=−f(−m ・x,m ・y)/m 、及びz=−f(m ・x,−m ・y)/m 、のいずれかで示されることを特徴とする請求項10に記載の成形用型の製造方法。When the design shape of the molded product is indicated by z = f (x, y) on the XYZ orthogonal coordinate system, the surface shape before correction of the mold member is each of the molding materials in the X, Y, and Z directions. shrinkage m x *, m y *, with m z *, z = -f ( -m x * · x, m y * · y) / m z *, and z = -f (m x * · The method for producing a molding die according to claim 10 , wherein x, −m y * · y) / m z * . 前記収縮変形率を決定する工程では、前記成形条件下で成形される前記成形品の形状に対して、パラメータm,m,mを用いた形状回帰式z=f(m /m・x,m /m・y)m/m 、を当てはめ、前記各パラメータの最適解を、それぞれX,Y,Z方向の収縮変形率とすることを特徴とする請求項11に記載の成形用型の製造方法。Wherein in the step of determining the shrinkage deformation ratio, the shape of the molded article to be molded by the molding conditions, parameters m x, m y, shape regression equation with m z z = f (m x * / m x · x, m y * / m y · y) m z / m z *, fitting, and the optimal solution for each parameter, X respectively, Y, is characterized in that the Z-direction shrinkage deformation ratio The manufacturing method of the shaping | molding die of Claim 11 . 前記収縮変形率は、所定の方向に関する位置の関数で示されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法。  The method for manufacturing a molding die according to any one of claims 1 to 12, wherein the shrinkage deformation rate is expressed as a function of a position in a predetermined direction. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の成形用型の製造方法によって製造されたことを特徴とする成形用型。A molding die manufactured by the method for manufacturing a molding die according to any one of claims 1 to 13 . 成形用型として請求項14に記載の成形用型を用い、安定した成形品の形状が得られる所定の成形条件下で、前記成形用型が備える型部材の表面形状を成形素材に転写して成形品の成形を行うことを特徴とする成形方法。The molding die according to claim 14 is used as a molding die, and the surface shape of the mold member included in the molding die is transferred to a molding material under predetermined molding conditions that obtain a stable molded product shape. A molding method comprising molding a molded product.
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