JP3972802B2 - 停電検出ユニットおよび電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、停電を検出する停電検出ユニットに関し、更に詳しくは、電源装置と併用して停電を検出するのに好適な停電検出ユニットおよびこれを含む電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のスイッチング電源等においては、工場の各種機械設備等に多用されており、その種類も各種であり、同一出力電圧であっても電源容量(出力W)が異なる複数の電源シリーズが使用されている現状となっている。このような電源の使用現状において、メーカー側にとっては、例えば同一出力電圧の電源シリーズとして異なる容量のものを個別に開発製造し、また、シリーズ毎にもそれぞれの容量に対応したものを個別に開発製造して、それらをユーザー側に販売提供している。
【0003】
しかしながら、同一シリーズであっても容量が異なると、それぞれの容量に対応して回路基板構成やトランスの配置やその他を新たに開発設計する必要があってそれぞれに開発コストがかかる分、電源の販売価格に影響することが余儀なくされる。
【0004】
また、それらシリーズの電源を購入して使用するユーザーにとっても同一シリーズであっても使用負荷などの各種用途に応じてそのシリーズ内の各種電源を個別に購入する必要があり電源台数も増え、購入コストがかかる、などの不具合があることも指摘されている。
【0005】
そこで、本件出願人は、同一シリーズ内において或る容量の電源ユニットをモジュール化し、このモジュール化された電源ユニットを任意の台数で増減組み合わせ可能として任意の容量の電源を得られるようにすれば、メーカーにとっては或る容量を有する電源ユニットの開発コストだけですみ、また、ユーザーにとっては用途に応じてその容量を有する電源ユニットを一つ、あるいは、複数、安価に購入して使用できるものとなるという提案をした(特許文献1参照)。
【0006】
かかる提案に基づく電源装置の一例が、図13および図14に示されている。この電源装置は、モジュール化された電源ユニット61の一つあるいは複数をDINレール62に並列して装着支持するようになっており、電源ユニット61単体に、交流入力端子63、直流出力端子64、交流入力を直流出力に変換する電源回路65、交流入力側のバスラインL(i)、直流出力側のバスラインL(o)、などが装備されている。そして、複数の電源ユニット61を並列して接続するとともに、端部の電源ユニット61を、交流電源に接続することにより、共通の交流入力が交流入力側のバスラインL(i)を介して各電源ユニット61に供給されるとともに、直流出力が直流出力側のバスラインL(o)を介して並列に接続されるようになっている。
【0007】
このようにモジュール化された電源装置によれば、複数の電源ユニット61を増設することによって、電源容量を任意に拡張することができ、これによって、同一出力電圧で異なる電源容量の電源を個別に開発する必要がなくなるものとなる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−58246号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような電源装置では、交流電源の停電を検出する機能を備えておらず、停電検出機能を必要とするユーザは、別途、停電検出器を準備して電源装置と配線しなければならず面倒である。
【0010】
さらに、ユーザによって、停電として検出すべき検出電圧あるいは検出時間(前記検出電圧以下の状態の継続時間であって停電として検出すべき時間)が相違し、これらユーザの要求に対応できる停電検出器が望まれている。
【0011】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、省配線で電源装置に停電検出機能を持たせられるようにすることを主たる目的とし、更には、ユーザの要求に応じて、停電として検出すべき検出電圧や検出時間を任意に設定できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
【0013】
すなわち、本発明の停電検出ユニットは、複数の電源ユニットが互いの電源コネクタを介して縦続接続可能である前記電源ユニットに接続可能な停電検出ユニットであって、前記電源コネクタに接続可能な検出コネクタと、前記検出コネクタから入力される交流入力に基づいて、停電状態を検出する停電検出手段とを備え、前記停電検出手段は、前記交流入力を直流に変換する電源回路と、この電源回路からの直流電圧が所定電圧以下になったことを検出して出力する停電検出回路と、この停電検出回路の出力から所定時間経過後に出力する時限回路とを含み、前記所定電圧を可変設定するための電圧設定手段および前記所定時間を可変設定するための時間設定手段の少なくともいずれか一方を備えている。
【0014】
ここで、前記電源コネクタと前記検出ユニット側コネクタとの結合は、相互に直接結合する構成であってもよく、あるいは、別のコネクタを介在させて結合する構成であってもよい。
【0015】
電源ユニットは、その複数台が縦続接続可能であるが、1台であってもよい。
【0016】
本発明によると、電源ユニットの複数が、互いの電源コネクタを介して縦続接続可能な前記電源ユニットの電源コネクタに、当該停電検出ユニットの検出コネクタを接続することにより、該検出コネクタを介して電源ユニットから交流が入力されることになり、この交流入力から停電状態を検出して出力するので、電源ユニット同士の電源コネクタによる接続と同様に、当該検出ユニットをコネクタで接続することにより、省配線で電源装置の交流入力の停電状態を検出できることになる。
【0018】
本発明によると、停電検出回路によって、停電として検出すべき所定電圧を設定できるとともに、時限回路によって、停電として検出すべき電圧低下の継続時間である所定時間を設定できることになる。
【0020】
本発明において、電圧設定手段あるいは時間設定手段は、操作に応じて検出電圧あるいは所定時間を可変設定できるものであり、例えば、ボリウム(可変抵抗器)やキースイッチなどからなる。
【0021】
本発明によると、電圧設定手段あるいは時間設定手段によって、停電検出回路で停電として検出すべき所定電圧あるいは時限回路で停電として検出すべき電圧低下の継続時間である所定時間を可変設定できることになり、ユーザの要求に応じた停電検出が可能となる。
【0022】
本発明の好ましい実施態様においては、可変設定される前記所定電圧および前記所定時間の少なくともいずか一方を表示する表示手段を備えている。
【0023】
ここで、表示手段は、所定電圧や所定時間の設定値を、例えば、LED表示器や液晶表示器などで表示するものである。この表示手段による表示は、所定電圧や所定時間を同時に表示するものであってもよいし、切換え表示するものであってもよい。
【0024】
本発明によると、表示手段で設定値を確認しながら所定電圧や所定時間を設定できることになる。
【0025】
本発明の他の実施態様においては、前記電源ユニットは、外部からの交流が入力される交流入力バスラインと、交流入力を直流出力に変換して直流出力バスラインに出力する電源回路と、前記交流入力バスラインにそれぞれ接続された入力側の前記電源コネクタおよび出力側の前記電源コネクタとを備え、前記電源ユニットの複数が、前記入力側の電源コネクタと他の電源ユニットの前記出力側の電源コネクタとを結合させることによって縦続接続されるものである。
【0026】
本発明によると、電源ユニットの複数が、入力側の電源コネクタと、他の電源ユニットの出力側の電源コネクタとを結合することによって縦続接続される電源ユニットの電源コネクタに、当該停電検出ユニットの検出コネクタを接続することにより、電源ユニットの交流入力バスラインが当該停電検出ユニットに接続されることになり、この接続された交流入力バスラインからの交流入力の停電状態を検出できることになり、電源ユニット同士のコネクタによる接続と同様に、当該停電検出ユニットをコネクタで接続することにより、省配線で電源装置の交流入力の停電を検出できることになる。
【0027】
本発明の電源装置は、電源ユニットと停電検出ユニットとを含み、前記電源ユニットは、外部からの交流が入力される交流入力バスラインと、交流入力を直流出力に変換して直流出力バスラインに出力する電源回路と、前記交流入力バスラインにそれぞれ接続された入力側の前記電源コネクタおよび出力側の前記電源コネクタとを備え、前記電源ユニットの複数が、前記入力側の電源コネクタと他の電源ユニットの前記出力側の電源コネクタとを結合させることによって縦続接続可能であり、前記停電検出ユニットは、前記電源コネクタに接続可能な検出コネクタと、前記検出コネクタから入力される交流入力に基づいて、停電状態を検出する停電検出手段とを備え、前記停電検出手段は、前記交流入力を直流に変換する電源回路と、この電源回路からの直流電圧が所定電圧以下になったことを検出して出力する停電検出回路と、この停電検出回路の出力から所定時間経過後に出力する時限回路とを含み、前記所定電圧を可変設定するための電圧設定手段および前記所定時間を可変設定するための時間設定手段の少なくともいずれか一方を備えている。
【0028】
本発明によると、電源ユニットの複数が、互いの電源コネクタを介して縦続接続可能な前記電源ユニットの電源コネクタに、当該停電検出ユニットの検出コネクタを接続することにより、該検出コネクタを介して電源ユニットから交流が入力されることになり、この直流入力から停電状態を検出して出力するので、電源ユニット同士の電源コネクタによる接続と同様に、当該検出ユニットをコネクタで接続することにより、省配線で電源装置の交流入力の停電状態を検出できることになる。
【0030】
本発明によると、停電検出回路によって、停電として検出すべき所定電圧を設定できるとともに、時限回路によって、停電として検出すべき電圧低下の継続時間である所定時間を設定できることになる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0032】
(実施の形態1)
図1は本発明に係る停電検出ユニット4および電源ユニット1〜3からなる電源装置の正面図であり、図2は、その接続構成を示す図である。
【0033】
これらの図において、1は第1の電源ユニット、2は第2の電源ユニット、3は第3の電源ユニット、4は停電検出ユニットである。そして、第1の電源ユニット1と第2の電源ユニット2及び第2の電源ユニット2と第3の電源ユニット3とは、それぞれが内有するバスラインをコネクタ接続されてモジュール電源を構成している。
【0034】
なお、モジュール電源は上記したような3台の電源ユニット1〜3に限らず、1台の電源ユニットあるいは複数台の電源ユニットを、それぞれが内有するバスラインをコネクタ接続することで構成されるものである。
【0035】
各電源ユニット1〜3は、正面パネル形状が縦長の長方形状をなした直方体形状のケーシングに所要の電源回路用部品を内蔵した、例えば、100〜240VAC入力、24VDC出力、2.5A、60W出力用のスイッチング電源である。
【0036】
そして、第1〜第3の電源ユニット1〜3には、電源回路9と、交流入力端子5−1,5−2と、直流出力端子6−1,6−2と、交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)と、直流出力バスライン(Vo+)(Vo−)とが設置してある。
【0037】
交流入力端子5−1,5−2は、正面パネル上部に配設されて100〜240VACの外部商用交流を電源回路9に導くものであり、交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)に接続してある。また。直流出力端子6−1,6−2は、正面パネル下部に配設されて24VDCを出力するものであって、プラス側+と、マイナス側−とで一対の直流出力端子構成になっている。
【0038】
そして、直流出力端子6−1(プラス側+)は直流出力バスライン(Vo+)に、直流出力端子6−2(マイナス側−)は直流出力バスライン(Vo−)に接続してある。
【0039】
電源回路9は、交流入力端子5−1,5−2を介して外部から入力されてくる交流を安定化した24VDCの出力電圧に変換して直流出力端子6−1,6−2を介して外部に出力するようになっており、この電源回路9は、一例としてスイッチング電源回路である。
【0040】
この電源回路9の入力側は交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)に接続してあり、また、電源回路9の出力側は直流出力バスライン(Vo+)(Vo−)に接続してある。
【0041】
そして、第1〜第3の電源ユニット1〜3は、その一方の側面パネル側に、入力側の電源コネクタとして交流入力側コネクタ16A−1、16A−2と、直流入力側コネクタ17A−1、17A−2とを有し、また、他方の側面パネル側に、出力側の電源コネクタとして、交流出力用の交流出力側コネクタ16B−1、16B−2と、直流出力用の直流出力側コネクタ17B−1、17B−2とを有しており、交流入力側コネクタ16A−1、16A−2と交流出力側コネクタ16B−1、16B−2とは交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)を介して互いに接続してあり、直流入力側コネクタ17A−1、17A−2と直流出力側コネクタ17B−1、17B−2とは、直流出力バスライン(Vo+)(Vo−)を介して互いに接続してある。
【0042】
停電検出ユニット4は、その正面に、交流入力があったときに点灯表示する動作表示LED7と、停電検出出力の検出電圧を可変設定するために操作される電圧設定手段としての電圧調整ボリウム8とを備えている。
【0043】
この停電検出ユニット4は、交流入力用の検出コネクタである交流入力側コネクタ23A−1,23A−2と、第1,第2の停電検出出力を出力するための出力端子24−1,24−2および共通端子24−3を備えている。
【0044】
この実施の形態の停電検出ユニット4は、停電として検出する検出電圧および検出時間が異なる第1,第2の停電検出出力を出力する停電検出手段を備えている。
【0045】
この停電検出手段は、図2に示されるように、交流入力側コネクタ23A−1,23A−2を介して交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)に接続される電源回路10と、この電源回路10からの直流電圧が、検出すべき検出電圧にそれぞれ対応する第1,第2の所定電圧以下になったときにそれぞれ出力する第1,第2の停電検出回路11,12と、第1,第2の停電検出回路11,12の出力から第1,第2の所定時間経過後にそれぞれ出力する第1,第2の時限回路13,14と、第1,第2の時限回路13,14の出力に応答して第1,第2の停電検出出力を外部にそれぞれ出力する第1,第2の出力回路18,19とを備えている。
【0046】
停電検出ユニット4の電源回路10は、例えば内部にトランスを備え、このトランスにより検出コネクタである交流入力側コネクタ23A−1,23A−2を介して入力される電源ユニット1ないし3側からの交流入力を、例えば、10数V程度の直流電圧に変換するとともに、そのトランスの一次側巻線と二次側巻線とで二次側巻線以降の回路と絶縁を図れるようになっている。
【0047】
第1,第2の停電検出回路11,12は、電源回路10からの直流電圧と第1,第2の所定電圧とを内部のコンパレータでそれぞれ比較して第1,第2の所定電圧以下になったときに、出力するものである。この実施の形態では、第1の停電検出回路11の第1の所定電圧は、上述の電圧調整ボリウム8によって可変設定できるものである。この電圧調整ボリウム8による所定電圧の設定は、例えば、該ボリウム8の周囲に配設された図示しない目盛りを用いて設定する。
【0048】
第1,第2の時限回路13,14は、第1,第2の停電検出回路11,12の出力から第1,第2の所定時間がそれぞれ経過したとき、すなわち、第1,第2の停電検出回路11,12による検出状態が、第1,第2の所定時間継続したときに、それぞれ出力するものであり、第1の所定時間は、例えば、10msあるいは20msであり、第2の所定時間は、例えば、5msである。なお、所定時間を、例えば、10msまたは20msで切換え設定できるようにしもよい。
【0049】
第1,第2の出力回路18,19は、出力用のトランジスタ181,191と、ツェナーダイオード182,192とをそれぞれ備えており、当該停電検出ユニット4の下部の検出出力端子24−1〜24−3から第1,第2の停電検出出力としてオープンコレクタ出力を外部に出力する。
【0050】
第1〜第3の電源ユニット1〜3及び停電検出ユニット4は、DINレール等の支持レール29に装着されていて、例えば、この順序に並列接続されている。
【0051】
すなわち、第1の電源ユニット1の右隣に第2、第3の電源ユニット2、3と停電検出ユニット4とがこの順序に配置してあり、第1の電源ユニット1の交流出力側コネクタ16B−1、16B−2、直流出力側コネクタ17B−1、17B−2は、第2の電源ユニット2の交流入力側コネクタ16A−1、16A−2、直流入力側コネクタ17A−1、17A−2にそれぞれ接続してある。
【0052】
そして、第3の電源ユニット3の交流出力側コネクタ16B−1、16B−2は、停電検出ユニット4の交流入力側コネクタ23A−1、23A−2に接続してある。
【0053】
したがって、第1〜第3の電源ユニット1〜3および停電検出ユニット4の個々の交流入力バスライン(Vin+)、(Vin−)は、この順序に連なって、一本化されており、また第1〜第3の電源ユニット1〜3の個々の直流出力バスライン(Vo+)、(Vo−)は、この順序に連なって、一本化されている。
【0054】
そして、第1の電源ユニット1の交流入力端子5−1、5−2には外部商用交流電源39が接続してあり、例えば、第3の電源ユニット3の直流出力端子6−1、6−2には、負荷25が接続してある。
【0055】
以上の構成において、第1の電源ユニット1の交流入力端子5−1、5−2から入力された交流は、第2、第3の電源ユニット2,3のそれぞれに供給される結果、各電源ユニット1〜3の直流出力端子6−1、6−2のそれぞれから直流を個別に出力することができ、この実施の形態では、第3の電源ユニット3の直流出力端子6−1、6−2に接続されている負荷25に直流を出力することができる。
【0056】
第1〜第3の電源ユニット1〜3からなる電源装置の交流入力は、停電検出ユニット4に供給されており、停電検出ユニット4では、第1,第2の停電検出回路11,12および第1,第2の時限回路13,14に設定されている所定電圧および所定時間に対応する停電を検出して第1,第2の停電検出出力を外部に出力する。
【0057】
なお、停電として検出する検出電圧としては、交流入力が100V系では、例えば、70〜80V程度の範囲で設定し、交流入力が200V系では、例えば、140〜160V程度の範囲で設定するようにしてもよい。
【0058】
図3は、この実施の形態の停電検出ユニット4の第1,第2の停電検出出力のタイミングチャートであり、同図(a)は交流入力、同図(b)は第1の停電検出出力、同図(c)は第2の停電検出出力をそれぞれ示している。
【0059】
この図3においては、t0の時点で停電が生じ、電源回路10からの直流電圧が、同時に第1,第2の停電検出回路11,12の第1,第2の所定電圧以下になった場合を示している。第1の時限回路13では、第1の停電検出回路11の出力から第1の所定時間T1が経過後に、第1の出力回路18を介してオフとなる第1の停電検出出力を外部に出力する。また、第2の時限回路14では、第2の停電検出回路12の出力から第2の所定時間T2が経過した後に、第2の出力回路19を介してオフとなる第2の停電検出出力を外部に出力する。
【0060】
図4は、瞬断時における停電検出ユニット4の第1,第2の停電検出出力のタイミングチャートであり、図3に対応するものである。
【0061】
上述のようにして第1,第2の停電検出出力を外部に出力した後、交流入力がt1の時点で直ちに復帰すると、その復帰した時点t1から一定時間T3、例えば、2msの間、その停電検出出力の状態を保持した後に、それぞれ同時に復帰する。
【0062】
このように停電検出ユニット4では、電源ユニット1〜3が接続されてなる電源装置の交流入力の停電を検出することができ、しかも、停電として検出する検出電圧および検出時間が異なる2種類の停電検出出力が得られるので、それらの出力を組み合わせるといったことが可能となる。しかも、停電として検出する検出電圧を、電圧調整ボリウム8によって可変設定できるので、ユーザの要求に対応することができる。
【0063】
さらに、電源ユニット3と停電検出ユニット4とは、出力側コネクタ16B−1,16B−2と検出ユニット側コネクタ23A−1,23A−2とで結合して、交流入力のバスラインをワンタッチで接続できるために、電源ユニット3と停電検出ユニット4との間の配線が不要になり、その分省工数になる。
【0064】
上述の実施の形態では、停電として検出する検出電圧のみを、電圧調整ボリウム8によって可変設定したけれども、本発明の他の実施の形態として、図5および図6に示されるように、例えば、第1の時限回路13の第1の所定時間を可変設定する時間設定手段としての時間調整ボリウム26を設け、この時間調整ボリウム26によって、第1の時限回路13の時定数を変化させることにより、停電として検出する時間を可変設定できるようにしてもよい。
【0065】
また、上述の実施の形態では、2種類の停電検出出力を得るように構成したけれども、本発明の他の実施の形態として、図7に示されるように、3種類以上の停電検出出力を得られるように、停電検出回路8−1〜8−n、時限回路13−1〜13−nおよび出力回路18−1〜18−nをそれぞれn個設けてもよい。また、複数の停電検出出力端子24−1〜24−nをコネクタにまとめて外部に出力できるようにしてもよい。
【0066】
(実施の形態2)
図8は本発明に他の実施の形態に係る停電検出ユニット4−3および電源ユニット1〜3からなる電源装置の正面図であり、図9は、その停電検出ユニット4−3内部の構成図であり、上述の図1および図2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0067】
上述の実施の形態では、停電として検出する検出電圧に対応する所定電圧や所定時間を、調整ボリウム8,26によって可変設定したのに対して、この実施の形態では、所定電圧や所定時間を、その設定値を確認しながらキースイッチで設定できるようにしたものである。
【0068】
すなわち、停電検出ユニット4−3は、その正面に、交流入力があったときに点灯表示する動作表示LED7と、停電として検出する検出電圧および検出時間を可変設定するために操作されるアップおよびダウンの設定用スイッチ27,28と、設定モードを切換える設定モード切換えスイッチ29と、設定値等を表示するLED表示器30の表示セグメントが臨む表示窓31と、いずれの設定モードであるかを点灯表示する4個のモード表示LED32〜35とを備えている。
【0069】
この実施の形態の停電検出ユニット4−3では、停電として検出する検出電圧を可変設定できるとともに、停電として検出する検出時間を3種類可変設定できるものであり、電源回路10と、上述のスイッチ27〜29によって設定された検出電圧および検出時間に基づいて、第1〜第3の出力回路36〜38を介して第1〜第3の停電検出出力を出力するとともに、LED表示器30に設定値等を表示するマイクロコンピュータ40を備えている。
【0070】
図10は、設定モード切換えスイッチ29による設定モードおよび設定用スイッチ27,28による設定値の表示を示す図である。
【0071】
この実施の形態では、設定モード切換えスイッチ29の切換え操作に応じて、例えば、同図(a)〜(d)に示されるように、検出電圧設定モード、第1の検出時間設定モード、第2の検出時間設定モード、第3の検出時間設定モードにサイクリックに切り換わり、LED表示器30に、設定用スイッチ27,28によって設定される検出電圧、第1〜第3の検出時間がLED表示器30に表示されるとともに、対応するモード表示LED32〜35が点灯する。
【0072】
これによって、所望の設定モードを選択し、所望の検出電圧や検出時間を設定することができる。
【0073】
マイクロコンピュータ40は、このようにして設定された検出電圧および第1〜第3の検出時間に従って停電を検出して第1〜第3の出力回路36〜38を介して第1〜第3の停電検出出力を外部に出力する。
【0074】
すなわち、マイクロコンピュータ40は、電源回路10からの直流電圧が、設定された検出電圧に対応する所定電圧以下になり、その状態が第1〜第3の検出時間をそれぞれ経過した時点で第1〜第3の出力回路36〜38を介して第1〜第3の停電検出出力を外部に出力するものである。
【0075】
この実施の形態では、設定モードを選択してLED表示器30で設定値を確認しながら停電として検出する検出電圧や検出時間を容易に設定することができる。
【0076】
(その他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態として、図11に示されるように、交流入力端子41−1,41−2を追加し、この交流入力端子41−1,41−2から入力した交流入力の停電を検出するようにしてもよく、この場合には、上述の電源ユニット1〜3以外の通常の電源装置に対応できることになる。
【0077】
また、本発明の他の実施の形態として、図12に示されるように、電源ユニット3の直流出力側コネクタ17B−1,17B−2に結合する直流入力側コネクタ42A−1,42A−2および直流出力端子43−1,43−2を設け、当該停電検出ユニット4−5に負荷25を接続するようにしてもよい。
【0078】
本発明の他の実施の形態として、交流入力が100V系であるか200V系であるかに応じて、停電検出ユニットに設けたスイッチの切換えや端子間の短絡等によって、当該停電検出ユニットの電源回路10のトランスの1次側の入力を切換えることにより、1次側と2次側との巻き線の比率を切換えていずれの交流入力にも対応できるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電源ユニットの複数が縦続接続可能な前記電源ユニットの電源コネクタに、当該停電検出ユニットの検出ユニット側コネクタを接続することにより、該検出ユニット側コネクタを介して電源ユニットの交流入力が入力されることになり、この交流入力から停電状態を検出するので、省配線で電源装置の交流入力の停電を検出できることになる。
【0080】
また、停電として検出すべき検出電圧あるいは検出時間を可変設定できることになり、ユーザの要求に応じた停電検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る停電検出ユニットおよび電源装置の正面図である。
【図2】図1の内部構成を示す図である。
【図3】図1の停電検出のタイミングチャートである。
【図4】瞬断時のタイミングチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態の図1に対応する正面図である。
【図6】図5の内部構成を示す図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態の停電検出ユニットの構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の図1に対応する正面図である。
【図9】図8の停電検出ユニットの内部構成を示す図である。
【図10】各設定モードにおける表示を示す図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の内部構成を示す図である。
【図12】本発明の更に他の実施の形態の内部構成を示す図である。
【図13】従来例の正面図である。
【図14】図13の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 電源ユニット
4,4−1〜5 停電検出ユニット
5−1,5−2 交流入力端子
6−1,6−2 直流出力端子
8 電圧調整ボリウム
10 電源回路
11,12 停電検出回路
13,14 時限回路
18,19,36〜38 出力回路
16A−1,16A−2 交流入力側コネクタ
16B−1,16B−2 交流出力側コネクタ
17A−1,17A−2 直流入力側コネクタ
17B−1,17B−2 直流出力側コネクタ
23A−1,23A−2 検出コネクタ
26 時間調整ボリウム
40 マイクロコンピュータ

Claims (4)

  1. 複数の電源ユニットが互いの電源コネクタを介して縦続接続可能である前記電源ユニットに接続可能な停電検出ユニットであって、
    前記電源コネクタに接続可能な検出コネクタと、前記検出コネクタから入力される交流入力に基づいて、停電状態を検出する停電検出手段とを備え、
    前記停電検出手段は、前記交流入力を直流に変換する電源回路と、この電源回路からの直流電圧が所定電圧以下になったことを検出して出力する停電検出回路と、この停電検出回路の出力から所定時間経過後に出力する時限回路とを含み、
    前記所定電圧を可変設定するための電圧設定手段および前記所定時間を可変設定するための時間設定手段の少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする停電検出ユニット。
  2. 可変設定される前記所定電圧および前記所定時間の少なくともいずか一方を表示する表示手段を備える請求項記載の停電検出ユニット。
  3. 前記電源ユニットは、外部からの交流が入力される交流入力バスラインと、交流入力を直流出力に変換して直流出力バスラインに出力する電源回路と、前記交流入力バスラインにそれぞれ接続された入力側の前記電源コネクタおよび出力側の前記電源コネクタとを備え、前記電源ユニットの複数が、前記入力側の電源コネクタと他の電源ユニットの前記出力側の電源コネクタとを結合させることによって縦続接続されるものである請求項1または2に記載の停電検出ユニット。
  4. 電源ユニットと停電検出ユニットとを含み、
    前記電源ユニットは、外部からの交流が入力される交流入力バスラインと、交流入力を直流出力に変換して直流出力バスラインに出力する電源回路と、前記交流入力バスラインにそれぞれ接続された入力側の前記電源コネクタおよび出力側の前記電源コネクタとを備え、前記電源ユニットの複数が、前記入力側の電源コネクタと他の電源ユニットの前記出力側の電源コネクタとを結合させることによって縦続接続可能であり、
    前記停電検出ユニットは、前記電源コネクタに接続可能な検出コネクタと、前記検出コネクタから入力される交流入力に基づいて、停電状態を検出する停電検出手段とを備え、前記停電検出手段は、前記交流入力を直流に変換する電源回路と、この電源回路からの直流電圧が所定電圧以下になったことを検出して出力する停電検出回路と、この停電検出回路の出力から所定時間経過後に出力する時限回路とを含み、前記所定電圧を可変設定するための電圧設定手段および前記所定時間を可変設定するための時間設定手段の少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする電源装置。
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