JP3970207B2 - Sash window - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシ窓に関する。詳しくは、窓枠の内側に開閉自在に支持された可動障子を備える引違い窓や片引き窓等のサッシ窓に関する。
【0002】
【背景技術】
住宅等のテラスやバルコニー等に面した外壁位置には、居住者が室内からテラス等に出入りするための掃出し窓が設けられている。このような掃出し窓としては、外壁に固定された窓枠と、この窓枠内にスライド自在に支持された可動障子とを備えた、引違い窓や片引き窓等が一般的である。
これらの引違い窓等では、障子の下框に設けられた戸車を案内するガイドレールが下枠上面から突出して形成されている。また、下枠において、室外の雨水等が下框との隙間から室内側に吹き込まないように、室外側に向かって下がる段差が形成され、室外側のガイドレールを室内側のガイドレールよりも低い位置に設ける形態のものが、従来から広く採用されている。
【0003】
しかし、近年、居住者の高齢化や、車いす利用者の利便性等に配慮したバリアフリータイプの掃出し窓が実用化されている。このようなバリアフリータイプの掃出し窓では、下枠のガイドレールが室内外ともに略同一高さ位置に設けられており、室外側に下がる段差がないため、段差による止水構造を設けることができず、下枠における水密構造が重要となる。特に、召合せ部の下方位置では、水密構造が複雑になるとともに、室内空間への漏水が発生しやすいため、召合せ部下方の下枠における水密構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたサッシ窓の下枠は、下枠凹部を有する下枠ベース部材と、障子を案内するガイドレールとしての機能を有し上面がフラットに形成された上面部材とを備えて構成されている。そして、下枠凹部の側壁に設けられた気密材(横タイト材)が、障子下框の室内側側壁から垂下された垂下片(スライド片)の室内側面に当接して、気密ラインが形成されている。この気密ラインの下方(室外側)に位置する下枠凹部に溜まった雨水等は、下枠凹部底面に設けられた排水口から下枠中空部を介して室外に排水されるようになっている。また、召合せ部において、下枠上面にはフラット面排水口が設けられるとともに、室内側障子の召合せ框底面には、フラット面排水口の見付け方向両側の下枠上面と当接する止水ブロックが取り付けられている。これにより、下枠上面において、止水ブロックのウォーターバリアで雨水等の流れが抑えられるとともに、召合せ部に入り込んだ雨水等はフラット面排水口から下枠凹部に排水されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3330588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のサッシ窓では、止水ブロック、下枠上面、および障子の召合せ部によって囲まれた召合せ部下方空間は、止水ブロックのウィンドバリアで仕切られて室外空間に連通されていないので、召合せ部下方空間は室外空間と等圧になり難い。
また、召合せ部下方空間は、フラット面排水口から下枠の中空部を通って下枠屋外排水口と連通されているが、連通経路が下枠内部を通るので召合せ部下方空間と下枠屋外排水口とに距離があるとともに、前記下枠屋外排水口に逆水止め部材(蓋体)が装着されており、この逆水止め部材は基本的に雨水が排出される時以外には開かないので、召合せ部下方空間が下枠屋外排水口によって室外空間と等圧になることは非常に難しい。
よって、召合せ部下方空間と室外空間との間において、気圧差によって生じる雨水等の移動が発生する可能性があるので、雨水等がウィンドバリアを越えて召合せ部下方空間に浸入するおそれがある。
さらに、浸入した雨水等は気圧差によって生じる運動エネルギーを有していることから、フラット面排水口に落下せずにウォーターバリアの方に移動することがあるため、召合せ部下方空間に浸入した雨水等がウォーターバリア位置まで容易に到達してしまう可能性がある。そして、召合せ部下方空間と室内空間との気圧差によって、雨水等がウォーターバリアを越えて室内空間に浸入してしまうおそれがある。
従って、召合せ部における下枠および障子間の水密性能が必ずしも十分に確保できないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、バリアフリータイプの窓における召合せ部の水密性能の向上を図ることができるサッシ窓を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のサッシ窓は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に開閉自在に支持された室内側および室外側の引違い形式の障子とを備えたサッシ窓であって、前記下枠は、支持面部と、この支持面部の上面に当該下枠の長手方向略全長に渡って設けられ、前記障子の戸車を案内する2本のレール部と、これら2本のレール部同士の間に当該レール部と略平行に設けられた側壁部とを備え、前記レール部は、立上部と、この立上部の上端に設けられた戸車案内部とを有しており、この戸車案内部と前記側壁部の上端とが略同一高さ位置で、かつ隙間を介して設けられ、前記室内外の障子のうちの少なくとも室外側障子には、当該室外側障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記室外側のレール部と側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、前記室内外の障子の召合せ部下方には、下枠召合せ空間が形成されるとともに、この下枠召合せ空間と室内空間とを仕切る気密部材が設けられ、前記下枠召合せ空間において、前記側壁部が分割され、分割された側壁部同士の間隙位置に対応する前記支持面部には、当該下枠召合せ空間を室外空間に連通させる連通孔が設けられ、前記室外側障子には、当該室外側障子の下側を通して、当該下枠召合せ空間に室外空間の外気を導入させる外気導入部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載のサッシ窓は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内側に固定された固定面材と、この固定面材の室外側において前記窓枠内側に開閉自在に支持された片引き形式の障子とを備えたサッシ窓であって、前記下枠は、支持面部と、この支持面部の上面に当該下枠の長手方向略全長に渡って設けられ、前記障子の戸車を案内するレール部と、このレール部の室内側に略平行に設けられた室内側側壁部とを備え、前記レール部は、立上部と、この立上部の上端に設けられた戸車案内部とを有しており、この戸車案内部と前記室内側側壁部の上端とが略同一高さ位置で、かつ隙間を介して設けられ、前記障子には、当該障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記レール部と室内側側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、前記固定面材および障子の召合せ部下方には、下枠召合せ空間が形成され、前記下枠召合せ空間において、前記支持面部には、当該下枠召合せ空間を室外空間に連通させる連通孔が設けられ、前記障子には、当該障子の下側を通して、前記下枠召合せ空間に室外空間の外気を導入させる外気導入部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記レール部は、下枠(支持面部)に一体に形成されていてもよいし、別体に形成されて下枠に対して着脱自在に設けられていてもよい。同様に、前記側壁部も下枠(支持面部)に一体に形成されていてもよいし、別体に形成されて下枠に対して着脱自在に設けられていてもよい。
また、レール部の戸車案内部と側壁部の上端とが略同一高さ位置に設けられているとは、同一の高さ位置の場合に限らず、居住者や車いす等の移動に際し、障害とならない程度に高さ位置が異なる場合も含む意味である。
また、障子下端縁の垂下片は、障子の室内側のみに設けられていてもよいし、室内外側面の両方に連続して設けられていてもよい。
さらに、レール部の戸車案内部と側壁部との間の隙間は、障子下框の垂下片を挿入した際に、この垂下片がレール部や側壁部に当たらず、障子の開閉操作に支障がない程度の、必要最低限の見込み寸法としての所定幅寸法を有することが、下枠上面の溝幅を小さくできてフラット感をより高めることができる点で好ましい。
また、外気導入部は、召合せ部における障子垂下片に形成した開口や切り欠き等の、戸車案内部の上側と障子の室内側下端縁との間に設けられた隙間から形成されたものが採用でき、この際、召合せ部における障子の見付け方向側端面(見込み方向に沿った端面)の下端縁と下枠(レール部)との間に隙間が形成されていることが好ましい。また、外気導入部は、下枠召合せ空間と室外空間とを連通させるダクト状の部材を含んで構成されていてもよい。
【0011】
このような構成によれば、レール部の戸車案内部および側壁部または室内側側壁部の上端が略同一高さ位置とされているので、下枠の上面がフラットなバリアフリータイプの引違い窓または片引き窓を構成することができる。
また、召合せ部下方には、下枠召合せ空間が形成され、この下枠召合せ空間は、支持面部の連通孔を介して室外空間に連通され、かつ障子に設けられた外気導入部を介して下枠上方の室外空間に連通されている。これにより、下枠召合せ空間が外気と等圧な空間となるので、下枠召合せ空間と室外空間との間において、気圧差によって生じる雨水等の移動が発生しない為、室外空間から下枠召合せ空間への気圧差による雨水等の浸入を防止することができる。
さらに、下枠召合せ空間に雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等は気圧差に伴って浸入したものではなく、室内空間まで浸入できるだけの運動エネルギーを有していないため、即座に支持面部の連通孔から室外に排出されるようになっている。
以上のように、下枠召合せ空間への雨水等の浸入が防止されるとともに、下枠召合せ空間に雨水等が浸入した場合でも、即座に連通孔から排水することができるので、室内空間に雨水等が浸入することがなく、水密性能の向上を図ることができる。
【0012】
この際、請求項2に記載のサッシ窓は、請求項1に記載のサッシ窓において、前記下枠は、前記室内側のレール部の室内側に略平行に設けられた室内側側壁部を備え、この室内側側壁部の上端と前記レール部の戸車案内部とが略同一高さ位置で、かつ隙間を介して設けられ、前記室内側の障子には、当該室内側障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記室内側のレール部と室内側側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、前記室内側障子の垂下片および前記室内側側壁部のいずれか一方には、他方に当接する横気密材が設けられ、前記室外側障子の垂下片および前記側壁部のいずれか一方には、他方に当接する横気密材が設けられ、前記室内側障子の召合せ框下方において、前記室内側のレール部と室内側側壁部との間の空間と、室内空間とを仕切る室内側気密部材が設けられ、前記室内側障子の垂下片または室内側側壁部に当接する横気密材は、前記室内側気密部材に接続され、前記召合せ部を構成する室内外の召合せ框間には、当該召合せ框の一方に固定され他方に当接する縦気密材が設けられ、前記室外側障子の垂下片または側壁部に当接する横気密材、および前記縦気密材は、前記召合せ部下方に設けられた気密部材に接続されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載のサッシ窓は、請求項3に記載のサッシ窓において、前記障子の垂下片および前記室内側側壁部のいずれか一方には、他方に当接する横気密材が設けられ、前記召合せ部を構成する室内外の召合せ框間には、当該召合せ框の一方に固定され他方に当接する縦気密材が設けられ、前記召合せ部下方において、前記横気密材と縦気密材とが連続していることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、障子の垂下片と側壁部との間に横気密材を介在させることで、下枠における水平方向の気密ラインが構成される。この際、障子が室内外の引違い形式の障子から構成される場合には、前記召合せ部下方に設けられた気密部材および室内側気密部材によって、室内外の障子垂下片位置に形成された室内外の気密ライン同士が接続されるので、下枠の長手方向に渡って水平方向の気密ラインが連続して形成されることになる。
そして、召合せ框間に縦気密材を介在させて垂直方向の気密ラインを形成し、この垂直方向の気密ラインを水平方向の気密ラインに連続させることで、当該サッシ窓の気密、水密性能の向上を図ることができる。
なお、片引き形式の障子と固定面材とで構成されたサッシ窓の場合、召合せ部を構成する固定面材側の縦框は、通常、縦骨と呼ばれており、本発明における召合せ框は、この縦骨を含んだ概念である。
また、縦気密材は、水平方向の気密ラインを構成する横気密材や気密部材に当接する状態で直接的に接続されていてもよく、また、他の気密材等を介して間接的に接続されていてもよい。
【0014】
また、本発明のサッシ窓では、前記障子は、上框、下框、および左右の縦框を備えて構成されており、前記垂下片は、前記下框に一体的に形成した下框垂下片と、前記縦框の下部に取り付けた縦框垂下片とを連続配置して構成され、前記外気導入部は、前記召合せ部下方の縦框垂下片を前記縦框の見付け幅よりも短く形成することで当該縦框の室内側下端縁と戸車案内部との間に形成された隙間部と、前記室外側の障子の下端と戸車案内部との間に形成された隙間部とで構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、下框垂下片と縦框垂下片とを連続配置して障子下端縁の垂下片を形成したことで、側壁部との間に横気密材を介在させる垂下片を障子の略全長に渡って、途切れることなく連続して設けることができるので、気密ラインを良好に形成することができる。
また、障子下框や縦框、下框垂下片とは別体に縦框垂下片を形成し、縦框の下部に取り付けることとしたので、下框や縦框等に加工を施す必要がなく、縦框の見付け幅よりも短く形成することで縦框の室内側下端縁と戸車案内部との間に隙間部を形成可能に構成された縦框垂下片を用意して、縦框の下部に取り付けるだけで、容易に外気導入部を形成することができる。
【0015】
また、本発明のサッシ窓では、前記レール部の戸車案内部は、前記レール部の立上部の上端から見込み方向に延出して略水平に形成されていることが好ましい。
ここで、レール部の戸車案内部は、立上部の上端から室外方向または室内方向のいずれか一方の見込み方向に延出されていてもよいし、両方向に延出されていてもよい。さらに、レール部は、2つの立上部およびこれらの立上部間を連結する戸車案内部を備えて断面略コ字状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、戸車案内部が立上部の上端から見込み方向に延びる略水平な面で形成されているので、下枠の上面をよりフラットに形成することができ、下枠の上面を足で踏んだ際の違和感や、車いすで通過する際のがたつき等をより減少することができる。
【0016】
さらに、本発明のサッシ窓では、前記下枠は、前記支持面部の下側に形成された中空状の下枠中空部を備え、前記下枠召合せ空間は、前記連通孔、および前記下枠中空部を介して室外空間と連通されていることが望ましい。
このような構成によれば、支持面部の下側に下枠中空部を形成したことで、支持面部の下方から下枠召合せ空間への雨水等の吹き上げを防止できる。
【0017】
また、本発明のサッシ窓では、前記室外側の召合せ框の途中位置には、室内側の召合せ框に設けられたクレセントに係合するクレセント受けが取り付けられ、このクレセント受けの位置で前記縦気密材が上下に分断されており、前記クレセント受けは、前記室内側の召合せ框に当接する気密部材を有していることが望ましい。
ここで、片引き形式の障子と固定面材とで構成されたサッシ窓の場合、召合せ部を構成する固定面材側の縦框(室内側の召合せ框)は、通常、縦骨と呼ばれており、本発明における召合せ框は、この縦骨を含んだ概念である。
このような構成によれば、召合せ框における垂直方向の気密ラインの途中位置にクレセント受けが設けられ、縦気密材が分断された場合でも、クレセント受けが有する気密部材により、気密ラインを連続させることができ、サッシ窓の気密、水密性能を確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、主要構成部品の断面を示すハッチングが省略されている。
【0019】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係るサッシ窓としての引違い窓について、図1ないし図31に基づいて説明する。
図1、図2は、本実施形態の引違い窓10を示す縦断面図、および横断面図である。図3は、引違い窓10が設けられた建物の一部を示す斜視図である。
【0020】
図1ないし図3において、建物の外壁に設けられた引違い窓10は、建物の室内空間と室外空間とを仕切るもので、気密性や水密性、遮音性等について所定の性能を有している。建物は、例えば戸建て住宅であって、引違い窓10の室外にはテラス1が設けられており、このテラス1には、木質材料等からなるデッキ材2が敷かれている。そして、このデッキ材2と引違い窓10との間には、雨水等を図示しない排水溝に導くグレーチング3が設けられており、これらのデッキ材2およびグレーチング3の上面は、室内床面4と略同一の高さ位置となっている。そして、引違い窓10では、後述する下枠12の上面も室内床面4と略同一の高さ位置でフラットに形成されている。従って、居住者が引違い窓10を通って室内外間を往来する際に、室内外床レベルの段差がないので上り下りする必要がなく、楽に出入りできるとともに、車いすを利用する居住者であっても容易に出入りできるようになっている。すなわち、引違い窓10は、室内外の床段差を小さくした、バリアフリータイプの掃出し窓である。
【0021】
引違い窓10は、それぞれアルミ押出形材製の上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠14と、この窓枠14の内側に開閉自在に支持された1組の障子15とを備えて構成されている。窓枠14は、建物の外壁や柱等の躯体に固定されている。障子15は、それぞれアルミ押出形材製の上框16、下框17、左右の縦框18、および縦框18同士を連結する中桟19を略日字形に框組みした内部に、ガラスパネル20を嵌め込んで構成されている。2つの障子15は、室内側の障子15Aと、室外側の障子15Bとが、窓枠14の見付け方向(図2中、左右方向)略中央位置の召合せ部21で重なって、閉じるようになっている。
【0022】
召合せ部21の縦框18A,18Bには、引戸錠であるクレセント22が設けられている。クレセント22は、室内側の縦框18Aに取り付けられた回動フック22Aを回動し、室外側の縦框18Bに取り付けられたクレセント受け22Bのフックに係合することで、引違い窓10を施錠できるようになっている。
また、召合せ部21の縦框18A,18B同士の間には、室内空間の気密性を確保する縦気密材としてのAT材23、および水切材としてのAT材24が設けられている。これらのAT材23,24は、それぞれ室外側の縦框18Bに形成された凹溝状の取付部23A,24Aに係合され、先端部を室内側の縦框18A側面に当接するようになっている。
【0023】
窓枠14の上枠11は、断面略コ字形の開口側を下方に向けて設けられ、上辺部分の内面に、下方に延びる2つのガイド片111を備えている。ガイド片111は、上枠11の長手方向(見付け方向)に沿って連続して形成され、障子15の上框16を案内するものである。上框16の上面には、ガイド片111を挿入する凹溝部161が形成されており、この凹溝部161がガイド片111に摺動自在に係合することで、障子15の見込み方向への移動が規制されている。また、凹溝部161の内側には、ガイド片111の室内外両側面に当接して、室内空間の気密性を確保する気密材(AT材)162が、上框16に沿って2つ1組で取り付けられている。
【0024】
縦枠13は、断面略コ字形の開口側を窓枠14内側に向けて設けられ、見込み方向に沿った側壁部分の内面に、窓枠14内方に延びるガイド片131を備えている。ガイド片131は、障子15の縦框18の見込み方向略中央に対応した位置に、上下方向に連続して形成されている。また、障子15を閉じた際に縦枠13に当接する縦框18の側端面には、ガイド片131を挿入する凹溝部181が形成されている。この凹溝部181の内部には、ガイド片131に当接して、障子15を室内側に案内する傾斜面182が設けられている。また、縦枠13のガイド片131に対向して室内側には、障子15の縦框18の室内側面に当接するAT材132が突片133に支持されて、取り付けられている。これにより、障子15を閉じれば、縦框18の傾斜面182がガイド片131に案内されて障子15が室内側に付勢され、縦框18の室内側面がAT材132に押圧されて、気密性を確保できるようになっている。
【0025】
下枠12は、中空状の長尺部材で、支持面部としての下枠水平面部121と、室外側に略鉛直に設けられた下枠外側面部122と、室内側から室外側に向かって下方に傾斜した下枠底面部123とを備え、これらの各面で略三角形状の下枠中空部124が形成されている。下枠水平面部121は、上面が略水平に形成されており、この下枠水平面部121上面には、一対の障子15に対応した2本のレール部125が、下枠12の見付け方向略全長に渡って一体に形成されている。これら2本のレール部125は、その上面である戸車案内部126(図4、5)で障子15の下框17に取り付けられた戸車171を転動可能に支持している。また、下框17には、その室内外両側面がレール部125の戸車案内部126より下側まで延びた垂下片172と、戸車案内部126と対向する内部に下框底面173とが形成されている。
【0026】
次に、引違い窓10の下枠12の構造について、図4ないし図7に基づいて詳しく説明する。図4は、下枠12の一部を拡大して示す斜視図であり、図5は、下枠12の縦断面図である。図6および図7は、それぞれ下枠を示す平面図、および室外側の側面図である。
【0027】
図4および図5において、下枠12のレール部125は、室内側レール部125Aと、室外側レール部125Bとで構成され、これらの各レール部125は、下枠水平面部121上面に立設され、上方に延びる立上部127と、この立上部127の上端に連続し、略水平方向に延出する戸車案内部126とを備えている。室内側レール部125Aは、戸車案内部126が立上部127上端から室外方向のみに延出して、断面略逆L字形に形成されている。また、室外側レール部125Bは、戸車案内部126が立上部127上端から室内外両方向に延出して、断面略T字形に形成されている。そして、戸車案内部126には、障子15の戸車171を案内する、断面略円弧状の凹溝126Aが形成されている。
なお、戸車案内部126の上面において、戸車171を案内する部分は、凹溝126Aに限らず、平坦面でもよく、また、上方に突出した凸状のガイドレールでもよい。その際、凸状のガイドレールと係合する凹溝を戸車外周に形成すればよい。
【0028】
室内側レール部125Aの室内側で、下枠12の最も室内側位置には、室内側側壁部128が形成され、室外側レール部125Bの室外側で、下枠12の最も室外側位置には、室外側側壁部129が形成されている。これらの室内側側壁部128、および室外側側壁部129の上端は、各レール部125の戸車案内部126と略同一高さ位置に設けられている。室内側側壁部128の下部は、下枠水平面部121よりも下側まで垂下されており、この垂下された位置が躯体等への固定位置になっている。また、室外側側壁部129は、下枠外側面部122や縦枠13の側面よりも室外側に飛び出した位置に設けられており、この室外側側壁部129で図示しない網戸の下端を案内する網戸レールが構成されている。
【0029】
室内側レール部125Aと室外側レール部125Bとの間、室内側レール部125Aと室内側側壁部128との間、および室外側レール部125Bと室外側側壁部129との間には、それぞれ隙間用部材30(31,32,33)が下枠12に対して着脱自在に取り付けられている。これらの各隙間用部材30は、下枠12の長手方向略全長に渡って設けられている。
ここで、室内側レール部125Aと室外側レール部125Bとの間に取り付けられた隙間用部材30を中央隙間用部材31とし、室内側レール部125Aと室内側側壁部128との間に取り付けられた隙間用部材30を室内側隙間用部材32とし、室外側レール部125Bと室外側側壁部129との間に取り付けられた隙間用部材30を室外側隙間用部材33として、以下の説明を行う。
【0030】
中央隙間用部材31は、その上面を構成する上面部311と、この上面部311の見込み方向略中央位置から下方に延出する第1側面部312と、この第1側面部312の下端から室外方向に延びる底面部313と、この底面部313の室外側縁から上方に延びる第2側面部314とを備えている。
中央隙間用部材31の上面部311は、各レール部125の戸車案内部126と略同一高さ位置に、略水平に設けられ、かつ各戸車案内部126の端縁との間に所定の隙間30Aを介して設けられている。これらの隙間30Aのうち、室内側の隙間30Aには、室内側の障子15Aの下框17に設けられた室外側の垂下片172が挿入されている。また、室外側の隙間30Aには、室外側の障子15Aの下框17に設けられた室内側の垂下片172が挿入されている。すなわち、隙間30Aの幅寸法は、障子15の下框17の垂下片172を挿通可能で、この垂下片172が各戸車案内部126や隙間用部材30に当たらない程度の、必要最低限の寸法となっている。
【0031】
中央隙間用部材31の第1側面部312は、下枠水平面部121の上面に立設された立上片121Aの室外側側面に沿って設けられている。この立上片121Aの基端部室外側には、下方に向かって室外側に傾斜した傾斜面部121Bが形成されている。そして、第1側面部312は、立上片121Aの上端部と基端部の傾斜面部121Bとの2つの高さ位置で、立上片121Aに当接している。また、第2側面部314の上端は、室外側レール部125Bの立上部127室内側側面に突設された突片127Aに当接している。このように、中央隙間用部材31は、立上片121A上端部、傾斜面部121B、および突片127Aの3箇所を支点にして下枠12に支持されている。
また、底面部313は、下枠水平面部121に沿って設けられており、この底面部313が下枠水平面部121の上面に当接することで、上下方向について位置決めされている。
【0032】
さらに、中央隙間用部材31は、上面部311の室内側縁近傍から下方に延出し、その下端が室内方向に延びるとともに、上方に折れ曲がって、断面略コ字形に形成された溝状部315を備えている。この溝状部315は、上面部311の室内側に隣接した隙間30Aの間隔寸法と略同一の見込み寸法を有しており、略コ字形の開口を上方に向けて隙間30Aの下方に位置して設けられている。
また、第1側面部312、底面部313、および第2側面部314によっても、上方に開口した断面略コ字形の溝状部316が形成されており、この溝状部316は、上面部311の室外側に隣接した隙間30Aの下方に設けられている。
以上の中央隙間用部材31は、第2側面部314の室外側側面から、溝状部315の室内側側面までの見込み寸法が、室内側レール部125Aの戸車案内部126室外側端縁と、室外側レール部125Bの戸車案内部126室内側端縁との間の寸法と、略同一になっており、室内側の戸車案内部126と、室外側の戸車案内部126との間を通過可能に構成されている。これにより、中央隙間用部材31は、上方から各レール部125の間に挿通して、立上片121Aおよび突片127Aの間に圧入することで下枠12に取り付けられ、逆に上方に引き抜くことで取り外すことができるようになっている。
【0033】
次に、室内側隙間用部材32は、その上面を構成する上面部321と、この上面部321の室外側縁近傍から下方に延出する第1側面部322と、この第1側面部322の下端から室内方向に延びる底面部323と、この底面部323の室内側縁から上方に延びる第2側面部324とを備えている。
室内側隙間用部材32の上面部321は、室内側レール部125Aの戸車案内部126に接して略同一高さ位置に、略水平に設けられている。そして、上面部321は、室内側側壁部128との間に所定の隙間30Aを介して設けられている。この隙間30Aには、室内側の障子15Aの下框17に設けられた室内側の垂下片172が挿入されている。
【0034】
室内側隙間用部材32の第1側面部322は、室内側レール部125Aの立上部127室内側側面に沿って設けられている。この立上部127の基端部室内側には、下方に向かって室内側に傾斜した傾斜面部127Bが形成されている。そして、第1側面部322は、立上部127の上端部と基端部の傾斜面部127Bとの2つの高さ位置で、室内側レール部125Aの立上部127に当接している。また、第2側面部324の上端は、室内側側壁部128の室外側側面に当接している。このように、室内側隙間用部材32は、室内側レール部125Aの立上部127上端部、傾斜面部127B、および室内側側壁部128の3箇所を支点にして下枠12に支持されている。
また、底面部323は、下枠水平面部121に沿って設けられており、この底面部323が下枠水平面部121の上面に当接することで、上下方向について位置決めされている。
【0035】
さらに、室内側隙間用部材32の第1側面部322、底面部323、および第2側面部324によって、上方に開口した断面略コ字形の溝状部325が形成されている。この溝状部325は、上面部321の室内側に隣接した隙間30Aの下方に位置して設けられている。そして、室内側隙間用部材32の見込み寸法は、室内側レール部125Aと室内側側壁部128との間の寸法と、略同一になっており、この間隔部分を通過可能に構成されている。これにより、室内側隙間用部材32は、上方から室内側レール部125Aと室内側側壁部128の間に挿通して、これらの間に圧入することで下枠12に取り付けられ、逆に上方に引き抜くことで取り外すことができるようになっている。
【0036】
次に、室外側隙間用部材33は、その上面を構成する上面部331と、この上面部331の見込み方向略中央位置から下方に延出する第1側面部332と、この第1側面部322の下端から室外方向に延びる底面部333と、この底面部333の室外側縁から上方に延びる第2側面部334とを備えている。
室外側隙間用部材33の上面部331は、室外側レール部125Bの戸車案内部126と略同一高さ位置に、略水平に設けられ、かつ戸車案内部126の端縁との間に所定の隙間30Aを介して設けられている。この隙間30Aには、室外側の障子15Bの下框17に設けられた室外側の垂下片172が挿入されている。また、上面部331と室外側側壁部129との間にも、網戸を案内するための隙間が設けられている。
さらに、室外側隙間用部材33は、上面部331の室外側縁から下方に延出し、その下端が室外方向に延びるとともに、第2側面部334の室内側側面に連結された部分と、第2側面部334の上端部分とによって断面略コ字形に形成された溝状部335を備えている。この溝状部335は、上面部331の室外側に隣接した隙間の間隔寸法と略同一の見込み寸法を有しており、略コ字形の開口を上方に向けて隙間の下方に位置して設けられている。
【0037】
室外側隙間用部材33の第1側面部332は、下枠水平面部121の上面に立設された立上片121Cの室外側側面に沿って設けられ、第1側面部332は、立上片121Cの室外側側面上部に当接している。また、第2側面部334は、室外側側壁部129の高さ方向中間部分および基端部の2つの高さ位置で、室外側側壁部129の室内側側面に当接している。この室外側側壁部129の基端部室内側には、下方に向かって室内側に傾斜した傾斜面部129Aが形成されている。このように、室外側隙間用部材33は、立上片121Cの室外側側面上部、室外側側壁部129の高さ方向中間部分、および傾斜面部129Aの3箇所を支点にして下枠12に支持されている。
また、底面部333は、下枠水平面部121に沿って設けられており、この底面部333が下枠水平面部121の上面に当接することで、上下方向について位置決めされている。
【0038】
さらに、室外側隙間用部材33は、第1側面部332の室内側面から室内方向に延出するとともに、上方に折れ曲がって、断面略コ字形に形成された溝状部336を備えている。この溝状部336は、上面部331の室内側に隣接した隙間30Aの間隔寸法と略同一の見込み寸法を有しており、略コ字形の開口を上方に向けて隙間30Aの下方に位置して設けられている。
また、室外側隙間用部材33は、第2側面部334の室外側側面から、溝状部336の室内側側面までの見込み寸法が、室外側レール部125Bの戸車案内部126室外側端縁と室外側側壁部129との間の寸法と、略同一になっており、この間隔部分を通過可能に構成されている。これにより、室外側隙間用部材33は、上方から室外側レール部125Bと室外側側壁部129の間に挿通して、室外側側壁部129および立上片121Cの間に圧入することで下枠12に取り付けられ、逆に上方に引き抜くことで取り外すことができるようになっている。
【0039】
一方、図5に示すように、下枠12の室内側側壁部128室外側側面には、室内側の障子15Aの下框17に設けられた室内側の垂下片172側面に当接して、室内空間の気密性を確保する横気密材(AT材)40が、凹溝状の取付部に嵌合して取り付けられている。また、中央隙間用部材31の第1側面部312室外側側面には、室外側の障子15Bの下框17に設けられた室内側の垂下片172側面に当接して、室内空間の気密性を確保する横気密材(AT材)40が、凹溝状の取付部に嵌合して取り付けられている。これらのAT材40は、下枠12の長手方向略全長に渡って設けられており、端部側において、前記した縦枠13のAT材132と連続し、気密ラインを形成するようになっている。
なお、AT材40は、室内側側壁部128および中央隙間用部材31の第1側面部312に限らず、下框17の垂下片172に設けられ、室内側側壁部128および中央隙間用部材31に当接するように構成されてもよい。
【0040】
次に、図6および図7において、下枠12の下枠水平面部121および下枠外側面部122には、下枠中空部124と下枠12上方空間および室外空間とを連通する複数の連通孔121D〜121H,122Aが設けられている。
連通孔121Dは、下枠12の長手方向略中間位置(障子15の召合せ部21)で、室内側レール部125Aと室外側レール部125Bとの間に設けられている。この連通孔121Dは、室内側レール部125Aの立上部127基端部室外位置から、室外側レール部125Bの戸車案内部126室内側縁下方位置までの見込み寸法とほぼ等しい見込み寸法を有し、すなわち室内外のレール部125A,125B間に渡って形成された平面略矩形状の孔である。そして、連通孔121Dに対応して、下枠水平面部121の立上片121Aと、室内側レール部125Aの戸車案内部126の一部が切り欠かれている。
連通孔121Eは、連通孔121Dの見込み方向に隣接した室内側レール部125Aと、室内側側壁部128との間に設けられ、連通孔121Dと比較して小さな開口面積を有している。
【0041】
連通孔121Fは、室内側レール部125Aと立上片121Aとの間で、閉じた状態の室内側の障子15A下方に対応した2箇所と、室外側レール部125Bと立上片121Cとの間の2箇所とに設けられている。
連通孔121Gは、下枠12の長手方向両端部位置に複数設けられている。すなわち、図6中、右側の端部位置において、4つの連通孔121Gが各レール部125の室内外両側に設けられ、図6中、左側の端部位置において、2つの連通孔121Gが室外側レール部125Bの室内外両側に設けられている。
また、図6中、左側の下枠12端部位置には、後述する戸当り42に対応した連通孔121Hが、室内側レール部125Aの延長位置に設けられている。すなわち、室内側レール部125Aは、連通孔121Hの手前(図中、右側)までしか設けられておらず、下枠12端部まで延長されていない。
【0042】
以上の連通孔121D〜121Hのうち、例えば、各レール部125の室内側に隣接して設けられた連通孔121Gは、上方が隙間用部材30に覆われており、このように連通孔を塞いでしまう位置において、隙間用部材30の一部に切欠きや孔(図8、9)が設けられている。すなわち、連通孔121D〜121H、および隙間用部材30に設けた切欠きや孔を通して、下枠中空部124と下枠12上方空間とが適切に連通されるようになっている。
また、連通孔121D〜121Hには、特に図示しないが、ゴミ等が下枠中空部124に入り込むことを防止するとともに、空気を通過させることができるキャップが必要に応じて取り付けられている。
【0043】
連通孔122Aは、図7に示すように、下枠外側面部122に複数個(本実施形態において、4つ)設けられている。この連通孔122Aは、その下縁が下枠外側面部122と下枠底面部123との接続位置に対応して設けられており、連通孔121D〜121Hから下枠中空部124内に浸入した雨水等を排水するための排水口としての機能も備えている。
また、連通孔122Aの室外側には、雨水や虫等が下枠中空部124内に浸入することを防止するカバー122B(図10)が取り付けられている。
【0044】
次に、下枠12における水密構造について、図8および図9に基づいて詳しく説明する。図8および図9は、それぞれ下枠12における水密構造を示す縦断面図である。なお、図8、9中、隙間用部材30に付されたハッチングは、連通孔121Gの上方を覆わないように、隙間用部材30が短く形成され、あるいは隙間用部材30に切り欠きや孔等が形成されて隙間用部材30が存在しない部分を示している。
図8および図9において、室内側および室外側の障子15A,15Bの下框17と、これらの障子15A,15Bを支持するレール部125A,125Bと、隙間用部材30と、室内側側壁部128とによって、下枠12と障子15の下框17との間の水密構造が構成されている。
【0045】
すなわち、室内側の障子15A位置において、室内側隙間用部材32の上面部321と、室内側側壁部128との間に、所定の隙間30Aが形成されている。そして、室内側レール部125Aの戸車案内部126と、室外側の側壁部としての中央隙間用部材31の上面部311との間に、所定の隙間30Aが形成されている。これらの隙間30Aには、下框17の垂下片172が挿入されている。これらの垂下片172と、中央隙間用部材31の上面部311、室内側レール部125Aの戸車案内部126、および室内側隙間用部材32の上面部321との間には、障子15Aの開閉移動に支障がない程度の狭い隙間30B,30C,30D(図9)が形成されている。また、室内側の垂下片172の室内側面には、室内側側壁部128に設けられたAT材40が当接している。
【0046】
そして、室内側レール部125Aと中央隙間用部材31との間に室外側レール側方空間35Aが形成され、この室外側レール側方空間35Aは、隙間30Bを介して室外空間に連通されている。また、室内側隙間用部材32と室内側側壁部128との間に、室内側レール側方空間36Aが形成され、この室内側レール側方空間36Aは、AT材40によって、室内空間との連通が遮断されている。さらに、室内側レール部125Aの戸車案内部126および室内側隙間用部材32の上面部321で構成された水平面部の上側には、下框17の垂下片172および下框底面173によって囲まれたレール上方空間37Aが形成されている。このレール上方空間37Aは、隙間30Cを介して室外側レール側方空間35Aに連通され、隙間30Dを介して室内側レール側方空間36Aに連通されている。
【0047】
また、室外側の障子15B位置において、室外側レール部125Bの戸車案内部126と、室内側の側壁部としての中央隙間用部材31の上面部311との間に、所定の隙間30Aが形成されている。そして、室外側レール部125Bの戸車案内部126と、室外側隙間用部材33の上面部331との間に、所定の隙間30Aが形成されている。これらの隙間30Aには、下框17の垂下片172が挿入されている。これらの垂下片172と、室外側隙間用部材33の上面部331、および室外側レール部125Bの戸車案内部126との間には、障子15Bの開閉移動に支障がない程度の狭い隙間30E,30F,30G(図9)が形成されている。また、室内側の垂下片172の室内側面には、中央隙間用部材31に設けられたAT材40が当接している。
なお、室内側側壁部128および中央隙間用部材31に設けられたAT材40は、それぞれ下枠12の長手方向略全長に渡って設けられている。すなわち、障子15を閉じた際に、室内外の障子15A,15Bが位置しない側(図2中、室内側の障子15Aに対して図中左側、室外側の障子15Bに対して図中右側)の室内側側壁部128および中央隙間用部材31にも、AT材40が取り付けられている。このような位置に設けられたAT材40は、障子15を閉じた際には垂下片172に当接せず、気密ラインを構成するものではないが、室内側側壁部128と室内側隙間用部材32との隙間30A、および中央隙間用部材31と室外側レール部125Bの戸車案内部126との隙間30Aを小さくして、下枠12の外観を良好にすることができるという効果を有している。
【0048】
そして、室外側レール部125Bと室外側隙間用部材33との間に室外側レール側方空間35Bが形成され、この室外側レール側方空間35Bは、隙間30Eを介して室外空間に連通されている。また、室外側レール部125Bと中央隙間用部材31との間に、室内側レール側方空間36Bが形成され、この室内側レール側方空間36Bは、AT材40によって、室内空間との連通が遮断されている。さらに、室外側レール部125Bの戸車案内部126で構成された水平面部の上側には、下框17の垂下片172および下框底面173によって囲まれたレール上方空間37Bが形成されている。このレール上方空間37Bは、隙間30Fを介して室外側レール側方空間35Bに連通され、隙間30Gを介して室内側レール側方空間36Bに連通されている。
【0049】
以上のように、室内側および室外側のいずれの障子15A,15B位置においても、下框17の室内側の垂下片172とAT材40とで形成された気密ラインの下方、および室外側に室内側レール側方空間36A,36Bが形成されている。そして、室外空間からこれらの室内側レール側方空間36A,36Bに雨水等が浸入するためには、隙間30B,30Eを通って室外側レール側方空間35A,35Bに一旦入り、そして隙間30C,30Fを通って、レール上方空間37A,37Bに入り、さらに隙間30D,30Gを通らなければならない。すなわち、室外からの雨水等が室内側レール側方空間36A,36Bに浸入する浸入経路は、レール部125の水平面部よりも下方に位置する室外側レール側方空間35A,35B、この室外側レール側方空間35A,35Bよりも上方に位置するレール上方空間37A,37B、およびこのレール上方空間37A,37Bよりも下方に位置する室内側レール側方空間36A,36Bの順になっている。従って、浸入経路が上下、および見込み方向の移動を伴うため、雨水等が一つの空間から次の空間へ浸入する過程ごとに雨水等の運動エネルギーが消費されることとなる。このため、室内側レール側方空間36A,36Bへの雨水等の浸入は非常に困難になっている。
【0050】
また、室外側および室内側のレール側方空間35A,35B,36A,36Bは、連通孔121D〜121Hを介して下枠中空部124に連通され、さらに下枠外側面部122の連通孔122Aを介して室外空間に連通されている。また、室外側レール側方空間35A,35Bは、隙間30B,30Eを介して室外空間に連通されている。そして、レール上方空間37A,37Bは、隙間30C,30D,30F,30Gを介してレール側方空間35A,35B,36A,36Bに連通され、さらに室外側の障子15Bのレール上方空間37Bは、召合せ部側の縦框18と、戸先側の縦框18において室外空間に連通され、また、室内側の障子15Aのレール上方空間37Aは、戸先側の縦框18において室外空間に連通されている。このため、レール側方空間35A,35B,36A,36B、およびレール上方空間37A,37Bは、室外空間と気圧差が小さい等圧空間となっている。このような等圧空間が構成されることで、室内側および室外側のレール側方空間35A,35B,36A,36Bおよびレール上方空間37A,37Bの各空間における気圧差がなくなり、気圧差によって生じる雨水等の移動が、各空間同士の間において発生しにくくなっている。
【0051】
さらに、レール側方空間35A,35B,36A,36Bと、レール上方空間37A,37Bとの間の隙間30C,30D,30F,30G、および室外側レール側方空間35A,35Bと室外空間との隙間30B,30Eは狭くなっているので、これらの隙間30B〜30Gに水が入り込んだ場合、この水が表面張力の作用により気密効果を発揮する。このため、室外空間から室外側レール側方空間35A,35Bに、室外側レール側方空間35A,35Bからレール上方空間37A,37Bに、レール上方空間37A,37Bから室内側レール側方空間36A,36Bに、向かって水が移動しにくくなり、雨水等が室内側レール側方空間36A,36Bにより一層浸入しにくくなっている。また、狭くなった隙間30B〜30Gにおいて、万一、毛細管現象が発生しても、これらの隙間30B〜30Gは、レール側方空間35A,35B,36A,36Bおよびレール上方空間37A,37Bの広い空間に開口しているので、室外からの雨水等が毛細管現象で室内側に向かって移動しないようになっている。
【0052】
次に、隙間用部材30としての中央隙間用部材31、室内側隙間用部材32、および室外側隙間用部材33について、図10ないし図13に基づいて詳しく説明する。図10は、引違い窓10の下枠12を室外側から見た斜視図である。図11および図12は、それぞれ隙間用部材30を室内側から見た斜視図である。図13は、隙間用部材32,33の端部に設けられた端部部材34を示す側面図である。なお、図10において、障子15の図示を省略した。
【0053】
図10ないし図12において、隙間用部材30は、下枠12の長手方向略中央位置で二分割されており、室外側から見て図中右側には、中央隙間用部材31A、室内側隙間用部材32A、および室外側隙間用部材33Aが配置され、図中左側には、中央隙間用部材31B、室内側隙間用部材32B、および室外側隙間用部材33Bが配置されている。また、左右の中央隙間用部材31A,31Bの間、および室内側隙間用部材32A,32Bの間には、風止板41が設けられている。この風止板41は、下枠12にビス止め固定されており、図10中、右側の中央隙間用部材31Aおよび室内側隙間用部材32Aの下枠12中央側端面が風止板41に当接して、位置決めされている。図10中、左側の中央隙間用部材31Bおよび室内側隙間用部材32Bの下枠12中央側端面は、下枠12に固定された図示しない当接片に当接して、位置決めされている。また、室外側隙間用部材33の下枠12中央側端面同士は、互いに当接して位置決めされるようになっている。
【0054】
また、各中央隙間用部材31A,31Bの縦枠13側の端部には、戸当り42,43が設けられている。これらの戸当り42,43は、それぞれ室内側および室外側の障子15A,15Bを開放した際に、召合せ部21の縦框18A,18Bが当接することで、縦框18A,18Bが縦枠13に衝突することを防止するものである。さらに、戸当り42,43は、中央隙間用部材31を下枠12から取り外す際に、手で掴むための取手としても機能するようになっている。
【0055】
室内側隙間用部材32、および室外側隙間用部材33の縦枠13側端部には、戸当り42または縦枠13に当接する端部部材34が取り付けられている。この端部部材34は、室内側隙間用部材32および室外側隙間用部材33を下枠12から取り外す際の取手としての機能を有している。
端部部材34は、図13に示すように、本体部341と、この本体部341に回動自在に取り付けられたつまみ部342とを備え、つまみ部342は、回動軸343を中心にして上下に回動するようになっている。本体部341の基端側(隙間用部材32,33側)には、係合部344が形成されており、この係合部344を隙間用部材32,33の上面部321,331、第1側面部322,332、底面部323,333、および第1側面部322,332と第2側面部324,334との間で鉛直方向に延びた片で囲まれた内部に圧入することで、本体部341が隙間用部材32,33に固定されている。
【0056】
また、つまみ部342の基端面には、上下に並んだ2つの凹部345が形成されており、これら2つの凹部345は、つまみ部342が水平になった状態と、上方に回動した状態とにおいて、本体部341に設けられた突起346に係止され、つまみ部342の回動移動が規制されるようになっている。そして、つまみ部342は、回動軸343よりも基端側を上方から押し下げることで、先端側が上方に回動して、下枠12上面から突出する。このようなつまみ部342の先端側には、つまみ穴347が設けられており、先端側が突出した状態で、つまみ穴347に指を掛けて隙間用部材32,33を引き上げることができるようになっている。
【0057】
また、本体部341の先端側には、先端側上方に向かって傾斜した弾性部材348が設けられている。この弾性部材348は、本体部341の下面を構成する部材を延長するとともに、上方に曲げ加工して形成されたもので、隙間用部材32,33取付状態において、戸当り42または縦枠13の側面に当接して、つまみ部342方向に付勢される。従って、戸当り42または縦枠13に当接した弾性部材348の付勢力により、隙間用部材32,33が下枠12の中央側に向かって押圧されるようになっている。
【0058】
次に、引違い窓10における召合せ部21の構造について、図14ないし図21に基づいて詳しく説明する。図14ないし図17は、召合せ部21における下枠12を室内側上方から見た斜視図である。図18(A),(B)および図19(A),(B)は、それぞれ召合せ部21に設けられた風止板41(41A,41B)を示す平面図、および側面図である。図20、図21は、召合せ部21における障子15の下部を室内側上方、および下方から見た斜視図である。なお、図14ないし図16において、室内側の障子15Aの図示を省略し、図20、図21において、室内外の障子15は、見込み方向に離隔した状態で図示している。
【0059】
図14ないし図17において、召合せ部21の下枠12には、各レール部125間に設けられた側壁部としての中央隙間用部材31が左右に分割され、分割された中央隙間用部材31A,31B同士が間隔を介して配置され、また、室内側隙間用部材32A,32B同士の間にも間隔が設けられている。そして、風止板41は、中央隙間用部材31A,31B同士の間隔部分に設けられた気密部材としての中央風止板41Aと、室内側隙間用部材32A,32Bの間隔部分に設けられた室内側気密部材としての室内側風止板41Bとから構成されている。これらの風止板41A,41Bは、ともに室外側の障子15Bの室内側で、障子15を閉じた際に、室内側の障子15Aの召合せ部21側端部が位置する箇所の下方に設けられている。
【0060】
また、中央風止板41Aの見付け方向側方のうち一方には、中央隙間用部材31Aが当接され、他方に隣接して連通孔121Dが下枠水平面部121に設けられ、この連通孔121Dを挟んで中央隙間用部材31Bが設けられている。すなわち、中央風止板41Aと中央隙間用部材31Bとの間の連通孔121D上方には、下枠12のレール部125A,125Bおよび障子15で囲まれた、下枠召合せ空間38が形成されている。
【0061】
また、室内側風止板41Bの見付け方向側方のうち一方には、室内側隙間用部材32Aが当接され、他方に隣接して連通孔121Eが下枠水平面部121に設けられ、この連通孔121Eを挟んで室内側隙間用部材32Bが設けられている。
また、下枠召合せ空間38における室内側レール部125Aの戸車案内部126には、中央風止板41Aおよび連通孔121D上方に平面視で重なる部分が切り欠かれ、室外側に向かって水平に延出する長さが短いレール切欠部126B(図23、24)が設けられている。このレール切欠部126Bを設けることで、下枠水平面部121の連通孔121Dの見込み幅を拡げることができ、また、中央風止板41Aを取り付けやすくなっている。
【0062】
風止板41A,41Bは、図18、19に示すように、下枠水平面部121にビス止め固定されるベース部411と、連通孔121D,121Eに係合するための係合部412と、上方に突出して室内側の障子15Aの底面および垂下片172に当接する複数のフィン部413とを備えている。そして、風止板41A,41Bは、それぞれ中央隙間用部材31Aまたは室内側隙間用部材32Aの端部を係止するための係止片414を備えている。また、中央風止板41Aは、中央隙間用部材31AのAT材40が接続される側面部415、および室外側の障子15Bの垂下片172に当接する側面フィン部416を備えている。このような風止板41A,41Bは、下枠水平面部121の連通孔121D,121Eに係合部412を係合し、ベース部411をビス止めすることで、下枠12に固定されている。風止板41A,41Bのフィン部413は、可撓性を有しており、室内側の障子15Aの開閉移動に伴って下框17の底面や垂下片172に追従して撓み、室内側の障子15Aとの当接状態を維持できるようになっている。
【0063】
また、図14〜16に示すように、室外側の縦框18Bの室内側下端部には、AT材23に連続する気密ブロック25が取り付けられ、この気密ブロック25の底面が中央風止板41A上面に当接されている。気密ブロック25は、AT材23のヒレ部分側面に当接し、AT材23のヒレ先端部は、気密ブロック25の室外側面から室内側に所定寸法(例えば、0.5mm)だけ突出し、室内側の縦框18Aに当接している。そして、障子15を閉じてクレセント22を施錠した際、室外側の縦框18Bが室内方向に引き寄せられて、AT材23が室内側の縦框18Aに密接されるようになっている。なお、気密ブロック25は、クレセント22を施錠した状態で、気密ブロック25と室内側の縦框18Aとの間に隙間が形成されている。また、風圧によって室外側の障子15Bが室内側に押圧された際には、気密ブロック25が室内側の縦框18Aに密接されるようになっている。
【0064】
気密ブロック25は、上下方向に長い長孔に挿通したねじで室外側の縦框18Bに取り付けられ、上下方向の取付位置を調整可能に構成されている。すなわち、障子15の戸車171の高さ位置を調整したような場合にも、気密ブロック25の取付位置を調整することで、気密ブロック25の底面と中央風止板41Aとの当接状態を良好に維持することができるようになっている。また、気密ブロック25の取付位置を調整しても、気密ブロック25とAT材23との当接面が上下方向に所定の長さ寸法を有しているため、これらの部材間の当接状態が維持される。
【0065】
図20および図21において、障子15の縦框18下端には、下框17の垂下片172と略同一形状に射出成形により製造された樹脂製の摺動片26が取り付けられている。この摺動片26は、下框17の垂下片172に連続して設けられており、下框17の垂下片172と同様に、下枠12の隙間30Aに挿入され、中央隙間用部材31Aおよび室内側側壁部128に取り付けられたAT材40に当接するものである。すなわち、摺動片26により縦框垂下片が構成され、この摺動片26と下框17の垂下片172とが連続配置されて、障子15下端縁の略全長に渡って設けられる垂下片が形成されている。そして、室外側の障子15Bの召合せ部21を構成する縦框18Bに設けられた摺動片26のうち、室内側の摺動片26Aは、垂下片172から障子15の外側に向かって延びる長さ(見付け寸法)が、縦框18Bの見付け寸法よりも短く、かつ室外側の障子15Bを閉じた際に連通孔121Dの上方にほとんど位置しない程度の長さに形成されている。つまり、室内側の摺動片26Aは、室外側の障子15Bを閉じた際に、中央風止板41Aと対向する位置のみに設けられる程度の見つけ寸法で形成されている。従って、摺動片26Aが短く形成された部分において、縦框18Bの室内側下端縁と室外側のレール部125Bの戸車案内部126上面との間に隙間(隙間部)が形成される。
【0066】
また、室内側の縦框18Aの外側(図20、21中、左側)面には、室内側の障子15A開放時に、前述の戸当り42と当接する当接部材27が取り付けられている。この当接部材27の下端には、摺動片26に連続する2つの突片27Aが設けられている。
さらに、室内側の障子15Aに設けられた摺動片26および当接部材27は、戸車案内部126と対向する内部に、戸車案内部126に向かって延びるヒレ部26C、および断面略半円形状の突出部27Bを有している。ヒレ部26Cは、例えば2枚の板状に形成され、突出部27Bは、例えばスポンジ状の弾性変形可能な材料から形成されており、これらのヒレ部26Cおよび突出部27Bは、戸車案内部126に摺動自在に当接するとともに、障子15を閉じた際に、風止板41に接触する。このため、ヒレ部26Cおよび突出部27Bが、戸車案内部126および風止板41に接触することで、室内側の障子15Aのレール上方空間37Aと室内空間との連通が遮断されるようになっている。
また、室外側の縦框18Bに設けられた摺動片26には、上記したようなヒレ部26Cが設けられておらず、縦框18B下端と、室外側のレール部125Bの戸車案内部126上面との間には、隙間(隙間部)が形成されている。この隙間部は、縦框18Bの見込み方向に沿った側端面下端縁を介して、室外空間に連通されており、前述の短く形成された摺動片26Aによる隙間部とも連通される。
従って、以上のような隙間部を形成可能に製造された摺動片26,26Aによって、室外空間から下枠召合せ空間38に外気を導入する外気導入部26Bが構成されている。
【0067】
次に、召合せ部21における気密、水密構造について、図22ないし図26に基づいて詳しく説明する。図22は、召合せ部21における下枠12の斜視図である。図23は、召合せ部21における下枠12の平面図であり、図24、図25は、図23に矢視A1−A1線、および矢視A2−A2線で示す断面図である。図26は、召合せ部21における室外側の縦框18Bの一部を拡大して示す斜視図である。なお、図23において、隙間用部材30の図示を省略した。
【0068】
図22ないし図25において、レール部125A,125B間に設けられた下枠召合せ空間38と室内空間とが、見付け方向(図23中、左右方向)に関して中央風止板41Aで仕切られている。そして、中央風止板41Aの側面部415には、中央隙間用部材31Aに取り付けられたAT材40の端面が当接している。また、中央風止板41Aの室内側側面は、室内側レール部125Aの室外側に当接し、室内側風止板41Bの室外側側面は、室内側レール部125Aの室内側に当接している。そして、中央風止板41Aおよび室内側風止板41Bのフィン部413に、室内側の縦框18Aに設けられた摺動片26や、そのヒレ部26C、当接部材27の突片27A、突出部27Bが当接するようになっている。さらに、下枠12の室内側側壁部128に取り付けられたAT材40が摺動片26、当接部材の突片27A、および室内側風止板41Bの室内側側面に当接している。これにより、中央隙間用部材31AのAT材40、風止板41A,41B、および室内側側壁部128のAT材40が連続して、召合せ部21の下枠12における水平方向の気密ラインが形成される。
【0069】
下枠召合せ空間38において、図25に示すように、中央隙間用部材31が、左右の中央隙間用部材31A,31Bに分割され、レール部125A,125B間に隙間用部材30が配置されていない。このため、レール部125A,125B間に大きな空間である下枠召合せ空間38が形成されるようになっている。また、室外側の縦框18B下部の摺動片26Aが短く形成された部分の隙間、および室外側障子15Bの縦框18B下端と戸車案内部126との隙間で形成された外気導入部26Bを介して、下枠召合せ空間38は、室外空間に連通されている。さらに、下枠召合せ空間38は、下枠水平面部121の連通孔121D、下枠中空部124、および下枠外側面部122の連通孔122Aを介して、室外空間に連通されている。
【0070】
以上のように、下枠召合せ空間38は、外気導入部26Bおよび連通孔121Dを介して室外空間に連通され、室外空間と気圧差が小さい等圧空間になっている。このような等圧空間が構成されることで、下枠召合せ空間と室外空間との間において、気圧差によって生じる雨水等の移動が発生しにくくなっているため、室外空間から下枠召合せ空間への気圧差による雨水等の浸入を防止することができる。また、室外側の障子15Bの縦框18B下端部の室外側には、戸車案内部126と室外側隙間用部材33との間に挿入される摺動片26が設けられており、室外空間から吹きつけた風雨が直接下枠召合せ空間38に流れ込まないようになっている。さらに、万一、下枠召合せ空間38に雨水等が浸入しても、室内空間に浸入するためには室内側レール部125Aの戸車案内部126と、室内側障子15Aの室外側の摺動片26との隙間を通過しなくてはいけないため、室内側レール部125Aよりも室内側には雨水等が浸入しにくく、また、見付け方向についても中央風止板41Aで室内空間への雨水等の浸入が防止されている。そして、下枠召合せ空間38に浸入した雨水等は、連通孔121Dから下枠中空部124を介して、室外に排出されるようになっている。
なお、下枠召合せ空間38は、室外空間と等圧空間になっているため、下枠召合せ空間38に浸入した雨水等は、気圧差に伴って浸入したものではなく、室内空間まで浸入できるだけの運動エネルギーを有していないことから、即座に下枠水平面部121の連通孔121Dから室外に排出されるようになっている。
【0071】
一方、召合せ部21の縦框18A,18B間に介在するAT材23は、気密ブロック25を介して、中央風止板41Aに接続されている。これにより、縦框18A,18B間に形成された垂直方向の気密ラインと、下枠12に形成された水平方向の気密ラインとが接続される。
また、室外側の縦框18Bに設けられたクレセント受け22Bは、図26に示すように、上下に延びるAT材23の一部が切り欠かれた途中部分に交差して設けられている。そして、クレセント受け22Bの室内側面には、室内側の縦框18Aに当接して気密を保持する気密部材28が、切り欠かれたAT材23の位置に取り付けられている。この気密部材28は、弾性を有する樹脂製で、室内側の縦框18Aに当接した際に変形して、室内側の縦框18Aとの間に隙間ができないようになっている。
【0072】
次に、下枠12端部に設けられた室内側の障子15A用の戸当り42について、図27ないし図31に基づいて詳しく説明する。図27および図28は、それぞれ下枠12の端部位置を室外側上方から見た斜視図である。図29および図30は、それぞれ戸当り42を示す上方から見た斜視図、および下方から見た斜視図である。図31は、戸当り42の一部を断面して示す下方から見た斜視図である。
【0073】
図27および図28において、戸当り42は、その室内側側面を室内側側壁部128に当接し、見付け方向外側面を縦枠13の内部側面に当接して、下枠12の端部に設けられている。そして、戸当り42の見付け方向内側面は、室内側レール部125Aの端縁に当接し、戸当り42の室外側側面は、中央隙間用部材31Aの上面部311室外側端縁と略同一位置に設けられている。そして、戸当り42は、下枠水平面部121に設けられた連通孔121Hの上側を覆って設置されている。また、戸当り42の室外側には、縦枠13の突片133に対応した、平面視で略L字形の切り欠き42A(図29、30)が形成されている。この切り欠き42Aは、突片133の室内側側面および先端面の二面に沿って設けられ、突片133に支持されたAT材132に接触している。
【0074】
戸当り42は、図29、30に示すように、戸当り本体421と、この戸当り本体421に嵌合固定された戸当り気密部422とを備えて構成されている。戸当り本体421は、合成樹脂製の中空状部材であって、中央隙間用部材31Aの端部で、溝状部315が切り欠かれた第1側面部312の室内側面に固定されている。そして、戸当り本体421は、下方および室外側に向かって開口されており、この室外側の開口部分に戸当り気密部422が取り付けられている。戸当り気密部422は、弾性を有したゴム等から形成され、縦枠13の突片133およびAT材132と、中央隙間用部材31Aに取り付けられたAT材40とに接触して設けられている。さらに、戸当り気密部422の室外側面は、戸当り本体421よりも室外側に若干突出して設けられており、この室外側面が、閉じた状態における室外側の障子15の下框17室内側面に当接するようになっている。
【0075】
戸当り42の室外側には、戸当り本体421と戸当り気密部422上面とで形成された開口部423が設けられている。この開口部423の内側には、図31に示すように、室内側に延びるとともに、折れ曲がって下方に延びる通気路424が戸当り本体421内部に設けられている。この通気路424の下端は、下枠水平面部121の連通孔121Hの上方位置に開口しており、連通孔121H上側の下枠12内部空間と、戸当り42の室外側の空間とが通気路424で連通されている。すなわち、下枠外側面部122の連通孔122Aから下枠中空部124に吹き込んだ外気が、連通孔121Hから上方に吹き出した際に、この吹き出した空気が通気路424を通って、開口部423から戸当り42の室外側の空間に導かれることとなる。これにより、万一、下枠水平面部121上に雨水等が溜まった状態で外気が連通孔121Hから吹き出し、溜まった水がしぶいたとしても、このしぶきを戸当り42の内部で受け止めて、室内空間への水の浸入を防止できるようになっている。
【0076】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 下枠12に形成したレール部125の戸車案内部126と、下枠12に取り付けられる隙間用部材30の上面部311,321,331とが略同一高さ位置に設けられるので、下枠12の上面がフラットに形成されている。さらに、レール部125や室内側側壁部128と隙間用部材30との隙間30Aの見付け方向幅寸法が、障子15の下框17の垂下片172を挿通できる必要最低限の寸法になっているので、下枠12の上面を足で踏んだ際の違和感や、車いすで通過する際のがたつき等を減少させて、バリアフリー対応可能な引違い窓10を構成することができる。
【0077】
(2) また、中央隙間用部材31AのAT材40、風止板41A,41B、および室内側側壁部128のAT材40が連続して、下枠12における水平方向の気密ラインを形成するとともに、外気導入部26Bおよび連通孔121Dを介して下枠召合せ空間38を室外空間に連通した等圧空間とすることで、下枠召合せ空間38と室外空間との間において、気圧差によって生じる雨水等の移動が発生しにくい。よって、室外空間から下枠召合せ空間38への気圧差による雨水等の浸入を防止することができるので、室内側への雨水等の浸入を防止でき、水密性能の向上を図ることができる。
【0078】
(3) さらに、下枠召合せ空間38の室内側には室内側レール部125Aが設けられ、下枠召合せ空間38の見付け方向についても風止板41Aで室内空間と仕切られているので、室内側レール部125Aや風止板41Aを越えて室内側には、雨水等が浸入しにくく、かつ、下枠召合せ空間38に浸入した雨水等は、連通孔121Dから室外に排出されるようになっているので、万一、下枠召合せ空間38に雨水等が浸入しても水密性能を確保することができる。なお、下枠召合せ空間38は室外空間と等圧空間になっているため、下枠召合せ空間に浸入した雨水等は、気圧差に伴って浸入したものではなく、室内空間まで浸入できるだけの運動エネルギーを有していないことから、即座に下枠水平面部121の連通孔121Dから室外に排出されるようになっている。
【0079】
(4) また、下枠12と障子15の間に形成されたレール側方空間35A,35B,36A,36B、およびレール上方空間37A,37Bが等圧空間となっているので、室内側および室外側のレール側方空間35A,35B,36A,36Bおよびレール上方空間37A,37Bの各空間における気圧差がなくなり、気圧差によって生じる雨水等の移動が、各空間同士の間において発生しにくくなり、下枠12位置の水密性能をさらに向上させることができる。
【0080】
(5) さらに、下枠12および障子15の間において室外空間から室内側レール側方空間36A,36Bに雨水等が浸入するためには、上下、および見込み方向の移動を伴う浸入経路となるため、雨水等の運動エネルギーが消費されるので、室内側レール側方空間36A,36Bへの雨水等の浸入は非常に困難で、室内側への雨水等の浸入をより確実に防止することができる。
【0081】
(6) そして、下枠12および障子15の間において、レール側方空間35A,35B,36A,36Bと、レール上方空間37A,37Bとの間の隙間30C,30D,30F,30G、および室外側レール側方空間35A,35Bと室外空間との間の隙間30B,30Eが狭くなっているので、この隙間30B〜30Gに入り込んだ水が表面張力の作用により気密効果を発揮することができる。さらに、狭い隙間30B〜30Gから広い空間35A,35B,36A,36B,37A,37Bに吹き出す際には、雨水等の運動エネルギーがより消費されるので、室内側レール側方空間36A,36Bへの雨水等の浸入を防止することができる。
【0082】
(7) また、下框17の垂下片172と、縦框18下端部に取り付けた摺動片26とを連続配置して障子15下端縁の垂下片を形成したことで、中央隙間用部材31や室内側側壁部128に設けられたAT材40に、障子15の略全長に渡って途切れることなく当接させることができるので、水平方向の気密ラインを良好に形成することができる。さらに、摺動片26を障子15の下框17や縦框18とは別体としたので、外気導入部26Bを形成するために下框17や縦框18等に加工を施す必要がなく、切り欠きが設けられた摺動片26を用意するだけで、容易に外気導入部26Bを形成することができる。
【0083】
(8) また、下框17の室内外両側に形成された垂下片172を、下枠12の隙間30Aに挿入することで、引違い窓10の外観上、下框17の下側と下枠12上面との隙間が見えず、外観の意匠性を向上させることができる。また、下框17の下側に隙間がないことから、下框17の下側にバール等の工具を差し込んで障子を外す行為を防止でき、防犯性を向上させることができる。さらに、障子15の室外側に垂下片172および摺動片26を設けたことで、室内側レール側方空間36A,36Bや召合せ部21の下枠召合せ空間38、レール上方空間37A,37Bに雨水等を吹き込みにくくすることができる。
【0084】
(9) また、召合せ部21の縦框18A,18B間に介在するAT材23を、気密ブロック25を介して中央風止板41Aに接続したことにより、縦框18A,18B間に形成された垂直方向の気密ラインと、下枠12に形成された水平方向の気密ラインとが接続されるので、引違い窓10の気密性、水密性、遮音性等をさらに向上させることができる。
【0085】
(10) さらに、垂直方向の気密ラインの途中位置に設けられたクレセント受け22Bに、室内側の縦框18Aに当接する気密部材28を設けたので、垂直方向の気密ラインにおける気密性を確保することができる。
【0086】
(11) また、下枠水平面部121にレール部125を立設することで、障子15の戸車171を案内するレール部125を下枠12に一体に形成することができるので、レール部125および下枠水平面部121が十分な強度で接合されるため、複雑な取り付け構造等が不要になり、一体のレール部125の強度も確保でき、製造コストを減少することができる。
さらに、レール部125が下枠12と一体であれば、障子15を開閉する際のがたつきや軋み等が生じず、レール部125で障子15を確実に支持して、障子15の開閉操作を円滑に実施することができる。また、レール部125を下枠12の長手方向途中位置で分割する必要もないので、レール部125の上面に不必要な段差が発生せず、より円滑な障子15の開閉操作を実現できる。
【0087】
(12) また、隙間用部材30を取り外すことができるので、隙間30Aから下枠12内に入り込んだゴミや埃を、隙間用部材30の溝状部315,316,325,335,336で受け止め、隙間用部材30とともにゴミ等を取り出すことができる。この際、レール部125は取り外されないため、清掃時に障子15が脱落する不安もなく、清掃作業を安心して実行することができる。
【0088】
(13) また、下枠12のレール部125や立上片121A,121C、レール部125の突片127A、室内側および室外側の側壁部128,129の間に隙間用部材30を圧入して取り付けることで、ビス等を用いなくても簡単かつ確実に隙間用部材30を下枠12に取り付けることができるので、通常使用時においては、不用意に外れることがなく、清掃時には、居住者が簡単に隙間用部材30を脱着することができる。
【0089】
(14) また、隙間用部材30がレール部125の戸車案内部126同士の間や、レール部125と室内側および室外側の側壁部128,129との間を通過できるので、隙間用部材30を脱着する際に、真上に引き上げて取り外す、または上方からまっすぐ下降させて取り付けることができ、脱着をさらに容易に実施することができる。
【0090】
(15) さらに、隙間用部材30に形成された溝状部315,316,325,335,336をゴミ受けとして機能させることで、隙間30Aから下枠12内に入るゴミや埃を溝状部315,316,325,335,336で受け止めることができる。従って、隙間用部材30を取り外すことで、溝状部315,316,325,335,336に溜まったゴミ等を隙間用部材30とともに取り出すことができるので、下枠12の外部で隙間用部材30を洗浄することができ、室内を汚すことなく容易に掃除することができる。
【0091】
(16) また、隙間用部材30に設けた第1側面部312,322,332および第2側面部314,324,334が、見込み方向および高さ方向に離れた3箇所で下枠12に当接して、これらの当接位置を支点として隙間用部材30が下枠12に取り付けられてので、室外側あるいは室外側から見込み方向に沿った力が隙間用部材30に作用しても、隙間用部材30が外れたり、傾斜したりすることなく、確実に下枠12への取り付け状態を維持することができる。
【0092】
(17) さらに、第1側面部312,322および第2側面部334が下枠に設けられた傾斜面部121B,127B,129Aに当接することで、隙間用部材30を下枠12上方から取り付ける際に、第1側面部312,322および第2側面部334が傾斜面部に沿って案内され、隙間用部材30が当接位置で下枠12に押圧され、この押圧力により生じる摩擦力で下枠12に保持されるので、隙間用部材30をより確実に取り付けることができる。
【0093】
(18) そして、第1側面部312,322、第2側面部314、324、底面部313,323で、溝状部316,325を構成すれば、隙間用部材30を下枠12に取り付けるための側面部312,322,314,324および底面部313,323と、ゴミ受け部としての溝状部316,325とを共通部材から形成できるので、隙間用部材30の構造をより簡単にすることができる。
【0094】
(19) また、隙間用部材30を下枠12の長手方向略中間位置で二分割したので、障子15を窓枠14の見付け方向一方側に移動させた状態で、分割された他方側の隙間用部材30(31A,32A,33A)を脱着でき、また、障子15を他方側に寄せれば、一方側の隙間用部材30(31B,32B,33B)を脱着できるので、窓枠14から障子15を外さなくても隙間用部材30を容易に脱着することができる。
【0095】
(20) また、隙間用部材30の縦枠13側端部に戸当り42,43または端部部材34を取り付けたので、これらの戸当り42,43および端部部材34を手で掴むことで、隙間用部材30を容易に取り外すことができる。
また、端部部材34の先端に弾性部材348を設けたので、縦枠13に弾性部材が当接することにより隙間用部材30(32,33)を下枠12の中央側に向かって付勢して、下枠12の長手方向に関して隙間用部材30(32,33)をがたつきなく取り付けることができる。また、弾性部材348が付勢力をもって縦枠13に当接することで、縦枠13と弾性部材348との間に所定の摩擦力が生じるので、隙間用部材30(32,33)が不用意に外れることを防止することができる。
【0096】
(21) また、戸当り気密部422が、縦枠13の突片133およびAT材132と、中央隙間用部材31AのAT材40とに接触するので、見付け方向端部における気密ラインが形成され、引違い窓10の気密性、水密性、遮音性等を確保できる。
【0097】
(22) さらに、戸当り42に通気路424および開口部423を設けたので、下枠外側面部122の連通孔122Aから吹き込んだ外気による水のしぶきが室内空間に浸入することを防止できる。
【0098】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るサッシ窓としての片引き窓について、図32ないし図42に基づいて説明する。
図32、図33は、本実施形態の片引き窓50を示す縦断面図、および横断面図である。図34は、片引き窓50を構成する下枠52の縦断面図である。
本実施形態の片引き窓50は、開閉可能な障子が1枚で構成された点が前述の第1実施形態と相違し、それ以外の構成は略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
【0099】
図32および図33において、片引き窓50は、それぞれアルミ押出形材製の上枠51、下枠52、および左右の縦枠53を四周枠組みした窓枠54と、この窓枠54の内側に開閉自在に支持された1つの障子55と、窓枠54の内側に固定された固定面材としての固定障子61とを備えて構成されている。障子55は、それぞれアルミ押出形材製の上框56、下框57、左右の縦框58、および縦框58同士を連結する中桟59を略日字形に框組みした内部に、ガラスパネル60を嵌め込んで構成されている。固定障子61は、左右の縦框としての縦骨62およびガラス支持材63と、縦骨62およびガラス支持材63を連結する中桟64と、上枠51、下枠52、縦骨62、ガラス支持材63、および中桟64で囲まれた内部に嵌め込まれたガラスパネル60とで構成されている。なお、固定障子61のガラス支持材63は、室外側のアタッチメントと、室内側の押縁とから構成されている。
【0100】
障子55は、固定障子61の室外側面に沿って開閉移動できるようになっており、窓枠54の見付け方向略中央位置の召合せ部65で固定障子61の縦骨62と重なって、閉じるようになっている。召合せ部65の縦框58および縦骨62には、引戸錠であるクレセント22が設けられている。
また、召合せ部65の縦框58および縦骨62間には、室内空間の気密性を確保するAT材23、および水切材としてのAT材24が設けられている。これらのAT材23,24は、それぞれ室外側の縦框58の取付部23A,24Aに係合され、先端部を固定障子61の縦骨62側面に当接するようになっている。
【0101】
固定障子61の召合せ部65の縦骨62は、上枠51および下枠52間に架設され、上下端部が上枠51および下枠52に固定されている。ガラス支持材63は、縦枠53に沿って設置され、縦枠53にビス止め固定されている。そして縦骨62ガラス支持材63は、互いの対向面に断面略コ字形の溝状に形成されたパネル保持部621,631を備え、パネル保持部621,631にシール材622,632を介してガラスパネル60が保持されている。
【0102】
窓枠54の上枠51には、障子55を案内する1本のガイド片511と、固定障子61のガラスパネル60を保持するためのパネル保持部512とが設けられている。パネル保持部512は、下方に開口した断面略コ字形の溝状に形成され、シール材513を介してガラスパネル60を保持している。障子55の上框56上面には、ガイド片511を挿入する凹溝部561が形成されており、この凹溝部561がガイド片511に摺動自在に係合することで、障子55の見込み方向への移動が規制されている。また、凹溝部561の内側には、ガイド片511に当接するAT材562が、上框56に沿って2つ1組で取り付けられている。
また、固定障子61の中桟64上下面には、ガラスパネル60を保持するためのパネル保持部641が設けられている。このパネル保持部641は、シール材642を介して上下のガラスパネル60を保持している。
【0103】
縦枠53のうち、障子55を閉じたときに縦框58が当接する側(図33中、左側、固定障子61の反対側)の縦枠53は、見込み方向に沿った側壁部分の内面に、ガイド片531と、縦框58の室内側面に当接するAT材532と、このAT材532を保持する突片533とを備えている。これにより、障子55を閉じれば、縦框58の室内側面にAT材532が当接して、片引き窓50の気密性を確保できるようになっている。
【0104】
下枠12は、図34に示すように、支持面部としての下枠水平面部521と、下枠外側面部522と、下枠底面部523とを備え、これらの各面で下枠中空部524が形成されている。下枠水平面部521は、上面が略水平に形成されており、この下枠水平面部521上面には、障子55に対応した1本のレール部525が、下枠52の見付け方向略全長に渡って一体に形成されている。レール部525は、その上面である戸車案内部526で障子55の下框57に取り付けられた戸車571を転動可能に支持している。また、下框57には、その室内外両側面がレール部525の戸車案内部526より下側まで延びた垂下片572と、戸車案内部526と対向する内部に下框底面573とが形成されている。
レール部525は、下枠水平面部521上面に立設され、上方に延びる立上部527と、この立上部527の上端に連続し、略水平方向に延出する戸車案内部526とを備えている。戸車案内部526は、立上部527上端から室外方向のみに延出しており、レール部525は、断面略逆L字形に形成されている。そして、戸車案内部526には、障子55の戸車571を案内する、断面略円弧状の凹溝526Aが形成されている。
【0105】
また、レール部525の室内側には、固定障子61に対応したパネル保持部528が形成され、このパネル保持部528にシール材528Aを介してガラスパネル60が保持されている。パネル保持部528は、上方に開口した断面略コ字形に形成されており、固定障子61が固定されていない側のパネル保持部528には、カバー部材66が取り付けられている。このカバー部材66は、略水平でレール部525の戸車案内部526と略同一高さとなるカバー上面部66Aと、カバー上面部66Aから下方に延びてパネル保持部528に係合する2本のカバー係合片66Bとを備えている。そして、カバー部材66は、カバー係合片66Bをパネル保持部528に係合して下枠52に取り付けられている。また、パネル保持部528のレール部525に対向した側面は、室内側側壁部528Bとなっており、下框57の室内側の垂下片572に当接するAT材40が下枠52長手方向に連続して取り付けられている。そして、レール部525と室内側側壁部528Bとの間には、隙間用部材30が介挿されている。この隙間用部材30は、前記した室内側隙間用部材32と同一の部材から構成されている。
【0106】
レール部525の室外側で、下枠52の最も室外側位置には、室外側側壁部529が形成されている。この室外側側壁部529の上端は、レール部525の戸車案内部526と略同一高さ位置に設けられている。レール部525と室外側側壁部529との間には、隙間用部材30が介挿されている。この隙間用部材30は、前記した室外側隙間用部材33と同一の部材から構成されている。
【0107】
次に、下枠52における水密構造について、図35ないし図37に基づいて詳しく説明する。図35および図36は、それぞれ下枠52における水密構造を示す縦断面図である。図37は、下枠52を示す平面図である。なお、図35、36中、隙間用部材30に付されたハッチングは、連通孔521Gの上方を覆わないように、隙間用部材30が短く形成され、あるいは隙間用部材30に切り欠きや孔等が形成されて隙間用部材30が存在しない部分を示している。
図35および図36において、障子55の下框57と、この障子55を支持するレール部525と、隙間用部材30と、室内側側壁部528Bとによって、下枠52と障子55の下框57との間の水密構造が構成されている。
【0108】
すなわち、レール部525の戸車案内部526と、室内側隙間用部材32の上面部321とで、水平面部が構成されている。そして、この水平面部と、室内側側壁部528Bおよび室外側の側壁部としての室外側隙間用部材33の上面部331との間に、所定の隙間30Aが形成されており、この隙間30Aには、下框57の垂下片572が挿入されている。これらの垂下片572と、室外側隙間用部材33の上面部331、レール部525の戸車案内部526、および室内側隙間用部材32の上面部321との間には、障子55の開閉移動に支障がない程度の狭い隙間30B,30C,30D(図36)が形成されている。また、室内側の垂下片572の室内側面には、室内側側壁部528Bに設けられたAT材40が当接している。
【0109】
そして、レール部525と室外側隙間用部材33との間に室外側レール側方空間35が形成され、この室外側レール側方空間35は、隙間30Bを介して室外空間に連通されている。また、室内側隙間用部材32と室内側側壁部528Bとの間に、室内側レール側方空間36が形成され、この室内側レール側方空間36は、AT材40によって、室内空間との連通が遮断されている。さらに、レール部525の戸車案内部526および室内側隙間用部材32の上面部321で構成された水平面部の上側には、下框57の垂下片572および下框底面573によって囲まれたレール上方空間37が形成されている。このレール上方空間37は、隙間30Cを介して室外側レール側方空間35に連通され、隙間30Dを介して室内側レール側方空間36に連通されている。
【0110】
以上のように、障子55位置において、下框57の室内側の垂下片572とAT材40とで形成された気密ラインの下方、および室外側に室内側レール側方空間36が形成されている。そして、室外空間からこの室内側レール側方空間36に雨水等が浸入するためには、隙間30Bを通って室外側レール側方空間35に一旦入り、そして隙間30Cを通って、レール上方空間37に入り、さらに隙間30Dを通らなければならない。このため、室外からの雨水等が室内側レール側方空間36に浸入する浸入経路が上下、および見込み方向の移動を伴うので、雨水等が一つの空間から次の空間へ浸入する過程ごとに雨水等の運動エネルギーが消費されることから、室内側レール側方空間36への雨水等の浸入は非常に困難になっている。
【0111】
また、室外側および室内側のレール側方空間35,36は、図37に示すように、下枠水平面部521に形成された連通孔521D,521F,521Gを介して下枠中空部524に連通され、さらに下枠外側面部522の連通孔122Aを介して室外空間に連通されている。また、室外側レール側方空間35は、隙間30Bを介して室外空間に連通されている。そして、レール上方空間37は、隙間30C,30Dを介してレール側方空間35,36に連通され、さらに召合せ部65側の縦框58と、戸先側の縦框58において室外空間に連通されている。このため、レール側方空間35,36、およびレール上方空間37は、室外空間と気圧差が小さい等圧空間となっている。このような等圧空間が構成されることで、室内側および室外側のレール側方空間35,36およびレール上方空間37の各空間における気圧差がなくなり、気圧差によって生じる雨水等の移動が、各空間同士の間において発生しにくくなっている。
【0112】
さらに、レール側方空間35,36と、レール上方空間37との間の隙間30C,30D、および室外側レール側方空間35と室外空間との間の隙間30Bは狭くなっているので、この隙間30B〜30Dに水が入り込んだ場合、この水が表面張力の作用により気密効果を発揮する。このため、室外空間から室外側レール側方空間35に、室外側レール側方空間35からレール上方空間37に、レール上方空間37から室内側レール側方空間36に、向かって水が移動しにくくなり、雨水等が室内側レール側方空間36により一層浸入しにくくなっている。
【0113】
次に、片引き窓50における召合せ部65の構造について、図38ないし図40に基づいて詳しく説明する。図38は、召合せ部65を拡大して示す横断面図であり、図39は、召合せ部65における下枠52を室外側から見た斜視図である。図40は、召合せ部65に設けられた風止板68を示す斜視図である。なお、図39において、障子55の図示を省略した。
【0114】
図38ないし図40において、召合せ部65の固定障子61の縦骨62には、障子55に当接し、障子55を開いた際に虫等が室内に入ることを防止するモヘア67が設けられている。また、固定障子61の縦骨62下端部と下枠52との間には、気密部材としての風止板68が取り付けられている。風止板68は、室内側側壁部528Bの切り欠き部としての間隔部分に設けられている。なお、切り欠かれた室内側側壁部528Bの間隔部分には、パネル保持部528を構成する仕切り板によって第2の室内側側壁部528C(図41〜43)が形成されている。
【0115】
風止板68は、図40に示すように、縦骨62の底面が載置される載置部681、室内側側壁部528Bの切り欠いた端面が当接され、AT材40に接続される側面部682、および障子55の室内側の垂下片572の室内側面に摺動自在に当接する摺動面部683とを備えて形成されている。そして、風止板68の見付け方向側方には、下枠水平面部521に設けられた連通孔521D(図37、41)が配置され、この連通孔521Dの両側で室内側隙間用部材32A,32Bが分割されている。すなわち、室内側隙間用部材32A,32B間の連通孔521D上方には、下枠52のレール部525および室内側側壁部528Cで囲まれた、下枠召合せ空間69が形成されている。
【0116】
次に、召合せ部65における気密、水密構造について、図41ないし図43に基づいて詳しく説明する。図41は、召合せ部65における下枠52の平面図であり、図42、図43は、図41に矢視B1−B1線、および矢視B2−B2線で示す断面図である。なお、図41において、隙間用部材30の図示を省略した。
【0117】
図41ないし図43において、室内側側壁部528Bが切り欠かれるとともに、室内側隙間用部材32が、左右の室内側隙間用部材32A,32Bに分割されて、レール部525と室内側側壁部528Cとの間に大きな空間である下枠召合せ空間69が形成されている。そして、風止板68の側面部682には、室内側側壁部528Bに取り付けられたAT材40の端面が当接しており、風止板68の室内側面は、下枠52の室内側側壁部528Cに当接している。これにより、室内側側壁部528BのAT材40、風止板68、および室内側側壁部528Cが連続するとともに、室内側側壁部528BのAT材40、風止板68が障子55の室内側の垂下片572の室内側面に当接して、召合せ部65の下枠52における水平方向の気密ラインが形成される。
【0118】
また、図43に示すように、下枠召合せ空間69の位置では、前述の第1実施形態の室外側障子15Bと同様に、障子55の縦框58に設けられた室内側の摺動片26Aが短く形成されている。すなわち、摺動片26Aが短く形成された部分の隙間、および障子55の縦框58下端と戸車案内部526との隙間によって、外気導入部26Bが形成されている。このため、下枠召合せ空間69は、外気導入部26Bを介して、室外空間に連通されている。さらに、下枠召合せ空間69は、下枠水平面部521の連通孔521D、下枠中空部524、および下枠外側面部522の連通孔を介して、室外空間に連通されている。
【0119】
以上のように、下枠召合せ空間69は、外気導入部26Bおよび連通孔521Dを介して室外空間に連通され、室外空間と気圧差が小さい等圧空間になっている。このような等圧空間が構成されることで、下枠召合せ空間69と室外空間との間において、気圧差によって生じる雨水等の移動が発生しにくい。よって、室外空間から下枠召合せ空間69への気圧差による雨水等の浸入を防止することができる。また、障子55の縦框58下端部の室外側には、戸車案内部526と室外側隙間用部材33との間に挿入される摺動片26が設けられており、室外空間から吹きつけた風雨が直接下枠召合せ空間69に流れ込まないようになっている。さらに、万一、下枠召合せ空間69に雨水等が浸入しても、風止板68で室内空間への雨水等の浸入が防止されるとともに、浸入した雨水等は、連通孔521Dから下枠中空部524を介して、室外に排出されるようになっている。なお、下枠召合せ空間69は室外空間と等圧空間になっているため、下枠召合せ空間69に浸入した雨水等は、気圧差に伴って浸入したものではなく、室内空間まで浸入できるだけの運動エネルギーを有していないことから、即座に下枠水平面部521の連通孔521Dから室外に排出されるようになっている。
【0120】
一方、召合せ部65の縦框58および縦骨62間に介在するAT材23は、図42に示すように、気密ブロック25を介して、風止板68に接続されている。これにより、縦框58と縦骨62の間に形成された垂直方向の気密ラインと、下枠52に形成された水平方向の気密ラインとは、風止板68によって接続される。
【0121】
このような本実施形態によれば、前述の効果と略同様の効果を奏する片引き窓50を構成することができる。
【0122】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態の引違い窓10では、下枠12に2本のレール部125が形成されており、これら2本のレール部125間に中央隙間用部材31を取り付け、レール部125および室内外の側壁部128,129間に、室内側および室外側の隙間用部材32,33を取り付けた。また、前記第2実施形態の片引き窓50では、下枠52に形成した1本のレール部525と室内側および室外側の側壁部528B,529との間に、室内側および室外側の隙間用部材32,33を取り付けた。しかし、このような構成に限らず、レール部125,525を下枠と一体に形成せず、下枠に対して着脱自在に取り付けてもよく、また、隙間用部材31,32,33を下枠に対して着脱自在に構成せずに、下枠と一体に構成してもよい。また、レール部125の戸車案内部126を室内側あるいは室外側に向かって延長する、または室内外の側壁部128,129にレール部125に向かって延びる水平面を形成することで、レール部125および室内外の側壁部128,129間の隙間を小さくする構成も採用できる。このような構成によれば、室内側および室外側の隙間用部材を省略することができ、これらの隙間用部材を省略しても、フラットな上面を有し、かつ水密性能に優れた下枠とすることができるようになる。
【0123】
また、前記各実施形態では、下枠12,52の支持面部としての下枠水平面部121,521を略水平に形成したが、これに限らず、例えば、支持面部が室外方向に下がる傾斜を有していてもよく、また、室内外方向について段差を有していてもよい。この際、前記第1実施形態の引違い窓10のように、支持面部に複数本のレール部が形成されていれば、各々のレール部の立上部の高さ寸法を適宜調整することで、戸車案内部の高さ位置を揃えることが可能なので、下枠上面をフラットに形成することができ、本願発明の目的を達成することができる。
【0124】
また、前記第1実施形態では、室内側のレール部125Aを断面略逆L字形に形成し、室外側のレール部125Bを断面略T字形に形成し、また前記第2実施形態では、レール部525を断面略逆L字形に形成したが、レール部の断面形状はこれらに限定されない。すなわち、レール部を断面略コ字形や、I字形に形成してもよく、その際、レール部の形状に応じて隙間用部材の大きさや形状等を適宜設定することが可能である。
また、前記各実施形態では、隙間用部材30を下枠12,52に圧入して取り付けたが、これに限らず、例えば、フック付きの係止片等で隙間用部材を下枠に係止してもよく、また、ビス止め固定や固定具を用いた固定により隙間用部材を下枠に固定してもよい。
【0125】
また、本発明の隙間用部材の断面形状は、前記各実施形態に限定されるものではない。すなわち、上面部や側面部、底面部、溝状部等を必要に応じて設ければよい。ただし、ゴミ受け機能を有した溝状部を備えることで、レール部等との隙間から下枠内に入ったゴミ等を受けて清掃を容易に実施でき、上面部を備えることで下枠上面をフラットに形成できるという効果を奏する。さらに、第1側面部や第2側面部、底面部を備えることで、下枠に対して3箇所以上で当接し、隙間用部材を取り付けることができるので、下枠への取り付け状態を良好に維持できるという効果も得ることができる。
【0126】
さらに、前記各実施形態では、隙間用部材30の見込み寸法がレール部125同士の間隔寸法や、レール部125、525と室内外の側壁部128,129,528B,529との間隔寸法と略同一となっていたが、隙間用部材30の見込み寸法は、これに限られない。すなわち、レール部同士の間隔寸法やレール部と室内外の側壁部との間隔寸法より、隙間用部材30の見込み寸法を小さく形成してもよい。この際、隙間用部材に設けられたゴミ受けとしての溝状部にゴミ等を案内する部材を、隙間用部材と別に設けてもよい。このようにすれば、隙間用部材を下枠に対して容易に着脱することができるとともに、ゴミ受けとしての機能を維持することができる。一方、レール部同士の間隔寸法やレール部と室内外の側壁部との間隔寸法より、隙間用部材30の見込み寸法を大きく形成してもよい。この場合でも、隙間用部材を見込み方向に傾けながら引き上げ、下げることで、下枠に対して脱着可能であり、さらに、隙間の下方を広くカバーすることができるようになるため、より確実にゴミを受け止めることができるようになる。
【0127】
また、前記各実施形態では、隙間用部材30を下枠12,52の長手方向略中間位置で二分割したが、これに限らず、三分割以上に分割してもよい。隙間用部材を三分割以上に分割した場合には、障子を窓枠見付け方向に関して片寄せしなくても、着脱できるようになるので、隙間用部材の着脱をさらに容易に実施することができるようになる。
【0128】
また、前記各実施形態では、障子15,55の下端縁に設けられる垂下片を、下框17,57の垂下片172,572、および縦框18,58の下部に取り付けられる摺動片26で構成したが、これに限らず、一体の部材から構成してもよい。この際、一体に形成された垂下片の一部を切り欠くことで、外気導入部26Bを形成することができる。
また、外気導入部26Bは、障子15,55の垂下片を切り欠いて形成されてものに限らず、垂下片に形成された孔でもよく、また室外空間から下枠召合せ空間まで延びるダクト状の部材から形成されていてもよい。
【0129】
また、前記各実施形態では、風止板41を連通孔121D,121Eの一方側に設けたが、これに限らず、連通孔121D,121Eを挟んで両側に対向して風止板を設けてもよい。また、気密部材である風止板は、下枠に固定されるものに限らず、障子の底面に固定され、下枠に当接するものであってもよい。
また、下枠12,52に設けられた戸当り42,43は、本発明の必須要件ではなく、省略可能であり、また、前記各実施形態で説明した形態以外であっても、同様の機能を有する部材であれば代用することができる。
【0130】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0131】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のサッシ窓によれば、バリアフリータイプの窓における召合せ部の水密性能の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る引違い窓を示す縦断面図である。
【図2】前記引違い窓を示す横断面図である。
【図3】前記引違い窓が設けられた建物の一部を示す斜視図である。
【図4】前記引違い窓を構成する下枠の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】前記下枠を示す縦断面図である。
【図6】前記下枠を示す平面図である。
【図7】前記下枠を示す室外側の側面図である。
【図8】前記下枠における水密構造を示す縦断面図である。
【図9】図8の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図10】前記下枠を室外側から見た斜視図である。
【図11】前記下枠に設けられる隙間用部材を室内側から見た斜視図である。
【図12】前記隙間用部材を室内側から見た斜視図である。
【図13】前記隙間用部材の端部に設けられた端部部材を示す側面図である。
【図14】前記引違い窓の召合せ部における下枠を室内側から見た斜視図である。
【図15】前記召合せ部における下枠を室内側から見た斜視図である。
【図16】前記召合せ部における下枠を上方から見た斜視図である。
【図17】前記召合せ部における下枠および障子を室内側から見た斜視図である。
【図18】 (A),(B)は、前記召合せ部における下枠に設けられた風止板を示す平面図、および側面図である。
【図19】 (A),(B)は、図18とは異なる風止板を示す平面図、および側面図である。
【図20】前記召合せ部における障子の下部を室内側上方から見た斜視図である。
【図21】前記召合せ部における障子の下部を室内側下方から見た斜視図である。
【図22】前記召合せ部における下枠を上方から見た斜視図である。
【図23】前記召合せ部における下枠の平面図である。
【図24】図23に矢視A1−A1線で示す断面図である。
【図25】図23に矢視A2−A2線で示す断面図である。
【図26】前記召合せ部における室外側の縦框の一部を拡大して示す斜視図である。
【図27】前記下枠の端部位置を室外側上方から見た斜視図である。
【図28】前記下枠の端部位置を室外側上方から見た斜視図である。
【図29】前記下枠の端部位置に設けられる戸当りを上方から見た斜視図である。
【図30】前記戸当りを下方から見た斜視図である。
【図31】前記戸当りの一部を断面して示す下方から見た斜視図である。
【図32】本発明の第2実施形態に係る片引き窓を示す縦断面図である。
【図33】前記片引き窓を示す横断面図である。
【図34】前記片引き窓を構成する下枠の縦断面図である。
【図35】前記下枠における水密構造を示す縦断面図である。
【図36】図35の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図37】前記下枠を示す平面図である。
【図38】前記片引き窓の召合せ部を拡大して示す横断面図である。
【図39】前記召合せ部における下枠を室外側から見た斜視図である。
【図40】前記召合せ部に設けられた風止板を示す斜視図である。
【図41】前記召合せ部における下枠の平面図である。
【図42】図41に矢視B1−B1線で示す断面図である。
【図43】図41に矢視B2−B2線で示す断面図である。
【符号の説明】
10…サッシ窓である引違い窓、11,51…上枠、12,52…下枠、13,53…縦枠、14,54…窓枠、15,55…障子、16,56…上框、17,57…下框、18,58…縦框、21,65…召合せ部、22…クレセント、22B…クレセント受け、23…縦気密材であるAT材、26,26A…縦框垂下片である摺動片、26B…外気導入部、28…気密部材、30A…隙間、31…側壁部である中央隙間用部材、38,69…下枠召合せ空間、40…横気密材であるAT材、41,41A,41B…気密部材である風止板、50…サッシ窓である片引き窓、61…固定面材である固定障子、121,521…支持面部である下枠水平面部、121D〜121H,521D,521F,521G…連通孔、124,524…下枠中空部、125,525…レール部、126,526…戸車案内部、127,527…立上部、128,528B,528C…室内側側壁部、171,571…戸車、172,572…垂下片。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sash window. More specifically, the present invention relates to a sash window such as a sliding window or a sliding window provided with a movable shoji that is supported inside the window frame so as to be freely opened and closed.
[0002]
[Background]
Sweep windows for residents to enter and exit the terrace and the like from the room are provided at the outer wall positions facing the terrace and balcony of the house. As such a sweeping window, a sliding window, a sliding window or the like having a window frame fixed to the outer wall and a movable shoji slidably supported in the window frame is generally used.
In these sliding windows and the like, a guide rail for guiding a door wheel provided on the lower arm of the shoji is formed so as to protrude from the upper surface of the lower frame. In addition, a step is formed in the lower frame so as to prevent outdoor rainwater or the like from blowing into the indoor side through a gap with the lower rod, and the outdoor guide rail is lower than the indoor guide rail. The thing of the form provided in a position is employ | adopted widely conventionally.
[0003]
However, in recent years, barrier-free type sweep windows considering the aging of residents and the convenience of wheelchair users have been put into practical use. In such a barrier-free type sweep window, the guide rail of the lower frame is provided at substantially the same height position both indoors and outdoors, and there is no step that goes down to the outdoor side, so a water stop structure with a step can be provided. First, the watertight structure in the lower frame is important. In particular, at the lower position of the summoning section, the watertight structure is complicated, and water leakage into the indoor space is likely to occur. Therefore, a watertight structure in the lower frame below the summoning section has been proposed (for example, Patent Document 1). reference).
[0004]
The lower frame of the sash window described in Patent Document 1 includes a lower frame base member having a lower frame recess, and an upper surface member having a function as a guide rail for guiding a shoji and having a flat upper surface. It is configured. And the airtight material (horizontal tight material) provided in the side wall of the lower frame recess comes into contact with the indoor side surface of the hanging piece (slide piece) suspended from the indoor side wall of the shoji lower armhole, and an airtight line is formed. ing. Rainwater or the like accumulated in the lower frame recess located below (outside of the air) of the airtight line is drained from the drain port provided on the bottom surface of the lower frame recess to the outside through the lower frame hollow portion. . Also, in the summoning section, a flat surface drain is provided on the upper surface of the lower frame, and a water blocking block that contacts the upper surface of the lower frame on both sides of the flat surface drain port on the bottom of the summit screen of the indoor shoji. Is attached. Thereby, on the upper surface of the lower frame, the flow of rainwater and the like is suppressed by the water barrier of the water blocking block, and rainwater and the like that has entered the summoning section is drained from the flat surface drain port to the lower frame recess. .
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3330588
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the sash window of Patent Document 1, the space below the summing unit surrounded by the water blocking block, the upper surface of the lower frame, and the summing unit for the shoji is partitioned by the wind barrier of the water blocking block and communicated with the outdoor space. As a result, the space below the summoning section is less likely to be at the same pressure as the outdoor space.
The lower space of the summoning section is communicated with the lower frame outdoor drainage port from the flat surface drainage port through the hollow portion of the lower frame, but the communication path passes through the lower frame, so There is a distance to the outdoor drain outlet of the frame, and a reverse water stopper member (lid) is attached to the outdoor drain outlet of the lower frame, and this reverse water stopper member basically does not open except when rainwater is discharged. Therefore, it is very difficult for the lower space of the summoning section to be equal in pressure to the outdoor space by the lower frame outdoor drainage port.
Therefore, there is a possibility that rainwater or the like may be generated due to a pressure difference between the lower space of the summoning unit and the outdoor space, so that there is a risk that rainwater or the like may enter the lower space of the summoning unit across the wind barrier. is there.
In addition, since rainwater that has entered has kinetic energy caused by a pressure difference, it may move toward the water barrier without falling to the flat surface drain, so it entered the space below the summoning section. Rain water or the like may easily reach the water barrier position. And there exists a possibility that rain water etc. may permeate into indoor space beyond a water barrier by the atmospheric pressure difference of the summoning part lower space and indoor space.
Therefore, there is a problem that the watertight performance between the lower frame and the shoji in the summoning section cannot always be secured sufficiently.
[0007]
The objective of this invention is providing the sash window which can aim at the improvement of the watertight performance of the summoning part in a barrier free type window.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The sash window according to claim 1 includes a window frame having an upper frame, a lower frame, and left and right vertical frames, and sliding doors on the indoor side and the outdoor side that are supported to be opened and closed inside the window frame. The lower frame is provided with a support surface portion and two rail portions that are provided on the upper surface of the support surface portion over substantially the entire length in the longitudinal direction of the lower frame and guide the door of the shoji. And a side wall portion provided between the two rail portions and substantially parallel to the rail portion, and the rail portion includes an upright portion and a door guide device provided at an upper end of the upright portion. The door guide portion and the upper end of the side wall portion are provided at substantially the same height and through a gap, and at least the outdoor shoji among the indoor and outdoor shojis, Extending downward from the lower edge on the indoor side of the outer shoji, the gap between the rail portion on the outdoor side and the side wall portion A hanging piece to be inserted is formed, and a lower frame summing space is formed below the summing part of the indoor and outdoor shoji, and an airtight member for partitioning the lower frame summing space and the indoor space is provided. In the lower frame summing space, the side wall portion is divided, and the support surface portion corresponding to the gap position between the divided side wall portions has a communication hole for communicating the lower frame summing space with the outdoor space. The outdoor shoji is provided with an outside air introduction section for introducing outside air from the outdoor space into the lower frame summing space through the lower side of the outdoor shoji.
[0009]
Further, the sash window according to
[0010]
Here, the rail portion may be formed integrally with the lower frame (supporting surface portion), or may be formed separately and detachably attached to the lower frame. Similarly, the side wall portion may be formed integrally with the lower frame (supporting surface portion), or may be formed separately and detachably attached to the lower frame.
In addition, the fact that the door guide part of the rail part and the upper end of the side wall part are provided at substantially the same height position is not limited to the case of the same height position, and in the movement of residents, wheelchairs, etc. This also includes the case where the height position is different to the extent that it does not.
Moreover, the hanging piece at the lower edge of the shoji may be provided only on the indoor side of the shoji, or may be provided continuously on both of the indoor outer surfaces.
In addition, the gap between the door guide section and the side wall of the rail is not affected by the sliding piece opening / closing operation because the hanging piece does not hit the rail or the side wall when the hanging piece of the shoji lower arm is inserted. It is preferable to have a predetermined width dimension as a minimum necessary prospective dimension, since the groove width on the upper surface of the lower frame can be reduced and the flatness can be further enhanced.
In addition, the outside air introduction part is formed from a gap provided between the upper side of the door guide part and the indoor side lower edge of the shoji, such as an opening and a notch formed in the shoji hanging piece in the summoning part. In this case, it is preferable that a gap is formed between the lower end edge of the shoji screen-side end face (end face along the prospective direction) and the lower frame (rail part) in the summing part. Moreover, the outside air introduction part may be configured to include a duct-shaped member that allows the lower frame summing space and the outdoor space to communicate with each other.
[0011]
According to such a structure, since the upper end of the door guide part of the rail part and the side wall part or the indoor side wall part is at substantially the same height position, the barrier-free type sliding window in which the upper surface of the lower frame is flat Or a sliding window can be constructed.
In addition, a lower frame summing space is formed below the summing unit, and this lower frame summing space communicates with the outdoor space through the communication hole of the support surface portion, and the outside air introducing portion provided in the shoji screen. And communicates with the outdoor space above the lower frame. As a result, the lower frame summing space becomes a space equal to the outside air, so that no movement of rainwater or the like caused by the pressure difference occurs between the lower frame summing space and the outdoor space. It is possible to prevent rainwater and the like from entering the summoning space due to a pressure difference.
In addition, even if rainwater or the like enters the lower frame summoning space, the rainwater that has entered does not enter due to the pressure difference and does not have enough kinetic energy to enter the indoor space, so it is supported immediately. The air is discharged out of the room through the communication hole.
As described above, intrusion of rainwater etc. into the lower frame calling space is prevented, and even if rainwater etc. enters the lower frame calling space, it can be drained immediately from the communication hole, so that the indoor space Therefore, rainwater or the like does not enter the water and the watertightness can be improved.
[0012]
In this case, the sash window according to
Further, in the sash window according to
[0013]
According to such a structure, the horizontal airtight line in a lower frame is comprised by interposing a horizontal airtight material between the hanging piece and side wall part of a shoji. At this time, when the shoji is composed of sliding doors indoors and outdoors, it is formed at the position of the shoji hanging indoor and outdoor by the airtight member provided below the summing unit and the indoor airtight member. Since the indoor and outdoor airtight lines are connected to each other, a horizontal airtight line is continuously formed in the longitudinal direction of the lower frame.
Then, a vertical airtight line is formed by interposing a vertical airtight material between the summon bowls, and the vertical airtight line is connected to the horizontal airtight line, thereby improving the airtightness and watertight performance of the sash window. Improvements can be made.
In the case of a sash window composed of a single-drawer type shoji and a fixed face material, the vertical rod on the fixed face material side constituting the summing portion is usually called a vertical bone, and is called in the present invention. Matching rod is a concept that includes this vertical bone.
The vertical airtight material may be directly connected in contact with the horizontal airtight material or the airtight member constituting the horizontal airtight line, or indirectly connected through another airtight material or the like. May be.
[0014]
Further, in the sash window of the present invention, the shoji is configured to include an upper heel, a lower heel, and left and right vertical folds, and the suspending piece is a lower suspending piece formed integrally with the lower heel. And a vertical hanging piece attached to the lower part of the downpipe, and the outside air introduction part forms a vertical hanging piece below the summing part shorter than the founding width of the downpipe. By doing so, it is composed of a gap portion formed between the indoor lower end edge of the vertical shaft and the door guide portion, and a gap portion formed between the lower end of the outdoor shoji and the door guide portion. It is preferable.
According to such a configuration, the drooping piece with the lateral airtight material interposed between the side wall portion is formed by continuously arranging the drooping piece and the vertical drooping piece to form the drooping piece at the lower edge of the shoji. Since it can be continuously provided over the substantially entire length of the shoji screen without interruption, an airtight line can be formed satisfactorily.
In addition, because the vertical hanging piece is formed separately from the shoji, lower and lower drop pieces, it is attached to the lower part of the vertical piece, so there is no need to process the lower and vertical pieces. Prepare a vertical drooping piece that is formed so that a gap can be formed between the indoor lower end edge of the vertical shaft and the door guide by forming it shorter than the vertical width of the vertical shaft. It is possible to easily form the outside air introduction portion simply by attaching to the outside.
[0015]
Moreover, in the sash window of this invention, it is preferable that the door guide part of the said rail part is extended in the prospective direction from the upper end of the standing part of the said rail part, and is formed substantially horizontal.
Here, the door guide part of the rail part may extend from the upper end of the upright part in either the outdoor direction or the prospective direction of the indoor direction, or may extend in both directions. Furthermore, the rail part may be provided with a door guide part that connects two rising parts and these rising parts, and may be formed in a substantially U-shaped cross section.
According to such a configuration, since the door guide portion is formed by a substantially horizontal surface extending in the prospective direction from the upper end of the upright portion, the upper surface of the lower frame can be formed more flat, and the upper surface of the lower frame It is possible to further reduce the sense of incongruity when stepping on the foot or the rattling when passing by a wheelchair.
[0016]
Furthermore, in the sash window of the present invention, the lower frame includes a hollow lower frame hollow portion formed below the support surface portion, and the lower frame summing space includes the communication hole, and the lower frame. It is desirable to communicate with the outdoor space through the hollow portion.
According to such a configuration, by forming the lower frame hollow portion below the support surface portion, it is possible to prevent the rainwater and the like from being blown from the lower portion of the support surface portion to the lower frame summing space.
[0017]
In the sash window of the present invention, a crescent receiver that engages with a crescent provided on the indoor summoning tub is attached to the midway position of the outdoor summoning tub. It is desirable that the vertical airtight material is divided into upper and lower parts, and the crescent receptacle has an airtight member that comes into contact with the indoor summit bowl.
Here, in the case of a sash window composed of a sliding-type shoji screen and a fixed face material, the vertical wall on the fixed face material side (summing room on the indoor side) constituting the summing part is usually a vertical bone. The summon rice cake in the present invention is a concept including this vertical bone.
According to such a configuration, the crescent receptacle is provided in the middle of the vertical hermetic line in the summon bowl, and the hermetic line is continued by the hermetic member of the crescent receptacle even when the vertical hermetic material is divided. It is possible to secure the airtightness and watertightness of the sash window.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, each embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
In the second and subsequent embodiments, the same constituent members as those described in the first embodiment and the constituent members having the same functions are denoted by the same reference numerals as those in the first embodiment. Those descriptions are omitted or simplified. In each figure, hatching indicating a cross section of the main component is omitted.
[0019]
[First Embodiment]
A sliding window as a sash window according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
1 and 2 are a longitudinal sectional view and a transverse sectional view showing the sliding
[0020]
1 to 3, the sliding
[0021]
The sliding
[0022]
Further, between the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Next, the structure of the
[0027]
4 and 5, the
In addition, the part which guides the
[0028]
On the indoor side of the indoor side rail portion 125A, the indoor
[0029]
There are gaps between the indoor rail portion 125A and the outdoor rail portion 125B, between the indoor rail portion 125A and the indoor
Here, the
[0030]
The
The
[0031]
The first
Further, the
[0032]
Further, the
Also, the first
The above-described
[0033]
Next, the
The
[0034]
The first
Further, the
[0035]
Furthermore, a groove-shaped
[0036]
Next, the
The
Further, the
[0037]
The first
Further, the
[0038]
Further, the
Further, the
[0039]
On the other hand, as shown in FIG. 5, the
The
[0040]
Next, in FIG. 6 and FIG. 7, the lower frame
The
The
[0041]
The
A plurality of
In addition, in FIG. 6, a
[0042]
Among the communication holes 121D to 121H described above, for example, the
In addition, although not particularly illustrated, caps that prevent dust and the like from entering the lower frame
[0043]
As shown in FIG. 7, a plurality of
Further, a
[0044]
Next, the watertight structure in the
8 and 9, the
[0045]
That is, a
[0046]
An outdoor
[0047]
Further, at the position of the
The
[0048]
An outdoor
[0049]
As described above, at any position of the
[0050]
Further, the outdoor and indoor
[0051]
Further,
[0052]
Next, the
[0053]
10 to 12, the
[0054]
Further, door stops 42 and 43 are provided at the ends of the central gap members 31A and 31B on the
[0055]
At the end of the
As shown in FIG. 13, the
[0056]
In addition, two
[0057]
Further, an
[0058]
Next, the structure of the summing
[0059]
14 to 17, in the
[0060]
In addition, a central gap member 31A is in contact with one of the sides of the
[0061]
Further, one of the
Further, the
[0062]
As shown in FIGS. 18 and 19, the
[0063]
14-16, the
[0064]
The
[0065]
20 and 21, a
[0066]
Further, a
Further, the sliding
Also, the sliding
Therefore, the outside
[0067]
Next, an airtight and watertight structure in the summoning
[0068]
22 to 25, the lower
[0069]
In the lower
[0070]
As described above, the lower
In addition, since the lower
[0071]
On the other hand, the
Further, the
[0072]
Next, the door stop 42 for the
[0073]
27 and 28, the
[0074]
29 and 30, the
[0075]
On the outdoor side of the
[0076]
According to this embodiment, there are the following effects.
(1) Since the
[0077]
(2) The
[0078]
(3) Furthermore, the indoor side rail portion 125A is provided on the indoor side of the lower
[0079]
(4) Since the
[0080]
(5) Furthermore, in order for rainwater or the like to enter the indoor side
[0081]
(6) Between the
[0082]
(7) Also, the hanging
[0083]
(8) In addition, by inserting the hanging
[0084]
(9) Further, the
[0085]
(10) Further, since the
[0086]
(11) Moreover, since the
Further, if the
[0087]
(12) Since the
[0088]
(13) Further, the
[0089]
(14) Further, since the
[0090]
(15) Further, by causing the
[0091]
(16) Further, the first
[0092]
(17) Further, when attaching the
[0093]
(18) Then, if the
[0094]
(19) Further, since the
[0095]
(20) Since the
Further, since the
[0096]
(21) Further, since the door-to-door
[0097]
(22) Further, since the
[0098]
[Second Embodiment]
Next, a sliding window as a sash window according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 32 and FIG. 33 are a longitudinal sectional view and a transverse sectional view showing the single-drawing
The sliding
[0099]
32 and 33, the single-
[0100]
The
Further, between the
[0101]
The
[0102]
The
A
[0103]
Of the
[0104]
As shown in FIG. 34, the
The
[0105]
Further, a
[0106]
An outdoor
[0107]
Next, the watertight structure in the
35 and 36, the
[0108]
That is, a horizontal plane portion is configured by the
[0109]
An outdoor
[0110]
As described above, at the position of the
[0111]
As shown in FIG. 37, the
[0112]
Further, the
[0113]
Next, the structure of the summing
[0114]
38 to 40, the
[0115]
As shown in FIG. 40, the
[0116]
Next, the airtight and watertight structure in the summoning
[0117]
41 to 43, the indoor
[0118]
Further, as shown in FIG. 43, at the position of the lower
[0119]
As described above, the lower
[0120]
On the other hand, the
[0121]
According to the present embodiment as described above, it is possible to configure the single sliding
[0122]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and includes other configurations that can achieve the object of the present invention, and includes the following modifications and the like.
For example, in the sliding
[0123]
Further, in each of the above embodiments, the lower frame
[0124]
Further, in the first embodiment, the indoor rail portion 125A is formed in a substantially inverted L-shaped cross section, and the outdoor rail portion 125B is formed in a substantially T-shaped cross section, and in the second embodiment, the rail portion is formed. Although 525 is formed to have a substantially inverted L-shaped cross section, the cross-sectional shape of the rail portion is not limited thereto. That is, the rail portion may be formed in a substantially U-shaped cross section or an I-shape, and in this case, the size, shape, etc. of the gap member can be appropriately set according to the shape of the rail portion.
In each of the above embodiments, the
[0125]
Moreover, the cross-sectional shape of the gap member of the present invention is not limited to the above embodiments. That is, an upper surface portion, a side surface portion, a bottom surface portion, a groove-shaped portion, or the like may be provided as necessary. However, by providing a groove-shaped part with a dust receiving function, cleaning can be easily performed by receiving dust etc. that has entered the lower frame through a gap with the rail part, etc. The effect that can be formed flat. Furthermore, since the first side surface portion, the second side surface portion, and the bottom surface portion are provided, the gap member can be attached to contact with the lower frame at three or more locations, so that the attachment state to the lower frame is improved. The effect that it can maintain can also be acquired.
[0126]
Furthermore, in each said embodiment, the estimated dimension of the
[0127]
Further, in each of the above embodiments, the
[0128]
Moreover, in each said embodiment, the hanging piece provided in the lower end edge of the
Further, the outside
[0129]
Further, in each of the above embodiments, the
Moreover, the door stops 42 and 43 provided in the
[0130]
In addition, the best configuration, method and the like for carrying out the present invention have been disclosed in the above description, but the present invention is not limited to this. That is, the invention has been illustrated and described with particular reference to certain specific embodiments, but without departing from the spirit and scope of the invention, Various modifications can be made by those skilled in the art in terms of material, quantity, and other detailed configurations.
Therefore, the description limiting the shape, material, etc. disclosed above is an example for easy understanding of the present invention, and does not limit the present invention. The description by the name of the member which remove | excluded the limitation of one part or all of such restrictions is included in this invention.
[0131]
【The invention's effect】
As described above, according to the sash window of the present invention, there is an effect that it is possible to improve the watertight performance of the summoning section in the barrier-free type window.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a sliding window according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a transverse sectional view showing the sliding window.
FIG. 3 is a perspective view showing a part of a building provided with the sliding window.
FIG. 4 is an enlarged perspective view showing a part of a lower frame constituting the sliding window.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing the lower frame.
FIG. 6 is a plan view showing the lower frame.
FIG. 7 is a side view of the outdoor side showing the lower frame.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a watertight structure in the lower frame.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a part of FIG. 8 in an enlarged manner.
FIG. 10 is a perspective view of the lower frame as viewed from the outdoor side.
FIG. 11 is a perspective view of a gap member provided on the lower frame as viewed from the indoor side.
FIG. 12 is a perspective view of the gap member as viewed from the indoor side.
FIG. 13 is a side view showing an end member provided at an end of the gap member.
FIG. 14 is a perspective view of a lower frame in the summing portion of the sliding window as viewed from the indoor side.
FIG. 15 is a perspective view of the lower frame in the summoning unit as viewed from the indoor side.
FIG. 16 is a perspective view of the lower frame in the summing unit as viewed from above.
FIG. 17 is a perspective view of the lower frame and the shoji in the summoning unit as viewed from the indoor side.
FIGS. 18A and 18B are a plan view and a side view showing a windshield plate provided on a lower frame in the summoning section. FIGS.
FIGS. 19A and 19B are a plan view and a side view showing a windshield plate different from FIG.
FIG. 20 is a perspective view of the lower part of the shoji screen in the summoning unit as viewed from above the indoor side.
FIG. 21 is a perspective view of the lower part of the shoji screen in the summoning unit as viewed from the lower indoor side.
FIG. 22 is a perspective view of the lower frame of the summing unit as viewed from above.
FIG. 23 is a plan view of a lower frame in the summoning unit.
24 is a cross-sectional view taken along line A1-A1 in FIG.
25 is a cross-sectional view taken along line A2-A2 in FIG.
FIG. 26 is an enlarged perspective view showing a part of the outdoor vertical shaft in the summoning section.
FIG. 27 is a perspective view of an end portion position of the lower frame as viewed from above the outdoor side.
FIG. 28 is a perspective view of an end portion position of the lower frame as viewed from above the outdoor side.
FIG. 29 is a perspective view of a door stop provided at an end position of the lower frame as viewed from above.
FIG. 30 is a perspective view of the door stop as seen from below.
FIG. 31 is a perspective view showing a part of the door stop as seen from below.
FIG. 32 is a longitudinal sectional view showing a one-way window according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 33 is a cross-sectional view showing the one-way window.
FIG. 34 is a vertical cross-sectional view of a lower frame that constitutes the one-way window.
FIG. 35 is a longitudinal sectional view showing a watertight structure in the lower frame.
36 is an enlarged vertical sectional view showing a part of FIG. 35. FIG.
FIG. 37 is a plan view showing the lower frame.
FIG. 38 is an enlarged cross-sectional view showing a summing portion of the one-way window.
FIG. 39 is a perspective view of the lower frame in the summoning unit as seen from the outdoor side.
FIG. 40 is a perspective view showing a windshield provided in the summoning section.
FIG. 41 is a plan view of a lower frame in the summoning unit.
42 is a cross-sectional view taken along line B1-B1 in FIG. 41. FIG.
43 is a cross-sectional view taken along line B2-B2 in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記下枠は、支持面部と、この支持面部の上面に当該下枠の長手方向略全長に渡って設けられ、前記障子の戸車を案内する2本のレール部と、これら2本のレール部同士の間に当該レール部と略平行に設けられた側壁部とを備え、
前記レール部は、立上部と、この立上部の上端に設けられた戸車案内部とを有しており、この戸車案内部と前記側壁部の上端とが略同一高さ位置で、かつ隙間を介して設けられ、
前記室内外の障子のうちの少なくとも室外側障子には、当該室外側障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記室外側のレール部と側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、
前記室内外の障子の召合せ部下方には、下枠召合せ空間が形成されるとともに、この下枠召合せ空間と室内空間とを仕切る気密部材が設けられ、
前記下枠召合せ空間において、前記側壁部が分割され、分割された側壁部同士の間隙位置に対応する前記支持面部には、当該下枠召合せ空間を室外空間に連通させる連通孔が設けられ、前記室外側障子には、当該室外側障子の下側を通して、当該下枠召合せ空間に室外空間の外気を導入させる外気導入部が設けられているサッシ窓。A sash window comprising an upper frame, a lower frame, and a window frame having left and right vertical frames, and sliding doors on the indoor side and the outdoor side that are supported to be opened and closed inside the window frame,
The lower frame is provided on the support surface portion, the upper surface of the support surface portion over substantially the entire length in the longitudinal direction of the lower frame, two rail portions for guiding the shoji door, and the two rail portions. A side wall provided substantially in parallel with the rail portion,
The rail portion has a raised portion and a door guide portion provided at the upper end of the raised portion, and the door guide portion and the upper end of the side wall portion are at substantially the same height and have a gap. Provided through
At least the outdoor shoji among the indoor and outdoor shojis is formed with a hanging piece that extends downward from the lower end edge on the indoor side of the outdoor shoji and is inserted into the gap between the outdoor rail and the side wall. And
A lower frame summing space is formed below the summing part of the indoor and outdoor shoji, and an airtight member for partitioning the lower frame summing space and the indoor space is provided,
In the lower frame summing space, the side wall portion is divided, and the support surface portion corresponding to the gap position between the divided side wall portions is provided with a communication hole for communicating the lower frame summing space with the outdoor space. A sash window in which the outdoor shoji is provided with an outside air introduction section for introducing outside air into the lower frame summing space through the lower side of the outdoor shoji.
前記室内側の障子には、当該室内側障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記室内側のレール部と室内側側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、
前記室内側障子の垂下片および前記室内側側壁部のいずれか一方には、他方に当接する横気密材が設けられ、前記室外側障子の垂下片および前記側壁部のいずれか一方には、他方に当接する横気密材が設けられ、
前記室内側障子の召合せ框下方において、前記室内側のレール部と室内側側壁部との間の空間と、室内空間とを仕切る室内側気密部材が設けられ、
前記室内側障子の垂下片または室内側側壁部に当接する横気密材は、前記室内側気密部材に接続され、
前記召合せ部を構成する室内外の召合せ框間には、当該召合せ框の一方に固定され他方に当接する縦気密材が設けられ、
前記室外側障子の垂下片または側壁部に当接する横気密材、および前記縦気密材は、前記召合せ部下方に設けられた気密部材に接続されている請求項1に記載のサッシ窓。The lower frame includes an indoor side wall portion provided substantially parallel to the indoor side of the indoor rail portion, and the upper end of the indoor side wall portion and the door guide portion of the rail portion are located at substantially the same height. And provided through a gap,
The indoor shoji is formed with a hanging piece that extends downward from the indoor lower end edge of the indoor shoji and is inserted into a gap between the indoor rail and the indoor side wall.
Either one of the hanging piece of the indoor shoji and the indoor side wall is provided with a lateral airtight material that contacts the other, and one of the hanging piece of the outdoor shoji and the side wall has the other A laterally airtight material that contacts the
Below the room side shoji summons, an indoor airtight member that partitions the space between the indoor rail portion and the indoor side wall portion and the indoor space is provided,
The horizontal airtight material that contacts the hanging piece of the indoor shoji or the indoor side wall is connected to the indoor airtight member,
Between the indoor and outdoor summits constituting the summoning section, a vertical airtight material is provided which is fixed to one of the summons and comes into contact with the other,
2. The sash window according to claim 1, wherein the lateral airtight material contacting the hanging piece or the side wall portion of the outdoor shoji and the vertical airtight material are connected to an airtight member provided below the summing portion.
前記下枠は、支持面部と、この支持面部の上面に当該下枠の長手方向略全長に渡って設けられ、前記障子の戸車を案内するレール部と、このレール部の室内側に略平行に設けられた室内側側壁部とを備え、
前記レール部は、立上部と、この立上部の上端に設けられた戸車案内部とを有しており、この戸車案内部と前記室内側側壁部の上端とが略同一高さ位置で、かつ隙間を介して設けられ、
前記障子には、当該障子の室内側下端縁から下方に延出し、前記レール部と室内側側壁部との隙間に挿入される垂下片が形成され、
前記固定面材および障子の召合せ部下方には、下枠召合せ空間が形成され、
前記下枠召合せ空間において、前記支持面部には、当該下枠召合せ空間を室外空間に連通させる連通孔が設けられ、前記障子には、当該障子の下側を通して、前記下枠召合せ空間に室外空間の外気を導入させる外気導入部が設けられているサッシ窓。A window frame having an upper frame, a lower frame, and left and right vertical frames, a fixed surface material fixed to the inside of the window frame, and a piece supported to be opened and closed inside the window frame on the outside of the fixed surface material A sash window with a pull-type shoji,
The lower frame is provided on a support surface portion and an upper surface of the support surface portion over a substantially entire length in the longitudinal direction of the lower frame. The rail portion guides the shoji door, and is substantially parallel to the indoor side of the rail portion. An indoor side wall provided,
The rail portion has a raised portion and a door guide portion provided at the upper end of the raised portion, and the door guide portion and the upper end of the indoor side wall portion are at substantially the same height position, and Provided through a gap,
In the shoji, a hanging piece is formed that extends downward from the lower end edge on the indoor side of the shoji and is inserted into the gap between the rail portion and the indoor side wall.
A lower frame summing space is formed below the summing part of the fixed face material and the shoji,
In the lower frame summing space, the support surface portion is provided with a communication hole that allows the lower frame summing space to communicate with an outdoor space. A sash window provided with an outside air introduction part for introducing outside air into the outdoor space.
前記召合せ部を構成する室内外の召合せ框間には、当該召合せ框の一方に固定され他方に当接する縦気密材が設けられ、
前記召合せ部下方において、前記横気密材と縦気密材とが連続している請求項3に記載のサッシ窓。Either one of the hanging piece of the shoji and the indoor side wall is provided with a lateral airtight material in contact with the other,
Between the indoor and outdoor summits constituting the summoning section, a vertical airtight material is provided which is fixed to one of the summons and comes into contact with the other,
The sash window according to claim 3, wherein the horizontal airtight material and the vertical airtight material are continuous below the summing unit.
前記垂下片は、前記下框に一体的に形成した下框垂下片と、前記縦框の下部に取り付けた縦框垂下片とを連続配置して構成され、
前記外気導入部は、前記召合せ部下方の縦框垂下片を前記縦框の見付け幅よりも短く形成することで当該縦框の室内側下端縁と戸車案内部との間に形成された隙間部と、前記室外側の障子の下端と戸車案内部との間に形成された隙間部とで構成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のサッシ窓。The shoji is composed of an upper arm, a lower arm, and left and right warps,
The drooping piece is configured by continuously arranging a drooping drooping piece integrally formed with the lower dredge and a vertical drooping piece attached to the lower part of the vertical droop,
The outside air introduction section is formed by forming a vertical hanging piece below the summing section shorter than the vertical width of the vertical fence so that a gap is formed between the indoor lower end edge of the vertical fence and the door guide part. The sash window in any one of Claims 1 thru | or 4 comprised by the part and the clearance gap formed between the lower end of the outdoor shoji and the door guide part.
前記クレセント受けは、前記室内側の召合せ框に当接する気密部材を有している請求項2または請求項4に記載のサッシ窓。A crescent receiver that engages with a crescent provided on the indoor summoning tub is attached to the midway position of the outdoor summoning tub, and the vertical airtight material is divided into upper and lower parts at the position of the crescent receiving. And
5. The sash window according to claim 2, wherein the crescent receptacle has an airtight member that comes into contact with the indoor summoning tub.
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