JP3969881B2 - Spinning device for composite fiber - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を原料とする複合繊維を溶融紡糸するための複合繊維用紡糸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる合成繊維を溶融紡糸する際に、紡糸口金パックが使用される。このような紡糸口金パックとしては、ポリマーの漏洩が生じたり、ポリマーの不良滞留部が生じたり、加熱斑が生じたり、あるいは紡糸口金に穿設された各吐出孔へのポリマーの不均等な分配が生じたりしないようにすることが求められる。このような問題に対処するために、工業的に用いられる紡糸口金パックは、一般的に複雑な構造を有しており、しかも、このような複雑な紡糸口金パックを組立て、これを紡糸ブロックに取り付けるのは、煩雑かつ細心の注意を要する作業である。
【0003】
そこで、組立作業の簡易化と紡糸ブロックへの取付けの簡易さを追求した紡糸口金パックとして、例えば特公平7−100881号公報には、紡糸口金パックを円柱状形状とするとともに、紡糸口金パック自体に、紡糸口金、濾過部品、シール部材、ポリマー分配部品などを小型化して一体として紡糸口金パック内に収容可能とすると共に、紡糸ブロックへの取り付けも容易にできる技術が提案されている。
【0004】
しかしながら、この技術は単一種のポリマーを紡糸するための紡糸口金パックに関するものであって、複数種のポリマーを紡糸口金パック内へ導入して、複合繊維(コンジュゲート繊維)を紡糸するための複合繊維用紡糸装置に関するものではない。一般に、複合繊維用紡糸装置においては、単一種のポリマーのみを溶融紡糸する場合と比較すると、その紡糸口金パックの構造が一段と複雑化する。例えば、複数種のポリマーを同時に取扱うことが必須となることに伴って、これらの複数種のポリマーが紡糸口金パックから洩れることを防止することに配慮しなければならず、紡糸口金パックを紡糸ブロックへ取り付けるための取付け構造とそのシール方法も複雑化し、その作業も煩雑化するという重大な問題がある。
【0005】
特に、複合繊維用紡糸装置に用いる紡糸口金パックともなると、複数種のポリマーを紡糸ブロックの複数のポリマー供給孔から供給して、紡糸口金パック内に受け入れなければならない。このため、紡糸口金パックのポリマー受け入れ孔の位置を紡糸ブロックに設けられた前記のポリマー供給孔に対し、それぞれ厳密に一致させなければならないという問題が加わる。なお、これは非常に重大な問題であるので、以下に更に詳細に説明する。
【0006】
一般に、単一種のポリマーを溶融紡糸するための従来の紡糸装置においては、紡糸口金パックの外形形状を回転対称型の円柱状形状とすると共に、紡糸ブロック側から紡糸口金パック側へとポリマーを供給するポリマー供給孔と、紡糸口金パック側のポリマー受入れ孔とが、それぞれ紡糸口金パックの回転中心で一致するように設けられている。何故ならば、このような構造を採用することで、紡糸口金パックを紡糸ブロックへ回転させて取り付ける構造としても、前記のポリマー供給孔とポリマー受入れ孔との間の相対位置はこれらが回転中心に配置されているが故に、紡糸口金パックの回転によっても何等の変化も受けず、厳密に両者を対応させる事ができるからである。
【0007】
なお、紡糸口金パックを回転させながら紡糸ブロックに装着する理由は、紡糸口金パックと紡糸ブロックとの間にポリマー漏れを防止するためのシール部材を介在させる必要があるからである。つまり、例えば、雌ねじが螺設された紡糸口金パックを回転させて、雄ねじが螺設された紡糸ブロックへ螺合させる際に、前記のシール部材を所定のトルクで締め付けてシール面の圧力を確保する事で、ポリマーが紡糸口金パックと紡糸ブロックとの間の接合箇所から漏れるのを防止するためである。
【0008】
しかしながら、複数種のポリマーを受け入れる複合繊維用の紡糸口金パックにおいては、従来の単一種のポリマーを対象とする紡糸口金パックのように、回転対称型の円柱状形状を持たせた紡糸口金パック自体を回転させて紡糸ブロックへ取り付ける構造を取らせること自体が困難となる。つまり、単一種のポリマーを対象とするのであれば、一個のポリマー供給孔とこれに一対一に対応するポリマー受入れ孔とを設ければ良いのであるから、これらを紡糸口金パックの回転中心に配置する事は、何の造作も無い。しかしながら、複合繊維の紡糸口金パックでは、複数種のポリマーに対応した供給孔とこの複数種のポリマーのそれぞれに一対一で対応するポリマー受入れ孔を、紡糸口金パックの回転中心に全て配置することは物理的に不可能である。このような理由から、複合紡糸用紡糸口金パックでは、紡糸口金パックを回転させながら紡糸ブロックに取り付ける構造を採用する事は、極めて困難であった。
【0009】
しかしながら、紡糸口金パックを回転させずに、ある一定の決められた方向から紡糸ブロック内へ押し込んで固定する構造としてしまっては、従来の回転取付け型の紡糸口金パックが有していた利点の多くが失われてしまう。つまり、このような複合繊維用紡糸口金パックでは、ポリマー受入れ方法とそのシール方法とが限られたものとならざるを得ず、その故に、紡糸口金パック自体の形状が大型化したり、その構造が複雑化したりする。さらには、紡糸口金パックが大型化したり、複雑化したりするのに伴って、これを装着する紡糸ブロックを含んだ紡糸装置自体も複雑化かつ大型化するという問題が起こる。極端な場合には、複合繊維用紡糸口金パックを回転対称型の円柱状形状とすることによる受熱の均一性、組立ての容易性、形状のコンパクト性、取付作業の容易性などの利点が損なわれてしまうことにもなる。
【0010】
もし、複合繊維を溶融紡糸する紡糸装置が大型化かつ複雑化すると、これを運転するのに要するエネルギーコストが増大するのは勿論のこと、ポリマー温度、冷却風温、冷却風速などあらゆる紡糸条件を長期間にわたり均一に維持し続けなければならないという操業装置が持つ宿命に対処するために、複合繊維の紡糸装置とその紡糸技術も複雑極まりないものとならざるを得ない。更には、複合繊維の溶融紡糸装置では、設備サイズの増大により、そうでない場合の溶融紡糸装置に比べ、多錘化しようとした場合に、紡糸装置自体をコンパクトに配置することが著しく困難であり、しかも、生産性も悪く、更には、迅速な銘柄切替などの生産のフレキシビリティにも欠けることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の諸問題を解決することを目的とするもので、「複合繊維用紡糸口金パックでありながら、単一種の紡糸口金パックと同様に、紡糸ブロックへ回転させながら簡単に取り付ける事ができる構造を有する複合繊維用紡糸装置とすることで、紡糸口金パック自体の組立てと紡糸ブロックへの取り付けが容易であって、紡糸口金パックと紡糸ブロックとの間の接合面からのポリマー漏れも効果的に防止できるシンプルかつコンパクトな複合繊維用紡糸装置を提供する」ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
ここに、本発明によれば、
(請求項1) 回転対称型である円柱状の外形形状を有する複合繊維用の紡糸装置に装着する側の部材である紡糸口金パックを有し、
該紡糸口金パックが装着される紡糸装置側の部材である紡糸ブロックに設けられた複数種のポリマー供給孔のそれぞれに対応して、該紡糸口金パックと紡糸ブロックとの接合面における該紡糸口金パックの回転中心に設けられた受入れ孔と、該回転中心を同心とする回転対称の一重又は多重の環状溝とが設けられ、その際
前記の各ポリマー供給孔が、前記のポリマー受入れ孔の直上と前記の環状溝の任意の直上とにそれぞれ位置するように、一対一に対応して設けられたことを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項2) 請求項1記載の複合繊維用紡糸装置において、前記の接合面からのポリマー漏れを防止するシール部材に、前記の環状溝を設けたことを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項3) 請求項2記載の複合繊維用紡糸口金パックにおいて、前記のシール部材の環状溝底部に複数の分配孔が穿設されていることを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項4) 請求項2又は請求項3記載の複合繊維用紡糸装置において、前記のシール部材が着脱自在に設けられていることを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項5) 請求項1記載の複合繊維用紡糸装置において、前記の環状溝を
前記の紡糸ブロック側の接合面に設けたことを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項6) 請求項1記載の複合繊維用紡糸装置において、前記の環状溝が完全環状溝及び/又はC字状の環状溝であることを特徴とする複合繊維用紡糸装置、
(請求項7) 請求項1〜6の何れか一項に記載の複合繊維用紡糸装置において、前記の紡糸口金パックを自転回転させて紡糸ブロックと螺合させることを特徴とする複合繊維用紡糸装置、そして
(請求項8) 請求項1〜7の何れか一項に記載の複合繊維用紡糸装置において、前記の紡糸口金パック内部に、一重又は多重に設けられた前記の環状溝のそれぞれから供給される複数のポリマーを濾過するための濾過部が、前記の各環状溝から供給されるポリマーのそれぞれに対応して一重環状又は多重環状に配置されたことを特徴とする複合繊維用紡糸装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の複合繊維用紡糸装置を模式的に例示した側断面図、図2は本発明で使用するシール部材を模式的に例示した斜視図をそれぞれ示す。
【0014】
該図において、英文字で“A”及び“B”とそれぞれ一文字で表わされている符号は、種類を異にする2種類のポリマー(A)とポリマー(B)とをそれぞれ示す。また、1は外形形状を回転対称の円柱状形状とされた複合繊維用紡糸口金パック、2は紡糸ブロック、3はシール部材、4はトップインサート、5は濾過部材、6は複合繊維用紡糸口金、7は中空ロックリング、8はシール用デルタパッキン、そして、9は紡糸ブロック側に設けられたウェアプレートをそれぞれ示す。更に、21は紡糸ブロック側に設けられたポリマー供給孔、そして10は紡糸口金パック1の本体シェル(以下、単に「本体シェル」と称する)をそれぞれ示す。
【0015】
本発明の複合繊維用紡糸装置では、「紡糸口金パック(本体シェル)の外形形状を回転対称の円柱状形状とする事で、紡糸ブロックのパックドームへ紡糸口金パッを回転させながら簡単に取り付ける事ができる構造とした」ことを一大特徴とする。
【0016】
そこで、以下、本発明の複合繊維用紡糸口金パック1を紡糸ブロック2のパックドーム20へ回転させながら取り付けるための複合繊維用紡糸装置の構造について説明するが、その前に説明に必要となる各図中で用いられている符号について説明する。
【0017】
先ず、図1において、紡糸ブロック2側に設けられた前記のポリマー供給孔21は、ポリマー供給孔21Aとポリマー供給孔21Bとによって構成される。更に、図1及び図2に示した前記のシール部材3には、その回転中心に設けられたポリマー(A)の受入れ孔31A、シール部材3の回転中心を同心として回転対称に設けられた環状(ドーナツ状)のポリマー(B)の受入れ溝31B、そして、ポリマー(B)の分配孔32Bがそれぞれ設けられている。
【0018】
以上のように構成される本発明の複合繊維用紡糸装置において、先ず、ポリマー(A)は、紡糸ブロック2のポリマー供給孔21Aからシール部材3の回転中心に設けられたポリマー受入れ孔31Aの直上へ流入する。他方、ポリマー(A)とはその種類を異にするポリマー(B)は、ポリマー供給孔21Bから環状のポリマー受入れ溝31B(本発明では、この「環状のポリマー受入れ溝」を単に「環状溝」と称する)の直上の任意の位置に流入する。このようにして、環状溝31Bへ流入したポリマー(B)は、ポリマー分配孔32Bを介して下流側のトップインサート4の内部へと分配される。その際、適正なポリマー圧力をポリマー分配孔32Bに作用させる事で、この分配が各分配孔32Bへより均等に行われるように、前記のポリマー分配孔32Bの孔径は、ポリマー供給孔21Bの内径よりも、十分に小さく穿設されていることが望ましい。つまり、流入するポリマーの粘度や流量に応じて、前記のポリマー分配孔32Bをポリマーが通過する際に、均等な分配が保証されるのに十分な圧力損失が得られるように孔径を選定する必要があるのである。なお、前記のシール部材3としては、紡糸する複合繊維の銘柄変更が生じたり、何らかの理由でシール面が損傷を受けた場合に、これを容易にを取り替え可能な部品とするために、紡糸口金パック1及び紡糸ブロック2に対して着脱自在としておくことがより好ましい。
【0019】
次に、前記の環状溝31Bの溝形状としては、その溝の横断面が長方形、台形、半円形、楔形等、いずれの形状を選定することも可能である。しかしながら、ポリマーの不良滞留を防止する意味で溝底部は半円形若しくはU字形を形成しているか、あるいは溝底角部が形成されないようにR取り加工又は面取り加工が施された矩形状の溝とすることが好ましい。また、溝の全体形状については、シール部材3の回転中心を同心とする回転対称型の完全な環状溝を採用することもできるが、ポリマー(B)を受け入れる側と対面する側の対面部分に生ずる僅かなポリマーの不良滞留部の発生を無くすために、回転対称型の完全な環状溝とはせずに、該対面部の一部の溝を無くした、図2に示す様なC字形の環状溝31Bを採用することもできる。
【0020】
なお、以上に述べた説明において、前記の環状溝31Bは、シール部材3に設けることを前提としたが、本発明においては、シール部材3に該環状溝31Bを設ける実施形態に限定する必要はなく、例えば該環状溝31Bを紡糸ブロック2のウエアプレート9に設けても良い。この場合、該環状溝31Bの溝底部から下流側に設けられる分配孔32Bのみが、シール部材3に設けられることとなる。ただし、以下の説明においては、説明が重複するのを回避するために、環状溝31Bがシール部材3に設けられている場合に限定して説明する。何故ならば、以下に述べる説明を参酌して、環状溝31Bが紡糸ブロック2に設けられている場合へと、その実施形態を敷延して具体化することは極めて容易であるからである。
【0021】
本発明においては、前記の複合繊維用紡糸口金パック1を、前記のシール部材3を介して紡糸ブロック2へ取り付けるに当たって、図1に示すように、先ず紡糸口金パック1のトップインサート4の所定位置に着脱自在のシール部材3を載置することから始める。このとき、トップインサート4の上面部とシール部材3の下面部とに穿設された位置決め穴42にピン33を嵌合させて取付けることで、シール部材3の回転を防止すると共に、その位置決めも確実なものとする。このようにすることで、トップインサート4の所定位置に載置されたシール部材3が位置ずれを起こすこと無く、紡糸ブロック2のパックドーム20に取り付けられたウェアプレート9に、ポリマー漏れの発生も無く螺合させることができる。なお、該ウェアプレート9への紡糸口金パック1の取付けに際しては、本体シェル10の内側に螺設された雌ねじ部11に、ウェアプレート9に螺設された雄ねじ部91を螺合させて一定のトルクで締めこむ形態を採ることで、シール部材3のシール面におけるシール面圧を確保する。
【0022】
その際、重量物である紡糸口金パック1の取付け作業を容易にするために、紡糸ブロック2のパックドーム20内に吊り下げボルト(図示せず)を設け、この吊り下げボルト(図示せず)に一旦紡糸口金パック1本体を預け、その後、紡糸口金パック1を回転させて紡糸口金パック1をパックドーム20に固定する方式を採用することもしばしばある。しかし、どのような固定方式を採用するにしても、紡糸口金パック1を紡糸ブロック2のパックドーム20に取り付ける際には、シール部材3のシール性を確保するために、紡糸口金パック1を自転回転させてシール部材3を締め付けることによって、ポリマー漏れを防ぎながら紡糸口金パック1をパックドーム20に収納させる作業が必須となる。何故ならば、前述のように、本体シェル10の内側に螺設された雌ねじ部11にウェアプレート9の雄ねじ部91を螺合させて一定のトルクで締めこむ形態を採ることで、シール部材3のシール面の面圧をポリマー漏れが発生しないように確保しなければならないからである。
【0023】
本発明の複合繊維用紡糸装置においては、図1及び図2に例示した通り、一方では、ポリマー(A)はポリマー供給孔21Aからシール部材3の回転中心に穿設されたポリマー受入れ孔31Aの直上へと流入する。他方では、ポリマー(B)は紡糸口金パック1の回転中心を同心とする回転対称の同心円と実質的に一致するように設けられた環状溝31B直上の少なくとも一箇所の任意の位置へ導入される。このため、紡糸口金パック1の締付け時に、締付け回転角が少々ずれても、ポリマー供給孔21Bは、必ず環状溝31B上の任意の位置にくることとなる。なお、更に念のため付言すれば、ポリマー(A)に関しては、ポリマー受入れ孔31Aがシール部材3の回転中心に元々穿設されているために、紡糸口金パック1を回転させてもポリマー供給孔21Aの位置は回転中心からずれることはない。
【0024】
以上は2種類のポリマーを受け入れる場合の実施形態例であるが、本発明の複合繊維用紡糸装置においては、3種類以上のポリマーを受け入れる事もできる。このような場合には、シール部材3の回転中心と同心の回転対称型の環状溝を必要な個数だけ該回転中心を同心として多重に内周から外周へと設ければ良い。つまり、例えば4種類のポリマー(A)〜(D)の貼り合わせによって構成される複合繊維を紡糸する場合には、シール部材3の回転中心に設けられた一個のポリマー受入れ孔31Aと、該受入れ孔31Aの回転中心を同心として、その半径方向にそれぞれ回転対称に3重に設けられた3個の環状溝31B〜31Dとによって構成されるのである。
【0025】
また、本発明においては、紡糸ブロック2側のポリマー供給孔21Aと、これに対応するシール部材2側のポリマー受入れ孔31Aとを、必ずシール部材3の回転中心(即ち、紡糸口金パック1の回転中心でもある)に設けるという要件は、必須の要件ではない。即ち、前記の4種類のポリマー(A)〜(D)の貼り合わせによって構成される複合繊維を紡糸する場合を再び例に採って説明すると、シール部材3の回転中心にポリマー受入れ孔31Aを設けなくとも、該ポリマー受入れ孔31Aに代えて、シール部材3の回転中心を同心とする環状溝31Aで代用することもできる。したがって、この場合は、ポリマー受入れ孔31Aは設けられず、その全てが環状溝31A〜31Dで構成されることとなる。つまり、この実施形態では、紡糸ブロック2側に設けられた4個のポリマー供給孔21A〜21Dのそれぞれに対応して、シール部材2の回転中心を同心として、その半径方向に内周から外周へとそれぞれ回転対称に設けられた4重の環状溝31A〜31Dによって構成されることとなる。
【0026】
最後に、本発明の複合繊維用の紡糸口金パックの組立て方法について、以下に詳細に説明する。
本発明の複合繊維用紡糸口金パックでは、図1に示すように、パック本体シェル10の形状は、回転対称型の中空円柱状形状を採る。そして、その中空円柱状形状を有する本体シェル10の内部には、複合繊維用の紡糸口金6が最初に収納される。なお、図1に示した紡糸口金6は、サイドバイサイド型複合繊維を紡糸するためのものであって、この実施形態では、上口金板61、中口金板62、そして、下口金板63から構成されている。ただし、本発明の複合繊維用紡糸口金パックにおいては、このようなサイドバイサイド型複合繊維に限定する必要は全くなく、例えばシース・コア型(芯鞘型)複合繊維、三層貼り合わせ型複合繊維などのようなものであっても良い。要するに、複数種のポリマーを貼り合わせて構成される複合繊維を紡糸するための紡糸口金パックであれば、好適に使用できるのである。
【0027】
更に、前記の紡糸口金6の一部を構成する上口金板61の上部には、ポリマー漏れを防止するためにその環横断面がギリシャ文字のΔ字形状を有するデルタ断面型の環状パッキン8(81,82,83,…)を介して、濾過部材本体5が設けられ、これらの部品はすべてパック本体シェル10の内部に収納される。このとき、該濾過部材本体5には、その中心部が空洞となったポリマー(A)用の中心濾過部5Aと、該中心濾過部5Aの回転中心と同心の環状空洞構造を有するポリマー(B)用の環状濾過部5Bとが形成されている。ここで、図1に例示したサイドバイサイド型の複合繊維の紡糸口金パック1の実施形態に即して具体的に説明するならば、サイドバイサイドに貼り合わされる2種類のポリマー(A)とポリマー(B)とは、それぞれ中心濾過部5Aと環状濾過部5Bとで濾過される。
【0028】
その際、中心濾過部5Aと環状濾過部5Bとには、その底部に下部ポリマー分散板50Aと50Bとが収納され、次いで、下部フィルター51Aと51Bとが収納された後、濾過サンド層52Aと52Bとが各ポリマー流れに対してそれぞれ下流側から上流側へと順にそれぞれ形成される。なお、複数種のポリマーを対象とする場合には、その種類の数に応じて、前述の環状溝31Bと同様に環状濾過部を紡糸口金パック1の回転中心に対して回転対称に多重に内周から外周へと設けることが好ましいことは言うまでもない。
【0029】
ここで、図1の実施形態においては、ポリマー分配板41Aと41Bとは、上部フィルター53A及び53Bと、トップインサート4に設けられたポリマー分配溝42A及び42Bの上端面との間で、それぞれ挟み込まれた形で収納されている。なお、当然のことながら、これらの濾過部の構成は、使用するポリマー、濾過する異物の粒径、或いは使用温度などの条件に応じて、適切なフィルター、或いは濾過サンド構成が選定される。
【0030】
以上のようにして、前記のトップインサート4のパック本体シェル10への収納が完了した後、中空ロックリング7によって、トップインサート4をパック本体シェル10の雌ねじ部11に中空ロックリングの雄ねじ部71を螺合させて締め付ける。この際、ポリマーが紡糸口金パック1内に充填されて、パック圧力が上昇した時に生じるトップインサート4の浮き上がりを押え込む必要がある。この目的を達成するために、トップインサート4の肩部に設けられるテーパ部と同じ角度のテーパー角を持ったテーパ部を有する中空ロックリング7で締め込んで固定する。その際、中空ロックリング7を締めこむための締め付けトルクも、当然のことながら、使用ポリマー、使用温度条件、使用濾過サンド、フィルター構成に応じた締め付けトルクが選定される。この場合、ポリマーが紡糸口金パック1へ流入を開始する時点での初期のポリマー漏れを防止するために、中空ロックリング7の締め付けトルクは、最低でも内部ポリマー圧力を上回る軸力を付与できる値以上に設定して、組み立ては行われるべきである。何故ならば、本発明の紡糸口金パック1では、紡糸口金パック1の組立て時よりも、更にポリマーのシール面の面圧が向上し、良好なポリマーシール性が得られるセルフシール構造を採用する事が好ましいからである。
【0031】
つまり、前述のようにして組み立てられる本発明の紡糸口金パック1では、ポリマーが紡糸口金パック1内へ流入した後に、紡糸口金6に穿設された紡糸孔、濾過部のサンド層52Aと52B、あるいは下部フィルター51Aと51Bなどをポリマーが通過する時に圧力損失を発生する。そして、この圧力損失に起因する紡糸口金パック1内部のポリマー圧力の上昇を、紡糸口金パック1のシール性の向上に利用することが好ましいからである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の複合繊維用紡糸装置では、以上に述べたようなポリマー受入れ面のシール構造を有する回転取り付け型の複合繊維用紡糸紡糸口金パック1を使用する。このために、紡糸ブロック2に設けられた複数のポリマー供給孔から複数種のポリマーをそれぞれシール部材3に設けられた所定の受入れ孔31Aと環状溝31Bとでそれぞれ受け入れることができる。そして、これによって、紡糸口金パック1を紡糸ブロック2に対し、回転させながら取り付けることができる。しかも、紡糸口金パック1の取り付け時に取り付け位置を厳密に定める必要は全く無くなり、取り付け時の回転角度が少々ずれても、シール部材3のシール圧力を確保するための締付けトルクさえ十分に与えられれば、紡糸口金パック1と紡糸ブロック2の接合面からのポリマー漏れの発生は全く無くなる。
【0033】
また、本発明によれば、複数種のポリマーを受け入れる複合繊維用紡糸装置であるにも拘わらず、単一種のポリマー用紡糸装置と同様に、紡糸ブロック2へ紡糸口金パック1を取り付ける際に、必要とされる締付けトルクの管理が極めて容易となる。何故ならば、本発明の紡糸口金パック1では、締付け回転角が少々ずれてもポリマー漏れが発生しないために、その分だけ締め付けトルクの管理幅が広がるからである。このため、シール部材3に対し、十分なシール圧力を付与することが確実かつ簡易にできる。また、締付けトルクの管理幅が広がることに伴って、管理幅を外れた締付けトルクでシール部材3を締め付ける危険性も相対的に低下する。したがって、シール性を確保するためにシール部材3を必要以上に締め付け過ぎる確率も低くなるため、シール部材3を初めとするその他のパック部品の締め過ぎによる破損や早期劣化を抑制することが可能となる。
【0034】
また、本発明の複合繊維用紡糸装置では、回転させて紡糸ブロック2に取り付ける回転対称型の円柱状形状を紡糸口金パック1に持たせているため、受熱の均一性、加工の容易性、取り扱いの容易性、コンパクト性、軽量性、取付作業の良好性等の利点を余すこと無く発揮させることができる。
【0035】
さらに、複合繊維用紡糸口金パック1自体がコンパクト化し、かつその構造も簡略化するため、これに伴って、複合繊維用紡糸装置自体の寸法も、従来のものに比べて著しくコンパクトになる。このため,複合繊維用紡糸装置でありながら、単一種ポリマーの紡糸装置と同様に、同時多錘紡糸が可能な装置配置が容易となり、その配置変更も容易となる。したがって、銘柄変更などに柔軟に対処できるフレキシビリティ性と高い生産性とを併せ持つ設備設計が可能となる。また、当然のことながら、設備のコンパクト化に伴い、その設備の製作コストや部品のストックコストも大幅に削減され、更には、軽量化かつコンパクト化された複合繊維用紡糸口金パック1を使用可能となるため、紡糸ブロック2へ取付ける作業も簡易かつ安全なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合繊維用紡糸装置の側面断面図である。
【図2】本発明に使用するシール部材の実施形態を例示した斜視図である。
【符号の説明】
1 複合繊維用紡糸口金パック
10 パックの本体シェル
11 本体シェルの雌ねじ部
2 紡糸ブロック
20 パックドーム
21 ポリマー供給孔
3 シール部材
31A ポリマー受入れ孔
31B 環状溝
4 トップインサート
5 濾過部材
5A 中央濾過部
5B 環状濾過部
6 複合繊維用紡糸口金
7 中空ロックリング
8 シール用デルタパッキン
9 ウェアプレート
91 ウェアプレートの雄ねじ部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spinning device for composite fibers for melt spinning composite fibers made from thermoplastic synthetic resins such as polyester and polyamide.
[0002]
[Prior art]
In general, a spinneret pack is used when a synthetic fiber made of a thermoplastic resin such as polyester or polyamide is melt-spun. As such a spinneret pack, polymer leakage, defective polymer retention, heating spots, or uneven distribution of polymer to each discharge hole drilled in the spinneret It is required to prevent this from occurring. In order to cope with such problems, industrially used spinneret packs generally have a complicated structure, and such a complex spinneret pack is assembled and used as a spinning block. Installation is a cumbersome and meticulous task.
[0003]
Therefore, as a spinneret pack pursuing simplification of assembly work and easy attachment to a spinning block, for example, in Japanese Patent Publication No. 7-1000088, the spinneret pack has a cylindrical shape and the spinneret pack itself. In addition, a technique has been proposed in which a spinneret, a filtration part, a seal member, a polymer distribution part, and the like can be miniaturized so that they can be accommodated together in a spinneret pack and can be easily attached to a spinning block.
[0004]
However, this technique relates to a spinneret pack for spinning a single kind of polymer, and a composite for spinning a composite fiber (conjugate fiber) by introducing a plurality of kinds of polymers into the spinneret pack. It does not relate to fiber spinning equipment. In general, in the spinning device for composite fibers, the structure of the spinneret pack is further complicated as compared with the case where only a single type of polymer is melt-spun. For example, as it becomes essential to handle multiple types of polymers at the same time, consideration must be given to preventing these multiple types of polymers from leaking out of the spinneret pack. There is a serious problem that the mounting structure and the sealing method for mounting are complicated and the work is complicated.
[0005]
In particular, when a spinneret pack used in a spinning device for composite fibers is used, a plurality of types of polymers must be supplied from a plurality of polymer supply holes of a spinning block and received in the spinneret pack. For this reason, there is a problem in that the position of the polymer receiving hole of the spinneret pack must be exactly matched to the polymer supply hole provided in the spinning block. This is a very serious problem and will be described in more detail below.
[0006]
In general, in a conventional spinning apparatus for melt spinning a single type of polymer, the outer shape of the spinneret pack is a rotationally symmetric cylindrical shape, and the polymer is supplied from the spinning block side to the spinneret pack side. The polymer supply hole and the polymer receiving hole on the spinneret pack side are provided so as to coincide with each other at the rotation center of the spinneret pack. This is because, by adopting such a structure, even if the spinneret pack is rotated and attached to the spinning block, the relative position between the polymer supply hole and the polymer receiving hole is the center of rotation. This is because, because of the arrangement, the spinneret pack does not undergo any change even when the spinneret pack rotates, and the two can be strictly matched.
[0007]
The reason why the spinneret pack is attached to the spinning block while rotating is that a seal member for preventing polymer leakage needs to be interposed between the spinneret pack and the spinning block. In other words, for example, when the spinneret pack with a female screw is rotated and screwed into a spinning block with a male screw, the sealing member is tightened with a predetermined torque to ensure the pressure on the sealing surface. By doing so, the polymer is prevented from leaking from the joint between the spinneret pack and the spinning block.
[0008]
However, in a spinneret pack for a composite fiber that accepts a plurality of types of polymers, a spinneret pack itself having a rotationally symmetric cylindrical shape, like a spinneret pack for a single type of conventional polymer. It becomes difficult to make the structure attached to the spinning block by rotating the shaft itself. In other words, if a single type of polymer is targeted, it is sufficient to provide one polymer supply hole and one-to-one corresponding polymer receiving hole, and these are arranged at the center of rotation of the spinneret pack. There is nothing to do. However, in the spinneret pack of the composite fiber, it is not possible to arrange all the supply holes corresponding to a plurality of types of polymers and the polymer receiving holes corresponding to each of the plurality of types of polymers one by one at the rotation center of the spinneret pack. It is physically impossible. For these reasons, it has been extremely difficult to employ a structure in which the spinneret pack is attached to the spinning block while rotating the spinneret pack.
[0009]
However, if the structure is such that the spinneret pack is pushed and fixed into the spinning block from a certain fixed direction without rotating, many of the advantages of the conventional spin-attached spinneret pack have been obtained. Will be lost. In other words, in such a spinneret pack for composite fibers, the polymer receiving method and its sealing method must be limited, and therefore the shape of the spinneret pack itself is increased in size and the structure is It becomes complicated. Furthermore, as the spinneret pack becomes larger and more complicated, the spinning device including the spinning block on which the spinneret pack is mounted becomes more complicated and larger. In extreme cases, advantages such as uniformity of heat reception, ease of assembly, compactness of the shape, and ease of installation work due to the spinneret pack for composite fibers having a rotationally symmetric cylindrical shape are impaired. It will also end up.
[0010]
If a spinning device for melt spinning composite fibers becomes larger and more complex, the energy cost required to operate this will increase, as well as all spinning conditions such as polymer temperature, cooling air temperature, and cooling air speed. In order to cope with the fate of an operating device that must be maintained uniformly over a long period of time, the spinning device and the spinning technology of the composite fiber must be extremely complex. Further, in the melt spinning apparatus for composite fibers, due to the increase in equipment size, it is extremely difficult to arrange the spinning apparatus in a compact manner when trying to increase the number of spindles compared to the melt spinning apparatus in the other cases. In addition, productivity is poor, and furthermore, production flexibility such as rapid brand switching is lacking.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and “same as a single-type spinneret pack, while being a spinneret pack for composite fibers, it can be easily attached to a spinning block while being rotated. By making the spinning device for composite fibers having a structure capable of forming the spinneret pack, it is easy to assemble the spinneret pack itself and attach it to the spinning block, and polymer leakage from the joint surface between the spinneret pack and the spinning block is also possible. To provide a simple and compact spinning device for composite fibers that can be effectively prevented.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Here, according to the present invention,
(Claim 1) For a composite fiber having a cylindrical outer shape which is a rotationally symmetric type It is a member on the side to be attached to the spinning device Has a spinneret pack,
Spinneret pack But Wearing Is a member on the spinning device side Corresponding to each of the plurality of types of polymer supply holes provided in the spinning block, a receiving hole provided at the rotation center of the spinneret pack at the joint surface between the spinneret pack and the spinning block, and the rotation center A concentric rotationally symmetrical single or multiple annular groove is provided,
Spinning for composite fibers, wherein the polymer supply holes are provided in a one-to-one correspondence so as to be positioned directly above the polymer receiving hole and arbitrarily above the annular groove, respectively. apparatus,
(Claim 2) The spinning device for composite fibers according to claim 1, wherein the annular groove is provided in a sealing member for preventing polymer leakage from the joining surface,
(Claim 3) In the spinneret pack for composite fibers according to
(Claim 4) The composite fiber spinning device according to
(Claim 5) In the spinning device for a composite fiber according to claim 1, the annular groove is formed.
A spinning device for composite fibers, characterized in that it is provided on the joining surface on the spinning block side,
(Claim 6) The spinning device for composite fibers according to claim 1, wherein the annular groove is a complete annular groove and / or a C-shaped annular groove,
(Claim 7) The composite fiber spinning apparatus according to any one of claims 1 to 6, wherein the spinneret pack is rotated and screwed with a spinning block. Equipment, and
(Claim 8) In the spinning device for a composite fiber according to any one of claims 1 to 7, the composite fiber is supplied from each of the annular grooves provided in a single or multiple manner inside the spinneret pack. There is provided a spinning device for a composite fiber, characterized in that a filtration unit for filtering a plurality of polymers is arranged in a single ring or multiple rings corresponding to each of the polymers supplied from the annular grooves. The
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side sectional view schematically illustrating a spinning device for composite fibers of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view schematically illustrating a seal member used in the present invention.
[0014]
In the figure, the letters “A” and “B” in English letters each indicate two types of polymer (A) and polymer (B) of different types. Also, 1 is a spinneret for composite fibers whose outer shape is a rotationally symmetric cylindrical shape, 2 is a spinning block, 3 is a seal member, 4 is a top insert, 5 is a filter member, and 6 is a spinneret for composite fibers. 7 is a hollow lock ring, 8 is a delta packing for sealing, and 9 is a wear plate provided on the spinning block side.
[0015]
In the spinning device for composite fibers of the present invention, “the spinneret pack (main body shell) can be easily mounted while rotating the spinneret pack on the pack dome of the spinning block by making the outer shape of the spinneret pack (main body shell) into a rotationally symmetric cylindrical shape. The main feature is that it has a structure capable of
[0016]
Therefore, the structure of a spinning device for composite fibers for attaching the spinneret pack 1 for composite fibers of the present invention to the
[0017]
First, in FIG. 1, the
[0018]
In the composite fiber spinning device of the present invention configured as described above, first, the polymer (A) is directly above the
[0019]
Next, as the groove shape of the
[0020]
In the above description, it is assumed that the
[0021]
In the present invention, when attaching the above-mentioned spinneret pack 1 for composite fibers to the
[0022]
At that time, in order to facilitate the attachment work of the spinneret pack 1 which is a heavy object, a suspension bolt (not shown) is provided in the
[0023]
In the composite fiber spinning device of the present invention, as illustrated in FIGS. 1 and 2, on the other hand, the polymer (A) is formed in the polymer receiving hole 31 </ b> A formed in the rotation center of the
[0024]
The above is an embodiment in the case of accepting two types of polymers, but the spinning device for composite fibers of the present invention can accept three or more types of polymers. In such a case, a required number of rotationally symmetric annular grooves concentric with the rotation center of the
[0025]
Further, in the present invention, the
[0026]
Finally, the method for assembling the spinneret pack for the composite fiber of the present invention will be described in detail below.
In the spinneret pack for composite fibers of the present invention, as shown in FIG. 1, the
[0027]
Further, on the upper part of the
[0028]
At that time, the center filtration part 5A and the annular filtration part 5B contain the lower
[0029]
Here, in the embodiment of FIG. 1, the
[0030]
After the storage of the
[0031]
That is, in the spinneret pack 1 of the present invention assembled as described above, after the polymer has flowed into the spinneret pack 1, the spin holes formed in the
[0032]
【The invention's effect】
In the spinning device for a composite fiber of the present invention, the spin-attached spinneret pack 1 for a composite fiber having a seal structure of the polymer receiving surface as described above is used. Therefore, a plurality of types of polymers can be received from the plurality of polymer supply holes provided in the
[0033]
Further, according to the present invention, when the spinneret pack 1 is attached to the
[0034]
Further, in the spinning device for composite fibers of the present invention, since the spinneret pack 1 has a rotationally symmetric columnar shape that is rotated and attached to the
[0035]
Furthermore, since the spinneret pack 1 for composite fibers is made compact and the structure thereof is simplified, the dimensions of the spinner for composite fibers themselves are significantly more compact than conventional ones. For this reason, although it is a spinning device for composite fibers, it is easy to arrange a device capable of simultaneous multi-spinning as in the case of a spinning device of a single kind of polymer, and the layout can be easily changed. Therefore, it is possible to design a facility that has both flexibility and high productivity that can flexibly cope with brand changes and the like. In addition, as a matter of course, with the downsizing of equipment, the production cost of the equipment and the stock cost of parts have been greatly reduced, and furthermore, the lightweight and compact spinneret pack 1 for composite fibers can be used. Therefore, the work of attaching to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a spinning device for composite fibers of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view illustrating an embodiment of a seal member used in the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Spinneret pack for composite fibers
10 pack shell
11 Female shell of main body shell
2 Spinning block
20 Pack Dome
21 Polymer feed hole
3 Seal member
31A Polymer receiving hole
31B annular groove
4 Top insert
5 Filtering members
5A Central filtration unit
5B Annular filtration part
6 Spinneret for composite fibers
7 Hollow lock ring
8 Delta packing for seal
9 Wear plate
91 Male thread on wear plate
Claims (8)
該紡糸口金パックが装着される紡糸装置側の部材である紡糸ブロックに設けられた複数種のポリマー供給孔のそれぞれに対応して、該紡糸口金パックと紡糸ブロックとの接合面において該紡糸口金パックの回転中心に設けられたポリマー受入れ孔と、該回転中心を同心とする回転対称の一重又は多重の環状溝とが設けられ、その際
前記の各ポリマー供給孔が、前記のポリマー受入れ孔の直上と前記の環状溝の任意の直上とにそれぞれ位置するように、一対一に対応して設けられたことを特徴とする複合繊維用紡糸装置。A spinneret pack that is a member on the side to be attached to a spinning device for composite fibers having a cylindrical outer shape that is a rotationally symmetric type;
The spinneret pack corresponding to each of a plurality of types of polymer supply holes provided in a spinning block which is a member on the spinning device to which the spinneret pack is mounted, at the joint surface between the spinneret pack and the spinning block. And a rotationally symmetrical single or multiple annular groove concentric with the rotational center, wherein each of the polymer supply holes is directly above the polymer receiving hole. And a spinning device for a composite fiber, which is provided in a one-to-one correspondence so as to be positioned respectively directly above the annular groove.
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