JP3969325B2 - Coil insertion method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、環状のステータコアの内周部に軸線方向に向けて形成したスロットにコイルを挿入するコイル挿入方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコイル挿入方法および装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−325408号公報
【0004】
これは、図8に示すような円筒形のステータコア1の内周面に形成した複数のスロット3に、その内周側から、コイル巻治具5に巻かれているコイル7を挿入するものである。
【0005】
コイル7は、コイル用巻線を、複数のコイル巻治具5に連続して巻くことで形成してあり、このうち2つのコイル巻治具5を、ステータコア1内に配置する治具本体9の凹部11に、図8中で紙面に直交する方向から挿入セットする。このとき、コイル巻治具5の図8中で左右の側面と凹部11の側面との間には、コイル7が入り込む隙間13が形成されており、この隙間13の図8中で上部側に板状のブレード15を挿入しておく。
【0006】
そして、ブレード15を隙間13に沿って下方に移動させることで、コイル7を押し下げスロット3内に挿入する。コイル挿入後は、コイル7が外された2つのコイル巻治具5を治具本体9から取り外す。
【0007】
2つのコイル7をそれぞれ対応するスロット3に挿入したら、次にコイル7を挿入するスロット3が、隙間13に対応する位置となるようステータコア1を回転させて、コイル7が巻かれた別の2つのコイル巻治具5を、前記と同様にして治具本体9にセットし、ブレード15によって2つのコイル7を挿入する。
【0008】
以後同様にして、ステータコア1を順次回転させ、コイル7を2つずつ対応するスロット3に挿入していく。
【0009】
ここで、上記したコイル巻治具5は、図9に斜視図として示すように、ステータコア1の軸線方向(図8中で紙面に直交するする方向)に沿って2つに分割される分割片となる治具体15,17で構成してある。
【0010】
このようなコイル巻治具5にコイル7を巻き付ける際には、図9に示すように、2つの治具体15,17相互間に所定の間隔Lを形成した状態で行う。
【0011】
間隔Lの確保は、例えば、相互の間隔Lが固定された2本の固定ピンを、各治具体15,17に対し、図9中で上下方向に貫通して取り付ければよい。コイル7を巻き付けた後は、上記2本の固定ピンを取り外すことで、治具体15,17相互の間隔LがL=0となり、巻き付けられているコイル7の張力が低下した状態となる。
【0012】
この状態で、コイル巻治具5を治具本体9の凹部11に、図8中で紙面に直交する方向から挿入セットする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のものは、コイル7をコイル巻治具5に巻き付けた後、各治具体15,17相互の間隔Lの確保を解除することで、コイル7はその復元力により、図10に示すように弛るむことになり、前記したブレード15によるコイル7に対する押し下げ動作が容易となる。
【0014】
ところが、コイル7が弛んだままのコイル巻治具5を治具本体9の凹部11へ挿入セットする際には、図10に示すコイル7の幅Wが、図8に示す凹部11の幅より大きくなり、コイル巻治具5の凹部11へ挿入力が増大し、挿入作業の長時間化やコイル7の損傷が発生することになる。
【0015】
特に、コイル巻治具5,治具本体9の凹部11およびステータコア1の寸法差は、機能上極めて微小の関係にあるため、上記した問題が発生しやすいものとなる。
【0016】
そこで、この発明は、コイル巻治具の治具本体へのセット作業を容易にし、コイルの傷付を防止することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、環状のステータコアの内周部に沿って複数のスロットを、軸線方向に延長して形成し、このスロットに対向する位置に配置され、コイルが巻かれたコイル巻治具を、前記軸線方向の少なくとも一方の面に挿入用の開口を有する凹部に挿入セットして保持する治具本体を設け、この治具本体と前記コイル巻治具との間の隙間にセットするプッシャにより、前記隙間内に位置するコイルを押圧して前記スロットに挿入するコイル挿入方法において、前記コイル巻治具を、前記治具本体に保持させた状態で前記軸線方向に沿って2つに分割される分割片で構成し、これら両分割片相互間に所定の間隔を形成した状態で、両分割片に跨ってコイル用巻線を巻き付けてコイルを形成し、このコイルを巻き付けたコイル巻治具の両分割片相互間に間隔維持部材を配置して前記所定の間隔を維持し、この状態で前記コイル巻治具を、前記凹部に前記両分割片の一方側から挿入用の開口を経て挿入し、その後、前記間隔維持部材による前記所定の間隔の維持を解除するコイル挿入方法としてある。
【0018】
【発明の効果】
この発明によれば、コイル巻治具を、治具本体の凹部にその挿入用の開口を経て、両分割片の一方側から挿入する状態では、間隔維持部材を両分割片相互間に配置して分割片相互間に所定の間隔を維持するので、このときコイルはコイル巻治具に所定の張力を有する状態で弛むことなく巻かれており、コイル巻治具の治具本体へのセット作業がコイルを傷付けることなく容易に行え、また挿入後は、間隔維持部材を外した状態とすることで、ステータコアのスロットへのコイルの挿入作業が容易なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
図1(a)は、この発明の第1の実施形態に係わる図2および図3に示すコイル挿入装置に使用するコイル巻治具21に間隔維持部材35をセットした状態を示す斜視図、同図(b)は間隔維持部材35の分解斜視図、同図(c)は(a)のコイル巻治具21を治具本体29にセットし間隔維持部材35を取り外した状態を示す動作説明図である。
【0021】
このコイル巻治具21は、前記図8〜図10に示した従来のものと同様に、ステータコア23にセットした状態で、このステータコア23の軸線方向(図2中で左右方向)に沿って2つに分割される分割片としての治具体25,27で構成してある。
【0022】
図2の拡大されたA矢視図である図4に示すように、コイル巻治具21がセットされる治具本体29の凹部31は、治具本体29の先端側(図4中で下部側)の左右方向の幅が、基端側(図4中で上部側)に比べて広く形成されている。これに対応してコイル巻治具21も先端側が基端側に比べて幅広となっている。つまり、コイル巻治具21のステータコア23の軸線方向から見た形状は、図4中で下底が上底より長い台形となっている。
【0023】
一方、コイル巻治具21のステータコア23の軸線方向(図4中で紙面に直交する方向)の幅については、図1でわかるように、上記とは逆に、治具本体29の基端側(図4中で上部側)が、先端側(図4中で下部側)に比べて幅広に形成されている。つまり、コイル巻治具21の図4中で左右方向から見た形状は、上底が下底より長い台形となっている。
【0024】
コイル巻治具21を上記したような形状とすることで、コイル33を2つの治具体25,27に跨って巻き付けたときに、コイル33の一巻分の長さを、コイル巻治具21の先端側から基端側に沿って(図4中の下部側から上部側に沿って、一定とすることができる。
【0025】
このコイル巻治具21は、前記図9に示した従来のものと同様に、治具体25,27相互間に所定の間隔Lを確保した状態でコイル33を巻き付ける。その巻き付け作業については後述する。上記した間隔Lの確保は、従来のものと同様に、例えば、治具体25,27相互の間隔Lが固定された2本の固定ピンを、各治具体25,27に対し、図1中で上下方向に貫通して取り付ければよい。
【0026】
コイル33を巻き付けた後は、上記した2本の固定ピンを取り外すとともに、図1(b)に示す樹脂製の間隔維持部材35をコイル巻治具21にセットする。間隔維持部材35は、コ字状の第1の部材37と、棒状の第2の部材39とで構成する。
【0027】
第1の部材37は、治具体25,27相互間のコイル33の上下両側にそれぞれ挿入する一対の挿入部37aと、この一対の挿入部37aの一方の端部相互を連結する連結部37cとを有し、一対の挿入部37aの他方の端部の側面には、係合凹部37dを設けてある。一方第2の部材39は、長手方向両端の側面に、上記した係合凹部37dと係脱可能に連結する係合凹部39aを設ける。
【0028】
また、第1の部材37は、上記した台形状のコイル巻治具21の形状に合わせ、下部の挿入部37bを上部の挿入部37aより長く形成して連結部37cをコイル巻治具21の側面に沿って配置できるようにしてある。そして、第1の部材37の挿入部37a,37bを治具体25,27相互間に挿入して連結部37cをコイル巻治具21の側面に沿って配置しコイル33に接触する状態としたときに、係合凹部37dがコイル巻治具21の反対側の側面近傍に位置するよう、前記係合凹部37dを設定している。
【0029】
したがって、図1(a)に示すように、上記した係合凹部37dに第2の部材39の係合凹部39aを係合させた状態では、第2の部材39は、コイル巻治具21の第1の部材37を挿入する側と反対側の側面に沿って配置されてコイル33に接触する状態となる。
【0030】
上記した第1の部材37を、図1(a)に示すように、コイル巻治具21の一方側から、挿入部37aを治具体25,27相互間に挿入し、他方側に突出した係合凹部37dに、第2の部材39の係合凹部39aを係合させることで、治具体25,27相互間に所定の間隔Lを確保する。
【0031】
また、コイル巻治具21の図1(a)中で上部側の端面25a,27aには、ステータコア23の軸線方向に沿って延長される凹溝25b,27bを設ける一方、図1(c)に示すように、凹部31の底面29aには、凹溝25b,27bに嵌合する位置決め用突起29bをそれぞれ設ける。凹溝25b,27bに位置決め用突起29bが嵌合することで、コイル巻治具21の図4中で左右両側の側壁と凹部31との間に隙間40が形成される。
【0032】
次に、図2および図3を用いて、コイル挿入装置の全体を説明する。
【0033】
前記図4に示した治具本体29は、ベース41上に立設された支柱43の上端から、ステータコア23側に向かって水平に突出する、平面視がL字形状のアーム部45の先端に垂下されている。この治具本体29は、前記図4に示したように、その凹部31に、コイル33を巻き付けてあるコイル巻治具21が挿入セットされるとともに、コイル33を押圧してステータコア23のスロット47に挿入するプッシャ49を保持している。このプッシャ49は、コイルスプリング51により弾性的に支持され、かつ治具本体29の凹部31に挿入セットした状態のコイル巻治具21と凹部31との間の隙間40の上端にセットしてある。
【0034】
上記したプッシャ49は、その上方に配置してある押圧具93が下降することで、隙間52内を押し下げられる。また、ステータコア11は、ワークセット治具95上にセットされて、リニアガイドレール97上を治具本体29に対して接近離反する方向に移動可能であり、接近した状態で治具本体29が、図4に示すようにスロット47に対向した状態となる。
【0035】
上記したベース41の図2中で左側には、巻線機53を配置してある。この巻線機53は、コイル巻治具21が、2種の接続治具55,57によって順次接続された全部で12個について、コイル33を連続して巻き付けるものである。
【0036】
上記したコイル巻治具21は、図1(a)中で上下両端部を接続部として、接続治具55,57を介して12個連結してあり、その両端に回転支持軸59,61を着脱可能に連結して回転可能となっている。図2中で左側の回転支持軸61にはモータ63を連結し、このモータ63の駆動により12個のコイル巻治具21が一体となって回転する。
【0037】
巻線機53には、図3に示すように、同時に回転する4つの巻線リール67から4本のコイル用巻線69を順次繰り出し、コイル供給部71を介して供給する。
【0038】
コイル供給部71は、リニアガイドレール73に沿って図3中で左右方向に移動する移動台75を備えている。この移動台75は、リニアガイドレール73に沿って延設されるねじ棒77に螺合し、かつ図示しないモータによって回転するナットを備えたボールねじ機構によって移動する。
【0039】
上記した移動台75上には、前記した4本のコイル用巻線69を収束させて巻線機53側に送る送り機構79を備えている。
【0040】
次に作用を説明する。
【0041】
まず、必要個数(ここでは12個))のコイル巻治具21を接続治具55,57によって接続し、これらを回転支持軸59,61により支持した状態で巻線機53にセットする。このとき、コイル巻治具21を構成する2つの治具体15,17相互間には、前記した所定の間隔Lを形成してある。この間隔Lの確保は、前述したように、例えば相互の間隔Lが固定された2本の固定ピンを、各治具体15,17に対し、図1中で上下方向に貫通して取り付ける。
【0042】
また、このときコイル供給部71の移動台75は、図3中で右側端部に位置させておく。この状態で、送り機構79より出ているコイル用巻線69の端末を、図3中で右側の最端部のコイル巻治具21に巻き付け固定する。
【0043】
ここでモータ63を駆動して回転支持軸59,61とともにコイル巻治具21を回転させ、この回転と同時に、移動台75を図3中で左方向に移動させる。これにより、コイル用巻線69を、12個のコイル巻治具21に対し、図3中で右側のものから同左側のものに向けて順次連続して巻き付けて、各コイル巻治具21のコイル33が連続して形成されることになる。
【0044】
すべてのコイル巻治具21にコイル33の巻き付け作業が終了したら、各コイル巻治具21を回転支持軸59,61とともに、巻線機53から取り外す。巻線機53から取り外したコイル巻治具21は、回転支持軸59,61を取り外すとともに、接続治具55,57も取り外し、さらに、二つの治具体25,27相互間の間隔Lを確保するための前記した図示しない2本の固定ピンを外した状態で、図2および図3に示してあるステータコア23の側部の受け台81上に並べて載置する。
【0045】
受け台81上に載置した各コイル巻治具21は、渡り線によって互いにコイル33が連続している。上記した受け台81は、ステータコア23を設置するワークセット治具95とともに、リニアガイドレール97にガイドされて図2,図3中で左右方向に移動可能である。
【0046】
コイル巻治具21から接続治具55,57を取り外し、さらに2本の固定ピンを取り外すことで、2つの治具体25,27に跨って巻き付けてあるコイル33は、その復元力により弛んだ状態となるが、これを解消するために、図1(b)に示してある間隔維持部材35を使用する。
【0047】
すなわち、間隔維持部材35の第1の部材37を、図1(a)に示すように、コイル巻治具21の一方側から、一対の挿入部37aを治具体25,27相互間に挿入し、他方側に突出した係合凹部37dに、第2の部材39の係合凹部39aを係合させる。これにより、治具体25,27相互間に前記所定の間隔Lを維持する。
【0048】
この状態で、図1(c)に示すように、一方の治具体27側の一部を、治具本体29に設けてある凹部31の図4中で紙面に直交する方向の一方の挿入用の開口から挿入する。この挿入時には、治具体25,27相互間は、間隔維持部材35により、コイル巻き付け作業時と同様に間隔Lを維持してあるので、コイル33は弛みがなく張力を備えた状態であり、したがって前記図10に示したコイルの幅Wが前記図8に示した凹部の幅Hより大きくなることがなく、コイル巻治具21の凹部31への挿入作業が容易であり、コイル33への傷付きも防止できる。
【0049】
一方の治具体27側の一部を治具本体29の凹部31に挿入したら、図1(c)に示すように、第1の部材37と第2の部材39との相互の係合を外し、間隔維持部材35をコイル巻治具21から取り外す。これにより間隔Lの維持が解除されるが、このとき既に一方の治具体27の一部を凹部31に挿入してあるので、その後コイル巻治具21全体を凹部31に押し込む作業も、コイル33を傷付けることなく、容易に行うことができる。
【0050】
このようにしてコイル巻治具21を、図4に示すように、2個一組分を治具本体29の凹部31に挿入した後は、図2に示してあるワークセット治具95を、図2中で左方向に移動させ、図4に示すように、治具本体9が、ステータコア23の内周面、すなわちスロット47に対向した状態とする。
【0051】
その後は、図2に示してある押圧具93を下降させることで、プッシャ49を、コイル巻治具21と凹部31との間の隙間52を下方に移動させ、コイル33を押圧して対応するスロット47に挿入する。このとき、コイル33は、上記した間隔Lの維持を解除してあるので、弛んだ状態であり、スロット47へのコイル挿入作業を容易に行える。なお、図1(c)ではプッシャ49を省略してある。
【0052】
2個一組のコイル巻治具21に巻かれているコイル33のスロット47への挿入作業が終了したら、押圧具93を上昇させる。押圧具93の上昇により、プッシャ49も、コイルスプリング51に引っ張られて上昇し、スロット47から離れた位置となる。
【0053】
この状態で、コイル33が外されたコイル巻治具21を治具本体29から取り外すとともに、ステータコア23をワークセット治具95上で回転させて、次にコイル33を挿入するスロット47が治具本体29に対応する位置となるようにする。以後、コイル33を巻き付けてあるコイル巻治具21を、前記と同様にして治具本体29に再度挿入セットして、コイル挿入作業を繰り返す。
【0054】
上記したように、第1の実施形態によれば、治具本体29の凹部31にその挿入用の開口を経て2つの治具体25,27の一方を挿入する状態では、間隔維持部材35を両治具体25,27相互間に配置して治具体25,27相互の所定の間隔Lを維持するので、このときのコイル33はコイル巻治具21に弛むことなく張力を備えた状態で巻かれており、コイル巻治具21の治具本体29へのセット作業がコイル33に傷を付けることなく容易に行え、その後間隔維持部材35を外した状態で、コイル巻治具21全体を凹部31に挿入することができる。
【0055】
図5(a)は、この発明の第2の実施形態に係わる前記図2および図3に示すコイル挿入装置に使用するコイル巻治具210の斜視図、図5(b)はコイル巻治具210の正面図である。このコイル巻治具210も、前記図9に示した従来のものと同様に、ステータコア23にセットした状態で、このステータコア23の軸線方向(図2中で左右方向)に沿って2つに分割される分割片としての治具体250,270で構成してある。
【0056】
上記したコイル巻治具210は、第1の実施形態におけるコイル巻治具21と外形がほぼ同様であるとともに、第1の実施形態と同様に、治具体250,270相互間に所定の間隔Lを確保した状態でコイル33を巻き付ける。
【0057】
ただし、この第2の実施形態では、コイル33の巻き付け作業時での上記所定の間隔Lの確保は、間隔維持部材としてのブロック85を、二つの治具体250,270相互間に位置させた状態で行う。
【0058】
ブロック85は、扁平矩形の板状に形成してあり、このブロック85が入り込んで前記所定の間隔Lの維持を解除するための、ブロック85と同形状の逃げ穴270aを、治具体270の治具体250に対向する面に設けてある。
【0059】
上記したブロック85の治具体270側の一方の端部には、先端側ロッド87を連結し、同他方の端部には基端側ロッド89を連結する。先端側ロッド87は、前記した逃げ穴270aを貫通してその反対側に形成してある切欠凹部270b内に突出し、この突出部を図5(b)に示すようにクリップ91で固定することで、先端側ロッド87の図5(b)中で左方向の抜け止めとしている。
【0060】
一方、基端側ロッド89は、ブロック85と反対側の端部を、治具体250の治具体270と反対側の端面に形成してある切欠凹部250a内に突出させ、この突出端部をほぼ直角に屈曲させて、回転操作部89aとしてある。この回転操作部89aを回転操作することで、ブロック85を回転させることができる。
【0061】
上記した回転操作部89aは、図示していないコイル33を巻く位置からずれた位置に設定し、回転操作時にコイル33が邪魔にならないようにする。
【0062】
次に、第2の実施形態の作用を説明する。ブロック85を、図5に示すように、逃げ穴270aに対して長手方向が互いにほぼ直交する方向となるように回転操作部89aを回転操作する。これにより、2つの治具体250,270相互間に前記所定の間隔Lを形成する。この状態で、第1の実施形態と同様にして前記図2,図3に示した巻線機53でコイル33を巻き付け、巻き付け作業が終了したら、上記間隔Lを維持したままのコイル巻治具210を、図6に示すように、一方の治具体270側から治具本体29の凹部31内に挿入セットし、コイル巻治具210全体を凹部31内に挿入完了させる。なお、図6において、コイル33は省略してある。
【0063】
上記したコイル巻治具210の凹部31への挿入セット時には、治具体250,270相互間は、ブロック85により、コイル巻き付け作業時と同様に間隔Lを維持してあるので、コイル33の弛みがなく、したがってコイル巻治具210の凹部31への挿入作業が容易であり、コイル33への傷付きも防止できる。
【0064】
上記コイル巻治具210の凹部31への挿入セット後は、基端側ロッド89の回転操作部89aを、図5の位置からほぼ90度回転させて、ブロック85を治具体270の逃げ穴270aに整合する位置とし、この状態で基端側ロッド89を押し込むことで、ブロック85を逃げ穴270aに入り込ませる。
【0065】
これにより、2つの治具体250,270相互の間隔Lの維持を解除し、コイル33は弛んだ状態となり、その後のコイル33のスロット47への挿入作業が容易となる。
【0066】
図7は、この発明の第3の実施形態を示している。この実施形態は、コイル巻治具2100を構成する2つの治具体2500,2700の上部の端面2500a,2700aに、治具本体29の凹部31への挿入方向に沿って、ガイド溝2500b,2700bを設ける一方、これに対応して凹部31における底面31aには、ガイドレール92を、凹部31から突出させた状態で設けている。
【0067】
上記したガイド溝2500b,2700bとガイドレール92とでスライドガイド部を構成している。
【0068】
ガイドレール92は、凹部31の底面31aの取付溝31bに嵌合して固定する角柱部92aと、角柱部92aの下部に接合されて、ステータコア23の中心側に比べて外周側が幅広となるテーパ形状のレール部92bとを有する構成としてある。一方、ガイド溝2500b,2700bは、上記したレール部92bと整合するようレール部92bと同形状としてある。
【0069】
上記したコイル巻治具2100を治具本体29の凹部31に挿入セットする際には、凹部31から突出しているガイドレール92のレール部92bに嵌め込んでスライドさせつつ挿入する。
【0070】
これにより、コイル巻治具2100と治具本体29との上下左右の位置決めが確実にでき、コイル巻治具2100の治具本体29の凹部31への挿入セット作業が容易となる。
【0071】
上記図7に示したようなガイドレール構造を、前記した第1,第2の各実施形態と組み合わせて使用することで、コイル巻治具の治具本体29の凹部31への挿入作業がより一層容易となり、コイル33の損傷も確実に防止することができる。
【0072】
なお、ガイド溝2500b,2700bを治具本体29側に、ガイドレール92をコイル巻治具2100側に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の第1の実施形態に係わる図2および図3に示すコイル挿入装置に使用するコイル巻治具に間隔維持部材をセットした状態を示す斜視図、(b)は間隔維持部材の分解斜視図、(c)は(a)のコイル巻治具を治具本体にセットし間隔維持部材を取り外した状態を示す動作説明図である。
【図2】第1の実施形態に係わるコイル挿入装置の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の拡大されたA矢視図である。
【図5】(a)は、この発明の第2の実施形態に係わる図2および図3に示すコイル挿入装置に使用するコイル巻治具の斜視図、(b)は同コイル巻治具の正面図である。
【図6】図5のコイル巻治具を治具本体の凹部に挿入セットした状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第3の実施形態を示す動作説明図である。
【図8】従来のコイル挿入方法を示す説明図である。
【図9】従来のコイル巻治具の斜視図である。
【図10】従来のコイル巻治具の2つの治具体相互の間隔の確保を解除した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
21,210,2100 コイル巻治具
23 ステータコア
25,27,250,270,2500,2700 治具体(分割片)
29 治具本体
31 凹部
31a 凹部の底面
33 コイル
35 間隔維持部材
37 コ字状の第1の部材
39 第2の部材
37a,39a 挿入部
37c 連結部
47 スロット
49 プッシャ
52 隙間
85 ブロック
87 先端側ロッド
89 基端側ロッド
89a 回転操作部
92 テーパ形状のガイドレール(スライドガイド部)
270a 逃げ穴
2500a,2700a コイル巻治具の端面
2500b,2700b ガイドレールと同形状のガイド溝(スライドガイド部)
L 所定の間隔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coil insertion method and apparatus for inserting a coil into a slot formed in an inner peripheral portion of an annular stator core in the axial direction.
[0002]
[Prior art]
As a conventional coil insertion method and apparatus, there is one described in Patent Document 1, for example.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-325408 A
[0004]
This is to insert a
[0005]
The
[0006]
Then, by moving the
[0007]
When the two
[0008]
Thereafter, similarly, the stator core 1 is sequentially rotated, and the
[0009]
Here, the
[0010]
When the
[0011]
The interval L can be ensured by, for example, attaching two fixing pins with the interval L fixed to each
[0012]
In this state, the
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described conventional one, after the
[0014]
However, when the
[0015]
In particular, the dimensional difference between the
[0016]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to make it easy to set a coil winding jig on a jig body and to prevent the coil from being damaged.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a plurality of slots are formed by extending in the axial direction along the inner peripheral portion of an annular stator core, arranged at positions facing the slots, and a coil is wound. A jig body for holding the coil winding jig inserted and set in a recess having an opening for insertion on at least one surface in the axial direction, and between the jig body and the coil winding jig. In a coil insertion method in which a coil located in the gap is pressed by a pusher set in the gap and inserted into the slot, the coil winding jig is held in the jig body along the axial direction. In a state where a predetermined interval is formed between the two split pieces, a coil winding is formed across the split pieces to form a coil. Wrapped An interval maintaining member is arranged between the two split pieces of the coil winding jig to maintain the predetermined distance, and in this state, the coil winding jig is inserted into the concave portion from one side of the two split pieces. The coil insertion method includes inserting through an opening and then releasing the maintenance of the predetermined interval by the interval maintaining member.
[0018]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the state where the coil winding jig is inserted into the concave portion of the jig main body through the insertion opening from one side of the two split pieces, the interval maintaining member is disposed between the two split pieces. In this case, the coil is wound around the coil winding jig in a state having a predetermined tension without loosening, and the coil winding jig is set on the jig body. Can be easily performed without damaging the coil, and after the insertion, the interval maintaining member is removed, so that the coil can be easily inserted into the slot of the stator core.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1A is a perspective view showing a state in which a
[0021]
The
[0022]
As shown in FIG. 4, which is an enlarged view of arrow A in FIG. 2, the
[0023]
On the other hand, the width in the axial direction of the
[0024]
By forming the
[0025]
The
[0026]
After the
[0027]
The
[0028]
Further, the
[0029]
Therefore, as shown in FIG. 1A, in a state where the
[0030]
As shown in FIG. 1A, the
[0031]
Further, in FIG. 1A of the
[0032]
Next, the whole coil insertion apparatus will be described with reference to FIGS. 2 and 3.
[0033]
The jig
[0034]
The
[0035]
A winding
[0036]
In the
[0037]
As shown in FIG. 3, the
[0038]
The
[0039]
A
[0040]
Next, the operation will be described.
[0041]
First, a required number (here, 12 pieces) of
[0042]
At this time, the moving table 75 of the
[0043]
Here, the
[0044]
When the winding work of the
[0045]
In each
[0046]
By removing the connecting
[0047]
That is, the pair of insertion portions 37a is inserted between the
[0048]
In this state, as shown in FIG. 1C, a part of one
[0049]
When a part of one
[0050]
After inserting the
[0051]
After that, the
[0052]
When the operation of inserting the
[0053]
In this state, the
[0054]
As described above, according to the first embodiment, in the state where one of the two
[0055]
5A is a perspective view of a
[0056]
The above-described
[0057]
However, in the second embodiment, the predetermined interval L is secured during the winding operation of the
[0058]
The
[0059]
The front
[0060]
On the other hand, the base
[0061]
The above-described
[0062]
Next, the operation of the second embodiment will be described. As shown in FIG. 5, the
[0063]
When inserting and setting the
[0064]
After the
[0065]
Thereby, the maintenance of the distance L between the two
[0066]
FIG. 7 shows a third embodiment of the present invention. In this embodiment, guide
[0067]
The above-described
[0068]
The
[0069]
When the
[0070]
Accordingly, the
[0071]
By using the guide rail structure as shown in FIG. 7 in combination with the first and second embodiments described above, the coil winding jig can be inserted into the
[0072]
The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view showing a state in which a spacing member is set on a coil winding jig used in the coil insertion device shown in FIGS. 2 and 3 according to the first embodiment of the present invention; FIG. 4B is an exploded perspective view of the gap maintaining member, and FIG. 4C is an operation explanatory view showing a state in which the coil winding jig of FIG.
FIG. 2 is a front view of the coil insertion device according to the first embodiment.
FIG. 3 is a plan view of FIG. 2;
4 is an enlarged view of the arrow A in FIG. 2;
5A is a perspective view of a coil winding jig used in the coil insertion apparatus shown in FIGS. 2 and 3 according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 5B is a perspective view of the coil winding jig. It is a front view.
6 is a perspective view showing a state in which the coil winding jig of FIG. 5 is inserted and set in a recess of the jig body. FIG.
FIG. 7 is an operation explanatory view showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a conventional coil insertion method.
FIG. 9 is a perspective view of a conventional coil winding jig.
FIG. 10 is a perspective view showing a state in which securing of the interval between two jig bodies of a conventional coil winding jig is released.
[Explanation of symbols]
21, 210, 2100 Coil winding jig
23 Stator core
25, 27, 250, 270, 2500, 2700 Jig body (divided piece)
29 Jig body
31 recess
31a Bottom of recess
33 coils
35 Spacing member
37 U-shaped first member
39 Second member
37a, 39a insertion part
37c connecting part
47 slots
49 Pusher
52 Clearance
85 blocks
87 Tip side rod
89 Proximal rod
89a Rotation operation part
92 Tapered guide rail (slide guide)
270a escape hole
2500a, 2700a End face of coil winding jig
2500b, 2700b Guide groove of the same shape as the guide rail (slide guide part)
L Predetermined interval
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