JP3968841B2 - Refrigeration cycle - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を暖房する冷凍サイクルに関するもので、特に冷媒圧縮機より吐出された高温、高圧のガス冷媒を冷媒蒸発器に導いてその冷媒蒸発器にて空調ダクト内を流れる空気を加熱して車室内を暖房するようにした冷凍サイクルを備えた車両用空調装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用暖房装置としては、エンジンを冷却する冷却水を空調ダクト内の温水ヒータに導いてその温水ヒータにて空調ダクト内を流れる空気を加熱して車室内を暖房する温水式暖房装置が一般的である。しかし、このような温水式暖房装置は、外気温度が低く、冷却水温度が低い時に、エンジンを始動して温水式暖房装置を起動する場合、すなわち、温水式暖房装置の立ち上がり時に著しく暖房能力が不足するという不具合が生じている。
【0003】
そこで、上記の不具合を解消する目的で、例えば特開平5−223357号公報においては、冷凍サイクルのコンプレッサの吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)を減圧装置を経て冷媒蒸発器に導いてその冷媒蒸発器にて空調ダクト内を流れる空気を加熱することにより、温水ヒータの暖房能力を補助するようにした冷凍サイクル(補助暖房装置)を備えた車両用空調装置が提案されている。
【0004】
また、コンプレッサを頻繁にON、OFFすることなく、能力制御および圧力制御を行うために、上記の冷凍サイクルに、可変容量型のコンプレッサを組み込むことが考えられる(従来の技術)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の技術においては、可変容量型のコンプレッサが、吸入口より吸入される吸入圧力が低い程、吐出口より吐出される吐出容量が小さくなるように構成されているので、ホットガスヒータ回路にて運転する暖房運転の起動時に、暖房熱負荷が大きいと、すなわち、エバポレータに吸い込まれる空気の吸込温度が所定温度(例えば0℃)以下であると、コンプレッサの吐出容量を大きくする要因である、冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力との高低圧差があまりとれないため、コンプレッサの吐出容量がいつまでたっても大きくならない。
これにより、エバポレータ内に流入する高温の冷媒の流量が少ないので、温水ヒータの暖房能力を補助する補助暖房性能を充分発揮できなくなるという問題が生じる。
【0006】
また、従来より、暖房運転の起動時に、吹出口からの冷風の吹き出しを防止する目的で、エンジンを冷却する冷却水の温度が例えば40℃以上に上昇するまで送風機を止めておくようにする制御(送風機の水温遅動制御)が行われている。このような車両用空調装置の場合に、排熱量の少ないエンジンを搭載した車両では、外気温度が−30℃以下の極寒時に冷却水の温度が例えば40℃以上に上昇せず、いつまでたっても送風機が動かず、車室内の暖房ができないという問題が生じている。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、冷媒圧縮機の吐出口から冷媒蒸発器の入口までの冷媒通路の通路断面積を絞ることにより、冷媒圧縮機の吐出圧力を上昇させて、冷媒圧縮機より吐出される吐出容量を大きくすることのできる冷凍サイクルを提供することにある。また、極寒時にも、冷却水の温度を素早く、所定値以上に上昇させることで、車室内の暖房を行うことのできる車両用空調装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1ないし請求項3に記載の発明によれば、冷媒通路絞り手段が、冷媒圧縮機の吐出口と冷媒凝縮器の入口との間から、膨張弁の出口と冷媒蒸発器の入口との間までの、第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路に設置されている。そして、第2冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、第2冷媒循環回路において冷媒圧縮機の吐出口から冷媒蒸発器の入口までの冷媒通路の通路断面積を冷媒通路絞り手段によって絞ることにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力を高くすることができるので、冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力との高低圧差を大きくとることができる。また、冷媒圧縮機の起動後に、第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路を冷媒通路絞り手段によって開くことにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)が冷媒蒸発器に導かれ、その冷媒蒸発器にて空気がホットガスによって加熱される。それによって、可変容量型のコンプレッサを冷凍サイクルに組み込んだ場合でも、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を大きくすることができるので、冷媒蒸発器に充分な流量の冷媒を流入させることができ、暖房性能を充分発揮することができる。
【0009】
請求項4、請求項8および請求項9に記載の発明によれば、冷媒通路絞り手段が、冷媒圧縮機の吐出口と冷媒凝縮器の入口との間から、膨張弁の出口と冷媒蒸発器の入口との間までの、第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路に設置されている。あるいは第2電磁弁(34)が、第2冷媒循環回路(32)において冷媒圧縮機(7)の吐出口と冷媒凝縮器(35)の入口との間から、第1減圧装置(37)の出口と冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の途中に設置されている。そして、第2冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、冷媒圧縮機を起動してから所定条件を満足するまで第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路を閉弁する。あるいは第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、第2電磁弁(34)により第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞ることにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力を高くすることができるので、冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力との高低圧差を大きくとることができる。また、冷媒圧縮機の起動後に所定条件を満足した場合に第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路を開弁する。あるいは冷媒圧縮機の起動後に高圧圧力が所定条件としての所定圧力以上に上昇した後、または冷媒圧縮機の起動後に所定条件としての時間が経過した後に第2電磁弁(34)を開くことにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)が冷媒蒸発器に導かれ、その冷媒蒸発器にて空気がホットガスによって加熱される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0010】
請求項5および請求項10に記載の発明によれば、冷媒通路絞り手段が、冷媒圧縮機の吐出口と冷媒凝縮器の入口との間から、膨張弁の出口と冷媒蒸発器の入口との間までの、第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路に設置されている。あるいは可変絞り弁(27)が、第2冷媒循環回路(32)において冷媒圧縮機(7)の吐出口と冷媒凝縮器(35)の入口との間から、第1減圧装置(37)の出口と冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に設置されている。そして、第2冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力が低いと、可変絞り弁の弁体により絞り孔の開度が絞られる。あるいは第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、可変絞り弁(27)により第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞ることにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力を高くすることができるので、冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力との高低圧差を大きくとることができる。また、冷媒圧縮機の吐出圧力の上昇と共に可変絞り弁の弁体の開度が大きくなる。あるいは冷媒圧縮機の起動後に可変絞り弁を開くことにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)が冷媒蒸発器に導かれ、その冷媒蒸発器にて空気がホットガスによって加熱される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0011】
請求項6、請求項11および請求項12に記載の発明によれば、冷媒通路絞り手段が、冷媒圧縮機の吐出口と冷媒凝縮器の入口との間から、膨張弁の出口と冷媒蒸発器の入口との間までの、第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路に設置されている。あるいは差圧弁(28)が、第2冷媒循環回路(32)において冷媒圧縮機(7)の吐出口と冷媒凝縮器(35)の入口との間から、第1減圧装置(37)の出口と冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に設置されている。そして、第2冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力が所定値以上に上昇するまで差圧弁が閉弁する。あるいは第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に差圧弁(28)により第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞ることにより、冷媒圧縮機より吐出される冷媒の吐出圧力を高くすることができるので、冷凍サイクルの高圧圧力と低圧圧力との高低圧差を大きくとることができる。また、冷媒圧縮機の吐出圧力が所定値以上に上昇した際に差圧弁を開弁する。あるいは冷媒圧縮機の起動後に差圧弁を開くことにより、冷媒圧縮機の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)が冷媒蒸発器に導かれ、その冷媒蒸発器にて空気がホットガスによって加熱される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0012】
請求項7に記載の発明によれば、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力を高くすることができるので、温水式ヒータの暖房能力を補助する補助暖房性能を充分発揮できる。このとき、冷媒蒸発器の温度が上昇することにより、温水式ヒータの温度が上昇する。また、第2冷媒循環回路を運転する冷媒圧縮機が内燃機関の駆動負荷を増加させることにより、内燃機関の排熱量が大きくなる。したがって、冷却水の温度が素早く上昇するので、冷却水の温度が所定値以上に上昇し、送風機が動いて、車室内を暖房することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕
図1ないし図10は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は車両用空調装置の空調ユニットを示した図で、図2は車両用空調装置の冷凍サイクルを示した図である。
【0014】
本実施形態の車両用空調装置は、暖房用主熱源である内燃機関であるディーゼルエンジン(以下エンジンと略す)を搭載する車両の車室内を空調する空調ユニット(エアコンユニット)1における各空調手段(アクチュエータ)を、空調制御装置(以下エアコンECUと言う)10によって制御するように構成された車両用オートエアコンである。
【0015】
空調ユニット1は、車室内に空調空気を導く通風路を成す空調ダクト2を備えている。この空調ダクト2の最も空気上流側には、外気吸込口11、内気吸込口12および内外気切替ドア13が設けられ、これらよりも空気下流側には遠心式送風機3が設けられている。また、空調ダクト2の最も空気下流側には、デフロスタ吹出口14、フェイス吹出口15、フット吹出口16および2個の吹出口切替ドア17、18が設けられている。
【0016】
なお、内外気切替ドア13および2個の吹出口切替ドア17、18は、例えばサーボモータ等のアクチュエータ13a、17a、18a(図7参照)により駆動される。遠心式送風機3は、空調ダクト2に一体的に設けられたスクロールケーシングと、ブロワ駆動回路19a(図7参照)により制御されるブロワモータ19と、このブロワモータ19に回転駆動される遠心式ファン20とから構成されている。
【0017】
次に、各吹出口切替ドア17、18よりも空気上流側には、後記するエバポレータ6を通過した空気を再加熱する温水ヒータ4が空調ダクト2内の通風路の一部を塞ぐように設置されている。この温水ヒータ4は、エンジンEにより駆動されるウォータポンプ21により冷却水の循環流が発生する冷却水循環回路22の途中に設置されている。そして、温水ヒータ4は、冷却水循環回路22に設置された温水弁23が開弁すると内部にエンジンEの排熱を吸収した冷却水が還流し、この冷却水を暖房用熱源として利用する第2加熱用熱交換器である。
【0018】
ここで、これらのエンジンE、温水ヒータ4、冷却水循環回路22および温水弁23によって温水式暖房装置(主暖房装置)が構成される。なお、温水ヒータ4には、温水ヒータ4を通過する空気量と温水ヒータ4を迂回する空気量とを調節するエアミックスドア24が取り付けられている。このエアミックスドア24は、例えばサーボモータ等のアクチュエータ24a(図7参照)により駆動される。
【0019】
次に、遠心式送風機3と温水ヒータ4との間には、車両に搭載された冷凍サイクル5の一構成部品を成すエバポレータ6が空調ダクト2内の通風路全面を塞ぐように設置されている。上記の冷凍サイクル5は、第1冷媒循環回路(以下通常の冷凍サイクル回路と言う)31と、第2冷媒循環回路(以下ホットガスヒータ回路と言う)32と、通常の冷凍サイクル回路31とホットガスヒータ回路32とを切り替える第1、第2電磁式開閉弁(以下第1、第2電磁弁と言う)33、34とを備えている。
【0020】
通常の冷凍サイクル回路31は、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒を、第1電磁弁33→コンデンサ(冷媒凝縮器)35→レシーバ(気液分離器)36→逆止弁36a→膨張弁(第1減圧装置)37→エバポレータ6→アキュームレータ(気液分離器)38を流して、冷媒圧縮機7の内部に戻すようにした冷媒回路(通常の冷凍サイクル)である。
また、ホットガスヒータ回路32は、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)を、第2電磁弁34→固定絞り(第2減圧装置)39→エバポレータ6→アキュームレータ38を流して、冷媒圧縮機7の内部に戻すようにした冷媒回路(ホットガスバイパスサイクル)である。
【0021】
第1電磁弁33は、通常の冷凍サイクル回路31において冷媒圧縮機7の吐出口からコンデンサ35の入口までの冷媒通路の途中に設置されている。第2電磁弁34は、本発明の冷媒通路絞り手段に相当するもので、ホットガスヒータ回路32において冷媒圧縮機7の吐出口から固定絞り39の入口までの冷媒通路の途中に設置されている。そして、第1電磁弁33が開弁し、第2電磁弁34が閉弁すると、通常の冷凍サイクル回路31中を冷媒が還流する。また、第1電磁弁33が閉弁し、第2電磁弁34が開弁すると、ホットガスヒータ回路32中を冷媒が還流する。なお、第1、第2電磁弁33、34は循環回路切替手段を構成する。また、25は駆動モータ26により回転駆動される冷却ファンで、コンデンサ35に強制的に室外空気(外気)を吹き付ける。
【0022】
エバポレータ6は、本発明の冷媒蒸発器に相当するもので、冷凍サイクル回路31中を冷媒が流れる時に、膨張弁37より流入する低温の気液二相冷媒を蒸発させて通過する空気を冷却する冷却用熱交換器として働く。また、エバポレータ6は、ホットガスヒータ回路32中を冷媒が流れる時に、固定絞り39より流入する高温のガス冷媒を流して通過する空気を加熱する第1加熱用熱交換器(補助暖房装置、補助熱源システムのホットガスヒータ)として働く。ここで、膨張弁37は、冷媒を断熱膨張させるだけでなく、エバポレータ6の出口の冷媒過熱度に応じて冷媒の循環量を調節するものである。
【0023】
次に、本実施形態の外部可変容量型のコンプレッサを図3ないし図6に基づいて簡単に説明する。ここで、図3は外部可変容量型のコンプレッサを示した図である。
【0024】
外部可変容量型のコンプレッサは、自身の吐出容量を変更可能な例えばワッブルタイプの周知のもので、吸入した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機7と、エンジンEの動力を冷媒圧縮機7に伝達したり遮断する電磁クラッチ8と、冷媒圧縮機7の吐出容量を可変するための電磁式容量制御弁(本発明の吐出容量可変手段に相当する)9とから構成されている。
【0025】
電磁クラッチ8は、円環状の取付フランジ41を介して冷媒圧縮機7のハウジングに固定されたステータハウジング42と、エンジンEにベルトVを介して連結されるプーリ43が外周に接合されたロータ44と、このロータ44との間に狭い間隙を隔てて対向配置され、ロータ44の摩擦面と摩擦係合する摩擦面が形成されたアーマチャ45と、通電されると磁束を発生することによりアーマチャ45をゴムハブ(弾性体)46の弾性力に抗してロータ44に吸着させる電磁コイル47と、アウターハブ48およびゴムハブ46を介してアーマチャ45と冷媒圧縮機7の回転軸50とを連結するインナーハブ49とから構成されている。
【0026】
冷媒圧縮機7の回転軸50には、電磁クラッチ8を介してエンジンEの動力が伝達され、回転軸50が回転する。この回転軸50には斜板51が一体に回転可能に連結され、この斜板51が回転することによりピストン52が軸方向に往復移動する。さらに、斜板51の傾斜角度(θ)の変化によりピストン52のストロークを変化させて、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量を可変するように構成されている。このため、斜板51は回転軸50に対して揺動可能に連結され、具体的には、球面状支持部51aにて斜板51が揺動可能に支持されている。
【0027】
斜板51の傾斜角度(θ)は、ピストン52の前後に作用する圧力、すなわち、ピストン52の背面に作用するクランク室53内の圧力、つまり制御圧力Pcと、ピストン52が往復移動するシリンダ54内の圧力(吐出圧力Pdおよび吸入圧力Ps)との釣り合いにより変化する。したがって、クランク室53内の制御圧力(Pc)を調整することにより、斜板51の傾斜角度(θ)を変化させることができる。
【0028】
冷媒圧縮機7のシリンダ54で圧縮されたガス冷媒は、吐出室55に吐出され、ここから吐出口(図示せず)を経てガス冷媒が吐出される。また、冷媒圧縮機7のシリンダ54には吸入室56を通して冷媒が吸入される。この吸入室56は、吸入口57を介してエバポレータ6の出口側に通じている。
そして、上記したクランク室53の制御圧力(Pc)は、吐出室55の吐出圧力(Pd)と吸入室56の吸入圧力(Ps)を利用して、電磁式容量制御弁9により変化させるように構成されている。
【0029】
以上により、電磁クラッチ8の電磁コイル47が通電状態(ON)のときには、電磁クラッチ8のアーマチャ45がロータ44に吸着してロータ44とアーマチャ45とが摩擦係合することにより、エンジンEの動力がベルトVおよび電磁クラッチ8を介して冷媒圧縮機7の回転軸50に伝達される。これにより、冷凍サイクル5が起動することによってエバポレータ6による空気冷却作用または空気加熱作用が行われる。また、電磁クラッチ8の電磁コイル47への通電が停止(OFF)のときには、電磁クラッチ8のアーマチャ45がロータ44より離れてロータ44とアーマチャ45との摩擦係合が遮断される。これにより、エンジンEの動力が冷媒圧縮機7の回転軸50に伝達されず、エバポレータ6による空気冷却作用または空気加熱作用が停止される。
【0030】
次に、本実施形態の電磁式容量制御弁9を図1ないし図4に基づいて説明する。この電磁式容量制御弁9のバルブボディ60内には、吐出室55に連通する吐出圧力室61と、吸入室56に連通する吸入圧力室62と、クランク室53に連通する制御圧力室63とが設けられている。そして、吐出圧力室61は、制御圧力室63に、弁体64により開度が調節される可変絞り65を介して連通している。本実施形態では、弁体64と可変絞り65とにより可変絞り機構を構成している。また、吸入圧力室62は、固定絞り66を介して制御圧力室63に連通している。これらの各圧力室の関係は、図4および図5に分かり易く示されている。
【0031】
また、吸入圧力室62の内部には、伸縮可能な材料からなるベローズ(圧力応動機構)67が配設されており、このベローズ67内には予め所定の圧力の内部圧力(Pb)が設定されており、この内部圧力(Pb)に対する吸入圧力(Ps)の変化により、ベローズ67が伸縮する。このベローズ67の伸縮によりロッド68を介して弁体64が変位するように構成されている。このベローズ67および弁体64には、電磁機構の電磁力も作用するように構成されている。
【0032】
すなわち、本実施形態の電磁式容量制御弁9の電磁機構は、電磁コイル69と、固定磁極部材70と、電磁コイル69の電磁力(吸引力)により固定磁極部材70の方向(ベローズ67が伸びる方向)に吸引される可動磁極部材(プランジャ)71と、この可動磁極部材71にバネ荷重(ロッド68側方向の付勢力)を作用させるコイルスプリング72とから構成されている。可動磁極部材71の中心部にはロッド73が連結され、このロッド73と弁体64とロッド68は一体に連結され、一体的に変位する。
【0033】
したがって、電磁式容量制御弁9は、エアコンECU10からの制御電流によって、図6のグラフに示したように、冷媒圧縮機7の吸入圧力(Ps)の設定値を変えることにより、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量を可変する吐出容量可変手段である。すなわち、電磁式容量制御弁9は、電磁コイル69に制御電流を加えることで可動磁極部材71およびベローズ67への外力を可変させる構造であり、吸入圧力(Ps)に対する弁体64の開度の関係を可変させることで、例えば実際のエバ後温度(TE)が目標エバ後温度(TEO)となるように制御する。
【0034】
次に、エアコンECU10を図7に基づいて説明する。ここで、図7は車両用空調装置の制御系を示した図である。空調ユニット1における各空調手段を制御するエアコンECU(暖房制御手段)10には、車室内前面に設けられたエアコン操作パネル(図示せず)上の各スイッチからの各スイッチ信号が入力される。また、エアコンECU10の内部には、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、各センサからの各センサ信号が図示しない入力回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータへ入力されるように構成されている。
【0035】
なお、エアコンECU10は、自動車のエンジンEの始動および停止を司るイグニッションスイッチ(キースイッチ)が投入(IG・ON)されたときに、自動車に搭載された車載電源であるバッテリ(図示せず)から直流電源が供給されると制御処理を開始するように構成されている。そして、エアコン操作パネル上には、空調モードを冷房運転モードと補助暖房運転モードと通常の暖房運転モードのいずれかに切り替えるモード切替スイッチ75、車室内の温度を所望の温度に設定する温度設定スイッチ(温度設定手段)76、冷凍サイクル5(冷媒圧縮機7の電磁クラッチ8)の起動または停止を指令するエアコンスイッチ77、および遠心式ファン20の送風量を切り替えるための風量切替レバー78等が設置されている。
【0036】
なお、冷房運転モードとは、通常の冷凍サイクル回路31で冷凍サイクル5のみを運転するクーラモードの事である。また、通常の暖房運転モードとは、温水弁23を開弁し、温水式暖房装置のみで車室内を暖房するヒータモードである。そして、補助暖房運転モードとは、温水弁23を開弁すると共に、温水式暖房装置の暖房能力を補助するために、ホットガスヒータ回路32で冷凍サイクル5を運転するヒータモードの事である。ここで、モード切替スイッチ75によって、通常の冷凍サイクル回路31で冷凍サイクル5を運転し、温水弁23を開弁して温水式暖房装置で車室内を除湿暖房する除湿運転モードに切り替えるようにしても良い。
【0037】
上記のうち、風量切替レバー78は、OFF、AUTO、ME1、ME2、HIのレバー位置を持つ。レバー位置がOFFの場合には、遠心式送風機3のブロワモータ19をOFFする指令を出し、レバー位置がAUTOの場合には、ブロワモータ19のブロワ制御電圧を0段階(OFF)から32段階(HI)まで連続的または段階的に自動コントロールするように指令を出す。また、レバー位置がME1、ME2およびHIの場合には、それぞれブロワモータ19のブロワ制御電圧を最小値(最小風量)、中間値1(中間風量1)、中間値2(中間風量2)および最大値(最大風量)に固定するように指令を出す。
【0038】
そして、エアコンECU10には、車室内の空気温度(以下内気温度と言う)を検出する内気温度センサ(内気温度検出手段)81と、車室外の空気温度(以下外気温度と言う)を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)82と、車室内に入射する日射量を検出する日射センサ(日射量検出手段)83と、エバポレータ6を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するエバ後温度センサ(エバ後温度検出手段)84と、温水ヒータ4に流入する冷却水温度を検出する冷却水温度センサ(冷却水温度検出手段)85と、冷凍サイクル5の高圧圧力(吐出圧力:Pd)を検出する冷媒圧力センサ(高圧圧力検出手段)86とからの各センサ信号が入力される。なお、上記の各スイッチや各センサは、自動車の車室内を空調するのに必要な空調環境因子を検出するものである。
【0039】
〔第1実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のエアコンECU10によるブロワ制御電圧制御を図1ないし図8に基づいて簡単に説明する。ここで、図8はエアコンECU10によるブロワ遅動制御方法を示したフローチャートである。
【0040】
イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に直流電源が供給されると、図8のルーチンの実行が開始される。このとき、先ず、データ処理用メモリ(RAM)の記憶内容等を初期化する(ステップS1)。このステップS1の処理は、エアコンECU10の起動時のみ行われる。
次に、各種データをデータ処理用メモリに読み込む。すなわち、モード切替スイッチ75の設定位置、風量切替レバー78のレバー位置や冷却水温度センサ85にて検出した冷却水温度を入力する(冷却水温度検出手段:ステップS2)。
【0041】
次に、風量切替レバー78のレバー位置がAUTOであるか否かを判定する(ステップS3)。この判定結果がNOの場合には、風量切替レバー78のレバー位置に応じたブロワ制御電圧に固定する(ステップS4)。その後に、図8のルーチンを抜ける。
また、ステップS3の判定結果がYESの場合には、補助暖房運転モードまたは通常の暖房運転モードが選択されているか否かを判定する。具体的には、目標吹出温度(TAO)が所定温度以上であるか否か、あるいはモード切替スイッチ75により補助暖房運転モードに設定されているか否かを判定する(ステップS5)。この判定結果がNOの場合には、通常のブロワ制御を行う。例えば目標吹出温度(TAO)に対応したブロワ制御電圧に設定する(ステップS6)。その後に、図8のルーチンを抜ける。
【0042】
また、ステップS5の判定結果がYESの場合には、補助暖房運転モードまたは通常の暖房運転モードの起動時であるか否かを判定する。すなわち、エンジンEを始動してから所定時間(例えば10分間)以内であるか否かを判定する(ステップS7)。この判定結果がNOの場合には、ステップS6の制御処理に進む。
また、ステップS7の判定結果がYESの場合には、冷却水温度センサ85にて検出した冷却水温度(TW)が所定冷却水温度(例えば40℃)TWa以上であるか否かを判定する(ステップS8)。この判定結果がNOの場合には、ブロワモータ19をOFFする(ステップS9)。その後に、図8のルーチンを抜ける。
【0043】
また、ステップS8の判定結果がYESの場合には、暖房初期ブロワ制御を行う。すなわち、予め決められたブロワ遅動特性図(図示せず)に対応したブロワ制御電圧に設定する(ステップS10)。その後に、図8のルーチンを抜ける。具体的には、補助暖房運転または通常の暖房運転を起動してから第1所定時間(例えば8秒間〜30秒間)が経過するまでブロワモータ19をOFFし、第1所定時間が経過すると、風量モードがLoモードとなるようにブロワ制御電圧を制御する。そして、風量モードをLoモードにしてから第2所定時間(例えば2秒間〜30秒間)が経過したら、風量モードがHIモードとなるようにLoモードより連続的または段階的にブロワ制御電圧を増大させる。
【0044】
次に、本実施形態のエアコンECU10による空調モード制御を図1ないし図9に基づいて簡単に説明する。ここで、図9はエアコンECU10による吐出容量制御方法を示したフローチャートである。
【0045】
イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に直流電源が供給されると、図9のルーチンの実行が開始される。このとき、先ず、データ処理用メモリ(RAM)の記憶内容等を初期化する(ステップS11)。このステップS11の処理は、エアコンECU10の起動時のみ行われる。
次に、各種データをデータ処理用メモリに読み込む。すなわち、図7に示した各種スイッチからのスイッチ信号および各種センサからのセンサ信号を入力する(冷却水温度検出手段、高圧圧力検出手段、エバ後温度検出手段:ステップS12)。
【0046】
次に、予めROMに記憶された下記の数1の式に基づいて、車室内へ吹き出す空気の目標吹出温度(TAO)を算出する(目標吹出温度決定手段:ステップS13)。
【数1】
TAO=Kset×Tset−KR×TR−KAM×TAM−KS×TS+Cここで、Tsetは温度設定スイッチ76にて設定した設定温度で、TRは内気温度センサ81にて検出した内気温度で、TAMは外気温度センサ82にて検出した外気温度で、TSは日射センサ83にて検出した日射量である。また、Kset、KR、KAM、KSはゲインで、Cが補正用の定数である。
【0047】
次に、補助暖房運転モードが選択されているか否かを判定する。具体的には、目標吹出温度(TAO)が所定温度以上であるか否か、あるいはモード切替スイッチ75により補助暖房運転モードに設定されているか否かを判定する(ステップS14)。この判定結果がNOの場合には、電磁クラッチ8の電磁コイル47をONする(ステップS15)。次に、第1電磁弁33を開弁し、第2電磁弁34を閉弁して、通常の冷凍サイクル回路31にて冷凍サイクル5を運転する(ステップS16)。
【0048】
次に、目標吹出温度(TAO)に基づいて、冷房熱負荷または暖房熱負荷を判定し、この冷房熱負荷または暖房熱負荷から目標エバ後温度(TEO)を決定する。具体的には、目標吹出温度(TAO)が高くなる程、目標エバ後温度(TEO)が高くなるように算出する(ステップS17)。
次に、エバ後温度センサ84にて検出した実際のエバ後温度(TE)が、目標エバ後温度(TEO)に等しくなるように冷媒圧縮機7の容量制御を行う。具体的には、電磁式容量制御弁9の電磁コイル69への制御電流を制御する(ステップS18)。その後に、図9のルーチンを抜ける。
【0049】
ステップS14の判定結果がYESの場合には、電磁クラッチ8の電磁コイル47をONする(ステップS19)。なお、このとき、エアミックスドア24は最大暖房運転位置(MAX・HOT位置)に制御する。次に、冷媒圧縮機7が起動した時であるか否かを判定する。具体的には、冷媒圧縮機7が起動してから所定時間(例えば10秒間〜10分間)以内であるか否かを判定する(ステップS20)。この判定結果がNOの場合には、第1電磁弁33を閉弁し、第2電磁弁34を開弁して、ホットガスヒータ回路32にて冷凍サイクル5を運転する(ステップS21)。その後に、ステップS17の制御処理に進む。
【0050】
なお、ステップS21とステップS20との間に、冷却水温度センサ85にて検出した冷却水温度(TW)が所定冷却水温度(例えば75℃)TWb以上であるか否かを判定する判定を入れて、この判定結果がNOの場合には、ステップS21の制御処理を行い、その判定結果がYESの場合には、冷媒圧縮機7を停止し温水ヒータ4とエアミックスドア24のドア開度制御とによる吹出温度コントロールを行うようにしても良い。
【0051】
また、内気温度センサ81にて検出した内気温度(TR)または外気温度センサ82にて検出した外気温度(TAM)が所定温度(例えば0℃)Tb以下であるか否かを判定する(ステップS22)。この判定結果がNOの場合には、ステップS21の制御処理に進む。
また、ステップS22の判定結果がYESの場合には、冷媒圧力センサ86にて検出した冷凍サイクル5の高圧圧力(冷媒圧縮機7の吐出圧力:Pd)が所定圧力(例えば2kg/cm2 G)Pda以上に増加しているか否かを判定する(ステップS23)。この判定結果がYESの場合には、ステップS21の制御処理に進む。
【0052】
また、ステップS23の判定結果がNOの場合には、冷媒圧縮機7を起動してから所定時間(例えば10秒間)Taが経過しているか否かを判定する(ステップS24)。この判定結果がYESの場合には、ステップS21の制御処理に進む。
また、ステップS24の判定結果がNOの場合には、第1電磁弁33および第2電磁弁34を閉弁する(ステップS25)。その後に、ステップS17の制御処理に進む。
なお、図8のフローチャートおよび図9のフローチャートの各制御処理は、他のエアミックス制御(吹出温度コントロール)、吸込口制御および吹出口制御と合わせて交互に繰り返して実行される。
【0053】
〔第1実施形態の作用〕
次に、本実施形態の車両用空調装置1の作用を図1ないし図10に基づいて簡単に説明する。ここで、図4および図5は電磁式容量制御弁の作動状態および冷媒圧縮機の作動状態を示した図である。なお、図4および図5では、電磁式容量制御弁の各部の配置状態は図示の簡略化のために図3とは異なっている。
【0054】
図4は冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量が大きくなっている状態を示しており、冷房熱負荷の増大により吸入圧力(Ps)がベローズ67の内部圧力Pbより上昇すると、ベローズ67が収縮するので、ロッド68、73が図4(a)において矢印▲1▼方向へ移動し、これにより、弁体64が同方向へ変位して可変絞り65の開度を減少させる。したがって、吐出圧力室61と制御圧力室63との間の圧力損失が増大して、制御圧力室63内の制御圧力(Pc)が低下する。
【0055】
この制御圧力(Pc)の低下によりクランク室53の圧力が低下して、ピストン52の背圧が低下するので、図4(b)の矢印▲2▼に示すように、斜板51が傾いて、斜板51の傾斜角度(θ)が増大する。その結果、ピストン52のストロークが増大して冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量が増大する。これにより、冷凍サイクル5中を循環する冷媒流量が増加して、エバポレータ6内に流入する冷媒流量が増え、エバポレータ6の冷房能力が増大するので、吸入圧力(Ps)が次第に低下する。
【0056】
そして、吸入圧力(Ps)が逆にベローズ67の内部圧力(Pb)よりも低下すると、ベローズ67が伸長するので、ロッド68、73が図5(a)において矢印▲3▼方向へ移動し、これにより、弁体64が同方向へ変位して可変絞り65の開度を増加させる。したがって、吐出圧力室61と制御圧力室63との間の圧力損失が減少して、制御圧力室63内の制御圧力(Pc)が上昇する。
【0057】
この制御圧力(Pc)の上昇によりクランク室53の圧力が上昇すると、図5(b)の矢印▲4▼に示すように、斜板51が立って、斜板51の傾斜角度(θ)が減少するので、ピストン52のストロークが減少して冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量が減少する。これにより、冷凍サイクル5中を循環する冷媒流量が減少して、エバポレータ6内に流入する冷媒流量が減り、エバポレータ6の冷房能力が減少するので、吸入圧力(Ps)が次第に上昇する。
【0058】
このように、吸入圧力(Ps)の変化に対応してベローズ67が伸縮することにより、制御圧力(Pc)を調整して冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量を可変制御するものにおいて、電磁機構部は、ベローズ67の内部圧力(Pb)による吸入圧力(Ps)の設定値を可変するものである。電磁コイル69の電磁力の方向は、ベローズ67が伸長する方向であり、したがって、電磁コイル69の電磁力は弁体64に対して可変絞り65の開度を増加させる方向に作用する。
【0059】
一方、電磁コイル69の電磁力は、電磁コイル69に流れる制御電流(In)に比例するので、この制御電流(In)が増加するにつれて、可変絞り65の開度を増加させて、制御圧力(Pc)を増大させ、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量を減少させる。したがって、図6に示したように、制御電流(In)の増加とともに吸入圧力(Ps)の設定値が上昇することになる。
【0060】
ここで、温水ヒータ4の暖房能力を補助するために、冷凍サイクル5をホットガスヒータ回路32に切り替えて使用する場合には、電磁コイル69に流す制御電流値を0(A)に設定し、吸入圧力(Ps)の設定値を例えば−1kg/cm2 Gとすることで、電磁式容量制御弁9を図4(a)の作動状態にして使うようにしている。
【0061】
しかし、このように制御圧力(Pc)を最も下がるように制御しても、ホットガスヒータ回路32を使うような外気温度が例えば−10℃以下の極寒領域では、図10のタイムチャートに破線で示したように、冷媒の飽和圧力が1kg/cm2 G以下となり、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される吐出容量を大きくする要因である(冷凍サイクル5の高圧圧力と低圧圧力との)高低圧差がとれないため、いつまでたっても吐出容量が大きくならない状態となる。
【0062】
このため、本実施形態のように、ヒートモードの立ち上がり時に、車室内への冷風の吹き出しを防止する目的で、エンジンEの冷却水温度(TW)が所定温度(例えば40℃)Ta以上に上昇するまで、ブロワモータ19をOFFしておく水温遅動制御を行う車両用空調装置の場合に、排熱量の少ないエンジンを搭載した際に、外気温度(TAM)が−30℃以下の極寒領域では冷却水温度(TW)が所定温度(例えば40℃)TWa以上に上昇せず、いつまでたっても遠心式ファン20が回らず、車室内の暖房ができなくなってしまう。
【0063】
そこで、温水式暖房装置の温水ヒータ4の暖房能力を補助する補助暖房運転モードの起動時、すなわち、ホットガスヒータ回路32にて冷凍サイクル5を運転する際の冷媒圧縮機7の起動時に、第1、第2電磁弁33、34を両方とも閉弁し、冷凍サイクル5の高圧圧力、つまり冷媒圧縮機7の吐出口の吐出圧力(Pd)を2kg/cm2 G以上に上げ易くすることにより、冷媒圧縮機7の吐出容量を大きくする。その後に、第2電磁弁34を開弁してホットガスヒータ回路32を構成する。その冷媒圧縮機7の吐出圧力(Pd)および吸入圧力(Ps)の変化状況を、図10のタイムチャートに実線で示した。
【0064】
したがって、第2電磁弁34を開弁したままでは、吐出圧力(Pd)と吸入圧力(Ps)との高低圧差がなく、吐出容量が最小のままであるが、冷媒圧縮機7を起動した際に第2電磁弁34を所定条件を満足するまで一旦閉じておくことで、吐出圧力(Pd)が急上昇することで冷媒圧縮機7の吐出容量が大きくなることが分かる。
【0065】
ここで、温水式暖房装置の温水ヒータ4の暖房能力を補助する補助暖房運転モードの起動時、すなわち、ホットガスヒータ回路32にて冷凍サイクル5を運転する際の冷媒圧縮機7の起動時に、第2電磁弁34を閉弁しておく条件(所定条件)としては、例えば冷媒圧力センサ86にて検出する冷凍サイクル5の高圧圧力(吐出圧力)が2kg/cm2 Gよりも低下している場合、あるいはエバポレータ6に吸い込まれる空気の吸込温度(エバ吸込温度)が0℃以下の場合等である。なお、エバ吸込温度が0℃以下とは、吸込口モードが内気循環モードの時、内気温度センサ81にて検出した内気温度(TR)が0℃以下の場合であり、吸込口モードが外気導入モードの時、外気温度センサ82にて検出した外気温度(TAM)が0℃以下の場合である。
【0066】
また、補助暖房運転モードの起動後、すなわち、ホットガスヒータ回路32にて冷凍サイクル5を運転する際の冷媒圧縮機7の起動後に第2電磁弁34を開弁する条件(所定条件)は、例えば冷凍サイクル5の高圧圧力が2kg/cm2 G以上に上昇した場合、あるいは冷媒圧縮機7の起動後10秒間程度経過した後の場合等である。
【0067】
〔第1実施形態の効果〕
以上のように、本実施形態の空調ユニット1は、補助暖房運転モードの起動時に、仮に外気温度(TAM)が0℃以下(特には−20℃以下)であっても、冷媒圧縮機7を起動してから所定条件を満足するまで第2電磁弁34を閉弁することにより、冷媒圧縮機7の吐出圧力(Pd)を高くすることができるので、冷凍サイクル5の高低圧差を大きくとることができる。
【0068】
それによって、本実施形態のような外部可変容量型のコンプレッサを冷凍サイクル5に組み込んだ場合でも、冷媒圧縮機7の吐出容量を大きくすることができるので、エバポレータ6に充分な流量の冷媒を流入させることができる。これにより、仮に外気温度(TAM)が0℃以下であっても、エバポレータ6の暖房能力を向上できるので、本実施形態の冷凍サイクル5では、温水ヒータ4の暖房能力を補助する補助暖房性能を充分発揮することができる。
【0069】
そして、本実施形態の空調ユニット1は、補助暖房運転モードの起動時に、エンジンEの始動直後にエバポレータ6での放熱温度を上昇させることができるので、空調ダクト2内においてエバポレータ6の近傍に設置された温水ヒータ4の表面温度が上昇し、温水ヒータ4内を還流する冷却水の温度の立ち上がりが早くなる。また、補助暖房運転モード時に電磁クラッチ8を介してエンジンEにより冷媒圧縮機7をベルト駆動しているので、冷媒圧縮機7がエンジンEの駆動負荷を増加させることになる。それによって、エンジンの排熱量が大きくなるので、冷却水循環回路22中を還流する冷却水の温度が素早く立ち上がる。
それらにより、冷却水の温度が所定温度(例えば40℃)Ta以上に素早く上昇するので、ブロワ遅動制御を行う場合でも、遠心式ファン20がすぐに回りだし、車室内を迅速に暖房することができる。
【0070】
〔第2実施形態〕
図11ないし図13は本発明の第2実施形態を示したもので、図11は車両用空調装置の冷凍サイクルを示した図で、図12は冷凍サイクルに組み込まれる可変絞り弁を示した図で、図13は冷凍サイクルの高圧圧力に対する可変絞り弁の開度を示したグラフである。
【0071】
本実施形態の冷凍サイクル5には、第1実施形態の固定絞り39を、可変絞り弁27に変更している。この可変絞り弁27は、本発明の冷媒通路絞り手段に相当するもので、第2電磁弁34からエバポレータ6へ冷媒を導く冷媒通路に連通する連通路90の途中に絞り孔91が形成された弁ハウジング92と、この弁ハウジング92内に往復変位可能に配設されたボール形状の弁体93と、この弁体93を作動棒94およびストッパ95を介して駆動するダイヤフラム96と、調節ねじ97により弁体93の開弁圧力が調節される調節スプリング98とから構成されている。
【0072】
上記のうち、弁体93は、絞り孔91の開度を調節するもので、図示下部に調節スプリング98が当接するバネ座99を設けている。ダイヤフラム96は、本発明の弁体駆動手段に相当するもので、ハウジング100内に収容されている。そして、ダイヤフラム96とダウジング100とで囲まれた圧力室101内には、冷凍サイクル5の高圧圧力が作用する。
【0073】
本実施形態の可変絞り弁27は、上記の構成によって、圧力室101内に冷凍サイクル5の高圧圧力が導かれており、図13のグラフに示したように、高圧圧力が2kg/cm2 G以下で全閉し、高圧圧力の上昇と共に弁開度が大きくなる弁特性とすることで、補助暖房運転モードの起動時に、仮に外気温度(TAM)が−20℃以下であっても、冷媒圧縮機7の吐出容量を増大させることができる。
【0074】
〔第3実施形態〕
図14は本発明の第3実施形態を示したもので、冷凍サイクルに組み込まれる差圧弁を示した図である。
【0075】
本実施形態では、第1実施形態のホットガスヒータ回路32において冷媒圧縮機7の吐出口から固定絞り39の入口までの冷媒通路の途中に、差圧弁28を設置している。この差圧弁28は、バルブボディー102と、このバルブボディー102内を往復変位可能に配設されたバルブ103と、調節ねじ104によりバルブ103の開弁圧力が調節される調節スプリング105とから構成されている。なお、バルブ103の外周面と絞り孔106の内周面との間には、冷媒通路107が形成されている。また、バルブ103には、鉤状のストッパ108が形成されている。そして、バルブ103の外周には、Oリング109が装着されている。
【0076】
本実施形態の差圧弁28は、冷媒圧縮機7の吐出口から固定絞り39の入口までの冷媒通路の途中に設置することで、補助暖房運転モードの起動時は絞り孔106を全閉し、冷媒圧縮機7の吐出容量を増大させ、バルブ103の前後差圧が大きくなった際、つまりバルブ103の開弁圧力(例えば2kg/cm2 G)よりも高圧圧力が上昇した際に、バルブ103が開き、冷凍サイクル5にホットガスヒータ回路32を形成する。
【0077】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、本発明を、ディーゼルエンジン(エンジンE)を搭載した車両の車室内を冷暖房する空調ユニット1を備えた車両用空調装置に適用した例を示したが、本発明を、走行用モータと走行用エンジンとを搭載したハイブリッド自動車の車室内を冷暖房する空調ユニットを備えた車両用空調装置に適用しても良い。また、直接噴射式のガソリンエンジン等の高効率で排熱量の少ない各種エンジンを搭載した車両の車室内を冷暖房する空調ユニット1を備えた車両用空調装置に適用しても良い。
【0078】
本実施形態では、空調ダクト2内に温水ヒータ4とエバポレータ6とを収容した空調ユニット1の例を示したが、空調ダクト2内にエバポレータ6のみを収容した空調ユニットを適用しても良い。また、本実施形態では、エアミックス温度コントロール方式の空調ユニット1を示したが、リヒート式温度コントロール方式の空調ユニットを適用しても良い。
【0079】
本実施形態では、外部可変容量型のコンプレッサを、冷媒圧縮機7、電磁クラッチ8および電磁式容量制御弁9等から構成したが、外部可変容量型のコンプレッサを、電磁クラッチ8等のクラッチ手段を設けることなく、冷媒圧縮機7および電磁式容量制御弁9等から構成しても良い。この場合には、内燃機関により冷媒圧縮機7を直接駆動させるようにする。
【0080】
本実施形態では、補助暖房運転モードの起動時に、冷媒圧縮機7を起動してから所定条件を満足するまでホットガスヒータ回路32を全閉し、その所定条件を満足したらホットガスヒータ回路32を形成するように各種弁装置を開弁するようにしているが、補助暖房運転モードの起動時に、冷媒圧縮機7を起動してから所定条件を満足するまでホットガスヒータ回路32を構成する冷媒通路の通路断面積を通常の運転時よりも絞る(全閉しない)ようにしても良い。
【0081】
本実施形態では、冷媒圧縮機7の吸入口に吸入される冷媒の吸入圧力が高くなると、冷媒圧縮機7の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を大きくする電磁式容量制御弁9を備えた外部可変容量型のコンプレッサを使用した例を示したが、冷媒圧縮機の吸入口に吸入される冷媒の吸入圧力が高くなると、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を小さくする吐出容量可変手段を備えた可変容量型のコンプレッサを使用しても良い。また、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力が高くなると、冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を小さくする吐出容量可変手段を備えた可変容量型のコンプレッサを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の空調ユニットを示した概略図である(第1実施形態)。
【図2】車両用空調装置の冷凍サイクルを示した構成図である(第1実施形態)。
【図3】外部可変容量型のコンプレッサを示した断面図である(第1実施形態)。
【図4】(a)は電磁式容量制御弁の作動状態を示した説明図で、(b)は冷媒圧縮機の作動状態を示した説明図である(第1実施形態)。
【図5】(a)は電磁式容量制御弁の作動状態を示した説明図で、(b)は冷媒圧縮機の作動状態を示した説明図である(第1実施形態)。
【図6】電磁式容量制御弁への制御電流と吸入圧力の設定値との関係を示したグラフである(第1実施形態)。
【図7】車両用空調装置の制御系を示したブロック図である(第1実施形態)。
【図8】エアコンECUによるブロワ遅動制御方法を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図9】エアコンECUによる吐出容量制御方法を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図10】冷媒圧縮機の吸入圧力および吐出圧力を示したタイムチャートである(第1実施形態)。
【図11】車両用空調装置の冷凍サイクルを示した構成図である(第2実施形態)。
【図12】可変絞り弁を示した断面図である(第2実施形態)。
【図13】冷凍サイクルの高圧圧力に対する可変絞り弁の開度を示したグラフである(第2実施形態)。
【図14】差圧弁を示した断面図である(第3実施形態)。
【符号の説明】
1 空調ユニット
2 空調ダクト
3 遠心式送風機
4 温水ヒータ(第2加熱用熱交換器)
5 冷凍サイクル
6 エバポレータ(冷媒蒸発器、第1加熱用熱交換器)
7 冷媒圧縮機
8 電磁クラッチ
9 電磁式容量制御弁(吐出容量可変手段)
10 エアコンECU(空調制御装置)
27 可変絞り弁(冷媒通路絞り手段)
28 差圧弁(冷媒通路絞り手段)
31 通常の冷凍サイクル回路(第1冷媒循環回路)
32 ホットガスヒータ回路(冷媒循環回路、第2冷媒循環回路)
33 第1電磁弁(循環回路切替手段)
34 第2電磁弁(冷媒通路絞り手段、開閉弁、循環回路切替手段)
35 コンデンサ(冷媒凝縮器)
37 膨張弁(第1減圧装置)
39 固定絞り(第2減圧装置)
57 吸入口
85 冷却水温度センサ(冷却水温度検出手段)
86 冷媒圧力センサ(高圧圧力検出手段)
91 絞り孔
93 弁体
96 ダイヤフラム(弁体駆動手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a refrigeration cycle for heating a room, and in particular, high-temperature and high-pressure gas refrigerant discharged from a refrigerant compressor is led to a refrigerant evaporator, and the air flowing in the air conditioning duct is heated by the refrigerant evaporator. The present invention relates to a vehicle air conditioner equipped with a refrigeration cycle that heats the passenger compartment.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a heating device for a vehicle, a hot water heating device that heats the air flowing in the air conditioning duct by heating the cooling water for cooling the engine to the hot water heater in the air conditioning duct and heats the air flowing in the air conditioning duct with the hot water heater. Is common. However, such a hot water heating apparatus has a remarkable heating capacity when the engine is started and the hot water heating apparatus is started when the outside air temperature is low and the cooling water temperature is low, that is, when the hot water heating apparatus starts up. There is a problem of shortage.
[0003]
In order to solve the above problems, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-223357, the high-temperature and high-pressure gas refrigerant (hot gas) discharged from the discharge port of the compressor of the refrigeration cycle is evaporated through the decompression device. A vehicle air conditioner equipped with a refrigeration cycle (auxiliary heating device) that assists the heating capacity of the hot water heater by heating the air flowing through the air conditioning duct with the refrigerant evaporator is proposed. ing.
[0004]
Further, in order to perform capacity control and pressure control without frequently turning the compressor on and off, it is conceivable to incorporate a variable displacement compressor into the above-described refrigeration cycle (conventional technology).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional technology, the variable displacement compressor is configured such that the lower the suction pressure sucked from the suction port, the smaller the discharge capacity discharged from the discharge port. If the heating heat load is large at the start of the heating operation, that is, if the suction temperature of the air sucked into the evaporator is below a predetermined temperature (for example, 0 ° C.), this is a factor that increases the discharge capacity of the compressor. Since the difference between the high pressure and the low pressure in the refrigeration cycle is not so great, the discharge capacity of the compressor does not increase indefinitely.
Thereby, since the flow volume of the high temperature refrigerant | coolant which flows in in an evaporator is small, the problem that the auxiliary | assistant heating performance which assists the heating capability of a hot water heater cannot fully be exhibited arises.
[0006]
Further, conventionally, at the time of starting the heating operation, for the purpose of preventing the blowing of cold air from the outlet, the control is made to stop the blower until the temperature of the cooling water for cooling the engine rises to, for example, 40 ° C. or more. (Blower water temperature delay control) is performed. In the case of such a vehicle air conditioner, in a vehicle equipped with an engine with a small amount of exhaust heat, the temperature of the cooling water does not rise to, for example, 40 ° C. or more during an extremely cold outside air temperature of −30 ° C. or less. Does not move and the vehicle interior cannot be heated.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
An object of the present invention is to reduce the discharge pressure of the refrigerant compressor by reducing the cross-sectional area of the refrigerant passage from the discharge port of the refrigerant compressor to the inlet of the refrigerant evaporator at the start of the heating operation for operating the refrigerant circulation circuit. An object of the present invention is to provide a refrigeration cycle that can be increased to increase the discharge capacity discharged from the refrigerant compressor. Further, the present invention provides a vehicle air conditioner capable of heating a passenger compartment by quickly raising the temperature of cooling water to a predetermined value or more even in extreme cold.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Claims 1 to 3 According to the invention described in The refrigerant passage restricting means is provided in the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit from between the outlet of the refrigerant compressor and the inlet of the refrigerant condenser to between the outlet of the expansion valve and the inlet of the refrigerant evaporator. is set up. And second At the start of heating operation that operates the refrigerant circuit, In the second refrigerant circulation circuit By reducing the passage cross-sectional area of the refrigerant passage from the outlet of the refrigerant compressor to the inlet of the refrigerant evaporator by the refrigerant passage restricting means, the discharge pressure of the refrigerant discharged from the outlet of the refrigerant compressor can be increased. Therefore, a large difference between the high pressure and the low pressure of the refrigeration cycle can be taken. In addition, after starting the refrigerant compressor, Configure the second refrigerant circulation circuit By opening the refrigerant passage by the refrigerant passage constricting means, the high-temperature and high-pressure gas refrigerant (hot gas) discharged from the discharge port of the refrigerant compressor is led to the refrigerant evaporator, and the air is turned into hot gas in the refrigerant evaporator. Heated by. As a result, even when a variable capacity compressor is incorporated in the refrigeration cycle, the discharge capacity of the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor can be increased, so that a sufficient amount of refrigerant flows into the refrigerant evaporator. The heating performance can be sufficiently exhibited.
[0009]
[0010]
[0011]
[0012]
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Configuration of First Embodiment]
1 to 10 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 shows an air conditioning unit of a vehicle air conditioner. FIG. 2 shows a refrigeration cycle of the vehicle air conditioner. is there.
[0014]
The vehicle air conditioner according to this embodiment includes air conditioning units (air conditioner units) 1 for air conditioning a vehicle interior of a vehicle equipped with a diesel engine (hereinafter referred to as an engine) that is an internal combustion engine that is a main heat source for heating. An auto air conditioner for a vehicle configured to control an actuator) by an air conditioning control device (hereinafter referred to as an air conditioner ECU) 10.
[0015]
The air conditioning unit 1 includes an
[0016]
The inside / outside
[0017]
Next, a
[0018]
Here, the engine E, the
[0019]
Next, an
[0020]
In the normal
In addition, the hot
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
Next, the external variable displacement compressor of this embodiment will be briefly described with reference to FIGS. Here, FIG. 3 is a diagram showing an external variable displacement compressor.
[0024]
The external variable displacement compressor is a well-known wobble type that can change its discharge capacity, for example, a
[0025]
The
[0026]
The power of the engine E is transmitted to the
[0027]
The inclination angle (θ) of the
[0028]
The gas refrigerant compressed by the
The control pressure (Pc) of the
[0029]
As described above, when the
[0030]
Next, the electromagnetic
[0031]
In addition, a bellows (pressure responsive mechanism) 67 made of a stretchable material is disposed inside the
[0032]
That is, the electromagnetic mechanism of the electromagnetic
[0033]
Therefore, the electromagnetic
[0034]
Next, the
[0035]
The
[0036]
The cooling operation mode is a cooler mode in which only the
[0037]
Among the above, the air
[0038]
The
[0039]
[Control Method of First Embodiment]
Next, blower control voltage control by the
[0040]
When the ignition switch is turned on and DC power is supplied to the
Next, various data are read into the data processing memory. That is, the setting position of the mode changeover switch 75, the lever position of the air
[0041]
Next, it is determined whether or not the lever position of the air
Moreover, when the determination result of step S3 is YES, it is determined whether auxiliary heating operation mode or normal heating operation mode is selected. Specifically, it is determined whether or not the target outlet temperature (TAO) is equal to or higher than a predetermined temperature, or whether or not the auxiliary heating operation mode is set by the mode changeover switch 75 (step S5). When this determination result is NO, normal blower control is performed. For example, the blower control voltage corresponding to the target blowing temperature (TAO) is set (step S6). Thereafter, the routine of FIG. 8 is exited.
[0042]
Moreover, when the determination result of step S5 is YES, it is determined whether it is at the time of starting of auxiliary heating operation mode or normal heating operation mode. That is, it is determined whether or not it is within a predetermined time (for example, 10 minutes) after the engine E is started (step S7). If this determination is NO, the process proceeds to step S6.
If the determination result in step S7 is YES, it is determined whether or not the cooling water temperature (TW) detected by the cooling
[0043]
Moreover, when the determination result of step S8 is YES, heating initial blower control is performed. That is, a blower control voltage corresponding to a predetermined blower delay characteristic diagram (not shown) is set (step S10). Thereafter, the routine of FIG. 8 is exited. Specifically, the
[0044]
Next, air conditioning mode control by the
[0045]
When the ignition switch is turned on and DC power is supplied to the
Next, various data are read into the data processing memory. That is, switch signals from various switches and sensor signals from various sensors shown in FIG. 7 are input (cooling water temperature detection means, high pressure detection means, post-evaporation temperature detection means: step S12).
[0046]
Next, a target blowing temperature (TAO) of the air blown into the passenger compartment is calculated based on the following formula 1 stored in advance in the ROM (target blowing temperature determining means: step S13).
[Expression 1]
TAO = Kset × Tset−KR × TR−KAM × TAM−KS × TS + C where Tset is the set temperature set by the
[0047]
Next, it is determined whether or not the auxiliary heating operation mode is selected. Specifically, it is determined whether or not the target outlet temperature (TAO) is equal to or higher than a predetermined temperature, or whether or not the auxiliary heating operation mode is set by the mode switch 75 (step S14). If this determination is NO, the
[0048]
Next, based on the target outlet temperature (TAO), the cooling heat load or the heating heat load is determined, and the target post-evaporation temperature (TEO) is determined from the cooling heat load or the heating heat load. Specifically, the target post-evaporation temperature (TEO) is calculated to be higher as the target outlet temperature (TAO) is higher (step S17).
Next, the capacity control of the
[0049]
If the decision result in the step S14 is YES, the
[0050]
A determination is made between step S21 and step S20 to determine whether or not the cooling water temperature (TW) detected by the cooling
[0051]
Further, it is determined whether or not the inside air temperature (TR) detected by the inside
If the determination result in step S22 is YES, the high pressure of the refrigeration cycle 5 (discharge pressure of the refrigerant compressor 7: Pd) detected by the
[0052]
If the determination result in step S23 is NO, it is determined whether a predetermined time (for example, 10 seconds) has elapsed since the
If the determination result in step S24 is NO, the first
Note that the control processes of the flowchart of FIG. 8 and the flowchart of FIG. 9 are repeatedly executed alternately with other air mix control (blowout temperature control), suction port control, and blowout port control.
[0053]
[Operation of First Embodiment]
Next, the effect | action of the vehicle air conditioner 1 of this embodiment is demonstrated easily based on FIG. 1 thru | or FIG. Here, FIG. 4 and FIG. 5 are diagrams showing the operating state of the electromagnetic capacity control valve and the operating state of the refrigerant compressor. 4 and 5, the arrangement state of each part of the electromagnetic capacity control valve is different from that in FIG. 3 for simplification of illustration.
[0054]
FIG. 4 shows a state in which the discharge capacity discharged from the discharge port of the
[0055]
As the control pressure (Pc) decreases, the pressure in the
[0056]
When the suction pressure (Ps) is lower than the internal pressure (Pb) of the
[0057]
When the pressure in the
[0058]
In this way, the
[0059]
On the other hand, the electromagnetic force of the
[0060]
Here, when the
[0061]
However, even if the control pressure (Pc) is controlled to be the lowest in this way, in the extremely cold region where the outside air temperature using the hot
[0062]
Therefore, as in this embodiment, the cooling water temperature (TW) of the engine E rises to a predetermined temperature (for example, 40 ° C.) Ta or more for the purpose of preventing the blowing of cold air into the passenger compartment at the start of the heat mode. In the case of a vehicle air conditioner that performs slow water temperature control that keeps the
[0063]
Therefore, when the auxiliary heating operation mode for assisting the heating capacity of the
[0064]
Therefore, when the second
[0065]
Here, when starting the auxiliary heating operation mode for assisting the heating capacity of the
[0066]
The condition (predetermined condition) for opening the second
[0067]
[Effects of First Embodiment]
As described above, the air conditioning unit 1 of the present embodiment allows the
[0068]
As a result, even when an external variable capacity compressor as in this embodiment is incorporated in the
[0069]
And the air conditioning unit 1 of this embodiment can raise the thermal radiation temperature in the
As a result, the temperature of the cooling water quickly rises to a predetermined temperature (for example, 40 ° C.) Ta or higher, so that even when performing blower delay control, the
[0070]
[Second Embodiment]
11 to 13 show a second embodiment of the present invention. FIG. 11 shows a refrigeration cycle of a vehicle air conditioner. FIG. 12 shows a variable throttle valve incorporated in the refrigeration cycle. FIG. 13 is a graph showing the opening of the variable throttle valve with respect to the high pressure of the refrigeration cycle.
[0071]
In the
[0072]
Among the above, the
[0073]
In the
[0074]
[Third Embodiment]
FIG. 14 shows a third embodiment of the present invention and is a view showing a differential pressure valve incorporated in a refrigeration cycle.
[0075]
In the present embodiment, in the hot
[0076]
The
[0077]
[Other Embodiments]
In this embodiment, although the example which applied this invention to the vehicle air conditioner provided with the air conditioning unit 1 which air-conditions and cools the vehicle interior of the vehicle carrying a diesel engine (engine E) was shown, this invention is used for driving | running | working. You may apply to the vehicle air conditioner provided with the air conditioning unit which air-conditions the vehicle interior of the hybrid vehicle carrying a motor and a driving | running | working engine. Further, the present invention may be applied to a vehicle air conditioner equipped with an air conditioning unit 1 that cools and heats the interior of a vehicle equipped with various engines with high efficiency and low exhaust heat, such as a direct injection gasoline engine.
[0078]
In the present embodiment, an example of the air conditioning unit 1 in which the
[0079]
In this embodiment, the external variable displacement compressor is composed of the
[0080]
In the present embodiment, when the auxiliary heating operation mode is activated, the hot
[0081]
In the present embodiment, an electromagnetic
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an air conditioning unit of a vehicle air conditioner (first embodiment).
FIG. 2 is a configuration diagram showing a refrigeration cycle of a vehicle air conditioner (first embodiment).
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an external variable displacement compressor (first embodiment).
4A is an explanatory view showing an operating state of an electromagnetic capacity control valve, and FIG. 4B is an explanatory view showing an operating state of a refrigerant compressor (first embodiment).
5A is an explanatory view showing an operating state of an electromagnetic capacity control valve, and FIG. 5B is an explanatory view showing an operating state of a refrigerant compressor (first embodiment).
FIG. 6 is a graph showing the relationship between the control current to the electromagnetic capacity control valve and the set value of the suction pressure (first embodiment).
FIG. 7 is a block diagram showing a control system of the vehicle air conditioner (first embodiment).
FIG. 8 is a flowchart showing a blower delay control method by the air conditioner ECU (first embodiment).
FIG. 9 is a flowchart showing a discharge capacity control method by the air conditioner ECU (first embodiment).
FIG. 10 is a time chart showing a suction pressure and a discharge pressure of the refrigerant compressor (first embodiment).
FIG. 11 is a configuration diagram showing a refrigeration cycle of a vehicle air conditioner (second embodiment).
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a variable throttle valve (second embodiment).
FIG. 13 is a graph showing the opening of the variable throttle valve with respect to the high pressure of the refrigeration cycle (second embodiment).
FIG. 14 is a sectional view showing a differential pressure valve (third embodiment).
[Explanation of symbols]
1 Air conditioning unit
2 Air conditioning duct
3 Centrifugal blower
4 Hot water heater (second heating heat exchanger)
5 Refrigeration cycle
6 Evaporator (refrigerant evaporator, first heating heat exchanger)
7 Refrigerant compressor
8 Electromagnetic clutch
9 Electromagnetic capacity control valve (Discharge capacity variable means)
10 Air conditioner ECU (air conditioning control device)
27 Variable throttle valve (refrigerant passage throttle means)
28 Differential pressure valve (refrigerant passage restricting means)
31 Normal refrigeration cycle circuit (first refrigerant circulation circuit)
32 Hot gas heater circuit (refrigerant circulation circuit, second refrigerant circulation circuit)
33 First solenoid valve (circulation circuit switching means)
34th 2 Solenoid valve (refrigerant passage throttling means, on-off valve, circulation circuit switching means)
35 condenser (refrigerant condenser)
37 Expansion valve (first decompression device)
39 Fixed throttle (second decompression device)
57 Suction port
85 Cooling water temperature sensor (cooling water temperature detection means)
86 Refrigerant pressure sensor (high pressure detection means)
91 Aperture hole
93 Disc
96 Diaphragm (valve element drive means)
Claims (12)
(b)流入した冷媒を空気と熱交換させて蒸発気化させる冷媒蒸発器と、
(c)前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出された冷媒を、冷媒凝縮器、膨張弁、前記冷媒蒸発器を流し、前記冷媒圧縮機に戻すようにした第1冷媒循環回路と、
(d)前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出された冷媒を、前記冷媒蒸発器に直接流し、前記冷媒圧縮機に戻すようにした第2冷媒循環回路と、
(e)この第2冷媒循環回路において前記冷媒圧縮機の吐出口から前記冷媒蒸発器の入口までの冷媒通路の途中に設置され、前記第2冷媒循環回路を運転する暖房運転の起動時に、前記第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路の通路断面積を絞り、前記冷媒圧縮機の起動後に開く冷媒通路絞り手段と
を備え、
前記冷媒通路絞り手段が設置される前記第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路とは、
前記冷媒圧縮機の吐出口と前記冷媒凝縮器の入口との間から、前記膨張弁の出口と前記冷媒蒸発器の入口との間までの冷媒通路のことであることを特徴とする冷凍サイクル。(A) a refrigerant compressor that is rotationally driven by an internal combustion engine and compresses and discharges the sucked refrigerant, and adjusts the control pressure in response to changes in the discharge pressure and suction pressure of the refrigerant compressor, and the refrigerant compression A variable displacement compressor having discharge capacity variable means for varying the discharge capacity discharged from the discharge port of the machine;
(B) a refrigerant evaporator that evaporates and vaporizes the inflowing refrigerant by exchanging heat with air;
(C) a first refrigerant circulation circuit in which the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor flows through a refrigerant condenser, an expansion valve, and the refrigerant evaporator, and is returned to the refrigerant compressor;
(D) a second refrigerant circulation circuit that causes the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor to flow directly to the refrigerant evaporator and return to the refrigerant compressor;
( E ) In this second refrigerant circulation circuit, installed in the middle of the refrigerant passage from the outlet of the refrigerant compressor to the inlet of the refrigerant evaporator, and at the start of the heating operation for operating the second refrigerant circulation circuit, Comprising a refrigerant passage restricting means for restricting a passage sectional area of a refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit and opening after starting the refrigerant compressor ;
The refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit in which the refrigerant passage throttle means is installed is
A refrigeration cycle , characterized in that it is a refrigerant path from between the outlet of the refrigerant compressor and the inlet of the refrigerant condenser to between the outlet of the expansion valve and the inlet of the refrigerant evaporator .
前記吐出容量可変手段は、前記冷媒圧縮機の吸入口に吸入される冷媒の吸入圧力が高くなると、前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を大きくすることを特徴とする冷凍サイクル。The refrigeration cycle according to claim 1,
The discharge capacity variable means increases the discharge capacity of the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor when the suction pressure of the refrigerant sucked into the suction port of the refrigerant compressor increases. cycle.
前記吐出容量可変手段は、前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出圧力が高くなると、前記冷媒圧縮機の吐出口より吐出される冷媒の吐出容量を小さくすることを特徴とする冷凍サイクル。The refrigeration cycle according to claim 1,
The discharge capacity varying means reduces the discharge capacity of the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor when the discharge pressure of the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor increases. cycle.
前記冷媒通路絞り手段は、前記冷媒循環回路を開閉する開閉弁であり、
前記開閉弁は、前記冷媒圧縮機を起動してから所定条件を満足するまで前記第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路を閉弁し、前記冷媒圧縮機の起動後に前記所定条件を満足した場合に前記第2冷媒循環回路を構成する冷媒通路を開弁することを特徴とする冷凍サイクル。In the refrigeration cycle according to any one of claims 1 to 3 ,
The refrigerant passage throttle means is an on-off valve that opens and closes the refrigerant circuit.
The on-off valve closes the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit until the predetermined condition is satisfied after the refrigerant compressor is started, and the predetermined condition is satisfied after the refrigerant compressor is started And opening a refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit .
前記冷媒通路絞り手段は、冷媒が通過する絞り孔、この絞り孔の開度を調節する弁体、および前記冷媒圧縮機の吐出圧力が低い程、前記弁体の開度を小さくする弁体駆動手段を有する可変絞り弁であって、
前記可変絞り弁は、前記冷媒圧縮機の吐出圧力の上昇と共に前記弁体の開度が大きくなる弁特性を有することを特徴とする冷凍サイクル。In the refrigeration cycle according to any one of claims 1 to 3 ,
The refrigerant passage throttle means includes a throttle hole through which the refrigerant passes, a valve element that adjusts an opening degree of the throttle hole, and a valve element drive that reduces the opening degree of the valve element as the discharge pressure of the refrigerant compressor is lower. A variable throttle valve having means,
The refrigeration cycle, wherein the variable throttle valve has a valve characteristic in which the opening degree of the valve body increases as the discharge pressure of the refrigerant compressor increases.
前記冷媒通路絞り手段は、前記冷媒圧縮機の吐出圧力が所定値以上になるまで閉弁し、前記冷媒圧縮機の吐出圧力が所定値以上に上昇した際に開弁する差圧弁であることを特徴とする冷凍サイクル。In the refrigeration cycle according to any one of claims 1 to 3 ,
The refrigerant passage throttle means is a differential pressure valve that closes until the discharge pressure of the refrigerant compressor reaches a predetermined value or higher and opens when the discharge pressure of the refrigerant compressor rises to a predetermined value or higher. Characteristic refrigeration cycle.
前記冷媒蒸発器を収容すると共に、車室内に空気を送るための空調ダクトと、
この空調ダクト内において車室内に向かう空気流を発生させる送風機と、
前記空調ダクト内において前記冷媒蒸発器よりも空気下流側に設置され、前記内燃機関を冷却する冷却水を暖房用熱源とする温水ヒータと、
冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
この冷却水温度検出手段にて検出した冷却水の温度が所定値以上に上昇するまで前記送風機を停止させる空調制御装置と
を備えたことを特徴とする車両用空調装置。In the vehicle air conditioner provided with the refrigeration cycle according to any one of claims 1 to 6 ,
An air conditioning duct for housing the refrigerant evaporator and for sending air into the passenger compartment;
A blower for generating an air flow toward the passenger compartment in the air conditioning duct;
A hot water heater installed on the air downstream side of the refrigerant evaporator in the air conditioning duct and using cooling water for cooling the internal combustion engine as a heat source for heating;
Cooling water temperature detecting means for detecting the temperature of the cooling water;
An air conditioner for vehicles, comprising: an air conditioning control device that stops the blower until the temperature of the coolant detected by the coolant temperature detecting means rises to a predetermined value or more.
内燃機関により回転駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出し、この吐出圧力および吸入圧力の変化に対応して制御圧力を調整し、吐出口より吐出される吐出容量を可変する吐出容量可変手段を有する可変容量型の冷媒圧縮機(7)と、
前記第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、前記第2電磁弁(34)により前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞り、前記冷媒圧縮機(7)の起動後に高圧圧力が所定条件としての所定圧力以上に上昇した後に、または前記冷媒圧縮機(7)の起動後に所定条件としての時間が経過した後に前記第2電磁弁(34)を開く空調制御装置(10)と
を備え、
前記第1冷媒循環回路(31)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第1電磁弁(33)、冷媒凝縮器(35)、レシーバ(36)、逆止弁(36a)、第1減圧装置(37)、前記冷媒蒸発器(6)、アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記第2冷媒循環回路(32)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第2電磁弁(34)、第2減圧装置(39)、前記冷媒蒸発器(6)、前記アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記第2電磁弁(34)は、前記第2冷媒循環回路(32)において前記冷媒圧縮機(7)の吐出口と前記冷媒凝縮器(35)の入口との間から、前記第1減圧装置(37)の出口と前記冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の途中に設置されていることを特徴とする冷凍サイクル。A first solenoid valve (33) and a second solenoid valve (34) for switching between a first refrigerant circulation circuit (31) as a refrigeration cycle circuit and a second refrigerant circulation circuit (32) as a hot gas heater circuit; A refrigerant evaporator (6) that functions as a heat exchanger for cooling when the refrigerant flows through the refrigerant circuit (31) and functions as a heat exchanger for heating when the refrigerant flows through the second refrigerant circuit (32);
Rotation driven by an internal combustion engine, compresses and discharges the sucked refrigerant, adjusts the control pressure in response to changes in the discharge pressure and the suction pressure, and varies the discharge capacity discharged from the discharge port A variable capacity refrigerant compressor (7) having means;
At the start of the heating operation for operating the second refrigerant circulation circuit (32), the second electromagnetic valve (34) restricts the cross-sectional area of the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32), and the refrigerant After the compressor (7) is started, the second solenoid valve (34) after the high pressure is increased to a predetermined pressure or more after the start, or after a predetermined time has elapsed after the refrigerant compressor (7) is started. ) and a air conditioning control device (10) to open the,
The first refrigerant circulation circuit (31) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the first electromagnetic valve (33), the refrigerant condenser (35), the receiver (36), and the reverse. A refrigerant circuit in which a stop valve (36a), a first pressure reducing device (37), the refrigerant evaporator (6), and an accumulator (38) are flowed back to the refrigerant compressor (7);
The second refrigerant circulation circuit (32) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the second electromagnetic valve (34), the second pressure reducing device (39), and the refrigerant evaporator ( 6) a refrigerant circuit for flowing the accumulator (38) and returning it to the refrigerant compressor (7);
The second electromagnetic valve (34) is provided between the outlet of the refrigerant compressor (7) and the inlet of the refrigerant condenser (35) in the second refrigerant circulation circuit (32). A refrigerating cycle, wherein the refrigerating cycle is installed in the middle of a refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) between the outlet of (37) and the inlet of the refrigerant evaporator (6) .
前記空調制御装置(10)は、前記第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、前記第1電磁弁(33)と前記第2電磁弁(34)とを両方とも閉弁し、前記冷媒圧縮機(7)の起動後に高圧圧力が所定条件としての所定圧力以上に上昇した後に、または前記冷媒圧縮機(7)の起動後に所定条件としての時間が経過した後に前記第2電磁弁(34)を開弁することを特徴とする冷凍サイクル。The refrigeration cycle according to claim 8 ,
The air conditioning control device (10) closes both the first electromagnetic valve (33) and the second electromagnetic valve (34) at the start of the heating operation for operating the second refrigerant circulation circuit (32). Then, after the refrigerant compressor (7) is started, the second pressure is increased after the high pressure is increased to a predetermined pressure or higher, or after the refrigerant compressor (7) is started, after the predetermined time has elapsed. A refrigeration cycle, wherein the solenoid valve (34) is opened.
内燃機関により回転駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機(7)、並びにこの冷媒圧縮機(7)の吐出圧力および吸入圧力の変化に対応して制御圧力を調整し、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出される吐出容量を可変する吐出容量可変手段を有する可変容量型のコンプレッサと、
前記第2冷媒循環回路(32)に設置され、冷媒が通過する絞り孔、この絞り孔の開度を調節する弁体、および前記冷媒圧縮機(7)の吐出圧力が低い程、前記弁体の開度を小さくする弁体駆動手段を有する可変絞り弁(27)であって、前記第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞り、前記冷媒圧縮機(7)の起動後に開く可変絞り弁(27)と
を備え、
前記第1冷媒循環回路(31)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第1電磁弁(33)、冷媒凝縮器(35)、レシーバ(36)、逆止弁(36a)、第1減圧装置(37)、前記冷媒蒸発器(6)、アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記第2冷媒循環回路(32)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第2電磁弁(34)、第2減圧装置としての前記可変絞り弁(27)、前記冷媒蒸発器(6)、前記アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記可変絞り弁(27)は、前記第2冷媒循環回路(32)において前記冷媒圧縮機(7)の吐出口と前記冷媒凝縮器(35)の入口との間から、前記第1減圧装置(37)の出口と前記冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に設置されていることを特徴とする冷凍サイクル。A first solenoid valve (33) and a second solenoid valve (34) for switching between a first refrigerant circulation circuit (31) as a refrigeration cycle circuit and a second refrigerant circulation circuit (32) as a hot gas heater circuit; A refrigerant evaporator (6) that functions as a heat exchanger for cooling when the refrigerant flows through the refrigerant circuit (31) and functions as a heat exchanger for heating when the refrigerant flows through the second refrigerant circuit (32);
A refrigerant compressor (7) that is rotationally driven by the internal combustion engine to compress and discharge the sucked refrigerant, and adjusts the control pressure in response to changes in the discharge pressure and the suction pressure of the refrigerant compressor (7); A variable displacement compressor having discharge capacity varying means for varying the discharge capacity discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7);
A throttle hole installed in the second refrigerant circulation circuit (32), through which the refrigerant passes, a valve body for adjusting the opening of the throttle hole, and a lower discharge pressure of the refrigerant compressor (7), the valve body A variable throttle valve (27) having a valve body driving means for reducing the opening degree of the second refrigerant circulation circuit (32) at the time of starting the heating operation for operating the second refrigerant circulation circuit (32). Comprising a variable throttle valve (27) that throttles a passage cross-sectional area of the refrigerant passage to be configured and opens after the refrigerant compressor (7) is started ,
The first refrigerant circulation circuit (31) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the first electromagnetic valve (33), the refrigerant condenser (35), the receiver (36), and the reverse. A refrigerant circuit in which a stop valve (36a), a first pressure reducing device (37), the refrigerant evaporator (6), and an accumulator (38) are flowed back to the refrigerant compressor (7);
The second refrigerant circulation circuit (32) causes the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) to flow into the second electromagnetic valve (34) and the variable throttle valve (27) as a second pressure reducing device. , A refrigerant circuit in which the refrigerant evaporator (6) and the accumulator (38) are flowed back to the refrigerant compressor (7),
The variable throttle valve (27) is connected to the first pressure reducing device (27) between the outlet of the refrigerant compressor (7) and the inlet of the refrigerant condenser (35) in the second refrigerant circulation circuit (32). 37) A refrigeration cycle, which is installed in a refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) between the outlet of 37) and the inlet of the refrigerant evaporator (6) .
内燃機関により回転駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出し、この吐出圧力および吸入圧力の変化に対応して制御圧力を調整し、吐出口より吐出される吐出容量を可変する吐出容量可変手段を有する可変容量型の冷媒圧縮機(7)と、
前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に設置され、高圧圧力が開弁圧力よりも上昇した際に開くバルブ(103)を有し、前記第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞り、前記冷媒圧縮機(7)の起動後に開く差圧弁(28)とを備え、
前記第1冷媒循環回路(31)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第1電磁弁(33)、冷媒凝縮器(35)、レシーバ(36)、逆止弁(36a)、第1減圧装置(37)、前記冷媒蒸発器(6)、アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記第2冷媒循環回路(32)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第2電磁弁(34)、第2減圧装置(39)、前記冷媒蒸発器(6)、前記アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記差圧弁(28)は、前記第2冷媒循環回路(32)において前記冷媒圧縮機(7)の吐出口と前記冷媒凝縮器(35)の入口との間から、前記第1減圧装置(37)の出口と前記冷媒蒸発器(6)の入口との間までの、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に設置されていることを特徴とする冷凍サイクル。A first solenoid valve (33) and a second solenoid valve (34) for switching between a first refrigerant circulation circuit (31) as a refrigeration cycle circuit and a second refrigerant circulation circuit (32) as a hot gas heater circuit; A refrigerant evaporator (6) that functions as a heat exchanger for cooling when the refrigerant flows through the refrigerant circuit (31) and functions as a heat exchanger for heating when the refrigerant flows through the second refrigerant circuit (32);
Rotation driven by an internal combustion engine, compresses and discharges the sucked refrigerant, adjusts the control pressure in response to changes in the discharge pressure and the suction pressure, and varies the discharge capacity discharged from the discharge port A variable capacity refrigerant compressor (7) having means;
The second refrigerant circulation circuit (32) has a valve (103) that is installed in the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) and opens when the high pressure rises above the valve opening pressure, and operates the second refrigerant circulation circuit (32). A differential pressure valve (28) that, when the heating operation is started, throttles the cross-sectional area of the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) and opens after the refrigerant compressor (7) is started ,
The first refrigerant circulation circuit (31) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the first electromagnetic valve (33), the refrigerant condenser (35), the receiver (36), and the reverse. A refrigerant circuit in which a stop valve (36a), a first pressure reducing device (37), the refrigerant evaporator (6), and an accumulator (38) are flowed back to the refrigerant compressor (7);
The second refrigerant circulation circuit (32) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the second electromagnetic valve (34), the second pressure reducing device (39), and the refrigerant evaporator ( 6) a refrigerant circuit for flowing the accumulator (38) and returning it to the refrigerant compressor (7);
The differential pressure valve (28) is connected to the first pressure reducing device (37) from between the outlet of the refrigerant compressor (7) and the inlet of the refrigerant condenser (35) in the second refrigerant circulation circuit (32). ) And a refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) between the outlet of the refrigerant evaporator (6) and the inlet of the refrigerant evaporator (6) .
前記第1冷媒循環回路(31)は、冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第1電磁弁(33)、冷媒凝縮器(35)、レシーバ(36)、逆止弁(36a)、第1減圧装置(37)、冷媒蒸発器(6)、アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記第2冷媒循環回路(32)は、前記冷媒圧縮機(7)の吐出口より吐出された冷媒を、前記第2電磁弁(34)、第2減圧装置(39)、前記冷媒蒸発器(6)、前記アキュームレータ(38)を流して、前記冷媒圧縮機(7)に戻すようにした冷媒回路であり、
前記冷媒圧縮機(7)は、内燃機関により回転駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出し、この吐出圧力および吸入圧力の変化に対応して制御圧力を調整し、吐出口より吐出される吐出容量を可変する吐出容量可変手段を有する可変容量型のコンプレッサであって、
さらに、前記第2冷媒循環回路(32)において前記冷媒圧縮機(7)の吐出口と前記冷媒凝縮器(35)の入口との間から、前記第2減圧装置(39)の入口までの、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路に、高圧圧力が開弁圧力よりも上昇した際に開くバルブ(103)を有する差圧弁(28)を設置し、前記第2冷媒循環回路(32)を運転する暖房運転の起動時に、前記第2冷媒循環回路(32)を構成する冷媒通路の通路断面積を絞り、前記冷媒圧縮機(7)の起動後に開くことを特徴とする冷凍サイクル。A first solenoid valve (33) and a second solenoid valve (34) for switching between a first refrigerant circulation circuit (31) as a refrigeration cycle circuit and a second refrigerant circulation circuit (32) as a hot gas heater circuit;
Said first refrigerant circulation circuit (31), the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7), the first solenoid valve (33), the refrigerant condenser (35), a receiver (36), a check the valve (36a), a first pressure reducing device (37), refrigerant evaporator (6), and flow to the accumulator (38), a refrigerant circuit was Suyo return to the refrigerant compressor (7),
The second refrigerant circulation circuit (32) converts the refrigerant discharged from the discharge port of the refrigerant compressor (7) into the second electromagnetic valve (34), the second pressure reducing device (39), and the refrigerant evaporator ( 6), to flow the accumulator (38), a refrigerant circuit was Suyo return to the refrigerant compressor (7),
The refrigerant compressor (7) is rotationally driven by an internal combustion engine, compresses and discharges the sucked refrigerant, adjusts the control pressure in accordance with changes in the discharge pressure and the suction pressure, and is discharged from the discharge port. A variable displacement compressor having a discharge capacity varying means for varying the discharge capacity.
Furthermore, in the second refrigerant circulation circuit (32) , from between the outlet of the refrigerant compressor (7) and the inlet of the refrigerant condenser (35) to the inlet of the second decompression device (39) , A differential pressure valve (28) having a valve (103) that opens when the high pressure rises above the valve opening pressure is installed in the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32), and the second refrigerant circulation circuit The refrigerant refrigeration is characterized in that when the heating operation for operating (32) is started, the cross-sectional area of the refrigerant passage constituting the second refrigerant circulation circuit (32) is throttled and opened after the refrigerant compressor (7) is started. cycle.
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