JP3967504B2

JP3967504B2 - Vehicle sunroof structure

Info

Publication number: JP3967504B2
Application number: JP28507299A
Authority: JP
Inventors: 昌弘吉田; 昭浩片桐; 周作部谷
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 1999-10-06
Filing date: 1999-10-06
Publication date: 2007-08-29
Anticipated expiration: 2019-10-06
Also published as: JP2001105874A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体のルーフに、前後方向に２つのサンルーフを備えたツインサンルーフ型式の車両におけるサンルーフ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車体のルーフに、前後方向に２つの開口部を設け、該開口部をサンルーフのリッドにより開閉するようにしたツインサンルーフ型式の車両においては、前方側のフロントサンルーフをチルトアップさせ、リアーサンルーフをスライド方式にして開口部を開放可能に構成している。
【０００３】
かかるツインサンルーフ型式の車両においては、フロントサンルーフをチルトアップさせ、リアーサンルーフを開放した状態で走行すると、該フロントサンルーフによって上方に偏向されてからルーフに沿って後方に流れる走行流が、該フロントサンルーフの後部で剥離を起こし、後方に流れる気流が乱れ、気流の速度が低下する。このため該気流が、リアーサンルーフの開口部の縁に当って振動を発生させ、該振動の周波数と車室内空気との共鳴により、低周波数で大振幅の音波を発生させるウインドスロップが発生し、乗員に不快感を与える、という不具合の発生をみることが多々ある。
【０００４】
かかるウインドスロップを低減する技術として、特開平９−３２３５５１号の発明が提供されている。
かかる発明においては、後上り傾斜面と、後下り傾斜面と、底面部からなり、頂部が前後方向長さの中点よりも前方に位置するほぼ三角形断面の空力付加物を、フロントリッドの後縁部上面の左右部に取り付け、後下り傾斜面の傾斜角を、該フロントリッドの最大チルトアップ状態にて、車体ルーフ面に対し後下りの傾斜をもつように設定し、フロントリッドとリアーリッドとの全開状態で、後側開口部の後縁部における風速を大きく低下させ、これによりウインドスロップを低減せしめている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術においては、気流は、フロントリッド(フロントサンルーフ)上部の両側に設けられた空力付加物の後上り傾斜面で一度上昇せしめられてから、後下り傾斜面に沿ってスムーズに後方へと流れるようにし、後側開口部の後縁部における風速を低下せしめている。
【０００６】
しかしながら、かかる従来技術にあっては、前記空力付加物の後上り傾斜面にて上昇流となった気流の一部が後下り傾斜面に沿うことなく、直接後方に流れてリアーリッド(リアーサンルーフ)の前方に設けられたデフレクタを乗り越えてリアーリッドに流れ込むことがあり、前記ウインドスロップの発生を確実に防止するのは困難である。
また、かかる従来技術にあっては、フロントリッドの上面に、別個に製作した略三角形断面の空力付加物を取り付けた構造であるため、部品点数が多くなり製造工程が複雑になる惧れがある。
【０００７】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、極めて簡単な構造でウインドスロップの発生を確実に防止し得るツインサンルーフ型車両におけるサンルーフ構造を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項１記載の発明として、車両のルーフに設けられた開口部を開閉する前方サンルーフと、前記ルーフの前記前方サンルーフよりも後方部位に設けられた開口部を開閉する後方サンルーフと、前記前方サンルーフと後方サンルーフとの間に車体ルーフに固定されたデフレクタとを備え、前記前方サンルーフはフロントリッドがヒンジ回りにチルトアップすることにより開口部を開閉可能に構成されるとともに、前記後方サンルーフはリアーリッドが開口部を開閉可能に構成された車両のサンルーフ構造において、前記前方サンルーフは、前記フロントリッドの後縁の車幅方向中間部に前記フロントリッドのチルトアップ時に該中間部近傍の気流を貫通させて前記デフレクタに導く切欠き部を設けたことを特徴とする車両のサンルーフ構造を提案する。
【０００９】
かかるツインサンルーフ型車両においては、前方サンルーフ後流側の気流の剥離は、該前方サンルーフの車幅方向中央部において最も大きくなる。従って該前方サンルーフの車幅方向中央部近傍における気流の剥離渦の規模を縮小すれば、後方サンルーフに達する気流速度の低下を回避でき、ウインドスロップの発生を防止することができる。本発明はかかる知見に基づきなされたものである。
【００１０】
即ちかかる発明によれば、前記前方サンルーフがチルトアップされ、後方サンルーフが開放された状態での車両の走行時において、走行気流は、チルトアップされている前方サンルーフにおいて上向き流となり、該前方サンルーフの中央部後流に気流の剥離が発生し易い状態となるが、該前方サンルーフは、そのサンルーフ本体の後縁の車幅方向中間部に切欠き部が設けられているので、中央部の気流は、該切欠き部を通り、流れの上昇が抑えられて後方サンルーフに達するとともに、該前方サンルーフの両側部を上向きに流れている側部気流は切欠き部が設けられた中央部後流に回り込み、前記中央部の気流と合流する。
【００１１】
これにより、前方サンルーフ中央部における剥離の発生が抑制され、中央部の気流の速度は後方サンルーフよりも車両前方側で回復するため、後方サンルーフへの気流の流入あるいは後方サンルーフの縁部への衝突が回避され、ウインドスロップの発生が防止される。
【００１２】
また、前方サンルーフ本体の後縁に切欠き部を形成するという、極めて簡単な構造で以って、かかるウインドスロップの発生を確実に防止することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【００１４】
図１は、本発明の実施形態における第１実施例に係るフロントサンルーフを構成するフロントリッドの平面図(図４のＡ矢視図)、図２は第２実施例に係るフロントリッドの平面図、図３は第３実施例に係るフロントリッドの平面図である。図４は車両のサンルーフ部の要部側面図、図５はツインサンルーフ型車両の概略側面図、図６はフロントリッドの作用線図である。
【００１５】
図５において、３０は車体、７は車室、３は車体ルーフであり、該車体ルーフ３には前後方向に２つの開口部５，６が設けられている。１０は前部の開口部５を開閉するフロントサンルーフ、２０は後部の開口部６を開閉するリアーサンルーフである。また、４は前記車体ルーフ３のリアーサンルーフ２０の前部位置に設けられたデフレクタである。
前記フロントサンルーフ１０は、ヒンジ等の廻りに回動可能なチルトアップ型式のフロントリッド１を備えており、前記リアーサンルーフ２０は、前後方向にスライド可能なリアーリッド２を備えている。
以上の構成は従来技術と同様である。本発明においては、フロントサンルーフ１０を改良している。
【００１６】
即ち図１に示す第１実施例においては、フロントサンルーフ１０を構成するフロントリッド１の、平面方向における中央部後縁に後端側が拡開した台形状の切欠部１１を設けている。
該切欠部１１は、その後端側の幅Ｃ、底部側の幅Ａ、及び深さＢの関係を、次のように設定する。ここで、Ｗ＝フロントリッド１の幅、Ｌ＝フロントリッド１の前後方向長さである。
Ａ／Ｗ＝０．２〜０．６
Ｂ／Ｌ＝０．３〜０．７
Ｃ／Ｗ＝０．３〜０．７
【００１７】
前記関係は、図６(Ａ)、(Ｂ)に示す発明者らによる実験結果等により設定したものである。即ち図６(Ａ)は、前記Ｂ／Ｌと、リアーサンルーフ２０の部位におけるウインドスロップによる音圧レベルとの関係を示す(Ａ／Ｗ＝０．２、Ｃ／Ｗ＝０．５の場合)。同図に明らかなように、Ｂ／Ｌの減少とともに音圧レベルは増大し、Ｂ／Ｌ＜０．３になると、該音圧レベルは許容値Ｒを超えている。
【００１８】
また、図６ (Ｂ)は、前記Ｃ／Ｗと、前記音圧レベルとの関係を示す(Ａ／Ｗ＝０．２、Ｂ／Ｌ＝０．３の場合)。同図に明らかなように、Ｃ／Ｗの減少とともに音圧レベルは増大し、Ｃ／Ｗ＜０．３になると、該音圧レベルは許容値Ｒを超えている。
【００１９】
さらに、前記Ｂ／Ｌ＞０．７、及びＣ／Ｗ＞０．７となって前記切欠部１１の形状が過大になり、あるいはＡ／Ｗ＜０．２及びＡ／Ｗ＞０．６になると、フロントリッド１をチルトアップしたときの見栄えが悪化する。
以上の根拠により、Ａ／Ｗ＝０．２〜０．６、Ｂ／Ｌ＝０．３〜０．７、Ｃ／Ｗ＝０．３〜０．７の範囲が好適となる。
【００２０】
図２に示す前記フロントリッド１の第２実施例においては、切欠部１１を半径Ｂの半円状に形成している。
また、図３に示す前記フロントリッド１の第３実施例においては、切欠部１１を後縁１３側が縮小された台形状に形成している。この場合切欠部１１の寸法Ａ，Ｂ，Ｃは前記第１実施例と同様にして設定する。
【００２１】
かかる構成からなる前方サンルーフを備えた車両において、フロントサンルーフ１０のフロントリッド１がチルトアップされ、リアーサンルーフ２０のリアーリッド２が開放された状態での車両の走行時においては、走行気流は、チルトアップされているフロントサンルーフ１０の上面に沿った上向き流となり、該フロントサンルーフ１０の中央部後流に気流の剥離が発生し易い状態となる。
【００２２】
然るに、本発明においては、フロントサンルーフ１０のフロントリッド１の後縁１３側の車幅方向中央部近傍に切欠部１１が設けられているので、フロントサンルーフ１０の中央部を流れる気流は、該切欠部１１を通ることとなり、このため流れの上昇が抑えられてデフレクタ４に達し、該デフレクタ４を乗り越えることはない。
【００２３】
一方、前記切欠部１１が形成されていない両側の側部１２，１２を上向きに流れている側部気流は、中央部近傍に切欠部１１が設けられているため、該切欠部１１を流れる気流に切欠部１１後流において回り込み、前記切欠部１１を通った中央部の気流と合流する。
これにより、フロントサンルーフ１０の中央部における剥離の発生が抑制され、該中央部の気流の速度は回復し、該気流は速度低下を伴うことなくデフレクタ４に当たり、該デフレクタ４によって、リアーサンルーフ２０への気流の流入、あるいは該リアーサンルーフ２０の縁部への気流の衝突が回避され、リアーサンルーフ２０におけるウインドスロップの発生が防止される。
【００２４】
尚、本実施形態ではリアーサンルーフ２０前部にデフレクタ４を設けた構成としたが、リアーサンルーフ２０にデフレクタ４が無くても、前記切欠部による上記実施形態と同様の作用により、リアーサンルーフ２０よりも車両前方側で気流速度が回復し、乱れた気流がリアーサンルーフ２０に達することがないため、ウインドスロップの発生を防止することができる。
【００２５】
【発明の効果】
以上記載の如く、本発明によれば、前方サンルーフ本体の後縁の車幅方向中間部に切欠き部が設けられているので、該前方サンルーフ中央部の気流は、該切欠き部を貫通し、流れの上昇が抑えられて後方サンルーフに達するとともに、該前方サンルーフの両側部を上向きに流れている側部気流は切欠き部が設けられた中央部後流に回り込み、前記中央部の気流と合流することとなり、これによって、前方サンルーフ中央部における気流の剥離の発生が抑制され、中央部の気流の速度は回復し、該気流は速度低下を伴うことなく後方サンルーフに達するため、後方サンルーフへの気流の流入あるいは後方サンルーフの縁部への衝突が回避され、ウインドスロップの発生が防止される。
【００２６】
従って、前方サンルーフ本体の後縁に切欠き部を形成するという、極めて簡単な構造で以って、かかるウインドスロップの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態における第１実施例に係るフロントサンルーフを構成するフロントリッドの平面図(図４のＡ矢視図)である。
【図２】第２実施例に係るフロントリッドの平面図である。
【図３】第３施例に係るフロントリッドの平面図である。
【図４】車両のサンルーフ部の要部側面図である。
【図５】ツインサンルーフ型車両の概略側面図である。
【図６】フロントリッドの作用線図である。
【符号の説明】
１フロントリッド
２リアーリッド
３車体ルーフ
４デフレクタ
５開口部
６開口部
７車室
１０フロントサンルーフ
１１切欠部
１２側部
１３後縁
２０リアーサンルーフ
３０車体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sunroof structure in a twin sunroof type vehicle in which two rooftops are provided in the front-rear direction on a roof of a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
In the twin sunroof type vehicle, which has two openings in the front and rear direction on the roof of the vehicle body, and the openings are opened and closed by the lid of the sunroof, the front sunroof on the front side is tilted up and the rear sunroof is slid The system is configured so that the opening can be opened.
[0003]
In such a twin sunroof type vehicle, when the front sunroof is tilted up and the vehicle is driven with the rear sunroof opened, a traveling flow that flows backward along the roof after being deflected upward by the front sunroof is generated. Peeling occurs at the rear, and the airflow flowing backward is disturbed, and the speed of the airflow decreases. For this reason, the airflow hits the edge of the opening of the rear sunroof to generate vibration, and by the resonance between the frequency of the vibration and the air in the passenger compartment, a wind slop that generates a large amplitude sound wave at a low frequency is generated, We often see the occurrence of problems that give passengers discomfort.
[0004]
As a technique for reducing the wind slop, an invention of Japanese Patent Laid-Open No. 9-323551 is provided.
In such an invention, an aerodynamic adjunct having a substantially triangular cross section consisting of a rear upward inclined surface, a rear downward inclined surface, and a bottom surface portion, the top portion being located in front of the midpoint of the length in the front-rear direction, is provided after the front lid. Installed on the left and right sides of the upper edge of the edge, the inclination angle of the rear descending inclined surface is set to have an inclination of the rear descending with respect to the vehicle body roof surface in the maximum tilt up state of the front lid, and the front lid and rear lid In the fully opened state, the wind speed at the rear edge of the rear opening is greatly reduced, thereby reducing the wind slop.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In such prior art, the airflow is raised once on the rearward inclined surface of the aerodynamic addition provided on both sides of the upper part of the front lid (front sunroof) and then smoothly moved backward along the rearwardly inclined surface. It is made to flow and the wind speed in the rear edge part of a rear side opening part is reduced.
[0006]
However, in such a conventional technique, a part of the airflow that has risen on the rearwardly inclined surface of the aerodynamic additive flows directly rearward without following the rearwardly inclined surface, and the rear lid (rear sunroof) It may be difficult to reliably prevent the occurrence of the wind slop because it may flow over the deflector provided in front of the vehicle and flow into the rear lid.
In addition, since the conventional technology has a structure in which an aerodynamic adduct having a substantially triangular cross section that is separately manufactured is attached to the upper surface of the front lid, the number of parts may increase and the manufacturing process may be complicated. .
[0007]
An object of the present invention is to provide a sunroof structure in a twin sunroof type vehicle that can reliably prevent the occurrence of wind slop with an extremely simple structure.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the present invention provides a front sunroof that opens and closes an opening provided in a roof of a vehicle, and an opening provided in a rear portion of the roof than the front sunroof. A rear sunroof that opens and closes and a deflector fixed to the vehicle body roof between the front sunroof and the rear sunroof, and the front sunroof is configured so that the opening can be opened and closed by tilting the front lid around the hinge In addition, the rear sunroof is a vehicle sunroof structure in which a rear lid is configured to be able to open and close an opening, and the front sunroof is positioned at a middle portion in the vehicle width direction at the rear edge of the front lid when the front lid is tilted up. the intermediate the inter vicinity of the air flow by penetrating the provision of the notch leading to the deflector Suggest sunroof structure for a vehicle according to claim.
[0009]
In such a twin sunroof type vehicle, the separation of the airflow on the downstream side of the front sunroof is greatest at the center of the front sunroof in the vehicle width direction. Therefore, if the scale of the airflow separation vortex near the center of the front sunroof in the vehicle width direction is reduced, it is possible to avoid a reduction in the airflow velocity reaching the rear sunroof and to prevent the occurrence of wind slop. The present invention has been made based on such findings.
[0010]
That is, according to this invention, when the vehicle is traveling with the front sunroof tilted up and the rear sunroof opened, the traveling airflow becomes an upward flow in the tilted front sunroof, and the front sunroof Airflow separation is likely to occur in the central rear stream, but the front sunroof is provided with a notch in the middle in the vehicle width direction of the rear edge of the sunroof body, so the central airflow is The rise of the flow is suppressed through the notch and reaches the rear sunroof, and the side airflow flowing upward on both sides of the front sunroof wraps around the central rear stream where the notch is provided. , Merged with the airflow in the central part.
[0011]
As a result, the occurrence of separation at the center portion of the front sunroof is suppressed, and the velocity of the airflow at the center portion is recovered on the front side of the vehicle relative to the rear sunroof, so the inflow of airflow to the rear sunroof or the collision with the edge of the rear sunroof Is avoided and the occurrence of wind slop is prevented.
[0012]
In addition, it is possible to reliably prevent the occurrence of the wind slop with an extremely simple structure in which a notch is formed in the rear edge of the front sunroof body.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the embodiments shown in the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative positions, and the like of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention only to specific examples unless otherwise specified. Only.
[0014]
FIG. 1 is a plan view of the front lid constituting the front sunroof according to the first example of the embodiment of the present invention (as viewed from the arrow A in FIG. 4), and FIG. 2 is a plan view of the front lid according to the second example. FIG. 3 is a plan view of the front lid according to the third embodiment. 4 is a side view of the main part of the sunroof portion of the vehicle, FIG. 5 is a schematic side view of the twin sunroof type vehicle, and FIG. 6 is an action diagram of the front lid.
[0015]
In FIG. 5, 30 is a vehicle body, 7 is a passenger compartment, 3 is a vehicle body roof, and the vehicle body roof 3 is provided with two openings 5 and 6 in the front-rear direction. Reference numeral 10 denotes a front sunroof that opens and closes the front opening 5, and 20 denotes a rear sunroof that opens and closes the rear opening 6 . Reference numeral 4 denotes a deflector provided at the front position of the rear sun roof 20 of the vehicle body roof 3 .
The front sunroof 10 includes a tilt-up type front lid 1 that can be rotated around a hinge or the like, and the rear sunroof 20 includes a rear lid 2 that can slide in the front-rear direction.
The above configuration is the same as that of the prior art. In the present invention, the front sunroof 10 is improved.
[0016]
That is, in the first embodiment shown in FIG. 1, a trapezoidal notch portion 11 whose rear end side is widened is provided at the rear edge of the center portion of the front lid 1 constituting the front sunroof 10 in the plane direction.
The notch 11 sets the relationship between the width C on the rear end side, the width A on the bottom side, and the depth B as follows. Here, W = width of the front lid 1 and L = length in the front-rear direction of the front lid 1.
A / W = 0.2-0.6
B / L = 0.3-0.7
C / W = 0.3-0.7
[0017]
The relationship is set based on the experimental results by the inventors shown in FIGS. 6 (A) and 6 (B). That is, FIG. 6A shows the relationship between the B / L and the sound pressure level due to the wind slop in the rear sunroof 20 (when A / W = 0.2, C / W = 0.5). . As is apparent from the figure, the sound pressure level increases with a decrease in B / L. When B / L <0.3, the sound pressure level exceeds the allowable value R.
[0018]
FIG. 6B shows the relationship between the C / W and the sound pressure level (when A / W = 0.2, B / L = 0.3). As is apparent from the figure, the sound pressure level increases as C / W decreases. When C / W <0.3, the sound pressure level exceeds the allowable value R.
[0019]
Further, the B / L> 0.7 and C / W> 0.7 are satisfied, and the shape of the notch 11 is excessive, or A / W <0.2 and A / W> 0.6. Then, the appearance when the front lid 1 is tilted up deteriorates.
On the basis of the above, the ranges of A / W = 0.2 to 0.6, B / L = 0.3 to 0.7, and C / W = 0.3 to 0.7 are suitable.
[0020]
In the second embodiment of the front lid 1 shown in FIG. 2, the notch 11 is formed in a semicircular shape having a radius B.
Further, in the third embodiment of the front lid 1 shown in FIG. 3, the notch portion 11 is formed in a trapezoidal shape in which the rear edge 13 side is reduced. In this case, the dimensions A, B, C of the notch 11 are set in the same manner as in the first embodiment.
[0021]
In a vehicle having a front sunroof having such a configuration, when the vehicle is traveling with the front lid 1 of the front sunroof 10 tilted up and the rear lid 2 of the rear sunroof 20 opened, the traveling airflow is tilted up. Thus, an upward flow is formed along the upper surface of the front sunroof 10, and airflow separation is likely to occur in the downstream of the central portion of the front sunroof 10.
[0022]
However, in the present invention, since the notch 11 is provided in the vicinity of the center in the vehicle width direction on the rear edge 13 side of the front lid 1 of the front sunroof 10, the airflow flowing through the center of the front sunroof 10 Therefore, the flow is prevented from rising and reaches the deflector 4 and does not get over the deflector 4.
[0023]
On the other hand, the side airflow that flows upward on the side portions 12 and 12 on both sides where the notch portion 11 is not formed is provided with the notch portion 11 in the vicinity of the center portion. In the downstream of the notch 11, the air flows around the notch 11 and merges with the airflow in the center passing through the notch 11.
As a result, the occurrence of separation at the central portion of the front sunroof 10 is suppressed, the velocity of the airflow at the central portion is restored, and the airflow strikes the deflector 4 without any decrease in velocity, and the deflector 4 causes the airflow to reach the rear sunroof 20. The inflow of the airflow or the collision of the airflow with the edge of the rear sunroof 20 is avoided, and the occurrence of wind slop in the rear sunroof 20 is prevented.
[0024]
In the present embodiment, the deflector 4 is provided at the front portion of the rear sunroof 20. However, even if the rear sunroof 20 is not provided with the deflector 4, the rear sunroof 20 has the same action as the above embodiment by the notch portion. However, since the airflow velocity is recovered on the front side of the vehicle and the turbulent airflow does not reach the rear sunroof 20, it is possible to prevent the occurrence of wind slop.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the notch is provided in the vehicle width direction middle portion of the rear edge of the front sunroof main body, so that the airflow in the center of the front sunroof penetrates the notch. The rise of the flow is suppressed and the rear sunroof is reached, and the side airflow flowing upward on both sides of the front sunroof wraps around the central rear stream provided with the notch, As a result, the occurrence of airflow separation at the center of the front sunroof is suppressed, the speed of the airflow at the center is restored, and the airflow reaches the rear sunroof without a decrease in speed. Inflow or collision with the edge of the rear sunroof is avoided, and the generation of wind slop is prevented.
[0026]
Therefore, it is possible to reliably prevent the occurrence of such a wind slop with an extremely simple structure in which a notch is formed in the rear edge of the front sunroof body.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view (a view of arrow A in FIG. 4) of a front lid constituting a front sunroof according to a first example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a front lid according to a second embodiment.
FIG. 3 is a plan view of a front lid according to a third embodiment.
FIG. 4 is a side view of a main part of a sunroof portion of a vehicle.
FIG. 5 is a schematic side view of a twin sun roof type vehicle.
FIG. 6 is an action diagram of the front lid.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front lid 2 Rear lid 3 Car body roof 4 Deflector 5 Opening part 6 Opening part 7 Car compartment 10 Front sun roof 11 Notch part 12 Side part 13 Rear edge 20 Rear sun roof 30 Car body

Claims

A front sunroof that opens and closes an opening provided in a roof of the vehicle, a rear sunroof that opens and closes an opening provided in a rear portion of the roof, and a vehicle body between the front sunroof and the rear sunroof. A deflector fixed to the roof, and the front sunroof is configured to open and close the opening when the front lid tilts up around the hinge , and the rear sunroof is configured to allow the rear lid to open and close the opening. and the sunroof structure for a vehicle, the front sunroof, a notch which leads to the deflector when tilted up of the front lid in the vehicle width direction intermediate portion by penetrating the intermediate the inter vicinity of the air flow of the trailing edge of the front lid A sunroof structure for a vehicle characterized by being provided.